JP2001225853A - シーラント収容パウチ - Google Patents
シーラント収容パウチInfo
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Abstract
と取出しが簡単で作業性にすぐれ、押出しガンによる場
合はもとより手絞りでの使用も行なえる実用的の高いシ
ーラント収容パウチを提供することを目的としている。 【解決手段】アルミニウム箔aの両面に熱可塑性合成樹
脂膜b1,b2を層着したガスバリア性シート10から
なり幅方向両端部を熱接着した筒体1と、アルミニウム
箔aの両面に熱可塑性合成樹脂膜b1,b2を層着した
ガスバリア性の円板状シートからなり天壁の周囲に周側
壁21を有し、その周側壁21を前記筒体1の上部に嵌
合して熱可塑性合成樹脂膜同士を熱接着して筒体1と一
体化した天蓋2と、吐出用筒部30を有し前記天蓋2の
表面に熱接着された合成樹脂製台座3を備えている。
Description
チに関する。
をガスバリア性にした紙管型の比較的剛性のある容器が
使用されていたが、使用後に嵩の大きい紙管が廃棄物と
して発生するため、最近、ガスバリア性の良好なアルミ
ニウム箔を基材としたソーセージカートと称される柔軟
な収容体が使用される傾向にある。
1(a)(b)に示されるものがあった。前者は特許第
2933259号に示されているように、基材シートを
筒状に丸めて両側縁をいわゆる封筒貼形態で接合し、長
手方向一端を線条体によって結紮し、この状態でシーラ
ントを充填した後、長手方向他端を線条体により結紮し
た構造となっている。後者は特開昭61−227037
号公報に示されているように、平基材シートを折畳んで
両側縁同士をいわゆる合掌貼形態で接合することで偏平
筒を作り、これの長手方向一端を所要範囲にわたって圧
偏しつつ熱融着して熱シール部を形成し、内容物を充填
した後長手方向他端を所要範囲にわたって圧偏しつつ熱
融着して熱シール部を形成し、このときに合掌貼部分を
片側に倒して熱シールした構造となっている。
2のようにプランジャーEを内蔵した筒体からなるホル
ダーBに装填し、ソーセージカート頂部側を切断した
後、ホルダーの開口に吐出口形成用のアダプターFを被
せ、このアダプターFにノズルを取付けて押出しガンC
にセットし、押出しガンCを操作してソーセージカート
からシーラントを吐出させ、使用後はホルダーからソー
セージカートを取り出して廃棄するようにしていた。
紮したいわゆるクリップ止めタイブでは、フイルムが重
なりあった部分の僅かな隙間から外気が侵入することが
あり、それによって両端部分の内容物が湿気により硬化
しやすいという問題があった。また、両端部のシートを
集束して絞り込むためどうしても縦皺ができ、この部分
にエアが残留してこれが充填物を硬化させる要因にもな
っていた。後者のものは両端が熱シール部であるため、
前者に比べて気密性は良好である。しかし、合掌貼によ
る縦シール部と両端の横シール部が重なる部分の接着が
不安定になりここからエアーが侵入して内容物の硬化を
起す心配があった。
ホルダーに装填してから天となる部分をカッターや鋏な
どで切り開かなければならないので、操作が煩雑で、作
業性がよくないという問題があった。しかも、ソーセー
ジカートは内容物が満杯に充填されていることが多いの
で、夏期や高温環境下でシーラントが膨張しているよう
な場合に、開封の際にシーラントが溢れ出して取扱い者
の手を汚したり、ホルダー内に流れ込んで固化し、それ
によってホルダーを使用不能状態にするという問題があ
った。また、従来のソーセージカートは、ホルダーに装
填して押し絞りをした時に、方向性のない不規則な皺が
発生しやすく、順次互いの干渉により底部付近の皺部分
がホルダの内壁面とプランジャ外周壁との間に入り込
み、プランジャーの移動を妨げて円滑なシーラント類の
吐出を行なえない場合が生ずるという問題もあった。
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、保存性が良好で硬化が生じにくく、ま
た、開封と取出しが簡単で作業性にすぐれ、押出しガン
による場合はもとより手絞りでの使用も行なえる実用的
の高いシーラント収容パウチを提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、前記目的に加えて、押し絞り
時にパウチの筒壁部分が規則的に折り畳まれ、ホルダー
として内壁面に特殊な加工を施さなくても内壁面とプラ
ンジャ外周壁との間に筒体構成部分の入り込みを有効に
防止することができるシーラント収容パウチを提供する
ことにある。本発明において、「シーラント」とは、コ
ーキング剤のほか接着剤、粘着剤などの液状ないしこれ
に近い湿気硬化型組成物を指すものである。
本発明は、アルミニウム箔の両面に熱可塑性合成樹脂膜
を層着したガスバリア性シートを丸めるとともに幅方向
両端部を熱接着した筒体と、アルミニウム箔の両面に熱
可塑性合成樹脂膜を層着したガスバリア性円板の周囲に
周側壁を有し、その周側壁を前記筒体の上部に嵌合して
熱可塑性合成樹脂膜同士を熱接着して筒体と一体化した
天蓋と、吐出用筒部を有し前記天蓋の表面に熱接着した
合成樹脂製台座を備えていることを特徴としている。前
記天蓋の厚さは筒体の厚さよりも大であることが好まし
い。また、第2の目的を達成するため本発明は、前記筒
体の長手方向と直交する方向に、充填したシーラントの
押出しにともなって折り畳まれる永久筋群を配設した構
造としている。
参照して説明すると、図1ないし図3は本発明によるシ
ーラント収容パウチの第1実施例を示している。1はガ
スバリア性の良好な筒体である。詳しくは、厚さが6〜
15μmのアルミ箔aの表裏両面に、ポリエチレンやポ
リプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂膜b1,b2をラ
ミネートした所定の寸法の複合フィルムシート10を使
用し、この複合フィルムシート10を筒状に巻き、図3
(b)のように両側縁部の表裏を重ね合わせ、熱可塑性
合成樹脂膜b1,b2を熱板や超音波装置などで加熱す
ることにより長手方向に沿った熱接着部100を形成し
ている。前記接着部100の幅は接着強度を十分に持た
せるために、3〜20mm程度とすることが好ましい。
あり、上面に合成樹脂製台座3を備えている。天蓋2は
ガスバリア性の良好な材料、詳細には、前記筒体1のそ
れよりも相対的に厚みが大きなアルミ箔a’の表裏両面
に、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性合成
樹脂膜b1,b2をラミネートした円板状の複合フィル
ムシート10’からなっている。天蓋2は前記複合フィ
ルムシート10’をプレス等により曲げ加工して天壁2
0と側壁21を一体形成している。この実施例では、側
壁21は、内径が前記筒体1の外径と略合致する寸法に
作られており、側壁21の高さは、あまり深いと絞り皺
が発生するため、天壁20の直径の10%程度とするこ
とが好ましい。天蓋2の厚さt1を筒体1の厚さtより
も大きくするのは、シーラント類の充填圧力に対して強
度を保持させ、また、合成樹脂製台座3を安定的に支持
するためである。したがって、厚さt1は少なくとも筒
体1の厚さtの約1.3倍以上が必要であり、通常20
〜40μmの範囲から選定される。
形体からなり、厚さはたとえば0.8〜1.5mm程度
を有し、中央に吐出口300を貫設した吐出用筒部30
が一体形成されている。この例では吐出用筒部30は外
周に雄ねじを有しているが、場合によっては雄ねじなし
タイプとしてもよい。前記合成樹脂製台座3は天壁20
の直径の1/2以上の直径を有していることが好まし
い。これは、ノズルを安定して支えるためと、場合によ
ってはアダプターを使用せずに筒状ホルダーに装填し、
押出しガンに装着してシーラントを注出できるようにす
るためである。前記合成樹脂製台座3は天蓋2の天壁2
0に装着され、超音波装置等により加熱されることによ
り下面が前記熱可塑性合成樹脂膜b1と接着される。
体1の頂部に嵌め合わされ一体化されている。この実施
例では筒体1に側壁21が外嵌され、この状態で加熱さ
れることにより、側壁21の熱可塑性合成樹脂膜b2と
筒体壁の熱可塑性合成樹脂膜b1とが熱接着されてい
る。
口から合成樹脂製台座3の天蓋20を終端壁として充填
される。一定量充填された後、筒体1の後部開口側に残
存している複合フィルムシートはピッタリと重ね合わせ
られ、そして、熱板の間に挟んで加熱圧着して熱可塑性
合成樹脂膜b2を熱接着させることにより底シール部1
01が形成される。
後、この部分を少なくとも1回折り返し、その部分を加
熱圧着して図4(a)のように多重接着部101’を形
成することも含む。こうすれば、より完全なガスバリア
性が確保される。なお、バリア性が軽度でよい場合に
は、図4(b)のように筒体1の後部開口側の複合フィ
ルムシートをしごき絞りして、クリップ102で結紮し
てもよい。
この実施例は天蓋2の側壁21の外径を筒体1の内径と
略合致する寸法に作り、天蓋2の側壁21を筒体1の頂
部に内嵌し、加熱することにより側壁21の熱可塑性合
成樹脂膜b2と筒体側壁の熱可塑性合成樹脂膜b2とを
熱接着してシールしたものである。なお、必要に応じ
て、図5(b)の仮想線で示すように、アルミ箔の表裏
両面に熱可塑性合成樹脂膜をラミネートしたドーナツ状
の複合フィルムシートを天蓋2の側壁外径と合致する内
径の側壁を有せしめるように加工したカバー6を併用
し、該カバー6を天蓋2の天壁20と筒部外壁面に接す
るように外装して、天蓋2の側壁21の加熱と同時に加
熱し、熱接着してもよい。こうすれば完璧なガスバリア
性が得られる。
この実施例は筒体1の長手方向と直角方向に所定の間隔
ごとに永久筋7を形成し、収容体が後方から押し絞りさ
れたときに永久筋7に従って折り畳まれるようにしたも
のである。永久筋7はスパイラル状であってもよいし、
それぞれが独立した輪を形成するような平行タイプであ
ってもよい。これら永久筋7は、筒体1の形成後充填前
にローレット加工などで複合フィルムシートを塑性変形
することにより作ることができる。なお、永久筋7は天
蓋2の嵌合領域と底シール予定領域には形成しないこと
が好ましい。
る。本発明の収容体は、図1と図2のように複合フィル
ムシート10で作られ側縁に沿って熱接着部100を有
する筒体1の頂壁部に複合フィルムシート10’で作ら
れた天蓋2の側壁21を嵌合し、熱接着シールしている
ため、シール性ガスバリア性が完全であり、筒体1の下
端部も底シール部101によって熱接着しているため、
シール性ガスバリア性が完全である。したがって、隙間
から外気が侵入して内部のシーラントAが湿気により硬
化することがなく、保存性が良好である。
示しているようにノズル先端あるいは金属製のピンなど
の鋭利な部材Dを天蓋2の吐出用筒部30の吐出口30
0に挿入する。こうすれば、吐出口300の底をなす天
蓋2の天壁20が局部的に突き破られ、筒体内と連通す
る流出口が創成される。このように流出口が形成されて
も、吐出口壁がシーラントAの前方への流動に対する堰
となるため、シーラントが流出する心配はない。この状
態でパウチを筒状ホルダBに挿入し、図7のように筒状
ホルダBの開口にアダプターFを嵌め、押出しガンCに
セットすれば、アダプターFが押出しガンCの先端面部
cに当接する。そこで、あとは先端を切除したノズルD
を合成樹脂製台座3の吐出用筒部22に取付け、押出し
ガンCの押出しロッドc1を進出させれば、プッシュ盤
が筒状ホルダBに内挿してあるプランジャーEを押圧す
るため、シーラントAは流出口200から吐出用部22
の吐出口300を通してノズルDから逐次吐出される。
図8(b)はこの状態を示している。
く、かつ合成樹脂製台座3が剛性を有しているため、シ
ーラント類の吐出時の平行安定性がよく、確実に押し出
すことができる。筒状ホルダBは合成樹脂製のものに限
らず、紙管からなるものでもよい。なお、開封による流
出口200の形成は、前記した時期に限らず、パウチを
筒状ホルダBに挿入してアダプターFを取付けた状態の
段階、あるいはアダプターをアッセンブリーした筒状ホ
ルダBを押出しガンCにセットした後の段階で行なうこ
とができる利点がある。
した場合には、アダプターFの使用を省略することもで
きる。図9(a)(b)はこの状態を示しており、パウ
チを筒状ホルダBに挿入し、その筒状ホルダBを押出し
ガンCにセットすれば、天蓋2に一体化している合成樹
脂製台座2aが押出しガンCの先端面部cに当接する。
そこで、あとは先端を切除したノズルDを合成樹脂製台
座3の吐出用部22に取付け、押出しガンCの押出しロ
ッドc1を進出させればよい。さらには、本発明は、押
出しガンを使用せず、図10のように筒体1を直接把持
して手絞りすることもできる。この場合、不安があれば
筒体1を軟質の袋などに包めばよい。したがって、本発
明は現場の状況や現場で備わっている治具の種類に自在
に対応することができる。
久筋7を設けておいた場合には、天蓋2が筒体1よりも
肉厚が大きいため剛性を有しており、かつその天蓋2に
合成樹脂製台座3が熱接着されて剛性化しているため、
プランジャを移動させることにより押し絞りを受けてシ
ーラントAが吐出すると、筒体1は図6(c)のように
永久筋7に沿って規則正しく折り畳まれることになる。
このため、ホルダBの内壁面とプランジャ外周壁との間
に皺状の筒体部分が挟まってプランジャーの移動を妨げ
る心配が無くなり、円滑にシーラントを吐出させること
ができる。
1よりも肉厚が大きく剛性を有しており、その天蓋2に
合成樹脂製台座3が接着されているため、自立性を有し
ている。したがって、収容体の長さ寸法を適当に設定す
ることにより、従来慣用されている充填機を使用して充
填と底シールを行なうことができる。すなわち、天蓋2
を下向きにした状態でパウチを並べて充填ノズルの直下
へと移動させ、筒体1の後端開口から注入し、余剰の筒
体部分を熱板で挟圧して底シール部101を形成すれば
よい。この場合、合成樹脂製台座3の吐出用筒部30を
位置決め手段として機能させることができる。
きには、アルミニウム箔aの両面に熱可塑性合成樹脂膜
b1,b2を層着したガスバリア性シート10の幅方向
両端部を熱接着した筒体1の上部に、アルミニウム箔a
の両面に熱可塑性合成樹脂膜b1,b2を層着したガス
バリア性円板の周囲に周側壁21を有する天蓋2を、そ
の周側壁21をもって前記筒体1の上部に嵌合して熱可
塑性合成樹脂膜同士を熱接着しているので、完全なシー
ルとガスバリア性を実現でき、保存性がきわめて良好で
硬化を確実に防止することができる。しかも、天蓋2に
は吐出用筒部30を有する合成樹脂製台座3が熱接着さ
れているので、吐出用筒部30を通して天蓋2を突き破
ることにより開封を簡単に行なえるため作業性がよく、
また、押出しガンはもとより手絞りでの使用も自在に行
なえ、現場の状況に応じた自由度の高い使用形態を選べ
るなどのすぐれた効果が得られる。請求項2によれば、
天蓋2の肉厚が筒体1のそれよりも大きいため、シーラ
ントの充填圧に対する強度がすぐれ、また合成樹脂製台
座3を安定的に支持することができ、シーラントの吐出
時の平行安定性がよく、確実に押し出すことができると
いうすぐれた効果が得られる。請求項3によれば、筒体
1の長手方向と直交する方向に、充填したシーラント類
の押出しにともなって折り畳まれる永久筋群7を配設し
たので、ホルダの内壁面とプランジャ外周壁との間に筒
体構成部分が入り込まむことを的確に防止することがで
き、円滑な押し絞りを行なうことができるというすぐれ
た効果が得られる。
例を示す斜視図である。
(b)は同じくその部分的拡大図である。
(a)のX−X線に沿う断面図である。
様の別の例を示す側面図、(b)は本発明における筒体
の下端部の閉止態様のさらに別の例を示す側面図であ
る。
の部分的斜視図、(b)はその部分的拡大断面図であ
る。
の部分的正面図、(b)はその部分的拡大断面図、
(c)は使用時の状態を示す部分的正面図である。
側面図である。
し絞りをしている状態を示す側面図、(b)は同じくそ
の部分拡大断面図である。
にホルダーに装填し、押出しガンに装着して押し絞りを
している状態を示す側面図、(b)は同じくその部分拡
大断面図である。
を示す斜視図である。
す正面図、(b)は同じく別の例を示す正面図である。
を示す側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】アルミニウム箔aの両面に熱可塑性合成樹
脂膜b1,b2を層着したガスバリア性シート10を丸
めるとともに幅方向両端部を熱接着した筒体1と、アル
ミニウム箔aの両面に熱可塑性合成樹脂膜b1,b2を
層着したガスバリア性円板の周囲に周側壁21を有し、
その周側壁21を前記筒体1の上部に嵌合して熱可塑性
合成樹脂膜同士を熱接着して筒体1と一体化した天蓋2
と、吐出用筒部30を有し前記天蓋2の表面に熱接着さ
れた合成樹脂製台座3を備えていることを特徴とするシ
ーラント収容パウチ。 - 【請求項2】天蓋2の厚さが筒体1の厚さよりも大きい
請求項1に記載のシーラント収容パウチ。 - 【請求項3】筒体1の長手方向と直交する方向に、充填
したシーラントの押出しにともなって折り畳まれる永久
筋群7を配設したものを含む請求項1に記載のシーラン
ト収容パウチ。
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JP2000035608A JP3624132B2 (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | シーラント収容パウチ |
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