JP2001221000A - トンネルの覆工構造及びトンネルの構築方法 - Google Patents
トンネルの覆工構造及びトンネルの構築方法Info
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- JP2001221000A JP2001221000A JP2000029029A JP2000029029A JP2001221000A JP 2001221000 A JP2001221000 A JP 2001221000A JP 2000029029 A JP2000029029 A JP 2000029029A JP 2000029029 A JP2000029029 A JP 2000029029A JP 2001221000 A JP2001221000 A JP 2001221000A
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- ribs
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セグメントに設けるリブの無駄を省くことが
できる、トンネルの覆工構造を提供する。 【解決手段】 トンネルの覆工構造は、複数の第1のセ
グメント(18)を周方向へ連結して構築される第1の
リング状覆工(16)と、複数の第2のセグメント(2
4)を周方向へ連結して構築され、かつ、第1のリング
状覆工にトンネルの軸線方向で隣接して配置される第2
のリング状覆工(22)とを備える。第1のリング状覆
工における複数のリブ(20)のうちいくつかと、第2
のリング状覆工における複数のリブ(26)のうちいく
つかとは、シールドに設けられる複数のジャッキのうち
一部のジャッキ(10A,10B)の反力を受けるよう
に、トンネルの軸線方向へ実質的に直線状に複数列に配
列されている。
できる、トンネルの覆工構造を提供する。 【解決手段】 トンネルの覆工構造は、複数の第1のセ
グメント(18)を周方向へ連結して構築される第1の
リング状覆工(16)と、複数の第2のセグメント(2
4)を周方向へ連結して構築され、かつ、第1のリング
状覆工にトンネルの軸線方向で隣接して配置される第2
のリング状覆工(22)とを備える。第1のリング状覆
工における複数のリブ(20)のうちいくつかと、第2
のリング状覆工における複数のリブ(26)のうちいく
つかとは、シールドに設けられる複数のジャッキのうち
一部のジャッキ(10A,10B)の反力を受けるよう
に、トンネルの軸線方向へ実質的に直線状に複数列に配
列されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド工法によ
り得られるトンネルの覆工構造と、シールド工法による
トンネルの構築方法とに関する。
り得られるトンネルの覆工構造と、シールド工法による
トンネルの構築方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法によって構築されるトンネ
ルの一次覆工となるセグメント、特に鋼板製セグメント
は、土圧や水圧を受ける円弧状の外周部と、外周部から
円弧の内方へ向けて立ち上がっている2つの側部と、側
部間にわたされ、トンネルの軸線方向へ伸びる複数のリ
ブとを有する。複数のセグメントを周方向に連結して1
つのリング状覆工が構築され、このようなリング状覆工
を軸線方向へ連ねてトンネルの一次覆工が構築される。
ルの一次覆工となるセグメント、特に鋼板製セグメント
は、土圧や水圧を受ける円弧状の外周部と、外周部から
円弧の内方へ向けて立ち上がっている2つの側部と、側
部間にわたされ、トンネルの軸線方向へ伸びる複数のリ
ブとを有する。複数のセグメントを周方向に連結して1
つのリング状覆工が構築され、このようなリング状覆工
を軸線方向へ連ねてトンネルの一次覆工が構築される。
【0003】セグメントの複数のリブは、外周部に加わ
る土圧や水圧によって外周部が変形するのを抑えると共
に、土圧や水圧による荷重を側部に伝達し、さらにシー
ルドを推進するジャッキの反力を受ける機能を果たすと
ころ、土圧や水圧によって外周部が変形するのを抑えた
り、土圧や水圧による荷重を側部に伝達したりするのに
必要なリブの数は、ジャッキの反力を受けるのに必要な
リブの数と比べて少ない。
る土圧や水圧によって外周部が変形するのを抑えると共
に、土圧や水圧による荷重を側部に伝達し、さらにシー
ルドを推進するジャッキの反力を受ける機能を果たすと
ころ、土圧や水圧によって外周部が変形するのを抑えた
り、土圧や水圧による荷重を側部に伝達したりするのに
必要なリブの数は、ジャッキの反力を受けるのに必要な
リブの数と比べて少ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シールドは推進用の複
数のジャッキを備えており、一方、セグメントは複数の
ジャッキの全部を使用するとき、その反力を受けること
ができるように、複数のリブを所定位置に取り付けてい
る。ところが、シールドに備えた複数のジャッキの全部
を使用することは、例えば、曲線区間を推進するときや
方向修正するときに限られ、直線区間を推進するときに
は複数のジャッキのうち一部を使用すれば十分である。
したがって、直線区間を推進するとき、セグメントに設
けた複数のリブのうちいくつかは、ジャッキの反力を受
ける機能を果たさない。そして、覆工が完了したとき、
その覆工はそのままトンネルとなるため、ジャッキの反
力を受けるための機能を果たさなかったリブは全く無駄
となっている。
数のジャッキを備えており、一方、セグメントは複数の
ジャッキの全部を使用するとき、その反力を受けること
ができるように、複数のリブを所定位置に取り付けてい
る。ところが、シールドに備えた複数のジャッキの全部
を使用することは、例えば、曲線区間を推進するときや
方向修正するときに限られ、直線区間を推進するときに
は複数のジャッキのうち一部を使用すれば十分である。
したがって、直線区間を推進するとき、セグメントに設
けた複数のリブのうちいくつかは、ジャッキの反力を受
ける機能を果たさない。そして、覆工が完了したとき、
その覆工はそのままトンネルとなるため、ジャッキの反
力を受けるための機能を果たさなかったリブは全く無駄
となっている。
【0005】本発明は、シールドに設けた複数のジャッ
キのうち一部を使用するとき、その一部のジャッキに対
応できるようにすることによって、セグメントに設ける
リブの無駄を省くことができる、トンネルの覆工構造
と、トンネルの構築方法とを提供する。
キのうち一部を使用するとき、その一部のジャッキに対
応できるようにすることによって、セグメントに設ける
リブの無駄を省くことができる、トンネルの覆工構造
と、トンネルの構築方法とを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明
は、複数のジャッキを有し、これらジャッキの一部又は
全部を使用して推進されるシールドに後続して構築され
るトンネルの覆工構造である。この覆工構造は、複数の
円弧状セグメントであって各セグメントがトンネルの軸
線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第1のセグメ
ントを周方向へ連結して構築される第1のリング状覆工
と、複数の円弧状セグメントであって各セグメントがト
ンネルの軸線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第
2のセグメントを周方向へ連結して構築され、かつ、前
記第1のリング状覆工にトンネルの軸線方向で隣接して
配置される第2のリング状覆工とを備える。前記第1の
リング状覆工及び前記第2のリング状覆工は、前記第1
のリング状覆工における第1のセグメント相互の連結部
と、前記第2のリング状覆工における第2のセグメント
相互の連結部とがトンネルの軸線方向で一致しないよう
に構築される。前記第1のリング状覆工及び前記第2の
リング状覆工にそれぞれ含まれる全体のリブは、前記複
数のジャッキの全部を使用するとき必要であるリブの数
より少ない数であり、これら少ない数のリブが前記複数
のセグメントに分配される。そして、前記第1のリング
状覆工における複数のリブのうちいくつかと、前記第2
のリング状覆工における複数のリブのうちいくつかと
は、前記複数のジャッキのうち一部の使用しているジャ
ッキの反力を受けるように、トンネルの軸線方向へ実質
的に直線状に複数列に配列されている。
は、複数のジャッキを有し、これらジャッキの一部又は
全部を使用して推進されるシールドに後続して構築され
るトンネルの覆工構造である。この覆工構造は、複数の
円弧状セグメントであって各セグメントがトンネルの軸
線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第1のセグメ
ントを周方向へ連結して構築される第1のリング状覆工
と、複数の円弧状セグメントであって各セグメントがト
ンネルの軸線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第
2のセグメントを周方向へ連結して構築され、かつ、前
記第1のリング状覆工にトンネルの軸線方向で隣接して
配置される第2のリング状覆工とを備える。前記第1の
リング状覆工及び前記第2のリング状覆工は、前記第1
のリング状覆工における第1のセグメント相互の連結部
と、前記第2のリング状覆工における第2のセグメント
相互の連結部とがトンネルの軸線方向で一致しないよう
に構築される。前記第1のリング状覆工及び前記第2の
リング状覆工にそれぞれ含まれる全体のリブは、前記複
数のジャッキの全部を使用するとき必要であるリブの数
より少ない数であり、これら少ない数のリブが前記複数
のセグメントに分配される。そして、前記第1のリング
状覆工における複数のリブのうちいくつかと、前記第2
のリング状覆工における複数のリブのうちいくつかと
は、前記複数のジャッキのうち一部の使用しているジャ
ッキの反力を受けるように、トンネルの軸線方向へ実質
的に直線状に複数列に配列されている。
【0007】シールドが備える複数のジャッキのうち一
部が使用されるとき、トンネルの軸線方向へ実質的に直
線状に複数列に配列された複数のリブが反力を受け持
つ。
部が使用されるとき、トンネルの軸線方向へ実質的に直
線状に複数列に配列された複数のリブが反力を受け持
つ。
【0008】第1のリング状覆工における全体のリブ
と、第2のリング状覆工における全体のリブとは、複数
のジャッキの全部が使用されるとき必要であるリブの数
より少ない数であり、この少ない数のうちの、第1のリ
ング状覆工における複数のリブのうちいくつかと、第2
のリング状覆工における複数のリブのうちいくつかとが
複数のジャッキのうち一部の使用されているジャッキの
反力を受ける。換言すると、シールドが備える全部のジ
ャッキに対応するようにリブを配置する必要がない。こ
れによって、無駄を省くことができ、それだけセグメン
トの軽量化を図ることができる。
と、第2のリング状覆工における全体のリブとは、複数
のジャッキの全部が使用されるとき必要であるリブの数
より少ない数であり、この少ない数のうちの、第1のリ
ング状覆工における複数のリブのうちいくつかと、第2
のリング状覆工における複数のリブのうちいくつかとが
複数のジャッキのうち一部の使用されているジャッキの
反力を受ける。換言すると、シールドが備える全部のジ
ャッキに対応するようにリブを配置する必要がない。こ
れによって、無駄を省くことができ、それだけセグメン
トの軽量化を図ることができる。
【0009】第1のリング状覆工及び第2のリング状覆
工は、第1のリング状覆工における第1のセグメント相
互の連結部と、第2のリング状覆工における第2のセグ
メント相互の連結部とがトンネルの軸線方向で一致しな
いように構築されているため、地山からの土圧や水圧に
よる荷重を分配でき、トンネルの周方向における強度を
均一化することができる。
工は、第1のリング状覆工における第1のセグメント相
互の連結部と、第2のリング状覆工における第2のセグ
メント相互の連結部とがトンネルの軸線方向で一致しな
いように構築されているため、地山からの土圧や水圧に
よる荷重を分配でき、トンネルの周方向における強度を
均一化することができる。
【0010】前記直線状に複数列に配列された各列の複
数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形成される
ことが好ましい。
数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形成される
ことが好ましい。
【0011】ジャッキを推進するときの反力が及ぶ範囲
は、ジャッキから大体40−50mの距離であることが
経験的に知られている。そこで、リブを着脱可能に形成
しておくことにより、最後尾のリング状覆工が前記範囲
を超えたとき、最後尾のリング状覆工にあるリブを取り
外し、再度の使用に供することができる。前述のよう
に、セグメントの複数のリブは反力を受けるだけでな
く、セグメントの外周部に加わる土圧や水圧による荷重
によって外周部が変形するのを抑えると共に、荷重を側
部に伝達する機能をも果たす。そこで、外周部の変形を
抑え、荷重を伝達する機能を果たすリブは、そのままセ
グメントに残すようにし、専ら反力を受ける機能を果た
すリブだけを着脱可能に形成しておけば、何ら支障が生
じない。
は、ジャッキから大体40−50mの距離であることが
経験的に知られている。そこで、リブを着脱可能に形成
しておくことにより、最後尾のリング状覆工が前記範囲
を超えたとき、最後尾のリング状覆工にあるリブを取り
外し、再度の使用に供することができる。前述のよう
に、セグメントの複数のリブは反力を受けるだけでな
く、セグメントの外周部に加わる土圧や水圧による荷重
によって外周部が変形するのを抑えると共に、荷重を側
部に伝達する機能をも果たす。そこで、外周部の変形を
抑え、荷重を伝達する機能を果たすリブは、そのままセ
グメントに残すようにし、専ら反力を受ける機能を果た
すリブだけを着脱可能に形成しておけば、何ら支障が生
じない。
【0012】本発明はまた、複数のジャッキを有するシ
ールドを前記複数のジャッキの一部又は全部を使用して
推進し、前記シールドに後続する覆工を構築する方法で
ある。この方法は、前記シールドを推進すること、複数
の円弧状セグメントであって各セグメントがトンネルの
軸線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第1のセグ
メントを周方向へ連結して第1のリング状覆工を構築す
ること、前記シールドを推進すること、複数の円弧状セ
グメントであって各セグメントがトンネルの軸線方向へ
伸びる複数のリブを有する複数の第2のセグメントを周
方向へ連結して第2のリング状覆工を構築すること、を
繰り返す。この方法を実施するとき、前記第1のリング
状覆工及び前記第2のリング状覆工にそれぞれ含まれる
全体のリブを、前記複数のジャッキの全部を使用すると
き必要であるリブの数より少ない数として前記複数のセ
グメントに分配すること、前記第1のリング状覆工にお
ける複数のリブのうちのいくつかと、前記第2のリング
状覆工における複数のリブのうちのいくつかとをトンネ
ルの軸線方向へ実質的に直線状に複数列に配列し、前記
複数のジャッキのうち一部のジャッキの反力を前記直線
状に複数列に配列されたリブに伝えることを含む。
ールドを前記複数のジャッキの一部又は全部を使用して
推進し、前記シールドに後続する覆工を構築する方法で
ある。この方法は、前記シールドを推進すること、複数
の円弧状セグメントであって各セグメントがトンネルの
軸線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第1のセグ
メントを周方向へ連結して第1のリング状覆工を構築す
ること、前記シールドを推進すること、複数の円弧状セ
グメントであって各セグメントがトンネルの軸線方向へ
伸びる複数のリブを有する複数の第2のセグメントを周
方向へ連結して第2のリング状覆工を構築すること、を
繰り返す。この方法を実施するとき、前記第1のリング
状覆工及び前記第2のリング状覆工にそれぞれ含まれる
全体のリブを、前記複数のジャッキの全部を使用すると
き必要であるリブの数より少ない数として前記複数のセ
グメントに分配すること、前記第1のリング状覆工にお
ける複数のリブのうちのいくつかと、前記第2のリング
状覆工における複数のリブのうちのいくつかとをトンネ
ルの軸線方向へ実質的に直線状に複数列に配列し、前記
複数のジャッキのうち一部のジャッキの反力を前記直線
状に複数列に配列されたリブに伝えることを含む。
【0013】シールドが備える複数のジャッキのうち一
部のジャッキによってシールドを推進するとき、第1の
リング状覆工のいくつかのリブと、第2のリング状覆工
のいくつかのリブとが前記一部のジャッキの反力を受け
持つため、シールドは支障なく推進する。換言すると、
シールドが推進するのに必要な最低数のジャッキを選定
し、これらジャッキの反力を受けるように第1のリング
状覆工のいくつかのリブと、第2のリング状覆工のいく
つかのリブとを直線状に複数列に配列する。逆に、前記
最低数を超える数のジャッキが必要となるとき、超えた
数のジャッキに対応するリブをセグメントに取り付ける
ようにする。
部のジャッキによってシールドを推進するとき、第1の
リング状覆工のいくつかのリブと、第2のリング状覆工
のいくつかのリブとが前記一部のジャッキの反力を受け
持つため、シールドは支障なく推進する。換言すると、
シールドが推進するのに必要な最低数のジャッキを選定
し、これらジャッキの反力を受けるように第1のリング
状覆工のいくつかのリブと、第2のリング状覆工のいく
つかのリブとを直線状に複数列に配列する。逆に、前記
最低数を超える数のジャッキが必要となるとき、超えた
数のジャッキに対応するリブをセグメントに取り付ける
ようにする。
【0014】必要最低数のジャッキによってシールドを
推進するとき、それらジャッキの反力を受けるように、
第1のリング状覆工のいくつかのリブと、第2のリング
状覆工のいくつかのリブとを直線上に複数列に配列する
ため、無駄なリブが生ずる余地がない。
推進するとき、それらジャッキの反力を受けるように、
第1のリング状覆工のいくつかのリブと、第2のリング
状覆工のいくつかのリブとを直線上に複数列に配列する
ため、無駄なリブが生ずる余地がない。
【0015】前記第1のリング状覆工及び前記第2のリ
ング状覆工は、前記第1のリング状覆工における第1の
セグメント相互の連結部と、前記第2のリング状覆工に
おける第2のセグメント相互の連結部とがトンネルの軸
線方向で一致しないように構築されることが好ましい。
ング状覆工は、前記第1のリング状覆工における第1の
セグメント相互の連結部と、前記第2のリング状覆工に
おける第2のセグメント相互の連結部とがトンネルの軸
線方向で一致しないように構築されることが好ましい。
【0016】この発明によれば、地山からの荷重を分配
し、リング状覆工の周方向における強度を均一化してト
ンネルを構築することができる。
し、リング状覆工の周方向における強度を均一化してト
ンネルを構築することができる。
【0017】前記直線状に複数列に配列された各列の複
数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形成される
ことが好ましい。この場合、着脱可能なリブは、前記ジ
ャッキの反力が及ばなくなったとき、前記セグメントか
ら取り外される。
数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形成される
ことが好ましい。この場合、着脱可能なリブは、前記ジ
ャッキの反力が及ばなくなったとき、前記セグメントか
ら取り外される。
【0018】ジャッキの反力が及ばなくなったとき、リ
ブをセグメントから取り外し、再使用することによっ
て、リブをそのままセグメントに取り付けたままにして
おくことによる無駄を省き、またトンネルを構築する際
に必要な最低数量のリブを作ることを可能にする。
ブをセグメントから取り外し、再使用することによっ
て、リブをそのままセグメントに取り付けたままにして
おくことによる無駄を省き、またトンネルを構築する際
に必要な最低数量のリブを作ることを可能にする。
【0019】
【発明の実施の形態】トンネルの覆工構造は、トンネル
の軸線から見た図1及び図2を参照すると、複数のジャ
ッキ10を有し、これらジャッキの一部又は全部を使用
して推進されるシールド(図示せず)に後続して構築さ
れる。図1及び図2では、説明の便宜のため、ジャッキ
10と、ジャッキ10に設けた推力受け材12とにクロ
スハッチを付け、推力受け材12から反力を受けるリブ
にハッチをつけている。
の軸線から見た図1及び図2を参照すると、複数のジャ
ッキ10を有し、これらジャッキの一部又は全部を使用
して推進されるシールド(図示せず)に後続して構築さ
れる。図1及び図2では、説明の便宜のため、ジャッキ
10と、ジャッキ10に設けた推力受け材12とにクロ
スハッチを付け、推力受け材12から反力を受けるリブ
にハッチをつけている。
【0020】シールドには、例えば10個のジャッキが
設けられているが、図1及び図2では6個のジャッキ1
0が使用され、残る4個のジャッキ14は使用されてい
ない。ジャッキ10,14はシリンダと、ピストンと、
ピストンロッドとを有する公知の油圧シリンダ装置から
なり、ピストンロッドの端部に推力受け材12が取り付
けられている。
設けられているが、図1及び図2では6個のジャッキ1
0が使用され、残る4個のジャッキ14は使用されてい
ない。ジャッキ10,14はシリンダと、ピストンと、
ピストンロッドとを有する公知の油圧シリンダ装置から
なり、ピストンロッドの端部に推力受け材12が取り付
けられている。
【0021】第1のリング状覆工16が複数の円弧状の
鋼製セグメント18によって構築されている。鋼製セグ
メント(以下、単にセグメントという)18は、トンネ
ルの軸線方向へ伸びる複数のリブ20を有する。このよ
うなセグメント18の複数を周方向へ連結してリング状
とし、第1のリング状覆工16となっている。
鋼製セグメント18によって構築されている。鋼製セグ
メント(以下、単にセグメントという)18は、トンネ
ルの軸線方向へ伸びる複数のリブ20を有する。このよ
うなセグメント18の複数を周方向へ連結してリング状
とし、第1のリング状覆工16となっている。
【0022】第2のリング状覆工22が複数の円弧状の
鋼製セグメント24によって構築されている。鋼製セグ
メント(以下、単にセグメントという)24は、トンネ
ルの軸線方向へ伸びる複数のリブ26を有する。このよ
うなセグメント24の複数を周方向へ連結してリング状
とし、第2のリング状覆工22となっている。第2のリ
ング状覆工22は、第1のリング状覆工16にトンネル
の軸線方向で隣接して配置される。
鋼製セグメント24によって構築されている。鋼製セグ
メント(以下、単にセグメントという)24は、トンネ
ルの軸線方向へ伸びる複数のリブ26を有する。このよ
うなセグメント24の複数を周方向へ連結してリング状
とし、第2のリング状覆工22となっている。第2のリ
ング状覆工22は、第1のリング状覆工16にトンネル
の軸線方向で隣接して配置される。
【0023】第1のリング状覆工16及び第2のリング
状覆工22は、第1のリング状覆工16における第1の
セグメント18相互の連結部19と、第2のリング状覆
工22における第2のセグメント24相互の連結部25
とがトンネルの軸線方向で一致しないように構築されて
いる。
状覆工22は、第1のリング状覆工16における第1の
セグメント18相互の連結部19と、第2のリング状覆
工22における第2のセグメント24相互の連結部25
とがトンネルの軸線方向で一致しないように構築されて
いる。
【0024】第1のリング状覆工16に含まれる全体の
リブ20は、複数のジャッキの全部を使用するとき必要
であるリブの数より少ない数であり、これら少ない数の
リブが複数のセグメント18に分配される。また、第2
のリング状覆工22に含まれる全体のリブ26は、複数
のジャッキの全部を使用するとき必要であるリブの数よ
り少ない数であり、これら少ない数のリブが複数のセグ
メント24に分配される。リブの分配は、セグメントが
周方向において占める位置と、使用されるジャッキ位置
とを勘案して定めることができる。
リブ20は、複数のジャッキの全部を使用するとき必要
であるリブの数より少ない数であり、これら少ない数の
リブが複数のセグメント18に分配される。また、第2
のリング状覆工22に含まれる全体のリブ26は、複数
のジャッキの全部を使用するとき必要であるリブの数よ
り少ない数であり、これら少ない数のリブが複数のセグ
メント24に分配される。リブの分配は、セグメントが
周方向において占める位置と、使用されるジャッキ位置
とを勘案して定めることができる。
【0025】第1のリング状覆工16における複数のリ
ブ20のうちのいくつかと、第2のリング状覆工22に
おける複数のリブ24のうちのいくつかとは、複数のジ
ャッキ10,14のうち現に使用されている一部のジャ
ッキ10の反力を受けるように、トンネルの軸線方向へ
実質的に直線状に複数列に配列されている。
ブ20のうちのいくつかと、第2のリング状覆工22に
おける複数のリブ24のうちのいくつかとは、複数のジ
ャッキ10,14のうち現に使用されている一部のジャ
ッキ10の反力を受けるように、トンネルの軸線方向へ
実質的に直線状に複数列に配列されている。
【0026】複数のセグメント18は共に円弧状に形成
するが、リブ20の数量は同じではない。図2に示した
実施例では、4つのセグメント18A,18B,18
C,18Dが周方向で隣接するセグメント相互を連結部
19で連結してリング状覆工が構築されている。セグメ
ント18Aは4つのリブ20を有し、セグメント18B
は5つのリブ20を有し、セグメント18Cは5つのリ
ブ20を有し、セグメント18Dは6つのリブ20を有
する。連結部19にあるリブ20は、そのリブ20のジ
ャッキ10,14に対する位置に応じて、セグメント相
互を連結する機能を果たし、さらにこの機能に加え、反
力を受ける機能をも果たす。
するが、リブ20の数量は同じではない。図2に示した
実施例では、4つのセグメント18A,18B,18
C,18Dが周方向で隣接するセグメント相互を連結部
19で連結してリング状覆工が構築されている。セグメ
ント18Aは4つのリブ20を有し、セグメント18B
は5つのリブ20を有し、セグメント18Cは5つのリ
ブ20を有し、セグメント18Dは6つのリブ20を有
する。連結部19にあるリブ20は、そのリブ20のジ
ャッキ10,14に対する位置に応じて、セグメント相
互を連結する機能を果たし、さらにこの機能に加え、反
力を受ける機能をも果たす。
【0027】複数のセグメント24は共に円弧状に形成
するが、リブ26の数量は同じではない。図2に示した
実施例では、4つのセグメント24A,24B,24
C,24Dが周方向で隣接するセグメント相互を連結部
25で連結してリング状覆工が構築されている。セグメ
ント24Aは4つのリブ26を有し、セグメント24B
は6つのリブ26を有し、セグメント24Cは5つのリ
ブ26を有し、セグメント24Dは5つのリブ26を有
する。連結部25にあるリブ26は、そのリブ26のジ
ャッキ10,14に対する位置に応じて、セグメント相
互を連結する機能を果たし、さらにこの機能に加え、反
力を受ける機能をも果たす。
するが、リブ26の数量は同じではない。図2に示した
実施例では、4つのセグメント24A,24B,24
C,24Dが周方向で隣接するセグメント相互を連結部
25で連結してリング状覆工が構築されている。セグメ
ント24Aは4つのリブ26を有し、セグメント24B
は6つのリブ26を有し、セグメント24Cは5つのリ
ブ26を有し、セグメント24Dは5つのリブ26を有
する。連結部25にあるリブ26は、そのリブ26のジ
ャッキ10,14に対する位置に応じて、セグメント相
互を連結する機能を果たし、さらにこの機能に加え、反
力を受ける機能をも果たす。
【0028】セグメント18,24は、周方向に配置す
る複数のセグメントにおいて前述のようにリブ数を異な
らせ、又は同じにするが、それ以外の形状は実質的に同
じでよい。斜視状態の図3を参照すると、セグメント1
8Dを示してある。セグメント18Dは、図示の実施例
では、4つのリブ20と、2つのリブ30との合計6つ
のリブを有する。これらリブ20,30の数は、全ての
ジャッキ10,14が使用されるとき必要であるリブ数
と同じ数である。これは、図2から明らかであるよう
に、セグメント18Dの周方向に占める位置と、ジャッ
キ10の位置との関係から得られる。
る複数のセグメントにおいて前述のようにリブ数を異な
らせ、又は同じにするが、それ以外の形状は実質的に同
じでよい。斜視状態の図3を参照すると、セグメント1
8Dを示してある。セグメント18Dは、図示の実施例
では、4つのリブ20と、2つのリブ30との合計6つ
のリブを有する。これらリブ20,30の数は、全ての
ジャッキ10,14が使用されるとき必要であるリブ数
と同じ数である。これは、図2から明らかであるよう
に、セグメント18Dの周方向に占める位置と、ジャッ
キ10の位置との関係から得られる。
【0029】セグメント18Dに周方向で隣接するセグ
メント18Aは、4つのリブを有するのであるから、図
3のセグメント18Dから2つのリブ20を取り除いた
形態とする。また、セグメント18Aに周方向で隣接す
るセグメント18Bは、5つのリブを有するのであるか
ら、図3のセグメント18Dから1つのリブ20を取り
除いた形態とする。
メント18Aは、4つのリブを有するのであるから、図
3のセグメント18Dから2つのリブ20を取り除いた
形態とする。また、セグメント18Aに周方向で隣接す
るセグメント18Bは、5つのリブを有するのであるか
ら、図3のセグメント18Dから1つのリブ20を取り
除いた形態とする。
【0030】図3のセグメント18Dは、トンネルの軸
線を含む仮想面Pで切断した断面が図4に示すように、
ほぼU又は逆U字状を呈するように鋼板をプレス成形し
て作られたもので、円弧状の外周部32と、外周部32
から径方向の内側に向けて突出された2つの側部33,
34とを一体に有する。
線を含む仮想面Pで切断した断面が図4に示すように、
ほぼU又は逆U字状を呈するように鋼板をプレス成形し
て作られたもので、円弧状の外周部32と、外周部32
から径方向の内側に向けて突出された2つの側部33,
34とを一体に有する。
【0031】4つのリブ20と2つのリブ30とは、仮
想面Pと実質的に平行に延び、外周部32及び2つの側
部33,34に溶接されている。リブ20は、断面形状
がほぼL字状を呈するように湾曲されているのに対し、
リブ30は平板からなる。これは、リブ30を周方向で
隣接する別のセグメントのリブ30と連結するための便
宜によるものであり、リブ30をリブ20と同じ形状と
することもできる。リブ30が平板であるとき、三角形
状のステー36をリブ30と外周部32とに溶接し、剛
性を高める。リブ30に複数のボルト穴38を開け、2
つの側部33,34のそれぞれに複数のボルト穴40を
開ける。リブ30のボルト穴38は、複数のセグメント
18を周方向に連結してリング状覆工16を構築するの
に使用され、各側部33,34のボルト穴40は、リン
グ状覆工16,22を軸線方向で連結するのに使用され
る。セグメント18Dは、セグメントを吊り下げるため
のフック42と、リング状覆工と地山との間のすきまに
裏込めする注入穴44とを有する。
想面Pと実質的に平行に延び、外周部32及び2つの側
部33,34に溶接されている。リブ20は、断面形状
がほぼL字状を呈するように湾曲されているのに対し、
リブ30は平板からなる。これは、リブ30を周方向で
隣接する別のセグメントのリブ30と連結するための便
宜によるものであり、リブ30をリブ20と同じ形状と
することもできる。リブ30が平板であるとき、三角形
状のステー36をリブ30と外周部32とに溶接し、剛
性を高める。リブ30に複数のボルト穴38を開け、2
つの側部33,34のそれぞれに複数のボルト穴40を
開ける。リブ30のボルト穴38は、複数のセグメント
18を周方向に連結してリング状覆工16を構築するの
に使用され、各側部33,34のボルト穴40は、リン
グ状覆工16,22を軸線方向で連結するのに使用され
る。セグメント18Dは、セグメントを吊り下げるため
のフック42と、リング状覆工と地山との間のすきまに
裏込めする注入穴44とを有する。
【0032】第1のリング状覆工16における複数のリ
ブのうちのいくつかと、第2のリング状覆工22におけ
る複数のリブのうちのいくつかとを、使用中のジャッキ
10の反力を受けるように、トンネルの軸線方向へ実質
的に直線状に複数列に配列する仕方を図1を参照して説
明する。第1のリング状覆工16は、図1に示した範囲
では8つのリブ20A,20B,20C,20D,20
E,20F,20G,20Hを有する。一方、第2のリ
ング状覆工22は、図1に示した範囲では8つのリブ2
6A,26B,26C,26D,26E,26F,26
G,26Hを有する。ジャッキ10Aの反力を2列のリ
ブに伝達するには、リブ20Cとリブ26Dとを直線状
に配列し、さらにリブ20Dとリブ26Eとを直線状に
配列する。この場合、リブ20Eは直線から外れるが、
このリブ20Eは連結用のものであり、リブ20Dと連
結されている。次に、ジャッキ10Bの反力を2列のリ
ブに伝達するには、リブ20Fとリブ26Fとを直線状
に配列し、さらにリブ20Gとリブ26Gとを直線状に
配列する。
ブのうちのいくつかと、第2のリング状覆工22におけ
る複数のリブのうちのいくつかとを、使用中のジャッキ
10の反力を受けるように、トンネルの軸線方向へ実質
的に直線状に複数列に配列する仕方を図1を参照して説
明する。第1のリング状覆工16は、図1に示した範囲
では8つのリブ20A,20B,20C,20D,20
E,20F,20G,20Hを有する。一方、第2のリ
ング状覆工22は、図1に示した範囲では8つのリブ2
6A,26B,26C,26D,26E,26F,26
G,26Hを有する。ジャッキ10Aの反力を2列のリ
ブに伝達するには、リブ20Cとリブ26Dとを直線状
に配列し、さらにリブ20Dとリブ26Eとを直線状に
配列する。この場合、リブ20Eは直線から外れるが、
このリブ20Eは連結用のものであり、リブ20Dと連
結されている。次に、ジャッキ10Bの反力を2列のリ
ブに伝達するには、リブ20Fとリブ26Fとを直線状
に配列し、さらにリブ20Gとリブ26Gとを直線状に
配列する。
【0033】図1の範囲ではそれぞれ8つのリブが第1
のリング状覆工16と第2のリング状覆工22とに設け
られているが、2つのジャッキ10A,10Bの反力は
4つのリブで受けている。従来では、例えば、リブ20
Bと直線状に第2のリング状覆工22に別のリブを設け
たり、リブ26Bと直線状に第1のリング状覆工16に
別のリブを設けたりしていたが、本発明によれば、この
ようなリブは省くことができる。
のリング状覆工16と第2のリング状覆工22とに設け
られているが、2つのジャッキ10A,10Bの反力は
4つのリブで受けている。従来では、例えば、リブ20
Bと直線状に第2のリング状覆工22に別のリブを設け
たり、リブ26Bと直線状に第1のリング状覆工16に
別のリブを設けたりしていたが、本発明によれば、この
ようなリブは省くことができる。
【0034】前述のように直線状に複数列に配列された
各列の複数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形
成することができる。すなわち、図1のリブ20Cとリ
ブ26Dの少なくとも1つ、リブ20Dとリブ26Eの
少なくとも1つ、リブ20Fとリブ26Fの少なくとも
1つ、さらにリブ20Gとリブ26Gの少なくとも1つ
は着脱可能に形成することができる。当然のことなが
ら、すべてのリブを着脱可能にすることもできる。
各列の複数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形
成することができる。すなわち、図1のリブ20Cとリ
ブ26Dの少なくとも1つ、リブ20Dとリブ26Eの
少なくとも1つ、リブ20Fとリブ26Fの少なくとも
1つ、さらにリブ20Gとリブ26Gの少なくとも1つ
は着脱可能に形成することができる。当然のことなが
ら、すべてのリブを着脱可能にすることもできる。
【0035】着脱可能なリブ50は、正面状態の図5
と、断面状態の図6とを参照すると、断面形状がコ字状
を呈するベース材52と、平板状のふた材54とを備え
る。ナット56がセグメントの外周部32の内側に溶接
され、円筒状のスリーブ58がナット56を取り囲むよ
うにベース材52に開けた穴に嵌め込まれ、ベース材5
2に溶接されている。
と、断面状態の図6とを参照すると、断面形状がコ字状
を呈するベース材52と、平板状のふた材54とを備え
る。ナット56がセグメントの外周部32の内側に溶接
され、円筒状のスリーブ58がナット56を取り囲むよ
うにベース材52に開けた穴に嵌め込まれ、ベース材5
2に溶接されている。
【0036】ベース材52のスリーブ58をナット56
に嵌め、ふた材54を貫通するボルト60をナット56
にねじ込んで締め付けると、ふた材54がベース材52
の開口側端部に嵌め込まれ、固定される。この状態で、
リブ50はジャッキの反力を受ける。ジャッキの反力が
及ばなくなったとき、ボルト60を緩めてナット56か
ら外すと、ベース材52とふた材54がセグメントの外
周部32から外れる。
に嵌め、ふた材54を貫通するボルト60をナット56
にねじ込んで締め付けると、ふた材54がベース材52
の開口側端部に嵌め込まれ、固定される。この状態で、
リブ50はジャッキの反力を受ける。ジャッキの反力が
及ばなくなったとき、ボルト60を緩めてナット56か
ら外すと、ベース材52とふた材54がセグメントの外
周部32から外れる。
【0037】前記したリブ50はボルト・ナットによっ
て取り付け、取り外しが可能である。これに代えて、ね
じジャッキ又は流体圧ジャッキをリブとして使用し、セ
グメントの2つの側部間に配置して取り付け、取り外し
をすることもできる。
て取り付け、取り外しが可能である。これに代えて、ね
じジャッキ又は流体圧ジャッキをリブとして使用し、セ
グメントの2つの側部間に配置して取り付け、取り外し
をすることもできる。
【0038】トンネルの覆工を構築する方法は、再び図
1を参照すると、複数のジャッキ10,14を有するシ
ールドを複数のジャッキ10,14の一部又は全部を使
用して推進し、前記シールドに後続する覆工を構築する
ものである。
1を参照すると、複数のジャッキ10,14を有するシ
ールドを複数のジャッキ10,14の一部又は全部を使
用して推進し、前記シールドに後続する覆工を構築する
ものである。
【0039】この方法は、前記シールドを推進するこ
と、複数の円弧状セグメント18であって各セグメント
がトンネルの軸線方向へ伸びる複数のリブ20を有する
複数の第1のセグメント18を周方向へ連結して第1の
リング状覆工16を構築すること、前記シールドを推進
すること、複数の円弧状セグメント24であって各セグ
メントがトンネルの軸線方向へ伸びる複数のリブ26を
有する複数の第2のセグメント24を周方向へ連結して
第2のリング状覆工22を構築すること、を繰り返す。
と、複数の円弧状セグメント18であって各セグメント
がトンネルの軸線方向へ伸びる複数のリブ20を有する
複数の第1のセグメント18を周方向へ連結して第1の
リング状覆工16を構築すること、前記シールドを推進
すること、複数の円弧状セグメント24であって各セグ
メントがトンネルの軸線方向へ伸びる複数のリブ26を
有する複数の第2のセグメント24を周方向へ連結して
第2のリング状覆工22を構築すること、を繰り返す。
【0040】繰り返すとき、第1のリング状覆工16に
含まれる全体のリブ20を、複数のジャッキ10,14
の全部を使用するとき必要であるリブの数より少ない数
として複数のセグメント18に分配し、また第2のリン
グ状覆工22に含まれる全体のリブ26を、複数のジャ
ッキ10,14の全部を使用するとき必要であるリブの
数より少ない数として複数のセグメント24に分配す
る。
含まれる全体のリブ20を、複数のジャッキ10,14
の全部を使用するとき必要であるリブの数より少ない数
として複数のセグメント18に分配し、また第2のリン
グ状覆工22に含まれる全体のリブ26を、複数のジャ
ッキ10,14の全部を使用するとき必要であるリブの
数より少ない数として複数のセグメント24に分配す
る。
【0041】さらに、図2に示すように、第1のリング
状覆工16における複数のリブのうちのいくつか20
C,20D,20F,20Gと、第2のリング状覆工2
2における複数のリブのうちのいくつか26D,26
E,26F,26Gとをトンネルの軸線方向へ実質的に
直線状に複数列に配列する。リブをこのように配列する
のは、各セグメントに配置するリブの位置を予め定め、
工場のようなトンネル構築現場以外の場所で取り付けて
おいてもよく、また現場で取り付けることもできる。
状覆工16における複数のリブのうちのいくつか20
C,20D,20F,20Gと、第2のリング状覆工2
2における複数のリブのうちのいくつか26D,26
E,26F,26Gとをトンネルの軸線方向へ実質的に
直線状に複数列に配列する。リブをこのように配列する
のは、各セグメントに配置するリブの位置を予め定め、
工場のようなトンネル構築現場以外の場所で取り付けて
おいてもよく、また現場で取り付けることもできる。
【0042】複数のリブを直線状に複数列に配列した
後、複数のジャッキ10,14のうち一部のジャッキ1
0の反力を直線状に複数列に配列されたリブ20Cとリ
ブ26D、リブ20Dとリブ26E、リブ20Fとリブ
26F、リブ20Gとリブ26Gに伝える。
後、複数のジャッキ10,14のうち一部のジャッキ1
0の反力を直線状に複数列に配列されたリブ20Cとリ
ブ26D、リブ20Dとリブ26E、リブ20Fとリブ
26F、リブ20Gとリブ26Gに伝える。
【0043】前記構築方法を実施する際、第1のリング
状覆工16及び第2のリング状覆工22は、第1のリン
グ状覆工16における第1のセグメント18相互の連結
部19と、第2のリング状覆工22における第2のセグ
メント24相互の連結部25とが、図1に示すように、
トンネルの軸線方向で一致しないように構築する。
状覆工16及び第2のリング状覆工22は、第1のリン
グ状覆工16における第1のセグメント18相互の連結
部19と、第2のリング状覆工22における第2のセグ
メント24相互の連結部25とが、図1に示すように、
トンネルの軸線方向で一致しないように構築する。
【0044】前記直線状に複数列に配列された各列の複
数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形成され、
この着脱可能なリブは、前記ジャッキの反力が及ばなく
なったとき、前記セグメントから取り外されることが好
ましい。この態様は図5及び図6を参照して述べたよう
にすればよい。
数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形成され、
この着脱可能なリブは、前記ジャッキの反力が及ばなく
なったとき、前記セグメントから取り外されることが好
ましい。この態様は図5及び図6を参照して述べたよう
にすればよい。
【図1】本発明に係るトンネルの覆工構造と、トンネル
の構築方法とを示す、トンネルの軸線から見た正面図で
図2の一部を拡大して示してある。
の構築方法とを示す、トンネルの軸線から見た正面図で
図2の一部を拡大して示してある。
【図2】本発明に係るトンネルの覆工構造と、トンネル
の構築方法とを示す、トンネルの軸線から見た正面図で
ある。
の構築方法とを示す、トンネルの軸線から見た正面図で
ある。
【図3】トンネルの覆工に使用するセグメントの実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】図3の仮想面Pで切断した断面図である。
【図5】着脱可能なリブの実施例を示す正面図である。
【図6】図5の6−6線で切断した拡大断面図である。
10,14 ジャッキ 16 第1のリング状覆工 18,18A…18D 第1のセグメント 20,20A…20H リブ 22 第2のリング状覆工 24,24A…24D 第2のセグメント 26,26A…26H リブ 30,50 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千野 真士 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 橋弥 允人 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 内田 信男 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 木戸 義和 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 河村 良之 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 松澤 誠 愛知県豊川市穂ノ原2丁目1番地 熊谷テ クノス株式会社内 Fターム(参考) 2D055 BA01 DA04 EB01 KB04
Claims (5)
- 【請求項1】 複数のジャッキを有し、これらジャッキ
の一部又は全部を使用して推進されるシールドに後続し
て構築されるトンネルの覆工構造であって、 複数の円弧状セグメントであって各セグメントがトンネ
ルの軸線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第1の
セグメントを周方向へ連結して構築される第1のリング
状覆工と、 複数の円弧状セグメントであって各セグメントがトンネ
ルの軸線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第2の
セグメントを周方向へ連結して構築され、かつ、前記第
1のリング状覆工にトンネルの軸線方向で隣接して配置
される第2のリング状覆工とを備え、 前記第1のリング状覆工及び前記第2のリング状覆工
は、前記第1のリング状覆工における第1のセグメント
相互の連結部と、前記第2のリング状覆工における第2
のセグメント相互の連結部とがトンネルの軸線方向で一
致しないように構築され、 前記第1のリング状覆工及び前記第2のリング状覆工に
それぞれ含まれる全体のリブは、前記複数のジャッキの
全部を使用するとき必要であるリブの数より少ない数で
あり、これら少ない数のリブが前記複数のセグメントに
分配され、 前記第1のリング状覆工における複数のリブのうちいく
つかと、前記第2のリング状覆工における複数のリブの
うちいくつかとは、前記複数のジャッキのうち一部の使
用しているジャッキの反力を受けるように、トンネルの
軸線方向へ実質的に直線状に複数列に配列された、トン
ネルの覆工構造。 - 【請求項2】 前記直線状に複数列に配列された各列の
複数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形成され
た、請求項1に記載のトンネルの覆工構造。 - 【請求項3】 複数のジャッキを有するシールドを前記
複数のジャッキの一部又は全部を使用して推進し、前記
シールドに後続する覆工を構築する方法であって、 前記シールドを推進すること、 複数の円弧状セグメントであって各セグメントがトンネ
ルの軸線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第1の
セグメントを周方向へ連結して第1のリング状覆工を構
築すること、 前記シールドを推進すること、 複数の円弧状セグメントであって各セグメントがトンネ
ルの軸線方向へ伸びる複数のリブを有する複数の第2の
セグメントを周方向へ連結して第2のリング状覆工を構
築すること、を繰り返すとき、 前記第1のリング状覆工及び前記第2のリング状覆工に
それぞれ含まれる全体のリブを、前記複数のジャッキの
全部を使用するとき必要であるリブの数より少ない数と
して前記複数のセグメントに分配すること、 前記第1のリング状覆工における複数のリブのうちいく
つかと、前記第2のリング状覆工における複数のリブの
うちいくつかとをトンネルの軸線方向へ実質的に直線状
に複数列に配列し、前記複数のジャッキのうち一部のジ
ャッキの反力を前記直線状に複数列に配列されたリブに
伝えることを含む、トンネルの構築方法。 - 【請求項4】 前記第1のリング状覆工及び前記第2の
リング状覆工は、前記第1のリング状覆工における第1
のセグメント相互の連結部と、前記第2のリング状覆工
における第2のセグメント相互の連結部とがトンネルの
軸線方向で一致しないように構築される、請求項3に記
載のトンネルの構築方法。 - 【請求項5】 前記直線状に複数列に配列された各列の
複数のリブのうち少なくとも1つは着脱可能に形成さ
れ、この着脱可能なリブは、前記ジャッキの反力が及ば
なくなったとき、前記セグメントから取り外される、請
求項4に記載のトンネルの構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000029029A JP2001221000A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | トンネルの覆工構造及びトンネルの構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000029029A JP2001221000A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | トンネルの覆工構造及びトンネルの構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001221000A true JP2001221000A (ja) | 2001-08-17 |
Family
ID=18554353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000029029A Withdrawn JP2001221000A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | トンネルの覆工構造及びトンネルの構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001221000A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101975068A (zh) * | 2010-11-05 | 2011-02-16 | 上海隧道工程股份有限公司 | 盾构法掘进隧道小半径曲线段施工方法 |
CN103527215A (zh) * | 2013-09-29 | 2014-01-22 | 深圳中海建筑有限公司 | 一种超小曲率半径盾构隧道的通用楔形管片环 |
CN103758531A (zh) * | 2013-09-29 | 2014-04-30 | 深圳中海建筑有限公司 | 一种通用楔形管片排版拼装方法 |
-
2000
- 2000-02-07 JP JP2000029029A patent/JP2001221000A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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