JP2001222034A - 干渉型熱光学光部品 - Google Patents

干渉型熱光学光部品

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JP2001222034A
JP2001222034A JP2000032964A JP2000032964A JP2001222034A JP 2001222034 A JP2001222034 A JP 2001222034A JP 2000032964 A JP2000032964 A JP 2000032964A JP 2000032964 A JP2000032964 A JP 2000032964A JP 2001222034 A JP2001222034 A JP 2001222034A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路寸法の増大や特性劣化を伴わずに、省電
力で特性が優れた干渉型熱光学光部品を提供することを
目的とする。 【解決手段】 マッハ・ツェンダ干渉計の2つの合分波
器32a,32bを接続する2本の光導波路33a,3
3bの一部に両脇の導波路材料を除去した溝5を設け、
光導波路33a上には溝5が形成されている領域に薄膜
ヒータ4aが装荷され、もう一方の光導波路33b上に
は溝5が形成されていない領域に薄膜ヒータ4bが装荷
されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路で構成さ
れたマッハ・ツェンダ干渉計と薄膜ヒータからなる干渉
型熱光学光部品に関するものである。更に詳しくは、特
性制御に必要な電力を低減し、且つ、回路作製後の特性
ずれ補正を可能にして、生産性が高く、省電力で特性が
優れた干渉型熱光学光部品を提供するための回路構成法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの急激な普及が大き
な牽引力となって取り扱われる情報量が急速に増大して
おり、大容量光ネットワークの実現が強く望まれてい
る。それに伴って、さまざまな通信用光部品の研究開発
が盛んに行われているが、平面光波回路(PLC)は微
細加工技術により高精度に作製でき、また、生産性が高
く低価格で作製できるため、次世代光機能部品の実現手
段として大きな期待を集めている。
【0003】既に、各種光機能部品が実現されている
が、その中でも、干渉型熱光学光部品は光空間スイッチ
や光周波数フィルタ等で用いられる最も重要な要素回路
の一つである。この回路は、図7(a)(b)に示すよ
うに、2つの合分波器32a,32bを光導波路33
a,33bで接続したマッハ・ツェンダ干渉計と、2本
の光導波路33a,33bの上部に装荷された薄膜ヒー
タ4a,4bから構成される。
【0004】この回路では、薄膜ヒータ4a,4bのい
ずれかに電流を流して2本の光導波路33a,33bに
温度差を与え光路長差を変化させることで、入力光導波
路31a,31bから出力光導波路34a,34bへの
透過特性を制御することができる。例えば、導波路材料
として石英系ガラスを使用して光空間スイッチを構成し
た場合、石英ガラスの温度変化に対する屈折率変化率d
n/dTは約10-5[1/℃]であり、薄膜ヒータの長
さを5[mm]、使用波長を1.5[μm]と仮定する
と、約20℃の温度変化で光路切替え動作に必要な1/
2波長の光路長変化を与えることができる。
【0005】この干渉型熱光学光部品は複数個組み合わ
せて大規模熱光学光部品を作製することができ、既に、
M×Nマトリックス熱光学光スイッチや多並列2×2熱
光学光スイッチなどが実現されている。これらの大規模
熱光学光部品では、数十〜数百個の干渉型熱光学光部品
が集積されて消費電力が増大するため、消費電力の低減
が強く求められている。これら大規模熱光学光部品の消
費電力は、駆動しない干渉型熱光学光部品で消費するバ
イアス電力と、駆動する干渉型熱光学光部品で消費する
ドライブ電力からなる。
【0006】前者のバイアス電力は、作製時に生じた2
本の光導波路の光路長誤差を補正するために薄膜ヒータ
に印加する電力であり、作製誤差に起因する特性劣化を
抑制する役目を果たす。作製時に生じる2本の光導波路
の光路長誤差は、例えば、光空間スイッチで考えた場合
には、光路切替えに要する1/2波長の1/10以下と
小さく、バイアス電力はドライブ電力の1/10以下で
あるが、大規模熱光学光部品では集積される干渉型熱光
学光部品の個数が非常に多いため、バイアス電力の低減
は非常に重要である。
【0007】バイアス電力を抑制する方法として、局所
加熱による光路長誤差補正技術が既に実現されている。
干渉型熱光学光部品では、2本の光導波路の一方に局所
的な温度変化を与えて個々の光に位相変調を与えるため
に熱伝導率の高い基板、例えばシリコン基板を用いてい
る。
【0008】このため、光導波路部にはシリコンと石英
系ガラスの熱膨張係数差によって生じる応力が加わって
いる。このような光導波路に、局所的に数百度の熱を加
えると、光導波路部に加わっている応力が不可逆的に変
化し、それに伴って屈折率変化を残留させることができ
る。
【0009】この残留屈折率変化を用いて、作製後に光
路長誤差を補正することができる。この局所加熱による
光路長誤差補正技術は既に確立しており、バイアス電力
を与えることなく設計に合致した良好な特性の干渉型熱
光学光部品を実現できることが既に確認されている。一
方、後者のドライブ電力は、特性制御を行うために導波
路に温度変化を与えるのに必要な電力である。
【0010】前述の通り、干渉型熱光学光部品では局所
的な温度変化を与えるために熱伝導率の高い基板を用い
ているが、熱が基板へ逃げてしまうため導波路に所望の
温度変化を与えるために必要なドライブ電力は増大す
る。このドライブ電力を低減する方法として、図8に示
すように、薄膜ヒータの両脇に導波路材料を除去した溝
を形成する方法が既に提案されている。この方法では、
溝の形成により薄膜ヒータで発生した熱が基板へ伝導す
る際の断面積が減少し、熱の拡散が抑制されるため所望
の温度変化を少ない電力で得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
両脇の導波路材料を除去するドライブ電力抑制法と局所
加熱により光路長誤差を補正するバイアス電力抑制法の
両方を適用することは原理的に困難であった。前述のバ
イアス電力抑制法では、局所加熱によって光導波路部に
加わる応力に不可逆的な変化を与えるため、あらかじめ
光導波路部にある程度の応力が加わっている必要があ
る。
【0012】しかし、前述のドライブ電力抑制法では、
導波路材料を除去することでもともと光導波路が持って
いる応力が開放されてほぼゼロとなるため、局所加熱を
行っても光導波路部の応力はほとんど変化せず、光路長
誤差を補正することはできない。この問題の解決法とし
て、片側の光導波路だけに両側の導波路材料を除去した
溝を形成し、溝を形成した領域の光導波路上に薄膜ヒー
タを装荷して特性制御用ヒータとして使用し、もう一方
の光導波路は応力開放の影響がないように十分に離して
光導波路上に形成した薄膜ヒータを光路長誤差補正用ヒ
ータとして使用する方法が考えられるが、2本の光導波
路を離すと回路寸法が増大することや2つの光導波路に
構造的な差異を与えると特性劣化が生じたり、設計が困
難になったりすることを考慮すると実用的ではない。
【0013】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
ものであり、干渉型熱光学光部品の2つの合分波器に挟
まれた2つの光導波路の一部分の両脇に導波路材料を除
去した溝を形成し、一方の光導波路には溝が形成された
領域に薄膜ヒータを形成して特性制御用ヒータとして使
用し、もう一方の光導波路には溝が形成されていない領
域に薄膜ヒータを形成して光路長誤差補正用ヒータとし
て使用することによって、回路寸法の増大や特性劣化を
伴わずに省電力で特性が優れた干渉型熱光学光部品を安
定に提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の請求項1に記載した干渉型熱光学光部品は、2つの
合分波器を2つの光導波路で接続したマッハ・ツェンダ
干渉計を構成し、前記光導波路の上部に薄膜ヒータを装
荷した干渉型熱光学光部品において、2つの光導波路の
一部分に両脇の導波路材料を除去した溝が形成され、一
方の光導波路上には溝が形成されている領域に薄膜ヒー
タが装荷され、もう一方の光導波路上には溝が形成され
ていない領域に薄膜ヒータが装荷されていることを特徴
とする。
【0015】また、上記目的を達成する本発明の請求項
2に記載した干渉型熱光学光部品は、請求項1に記載さ
れた干渉型熱光学光部品において、両脇の導波路材料を
除去した溝が前記光導波路の中央部分に配置されてお
り、一方の光導波路上には溝が形成されている中央部分
に薄膜ヒータが装荷され、もう一方の光導波路上には溝
が形成されていない溝の両側に薄膜ヒータが装荷されて
いることを特徴とする。
【0016】また、上記目的を達成する本発明の請求項
3に記載した干渉型熱光学光部品は、請求項1若しくは
請求項2のいずれかに記載された干渉型熱光学光部品に
おいて、溝が形成された領域に薄膜ヒータが形成される
光導波路側には、溝が形成されない領域の光導波路上に
薄膜ヒータに接続された電気配線が形成され、且つ、溝
が形成されない領域に薄膜ヒータが形成される光導波路
側には、溝が形成される領域の光導波路上に薄膜ヒータ
に接続された電気配線が形成されていることを特徴とす
る。
【0017】また、上記目的を達成する本発明の請求項
4に記載した干渉型熱光学光部品は、請求項3に記載さ
れた干渉型熱光学光部品において、電気配線が薄膜ヒー
タ材料の上部に薄膜ヒータ材料に比べて電気伝導率が大
きい材料が積層された構造であることを特徴とする。
【0018】また、上記目的を達成する本発明の請求項
5に記載した干渉型熱光学光部品は、請求項1から請求
項4のいずれかに記載された干渉型熱光学光部品におい
て、導波路材料が石英を主成分とするガラス材料であ
り、基板材料がシリコンであることを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の請求項1に記載した干渉型熱光学光部
品は、2つの合分波器を接続する2つの光導波路の一部
分に両脇の導波路材料を除去した溝が形成され、一方の
光導波路上には溝が形成された領域に薄膜ヒータが装荷
され、もう一方の光導波路上には溝が形成されない領域
に薄膜ヒータが装荷されているため、溝が形成された領
域に装荷された薄膜ヒータを特性制御用ヒータとして使
用することで効率的に光導波路を加熱して少ない電力で
特性制御を行うことができ、更に、溝が形成されない領
域に装荷された薄膜ヒータを光路長誤差補正用ヒータと
して使用することで局所加熱による光路長誤差補正をす
ることができるため、省電力で特性が優れた干渉型熱光
学光部品を安定に提供することができる。
【0020】本発明の請求項2に記載した干渉型熱光学
光部品は、請求項1に記載した干渉型熱光学光部品にお
いて、特に、両脇の導波路材料を除去した溝が前記光導
波路の中央部分に配置されており、一方の光導波路上に
は溝が形成されている中央部分に薄膜ヒータが装荷さ
れ、もう一方の光導波路上には溝が形成されていない溝
の両側に薄膜ヒータが装荷されているため、回路寸法の
増大を伴わずに両脇の導波路材料を除去した溝を2つの
合分波器から遠ざけて、溝で生じる応力変化による合分
波器の特性劣化を防ぐことができ、省電力で特性が優
れ、且つ、より小型な干渉型熱光学光部品を安定に提供
することができる。
【0021】本発明の請求項3に記載した干渉型熱光学
光部品は、請求項1若しくは請求項2に記載した干渉型
熱光学光部品において、特に、溝が形成された領域に薄
膜ヒータが形成される光導波路側には、溝が形成されな
い領域の光導波路上に薄膜ヒータに接続された電気配線
が形成され、且つ、溝が形成されない領域に薄膜ヒータ
が形成される光導波路側には、溝が形成される領域の光
導波路上に薄膜ヒータに接続された電気配線が形成され
ているため、薄膜ヒータに給電するための電気配線を整
然と配置することができ、小型で大規模化に適し、且つ
省電力で特性が優れた干渉型熱光学光部品を安定に提供
することができる。
【0022】本発明の請求項4に記載した干渉型熱光学
光部品は、請求項3に記載した干渉型熱光学光部品にお
いて、特に、電気配線が薄膜ヒータ材料の上部に薄膜ヒ
ータ材料に比べて電気伝導率が大きい材料が積層された
構造であるため、2つの光導波路上に形状の異なる薄膜
ヒータ及び電気配線を形成しても光導波路に加わる応力
の差異を小さく抑えることができ、小型で大規模化に適
し、且つ省電力で特性が優れた干渉型熱光学光部品をよ
り安定に提供することができる。
【0023】本発明の請求項5に記載した干渉型熱光学
光部品は、請求項1から4のいずれかに記載した干渉型
熱光学光部品において、特に、導波路材料として石英を
主成分とするガラス材料を使用し、基板としてシリコン
基板を使用することで、特に低損失で温度安定性に優
れ、且つ省電力で特性が優れた干渉型熱光学光部品を提
供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕本発明の第1の実施
例に係る干渉型熱光学光部品を図1に示す。図1(a)
は上面図、図1(b)はA−A’線断面図、図1(c)
はB−B’線断面図である。なお、本実施例、及び以下
の実施例では、導波路型熱光学光スイッチの場合につい
て記載する。
【0025】同図に示すように、本実施例は、2つの3
dB合分波器32a,32bを2本の光導波路33a,
33bで接続してマッハ・ツェンダ干渉計を構成し、光
導波路33a,33bの一部に両脇の導波路材料を除去
した溝5を形成し、更に、光導波路33a上には溝5が
形成された領域に薄膜ヒータ(以下、特性制御用ヒータ
と言う)4aを形成し、光導波路33b上には溝5が形
成されない領域に薄膜ヒータ(以下、光路長誤差補正用
ヒータという)4bを形成している。また、特性制御用
ヒータ4a,光路長誤差補正用ヒータ4bの両端には給
電用電気配線6を接続した。
【0026】本実施例では、基板としてシリコン基板1
を使用し、全ての光導波路は石英を主成分とするガラス
材料で形成した。コア寸法を7[μm]×7[μm]、
比屈折率差を0.75[%]、クラッド2の厚さを60
[μm]とした。また回路の概略寸法は、光導波路33
aの長さを5[mm]、光導波路33bの長さを(5+
0.0005)[mm]、光導波路33a,33bの距
離を0.2[mm]、特性制御用ヒータ4aの寸法を幅
30[μm]、長さ3[mm]、光路長誤差補正用ヒー
タ4bの寸法を幅30[μm]、長さ2[mm]、溝5
の寸法を幅0.15[mm]、長さ3[mm]とした。
【0027】光導波路33aの長さは、無電力印加の状
態で入力光導波路31aに入射した光が出力光導波路3
4aに出射するように、石英ガラス中における1/2波
長(λ=1.55[μm])に相当する0.0005
[mm]だけ光導波路33bよりも長くした。本実施例
は、図6に示す工程により作製した。まず、図6(a)
に示すように、シリコン基板1上に火炎堆積法(FHD
法)を用いてクラッド層2とコア層3を堆積した。
【0028】次いで、図6(b)に示すように、堆積し
たコア層3をフォトリソグラフィ技術と反応性ドライエ
ッチング技術(RIE)を用いて導波路形状に加工し、
図6(c)に示すように、その上にクラッド層2を堆積
して埋め込み型石英系光導波路を形成した。その後、図
6(d)に示すように、作製した光導波路のクラッド層
2の上にCr膜からなる薄膜ヒータ4とAu膜からなる
電気配線6を形成し、最後に図6(e)に示すように、
RIEを用いて溝5を形成した。なお、本実施例及び以
降の実施例では、光導波路の作製に火炎堆積法を用いて
いるが、これに何ら縛られるものではなく、気相法やゾ
ルゲル法といったあらゆる方法を用いることが可能であ
る。
【0029】また、本実施例及び以降の実施例では、薄
膜ヒータと電気配線の材料として、それぞれCr膜とA
u膜を用いているが、これに何ら縛られるものではな
く、電気特性の類似したあらゆる材料の組み合わせを用
いることが可能である。前述の作製工程を用いて導波路
型熱光学光スイッチを作製し特性評価を行った。特性評
価は、局所加熱による光路長誤差補正工程の前後での消
光比とドライブ電力、及び光路長誤差について行った。
詳細には、消光比は電力を印加しない状態で入力光導波
路31aに光を入射し、出力光導波路34bに出射する
光強度を測定して求めた。
【0030】ドライブ電力は入力光導波路31aに光を
入射して出力光導波路34bに出射する光強度を測定し
ながら、特性制御用ヒータ4aに印加する電力を最も消
光する点が2点観測されるまで増加させ、その2点での
電力値の差を測定して求めた(ドライブ電力[W]=
(2点の電力値の差)÷2)。また、光路長誤差は、入
力光導波路31aに光を入射して出力光導波路34bに
出射する光強度を測定しながら特性制御用ヒータ4aに
電力を印加して、設計上は無電力印加状態で得られるは
ずの最も消光する点が無電力印加状態からどの程度ずれ
ているか測定し、前述のドライブ電力と比較して求めた
(光路長誤差[%]=(最も消光する点と無電力状態と
のずれ)/(ドライブ電力)×100)。
【0031】測定の結果、光路長誤差補正前の特性は、
消光比16[dB]、ドライブ電力0.17[W]、光
路長誤差10.0[%]であった。また、光路長誤差補
正後の特性は、消光比30[dB]、ドライブ電力0.
17[W]、光路長誤差0.5[%]以下であった。こ
こで、図8に示す従来の省電力構造の導波路型光スイッ
チは、光路長誤差を補正することができないため、消光
比20[dB]、ドライブ電力0.17[W]、光路長
誤差6.5[%]であり、従って、本構造によってドラ
イブ電力を従来の省電力構造の導波路型光スイッチと同
等まで低減しつつ、局所加熱による光路長誤差補正によ
って消光比を10[dB]改善することができた。
【0032】本実施例では、光路長誤差補正前の消光比
が16[dB]であり、光路長誤差が10.0[%]で
あったが、これは光導波路33a,33bの上に形成さ
れる薄膜ヒータの形状が異なり、光導波路33a,33
bに加わる応力に差異があったためである。理論上は、
光路長差を0.5[%]以下に抑えると45[dB]以
上の消光比が得られるが、本実施例では、溝5の形成に
よる応力変化の影響が合分波器32bに加わり、分岐比
が設計値である50[%]からずれたため、30[d
B]の消光比しか得られなかった。
【0033】本実施例では、導波路材料として石英を主
成分としたガラス材料を用いたが、本技術はこれに制限
されるものでなく、使用する基板と導波路材料の熱膨張
係数長になどに起因する応力が光導波路部に加わってい
れば無機誘電体材料や有機誘電体材料を導波路材料とし
た場合にも適用することができ、本実施例と同様に光路
長誤差を作製工程後に補正して、省電力な干渉型熱光学
光部品を良好な特性で生産性良く低価格に実現すること
ができる。また、本実施例では、導波路型熱光学光スイ
ッチの場合について記述したが、本技術はこれに制限さ
れるものでなく、光周波数フィルタや光可変減衰器等の
あらゆる干渉型熱光学光部品にも適用することができ、
本実施例と同様に光路長誤差を作製工程後に補正して、
省電力な干渉型熱光学光部品を良好な特性で生産性良く
低価格に実現することができる。
【0034】〔実施例2〕本発明の第2の実施例に係る
干渉型熱光学光部品を図2に示す。図2(a)は上面
図、図2(b)はC−C’線断面図、図2(c)はD−
D’線断面図である。なお、本実施例は、合分波器の分
岐比を3[dB](50%)とし、導波路型熱光学光ス
イッチを作製した一例である。
【0035】同図に示すように、本実施例の導波路型熱
光学光スイッチは、実施例1の導波路型熱光学光スイッ
チにおいて、特性制御用ヒータ4a及び溝5を光導波路
33a,33bの中央に配置し、光路長誤差補正用ヒー
タを4b,4cの2つに分割して光導波路33a,33
bの両脇に配置したものである。光路長誤差補正用ヒー
タ4b,4cの長さが1[mm]であることを除き、そ
の他の概略構成、作製手順は実施例1の導波路型熱光学
光スイッチと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0036】本実施例においても実施例1と同様に、局
所加熱による光路長誤差補正工程の前後での消光比とド
ライブ電力、及び光路長誤差について測定を行った。測
定の結果、光路長誤差補正前の特性は、消光比16[d
B]、ドライブ電力0.17[W]、光路長誤差10.
0[%]であった。また、光路長誤差補正後の特性は、
消光比35[dB]、ドライブ電力0.17[W]、光
路長誤差0.5[%]以下であった。
【0037】本実施例でも、実施例1と同様に、ドライ
ブ電力を図8に示す従来の省電力構造の導波路型熱光学
光スイッチと同等の0.17[W]まで低減しつつ、局
所加熱による光路長誤差補正によって消光比を15[d
B]改善することができた。また、本実施例では、溝5
を2つの合分波器32a,32bから離して配置したた
め、応力変化による合分波器32a,32bの特性劣化
を低く抑えることができ、実施例1と比較して、消光比
を更に5[dB]改善することができた。
【0038】本実施例では、光路長誤差補正前の消光比
が16[dB]であり、光路長誤差が10.0[%]で
あったが、これは光導波路33a,33bの上に形成さ
れる薄膜ヒータの形状が異なり、光導波路33a,33
bに加わる応力に差異があったためである。本実施例で
は、導波路材料として石英を主成分としたガラス材料を
用いたが、本技術はこれに制限されるものでなく、使用
する基板と導波路材料の熱膨張係数差になどに起因する
応力が光導波路部に加わっていれば無機誘電体材料や有
機誘電体材料を導波路材料とした場合にも適用すること
ができ、本実施例と同様に光路長誤差を作製工程後に補
正して、省電力な導波路型熱光学光スイッチを良好な特
性で生産性良く低価格に実現することができる。
【0039】また、本実施例では、導波路型熱光学光ス
イッチの場合について記述したが、本技術はこれに制限
されるものでなく、光周波数フィルタや光可変減衰器等
のあらゆる干渉型熱光学光部品にも適用することがで
き、本実施例と同様に光路長誤差を作製工程後に補正し
て、省電力な干渉型熱光学光部品を良好な特性で生産性
良く低価格に実現することができる。
【0040】〔実施例3〕本発明の第3の実施例に係る
干渉型熱光学光部品を図3に示す。図3(a)は上面
図、図3(b)はE−E’線断面図、図3(c)はF−
F’線断面図である。なお、本実施例は、合分波器の分
岐比を3[dB](50%)とし、導波路型熱光学光ス
イッチを作製した一例である。
【0041】同図に示すように、本実施例の導波路型熱
光学光スイッチは、実施例1の導波路型熱光学光スイッ
チにおいて、特性制御用ヒータ4aに給電するための電
気配線6aを溝5が形成されていない領域の光導波路3
3a上に形成し、光路長誤差補正用ヒータ4bに給電す
るための電気配線6bを溝5が形成されている領域の光
導波路33b上に形成したものである。電気配線は薄膜
ヒータ膜として使用しているCr膜上にAu膜を積層し
た構造とした。その他の概略構成、作製手順は実施例1
の導波路型熱光学光スイッチと同様であるので詳細な説
明は省略する。
【0042】本実施例においても実施例1と同様に、局
所加熱による光路長誤差補正工程の前後での消光比とド
ライブ電力、及び光路長誤差について測定を行った。測
定の結果、光路長誤差補正前の特性は、消光比20[d
B]、ドライブ電力0.17[W]、光路長誤差6.4
[%]であった。また、光路長誤差補正後の特性は、消
光比30[dB]、ドライブ電力0.17[W]、光路
長誤差0.5[%]以下であった。本実施例でも、実施
例1と同様に、ドライブ電力を図8に示す従来の省電力
構造の導波路型熱光学光スイッチと同等の0.17
[W]まで低減しつつ、局所加熱による光路長誤差補正
によって消光比を10[dB]改善することができた。
【0043】本実施例でも実施例1と同様に、2つの合
分波器の分岐比が設計値である50[%]からずれたた
め、30[dB]程度の消光比しか得られなかった。ま
た、本実施例では、光導波路33a,33bに形成され
る電気配線と薄膜ヒータの形状が異なっているが、電気
配線をCr膜とAu膜の積層構造とし、薄膜ヒータをC
r膜の単層構造としたため、光導波路33a,33bに
加わる応力の差異が低く抑えられ、補正前の消光比が実
施例1よりも4[dB]改善した。
【0044】本実施例では、導波路材料として石英を主
成分としたガラス材料を用いたが、本技術はこれに制限
されるものでなく、使用する基板と導波路材料の熱膨張
係数差になどに起因する応力が光導波路部に加わってい
れば無機誘電体材料や有機誘電体材料を導波路材料とし
た場合にも適用することができ、本実施例と同様に光路
長誤差を作製工程後に補正して、省電力な導波路型熱光
学光スイッチを良好な特性で生産性良く低価格に実現す
ることができる。また、本実施例では、導波路型熱光学
光スイッチの場合について記述したが、本技術はこれに
制限されるものでなく、光周波数フィルタや光可変減衰
器等のあらゆる干渉型熱光学光部品にも適用することが
でき、本実施例と同様に光路長誤差を作製工程後に補正
して、省電力な干渉型熱光学光部品を良好な特性で生産
性良く低価格に実現することができる。
【0045】〔実施例4〕本発明の第4の実施例に係る
干渉型熱光学光部品を図4に示す。図4(a)は上面
図、図4(b)はG−G’線断面図、図4(c)はH−
H’線断面図である。なお、本実施例は、合分波器の分
岐比を3[dB](50%)とし、導波路型熱光学光ス
イッチを作製した一例である。
【0046】同図に示すように、本実施例の導波路型熱
光学光スイッチは、実施例2の導波路型熱光学光スイッ
チにおいて、特性制御用ヒータ4aに給電するための電
気配線6aを溝5が形成されていない領域の光導波路3
3a上に形成し、光路長誤差補正用ヒータ4bに給電す
るための電気配線6bを溝5が形成されている領域の光
導波路33b上に形成したものである。その他の概略構
成、作製手順は実施例2の導波路型熱光学光スイッチと
同様であるので詳細な説明は省略する。
【0047】本実施例においても実施例1と同様に、局
所加熱による光路長誤差補正工程の前後での消光比とド
ライブ電力、及び光路長誤差について測定を行った。測
定の結果、光路長誤差補正前の特性は、消光比20[d
B]、ドライブ電力0.17[W]、光路長誤差6.4
[%]であった。また、光路長誤差補正後の特性は、消
光比35[dB]、ドライブ電力0.17[W]、光路
長誤差0.5[%]以下であった。
【0048】本実施例でも、実施例1と同様に、ドライ
ブ電力を図5に示す従来の省電力構造の導波路型熱光学
光スイッチと同等の0.17[W]まで低減しつつ、局
所加熱による光路長誤差補正によって消光比を15[d
B]改善することができた。また、本実施例でも実施例
2と同様に、溝5を2つの合分波器32a,32bから
離して配置したため、応力変化による合分波器32a,
32bの特性劣化を防ぐことができ、実施例1と比較し
て、消光比を更に5[dB]改善することができた。
【0049】また、本実施例では、光導波路33a,3
3bに形成される電気配線と薄膜ヒータの形状が異なっ
ているが、電気配線をCr膜とAu膜の積層構造とし、
薄膜ヒータをCr膜の単層構造としたため、光導波路3
3a,33bに加わる応力の差異が低く抑えられ、補正
前の消光比が実施例1よりも4[dB]改善した。ま
た、本実施例では、特に、2つの光路長誤差補正用ヒー
タ4b,4cに給電するための電気配線6bを共通にす
ることで、電気配線6bを整然と配置することができ、
小型化、大規模化に適した構成にすることができた。
【0050】本実施例では、導波路材料として石英を主
成分としたガラス材料を用いたが、本技術はこれに制限
されるものでなく、使用する基板と導波路材料の熱膨張
係数差になどに起因する応力が光導波路部に加わってい
る場合には、例えば無機誘電体材料や有機誘電体材料を
導波路材料とした場合にも適用することができ、本実施
例と同様に作製時の光路長誤差を作製工程後に補正し
て、省電力な導波路型熱光学光スイッチを良好な特性で
生産性良く低価格に実現することができる。また、本実
施例では、導波路型熱光学光スイッチの場合について記
述したが、本技術はこれに制限されるものでなく、光周
波数フィルタや光可変減衰器等のあらゆる干渉型熱光学
光部品にも適用することができ、本実施例と同様に作製
時の光路長誤差を作製工程後に補正して、省電力な干渉
型熱光学光部品を良好な特性で生産性良く低価格に実現
することができる。
【0051】〔実施例5〕本発明の第5の実施例に係る
干渉型熱光学光部品を図5に示す。図5(a)は上面
図、図5(b)はI−I’線断面図、図5(c)はJ−
J’線断面図である。なお、本実施例は、合分波器の分
岐比を3[dB](50%)として導波路型熱光学光ス
イッチを作製し、更に溝を形成する領域の光導波路の直
下に、シリコン基板上に凹形形状を形成してその内部に
クラッド材料を充填したトレンチを形成した一例であ
る。
【0052】同図に示すように、本実施例の導波路型熱
光学光スイッチは、実施例4の導波路型熱光学光スイッ
チにおいて、光導波路33a,33bの溝5を形成する
領域の直下に、シリコン基板1上に凹形形状を形成して
その内部にクラッド材料を充填したトレンチ11を形成
したものである。トレンチの寸法は幅150[μm]、
長さ2[mm]、深さ50[μm]とした。その他の概
略構成は実施例4の導波路型熱光学光スイッチと同様で
あるので詳細な説明は省略する。
【0053】本実施例の作製手順は、まずシリコン基板
1に凹形形状を形成してその上にクラッド材料を堆積し
た。その後クラッド材料が凹形形状の内部にのみ残るよ
うに表面を機械研磨で平坦化し、その上に図6に示す工
程で前述の実施例と同様に光導波路と薄膜ヒータと電気
配線と溝を形成した。本実施例においても実施例1と同
様に、局所加熱による光路長誤差補正工程の前後での消
光比とドライブ電力、及び光路長誤差について測定を行
った。
【0054】測定の結果、光路長誤差補正前の特性は、
消光比20[dB]、ドライブ電力0.12[W]、光
路長誤差6.5[%]であった。また、光路長誤差補正
後の特性は、消光比35[dB]、ドライブ電力0.1
2〔W]、光路長誤差0.5[%]以下であった。本実
施例では、トレンチ11を形成することにより、ドライ
ブ電力を図5に示す従来の省電力構造の導波路型熱光学
光スイッチの0.17[W]よりも30[%]低減する
ことができ、また、局所加熱による光路長誤差補正によ
って消光比を15[dB]改善することができた。
【0055】また、本実施例でも実施例4と同様に、溝
5を2つの合分波器32a,32bから離して配置した
ため、応力変化による合分波器32a,32bの特性劣
化を防ぐことができ、実施例1と比較して、消光比を更
に5[dB]改善することができた。また、本実施例で
は、光導波路33a,33bに形成される電気配線と薄
膜ヒータの形状が異なっているが、電気配線をCr膜と
Au膜の積層構造とし、薄膜ヒータをCr膜の単層構造
としたため、光導波路33a,33bに加わる応力の差
異が低く抑えられ、補正前の消光比が実施例1よりも4
[dB]改善した。
【0056】本実施例では、光導波路33a,33bの
下部にトレンチ11を形成したが、光導波路33a,3
3bの下部のトレンチは同一の構造であるため、消光比
等の劣化は見られなかった。また、本実施例でも実施例
4と同様に、特に2つの光路長誤差補正用ヒータ4b,
4cに給電するための電気配線6bを共通にすること
で、電気配線6bを整然と配置することができ、小型
化、大規模化に適した構成にすることができた。
【0057】本実施例では、導波路材料として石英を主
成分としたガラス材料を用いたが、本技術はこれに制限
されるものでなく、使用する基板と導波路材料の熱膨張
係数差になどに起因する応力が光導波路部に加わってい
る場合には、例えば無機誘電体材料や有機誘電体材料を
導波路材料とした場合にも適用することができ、本実施
例と同様に作製時の光路長誤差を作製工程後に補正し
て、省電力な導波路型熱光学光スイッチを良好な特性で
生産性良く低価格に実現することができる。また、本実
施例では、導波路型熱光学光スイッチの場合について記
述したが、本技術はこれに制限されるものでなく、光周
波数フィルタや光可変減衰器等のあらゆる干渉型熱光学
光部品にも適用することができ、本実施例と同様に作製
時の光路長誤差を作製工程後に補正して、省電力な干渉
型熱光学光部品を良好な特性で生産性良く低価格に実現
することができる。
【0058】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明では、マッハ・ツェンダ干渉計の2つ
の合分波器を接続する2本の光導波路の一部に、両側の
導波路材料を除去した溝を形成し、一方の光導波路上に
は溝が形成された領域に薄膜ヒータを形成して特性制御
用ヒータとして使用し、もう一方の光導波路上には溝が
形成されない領域に薄膜ヒータを形成して光路誤差補正
用ヒータとして使用することで、回路寸法を増大させる
ことなく、特性制御に必要なドライブ電力を低減し、且
つ作製時の光路長誤差を局所加熱によって補正すること
ができるため、生産性が高く、低価格で、且つ省電力で
特性が優れた干渉型熱光学光部品を提供することができ
る。従って、本発明は、省電力で特性が優れた干渉型熱
光学光部品を実用する上で極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1の実施例に係る干渉
型熱光学光部品の概略構成を示す上面図、図1(b)は
図1(a)中のA−A’線断面図、図1(c)は図1
(a)中のB−B’線断面図である。
【図2】図2(a)は本発明の第2の実施例に係る干渉
型熱光学光部品の概略構成を示す上面図、図2(b)は
図2(a)中のC−C’線断面図、図2(c)は図2
(a)中のD−D’線断面図である。
【図3】図3(a)は本発明の第3の実施例に係る干渉
型熱光学光部品の概略構成を示す上面図、図3(b)は
図3(a)中のE−E’線断面図、図3(c)は図3
(a)中のF−F’線断面図である。
【図4】図4(a)は本発明の第4の実施例に係る干渉
型熱光学光部品の概略構成を示す上面図、図4(b)は
図4(a)中のG−G’線断面図、図4(c)は図4
(a)中のH−H’線断面図である。
【図5】図5(a)は本発明の第5の実施例に係る干渉
型熱光学光部品の概略構成を示す上面図、図5(b)は
図5(a)中のI−I’線断面図、図5(c)は図5
(a)中のJ−J’線断面図である。
【図6】図6(a)〜(e)は、石英系平面光波回路技
術を用いて作製される干渉型熱光学光部品の作製手順を
示す工程図である。
【図7】図7(a)は従来の干渉型熱光学光部品の概略
構成を示す上面図、図7(b)は図7(a)中のK−
K’線断面図である。
【図8】図8(a)は従来の干渉型熱光学光部品の概略
構成を示す上面図、図8(b)は図8(a)中のL−
L’線断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 クラッド層 3 コア 4 薄膜ヒータ 4a 特性制御用ヒータ 4b,4c 光路長誤差補正用ヒータ 5 溝 6 給電用電気配線 6a 特性制御用ヒータ給電用電気配線 6b 光路長誤差補正用ヒータ給電用電気配線 11 トレンチ 31a,31b 入力光導波路 32a,32b 合分波器 33a,33b 光導波路 34a,34b 出力光導波路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H079 AA06 AA12 BA01 BA03 CA05 DA14 DA22 EA05 EB27 GA05 HA12 JA07 2K002 AA02 AB05 BA13 CA15 CA22 DA08 DA20 EA14 GA07 HA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアを十分な厚さのクラッド層で埋め込
    んだ埋め込み型光導波路からなり、2つの合分波器を2
    本の光導波路で接続したマッハ・ツェンダ干渉計と、前
    記光導波路の上部に装荷された薄膜ヒータから構成され
    る干渉型熱光学光部品において、前記2つの光導波路の
    一部分の両脇に導波路材料を除去した溝が形成され、一
    方の光導波路上には溝が形成されている領域に薄膜ヒー
    タが装荷され、もう一方の光導波路上には溝が形成され
    ていない領域に薄膜ヒータが装荷されていることを特徴
    とする干渉型熱光学光部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される干渉型熱光学光部
    品において、前記溝が前記光導波路の中央部分に配置さ
    れ、一方の光導波路上には溝が形成されている中央部分
    に薄膜ヒータが装荷され、もう一方の光導波路上には溝
    が形成されていない溝の両側に薄膜ヒータが装荷されて
    いることを特徴とする干渉型熱光学光部品。
  3. 【請求項3】 請求項1若しくは請求項2のいずれかに
    記載される干渉型熱光学光部品において、前記溝が形成
    される領域に薄膜ヒータが形成される光導波路側には、
    溝が形成されない領域の光導波路上に薄膜ヒータに接続
    された電気配線が形成され、且つ、溝が形成されない領
    域に薄膜ヒータが形成される光導波路側には、溝が形成
    される領域の光導波路上に薄膜ヒータに接続された電気
    配線が形成されていることを特徴とする干渉型熱光学光
    部品。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載される干渉型熱光学光部
    品において、前記電気配線が薄膜ヒータ材料の上部に薄
    膜ヒータ材料に比べて電気伝導率が大きい材料が積層さ
    れた構造であることを特徴とする干渉型熱光学光部品。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載される
    干渉型熱光学光部品において、導波路材料が石英を主成
    分とするガラス材料であり、基板材料がシリコンである
    ことを特徴とする干渉型熱光学光部品。
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