JP2001221163A - 容積式送液装置 - Google Patents

容積式送液装置

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JP2001221163A JP2000217926A JP2000217926A JP2001221163A JP 2001221163 A JP2001221163 A JP 2001221163A JP 2000217926 A JP2000217926 A JP 2000217926A JP 2000217926 A JP2000217926 A JP 2000217926A JP 2001221163 A JP2001221163 A JP 2001221163A
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邦明 堀江
Kiwamu Tsukamoto
究 塚本
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Hirotake Yamagishi
博剛 山岸
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真也 植村
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形可能な隔膜を用いた容積式ポンプ方式を
採用し、しかも高い精度と再現性で一定量の液体を供給
でき、更に送液が安定するまでの時間を短縮し、かつ送
液開始時直後から流量を制御できるようにする。 【解決手段】 液密な容器22の一部が変形可能な隔膜
24で形成された送液室28と、隔膜24に連結され、
該隔膜24を変形させて送液室28内の液体を吐出させ
る隔膜駆動装置36とを有する容積式ポンプ10と、送
液時に、隔膜24の内外の差圧を一定に制御する差圧制
御部42とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種プロセ
ス装置に微少流量の液体を一定量ずつ供給するために使
用される容積式送液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体産業における集積回路の集
積度の向上はめざましく、現状のメガビットオーダか
ら、将来のギガビットオーダを睨んだDRAMの研究開
発が行われている。かかるDRAMの製造のためには、
小さな面積で大容量が得られるキャパシタ素子が必要で
ある。このような大容量素子の製造に用いる誘電体薄膜
として、誘電率が20程度である五酸化タンタル(Ta
)薄膜、あるいは誘電率が300程度であるチタ
ン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸ストロンチウ
ム(SrTiO)又はこれらの混合物であるチタン酸
バリウムストロンチウム等の金属酸化物薄膜材料が有望
視されている。
【0003】このような金属酸化物薄膜を基板上に気相
成長させる際には、1又は複数の有機金属化合物のガス
原料と酸素含有ガスとを混合しつつ、一定の温度に加熱
した基板に噴射するようにしている。有機金属化合物の
ガス原料は、例えば、チタン酸バリウムストロンチウム
の金属酸化膜にあっては、Ba,Sr,Tiまたはその
化合物をDPM(ジピバロイルメタン)化合物とし、こ
れらを、例えばテトラヒドラフラン(以下、THFとい
う)などの有機溶剤に溶解させた複数の液体原料を所定
の割合で予め均一に混合させた後、この混合液を気化器
に送って気化することによって生成されている。
【0004】このような混合液体原料は、密閉されたま
まの状態であっても劣化しやすい特徴があり、送液配管
に滞留することは望ましくない。特に加熱したり空気と
接触すればパーティクルを発生して成膜の品質を低下さ
せる。従って、一旦混合した原料は安定な状態で保存す
るのみでなく、迅速に使い切ることが望ましい。また、
成膜装置では、その工程に応じて微少流量から大流量ま
での流量調節を行なうことが望まれており、従って、原
料を送る送液装置としては厳密な流量調節ができるのが
好ましい。
【0005】このような用途に用いる容積式送液装置と
しては、原料ボトルと気化器等のプロセス装置とを繋ぐ
送液配管内にマスフローコントローラ(MFC)を設置
し、原料ボトル内をガス等により加圧して液を送出しつ
つマスフローコントローラの制御バルブを調整して吐出
量を制御するものが知られている。また、ピストンやダ
イヤフラム等を使用した容積式ポンプも用いられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マスフ
ローコントローラを使用した従来の技術では、許容制御
流量範囲の下限付近での流量制御の再現性が一般に悪
い。しかも、プロセス装置側の圧力が高くなると、この
圧力に打ち勝つ圧力を原料ボトル側に作用させる必要が
あって、原料ボトル内の液中に加圧用のガスが大量に溶
存してしまうばかりでなく、この溶存したガスがマスフ
ローコントローラの制御バルブの下流側で再放出された
り、或いはそれがもとで原料の流れが脈動してしまうこ
とがあった。
【0007】容積式ポンプを使用するとこのような欠点
は解消されるものの、ピストンポンプはその摺動部から
のパーティクルが液を汚染するので用いることができな
い。例えば、ベローズやダイヤフラムのような隔膜を使
用した容積式ポンプにおいては、汚染の問題は無いが、
以下のような問題が有る。
【0008】例えば、隔膜で容器内を二分して、一方を
送液室、他方を駆動流体室とし、駆動流体として被圧縮
性の液体を使用して容積式ポンプを構成するものが考え
られる。この場合、駆動流体の注入量だけ隔膜が移動し
て液体が容器外へ吐出されるので、送液の流量制御精度
は外部の駆動系の精度にほぼ依存することになるが、外
部に駆動流体を送液する装置が必要になって、液体のハ
ンドリングが面倒であるばかりでなく、装置が大型化し
てしまう。
【0009】隔膜の駆動装置を機械的に構成すると、こ
のような問題はなくなって装置は非常にシンプルとなる
が、容器の2次側のプロセス条件(圧力)が異なると、
隔膜の動きを吐出し流量が一定になるように制御するこ
とが非常に困難となってしまう。また、容器の2次側に
流量計を設置してフィードバック制御を行なうと、流量
計の精度と再現性はマスフローコントローラの場合と同
じレベルであるため、マスフローコントローラ以上の性
能を得ることは不可能となる。
【0010】また、容積式ポンプの2次側圧力は、送液
停止時に、プロセス装置(被送液部)の1次側に設置し
たチェッキ弁からの微少のリークによって徐々に低下す
る。このため、送液開始時の圧力低下を招き、送液流量
を安定させるのに時間がかかるばかりでなく、例えばプ
ロセス装置の圧力が大気圧以下の低圧の場合に、チェッ
キ弁の1次側圧力が原料液の蒸気圧以下に低下して原料
液がガス化してしまうことがあった。
【0011】更に、容積式ポンプにあっては、送液開始
時にポンプ2次側配管に圧力変動が生じ、送液が安定す
るまでの間の流量を制御することができなかった。この
ため、例えば複数の原料を同じ比率で送液する場合に
は、送液が安定してからこれを行う必要があり、その間
の原料を使用することができなかった。
【0012】本発明は、上述した事情に鑑みて為された
もので、変形可能な隔膜を用いた容積式ポンプ方式を採
用し、しかも高い精度と再現性で一定量の液体を供給で
き、更に送液が安定するまでの時間を短縮し、かつ送液
開始時直後から流量を制御できるようにした容積式送液
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、液密な容器の一部が変形可能な隔膜で形成された送
液室と、前記隔膜に連結され、該隔膜を変形させて前記
送液室内の液体を吐出させる隔膜駆動装置とを有する容
積式ポンプと、送液時に、前記隔膜の内外の差圧を一定
に制御する差圧制御部とを有することを特徴とする容積
式送液装置である。これにより、隔膜を直接に駆動して
構造を簡略化するとともに、隔膜内外の差圧を一定にす
ることで隔膜の変形を常に一定となし、隔膜の変形によ
る誤差を無くした状態で、隔膜駆動装置により隔膜の変
形量を制御して、正確な流量制御を行うことができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記差圧制御部
は、前記送液室内外の差圧を検知する差圧検知部と、こ
の差圧検知部に基づいて、前記送液室から延びる吐出し
経路に配置された制御バルブの開度を制御するバルブ開
度調整部とを備えていることを特徴とする請求項1に記
載の容積式送液装置である。これにより、吐出し経路の
制御バルブを調整することにより、間接的に送液室内の
圧力を調整することができる。なお、例えば、大気圧
等、送液室外部の圧力変化が充分小さい時は、差圧検出
部として送液室内のみの圧力検知部を用いるだけでよ
い。
【0015】請求項3に記載の発明は、液密な容器の一
部が変形可能な隔膜で形成された送液室と、前記隔膜に
連結され、該隔膜を変形させて前記送液室内の液体を吐
出させる隔膜駆動装置とを有する容積式ポンプを備え、
前記隔膜の両側の圧力差の変化速度に応じて前記隔膜駆
動装置を吐出量を一定にするように制御すること特徴と
する容積式送液装置である。
【0016】請求項4に記載の発明は、液密な容器の一
部が変形可能な隔膜で形成された送液室と、前記隔膜に
連結され、該隔膜を変形させて前記送液室内の液体を吐
出させる隔膜駆動装置とを有する容積式ポンプと、前記
送液室から延びる吐出し経路内に設置された圧力維持の
ためのチェッキ弁と、送液停止時に、前記チェッキ弁の
1次側圧力を内包液体の蒸気圧以下にならないように制
御する圧力制御部とを有することを特徴とする容積式送
液装置である。これにより、チェッキ弁からのリークに
伴うチェッキ弁の1次側の圧力低下及び蒸発によるボイ
ドの発生を防止することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、前記圧力制御部
は、前記チェッキ弁の上流側に設置される制御バルブを
備え、送液停止時に、前記送液室内の圧力を送液時にお
ける圧力に、或いは前記チェッキ弁と前記制御バルブと
の間の液体を内包する配管の体積膨張を見込んで送液開
始時に直ちに送液時の圧力となるように予め加圧した圧
力に制御することを特徴とする請求項4に記載の容積式
送液装置である。
【0018】これにより、送液開始直後からチェッキ弁
の2次側圧力を送液時における圧力にして、タイムラグ
なく、所定流量の送液を行うことができる。ここで、チ
ェッキ弁と制御バルブとを繋ぐ配管を十分に短く、かつ
剛性の高い材料で構成して、この間の液体を内包する配
管の送液開始時における圧力上昇に伴う体積膨張をほぼ
ゼロにした場合には、送液室内の圧力を送液時における
圧力とほぼ同じに設定し、例えばフレキシブル管等の剛
性の低いものを使用した場合は、この間の液体を内包す
る配管の送液開始時における圧力上昇に伴う体積膨張を
見込んだ分だけ送液室内の圧力を送液時における圧力よ
り高く設定することで、送液開始直後からチェッキ弁の
2次側圧力を送液時における圧力にすることができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、前記吐出し経路
には流量センサが設けられ、送液時に前記送液室内の圧
力が所定値を超えた時、または圧力の変化の割合の絶対
値が所定値を超えた時には、前記流量センサの出力に基
づく制御に切り換えることを特徴とする請求項2に記載
の容積式送液装置である。これにより、系の状況の変化
が激しい時にも、より正確な制御を行なうことができ
る。
【0020】請求項7に記載の発明は、前記送液室は、
1ストロークで必要な吐出量が得られる大きさに設定さ
れていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
記載の容積式送液装置である。これにより、一回の処理
の際、常時ベローズの動作を安定な一定の動作のみとす
ることができ、交互運転の場合のバルブ切替時における
圧力、流量変動等を回避できる。また更に、ベローズの
ストロークの一部を使用して1回の送液を行うことで、
ベローズの寿命を延ばすこともできる。
【0021】請求項8に記載の発明は、前記隔膜の前記
送液室と反対側の空間をガスで加圧することを特徴とす
る請求項1乃至7のいずれかに記載の容積式送液装置で
ある。一般に隔膜自体にはベローズ内外での許容差圧が
有る。隔膜の差圧が小さい場合、或いはポンプ2次側の
プロセス装置での必要圧力が許容差圧より大きい場合、
隔膜の送液室と反対側の空間の圧力が大気圧である場合
には送液できなくなる。しかし、隔膜の送液室とは反対
側の空間を予めガスで加圧すれば、差圧を小さく抑える
ことができるので、許容差圧以内に設定でき、送液可能
となる。
【0022】上述したように、定量供給性を得るために
は隔膜の差圧を一定にする必要があるので、ガス圧Pを
一定にする必要がある。実際、上記例では送液中に隔膜
の反送液側の容積Vが変化する。そのため、隔膜の反送
液側に、送液量ΔVに応じた量、すなわち、ΔV×Pだ
けガスを供給すればよい。
【0023】隔膜の差圧をコントロールする方法とし
て、上記の方法の応用としてガス圧と液圧の差圧をガス
圧側で制御する方法を用いてもよい。しかし、ガス圧側
で制御する方法では、急激な圧力変動に対しては、ガス
の注入、注入放出に時間が掛かるために制御の遅れが生
じ、差圧が変化してしまいやすく、規定量の送液が困難
になる。しかし、急激な圧力変動の無いプロセスでは、
この方法でも問題無く対応できる。
【0024】前記隔膜の前記送液室と反対側の空間に、
前記隔膜の破損時に流出する液漏れを検知する液漏れセ
ンサを設けてもよい。このように、送液室反対側の空間
を大気開放あるいはガスにより加圧することにより、隔
膜の破損を検出することができる。隔膜の送液室反対側
にも液を封入し、液で隔膜を駆動した場合には、隔膜破
損時にそれを検出することが非常に困難となる。これ
は、隔膜が破損した場合でも、送液すべき液体と隔膜駆
動用の液体が混ざって送液され、排出量は変化しないの
で、液量のモニターによる検知はできないからである。
【0025】しかしながら本発明では、例えば、隔膜の
ガス側からリリーフ排出ポートを設け、その途中あるい
は二次側にリリーフセンサを設けることにより、隔膜の
破損を検知することができる。また、ガス側を必ず低圧
側にすることで、送液側へのガスの混入も防止すること
ができる。従来の隔膜を液駆動とする装置では、隔膜破
損時に送液すべき液が駆動液に混ざってしまうという問
題があるが、本発明ではこれを回避することができる。
【0026】請求項9に記載の発明は、前記容積式ポン
プを複数台有し、これらの容積式ポンプを並列に配置し
て該各容積式ポンプから吐出される異なる液体の流量を
個別に制御しつつ単一のプロセス装置に供給することを
特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の容積式送
液装置である。これにより、各容積式ポンプから吐出さ
れる複数の原料の流量を送液開始時から停止まで個別に
制御して、常に同じ比率で単一のプロセス装置に送液す
ることができる。
【0027】請求項10に記載の発明は、前記容積式ポ
ンプを2台有し、これらの容積式ポンプから吐出される
同一の液体の流量を個別に制御しつつ単一のプロセス装
置に交互に供給することを特徴とする請求項1乃至8の
いずれかに記載の容積式送液装置である。これにより、
送液開始側の容積式ポンプの流量を送液開始時から徐々
に上げてゆき、それに合わせて総流量が変わらないよう
に、送液停止側の容積式ポンプの流量も徐々に下げるよ
うに交互切替運転を行うことができ、同一の原料を流量
変動なく単一のプロセス装置に連続して送液することが
できる。
【0028】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
10のいずれかに記載の容積式送液装置と、該容積式送
液装置から供給された液体原料を気化する気化装置と、
該気化装置から供給された原料ガスを用いて成膜を行な
う成膜室とを有することを特徴とする成膜装置である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。図1及び図2は、本
発明の第1の実施の形態の容積式送液装置を示すもの
で、これは、原料ボトル12内に貯蔵された液体原料等
の液体14を容積式ポンプ10によって所定量ずつ、プ
ロセス装置(被送液部)16に供給するものである。プ
ロセス装置16は、この例では、CVD成膜室80のガ
ス噴射ヘッド82から基台84上の半導体基板Wに向け
て噴射される成膜用ガスを、ガス供給ライン86を介し
て成膜室80に供給する気化器である。図において、8
8は排気ポンプ、90は成膜用ガスのベントラインであ
る。
【0030】容積式ポンプ10は、原料ボトル12から
延びる吸込み管(吸込み経路)18を一端側に、プロセ
ス装置16に繋がる吐出し管(吐出し経路)20を他端
側にそれぞれ接続したほぼ筒状の容器22を有してい
る。この容器22の一端の底板には中央に開口が形成さ
れ、これの内側縁部には、ベローズ(隔膜)24が、容
器22の内部を他端側に向けて同軸に延びるように取り
付けられており、ベローズ24の他端は保持板26に液
密的に塞がれている。これによって、容器22とベロー
ズ24により液密かつ容積可変な送液室28が形成され
ている。また、ベローズ24の内側には、大気に開放さ
れた作動空間30が構成されている。
【0031】作動空間30には、例えばモータ等の駆動
源を有する駆動部32と、この駆動部32の作動に伴っ
て上下に運動するロッド34とを有する隔膜駆動装置3
6が配置され、このロッド34の上端に保持板26が連
結されている。駆動部32には、駆動源の回転を送りね
じ機構等で直線運動に変換する変換機構が設けられてい
る。これにより、駆動部32の作動によってベローズ2
4が軸方向に伸縮し、送液室28の容積が変化して、所
定量の液体14を順次プロセス装置16に送り出すよう
になっている。
【0032】容器22には、送液室28内の圧力を測定
する圧力計38が、吐出し管20には、開度制御可能な
制御バルブ40がそれぞれ設置され、圧力計38の信号
は制御バルブ40に入力されている。これにより、制御
バルブ40の開度を圧力計38の信号に基づいて調整す
ることにより送液室28の圧力Pを作動空間30の圧力
(つまり、大気圧)よりやや高い一定値に保つ差圧
制御部42が構成されている。
【0033】また、吐出し管20中を流れる液体の流量
を測定する流量計44が制御バルブ40の上流側に設置
されており、この信号も制御バルブ40に入力されてい
る。これにより、吐出し管20からプロセス装置16に
供給される液体の流量を制御する流量制御部46が構成
されている。
【0034】この装置では、差圧制御部42による制御
と流量制御部46による制御は択一的に切り換えて用い
られる。通常は、差圧制御部42が作動しており、圧力
計38からの信号で制御バルブ40を制御して、上述の
ように一定の圧力差を維持している(通常モード)。こ
のような制御においては、吐出し流量を正確かつ安定に
行なうことができる。
【0035】この過程を図2を用いて説明する。もし、
ベローズ24の変形量が一定であれば、吐出し流量は隔
膜駆動装置36のストロークのみに依存する関数として
表され、もし、一定量を吐出する場合には、ストローク
変化をそのように制御すればよい。
【0036】しかしながら、ベローズ24は、本来的に
可撓性を有しており、保持板26から受ける張力による
変形の他に、送液室28内の圧力Pと作動空間30内の
圧力Pの差圧ΔP=P−Pによって局所的に変形す
る。例えば、図2に実線で示すような平衡状態から、送
液室28内の圧力Pが大きくなって、差圧ΔPが更に大
きくなると、図2に二点鎖線で示すように変形し、保持
板26の位置が一定でも差圧ΔPが異なれば送液室28
の容積も変わってしまう。
【0037】これに対して、差圧ΔPを一定に維持しつ
つベローズ24を移動させれば、ベローズ24のランダ
ムな変形に起因する流量変動や脈動が抑制されるので、
流量制御を安定に行うことができるとともに、保持板2
6の位置と送液室28の容積とが一対一に対応する。従
って、上述したように、吐出し流量を隔膜駆動装置36
のストロークに依存させた正確な制御が可能となる。
【0038】ところで、このような圧力計によって差圧
をモニターしながらストロークを制御して行なう流量調
整を行うことができない場合が有る。それは、内部に配
設したダイヤフラム等の変形量を検出して圧力を検知す
るような圧力計の場合、本質的に圧力変動を検知したと
きはすでにベローズが変形して流量変動が生じているか
らである。そこで、この実施の形態では、送液室28内
の圧力が所定の値を超えた時、または圧力の変化の割合
の絶対値がある値を超えた時には、系が変動状態にある
と判断し、圧力計による差圧のモニターへの依存を止
め、流量計44による流量モニターに切り換えている。
これにより、不安定な状況における一応の送液精度を確
保している。
【0039】図3は、本発明の第2の実施の形態の容積
式送液装置を示すもので、これは、第1の実施の形態に
おける差圧制御部42の代わりに、圧力計38からの信
号を受けて隔膜駆動装置36の動きを制御する駆動装置
制御部50を設けたものである。
【0040】この実施の形態によれば、送液室28内の
圧力とベローズ24の変形量との関係を予め把握してお
き、送液室28内の圧力変動によるベローズ24の変形
を相殺する動きを隔膜駆動装置36に行わせることによ
り、一定流量の制御が可能となる。
【0041】つまり、送液室28から実際に流れ出る流
量をQ、設定流量をq、送液室内の圧力Pによるベロー
ズの変形量をVとすると、 Q=q+(dV/dt) の関係がある。ここで、 dV/dt=(dV/dP)・(dP/dt) なので、 Q=q+(dV/dP)・(dP/dt) (1) となる。従って、予め(dV/dP)の関係を把握して
おけば、初期流量設定値をqとしたとき、設定流量q
を、 q=q−(dV/dP)・(dP/dt) になるように制御することにより、Qを常に一定の値に
保つことができる。
【0042】例えば、ベローズの変形量Vと送液室の圧
力Pとが、 V=aP+d の関係があるとき、 dV/dP=abPb−1 Q=q+abPb−1・(dP/dt) =q+abPb−1・(ΔP/Δt) (2) となる。この場合、別途dV/dP=abPb−1の関
係を把握しておけば、(2)式から単位時間当りの圧力
変化を計算することにより一定流量の制御が可能とな
る。
【0043】ここで、dV/dPの関係をベローズにつ
いて調べると、図4に示すように、正比例する関係が有
ることが分かった。この場合、前記(2)式は、 Q=q+C(ΔP/dt) と単純となるので、これに基づく制御は比較的容易とな
る。
【0044】図5及び図6は、本発明の第3の実施の形
態の容積式送液装置を示すもので、これは、作動空間3
0を大気開放しない閉鎖系とした容積式ポンプ10aを
使用したものである。すなわち、容器22の底部は底板
52で閉塞されており、この底板52には、ロッド34
を挿通させる貫通口54、Nガス等の圧力調整ガスを
導入する給気ポート56、及びこれを微少量ずつ排気す
る排気ポート58、及び作動空間30内にリークした流
体を導出して漏れ検知部60に導く漏れ液配管62等が
設けられている。貫通口54には、ロッドの周囲を気密
にシールするシール機構64が設けられている。
【0045】給気ポート56は、給気配管66により圧
力調整ガス源に接続され、この給気配管66には、配管
内圧力(=作動空間圧力)を検知する圧力センサ68
と、その出力に基づいて配管内圧力を一定に制御する圧
力制御弁70とが設けられている。また、排気ポート5
8には、微少の排気量を調整する開度調整弁74が設け
られている。これにより、開度調整弁74を所定開度に
設定し、圧力センサ68の出力に応じて圧力制御弁70
を動作させることにより、ベローズ24の変位による圧
力変化を相殺して、作動空間30内の圧力Pを一定に
維持することができる。圧力センサ68と圧力制御弁7
0により、第2の差圧制御部72が構成されている。
【0046】この場合、圧力制御弁70からの流量をQ
とし、ベローズ24が停止している時の圧力制御弁70
からの給気量をQ、開度調整弁74からの一定の排気
量をQ、ベローズ駆動による容積変化をΔV、それに
伴う給気量の変化をΔQ=P ΔVとすると、 Q=Q+ΔQ (ベローズが伸びるとき) Q=Q−ΔQ (ベローズが縮むとき) となる。Q>0でないと、制御が困難となるので、 Q>ΔQ Q=Q が必要であり、従って、 Q>ΔQ になるようにQ,Qを設定する。
【0047】この実施の形態では、上記のような制御方
法を採用することにより、例えば、下流側のプロセス装
置16において詰まりが生じて送液圧力が上昇した場合
でも、所定の必要流量を制御しつつ送液することができ
る。なお、この例において、圧力調整ガスのみによる簡
便な制御を行なうこともできるが、図1の実施の形態と
同様に、急激な圧力変動には対応できないという不利な
点が有る。
【0048】この実施の形態において、万一、ベローズ
24に穴あきのような事態が起きた場合、漏れた液は漏
れ液配管62から濡れセンサ等を備えた漏れ検知部60
に到達し、それにより漏れが検知される。従って、漏れ
センサの出力に基づいて警報を出す、あるいは送液停止
等の手段を自動的に起動させる等により、事故を未然に
防ぐことができる。
【0049】図7は、本発明の第4の実施の形態の容積
式送液装置を示すもので、これは、第1の実施の形態と
同様な構成の容積式ポンプ10と、この容積式ポンプ1
0から延びる吐出し管(吐出し経路)20内に設置した
チェッキ弁100と、このチェッキ弁100の一次側の
圧力を検知する送液圧力センサ102及び送液室28内
の圧力を検知する送液室圧力センサ104からの信号を
受けてチェッキ弁100の上流側に配置した制御バルブ
106及び容積式ポンプ10の駆動部32を制御する圧
力制御部108とを備え、チェッキ弁100の一次側圧
力と送液室28内の圧力を個別に制御するようにしたも
のである。
【0050】すなわち、この実施の形態にあっては、送
液停止時に、チェッキ弁100の一次側圧力、つまりチ
ェッキ弁100と制御バルブ106の間の配管110に
内包された液体の圧力をチェッキ弁100のクラッキン
グ圧力以下で、かつこの液体の蒸気圧以下にならない圧
力に、送液室28内の圧力を送液時の圧力にそれぞれ制
御するようにしている。
【0051】この時のチェッキ弁100の一次側圧力
は、例えば、このクラッキング圧力を2kg/cm
(≒196kPa)、内包液体の蒸気圧を0.5kg
/cm(≒49kPa)としたとき、1.5kg/c
(≒147kPa)程度であり、送液室28内の圧
力は、送液時の圧力と同じ、例えば2.5kg/cm
(≒245kPa)程度である。
【0052】そして、チェッキ弁100のリークによっ
て、この一次側圧力が低下しても、この圧力が蒸気圧以
下にならないように制御する。この方法としては、先
ず、容積式ポンプ10の駆動部32を駆動して、送液室
28内の圧力をチェッキ弁100の当初の一次側圧力、
例えば1.5kg/cm(≒147kPa)まで下げ
(ステップ1)、制御バルブ106を開く(ステップ
2)。そして、チェッキ弁100の一次側圧力がこの当
初の圧力に等しくなるように、容積式ポンプ10の駆動
部32を駆動し(ステップ3)、制御バルブ106を閉
じる(ステップ4)。しかる後、容積式ポンプ10の駆
動部32を駆動して、送液室28を当初の圧力、例え
ば、2.5kg/cm(≒245kPa)まで上げる
(ステップ5)。
【0053】なお、この動作中にポンプの駆動信号がき
た場合は、システム全体を待機させておき、これらの動
作が全て終了した後にポンプを駆動させることで、シス
テム全体を管理することができる。これらの動作は、実
質10〜15秒程度で完了するので、工程を遅らせるよ
うなことはない。
【0054】このように、チェッキ弁100の一次側圧
力を低くすることで、チェッキ弁100のリークを極力
減らし、しかも液体の蒸気圧より低下してしまうことを
防止することで、液体が蒸発して配管110内にボイド
が生じ、ポンプ駆動時にそのボイドがなくなり、かつ少
なくともチェッキ弁100のクラッキング圧を越えるま
では所定の流量を吐出できないといった弊害を防止する
ことができる。
【0055】一方、送液室28内の圧力もチェッキ弁1
00の一次側と同じ圧力にしていた方が、チェッキ弁1
00のリークを防止する上で好ましいが、これでは、ポ
ンプ立上げ時に所定流量を流せるだけの圧力に昇圧する
までかなりの時間がかかってしまう。そこで、送液室2
8内の圧力を送液時の圧力と同じ圧力に設定し、送液直
後から、この送液時の圧力で液体を吐出すことで、タイ
ムラグなく所定量の送液を行うことができる。
【0056】つまり、送液開始直後から、常に一定の圧
力で送液を行うことで、図8に示すように、流量増加時
における流量と時間とを比例させて、設定流量Qに達
するまでの設定時間tを設定し、しかもこの設定時間
中でも流量の厳密な制御を行うことができる。
【0057】なお、この例は、チェッキ弁100と制御
バルブ106との間の配管110を十分に短く、かつ剛
性の高い材料で構成し、これによって、この内部圧力が
送液室28と同じ圧力に上昇しても、この配管110の
体積膨張がほぼゼロとなって、送液開始直後にチェッキ
弁100の2次側圧力を送液時における圧力にできるよ
うにしているが、例えばフレキシブル管を使用した場合
等、この内部圧力が送液室と同じ圧力に上昇した時に配
管110に体積膨張を生じる場合は、この配管110の
体積膨張を見込んだ分の圧力αだけ送液時における圧力
Pよりも送液室内の圧力を高い圧力P+αに設定するこ
とで、送液開始直後にチェッキ弁100の2次側を送液
時における圧力にすることができる。
【0058】図9は、本発明の第5の実施の形態の容積
式送液装置を示すもので、これは、第1の実施の形態と
同様な構成の容積式ポンプ10を複数台備え、この各容
積式ポンプ10を並列に配置して異なる種類の液体を単
一のプロセス装置16に同時に送るようにしたものであ
る。つまり、この例にあっては、容積式ポンプ10を備
えた原料Aライン112a,原料Bライン112b…等
の複数の原料ライン112a〜112dを備え、これら
の原料ライン112a〜112dをチェッキ弁100の
2次側で合流させてプロセス装置16に繋いている。
【0059】この実施の形態にあっても、送液停止時
に、各原料ライン112a〜112dにおけるチェッキ
弁100の一次側圧力を該各原料ライン112a〜11
2dを流れる各液体原料の蒸気圧以下にならないように
制御し、また各容積式ポンプ10の送液室28の圧力を
送液時の圧力、或いはそれよりも前記配管の体積膨張を
見込んだ分の圧力αだけ高い圧力に制御する。これによ
り、図10に示すように、各原料A〜Dが設定流量Q
AS〜QDSに達するまでの設定時間tを一定にする
ことで、この設定時間t中でも、つまり、任意の時間
における各原料A〜Dの流量QA0〜QDOの比が
設定流量QAS〜QDSの比に等しくなり(QA0:Q
B0:QC0:QDO=QAS:QBS:QCS:Q
DS)、送液開始直後から全ての混合比を制御して常に
同じ比率でプロセス装置16に送液することができる。
これによって、送液が安定するまでの間、原料を使用で
きないといった弊害を防止することができる。
【0060】図11は、本発明の第5の実施の形態の容
積式送液装置を示すもので、これは、第1の実施の形態
と同様な構成の容積式ポンプ10を2台備え、この各容
積式ポンプ10を並列に配置して同じ種類の液体を単一
のプロセス装置16に交互に送るようにしたものであ
る。つまり、この2台の容積式ポンプ10から延びる、
制御バルブ106を設置した吐出し経路20をチェッキ
弁100の一次側に合流させ、この2次側をプロセス装
置16に繋いでいる。
【0061】この実施の形態の制御例を図12を参照し
て説明する。ここで、説明の便宜上、図11の右側に位
置する容積式ポンプ10の送液室28を送液室A、制御
バルブ106を制御バルブA、左側に位置する容積室ポ
ンプの送液室28を送液室B、制御バルブ106を制御
バルブBとして説明する。
【0062】先ず、制御バルブA,Bを共に閉じた状態
で、各容積式ポンプ10の駆動部32を駆動して、送液
室A,B内の圧力を送液時の圧力と同じ圧力にする(時
間0〜t)。次に、ポンプ始動信号に基づいて、一方
の制御バルブAを開いて送液室A内の液体を吐出する
(時間t)。そして、所定時間経過後、送液室Aから
の吐出量を徐々に減少させ、同時に他方の制御バルブB
を開いて送液室Bからの吐出を開始し、この吐出量が設
定流量に達した時に制御バルブBを閉じる(時間t
)。この時、送液開始側の流量を送液開始時から徐
々に上げてゆき、それに合わせて総流量が変わらないよ
うに、送液停止側の流量も徐々に下げるように交互切替
運転を行うことで、単一のプロセス装置に同一の原料を
流量変動なく連続して送液する。
【0063】そして、送液室Aの吸引を行った後(時間
〜t)、送液室Aを加圧して、この圧力を送液時
の圧力にする(時間t〜t)。所定時間経過後、今
度は、送液室Bからの吐出量を徐々に減少させ、同時に
制御バルブAを開いて送液室Aからの吐出を開始し、こ
の吐出量が設定流量に達した時に制御バルブAを閉じ
(時間t〜t10)、この作業を順次繰り返す。
【0064】このように、送液開始側の容積式ポンプの
流量を送液開始時から徐々に上げてゆき、それに合わせ
て総流量が変わらないように、送液停止側の容積式ポン
プの流量も徐々に下げるように交互切替運転を行うこと
で、同一の原料を流量変動なく単一のプロセス装置に連
続して送液することができる。
【0065】なお、この例では、チェッキ弁100と制
御バルブ106との間の配管114を十分に短く、かつ
剛性の高い材料で構成して、この内部圧力が送液室28
と同じ圧力に上昇しても、この配管112の体積膨張が
ほぼゼロとなって、送液開始直後にチェッキ弁100の
2次側圧力を送液時における圧力にできるようにした例
を示しているが、例えばフレキシブル管を使用した場合
等にあっては、液体を内包する配管の送液開始時におけ
る体積膨張を見込んだ分の圧力αだけ送液時における圧
力Pよりも送液室内の圧力を高い圧力P+αに設定する
ことで、送液開始直後にチェッキ弁100の2次側を送
液時における圧力にすることができることは前述同様で
ある。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可撓性を有する隔膜を用い、これを外部の駆動機構で駆
動する容積式ポンプ方式において、隔壁の内外の圧力差
を一定に制御しつつ、隔壁を移動させることにより、コ
ンパクトな装置でありながら、高い流量精度で送液する
ことができ、半導体素子の製造工程等において高い有用
性を発揮することができる。
【0067】しかも、送液停止時に、チェッキ弁の一次
側圧力を内包液体の蒸気圧以下にならないように制御
し、更には送液室の圧力を送液時の圧力、或いはそれ以
上に制御することで、送液が安定するまでの時間を短縮
し、かつ送液開始時直後から流量を制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の容積式送液装置を
示す概要図である。
【図2】図1の容積式送液装置のポンプ装置の一部を拡
大して示す拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の容積式送液装置を
示す概要図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における送液室の圧
力とベローズの変形との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第3の実施の形態の容積式送液装置を
示す概要図である。
【図6】図5の実施の形態の容積式送液装置の断面図で
ある。
【図7】本発明の第4の実施の形態の容積式送液装置の
概要図である。
【図8】図7に示す容積式送液装置で送液を開始した時
の流量と時間の関係を示すグラフである。
【図9】本発明の第5の実施の形態の容積式送液装置の
概要図である。
【図10】図9に示す容積式送液装置で送液を開始した
時の流量と時間の関係を示すグラフである。
【図11】本発明の第6の実施の形態の容積式送液装置
の概要図である。
【図12】図11の容積式送液装置における制御例のタ
イムチャートである。
【符号の説明】
10,10a 容積式ポンプ 12 原料ボトル 14 液体 16 プロセス装置 18 吸込み管(吸込み経路) 20 吐出し管(吐出し経路) 22 容器 24 ベローズ(隔膜) 26 保持板 28 送液室 30 作動空間 32 駆動部 34 ロッド 36 隔膜駆動装置 38 圧力計 40 制御バルブ 42 差圧制御部 44 流量計 46 流量制御部 50 駆動装置制御部 72 第2の差圧制御部 80 成膜室 100 チェッキ弁 102 送液圧力センサ 104 送液室圧力センサ 106 制御バルブ 108 圧力制御部 110,114 配管 112a〜112d 原料ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鴨田 憲二 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 山岸 博剛 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 植村 真也 神奈川県藤沢市羽鳥2丁目16番12号 Fターム(参考) 3H045 AA02 AA12 AA22 BA19 BA20 CA05 DA16 EA13 EA45 3H077 AA01 BB10 CC03 CC07 CC13 DD02 EE05 FF03 FF07 FF14 FF22 FF42 5F045 AA06 AB31 BB15 EE02 EE04 EE17 GB15 5F058 BA20 BC03 BF02 BF37 BG02 BJ02 BJ04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液密な容器の一部が変形可能な隔膜で形
    成された送液室と、前記隔膜に連結され、該隔膜を変形
    させて前記送液室内の液体を吐出させる隔膜駆動装置と
    を有する容積式ポンプと、 送液時に、前記隔膜の内外の差圧を一定に制御する差圧
    制御部とを有することを特徴とする容積式送液装置。
  2. 【請求項2】 前記差圧制御部は、前記送液室内外の差
    圧を検知する差圧検知部と、この差圧検知部に基づいて
    前記送液室から延びる吐出し経路に配置された制御バル
    ブの開度を制御するバルブ開度調整部とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の容積式送液装置。
  3. 【請求項3】 液密な容器の一部が変形可能な隔膜で形
    成された送液室と、前記隔膜に連結され、該隔膜を変形
    させて前記送液室内の液体を吐出させる隔膜駆動装置と
    を有する容積式ポンプを備え、 前記隔膜の両側の圧力差の変化速度に応じて前記隔膜駆
    動装置を吐出量を一定にするように制御することを特徴
    とする容積式送液装置。
  4. 【請求項4】 液密な容器の一部が変形可能な隔膜で形
    成された送液室と、前記隔膜に連結され、該隔膜を変形
    させて前記送液室内の液体を吐出させる隔膜駆動装置と
    を有する容積式ポンプと、 前記送液室から延びる吐出し経路内に設置されたチェッ
    キ弁と、 送液停止時に、前記チェッキ弁の1次側圧力を内包液体
    の蒸気圧以下にならないように制御する圧力制御部とを
    有することを特徴とする容積式送液装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力制御部は、前記チェッキ弁の上
    流側に設置される制御バルブを備え、送液停止時に、前
    記送液室内の圧力を送液時における圧力に、或いは前記
    チェッキ弁と前記制御バルブとの間の液体を内包する配
    管の体積膨張を見込んで送液開始時に直ちに送液時の圧
    力となるように予め加圧した圧力に制御することを特徴
    とする請求項4に記載の容積式送液装置。
  6. 【請求項6】 前記吐出し経路には流量センサが設けら
    れ、送液時に前記送液室内の圧力が所定値を超えた時、
    または圧力の変化の割合の絶対値が所定値を超えた時に
    は、前記流量センサの出力に基づく制御に切り換えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の容積式送液装置。
  7. 【請求項7】 前記送液室は、1ストロークで必要な吐
    出量が得られる大きさに設定されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の容積式送液装置。
  8. 【請求項8】 前記隔膜の前記送液室と反対側の空間を
    ガスで加圧することを特徴とする請求項1乃至7のいず
    れかに記載の容積式送液装置。
  9. 【請求項9】 前記容積式ポンプを複数台有し、これら
    の容積式ポンプを並列に配置して該各容積式ポンプから
    吐出される異なる液体の流量を個別に制御しつつ単一の
    プロセス装置に供給することを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれかに記載の容積式送液装置。
  10. 【請求項10】 前記容積式ポンプを2台有し、これら
    の容積式ポンプから吐出される同一の液体の流量を個別
    に制御しつつ単一のプロセス装置に連続的に交互に供給
    することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載
    の容積式送液装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    容積式送液装置と、 該容積式送液装置から供給された液体原料を気化する気
    化装置と、 該気化装置から供給された原料ガスを用いて成膜を行な
    う成膜室とを有することを特徴とする成膜装置。
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