JPH11101377A - 可撓性ヒューム管 - Google Patents

可撓性ヒューム管

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Publication number
JPH11101377A
JPH11101377A JP9264333A JP26433397A JPH11101377A JP H11101377 A JPH11101377 A JP H11101377A JP 9264333 A JP9264333 A JP 9264333A JP 26433397 A JP26433397 A JP 26433397A JP H11101377 A JPH11101377 A JP H11101377A
Authority
JP
Japan
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collar
tube
guide sleeve
flexible
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9264333A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhisa Minamino
輝久 南野
Tsuyoshi Miyahara
強 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NANNO CONSTRUCTION CO Ltd
Kurimoto Concrete Industries Ltd
Original Assignee
NANNO CONSTRUCTION CO Ltd
Kurimoto Concrete Industries Ltd
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Publication date
Application filed by NANNO CONSTRUCTION CO Ltd, Kurimoto Concrete Industries Ltd filed Critical NANNO CONSTRUCTION CO Ltd
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 敷設時の作業に要する手間を極力少なくし
て、敷設時の作業工数やコストを低減することができる
可撓性ヒューム管を提供すること。 【解決手段】 可撓性ヒューム管10は、前管部11と
後管部26との相対移動を可能とする。前管部11の後
端外周には、環状凹部12に配置された案内スリーブ1
3と第1カラー15とが固定される。後管部26の前端
外周には、環状凹部27とシール材23とが設けられ
る。円筒状の第2カラー22が、前端側を第1カラー1
5と案内スリーブ22との間に進退自在に嵌装させて、
後端側を第1カラー15から延出させ、後端内周面をシ
ール材23に圧接させて、後管部26に接続される。第
1カラー15で覆われる部位には、前端部の全周を案内
スリーブ13に固定させ、後端部の全周を第2カラー2
2に固定させた伸縮可撓性を有する蛇腹管20が配設さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の管体を順次
配管埋設させる際、所定の管体間に、適宜配設するもの
であり、地盤変動や地震等が発生しても、埋設管の破損
を防止できるように、前管部と後管部との相対移動と屈
曲を可能にした可撓性ヒューム管に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、このような可撓性ヒュ
ーム管としては、特開平9−137694号公報等が知
られている。
【0003】しかし、従来の可撓性ヒューム管では、推
進時、前管部と後管部との間の可撓部分が変形しないよ
うに、可撓部分に剛性を付与する種々の器具を取り付け
て、推進させていた。そして、推進後には、それらの器
具を除去して、敷設していた。
【0004】そのため、従来の可撓性ヒューム管では、
敷設時、可撓部分の保護を図る種々の器具の取り付けと
取り外しを行なう必要が生ずるため、敷設時の作業工数
やコストが増大していた。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するもので、
敷設時の作業に要する手間を極力少なくして、敷設時の
作業工数やコストを低減することができる可撓性ヒュー
ム管を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る可撓性ヒュ
ーム管は、前端外周に差し口又は受口を有する前管部と
後端外周に受口又は差し口を有する後管部との相対移動
を可能にした可撓性ヒューム管であって、前記前管部に
は、後端外周に環状凹部が設けられて、該環状凹部に断
面L字形の案内スリーブが固定されるとともに、該案内
スリーブを覆うように円筒状の第1カラーが固定され、
前記後管部には、前端外周に環状凹部が設けられて、該
環状凹部内に、シール材が嵌装されるとともに、円筒状
の第2カラーが、前端側を前記第1カラーと前記案内ス
リーブとの間に進退自在に嵌装させ、後端側を、前記第
1カラーから延出させて、後端内周面を前記シール材に
圧接させて、前記後管部に接続され、前記案内スリーブ
と前記第2カラーとの間の前記第1カラーで覆われる部
位に、前端部の全周を前記案内スリーブに固定させ、後
端部の全周を前記第2カラーに固定させた伸縮可撓性を
有する蛇腹管が配設されていることを特徴とする。
【0007】また、前記後管部の環状凹部内に、前記第
2カラーに係止させる半径方向に進退自在な係止部材を
設けることが望ましい。
【0008】さらに、前記案内スリーブまたは前記第2
カラーには、該第2カラーの前方側への移動を阻止する
ストッパを、設けることが望ましく、さらに、前記スト
ッパは、前記第2カラーの前端面の全周に当接するよう
に、前記案内スリーブの外周面に配置された円筒状部材
から構成することが望ましい。
【0009】また、前記第1カラーの内周面と前記第2
カラーの外周面とに圧接されるシールリングを、前記第
2カラーに固定させて配設させることが望ましく、さら
に、そのシールリングは、前記第2カラーに設けられた
凹溝に嵌装させて配設することが望ましい。
【0010】さらに、前記蛇腹管の前端部を、前記案内
スリーブに設けた環状の鍔部と押えリングとの間に介装
させ、かつ、前記蛇腹部の後端部を、前記第2カラーに
設けた環状の鍔部と押えリングとの間に介装させ、それ
ぞれ、ボルト・ナットによって締め付け固定することが
望ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る可撓性ヒューム管では、可
撓部を構成する蛇腹管が、第1カラーに覆われて、土中
で推進させる際の土圧を直接受けないことから、支障な
く、可撓性ヒューム管を推進させて敷設することができ
る。
【0012】したがって、本発明に係る可撓性ヒューム
管では、敷設時、単に所定位置に推進させるだけで良
く、敷設作業に要する手間を極力少なくして、敷設時の
作業工数やコストを低減することができる。
【0013】また、配管敷設後、地盤変動や地震等が発
生した際には、前管部と後管部との軸方向が、相互に交
差したり、あるいは、ずれたり、さらには、前管部と後
管部とが、相互に接近したり離隔しても、それぞれ、蛇
腹管が、止水性を確保しつつ伸縮して対処することとな
る。
【0014】さらに、本発明に係る可撓性ヒューム管で
は、予め工場で、前管部と後管部とが接合されているの
で、現場までの運搬が容易であるとともに、接続作業を
簡単に行なうことができる。
【0015】そして、後管部の環状凹部内に、第2カラ
ーに係止させる半径方向に進退自在な係止部材を設けて
おけば、前管部と後管部との接合作業において、係止部
材を使用して、第2カラーの後管部からの抜けを防止す
ることができるため、一層、現場までの運搬が容易とな
る。
【0016】また、第2カラー若しくは第2カラーの周
囲に、第2カラーの前方への移動を阻止するためのスト
ッパを、設けておけば、予め、第2カラーをストッパに
当接させて停止させておき、その状態で、後管部を挿入
させることができることから、後管部に外装したシール
材が第2カラーの内周面を摺動しても、第2カラーを前
進させず、第2カラーに対する後管部の位置決めが容易
となって、後管部の接合作業が一層容易となる。
【0017】さらに、ストッパを、第2カラーの前端面
の全周に当接するように、環状凹部の周面に配置された
円筒状部材から構成した場合には、第2カラーの全周を
ストッパに当接させることとなるため、後管部挿入時の
押圧力を均等に分散させることが可能となって、後管部
の挿入時における第2カラー等の各部の変形を抑えるこ
とができる。さらに、第2カラーの前端側の長さを短く
できることから、敷設後の地盤変動等で、前管部と後管
部とが相互の軸方向を交差するように変形されて、第1
カラーと第2カラーとの軸方向が相互に交差するように
なっても、第2カラーの前端側が第1カラーや環状凹部
の側面と干渉し難くなって、その変形を円滑に吸収する
ことができる。
【0018】さらにまた、第1カラーの内周面と第2カ
ラーの外周面とに圧接されるシールリングを、第2カラ
ーに固定させて配設させれば、シールリングによって、
蛇腹管に加わる水圧を低減することが可能となるため、
蛇腹管の止水性を一層高めることができる。さらに、そ
のシールリングを、第2カラーに設けられた凹溝に嵌装
させて配設するようにすれば、そのシールリングの固定
作業も容易となる。
【0019】さらに、蛇腹管の前端部を、案内スリーブ
に設けた環状の鍔部と押えリングとの間に介装させ、か
つ、蛇腹部の後端部を、第2カラーに設けた環状の鍔部
と押えリングとの間に介装させ、それぞれ、ボルト・ナ
ットによって締め付け固定するように構成すれば、予
め、ボルトを案内スリーブや第2カラーの鍔部に螺合さ
せて保持させておくことができ、単に、ボルト・ナット
を回すだけで、蛇腹管の前・後端部を取り付けけること
ができるため、蛇腹管の接続作業が容易となる。また、
蛇腹管の前・後端部にボルト等の貫通孔を設けなくとも
良いため、止水性が一層高められることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】実施形態の可撓性ヒューム管10は、図1
〜3に示すように、前管部11と後管部26との間に、
第1・2カラー15・22、シール材16・23、及
び、蛇腹管20等からなる可撓部を配設させて構成され
ている。
【0022】前管部11や後管部26は、遠心力鉄筋コ
ンクリート製の円筒状のヒューム管、特に推進用のヒュ
ーム管から構成されており、前管部11の前端外周には
差し口11aが形成され、後端外周には、全周にわたっ
て環状凹部12が設けられるとともに、環状凹部12を
覆うように、止水性を有して鋼製で円筒状の第1カラー
15が固着されている。また、後管部26は、後端外周
にカラーを突出させて受口26aが形成されている。
【0023】第1カラー15は、前管部11における環
状凹部12の前方側の外周面の部位に、突条15a・1
5aによって係合固着されるとともに、突条15a・1
5a間の内周面に設けられたゴム等からなるリング状の
シール材16によって、前管部11と第1カラー15と
の止水性が確保されている。
【0024】環状凹部12には、鋼板製で断面L字状と
した案内スリーブ13が固定されている。すなわち、環
状凹部12の底面12aと側面12bは、案内スリーブ
13の鍔部13bと筒部13aにより覆われている。
【0025】また、案内スリーブ13の筒部13aの外
周面の鍔部13b側には、円筒状のストッパ14が設け
られている。ストッパ14は、円筒形状の他、棒状や板
状の部材を複数均等に筒部13aの外周面に配置固定さ
せて構成しても良い。
【0026】第2カラー22は、鋼板製で円筒状であ
り、前端側が前管部11の環状凹部12、すなわち、案
内スリーブ13と第1カラー15との空間に摺動自在に
収納され、後端側が、後管部26の前端外周まで延び
て、後管部26に対し、ゴム等からなるリング状のシー
ル材23を介在させて、接続されるように構成されてい
る。第2カラー22は、詳しくは、前端側から、小径部
22a、鍔部22b、中間大径部22c、段差部22
d、中間小径部22e、段差部22f、及び、大径部2
2g、を備えて構成されている。小径部22aは、円筒
状として、案内スリーブ13に対して、若干の隙間を有
して外嵌されて摺動可能に構成され、鍔部22bは、小
径部22aの後端から半径方向外方へ延び、外径を第1
カラー15の内径より小さくするように構成されてい
る。中間大径部22cは、鍔部22bの外周端から後方
へ延びて、内径を後管部26の環状凹部27の外径より
大きくした円筒状として構成されている。中間小径部2
2eは、内径を後管部26の環状凹部27の外径より僅
かに大きく設定され、大径部22gは、円筒状として、
外径を後管部26の外径と略一致させるとともに、内径
を後管部26に嵌合したシール材23に圧接できるよう
に構成されている。
【0027】そして、この第2カラー22は、段差部2
2dの前面側が係止部材としての抜け止めボルト24で
規制され、段差部22fの後面側がシール材23に規制
される態様として、後管部26に接続され、さらに、シ
ール材23が大径部22gに圧接されることにより、後
管部26に対して止水性を確保している。
【0028】また、可撓性ヒューム管10の可撓部を構
成する蛇腹管20は、可撓性を有して伸縮可能なゴム製
として構成されている。蛇腹管20は、前端部20a
が、案内スリーブ13の鍔部13bに対し、押えリング
17を介して、ボルト・ナット18・19により締め付
け固定され、後端部20bが、第2カラー22の鍔部2
2bに対し、押えリング17を介して、ボルト・ナット
18・19により締め付け固定されている。この蛇腹管
20により、第2カラー22の進退を可能な状態とし
て、前管部11における第1カラー15と第2カラー2
2との間の止水性が確保される。なお、各ボルト18
は、押えリング17・前端部20a・鍔部13b、ある
いは、押えリング17・後端部20b・鍔部22bの図
示しないそれぞれの貫通孔を貫通させて、ナット19止
めされることとなる。
【0029】さらに、実施形態の場合では、蛇腹管20
の後端部20bと鍔部22bとの間に、ゴム等からなる
断面略L字形のシールリング21が、バックアップリン
グ25とともに介装され、第2カラー22の鍔部22b
に対し、前記した押えリング17を介して、ボルト・ナ
ット18・19により固定されている。このシールリン
グ21は、第1カラー15の内周面と第2カラー22の
外周面とに圧接されて、第1カラー15と第2カラー2
2との間の止水性をさらに高めている。しかし、蛇腹管
20のみで止水が可能であれば、シールリング21は省
略できる。
【0030】後管部26の前端外周には、全周にわたっ
て環状凹部27が設けられるとともに、さらに、環状凹
部27の後部側には、嵌合溝28が全周にわたって形成
され、嵌合溝28にゴム等からなるリング状のシール材
23が嵌合されている。また、後管部26の前端側に
は、上下左右の4箇所に、内周面に雌ねじ29aを螺刻
された管状部材29が、後管部26の半径方向に埋設さ
れている。各管状部材29には、抜け止めボルト24が
螺合されている。
【0031】なお、31は、前管部11の後端面に固着
されるクッションゴム等からなる緩衝材である。
【0032】前管部11の成形について述べると、押え
リング17・バックアッププレート25・シールリング
21を介在させて、蛇腹管20の後端部20bを第2カ
ラー22の鍔部22bにボルト・ナット18・19止め
した後、ストッパ14を外装した案内スリーブ13を組
み付け、押えリング17やボルト・ナット18・19を
利用して、蛇腹管20の前端部20aを案内スリーブ1
3の鍔部13bに連結する。ついで、案内スリーブ13
の鍔部13bに第1カラー15を外嵌し、第1カラー1
5と案内スリーブ13の鍔部13bとを溶接して一体化
する。さらに、第1カラー15の突条15a・15a間
の内周面にシール材16を嵌装して、これらを所定の円
筒型枠内の後部側にセットする。そして、所定の鉄筋を
円筒型枠内に入れた後、常法よって、遠心力鉄筋コンク
リート管を成形すれば、前管部11を成形することがで
きる。なお、成形した管の後端面には、緩衝材31を固
着させておく。また、前管部11の前端側は、通常の推
進管の前端側の形状と同様な差し口11aを成形すれば
良い。
【0033】後管部26の成形は、所定の円筒型枠内の
前部側に、環状凹部27や嵌合溝28を形成するための
所定の型枠と、ボルト24を螺合させた管状部材29
と、をセットする。そして、所定の鉄筋を円筒型枠内に
入れた後、常法よって、遠心力鉄筋コンクリート管を成
形すれば、後管部26を製造することができる。なお、
後管部26の後端側は、通常の推進管の後端側の形状と
同様な受口26aを成形すれば良い。
【0034】そして、実施形態の前管部11と後管部2
6との接合について説明すると、図1に示すように、ま
ず、後管部26の各抜け止めボルト24を、それぞれ、
その先端が環状凹部27内に突出させない状態に待機さ
せておく。
【0035】この状態から、前管部11に対して、後管
部26を緩衝材31に当るまで前方に押し込んで接合す
る。これによって、後管部26に嵌合させたシール材2
3が第2カラー22の大径部22gに圧接される。
【0036】そして、後管部26が緩衝材31に当って
接合されたならば、図2に示すように、後管部26の各
抜け止めボルト24をねじ込み、各先端を第2カラー2
2の段差部22dの前方に突出させれば、前管部11に
対して、後管部26が離間しようとしても、抜け止めボ
ルト24が段差部22dを係止して、第2カラー22の
相対移動が規制される。これにより、大径部22gがシ
ール材23から外れることなく、第2カラー22と後管
部26との間の止水性が維持されて、可撓性ヒューム管
10の組み立て(接合作業)が完了することとなる(図
3参照)。
【0037】上記のようにして接合された可撓性ヒュー
ム管10を推進工法により配管するには、まず、常法に
より、図示省略した竪坑内に配設された元押しジャッキ
により先導管を介して通常の推進用ヒューム管(可撓部
を有しない)を順次接続しながら推進させる。
【0038】ついで、接続の途中で推進用ヒューム管の
代わりに推進用可撓性ヒューム管10を組み込んで、既
述の用に元押しジャッキで推進させる。
【0039】このように、推進用可撓性ヒューム管10
を配管全長の所定位置に配設させるのである。
【0040】そしてその際、可撓性ヒューム管10の可
撓部を構成する蛇腹管20は、第1カラー15に覆われ
て、前管部11や後管部26を土中で推進させる際の土
圧を直接受けないことから、支障なく、可撓性ヒューム
管10を推進させて敷設することができる。
【0041】したがって、実施形態の可撓性ヒューム管
10では、敷設時、単に所定位置に推進させるだけで良
く、敷設作業に要する手間を極力少なくして、敷設時の
作業工数やコストを低減することができる。
【0042】そして、敷設後、地盤変動や地震等が発生
した際には、前管部11と後管部26との軸方向が、図
3に示すように相互に交差したり、あるいは、ずれた
り、さらには、前管部11と後管部26とが、相互に接
近したり離隔しても、それぞれ、蛇腹管20が、止水性
を確保しつつ伸縮して対処することとなる。
【0043】すなわち、図3に示すように、前管部11
の後端面と後管部26の前端面との間にV字状の開口O
が形成されるが、この開口Oは、伸縮した蛇腹管20と
第1・2カラー15・22とで覆うことができる。そし
て、その際の止水性は、第1カラー15が前管部11に
固定されているため、第1カラー15と前管部11との
止水性は十分であり、第2カラー22が後管部26のシ
ール材23に圧接されているため、第2カラー22と後
管部26との止水性も十分であり、さらに、第1・2カ
ラー15・22相互は、第1カラー15で覆われた前管
部11の環状凹部12に固定されている案内スリーブ1
3を介在させて、蛇腹管20により止水性を確保して接
続される態様となるため、前管部11と後管部26との
相互は、高い止水性を確保することとなる。
【0044】また、実施形態では、第2カラー22の前
方への移動を防止するためのストッパ14が、設けられ
ている。そのため、予め、第2カラー22をストッパ1
4に当接させて停止させておき、その状態で、後管部2
6を挿入させることができることから、後管部26に外
装したシール材23が第2カラー22の内周面を摺動し
ても、第2カラー22を前進させず、第2カラー22に
対する後管部26の位置決めが容易となって、後管部2
6の接合作業が一層容易となる。
【0045】さらに、実施形態では、ストッパ14が、
第2カラー22の前端面の全周に当接するように、環状
凹部12の底面12a側の側面12bに配置された円筒
状部材から構成されており、第2カラー22における小
径部22aの前端面の全周をストッパ14に当接させる
こととなるため、後管部26の挿入時の押圧力を均等に
分散させることが可能となって、後管部26の挿入時に
おける第2カラー22等の各部の変形を抑えることがで
き、また、第2カラー22の前端側の長さを短くできる
ことから、敷設後の地盤変動等で、前管部11と後管部
26との軸方向が交差するように変形して、第2カラー
22の軸方向が第1カラー15の軸方向と大きく交差す
るようになっても、第2カラー22の前端側が第1カラ
ー15や環状凹部12の側面12b(案内スリーブ13
の筒部13a)と干渉し難くなって、円滑に前管部11
と後管部26との変形を吸収することができる。
【0046】ちなみに、図1の仮想線で示すように、小
径部22aの後部側を延ばして、案内スリーブ13の後
端面に係止される複数の爪状のストッパ22hを設ける
ように、構成しても良い。
【0047】さらにまた、実施形態では、第1カラー1
5と第2カラー22との間に、第1カラー15の内周面
と第2カラー22の外周面とに圧接されるシールリング
21を配設しているため、シールリング21によって、
さらに高い止水性を確保することができる。
【0048】なお、実施形態では、第2カラー22の抜
け止めボルト24を利用した後管部26ヘの接続とし
て、第2カラー22の前方側への抜けを、段差部22d
の前面側に配置させた抜け止めボルト24で規制し、第
2カラー22の後方側への移動を、段差部22fの後面
側に、後管部26に固着させたシール材23を配置させ
て規制するように構成したが、段差部22dの前方側に
おける中間大径部22cに、抜け止めボルト24の前方
側に配置される壁部を設け、抜け止めボルト24が、こ
の壁部と段差部22dとに干渉することにより、第2カ
ラー22を後管部26に接続させるように構成しても良
い。さらに、第2カラー22の後端面を伸ばして、その
後端面を環状凹部27の底面27a(図2参照)に当接
させ、第2カラー22の後方側への移動をその底面27
aで規制して、底面27aと抜け止めボルト24とで、
第2カラー22を後管部26に接続させても良い。
【0049】また、実施形態では、ボルト18・ナット
19や抜け止めボルト24を、前・後管部11・26の
上下左右の4箇所に配置させる場合を示したが、適宜、
前・後管部11・26の周方向の複数箇所、例えば8箇
所等に、ボルト18・ナット19や抜け止めボルト24
を配置させても良い。
【0050】図5は、他の実施形態を示し、第2カラー
22の変形例として、中間大径部22cを段差部22f
まで後方へ伸ばすとともに、その中間大径部22cに2
つの周方向の凹溝22iを設け、それらの各凹溝22i
に、シールリング21に代えたシールリング32を嵌装
しても良い。シールリング32は、第1カラー15の内
周面に圧接される。また、抜け止めボルト24は、内側
へ突出した突条部22jに係合させる。なお、突条部2
2jの代わりに、別途、第2カラー22の内周面に、内
側に突出する断面略矩形のリング部材を溶接しても良
い。
【0051】また、蛇腹管20の取り付けの他の変形例
として、図5に示すように、案内スリーブ13の鍔部1
3bの後部側における筒部13aの外周面に、鍔部13
bと平行な第2の円環状の鍔部13cを設けるととも
に、第2カラー22の鍔部22bの前部側における小径
部22aの外周面に、鍔部22bと平行な円環状の鍔部
22kを設け、蛇腹管20の前端部20aと後端部20
bとを、鍔部13b・13c間と鍔部22b・22k間
とにそれぞれ嵌装し、押えリング17を介して、ボルト
・ナット18・19により締め付け固定するようにして
も良い。この場合の各ボルト18は、鍔部13bや鍔部
22bに螺合されて、先端を各押えリング17に当接さ
せており、ナット19を鍔部13b側に締め付けること
により、ナット19は、ボルト18の緩み止めの役目を
果たすこととなる。このような構造では、予め、ボルト
18を鍔部13b・22bに螺合させて保持させておく
ことができ、単に、ボルト18とナット19とを回すだ
けで、前・後端部20a・20bを取り付けけることが
できるため、蛇腹管20の取り付けが容易となる。ま
た、前・後端部20a・20bにボルト18の貫通孔を
設けなくとも良いため、止水性が一層高められることと
なる。
【0052】また、鍔部13cは、案内スリーブ13の
ストッパの役目を果たすことができるため、ストッパ1
4を省略することができる。
【0053】さらに、蛇腹管20の止水性を高めるため
に、図5に示すように、前・後端部20a・20bの先
端やシール材23に、水膨張性ゴム20c・23aを配
置させても良い。さらに、各部位の止水性を一層高める
ため、筒部13aの外周面における押えリング17と鍔
部13cとの間や、小径部22aの外周面における押え
リング17と鍔部22kとの間に、リング状の水膨張性
ゴムを配置させても良い。
【0054】なお、実施形態では、第2カラー22に段
差部22dを設けて、この段差部22dに係止部材24
を係止するようにしたが、場合により、この係止部材2
4を省略することができる。そして、このように係止部
材24を省略することで、第2カラー22の段差部22
dや中間大径部22eも省略することができる。
【0055】また、実施形態では、推進用可撓性ヒュー
ム管を用いて説明したが、開削方式のヒューム管にも本
発明の可撓部を採用することができる。この場合のヒュ
ーム管は、受口がソケット形のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の可撓性ヒューム管におけ
る接合前の状態を示す部分断面図である。
【図2】同実施形態における接合後の状態を示す部分断
面図である。
【図3】同実施形態における接合後の可撓性ヒューム管
を示す一部断面正面図である。
【図4】同実施形態における前管部と後管部との軸方向
が交差した状態を示す部分断面図である。
【図5】他の実施形態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10…可撓性ヒューム管、 11…前管部、 12…環状凹部、 13…案内スリーブ、 13c…鍔部、 14…ストッパ、 15…第1カラー、 17…押えリング、 18…ボルト、 19…ナット、 20…蛇腹管、 20a…前端部、 20b…後端部、 21・32…シールリング、 22…第2カラー、 22k…鍔部、 23…シール材、 24…(係止部材)抜け止めボルト、 26…後管部、 27…環状凹部、 28…環状溝。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端外周に差し口又は受口を有する前管
    部と後端外周に受口又は差し口を有する後管部との相対
    移動を可能にした可撓性ヒューム管であって、 前記前管部には、後端外周に環状凹部が設けられて、該
    環状凹部に断面L字形の案内スリーブが固定されるとと
    もに、該案内スリーブを覆うように円筒状の第1カラー
    が固定され、 前記後管部には、前端外周に環状凹部が設けられて、該
    環状凹部内に、シール材が嵌装されるとともに、 円筒状の第2カラーが、前端側を前記第1カラーと前記
    案内スリーブとの間に進退自在に嵌装させ、後端側を、
    前記第1カラーから延出させて、後端内周面を前記シー
    ル材に圧接させて、前記後管部に接続され、 前記案内スリーブと前記第2カラーとの間の前記第1カ
    ラーで覆われる部位に、前端部の全周を前記案内スリー
    ブに固定させ、後端部の全周を前記第2カラーに固定さ
    せた伸縮可撓性を有する蛇腹管が配設されていることを
    特徴とする可撓性ヒューム管。
  2. 【請求項2】 前記後管部の環状凹部内に、前記第2カ
    ラーに係止させる半径方向に進退自在な係止部材が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の可撓性ヒュ
    ーム管。
  3. 【請求項3】 前記案内スリーブまたは前記第2カラー
    に、該第2カラーの前方側への移動を阻止するストッパ
    が、設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項2記載の可撓性ヒューム管。
  4. 【請求項4】 前記ストッパが、前記第2カラーの前端
    面の全周に当接するように、前記案内スリーブの外周面
    に配置された円筒状部材から構成されていることを特徴
    とする請求項3記載の可撓性ヒューム管。
  5. 【請求項5】 前記第1カラーの内周面と前記第2カラ
    ーの外周面とに圧接されるシールリングが、前記第2カ
    ラーに固定されて配設されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4記載の可撓性ヒューム管。
  6. 【請求項6】 前記第1カラーの内周面と前記第2カラ
    ーの外周面とに圧接されるシールリングが、前記第2カ
    ラーに設けられた凹溝に嵌装されて配設されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4記載の可撓性ヒュー
    ム管。
  7. 【請求項7】 前記蛇腹管の前端部が、前記案内スリー
    ブに設けた環状の鍔部と押えリングとの間に介装され、
    かつ、前記蛇腹部の後端部が、前記第2カラーに設けた
    環状の鍔部と押えリングとの間に介装され、それぞれ、
    ボルト・ナットによって締め付け固定されていることを
    特徴とした請求項1乃至請求項6記載の可撓性ヒューム
    管。
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JP2004116125A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Fujimura Fume Kan Kk 可撓性ヒューム管の継手ユニット及びこの継手ユニットを使用した可撓性ヒューム管の製造方法並びに可撓性ボックスカルバートの継手ユニット及びこの継手ユニットを使用した可撓性ボックスカルバートの製造方法
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