JP2001223202A - 半導体ウエハの薄層化方法および半導体ウエハの裏面研削装置 - Google Patents
半導体ウエハの薄層化方法および半導体ウエハの裏面研削装置Info
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Abstract
の高品質化および高信頼性化を図る。 【解決手段】 ウエハ11の表面に保護テープ12を貼
り付けてウエハ11の裏面を研削・エッチングするに際
して、ウエハ11の外径Wと保護テープ12の外形Lと
を、L=W−a(0mm<a≦3mm)なる関係が成立する
ように設定する。このように、ウエハ11の外径よりも
保護テープ12の外径を小さくして、エッチング時に、
薬液16が保護テープ12上に溜まること無く落下させ
て、薬液16のウエハ11表面への浸透による汚染をな
くす。また、上記LとWとの差を3mm以下にして、研削
時に、ウエハ11の振動を抑えて、安定した裏面研削を
行う。こうして、半導体デバイスの高品質化および高信
頼性化を図る。
Description
表面に保護テープを貼り付けて裏面を研削・エッチング
する半導体ウエハの薄層化方法、および、表面に保護テ
ープが貼り付けられた半導体ウエハの裏面を研削する半
導体ウエハの裏面研削装置に関する。
薄型化が要求されるようになってきている。この薄型化
を実現するために、半導体の組立て工程において、ウエ
ハプロセスが完了した後にウエハの厚さを薄くする工程
が導入されている。この工程においては、一般に、ウエ
ハ表面に保護テープを貼り付けた後、研削によって当該
ウエハの裏面を削り込むようにしている。
ためや、研削加工時のウエハダメージ層を除去して半導
体チップの抗折強度を強くするために、研削工程を終了
したウエハの裏面をウエットエッチング(以下、単にエ
ッチングと言う)する場合が増えている。
貼り付けて裏面研削する場合、その保護テープの大きさ
は、ウエハ外形と同等あるいはそれ以上の大きさに設定
している。その理由は、研削工程において、ウエハと研
削ステージとの間に位置する保護テープの外径をウエハ
の外径と同等かそれ以上にすることによって、ウエハと
研削ステージとの間に保護テープを均一に存在させてウ
エハの振動を抑え、安定した裏面研削を行うことができ
るからである。
付ける方法としては、特開平6‐310480号公報に
開示されているように、長尺テープをウエハの表面に貼
り付けた後、ウエハ外周縁に沿って当該テープを切断す
るのが一般的である。これに対して、予め円形にカット
したシートをウエハ表面に貼り付ける方法も実用化され
ている。
エッチングする薄層化方法の説明図である。この薄層化
方法においては、先ず、図5(a)に示すように、ウエハ
1の表面に保護テープ2を貼り付け、ウエハ1の周囲に
はみ出した保護テープ2をウエハ外周縁に沿ってカッタ
3で切断する。次に、図5(b)に示すように、保護テー
プ2を介してウエハ1を研削用吸着テーブル4に固定す
る。そして、この研削用吸着テーブル4を回転させなが
ら、ウエハ1の裏面を回転する砥石5に接触させて研削
する。そうした後、図5(c)に示すように、研削後のウ
エハ1を、保護テープ2を介してエッチング用吸着テー
ブル6に固定する。そして、エッチング用吸着テーブル
6を回転させながらウエハ1の上方から薬液7を流し、
ウエハ1の裏面をエッチングするのである。
来のウエハの裏面を研削した後にエッチングする薄層化
方法においては、次のような問題がある。すなわち、図
6に示すように、ウエハ1の外径Wよりも保護テープ2
の外径Lの方大きい場合には、上記エッチング時に、ウ
エハ1の外周部における保護テープ2上に薬液7が溜ま
る。そして、この溜まった薬液7の一部7'がウエハ1
の表面側に浸透して、表面を汚染するのである。
2の外径Lとが同サイズである場合には、薬液7によっ
てウエハ1の外周縁がエッチングされ、次第にウエハ1
の外径Wが小さくなる。その結果、保護テープ2の外径
Lの方が相対的に大きくなるため、上述と同じ現象が生
じ、ウエハ1の表面が汚染されることになる。すなわ
ち、W≦Lの場合には、デバイスの品質と信頼性との劣
化が免れないのである。
汚染を無くし、半導体デバイスの高品質化および高信頼
性化を図ることができる半導体ウエハの薄層化方法、及
び、上記半導体ウエハの薄層化方法を実現するために、
表面に保護テープが貼り付けられた半導体ウエハの裏面
を研削する半導体ウエハの裏面研削装置を提供すること
にある。
め、第1の発明は、半導体ウエハの表面に保護テープを
貼り付ける工程と当該半導体ウエハの裏面をエッチング
する工程を備えて,上記半導体ウエハの厚みを薄くする
半導体ウエハの薄層化方法において、上記保護テープの
サイズは、上記半導体ウエハのサイズより小さいことを
特徴としている。
導体ウエハを吸着ステージ上に固定し、上記半導体ウエ
ハ裏面をエッチングする際に、供給された薬液は、半導
体ウエハ外周部において保護テーブ上に溜まること無く
落下する。こうして、上記薬液液が上記半導体ウエハの
表面に浸透して汚染することが避けられる。
に保護テープを貼り付ける工程と,当該半導体ウエハの
裏面を研削する工程と,上記研削後の裏面をエッチング
する工程を備えて,上記半導体ウエハの厚みを薄くする
半導体ウエハの薄層化方法において、上記保護テープの
サイズは、上記半導体ウエハのサイズより小さいことを
特徴としている。
導体ウエハを吸着ステージ上に固定し、上記半導体ウエ
ハ裏面を研削した後にさらにエッチングする場合に、供
給された薬液は、半導体ウエハ外周部において保護テー
ブ上に溜まること無く落下する。こうして、上記薬液が
上記半導体ウエハの表面に浸透して汚染することが避け
られる。
ウエハの薄層化方法は、上記半導体ウエハの外径Wと上
記保護テープの外径Lとが、 L=W−a(0mm<a≦3mm) なる関係を有するように成すことが望ましい。
砥石による研削力に起因する振動によって上記半導体ウ
エハの周辺が割れたりすることなく安定して上記研削が
行われる。また、上記裏面エッチングの際に、上記半導
体ウエハと吸着ステージとの間に在る上記保護テープの
外径が上記半導体ウエハの外径よりも大きくなることが
無く、安定して上記エッチングが行われる。
ウエハの薄層化方法は、上記保護テープの外周部が上記
半導体ウエハにおけるウエハエッジの面取り部に掛らな
いようにすることが望ましい。
り付けられた保護テープの外周部はウエハエッジの面取
り部に掛らないようになっている。したがって、上記貼
り付けられた保護テープは、外周端から剥がれることは
ない。
ズよりも小さいサイズの保護テープが表面に貼り付けら
れた上記半導体ウエハの裏面を研削する半導体ウエハの
裏面研削装置であって、上記半導体ウエハの表面におけ
る上記保護テープが貼り付けられた第1領域を上記保護
テープを介して吸着固定する第1吸着ステージと、上記
半導体ウエハの表面外周部における上記保護テープが貼
り付けられていない第2領域を吸着固定する第2吸着ス
テージを備えたことを特徴としている。
おける保護テープが貼り付けられた第1領域が、第1吸
着ステージによって吸着固定される。さらに、上記保護
テープが貼り付けられていない第2領域が、第2吸着ス
テージによって吸着固定される。こうして、上記半導体
ウエハの表面全体が吸着固定される。したがって、上記
半導体ウエハの裏面外周部が研削される際に振動が発生
することはなく、砥石の粒度を細かくしたり裏面研削の
加工速度を遅くすることなく、安定した半導体ウエハの
裏面研削が行われる。
面研削装置は、上記半導体ウエハが吸着固定された第1
吸着ステージの表面と上記半導体ウエハの第2領域との
距離を検出する距離検出手段と、上記距離検出手段によ
る検出結果に基づく距離だけ上記第2吸着ステージを上
昇させて上記半導体ウエハの第2領域に当接させる一
方,上記ウエハの裏面研削が終了した後に上記第2吸着
ステージを上記該第1吸着ステージと同じレベルまで下
降させる第2吸着ステージ移動手段を備えることが望ま
しい。
2領域が第2吸着ステージに吸着固定されるに際して、
上記半導体ウエハが吸着固定された第1吸着ステージの
表面と上記半導体ウエハの第2領域との距離が距離検出
手段によって検出される。そして、第2吸着ステージ移
動手段によって、上記距離検出手段による検出結果に基
づく距離だけ上記第2吸着ステージが上昇されて上記半
導体ウエハの第2領域に当接される。こうして、上記保
護テープの厚みが変動しても、上記半導体ウエハの第2
領域が上記第2吸着ステージによって引き込まれたり突
上げられたりすることなく、曲がりの無い安定した状態
で吸着固定される。
後に、上記第2吸着ステージ移動手段によって、上記第
2吸着ステージが上記該第1吸着ステージと同じレベル
まで下降されて、上記第1吸着ステージ23および第2
吸着ステージ24の上端面を同時にクリーニングするこ
とが可能になる。したがって、裏面研削時の研削クズ等
が容易に除去される。
面研削装置は、上記第1吸着ステージの外径を、上記保
護テープの外径よりも僅かに大きいかあるいは同一の外
径にすることが望ましい。
を上昇させて上記半導体ウエハの第2領域に当接させる
際に、上記第2吸着ステージは、上記保護テープに当る
ことなく上記当接位置まで速やかに上昇される。さら
に、上記第2吸着ステージによって、上記第2領域の略
全体が均一に吸着固定される。
態により詳細に説明する。 <第1実施の形態>図1は、本実施の形態における半導
体ウエハの薄層化方法の手順を示す図である。図1にお
いて、図1(a)は保護テープの貼り付け工程を示し、図
1(b)はウエハ裏面の研削工程を示し、図1(c)はウエハ
裏面のエッチング工程を示す。
の表面に、ウエハ11の外径より小さめの外径を有する
保護テープ12を貼り付ける。その場合の貼り方として
は、長尺の保護テープをウエハ11に貼り付けた後にウ
エハ外周縁より若干小さめに切り取る方法や、予めウエ
ハ11のサイズよりも小さめに切った保護テープをウエ
ハ11上に重ね合わせて貼り付ける方法がある。
11の表面に貼り付けられた保護テープ12を研削用吸
着ステージ13に真空固着し、研削用吸着ステージ13
を回転させながら、ウエハ11の裏面を回転する砥石1
4に接触させて研削する。
ウエハ11の外径より小さい、したがって、加工仕上が
りを維持するためには、砥石14の粒度を小さくした
り、研削スピードを遅くしたりして、ウエハ11の振動
を抑えることが好ましい。
ープ12をエッチング用吸着ステージ15に真空固着
し、ウエハ11を固定する。そして、エッチング用吸着
ステージ15を回転させながらウエハ11の上方から薬
液16を流し、ウエハ11の裏面をエッチングするので
ある。
落とされた薬液16は、ウエハ11の回転と共にウエハ
11の中心部から周囲に向って広がり、ウエハ11の周
縁部から下方に落下する。その場合、ウエハ11の外径
より保護テープ12の外径の方が小さいために、薬液1
6が保護テープ12上に溜まることが無い。したがっ
て、図5(c)に示すごとく、薬液16の一部がウエハ1
1の表面側に浸透することはないのである。
の外径Wと保護テープ12の外径Lとの関係を示す。図
2(a)はオリフラタイプのウエハであり、図2(b)はVノ
ッチタイプのウエハである。本実施の形態においては、
保護テープ12の外径Lがウエハ11の外径Wよりも小
さいことを特長としている。その際に、振動でウエハ1
1周辺が割れたりすることのない安定した研削と、薬液
16の表面側への染み込みの無いエッチングとを可能に
するために、ウエハ11の外径Wと保護テープ12の外
径Lとを、式(1)で示す条件を満たすように設定するの
である。 L=W−a …(1) 0mm<a≦3mm
に最も良い効果が得られた。通常、ウエハ11のエッジ
部には、割れや欠けを防ぐために、ウエハ径等によって
違いはあるが、0.5mm程度の面取りが施されている。
そして、貼り付けられた保護テープ12が剥がれないよ
うにするためには、保護テープ12が上記面取り部に掛
らないようにするのが望ましい。したがって、上述のご
とくa=2mmとなるようにウエハ11の外径Wと保護テ
ープ12の外径Lを設定することは、この点からも好ま
しいことである。
エハ11の表面に保護テープ12を貼り付けてウエハ1
1の裏面を研削・エッチングするに際して、ウエハ11
の外径Wと保護テープ12の外形Lとを、式(1)の関係
が成立するように設定するのである。こうして、ウエハ
11の外径Wよりも保護テープ12の外径Lの方を小さ
くすることによって、上記エッチングに際して、ウエハ
11の裏面に落とされた薬液16は、保護テープ12上
に溜まること無くウエハ11の回転と共にウエハ11の
周縁部から下方に落下する。したがって、薬液16の一
部がウエハ11の表面側に浸透して汚染することを防止
できるのである。
ハ11の外径Wとの差の値を、3mm(片側1.5mm)以下
になるようにしている。したがって、研削工程におい
て、切削力に起因するウエハ11の振動を抑えることが
でき、ウエハ11周辺が割れたりすることなく安定した
裏面研削を行うことができる。尚、望ましくは、砥石1
4の粒度を小さくしたり、研削スピードを遅くしたりす
れば、より安定して裏面研削を行うことができる。
デバイスの高品質化および高信頼性化をもたらす半導体
ウエハの薄層化方法を提供することができるのである。
ハ11に対して砥石14を用いた研削工程と薬液16に
よるエッチング工程との両工程を行なう場合について説
明している。しかしながら、上記エッチング工程のみに
適用しても差し支えない。
示すように、表面に保護テープ12が貼り付けられたウ
エハ11の裏面を研削する裏面研削装置においては、ウ
エハ11の表面に貼り付けられたウエハ11の外形より
も小さいサイズの保護テープ12を介してウエハ11を
研削用吸着ステージ13に真空固着し、砥石14を回転
させながらウエハ11の裏面を研削するようになってい
る。したがって、ウエハ11の表面における保護テープ
12が貼り付けられていない外周部は、研削用吸着ステ
ージ13に真空固着されてはおらず、ウエハ11の外周
部を研削する際に振動が発生する。
定した裏面研削を行うためには、上述したごとく砥石1
4の粒度を細かくしたり裏面研削の加工速度を遅くする
必要があり、その結果、上記裏面研削装置における処理
能力が低下することになる。
いサイズの保護テープが貼り付けられたウエハの裏面を
安定して研削できる半導体ウエハの裏面研削装置に関す
るものである。
ハの裏面研削装置の研削用吸着ステージ(以下、単に吸
着ステージと言う)の部分側面図である。図3におい
て、21はウエハ、22は保護テープ、23は第1吸着
ステージ、24は第2吸着ステージ、25は距離検出装
置、26は砥石である。また、21aは、ウエハ21の
表面外周部における保護テープ22が貼り付けられてい
ない領域である。
装置は、以下のように動作する。先ず、図3(a)に示す
ように、ウエハ21の外形よりも小さいサイズで貼り付
けられた保護テープ22を介して、ウエハ21の表面が
第1吸着ステージ23に真空固着される。この場合、第
1吸着ステージ23の外形は、保護テープ22の外形よ
りも僅かに大きいサイズあるいは同一サイズに設定され
ている。そして、円柱状の第1吸着ステージ23の外周
には、ウエハ21の表面外周部における領域21aの形
状に適合した断面形状を有する円筒状の第2吸着ステー
ジ24が、第1吸着ステージ23の中心軸に沿って摺動
可能に嵌合している。
着ステージ24が下降される。そして、図3(a)におい
て、第2吸着ステージ24の側方に位置していた距離検
出装置25が、ウエハ21の表面外周部における領域2
1aの下方の位置まで前進して、ウエハ21の領域21a
に対してレーザ光等の光を照射させてその反射光を受光
し、非接触でウエハ21までの距離を検出する。こうし
て、ウエハ21までの距離を検出した後、距離検出装置
25は元の位置まで後退する。
出装置25による距離検出結果に基づく距離だけ第2吸
着ステージ24が上昇し、第2吸着ステージ24の上端
がウエハ21の領域21aに当接して領域21aを下側か
ら吸着支持する。こうして、ウエハ21の表面における
保護テープ22が貼り付けられている領域および貼りつ
けられていない領域21aの総てが、第1吸着ステージ
23および第2吸着ステージ24によって吸着支持され
るのである。そうした後、図3(c)に示すように、回転
する砥石26を上記ウエハ21の裏面に上方から接触さ
せて、裏面研削加工を従来技術と同様にして行われる。
が終了した後、ウエハ21の領域21aを吸着支持して
いる第2吸着ステージ24が、吸着解除後第1吸着ステ
ージ23と同じレベルにまで下降する。その後、第1吸
着ステージ23による吸着が解除されて、表面に保護テ
ープ22が貼り付けられて裏面研削加工が終了したウエ
ハ21が裏面研削装置から取り外され、裏面研削加工に
よるダメージを除去するためのエッチング工程に送出さ
れる。
よび第2吸着ステージ24が同じレベルに位置した状態
で、裏面研削時の研削クズ等を除去するために、第1吸
着ステージ23と第2吸着ステージ24との上面が砥石
26およびブラシ(図示しない)等によってクリーニング
される。そして、クリーニング後、図3(a)に示すよう
に、次のウエハ21の表面が保護テープ22を介して第
1吸着ステージ23に真空固着されて、次のウエハ21
の裏面研削加工待機状態となる。
部近傍の更に詳細な断面図である。以下、図4に従っ
て、第2吸着ステージ24の動作を更に詳細に説明す
る。尚、24aは第2吸着ステージ24の吸着口であ
る。
ズで貼り付けられた保護テープ22を介して、ウエハ2
1が第1吸着ステージ23に吸着支持される。その場
合、第1吸着ステージ23の外形は、保護テープ22の
外形よりも僅かに大きいサイズになっている。また、第
1吸着ステージ23の外周部には、ウエハ21の表面に
おける領域21aの形状(環状形状)に適合した断面形状
を有する第2吸着ステージ24が配置されており、第2
吸着ステージ24の上端面のレベルは第1吸着ステージ
23の上端面と同じレベルにある。このレベルを第2吸
着ステージ24のレベルの原点aとしており、上述した
ごとく第1吸着ステージ23と第2吸着ステージ24と
の上面をクリーニングする際には、第2吸着ステージ2
4のレベルは原点aに位置している。また、裏面研削未
加工のウエハ21の供給および裏面研削加工完了のウエ
ハ21の取り出しもこの原点レベルaにおいて行う。
着ステージ23に吸着支持した後、第2吸着ステージ2
4は最下レベルbまで下降する。この最下レベルbで
は、上記原点レベルaからウエハ21の領域21aまで
の距離Hを、上述のように距離検出装置25によって検
出する。そして、距離検出装置25による検出結果に基
づいて、第2吸着ステージ24は領域21aのレベルc
まで上昇して領域21aに当接し、吸着口24aによって
ウエハ21の吸着支持固定を行い、裏面研削加工を行う
のである。尚、上記距離Hは、一般的には保護テープ2
2の厚みと同等の寸法となる。
の裏面研削装置においては、保護テープ22の外形より
も僅かに大きいサイズまたは同一サイズの外形を有する
と共に、ウエハ21の外形よりも小さいサイズで貼り付
けられた保護テープ22を介してウエハ21の表面を真
空固着する円柱状の第1吸着ステージ23を設ける。そ
して、第1吸着ステージ23の外周には、ウエハ21の
表面外周部における保護テープ22が貼り付けられてい
ない領域21aの形状に適合した断面形状を有する円筒
状の第2吸着ステージ24を、第1吸着ステージ23の
中心軸に沿って摺動可能に嵌合している。
の上端面のレベルを、第1吸着ステージ23の上端面と
同じレベルである原点レベルaにおいて、裏面研削未加
工のウエハ21が供給されて、ウエハ21の表面が保護
テープ22を介して第1吸着ステージ23に吸着固定さ
れる。そして、第2吸着ステージ24を最下レベルbま
で下降して原点レベルaからウエハ21の領域21aま
での距離Hを距離検出装置25によって検出し、検出距
離Hに基づいて第2吸着ステージ24を領域21aのレ
ベルcまで上昇して当接させる。そして、第2吸着ステ
ージ24の吸着口24aによってウエハ21の表面外周
部を吸着固定するようにしている。
ウエハ21の表面における保護テープ22が貼り付けら
れていない外周部の領域21aを、第2吸着ステージ2
4に真空固着することができ、ウエハ21の裏面外周部
を研削する際に振動が発生しないようにできる。すなわ
ち、本実施の形態によれば、安定したウエハ21の裏面
研削を行うために砥石26の粒度を細かくしたり裏面研
削の加工速度を遅くする必要がなく、処理能力の低下を
防止できるのである。
させる第2吸着ステージ移動手段の具体的構成は、特に
特定の手段に限定されるものではない。但し、第1吸着
ステージ23および第2吸着ステージ24はウエハ21
を真空固着するようになっているので、エアシリンダ等
の空気圧を利用した昇降装置を利用することが望まし
い。
2の発明の半導体ウエハの薄層化方法は、半導体ウエハ
の表面に貼り付けられた保護テープのサイズは上記半導
体ウエハのサイズよりも小さいので、上記保護テープを
介して半導体ウエハを吸着ステージ上に固定して上記半
導体ウエハの裏面をエッチングする際に、半導体ウエハ
外周部において上記保護テーブ上に薬液が溜まることは
ない。したがって、上記薬液が上記半導体ウエハの表面
に浸透することがなく、上記半導体ウエハの外周部表面
が汚染されることを防止できる。
ウエハの薄層化方法は、上記半導体ウエハの外径Wと上
記保護テープの外径Lとが、 L=W−a(0mm<a≦3mm) なる関係を有するように成せば、砥石による研削時にお
いては、上記切削力に起因する振動によって上記半導体
ウエハの周辺が割れたりすることを防止でき、安定した
裏面研削を行うことができる。また、上記エッチング時
においては、上記半導体ウエハの外径の変化に伴って上
記保護テープの外径が上記半導体ウエハの外径よりも大
きくなってしまうことを防止でき、安定して上記エッチ
ングを行うことができる。
頼性の高い半導体デバイスを生産性の高い方法によって
提供することができる。
ウエハの薄層化方法は、上記保護テープの外周部が上記
半導体ウエハにおけるウエハエッジの面取り部に掛らな
いようにすれば、上記貼り付けられた保護テープが、外
周端から剥がれることを防止できる。
削装置は、半導体ウエハの表面における保護テープが貼
り付けられた第1領域を上記保護テープを介して吸着固
定する第1吸着ステージと、上記半導体ウエハの表面外
周部における上記保護テープが貼り付けられていない第
2領域を吸着固定する第2吸着ステージを備えているの
で、上記半導体ウエハの裏面を研削する場合に、上記半
導体ウエハの表面全体を吸着固定することができる。し
たがって、上記半導体ウエハの裏面外周部を研削する際
に発生する振動を防止できる。
を細かくしたり裏面研削の加工速度を遅くすることなく
安定して裏面研削加工を行うことができ、半導体ウエハ
の裏面研削加工の生産能力を従来の裏面研削装置の1.
5倍にできる。
面研削装置は、上記半導体ウエハが吸着固定された第1
吸着ステージの表面と上記半導体ウエハの第2領域との
距離を検出する距離検出手段の検出結果に基づく距離だ
け、第2吸着ステージ移動手段によって上記第2吸着ス
テージを上昇させて、上記半導体ウエハの第2領域に当
接させれば、上記保護テープの厚みが変動しても、上記
半導体ウエハの第2領域が上記第2吸着ステージによっ
て引き込まれたり突上げられたりすることがなく、曲が
りの無い安定した状態で吸着固定できる。
後に、上記第2吸着ステージ移動手段によって、上記第
2吸着ステージを上記該第1吸着ステージと同じレベル
まで下降させれば、上記第1吸着ステージ23および第
2吸着ステージ24の上端面を同時にクリーニングする
ことができ、裏面研削時の研削クズ等を容易に除去でき
る。
面研削装置は、上記第1吸着ステージの外径を、上記保
護テープの外径よりも僅かに大きいかあるいは同一の外
径にすれば、上記第2吸着ステージを上昇させて上記半
導体ウエハの第2領域に当接させる際に、上記第2吸着
ステージを、上記保護テープに当ることなく上記当接位
置まで速やかに上昇できる。さらに、上記第2吸着ステ
ージによって、上記第2領域の略全体を均一に吸着固定
できる。
る手順を示す図である。
径との関係を示す図である。
ける研削用吸着ステージの部分側面図である。
の更に詳細な断面図である。
明図である。
との関係を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 半導体ウエハの表面に保護テープを貼り
付ける工程と、当該半導体ウエハの裏面をエッチングす
る工程を備えて、上記半導体ウエハの厚みを薄くする半
導体ウエハの薄層化方法において、 上記保護テープのサイズは、上記半導体ウエハのサイズ
より小さいことを特徴とする半導体ウエハの薄層化方
法。 - 【請求項2】 半導体ウエハの表面に保護テープを貼り
付ける工程と、当該半導体ウエハの裏面を研削する工程
と、上記研削後の裏面をエッチングする工程を備えて、
上記半導体ウエハの厚みを薄くする半導体ウエハの薄層
化方法において、 上記保護テープのサイズは、上記半導体ウエハのサイズ
より小さいことを特徴とする半導体ウエハの薄層化方
法。 - 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の半導
体ウエハの薄層化方法において、 上記半導体ウエハの外径Wと上記保護テープの外径Lと
は、 L=W−a(0mm<a≦3mm) なる関係を有していることを特徴とする半導体ウエハの
薄層化方法。 - 【請求項4】 請求項1あるいは請求項2に記載の半導
体ウエハの薄層化方法において、 上記保護テープの外周部は、上記半導体ウエハにおける
ウエハエッジの面取り部に掛らないようになっているこ
とを特徴とする半導体ウエハの薄層化方法。 - 【請求項5】 半導体ウエハのサイズよりも小さいサイ
ズの保護テープが表面に貼り付けられた上記半導体ウエ
ハの裏面を研削する半導体ウエハの裏面研削装置であっ
て、 上記半導体ウエハの表面における上記保護テープが貼り
付けられた第1領域を上記保護テープを介して吸着固定
する第1吸着ステージと、 上記半導体ウエハの表面外周部における上記保護テープ
が貼り付けられていない第2領域を吸着固定する第2吸
着ステージを備えたことを特徴とする半導体ウエハの裏
面研削装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の半導体ウエハの裏面研
削装置において、 上記半導体ウエハが吸着固定された第1吸着ステージの
表面と、上記半導体ウエハの第2領域との距離を検出す
る距離検出手段と、 上記距離検出手段による検出結果に基づく距離だけ上記
第2吸着ステージを上昇させて上記半導体ウエハの第2
領域に当接させる一方、上記ウエハの裏面研削が終了し
た後に上記第2吸着ステージを上記該第1吸着ステージ
と同じレベルまで下降させる第2吸着ステージ移動手段
を備えたことを特徴とする半導体ウエハの裏面研削装
置。 - 【請求項7】 請求項5あるいは請求項6に記載の半導
体ウエハの裏面研削装置において、 上記第1吸着ステージの外径は、上記保護テープの外径
よりも僅かに大きいかあるいは同一の外径であることを
特徴とする半導体ウエハの裏面研削装置。
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