JP2001227853A - 蓄冷式保冷庫 - Google Patents

蓄冷式保冷庫

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JP2001227853A
JP2001227853A JP2000037635A JP2000037635A JP2001227853A JP 2001227853 A JP2001227853 A JP 2001227853A JP 2000037635 A JP2000037635 A JP 2000037635A JP 2000037635 A JP2000037635 A JP 2000037635A JP 2001227853 A JP2001227853 A JP 2001227853A
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JP
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temperature
storage
storage room
regenerator
cold storage
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JP2000037635A
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Kikuo Izawa
喜久男 伊澤
Moichi Koike
茂一 小池
Keisuke Miura
恵介 三浦
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Sanden Corp
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Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を増大することなく蓄冷剤蓄冷時に
おいて貯蔵室内の温度が必要以上に低下することを防止
できる蓄冷式保冷庫を提供する。 【解決手段】 蓄冷剤温度センサ16の検出温度に基づ
き圧縮機19を制御して蓄冷剤を凍結維持温度に維持す
る一方、貯蔵室温度センサ18の検出温度の基づき電熱
ヒータ15を制御して貯蔵室を所定温度に維持する際
に、電熱ヒータ15の作動は圧縮機19が非作動となっ
ている場合にのみ行う。これにより、電熱ヒータ15と
圧縮機19が同時作動しないので電力消費を増大させる
ことなく、貯蔵室内の温度を必要以上に低下することを
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保冷が必要な生鮮
食料品や医薬品等の物品を収容し、トラック等の運搬車
両で搬送可能な蓄冷式保冷庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓄冷式保冷庫としては、
冷蔵商品等の物品を収納可能な貯蔵室と、運搬時に貯蔵
室内を冷却する蓄冷剤とを備えたものが知られている。
この蓄冷式保冷庫は、トラック等の運搬車両に搭載して
目的地まで運搬するときに、蓄冷剤を利用して貯蔵室内
に収納された物品を冷却保持する。また、この蓄冷式保
冷庫では、商用交流電源による作動を可能とした冷却装
置が設けられており、蓄冷式保冷庫を運搬車両に搭載す
る前に該冷却装置を作動させることによって蓄冷剤の蓄
冷を行っている。
【0003】ところで、この種の蓄冷式保冷庫は、運搬
車両に搭載する前に何時でも車両に搭載できるように、
貯蔵室内に物品を収納した状態で又は空の状態で蓄冷剤
に対する蓄冷が継続的に実施されている。しかし、従来
では、外気温度が低い環境下で蓄冷剤の蓄冷を行うと、
貯蔵室内の温度が必要以上に低下し、貯蔵室内に収納さ
れている物品又は収納した物品に凍結が生じてしまい商
品価値が低下する危険性があった。また、蓄冷剤凍結温
度と物品の保冷に適した貯蔵室温度とに大きな開きがあ
る場合においても、蓄冷剤蓄冷時に貯蔵室内の温度が必
要以上に低下するということがあった。
【0004】そこで、出願人は特開平11−10852
5号公報に記載した蓄冷式保冷庫を提案している。この
蓄冷式保冷庫は、貯蔵室内の加温を行う加温装置と、貯
蔵室温度を検出する貯蔵室温度検出手段と、蓄冷剤蓄冷
時に貯蔵室温度が所定温度に維持されるように加温手段
の作動を制御する貯蔵室温度管理手段を備えている。こ
れにより、蓄冷剤蓄冷時に貯蔵室内温度を所定温度に維
持し、貯蔵室温度が必要以上に低下することを防止する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この蓄
冷式保冷庫では、貯蔵室内の温度管理と蓄冷剤の温度管
理とをそれぞれ独立に行っていた。このため冷却装置の
作動と加温装置の作動が同時に行われる場合があった。
そして、このように両装置が同時に作動すると蓄冷式保
冷庫の消費電力が増大するため、既存の電源設備では蓄
冷剤の蓄冷を行うことができないおそれがあった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、消費電力を増大する
ことなく蓄冷剤蓄冷時において貯蔵室内の温度が必要以
上に低下することを防止できる蓄冷式保冷庫を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、冷蔵商品等の物品を収納する
貯蔵室と、貯蔵室内を保冷する蓄冷剤と、蓄冷剤を冷却
する冷却手段とを備えた蓄冷式保冷庫において、貯蔵室
内を加温する加温手段と、蓄冷剤温度を検出する蓄冷剤
温度検出手段と、貯蔵室内の温度を検出する貯蔵室温度
検出手段と、蓄冷剤温度検出手段の検出信号に基づき、
蓄冷剤温度が凍結完了温度に達したのち該蓄冷剤温度が
凍結維持温度で維持されるように冷却手段の作動を制御
する蓄冷剤温度管理手段と、前記蓄冷剤温度管理手段と
連携し、貯蔵室温度検出手段の検出信号に基づき、蓄冷
剤の蓄冷時に貯蔵室温度が所定温度に維持されるように
加温手段の作動を制御する貯蔵室温度管理手段とを備え
たことを特徴とするものを提案する。
【0008】本発明によれば、貯蔵室温度管理手段によ
る加温手段の作動を蓄冷剤温度管理手段と連携して行う
ことにより、加温手段と冷却手段が同時に作動しないよ
うに制御することができる。
【0009】また、請求項2の発明では、請求項1記載
の蓄冷式保冷庫において、前記貯蔵室温度管理手段は、
前記蓄冷剤温度管理手段により冷却手段が非作動となっ
ている場合にのみ加温手段の作動を行うことを特徴とす
るものを提案する。
【0010】本発明によれば、蓄冷剤温度管理手段によ
り冷却手段が非作動となっている場合にのみ加温手段の
作動が行われるので、加温手段と冷却手段が同時に作動
することがない。
【0011】さらに、請求項3の発明では、請求項1又
は2何れか1項記載の蓄冷式保冷庫において、前記加温
手段を蓄冷剤近傍に設けたことを特徴とするものを提案
する。
【0012】本発明によれば、加温手段が蓄冷剤近傍に
設けられているので、該加温手段を蓄冷剤又は蓄冷剤の
収納部に付着する霜を除去するための除霜手段として用
いることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態にかかる蓄
冷式保冷庫について図面を参照して説明する。図1は蓄
冷式保冷庫の外観斜視図、図2は蓄冷式保冷庫の側面断
面図である。
【0014】この蓄冷式保冷庫(以下、単に「保冷庫」
という)1は、図1に示すように、前面開口の保冷庫本
体2と、保冷庫本体2の前面開口を開閉する断熱性の扉
3とを備えている。保冷庫本体2の前面上部には、警告
灯4や操作スイッチ5など備えた操作パネル6が付設さ
れている。また、保冷庫本体2の底面四隅には、運搬用
の車輪2aが付設されている。
【0015】保冷庫本体2は、図2に示すように、断面
略コ字状の断熱材により形成されている。保冷庫本体2
の内側の背面側及び底面側には、保冷庫本体2の内壁面
と間隔をおいて断熱性の背面板7及び底板8が配置され
ている。これにより、底板8の上方及び背面板7の前方
に物品の貯蔵室9を形成するとともに、底板8の下方に
蓄冷剤室10、背面板7の後方に冷気通路11を形成し
ている。貯蔵室9と蓄冷剤室10は保冷庫本体2の前部
において連通している。蓄冷剤室10と冷気通路11と
は保冷庫本体2の後方下部において連通している。冷気
通路11と貯蔵室9とは保冷庫本体2の後方上部におい
て連通している。また、保冷庫本体2の上方には、機械
室12が形成されている。
【0016】蓄冷剤室10には、貯蔵室9内を冷却する
ための蓄冷剤13と、蓄冷剤13と熱的に密着して併設
されている冷却器である蒸発器14が設けられている。
これにより、蒸発器14を冷却させると蓄冷剤13に冷
熱が蓄積される。ここで、蒸発器14は、パイプを蛇行
状に形成したものや、表面に溝が蛇行する板状部材と該
溝を被覆する板状部材とを貼り合わせて形成したロール
ボンドと呼ばれるもの等の薄型形状のものが用いられ
る。また、蓄冷剤13の前部には、加温手段である電熱
ヒータ15が付設されている。この電熱ヒータ15は、
蓄冷剤13に付着した霜及び蓄冷剤室10内に付着した
霜を除去するとともに、蓄冷剤13の蓄冷時に貯蔵室9
を加温して貯蔵室9が必要以上に低温となることを防止
するための加温手段である。電熱ヒータ15は、後述す
る制御装置により作動を制御され、通電により放熱を開
始する。
【0017】蓄冷剤13の表面には、蓄冷剤13の温度
を検出するための蓄冷剤温度センサ16が付設されてい
る。蓄冷剤温度センサ16は後述する制御装置に接続さ
れている。蓄冷剤温度センサ16としては、例えばサー
ミスタが用いられる。
【0018】貯蔵室9には、冷気通路11の出口付近に
送風機17が設けられている。この送風機17は、蓄冷
剤室10からの冷気を冷気通路11を介して貯蔵室9内
に送風することにより、貯蔵室9を冷却する。この送風
機17は、外部電源が供給されない場合には内蔵するバ
ッテリ(図示省略)により駆動する。
【0019】冷気通路11には、貯蔵室9内の温度を検
出する貯蔵室温度センサ18が付設されている。この貯
蔵室温度センサ18は、冷気通路11内の上部壁面に付
設されている。これにより、貯蔵室温度センサ18は貯
蔵室9内の温度とほぼ等しい温度を検出することができ
る。この貯蔵室温度センサ18は、後述する制御装置に
接続されている。貯蔵室温度センサ18としては、例え
ばサーミスタが用いられる。
【0020】機械室12には、蒸発器14と接続して冷
凍サイクルを構成する圧縮機19及び凝縮器20等が設
けられている。また、機械室12には、主に凝縮器20
を冷却する凝縮器ファン21が配置されている。圧縮機
19及び凝縮器ファン21は、後述する制御装置により
作動を制御されており、圧縮機19及び凝縮器ファン2
1の駆動により蒸発器14が冷却され、蓄冷剤13に冷
熱が蓄積される。
【0021】次に、この保冷庫1の電気系の回路構成に
ついて図3を参照して説明する。図3は蓄冷式保冷庫の
電気系の回路構成図である。なお、送風機16等の制御
については従来と同様なのでここでは説明を省略する。
【0022】図3に示すように、保冷庫1は、商用交流
電源等の外部電源31と、バッテリ32と、電源回路3
3とを備えている。電源回路33は、外部電源31から
交流電源が供給されている間は制御装置34等に直流電
源を供給するとともにバッテリ32を充電する。また、
電源回路33は、外部電源31からの交流電源の供給が
停止すると、バッテリ32から制御装置34等に直流電
源を供給する。
【0023】制御装置34は、ワンチップマイコン等に
より構成されており、蓄冷剤温度センサ16、貯蔵室温
度センサ18及び操作スイッチ5などが接続されてい
る。また、制御装置34は、第1リレー35及び第2リ
レー36のリレーコイル35a及び36aと接続してい
る。第1リレー35のリレースイッチ35bは、外部電
源31から圧縮機19への電源供給をオン・オフするよ
うに接続されている。同様に、第2リレー36のリレー
スイッチ36bは、外部電源31から電熱ヒータ15へ
の電源供給をオン・オフするように接続されている。こ
れにより、制御装置34は、蓄冷剤温度センサ16等か
らの出力信号に基づき、圧縮機19や電熱ヒータ15等
の作動・作動停止を制御できる。
【0024】次に、制御装置34の動作について図4を
参照して説明する。図4は制御装置の動作を説明するフ
ローチャートである。制御装置34による制御は、外部
電源31を接続した状態で操作スイッチ5が投入される
ことにより開始する。また、制御装置34による制御
は、図4に示すように、圧縮機19の作動を制御するこ
とにより蓄冷剤13の温度を管理するステップ(ステッ
プS1〜S4)と、電熱ヒータ15の作動を制御するこ
とにより貯蔵室9の温度を管理するステップ(ステップ
S5〜S9)とを備えている。本願発明の特徴的な点
は、貯蔵室9の温度を管理するステップにおいて、蓄冷
剤温度を管理するステップによる結果としての圧縮機1
9の作動状況に応じて電熱ヒータ15の作動を制御して
いるところにある。すなわち、貯蔵室9の温度管理は、
蓄冷剤13の温度管理と連携しているところが特徴的な
点である。以下、制御装置34の動作を詳述する。
【0025】なお、ここで蓄冷剤13の蓄冷は、蓄冷剤
温度TFを蓄冷剤凍結下限温度TFLと蓄冷剤凍結上限温
度TFHの間で維持するように行うものとする。すなわ
ち、蓄冷剤13の凍結維持温度は、蓄冷剤凍結下限温度
FLから蓄冷剤凍結上限温度T FHで表される温度範囲で
ある。本実施の形態では、蓄冷剤凍結下限温度TFLを−
35℃、蓄冷剤凍結上限温度TFHを−25℃とした。
【0026】また、貯蔵室9の温度管理は、貯蔵室温度
Rを貯蔵室下限温度TRLと貯蔵室上限温度TRHの間で
維持するように行うものとする。本実施の形態では、貯
蔵室下限温度TRLを0℃、貯蔵室上限温度TRHを2℃と
した。
【0027】外部電源31を接続した状態で操作スイッ
チ5が投入されると、まず、蓄冷剤温度TFが蓄冷剤凍
結上限温度TFHより高くなっているかを判定し、高くな
っている場合には圧縮機19を作動させる(ステップS
1,S2)。蓄冷剤温度TFが蓄冷剤凍結上限温度TFH
より高くなっていない場合には処理をステップS3に移
す(ステップS1)。初期状態では、通常、蓄冷剤温度
Fは十分高い状態であるので、ステップS1及びS2
において圧縮機19が作動し、これにより蓄冷剤13の
蓄冷が開始される。
【0028】次に、蓄冷剤温度TFが蓄冷剤凍結下限温
度TFLより低くなっているかを判定し、低くなっている
場合には圧縮機19を作動停止させる(ステップS3,
S4)。蓄冷剤温度TFが蓄冷剤凍結下限温度TFLより
低くなっていない場合には処理をステップS5に移す
(ステップS3)。
【0029】一方、貯蔵室温度TRが貯蔵室下限温度T
RLより低くなっているかを判定し、低くなっている場合
には、さらに圧縮機19が作動状態にあるかどうかを判
定する(ステップS5,S6)。圧縮機19が作動して
いる場合には、消費電力の増大を防止すべく処理をステ
ップS8に移して電熱ヒータ15の作動を回避する(ス
テップS6)。圧縮機19が作動していない場合には、
電熱ヒータ15をオンにして貯蔵室9の加温を開始する
(ステップS6,S7)。一方、貯蔵室温度T Rが貯蔵
室上限温度TRHより高くなっているかを判定し、高くな
っている場合には、電熱ヒータ15を作動停止させる
(ステップS8,S9)。
【0030】以上ステップS1〜S9の処理を繰り返し
行うことにより、消費電力の増大を招くことなく、蓄冷
剤温度を所定の凍結維持温度に維持しつつ貯蔵室温度を
所定温度に維持することができる。
【0031】この制御装置34による貯蔵室温度TR
び電熱ヒータ15の作動状況、蓄冷剤温度TF及び圧縮
機19の作動状況の変化について、図5を参照して説明
する。図5は制御装置の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【0032】図5に示すように、圧縮機19は、蓄冷剤
温度TFが蓄冷剤凍結下限温度TFLと蓄冷剤凍結上限温
度TFHの範囲内に維持管理されるよう作動制御されてい
る。一方、電熱ヒータ15は、通常は貯蔵室温度TR
貯蔵室下限温度TRLと貯蔵室上限温度TRHの範囲内で維
持管理されるように作動制御されている。しかし、貯蔵
室温度TRが貯蔵室下限温度TRLを下回り、通常ならば
電熱ヒータ15を作動させるタイミングであっても、圧
縮機19が作動している場合には電熱ヒータ15は作動
させない。そして、圧縮機19の作動が停止してから電
熱ヒータ15を作動させている。つまり、電熱ヒータ1
5による加温動作よりも圧縮機19による蓄冷動作を優
先させている。これにより、電熱ヒータ15と圧縮機1
9が同時に作動することがなくなるので、消費電力の増
大が防止される。
【0033】このように、本実施の形態にかかる蓄冷式
保冷庫によれば、貯蔵室9の加温を行う電熱ヒータ15
の作動制御が、蓄冷剤13の温度管理と連携して行われ
ているので、電熱ヒータ15と圧縮機19が同時に作動
しないように制御することができる。これにより、両者
が同時に作動することによる消費電力の増大を防止する
ことができる。また、電熱ヒータ15を蓄冷剤13の近
傍に設置したので、この電熱ヒータ15を貯蔵室9の加
温用及び除霜用の両方に用いることができる。これによ
り、部品点数の減少によるコスト及び製品重量の削減を
図ることができるとともに、貯蔵室9の容積増大若しく
は保冷庫1の小型化を図ることができる。
【0034】なお、本実施の形態では、電熱ヒータ15
を貯蔵室9の加温用と除霜用の両方に用いるようにした
が、貯蔵室9の加温用の加温手段と、除霜用の加温手段
とを別々に設けてもよい。この場合には、貯蔵室9の加
温用の加温手段は、貯蔵室9内、例えば、貯蔵室9の壁
面や底面などに付設すると好適である。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、貯蔵室温度管理手段による加温手段の作動を蓄
冷剤温度管理手段と連携して行うことにより、加温手段
と冷却手段が同時に作動しないように制御することがで
きる。これにより、加温手段と冷却手段の同時に作動す
ることによる消費電力の増大を防止することができる。
【0036】また、請求項2の発明によれば、蓄冷剤温
度管理手段により冷却手段が非作動となっている場合に
のみ加温手段の作動が行われるので、加温手段と冷却手
段が同時に作動することがない。したがって、加温手段
と冷却手段の同時に作動することによる消費電力の増大
を確実に防止することができる。
【0037】さらに、請求項3の発明によれば、加温手
段が蓄冷剤近傍に設けられているので、該加温手段を蓄
冷剤又は蓄冷剤の収納部に付着する霜を除去するための
除霜手段として用いることができる。したがって、部品
点数の減少によるコスト及び製品重量の削減を図ること
ができるとともに、貯蔵室の容積増大若しくは保冷庫の
小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄冷式保冷庫の外観斜視図
【図2】蓄冷式保冷庫の側面断面図
【図3】蓄冷式保冷庫の電気系の回路構成図
【図4】制御装置の動作を説明するフローチャート
【図5】制御装置の動作を説明するタイミングチャート
【符号の説明】
1…蓄冷式保冷庫、2…保冷庫本体、3…扉、5…操作
スイッチ、9…貯蔵室、10…蓄冷剤室、11…冷気通
路、12…機械室、13…蓄冷剤、14…蒸発器、15
…電熱ヒータ、16…蓄冷剤温度センサ、18…貯蔵室
温度センサ、19…圧縮機、20…凝縮器、31…外部
電源、32…バッテリ、34…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 恵介 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 Fターム(参考) 3L045 AA02 BA02 BA10 CA02 DA02 EA01 GA07 HA01 KA06 KA16 LA05 LA13 MA01 MA02 PA01 PA03 PA04 PA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵商品等の物品を収納する貯蔵室と、
    貯蔵室内を保冷する蓄冷剤と、蓄冷剤を冷却する冷却手
    段とを備えた蓄冷式保冷庫において、 貯蔵室内を加温する加温手段と、 蓄冷剤温度を検出する蓄冷剤温度検出手段と、 貯蔵室内の温度を検出する貯蔵室温度検出手段と、 蓄冷剤温度検出手段の検出信号に基づき、蓄冷剤温度が
    凍結完了温度に達したのち該蓄冷剤温度が凍結維持温度
    で維持されるように冷却手段の作動を制御する蓄冷剤温
    度管理手段と、 前記蓄冷剤温度管理手段と連携し、貯蔵室温度検出手段
    の検出信号に基づき、蓄冷剤の蓄冷時に貯蔵室温度が所
    定温度に維持されるように加温手段の作動を制御する貯
    蔵室温度管理手段とを備えたことを特徴とする蓄冷式保
    冷庫。
  2. 【請求項2】 前記貯蔵室温度管理手段は、前記蓄冷剤
    温度管理手段により冷却手段が非作動となっている場合
    にのみ加温手段の作動を行うことを特徴とする請求項1
    記載の蓄冷式保冷庫。
  3. 【請求項3】 前記加温手段を蓄冷剤近傍に設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2何れか1項記載の蓄冷式保
    冷庫。
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