JP2001226828A - 心・外被フィラメントから成るヤーン - Google Patents

心・外被フィラメントから成るヤーン

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JP2001226828A
JP2001226828A JP2001012266A JP2001012266A JP2001226828A JP 2001226828 A JP2001226828 A JP 2001226828A JP 2001012266 A JP2001012266 A JP 2001012266A JP 2001012266 A JP2001012266 A JP 2001012266A JP 2001226828 A JP2001226828 A JP 2001226828A
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filaments
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JP2001012266A
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Franciscus Arnoldus T Lijten
アルノルドウス テレジア リーテン フランシスクス
Johannes J Meerman
ヤーコブス メールマン ヨハネス
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Akzo NV
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Akzo NV
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/28Formation of filaments, threads, or the like while mixing different spinning solutions or melts during the spinning operation; Spinnerette packs therefor
    • D01D5/30Conjugate filaments; Spinnerette packs therefor
    • D01D5/34Core-skin structure; Spinnerette packs therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 心・外被フィラメントから成るヤーンであっ
て、心・外被フィラメントの心と外被とが、紡糸可能の
ポリマーの押出成形により製造され、少なくともほとん
どすべての心・外被フィラメントが完全な外被を有する
形式のものを改良すること。 【解決手段】 ヤーンのすべての心・外被フィラメント
のうちで、個々の心・外被フィラメントの総体積に占め
る外被の割合が(M±0.1M)%である心・外被フィ
ラメントの占める割合A(%)が、同時に次の条件、す
なわち A≦100 M≧0.5 A≧30+(0.1M) の条件を満足させること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心と外被とが押出
加工により製造されている心・外被フィラメントから成
るヤーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】心・外被フィラメントとその製法は、種
々、公知である。たとえばEP−A−第0011954
号明細書には、外被の割合が低い場合にも、いわゆるホ
モフィラメントの発生を防止のためには、特殊な紡糸機
が必要であることが指摘されている。公知の前記紡糸機
でホモフィラメントの発生を防止しても、得られたヤー
ンには、外被の割合が著しく変動する心・外被フィラメ
ントが含まれていたり、なかには外被の無い部分が生じ
ることも避けられない。また、外被の割合の変動域が、
フィラメント相互で著しく異なったりすることも避けら
れない。
【0003】EP−A−第0011954号明細書によ
る紡糸機を用い、同明細書に示された85:15の心材
料と外被材料との分量比にもとづく配量によって得られ
たヤーンにおいては、外被の割合の変動幅を±10%と
考えても、心・外被フィラメントの最高15%、通常は
それ以下の心・外被フィラメントしか約15%の外被の
割合を有しないことが実験の結果判明した。得られたヤ
ーンの残りの心・外被フィラメントは、より大きい外被
の割合(30vol.%未満)、もしくはより小さい外
被の割合(5vol.%未満)を有していた。
【0004】公知の前記方法では、紡糸のなかに単数又
は複数のホモフィラメントを意図的に得るようにするこ
ともできない。ホモフィラメントの発生は全くの偶発的
であり、ヤーン横断面で見られるホモフィラメントがヤ
ーン方向でホモフィラメントでありつづけることも保証
されない。むしろ、ヤーン方向で、ホモフィラメントは
心・外被フィラメントに変り、その逆の現象も見られ
る。
【0005】外被の割合の著しい変動により、ヤーン内
の各フィラメントが異なる性質をもつことになる。これ
は、ヤーン内の複数のフィラメントが互いに著しく異な
る性質をもつことを意味し、望ましいことではない。
【0006】原則として、心・外被フィラメントから成
るヤーンは、心材料が所望の特性(強さ、収縮性、伸
び、複屈折等)を有していなければならない。その場
合、外被は、ヤーンの他の特性(他材料に対する粘着
性、着色性、掴み強さ、化学的ないし機械的耐性等)を
改善するものでなければならない。公知の前記方法によ
れば、平均的な外被の割合を20vol.%以上に選定
しなければ、その割合の変動を限界値以内に抑えること
はできないし、心材料の特性を、心・外被フィラメント
の全横断面に対して或る程度一様にすることはできな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、心・
外被フィラメントから成る、より使用に適した新しいヤ
ーンを提供することである。この場合、心・外被フィラ
メントの心と外被とは、紡糸可能のポリマーの押出成形
により造り出され、ヤーンにおける少なくともほとんど
すべての心・外被フィラメントが完全な外被を有するよ
うにする。また、ヤーンにおいて、心・外被材料の特性
の活用が、外被材料の特性を低下させることなく、改善
されるようにしたい。
【0008】更に、これらヤーンを製法するにあたって
は、ヤーンの一様性が改善でき、かつ心・外被フィラメ
ントの外被の割合が20vol.%以下でもこの外被の
割合が一様に達成されるようにしたい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、次のよ
うにすることで解決される。すなわち、ヤーン中のすべ
ての心・外被フィラメントのうちで、各心・外被フィラ
メントの総体積に占める外被の割合が(M±0.1M)
%である心・外被フィラメントの占める割合A(%)
が、同時に次の条件を満足させるようにする: A ≦ 100 M ≧ 0.5 A ≧ 30+(0.1M) M±0.1Mという表現は、値Aを決定するには、各心
・外被フィラメントの体積に対しM vol.%の外被
を有するすべての心・外被フィラメントが考慮されるこ
とを意味する。しかも、外被の割合Mを決定するさいに
は、±10%の範囲が考慮される。前述の諸条件は、同
時に充たされる必要があるので、値Mは、値Aが最大1
00%になるような値としてしか仮定できない。
【0010】特に、本発明によるヤーンは、 A ≧ 40+7(0.1M)、 有利には A ≧ 50+100(0.1M) であると、きわめてすぐれた特性を有する。
【0011】その時々の使用目的に応じて、次のいずれ
かのヤーンを用いることが有利である:心・外被フィラ
メントの少なくとも60%が、M±0.1M vol.
%の外被の割合を有し、この場合、値MがM≦9vo
l.%であるヤーン。あるいは、心・外被フィラメント
の少なくとも70%が、M±0.1M vol.%の外
被の割合を有し、この場合、値Mが1vol.%≦M≦
7vol.%であるヤーン。あるいは、心・外被フィラ
メントの少なくとも75%が、M±0.1M vol.
%の外被の割合を有し、この場合の値Mが3vol.%
≦M≦6vol.%であるヤーン。
【0012】これらのヤーンは、意外なことに、明らか
に改善された固有特性を有している。たとえば、本発明
によるヤーンの固有強度(cN/dtex)は、心・外
被フィラメントより成る公知のヤーンより明らかに高
く、また、心ポリマーだけからの成る単一成分ヤーンの
場合よりも高い。
【0013】本発明のヤーンのフィラメントは、実質的
に、すべての公知の横断面形を有することができる。た
とえばタイヤ・コード用には円形横断面を有するフィラ
メントが有利である。これに対して、たとえばカーペッ
ト用ヤーンの場合に望まれる光の効果を強調するために
は、3裂状の横断面を有するフィラメントが有利であ
る。
【0014】ヤーンの特定の性質、たとえば粘着性は、
フィラメント、特に心・外被フィラメントが3裂状横断
面を有するヤーンの場合に特に良好である。
【0015】心と外被に対するポリマーの組合せとして
特に効果的なのは、次のポリマーである:
【0016】
【表1】
【0017】その他の有利な組合せは次の通りである:
【0018】
【表2】
【0019】本発明によるヤーンは、多方面で利用可能
である。
【0020】心に通常のポリマー(PET,PA66,
PA6)を用いた縫い糸は、耐高温性のポリマーで包む
ことができ、したがって、極めて高速の縫製速度にも適
している。ヤーンからザイルや網を製造する場合には、
外被は化学的な耐性、紫外線に対する耐性、温度耐性を
改善することができる。
【0021】エラストマー補強用のヤーンの場合、たと
えば、空気タイヤ、駆動ベルト、コンベアベルトなどの
補強に用いられるタイヤ・コードの場合には、心・外被
フィラメントの外被により、心とエラストマーとの間の
粘着度を改善できる。繊維で補強したプラスチックの場
合も、このようにしてヤーンとプラスチックとの間の粘
着度を改善できる。
【0022】カーペット用のヤーンの場合には、心・外
被フィラメントの外被を介して各フィラメントの染色性
を改善することができる。この改善は、静電防止特性を
改善するために心が良導電性の材料から成る場合にも可
能である。この種の材料の色は、黒っぽいことが多く、
他のカラーで染色しにくい。また、心と外被とに収縮度
の異なる材料を用いた場合には、たとえばその種のヤー
ンをカーペット又は繊維品の製造に用いると完成したカ
ーペット又は繊維品にて熱の作用によりヤーンの縮れが
引起こされる。成形横断面を有するヤーンは、光の散乱
効果を改善する。心・外被フィラメントの外被材料を特
別に選択することにより、この種の心・外被フィラメン
トから成るカーペット又は繊維品の不燃特性及び(又
は)汚れ防止特性を著しく改善できる。また、カビの発
生や腐蝕も抑えることができる。
【0023】疎水性の外被により、心・外被フィラメン
トの吸湿は効果的に防止できる。このことは、特に、本
発明のヤーンを繊維品分野に使用する場合に重要であ
る。すでに色素の混入されたポリマーを外被成分として
紡糸することもできる。これにより、紡糸染めされた心
・外被フィラメントが得られる。
【0024】本発明のヤーンをフリースに用いる場合
は、ポリマーを相応に選択することにより、たとえばフ
ィルタ用フリースにおいて、化学的耐性を改善できる。
また、イオン交換特性も改善されるか、あるいは不燃特
性も改善される。
【0025】本発明のヤーンの製法では、自体公知の形
式(EP−A−0011954号明細書)で心成分が第
1紡糸ノズル板を介して第2紡糸ノズル板へ、複数の個
別流で供給される。そのさい、第1と第2のノズル板の
間では、心成分の各個別流に対して、この個別流の周囲
を流れるように外被成分が供給され、両成分が一緒に紡
糸され、延伸され、巻上げられる。この方法の特徴は、
少なくとも心成分の個別流の領域の周囲で、外被成分が
流動抵抗を受けるようにする。
【0026】前記方法は、単段式(中間巻上げ無し)も
しくは多段式(中間巻上げを伴う)で実施可能である。
【0027】流動抵抗としては、各個別流に対して1つ
の穴を有する網目状の部材が特に、適している。この網
目状の部材によって、第1と第2の紡糸ノズル板の間の
中間スペース全体が個別流のための穴を除いて、ふさが
れるようになっていると有利である。しかし、他の流動
抵抗、たとえば多孔板を用いることもできる。網目状部
材では、比較的大きい寸法の紡糸ノズル板の場合も、双
方の紡糸ノズル板の間の間隔を、到るところで等しい大
きさに保持することができる。なぜならば網目状の部材
は、同時にスペーサとして役立つからである。
【0028】この場合には、また、フィラメントごとに
異なる外被を有する心・外被フィラメントを、目的に合
わせて製造することもできる。このためには、心成分の
個別流ごとに、外被材料流に異なる流動抵抗が与えられ
る。流動抵抗を高く選定して、特定の個別流の周囲に外
被材料が流れないようにすれば、簡単にモノ成分フィラ
メントが得られる。
【0029】網目状の部材として特に効果的であるの
は、“R.V.S.xメッシュ・ロールド”の呼称で市
販されているものである。この場合、x値は30から5
00までである。R.V.S.はステンレス・スチール
であることを意味し、xメッシュは、シーブ内で両方向
にインチ(2.54cm)当りx個のワイヤが用いられ
ていることを意味している。この場合、ワイヤは互いに
織り合され、0.5mmから0.025mmの直径を有
している。
【0030】流動抵抗は、流動抵抗として用いられる物
体の通過率によっても規定できる。その場合、通過率k
は次式で決められる:
【0031】
【数1】
【0032】この式において、ηは使用した流体の粘度
(Pa・s)、vは使用した流体が流動抵抗を通過する
速度(m/sec)、∂p/∂xは流動方向での圧力勾
配(N/m)である。
【0033】この式により通過率(m)が得られる。
使用する流動抵抗の通過率は、10 −11から3・
10−10の範囲であるのが好ましい。
【0034】特に意外な点は、本発明よる方法は、溶融
紡糸にも溶剤紡糸にも適用できる。また、これら2種の
紡糸方式を組合せることもできる。たとえば、両方の成
分を溶融紡糸又は溶剤紡糸により製造できる。しかし、
また、たとえば、心成分は溶融紡糸で、外被成分は溶剤
紡糸で、それぞれ製造することもできる。溶剤紡糸は、
紡糸溶液が、溶剤に溶かされたポリマーから成ることを
意味し、他方、溶融紡糸の場合には、溶融されたポリマ
ーが用いられる。
【0035】第1と第2の紡糸ノズル板内にそれぞれ1
つの紡糸ノズル開口しか設けられていない場合は、本発
明の方法により心・外被単フィラメントを製造できる。
この単フィラメントは、その全周及び全長にわたり極め
て一様の厚みを有する外被を有することが特徴である。
【0036】
【実施例】図1には、心・外被フィラメントから成る本
発明のヤーンにより、どの範囲が開発できるかを示した
ものである。この図では、横軸に外被の割合(vol.
%)が、また、縦軸には、ヤーンのすべての心・外被フ
ィラメントに対する外被割合M±0.1Mを有する心・
外被フィラメントの割合A(%)が記載されている。従
来の技術で可能な分布は、従来の技術と記入されている
斜線の部分で示されている。これから分かることは、従
来の技術では、25%の外被の割合を有する心・外被フ
ィラメントから成るヤーンが製造可能であり、これらの
ヤーンの場合、すべての心・外被フィラメントが25%
の外被の割合を有しており、これに対し、外被の割合1
0%の心・外被フィラメントを有するヤーンの場合は、
5%しか10%の外被の割合を有していない。本発明に
よれば、明らかに一様性が改善されたヤーンを得ること
ができる。その場合、曲線Aは、請求項1記載の条件
に、曲線Bは、請求項2記載の条件に、更に、曲線Cは
請求項3記載の条件に、それぞれ相当する。
【0037】図2には、本発明のヤーンの製法の基本が
図示されている。符号1は紡糸ノズルパッケージを示
し、このパッケージには組合せ紡糸ノズル板2がフラン
ジ結合されている。この紡糸ノズル板については、図3
から図6で詳説する。紡糸ノズルパッケージ1には、通
常の形式で押出・溶融管が前置されている(図には示さ
れていない)。紡ぎ出された心・外被フィラメントない
しホモフィラメント8は、冷却空気9が供給される冷却
シャフト7を通過する。フィラメントは、準備ローラ5
を介してまとめられ、延伸ユニット3,4に送られ、次
いでリール6に完成ヤーンとして巻取られる。
【0038】図3には、従来の技術による紡糸ノズルの
一部分が示されている。このノズルの場合、第1の紡糸
ノズル板が符号10で、第2のノズル板が符号11で示
してある。心溶融流は、紡糸ノズル12を介し、第1の
ノズル板10を通り、第2のノズル板11に供給され、
ノズル円錐形部13に入る。外被材料流は、ノズル板1
0,11の間の中間スペースに流入し、ノズル12から
来る個々の心溶融流の周囲を流れる。このようにして、
各心成分の個別流には、その周囲を流れる形式で外被成
分が供給される。そのあとで両成分は一緒にノズル円錐
形部13を通り、ノズル口14へ流入し、そこから押出
される。心溶融流の周囲を外被材料流が流れる区域に
は、第2のノズル板11のところに隆起部15が設けら
れている。
【0039】図4には、本発明の方法に用いられる紡糸
ノズルの構造が略示してある。第1の紡糸ノズル板は符
号20で、第2の紡糸ノズル板は符号21で示してあ
る。心成分は、開口26を介してノズル通路22内へ供
給される。ノズル通路22は、第2のノズル板21内に
通路23として続いている。外被成分は環状通路28を
介してノズル板20,21の間に一様に分配される。そ
のさい、ノズル板20,21の間の中間スペースには、
金属ワイヤのメッシュ27が配置されているが、ノズル
通路22,23の部分は空いたままにされている。外被
成分は、したがって、環状通路28から金属ワイヤ・メ
ッシュ27を介して心成分の周囲に供給される。その場
合、メッシュ27は外被成分に対し流動抵抗として作用
する。心・外被成分は、一緒にノズル24を介して押出
される。
【0040】図5、図6は、本発明の方法に用いられる
紡糸ノズルの1実施例を示したものである。図5は縦断
面、図6は横断面を示している。通路板29の通路32
を介して、心成分は第1のノズル板20に供給され、他
方、外被成分は、通路33(継続部分は図平面外に延び
ているので破線で示してある)と継続部分34とを介し
第1の紡糸ノズル板20を通り、第1と第2の紡糸ノズ
ル板との間の環状通路(図示せず)内へ送られる。第1
と第2のノズル板20,21の間には、流動抵抗27が
そう入され、この流動抵抗27は同時にこれらノズル板
20,21の間のスペーサとして機能している。符号3
1は定心ピンを、符号30はシールを示している。ブッ
シュ35は、通路板29と第1のノズル板20との間の
外被成分の漏れを防止している。
【0041】図7は、従来の技術による心・外被フィラ
メントから成るヤーンの部分横断面図を示したものであ
る。外被は符号37で、心は符号36で示してある。心
も外被も、フィラメントごとに著しく異なっていること
が分かる。個々のフィラメントの全長にわたっても、外
被及び(又は)心の横断面積は著しく異なっている。
【0042】図8には、本発明によるヤーンの相応の部
分横断面が示されている。この場合は、心の横断面積3
8も外被のそれ39も一様である。
【0043】本発明を、次に複数の例により詳説する。
【0044】例1から例9まで 例1から例9までは、本発明によるヤーンを製造しうる
変化の幅を示している。
【0045】例1から例3まででは、心ポリマーとし
て、繊維ヤーンに典型的な相対粘度(100g m−ク
レゾール内の1gのポリマー、25℃で測定)を有する
ポリエステルが用いられ、例4から例6までは、工業用
ヤーン向きに低相対粘度を有するポリエステルが用いら
れ、例7から例9まででは、たとえばタイヤ・コード又
は縫い糸に用いられるような高粘度のポリエステルが使
用された。いずれの場合にも、外被材料としてはポリア
ミド66(PA66)を用いた。
【0046】前記諸例のグループ内では、それぞれ、心
成分と外被成分の紡糸ポンプ通過量を変化させた。流動
抵抗としては、網目状部材“R.V.S.60メッシュ
・ロールド”(詳細は例10から15参照)を用いた。
使用した紡糸ノズルは、図4から図6に示したノズルに
相当するものである。
【0047】心・外被フィラメントは、図2について説
明した方法に従って製造した。もちろん、延伸は行なわ
なかった。処理条件及び使用したポリマー類は表1に記
載してある。更に、表1には、何パーセント(A
(%))の心・外被フィラメントが、それぞれのフィラ
メントの総体積に占めるM vol.%の外被(すべて
の心・外被フィラメントを考慮に入れた場合は(M±
0.1M)%の外被)を有しているかが示されている。
A(%)の値は、各ヤーンの異なる個所における10横
断面測定の統計的平均値である。
【0048】Aの諸値は、本発明のヤーンの場合に得ら
れる一様性を証明している。そのさい、ヤーン内の個々
の心・外被フィラメントの直径Dも、極めて一様である
ということができる。なぜならばこれらの直径Dも同じ
く約(D±0.1D)の範囲にあるからである。
【0049】
【表3】
【0050】例10から例15まで 例10から例15では、種々のタイヤ・コードが製造さ
れ、その特性が求められる。
【0051】このためには、心ポリマーとして、相対粘
度2.04のポリエステルを用いた。外被材料として
は、例10から例11の場合はポリアミド66(PA6
6)を、例12から例15の場合は、ポリアミド66と
0.3重量%のポリ(m−キシリレンアジパミド)との
混合物(表には“PA66+添加物”と記載)を用い
た。この混合物は、ポリエステルに対しても、エラスト
マー材料、特にゴムに対しても、特別に良好な粘着能を
有している各心・外被組合せは、ある場合は900m/
minで、ある場合は500m/minで、延伸なしで
巻上げた。この場合の方法は、同じく図2による方法で
ある。流動抵抗としては、“R.V.S.60メッシュ
・ロールド”の名称を有する網目状部材を用いた。この
網目状部材は、ステンレス・スチールワイヤから成って
おり、インチ(2.54cm)当り60本のワイヤが縦
・横方向に互いに織り合わされたものである。市販のも
のは、0.16mmの直径を有するスチールワイヤから
成っている。
【0052】使用した紡糸ノズルは、図4から図6に示
したものである。
【0053】例14と例15の場合、処理過程において
は、直接に紡糸ノズルの下方に0.4m長さの加熱管を
用いて、冷却を遅らせた。選定された処理条件は、表2
に記載してある。
【0054】
【表4】
【0055】得られたヤーンは、引続き延伸装置で延伸
された。この場合、ヤーンは、紡糸リールから第1のト
リオへ送られる。このトリオからヤーンはセプテットを
介して第2トリオへ送られ、ここで10mの長さの蒸気
処理区間で250℃の温度の蒸気で処理されてから、第
3のトリオへ送られ、延伸速度を維持しつつ巻上げられ
た。セプテットは75℃の温度に維持した。
【0056】例10から例15のヤーンの場合に選んだ
延伸比と延伸速度は、表3に記載してある。この場合、
セプテット延伸比とは、ヤーンがセプテットを走過する
さいの延伸比である。総延伸比は、第1と第3のトリオ
間の速度差から得られる値である。
【0057】
【表5】
【0058】こうして得られたヤーンの特性は、表4の
“ヤーン”の欄に記載されている。表中のLASE1%
(N)とは、1%の所定伸び(Load at spe
cific elongation)時のヤーンの強さ
(N)を意味する。LASE2%及びLASE5%も同
じような意味である。
【0059】HAS(hot air shrinka
ge)4′/160℃は、ヤーンが4分間、5mN/t
exの荷重のもとで160℃の温度にさらされる場合の
ヤーンの熱空気収縮を示す。
【0060】得られたヤーンは、1100(Z472)
×2(S472)構造のタイヤ・コードにされる。この
構造を有するタイヤ・コードの特性は、表4の“コー
ド”の欄に記載してある。
【0061】こうして得られたコードは、通常のように
粘着層が設けてある。そのさい、コードは、順次、15
0℃の温度の炉を120secで5Nの張力にて通過さ
せ、バスを通し、45secで240℃の炉を5Nの張
力にて通過させた。バスの成分は下記の通りである:鉱
物除去された水、苛性ソーダ溶液、レソルシン、フォル
ムアルデヒド、VP−ラテックス、アンモニア。
【0062】このようにして処理されたコードの特性
は、表4の“浸漬コード”の欄に記載されている。
【0063】AとMの値は、ヤーン、コード、浸漬コー
ドいずれの場合も同じであるため、“ヤーン”のところ
にのみ記載するにとどめた。
【0064】
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明によるヤーンを、従来の技術と比
較して示した図。
【図2】図2は本発明によるヤーンの製法の原理を示し
た図。
【図3】図3は従来の技術に用いられる紡糸ノズルの構
造を示した略示図。
【図4】図4は本発明の方法の実施に必要な紡糸ノズル
の構造を示した略示図。
【図5】図4の紡糸ノズルの構造を示した図。
【図6】図4の紡糸ノズルの構造を示した図。
【図7】図7は従来の技術によるヤーンの部分横断面
図。
【図8】図8は本発明によるヤーンの部分横断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // D01D 5/34 D01D 5/34

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心・外被フィラメントから成るヤーンで
    あって、心・外被フィラメントの心と外被とが、紡糸可
    能のポリマーの押出成形により製造され、少なくともほ
    とんどすべての心・外被フィラメントが完全な外被を有
    する形式のものにおいて、ヤーンのすべての心・外被フ
    ィラメントのうちで、個々の心・外被フィラメントの総
    体積に占める外被の割合が(M±0.1M)%である心
    ・外被フィラメントの占める割合A(%)が、同時に次
    の条件、すなわち A≦100 M≧0.5 A≧30+(0.1M) の条件を満足させることを特徴とする心・外被フィラメ
    ントから成るヤーン。
  2. 【請求項2】 A≧40+7(0.1M)の条件が当
    てはまることを特徴とする請求項1記載のヤーン。
  3. 【請求項3】 A≧50+100(0.1M)の条件
    が当てはまることを特徴とする請 求項1記載のヤー
    ン。
  4. 【請求項4】 心・外被フィラメントの少なくとも60
    %が外被の割合(M±0.1M)を有しており、そのさ
    いMの値が、M≦9vol.%であることを特徴とする
    請求項1記載のヤーン。
  5. 【請求項5】 心・外被フィラメントの少なくとも70
    %が外被の割合(M±0.1M)を有しており、そのさ
    いMの値が、1vol.%≦M≦7vol.%であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のヤーン。
  6. 【請求項6】 心・外被フィラメントの少なくとも75
    %が外被の割合(M±0.1M)を有しており、そのさ
    いMの値が、3vol,%≦M≦6vol.%であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のヤーン。
  7. 【請求項7】 心・外被フィラメントの心が、ポリエチ
    レンテレフタレート(PET)から成り、外被がポリア
    ミド66(PA66)から成ることを特徴とする請求項
    1から6までのいずれか1項記載のヤーン。
  8. 【請求項8】 心・外被フィラメントの心がPETから
    成り、外被がPA66とポリ(m−キシリレンアジパミ
    ド)との混合物から成ることを特徴とする請求項1から
    6までのいずれか1項記載のヤーン。
  9. 【請求項9】 心・外被フィラメントの心がPA46か
    ら成り、外被がPA66から成ることを特徴とする請求
    項1から6までのいずれか1項記載のヤーン。
  10. 【請求項10】 心・外被フィラメントの心が高粘度の
    PETから成り、外被が低粘度のPETから成ることを
    特徴とする請求項1から6までのいずれか1項記載のヤ
    ーン。
  11. 【請求項11】 心・外被フィラメントの心がPETか
    ら成り、外被がPETとポリビニレンジフルオリド(P
    VDF)との混合物から成ることを特徴とする請求項1
    から6までのいずれか1項記載のヤーン。
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