JP2001221800A - 複合体の測定方法 - Google Patents

複合体の測定方法

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JP2001221800A JP2000034519A JP2000034519A JP2001221800A JP 2001221800 A JP2001221800 A JP 2001221800A JP 2000034519 A JP2000034519 A JP 2000034519A JP 2000034519 A JP2000034519 A JP 2000034519A JP 2001221800 A JP2001221800 A JP 2001221800A
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Yoichi Hashiguchi
陽一 橋口
Hisahide Hiura
久英 日裏
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合体の免疫学的測定において遊離している
その構成物質の影響、抗体の選択及び測定方法を限定す
ることなく測定可能とする方法を提供する。 【解決する手段】 免疫学的測定において試料中に存在
する物質とその物質と結合し得る物質との結合の結果生
じる複合体を免疫学的に測定するにあたり、予め、多量
に存在する遊離の物質またはその物質と結合性の物質を
免疫学的に不活性化することにより、遊離の物質又は結
合性の物質の影響を実質的に受けることなく、しかも抗
体の選択および測定方法を限定されることなく物質と結
合性物質との複合体の免疫学的測定方法を提供をするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は臨床検査分野で生体
試料物質の測定用検査試薬に用いられる。
【0002】
【従来の技術】酵素と酵素阻害物質の複合体、例えばト
ロンビンとアンチトロンビン−III複合体(TAT)
やプラスミンとα2−プラスミンインヒビター複合体
(PIC)の濃度を測定する場合、複合体に特異的なモ
ノクローナル抗体を樹立してラテックス比濁法により測
定する方法及び複合体を構成している各酵素及び阻害物
質にそれぞれ特異的な抗体を用いてサンドイッチ酵素免
疫測定法により測定する方法が知られている。複合体に
特異的なモノクロナール抗体による測定はその抗体の製
法が極めて困難なため、一部を除いて商品化されていな
い。一方、それぞれの特異抗体を用いるサンドイッチ酵
素免疫測定法は、測定対象とする複合体よりもはるかに
多量に共存する遊離の酵素又は阻害物質の影響を受ける
ため、抗体の選択が限られると言った問題があった。例
えば血漿中のTATを測定する場合には、通常TAT濃
度が約1〜50ng/mL程度であるのに対してAT−
IIIの濃度は通常約250μg/mLと5000〜2
5000倍も高い。従ってTAT特異的なモノクローナ
ル抗体を調製しようとしても、AT−IIIとの交差反
応性を25万分の1以下に押さえなければならないた
め、そのようなモノクローナル抗体の調製は困難であっ
た。一方トロンビンに対する抗体とAT−IIIに対す
る抗体を用いるサンドイッチ免疫測定を行う場合にも、
抗トロンビン抗体を固相化し、試料を反応させた後、複
合体を固相に捕獲し、その後十分に洗浄して、標識した
抗AT−III抗体を反応させて測定しているように、
特定の抗体の組み合わせ及び測定方法が限定されてい
た。
【0003】
【解決しようとする課題】本発明は、試料中に存在する
物質とその物質と結合し得る物質との結合の結果生じる
複合体を免疫学的に測定するにあたり、予め、多量に存
在する遊離の物質またはその物質と結合性の物質を免疫
学的に不活性化することにより、遊離の物質又は結合性
の物質の影響を実質的に受けることなく、しかも抗体の
選択および測定方法を限定されることなく物質と結合性
物質との複合体の免疫学的測定方法を提供することであ
る。
【0004】
【解決する手段】本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、
試料中に存在する物質と結合性物質との複合体を免疫学
的に測定するにあたり、予め、多量に存在する遊離の物
質または結合性物質を酵素的あるいは免疫学的に不活性
化することにより、遊離の物質又は結合性物質の影響を
実質的に受けることなく、しかも抗体の選択および測定
方法を限定されることなく物質と結合性物質との複合体
の免疫学的測定方法を見出し本発明を完成させるに至っ
た。
【0005】以下により具体例をあげて本発明を詳細に
説明する。測定対象として上げられる複合体の例として
は、前述のTAT、PAPのほか、トロンビンとヒルジ
ン複合体、エラスターゼとα1−アンチトリプシン複合
体、トリプシンとトリプシンインヒビター複合体、活性
型X因子とAT―III複合体、プロテインCとプロテ
インCインヒビター複合体、組織プラスミノゲンアクチ
ベーターとプラスミノゲンアクチベーターインヒビター
複合体、活性型VII因子と組織因子経路インヒビター
(TFPI)、組織因子と凝固第VII因子複合体、プ
ラスミノゲンとプラスミノゲンアクチベーター複合体、
ヘモグロビンとハプトグロビン複合体、プロテインA又
はプロテインGと免疫グロブリン複合体、抗原と特異抗
体複合体の免疫複合体等が挙げられる。遊離の物質とそ
の物質に対する結合性物質の酵素的あるいは免疫学的な
不活化の方法としては、蛋白質分解酵素による分解、酸
あるいはアルカリによる不活性化、界面活性剤による不
活性化、等を選択して用いることができる。適用する免
疫学的測定方法は、酵素免疫測定法、担体を用いる比濁
法又は担体を用いない免疫比濁法、イムノクロマト法、
等公知の免疫測定法が適用される。
【0006】具体的な実施態様として、TATを例に本
発明をさらに詳細に説明する。TATの構成成分である
トロンビンはその前駆体であるプロトロンビンが活性型
凝固第X因子により限定分解されることにより生じる。
生じたトロンビンはフィブリノゲンを基質としてフィブ
リンに変換する。遊離のトロンビンはAT−IIIと結
合することにより複合体(TAT)を形成してその活性
を失う。血液中のTAT濃度を測定することは血液学検
査の重要な項目である。このTAT複合体を本発明の方
法で測定するには、一定量の検体に蛋白分解酵素、例え
ばサーモライシン、パパイン、プロテアーゼK等を添加
し遊離のAT−IIIを分解する。その試料を抗TAT
複合体モノクローナル抗体を吸着させたラテックス試薬
と反応させる。ここで用いるモノクローナル抗体はTA
T複合体を免疫原にして調製するが、AT−IIIと約
0.1%の交差反応性を有するものでも使用可能であ
る。
【0007】同様に蛋白分解酵素でAT−IIIを分解
した試料を、抗AT−III抗体を固定化したメンブラ
ンストリップと抗トロンビン抗体を金コロイド粒子標識
したイムノクロマトグラフィーに供し展開させ測定する
ことも可能である。通常の方法では遊離のAT−III
濃度が測定対象のTAT濃度に比して大過剰であるため
このような、ラテックス凝集測定やイムノクロマトグラ
フィー測定は不可能であったが、本発明はそれを可能に
する。
【0008】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例1】蛋白分解酵素サーモライシンを10単位/
mLとなるように0.1mol/Lのヘペス緩衝液pH
7.2に溶解した。その200μLと種々の濃度のTA
Tを含むヒト血漿100μLを37℃で5分間反応させ
た。対照としてサーモライシンを含まない緩衝液200
μLと同じTATを含むヒト血漿100μLを反応させ
た。その後、AT−IIIと約0.1%の交差反応性を
有する抗TATモノクロナール抗体を感作させた粒径
0.32μmのラテックス試薬30μLと37℃で反応
させ5分間あたりの波長700nmでの吸光度変化量を
測定することによりTAT濃度を測定した。その結果を
表1に示した。
【0010】
【表1】
【0011】以上の結果、サーモライシン無添加の従来
の方法では、交差反応のために、TATが含まれていな
い場合にも、吸光度変化をおこしTAT濃度依存性の信
号は得られず、測定できない。一方、サーモライシンを
添加した本発明の方法ではTAT濃度に応じた吸光度変
化が観測されTATの測定が可能であることが判った。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、免疫学的
測定において試料中に存在する物質とその物質と結合し
得る物質との結合の結果生じる複合体を免疫学的に測定
するにあたり、予め、多量に存在する遊離の物質または
その物質と結合性の物質を免疫学的に不活性化すること
により、遊離の物質又は結合性の物質の影響を実質的に
受けることなく、しかも抗体の選択および測定方法を限
定されることなく物質と結合性物質との複合体の免疫学
的測定方法を提供をするものであり、より正確な測定を
可能とする。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物質とその物質に結合しうる結合対との結
    合の結果生成する複合体を免疫学的に測定する方法にお
    いて、予め遊離の物質及び/又はその物質に結合しうる
    結合対の物質を実質的に免疫学的測定に影響を及ぼさな
    い程度に不活化する工程を含むことを特徴とする物質と
    その物質に結合し得る結合対との結合の結果生じる複合
    体の免疫学的測定方法。
  2. 【請求項2】物質とその物質に結合しうる結合対との組
    み合わせが、酵素と酵素阻害物質、酵素又は酵素前駆体
    とその活性化物質である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の測定用試薬
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