JP4619165B2 - 表示パネルの駆動装置及び方法 - Google Patents

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Description

発明の属する技術分野
本発明は、容量性発光素子がマトリクス状に配列されている表示パネルを駆動する駆動装置及び方法に関する。
従来の技術
容量性発光素子としてプラズマ素子を用いた表示パネルとしてプラズマディスプレイパネル(PDP)を搭載した表示装置が製品化されている。図1を参照すると、かかる表示装置の例として、特許文献1に開示の構成が示されている。ここで、表示パネルすなわちPDP10には、X及びYの1対にて1画面の各表示ライン(n個の行)に対応した行電極対を為す行電極Y1〜Yn及びX1〜Xnと、該行電極対に直交しかつ誘電体層及び放電空間を挟んで1画面の各列(m個の列)に対応する列電極D1〜Dmとが形成され、1対の行電極対(X、Y)と1つの列電極Dとの交差部に、容量性発光素子としての放電セルが形成されている。駆動回路装置50は、映像信号に基づく各画素毎の画素データを、その論理レベルに応じた電圧値を有する画素データパルスに変換し、これを1行分毎に、上記列電極D1〜Dmに印加するアドレスドライバ20と、X行電極ドライバ30と、Y行電極ドライバ40とを含む。各放電セルの残留壁電荷量を初期化する為のリセットパルスと、発光放電セルの放電発光状態を維持させる為の維持放電パルスとを発生し、これらを行電極X1〜Xn及び行電極Y1〜Ynの各々に対応して印加するX行電極ドライバ30及びY行電極ドライバ40を含む。更に、Y行電極ドライバ40は、放電セル内に発生した荷電粒子を再形成させる為のプライミングパルスPP、並びに各放電セルに対し画素データパルスに応じた電荷量を形成せしめて発光放電セル又は非発光放電セルの設定を行う為の走査パルスSPを発生する。
図2を参照すると、図1に示された構成におけるより詳細の構成が示されている。X行電極ドライバ30は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作するスイッチング素子S1〜S5を含む回路であり、リセットドライバRSDxを含んでいる。Y行電極ドライバ40は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作するスイッチング素子S11〜S22を含む回路であり、サスティンドライバ部SUD、リセットドライバ部RSDY及びスキャンドライバ部SCDからなっている。図3を参照すると、図1及び図2に示された構成における動作がタイムチャート形式により示されている。該タイムチャートは、1つのサブフィールドに対する動作を示しており、サブフィールド毎にリセット期間、アドレス期間及びサスティン期間からなる1つの駆動サイクルが繰り返される。
ここで、そのリセット期間についてのみ説明すると、先ず、駆動制御回路50は、Y行電極ドライバ40のリセットドライバ部RSDYにおけるスイッチング素子S17をオン状態、スキャンドライバ部SCDのスイッチング素子S22をオン状態に設定する。これにより、サスティンドライバ部SUDにおける第3電源B3の電圧Vsが、コンデンサC11、抵抗R12、第2接続ラインCL2及びスイッチング素子S22を介して行電極Yに印加される。この際、行電極Y上の電圧は図示されるように0ボルトから徐々に上昇する。
さらに、スイッチング素子S17をオン状態に設定してから所定期間経過後に行電極Y上の電圧が電圧Vsに到達したら、駆動制御回路50は、スイッチング素子S22をオフ状態、スイッチング素子S21をオン状態に夫々切り換える。これにより、第3電源B3、スイッチング素子S17、コンデンサC11、抵抗R12、第1電源B1、スイッチング素子S21及び行電極Yなる電流路CR1が形成され、第1電源B1の電圧Vhが上記電圧Vsに重畳された電圧が行電極Y上に印加される。この際、図示されるように、行電極Y上の電圧は電圧Vsに到達する以前よりも緩やかに上昇する。
ここで、行電極Y上の電圧が電圧(Vs+Vh)に到達したら、駆動制御回路50は、スイッチング素子S17及びS21各々をオフ状態、スイッチング素子S18及びS22を夫々オン状態に切り換える。これにより、スイッチング素子S22、S18、抵抗R2及びダイオードD7なる電流路CR2が形成され、行電極Y上の電圧は図示されるように徐々に下降する。これにより、0ボルトから徐々にその電圧が上昇し、所定期間経過後にはそれ以前よりも緩やかに電圧が上昇して最大電圧(Vs+Vh)に到達する、図示されるような波形を有するリセットパルスRPYが生成され、これが全行電極Y1〜Ynに印加される。
一方、駆動制御回路50は、Y行電極ドライバ40のスイッチング素子S17がオン状態に設定されている間、X行電極ドライバ30のリセットドライバ部RSDXにおけるスイッチング素子S5をオン状態に設定する。これにより、第7電源B7の負端子の電圧(−Vr)がスイッチング素子S5、コンデンサC4、抵抗R41及びR42なる回路を介して行電極X上に印加される。この際、行電極X上の電圧は図3に示す如く0ボルトの状態から徐々に下降する。ここで、行電極X上の電圧が上記電圧(−Vr)に到達したら、駆動制御回路50は、スイッチング素子S5をオフ状態に切り換える。これにより、0ボルトから徐々にその電圧が下降して最低電圧(−Vr)に到る、図示されるような波形を有するリセットパルスRPXが生成され、これが全行電極X1〜Xnに印加される。
以上の構成のY行電極ドライバにおいては、維持放電パルスを生成する為の電圧Vs(B3)と走査パルスを生成する為の電圧Vh(B6)とが直列接続になり、両者の電圧の和である電圧(Vs+Vh)がリセットパルスのパルス電圧として生成されることになる。
特開2004−199026号公報
しかし、かかる構成においては、リセットパルスの立ち下がり時、電流路CR2が形成され、行電極Y上の電位が図3に示すごとく徐々に減少する。このように立下り波形を有するリセットパルスでは、立下りに時間がかかり、アドレス期間及びサスティン期間に割り当てる時間が不十分になるおそれがある。一方、スイッチング素子S22、S15、S14をオン状態にすると、リセットパルスの立下りが急峻となるが立下り放電が生じ必要な壁電荷が失われるおそれがある。
本発明が解決しようとする課題には、上記の問題が一例として挙げられ、リセットパルスの立下り期間を短縮すると共に不要な立下り放電を防止する駆動装置及び方法を提供することが本発明の目的である。
請求項1に係る表示パネルの駆動装置は、複数の行電極対と、前記行電極に交差して配列された複数の列電極と、前記行電極対及び前記列電極の各交差部に配置された容量性発光素子と、を有する表示パネルを駆動する駆動装置であって、第1電圧及び第2電圧を各々発生する第1電源及び第2電源を備えて、前記第1電源及び第2電源をスキャン期間において前記行電極対の一方の行電極に接続してスキャン動作をなすスキャンドライバと、第3電圧を発生する第3電源を備えて、前記第3電源をサスティン期間において前記行電極対に接続してサスティン動作をなすサスティンドライバと、第4電圧を発生する第4電源を備えて、前記第4電源及び前記第1電源をリセット期間において前記一方の行電極に接続しリセットパルスの立ち上がりの波形を生成してリセット動作をなすリセットドライバとを備え、前記スキャン動作では前記第1電圧に基づいて走査ベースパルスを発生させると共に前記第2電圧に基づいて走査パルスを発生し、前記リセットパルスは前記立ち上がりの波形の後に立ち下がりの波形を有し、前記リセットパルスの前記立ち下がりの波形の期間である立ち下がり期間において、前記スキャンドライバは、前記第1電源及び前記第3電源を前記一方の行電極に直列接続し、その後に前記第3電源のみを前記一方の行電極に接続することを特徴とする。
請求項記載に係る表示パネルの駆動方法は、複数の行電極対と、前記行電極に交差して配列された複数の列電極と、前記行電極対及び前記列電極の各交差部に配置された容量性発光素子と、を有する表示パネルを駆動する駆動方法であって、第1電圧及び第2電圧を各々発生する第1電源及び第2電源を備えて、前記第1電源及び第2電源をスキャン期間において前記行電極対の一方の行電極に接続してスキャン動作をなすスキャン行程と、第3電圧を発生する第3電源を備えて、前記第3電源をサスティン期間において前記行電極対に接続してサスティン動作をなすサスティン行程と、第4電圧を発生する第4電源を備えて、前記第4電源及び前記第1電源をリセット期間において前記一方の行電極に接続しリセットパルスの立ち上がりの波形を生成してリセット動作をなすリセット行程と、を含み,前記スキャン動作では前記第1電圧に基づいて走査ベースパルスを発生させると共に前記第2電圧に基づいて走査パルスを発生し、前記リセットパルスは前記立ち上がりの波形の後に立ち下がりの波形を有し、前記リセットパルスの前記立ち下がりの波形の期間である立ち下がり期間において、前記第1電源及び前記第3電源を前記一方の行電極に直列接続し、その後に前記第3電源のみを前記一方の行電極に接続することを特徴とする。
発明の実施の形態
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図4は、本発明の第1実施例であり、表示パネルの駆動装置を構成するY行電極ドライバ40及びX行電極ドライバ30の構成を示している。本第1実施例は、維持放電パルス発生のための電源電圧Vsusとスキャンパルス発生のための電源電圧Vhを用いてリセットパルスを発生させる構成を前提としている。
本発明による駆動装置は、図1に示された従来技術における基本構成、すなわち、表示パネルすなわちPDP10を駆動する駆動制御回路50と、アドレスドライバ20と、Y行電極ドライバ40と、X行電極ドライバ30とからなる基本構成を前提としている。以下の説明において、行電極Xjは行電極X1〜Xnのうちの第j行の電極であり、行電極Yjは行電極Y1〜Ynのうちの第j行の行電極を意味し、行電極X及び行電極Yは各行を代表したある行の行電極対を意味している。
図4の下部を参照すると、X行電極ドライバ30において、コンデンサC1は、その一端がPDP10の接地電位に接地されている。スイッチング素子S1は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時にはコンデンサC1の他端に生じた電位をコイルL1及びダイオードD1を介して第3接続ラインCL3に印加する。スイッチング素子S1の両端にはダイオードD0がスイッチング素子S1のスイッチング順方向とは逆方向に接続されている。ダイオードD0は、スイッチング動作に際に発生する線路上の逆起電力を吸収するために設けられる。以下に説明するスイッチング素子S2〜S22にも同様の機能を奏するダイオードが接続される。スイッチング素子S2は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第3接続ラインCL3上の電位をコイルL2及びダイオードD2を介してコンデンサC1の他端に印加する。この際、コンデンサC1は、この第3接続ラインCL3上の電位によって充電される。スイッチング素子S3は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第7電源B7が発生した正端子の電圧Vsusを第3接続ラインCL3に印加する。第7電源B7は、維持放電パルスのパルス電圧値として電圧Vsusを発生する電源である。電圧Vsusは例えば170Vである。スイッチング素子S4は、上記駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には行電極Xの電位を接地電位にする。スイッチング素子S5は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第8電源B8の負端子の電圧(−Vxnrst)をコンデンサ抵抗R4を介して行電極X上に印加する。第8電源B8の電圧(−Vxnrst)は、例えば、−200Vとする。スイッチング素子S6は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第3接続ラインCL3と行電極Xとの間を接続し、オフ時には第3接続ラインCL3を分離して行電極Xとの間を遮断する。
図4の上部を参照すると、Y行電極ドライバ40において、コンデンサC2は、その一端がPDP10の接地電位に接地されている。スイッチング素子S11は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時にはコンデンサC2の他端に生じた電位をコイルL3及びダイオードD3を介して第1接続ラインCL1上に印加する。スイッチング素子S12は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第1接続ラインCL1上の電位をコイルL4及びダイオードD4を介して上記コンデンサC2の他端に印加する。この際、コンデンサC2は、第1接続ラインCL1上の電位によって充電される。
第2スイッチング素子S13は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第3電源B3が発生した正端子の電圧Vsusを第1接続ラインCL1上に印加する。第3電源B3は、維持放電パルスのパルス電圧値として電圧Vsusを発生する電源である。電圧Vsusは例えば170Vである。スイッチング素子S14は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第1接続ラインCL1上の電位を接地電位にする。スイッチング素子S20は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第1接続ラインCL1上の電位を抵抗R12を介して接地電位にする。
第1スイッチング素子S15は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第1接続ラインCL1と第2接続ラインCL2とを接続し、オフ動作時には第1接続ラインCL1と第2接続ラインCL2との接続を遮断する。以上の回路構成によりサスティンドライバ41が構成されている。
スイッチング素子S17は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第3電源B3の正端子の電圧Vsusを抵抗R11を介して第2接続ラインCL2上に印加する。スイッチング素子S18は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には抵抗R2及びダイオードD7を介して第2接続ラインCL2を接地する。スイッチング素子S18、抵抗R2及びダイオードD7からなる回路はリセット立ち下げ回路であり、これとスイッチング素子S17及び抵抗R11と共に、前述のサスティンドライバ41に含まれる第3電源B3を共用してリセットドライバ42を構成している。
スイッチング素子S19は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第2電源B2が発生した負の電圧(−Vofs)を抵抗R3を介して第2接続ラインCL2上に印加する。第2電源B2は、走査パルスSPのパルス電圧値としての電圧(−Vofs)を発生する電源である。第2電源B2の電圧(−Vofs)は、例えば、−40Vに設定される。スイッチング素子S19、抵抗R3及び第2電源B2からなる回路は選択消去用オフセット回路であり、後述する第1電源B1とスイッチング素子S21及び22と共にスキャンドライバ43を構成している。
スイッチング素子S21は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第1電源B1の正端子と行電極Yとを接続して第1電源B1の正端子の電位を行電極Y上に印加する。スイッチング素子S22は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第1電源B1の負端子と行電極Yとを接続し、第1電源B1の負端子に接続されている第2接続ラインCL2上の電位を行電極Y上に印加する。第1電源B1は、後述するアドレス期間内において全ての行電極Y1〜Yn上の電圧を正極性の電圧に固定すべき電圧Vhを発生する電源である。この際、電圧Vhは、走査パルスSPにおけるパルス電圧の一部を担うものとなる。電圧Vhは例えば120Vである。
図5は、図4に示される構成における動作をタイムチャート形式により示している。該タイムチャートは、サブフィールド毎に繰り返されるリセット期間、アドレス期間及びサスティン期間からなる1つの駆動サイクルのうちのリセット期間のみにおける、各スイッチング素子S1〜S22のオンオフ状態の変化に対応する行電極Yへの出力であるリセットパルスRPyと行電極Xへの出力であるリモットパルスRPxを各々示している。各スイッチング素子S1〜S22のオンオフ動作は駆動制御回路50(図4参照)からのスイッチング信号により切り替えられる。
図5に示されるリセット期間において、先ず、Y行電極ドライバ40の第2スイッチング素子S13がオフ状態に設定され、第1スイッチング素子S15及びスイッチング素子S14が共にオン状態に設定されている。これにより、第2接続ラインCL2の電位は接地電位にある。ここで、所定期間の後にY行電極ドライバ40のスイッチング素子S22がオン状態からオフ状態に、同時にスイッチング素子S21がオフ状態からオン状態に切り替えられる。これにより、第1電源B1の正端子の電圧Vhが行電極Yに印加され、行電極Yの波形出力の電位は0電位からVhの電位に上昇する。これにより、リセットパルスRPyの立ち上げが開始される。その後に第1スイッチング素子S15がオフ状態(分離状態)に設定されると共にスイッチング素子S14がオフ状態にされる。行電極Yの電位はパネル容量C0による保持電荷によりVhの電位を概ね維持する。所定期間の後に、スイッチング素子S17がオン状態に切り替えられる。これにより、第3電源B3の正端子の電圧Vsusが、抵抗R11を介して第2接続ラインCL2に印加される。これにより、第1電源B1による電圧Vhに重畳して電圧Vsusが抵抗R11及びスイッチング素子S22を介して行電極Yに印加される。この際、行電極Yの電位は図示されるように略Vhから、抵抗R11及びパネル容量C0による定まる時定数に従って徐々に上昇する。
行電極Yの電位がVh+Vsusの電位にまでに到達したら、スイッチング素子S17がオフ状態に切り替えられる。リセットパルスRPyの立ち上げから所定期間の後に、第2スイッチング素子S13がオン状態にされ、第3電源B3の電圧Vsusが直接に第1接続ラインCL1に印加される。次いで、第1スイッチング素子S15がオン状態にされると共に、スイッチング素子S22がオフ状態からオン状態に、同時にスイッチング素子S21がオン状態からオフ状態に設定され、行電極Yは、スイッチング素子S21及び第2接続ラインCL2を介して第1接続ラインCL1、すなわち第3電源B3に直接に接続される。これにより、行電極Yの電位は、Vh+Vsusの電位から瞬時にVsusの電位に落とされ、抵抗を介することなく直接に第3電源B3に接続されることからVsusの電位に貼り付け、すなわちクランプ状態にされる。かかるクランプ状態は所定期間継続される。
該所定期間の後に、第2スイッチング素子S13及び第1スイッチング素子S15の両方がオフ状態に切り替えられる。これにより、Vsusの電位を提供する第3電源B3との接続が遮断される。同時にスイッチング素子S18がオン状態に切り替えられる。これにより、行電極Yからスイッチング素子S22を介して、さらに抵抗R2、ダイオードD7及びスイッチング素子S18を介した電流路が形成される。これにより、行電極Y上の電位は、図示されるように、抵抗R2及びパネル容量C0による定まる時定数に従って徐々に下降する。
以上の如き動作により、0ボルトから電圧Vhに上昇し、該電圧から徐々に最大電圧(Vsus+Vh)に到達し、電圧Vsusに所定期間クランプされた後に、0ボルトに下降する行電極YのためのリセットパルスRPyが生成される。リセットパルスRPyは全行電極Y1〜Ynに印加される。
一方、かかるリセット期間の開始において、X行電極ドライバ30のスイッチング素子S1〜S3及びS5はオフ状態に設定され、スイッチング素子S4及びS6はオン状態に設定されている。これにより、第3接続ラインCL3が第7電源B7から切り離されて接地電位にあると共に、行電極Xはスイッチング素子S6及びスイッチング素子S4を介して接地電位にある。
ここで、先ず、スイッチング素子S6がオフ状態に切り替えられる。これにより、行電極Xは第3接続ラインCL3から分離される。次いで、スイッチング素子S5がオン状態に切り替えられる。これにより、第8電源B8の負端子の電圧(−Vxnrst)がスイッチング素子S5及び抵抗R4を介して行電極X上に印加される。この際、行電極Xの電位は図示されるように0ボルトの状態から、抵抗R4及びパネル容量C0による定まる時定数に従って徐々に下降して電圧(−Vxnrst)に到達する。
その後に、行電極Yのためのスイッチング素子S17がオフ状態に切り替えられるのに即応して、スイッチング素子S5がオフ状態に切り替えられる。これにより、第8電源B8が行電極Xから切り離される。次いで、行電極Yのための第1スイッチング素子S15がオン状態に切り替えられるのに即応して、スイッチング素子S6がオン状態に切り替えられる。これにより、行電極Xの電位は、スイッチング素子S6及びスイッチング素子S4を介して電流路により再び接地電位に変化する。
以上の如き動作により、図示されるように、0ボルトから電圧(−Vxnrst)に到達し、所定期間これを維持した後に、行電極Yのためのリセットパルスの下降に即応して0ボルトに至る行電極XのためのリセットパルスRPxが生成される。リセットパルスRPxは全行電極X1〜Xnに印加される。すなわち、正極性のリセットパルスRPyが行電極Yに印加されると同時に、負極性のリセットパルスRPxが行電極Xに同時印加され、全ての放電セル内においてリセット放電が生起される。
図示されないが、リセット期間に続いて、アドレス期間及びサスティン期間に対応する動作が順次実行さる。アドレス期間は、第1電源B1から供給される電圧Vhに基づいて走査ベースパルスを発生させると共に、第2電源B2から供給される電圧Vofsに基づいて容量性発光素子各々を点灯状態及び消灯状態のいずれか一方に設定させるべき走査パルスを発生し、該走査ベースパルスに該走査パルスを重畳させて行電極Yに印加するスキャン行程が実行される。サスティン期間は、第3電源B3から供給される電圧Vsusに基づいて該点灯状態に設定された該容量性発光素子を発光させるべき維持パルスを発生して行電極対(X、Y)に印加するサスティン行程が実行される。
以上の第1実施例においては、Y行電極ドライバ40は、第3電源B3(Vsus)と第1電源B1(Vh)を用いてリセットパルスRPyを発生させている。ここで、Y行電極ドライバ40は、第1スイッチング素子S15及び第2スイッチング素子S13をON動作させることで、行電極Yに繋がる第2接続ラインCL2の電位をVsus+Vhの電位からVsusの電位まで落としこれを所定期間にわたって張り付けるすなわちクランプする動作を行う。これにより、シーケンス時間の短縮が図られると共に、立ち下げの特別な回路が必要なくなる。さらに、Y行電極ドライバ40のスイッチング素子S18を含む立ち下げ回路とX行電極ドライバ30のスイッチング素子S6との両方を用いて、行電極X及びYの両方の電位を接地電位または接地電位以下にまで到達させることから、強い立下り放電を防止することができる。また、立ち下げ回路における抵抗R2を適切に選択することにより次のアドレス行程における選択的な消去放電が良好に行われるように壁電荷を調整することができる。
<第2の実施例>
図6は、本発明の第2実施例であり、表示パネルの駆動装置を構成するY行電極ドライバ40及びX行電極ドライバ30の他の構成を示している。本第2実施例は、リセットパルス発生のための専用電源電圧Vyprstと、スキャンパルス発生のための電源電圧Vhとを用いてリセットパルスを発生させることを前提とする構成である。尚、本第2実施例における構成は、ほとんどの部分において第1の実施例の場合と共通することから異なる部分について以下説明する。
図6の下部を参照すると、X行電極ドライバ30の構成が示されている。かかる構成は第1の実施例の場合と同一である。一方、図6の上部を参照すると、Y行電極ドライバ40の構成が示されている。互いに逆方向に接続される第1スイッチング素子S15及びS15’は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第1接続ラインCL1と第2接続ラインCL2とを双方向に接続し、オフ動作時には第1接続ラインCL1と第2接続ラインCL2との接続を遮断する。第3電源B3を含む以上の回路構成によりサスティンドライバ31が構成されるのは第1の実施例の場合と同様である。
スイッチング素子S17は、駆動制御回路50からのスイッチング信号に応じてオンオフ動作し、オン動作時には第4電源B4の正端子の電圧Vyprstを抵抗R11を介して第2接続ラインCL2上に印加する。電圧Vyprstは、例えば330Vとし、電圧Vsusよりも大なる電圧が用いられる。スイッチング素子S18、抵抗R2及びダイオードD7からなるリセット立ち下げ回路と共に、第4電源B4、スイッチング素子S17、抵抗R11からなるリセットドライバ42が構成される。
スイッチング素子S19、抵抗R3及び第2電源B2からなる回路は選択消去用オフセット回路であり、これと第1電源B1並びにスイッチング素子S21及びS22と共にスキャンドライバ43を構成することは第1の実施例の場合と同様である。
図7は、図6に示される構成における動作をタイムチャート形式により示している。該タイムチャートは、サブフィールド毎に繰り返されるリセット期間、アドレス期間及びサスティン期間からなる1つの駆動サイクルのうちのリセット期間のみにおける、各スイッチング素子S1〜S22のオンオフ状態の変化に対応する行電極Yへの出力であるリセットパルスRPyと行電極Xへの出力であるリットパルスRPxを各々示している。各スイッチング素子S1〜S22のオンオフ動作は駆動制御回路50(図6参照)からのスイッチング信号により制御されている。
図7に示されるリセット期間において、先ず、Y行電極ドライバ40の第2スイッチング素子S13がオフ状態に設定され、第1スイッチング素子S15及びS15’並びにスイッチング素子S14が共にオン状態に設定されている。これにより、第2接続ラインCL2の電位は接地電位にある。ここで、所定期間の後にY行電極ドライバ40のスイッチング素子S22がオン状態からオフ状態に、同時にスイッチング素子S21がオフ状態からオン状態に切り替えられる。これにより、第1電源B1の正端子の電圧Vhが行電極Yに印加され、行電極Yの波形出力の電位は0電位からVhの電位に上昇する。これにより、リセットパルスRPyの立ち上げが開始される。その後に第1スイッチング素子S15及びS15’がオフ状態(分離状態)に設定されると共にスイッチング素子S14がオフ状態にされる。行電極Yの電位はパネル容量C0による保持電荷によりVhの電位を概ね維持する。所定期間の後に、スイッチング素子S17がオン状態に切り替えられる。これにより、第4電源B4の正端子の電圧Vyprstが、抵抗R11を介して第2接続ラインCL2に印加される。これにより、第1電源B1による電圧Vhに重畳して電圧Vyprstが抵抗R11及びスイッチング素子S21を介して行電極Yに印加される。この際、行電極Yの電位は図示されるように略Vhから、抵抗R11及びパネル容量C0による定まる時定数に従って徐々に上昇して立ち上がる。


リセットパルスRpyが立ち上がる途中で、第2スイッチング素子S13がオフ状態からオン状態に切り替えられる。これにより、第3電源B3の正端子の電圧Vsusが第1接続ラインCL1に印加され、スイッチング信号S15及びS15’からなる第1スイッチング素子の両端にかかる電圧が電圧Vsusの分だけ減殺される。これにより、スイッチング信号S15及びS15’を実現するFETの必要耐圧を減らすことができる
行電極Yの電位がVh+Vyprstの電位にまでに到達したら、スイッチング素子S17がオフ状態に切り替えられ、電圧Vyprstの印加が遮断される。リセットパルスRPyの立ち上げから所定期間の後に、第1スイッチング素子S15及びS15’がオフ状態からオン状態に切り替えられる。これにより、第1接続ラインCL1上の第3電源B3からの電位vsusが直接に第2接続ラインCL2に印加される。これにより、行電極Yの電位は、Vh+Vyprstの電位から瞬時にVh+Vsusの電位に落とされ、抵抗を介することなく直接に第3電源B3に接続されることからVsusの電位に貼り付けられる、すなわちクランプ状態にされる。かかるクランプ状態は所定期間継続される。
その後、リセットパルスRPyの立ち上げから所定期間の後に、第1スイッチング素子S15及びS15’がオン状態に切り替えられると共に、スイッチング素子S22がオフ状態からオン状態に、同時にスイッチング素子S21がオン状態からオフ状態に切り替えられる。これにより、第1電源B1による電圧Vhの印加が遮断される。行電極Yは、スイッチング素子S21及び第2接続ラインCL2を介して第1接続ラインCL1、すなわち第3電源B3に直接に接続される。これにより、行電極Yの電位は、Vh+Vsusの電位から瞬時にVsusの電位に落とされ、Vsusの電位を維持するクランプ状態にされる。かかるクランプ状態は所定期間継続される。
該所定期間の後に、第2スイッチング素子S13並びに第1スイッチング素子S15及び15’が共にオフ状態に切り替えられる。これにより、Vsusの電位を提供する第3電源B3との接続が遮断される。同時にスイッチング素子S18がオン状態に切り替えられる。これにより、行電極Yからスイッチング素子S22を介して、さらに抵抗R2、ダイオードD7及びスイッチング素子S18を介した電流路が形成される。これにより、行電極Y上の電位は、図示されるように、抵抗R2及びパネル容量C0による定まる時定数に従って徐々に下降する。
以上の如き動作により、リセットパルスRPyは、0ボルトから電圧Vhに上昇し、該電圧から徐々に最大電圧(Vh+Vyprst)に到達し、電圧(Vh+Vsus)に所定期間クランプされ、さらに電圧Vsusに所定期間クランプされた後に、0ボルトに下降する。以上により、行電極YのためのリセットパルスRPyが生成される。リセットパルスRPyは全行電極Y1〜Ynに印加される。
一方、かかるリセット期間の開始において、X行電極ドライバ30が第1の実施例の場合と同様の動作を行い、図示されるように、リセットパルスRPxは、0ボルトから電圧(−Vxnrst)に到達し、所定期間これを維持した後に、行電極Yのためのリセットパルスの下降に即応して0ボルトに至る行電極Xのためのリセットパルスが生成される。該リセットパルスは全行電極X1〜Xnに印加される。すなわち、正極性のリセットパルスRPyが行電極Yに印加されると同時に、負極性のリセットパルスRPxが行電極Xに同時印加され、全ての放電セル内においてリセット放電が生起される。
以上の第2実施例においては、スキャンパルスを発生するための第1電源及びリセットパルスを発生するために専用に設けられる第4電源を用いてリセットパルスRPyを発生している。また、リセットパルスRPyが立ち上がる途中で、第2スイッチング素子S13をオン状態してサスティンパルスを発生するための第3電源を第1スイッチング素子S15及びS15’の1端に接続することでこれらの素子の必要耐圧を減らす作用を得ている。かかる形態は、双方向のスイッチング素子を用いる場合のみ適用可能であり、特許文献1の如き形態では適用できないことに注意を要する。
また、第2実施例においては、リセットパルスRPyの立ち下がりにおいて、第1の中間電位として、第1電源の電圧にサスティンパルス発生するための第3電源が重畳している電圧に行電極Yの電位をクランプすることで、立ち下げの特別な回路を備えることなくシーケンス時間短縮を図っている。行電極Yの電位をクランプする前述のタイミングと同時か或いはわずかにずらして、行電極Xの電位も接地電位にクランプしている。行電極の一方だけに急激な電位変動を与えると容量結合している行電極の他方にリンギングが発生して素子の耐圧に影響を与えたり、意図しない放電に結びつく可能性がある。そこで、行電極対の両方のドライブで逆方向のパルスをほぼ同時に加えることでかかる影響を打ち消す作用を得ている。
また、第2実施例においては、リセットパルスRPyの立ち下がりにおいて、さらに第2の中間電位として、行電極Yの電位を第3電源のみの電位にクランプしている。第1電源の電圧に第4電源の電圧が重畳している電位の状態から第1電源をいきなりオフ状態にすると表示パネルに貯まった電荷の影響で行電極に繋がる接続ラインの電位が激しく上昇して素子に求められる必要耐圧が大きくなることから、安定した第3電源にクランプしている。
さらに、第2実施例においては、行電極Yの電位を、抵抗を含む立ち下げ回路により接地電位もしくは接地電位以下の電位まで到達させている。これにより、強い立下り放電を防止すると共に、次のアドレス行程での選択的な消去放電が良好に行われるように壁電荷を調整することができるようにしている。
図8A及び図8Bは、行電極Y及び行電極Xの電位変化について、従来と本発明による実証結果とを対比して示している。両方の図において、横軸は0.1msec毎に縦線を配した時間軸であり、縦軸は0Vを中心とした100V毎に横線を配した電圧軸である。
図8Aを参照すると、従来技術における行電極XのリセットパルスRPxと行電極YのリセットパルスRPyとが示されている。行電極XのリセットパルスRPxは、その立ち下がりにおいて接地電位に急速に変化している。この変化は表示パネルの容量性素子を介して行電極Yに影響を与える。そのため、行電極YのリセットパルスRPyは、図示されるようなリンギングが生じる。
図8Bを参照すると、本発明における行電極XのリセットパルスRPxと行電極YのリセットパルスRPyとが示されている。行電極XのリセットパルスRPxは、その立ち下がりにおいて急速に接地電位に変化している。一方、行電極YのリセットパルスRPyは、図示されるように、その最大電圧から中間電位Ei1に急速に変化して止まった後に、中間電位Ei1から中間電位Ei2に急速に変化して止まった後に、さらにその接地電位に緩やかに立ち下がっている。かかる中間電位Ei1及びEi2は電源により直接供給されることから、強い立ち下がりによるリンギングを緩衝する作用を与えている。また、該立ち下がり波形は、中間電位Ei1及びEi2への滞留期間を経ることにより従来に比してより短時間で減衰する結果を与えている。
尚、以上の複数の実施例では、リセット期間の最初に電圧Vhをリセットパルスに加えているが、特許文献1に開示される如くリセット期間の途中で電圧Vhを加えるようにしても良い。また、以上の実施例では、X行電極側をマイナスリセットする形態が示されたが、X行電極側がリセット期間中に常に接地状態に維持される場合でも、本発明は適用可能である。また、本発明による駆動装置及び方法が対象とする表示パネルは、行電極の保護層にMgOを用いる通常のPDPに限られず、その他の材料を該保護層に用いるPDPに対しても適用され得る。
以上の複数の実施例から明らかなように、本発明による表示パネルの駆動装置及び方法によれば、リセットパルスの立下り期間を短縮すると共に不要な立下り放電を防止することが可能となる。
従来からの表示パネルの駆動装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示されるX行電極ドライバ及びY行電極ドライバの内部構成を示すブロック図である。 図1に示されるX行電極ドライバ及びY行電極ドライバの動作を示すタイムチャートである。 本発明の第1実施例であり、X行電極ドライバ及びY行電極ドライバの内部構成を示すブロック図である。 図4に示されるX行電極ドライバ及びY行電極ドライバのリセット期間における動作を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施例であり、X行電極ドライバ及びY行電極ドライバの内部構成を示すブロック図である。 図6に示されるX行電極ドライバ及びY行電極ドライバのリセット期間における動作を示すタイムチャートである。 従来の表示パネルの駆動装置及び方法を用いることにより得られる行電極Y及び行電極Xの電位変化の実証結果を示しているグラフである。 本発明による表示パネルの駆動装置及び方法を用いることにより得られる行電極Y及び行電極Xの電位変化の実証結果を示しているグラフである。
符号の説明
10 PDP
20 アドレスドライバ
30 X行電極ドライバ
31、41 サスティンドライバ
32、42 リセットドライバ
33 スキャンドライバ
40 Y行電極ドライバ
50 駆動制御回路
B1〜B8 電源
C0 容量性発光素子
C1〜C2 コンデンサ
CL1〜CL3 接続ライン
D0〜D7 ダイオード
L1〜L4 インダクタンス素子
R1〜R12 抵抗
S1〜S22 スイッチング素子
X、Y 行電極

Claims (6)

  1. 複数の行電極対と、前記行電極に交差して配列された複数の列電極と、前記行電極対及び前記列電極の各交差部に配置された容量性発光素子と、を有する表示パネルを駆動する駆動装置であって、
    第1電圧及び第2電圧を各々発生する第1電源及び第2電源を備えて、前記第1電源及び第2電源をスキャン期間において前記行電極対の一方の行電極に接続してスキャン動作をなすスキャンドライバと、
    第3電圧を発生する第3電源を備えて、前記第3電源をサスティン期間において前記行電極対に接続してサスティン動作をなすサスティンドライバと、
    第4電圧を発生する第4電源を備えて、前記第4電源及び前記第1電源をリセット期間において前記一方の行電極に接続しリセットパルスの立ち上がりの波形を生成してリセット動作をなすリセットドライバとを備え、
    前記スキャン動作では前記第1電圧に基づいて走査ベースパルスを発生させると共に前記第2電圧に基づいて走査パルスを発生し、
    前記リセットパルスは前記立ち上がりの波形の後に立ち下がりの波形を有し、前記リセットパルスの前記立ち下がりの波形の期間である立ち下がり期間において、前記スキャンドライバは、前記第1電源及び前記第3電源を前記一方の行電極に直列接続し、その後に前記第3電源のみを前記一方の行電極に接続することを特徴とする駆動装置。
  2. 前記サスティンドライバは、前記サスティン動作のために、前記第3電源と第1接続ラインとの間に設けられる第2スイッチング素子と、前記第1接続ラインと前記スキャンドライバを介して前記一方の行電極に繋がる第2接続ラインとの間に設けられる第1スイッチング素子を含み、
    前記リセットパルスの立ち下がり期間において、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオン状態とすることにより、前記第3電源を前記一方の行電極に接続することを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記リセットパルスが立ち上がる途中において、前記第1スイッチング素子がオフ状態のままで前記第2スイッチング素子をオン状態とすることで、前記第1スイッチング素子の両端子間の電位差を低減することを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
  4. 前記リセットドライバは、前記リセット期間において、前記第3電圧とは逆極性の逆極性電源を前記行電極対の他方の行電極に接続する手段をさらに含み、前記サスティンドライバは、前記リセットパルスの立ち下がり期間において、前記他方の行電極を接地する手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  5. 前記リセットドライバは、前記スキャンドライバを介して前記一方の行電極に繋がる第2接続ラインと前記第4電源との間に接続されたスイッチング素子と抵抗とを含み、前記スイッチング素子をオン状態とすることで前記リセットパルスの立ち上がりの波形を生成することを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  6. 複数の行電極対と、前記行電極に交差して配列された複数の列電極と、前記行電極対及び前記列電極の各交差部に配置された容量性発光素子と、を有する表示パネルを駆動する駆動方法であって、
    第1電圧及び第2電圧を各々発生する第1電源及び第2電源を備えて、前記第1電源及び第2電源をスキャン期間において前記行電極対の一方の行電極に接続してスキャン動作をなすスキャン行程と、
    第3電圧を発生する第3電源を備えて、前記第3電源をサスティン期間において前記行電極対に接続してサスティン動作をなすサスティン行程と、
    第4電圧を発生する第4電源を備えて、前記第4電源及び前記第1電源をリセット期間において前記一方の行電極に接続しリセットパルスの立ち上がりの波形を生成してリセット動作をなすリセット行程と、を含み、
    前記スキャン動作では前記第1電圧に基づいて走査ベースパルスを発生させると共に前記第2電圧に基づいて走査パルスを発生し、
    前記リセットパルスは前記立ち上がりの波形の後に立ち下がりの波形を有し、前記リセットパルスの前記立ち下がりの波形の期間である立ち下がり期間において、前記第1電源及び前記第3電源を前記一方の行電極に直列接続し、その後に前記第3電源のみを前記一方の行電極に接続することを特徴とする駆動方法。
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