JP2001225680A - 車輌のチャイルドシート装置 - Google Patents

車輌のチャイルドシート装置

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JP2001225680A JP2000036157A JP2000036157A JP2001225680A JP 2001225680 A JP2001225680 A JP 2001225680A JP 2000036157 A JP2000036157 A JP 2000036157A JP 2000036157 A JP2000036157 A JP 2000036157A JP 2001225680 A JP2001225680 A JP 2001225680A
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光由 大野
Etsuhisa Mimura
悦久 三村
Takuya Otsuka
卓也 大塚
Shuichi Ishimoto
修一 石本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幼児に対する車輌衝突の影響を確実に且つ効
果的に低減する。 【解決手段】 チャイルドシート10はシート12の本
体12Aに固定されるベース部材14と、ベース部材に
対し相対変位可能なチャイルドシート本体部材16と、
ベース部材に対し相対的にチャイルドシート本体部材を
前後方向に揺動させてリクライニング角度を変化させる
駆動装置18とを有する。チャイルドシート10が後向
きに設置され、プリクラッシュセンサ54により車輌の
前突の虞れが検出されると、電子制御装置46が駆動装
置18を作動させることにより、リクライニング角度が
最小値になるようベース部材に対し相対的にチャイルド
シート本体部材を前後方向に揺動させ、これによりチャ
イルドシート本体部材に載せられた幼児が衝突の影響を
受け難くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌に
係り、更に詳細には衝突の影響より幼児を保護するチャ
イルドシート装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌に於いて衝突の影響より
幼児を保護するチャイルドシートは従来より種々の構成
のものが提案されており、例えば特開平7−16493
9号公報にはシートに固定されるベース部材と、ベース
部材に対し相対的に変位することによりリクライニング
角度を変更可能なチャイルドシート本体部材とを有する
チャイルドシートが記載されている。
【0003】上記公開公報に記載されたチャイルドシー
トによれば、そのリクライニング角度を所定の範囲内に
て自由に変更し設定することができるので、リクライニ
ング角度が一定不変のチャイルドシートの場合に比し
て、寝ている状態又は覚醒している状態の如き幼児の状
況に応じてリクライニング角度を最適の角度に設定する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
のチャイルドシートに於いては、リクライニング角度は
人により調節され固定的に設定されるようになってお
り、車輌の走行状況に応じてリクライニング角度が自動
的に制御される訳ではないので、チャイルドシートに載
せられた幼児の姿勢が車輌の衝突時にその影響を受け難
い姿勢になるようリクライニング角度の如きベース部材
に対するチャイルドシート本体部材の相対位置を自動的
に制御することはできない。このことはリクライニング
角度を調節することができないチャイルドシートの場合
にも同様である。
【0005】本発明は、従来のチャイルドシートに於け
る上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明
の主要な課題は、車輌の衝突の虞れを検出し、衝突の虞
れがあるときにはチャイルドシートの幼児保護性能を向
上させることにより、幼児に対する車輌衝突の影響を確
実に且つ効果的に低減することである。
【0006】本発明の一つの詳細な課題は、シートに固
定されるベース部材と、ベース部材に対し相対変位可能
なチャイルドシート本体部材とを有するチャイルドシー
ト装置に於いて、車輌の衝突に先立ってベース部材に対
するチャイルドシート本体部材の相対位置を自動的に制
御することにより、幼児に対する車輌衝突の影響を確実
に且つ効果的に低減することである。
【0007】本発明の他の一つの詳細な課題は、インパ
クトシールドを有するチャイルドシート装置に於いて、
車輌の衝突に先立ってインパクトシールドの幼児支持面
の大きさを自動的に増大させることにより、幼児に対す
る車輌衝突の影響を確実に且つ効果的に低減することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、シートに固定されるベース部材と、前記
ベース部材に対し相対変位可能なチャイルドシート本体
部材と、前記ベース部材に対し相対的に前記チャイルド
シート本体部材を駆動する駆動手段とを有するチャイル
ドシート装置にして、車輌の衝突の虞れを検出する手段
と、車輌の衝突の虞れが検出されたときには前記駆動手
段を作動させて前記チャイルドシート本体部材に載せら
れた幼児が衝突の影響を受け難くする制御手段とを有す
ることを特徴とするチャイルドシート装置(請求項1の
構成)、又はシートに固定されるチャイルドシート本体
部材と、前記チャイルドシート本体部材に固定され前記
チャイルドシート本体部材のシートバック部の前方に延
在するインパクトシールドとを有するチャイルドシート
装置にして、車輌の衝突の虞れを検出する手段と、前記
インパクトシールドの前記シートバック部に対向する面
積を増大させる面積増大手段と、車輌の衝突の虞れが検
出されたときには前記面積増大手段を作動させて前記チ
ャイルドシート本体部材に載せられた幼児が衝突の影響
を受け難くする制御手段とを有することを特徴とするチ
ャイルドシート装置(請求項7の構成)によって達成さ
れる。
【0009】上記請求項1の構成によれば、車輌の衝突
の虞れが検出されたときには衝突に先立って駆動手段が
作動されることによりベース部材に対し相対的にチャイ
ルドシート本体部材が駆動され、これによりチャイルド
シート本体部材に載せられた幼児が衝突の影響を受け難
くされるので、チャイルドシートの幼児保護性能が向上
し、幼児に対する車輌衝突の影響が確実に且つ効果的に
低減される。
【0010】また上記請求項7の構成によれば、車輌の
衝突の虞れが検出されたときには衝突に先立って面積増
大手段が作動されることによりインパクトシールドのシ
ートバック部に対向する面積が増大され、これにより車
輌の衝突時に於けるインパクトシールドの幼児に対する
支持能力が増大され幼児がインパクトシールドより受け
る圧力が低減されるので、チャイルドシートの幼児保護
性能が向上し、幼児に対する車輌衝突の影響が確実に且
つ効果的に低減される。
【0011】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記チャイルドシート装置は前記シートに対する前記ベー
ス部材の取り付け方向を検出する手段を含み、車輌の衝
突の虞れを検出する前記手段は車輌の衝突の虞れの方向
をも検出し、前記制御手段は車輌の衝突の虞れが検出さ
れたときには前記ベース部材の取り付け方向及び前記衝
突の虞れの方向に基づき前記チャイルドシート本体部材
に載せられた幼児の姿勢が衝突の影響を受け難い姿勢に
なるよう前記駆動手段を作動させるよう構成される(請
求項2の構成)。
【0012】請求項2の構成によれば、車輌の衝突の虞
れが検出されたときにはベース部材の取り付け方向及び
衝突の虞れの方向に基づきチャイルドシート本体部材に
載せられた幼児の姿勢が衝突の影響を受け難い姿勢にな
るよう駆動手段が作動されるので、幼児の姿勢が制御さ
れない場合に比して幼児に対する車輌衝突の影響が確実
に且つ効果的に低減される。
【0013】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、前
記チャイルドシート装置は前記駆動手段と前記制御手段
とを接続する信号伝達経路を含み、前記信号伝達経路は
前記ベース部材に設けられ互いに隔置された複数個の第
一のコネクタと、前記シートに設けられ前記第一のコネ
クタの何れかに接続される第二のコネクタとを有し、前
記ベース部材の取り付け方向を検出する手段は何れの第
一のコネクタが前記第二のコネクタに接続されているか
により前記シートに対する前記ベース部材の取り付け方
向を検出するよう構成される(請求項3の構成)。
【0014】請求項3の構成によれば、何れの第一のコ
ネクタが第二のコネクタに接続されているかによりシー
トに対するベース部材の取り付け方向が検出されるの
で、シートに対するベース部材の取り付け方向を検出す
るための特別のセンサを要することなくベース部材の取
り付け方向を検出することが可能になる。
【0015】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記チャイルドシート装置は前記シートに対する前記ベー
ス部材の取り付け位置を検出する手段を含み、車輌の衝
突の虞れを検出する前記手段は車輌の衝突の方向をも検
出し、前記制御手段は車輌の衝突の虞れが検出されたと
きには前記ベース部材の取り付け位置及び前記衝突の虞
れの方向に基づき車輌の衝突する側とは反対の方向へ前
記ベース部材に対し相対的に前記チャイルドシート本体
部材を移動させるよう構成される(請求項4の構成)。
【0016】請求項4の構成によれば、車輌の衝突の虞
れが検出されたときにはベース部材の取り付け位置及び
衝突の虞れの方向に基づき車輌の衝突する側とは反対の
方向へベース部材に対し相対的にチャイルドシート本体
部材が移動されるので、チャイルドシート本体部材に載
せられた幼児が確実に車輌の衝突する側より離され、こ
れによりチャイルドシート本体部材が移動されない場合
に比して幼児に対する車輌衝突の影響が確実に且つ効果
的に低減される。
【0017】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項4の構成に於いて、前
記チャイルドシート装置は前記駆動手段と前記制御手段
とを接続する信号伝達経路を含み、前記信号伝達経路は
前記ベース部材に設けられた第一のコネクタと、互いに
隔置された状態にて前記シートに設けられ前記第一のコ
ネクタに接続される複数個の第二のコネクタとを有し、
前記ベース部材の取り付け位置を検出する手段は前記第
一のコネクタが何れの第二のコネクタに接続されている
かにより前記シートに対する前記ベース部材の取り付け
位置を検出するよう構成される(請求項5の構成)。
【0018】請求項5の構成によれば、第一のコネクタ
が何れの第二のコネクタに接続されているかによりシー
トに対するベース部材の取り付け位置が検出されるの
で、シートに対するベース部材の取り付け位置を検出す
るための特別のセンサを要することなくベース部材の取
り付け位置を検出することが可能になる。
【0019】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1乃至5の何れかの構
成に於いて、前記チャイルドシート装置は前記ベース部
材に対する前記チャイルドシート本体部材の相対位置を
検出する手段を含み、前記制御手段は前記相対位置及び
前記衝突の虞れの方向に基づき前記チャイルドシート本
体部材に載せられた幼児が受ける衝突の影響を低減し得
る余地を判定し、前記余地があるときに前記駆動手段を
作動させるよう構成される(請求項6の構成)。
【0020】請求項6の構成によれば、ベース部材に対
するチャイルドシート本体部材の相対位置が検出され、
該相対位置及び衝突の虞れの方向に基づきチャイルドシ
ート本体部材に載せられた幼児が受ける衝突の影響を低
減し得る余地が判定され、該余地があるときに駆動手段
が作動されるので、幼児が受ける衝突の影響を低減し得
る余地があるときには幼児が受ける衝突の影響が確実に
且つ効果的に低減されると共に、幼児が受ける衝突の影
響を低減し得る余地がないときに駆動手段が不必要に作
動されることが確実に防止される。
【0021】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、チャイ
ルドシート本体部材はベース部材に対し相対的に前後方
向に揺動することによりその全体としてのリクライニン
グ角度を変更可能であるよう構成される(好ましい態様
1)。
【0022】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、チャイルドシート本
体部材はベース部材に対し相対的に実質的に鉛直方向の
軸線の周りに回転可能であるよう構成される(好ましい
態様2)。
【0023】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、チャイルドシート本
体部材はベース部材に対し相対的に横方向に移動可能で
あるよう構成される(好ましい態様3)。
【0024】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、車輌の衝突の虞れを
検出する手段は車輌に相対的に接近する物体までの距離
を無線式に検出する手段と、前記距離の変化率を演算す
る手段と、前記距離及び前記距離の変化率に基づき衝突
の逼迫度を演算する手段と、逼迫度に基づき衝突の虞れ
を判定する手段とを含むよう構成される(好ましい態様
4)。
【0025】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記好ましい態様4の構成に於いて、制御手段は車輌の衝
突の虞れを検出する手段により演算される衝突の逼迫度
が高いほど速く駆動手段を駆動するよう構成される(好
ましい態様5)。
【0026】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、チャイルドシート本
体部材はベース部材に対し相対的に前後方向に揺動する
ことによりその全体としてのリクライニング角度を変更
可能であり、制御手段はチャイルドシート本体部材が後
向きである場合に於いて車輌の前突の虞れがあるときに
はチャイルドシート本体部材の全体としてのリクライニ
ング角度が小さくなるよう駆動手段を駆動するよう構成
される(好ましい態様6)。
【0027】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、チャイルドシート本
体部材はベース部材に対し相対的に前後方向に揺動する
ことによりその全体としてのリクライニング角度を変更
可能であり、制御手段はチャイルドシート本体部材が前
向きである場合に於いて車輌の前突の虞れがあるときに
はチャイルドシート本体部材の全体としてのリクライニ
ング角度が大きくなるよう駆動手段を駆動するよう構成
される(好ましい態様7)。
【0028】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様6又は7の構成に於いて、チャイ
ルドシート装置はチャイルドシート本体部材がベース部
材に対し相対的に前後方向に揺動することを阻止するス
トッパを含み、制御手段はストッパの作動を解除した状
態にて駆動手段を駆動するよう構成される(好ましい態
様8)。
【0029】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、チャイルドシート本
体部材はベース部材に対し相対的に実質的に鉛直方向の
軸線の周りに回転可能であり、制御手段は車輌の側突の
虞れがあるときにはチャイルドシート本体部材のシート
バック部が側突の側になるよう駆動手段を駆動するよう
構成される(好ましい態様9)。
【0030】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項3の構成に於いて、シート及びベース部
材はベース部材をシートに固定するための連結装置を含
み、第一及び第二のコネクタは連結装置の連結時に自動
的に接続されるよう構成される(好ましい態様10)。
【0031】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項4の構成に於いて、チャイルドシート本
体部材はベース部材に対し相対的に横方向に移動可能で
あり、制御手段は車輌の側突の虞れがあるときにはチャ
イルドシート本体部材が側突の側より離れるよう駆動手
段を駆動するよう構成される(好ましい態様11)。
【0032】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項5の構成に於いて、シート及びベース部
材はベース部材をシートに固定するための連結装置を含
み、第一及び第二のコネクタは連結装置の連結時に自動
的に接続されるよう構成される(好ましい態様12)。
【0033】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項6の構成に於いて、チャイルドシート本
体部材はベース部材に対し相対的に前後方向に揺動する
ことによりその全体としてのリクライニング角度を変更
可能であり、相対位置を検出する手段はチャイルドシー
ト本体部材のリクライニング角度を相対位置として検出
するよう構成される(好ましい態様13)。
【0034】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、駆動手段はばねを含
み、ばねのばね力を利用してベース部材に対し相対的に
チャイルドシート本体部材を駆動するよう構成される
(好ましい態様14)。
【0035】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、駆動手段は電動機を
含み、電動機の駆動力を利用してベース部材に対し相対
的にチャイルドシート本体部材を駆動するよう構成され
る(好ましい態様15)。
【0036】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項7の構成に於いて、面積増大手段は補助
パネルを有し、補助パネルが展開されることによりシー
トバック部に対向する面積を増大させるよう構成される
(好ましい態様16)。
【0037】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様16の構成に於いて、補助パネル
は通常時には実質的に水平に延在してテーブルパネルと
して機能するよう構成される(好ましい態様17)。
【0038】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様17の構成に於いて、補助パネル
はチャイルドシート本体部材のシートバック部に近接し
た側に於いてインパクトシールドの本体に枢支され、車
輌の衝突の虞れが検出されたときには実質的に鉛直に延
在するよう枢動されるよう構成される(好ましい態様1
8)。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0040】第一の実施形態 図1は本発明によるチャイルドシート装置の第一の実施
形態を最大リクライニング角度の状態について示す概略
構成図、図2は第一の実施形態を最小リクライニング角
度の状態について示す側面図、図3は図1に示されたベ
ース部材の要部を示す拡大断面図、図4は図3に示され
たストッパを示す拡大断面図である。
【0041】これらの図に於いて、10はリクライニン
グ角度を調節可能なチャイルドシートを示し、12はチ
ャイルドシート10が取り付けられるシートを示してい
る。チャイルドシート10はシート12の本体12A上
に載置されるベース部材14とチャイルドシート本体部
材16とを有し、チャイルドシート本体部材16はその
全体としてのリクライニング角度を調節し得るようベー
ス部材14に対し相対的に揺動変位可能であり、後に詳
細に説明する如く駆動装置18により必要に応じてリク
ライニング角度が最大になるようベース部材14に対し
相対的に駆動されるようになっている。
【0042】ベース部材14は上方より見て実質的に矩
形をなし、その四つの側面の下縁には図には示されてい
ないがISO−FIX式の一対の固定フックが設けられ
ている。ベース部材14はシート10のシートバック2
0の下端に設けられた図には示されていない一対のロア
アンカー部材に固定フックが固定されると共に、図には
示されていないシートベルト又は専用のベルトが締結さ
れることによりシート12に固定されるようになってい
る。
【0043】ベース部材14はその幅方向に互いに隔置
され互いに平行に延在する一対の支持ブラケット22を
有し、各支持ブラケット22は上向きに開いた円弧状に
延在する案内溝24を有している。各案内溝24にはチ
ャイルドシート本体部材16の図には示されていないフ
レームのブラケット16Aに固定された一対の案内ピン
26が対応する案内溝に沿って移動可能に嵌入し、これ
によりチャイルドシート本体部材16のリクライニング
角度を例えば図2に示された最小角度の位置と図1に示
された最大角度の位置との間にて段階的に変更し設定す
ることができるようになっている。
【0044】またベース部材14のフレームとチャイル
ドシート本体部材16のフレームとの間には引張りコイ
ルばね28が設けられ、これによりチャイルドシート本
体部材16はリクライニング角度が最小の位置に付勢さ
れている。チャイルドシート本体部材16のフレームの
ブラケット16Aは案内溝24に沿って円弧状に配列さ
れた複数個の孔30を有し、支持ブラケット22は孔3
0と共働してチャイルドシート本体部材16のリクライ
ニング角度が変化しないようチャイルドシート本体部材
をベース部材14に対し固定するストッパ32を支持し
ている。
【0045】図4に詳細に示されている如く、ストッパ
32は一端にてベース部材14の支持ブラケット22に
固定されたケーシング34と、ケーシング34により往
復動可能に支持されたピン36と、ピン36の大径部と
ケーシング34の他端との間に弾装されピン36を図4
に示された標準位置へ付勢する圧縮コイルばね38とを
有している。ピン36は標準位置にあるときにはその一
端が孔30に嵌入し、これによりチャイルドシート本体
部材16がリクライニング角度変化方向にベース部材1
4に対し相対変位することを阻止する。
【0046】チャイルドシート本体部材16のリクライ
ニング角度を変更する場合には、ピン36の他端に設け
られたノブ40が把持され、圧縮コイルばね38が圧縮
される方向へピン36がケーシング34に対し相対的に
駆動され、ピン36の一端が孔30より出た状態でチャ
イルドシート本体部材16のリクライニング角度が所望
の角度に設定され、その状態にてピン36の一端が最寄
りの孔30に嵌め込まれる。
【0047】また図4に示されている如く、ケーシング
34のノブ40の側の外周にはソレノイド42が設けら
れており、ソレノイド42は電磁的に付勢されるとピン
36の大径部を吸引し、これによりピン36の一端を孔
30より引き出す。かくしてストッパ32は引張りコイ
ルばね28と共働してリクライニング角度が最小の位置
へチャイルドシート本体部材16をベース部材14に対
し相対的に駆動する駆動装置18を構成している。尚図
示には示されていないが、チャイルドシート本体部材1
6が上述の如く揺動しリクライニング角度が最小の位置
に到達すると、揺動ストッパによりそれ以上の揺動が阻
止されると共に、ストッパ32によりチャイルドシート
本体部材16の揺動が阻止されるようになっている。
【0048】ストッパ32のソレノイド42は信号伝達
経路44により電子制御装置46に接続されている。信
号伝達経路44はシート10のシートバック20の下端
に設けられ図には示されていない一対のロアアンカー部
材の間に位置する第一のコネクタ48と、ベース部材1
4の四つの側面の下縁に設けられそれぞれ対応する一対
の固定フックの間に位置する第二のコネクタ50とを含
んでいる。これらのコネクタは一対の固定フックが対応
するロアアンカー部材に固定される際に自動的に接続さ
れるようになっている。
【0049】特に図示の実施形態に於いては、第一のコ
ネクタ48が何れの第二のコネクタ50に接続されるか
により実際に接続される端子の組合せが異なり、従って
第一のコネクタ48及び第二のコネクタ50を経て信号
伝達経路44により電子制御装置46へ供給される信号
に基づき電子制御装置46は第一のコネクタ48が何れ
の第二のコネクタ50に接続されているかを判定するこ
とができるようになっている。
【0050】例えば第一のコネクタ48及び第二のコネ
クタ50がそれぞれA〜D及びa〜dの端子を含み、チ
ャイルドシート10の向きに応じて互いに接続される端
子の組合せが下記の表1の如く異なるよう構成される。
【0051】 更に図示の実施形態に於いては、ベース部材14には該
ベース部材に対するチャイルドシート本体部材16の相
対位置を検出することによりチャイルドシートのリクラ
イニング角度θを検出する角度センサ52が設けられて
おり、角度センサ52により検出されたリクライニング
角度θを示す信号は信号伝達経路44を経て電子制御装
置46へ供給される。
【0052】電子制御装置46は後述の如くプリクラッ
シュセンサ54の検出結果に基づき前突の虞れを判定
し、前突の虞れがあるときには警報装置56を作動させ
て乗員に前突の虞れがある旨の警報を発する。また電子
制御装置46は前突の虞れがあるときには第一のコネク
タ48に対し何れの第二のコネクタ50が接続されてい
るかにより、シート12に対するベース部材14の取り
付け方向、即ちシート12に対するチャイルドシート1
0の向きを判定する。
【0053】また電子制御装置46は、チャイルドシー
ト10が後向きに設置されている場合に於いては角度セ
ンサ52により検出されたリクライニング角度θに基づ
きリクライニング角度が最小の位置にあるか否か、即ち
リクライニング角度θの低減によって幼児が受ける前突
の影響を低減し得る余地がないか否かを判定し、リクラ
イニング角度が最小の位置にないときにはストッパ32
へ制御信号を出力してリクライニング角度が最小の位置
になるようチャイルドシート本体部材16をベース部材
14に対し相対的に駆動する。
【0054】尚電子制御装置46はCPU、ROM、R
AM、入出力ポート装置等を含み、これらが双方向性の
コモンバスにより互いに接続された周知の構成のマイク
ロコンピュータ及び駆動回路よりなるものであってよ
い。またプリクラッシュセンサ54はそれぞれ車輌の前
面に設けられ、超音波や電波により車輌の前方の物体ま
での距離Dを検出する。
【0055】次に図4に示されたフローチャートを参照
して第一の実施形態に於けるチャイルドシート装置の作
動について説明する。尚図4に示されたフローチャート
による制御は図には示されていないイグニッションスイ
ッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行
される。
【0056】まずステップ10に於いては角度センサ5
2により検出されたリクライニング角度θを示す信号及
びプリクラッシュセンサ54により検出された距離Dを
示す信号の読み込みが行われ、ステップ20に於いては
チャイルドシート10が後向きに設置されているか否か
の判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのまま
ステップ10へ戻り、肯定判別が行われたときにはステ
ップ30へ進む。
【0057】ステップ30に於いては前回検出された距
離Dと今回検出された距離Dとの偏差ΔDが演算され、
ステップ40に於いては距離D及び偏差ΔDに基づき前
突の逼迫度Rが演算される。この場合、逼迫度Rは距離
Dが小さいほど大きく偏差ΔDが大きいほど大きい値に
なるよう、例えば距離D及び偏差ΔDの関数として演算
される。
【0058】ステップ50に於いては例えば逼迫度Rが
基準値Ro(正の定数)を越えているか否かの判別によ
り、車輌が前突する虞れがあるか否かの判別が行われ、
否定判別が行われたときにはそのままステップ10へ戻
り、肯定判別が行われたときにはステップ60へ進む。
【0059】ステップ60に於いては警報装置56へ制
御信号が出力されることにより車輌の乗員に前突の虞れ
がある旨の警報が発せられ、ステップ70に於いてはチ
ャイルドシート10のリクライニング角度θが最小値で
あるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときに
はそのままステップ10へ戻り、否定判別が行われたと
きにはステップ80に於いて駆動装置18が作動され、
これによりリクライニング角度θが最小値になるようチ
ャイルドシート本体部材16がベース部材14に対し相
対的に駆動される。
【0060】かくして図示の第一の実施形態によれば、
チャイルドシート10がシート12に後向きに設置され
且つリクライニング角度θが例えば図1に示されている
如く大きく設定された状態にて車輌が走行している場合
に於いて、車輌が前突する虞れがあるときには、ステッ
プ20及び50に於いて肯定判別が行われ、ステップ6
0に於いて警報装置56が作動されることにより車輌の
乗員に前突の虞れがある旨の警報が発せられ、ステップ
70に於いて否定判別が行われ、これによりステップ8
0に於いてリクライニング角度θが最小値になるようチ
ャイルドシート本体部材16がベース部材14に対し相
対的に駆動される。
【0061】従ってチャイルドシート10に載せられた
幼児58は前突に先立ってチャイルドシート本体部材1
6のシートバック部により前突の影響より保護される状
態にもたらされるので、チャイルドシート10のリクラ
イニング角度θが最小値以外の角度のままである場合に
比して、幼児に対する前突の影響、例えば前突によりシ
ート12に対し相対的に車輌後方へ変位する車輌部材に
よる損傷を確実に且つ効果的に低減することができる。
【0062】特に図示の第一の実施形態によれば、チャ
イルドシート本体部材16は前突の虞れがあることによ
り最小リクライニング角度の位置へ駆動されると、スト
ッパ32及び揺動ストッパにより揺動が阻止されるの
で、車輌の前突時に慣性力等によってチャイルドシート
本体部材16がベース部材14に対し相対的にリクライ
ニング角度増大方向へ揺動すること及びこれに起因して
幼児に悪影響が及ぶことを確実に防止することができ
る。
【0063】また図示の第一の実施形態によれば、ステ
ップ20及び50に於いて肯定判別が行われた場合にの
み、換言すればチャイルドシート10が後向きに設置さ
れ且つ前突の虞れがある場合にのみ、リクライニング角
度θが最小値になるようチャイルドシート本体部材16
がベース部材14に対し相対的に駆動されるので、チャ
イルドシート10が後向き以外の方向にて設置されてい
る場合や前突以外の衝突の虞れがある場合にチャイルド
シート本体部材16が不必要に駆動されることを確実に
防止することができる。
【0064】また図示の第一の実施形態によれば、ステ
ップ70に於いて否定判別が行われた場合にのみ、換言
すればリクライニング角度θが最小値以外の角度である
場合にのみ、リクライニング角度θが最小値になるよう
チャイルドシート本体部材16がベース部材14に対し
相対的に前後方向に揺動されるので、リクライニング角
度θの低減によって幼児が受ける前突の影響を低減し得
る余地がない状況に於いてチャイルドシート本体部材1
6が不必要に駆動されることを確実に防止することがで
きる。
【0065】また図示の第一の実施形態によれば、一対
の固定フックを対応するロアアンカー部材に固定するこ
とにより第一のコネクタ48及び第二のコネクタ50が
自動的に接続されるので、これらのコネクタを容易に接
続することができると共に、コネクタの接続し忘れを防
止することができ、また第一のコネクタ48に対し何れ
の第二のコネクタ50が接続されているかにより、シー
ト12に対するチャイルドシート10の向きが判定され
るので、チャイルドシート10の設置方向を判定するた
めの特別のセンサは不要であり、従って設置方向を判定
するための特別のセンサが使用される場合に比してチャ
イルドシート10のコストを節減することができる。尚
このことは後述の他の実施形態についても同様である。
【0066】また図示の第一の実施形態によれば、前突
の虞れがあるときにはストッパ32の作動が自動的に解
除されるので、ストッパ32の操作によりチャイルドシ
ート本体部材16のリクライニング角度を所望の角度に
設定し得る状況を確保しつつ、リクライニング角度が最
小値以外の角度に設定されている限り、前突の虞れがあ
るときにはリクライニング角度の如何に拘わらず確実に
チャイルドシート本体部材16をベース部材14に対し
相対的に駆動することができる。
【0067】また図示の第一の実施形態によれば、チャ
イルドシート本体部材16は引張りコイルばね28のば
ね力によりベース部材14に対し相対的に駆動されるの
で、外部よりのエネルギの供給が必要な電動機等により
チャイルドシート本体部材が駆動される場合に比して、
消費エネルギを低減することができる。
【0068】第二の実施形態 図6は本発明によるチャイルドシート装置の第二の実施
形態を制御前の状態について示す概略構成図、図7は第
二の実施形態を制御完了状態について示す側面図、図8
及び図9はそれぞれ図6に示されたベース部材の要部を
示す拡大平断面図及び拡大縦断面図である。尚これらの
図に於いて、図1乃至図3に示された部分に対応する部
分にはこれらの図に於いて付された符号と同一の符号が
付されている(このことは後述の他の実施形態について
も同様である)。
【0069】この実施形態に於いては、ベース部材14
はそのフレームに固定されベース部材の底面に平行に延
在する円板部材60を有し、チャイルドシート本体部材
16は円板部材60を貫通して上下方向に延在する支持
軸62を有している。円板部材60はベアリング64を
介して円板部材に垂直な軸線66の周りに回転可能に支
持軸62を支持しており、支持軸62の下端には支持軸
が円板部材60より抜け出すことを阻止するフランジと
しても機能する歯車68が固定されている。歯車68は
ベース部材14に設けられた電動機70により減速歯車
列72を介して回転駆動される。
【0070】円板部材60上には支持軸62と一体に形
成されチャイルドシート本体部材16に固定された円板
部材74が載置され、軸線66の周りに回転可能に支持
されている。円板部材60及び74にはそれぞれ互いに
整合可能な孔76及び78が設けられており、通常時に
は第一の実施形態のストッパ32と実質的に同一の構造
を有するストッパ80のピン82が孔76及び78に嵌
入し、これにより円板部材74が円板部材60に対し相
対的に回転することを阻止するようになっている。かく
して歯車68、電動機70、減速歯車列72、ストッパ
80等はベース部材14に対し相対的にチャイルドシー
ト本体部材16を回転駆動する駆動装置84を構成して
いる。
【0071】またこの実施形態に於いては、電子制御装
置46は何れの第二のコネクタ50が第一のコネクタ4
8に接続されているかによりチャイルドシート10の向
きを判定することができると共に、何れのシートの第一
のコネクタ48が第二のコネクタ50に接続されている
かによりチャイルドシート10が車輌の進行方向を基準
に右側及び左側の何れに設置されているかを判定するこ
とができるようになっている。更にこの実施形態に於い
ては、電子制御装置46にはそれぞれ車輌の左右の側面
に設けられたプリクラッシュセンサ86L及び86Rに
より検出された車輌の側方の物体までの距離Dl及びDr
を示す信号が入力される。
【0072】電子制御装置46は後述の如くプリクラッ
シュセンサ86L及び86Rの検出結果に基づき側突の
虞れを判定し、側突の虞れがあるときには警報装置56
を作動させて乗員に側突の虞れがある旨の警報を発す
る。また電子制御装置46は側突の虞れがあるときには
第一のコネクタ48と第二のコネクタ50との接続関係
により、シート12に対するチャイルドシート10の向
き及びチャイルドシート10が車輌の左側及び右側の何
れに設置されているかを判定する。
【0073】更に電子制御装置46は、チャイルドシー
ト10が前向き又は後向きにて側突を受ける側に設置さ
れている場合には、駆動装置84を制御してチャイルド
シート10のシートバックの側が側突の側になるようチ
ャイルドシート本体部材16をベース部材14に対し相
対的に回転させる。
【0074】尚図には詳細に示されていないが、円板部
材74が円板部材60に対し相対的に所定の回転位置ま
で回転すると、そのことが図には示されていないリミッ
トスイッチにより検出され、これにより電動機70が停
止され、またストッパ80のピン82が孔78に対し軸
線66の周りに90°隔置された位置にて円板部材74
に設けられた孔78A又は78Bに嵌入することにより
円板部材74はその回転位置に固定される。
【0075】次に図10に示されたフローチャートを参
照して第二の実施形態に於けるチャイルドシート装置の
作動について説明する。尚図10に示されたフローチャ
ートによる制御も図には示されていないイグニッション
スイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し
実行される。
【0076】まずステップ110に於いてはプリクラッ
シュセンサ86L及び86Rにより検出された車輌の側
方の物体までの距離Dl及びDrを示す信号等の読み込み
が行われ、ステップ120に於いて前回検出された距離
Dlfと今回検出された距離Dlとの偏差ΔDlが演算され
ると共に、前回検出された距離Drfと今回検出された距
離Drとの偏差ΔDrが演算される。
【0077】ステップ130に於いては距離Dl及び偏
差ΔDlに基づき左方よりの側突の逼迫度Rlが演算され
ると共に、距離Dr及び偏差ΔDrに基づき右方よりの側
突の逼迫度Rrが演算される。この場合、逼迫度Rl及び
Rrはそれぞれ距離Dl、Drが小さいほど大きく偏差Δ
Dl、ΔDrが大きいほど大きい値になるよう、例えば距
離Dl及び偏差ΔDlの関数、距離Dr及び偏差ΔDrの関
数として演算される。
【0078】ステップ140に於いては例えば逼迫度R
lが基準値Ro(正の定数)を越えているか否かの判別に
より、車輌が左方よりの側突を受ける虞れがあるか否か
の判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのまま
ステップ180へ進み、肯定判別が行われたときにはス
テップ150に於いて警報装置56へ制御信号が出力さ
れることにより車輌の乗員に左方よりの側突の虞れがあ
る旨の警報が発せられる。
【0079】ステップ160に於いてはチャイルドシー
ト10が車輌の左側に設置されているか否かの判別が行
われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ1
10へ戻り、肯定判別が行われたときにはステップ17
0に於いてチャイルドシート10が前向き又は後向きに
設置されているか否かの判別が行われる。
【0080】チャイルドシート10が横向きに設置され
ているときにはそのままステップ110へ戻り、チャイ
ルドシート10が前向きに設置されているときにはステ
ップ180に於いて駆動装置84に制御信号が出力され
ることによりチャイルドシート本体部材16がベース部
材14に対し相対的に上方より見て反時計廻り方向へ実
質的に90°回転駆動され、チャイルドシート10が後
向きに設置されているときにはステップ180に於いて
チャイルドシート本体部材16がベース部材14に対し
相対的に上方より見て時計廻り方向へ実質的に90°回
転駆動される。
【0081】同様に、ステップ190に於いては例えば
逼迫度Rrが基準値Ro(正の定数)を越えているか否か
の判別により、車輌が右方よりの側突を受ける虞れがあ
るか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときには
そのままステップ110へ戻り、肯定判別が行われたと
きにはステップ200に於いて警報装置56へ制御信号
が出力されることにより車輌の乗員に右方よりの側突の
虞れがある旨の警報が発せられる。
【0082】ステップ210に於いてはチャイルドシー
ト10が車輌の右側に設置されているか否かの判別が行
われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ1
10へ戻り、肯定判別が行われたときにはステップ22
0に於いてチャイルドシート10が前向き又は後向きに
設置されているか否かの判別が行われる。
【0083】チャイルドシート10が横向きに設置され
ているときにはそのままステップ110へ戻り、チャイ
ルドシート10が前向きに設置されているときにはステ
ップ230に於いて駆動装置84に制御信号が出力され
ることによりチャイルドシート本体部材16がベース部
材14に対し相対的に上方より見て時計廻り方向へ実質
的に90°回転駆動され、チャイルドシート10が後向
きに設置されているときにはステップ230に於いてチ
ャイルドシート本体部材16がベース部材14に対し相
対的に上方より見て反時計廻り方向へ実質的に90°回
転駆動される。
【0084】かくして図示の第二の実施形態によれば、
チャイルドシート10がシート12の左側の位置に前向
きにて設置された状態で車輌が走行している場合に於い
て、車輌が左側より側突される虞れがあるときには、ス
テップ140、160及び170に於いて肯定判別が行
われ、ステップ150に於いて警報装置56が作動され
ることにより車輌の乗員に左側より側突される虞れがあ
る旨の警報が発せられ、ステップ180に於いてチャイ
ルドシート本体部材16が回転駆動されることにより左
側のドアを背にするよう方向転換される。
【0085】同様に、チャイルドシート10がシート1
2の右側の位置に前向きにて設置された状態で車輌が走
行している場合に於いて、車輌が右側より側突される虞
れがあるときには、ステップ140に於いて否定判別が
行われ、ステップ190、210及び220に於いて肯
定判別が行われ、ステップ200に於いて警報装置56
が作動されることにより車輌の乗員に右側より側突され
る虞れがある旨の警報が発せられ、ステップ230に於
いてチャイルドシート本体部材16が回転駆動されるこ
とにより右側のドア88を背にするよう方向転換され
る。
【0086】従ってチャイルドシート10に載せられた
幼児58は側突に先立ってチャイルドシート本体部材1
6のシートバック部により側突の影響より保護される状
態にもたらされるので、チャイルドシート本体部材16
が回転駆動されないチャイルドシートの場合に比して、
幼児に対する側突の影響、例えば側突によりシート12
に対し相対的に車輌内方へ変位する車輌部材による損傷
を確実に且つ効果的に低減することができる。
【0087】特に図示の第二の実施形態によれば、チャ
イルドシート本体部材16は側突の虞れがあることによ
り横向きの位置へ駆動されると、ストッパ80により回
転が阻止されるので、車輌の側突時に慣性力等によって
チャイルドシート本体部材16がベース部材14に対し
相対的に回転すること及びこれに起因して幼児に悪影響
が及ぶことを確実に防止することができる。
【0088】また図示の第二の実施形態によれば、ステ
ップ140及び160又はステップ190及び210に
於いて肯定判別が行われた場合にのみ、換言すればチャ
イルドシート10が側突の虞れがある側にて前向き又は
後向きに設置されている場合にのみ、側突側のドアを背
にするようチャイルドシート本体部材16がベース部材
14に対し相対的に回転されるので、側突以外の衝突の
虞れがある場合やチャイルドシート10が側突の虞れが
ある側とは反対の側に設置されている場合にチャイルド
シート本体部材16が不必要に回転されることを確実に
防止することができる。
【0089】また図示の第二の実施形態によれば、ステ
ップ170又は220に於いて肯定判別が行われた場合
にのみ、換言すればチャイルドシート10が前向き又は
後向きに設置されている場合にのみ、側突側のドアを背
にするようチャイルドシート本体部材16がベース部材
14に対し相対的に回転されるので、チャイルドシート
本体部材を回転させる必要がない状況に於いてチャイル
ドシート本体部材16が不必要に回転されることを確実
に防止することができる。
【0090】また図示の第二の実施形態によれば、側突
の虞れがあるときにはストッパ80の作動が自動的に解
除されるので、通常時にチャイルドシート本体部材16
がベース部材14に対し相対的に回転することを確実に
防止しつつ、側突の虞れがある場合には確実にチャイル
ドシート本体部材16をベース部材14に対し相対的に
回転させることができる。
【0091】尚図示の実施形態に於いては、ステップ1
70及び220に於いてチャイルドシート10が前向き
又は後向きに設置されているか否かの判別が行われるよ
うになっているが、チャイルドシート10が側突される
側を背にした状態にて設置されているか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ110へ戻
り、否定判別が行われたときにはそれぞれステップ18
0及び230へ進み、これらのステップに於いてチャイ
ルドシート本体部材16が側突される側を背にするよう
ベース部材14に対し相対的に回転されるよう修正され
てもよい。
【0092】第三の実施形態 図11は本発明によるチャイルドシート装置の第三の実
施形態を制御前の状態について示す概略構成図、図12
は第三の実施形態を制御完了状態について示す側面図、
図13は図11に示されたベース部材の要部を示す拡大
平断面図、図14は図13の線XIV-XIVに沿う拡大縦断
面図である。
【0093】この実施形態に於いては、ベース部材14
はそのフレームに固定されベース部材の底面に平行に延
在する実質的に矩形の支持面を有する支持部材90を有
し、支持部材90の前縁及び後縁には実質的に互いに対
向して開口するU形の断面形状を有するガイド部90F
及び90Rが設けられている。支持部材90の上方には
チャイルドシート本体部材16のフレームに固定された
矩形平板状の往復動部材92が配置され、往復動部材9
2はその前縁及び後縁がそれぞれガイド部90F及び9
0Rに往復動可能に係合している。
【0094】往復動部材92の下面にはチャイルドシー
ト10の横方向に延在するラックバー94が固定されて
いる。ラックバー94には減速歯車列96を介して電動
機98により回転駆動されるピニオン100が噛合して
おり、これにより往復動部材92は必要に応じて支持部
材90に対し相対的に横方向へ駆動されるようになって
いる。
【0095】支持部材90及び往復動部材92にはそれ
ぞれ互いに整合する孔102及び103が設けられてお
り、通常時には第一の実施形態のストッパ32と実質的
に同一の構造を有するストッパ104のピン106が孔
102及び103に嵌入し、これにより往復動部材92
が支持部材90に対し相対的に変位することを阻止する
ようになっている。かくしてラックバー94、減速歯車
列96、電動機98、ピニオン100、ストッパ104
等は互いに共働してチャイルドシート本体部材16をベ
ース部材14に対し相対的に車輌横方向へ駆動する駆動
装置108を構成している。
【0096】尚図には詳細に示されていないが、往復動
部材92が支持部材90に対し相対的に所定の限界位置
まで移動すると、そのことが図には示されていないリミ
ットスイッチにより検出され、これにより電動機98が
停止され、またストッパ104のピン106が孔103
に対し横方向に隔置された位置にて往復動部材92に設
けられた孔103A又は103Bに嵌入することにより
往復動部材92はその位置に固定される。
【0097】またこの実施形態に於いては、チャイルド
シート10は、第二の実施形態のステップ170及び2
20が省略され、ステップ180及び230に相当する
ステップに於いてそれぞれチャイルドシート本体部材1
6がベース部材14に対し相対的に右側方向及び左側方
向へ駆動される点を除き、図9に示されたフローチャー
トと同様のフローチャートに従って制御される。
【0098】従ってこの実施形態によれば、車輌が左側
より側突される虞れがあるときには、チャイルドシート
本体部材16がベース部材14に対し相対的に右側方向
へ自動的に駆動され、車輌が右側より側突される虞れが
あるときには、チャイルドシート本体部材16がベース
部材14に対し相対的に左側方向へ自動的に駆動される
ので、何れの場合にも側突を受ける側のドア88等より
幼児58を離し、これによりチャイルドシート本体部材
16が横方向へ移動されない場合に比して、幼児に対す
る側突の影響を確実に且つ効果的に低減することができ
る。
【0099】特に図示の第三の実施形態によれば、チャ
イルドシート本体部材16は側突の虞れがあることによ
り所定の位置まで横方向へ移動されると、ストッパ10
4により横方向の移動が阻止されるので、車輌の側突時
に慣性力等によってチャイルドシート本体部材16がベ
ース部材14に対し相対的に変位すること及びこれに起
因して幼児に悪影響が及ぶことを確実に防止することが
できる。
【0100】また図示の第三の実施形態によれば、チャ
イルドシート10が側突の虞れがある側に設置されてい
る場合にのみ、側突の虞れがある側より離れるようチャ
イルドシート本体部材16がベース部材14に対し相対
的に横方向へ移動されるので、側突以外の衝突の虞れが
ある場合やチャイルドシート10が側突の虞れがある側
とは反対の側に設置されている場合にチャイルドシート
本体部材16が不必要に移動されることを確実に防止す
ることができる。
【0101】また図示の第三の実施形態によれば、側突
の虞れがあるときにはストッパ104の作動が自動的に
解除されるので、通常時にチャイルドシート本体部材1
6がベース部材14に対し相対的に横方向へ移動するこ
とを確実に防止しつつ、側突の虞れがある場合には確実
にチャイルドシート本体部材16をベース部材14に対
し相対的に横方向へ移動させることができる。
【0102】第四の実施形態 図15は本発明によるチャイルドシート装置の第四の実
施形態を制御前の状態について示す概略構成図、図16
は第四の実施形態を制御完了状態について示す側面図、
図17は図15に示されたベース部材の要部を示す拡大
縦断面図である。
【0103】この実施形態に於いては、チャイルドシー
ト本体部材16は通常時には図15に示されている如く
リクライニング角度が最小の位置にあり、必要に応じて
ベース部材14に対し相対的に前後方向に揺動変位する
ようになっている。チャイルドシート本体部材16は上
述の第一の実施形態と同様の構造により案内され、駆動
装置110により駆動される。尚図15及び図16に於
いて、符号112はチャイルドシート10に設けられた
シートベルトを示している。
【0104】駆動装置110はブラケット16Aの下縁
に設けられたラック歯114と噛合するピニオン116
含み、ピニオン114は減速歯車列118を介して電動
機120により回転駆動される。第一の実施形態の場合
と同様、ストッパ32を解除することによりチャイルド
シート本体部材16のリクライニング角度を変更し設定
することができるが、第一の実施形態に於ける引張りコ
イルばね28の如き付勢手段は設けられていない。電動
機120及びストッパ32は電子制御装置46により制
御され、この実施形態は他の点については第一の実施形
態と同様に構成されている。
【0105】この実施形態の電子制御装置46は図18
に示されたフローチャートに従って、第一の実施形態の
場合と同様シート12に対するチャイルドシート10の
向きを判定し、チャイルドシート10が前向きに設置さ
れている場合に於いては角度センサ52により検出され
たリクライニング角度θに基づきリクライニング角度が
最大の位置にあるか否か、即ちリクライニング角度θの
増大によって幼児が受ける前突の影響を低減し得る余地
がないか否かの判別を判定し、リクライニング角度が最
大の位置にないときにはストッパ32へ制御信号を出力
してそれを解除すると共に電動機120を駆動してリク
ライニング角度が最大の位置になるようチャイルドシー
ト本体部材16をベース部材14に対し相対的に駆動す
る。
【0106】尚図18に示されたフローチャートのステ
ップ320に於いては、チャイルドシート10が前向き
に設置されているか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはそのままステップ310へ戻り、肯定判
別が行われたときにはステップ330へ進む。またステ
ップ370に於いては、チャイルドシート10のリクラ
イニング角度θが最大値であるか否かの判別が行われ、
肯定判別が行われたときにはそのままステップ310へ
戻り、否定判別が行われたときにはステップ380に於
いて駆動装置110が作動され、これによりリクライニ
ング角度θが最大値になるようチャイルドシート本体部
材16がベース部材14に対し相対的に駆動される。ま
た図18に示されたフローチャートの他のステップは上
述の第一の実施形態の対応するステップと同様に実行さ
れる。
【0107】かくして図示の第四の実施形態によれば、
チャイルドシート10がシート12に前向きに設置され
且つリクライニング角度θが例えば図15に示されてい
る如く小さく設定された状態にて車輌が走行している場
合に於いて、車輌が前突する虞れがあるときには、ステ
ップ320及び350に於いて肯定判別が行われ、ステ
ップ360に於いて警報装置56が作動されることによ
り車輌の乗員に前突の虞れがある旨の警報が発せられ、
ステップ370に於いて否定判別が行われ、これにより
ステップ380に於いてリクライニング角度θが最大値
になるようチャイルドシート本体部材16がベース部材
14に対し相対的に駆動される。
【0108】従ってチャイルドシート10に載せられた
幼児58は前突に先立ってチャイルドシート本体部材1
6の脚を支持する部分により前突の影響より保護される
状態にもたらされるので、チャイルドシート10のリク
ライニング角度θが最大値以外の角度のままである場合
に比して、幼児に対する前突の影響を確実に且つ効果的
に低減することができる。
【0109】特に図示の第四の実施形態によれば、チャ
イルドシート本体部材16は前突の虞れがあることによ
り最大リクライニング角度の位置へ駆動されると、上述
の第一の実施形態の場合と同様ストッパ32及び揺動ス
トッパにより揺動が阻止されるので、車輌の前突時に慣
性力等によってチャイルドシート本体部材16がベース
部材14に対し相対的にリクライニング角度減少方向へ
揺動すること及びこれに起因して幼児に悪影響が及ぶこ
とを確実に防止することができる。
【0110】また図示の第四の実施形態によれば、ステ
ップ320及び350に於いて肯定判別が行われた場合
にのみ、換言すればチャイルドシート10が前向きに設
置され且つ前突の虞れがある場合にのみ、リクライニン
グ角度θが最大値になるようチャイルドシート本体部材
16がベース部材14に対し相対的に駆動されるので、
チャイルドシート10が前向き以外の方向にて設置され
ている場合や前突以外の衝突の虞れがある場合にチャイ
ルドシート本体部材16が不必要に駆動されることを確
実に防止することができる。
【0111】また図示の第四の実施形態によれば、ステ
ップ370に於いて否定判別が行われた場合にのみ、換
言すればリクライニング角度θが最大値以外の角度であ
る場合にのみ、リクライニング角度θが最大値になるよ
うチャイルドシート本体部材16がベース部材14に対
し相対的に駆動されるので、リクライニング角度θの増
大によって幼児が受ける前突の影響を低減し得る余地が
ない状況に於いてチャイルドシート本体部材16が不必
要に駆動されることを確実に防止することができる。
【0112】また図示の第四の実施形態によれば、前突
の虞れがあるときにはストッパ32の作動が自動的に解
除されるので、ストッパ32の操作によりチャイルドシ
ート本体部材16のリクライニング角度を所望の角度に
設定し得る状況を確保しつつ、リクライニング角度が最
大値以外の角度に設定されている限り、前突の虞れがあ
るときにはリクライニング角度の如何に拘わらず確実に
チャイルドシート本体部材16をベース部材14に対し
相対的に駆動することができる。
【0113】第五の実施形態 図19は本発明によるチャイルドシート装置の第五の実
施形態を制御前の状態について示す概略構成図、図20
は図19に示されたインパクトシールドを制御前の状態
(A)及び制御完了状態(B)について示す拡大側面図
である。
【0114】これらの図に於いて、130はチャイルド
シート10と一体に形成されチャイルドシートのシート
バック部の前方に横方向に延在するインパクトシールド
を示している。図示の実施形態のインパクトシールド1
30は実質的に水平に延在する部分130Aとこれと一
体をなし実質的に垂直に延在する部分130Bとを有
し、断面実質的にL形をなしている。垂直に延在する部
分130Bの上端には枢軸132により補助パネル13
4の後端が枢支されており、補助パネル134は通常時
には水平に延在する部分130Aと平行に延在すること
によりテーブルパネルとして機能し、車輌の衝突時には
後述の如くインパクトシールド130の幼児58に対す
る支持面の面積増大手段として機能する。
【0115】水平に延在する部分130A及び補助パネ
ル134は傾斜して延在するピストン装置136により
互いに連結されている。ピストン装置136は上端にて
水平に延在する部分130Aの下面に固定されたブラケ
ット138に枢着されたシリンダ140と、該シリンダ
により往復動可能に支持され下端にて水平に延在する部
分130Aの上面に固定されたブラケット142に枢着
されたピストン144とを有している。
【0116】シリンダ140の下端にはフランジ146
が設けられており、フランジ146とブラケット142
との間には圧縮コイルばね148が弾装されており、こ
れによりピストン装置136は伸張方向に付勢されてい
る。通常時には係止爪部材150の爪部がフランジ14
6に係合し、これにより圧縮コイルばね148のばね力
によりピストン装置136が伸張することを阻止するよ
うになっている。
【0117】係止爪部材150は下端にて水平に延在す
る部分130Aに枢支され、ソレノイド装置152との
間に弾装された圧縮コイルばね154により爪部がフラ
ンジ146に係合する方向へ付勢されている。ソレノイ
ド装置152は水平に延在する部分130Aに固定され
ており、電気的に付勢されると磁気的吸引力により圧縮
コイルばね154のばね力に抗して係止爪部材150を
図にて時計廻り方向へ枢動させ、これにより係止爪部材
150の爪部とフランジ146との係合を解除する。
【0118】かくしてピストン装置136、圧縮コイル
ばね148、係止爪部材150、ソレノイド装置152
等は互いに共働して補助パネル134を図19及び図2
0(A)に示された通常位置より図20(B)に示され
た制御完了位置へ枢動させる駆動装置156を構成して
おり、補助パネル134は制御完了位置に於いては垂直
に延在する部分130Bに沿って延在する。
【0119】尚補助パネル134が通常位置より制御完
了位置へ枢動すると、図には示されていないストッパに
より補助パネル134がそれ以上枢動することが阻止さ
れるようになっている。またこの実施形態に於いては、
チャイルドシート10はが前向きの状態のみにてシート
12に設置され、チャイルドシート10はベース部材を
有しておらず、そのベース部の後面にのみ第二のコネク
タ50が設けられている。
【0120】駆動装置156のソレノイド装置152は
電子制御装置46により制御され、電子制御装置46は
図21に示されたフローチャートに従って後述の如くプ
リクラッシュセンサ54の検出結果に基づき前突の虞れ
を判定し、前突の虞れがあるときには警報装置56を作
動させて乗員に前突の虞れがある旨の警報を発すると共
に、ソレノイド装置152を電気的に付勢し、これによ
り補助パネル134を通常位置より制御位置へ枢動させ
る。
【0121】尚図21に示されたフローチャートのステ
ップ410、430〜460はそれぞれ第一の実施形態
のステップ10、30〜60と同様に実行され、ステッ
プ470に於いてはソレノイド装置152が電気的に付
勢され、第一の実施形態のステップ20及び70に相当
するステップは行われない。
【0122】かくして図示の第五の実施形態によれば、
車輌が前突する虞れがあるときには、ステップ450に
於いて肯定判別が行われ、ステップ460に於いて警報
装置56が作動されることにより車輌の乗員に前突の虞
れがある旨の警報が発せられ、ステップ470に於いて
補助パネル134が通常位置より制御位置へ枢動される
ことによってインパクトシールド130の幼児58に対
する支持面の面積が増大されるので、補助パネルが枢動
されない場合に比して車輌の前突時に幼児58の上半身
がチャイルドシート10のシートバック部より前方へ離
れる方向へ移動する虞れを低減し、これにより幼児に対
する前突の影響を確実に且つ効果的に低減することがで
きる。
【0123】特に図示の第五の実施形態によれば、補助
パネル134は制御完了位置にあるときにも圧縮コイル
ばね148のばね力に抗して通常位置へ向けて枢動可能
であるので、補助パネル134が制御完了位置に不動の
状態にに固定される場合に比して、車輌の前突時に幼児
58の胸郭が慣性力によって車輌前方へ駆動される際に
幼児58の胸郭が補助パネル134より受ける圧力を低
減することができ、このことによっても幼児に対する前
突の影響を効果的に低減することができる。
【0124】また図示の第五の実施形態によれば、補助
パネル134が通常位置より制御完了位置へ枢動する
と、図には示されていないストッパにより補助パネル1
34がそれ以上枢動することが確実に阻止されるので、
補助パネル134が通常位置より制御完了位置へ枢動す
る際に幼児58の胸郭を激しく打ち付けることを確実に
防止することができる。
【0125】また図示の第五の実施形態によれば、補助
パネル134は通常時にはテーブルパネルとして機能す
るので、補助パネル134以外の特別のテーブルパネル
は不要であり、また補助パネル134はその後端にて枢
支され、車輌の前突の虞れがあるときには前端の側が上
方且つ後方へ移動するよう枢動されるので、例えば補助
パネルが垂直に延在する部分130Bに沿って実質的に
上方へ移動する場合に比して、幼児58に悪影響が及ぶ
虞れを低減することができる。
【0126】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0127】例えば上述の第一及び第四の実施形態に於
いては、案内ピン26が円弧状の溝24に沿って移動す
ることによりチャイルドシート本体部材16がベース部
材14に対し相対的に揺動するようになっているが、チ
ャイルドシート本体部材16のリクライニング角度を変
更し得る限り、チャイルドシート本体部材16は任意の
態様にてベース部材14により支持されていてよい。ま
たチャイルドシート本体部材16のリクライニング角度
を調節し得るようになっているが、チャイルドシート本
体部材16は通常時にはリクライニング角度が一定であ
るようベース部材14により支持されていてもよい。
【0128】また上述の第一の実施形態に於いては、チ
ャイルドシート本体部材16は引張りコイルばね28に
よりベース部材14に対し相対的に揺動されるようにな
っており、第五の実施形態に於いては補助パネル134
は圧縮コイルばね148により枢動されるようになって
いるが、チャイルドシート本体部材16や補助パネル1
34は他の実施形態と同様電動機により駆動されてもよ
く、また上述の各実施形態に於いてチャイルドシート本
体部材16等は圧縮空気装置、油圧装置、ガス発生式の
圧力駆動装置の如き任意の駆動装置により駆動されるよ
う修正されてよい。
【0129】また上述の各実施形態に於いては、第二の
コネクタ50はベース部材14の四つの側面に設けられ
ているが、例えばチャイルドシート10が前向き又は後
向き専用の如く一定の向きにて設置されるものであると
きには、第二のコネクタ50は一つのみであってもよ
い。また第一のコネクタ48及び第二のコネクタ50は
ISO−FIX式の固定フック及びロアアンカー部材が
互いに固定される際に自動的に接続されるようになって
いるが、これらのコネクタは手動的に接続されるように
なっていてもよい。
【0130】また上述の各実施形態に於いて、前突又は
側突の虞れの度合、即ち逼迫度が高いほどチャイルドシ
ート本体部材16等の駆動速度が速くなるよう、前突又
は側突の虞れの度合に応じて駆動装置の駆動速度が可変
制御されてもよい。
【0131】更に上述の各実施形態が任意の組合せにて
互いに組み合わされてもよい。例えば上述の第一の実施
形態と第四の実施形態とが組み合わされ、チャイルドシ
ートが後向きに設置されているときには第一の実施形態
に従って制御され、チャイルドシートが前向きに設置さ
れているときには第四の実施形態に従って制御されるよ
う構成されてもよい。
【0132】また上述の第三の実施形態と第四の実施形
態とが組み合わされ、側突の虞れがあるときにはチャイ
ルドシート本体部材16が側突される側のドアより離れ
るようベース部材14に対し相対的に横方向へ移動され
ると共に、シートバック部が側突される側になるようチ
ャイルドシート本体部材16がベース部材14に対し相
対的に回転されてもよい。
【0133】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の請求項1及び7の構成によれば、車輌の衝突時に於
けるチャイルドシートの幼児保護性能を向上させ、これ
により幼児に対する車輌衝突の影響を確実に且つ効果的
に低減することができ、また通常時に幼児の快適性を損
ねたり他の乗員に不都合を与えることを確実に防止する
ことができる。
【0134】また請求項2の構成によれば、幼児の姿勢
が制御されない場合に比して幼児に対する車輌衝突の影
響を確実に且つ効果的に低減することができ、請求項3
の構成によれば、シートに対するベース部材の取り付け
方向を検出するための特別のセンサを要することなくベ
ース部材の取り付け方向を確実に検出することができ、
従って特別のセンサが使用される場合に比してチャイル
ドシート装置のコストを低減することができる。
【0135】また請求項4の構成によれば、車輌の衝突
する側とは反対の方向へベース部材に対し相対的にチャ
イルドシート本体部材が移動されない場合に比して、幼
児に対する車輌衝突の影響を確実に且つ効果的に低減す
ることができ、請求項5の構成によれば、シートに対す
るベース部材の取り付け位置を検出するための特別のセ
ンサを要することなくベース部材の取り付け位置を検出
することができ、従って特別のセンサが使用される場合
に比してチャイルドシート装置のコストを低減すること
ができる。
【0136】また請求項6の構成によれば、チャイルド
シート本体部材に載せられた幼児が受ける衝突の影響を
低減し得る余地があるときに駆動手段が作動されるの
で、幼児が受ける衝突の影響を低減し得る余地があると
きには幼児が受ける衝突の影響を確実に且つ効果的に低
減することができると共に、幼児が受ける衝突の影響を
低減し得る余地がないときに駆動手段が不必要に作動さ
れることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチャイルドシート装置の第一の実
施形態を最大リクライニング角度の状態について示す概
略構成図である。
【図2】第一の実施形態を最小リクライニング角度の状
態について示す側面図である。
【図3】図1に示されたベース部材の要部を示す拡大断
面図である。
【図4】図3に示されたストッパを示す拡大断面図であ
る。
【図5】第一の実施形態に於ける制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明によるチャイルドシート装置の第二の実
施形態を制御前の状態について示す概略構成図である。
【図7】第二の実施形態を制御完了状態について示す側
面図である。
【図8】図6に示されたベース部材の要部を示す拡大平
断面図である。
【図9】図6に示されたベース部材の要部を示す拡大縦
断面図である。
【図10】第二の実施形態に於ける制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【図11】本発明によるチャイルドシート装置の第三の
実施形態を制御前の状態について示す概略構成図であ
る。
【図12】第三の実施形態を制御完了状態について示す
側面図である。
【図13】図11に示されたベース部材の要部を示す拡
大平断面図である。
【図14】図13の線XIV-XIVに沿う拡大縦断面図であ
る。
【図15】本発明によるチャイルドシート装置の第四の
実施形態を制御前の状態について示す概略構成図であ
る。
【図16】第四の実施形態を制御完了状態について示す
側面図である。
【図17】図15に示されたベース部材の要部を示す拡
大縦断面図である。
【図18】第四の実施形態に於ける制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【図19】本発明によるチャイルドシート装置の第五の
実施形態を制御前の状態について示す概略構成図であ
る。
【図20】図19に示されたインパクトシールドを制御
前の状態(A)及び制御完了状態(B)について示す拡
大側面図である。
【図21】第五の実施形態に於ける制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10…チャイルドシート 12…シート 14…ベース部材 16…チャイルドシート本体部材 18…駆動装置 28…引張りコイルばね 32…ストッパ 44…信号伝達経路 46…電子制御装置 48…第一のコネクタ 50…第二のコネクタ 52…角度センサ 54…プリクラッシュセンサ 56…警報装置 58…幼児 70…電動機 80…ストッパ 84…駆動装置 86L、86R…プリクラッシュセンサ 98…電動機 104…ストッパ 108…駆動装置 110…駆動装置 120…電動機 130…インパクトシールド 134…補助パネル 156…駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 卓也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石本 修一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3B087 CD00 CD02 CE00 CE09 DE00 DE08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートに固定されるベース部材と、前記ベ
    ース部材に対し相対変位可能なチャイルドシート本体部
    材と、前記ベース部材に対し相対的に前記チャイルドシ
    ート本体部材を駆動する駆動手段とを有するチャイルド
    シート装置にして、車輌の衝突の虞れを検出する手段
    と、車輌の衝突の虞れが検出されたときには前記駆動手
    段を作動させて前記チャイルドシート本体部材に載せら
    れた幼児が衝突の影響を受け難くする制御手段とを有す
    ることを特徴とするチャイルドシート装置。
  2. 【請求項2】前記チャイルドシート装置は前記シートに
    対する前記ベース部材の取り付け方向を検出する手段を
    含み、車輌の衝突の虞れを検出する前記手段は車輌の衝
    突の虞れの方向をも検出し、前記制御手段は車輌の衝突
    の虞れが検出されたときには前記ベース部材の取り付け
    方向及び前記衝突の虞れの方向に基づき前記チャイルド
    シート本体部材に載せられた幼児の姿勢が衝突の影響を
    受け難い姿勢になるよう前記駆動手段を作動させること
    を特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート装置。
  3. 【請求項3】前記チャイルドシート装置は前記駆動手段
    と前記制御手段とを接続する信号伝達経路を含み、前記
    信号伝達経路は前記ベース部材に設けられ互いに隔置さ
    れた複数個の第一のコネクタと、前記シートに設けられ
    前記第一のコネクタの何れかに接続される第二のコネク
    タとを有し、前記ベース部材の取り付け方向を検出する
    手段は何れの第一のコネクタが前記第二のコネクタに接
    続されているかにより前記シートに対する前記ベース部
    材の取り付け方向を検出することを特徴とする請求項2
    に記載のチャイルドシート装置。
  4. 【請求項4】前記チャイルドシート装置は前記シートに
    対する前記ベース部材の取り付け位置を検出する手段を
    含み、車輌の衝突の虞れを検出する前記手段は車輌の衝
    突の方向をも検出し、前記制御手段は車輌の衝突の虞れ
    が検出されたときには前記ベース部材の取り付け位置及
    び前記衝突の虞れの方向に基づき車輌の衝突する側とは
    反対の方向へ前記ベース部材に対し相対的に前記チャイ
    ルドシート本体部材を移動させることを特徴とする請求
    項1に記載のチャイルドシート装置。
  5. 【請求項5】前記チャイルドシート装置は前記駆動手段
    と前記制御手段とを接続する信号伝達経路を含み、前記
    信号伝達経路は前記ベース部材に設けられた第一のコネ
    クタと、互いに隔置された状態にて前記シートに設けら
    れ前記第一のコネクタに接続される複数個の第二のコネ
    クタとを有し、前記ベース部材の取り付け位置を検出す
    る手段は前記第一のコネクタが何れの第二のコネクタに
    接続されているかにより前記シートに対する前記ベース
    部材の取り付け位置を検出することを特徴とする請求項
    4に記載のチャイルドシート装置。
  6. 【請求項6】前記チャイルドシート装置は前記ベース部
    材に対する前記チャイルドシート本体部材の相対位置を
    検出する手段を含み、前記制御手段は前記相対位置及び
    前記衝突の虞れの方向に基づき前記チャイルドシート本
    体部材に載せられた幼児が受ける衝突の影響を低減し得
    る余地を判定し、前記余地があるときに前記駆動手段を
    作動させることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに
    記載のチャイルドシート装置。
  7. 【請求項7】シートに固定されるチャイルドシート本体
    部材と、前記チャイルドシート本体部材に固定され前記
    チャイルドシート本体部材のシートバック部の前方に延
    在するインパクトシールドとを有するチャイルドシート
    装置にして、車輌の衝突の虞れを検出する手段と、前記
    インパクトシールドの前記シートバック部に対向する面
    積を増大させる面積増大手段と、車輌の衝突の虞れが検
    出されたときには前記面積増大手段を作動させて前記チ
    ャイルドシート本体部材に載せられた幼児が衝突の影響
    を受け難くする制御手段とを有することを特徴とするチ
    ャイルドシート装置。
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