JP2001225403A - インフレーションチューブシートを用いたバッグの製造方法 - Google Patents
インフレーションチューブシートを用いたバッグの製造方法Info
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Abstract
部分に膨らみが生じることのない製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の製造方法は、(1)チューブシ
ートの4隅の側壁部分をアイロン用金型で加熱し折り目
をつける工程と、(2)アイロン用金型で加熱された部
分を冷却する工程、(3)チューブシートを溶着してバ
ッグの底部および肩部を形成する工程、および(4)底
部および肩部を冷却する工程、の各工程を含んでなる。
Description
チューブシートからバッグを製造する方法に関するもの
で、特に医療用バッグの製造に好適である。
ーション成形により筒状に成形されたプラスチックフィ
ルム、所謂チューブシートを溶着する場合、チューブシ
ートの四隅を溶着金型で溶着すると、図3に示すよう
に、恐らくは溶着時に溶融した樹脂の一部が移行して生
じたと思われるが、チューブシート10の折り目になる
部分の非溶着部との隣接部分に膨らみ14が生じてい
た。そのため、形成されたバッグは、膨らみ14の部分
の衝撃強度が低下する上、体裁上も問題があった。
ションチューブシートからバッグを製造するに際して、
チューブシートの折り目になる部分の非溶着部との隣接
部分に膨らみが生じることのない製造方法を提供するこ
とを目的とする。
題を解決するために鋭意検討の結果、チューブシートの
四隅を溶着する前に、非溶着部を含む溶着部にアイロン
をかけて予め折り目を形成しておけばよいことに想到
し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、(1)プ
ラスチック製インフレーションチューブシートの4隅
を、アイロン用金型を用いて、プラスチックの融点より
低い所定の温度で加熱し、チューブシートの4隅の側壁
部分に折り目をつける。(2)チューブシートのアイロ
ン用金型で加熱された部分を冷却する。(3)製袋用金
型を、前記折り目に隣接する側壁部分にはみ出さないよ
うに、チューブシートに当て、加熱溶着してバッグの底
部および肩部を形成する。(4)底部および肩部を冷却
する。の各工程を含んでなる、インフレーションチュー
ブを用いたバッグの製造方法に関する。尚、本発明にお
いてアイロンとは、チューブシートに折り目をつけるた
めに、プラスチックの融点より低い所定の温度で加熱す
ることを意味する。
ついて図面を用いて説明する。図1および図2は、本発
明の製造方法の説明図であり、図1はアイロン工程を示
す図、図2は溶着工程を示す図である。本発明は、イン
フレーションチューブを用いたバッグの製造方法であ
り、(1)チューブシートの4隅の側壁部分をアイロン
用金型で加熱し折り目をつける工程(アイロン工程)
と、(2)アイロン用金型で加熱された部分を冷却する
工程、(3)チューブシートを溶着してバッグの底部お
よび肩部を形成する工程(溶着工程)、および(4)底
部および肩部を冷却する工程、の各工程を含んでなる。
明する。先ず、図1に示すように、チューブシート1の
四隅を、アイロン用金型2を用いて、加圧しながら、チ
ューブシートの形成材料であるプラスチックの融点より
低い所定の温度で加熱する(アイロン工程)。これによ
りチューブシートの4隅の側壁部分に折り目11が形成
される。アイロン用金型2は、熱伝導率のよい例えばア
ルミニウムや真鍮等の金属で形成された、目的の溶着部
分の面積より若干大きなアイロン面(シートとの接触
面)を有する金型である。アイロン用金型2の温度は、
チューブシート1の形成材料によって異なり、例えばポ
リエチレンのチューブシートの場合80℃前後というよ
うに、形成材料の融点より低い適当な温度に決められ
る。金型温度を形成材料の融点以上にするとアイロン用
金型を当てた部分が白く濁るという問題が発生する。ま
た、温度が低すぎると折り目11ができない。加熱に要
する時間は金型の温度が高いほど短くなるが、例えばポ
リエチレンのチューブシート1で金型温度80℃の場
合、約3秒で折り目11が形成される。
ューブシート1は、アイロン用金型で加熱された部分が
冷却された後、溶着工程に送られ、図2に示すように、
製袋用金型3で加圧加熱され、バッグの肩部12と底部
13が形成される。この溶着工程では、製袋用金型3
が、アイロン工程で形成された折り目11に隣接する、
折り目11の無い側壁部分にはみ出さないようにする必
要がある。製袋用金型3が折り目11の無い側壁部分に
はみ出した場合、折角の折り目11の効果が発揮できな
いので、従来と同様、折り目11の非溶着部分との隣接
部分に図3に示すような膨らみ14が生じてしまう。こ
こで使用される製袋用金型3は、好ましくは、離型性を
良くするために、溶着表面に微小な凹凸面が形成されて
おり、この溶着表面には更にポリテトラフルオロエチレ
ンがコーティングされている。次に、肩部12と底部1
3を冷却し、更に、図示していない口部や必要ならばチ
ューブや吊り手段等を取り付ければバッグが出来上が
る。
ン製チューブシートを用意し、その四隅に、図1のよう
に、80℃に加熱されたアイロン用金型を適用して、圧
力0.4MPa、クリアランス0.4mmの条件で3秒加
熱し、チューブシートの側壁部分に折り目を形成した。
次に、アイロン用金型と同様の形状の真鍮製冷却金型を
用い、アイロン用金型で加熱された部分を、温度16
℃、圧力0.4MPa、クリアランス0.4mmの条件で
3.5秒冷却した。次に、この折り目の形成された四隅
に、図2のように、溶着表面に微小な凹凸面が形成さ
れ、ポリテトラフルオロエチレンがコーティングされた
製袋用金型を適用して、温度165℃、圧力0.4MP
a、クリアランス0.35mmの条件で3秒加熱し、肩
部と底部を形成した。最後に、平板状の真鍮製冷却金型
を用い、肩部と底部を、温度16℃、圧力0.25MP
a、クリアランス0.45mmの条件で3.5秒冷却
し、更に、口部を取り付けて輸液バッグを形成した。形
成されたバッグの折り目はきれいに仕上がり、シール性
も良好であった。尚、ポリエチレンとしては、東ソー
(株)製の、ニポロンZ(商品名)とペトロセン(商品
名)をそれぞれ90:10の割合でブレンドしたものを
用いた。
に、本発明の方法を採用すれば、インフレーションチュ
ーブシートを用いてバッグを形成しても、バッグの折り
目に膨らみが生じたり、シール性が悪くなったりするこ
とが無い。
工程を示す。
を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 以下の(1)〜(4)の工程を含んでな
るインフレーションチューブシートを用いたバッグの製
造方法。 (1)プラスチック製インフレーションチューブシート
の4隅を、アイロン用金型を用いて、プラスチックの融
点より低い所定の温度で加熱し、チューブシートの4隅
の側壁部分に折り目をつける。 (2)チューブシートのアイロン用金型で加熱された部
分を冷却する。 (3)製袋用金型を、前記折り目に隣接する側壁部分に
はみ出さないように、チューブシートに当て、加熱溶着
してバッグの底部および肩部を形成する。 (4)底部および肩部を冷却する。
Priority Applications (1)
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JP2000040453A JP3887813B2 (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | インフレーションチューブシートを用いたバッグの製造方法 |
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JP3887813B2 JP3887813B2 (ja) | 2007-02-28 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005279108A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Terumo Corp | 医療用容器の製造方法および医療用容器 |
-
2000
- 2000-02-18 JP JP2000040453A patent/JP3887813B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005279108A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Terumo Corp | 医療用容器の製造方法および医療用容器 |
JP4568521B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2010-10-27 | テルモ株式会社 | 医療用容器の製造方法および医療用容器 |
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---|---|
JP3887813B2 (ja) | 2007-02-28 |
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