JP2001228428A - 光走査モジュール、光走査装置、画像形成装置 - Google Patents

光走査モジュール、光走査装置、画像形成装置

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JP2001228428A
JP2001228428A JP2000041130A JP2000041130A JP2001228428A JP 2001228428 A JP2001228428 A JP 2001228428A JP 2000041130 A JP2000041130 A JP 2000041130A JP 2000041130 A JP2000041130 A JP 2000041130A JP 2001228428 A JP2001228428 A JP 2001228428A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】需要に応じて簡単に高精度な光走査装置を構成
することが可能な光走査モジュールを提供すること、高
画質の書き込み、読み取りが可能な光走査方法、光走査
装置並びに画像形成装置、画像読み取り装置等を提供す
ること。 【解決手段】発光源402、偏向手段405、発光源用
駆動回路408、偏向手段用駆動回路405−1、端子
を兼用した取り付け手段2、等を保持体401に一体的
に固定した構成とし、発光源402からの光ビームを偏
向手段405により偏向し繰り返し走査する機能を有す
る1つのまとまりのある固体として光走査モジュールを
構成し、この光モジュールを基体に装着して光走査装置
を構成し、この光走査装置を用いて画像形成装置、画像
読み取り装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光走査モジュー
ル、光走査装置、光走査方法、画像形成装置、画像読み
取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1.発光源からの光ビームを偏向手段に
より偏向し繰り返し走査する機能を有する1つのまとま
りとして構成された光走査手段に関する技術として、
特開平4−96014号公報、特開平4−32871
5号公報、特開平6−3613号公報、特開平9−
146129号公報、特許第2668725号、特
許第2722630号等に開示された技術がある。しか
し、これらの公報には、1つのまとまりのある光走査手
段を規格サイズ紙と関連させてモジュール化した思想
や、他部材に取り付けるための取り付け手段に関する開
示がない。2.発光源からの光ビームを偏向手段により
偏向し繰り返し走査する機能を有する1つのまとまりと
して構成された光走査手段を一方向に複数個並べて配置
した光走査装置に関する技術として、特開平6−25
5169号公報、特開平10−68899号公報、
特開平11−95152号公報等に開示された技術があ
る。しかし、これらの公報には複数個の光走査手段の他
部材への固定手段について開示がない。また、2つの光
ビームで1走査線を分割して同時走査する際に走査線の
継ぎ目部を目立たなくする点についての課題の提起はあ
るが、明確かつ具体的な解決手法としは把握し難い。
3.2つの光ビームで1走査線を分割して同時走査する
際に2つの光ビーム間の継ぎ目部を目立たなくする技術
として、特開平11−174355号公報には、第1の
光ビームによる被走査面における画像データの書き込み
位置検出信号であるセンサの検出出力の出力時点と、第
2の光ビームによる被走査面における画像データの書き
込み位置検出信号であるセンサの検出出力の出力時点と
の回転多面鏡の面数分の時間差データから平均値を求
め、その平均値から第2の光ビームによる画像書き出し
位置を算出する旨の開示がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、需要
に応じて簡単に高精度な光走査装置を構成することが可
能な光走査モジュールを提供すること、高画質の書き込
み、読み取りが可能な光走査方法、光走査装置並びに画
像形成装置、画像読み取り装置等を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。 (1).発光源からの光ビームを偏向手段により偏向し
繰り返し走査する機能を有する1つのまとまりのある固
体として構成された光走査モジュールであって、前記発
光源と、前記偏向手段と、発光源用駆動回路又は偏向手
段用駆動回路に接続された端子を保持体に一体的に固定
した構成からなり、前記保持体には他部材に取り付ける
際に該他部材に当接する当接部が形成されると共に、前
記端子を前記保持体の他部材への取り付け手段とした
(請求項1)。 (2).発光源と発光源からの光ビームを偏向し繰り返
し走査する偏向手段とを有する光走査モジュールにおい
て、前記発光源および偏向手段への電気配線を行う電極
を備え前記偏向手段の可動部を保持する保持体と、該保
持体と積み重ねて配備する封止基板とを有し前記保持体
と封止基板との間に前記発光源および前記偏向手段の可
動部を内包して密閉した(請求項2)。 (3).(2)に記載の光走査モジュールにおいて、少
なくとも前記発光源および該発光源からの光ビームの光
量を検出するモニタ手段とを実装した光源部基板を前記
保持体と封止基板との間に積み重ねて配備した(請求項
3)。 (4).発光源と発光源からの光ビームを偏向し繰り返
し走査する偏向手段とを有する光走査モジュールにおい
て、前記発光源および偏向手段と電気的に接続された電
極や偏向手段の軸受を配備する電極基板の上に、前記発
光源および該発光源からの光ビームの光量を検出するモ
ニタ手段を実装した光源部基板と、前記偏向手段の可動
部を保持する偏向部基板を積み重ね、封止基板で封止す
ることにより、前記発光源および前記偏向手段の可動部
を内包して密閉した(請求項4)。 (5).(2)ないし(4)の何れか1つに記載の光走
査モジュールにおいて、前記発光源からの光ビームを前
記偏向手段へと導く第1の反射手段を一体的に形成して
なるフレーム基板を前記電極基板と封止基板との間に積
み重ねて配備した(請求項5)。 (6).(2)ないし(4)の何れか1つに記載の光走
査モジュールにおいて、前記偏向手段により偏向走査さ
れた光ビームを積層面と非平行な方向へと射出する第2
の反射手段を備えた(請求項6)。 (7).(6)に記載の光走査モジュールにおいて、前
記偏向手段の可動部を内包するフレーム基板を前記保持
体又は前記電極基板と封止基板との間に積み重ねて配備
するとともに前記第2の反射手段を前記フレーム基板に
一体的に形成した(請求項7)。 (8).(7)に記載の光走査モジュールにおいて、前
記フレーム基板に代えて前記封止基板で前記偏向手段の
可動部を内包し、前記第2の反射手段を前記発光源と前
記偏向手段との間に配置される結像手段と一体的に設け
た(請求項8)。 (9).(6)に記載の光走査モジュールにおいて、前
記偏向手段により偏向走査された光ビームを被走査面に
結像する走査レンズの一部を前記保持体又は前記封止基
板に設けた(請求項9)。 (10).(9)に記載の光走査モジュールにおいて、
前記走査レンズの一部を前記発光源と前記偏向手段との
間に配置される結像手段と一体的に設けた(請求項1
0)。 (11).(1)ないし(9)の何れか1つに記載の光
走査モジュールにおいて、前記保持体の外形より外側に
突出した放熱板を具備するとともに、前記発光源は放熱
板と接合されていることとした(請求項11)。 (12).(1)ないし(11)の何れか1つに記載の
光走査モジュールにおいて、前記保持体には前記発光
源、前記発光源用駆動回路の少なくとも一部が実装され
ていることとした(請求項12)。 (13).(1)ないし(12)の何れか1つに記載の
光走査モジュールにおいて、結像手段を前記保持体と一
体的に設けて、規格サイズの用紙幅の1/k(kは正の
整数)に応じた幅の走査を可能とした(請求項13)。 (14).発光源からの光ビームを偏向手段により偏向
し繰り返し走査する機能を有する1つのまとまりのある
固体として構成された光走査モジュールを他部材に固定
して構成した光走査装置であって、(1)ないし(1
3)の何れか1つに記載の光走査モジュールをk個、前
記他部材として構成された、前記発光源や前記偏向手段
との配線回路が形成される同一の回路基板に配列し固定
した(請求項14)。 (15).(14)記載の光走査装置において、前記光
走査モジュールが複数設けられる場合、各光走査モジュ
ールは前記同一回路基板上に前記当接部を当接させて、
各々の相対的な傾きを調節することにより走査方向を合
わせて位置決め、固定した(請求項15)。 (16).(15)記載の光走査装置において、前記各
光走査モジュールは、前記同一回路基板上に前記当接部
を当接させて、走査方向と直交する副走査方向での各々
の相対的な位置を調節して位置決め、固定した(請求項
16)。 (17).(14)ないし(16)の何れか1つに記載
の光走査装置において、前記各光走査モジュールから出
射される光による走査始端および走査終端を検出する1
又は2以上の光検出手段を備えた(請求項17)。 (18).(17)記載の光走査装置において、前記各
光走査モジュールによる光の走査終端での光の光検出信
号と該走査終端側に隣接する光走査モジュールによる光
の走査始端での検出信号との発生タイミングの変化を計
測する計測手段を備えた(請求項18)。 (19).(14)ないし(18)の何れか1つに記載
の光走査装置において、前記光走査モジュールから出射
した光を少なくとも走査方向と直交する副走査方向にお
いて被走査面に結像させる作用を有する結像素子を前記
光走査モジュールの配列方向に連続して一体的に設けた
(請求項19)。 (20).(19)に記載の光走査装置において、前記
光走査モジュールからの各々の光による走査幅を規制す
る走査幅規制手段を前記偏向手段から前記結像素子に至
る光路中に配備した(請求項20)。 (21).(20)に記載の光走査装置において、前記
走査幅規制手段は反射部材からなり反射された光ビーム
を前記光検出手段で検出することとした(請求項2
1)。 (22).(14)ないし(20)の何れか1つに記載
の光走査装置において、前記光走査モジュールに対応し
て画像データを一時保存する複数のバッファ手段と、1
ライン分の画像データを分割し各光走査モジュール毎に
割り当てて各々のバッファ手段に分配する切り換え手段
と、割り当てる画像データ数をカウントするカウント手
段を備えた(請求項22)。 (23).(22)に記載の光走査装置において、前記
光走査モジュールについて、各々走査開始側に隣接した
光走査モジュールの同期検知信号をトリガーとしてライ
ン毎に検出可能区間を設けるとともに、該検出可能区間
で検出された検知信号のみを用いて前記バッファ手段よ
りの画像データの読み出し制御を行なうこととした(請
求項23)。 (24).(22)又は(23)に記載の光走査装置に
おいて、前記光走査モジュールはその同期検知信号が各
々走査開始側に隣接した光走査モジュールの同期検知信
号より少なくとも遅れて検出するよう前記偏向手段への
回転速度基準信号の位相を調節する位相調整手段を備え
た(請求項24)。 (25).(22)又は(23)に記載の光走査装置に
おいて、前記光走査モジュールはその同期検知信号が各
々走査開始側に隣接した光走査モジュールの同期検知信
号より少なくとも遅れて検出するよう前記光検出手段へ
の入射ビームの主走査位置を調節する検出位置調整手段
を備えた(請求項25)。 (26).(24)又は(25)に記載の光走査装置に
おいて、前記複数の光走査モジュール、および同期検知
信号を検出する前記光検出手段は同一の回路基板上に一
体的に保持した(請求項26)。 (27).主走査方向上、k番目の光走査モジュールに
よる記録終端位置と走査終端検出までの変化と、k+1
番目の光走査モジュールによる走査始端検出と記録開始
位置までの変化を合わせてk番目の光走査モジュールの
記録幅の補正をして光走査を行なうこととした(請求項
27)。 (28).均一に帯電された感光体に光書き込み手段か
ら光を照射して潜像を形成し、この潜像を可視像化しさ
らに記録媒体に転写して記録画像を得る画像形成装置に
おいて、前記光書き込み手段が請求項14ないし27の
何れかに記載の光走査装置とした(請求項28)。 (29).読み取り原稿を載置する載置手段と、前記載
置手段上の原稿を走査する光走査手段と、前記光走査手
段による前記載置手段上の原稿の反射光を読み取る読み
取り手段とを具備した画像読み取り装置において、前記
光走査手段が、(14)ないし(27)の何れか1つに
記載の光走査装置とした(請求項29)。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 [1]第1の実施の形態 本実施の形態は主として請求項1ないし13に記載の発
明に対応する。 [1−a]実施の形態例1:本例は請求項1、2、6、
7、8、9、10、1、12、13に対応する。 例1.本例の光走査モジュール101を分解した状態で
図1に示し、組み立て状態の光走査モジュール101の
断面を図2に示す。これらの図において符号401はセ
ラミックを矩形板状に成形した基板であり、端子など電
極を有する電極基板であり諸部材を保持する電極基板で
ある。
【0006】電極基板401上には発光源としてのLD
(レーザーダイオード。以下同じ)チップ402、およ
び光量モニター用のフォトダイオード403が接合され
たLDマウント404、ベアチップ408に形成された
発光源用の駆動回路、ベアチップ405−1に形成され
た偏向手段用駆動回路の他、抵抗、コンデンサ等が電極
基板401と一体的に実装されている。
【0007】電極基板401上には、リードフレームか
らなる配線パターン414が一体的に施され、ベアチッ
プ408に形成された発光源用の駆動回路、ベアチップ
405−1に形成された偏向手段用駆動回路の他、抵
抗、コンデンサ等と電気的に接続されている。内部結線
はワイヤーボンディングまたはハンダにより行われてい
る。
【0008】リードフレームからなる配線パターン41
4の端部はセラミック基板401の外側に延びていて、
電極基板401の縁部より少し外側にムカデの脚状には
み出ていて、L字状の折曲部が電極基板401の平坦な
底面401−3と同じレベルの平坦面部を形成し、当該
電極基板401を他部材へ取り付ける取り付け手段2を
構成している。この取り付け手段2は端子でもある。
【0009】電極基板401の底面は、平坦面からなる
回路基板104の上面への当接部401−3を構成し、
平坦面同士の接触により、密着性を良好にして取り付け
時の安定を得るようにしてある。
【0010】このように、電極基板401に設けた当接
部401−3と、取り付け手段2を具備することで、光
走査モジュール101は、容易に他部材に取り付けるこ
とが可能となる。しかも、取り付け手段2は、電極基板
401と一体的なリードフレームの一部であり、ベアチ
ップ408に形成された発光源用の駆動回路、ベアチッ
プ405−1に形成された偏向手段用駆動回路等に接続
された端子であるので、格別な取り付け手段を設けるこ
となく、取り付ける手段を構成することができ、部品の
兼用により、構成を簡易とすることができる。
【0011】取り付け手段2は、図示のように、電極基
板401の対向する縁に設けられており、空間的な広が
りを有しており、他部材への取り付けの安定を図ること
ができる。
【0012】リードフレームの一部には電極基板401
の外形よりも外部に突出する放熱板414−1が設けら
れこの放熱板414−1は発熱が大きいLDチップ40
2と接合され、また、ポリゴンモータの駆動回路405
−1とも接合されている。
【0013】これにより、発熱の大きい少なくともLD
チップ402が冷却される。よって、LDチップ402
が熱を発生するにも拘わらずセラミック基板401上の
収納スペースをより小さくすることができるし、また、
放熱板414−1をリードフレームの一部として形成す
ることもできるので、小型で生産性の良好な光走査モジ
ュールを提供できる。
【0014】LDチップ402からの光ビームを偏向し
繰り返し走査する偏向手段としてのポリゴンミラー40
5はアルミニウム板を塑性変形させ中央部を凹状となし
円周にマグネッ406を接合して、電極基板401上に
形成されたすり鉢状の円筒部401−1に設置されてい
る。マグネット406には円周上に交互にS極、N極が
着磁され、円筒部に配備したシート状の積層コイル41
5とにより起動力を発生するようになっている。
【0015】ポリゴンミラー405は図2にも示すよう
に底浅の蓋状をしたキャップ410の下方に突出した突
起410−1、およびポリゴンミラー405の中央凹部
の底に設けたマグネット412、413の反発により回
転軸の姿勢が保持される一方、すり鉢状部には数μmの
深さのスパイラル(図1参照)が形成されていて、回転
により空気圧を発生して非接触に保持する動圧空気軸受
を形成することで回転される。
【0016】カップリングレンズ407は短冊状の形状
をしていて、LDチップ402から略主走査焦点距離
分、離れた位置に配置されることでLDチップ402か
らの発散性の光ビームを主走査方向に対応するx方向に
は略平行光束に集束させ、かつ、副走査方向yに対応す
る方向にはポリゴンミラー405面で集束するように曲
率が設計されている。
【0017】このカップリングレンズ407は、電極基
板401上、に設けられた窓401−2との主走査方向
に対応するx方向に沿って設けられた窓401−2との
隙間に接着材411を充填して固定されている。
【0018】カップリングレンズ407より出射する光
ビームは当該カップリングレンズ407の曲率中心から
偏心して入射されているので、け上げる方向に折曲され
て出射されポリゴンミラー405で反射させられて再び
カップリングレンズ407に入射される。
【0019】このカップリングレンズ407に入射され
る光ビームは、主走査方向に対応する方向xにはポリゴ
ンミラー405より大きい光束径となし、ポリゴンミラ
ー405で走査される際にポリゴンミラー405の1面
の主走査方向に対応する方向xでは径が規定され、主走
査方向と直交する副走査方向に対応する方向yではカッ
プリングレンズ407に入射し斜面407−2で反射さ
れる際に該斜面407−2の幅で径が規定される。
【0020】こうして光束径が規定された光ビームはカ
ップリングレンズ407の下面である出射面407−3
より、キャップ410と電極基板401で囲まれたパッ
ケージの外部に射出され、回路基板104に形成した穴
104−1から被走査面に向かうが、本例ではカップリ
ングレンズ407の出射面407−3にfθ特性を有す
る走査レンズの一部をなす非球面を形成した第1レンズ
407−1を貼り付けて構成しており第2レンズ109
(トロイダルレンズ)とで被走査面に光ビームを結像す
る。
【0021】図2中、符号410−3は仕切板を示し、
キャップ410に一体的に形成されていて、LDチップ
402からの発散性ビームの不要な部分がカップリング
レンズ407に入らないようカットしている。
【0022】電極基板401は各素子の酸化を防ぐため
箱状に成形した樹脂製のキャップ410と接着されるこ
とで密封され、パッケージ化されて光走査モジュール1
01を完成する。
【0023】本例では、上記したように、電極基板40
1に、発光源としてのLDチップ402、発光源用駆動
回路が設けられたベアチップ408が実装されている。
仮に、LDチップ402をセラミック基板401上に置
き、ベアチップ408を電極基板401外の他部材に取
り付けた場合には、LDチップ402とベアチップ40
8とを接続するために配線が必要となり、配線距離も長
くなるので配線部の抵抗が増し微少電流を制御するLD
の駆動上、好ましくない。
【0024】また、外部の制御部からLDチップ402
に対して、画像信号ラインとパワー電力ラインとを引き
込む配線が必要であると共に、さらに、ベアチップ40
8からLDチップ402に対して画像信号ラインとパワ
ー電力ラインとを接続しなければならない。
【0025】この点、本例のように、電極基板401上
にLDチップ402とベアチップ408を配置した構成
では、リードフレームを介してベアチップ408とLD
チップ402との間には画像信号ラインとパワー電力ラ
インとの接続がなされているので、外部の制御部からL
Dチップ402に対して、画像信号ラインとパワー電力
ラインとを引き込む配線だけすれば足りる。
【0026】つまり、光走査モジュールの外部との電気
接続に関し、発光源と発光源用駆動回路との間の配線は
リードフレームにより既設であるため、発光素子用駆動
回路と外部との接続だけで済むので、端子数を低減して
光走査モジュールの小型化を図り、需要に応じて簡単に
高精度な光走査装置を構成することも可能であり、生産
性の向上を図ることができる。
【0027】本例の光走査モジュール101は、偏向手
段であるポリゴンミラー405と、結像手段であるカッ
プリングレンズ407、第1レンズ407−1等を具備
しており、これらの性能により定まる一定幅の走査が可
能である。この走査幅を任意の規格サイズの用紙幅の1
/k(kは正の整数)に応じて少し余裕をみた大きさに
設定すれば、規格サイズの1辺は、kの整数倍など、あ
る規則性を以って長さの設定がなされているので、同じ
光走査モジュールを量産して準備しておくことにより、
これらを適宜の数だけ組み合わせることで、各種の規格
サイズの走査に適合する走査装置を容易に得ることがで
きる。
【0028】例えば、ある光走査モジュールの走査幅を
A4サイズの1辺である210mmの1/3に余裕を加
えた80mmとすれば、この光走査モジュールを3個並
べて構成することにより、240mmの走査が可能な光
走査装置を構成することができ、A4サイズの走査が可
能である。因みにこの例の1個の光走査モジュールで
は、A7サイズ(74mm)の走査が可能であり、2個
の光走査モジュールではA5サイズ(148mm)の走
査が可能である。
【0029】図1に示すように光走査モジュール101
には主走査方向xに沿ってキャップ410に2ヶ所の穴
410−2が設けられている。図3に示すように、回路
基板104上に光走査モジュール101を位置決めする
組付工程で組み立てロボットのハンド100に設けたピ
ン1a、1bをこれらの穴410−1、410−2に差
し込んで回路基板104上に押し付けると同時に移動し
て位置決めできる構成としている。 例2.前記例1には、発光源としてのLDチップ402
とこの発光源からの光ビームを偏向し繰り返し走査する
偏向手段としてのポリゴンミラー405とを有する光走
査モジュールが示され、これらLDチップ402および
ポリゴンミラー405への電気配線を行う電極を備えポ
リゴンミラー405の可動部を保持する保持体としての
電極基板401、該電極基板401と積み重ねて配備す
る封止基板としてのキャップ410とを有し、これら電
極基板401とキャップ410との間にLDチップ40
2およびポリゴンミラー405の可動部を内包して密閉
している。
【0030】さらに、ポリゴンミラー405により偏向
走査された光ビームを積層面と非平行な方向へと射出す
る第2の反射手段としての斜面407−2を具備してい
る。
【0031】ここで、ポリゴンミラー405の可動部を
内包するフレーム基板を設け、電極基板401とキャッ
プ410との間に積み重ねて配備するとともに、斜面4
07−2を前記フレーム基板に一体的に形成することも
できるが、本例では、前記フレーム基板に代えてキャッ
プ410でポリゴンミラー405の可動部を内包し、斜
面407−2をLDチップ402とポリゴンミラー40
5との間に配置されるカップリングレンズ407(結像
手段)と一体的に設けた。
【0032】このように第2の反射面と結像手段とを一
体的に構成することにより、結像系の構成が簡単になる
とともに、個々に位置決めして取り付ける場合と比べ
て、予め一体化して構成することから光学的配置精度も
高精度となる。
【0033】また、ポリゴンミラー405により偏向走
査された光ビームを被走査面に結像する走査レンズとし
ての第1レンズ407−1の一部をキャップ410に設
けることもできるが、本例では電極基板401に設け、
さらに、第1レンズ407−1の一部をカップリングレ
ンズ407(結像手段)と一体的に設けた。
【0034】このように走査レンズの一部を結像手段と
を一体的に構成することにより、結像系の構成が簡単に
なるとともに、個々に位置決めして取り付ける場合と比
べて、予め一体化して構成することから光学的配置精度
も高精度となる。 例3.本例の光走査モジュールを図4により説明する。
図4において光走査モジュールの全体を符号601で示
すが、前記図1、図2におけるものと機能的に同じ部材
には同じ符号を付し説明する。
【0035】図4において、電極基板401上にリード
フレームによる配線パターン414を施し、LDチップ
402、光導波路702が実装されている。LDチップ
402は放熱板414−1上に配備されている。放熱板
414−1はセラミック基板401の外形より外側に突
出し、LDチップ402と接合されている。
【0036】これにより、発熱の大きいLDチップ40
2が冷却される。よって、LDチップ402が熱を発生
するにも拘わらず電極基板401上の収納スペースをよ
り小さくすることができるし、また、放熱板414−1
をリードフレームの一部として形成することもできるの
で、小型で生産性の良好な光走査モジュールを提供でき
る。
【0037】LDチップ402よりより出射した光ビー
ムは数μmの薄膜で形成された光導波路702内に閉じ
込められ、光導波路702上に屈折率を連続的に変化さ
せた結像手段としてのモードインデックスレンズ部70
3を形成することで主走査方向に対応する方向に略平行
光束として伝搬する。
【0038】この伝搬光は同じく光導波路702上に形
成されたトランスデューサを構成するくし型電極704
により励起された表面弾性波が発生され、その周波数に
応じて矢視a方向に光路が折り曲げられ走査される。
【0039】走査された伝搬光は射出用グレーティング
705により副走査方向と対応する方向(伝搬方向)に所
定の集束性をもって所定の角度で斜め上方に射出する。
本例においては、光ビーム712は、パッケージ化する
キャップ707上に設けたガラス窓708から射出され
る。図中符号710は発光源用駆動回路が形成されたベ
アチップ、符号711は偏向手段としてのトランスデュ
ーサの駆動回路が形成されるベアチップをそれぞれ示
す。
【0040】本例においても、発光源としてのLDチッ
プ402、偏向手段としてのくし型電極704および発
光源用駆動回路であるベアチップ710、偏向手段用駆
動回路であるベアチップ711等は電極基板401に固
定されている。リードフレームからなる配線パターン4
14の端部は電極基板401の外側に延びていて、電極
基板401の縁部より少し外側にムカデの脚状にはみ出
ていて、L字状の折曲部が電極基板401の平坦な底面
401−3(図2と同じ)と同じレベルの平坦面部を形
成し、光走査モジュールとして一体化された当該電極基
板401を他部材へ取り付ける取り付け手段2としての
端子を構成している。
【0041】電極基板401は各素子の酸化を防ぐため
箱状に成形した樹脂製のキャップ707と接着されるこ
とで密封され、パッケージ化されて光走査モジュール1
01を完成する。
【0042】本例でも、電極基板401に設けた当接部
401−3と、取り付け手段2を具備することで、光走
査モジュール101は、容易に他部材に取り付けること
が可能となる。しかも、取り付け手段2は、電極基板4
01と一体的なリードフレームの一部であり、ベアチッ
プ408に形成された発光源用の駆動回路、ベアチップ
711に形成された偏向手段用駆動回路等に接続された
端子であるので、格別な取り付け手段を設けることな
く、取り付ける手段を構成することができ、部品の兼用
により、構成を簡易とすることができる。
【0043】取り付け手段2は、図示のように、電極基
板401の対向する縁に設けられており、空間的な広が
りを有しており、他部材への取り付けの安定を図ること
ができる。
【0044】放熱板414−1は電極基板401の外形
より外側に突出し、LDチップ402と接合されてい
る。これにより、発熱の大きいLDチップ402が冷却
される。よって、LDチップ402が熱を発生するにも
拘わらず電極基板401上の収納スペースをより小さく
することができるし、また、放熱板414−1をリード
フレームの一部として形成することもできるので、小型
で生産性の良好な光走査モジュールを提供できる。
【0045】また、本例のように、電極基板401上に
LDチップ402と発光源用駆動回路が形成されたベア
チップ710を配置した構成では、光走査モジュールの
外部との電気接続に関し、発光源と発光源用駆動回路と
の間の配線はリードフレームにより既設であるため、発
光素子用駆動回路と外部との接続だけで済むので、前記
1−aの例と同様、端子数を低減して光走査モジュール
の小型化を図り、需要に応じて簡単に高精度な光走査装
置を構成することも可能であり、生産性の向上を図るこ
とができる。
【0046】また、同じ光走査モジュールを量産して準
備しておくことにより、これらを適宜の数だけ組み合わ
せることで、各種の規格サイズの走査に適合する走査装
置を容易に得ることができる。 [1−b]実施の形態例2:本例は請求項2、3、1
1、12、13に対応する。 本例の光走査モジュール701を図5に分解して示す。
図5において、セラミック成形による矩形板状の電極基
板11には偏向手段としてのポリゴンミラー15の回転
軸12および端子13が一体的に形成されている。
【0047】電極基板11上には、該電極基板11と一
体化されて電極基板を構成する矩形板状のシリコン基板
14が重ねられる。このシリコン基板14には金属被膜
を蒸着することで図示しない電極と配線パターンが形成
され、縁部に設けた図示しないリード端子とワイヤーボ
ンディング等により接続がなされている。
【0048】電極基板11上にシリコン基盤14が重ね
られたとき、シリコン基板14に形成された穴14aよ
り、回転軸12が突き出す。ポリゴンミラー15の駆動
源であるポリゴンモータを駆動するコイル部16もシリ
コン基板14上に配線パターンの一部として渦巻き状の
パターンを形成してなるが、本例ではこの渦巻き状のパ
ターンを窒化膜等の絶縁層を介して回転方向に位相を変
え3層に形成しており位相の異なる電流を加えることで
ポリゴンミラー15を駆動する。
【0049】発光源としてのLDチップはシリコン基板
14上にエピタキシャル技術を用い直接AlGaAs層
を堆積させ、半導体レーザを構成するクラッド層、活性
層を形成できるが、本例では別体で製造した複数の発光
源を有する半導体レーザアレイチップを実装面に平行に
発光源が配列するようにサブマウントを介してLDチッ
プ402Aを実装している。一方、LDチップ402A
の背面光を検出するモニタ用のフォトダイオード17は
シリコン基板上に直接GaAs層を堆積させて形成して
いる。よって、シリコン基板14は本例では、光源部基
板である。
【0050】カップリングレンズ18はポリイミド膜や
SiO2膜等を堆積して直接形成することも可能である
が、本例では光束径0.5mmを確保するため生産効率
が悪いことから別体で製造し、シリコン基板14上に実
装している。カップリングレンズ18は石英等の誘電体
で形成され実装面に垂直な方向には屈折率分布をもた
せ、平行な方向には非球面に形状をダイシングした高さ
0.5mmの短冊状の形状をなし各方向で焦点距離の異
なるアナモフィックレンズを構成している。
【0051】LDチップ402Aには2個の発光源が1
00μm間隔で形成され、カップリングレンズ18の屈
折率分布の中心位置を実装面と角度θ傾けて設けること
で前記した2個の各発光源の射出方向を各々異なる方向
とすることができ被走査面上では各ビームスポットが実
装面と垂直な方向(副走査方向)に所定の間隔で配列して
2ラインを同時に走査するようにしている。なお、半導
体レーザの発光源数は2以外でもよく、1でも同様であ
る。
【0052】カップリングレンズ18から出射した光ビ
ームは主走査方向と対応する方向(積層面に平行な側)で
は平行光束に、副走査方向と対応する方向にはポリゴン
ミラー15の反射面近傍で一旦集束するようにレイアウ
トがなされている。
【0053】図5において、発光源用駆動回路19はL
Dチップ402Aへの電流供給を制御する回路であり、
また、偏向手段用駆動回路20はポリゴンミラー15を
駆動するコイル部16への電流供給を制御する回路であ
り、これらは、シリコン基板14上に直接形成されてい
る。
【0054】ポリゴンミラー15はアルミニウム板をプ
レス加工により成形したもので、各側面を鏡面加工し中
央部穴にスリーブ21が挿入固定されている。ポリゴン
ミラー15の下面には前記コイル部16に対向して板状
のマグネット22が接合され、穴14aよりシリコン基
板14上に出ている前記したセラミック一体成形による
回転軸12にスリーブ21が係合されていて、数μm程
度のクリアランスで回転可能に支持されている。スリー
ブ21の内側にヘリングボーン溝を設けることで動圧空
気軸受を形成することも可能である。
【0055】シリコン基板14上に重ねて固定されるフ
レーム基板23は枠状をなし、内側部にLDチップ40
2Aからの光ビームをポリゴンミラー15に導く鏡面か
らなる第1の反射手段24と、ポリゴンミラー15によ
り偏向走査された光ビームを半導体レーザーの積層面と
非平行な方向へと射出する鏡面からなる第2の反射手段
25が形成され、ポリゴンミラー15の回転スペースを
確保する。本例ではフレーム基板23についても単結晶
Si基板を用い、異方性エッチングにより第1反射手段
24、第2反射手段25の各鏡面を形成した。
【0056】第1の反射手段24をフレーム基板23と
一体的に形成してなることにより、厄介な位置決めを行
なうことなく層状に積み上げるだけで射出方向の精度が
確保できるので、製造工程が簡素化され生産効率が向上
する。
【0057】ポリゴンミラー15により偏向走査された
光ビームを半導体レーザーの積層面と非平行な方向へと
射出する第2の反射手段25を具備したことにより、当
該光走査モジュール601の端子13を実装面にハンダ
付け固定する際に実装面上での設置角度および位置を調
節することで被走査面上での走査線の傾きおよび走査位
置を容易に合わせることができるので、ネジ締め等の作
業も不要となり、製造工程が簡素化され生産効率が向上
する。
【0058】フレーム基板23上に被せて一体化される
封止板26は透明部材からなり光ビームを被走査面上に
結像する走査レンズの一部を構成するレンズの機能、例
えば面倒れの補正機能をその射出窓27にもたせてい
る。
【0059】本例ではこの出射窓27を、ガラス基板の
表面を濃度変化をもたせたフォトリソグラフィにより非
球面形状の開口部として形成しているが、回折格子や分
布屈折率レンズであっても、また、レンズ部のみを貼り
合せてもよい。当然、レンズ機能をもたせなくてもよ
い。レンズ機能を持たせた場合には、厄介な位置決めを
行なうことなく層状に積み上げるだけで走査レンズと発
光源および偏向手段との配置精度が確保できるので、製
造工程が簡素化され生産効率が向上する。
【0060】これら電極基板11、シリコン基板14、
フレーム基板23、封止板27を順次積層して接合一体
化することで光走査モジュール701を構成し、LDチ
ップ402A、ポリゴンミラー15およびこれらの付帯
部材を密閉して格納している。格納部は酸化を防ぐため
窒素等の気体を封入したり、外気より気圧を下げ空気抵
抗の影響を減らすこともできる。
【0061】以上の構成において、端子13は軸状の導
体28に接続されていて、この導体28はシリコン基板
14の側部に形成した凹部280に絶縁材を介して嵌合
しており、先端部がシリコン基板14の縁部上面に位置
するリード端子と接続されている。シリコン基板14上
面の回路は発光源用駆動回路19や、偏向手段用駆動回
路20と接続されている。よって、端子13は導体28
を介してやシリコン基板14のリード端子と電気的に接
続され、さらに発光源用駆動回路19や、偏向手段用駆
動回路20と接続されていることになる。
【0062】電極基板11と封止板26との間には、回
転軸12やポリゴンミラー15などの可動部、発光源用
駆動回路19や、偏向手段用駆動回路20等が内包して
密閉されているが、本例では、可動部を密閉して安全性
を高めると共に、電極基板11に設けた端子13、導体
28、セラミック基板14に設けたリード端子により、
上記密閉部分と外部との内外の電気的接続を容易に行な
うことができる。
【0063】端子13は電極基板11の側部に露出して
おり、他部材への取り付け手段を兼用している。取り付
け部材としての端子を用いて、光走査モジュール701
を容易に他部材に取り付けることが可能となる。端子1
3は図15に示すように、電極基板11の対向する縁に
設けられており、空間的な広がりを有しており、他部材
への取り付けの安定を図ることができる。
【0064】図5には図示していないが、前記図1にお
ける放熱板414−1に準じた放熱板を電極基板11の
外形より外側に突出させ、LDチップ402Aと接合さ
せた構成をとれば、発熱の大きいLDチップ402Aを
冷却することで、電極基板11の収納スペースをより小
さくし、また、放熱板をリードフレームの一部として形
成することもできるので、小型で生産性の良好な光走査
モジュールを提供できる。
【0065】本例のように、シリコン基板14上にLD
チップ402Aと発光源用駆動回路19を配置した構成
では、光走査モジュールの外部との電気接続に関し、発
光源と発光源用駆動回路との間の配線はリードフレーム
により既設であるため、発光素子用駆動回路と外部との
接続だけで済むので、前記1−aの例と同様、端子数を
低減して光走査モジュールの小型化を図り、需要に応じ
て簡単に高精度な光走査装置を構成することも可能であ
り、生産性の向上を図ることができる。
【0066】同じサイズの光走査モジュールを量産して
準備しておくことにより、これらを適宜の数だけ組み合
わせることで、各種の規格サイズの走査に適合する走査
装置を容易に得ることができる。
【0067】発光源としてのLDチップ402Aおよび
発光源からの光ビームの光量を検出するモニタ手段とし
てのフォトダイオード17を実装した光源部基板である
シリコン基板14を保持体としての電極基板11と封止
板26との間に積み重ねて配置した構成とした。
【0068】シリコン基板14を電極基板12上に積み
上げることで、導体28を介して電極基板11とシリコ
ン基板14との電気配線がなされるようにすることがで
きるし、また、電極基板11上にシリコン基板14を重
ねて一体化する構成であるので、発光源と一体のLDチ
ップ402Aを搭載したシリコン基板14と、ポリゴン
ミラー15を搭載した電極基板11との相互の配置精度
を確保することも容易であり、製造工程が簡素化され生
産効率が向上する。 [1−c]実施の形態例3:本例は請求項4ないし13
に対応する。 例1.本例の光走査モジュール801を図6に分解して
示す。また、光走査モジュール801の組み立て状態の
断面を図7に示す。これら図6、図7において、セラミ
ック成形による矩形板状の電極基板31には偏向手段で
あるポリゴンミラー37の軸受32、端子13、導体2
8等が一体的に形成されている。
【0069】保持体としての電極基板31には金属被膜
をトリミングすることでポリゴンモータを駆動するコイ
ル部16を前記図5の例と同様に3層にパターン形成し
ている。 電極基板31上に積み重ねられる光源部基板
としてのシリコン基板33には図示しない配線パターン
が形成され、発光源としてのLDチップ34や、半導体
レーザ(LD)の背面光を検出するモニタ用のフォトダ
イオード35等を実装してワイヤーボンディング等によ
り接続がなされている。カップリングレンズ36は図5
の例と同様、誘電体で形成し実装面に垂直な方向には屈
折率分布をもたせ、平行な方向には非球面に形状をダイ
シングした短冊状の形状をなし各方向で焦点距離の異な
るアナモフィックレンズを構成している。カップリング
レンズ36を射出した光束径はポリゴンミラー37の1
面分の面積よりも大きくなるようレイアウトされてお
り、ポリゴンミラー37に入射した光束の内、反射され
た分のみが走査される。
【0070】図6において、発光源用駆動回路38はL
Dチップ34への電流供給を制御する回路であり、ま
た、偏向手段用駆動回路39はポリゴンミラー37を駆
動するコイル部16への電流供給を制御する回路であ
り、これらは、シリコン基板14上に直接形成されてい
る。なお、これら制御回路は各々ベアチップとして前記
電極基板31上に実装してもよい。
【0071】ポリゴンミラー37はアルミニウム板のプ
レス加工により成形され各側面を斜めに鏡面加工し中央
部穴にシャフト40を挿入され固定されている。ポリゴ
ンミラー37の下面にはコイル部16に対向して板状の
マグネット41が接合され、裏側に突出したシャフト4
0が軸受32に軸支されている。
【0072】シリコン基板33上に重ねられるフレーム
212は2枚の板を接合して構成されており、下層に位
置する第1フレーム212aはLDチップ34の半導体
レーザの背面光をフォトダイオード35に入射させる鏡
面からなる第1の反射手段217を形成するとともに、
ポリゴンミラー37の可動部を包囲して保持し、回転ス
ペースを確保する偏向部基板を構成する。
【0073】上層に位置する第2フレーム212bは図
5の例と同様、単結晶Si基板を用い異方性エッチング
によりポリゴンミラーにより偏向走査され蹴上げられた
光ビームを反射しLDチップ34の半導体レーザ積層面
と非平行な方向(図7における斜め左上方向)へ射出す
る鏡面からなる第2の反射手段214を形成する。封止
基板216は透明部材よりなり光ビームを被走査面上に
結像する走査レンズの一部を構成するレンズの機能をそ
の射出窓215に持たせている。この出射窓215はポ
リゴンミラーにより偏向走査された光ビームを被走査面
に結像する走査レンズを兼ねている。
【0074】第2の反射手段214から出射された光ビ
ームはこの出射窓215から外部に出射され被走査面に
向かう。上記した電極基板31、シリコン基板33、フ
レーム212、封止板214を順次積層して接合するこ
とで光走査モジュール801を構成する。
【0075】本例では、光源部基板としてのシリコン基
板33を電極基板31上に積み上げることで、発光源と
偏向手段を上下方向に重ねて配置できるので装置サイズ
を小型化することができる。
【0076】電極基板31の上に、光源部基板としての
シリコン基板33、偏向部基板としての第1フレーム2
12aを積み重ね、封止基板216で封止することによ
り、発光源であるLDチップ34およびポリゴンミラー
37を内包して密閉して、安全性を高めると共に、内外
の電気的接続を容易に行なうことができる。
【0077】LDチップ34からの光ビームをポリゴン
ミラー37へと導く第1の反射手段217を一体的に形
成してなる第1フレーム212aを電極基板31と封止
基板216との間に積み重ねて配備したことにより、L
Dチップ34とポリゴンミラー37を上下方向に重ねて
配備したときの光ビームの伝達を厄介な位置決めを行な
うことなく層状に積み上げるだけで行なえるので製造工
程が簡素化され生産効率が向上する。
【0078】ポリゴンミラー37は回転するので可動部
を構成するが、この可動部を格納する第1フレーム21
2aを電極基板31と封止基板216との間に積み重ね
て配備するとともに第1の反射手段217を第1フレー
ム212aと一体的に形成してなることにより、厄介な
位置決めを行なうことなく層状に積み上げるだけで射出
方向の精度が確保できるので、製造工程が簡素化され生
産効率が向上する。
【0079】ポリゴンミラー37により偏向走査された
光ビームを半導体レーザーの積層面と非平行な方向へと
射出する第2の反射手段214を具備したことにより、
当該光走査モジュール801の端子13を実装面にハン
ダ付け固定する際に実装面上での設置角度および位置を
調節することで被走査面上での走査線の傾きおよび走査
位置を容易に合わせることができるので、ネジ締め等の
作業も不要となり、製造工程が簡素化され生産効率が向
上する。
【0080】封止基板216と一体若しくは一体的に設
けられた出射窓215はポリゴンミラー37により偏向
走査された光ビームを被走査面に結像する走査レンズを
兼ねているので、部品の共通化が図れ、かつ、厄介な位
置決めを行なうことなく層状に積み上げるだけで走査レ
ンズと発光源であるLDチップ34および偏向手段であ
るポリゴンミラー37との配置精度が確保できるので、
製造工程が簡素化され生産効率が向上する。
【0081】図6には図示していないが、前記図1にお
ける放熱板414−1に準じた放熱板を電極基板11の
外形より外側に突出させ、LDチップ34と接合させた
構成をとれば、発熱の大きいLDチップ34を冷却する
ことで、シリコン基板33の収納スペースをより小さく
し、また、放熱板をリードフレームの一部として形成す
ることもできるので、小型で生産性の良好な光走査モジ
ュールを提供できる。
【0082】本例のように、シリコン基板33上にLD
チップ34と発光源用駆動回路38を配置した構成で
は、光走査モジュールの外部との電気接続に関し、発光
源と発光源用駆動回路との間の配線はリードフレームに
より既設であるため、発光素子用駆動回路と外部との接
続だけで済むので、前記1−aの例と同様、端子数を低
減して光走査モジュールの小型化を図り、需要に応じて
簡単に高精度な光走査装置を構成することも可能であ
り、生産性の向上を図ることができる。
【0083】本例におけるものと同じサイズの光走査モ
ジュールを量産して準備しておくことにより、これらを
適宜の数だけ組み合わせることで、各種の規格サイズの
走査に適合する走査装置を容易に得ることができる。
【0084】本例では、発光源としてのLDチップ34
および発光源からの光ビームの光量を検出するモニタ手
段としてのフォトダイオード35を実装した光源部基板
であるシリコン基板33を保持体としての電極基板31
と封止板216との間に積み重ねて配置した構成とし
た。
【0085】シリコン基板33を電極基板31上に積み
上げることで、導体28を介して電極基板31とシリコ
ン基板33との電気配線がなされるようにすることがで
きるし、また、電極基板31上にシリコン基板33を重
ねて一体化する構成であるので、発光源と一体のLDチ
ップ34を搭載したシリコン基板33と、ポリゴンミラ
ー37の軸受37を搭載した電極基板31との相互の配
置精度を確保することも容易であり、製造工程が簡素化
され生産効率が向上する。 例2.本例は例1の変形例である。本例の光走査モジュ
ール801'を図8に分解して示す。また、光走査モジ
ュール801'の組み立て状態の断面を図9に示す。こ
れら図8、図9において、前記図5ないし図7における
部材と機能的に同じ部材には同じ符号で示す。
【0086】セラミック成形による矩形板状の電極基板
51には導体28、端子13が設けられている。この電
極基板51上に重ねて一体化される第1のシリコン基板
52には図9に示すように電極基板51上に堆積させた
多結晶Si層から偏向手段としての偏向ディスク53を
エッチングにより切り出しステータ部と分離した後に軸
受のクリアランス部だけに酸化膜を形成し、さらに多結
晶Siを堆積して軸部54を形成するという工程をへて
軸受部を一体的に形成している。
【0087】ステータ部54には金属被膜を蒸着するこ
とで固定子となる複数の電極55が放射状に形成され、
偏向ディスク53の円周にもそれと対向して電極56が
形成されており、固定子への電流の印加を順次切り換え
ることにより静電力によって駆動する。
【0088】偏向ディスク53には前記エッチングによ
り周方向に向けて凹凸を形成して回折格子57となし、
前記金属被膜で同時にコートされる。入射した光ビーム
は偏向ディスク53の回転につれて変化する格子の角度
に応じてその約1.5倍の反射角で走査される。回折格
子57表面は円周方向に複数領域に分割され、本例では
1回転で6面分の走査を行う。
【0089】第1のシリコン基板52に重ねて固定され
る第2のシリコン基板58には同様に金属被膜を蒸着し
することで図示しない配線パターンが形成され、前記し
た導体28、ワイヤーボンディング等により接続がなさ
れる。第2のシリコン基板58に設けられるLDチップ
34としては、前記例と同様、別体で製造した複数の発
光源を有する半導体レーザアレイチップを用いるが、実
装面に垂直に発光源が配列するようサブマウント59を
介してに実装してなる。
【0090】半導体レーザの背面光を検出するモニタ用
のフォトダイオード35は第2のシリコン基板58上に
直接形成している。カップリングレンズ60は実装面に
平行な方向と垂直な方向とで曲率が異なる円筒状のアナ
モフィックレンズとなしシリコン基板上に形成したV溝
67に円周部の一部を当接して設置する。なお、V溝は
カップリングレンズの中心軸と半導体レーザの放射中心
とが一致するように形成されている。
【0091】LDチップ34における半導体レーザは2
個の発光源が14μmの間隔で形成され、被走査面上で
は各ビームスポットが実装面と垂直な方向(副走査方向)
に所定の間隔で配列して2ラインを同時に走査する。
【0092】カップリングレンズ60を出射された光ビ
ームは前記例と同様、副走査方向に対応する方向では偏
向面の近傍で集束するようにレイアウトされており、デ
ィスクの振れ等による光軸のずれは被走査面で補正され
る。
【0093】第2のシリコン基板58上に重ねて固定さ
れるフレーム61はカップリングレン60ズから出射し
た光ビームを第2のシリコン基板58上に形成したアパ
ーチャ62を通して偏向ディスク53へと導く反射部6
3および半導体レーザの背面光をフォトダイオード35
へと導く反射部64が形成される。本例では前記例と同
様、単結晶Si基板を用い異方性エッチングによりこれ
らの反射部を形成した。アパーチャ62では光ビームの
光束径を整形し、外乱光を遮断する。
【0094】偏向ディスク53で偏向走査された光ビー
ムは第2のシリコン基板58に設けた開口65を通過し
て出射される。
【0095】フレーム61の上に重ねて固定される封止
板66は透明部材よりなり光ビームを被走査面上に結像
する走査レンズの一部を構成するレンズの機能、例えば
波長変化に伴う回折格子での反射角度補正機能をその射
出窓215に持たせている。
【0096】図中、発光源用駆動回路38はLDチップ
34への電流供給を制御する回路であり第2のシリコン
基板58上に、また、偏向手段用駆動回路39'は固定
子電極55への電流供給を制御する回路であり第1のシ
リコン基板52上に直接形成されている。
【0097】上記した電極基板51、第1のシリコン基
板52、第2のシリコン基板58、フレーム61、封止
基板66を順次積層して接合することで光走査モジュー
ル801'を構成する。本例では、前記1−cの例1に
準じて、以下の利点がある。
【0098】光源部基板としての第2のシリコン基板5
8を第1のシリコン基板52を介して電極基板51上に
積み上げることで、発光源と偏向手段を上下方向に重ね
て配置できるので装置サイズを小型化することができ
る。
【0099】電極基板51の上に、第1のシリコン基板
52、第2のシリコン基板58等を積み重ね、封止基板
66で封止することにより、発光源であるLDチップ3
4および偏向ディスク53、反射部63、64等の偏向
手段を内包して密閉して、安全性を高めると共に、内外
の電気的接続を容易に行なうことができる。
【0100】LDチップ34からの光ビームをフォトダ
イオード35や偏向ディスク53へと導く反射部63、
64を一体的に形成してなるフレーム61を電極基板5
1と封止基板66との間に積み重ねて配備したことによ
り、LDチップ34と偏向手段(偏向ディスク53、反
射部63,64等を上下方向に重ねて配備したときの光
ビームの伝達を厄介な位置決めを行なうことなく層状に
積み上げるだけで行なえるので製造工程が簡素化され生
産効率が向上する。
【0101】偏向ディスク53は回転するので可動部を
構成するが、この可動部を格納する第1のシリコン基板
52を電極基板51と封止基板66との間に積み重ねて
配備するとともに反射部63、64をフレーム61と一
体的に形成してなることにより、厄介な位置決めを行な
うことなく層状に積み上げるだけで射出方向の精度が確
保できるので、製造工程が簡素化され生産効率が向上す
る。
【0102】偏向ディスク53により偏向走査された光
ビームを半導体レーザーの積層面と非平行な方向へと射
出するようにする反射部63を具備したことにより、当
該光走査モジュール801'の端子13を実装面にハン
ダ付け固定する際に実装面上での設置角度および位置を
調節することで被走査面上での走査線の傾きおよび走査
位置を容易に合わせることができるので、ネジ締め等の
作業も不要となり、製造工程が簡素化され生産効率が向
上する。
【0103】封止基板66と一体若しくは一体的に設け
られた出射窓215は偏向ディスク53により偏向走査
された光ビームを被走査面に結像する走査レンズを兼ね
ているので、部品の共通化が図れ、かつ、厄介な位置決
めを行なうことなく層状に積み上げるだけで走査レンズ
と発光源であるLDチップ34および偏向手段である偏
向ディスク53との配置精度が確保できるので、製造工
程が簡素化され生産効率が向上する。
【0104】本例では、LDチップ34を比較的熱伝導
性のよい第2のシリコン基板58上に形成しているた
め、前記図1における放熱板414−1に準じた放熱板
を設けていないが、この第2のシリコン基板58と接合
して放熱板を設けても、或いはこの第2のシリコン基板
58を電極基板の外形より大きく構成してもよい。
【0105】本例のように、第2のシリコン基板58上
にLDチップ34と発光源用駆動回路38を配置した構
成では、光走査モジュールの外部との電気接続に関し、
発光源と発光源用駆動回路との間の配線はリードフレー
ムにより既設であるため、発光素子用駆動回路と外部と
の接続だけで済むので、前記1−aの例と同様、端子数
を低減して光走査モジュールの小型化を図り、需要に応
じて簡単に高精度な光走査装置を構成することも可能で
あり、生産性の向上を図ることができる。
【0106】本例におけるものと同じサイズの光走査モ
ジュールを量産して準備しておくことにより、これらを
適宜の数だけ組み合わせることで、各種の規格サイズの
走査に適合する走査装置を容易に得ることができる。
【0107】本例では、発光源としてのLDチップ34
および発光源からの光ビームの光量を検出するモニタ手
段としてのフォトダイオード35を実装した光源部基板
である第2のシリコン基板58を保持体としての電極基
板51と封止板66との間に積み重ねて配置した構成と
した。
【0108】第1のシリコン基板52を介して第2のシ
リコン基板58を電極基板51上に積み上げることで、
導体28を介して電極基板51と、第1のシリコン基板
52および第2のシリコン基板33との電気配線がなさ
れるようにすることができるし、また、電極基板51上
に第1のシリコン基板52、第2のシリコン基板58を
重ねて一体化する構成であるので、発光源と一体のLD
チップ34を搭載した第2のシリコン基板58と、偏向
ディスク53を搭載した第1のシリコン基板52との相
互の配置精度を確保することも容易であり、製造工程が
簡素化され生産効率が向上する。 例3.本例は例1の変形例である。本例の光走査モジュ
ール801"を図10に分解して示す。また、光走査モ
ジュール801"の組み立て状態の断面を図11に示
す。これら図10、図11において、前記図5ないし図
7における部材と機能的に同じ部材には同じ符号で示
す。
【0109】セラミック成形による電極基板71には一
対のマグネット72が設けられ、また縁部には導体2
8、端子13が設けられている。この電極基板71上に
重ねて一体化される第1のシリコン基板75には図11
に示すように2本のねじり梁74により軸支されたミラ
ー73を異方性エッチングにより形成して設けている。
ミラー73の周縁には金属被膜を蒸着することでコイル
部が形成されており、同コイルに電流を流すことでその
外側に配備された前記マグネット72との電磁力により
ねじり梁74を回転軸として揺動させることができる。
【0110】ミラー73の中央部は同金属被膜により反
射面となしている。なお、ミラー73は偏向速度を共振
周波数と一致するようにねじり梁74の太さを設定すれ
ばより低負荷で揺動させることができ、偏向手段を構成
する。第1のシリコン基板75の上に重ねて固定される
第2のシリコン基板76には金属被膜を蒸着することで
図示しない配線パターンが形成され、前記したリー導体
28、ワイヤーボンディング等により接続がなされる。
第2のシリコン基板58に設けられるLDチップ34と
しては、前記例と同様、別体で製造した複数の発光源を
有する半導体レーザアレイチップを用いるが、実装面に
垂直に発光源が配列するようサブマウント59を介して
に実装してなる。
【0111】半導体レーザの背面光を検出するモニタ用
のフォトダイオード35は第2のシリコン基板76上に
直接形成している。カップリングレンズ67は円筒状と
なし第2のシリコン基板76上に形成したV溝67に円
周部の一部を当接させて設置されている。
【0112】第2のシリコン基板76上に重ねて固定さ
れるフレーム77は単結晶Si基板を用い異方性エッチ
ングによりカップリングレンズ67から出射した光ビー
ムを第2のシリコン基板76上に形成したアパーチャ6
2を通してミラー73へと導く反射部63'および半導
体レーザの背面光をフォトダイオード35へと導く反射
部64'が形成されている。
【0113】ミラー73で偏向走査された光ビームは図
11に示すように第2のシリコン基板76の裏側に数100
μmの間隔gをもって対向して設けた反射部416との
間で、本例ではR=4回往復して反射させて、開口65
を通過して出射される。
【0114】本例では、ミラー73の振幅角度は約3°
であり4回の反射により反射点を副走査方向に徐々に移
動しながら走査角度を3°×2R=24°まで拡大させ
ることができる。
【0115】ここで、反射部64'とミラー73との間
隔をg、ミラー73への光ビームの副走査方向入射角度
をβ、入射する副走査方向での光束径をω(本例ではア
パーチャ62の径)とすると、少なくとも g・tanβ>
ω なる関係とすることで回転軸に対称に走査角が得ら
れるようにしている。
【0116】フレーム77に重ねて固定される封止基板
66'は透明部材よりなり光ビームを被走査面上に結像
する走査レンズの一部を構成するレンズの機能、例えば
ミラー部への斜入射に伴う走査線の曲がり補正機能をそ
の射出窓215'に持たせている。
【0117】図10中、発光源用駆動回路38はLDチ
ップ34への電流供給を制御する回路であり第2のシリ
コン基板76上に、また、偏向手段用駆動回路39"は
ミラー73の周縁に金属被膜を蒸着することで形成した
前記コイル部への電流供給を制御する回路であり第1の
シリコン基板52上に直接形成されている。
【0118】上記した電極基板71、第1のシリコン基
板75、第2のシリコン基板76、フレーム77、封止
基板66'を順次積層して接合することで光走査モジュ
ール801"を構成する。
【0119】本例では、前記1−cの例1に準じて、以
下の利点がある。
【0120】光源部基板としての第2のシリコン基板7
6を第1のシリコン基板75を介して電極基板71上に
積み上げることで、発光源と偏向手段を上下方向に重ね
て配置できるので装置サイズを小型化することができ
る。
【0121】電極基板71の上に、第1のシリコン基板
75、第2のシリコン基板76等を積み重ね、封止基板
66'で封止することにより、発光源であるLDチップ
34およびミラー73、反射部63'、64'等の偏向手
段を内包して密閉して、安全性を高めると共に、内外の
電気的接続を容易に行なうことができる。
【0122】LDチップ34からの光ビームをフォトダ
イオード35やミラー73へと導く反射部63'、64'
を一体的に形成してなるフレーム77を電極基板71と
封止基板66'との間に積み重ねて配備したことによ
り、LDチップ34と偏向手段(ミラー73、反射部6
3'、64'等を上下方向に重ねて配備したときの光ビー
ムの伝達を厄介な位置決めを行なうことなく層状に積み
上げるだけで行なえるので製造工程が簡素化され生産効
率が向上する。
【0123】ミラー73は揺動するので可動部を構成す
るが、この可動部を格納する第1のシリコン基板75を
電極基板71と封止基板66'との間に積み重ねて配備
するとともに反射部63'、64'をフレーム77と一体
的に形成してなることにより、厄介な位置決めを行なう
ことなく層状に積み上げるだけで射出方向の精度が確保
できるので、製造工程が簡素化され生産効率が向上す
る。
【0124】ミラー73により偏向走査された光ビーム
を半導体レーザーの積層面と非平行な方向へと射出する
ようにする反射部63'を具備したことにより、当該光
走査モジュール801"の端子13を実装面にハンダ付
け固定する際に実装面上での設置角度および位置を調節
することで被走査面上での走査線の傾きおよび走査位置
を容易に合わせることができるので、ネジ締め等の作業
も不要となり、製造工程が簡素化され生産効率が向上す
る。
【0125】封止基板66'と一体若しくは一体的に設
けられた出射窓215'はミラー73により偏向走査さ
れた光ビームを被走査面に結像する走査レンズを兼ねて
いるので、部品の共通化が図れ、かつ、厄介な位置決め
を行なうことなく層状に積み上げるだけで走査レンズと
発光源であるLDチップ34および偏向手段であるミラ
ー73との配置精度が確保できるので、製造工程が簡素
化され生産効率が向上する。
【0126】図8には図示していないが、前記図1にお
ける放熱板414−1に準じた放熱板を電極基板71の
外形より外側に突出させ、LDチップ34と接合させた
構成をとれば、発熱の大きいLDチップ34を冷却する
ことで、第2のシリコン基板76の収納スペースをより
小さくし、また、放熱板をリードフレームの一部として
形成することもできるので、小型で生産性の良好な光走
査モジュールを提供できる。
【0127】本例のように、第2のシリコン基板76上
にLDチップ34と発光源用駆動回路38を配置した構
成では、光走査モジュールの外部との電気接続に関し、
発光源と発光源用駆動回路との間の配線はリードフレー
ムにより既設であるため、発光素子用駆動回路と外部と
の接続だけで済むので、前記1−aの例と同様、端子数
を低減して光走査モジュールの小型化を図り、需要に応
じて簡単に高精度な光走査装置を構成することも可能で
あり、生産性の向上を図ることができる。
【0128】本例におけるものと同じサイズの光走査モ
ジュールを量産して準備しておくことにより、これらを
適宜の数だけ組み合わせることで、各種の規格サイズの
走査に適合する走査装置を容易に得ることができる。
【0129】本例では、発光源としてのLDチップ34
および発光源からの光ビームの光量を検出するモニタ手
段としてのフォトダイオード35を実装した光源部基板
である第2のシリコン基板76を保持体としての電極基
板71と封止板66'との間に積み重ねて配置した構成
とした。
【0130】第1のシリコン基板75を介して第2のシ
リコン基板76を電極基板71上に積み上げることで、
導体28を介して電極基板71と、第1のシリコン基板
75および第2のシリコン基板76との電気配線がなさ
れるようにすることができるし、また、電極基板71上
に第1のシリコン基板75、第2のシリコン基板76を
重ねて一体化する構成であるので、発光源と一体のLD
チップ34を搭載した第2のシリコン基板76と、ミラ
ー73を搭載した第1のシリコン基板75との相互の配
置精度を確保することも容易であり、製造工程が簡素化
され生産効率が向上する。 [2]第2の実施の形態 本実施の形態は前記した光走査モジュールを他部材、例
えば、回路基板上に装着して光走査装置を構成する例で
あり、主として請求項14ないし17、19ないし21
に記載の発明に対応する。 例1.図12は、前記図1、図2で説明した光走査モジ
ュール101をk=3個組み合わせて光走査装置1を構
成した例を示している。図2は図1における光走査モジ
ュール101部の断面を示している。図1、図2におけ
る光走査モジュール101およびこの光走査モジュール
101と全く同じ光走査モジュール102、103を主
走査方向Xに沿って配列し、回路基板104上に走査方
向を合わせて実装した例を示す。なお、図12では各光
走査モジュール101、102、103は図1に示した
キャップ410を透視して描いている。
【0131】各光走査モジュール101、102、10
3は発光源であるLDチップ402、カップリングレン
ズ407、偏向手段であるポリゴンミラー405等がハ
イブリッドICと同様、セラミックまたはエポキシ系樹
脂製の電極基板401やキャップ410等によるパッケ
ージ内に収容され、パッケージ内に形成されるLDチッ
プ402の駆動回路やポリゴンミラー405を回転する
モータの駆動回路と回路基板104に形成された回路と
の接続はパッケージの内外を貫くよう一体的に形成され
た多数の取り付け手段2により行われている。
【0132】各光走査モジュール101、102、10
3は回路基板104上に形成された回路に取り付け手段
2をハンダ付けすることにより固定されるが、その際に
被走査面105において各光走査モジュール101、1
02、103の走査線106、107、108の傾き、
及び副走査方向Yでの位置を監視しながら、パッケージ
の裏面、つまり、光走査モジュール101を例にとれ
ば、当接部401−3(図1参照)を回路基板104の
上面に沿わせて前記図3で説明した方法により、図示し
たα方向、γ方向への位置決めを行い、各走査線を同一
直線上に合わせる。なお、本例では回路基板104上に
光走査モジュールを配置したが、同一平面を有する基体
であれば効果は同様である。
【0133】光走査モジュール101、102、103
を同一の回路基板104上に走査方向を合わせて配列す
るとともに、回路基板104面上において各々の相対的
な設置傾きを調節する過程で、複数の光走査モジュール
間の走査線傾きを簡単かつ確実に補正でき、最良の調整
状態で固定できるので、継ぎ目での画像品質の低下を抑
え高品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供でき
る。
【0134】このように、光走査モジュールを3個、L
Dチップ402やポリゴンミラー405を駆動制御する
回路を具備した同一の回路基板104に、取り付け手段
2と回路基板104との接続配線により固定することに
より、光走査装置1が構成される。取り付け手段2は端
子と兼用されるので構成も簡易であり、配線と固定が同
時に行なわれる。同じ光走査モジュールを量産して準備
しておくことにより、これらを適宜の数だけ組み合わせ
ることで、各種の規格サイズの走査に適合する光走査装
置を容易に得ることができる。
【0135】本例では、1つの光走査モジュールの記録
幅が約80mmでありA4幅の走査用として光走査モジ
ュールを3つ配備している。このように本例では1ライン
を主走査方向に複数に分割して走査を行うが、必ずしも
同一直線上に合わせる必要はなく、飛び越しラインの走
査によりタイミング制御にて重ね合せてもよい。
【0136】各光走査モジュール101、102、10
3から出射された光ビームは副走査方向Yに集束作用の
あるトロイダルレンズ面を走査方向に連続して成形した
結像素子である第2レンズ109a、109b、109
cを介して被走査面105にスポット状に結像される。
【0137】このように、光走査モジュールから射出し
た光ビームを少なくとも副走査方向Yにおいて被走査面
105に結像させる作用を有する第2レンズ109a、
109b、109cを光走査モジュールの配列方向に連
続して一体的に設けたことにより、各第2レンズ109
a、109b、109cの焦線同士の配置精度が維持で
きるので、各走査モジュールによる走査ライン間の継ぎ
目での画像品質の低下を抑え高品位な画像形成が行なえ
る光走査装置を提供できる。
【0138】各光走査モジュール101、102、10
3により、各走査領域は若干の重なり部をもって走査さ
れ、走査領域外の光ビームはミラー110、111、1
12、113により反射され各々光走査モジュールの走
査方向の両端に配置され、回路基板104の裏側に設け
られた光検出手段としてのセンサー114、115、1
16、117に入射されて走査始端と走査終端とで各々
の光ビームが検出されるようにしている。
【0139】このように、センサー114、115、1
16、117を配備したことにより、後述するように、
センサー間の走査時間の変化を光走査モジュールにフィ
ードバックして記録幅を制御して、主走査方向において
も走査ラインの継ぎ目での画像品質の低下を抑え高品位
な画像形成が行なえる光走査装置を提供できる。
【0140】上記センサーは各光走査モジュール10
1、102、103毎に2個づつ具備してもよいが、本
例では隣接する光走査モジュールでは走査始端と走査終
端のセンサーを共用する構成としている。例えば、光走
査モジュール101の走査終端と光走査モジュール10
2の走査始端とはセンサー115で共用され、同様に、
光走査モジュール102の走査終端と光走査モジュール
103の走査始端とがセンサー116で共用されてい
る。
【0141】上記したミラー110、111、112、
113を第2レンズ109の直前に配備することで走査
範囲を規制し隣接するレンズ面への光ビームの入射を阻
止する役割を兼ねている。
【0142】光走査モジュールの各々の走査幅を規制す
る走査幅規制手段としてのミラー110、111、11
2、113を偏向手段であるポリゴンミラー405から
第2レンズ109a、109b、109cまでの光路
中、かつ、第2レンズ109a、109b、109cよ
り上流側に具備したことにより、隣接する光走査モジュ
ールにおける記録終端位置と隣接する記録開始位置を近
づけても隣接する第2レンズ109a、109b、10
9cへの光ビームの進入を阻止でき、連続して一体的に
形成したこれら第2レンズ109a、109b、109
cにより、ラインの継ぎ目での画像品質の低下を抑え高
品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供できる。
【0143】ここで、走査幅規制手段としてのミラー1
10、111、112、113は図13に示すように、
回路基板104に支持されたハウジング80に一端側稜
線部を当接して上から板ばね81で押圧支持されてい
て、ハウジング80にねじ込まれたねじ82を回転する
ことにより傾き角度を調節することができる構成になっ
ている。この調節手段を検出位置調整手段999とい
う。
【0144】走査幅規制手段はミラー110、111、
112、113からなり、反射された光ビームをセンサ
ー114、115、116、117により検出できるの
で、この結果に基き記録終端位置と走査終端検出位置、
及び記録開始位置と走査始端検出位置の距離を近づける
ことができる。これより、記録幅と検出した走査幅との
差を縮め、記録幅の変化を正確に予測して、隣接するラ
インの継ぎ目での画像品質の低下を抑えた高品位な画像
形成が可能な光走査装置を提供できる。 例2.図14は、前記図4で説明した光走査モジュール
601をk=3個組み合わせて光走査装置1'を構成し
た例を示している。本例の光走査モジュールは図14で
説明したように、光導波路内にレーザーによる光ビーム
を通し、偏向器として表面弾性波を励起するトランスデ
ューサを用いたものである。
【0145】光走査モジュール601と同じ光走査モジ
ュール602,603を前記図12におけると同様、回
路基板604上に主走査方向Xに配列して位置調整の
後、固定する。
【0146】一方、結像光学系は前記図12の例ではレ
ンズ構成による第2レンズ109a、109b、109
cを用いたが、本例ではfθ特性を有するトロイダルミ
ラーを連続して設けた結像ミラー605a、605b、
605cによる結像素子を用いる。
【0147】同様に各光走査モジュール601、60
2、603の両端には光検出手段としてのセンサー61
0、611、612,613を回路基板604の上面に
配備し結像ミラー605a、605b、605cの直前
にミラー606、607、608、609を配備し走査
始端と走査終端とで光ビームを折り返して検出する。
【0148】図14に示した本例において、センサー6
10、611、612,613は図12におけるセンサ
ー114、115、116、117に対応し、ミラー6
06、607、608、609はミラー110、11
1、112、113に対応し、第2レンズ109a、1
09b、109cは結像ミラー605a、605b、6
05cに対応し、図12において説明した内容と同じ機
能を果たす。 例3.図15は、前記図5で説明した光走査モジュール
701をk=3個組み合わせて光走査装置1"を構成し
た例を示している。光走査モジュール701と同じ光走
査モジュール701a、701b、701cを前記図1
2におけると同様、回路基板502上に主走査方向Xに
配列して、位置調整の後、端子13を用いて、ハンダ付
けにより回路基板502に固定する。
【0149】一方、結像光学系は前記図12の例におけ
る第2レンズ109a、109b、109cと同じもの
を用いる。機能も図12におけるものと同じである。同
様に各光走査モジュール701a、701b、701c
の両端には光検出手段としてのセンサー503、50
4、505、506を回路基板503の上面に配備し第
2レンズ109a、109b、109cの直前にミラー
507、508、509、510を配備し走査始端と走
査終端とで光ビームを折り返して検出する。
【0150】図15に示した本例において、センサー5
03,504、505、506は図12におけるセンサ
ー114、115、116、117に対応し、ミラー5
07、508、509、510はミラー110、11
1、112、113に対応し、図12において説明した
内容と同じ機能を果たす。
【0151】なお、前記図6、図7に示した光走査モジ
ュール801、前記図8、図9に示した光走査モジュー
ル801'、前記図10、図11に示した光走査モジュ
ール801"についても、それぞれ同じものを3個、図
15における光走査モジュール701a、710b、7
10cに置き換えて配置することにより光走査装置を構
成することができる。
【0152】このように本発明による光走査モジュール
を回路基板に配置することで、結像光学系や偏向器の方
式によらず光走査装置を構成することができる。 [3]第3の実施の形態 本実施の形態は主として請求項18、22ないし26、
27に記載の発明に対応する。通常、偏向器を用いて光
ビームを走査して画像を記録する方式においては記録幅
の大きさに比例して偏向器から被走査面までの距離が拡
大するため、装置が大型化し走査レンズの口径や偏向器
が大型化するという欠点がある。それに対し、前記した
ように複数の光走査モジュールを共通の回路基板上に配
列し、全記録幅を分割して走査することにより小型化が
可能である。しかも継ぎ合わせる光走査モジュールのの
数を変えるだけで被走査面までの距離を拡大せずに記録
幅を拡大することもできる。
【0153】反面、各光走査モジュールでは1ラインを
分割した部分画像データを記録する場合、各々の偏向手
段は非同期で回転しているため画像データの記録開始の
タイミングをとる同期検知信号の発生順が特定しておら
ず、各々個別なタイミングで記録が行われる。
【0154】光走査モジュール毎に1ページ分の画像デ
ータをあらかじめ作成しておけばよいが、継ぎ目位置が
常に特定であり規則性がよいため、継ぎ目が目立ち易い
という問題がある。
【0155】以下に示す例では複数の光走査モジュール
を直線上に配列し、全記録幅を分割して走査するように
し、1ライン毎に各光走査モジュールに対応した部分画
像データをその配列順に沿って読み出し、ラインの継ぎ
目において隣接部の画像データを関連付けいわゆる継ぎ
目をぼかすようにドット位置やパルス幅の制御を行なえ
るようにすることで、副走査方向の位置ずれが目立たな
いようにした光走査装置を提供するものである。
【0156】以下、図12に示した光走査装置1につい
て説明するが、前記図14で説明した光走査装置1'、
図15で説明した光走査装置1"等、前記した各光走査
モジュールを用いた光走査装置についても同様に実施で
きる。
【0157】図16は各光走査モジュールの走査始端、
走査終端に配備したセンサーにおける光検出のタイミン
グを示している。上から順にセンサー114、115、
116、117による検出信号を示す。
【0158】符号S11は光走査モジュール101によ
る走査始端の検出信号、符号S12は走査終端の検出信
号を示す。符号S21は光走査モジュール102による
走査始端の検出信号、符号S22は走査終端の検出信号
を示す。符号S31は光走査モジュール103の走査始
端の検出信号、符号S32は走査終端の検出信号を示
す。
【0159】検出信号S11から検出信号S12までの
時間T1が光走査モジュール101におけるポリゴンミ
ラー405の走査時間を示す。検出信号S21から検出
信号S21までの時間T2が光走査モジュール102に
おけるポリゴンミラー405の走査時間を示す。検出信
号S31から検出信号S32までの時間T3が光走査モ
ジュール103におけるポリゴンミラー405の走査時
間を示す。
【0160】上記したように隣接する光走査モジュー
ル、具体的には光走査モジュール101と光走査モジュ
ール102では走査始端と走査終端のセンサー115を
共用し、同様に、光走査モジュール102と光走査モジ
ュール103では走査始端と走査終端のセンサー116
を共用し、それぞれ検出位置を同じくしている。このた
め、センサー115、116では異なる光走査モジュー
ルの検出信号が時系列に検出される。
【0161】各走査モジュールにおける走査始端の検出
信号S11、S21、S31はいわゆる同期検知信号と
して用いられ、この信号より所定の時間を経過後に、光
ビームに画像信号がのせられて被走査面105での記録
が開始される。従って走査開始まもない記録開始位置は
外因による変動を生じ難く誤差を生じないが、記録終端
位置はレーザーダイオードの波長や結像レンズの倍率が
熱の影響などで変化し、誤差を生じる。その結果、隣接
する光走査モジュールによる走査ラインの継ぎ目が離間
したり重なったりしてしまう。
【0162】そこで本例では、先行して走査を行なう光
走査モジュールについて、画素クロック周波数を最適化
することで先行光モジュールの記録終端位置と隣接する
後行光走査モジュールの記録開始位置とが一致するよう
にしている。
【0163】つまり、記録幅L=走査速度V×記録画素
数N/画素クロック数fで表されるため、画素クロック
周波数fを調節することで記録幅Lを調節することがで
きる。よって、各光走査モジュールについて、各々最適
な画素クロック周波数を選択することで記録終端位置を
補正し、走査ラインの継ぎ目を合致させることができ
る。ここで、V=走査始端から走査終端までの距離D/
走査時間Tとし、走査始端から走査終端までの距離Dと
記録画素数Nは変動せず一定とする。
【0164】また、経時においても半導体レーザーの波
長や結像レンズの倍率は環境変化に伴い変化し記録終端
位置が変動することがわかっている。そのため、例え
ば、図21において、光走査モジュール101(#1)
と光走査モジュール102(#2)とについて考える
と、光走査モジュール101の記録終端m1'から走査
終端s11までのその時点,時点における仮想距離L
(1)2は、光走査モジュール101の走査始端s11
から走査終端s11'までの距離と走査時間T1から求
められる走査速度V1で予測できる。
【0165】同様に、光走査モジュール102の走査始
端s21'から記録始端m2までのその時点,時点にお
ける仮想距離L(2)1は、光走査モジュール102の
走査始端s21から走査終端s21'までの距離と走査
時間T2から求められる走査速度V1で予測できる。
【0166】そこで、これらの予測値を当初最適化した
時点でのそれぞれ対応する距離と比較することにより、
上記仮想距離L(1)2と上記仮想距離L(2)1の和
が一定になるように光走査モジュール101の画素クロ
ック周波数fを設定しなおすことで、記録幅を補正すれ
ば、記録終端m1'と記録始端m2とは常に過不足なく
つながることになる。
【0167】一般例で説明すれば、任意のn番目の光走
査モジュールについて、記録終端から走査終端検出まで
の仮想距離L(n)2と、走査始端検出から記録紙端ま
での仮想距離L(n+1)1を、それぞれの走査モジュ
ールの走査始端から走査終端までの走査時間T(n)、
T(n+1)より求められる走査速度V(n)、V(n
+1)から予測し、当初最適化した時点での各距離と比
較することにより、L(n)2+L(n+1)1が常に
等しくなるように再度n番目の光走査モジュールの画素
クロックf(n)を設定し直すことで、記録幅を補正し
記録終端位置と隣接する走査開始位置とがずれないよう
に制御でき、隣接する光モジュールにおける走査ライン
の継ぎ目を常に合致させることができる。
【0168】本例ではこれを簡素化し、各光走査モジュ
ールにおける記録幅変動の比率は同等であるという仮定
のもとに同じセンサーで検出されるn番目の光走査モジ
ュールの走査終端から隣接するn+1番目の光走査モジ
ュールの走査始端までの時間差のみを用い、n番目の光
走査モジュールの記録幅制御を行なっている。
【0169】言い換えればn番目の光走査モジュールの
記録終端位置と走査終端検出までの変化とn+1番目の
光走査モジュールの走査始端検出と記録開始位置までの
変化を合わせてn番目の光走査モジュールの記録幅を補
正している。
【0170】図17は上記制御のための制御手段をブロ
ック図で示したものであり、同図において、走査終端の
検出信号S(n)2と走査始端の検出信号S(n+1)1とをカウン
タ90に入力し、演算部91で時間差t(n)'を求めると
共に、当初設定値t(n)と比較して変化量を演算する。こ
れをもとに画素クロック周波数の設定値fを補正値f'に
置き換えて書込制御部92に入力し、検出信号S(n)1で
与えられる同期検知信号をトリガーとして記録を行な
う。なお、図示しないがこれらの制御回路も前記回路基
板104(図12参照)上に実装される。
【0171】ここで、カウンタ90、演算部91は各光
走査モジュールによる光の走査終端での光の光検出信号
と該走査終端側に隣接する光走査モジュールによる光の
走査始端での検出信号との発生タイミングの変化を計測
する計測手段である。
【0172】かかる計測手段を設けたことにより、各光
走査モジュールでその走査終端での光ビームの光検出信
号と走査終端側に隣接する光走査手段の走査始端の検出
信号との時間間隔の変化を計測することにより画像記録
幅を補正することで、距離が近く計測時間が最短ですむ
ので、カウンタの分解能が向上でき継ぎ目での画像品質
の低下を抑え高品位な画像形成が行なえる光走査装置を
提供できる。
【0173】図18は各光走査モジュールの書込制御部
における各種信号のタイミングを示した図である。な
お、図18、図19において、符号#1は光走査モジュ
ール101、符号#2は光走査モジュール102、符号
#3は光走査モジュール103にかかることを示す。
【0174】センサー114では1番目の光走査モジュ
ール101の同期検知信号S11を発生する。書込制御
部ではこれをもとに書込可能域信号を立ち上げてアクテ
ィブにして画像記録が可能な状態とし図17に示すライ
ンバッファ93より画像データを読み出す。読み出され
た画像データに応じてLDが変調され画像が記録される。
また、上記同期検知信号S11をトリガーとし書込可能
域信号の終了まで検出可能域信号をアクティブにする。
このアクティブにされた検出可能域信号の範囲が検出可
能区間である。
【0175】このように、光走査モジュールについて、
各々走査開始側に隣接した光走査モジュールの同期検知
信号をトリガーとしてライン毎に検出可能区間を設ける
とともに、該検出可能区間で検出された検知信号のみを
用いてラインバッファ93などバッファ手段よりの画像
データの読み出し制御を行なうことができる。
【0176】このように、光走査モジュールは各々走査
開始側に隣接した光走査モジュールの同期検知信号をト
リガーとしてライン毎に検出可能区間を設けるととも
に、該検出可能区間で検出された検知信号のみを用いて
前記バッファ手段よりの画像データの読み出し制御を行
なったことにより、各光走査モジュールの配列順に沿っ
て画像記録が行われるので、副走査方向の位置ずれが目
立たない高品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供
することができる。
【0177】本例ではこの信号がアクティブな状態の時
のみ2番目の光走査モジュール102の同期検知信号S
21が有効となるようにしている。同様に3番目の光走
査モジュール103の同期検知信号は同期検知信号S2
1をトリガーとした検出可能域信号がアクティブな状態
の時のみ有効とし、1ラインを分割した各々の部分が順
次記録される。
【0178】これにより光走査モジュール101の記録
開始から記録終端までの区間内に光走査モジュール10
2の記録開始が、光走査モジュール102の記録開始か
ら記録終端までの区間内に光走査モジュール103の記
録開始が行われることになり、副走査方向の位置ずれは
確実に1ラインピッチ以下とすることができる。
【0179】この際、各光走査モジュールの同期検知信
号が上記検出可能域信号がアクティブな範囲内で検出さ
れる必要があるが、前記図13で説明した検出位置調整
手段999により、前記ミラー111、112の主走査
角度を調節することで実現できる。
【0180】このように、光走査モジュールはその同期
検知信号が各々走査開始側に隣接した光走査モジュール
の同期検知信号より少なくとも遅れて検出するよう光検
出手段(センサー114、115、116、117)へ
の入射ビームの主走査位置を調節する検出位置調整手段
999を具備したことにより、各光走査モジュールにお
ける同期検知信号の発生が確実にその配列順に沿ってな
され、副走査方向の位置ずれが目立たない高品位な画像
形成が行なえる光走査装置を提供することができる。な
お、検出位置調整手段999に代えて、偏向手段の回転
位相を調節しても同様に実現できる。
【0181】図20はポリゴンミラー405等偏向手段
の回転速度制御ブロック図であるが、制御方式としては
一般的なPLL制御を用いている。ポリゴンミラー405
からフィードバックされる回転速度を表すFG信号とこ
の光走査装置1の制御系手段から与えられる回転速度基
準信号との位相差が常に一定となるようにPLL制御部
171で制御された駆動信号がポリゴンミラー405を
回転駆動するモーター172に入力されるようになって
いる。
【0182】よって、この回転速度基準信号の位相を位
相調整手段としての位相調節部170で調節することに
より、光走査モジュールはその同期検知信号が各々走査
開始側に隣接した光走査モジュールの同期検知信号より
少なくとも遅れて検出するよう偏向手段への回転速度基
準信号の位相を調節することができ、これにより、各光
走査モジュールにおける同期検知信号の発生が確実にそ
の配列順に沿ってなされるので、副走査方向の位置ずれ
が目立たない高品位な画像形成が行なえる光走査装置を
提供することができる。
【0183】本例では上記したように走査始端検出と隣
接する光走査モジュールの走査終端検出を同一のセンサ
ーを用いており、これらの信号を分離する必要がある。
前記検出可能域信号はこのマスク信号としても用いるこ
とができる。
【0184】図19は各光走査モジュールへの画像デー
タの流れを説明する図である。各光走査モジュール各々
が受け持つ画像データ分のみのラインバッファ150、
151、152を具備する。ページメモリより読み出さ
れた1ライン毎のデータは画像処理部160にて分割位
置での隣接する画像情報よりドット位置や各ドットのパ
ルス幅(変調デューティ)を最適化した後、走査開始側よ
り次の分割位置までの画素数がカウンタ161で計測さ
れつつ、切り換え手段162を経て先ず、第1のライン
バッファ150へ転送され、分割位置に達したところで
転送先を第2のラインバッファ151に切り換えると同
時にカウンタ161をクリアするというように所定デー
タ分のみが順次各光走査モジュールの書込制御部に分配
され記録される。
【0185】そして、第3のラインバッファ152への
転送が終了した時点で次のラインのデータに移行し同様
に読み出すという動作を繰り返す。このように、光走査
モジュールに対応して画像データを一時保存する複数の
バッファ手段と、1ライン分の画像データを分割し各光
走査モジュール毎に割り当てて各々のバッファ手段に分
配する切り換え手段と、割り当てる画像データ数をカウ
ントするカウント手段を具備したことにより、分割位置
によらず各光走査モジュールに対応した部分画像データ
をその配列順に沿って書き出すことができ1ライン毎に
処理されるので、副走査方向の位置ずれを確実に1ライ
ン内に抑えることができる上、ライン毎に継ぎ目部のパ
ルス幅やドット数を増減することで継ぎ目を目立ちにく
くすることができ高品位な画像形成が行なえる光走査装
置を提供することができる。
【0186】以上のように、本例では、複数の光走査モ
ジュール101、102、103及び同期検知信号を検
出する光検出手段であるセンサー114、115、11
6、117を同一の基体(回路基板104)上に一体的
に保持しているので、光走査装置1を交換する場合にお
いても光走査モジュール101、102、103相互間
の関係を再度調節する必要がなく、経時的にもこの関係
を維持できるので、副走査方向の位置ずれが目立たない
高品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供すること
ができる。 [4]第4の実施の形態 本実施の形態は主として請求項28に記載の発明に対応
する。 例1.本例は、前記図12、図14、図15等で説明し
た光走査装置1(1'、1")を使用した単色の画像形成
装置に関する。図22は、デジタル式の画像形成装置の
主要部断面示す。図22において、ドラム状をした回転
体からなる感光体150の周面部は図12、図14、図
15等における被走査面105を構成している。
【0187】この感光体150のまわりには、矢印で示
す時計回りの向きの回転方向順に、帯電ローラからなる
帯電装置151、光書込み手段としての光走査装置1
(1'、1")、現像ローラ152を具備した現像手段1
53、記録媒体154としての転写紙を保持して搬送す
る転写搬送ベルト155、感光体150の周面に摺接す
るブレード156を具備したクリーニング手段157な
どが配置されている。
【0188】感光体150上であって帯電装置151と
現像ローラ152との間の位置には光走査装置1
(1'、1")から光ビームLbが感光体150に向けて
照射され軸方向の主走査方向に走査されるようになって
いる。この光ビームLbの照射位置を露光部158と称
する。
【0189】転写搬送ベルト155は無端状のベルトで
あって、2つの支持ローラ159、160に支持されて
いる。これら支持ローラ159、160により支持され
た転写搬送ベルト155の中間の位置には感光体150
の下面が接している。この接している部位が転写部16
1であり、この転写部161における転写搬送ベルト1
55の裏側には転写バイアスを印加する転写手段として
の転写ローラ162が設けられている。
【0190】転写搬送ベルト155は矢印で示すように
反時計回りの向きに回転駆動されるようになっている。
該転写搬送ベルト155の上側ベルト部の上流端のさら
に上流側の位置には一対のレジストローラ161が設け
られている。このレジストローラ161に向けて、図示
しない搬送ガイドに案内されて図示しない給紙トレイに
収納された記録媒体154が給紙コロ164から送り出
されるようになっている。転写搬送ベルト155の上側
ベルト部の下流端のさらに下流の位置には、定着装置1
65が配置されている。
【0191】転写搬送ベルト155の上側ベルト部の上
流端部において該転写搬送ベルト155を支持している
支持ローラ160の上方には、該転写搬送ベルト155
に当接するようにして吸着手段としてのブラシローラ1
66が矢印で示す時計回りの向きに回転駆動されるよう
にして設けられている。
【0192】ブラシローラ166が回転すると、ブラシ
は転写搬送ベルト155に摺接する。このブラシローラ
166には図示しないバイアス印加手段により、記録媒
体154を転写搬送ベルト155に吸着する極性のバイ
アス電流を印加するための電位が与えられるようになっ
ている。
【0193】この画像形成装置において、画像形成は次
のようにして行われる。感光体150が回転を始め、こ
の回転中に感光体155が暗中において帯電装置151
により均一に帯電され、光ビームLbが露光部158に
照射、走査されて作成すべき画像に対応した潜像が形成
される。この潜像は感光体150の回転により現像装置
153に至り、ここでトナーにより可視像化されてトナ
ー像が形成される。
【0194】一方、給紙コロ164により給紙トレイ上
の記録媒体154の送給が開始され、破線で示す搬送経
路を経て一対のレジストローラ161の位置で一旦停止
し、感光体150上のトナー像と転写部161で合致す
るように送り出しのタイミングを待つ。かかる好適なタ
イミングが到来するとレジストローラ161に停止して
いた記録媒体154はレジストローラ161から送り出
される。
【0195】レジストローラ161から送り出された記
録媒体154は転写搬送ベルト155とブラシローラ1
66との間にくわえられ、バイアスによる静電気力およ
びブラシの弾性力により押されて転写搬送ベルト155
に吸着され、転写搬送ベルト155の移動と共に転写部
161に向けて搬送される。
【0196】感光体150上のトナー像と記録媒体15
4とは、転写部161で合致し、転写ローラ162によ
り転写搬送ベルト155に印加されたバイアスと感光体
150との電位差から形成される電界により、トナー像
は記録媒体154上に転写される。
【0197】こうして感光体150まわりの画像形成部
でトナー像を担持した記録媒体154は転写搬送ベルト
155と共に搬送され、やがて該転写搬送ベルト155
の上側部の下流端部で転写搬送ベルト155から分離さ
れて定着装置165に向けて送り出される。記録媒体1
54上のトナー像は定着装置165を通過する間に当該
記録媒体154に定着されて図示省略の排紙部に排紙さ
れる。
【0198】一方、転写部161で転写されずに感光体
150上に残った残留トナーは感光体150の回転と共
にクリーニング装置157に至り、該クリーニング装置
157を通過する間に清掃されて次の画像形成に備えら
れる。
【0199】本例のように、光書込み手段として、光走
査装置1(1'、1")を用いることにより、既に述べた
光走査モジュールや、光走査装置の利点を備えた小型で
高画質の画像形成装置を提供することができる。 例2.本例は、前記図12、図14、図15等で説明し
た光走査装置1(1'、1")を使用したタンデム方式の
フルカラー画像形成装置に関する。図23により説明す
る。このカラー画像形成装置は、記録媒体154を搬送
する搬送ベルト250に沿って該搬送ベルトの移動方向
(搬送方向)上、上流側から順に、複数個の電子プロセ
ス部251K、251M、251Y、251Cが配列さ
れ、所謂タンデムタイプといわれるものである。これら
の電子プロセス部は画像形成部として機能する。電子プ
ロセス部251Kは黒、電子プロセス部251Mはマゼ
ンタ、電子プロセス部251Cはシアン、電子プロセス
部251Yはイエローの各画像を形成するもので、各電
子プロセス部は形成する画像の色が異なるだけで、内部
構成は各電子プロセス部とも共通である。よって、以下
の説明では、電子プロセス部251Kについて具体的に
説明するが、他の電子プロセス部については、電子プロ
セス部251Kにかかる構成要素のKに代えて、M、
Y、Cなどの符号を付したもので図に表示するにとどめ
る。
【0200】搬送ベルト250は、その一方が駆動回転
させられる駆動ローラと、他方が従動回転させられる従
動ローラである搬送ローラ252、253によって回動
可能に支持されたエンドレスベルトからなり、これら搬
送ローラの回転と共に、矢印の向きに回転させられるよ
うになっている。搬送ベルト250の下方には記録媒体
154が収納された給紙トレイ254が備えられてい
る。
【0201】給紙トレイ254に収納された記録媒体1
54のうち、最上位置にある記録媒体は、画像形成時に
送り出されて静電吸着により搬送ベルト250に吸着さ
れる。こうして搬送ベルト250に吸着された記録媒体
154は最初の電子プロセス部251Kに搬送され、こ
こで黒の画像が転写される。
【0202】電子プロセス部251Kは、像担持体とし
てのドラム状をしていて、周面部が図12、図14、図
15等における被走査面105を構成する感光体255
Kと、この感光体ドラム255Kの周囲に配置された帯
電器256K、光書込み手段としての前記光走査装置1
(1'、1")からなる光書込み装置1K(1K',1
K)、現像器257K、感光体クリーナ258Kなどか
ら構成されている。
【0203】画像形成に際し、感光体255Kの周面
は、暗中にて帯電器256Kにより一様に帯電された
後、光走査装置1Kからの黒画像に対応した光ビームL
bにより露光され、静電潜像が形成される。この静電潜
像は、現像器257Kにおいて黒トナーにより可視像化
され、感光体255K上に黒のトナー像が形成される。
【0204】このトナー像は感光体255Kと搬送ベル
ト253上の記録媒体154とが接する位置、所謂転写
位置で転写器259Kの働きにより記録媒体154上に
転写され、該記録媒体154上に単色(黒)の画像が形
成される。転写を終えた感光体255Kは該感光体25
5Kの周面に残留した不要なトナーが感光体クリーナ2
58Kにより除去され、次の画像形成に備えられる。
【0205】このようにして、電子プロセス部251K
で単色(黒)を転写された記録媒体154は、搬送ベル
ト250によって次の電子プロセス部251Mに搬送さ
れる。電子プロセス部251Mでは、前記電子プロセス
部251Kにおけると同様のプロセスにより感光体25
5M上に形成されたマゼンタのトナー像が前記記録媒体
154上の黒のトナー像に重ね転写される。
【0206】記録媒体154はさらに次の電子プロセス
部251Yに搬送され、同様にして感光体155Y上に
形成されたイエローのトナー像が記録媒体154上に既
に形成されている黒及びマゼンタのトナー像に重ね転写
される。同様にしてさらに、次の電子プロセス部251
Cでは、シアンのトナー像が重ね転写されて、フルカラ
ーのカラー画像が得れる。
【0207】こうしてフルカラーの重ね画像が形成され
た記録媒体154は、電子プロセス部251Cを通過し
た後、搬送ベルト250から剥離されて定着器260に
て定着された後、排紙される。
【0208】本例のように、光書込み手段として、光走
査装置1(1'、1")を用いることにより、既に述べた
光走査モジュールや、光走査装置の利点を備えた小型で
高画質のフルカラー用の画像形成装置を提供することが
できる。例3.本例は、前記図12、図14、図15等
で説明した光走査装置1(1'、1")を使用した中間転
写方式によるフルカラー画像形成装置に関する。図24
において、符号350は潜像担持体の一例としてのドラ
ム状の感光体を示し、周面部が図12、図14、図15
等における被走査面105を構成している。この感光体
350は画像形成に際して矢印の向きに回転される。こ
の感光体350のまわりには、よく知られるカラー画像
形成装置で採用されているものと同じように、帯電手段
351、光書込み手段としての前記光走査装置1
(1'、1")、現像装置356、中間転写ベルト35
7、クリーニング手段358等が配置されている。
【0209】中間転写ベルト357は感光体350に対
向近接して同一速度で同一方向に移動するようにプーリ
358、359に支持されていて、中間転写部360で
感光体350と近接した位置で対向していて、感光体3
50上のトナー像が転写される時には転写バイアス印加
用の転写ローラ361が移動することにより、中間転写
ベルト357は感光体350に接触した状態となる。こ
の接触状態において、転写ローラ361には転写バイア
スが印加されて感光体350上のトナー像が中間転写ベ
ルト357上に転写されるようになっている。
【0210】フルカラー画像の形成に際しては、一般的
なカラー電子写真プロセスに従う。つまり、帯電手段3
51により感光体350が帯電され、感光体350上に
例えばイエロー用の潜像が形成されると、この潜像は現
像装置356を構成している現像装置であるイエローの
トナーによる現像器で可視像化され、次いで中間転写体
357に転写される。転写後の感光体350上に残留す
るイエロートナーは、クリーニング手段358のイエロ
ー用のクリーニング装置358Yでクリーニングされ
る。
【0211】次いで、感光体350にはマゼンタ用の潜
像が同様に形成されてこの潜像が現像装置356を構成
している現像装置としてのマゼンタのトナーによる現像
器で可視像化され、このマゼンタのトナー像が既に中間
転写ベルト357上に形成されているイエローのトナー
像に重ね転写される。
【0212】このように、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色のトナー像を順次感光体350上に
形成するごとに中間転写ベルト357上に転写していく
ことで、該中間転写ベルト357上にフルカラーによる
重ねトナー像をつくる。このフルカラートナー像は、記
録媒体に一括転写される。
【0213】中間転写ベルト357は感光体350に対
向近接して同一速度で同一方向に移動するようにプーリ
358、359に支持され中間転写部360で感光体3
50と近接した位置で対向している。中間転写ベルト3
57は、感光体350上のトナー像が転写される時には
転写バイアス印加用の転写ローラ361が移動すること
により感光体350に接触した状態となる。この接触状
態において、転写ローラ361には転写バイアスが印加
されて感光体350上のトナー像が中間転写ベルト35
7上に転写されるようになっている。
【0214】中間転写ベルト357上に転写されたトナ
ー像は、中間転写ベルト357を支持しているプーリ3
58と該中間転写ベルト357を介して対向圧接して回
転する2次転写ローラ362が設けられた2次転写部3
63において、破線に沿ってレジストローラ364を介
して送られてくる図示しない記録媒体に転写される。該
記録媒体に転写されたトナー像は定着装置365を通過
する間に定着されて、図示省略の排紙トレイ上に排出さ
れる。
【0215】現像装置356は所謂リボルバータイプの
ものが用いられている。その主要部はドラム状をした現
像ドラムからなり、回転軸を中心に放射状に4つの室に
仕切られて4つの現像器3Y、3M、3C、3Kを構成
している。
【0216】現像器3Y内にはキャリアとイエローのト
ナー、現像器3M内にはキャリアとマゼンタのトナー、
現像器3C内にはキャリアとシアンのトナー、現像器3
BKにはキャリアとブラックのトナーがそれぞれ収容さ
れている。
【0217】これらの各現像器はそれぞれの外周面部に
軸方向にわたってスリットが形成されていて、カラー画
像形成のプロセスに従い、該スリットが順次感光体35
0に対向するように回動位置決めされて暫時停止し、こ
の停止している間に、各現像器3Y、3M、3C、3K
において、前記スリットに対向して設けられた現像路ロ
ーラ9が回転して感光体350上の潜像に対応した色の
トナーで可視像化する。
【0218】一方、現像工程後に感光体350上に残留
しているトナーは、感光体350の回動と共にクリーニ
ング手段366の部位に至ると、その色に対応して設け
られたクリーニング装置によって感光体350上から除
去される。たとえば、イエローの現像器3Yによって現
像が行われたときには、前記したようにイエローのクリ
ーニング装置366Yによって感光体350上の残留ト
ナーがクリーニングされる。
【0219】クリーニング装置366Yはブレード36
7Yを備えていて、このブレード367Yはイエローの
残留トナーが到来するタイミングでそれまで感光体35
0から離間状態だったのが接触状態になり、残留トナー
のクリーニングを行う。
【0220】同様に、マゼンタの現像器3Mに対応して
クリーニング装置366M、シアンの現像器3Cに対応
してクリーニング装置366C、ブラックの現像器3B
Kに対応してクリーニング装置366BKがそれぞれ設
けられていて、これらのクリーニング装置366M、3
66C、366BKがそれぞれ備えるブレード367
M、367C、367BKは、それぞれのクリーニング
に必要な所定の時間だけ感光体350に接触して感光体
上の残留トナーをクリーニングする。
【0221】本例のように、光書込み手段として、光走
査装置1(1'、1")を用いることにより、既に述べた
光走査モジュールや、光走査装置の利点を備えた小型で
高画質のフルカラー用の画像形成装置を提供することが
できる。
【0222】光走査装置1(1'、1")は、上記した各
種の画像形成装置のほか、各種プリンタ、複写機、ファ
クシミリ等にも用いることができる。 [4]第5の実施の形態 本実施の形態は主として請求項29に記載の発明に対応
する。本例は、前記図12、図14、図15等で説明し
た光走査装置1(1'、1")を使用した画像読み取り装
置に関する。図25において、符号450は支持ローラ
451,452間に支持されて回動される搬送ベルトを
示す。搬送ベルト450の上流位置には読み取り原稿4
54を載置する載置手段としてのトレイ455があり、
送りローラ456により、1枚ずつ分離されて搬送ベ鵜
と450上に送り出されるようになっている。
【0223】支持ローラ451には原稿送りローラ45
3が圧接して支持ローラ451に従動して回転されるよ
うになっている。原稿送りローラ453の直前上流側位
置には光走査手段としての前記光走査装置1(1'、
1")が設けられていて、搬送ベルト450上に搬送さ
れて送られる読み取り原稿454に光ビームLbを照射
する。この光走査装置1(1'、1")からの光ビームL
bが読み取り原稿454を照射するとき、その反射光の
受光位置に撮像素子457が配置されている。
【0224】搬送ベルト450は読み取り原稿を載置す
る載置手段であると共に搬送手段であり、読み取り原稿
454は、この搬送ベルト450により送られる間に、
光走査装置1(1'、1")からの光ビームLbの照射を
受けて、撮像素子457により読み取られる。読み取り
後の読み取り原稿454は、トレイ458上に送り出さ
れる。
【0225】本例のように、光走査装置1(1'、1")
を用いることにより、既に述べた光走査モジュールや、
光走査装置の利点を備えた小型で高画質の画像読み取り
装置を提供することができる。
【0226】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、取り付け手段
と端子が兼用されるので、格別な取り付け手段を設ける
ことなく、端子を利用して他部材への取り付け手段を構
成したので、部品の兼用により光発光素子モジュールの
構成を簡易とすることができ、発光素子用駆動回路と外
部との接続だけで済むので、端子数を低減して光走査モ
ジュールの小型化を図ると共に、複数の光走査モジュー
ルを組み合わせて、需要に応じて簡単に高精度な光走査
装置を構成することも可能であり、生産性の向上を図る
ことができる。
【0227】請求項2記載の発明では、可動部を密閉し
て安全性を高めると共に、内外の電気的接続を容易に行
なうことができる。
【0228】請求項3記載の発明では、光源部基板を電
極基板と封止基板との間に積み上げることで発光源と偏
向手段との配置精度を確保することが容易にでき、製造
工程が簡素化され生産効率が向上する。
【0229】請求項4記載の発明では、光源部基板を電
極基板上に積み上げることで、発光源と偏向手段を上下
方向に重ねて配置して装置サイズを小型化することがで
きるし、発光源および偏向手段の可動部を内包して密閉
して、安全性を高め、かつ、内外の電気的接続を容易に
行なうことができる。
【0230】請求項5記載の発明では、発光源と偏向手
段を上下方向に重ねて配備したときの光ビームの伝達を
厄介な位置決めを行なうことなく層状に積み上げるだけ
で行なえるので製造工程が簡素化され生産効率が向上す
る。
【0231】請求項6記載の発明では、偏向手段から出
射された光ビームを特定の方向に出射することができ、
当該光走査モジュール装置を実装面にハンダ付け固定す
る際に実装面上での設置角度および位置を調節すること
で被走査面上での走査線の傾きおよび走査位置を容易に
合わせることができるので、ネジ締め等の作業も不要と
なり、製造工程が簡素化され生産効率が向上する。
【0232】請求項7記載の発明では、偏向手段の可動
部を格納するフレームを電極基板と封止基板との間に積
み重ねて配備するとともに第2の反射手段をフレームと
一体的に形成したので、厄介な位置決めを行なうことな
く層状に積み上げるだけで射出方向の精度が確保でき、
製造工程が簡素化され生産効率が向上する。
【0233】請求項8記載の発明では、第2の反射面と
結像手段とを一体的に構成することにより、結像系の構
成が簡単になるとともに、個々に位置決めして取り付け
る場合と比べて、予め一体化して構成することから光学
的配置精度も高精度となる。
【0234】請求項9記載の発明では、偏向手段により
偏向走査された光ビームを被走査面に結像する走査レン
ズの一部を封止基板に形成してなることにより、厄介な
位置決めを行なうことなく層状に積み上げるだけで走査
レンズと発光源および偏向手段との配置精度が確保でき
るので、製造工程が簡素化され生産効率が向上する。
【0235】請求項10記載の発明では、走査レンズの
一部を結像手段とを一体的に構成することにより、結像
系の構成が簡単になるとともに、個々に位置決めして取
り付ける場合と比べて、予め一体化して構成することか
ら光学的配置精度も高精度となる。
【0236】請求項11記載の発明では、発熱の大きい
発光源の熱を放熱板で放熱できるので、保持体上の収納
スペースをより小さくすることができるし、また、放熱
板をリードフレームの一部として形成することもできる
ので、小型で生産性の良好な光走査モジュールを提供で
きる。
【0237】請求項12記載の発明では、光走査モジュ
ールの外部との電気接続に関し、発光源と発光源用駆動
回路との間の配線は既設であるため、発光素子用駆動回
路と外部との接続だけで済むので、端子数を低減して光
走査モジュールの小型化、生産性の向上を図ることがで
きる。
【0238】請求項13記載の発明では、同じ光走査モ
ジュールを量産して準備しておくことにより、これらを
適宜の数だけ組み合わせることで、各種の規格サイズの
走査に適合する光走査装置を容易に得ることができる。
【0239】請求項14記載の発明では、同じ光走査モ
ジュールを同一の回路基板上に組み合わせて配置するこ
とで各種の規格サイズの走査に適合する光走査装置を容
易に得ることができる。
【0240】請求項15記載の発明では、各光走査モジ
ュールを同一の回路基板上に走査方向を合わせて配列す
るとともに、回路基板上において各々の相対的な傾きを
調節する過程で、複数の光走査モジュール間の走査線傾
きを簡単かつ確実に補正でき、最良の調整状態で固定で
きるので、継ぎ目での画像品質の低下を抑え高品位な画
像形成が行なえる光走査装置を提供できる。
【0241】請求項16記載の発明では、各光走査モジ
ュールを同一の回路基板上に走査方向を合わせて配列す
るとともに、回路基板上において副走査方向での各々の
相対的な位置を調節する過程で、複数の光走査モジュー
ル間の走査位置を簡単かつ確実に補正でき、最良の調整
状態で固定できるので、継ぎ目での画像品質の低下を抑
え高品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供でき
る。
【0242】請求項17記載の発明では、光検出手段に
より、両光検出手段間の走査時間の変化を光走査モジュ
ールにフィードバックして記録幅を制御できるので、主
走査方向においても継ぎ目での画像品質の低下を抑え高
品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供できる。
【0243】請求項18記載の発明では、光走査モジュ
ールでその走査終端での光ビームの光検出信号と走査終
端側に隣接する光走査手段の走査始端の検出信号との時
間間隔の変化を計測することにより画像記録幅を補正す
ることで、距離が近く計測時間が最短ですむので、カウ
ンタの分解能が向上でき継ぎ目での画像品質の低下を抑
え高品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供でき
る。
【0244】請求項19記載の発明では、結像素子を光
走査モジュールの配列方向に連続して一体的に形成した
ことにより、各結像素子の焦線同士の配置精度が維持で
きるので、継ぎ目での画像品質の低下を抑え高品位な画
像形成が行なえる光走査装置を提供できる。
【0245】請求項20記載の発明では、隣接する光走
査モジュールにおける記録終端位置と隣接する記録開始
位置を近づけても隣接する結像素子への光ビームの進入
を阻止でき、連続して一体的に形成した結像素子によ
り、ラインの継ぎ目での画像品質の低下を抑え高品位な
画像形成が行なえる光走査装置を提供できる。
【0246】請求項21記載の発明では、走査幅規制手
段は反射機能を有するので、反射された光ビームを光検
出手段により検出でき、この結果に基き記録終端位置と
走査終端検出位置、及び記録開始位置と走査始端検出位
置の距離を近づけることができ、記録幅と検出した走査
幅との差を縮め、記録幅の変化を正確に予測して、隣接
するラインの継ぎ目での画像品質の低下を抑えた高品位
な画像形成が行なえる光走査装置を提供できる。
【0247】請求項22記載の発明では、分割位置によ
らず各光走査モジュールに対応した部分画像データをそ
の配列順に沿って書き出すことができ1ライン毎に処理
されるので、副走査方向の位置ずれを確実に1ライン内
に抑えることができる上、ライン毎に継ぎ目部のパルス
幅やドット数を増減することで継ぎ目を目立ちにくくす
ることができ高品位な画像形成が行なえる光走査装置を
提供することができる。
【0248】請求項23記載の発明では、各光走査モジ
ュールの配列順に沿って画像記録が行われるので、副走
査方向の位置ずれが目立たない高品位な画像形成が行な
える光走査装置を提供することができる。
【0249】請求項24記載の発明では、各光走査モジ
ュールにおける同期検知信号の発生が確実にその配列順
に沿ってなされるので、副走査方向の位置ずれが目立た
ない高品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供する
ことができる。
【0250】請求項25記載の発明では、各光走査モジ
ュールにおける同期検知信号の発生が確実にその配列順
に沿ってなされ、副走査方向の位置ずれが目立たない高
品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供することが
できる。
【0251】請求項26記載の発明では、複数の光走査
モジュール、および同期検知信号を検出する光検出手段
は同一の基体上に一体的に保持されてなることにより、
光走査装置を交換する場合においても前記光走査モジュ
ール間の関係を再度調節する必要がなく、経時的にもこ
の関係を維持できるので、副走査方向の位置ずれが目立
たない高品位な画像形成が行なえる光走査装置を提供す
ることができる。
【0252】請求項27記載の発明では、記録幅を補正
し記録終端位置と隣接する走査開始位置とがずれないよ
うに制御でき、隣接する光モジュールにおける走査ライ
ンの継ぎ目を常に合致させることができる。
【0253】請求項28記載の発明では、光走査モジュ
ールや、光走査装置の利点を備えた小型で高画質の画像
形成装置を提供することができる。
【0254】請求項29記載の発明では、光走査モジュ
ールや、光走査装置の利点を備えた小型で高画質の画像
読み取り装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光走査モジュールの分解斜視図である。
【図2】光走査装置及び光走査モジュールの断面図であ
る。
【図3】光走査モジュールを回路基板に取り付ける様子
を取り付け治具と共に示した斜視図である。
【図4】光走査モジュールの分解斜視図である。
【図5】光走査モジュールの分解斜視図である。
【図6】光走査モジュールの分解斜視図である。
【図7】光走査モジュールの断面図である。
【図8】光走査モジュールの分解斜視図である。
【図9】光走査モジュールの断面図である。
【図10】光走査モジュールの分解斜視図である。
【図11】光走査モジュールの断面図である。
【図12】光走査装置の斜視図である。
【図13】検出位置調節手段の分解者し図である。
【図14】光走査装置の斜視図である。
【図15】光走査装置の斜視図である。
【図16】光走査モジュールの走査始端、走査終端に配
備したセンサーにおける光検出のタイミングを示したタ
イミングチャートである。
【図17】光走査モジュールの記録幅制御のための制御
手段のブロック図である。
【図18】各光走査モジュールの書込制御部における各
種信号のタイミングを示した図である。
【図19】各光モジュールに対する画像書込みの信号処
理を説明したブロック図である。
【図20】偏向手段の回転速度制御を説明したブロック
図である。
【図21】隣接する走査モジュールにおける走査始端と
終端、記録始端と終端の関係を模式的に示した図であ
る。
【図22】画像形成装置の構成図である。
【図23】画像形成装置の構成図である。
【図24】画像形成装置の構成図である。
【図25】画像読み取り装置の構成図である。
【符号の説明】
1、1'、1" 光走査装置 2 取り付け手段 13 端子 101、102、103、601,602,603,7
01、701a、701b、701c、801 光走査
モジュール 104 回路基板

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光源からの光ビームを偏向手段により偏
    向し繰り返し走査する機能を有する1つのまとまりのあ
    る固体として構成された光走査モジュールであって、 前記発光源と、前記偏向手段と、発光源用駆動回路又は
    偏向手段用駆動回路に接続された端子を保持体に一体的
    に固定した構成からなり、前記保持体には他部材に取り
    付ける際に該他部材に当接する当接部が形成されると共
    に、前記端子を前記保持体の他部材への取り付け手段と
    していることを特徴とする光走査モジュール。
  2. 【請求項2】発光源と発光源からの光ビームを偏向し繰
    り返し走査する偏向手段とを有する光走査モジュールに
    おいて、前記発光源および偏向手段への電気配線を行う
    電極を備え前記偏向手段の可動部を保持する保持体と、
    該保持体と積み重ねて配備する封止基板とを有し前記保
    持体と封止基板との間に前記発光源および前記偏向手段
    の可動部を内包して密閉したことを特徴とする光走査モ
    ジュール。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光走査モジュールにおい
    て、少なくとも前記発光源および該発光源からの光ビー
    ムの光量を検出するモニタ手段とを実装した光源部基板
    を前記保持体と封止基板との間に積み重ねて配備したこ
    とを特徴とする光走査モジュール。
  4. 【請求項4】発光源と発光源からの光ビームを偏向し繰
    り返し走査する偏向手段とを有する光走査モジュールに
    おいて、 前記発光源および偏向手段と電気的に接続された電極や
    偏向手段の軸受を配備する電極基板の上に、前記発光源
    および該発光源からの光ビームの光量を検出するモニタ
    手段を実装した光源部基板と、前記偏向手段の可動部を
    保持する偏向部基板を積み重ね、封止基板で封止するこ
    とにより、前記発光源および前記偏向手段の可動部を内
    包して密閉したことを特徴とする光走査モジュール。
  5. 【請求項5】請求項2ないし4の何れか1つに記載の光
    走査モジュールにおいて、前記発光源からの光ビームを
    前記偏向手段へと導く第1の反射手段を一体的に形成し
    てなるフレーム基板を前記電極基板と封止基板との間に
    積み重ねて配備したことを特徴とする光走査モジュー
    ル。
  6. 【請求項6】請求項2ないし4の何れか1つに記載の光
    走査モジュールにおいて、前記偏向手段により偏向走査
    された光ビームを積層面と非平行な方向へと射出する第
    2の反射手段を具備したことを特徴とする光走査モジュ
    ール。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の光走査モジュールにおい
    て、前記偏向手段の可動部を内包するフレーム基板を前
    記保持体又は前記電極基板と封止基板との間に積み重ね
    て配備するとともに、前記第2の反射手段を前記フレー
    ム基板に一体的に形成してなることを特徴とする光走査
    モジュール。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の光走査モジュールにおい
    て、前記フレーム基板に代えて前記封止基板で前記偏向
    手段の可動部を内包し、前記第2の反射手段を前記発光
    源と前記偏向手段との間に配置される結像手段と一体的
    に設けたことを特徴とする光走査モジュール。
  9. 【請求項9】請求項6に記載の光走査モジュールにおい
    て、前記偏向手段により偏向走査された光ビームを被走
    査面に結像する走査レンズの一部を前記保持体又は前記
    封止基板に設けてなることを特徴とする光走査モジュー
    ル。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の光走査モジュールにお
    いて、前記走査レンズの一部を前記発光源と前記偏向手
    段との間に配置される結像手段と一体的に設けたことを
    特徴とする光走査モジュール。
  11. 【請求項11】請求項1ないし9の何れか1つに記載の
    光走査モジュールにおいて、 前記保持体の外形より外側に突出した放熱板を具備する
    とともに、前記発光源は放熱板と接合されていることを
    特徴とする光走査モジュール。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11の何れか1つに記載
    の光走査モジュールにおいて、 前記保持体には前記発光源、前記発光源用駆動回路の少
    なくとも一部が実装されていることを特徴とする光走査
    モジュール。
  13. 【請求項13】請求項1ないし12の何れか1つに記載
    の光走査モジュールにおいて、 結像手段を前記保持体と一体的に設けて、規格サイズの
    用紙幅の1/k(kは正の整数)に応じた幅の走査を可
    能としたことを特徴とする光走査モジュール。
  14. 【請求項14】発光源からの光ビームを偏向手段により
    偏向し繰り返し走査する機能を有する1つのまとまりの
    ある固体として構成された光走査モジュールを他部材に
    固定して構成した光走査装置であって、 前記請求項1ないし13の何れか1つに記載の光走査モ
    ジュールをk個、前記他部材として構成された、前記発
    光源や前記偏向手段との配線経路が形成される同一の配
    列し、固定したことを特徴とする光走査装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の光走査装置において、 前記光走査モジュールが複数設けられる場合、各光走査
    モジュールは前記同一回路基板上に前記当接部を当接さ
    せて、各々の相対的な傾きを調節することにより走査方
    向を合わせて位置決め、固定されていることを特徴とす
    る光走査装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の光走査装置において、 前記各光走査モジュールは、前記同一回路基板上に前記
    当接部を当接させて、走査方向と直交する副走査方向で
    の各々の相対的な位置を調節して位置決め、固定されて
    いることを特徴とする光走査装置。
  17. 【請求項17】請求項14ないし16の何れか1つに記
    載の光走査装置において、 前記各光走査モジュールから出射される光による走査始
    端および走査終端を検出する1又は2以上の光検出手段
    を具備したことを特徴とする光走査装置。
  18. 【請求項18】請求項17記載の光走査装置において、 前記各光走査モジュールによる光の走査終端での光の光
    検出信号と該走査終端側に隣接する光走査モジュールに
    よる光の走査始端での検出信号との発生タイミングの変
    化を計測する計測手段を具備したことを特徴とする光走
    査装置。
  19. 【請求項19】請求項14ないし18の何れか1つに記
    載の光走査装置において、 前記光走査モジュールから出射した光を少なくとも走査
    方向と直交する副走査方向において被走査面に結像させ
    る作用を有する結像素子を前記光走査モジュールの配列
    方向に連続して一体的に設けたことを特徴とする光走査
    装置。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の光走査装置におい
    て、 前記光走査モジュールからの各々の光による走査幅を規
    制する走査幅規制手段を前記偏向手段から前記結像素子
    に至る光路中に配備したことを特徴とする光走査装置。
  21. 【請求項21】請求項20に記載の光走査装置におい
    て、 前記走査幅規制手段は反射部材からなり反射された光ビ
    ームを前記光検出手段で検出することを特徴とする光走
    査装置。
  22. 【請求項22】請求項14ないし21の何れか1つに記
    載の光走査装置において、 前記光走査モジュールに対応して画像データを一時保存
    する複数のバッファ手段と、 1ライン分の画像データを分割し各光走査モジュール毎
    に割り当てて各々のバッファ手段に分配する切り換え手
    段と、 割り当てる画像データ数をカウントするカウント手段を
    具備したことを特徴とする光走査装置。
  23. 【請求項23】請求項22に記載の光走査装置におい
    て、 前記光走査モジュールについて、各々走査開始側に隣接
    した光走査モジュールの同期検知信号をトリガーとして
    ライン毎に検出可能区間を設けるとともに、該検出可能
    区間で検出された検知信号のみを用いて前記バッファ手
    段よりの画像データの読み出し制御を行なうことを特徴
    とする光走査装置。
  24. 【請求項24】請求項22又は23に記載の光走査装置
    において、 前記光走査モジュールはその同期検知信号が各々走査開
    始側に隣接した光走査モジュールの同期検知信号より少
    なくとも遅れて検出するよう前記偏向手段への回転速度
    基準信号の位相を調節する位相調整手段を具備したこと
    を特徴とする光走査装置。
  25. 【請求項25】請求項22又は23に記載の光走査装置
    において、 前記光走査モジュールはその同期検知信号が各々走査開
    始側に隣接した光走査モジュールの同期検知信号より少
    なくとも遅れて検出するよう前記光検出手段への入射ビ
    ームの主走査位置を調節する検出位置調整手段を具備し
    たことを特徴とする光走査装置。
  26. 【請求項26】請求項24又は25に記載の光走査装置
    において、 前記複数の光走査モジュール、および同期検知信号を検
    出する前記光検出手段は同一の回路基板上に一体的に保
    持されてなることを特徴とする光走査装置。
  27. 【請求項27】主走査方向上、k番目の光走査モジュー
    ルによる記録終端位置と走査終端検出までの変化と、k
    +1番目の光走査モジュールによる走査始端検出と記録
    開始位置までの変化を合わせてk番目の光走査モジュー
    ルの記録幅の補正をして光走査を行なうことを特徴とす
    る光走査方法。
  28. 【請求項28】均一に帯電された感光体に光書き込み手
    段から光を照射して潜像を形成し、この潜像を可視像化
    しさらに記録媒体に転写して記録画像を得る画像形成装
    置において、 前記光書き込み手段が請求項12ないし25の何れかに
    記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装
    置。
  29. 【請求項29】読み取り原稿を載置する載置手段と、前
    記載置手段上の原稿を走査する光走査手段と、前記光走
    査手段による前記載置手段上の原稿の反射光を読み取る
    読み取り手段とを具備した画像読み取り装置において、 前記光走査手段が、請求項14ないし27の何れか1つ
    に記載の光走査装置であることを特徴とする画像読み取
    り装置。
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