JP2000152477A - 地中埋設ボックスの管接続構造および支持部材 - Google Patents

地中埋設ボックスの管接続構造および支持部材

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JP2000152477A
JP2000152477A JP11250518A JP25051899A JP2000152477A JP 2000152477 A JP2000152477 A JP 2000152477A JP 11250518 A JP11250518 A JP 11250518A JP 25051899 A JP25051899 A JP 25051899A JP 2000152477 A JP2000152477 A JP 2000152477A
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Japan
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sleeve
connection structure
cable protection
pipe connection
protection tube
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JP11250518A
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Itsuki Hiramatsu
厳 平松
Yoshio Obata
賀男 小幡
Akira Ishikawa
章 石川
Keiji Miyazaki
圭次 宮▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 隔壁体24の外周部に溝44が嵌合されなが
ら、2つの分割片22aが互いに接合され、それによっ
て、円筒状のスリーブ22が構成される。つまり、スリ
ーブ22の組み立て時に、その内部に隔壁体24が組み
込まれて固定される。スリーブ22の外周面には、スリ
ーブ22の形状を矯正するための補強リング102が嵌
合される。 【効果】 隔壁体24を簡単かつ強固に固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は地中埋設ボックスの管
接続構造に関し、特にたとえば通信または電力供給等の
ためのケーブルを保護するケーブル保護管とケーブル保
護管を収容する外管とを、ケーブルの接続,分岐または
保守点検等を行なうために地中に埋設されるボックスに
接続する、地中埋設ボックスの管接続構造およびこれに
用いられてケーブル保護管を支持する支持部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10に示す従来の地中埋設ボックスの
管接続構造1は、ケーブル2を区分通線するケーブル保
護管3aとケーブル保護管3aを収容して保護する外管
3bとをボックス4の側壁4aに対して軸方向へ摺動可
能に接続するものであり、スリーブ5,隔壁体6および
支持部材7を含む。
【0003】スリーブ5は、外管3bを受容する略円筒
状の本体5aを含み、本体5aの一端には縮径部5bが
形成され、この縮径部5bが側壁4aにモルタル等を介
して固定される。そして、縮径部5bの内側には、隔壁
体6が固定される。
【0004】隔壁体6は、略円板状の第1壁板6aおよ
び第2壁板6bを含み、これらの互いに対向する位置に
は、ケーブル保護管3aが挿通される孔6cおよびボル
トが挿通されるボルト孔6dが形成される。そして、第
2壁板6bの孔6cには、図11に示すように、支持部
材7が取り付けられる。
【0005】支持部材7は、筒体7a,袋ナット7bお
よび弾性シールリング7cを含み、孔6cに筒体7aが
挿入されて接着され、筒体7aの外周面に形成された雄
ねじに袋ナット7bが螺合され、筒体7aの端面と袋ナ
ット7bの押圧部7dとの間に弾性シールリング7cが
装着される。
【0006】また、第1壁板6aと第2壁板6bとの間
には弾性シール材8aが配置され、ボルト孔6dにはボ
ルト8bが挿通され、ボルト8bにはナット8cが螺合
される。したがって、ボルト8bとナット8cとを締め
付けると、弾性シール材8aが弾性変形されてスリーブ
5の内周面に圧接され、それによって、隔壁体6が固定
される。
【0007】そして、スリーブ5と外管3bとがゴム輪
3cを介して軸方向へ摺動可能に接続され、隔壁体6の
孔6cにケーブル保護管3aが挿通され、このケーブル
保護管3aが支持部材7によって支持される。また、使
わない孔6cには、カラー9aを介して膨張栓9bが装
着される(実用新案登録第3049157号公報参
照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、第1壁
板6a,第2壁板6b,弾性シール材8a,ボルト8b
およびナット8c等の多くの部品を用いて隔壁体6をス
リーブ5に固定していたので、構造が複雑であり、組立
作業性が悪いという問題があった。特に、支持部材7の
筒体7aを隔壁体6の孔6cに接着していたので、支持
部材7の取り付け作業性が悪いという問題があった。
【0009】それゆえにこの発明の主たる目的は、簡単
に組み立てることができる、地中埋設ボックスの管接続
構造および支持部材を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、地中埋設
ボックスの側壁に固定されるスリーブと、スリーブに対
して軸方向へ摺動可能に接続される外管と、外管内に収
容されるケーブル保護管と、ケーブル保護管を通す孔を
有してスリーブに固定される隔壁体と、孔に取り付けら
れてケーブル保護管を支持する支持部材とを備える、地
中埋設ボックスの管接続構造において、スリーブは隔壁
体の外周部に嵌合される嵌合保持部を含むことを特徴と
する、地中埋設ボックスの管接続構造である。
【0011】第2の発明は、地中埋設ボックスの側壁に
固定されて外管に接続されるスリーブと、外管内に収容
されたケーブル保護管を通す孔を有してスリーブに固定
される隔壁体とを備える管接続構造における隔壁体に取
り付けられてケーブル保護管を支持する、支持部材にお
いて、径方向へ変位可能でかつ隔壁体に係止される突起
を外面に有して孔に挿入される筒体と、筒体に挿入され
て突起の変位を阻止するロック筒体と、ロック筒体の端
面を押圧する押圧部を有して筒体に螺合されるねじ部材
と、ロック筒体の端面と押圧部との間に配置される弾性
シール材とを含むことを特徴とする、支持部材である。
【0012】
【作用】第1の発明では、スリーブの嵌合保持部が隔壁
体の外周部に嵌合されることによって、スリーブに対し
て隔壁体が確実に固定される。嵌合保持部は、隔壁体の
外周部と嵌合し得る溝等でよいため、従来技術に比べて
部品点数を大幅に削減できる。スリーブの外周面に補強
リングを嵌合すると、スリーブの形状を矯正することが
できるので、他の部材との関連で要求される寸法精度を
高めることができ、また、機械的強度を高めることがで
きる。
【0013】第2の発明では、隔壁体の孔に筒体を挿入
すると、筒体の突起が隔壁体に係止され、筒体にロック
筒体を挿入すると、突起の係止解除が阻止される。さら
に、ロック筒体にねじ部材を螺合すると、ロック筒体の
端面が押圧されてその離脱が防止され、同時に、弾性シ
ール材が圧縮される。したがって、接着剤を用いること
なく隔壁体に対して支持部材を確実に取り付けることが
できる。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、地中埋設ボックスの
管接続構造を簡単に組み立てることができる。特に、隔
壁体を簡単かつ強固に固定できる。また、隔壁体に対し
て支持部材を簡単に取り付けることができる。
【0015】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2に示す実施例の地
中埋設ボックスの管接続構造10は、通信または電力供
給等のためのケーブル(光ファイバケーブル等)12を
保護する複数のケーブル保護管14と外管16とをボッ
クス18に接続するものである。
【0017】ここで、ケーブル保護管14は、ケーブル
12を区分通線するものであり、外管16は、複数のケ
ーブル保護管14を収容して保護するものであり、それ
ぞれポリ塩化ビニル等のような合成樹脂によって形成さ
れる。また、外管16の外周面には、軸方向に間隔を隔
てて複数の補強リブ16aが形成される。ボックス18
は、ケーブル12の接続,分岐または保守点検等を行な
うために地中に埋設されるものであり、コンクリート等
によって形成される。ボックス18の上部には、図示し
ない作業用の開口が形成され、ボックス18の側壁20
には、接続口20aが形成される。
【0018】管接続構造10は、外管16を接続口20
aに接続するスリーブ22,スリーブ22内において空
間を隔絶する隔壁体24および隔壁体24に取り付けら
れてケーブル保護管14を支持する支持部材26を含
む。
【0019】スリーブ22は、図3に示すように、軸方
向へ延びる分割線で分割された2つの分割片22aによ
って円筒状に形成される。各分割片22aは、外管16
の最大外径よりもやや大きい内径を有する半円筒状の本
体28を含む。本体28の軸方向両端部外周面には、管
端に向かうにつれて縮径するテーパ面30が形成され、
テーパ面30の先端部外周面には、鍔状のストッパ32
が形成される。このストッパ32は、複数の突起を周方
向に間隔を隔てて形成したものであってもよい。また、
本体28の外面には、複数(この実施例では8つ)の周
方向リブ34と軸方向リブ36とが補強のために一体に
形成され、本体28の周方向両端部外面には、径方向に
突出する係合部38が軸方向へ延びて形成される。そし
て、係合部38には、複数(この実施例では3つ)のボ
ルト孔40が軸方向に間隔を隔てて形成される。
【0020】また、本体28の一方端部内周面には、2
つの突条42によって、隔壁体24の外周部に嵌合され
る嵌合保持部としての溝44が形成される。この溝44
は、後述する補強リング102の機能を有効に発揮させ
るために、補強リング102が装着されるテーパ面30
と対応する位置に形成される。ただし、溝44は、スリ
ーブ22(分割片22a)の全周に形成される必要はな
く、周方向の一部のみに形成されてもよい。そして、本
体28の内面の軸方向における所定位置には、外管16
の管端(補強リブ16a)が当接される突条すなわちス
トッパ46が周方向へ延びて形成される。このストッパ
46は、複数の突起を周方向に間隔を隔てて形成したも
のであってもよい。
【0021】スリーブ22を組み立てる際には、2つの
分割片22aが弾性シール材48を介して突き合わさ
れ、各ボルト孔40にボルト50が挿通され、このボル
ト50にナット52が螺合される。
【0022】隔壁体24は、図4に示すように、溝44
の内径よりやや小さい外径を有する略円板状の本体54
を含む。本体54には、ケーブル保護管14が挿通され
る複数(この実施例では9個)の孔56が形成され、孔
56の軸方向両端部内周面には、図5に示すように、テ
ーパ面56aおよび56bが形成される。そして、後述
する突起72が係止されるテーパ面56aには、周方向
に間隔を隔てて回動防止手段としての4つの突起56c
が形成される。また、本体54の一方主面には、各孔5
6の周縁から立ち上がって筒状部58が形成され、中央
の孔56の周縁から放射状に延びてリブ60が形成され
る(図4)。
【0023】なお、スリーブ22および隔壁体24は、
ガラス繊維強化プラスチック等を用いて成形される。熱
硬化性樹脂の複合材成形(SMC)では、たとえば、ガ
ラス繊維マットにポリエステル配合物を含浸させてゲル
化させたシート状素材を、プレスで圧縮固化させること
によって、成形物が得られる。
【0024】支持部材26は、図5および図6に示すよ
うに、筒体62,ロック筒体64およびねじ部材として
の袋ナット66を含む。筒体62は円筒状の本体68を
含み、本体68の先端部には、孔56の内径とほぼ同じ
サイズの外径を有する固定部70が形成され、固定部7
0の先端部外面には、孔56のテーパ面56aに係止さ
れる突起72が形成される。そして、突起72の外面に
は、先方に向かうにつれて縮径するテーパ面72aと、
後方に向かうにつれて縮径するテーパ面72bとが形成
される。また、固定部70には、突起72の径方向への
変位を許容し得るように、軸方向へ延びる複数のスリッ
ト74が形成される。また、本体68の後端部外周面に
は雄ねじ76が形成され、固定部70と雄ねじ76との
間には鍔78が形成される。
【0025】ロック筒体64は円筒状の本体80を含
み、本体80の後端部外周面には鍔82が形成される。
本体80の内径は、ケーブル保護管14の外径よりもや
や大きく設定され、本体80の長さは、突起72の縮径
方向への変位を阻止し得るように、その先端部が突起7
2の下方に配置され得る程度に設定される。
【0026】なお、筒体62の内面およびロック筒体6
4(本体80)の外面は、軸方向の全長に亘ってストレ
ート状に形成されてもよいが、この実施例では、筒体6
2の内面が軸方向の後端から先端に向かうにつれて縮径
するテーパ状に形成され、ロック筒体64(本体80)
の外面が筒体62のテーパ内面に沿うようにテーパ状に
形成される。筒体64に対するロック筒体64(本体8
0)の挿入を容易にするためである。
【0027】袋ナット66は、内周面に雌ねじ84を有
する雌ねじ部86とレンチ等の治具が係止される回転操
作部88とを含み、雌ねじ部86と回転操作部88との
境界部内面には、回転操作部88側へ向かうにつれて縮
径するテーパ面90が形成される。このテーパ面90
は、ロック筒体64の端面を押圧する押圧部として機能
する。
【0028】支持部材26を隔壁体24に取り付ける際
には、図5に示すように、筒体62における固定部70
の外周面に弾性シール材92が装着され、固定部70が
ボックス18の側から孔56に挿入される。突起72の
テーパ面72aが孔56の開口端縁に当接されると、突
起72が縮径方向へ変位されるので、この挿入作業は容
易である。固定部70を孔56に完全に挿入した状態で
は、突起72のテーパ面72bが孔56のテーパ面56
aに係止される。
【0029】そして、ロック筒体64における本体80
の外周面に弾性シール材94が装着され、本体80がボ
ックス18の側から筒体62に挿入される。それによっ
て、突起72の縮径方向への変位が阻止され、係止状態
が維持される。筒体62の内面およびロック筒体64
(本体80)の外面は、それぞれ同じ方向にテーパ状に
傾斜されているので、この挿入作業は容易である。
【0030】続いて、袋ナット66の内部に弾性シール
材96が装着され、この袋ナット66が筒体62の雄ね
じ76螺合される。袋ナット66をねじ込む際には、筒
体62に対して回動方向の力が作用するが、筒体62の
突起72が隔壁体24の突起56c(図4)に周方向か
ら係合されるので、筒体62の共回りは生じない。
【0031】このようにして、全ての孔56に支持部材
26が取り付けられるが、ケーブル12を通さない孔5
6については、図7に示すように、ロック筒体64の端
面と袋ナット66の押圧部すなわちテーパ面90との間
に円板状の封止板98が装着され、封止板98に弾性シ
ール材96が圧接される。なお、図7では、ロック筒体
64の端面とテーパ面90との間において、ロック筒体
64の側に封止板98を配置し、テーパ面90の側に弾
性シール材96を配置しているが、この配置は逆にして
もよい。つまり、ロック筒体64の側に弾性シール材9
6を配置し、テーパ面90の側に封止板98を配置して
もよい。
【0032】外管16およびケーブル保護管14をボッ
クス18に接続する際には、まず、スリーブ22が組み
立てられ、同時に、スリーブ22内に隔壁体24が固定
される。つまり、隔壁体24の外周面に弾性シール材1
00が装着され、この外周部が溝44に嵌合されつつ2
つの分割片22aが接合される。そして、図1および図
2に示すように、スリーブ22のテーパ面30に補強リ
ング102が嵌合される。補強リング102の内面は、
スリーブ22のテーパ面30に沿うように傾斜される。
したがって、ストッパ32があるにも拘わらず、補強リ
ング102を容易に装着でき、装着後の離脱をストッパ
32で防止できる。補強リング102が装着されると、
スリーブ22の断面形状が真円に近づくように矯正され
る。なお、補強リング102は、ポリエチレンまたはガ
ラス繊維強化プラスチック等を用いて成形される。
【0033】続いて、隔壁体24の孔56に、上述した
手順で支持部材24が取り付けられ、スリーブ22,隔
壁体24および支持部材26を含む一体物がボックス1
8の接続口20aに挿入される。そして、スリーブ22
が、モルタル104を介してボックス18に固定され
る。
【0034】その後、外管16の端部外周面に弾性シー
ル材106が装着され、この端部がスリーブ22の内部
に所定の長さだけ挿入される。一方、ケーブル保護管1
4の端部が対応する支持部材26に挿入され、袋ナット
66がねじ込まれる。すると、図5に示すように、支持
部材26の内部において弾性シール材94および96が
圧縮されて、接合部の隙間の全てが封止される。
【0035】施工後、地震,不同沈下または温度変化等
に伴って外管16またはケーブル保護管14に外力(引
張力または圧縮力等)が作用すると、外管16およびケ
ーブル保護管14が軸方向へ摺動され、それによって、
外力が吸収される。ケーブル保護管14に外力が作用し
た場合には、その外力が支持部材26を介して隔壁体2
4に作用するが、隔壁体24は溝44に嵌合されてスリ
ーブ22に対して強固に固定されているので、隔壁体2
4の位置ずれや脱落は生じない。
【0036】また、外力によって外管16がスリーブ2
2の奥方へ挿入されると、外管16のリブ16aがスト
ッパ46に当接されて、それ以上の挿入が阻止される。
したがって、ケーブル12に対して悪影響を及ぼすよう
な外管16の過度の収縮が抑制される。
【0037】この実施例によれば、スリーブ22を2つ
割り円筒状に形成し、スリーブ22の組み立て時に隔壁
体24を組み込んで固定するようにしているので、隔壁
体24を簡単かつ確実に固定できる。
【0038】また、支持部材26では、筒体62,ロッ
ク筒体64および袋ナット66を組み合わせた構成によ
って、隔壁体24との接合強度を得るようにしているの
で、従来技術(図8)のような接着工程は不要であり、
組立作業性を向上できる。
【0039】また、スリーブ22の外周面に補強リング
102を嵌合するようにしているので、スリーブ22の
形状を所定形状(真円等)に矯正することができ、弾性
シール材100および106等のような他の部材との関
連で要求される寸法精度を高めることができる。また、
補強リング102によって、機械的強度を高めることが
できるので、各分割片22aに外力が作用した場合で
も、スリーブ22が変形するのを防止できる。
【0040】また、スリーブ22と隔壁体24との隙間
が弾性シール材100で封止され、隔壁体24と支持部
材26との隙間が弾性シール材92で封止され、支持部
材26においては、筒体62,ロック筒体64および袋
ナット66の相互の隙間が弾性シール材94および96
で封止される。したがって、外管16の内部空間とボッ
クス18の内部空間とを水密(液密)または気密状態で
隔絶することができ、外管16内へ異物が入り込むのを
確実に防止できる。
【0041】そして、使わない孔56に対しては、支持
部材26に封止板98(図7)を装着するだけでよいの
で、従来技術(図8)のような特別な封止構造を採用す
る必要がなく、コストを低減できる。
【0042】さらに、支持部材26の筒体62において
は、突起72の外面に互いに逆方向へ傾斜するテーパ面
72aおよび72bを形成しているので、筒体62を孔
56に挿入するときだけでなく、引き抜くときも突起7
2を縮径方向へ変位させることができる。したがって、
隔壁体24に対して支持部材26を容易に着脱でき、保
守点検等の作業性を向上できる。
【0043】なお、上述の実施例では、2分割タイプの
スリーブ22を用いているが、これに代えて、3分割以
上のタイプのスリーブ22を用いてもよい。
【0044】また、分割片22aどうしをボルト50お
よびナット52を用いて接合しているが、リベット,カ
ムまたは接着剤等のような他の接合手段を用いて接合し
てもよい。さらに、ボルト50およびナット52とシー
ル機能を有する接合材(接着剤等)とを併用して接合し
てもよい。
【0045】また、補強リング102は、スリーブ22
の軸方向において、1箇所または3箇所以上に装着する
ようにしてもよい。
【0046】そして、上述の実施例では、スリーブ22
の内面に嵌合保持部として溝44を形成しているが、こ
れに代えて、隔壁体24の外周部に嵌合される隙間を構
成する複数の突起(図示せず)を形成してもよし、ま
た、図8および図9に示すように、スリーブ22の軸方
向に向けて開口される受口108を形成してもよい。
【0047】受口108(図8,図9)は、スリーブ2
2の一方端部に形成されて隔壁体24の外周部が当接さ
れる鍔状の当接部110を含み、当接部110の外周縁
には、隔壁体24の外周部に嵌合される円筒状の嵌合部
112が軸方向へ延びて形成される。また、当接部11
0には、図9に示すような複数の雌ねじ部114が周方
向に間隔を隔てて形成される。一方、受口108に装着
される隔壁体24には、図8(B)に示すように、雌ね
じ部114(図9)に対応する複数のボルト孔116が
形成され、また、本体54の一方主面の外周部には、当
接部110に圧接される弾性シール材118が装着され
る。
【0048】そして、スリーブ22に対して隔壁体24
を固定する際には、まず、2つの分割片22aが互いに
接合されてスリーブ22が完成され、受口108内に軸
方向から隔壁体24が装着され、各ボルト孔116にボ
ルト120が挿通されて、これが雌ねじ部114に螺合
される。
【0049】この固定構造によれば、スリーブ22をボ
ックス18に接続した後であっても、隔壁体24を取り
外すことができる。したがって、配管施工時に外管16
をボックス18内に引き込むことができ、ボックス18
内で外管16をやりとりしながら、これを他の管(図示
せず)に接続することができる。なお、この場合には、
ストッパ46(図1)を形成する必要はない。また、こ
の固定構造によれば、嵌合保持部としての受口108が
隔壁体24の外周部に軸方向から嵌合されるので、スリ
ーブ22を2つ割り構造にする必要はない。したがっ
て、スリーブ22を合成樹脂の射出成形等によって一体
に形成してもよい。
【0050】また、支持部材26においては、図10に
示すように、ロック筒体64の端部内周面に奥方へ向か
うにつれて縮径するテーパ面122を形成し、このテー
パ面122で弾性シール材96を圧縮するようにしても
よい。この構成において、ケーブル保護管14に対して
引抜き方向(図10中の矢印方向)の外力が作用する
と、弾性シール材96がケーブル保護管14の移動に伴
ってテーパ面122に押圧され、弾性シール材96には
縮径方向の力が付与される。したがって、ケーブル保護
管14は、弾性シール材96によって強固に保持され、
その結果、ケーブル保護管14の離脱が防止される。
【0051】また、ロック筒体64にテーパ面122を
形成した構成では、たとえば図11に示すように、食込
み部96aを有する弾性シール材96を用いるようにし
てもよい。食込み部96aは、テーパ面122とケーブ
ル保護管14の外周面との隙間の奥部に食い込むよう
に、本体部分96bよりも薄肉に形成され、その外周面
は、テーパ面122に沿うように傾斜される。したがっ
て、この構成によれば、テーパ面122から付与される
わずかな力でも食込み部96aが確実に縮径され、ケー
ブル保護管14の離脱がより効果的に防止される。
【0052】また、支持部材26においては、図11に
示すように、袋ナット66の端部内周にストッパ124
を形成し、このストッパ124でケーブル保護管14の
管端を受けるようにしてもよい。この構成によれば、ケ
ーブル保護管14の挿入をストッパ124によって阻止
できるので、ケーブル保護管14の管端位置を固定する
ことができる。そして、この構成において、ケーブル保
護管14にケーブル12(図1)を通さない場合には、
たとえば図12に示すように、ケーブル保護管14の管
端に封止部材126を取り付けるようにしてもよい。
【0053】封止部材126は、ケーブル保護管14の
開口を塞ぐ円板状の封止部128を含み、封止部128
の周縁部には、ケーブル保護管14の外周面に嵌合され
る円筒状の嵌合部130が形成され、嵌合部130の先
端からテーパ状に拡径して、係止部132が形成され
る。そして、封止部材126をケーブル保護管14に装
着する際には、弾性シール材96と袋ナット66のテー
パ面90との間に係止部132が配置され、係止部13
2に弾性シール材96が圧接される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】隔壁体の取り付け構造を示す図解図である。
【図3】スリーブ,隔壁体および補強リングを示す分解
斜視図である。
【図4】隔壁体を示す図解図である。
【図5】支持部材およびその取り付け構造を示す図解図
である。
【図6】支持部材を示す分解斜視図である。
【図7】支持部材に封止板を装着した状態を示す図解図
である。
【図8】スリーブの変形例を示す図解図である。
【図9】嵌合保持部の変形例を示す図解図である。
【図10】支持部材の変形例を示す図解図である。
【図11】図10の支持部材に用いられる弾性シール材
の変形例を示す図解図である。
【図12】支持部材に封止部材を装着した状態を示す図
解図である。
【図13】従来技術を示す図解図である。
【図14】従来技術における支持部材およびその取り付
け構造を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …地中埋設ボックスの管接続構造 12 …ケーブル 14 …ケーブル保護管 16 …外管 18 …ボックス 22 …スリーブ 24 …隔壁体 26 …支持部材 56 …孔 102 …補強リング 62 …筒体 64 …ロック筒体 66 …袋ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 9/10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中埋設ボックスの側壁に固定されるスリ
    ーブと、前記スリーブに対して軸方向へ摺動可能に接続
    される外管と、前記外管内に収容されるケーブル保護管
    と、前記ケーブル保護管を通す孔を有して前記スリーブ
    に固定される隔壁体と、前記孔に取り付けられて前記ケ
    ーブル保護管を支持する支持部材とを備える、地中埋設
    ボックスの管接続構造において、 前記スリーブは前記隔壁体の外周部に嵌合される嵌合保
    持部を含むことを特徴とする、地中埋設ボックスの管接
    続構造。
  2. 【請求項2】前記スリーブは軸方向へ延びる分割線で分
    割された複数の分割片を含む、請求項1記載の地中埋設
    ボックスの管接続構造。
  3. 【請求項3】前記スリーブの外周面に嵌合される補強リ
    ングをさらに備える、請求項2記載の地中埋設ボックス
    の管接続構造。
  4. 【請求項4】前記補強リングは、前記嵌合保持部と対応
    する位置に配置される、請求項3記載の地中埋設ボック
    スの管接続構造。
  5. 【請求項5】前記スリーブは、前記外管の管端に当接し
    てその挿入を阻止するストッパを含む、請求項1ないし
    4のいずれかに記載の地中埋設ボックスの管接続構造。
  6. 【請求項6】前記支持部材は、径方向へ変位可能でかつ
    前記隔壁体に係止される突起を外面に有して前記孔に挿
    入される筒体と、前記筒体に挿入されて前記突起の変位
    を阻止するロック筒体と、前記ロック筒体の端面を押圧
    する押圧部を有して前記筒体に螺合されるねじ部材と、
    前記ロック筒体の端面と前記押圧部との間に配置される
    弾性シール材とを含む、請求項1ないし5のいずれかに
    記載の地中埋設ボックスの管接続構造。
  7. 【請求項7】前記隔壁体は、前記突起に対して周方向か
    ら係合される回動防止手段を含む、請求項6記載の地中
    埋設ボックスの管接続構造。
  8. 【請求項8】前記ロック筒体の端部内周面は、奥方へ向
    かうにつれて縮径するテーパ面であり、前記弾性シール
    材は、前記テーパ面で押圧されて前記ケーブル保護管の
    外周面に圧接される、請求項6または7記載の地中埋設
    ボックスの管接続構造。
  9. 【請求項9】前記弾性シール材は、前記テーパ面と前記
    ケーブル保護管の外周面との隙間の奥部に食い込む食込
    み部を含む、請求項8記載の地中埋設ボックスの管接続
    構造。
  10. 【請求項10】前記ロック筒体の端面と前記押圧部との
    間に配置されて前記孔を封止する封止板をさらに備え
    る、請求項6ないし9のいずれかに記載の地中埋設ボッ
    クスの管接続構造。
  11. 【請求項11】地中埋設ボックスの側壁に固定されて外
    管に接続されるスリーブと、前記外管内に収容されたケ
    ーブル保護管を通す孔を有して前記スリーブに固定され
    る隔壁体とを備える管接続構造における前記隔壁体に取
    り付けられて前記ケーブル保護管を支持する、支持部材
    において、 径方向へ変位可能でかつ前記隔壁体に係止される突起を
    外面に有して前記孔に挿入される筒体と、前記筒体に挿
    入されて前記突起の変位を阻止するロック筒体と、前記
    ロック筒体の端面を押圧する押圧部を有して前記筒体に
    螺合されるねじ部材と、前記ロック筒体の端面と前記押
    圧部との間に配置される弾性シール材とを含むことを特
    徴とする、支持部材。
  12. 【請求項12】前記ロック筒体の端部内周面は、奥方へ
    向かうにつれて縮径するテーパ面であり、前記弾性シー
    ル材は、前記テーパ面で押圧されて前記ケーブル保護管
    の外周面に圧接される、請求項11記載の支持部材。
  13. 【請求項13】前記弾性シール材は、前記テーパ面と前
    記ケーブル保護管の外周面との隙間の奥部に食い込む食
    込み部を含む、請求項12記載の支持部材。
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