JP2001228821A - プラズマディスプレイ装置およびその駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置およびその駆動方法

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JP2001228821A
JP2001228821A JP2000037645A JP2000037645A JP2001228821A JP 2001228821 A JP2001228821 A JP 2001228821A JP 2000037645 A JP2000037645 A JP 2000037645A JP 2000037645 A JP2000037645 A JP 2000037645A JP 2001228821 A JP2001228821 A JP 2001228821A
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Japan
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electrode
voltage
sustain
period
discharge
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JP2000037645A
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Inventor
Shinji Masuda
真司 増田
Shigeyuki Okumura
茂行 奥村
Kenji Ogawa
兼司 小川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒表示の視認性を低下させるとともに、書き
込みが行われていない電極での誤放電を抑制することが
できるプラズマディスプレイ装置およびその駆動方法を
提供する。 【解決手段】 書き込み期間において維持期間における
ローレベル電圧Va(V)より低いローレベル電圧V
a’(V)が走査電極4に印加され、維持期間に走査電
極4に印加する最初の維持パルスを電圧Vs’(V)か
ら電圧Vm(V)までランプ波形により緩やかに上昇さ
せ、走査電極4と維持電極5との間および走査電極4と
データ電極8との間に微弱放電を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電を制御するこ
とにより画像を表示するプラズマディスプレイ装置およ
びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来のAC型プラズマディス
プレイパネル(以下、パネルという)の一部斜視図であ
る。
【0003】図14に示すように、第一のガラス基板1
上には誘電体層2および保護膜3で覆われた走査電極4
と維持電極5とが対を成して互いに平行に付設されてい
る。第二のガラス基板6上には絶縁体層7で覆われたデ
ータ電極8が付設され、データ電極8の間の絶縁体層7
上にデータ電極8と平行して隔壁9が設けられている。
また、絶縁体層7の表面および隔壁9の側面にかけて蛍
光体10が設けられ、走査電極4および維持電極5とデ
ータ電極8とが直交するように第一のガラス基板1と第
二のガラス基板6とが放電空間11を挟んで対向して配
置されている。放電空間11には、放電ガスとして、ヘ
リウム、ネオン、アルゴン、キセノンの内少なくとも1
種類の希ガスが封入されており、隣接する二つの隔壁9
に挟まれ、データ電極8と対向する対をなす走査電極4
と維持電極5との交差部の放電空間には放電セル12が
構成されている。
【0004】次に、このパネルの電極配列図を図15に
示す。図15に示すように、このパネルの電極配列はM
×Nのマトリックス構成であり、列方向にはM列のデー
タ電極D1〜DMが配列されており、行方向にはN行の
走査電極SCN1〜SCNNおよび維持電極SUS1〜
SUSNが配列されている。また、図14に示した放電
セル12は図15に示すように構成されている。
【0005】このパネルを駆動するための従来の駆動方
法による駆動タイミング図を図16に示す。この駆動方
法は256階調の階調表示を行うためのものであり、1
フィールド期間を8個のサブフィールドで構成してい
る。以下、従来のパネルの駆動方法について図14ない
し図16を用いて説明する。
【0006】図16に示すように、第1ないし第8のサ
ブフィールドはそれぞれ初期化期間、書き込み期間、維
持期間および消去期間から構成されている。まず、第1
のサブフィールドにおける動作について説明する。
【0007】図16に示すように、初期化期間の前半の
初期化動作において、すべてのデータ電極D1〜DMお
よびすべての維持電極SUS1〜SUSNを0(V)に
保持し、すべての走査電極SCN1〜SCNNには、す
べての維持電極SUS1〜SUSNに対して放電開始電
圧以下となる電圧Vp(V)から、放電開始電圧を越え
る電圧Vr(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電
圧を印加する。このランプ電圧が上昇する間に、すべて
の放電セル12において、すべての走査電極SCN1〜
SCNNからすべてのデータ電極D1〜DMおよびすべ
ての維持電極SUS1〜SUSNにそれぞれ一回目の微
弱な初期化放電が起こり、走査電極SCN1〜SCNN
上の保護膜3の表面に負の壁電圧が蓄積されるととも
に、データ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面および
維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3の表面には正
の壁電圧が蓄積される。
【0008】さらに、初期化期間の後半の初期化動作に
おいて、すべての維持電極SUS1〜SUSNを正電圧
Vh(V)に保ち、すべての走査電極SCN1〜SCN
Nには、すべての維持電極SUS1〜SUSNに対して
放電開始電圧以下となる電圧Vq(V)から放電開始電
圧を越える0(V)に向かって緩やかに下降するランプ
電圧を印加する。このランプ電圧が下降する間に、再び
すべての放電セル12において、すべての維持電極SU
S1〜SUSNからすべての走査電極SCN1〜SCN
Nにそれぞれ二回目の微弱な初期化放電が起こり、走査
電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の負の壁電圧
および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の
正の壁電圧が弱められる。一方、データ電極D1〜DM
上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧はそのまま保たれ
る。以上により初期化期間の初期化動作が終了する。
【0009】次の書き込み期間の書き込み動作におい
て、すべての走査電極SCN1〜SCNNを電圧Vs
(V)に保持し、データ電極D1〜DMのうち、第一行
目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電
極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第一行目の
走査電極SCN1に走査パルス電圧0(V)をそれぞれ
印加する。このとき、所定のデータ電極と走査電極SC
N1との交差部における絶縁体層7の表面と走査電極S
CN1上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込みパ
ルス電圧Vw(V)にデータ電極D1〜DM上の絶縁体
層7の表面の正の壁電圧が加算されたものとなるため、
この交差部において、所定のデータ電極と走査電極SC
N1との間および維持電極SUS1と走査電極SCN1
との間に書き込み放電が起こり、この交差部の走査電極
SCN1上の保護膜3の表面に正電圧が蓄積され、維持
電極SUS1上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、書
き込み放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面
に負電圧が蓄積される。
【0010】次に、データ電極D1〜DMのうち、第二
行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ
電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第二行目
の走査電極SCN2に走査パルス電圧0(V)をそれぞ
れ印加する。このとき、所定のデータ電極と走査電極S
CN2との交差部における絶縁体層7の表面と走査電極
SCN2上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込み
パルス電圧Vw(V)に所定のデータ電極上の絶縁体層
7の表面の正の壁電圧が加算されたものとなるため、こ
の交差部において、所定のデータ電極と走査電極SCN
2との間および維持電極SUS2と走査電極SCN2と
の間に書き込み放電が起こり、この交差部の走査電極S
CN2上の保護膜3の表面に正電圧が蓄積され、維持電
極SUS2上の保護膜3の表面に負電圧が蓄積される。
【0011】同様な動作が引き続いて行われ、最後に、
データ電極D1〜DMのうち、第N行目に表示すべき放
電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込み
パルス電圧Vw(V)を、第N行目の走査電極SCNN
に走査パルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このと
き、所定のデータ電極と走査電極SCNNとの交差部に
おいて、所定のデータ電極と走査電極SCNNとの間お
よび維持電極SUSNと走査電極SCNNとの間に書き
込み放電が起こり、この交差部の走査電極SCNN上の
保護膜3の表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUSN
上の保護膜3の表面に負電圧が蓄積され、書き込み放電
が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面に負電圧が
蓄積される。以上により書き込み期間における書き込み
動作が終了する。
【0012】続く維持期間において、まず、すべての走
査電極SCN1〜SCNNおよび維持電極SUS1〜S
USNを0(V)に一旦戻した後、すべての走査電極S
CN1〜SCNNに正の維持パルス電圧Vm(V)を印
加すると、書き込み放電を起こした放電セル12におけ
る走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3と維持電極
SUS1〜SUSN上の保護膜3との間の電圧は、維持
パルス電圧Vm(V)に、書き込み期間において蓄積さ
れた走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の正
電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表
面の負電圧が加算されたものとなる。このため、書き込
み放電を起こした放電セルにおいて、走査電極SCN1
〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNとの間に維持
放電が起こり、この維持放電を起こした放電セルにおけ
る走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面に負電
圧が蓄積され、維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜
3表面に正電圧が蓄積される。その後、維持パルス電圧
は0(V)に戻る。
【0013】続いて、すべての維持電極SUS1〜SU
SNに正の維持パルス電圧Vm(V)を印加すると、維
持放電を起こした放電セル12における維持電極SUS
1〜SUSN上の保護膜3と走査電極SCN1〜SCN
N上の保護膜3との間の電圧は、維持パルス電圧Vm
(V)に、直前の維持放電によって蓄積された走査電極
SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の負電圧および維
持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の正電圧が
加算されたものとなる。このため、この維持放電を起こ
した放電セルにおいて、維持電極SUS1〜SUSNと
走査電極SCN1〜SCNNとの間に維持放電が起こる
ことにより、その放電セルにおける維持電極SUS1〜
SUSN上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、走査電
極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面に正電圧が蓄積
される。その後、維持パルス電圧は0(V)に戻る。
【0014】以降同様に、すべての走査電極SCN1〜
SCNNとすべての維持電極SUS1〜SUSNとに正
の維持パルス電圧Vm(V)を交互に印加することによ
り、維持放電が継続して行われ、維持期間の最終におい
て、すべての走査電極SCN1〜SCNNに正の維持パ
ルス電圧Vm(V)を印加すると、維持放電を起こした
放電セル12における走査電極SCN1〜SCNN上の
保護膜3と維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3と
の間の電圧は、維持パルス電圧Vm(V)に、直前の維
持放電によって蓄積された走査電極SCN1〜SCNN
上の保護膜3表面の正電圧と維持電極SUS1〜SUS
N上の保護膜3表面の負電圧が加算されたものとなる。
このため、この維持放電を起こした放電セルにおいて、
走査電極SCN1〜SCNNと維持電極SUS1〜SU
SNとの間に維持放電が起こることにより、その放電セ
ルにおける走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表
面に負電圧が蓄積され、維持電極SUS1〜SUSN上
の保護膜3表面に正電圧が蓄積される。その後、維持パ
ルス電圧は0(V)に戻る。以上により維持期間の維持
動作が終了する。この維持放電により発生する紫外線で
励起された蛍光体10からの可視発光を表示に用いてい
る。
【0015】続く消去期間において、すべての維持電極
SUS1〜SUSNに0(V)から電圧Ve(V)に向
かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加すると、維持
放電を起こした放電セル12において、走査電極SCN
1〜SCNN上の保護膜3と維持電極SUS1〜SUS
N上の保護膜3との間の電圧は、維持期間の最終時点に
おける、走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面
の負電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜
3表面の正電圧がこのランプ電圧に加算されたものとな
る。このため、維持放電を起こした放電セルにおいて、
維持電極SUS1〜SUSNと走査電極SCN1〜SC
NNとの間に微弱な消去放電が起こり、走査電極SCN
1〜SCNN上の保護膜3表面の負電圧と維持電極SU
S1〜SUSN上の保護膜3表面の正電圧が弱められて
維持放電は停止する。以上により消去期間における消去
動作が終了する。
【0016】ただし、以上の動作において、表示が行わ
れない放電セルに関しては、初期化期間に初期化放電は
起こるが、書き込み放電、維持放電および消去放電は行
われず、表示が行われない放電セルの走査電極SCN1
〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNの保護膜3の
表面の壁電圧、およびデータ電極D1〜DM上の絶縁体
層7の表面の壁電圧は、初期化期間の終了時の状態のま
ま保たれる。
【0017】以上のすべての動作により第1のサブフィ
ールドにおける一画面が表示される。以下、同様な動作
が、第2のサブフィールドから第8のサブフィールドに
わたって行われる。これらのサブフィールドにおいて表
示される放電セルの輝度は、維持パルス電圧Vm(V)
の印加回数により定まる。従って、詳しい説明は省略す
るが、例えば、各サブフィールドにおける維持パルス電
圧の印加回数を適宜設定して、1フィールド期間に維持
放電による輝度が20 、21 、22 、…、27である8
個のサブフィールドで構成することにより、28 =25
6階調の階調表示が可能になる。
【0018】以上説明した従来の駆動方法においては、
パネルに表示する放電セルが全くない、いわゆる黒画面
の表示においては、書き込み期間の書き込み放電、維持
期間の維持放電および消去期間の消去放電が起こらず、
初期化期間の初期化放電のみが起こり、この初期化放電
が微弱であり、その放電発光もまた微弱であるために、
パネルのコントラストが高いという特長がある。例え
ば、480行、852×3列のマトリックス構成を成す
42”AC型プラズマディスプレイパネルにおいて、1
フィールド期間を8個のサブフィールドで構成して25
6階調表示を行った場合、各サブフィールドの初期化期
間における二回の初期化放電による発光輝度は0.15
cd/m2 である。したがって、8個のサブフィールド
での合計は0.15×8=1.2cd/m2 となり、最
大輝度は420cd/m2 であるので、このパネルのコ
ントラストは420/1.2:1=350:1となり、
かなり高い値のコントラストが得られる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の駆動方法においては、通常の照明下でパネル表示
を行った場合にはかなり高いコントラストが得られてい
るが、サブフィールド毎に必ず二回の初期化放電が起こ
り、周囲が暗いところでパネル表示する場合において
は、この微弱な初期化放電による発光でさえも目立つほ
ど輝度が高く、余り明るくない場所でパネル表示する場
合には黒表示の視認性がある。また、パネルの発光効率
を上げるために各電極間の距離を広げると、それに伴っ
てパネル駆動のために高電圧が必要になり、微弱な初期
化放電といえど発光はますます強まり、いっそう黒の視
認性が強まってくる。
【0020】このため、初期化放電の回数を減らす、あ
るいは、初期化期間に印加する電圧を低くするという方
法で黒レベルの改善がなされているが、そのためには、
走査電極側の書き込み期間のローレベル電圧を維持期間
のローレベル電圧より低くした駆動波形にするのが実用
的である。しかしながら、この場合、書き込まれていな
いところまで放電(以下、誤放電と称す)が起こり、パ
ネルの至る所にドット発光が確認され、その改善が要望
されている。
【0021】本発明の目的は、黒表示の視認性を低下さ
せるとともに、書き込みが行われていない電極での誤放
電を抑制することができるプラズマディスプレイ装置お
よびその駆動方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 第1の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、各フィ
ールドを複数のサブフィールドに分割して階調表示を行
うプラズマディスプレイ装置であって、第1の方向に配
列される複数の第1の電極と、第1の方向と交差する第
2の方向に配列される複数の第2の電極と、複数の第1
の電極とそれぞれ対になるように配列される複数の第3
の電極と、維持期間において第1の電極に印加されるロ
ーレベル電圧より低いローレベル電圧を書き込み期間に
おいて第1の電極に印加する電圧印加手段と、初期化期
間終了後から次のサブフィールドまでの間に第1の電極
と第3の電極との間の電圧を徐々に変化させて第1の電
極と第3の電極との間に微弱放電を発生させる微弱放電
発生手段とを備えるものである。
【0023】本発明に係るプラズマディスプレイ装置に
おいては、維持期間におけるローレベル電圧より低いロ
ーレベル電圧が書き込み期間において第1の電極に印加
され、初期化放電回数を減少させることができるととも
に、初期化期間に印加する電圧を低下させることがで
き、黒表示の視認性を低下させることができる。また、
初期化期間終了後から次のサブフィールドまでの間に第
1の電極と第3の電極との間の電圧を徐々に変化させて
第1の電極と第3の電極との間に微弱放電を発生させて
いるので、第1の電極と第3の電極との間の過剰な壁電
圧を除去することができ、書き込みが行われていない電
極での誤放電を抑制することができる。この結果、黒表
示の視認性を低下させるとともに、書き込みが行われて
いない電極での誤放電を抑制することができる。
【0024】(2)第2の発明 第2の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1の
発明に係るプラズマディスプレイ装置の構成において、
微弱放電発生手段は、維持期間に第1の電極と第2の電
極との間の電圧および第1の電極と第3の電極との間の
電圧を徐々に変化させて第1の電極と第2の電極との間
および第1の電極と第3の電極との間に微弱放電を発生
させる維持期間微弱放電発生手段を含むものである。
【0025】この場合、維持期間に第1の電極と第2の
電極との間の電圧および第1の電極と第3の電極との間
の電圧を徐々に変化させて第1の電極と第2の電極との
間および第1の電極と第3の電極との間に微弱放電を発
生させているので、第1ないし第3の電極の過剰な壁電
圧を除去することができ、書き込みが行われていない電
極での誤放電を抑制することができる。
【0026】(3)第3の発明 第3の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第2の
発明に係るプラズマディスプレイ装置の構成において、
維持期間微弱放電発生手段は、維持期間の最初に第1の
電極にランプ波形を印加するランプ波形印加手段を含む
ものである。この場合、ランプ波形により安定に微弱放
電を発生させることができる。
【0027】(4)第4の発明 第4の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第2の
発明に係るプラズマディスプレイ装置の構成において、
維持期間微弱放電発生手段は、維持期間の最初に第1の
電極に充放電波形を印加する充放電波形印加手段を含む
ものである。
【0028】この場合、充放電波形を用いているので、
抵抗および容量を用いて回路を構成することができ、回
路構成を簡略化することができる。
【0029】(5)第5の発明 第5の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1の
発明に係るプラズマディスプレイ装置の構成において、
微弱放電発生手段は、フィールド期間の最後のサブフィ
ールド期間と次のフィールド期間の最初のサブフィール
ド期間との間に第1の電極と第3の電極との間の電圧を
徐々に変化させて第1の電極と第3の電極との間に微弱
放電を発生させる第1の微弱放電発生手段を含むもので
ある。
【0030】この場合、フィールド期間の最後のサブフ
ィールド期間と次のフィールド期間の最初のサブフィー
ルド期間との間に第1の電極と第3の電極との間の電圧
を徐々に変化させて第1の電極と第3の電極との間に微
弱放電を発生させているので、第1および第3の電極の
過剰な壁電圧を除去することができ、書き込みが行われ
ていない電極での誤放電を抑制することができる。
【0031】(6)第6の発明 第6の発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法
は、第5の発明に係るプラズマディスプレイ装置の構成
において、微弱放電発生手段は、フィールド期間の最後
のサブフィールド期間と次のフィールド期間の最初のサ
ブフィールド期間との間に第1の電極をカソードおよび
第2の電極をアノードとして第1の電極と第2の電極と
の間に微弱放電を発生させる第2の微弱放電発生手段を
さらに含むものである。
【0032】この場合、フィールド期間の最後のサブフ
ィールド期間と次のフィールド期間の最初のサブフィー
ルド期間との間に第1の電極をカソードおよび第2の電
極をアノードとして第1の電極と第2の電極との間に微
弱放電を発生させているので、放電ガスを活性化させる
ことができ、後続の初期化期間に所定の壁電荷を安定に
形成することができるとともに、誤放電を抑制すること
ができる。
【0033】(7)第7の発明 第7の発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法
は、第1の方向に配列される複数の第1の電極と、第1
の方向と交差する第2の方向に配列される複数の第2の
電極と、複数の第1の電極とそれぞれ対になるように配
列される複数の第3の電極とを備えるプラズマディスプ
レイ装置の駆動方法であって、維持期間において第1の
電極に印加されるローレベル電圧より低いローレベル電
圧を書き込み期間において第1の電極に印加するステッ
プと、初期化期間終了後から次のサブフィールドまでの
間に第1の電極と第3の電極との間の電圧を徐々に変化
させて第1の電極と第3の電極との間に微弱放電を発生
させるステップとを含むものである。
【0034】本発明に係るプラズマディスプレイ装置の
駆動方法においては、維持期間におけるローレベル電圧
より低いローレベル電圧が書き込み期間において第1の
電極に印加され、初期化放電回数を減少させることがで
きるとともに、初期化期間に印加する電圧を低下させる
ことができ、黒表示の視認性を低下させることができ
る。また、初期化期間終了後から次のサブフィールドま
での間に第1の電極と第3の電極との間の電圧を徐々に
変化させて第1の電極と第3の電極との間に微弱放電を
発生させているので、第1の電極と第3の電極との間の
過剰な壁電圧を除去することができ、書き込みが行われ
ていない電極での誤放電を抑制することができる。この
結果、黒表示の視認性を低下させるとともに、書き込み
が行われていない電極での誤放電を抑制することができ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるプラズマディ
スプレイ装置の一例としてAC型プラズマディスプレイ
装置について説明する。本発明のプラズマディスプレイ
装置は、テレビジョン受像機およびコンピュータ端末等
の画像表示装置に好適に用いられるものである。
【0036】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の
実施の形態によるプラズマディスプレイ装置の構成を示
すブロック図である。
【0037】図1のプラズマディスプレイ装置は、PD
P(プラズマディスプレイパネル)100、データドラ
イバ200、スキャンドライバ300およびサステイン
ドライバ400を備える。
【0038】PDP100は、複数のデータ電極(アド
レス電極)8、複数の走査電極(スキャン電極)4およ
び複数の維持電極(サステイン電極)5を含む。複数の
データ電極8は、画面の垂直方向に配列され、複数の走
査電極4および複数の維持電極5は、画面の水平方向に
配列されている。また、複数の維持電極5は、共通に接
続されている。データ電極8、走査電極4および維持電
極5の各交点には、放電セル12が形成され、各放電セ
ル12が画面上の画素を構成する。なお、PDP100
の詳細な構成は、図14および図15を用いて説明した
従来のプラズマディスプレイパネルと同様である。
【0039】データドライバ200は、PDP100の
複数のデータ電極8に接続されている。スキャンドライ
バ300は、PDP100の複数の走査電極4に接続さ
れている。サステインドライバ400は、PDP100
の複数の維持電極5に接続されている。
【0040】データドライバ200は、書き込み期間に
おいて、画像データに応じてPDP100の該当するデ
ータ電極8に書き込みパルスを印加する。スキャンドラ
イバ300は、複数の駆動回路から構成され、書き込み
期間において、PDP100の複数の走査電極4に書き
込みパルスを順に印加する。これにより、該当する放電
セル12において書き込み放電が行われる。
【0041】また、複数のスキャンドライバ300は、
維持期間において、周期的な維持パルスをPDP100
の複数の走査電極4に印加する。一方、サステインドラ
イバ400は、維持期間において、PDP100の複数
の維持電極5に走査電極4の維持パルスに対して180
度位相のずれた維持パルスを同時に印加する。これによ
り、該当する放電セル12において維持放電が行われ
る。
【0042】本実施例の形態において、走査電極4が第
1の電極に相当し、データ電極8が第2の電極に相当
し、維持電極5が第3の電極に相当し、スキャンドライ
バ300が電圧印加手段に相当し、データドライバ20
0、スキャンドライバ300およびサステインドライバ
400が微弱放電発生手段、維持期間微弱放電発生手段
およびランプ波形印加手段に相当する。
【0043】図2は、図1のPDP100におけるデー
タ電極8、走査電極4および維持電極5の駆動電圧の一
例を示すタイミング図である。
【0044】図2に示すように、各フィールドは、複数
のサブフィールド、例えば8つのサブフィールドに分割
される。各サブフィールド期間は、初期化期間、書き込
み期間、維持期間および消去期間により構成される。各
サブフィールドは、維持期間の長さが異なり、各サブフ
ィールドの点灯状態を変えることにより、例えば256
階調の階調表示が行われる。なお、PDP100の各放
電セル内で安定に放電を起こせるためには、映像を表現
するための放電とは別に、封入ガスを活性化するための
放電が必要となり、この動作が初期化動作であり、その
期間が初期化期間である。
【0045】まず、初期化期間の前半の初期化動作にお
いて、データドライバ200およびサステインドライバ
400によりすべてのデータ電極8およびすべての維持
電極5を0(V)に保持し、すべての走査電極4には、
すべての維持電極5に対して放電開始電圧以下となる電
圧Vp(V)から、放電開始電圧を超える電圧Vr
(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧がスキャ
ンドライバ300により印加される。このランプ電圧が
上昇する間に、すべての放電セル12において、すべて
の走査電極4からすべてのデータ電極8およびすべての
維持電極5にそれぞれ1回目の微弱な初期化放電が起こ
り、走査電極4に負の壁電圧が蓄積されるとともに、デ
ータ電極8および維持電極5に正の壁電圧が蓄積され
る。
【0046】次に、初期化期間の後半の初期化動作にお
いて、サステインドライバ400によりすべての維持電
極5を正電圧Vh(V)に保ち、すべての走査電極4に
は、すべての維持電極5に対して放電開始電圧以下とな
る電圧Vq(V)から放電開始電圧を超える電圧Va’
(V)に向かって緩やかに降下するランプ電圧がスキャ
ンドライバ300により印加される。このランプ電圧が
降下する間に、再びすべての放電セル12において、す
べての維持電極5からすべての走査電極4にそれぞれ2
回目の微弱な初期化放電が起こり、走査電極4の負の壁
電圧および維持電極5の正の壁電圧が弱められる。この
とき、走査電極4とデータ電極8との間にも同時に放電
が起こり、走査電極4の負の壁電圧およびデータ電極8
の正の壁電圧がわずかに弱められる。以上により、初期
化期間の初期化動作が終了する。
【0047】次に、書き込み期間の書き込み動作におい
て、スキャンドライバ300によりすべての走査電極4
を電圧Vs’(V)に保持し、その後、映像信号に応じ
てオンまたはオフする書き込みパルス電圧Vw(V)が
データドライバ200により各データ電極8に印加さ
れ、この書き込みパルスに同期して複数の走査電極4に
負の走査パルス電圧Va’(V)がスキャンドライバ3
00により順に印加される。このとき、表示すべき放電
セルに対応するデータ電極8と走査電極4との間の電圧
は、書き込みパルス電圧Vw(V)と電圧Va’(V)
(絶対値)とを加算した電圧に初期化期間に走査電極4
とデータ電極8のそれぞれに蓄積された壁電圧が、さら
に加算されたものとなる。したがって、データ電極8と
走査電極4との間および維持電極5と走査電極4との間
に書き込み放電が起こり、走査電極4に正の壁電圧が蓄
積され、維持電極5に負の壁電圧が蓄積され、データ電
極8に負の壁電圧が蓄積される。
【0048】このように、本実施の形態では、スキャン
ドライバ300により書き込み期間に走査電極4に印加
されるローレベル電圧Va’(V)を0(V)すなわち
以下に説明する維持期間のローレベル電圧Va(V)よ
り低く設定しているので、初期化期間に印加する電圧V
r(V)を低下させることができ、黒表示の視認性を低
下させることができる。
【0049】次に、維持期間において、すべての走査電
極4には、電圧Vs’(V)から維持パルス電圧Vm
(V)に向かって緩やかに上昇するランプ波形を有する
電圧がスキャンドライバ300により印加され、サステ
インドライバ400により維持電極5は0(V)に一旦
戻される。このとき、書き込み放電を起こした放電セル
における走査電極4と維持電極5との間の電圧は、維持
パルス電圧Vm(V)に書き込み期間において蓄積され
た走査電極4の正の壁電圧および維持電極5の負の壁電
圧が加算されたものとなる。このため、書き込み放電を
起こした放電セルにおいて、走査電極4と維持電極5と
の間に維持放電が起こり、この維持放電を起こした放電
セルにおける走査電極4に負の壁電圧が蓄積され、維持
電極5に正の壁電圧が蓄積される。
【0050】続いて、スキャンドライバ300によりす
べての走査電極4の電圧が維持パルス電圧Vm(V)か
ら電圧Va(V)(接地電位)に戻され、サステインド
ライバ400によりすべての維持電極5に正の維持パル
ス電圧Vm(V)が印加されると、維持放電を起こした
放電セルにおける維持電極5と走査電極4との間の電圧
は、維持パルス電圧Vm(V)に直前の維持放電により
蓄積された走査電極4の負の壁電圧および維持電極5の
正の壁電圧が加算されたものとなる。このため、この維
持放電を起こした放電セルにおいて、維持電極5と走査
電極4との間に維持放電が起こり、以降、スキャンドラ
イバ300およびサステインドライバ400により維持
パルス電圧Vm(V)を走査電極4と維持電極5とに交
互に印加し、維持放電が継続して行われる。
【0051】一方、書き込み期間において書き込み放電
が発生しなかった放電セルでは、維持期間の初期の壁電
圧の状態は、初期化期間中に形成された壁電圧の状態の
ままである。このとき、図16に示すように従来と同様
にステップ波形で維持パルス電圧Vm(V)が印加され
ると、初期化期間に制御できなかった壁電圧が存在する
放電セルでは、維持パルス電圧Vm(V)と初期化期間
に形成された壁電圧とを加算した電圧が放電開始電圧以
上となり、走査電極4とデータ電極8との間で放電が起
こり、この放電がきっかけとなって、またはデータ電極
8を介さず直接に、走査電極4と維持電極5との間で維
持放電が起こり、誤放電が発生する。
【0052】しかしながら、本実施の形態では、走査電
極4には、維持期間の最初の維持パルスとして、電圧V
s’(V)から維持パルス電圧Vm(V)に向かって緩
やかに上昇するランプ波形による維持パルスが印加され
ているため、書き込みが行われていない走査電極4とデ
ータ電極8との間およびこの走査電極4と対応する維持
電極5との間で微弱な放電が発生し、過剰な壁電荷が除
去される。したがって、維持期間の最初の維持パルス以
降の維持パルスがステップ波形で印加されても、走査電
極4、維持電極5およびデータ電極8には過剰な壁電圧
が形成されていないため、維持パルス電圧Vm(V)に
各電極の壁電圧を加算した電圧が放電開始電圧以上にな
ることはなく、誤放電は発生しない。
【0053】なお、上記の微弱な放電では、非常に弱い
発光しか発生しないため、黒表示の輝度レベルが上昇せ
ず、表示画面のコントラストを悪化させることがない。
この点に関しては、以下の各実施の形態で用いる微弱な
放電も同様である。
【0054】最後に、消去期間において、サステインド
ライバ400によりすべての維持電極5に0(V)から
電圧Ve(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧
を印加すると、維持放電を起こした放電セルにおいて、
走査電極4と維持電極5との間の電圧は、維持期間の最
終時点における走査電極の負の壁電圧および維持電極5
の正の壁電圧がこのランプ電圧に加算されたものとな
る。このため、維持放電を起こした放電セルにおいて、
維持電極5と走査電極4との間に微弱な消去放電が起こ
り、走査電極4の負の壁電圧と維持電極5の正の壁電圧
とが弱められて維持放電が停止する。一方、維持放電が
行われてない放電セルでは、維持期間の第1の維持パル
スのランプ波形により過剰な壁電圧が除去されているた
め、消去放電は行われない。
【0055】次に、図2に示す維持期間のランプ波形を
発生させるランプ波形発生回路について説明する。図3
は、図2に示す維持期間のランプ波形を発生するランプ
波形発生回路の一例の構成を示す回路図である。
【0056】図3のランプ波形発生回路は、図1に示す
スキャンドライバ300内に具備され、抵抗R1〜R
6、ダイオードD1〜D3、ツェナーダイオードD4、
コンデンサC1、可変抵抗器VR1およびFET(電界
効果型トランジスタ、以下、トランジスタと称す)Q1
を含む。
【0057】図3に示すランプ波形発生回路は、図示の
ように各素子が接続されてトランジスタQ1のゲート−
ドレイン間にコンデンサC1が接続されたミラー積分回
路として動作し、維持期間の最初の維持パルスとして、
電圧Vs’(V)から維持パルス電圧Vm(V)に向か
って緩やかに上昇するランプ波形を出力するものであ
る。また、図3に示すランプ波形発生回路は、PDP1
00の特性のばらつき等によりランプ波形の傾きの最適
値が異なるため、傾き調整を行ったり、また、回路電源
ばらつき補償、温度補償等の各種補償を行うものであ
る。
【0058】なお、ランプ波形発生回路としては、図3
に示す例に特に限定されず、種々のランプ波形発生回路
を用いることができる。また、ランプ波形の傾きは、使
用するPDPの特性等に応じて設定される。
【0059】上記のように、本実施の形態では、維持期
間におけるローレベル電圧Va(V)より低いローレベ
ル電圧Va’(V)が書き込み期間において走査電極4
に印加され、初期化期間に印加する電圧Vr(V)を低
下させることができる。また、維持期間に走査電極4に
印加する第1の維持パルスを電圧Vs’(V)から維持
パルス電圧Vm(V)まで緩やかに上昇するランプ波形
により構成しているので、書き込み放電が行われた放電
セルでは通常の維持放電が起こり、書き込み放電が行わ
れていない放電セルでは走査電極4と維持電極5との間
および走査電極4とデータ電極8との間に微弱放電が発
生し、書き込み期間において書き込み放電が行われてい
ない放電セルの過剰な壁電荷を除去することができる。
したがって、黒表示の視認性を低下させることができる
とともに、書き込みが行われていない電極間での誤放電
を抑制することができる。
【0060】なお、図2では、維持期間の最初の維持パ
ルスとして、電圧Vs’(V)から電圧Vm(V)まで
ランプ波形により走査電極4に印加する電圧を上昇させ
ているが、上記の例に特に限定されず、微弱放電を発生
させることができれば、種々の波形を用いることがで
き、例えば、放電開始電圧が電圧Vm(V)より低い電
圧のときは、その電圧を超えるところまでランプ波形で
上昇させるようにしてもよい。
【0061】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について
図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の
実施の形態によるプラズマディスプレイ装置の構成を示
すブロック図である。
【0062】図4に示すプラズマディスプレイ装置と図
1に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点は、ス
キャンドライバ300がスキャンドライバ300aに変
更された点であり、その他の点は図1に示すプラズマデ
ィスプレイ装置と同様であるので、同一部分には同一符
号を付し、以下異なる点についてのみ詳細に説明する。
【0063】スキャンドライバ300aは、維持期間に
おいて走査電極4に印加される最初の維持パルスとし
て、ランプ波形ではなく、CR充電波形により立ち上が
るパルスを出力する。本実施例の形態において、スキャ
ンドライバ300aが電圧印加手段に相当し、データド
ライバ200、スキャンドライバ300aおよびサステ
インドライバ400が微弱放電発生手段、維持期間微弱
放電発生手段および充放電波形印加手段に相当し、その
他の点は第1の実施の形態と同様である。
【0064】図5は、図4のPDP100におけるデー
タ電極8、走査電極4および維持電極5の駆動電圧の一
例を示すタイミング図である。
【0065】図5に示すように、走査電極4には、維持
期間において、最初の維持パルスとして、CR充電波形
により電圧Vs’(V)から電圧Vm(V)まで上昇す
るパルスが用いられる。この場合、初期化期間に形成さ
れた壁電圧と走査電極4に印加される電圧とを加算した
電圧が放電開始電圧より低い期間は、CR充電波形の急
峻な立ち上がり部分を利用し、それ以上の電圧すなわち
放電開始電圧を超える電圧を印加する部分には、CR充
電波形の穏やかな立ち上がり部分を利用し、緩やかに電
圧を上昇させている。
【0066】したがって、本実施の形態では、走査電極
4には、維持期間の最初の維持パルスとして、電圧V
s’(V)から維持パルス電圧Vm(V)に向かって緩
やかに上昇するCR充電波形による維持パルスが印加さ
れているため、書き込みが行われていない走査電極4と
データ電極8との間およびこの走査電極4と対応する維
持電極5との間で微弱な放電が発生し、過剰な壁電荷が
除去される。この結果、維持期間の最初の維持パルス以
降の維持パルスがステップ波形で印加されても、走査電
極4、維持電極5およびデータ電極8には過剰な壁電圧
が形成されていないため、維持パルス電圧Vm(V)に
各電極の壁電圧を加算した電圧が放電開始電圧以上にな
ることはなく、誤放電は発生しない。なお、その他の動
作は、第1の実施の形態と同様である。
【0067】次に、図5に示す維持期間のCR充電波形
を発生させるCR充電波形発生回路について説明する。
図6は、図5に示す維持期間のCR充電波形を発生する
CR充電波形発生回路の一例の構成を示す回路図であ
る。
【0068】図6に示すCR充電波形発生回路は、図4
に示すスキャンドライバ300a内に具備され、抵抗R
7,R8およびトランジスタQ2を含む。
【0069】トランジスタQ2の一端は、電圧Vm
(V)を受ける抵抗R8に接続され、他端はPDP10
0すなわち走査電極4と接地端子との容量に相当するパ
ネル容量Cpsに接続され、そのゲートは抵抗R7と接
続される。したがって、抵抗R8とPDP100すなわ
ちパネル容量CpsとによるCR充電波形が出力され
る。なお、パネル容量Cpsにはある程度ばらつきはあ
るものの、パネル容量Cpsが最も小さくなるときに必
要な条件を満たすように抵抗R8の抵抗値を予め選定
し、かつ書き込み期間の終了から維持期間の最初の維持
パルスの立ち上げ終了までの期間を十分にとることによ
り、第1の実施の形態と同様に安定に微弱放電を発生さ
せることができる。
【0070】上記のように、本実施の形態では、第1の
実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、
CR充電波形を用いているので、回路構成を簡略化する
ことができ、回路のコストを低減することができる。
【0071】なお、上記の説明では、CR充電波形を用
いたが、上記の例に特に限定されず、微弱放電を発生さ
せることができれば、種々の波形を用いることができ、
例えば、立ち下がり時に微弱な放電を発生させる場合は
CR放電波形を用いることにより上記と同様の効果を得
ることができる。
【0072】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について
図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の第3の
実施の形態によるプラズマディスプレイ装置の構成を示
すブロック図である。
【0073】図7に示すプラズマディスプレイ装置と図
1に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点は、ス
キャンドライバ300がスキャンドライバ300bに変
更され、サステインドライバ400がサステインドライ
バ400aに変更された点であり、その他の点は図1に
示すプラズマディスプレイ装置と同様であるので、同一
部分には同一符号を付し、以下異なる点についてのみ詳
細に説明する。
【0074】図8は、図7に示すスキャンドライバ30
0bに用いられるスキャンドライバ回路の構成を示す回
路図である。なお、図7に示すスキャンドライバ300
bは、図8に示すスキャンドライバ回路が各走査電極4
ごとに設けられたものである。
【0075】図8に示すスキャンドライバ回路は、トラ
ンジスタQ11〜Q21、コンデンサC11〜C15、
回収コイルL11、ダイオードD11〜D14、電源V
13,V14およびドライバ回路DIを含む。
【0076】コンデンサC11は、ノードN11と接地
端子との間に接続される。トランジスタQ11およびダ
イオードD11は、ノードN11とノードN12との間
に直列に接続され、ダイオードD12およびトランジス
タQ12は、ノードN12とノードN11との間に直列
に接続される。トランジスタQ11のゲートには制御信
号S11が入力され、トランジスタQ12のゲートには
制御信号S12が入力される。回収コイルL11は、ノ
ードN12とノードN13との間に接続される。
【0077】トランジスタQ13は、電源端子V11と
ノードN13との間に接続され、そのゲートには制御信
号S13が入力される。電源端子V11は電圧Vm
(V)を受ける。トランジスタQ14は、ノードN13
と接地端子との間に接続され、そのゲートには制御信号
S14が入力される。トランジスタQ15は、電源端子
V12とノードN13との間に接続され、そのゲートに
は制御信号S15が入力される。電源端子V12は電圧
Vm/2(V)を受ける。
【0078】電源V13およびダイオードD13は、接
地端子とノードN14との間に直列に接続される。電源
V13は電圧Vr(V)を出力する。コンデンサC12
は、ノードN14とノードN13との間に接続される。
トランジスタQ16は、ノードN14とノードN15と
の間に接続され、そのゲートには制御信号S16が入力
される。コンデンサC13は、トランジスタQ16のゲ
ート−ドレイン間に接続される。トランジスタQ17
は、ノードN15とノードN13との間に接続され、そ
のゲートには制御信号S17が入力される。
【0079】トランジスタQ18は、ノードN15とノ
ードN16との間に接続され、そのゲートには制御信号
S18が入力される。トランジスタQ19は、ノードN
16と電源端子V16との間に接続され、そのゲートに
は制御信号S19が入力される。コンデンサC14は、
トランジスタQ19のゲート−ドレイン間に接続され
る。電源端子V16は電圧Va’(V)を受ける。
【0080】電源V14およびダイオードD14は、電
源端子V15とノードN17との間に直列に接続され
る。電源V14は電圧Vs’(V)を出力し、電源端子
V15は電圧Va’(V)を受ける。コンデンサC15
は、ノードN17とノードN16との間に接続される。
トランジスタQ20は、ノードN17とノードN18と
の間に接続され、そのゲートには制御信号S20が入力
される。トランジスタQ21は、ノードN18とノード
N16との間に接続され、そのゲートには制御信号S2
1が入力される。
【0081】ドライブ回路DIの入力側は、ノードN1
8およびノードN16に接続され、出力側はPDP10
0すなわち走査電極4と接地端子との容量に相当するパ
ネル容量Cpsに接続される。なお、制御信号S11〜
S21は、垂直同期信号および水平同期信号等を基にス
キャンドライバ3b内で発生される信号であり、制御信
号S11〜S21によりトランジスタQ11〜Q21の
オン/オフ状態が制御される。
【0082】図9は、図7に示すサステインドライバ4
00aの構成を示す回路図である。図9に示すサステイ
ンドライバ400aは、トランジスタQ31〜Q36、
ダイオードD31〜D34、コンデンサC31,C32
および回収コイルL31を含む。
【0083】コンデンサC31は、ノードN31と接地
端子との間に接続される。トランジスタQ31およびダ
イオードD31は、ノードN31とノードN32との間
に直列に接続される。ダイオードD32およびトランジ
スタQ32は、ノードN32とノードN31との間に直
列に接続される。トランジスタQ31のゲートには制御
信号S31が入力され、トランジスタQ32のゲートに
は制御信号S32が入力される。回収コイルL31は、
ノードN32とノードN33との間に接続される。
【0084】ダイオードD33およびトランジスタQ3
3は、電源端子V31とノードN33との間に直列に接
続され、トランジスタQ33のゲートには制御信号S3
3が入力される。電源端子V31は電圧Vm(V)を受
ける。トランジスタQ34は、ノードN33と接地端子
との間に接続され、そのゲートには制御信号S34が入
力される。ダイオードD34は電源端子V31と電源端
子V32との間に接続される。トランジスタQ35は、
電源端子V32とノードN33との間に接続され、その
ゲートには制御信号S35が入力される。電源端子V3
2は電圧Vh(V)を受ける。コンデンサC32は、ト
ランジスタQ35のゲート−ドレイン間に接続される。
【0085】トランジスタQ36は、電源端子V33と
ノードN33との間に接続され、そのゲートには制御信
号S36が入力される。電源端子V33は電圧Vm/2
(V)を受ける。ノードN33は、PDP100すなわ
ち維持電極5と接地端子との間の全容量に相当するパネ
ル容量Cpuに接続される。なお、制御信号S31〜S
36は、垂直同期信号および水平同期信号等を基にサス
テインドライバ400a内で発生される信号であり、制
御信号S31〜S36によりトランジスタQ31〜Q3
6のオン/オフ状態が制御される。
【0086】本実施例の形態において、走査電極4が第
1の電極に相当し、データ電極8が第2の電極に相当
し、維持電極5が第3の電極に相当し、スキャンドライ
バ300bが電圧印加手段に相当し、スキャンドライバ
300bおよびサステインドライバ400aが微弱放電
発生手段および第1の微弱放電発生手段に相当する。
【0087】図10は、図7のPDP100におけるデ
ータ電極8、走査電極4および維持電極5の駆動電圧の
一例を示すタイミング図である。
【0088】図10に示すように、各フィールドは、複
数のサブフィールド、例えば8つのサブフィールドに分
割される。各サブフィールドは、初期化期間、書き込み
期間および維持期間により構成される。各サブフィール
ドは、維持期間の長さが異なり、各サブフィールドの点
灯状態を変えることにより、例えば256階調の階調表
示が行われる。
【0089】なお、本実施の形態では、初期化回数を減
らすために、第1のサブフィールド以外のサブフィール
ドでは、初期化期間における初期化動作の一部が直前の
サブフィールドの維持期間における維持動作と同時に行
われるように構成され、それゆえ、消去期間が設けられ
ていない。すなわち、第1のサブフィールドでは、初期
化期間として、第1の実施の形態と同様の初期化期間を
用いているが、第2のサブフィールド以降の各サブフィ
ールドでは、初期化期間の一部を用いた疑似初期化期間
を用い、初期化回数を削減している。
【0090】まず、第1のサブフィールドにおける初期
化期間の前半の初期化動作において、データドライバ2
00によりすべてのデータ電極8を0(V)に保持し、
サステインドライバ400aのトランジスタQ34がオ
ンしてすべての維持電極5を0(V)に保持する。この
とき、スキャンドライバ300bのトランジスタQ1
1,Q17,Q18,Q21がオンし、さらにトランジ
スタQ13がオンし、各走査電極4の電圧が、ドライブ
回路DIを介して回収コイルL11とパネル容量Cps
とのLC共振によりすべての維持電極5に対して放電開
始電圧以下となる電圧Vm(V)まで上昇する。
【0091】その後、スキャンドライバ300bのトラ
ンジスタQ13,Q16,Q18,Q21がオンし、ミ
ラー積分回路を構成するトランジスタQ16により電圧
Vm(V)から放電開始電圧を超える電圧Vr(V)に
向かって緩やかに上昇するランプ電圧がドライブ回路D
Iを介して各走査電極4に印加される。このランプ電圧
が上昇する間に、すべての放電セル12において、すべ
ての走査電極4からすべてのデータ電極8およびすべて
の維持電極5にそれぞれ1回目の微弱な初期化放電が起
こり、走査電極4に負の壁電圧が蓄積されるとともに、
データ電極8および維持電極5に正の壁電圧が蓄積され
る。
【0092】次に、初期化期間の後半の初期化動作にお
いて、サステインドライバ400aのトランジスタQ3
1,Q33,Q35が順にオンし、すべての維持電極5
が正電圧Vh(V)に保持される。このとき、スキャン
ドライバ300bのトランジスタQ11,Q17,Q1
8,Q21がオンし、さらにトランジスタQ13がオン
し、すべての走査電極4の電圧が、ドライブ回路DIを
介して回収コイルL11とパネル容量CpsとのLC共
振によりすべての維持電極5に対して放電開始電圧以下
となる電圧Vm(V)まで降下する。
【0093】その後、スキャンドライバ300bのトラ
ンジスタQ19,Q21がオンし、ミラー積分回路を構
成するトランジスタQ19により電圧Vm(V)から放
電開始電圧を超える電圧Va’(V)に向かって緩やか
に降下するランプ電圧がドライブ回路DIを介して各走
査電極4に印加される。このランプ電圧が降下する間
に、再びすべての放電セル12において、すべての維持
電極5からすべての走査電極4にそれぞれ2回目の微弱
な初期化放電が起こり、走査電極4の負の壁電圧および
維持電極5の正の壁電圧が弱められる。このとき、走査
電極4とデータ電極8との間にも同時に放電が起こり、
走査電極4の負の壁電圧およびデータ電極8の正の壁電
圧がわずかに弱められる。以上により、初期化期間の初
期化動作が終了する。
【0094】次に、書き込み期間の書き込み動作におい
て、スキャンドライバ300bのトランジスタQ19,
Q20がオンし、ドライブ回路DIにベース電圧として
電圧Va’(V)が供給され、電源電圧として電圧V
s’(V)が供給される。また、ドライブ回路DIの内
部のFETが所定のタイミングでオン/オフされ、書き
込み期間の初期には、すべての走査電極4を電圧Vs’
(V)に保持する。その後、映像信号に応じてオンまた
はオフする書き込みパルス電圧Vw(V)がデータドラ
イバ200により各データ電極8に印加され、この書き
込みパルスに同期してスキャンドライバ300bのドラ
イブ回路DIの内部のFETが所定のタイミングでオン
/オフされ、複数の走査電極4に走査パルス電圧Va’
(V)が順に印加される。
【0095】このとき、表示すべき放電セルに対応する
データ電極8と走査電極4との間の電圧は、書き込みパ
ルス電圧Vw(V)と電圧Va’(V)とを加算した電
圧に初期化期間に走査電極4とデータ電極8のそれぞれ
に蓄積された壁電圧が、さらに加算されたものとなる。
したがって、データ電極8と走査電極4との間および維
持電極5と走査電極4との間に書き込み放電が起こり、
走査電極4に正の壁電圧が蓄積され、維持電極5に負の
壁電圧が蓄積され、データ電極8に負の壁電圧が蓄積さ
れる。
【0096】次に、維持期間において、スキャンドライ
バ300bのトランジスタQ11,Q17,Q18,Q
21がオンし、さらにトランジスタQ13がオンし、す
べての走査電極4には、回収コイルL11とパネル容量
CpsとのLC共振によりドライブ回路DIを介して電
圧Va(V)(接地電位)から維持パルス電圧Vm
(V)まで上昇する維持パルスが印加される。一方、サ
ステインドライバ400aのトランジスタQ32がオン
し、さらにトランジスタQ34がオンし、すべての維持
電極5には、回収コイルL11とパネル容量Cpsとの
LC共振によりドライブ回路DIを介して0(V)に一
旦戻される。
【0097】このとき、書き込み放電を起こした放電セ
ルにおける走査電極4と維持電極5との間の電圧は、維
持パルス電圧Vm(V)に書き込み期間において蓄積さ
れた走査電極4の正の壁電圧および維持電極5の負の壁
電圧が加算されたものとなる。このため、書き込み放電
を起こした放電セルにおいて、走査電極4と維持電極5
との間に維持放電が起こり、この維持放電を起こした放
電セルにおける走査電極4に負の壁電圧が蓄積され、維
持電極5に正の壁電圧が蓄積される。
【0098】続いて、サステインドライバ400aのト
ランジスタQ31がオンし、さらにトランジスタQ33
がオンし、回収コイルL11とパネル容量CpsとのL
C共振によりドライブ回路DIを介してすべての維持電
極5に正の維持パルス電圧Vm(V)を印加すると、維
持放電を起こした放電セルにおける維持電極5と走査電
極4との間の電圧は、維持パルス電圧Vm(V)に直前
の維持放電により蓄積された走査電極4の負の壁電圧お
よび維持電極5の正の壁電圧が加算されたものとなる。
このため、この維持放電を起こした放電セルにおいて、
維持電極5と走査電極4との間に維持放電が起こる。以
降、同様に、スキャンドライバ300bおよびサステイ
ンドライバ400aにより維持パルス電圧Vm(V)を
走査電極4と維持電極5とに交互に印加し、維持放電が
継続して行われる。
【0099】次に、第2のサブフィールドの疑似初期化
期間の最初の期間(維持期間の最後)において、スキャ
ンドライバ300bのトランジスタQ11,Q17,Q
18,Q21がオンし、さらにトランジスタQ13がオ
ンして所定期間経過した後、トランジスタQ15,Q1
7,Q18,Q21がオンし、すべての走査電極4に
は、電圧Va(V)から維持パルス電圧Vm(V)まで
上昇した後電圧Vm/2(V)まで立ち下がる細幅の維
持パルスが印加される。
【0100】一方、サステインドライバ400aのトラ
ンジスタQ32がオンし、さらにトランジスタQ34が
オンした後、トランジスタQ36がオンし、すべての維
持電極5には、維持パルス電圧Vm(V)から電圧Va
(V)まで降下した後電圧Vm/2(V)まで立ち上が
る細幅の維持パルスが印加される。
【0101】このとき、書き込み放電を起こした放電セ
ルにおける走査電極4と維持電極5との間の電圧は、維
持パルス電圧Vm(V)に書き込み期間において蓄積さ
れた走査電極4の正の壁電圧および維持電極5の負の壁
電圧が加算されたものとなる。このため、書き込み放電
を起こした放電セルにおいて、走査電極4と維持電極5
との間に維持放電が起こる。また、上記の細幅の維持パ
ルスの場合、維持パルス電圧Vm印加後すぐさま走査電
極4および維持電極5ともに電圧Vm/2が印加される
ので、走査電極4と維持電極5との間には壁電圧は形成
されないが、データ電極8と走査電極4との間には電圧
Vm/2に近い壁電圧が形成された状態で停止する。こ
の動作が、データ電極8と走査電極4との間に壁電圧を
蓄積する初期化期間の前半の初期化動作に相当する。
【0102】次に、第2のサブフィールドの疑似初期化
期間の後の期間において、走査電極4および維持電極5
の電圧が所定期間電圧Vm/2(V)に保持された後、
サステインドライバ400aのトランジスタQ31,Q
33,Q35が順にオンし、すべての維持電極5が正電
圧Vh(V)に保持される。このとき、スキャンドライ
バ300bのトランジスタQ19,Q21がオンし、ミ
ラー積分回路を構成するトランジスタQ19により電圧
Vm(V)/2から放電開始電圧を超える電圧Va’
(V)に向かって緩やかに降下するランプ電圧がドライ
ブ回路DIを介して各走査電極4に印加される。
【0103】このランプ電圧が降下する間に、再びすべ
ての放電セル12において、すべての維持電極5からす
べての走査電極4にそれぞれ微弱な初期化放電が起こ
り、走査電極4および維持電極5の壁電圧が調整され
る。このとき、走査電極4とデータ電極8との間にも同
時に放電が起こり、走査電極4の負の壁電圧およびデー
タ電極8の正の壁電圧がわずかに弱められる。以降、第
1のサブフィールドと同様に書き込み期間および維持期
間の各動作が行われ、第3のサブフィールド以降の各サ
ブフィールドは、第2のサブフィールドと同様に疑似初
期化期間、書き込み期間および維持期間の各動作が行わ
れる。
【0104】このように、本実施例の形態では、スキャ
ンドライバ300bにより第1のサブフィールドの初期
化期間に走査電極4に印加されるローレベル電圧Va’
(V)を維持期間のローレベル電圧Va(V)より低く
設定し、さらに、消去期間をなくして維持期間の最後の
維持パルスを細幅にし、その放電途中に走査電極4およ
び維持電極5に印加する電圧をVm/2に設定してい
る。したがって、初期化期間に印加する電圧Vr(V)
を低下させることができるとともに、初期化放電回数を
減少させることができ、黒表示の視認性を低下させるこ
とができる。
【0105】図11は、図10に示す駆動電圧のうち第
1および第2のフィールド間の駆動電圧の一例を示すタ
イミング図である。
【0106】図11に示す第1のフィールドの最後のサ
ブフィールドの維持期間における最後の維持パルスのパ
ルス幅は、図10と同様に、放電が壁電荷を形成して安
定に終了する時間、例えば2μsよりも短く設定されて
おり、かつ、この維持パルス印加後に走査電極4と維持
電極5との間の印加電圧を等しくすることにより維持動
作と消去動作が同時に行われるようにしている。
【0107】一方、書き込み放電が発生しなかった放電
セルでは、通常、上記のような放電は起こらないが、他
の放電セル内での放電の影響や回路およびパネルの不安
定性等により維持期間中の最後の維持パルスによって放
電を起こす場合がある。このため、走査電極4に負の壁
電圧が形成され、維持電極5に正の壁電圧が形成されて
しまい、誤放電を引き起こす要因となる。
【0108】このため、本実施の形態では、図11に示
すように、第1のフィールドの最後のサブフィールドの
維持期間と第2のフィールドの最初のサブフィールドの
初期化期間との間に擬似サブフィールド期間を設け、以
下のようにして上記の誤放電を防止している。
【0109】最後の維持パルスが印加された後、疑似サ
ブフィールド期間において、走査電極4および維持電極
5の電圧が所定期間電圧Vm/2(V)に保持された
後、サステインドライバ400aのトランジスタQ3
1,Q33,Q35が順にオンし、すべての維持電極5
が正電圧Vh(V)に保持される。このとき、スキャン
ドライバ300bのトランジスタQ19,Q21がオン
し、ミラー積分回路を構成するトランジスタQ19によ
り電圧Vm(V)/2から放電開始電圧を超える電圧V
a’(V)に向かって緩やかに降下するランプ電圧がド
ライブ回路DIを介して各走査電極4に印加される。
【0110】このランプ電圧が降下する間に、再びすべ
ての放電セル12において、すべての維持電極5からす
べての走査電極4にそれぞれ微弱な放電が起こり、走査
電極4および維持電極5の壁電圧が調整される。このと
き、走査電極4とデータ電極8との間にも同時に放電が
起こり、走査電極4の負の壁電圧およびデータ電極8の
正の壁電圧がわずかに弱められる。
【0111】このように、本実施の形態では、各フィー
ルドの最後のサブフィールドの維持期間と次のフィール
ドの初期化期間との間に擬似サブフィールド期間を設
け、走査電極4に電圧Va’(V)に向けて緩やかに降
下するランプ波形を印加し、維持電極5をVh(V)に
保持することにより、維持電極5と走査電極4との間に
微弱な放電が起こり、誤放電が発生しないように走査電
極4および維持電極5の壁電圧を調整することができ
る。したがって、本実施の形態でも、黒表示の視認性を
低下させるとともに、書き込みが行われていない電極で
の誤放電を抑制することができる。
【0112】なお、上記の説明では、ランプ波形を用い
たが、上記の例に特に限定されず、微弱放電を発生させ
ることができれば、種々の波形を用いることができ、例
えば、第2の実施の形態と同様にCR充電波形を用いて
もよい。
【0113】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について
図面を参照しながら説明する。図12は、本発明の第4
の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置の構成を
示すブロック図である。
【0114】図12に示すプラズマディスプレイ装置と
図7に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点は、
データドライバ200がデータドライバ200aに変更
された点であり、その他の点は図7に示すプラズマディ
スプレイ装置と同様であるので、同一部分には同一符号
を付し、以下異なる点についてのみ詳細に説明する。
【0115】データドライバ200aは、疑似サブフィ
ールド期間においてすべてのデータ電極8に電圧Vw
(V)を印加する。本実施例の形態において、データド
ライバ200aおよびスキャンドライバ300bが第2
の微弱放電発生手段に相当し、その他の点は第3の実施
の形態と同様である。
【0116】図13は、図12のPDP100における
第1および第2のフィールド間のデータ電極8、走査電
極4および維持電極5の駆動電圧の一例を示すタイミン
グ図である。
【0117】図13に示すように、第1のフィールドの
最後のサブフィールドの維持期間と第2のフィールドの
最初のサブフィールドの初期化期間との間に擬似サブフ
ィールド期間を設けている。なお、この疑似サブフィー
ルド期間の走査電極4および維持電極5に印加される電
圧およびその動作は、第3の実施の形態と同様である。
【0118】ここで、第2のフィールドの最初のサブフ
ィールドの初期化動作に着目する。この初期化期間で
は、走査電極4が高電圧になり、走査電極4は電子が降
り注がれる側すなわちアノードとして働き、一方、デー
タ電極8の電圧は0(V)であり、データ電極8は電子
を降り注ぐ側すなわちカソードとして働く。一般に、デ
ータ電極8をカソードとした時の放電開始電圧は、アノ
ードとしたときの放電開始電圧より大きい。このため、
初期化期間の直前に、走査電極4をカソード、データ電
極8をアノードとして放電させて、放電ガスを活性化さ
せることにより、初期化期間に走査電極4へ印加する電
圧を低い値にすることができ、しかも誤放電を起こさな
い安定な書き込みを行うことができる。
【0119】このため、本実施の形態では、擬似サブフ
ィールド期間によって上記の状態を実現している。すな
わち、初期化期間の直前に、スキャンドライバ300b
により走査電極4の電圧をランプ波形により電圧Va’
(V)に向かって緩やかに立ち下げ、データドライバ2
00aによりデータ電極8の電圧を書き込みパルス電圧
Vw(V)に保持することにより、走査電極4をカソー
ド、データ電極8をアノードとして走査電極4とデータ
電極8との間に微弱な放電を発生させている。
【0120】なお、各電圧は、Va’(V)+Vw
(V)+データ電極8の壁電圧(走査電極4に蓄積され
た壁電圧をGNDとし、それを基準にデータ電極8に蓄
積された壁電圧)>放電開始電圧を満たすように設定し
ておく。このとき、データ電極8の電圧を0(V)に固
定しておくと、電圧Va’(V)は走査電極4と維持電
極5との間の放電開始電圧と同程度に大きな負電圧にし
なければならなくなり、他のサブフィールドの初期化期
間および疑似初期化期間の波形と共用できず、新たな回
路が必要になる。このため、本実施の形態では、上記の
ように、データ電極8の電圧をデータドライバ200a
により書き込みパルス電圧Vw(V)に保持し、大きな
負電圧の印加を不要にしている。したがって、疑似サブ
フィールド期間の波形を他のサブフィールドの初期化期
間および疑似初期化期間の波形と共用することができ、
新たな回路を用いる必要がなく、回路構成が簡略化され
る。
【0121】このように、本実施の形態では、第3の実
施の形態と同様の効果が得られるとともに、初期化期間
の前に走査電極4をカソードおよびデータ電極8をアノ
ードとして放電を起こさせることにより、パネル内の封
入ガスが活性化された状態になり、初期化期間中に安定
した壁電圧を形成しやすくなるとともに、誤放電を防ぐ
ことができる。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、維持期間におけるロー
レベル電圧より低いローレベル電圧が書き込み期間にお
いて第1の電極に印加され、初期化期間終了後から次の
サブフィールドまでの間に第1の電極と第3の電極との
間の電圧を徐々に変化させて第1の電極と第3の電極と
の間に微弱放電を発生させているので、黒表示の視認性
を低下させるとともに、書き込みが行われていない電極
での誤放電を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプラズマディ
スプレイ装置の構成を示すブロック図
【図2】図1のPDPにおけるデータ電極、走査電極お
よび維持電極の駆動電圧の一例を示すタイミング図
【図3】図2に示す維持期間のランプ波形を発生するラ
ンプ波形発生回路の一例の構成を示す回路図
【図4】本発明の第2の実施の形態によるプラズマディ
スプレイ装置の構成を示すブロック図
【図5】図4のPDPにおけるデータ電極、走査電極お
よび維持電極の駆動電圧の一例を示すタイミング図
【図6】図5に示す維持期間のCR充電波形を発生する
CR充電波形発生回路の一例の構成を示す回路図
【図7】本発明の第3の実施の形態によるプラズマディ
スプレイ装置の構成を示すブロック図
【図8】図7に示すスキャンドライバに用いられるスキ
ャンドライバ回路の構成を示す回路図
【図9】図7に示すサステインドライバの構成を示す回
路図
【図10】図7のPDPにおけるデータ電極、走査電極
および維持電極の駆動電圧の一例を示すタイミング図
【図11】図10に示す駆動電圧のうち第1および第2
のフィールド間の駆動電圧の一例を示すタイミング図
【図12】本発明の第4の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図13】図12のPDPにおける第1および第2のフ
ィールド間のデータ電極、走査電極および維持電極の駆
動電圧の一例を示すタイミング図
【図14】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの
一部斜視図
【図15】図14に示すAC型プラズマディスプレイパ
ネルの電極配列図
【図16】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの
動作駆動タイミング図
【符号の説明】
4 走査電極 5 維持電極 8 データ電極 100 PDP 200,200a データドライバ 300,300a,300b スキャンドライバ 400,400a サステインドライバ
フロントページの続き (72)発明者 小川 兼司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 DD09 DD30 EE29 FF12 GG12 HH02 HH04 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各フィールドを複数のサブフィールドに
    分割して階調表示を行うプラズマディスプレイ装置であ
    って、 第1の方向に配列される複数の第1の電極と、 前記第1の方向と交差する第2の方向に配列される複数
    の第2の電極と、 前記複数の第1の電極とそれぞれ対になるように配列さ
    れる複数の第3の電極と、 維持期間において前記第1の電極に印加されるローレベ
    ル電圧より低いローレベル電圧を書き込み期間において
    前記第1の電極に印加する電圧印加手段と、 初期化期間終了後から次のサブフィールドまでの間に前
    記第1の電極と前記第3の電極との間の電圧を徐々に変
    化させて前記第1の電極と前記第3の電極との間に微弱
    放電を発生させる微弱放電発生手段とを備えることを特
    徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記微弱放電発生手段は、維持期間に前
    記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧および前記
    第1の電極と前記第3の電極との間の電圧を徐々に変化
    させて前記第1の電極と前記第2の電極との間および前
    記第1の電極と前記第3の電極との間に微弱放電を発生
    させる維持期間微弱放電発生手段を含むことを特徴とす
    る請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記維持期間微弱放電発生手段は、維持
    期間の最初に前記第1の電極にランプ波形を印加するラ
    ンプ波形印加手段を含むことを特徴とする請求項2記載
    のプラズマディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記維持期間微弱放電発生手段は、維持
    期間の最初に前記第1の電極に充放電波形を印加する充
    放電波形印加手段を含むことを特徴とする請求項2記載
    のプラズマディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記微弱放電発生手段は、フィールド期
    間の最後のサブフィールド期間と次のフィールド期間の
    最初のサブフィールド期間との間に前記第1の電極と前
    記第3の電極との間の電圧を徐々に変化させて前記第1
    の電極と前記第3の電極との間に微弱放電を発生させる
    第1の微弱放電発生手段を含むことを特徴とする請求項
    1記載のプラズマディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 前記微弱放電発生手段は、フィールド期
    間の最後のサブフィールド期間と次のフィールド期間の
    最初のサブフィールド期間との間に前記第1の電極をカ
    ソードおよび前記第2の電極をアノードとして前記第1
    の電極と前記第2の電極との間に微弱放電を発生させる
    第2の微弱放電発生手段をさらに含むことを特徴とする
    請求項5記載のプラズマディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 第1の方向に配列される複数の第1の電
    極と、前記第1の方向と交差する第2の方向に配列され
    る複数の第2の電極と、前記複数の第1の電極とそれぞ
    れ対になるように配列される複数の第3の電極とを備え
    るプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、 維持期間において前記第1の電極に印加されるローレベ
    ル電圧より低いローレベル電圧を書き込み期間において
    前記第1の電極に印加するステップと、 初期化期間終了後から次のサブフィールドまでの間に前
    記第1の電極と前記第3の電極との間の電圧を徐々に変
    化させて前記第1の電極と前記第3の電極との間に微弱
    放電を発生させるステップとを含むことを特徴とするプ
    ラズマディスプレイ装置の駆動方法。
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