JPH0777293A - 波付可撓管用継手 - Google Patents

波付可撓管用継手

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Publication number
JPH0777293A
JPH0777293A JP5223041A JP22304193A JPH0777293A JP H0777293 A JPH0777293 A JP H0777293A JP 5223041 A JP5223041 A JP 5223041A JP 22304193 A JP22304193 A JP 22304193A JP H0777293 A JPH0777293 A JP H0777293A
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JP
Japan
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locking
packing
corrugated flexible
connecting member
retainer
Prior art date
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Application number
JP5223041A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Kubo
恒夫 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH0777293A publication Critical patent/JPH0777293A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンタッチ式に接続が可能であり、しかも確
実に防水接続ができる波付可撓管用継手を提供するこ
と。 【構成】 本発明の継手は、接続すべき波付可撓管用継
手4,6の端部外周に装着される弾力性を有する筒状パ
ッキン8,8を有する。筒状パッキン8,8の外周に
は、径方向に弾力的に撓むことが可能なパッキン押え部
14,14が形成してあると共に、波付可撓管4,6の
外周に対する嵌合部13,13が形成してあるリテーナ
10,10が配置される。リテーナのパッキン押え部の
外周側に形成された挿入溝26,26には、パッキン押
え部14,14を内周側に撓ませて筒状パッキン8,8
を圧縮する連結部材12の挿入筒部28,28が挿入さ
れる。連結部材12には、筒状パッキン8,8の端部に
圧接する隔壁部32が形成してある。連結部材12の外
周には、リテーナの外周に形成された係止爪24が着脱
自在に係止する係止用凹部30が形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば地中に埋設さ
れるケーブルの保護管として用いられる波付可撓管のた
めの継手に係り、さらに詳しくは、ワンタッチ式に接続
が可能であり、しかも確実に防水接続ができる波付可撓
管用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルおよび通信ケーブル等のケ
ーブルは、最近地中に埋設化される傾向にある。このた
め、地中に埋設されるケーブルの防護管として、波付可
撓管が管路として多く採用されている。これに伴い、波
付可撓管の工事に使用される継手として、防水性が確実
で施工性が簡便なものが要求されている。
【0003】波付可撓管としては、螺旋条の波付可撓管
が多く、また、継手としては、二分割型の樹脂製継手が
多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来の継手は、複数のボルトを用いて、二つ割りケースを
組み立てる構造の継手であるため、複数のボルトを均等
に締付ける必要があり、現場施工が煩雑である。また、
接続すべき二本の波付可撓管の螺旋ピッチを合わせる必
要があり、その作業が煩雑である。さらに、螺旋ピッチ
がずれた場合には、パッキンの漏水、あるいは片締めに
よるボルト破損の問題点がある。
【0005】したがって、最近では、差し込み型のワン
タッチ式継手の開発が要求されている。なお、実開昭6
4−792号公報および実開昭62−54391号公報
に示すように、波付可撓管をワンタッチ式に接続する継
手も開発されているが、シール性の点で課題を有してい
る。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、ワンタッチ式に接続が可能であり、しかも確実に防
水接続ができる波付可撓管用継手を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の波付
可撓管用継手は、接続すべき波付可撓管の端部外周に装
着される弾力性を有する筒状パッキンと、前記筒状パッ
キンの外周に圧接し、径方向に弾力的に撓むことが可能
なパッキン押え部が形成してあると共に、波付可撓管の
外周に対する嵌合部が形成してあるリテーナと、前記リ
テーナのパッキン押え部の外周側に形成された挿入溝内
に挿入され、パッキン押え部を内周側に撓ませて前記筒
状パッキンを圧縮する挿入筒部が形成してあると共に、
前記筒状パッキンの端部に圧接する隔壁部が形成してあ
る連結部材とを有し、前記連結部材の外周には、前記リ
テーナの外周に形成された係止爪が着脱自在に係止する
係止用凹部が形成してある。
【0008】本発明に係る第2の波付可撓管用継手は、
接続すべき波付可撓管の端部外周に装着される弾力性を
有する筒状パッキンと、前記筒状パッキンを保持するパ
ッキン保持部が形成してあると共に、波付可撓管の外周
に対する嵌合部が形成してあるリテーナと、前記リテー
ナのパッキン保持部の外周側に形成された挿入溝内に挿
入され、筒状パッキンの外周に直接圧接して筒状パッキ
ンを径方向内周側に圧縮する挿入筒部が形成してあると
共に、前記筒状パッキンの端部に圧接する隔壁部が形成
してある連結部材とを有し、前記連結部材の外周には、
前記リテーナの外周に形成された係止爪が着脱自在に係
止する係止用凹部が形成してある。
【0009】前記リテーナに形成された嵌合部は、波付
可撓管の螺旋状形状に合致した少なくとも一条の螺旋状
内方突起であることが好ましい。前記リテーナの係止爪
が、リテーナの外周に径方向外方に弾力的に撓むことが
可能に形成された係止アームの先端に形成してあり、こ
の係止アームの外周に、軸方向移動自在にロックリング
が装着してあり、係止爪の係止用凹部に対する係止のロ
ックおよび解除を可能とすることが好ましい。
【0010】前記係止アームは、前記リテーナの外周に
周方向に均等に複数配置することが好ましい。前記筒状
パッキンの内周には、波付可撓管の螺旋状形状に合致し
た少なくとも一条以上の螺旋状内方突起が形成してある
ことが好ましい。
【0011】前記連結部材の挿入筒部の内周面には、テ
ーパ状傾斜面が形成してあることが好ましい。前記連結
部材の隔壁部の内周には、波付可撓管の内周に嵌合可能
な支持筒部が設けてあることが好ましい。
【0012】前記連結部材の係止用凹部に、前記係止爪
の径方向外方撓みを防止して係止状態をロックするロッ
ク用カム、および/または前記係止爪の径方向外方撓み
を許容して係止状態を解除する解除用カムが外周に形成
してあるロック・解除カムリングを回転自在に装着して
も良い。
【0013】前記ロック・解除カムリングには、前記係
止アームと同数のロック用カムおよび/または解除用カ
ムが周方向に略均等に配置してあることが好ましい。前
記連結部材の係止用凹部には、接続すべき一方の波付管
継手の端部外周に装着されたリテーナの係止爪に対する
係止状態のロックおよび/または解除を行うロック・解
除カムリングと、接続すべき他方の波付管継手の端部外
周に装着されたリテーナの係止爪に対する係止状態のロ
ックおよび/または解除を行うロック・解除カムリング
とが、それぞれ独立に回転自在に装着してあることが好
ましい。
【0014】前記係止用凹部の両端部には、テーパ状係
止面を形成することができる。本発明に係る第1の波付
可撓管用継手では、パッキン押え部は、リテーナに形成
された筒状突出部をスリットにより周方向に略均等に分
割して形成された片持ち梁状片であることが好ましい。
【0015】本発明に係る第2の波付可撓管用継手で
は、筒状パッキンの外周にテーパ状傾斜面が形成してあ
ることが好ましい。
【0016】
【作用】本発明に係る第1の波付可撓管用継手を用い
て、波付可撓管の接続を行うには、次のようにして行
う。まず、接続すべき波付可撓管の端部に、それぞれリ
テーナおよび筒状パッキンを、所定位置に装着する。次
に、連結部材の両端の挿入筒部を、それぞれのリテーナ
の挿入溝部内に押し込む。すると、リテーナの係止爪
が、連結部材の係止用凹部内に入り込み、そのエッジ部
に係止する。その結果、両リテーナは、連結部材を介し
て連結され、抜け止めがなされる。したがって、波付可
撓管相互を、ワンタッチ式に接続することができる。
【0017】なお、連結部材は、いずれか一方のリテー
ナに取り付けた状態で、波付可撓管の端部外周にねじ込
み取り付けるようにしても良い。本発明の第1の波付可
撓管用継手では、連結部材の挿入筒部が、リテーナの挿
入溝部内に入り込むことにより、リテーナのパッキン押
え部が内周側に押されて弾力的に撓み、筒状パッキンを
圧縮する。その結果、パッキンの内周が波付可撓管の外
周に押し付けられ、パッキンのシール性が確実になる。
また、連結部材に形成された隔壁部の両面がパッキンの
端部に圧接するので、波付可撓管の接合部の隙間は、パ
ッキンにより良好に封止される。したがって、本発明の
継手の防水機能が向上する。
【0018】本発明に係る第2の波付可撓管用継手を用
いて、波付可撓管の接続を行うには、次のようにして行
う。まず、接続すべき波付可撓管の端部に、それぞれリ
テーナおよび筒状パッキンを、所定位置に装着する。次
に、連結部材の両端の挿入筒部を、それぞれのリテーナ
の挿入溝部内に押し込む。すると、リテーナの係止爪
が、連結部材の係止用凹部内に入り込み、そのエッジ部
に係止する。その結果、両リテーナは、連結部材を介し
て連結され、抜け止めがなされる。したがって、波付可
撓管相互を、ワンタッチ式に接続することができる。
【0019】なお、連結部材は、いずれか一方のリテー
ナに取り付けた状態で、波付可撓管の端部外周にねじ込
み取り付けるようにしても良い。本発明の第2の波付可
撓管用継手では、連結部材の挿入筒部が、リテーナの挿
入溝部内に入り込むことにより、筒状パッキンの外周面
が内周側に直接押されて弾力的に撓み、筒状パッキンを
圧縮する。その結果、パッキンの内周が波付可撓管の外
周に押し付けられ、パッキンのシール性が確実になる。
また、連結部材に形成された隔壁部の両面がパッキンの
端部に圧接するので、波付可撓管の接合部の隙間は、パ
ッキンにより良好に封止される。したがって、本発明の
継手の防水機能が向上する。
【0020】特に、連結部材に支持筒部が形成してある
本発明では、波付可撓管の端部および筒状パッキンを、
内外周から挟みつけることになり、パッキンの片寄り、
外力によるパッキンの偏心が防止され、パッキンによる
シール性がさらに向上する。また、ロック・解除リング
を有する本発明では、リテーナと連結部材との係止状態
のロックおよび解除が可能になる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る波付可撓管用継手を、図
面に示す実施例に基づき詳細に説明する。第1実施例 図1に示すように、本実施例の波付可撓管用継手(以
下、単に継手とも略称する)2は、波付可撓管4,6の
端部相互を密封的に連結するための継手である。波付可
撓管4,6の内部には、電力ケーブルおよび通信ケーブ
ル等のケーブルが配置される。これら波付可撓管4,6
は、たとえば地中に埋設される。本実施例では、波付可
撓管4,6の外周には、螺旋状の凹凸が形成してある。
【0022】本実施例の継手2は、筒状パッキン8,8
と、リテーナ10,10と、連結部材12とを有する。
筒状パッキン8,8は、波付可撓管4,6の端部外周に
装着される。これら筒状パッキン8,8は、ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム、ネオプレンゴム、ニトリルゴ
ム、天然ゴムなどの弾力性を有するパッキン材料で構成
してある。この筒状パッキン8の内周には、図1,2に
示すように、波付可撓管4,6の外周に形成された螺旋
状凹凸形状に合致した少なくとも一条の螺旋状内方突起
9が形成してある。筒状パッキン8,8は波付可撓管
4,6の端部外周に螺合される。
【0023】図1に示すように、筒状パッキン8,8の
外周には、リテーナ10,10が配置してある。リテー
ナ10は、内筒部11を有し、その内周部には、図1,
3に示すように、波付可撓管4,6の端部外周に嵌合す
るための嵌合部として、少なくとも一条の螺旋状内方突
起13が形成してある。この螺旋状内方突起13は、波
付可撓管4,6の螺旋状形状に合致している。この螺旋
状内方突起13により、リテーナ10,10は、それぞ
れ波付可撓管4,6の外周に螺合される。
【0024】リテーナ10の内筒部11には、筒状パッ
キン8の外周に圧接するパッキン押え部14が一体に形
成してある。このパッキン押え部14は、図3に示すよ
うに、内筒部11に一体に形成された筒状突出部をスリ
ット15により周方向に略均等に分割して形成された片
持ち梁状片に構成してある。パッキン押え部14は、周
方向略均等に配置される。
【0025】図3に示すように、内筒部11の外周に
は、外筒部16が連設されている。外筒部16は、側壁
部18により、内筒部11に対して連結され、これらは
一体に形成してある。外筒部16には、その周方向略等
間隔に、複数の係止アーム22(本実施例では6つ)が
一体に形成してある。係止アーム22の先端には、内周
側に突出する係止爪24が形成してある。係止爪24の
先端内周には、テーパ状案内面25が形成してある。
【0026】側壁部18には、係止爪24に対応して、
抜き孔20が形成してある。この抜き孔20を形成する
ことで、係止爪24を有するリテーナ10を、押し出し
成形あるいは射出成形などの樹脂成形で一体に形成する
ことが可能になる。係止アーム22とパッキン押え部1
4との間には、挿入溝部26が形成される。この挿入溝
部26には、図1に示す連結部材12の挿入筒部28が
挿入される。リテーナ10を構成する合成樹脂は、特に
限定されず、たとえばポリプロピレン(PP)、ポリエ
チレン(PE)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン(ABS)などを例示することができる。
【0027】図1,4に示すように、連結部材12は、
両側に延びる挿入筒部28,28を有する。挿入筒部2
8,28の中央部外周には、係止用凹部30が形成して
ある。係止用凹部30には、それぞれの波付可撓管4,
6の外周に装着されたリテーナ10,10の係止アーム
22,22の先端に形成された係止爪24が入り込み、
凹部のエッジ部31,31にそれぞれ係止するようにな
っている。
【0028】連結部材12の両端に形成された挿入筒部
28,28の内周面には、テーパ状傾斜面34,34が
形成してある。このテーパ状傾斜面34,34を形成す
ることで、図1に示すように、挿入筒部28を、各リテ
ーナ10の挿入溝部26内に挿入する作業性が容易にな
る。また、このテーパ状傾斜面34の存在により、リテ
ーナ10のパッキン押え部14が内周側に押されて弾力
的に撓み、パッキン8を圧縮し、パッキン8のシール性
をより確実にする。
【0029】また、図1,4に示すように、連結部材1
2には、その内周側略中央部に、パッキン8の端部に圧
接する隔壁部32が形成してある。この隔壁部32の両
面がパッキン8,8の端部に圧接することで、パッキン
8,8によるシール性が向上する。
【0030】本実施例の連結部材12は、たとえばP
P、PE、ABSなどの合成樹脂で構成してあるが、金
属で構成することもできる。本実施例に係る継手2を用
いて、波付可撓管4,6の接続を行うには、次のように
して行う。
【0031】まず、図1に示すように、波付可撓管4,
6の両端部に、それぞれリテーナ10および筒状パッキ
ン8を、所定位置までねじ込む。次に、連結部材12の
両端の挿入筒部28,28を、それぞれのリテーナ1
0,10の挿入溝部26,26内に押し込む。すると、
リテーナ10,10の係止アーム22,22先端に形成
された係止爪24が、連結部材12の係止用凹部30内
に入り込み、そのエッジ部31(図4参照)に係止す
る。その結果、両リテーナ10,10は、連結部材12
を介して連結され、抜け止めがなされる。したがって、
波付可撓管4,6相互を、ワンタッチ式に接続すること
ができる。
【0032】本実施例では、テーパ状傾斜面34を有す
る連結部材12の挿入筒部28が、リテーナ10の挿入
溝部26内に入り込むことにより、リテーナ10のパッ
キン押え部14が内周側に押されて弾力的に撓み、パッ
キン8を圧縮する。その結果、パッキン8の内周が波付
可撓管4または6の外周に押し付けられ、パッキン8の
シール性が高まる。また、図1,4に示すように、連結
部材12に形成された隔壁部32の両面がパッキン8,
8の端部に圧接するので、波付可撓管4,6の接合部の
隙間は、パッキン8,8により良好に封止される。した
がって、継手2の防水機能が向上する。
【0033】第2実施例 次に、図5〜7に基づき、本発明の第2の実施例に係る
波付可撓管用継手2aについて説明する。本実施例の波
付可撓管用継手2aは、上記第1実施例と異なり、リテ
ーナ10aにパッキン押え部が形成されていない。以
下、詳述する。
【0034】図5に示すように、本実施例の波付可撓管
用継手2aは、筒状パッキン8a,8aと、リテーナ1
0a,10aと、連結部材12とを有する。筒状パッキ
ン8a,8aは、波付可撓管4,6の端部外周に装着さ
れる。これら筒状パッキン8a,8aは、第1実施例の
パッキンと同様な材質で構成してある。この筒状パッキ
ン8aの内周には、図5,6に示すように、螺旋状内方
突起9aが形成してある。筒状パッキン8a,8aは波
付可撓管4,6の端部外周に螺合される。
【0035】本実施例では、筒状パッキン8aの後端側
外周に、図6に示すように、保持用段差35が形成して
ある。この保持用段差35には、後述するように、リテ
ーナ10aのパッキン保持部36が係合する。また、筒
状パッキン8aの外周には、その先端側に向けて先細と
なるテーパ状傾斜面37が形成してある。
【0036】図5に示すように、筒状パッキン8a,8
aの外周には、リテーナ10a,10aが配置してあ
る。リテーナ10aは、内筒部11aを有し、その内周
部には、図5,7に示すように、一条の螺旋状内方突起
13aが形成してある。内筒部11aには、筒状パッキ
ン8aに形成された保持用段差35に係合し、このパッ
キン8aを保持するパッキン保持部36が形成してあ
る。
【0037】図7に示すように、内筒部11aの外周に
は、側壁部18aを介して、外筒部16aが連設されて
いる。外筒部16aには、その周方向略等間隔に、複数
の係止アーム22a(本実施例では6つ)が一体に形成
してある。係止アーム22aの先端には、係止爪24a
が形成されており、その先端内周には、テーパ状案内面
25aが形成してある。
【0038】側壁部18aには、係止爪24aに対応し
て、抜き孔20aが形成してある。係止アーム22aと
パッキン保持部36との間には、挿入溝部26aが形成
される。この挿入溝部26aには、図5に示す連結部材
12の挿入筒部28が挿入される。
【0039】本実施例の連結部材12の構成は、前記第
1実施例の連結部材12の構成と同様なのでその説明は
省略する。ただし、本実施例では、連結部材12の挿入
筒部28の内周面に形成されたテーパ状傾斜面34が、
パッキン8aのテーパ状傾斜面37に直接圧接する点
で、第1実施例と相違する。
【0040】本実施例の継手2aは、連結部材12の挿
入筒部28の内周面に形成されたテーパ状傾斜面34
が、パッキン8aのテーパ状傾斜面37に直接圧接する
点以外は、第1実施例の継手2と同様な作用を有する。第3実施例 次に、図8,9に基づき、本発明の第3実施例に係る波
付可撓管用継手2bについて説明する。
【0041】本実施例の波付可撓管用継手2bは、上記
第1実施例に比較し、連結部材12bの構成が相違する
のみであり、その他は同一である。以下、詳述する。図
8に示すように、本実施例の波付可撓管用継手2bは、
筒状パッキン8,8と、リテーナ10,10と、連結部
材12bとを有する。筒状パッキン8,8は、は前記第
1実施例のパッキン8,8と同一であるので、その説明
は省略する。
【0042】図8に示すように、筒状パッキン8,8の
外周には、リテーナ10,10が配置してある。リテー
ナ10,10は、前記第1実施例のリテーナ10,10
と同一であるので、その説明は省略する。本実施例の連
結部材12bは、図8,9に示すように、両側に延びる
挿入筒部28b,28bを有する。挿入筒部28b,2
8bの中央部外周には、係止用凹部30bが形成してあ
る。係止用凹部30bには、リテーナ10,10の係止
アーム22,22の先端に形成された係止爪24が係止
するようになっている。
【0043】連結部材12bの両端に形成された挿入筒
部28b,28bの内周面には、テーパ状傾斜面34
b,34bが形成してある。また、図8,9に示すよう
に、連結部材12bには、その内周側略中央部に、パッ
キン8の端部に圧接する隔壁部32bが形成してある。
【0044】本実施例では、この隔壁部32bの下端部
に、軸方向両端部方向に突出する支持筒部38,38が
形成してある。この支持筒部38,38は、図8に示す
ように、それぞれ波付可撓管4,6の内周に嵌合可能に
なっている。支持筒部38,38の先端部には、波付可
撓管4,6との装着性を良好にするために、面取り部あ
るいは丸みを形成することが好ましい。
【0045】本実施例の継手2bでは、前記第1実施例
の継手2と同様な作用を有する上に、次に示す作用も有
する。すなわち、本実施例の継手2bでは、連結部材1
2bに支持筒部38を形成してあるので、波付可撓管
4,6の端部およびパッキン8,8を、内外周から挟み
つけることになり、パッキン8の片寄り、外力によるパ
ッキン8の偏心が防止され、パッキン8によるシール性
がさらに向上する。
【0046】なお、本実施例の変形例として、本実施例
に用いる連結部材12bを、図5〜7に示す第2実施例
のリテーナ10aおよびパッキン8aと組み合わせるこ
とにより、本発明の継手を構成することも可能である。第4実施例 次に、図10〜12に基づき、本発明の第4の実施例に
係る波付可撓管用継手2cについて説明する。
【0047】本実施例の波付可撓管用継手2cは、上記
第2実施例に比較して、リテーナ10cの構成が相違す
る以外は、同一である。以下、詳述する。図10に示す
ように、本実施例の波付可撓管用継手2cは、筒状パッ
キン8a,8aと、リテーナ10c,10cと、連結部
材12とを有する。筒状パッキン8a,8aは、波付可
撓管4,6の端部外周に装着される。これら筒状パッキ
ン8a,8aは、第2実施例のパッキンと同様な構成な
ので、その説明は省略する。
【0048】また、本実施例の連結部材12は、第1,
第2実施例の連結部材12と同様な構成なので、その説
明は省略する。図10に示すように、筒状パッキン8
a,8aの外周には、本実施例のリテーナ10c,10
cが配置してある。リテーナ10cは、内筒部11cを
有し、その内周部には、図10,11に示すように、一
条の螺旋状内方突起13cが形成してある。
【0049】内筒部11cには、筒状パッキン8aに形
成された保持用段差に係合し、このパッキン8aを保持
するパッキン保持部35cが形成してある。図11に示
すように、内筒部11cの外周には、外筒部16cが形
成してある。外筒部16cは、側壁部18cにより、内
筒部11cに対して連結され、これらは一体に形成して
ある。外筒部16cには、複数の係止アーム22cが一
体に形成してある。係止アーム22cの先端には、係止
爪24cが形成してある。係止爪24cの先端内周に
は、テーパ状案内面25cが形成してある。
【0050】本実施例では、図11に示すように、外筒
部16cの外周に、第1凸部41が形成してあると共
に、係止アーム22cの外周に、第2凸部42が形成し
てある。これら凸部41,42には、外筒部22cの外
周に軸方向移動自在に装着される図12に示すロックリ
ング40の係止凹部46が適宜係止されるようになって
いる。
【0051】図12に示すロックリング40が、外筒部
16cおよび係止アーム22cの外周から脱落するのを
防止するために、図11に示すように、外筒部16cの
後端部外周および係止アーム22cの先端外周には、ス
トッパ用段差43,44がそれぞれ形成してある。ま
た、図12に示すように、ロックリング40の両端部内
周には、面取り部または丸み部48が形成してあり、リ
ング40がリテーナ10cの外周で軸方向にスムーズに
移動するようにしてある。
【0052】このロックリング40をリテーナ10cの
外周に軸方向移動自在に装着するには、係止アーム22
cの先端を周方向内側に撓ませ、そこから装着する。こ
のロックリング40は、リテーナ10cと同様な合成樹
脂または金属で構成することができる。
【0053】本実施例の継手2cは、前記第2実施例の
継手2aと同様な作用を有する上に、次に示す作用も有
する。すなわち、本実施例の継手2cでは、リテーナ1
0cの外周に、ロックリング40を軸方向移動自在に装
着することで、図10に示すように、係止状態のロック
および解除が可能となる。連結部材12の挿入筒部28
をリテーナ10cの挿入溝部26cに挿入した後、リン
グ40を係止アーム22cの先端側に移動させ、第2凸
部42の上に係止させると、係止アーム22cが径方向
外方に撓めなくなるので、係止アーム先端の係止爪24
cが連結部材の係止用凹部30から外れることができな
くなる(ロック状態)。また、リング40を外筒部16
c方向に移動させ、第1凸部41の上に係止させると、
係止アーム22cが自由に径方向外方に撓むことができ
る状態になるので、ロック状態が解除される。
【0054】なお、本実施例の変形例として、本実施例
に用いるリテーナ10cに、前記第1実施例と同様なパ
ッキン押え部14を形成することも可能である。第5実施例 次に、図13〜15に基づき、本発明の第5の実施例に
係る波付可撓管用継手2dについて説明する。
【0055】本実施例の波付可撓管用継手2dは、上記
第4実施例に比較して、リテーナ10dおよび連結部材
12dの構成の一部が相違する以外は、同一であるの
で、図10〜図12に示す部材と共通する部材には、同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0056】本実施例の波付可撓管用継手2dに用いる
リテーナ10dには、図13,14に示すように、係止
アーム22cの先端に形成してある係止爪24cの先端
部にテーパ状傾斜面25cを設けると共に、その後端部
にも、テーパ状傾斜面50を形成してある。また、これ
に対応して、図13,15に示すように、連結部材12
dの外周面に形成してある係止用凹部30の両端エッジ
部31dにも、テーパ状傾斜面を形成してある。
【0057】本実施例では、このような構成を採用する
ことにより、リテーナ10dに軸方向力を加えるのみ
で、リテーナ10dの係止爪24cを、連結部材12d
の係止用凹部30から容易に取り外すことができる。た
だし、ロックリング40が、係止アーム22cの外周に
形成された第2凸部上に位置する際には、係止アーム2
2cが外方に開くことができないので(ロック状態)、
係止爪24cと係止用凹部30との係止状態を解除する
ことはできない。
【0058】第6実施例 次に、図16,17に基づき、本発明の第6の実施例に
係る波付可撓管用継手2eについて説明する。本実施例
の波付可撓管用継手2eは、上記第1実施例に比較し
て、連結部材12の外周に形成された係止用凹部30内
に、一対のロック・解除カムリング54,54が装着し
てある以外は、同一であるので、図1〜図4に示す部材
と共通する部材には、同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0059】本実施例の波付可撓管用継手2eに用いる
連結部材12の外周に形成された係止用凹部30内に
は、一対のロック・解除カムリング54,54が背中合
わせに装着してある。本実施例のロック・解除カムリン
グ54は、図17に示すように、リング本体64を有す
る。リング本体64は、ヒンジ部55と凹凸状連結部5
6とを有し、連結部56が離れ、ヒンジ部55を支点と
して、リングを二分割するように開くことができる。こ
れにより、このリング54を、連結部材12の係止用凹
部30内に容易に装着することができる。
【0060】このロック・解除カムリング54の外周に
は、ロック用カム58と、ロックの解除用カム60と
が、円周方向に略均等の間隔で複数配置してある。これ
らカム58,60の配置数は、図16に示すリテーナ1
0の係止爪24の配置個数に対応しており、本実施例で
は6つである。このリング54を、連結部材の係止用凹
部30内で一方向(図17(B)中、反時計方向)に回
転させることで、係止アーム22先端の係止爪24は、
図16(A)に示すように、リング54のロック用カム
58内に捕捉され、係止アーム22が径方向外側に撓む
ことを制限し、係止状態がロックされる。
【0061】また、このリング54を、連結部材の係止
用凹部30内で反対方向(図17(B)中、時計方向)
に回転させることで、係止アーム22先端の係止爪24
は、図16(B)および図17に示すように、テーパ状
傾斜面62を通して、リング54の解除用カム60上に
乗り上げ、係止アーム22を径方向外側に強制的に撓
せ、係止状態を解除する。
【0062】係止用凹部30内で背中合わせに配置され
た他方のロック・解除カムリング54も同様に作用す
る。本実施例の継手2eでは、リテーナ10,10と連
結部材12との連結のロックおよび解除をきわめて容易
に行える。
【0063】なお、本実施例においては、筒状パッキ
ン、リテーナおよび連結部材の具体的構造は、特に限定
されず、図5〜7に示した筒状パッキン8a、リテーナ
10aおよび図8,9に示す連結部材12bの構造でも
良い。第7実施例 次に、図18〜20に基づき、本発明の第7の実施例に
係る波付可撓管用継手2fについて説明する。
【0064】本実施例の波付可撓管用継手2fは、上記
第1実施例に比較して、連結部材12の外周に形成され
た係止用凹部30内に、ロックカムリング66および/
または解除カムリング68が装着してある以外は、同一
であるので、図1〜図4に示す部材と共通する部材に
は、同一符号を付し、その説明は省略する。
【0065】本実施例の波付可撓管用継手2fに用いる
連結部材12の外周に形成された係止用凹部30内に
は、ロックカムリング66および/または解除カムリン
グ68が背中合わせに装着してある。本実施例のロック
カムリング66は、図19に示すように、リング本体6
4aを有する。リング本体64aは、ヒンジ部55と凹
凸状連結部56とを有し、連結部56が離れ、ヒンジ部
55を支点として、リングを二分割するように開くこと
ができる。これにより、このリング66を、連結部材1
2の係止用凹部30内に容易に装着することができる。
【0066】このロックカムリング66の外周には、ロ
ック用カム58aが、円周方向に略均等の間隔で複数配
置してある。これらカム58aの配置数は、図18に示
すリテーナ10の係止爪24の配置個数に対応してお
り、本実施例では6つである。ロック用カム58aは、
リング本体64aの外周に鈎型突起が形成してある部分
であり、リング66を一方向に回転させて、図18に示
すリテーナ10の係止爪24を係止させることで、係止
爪24をロックすることができる。リング66を反対方
向に回転させれば、ロックは解除可能となる。
【0067】一方、解除カムリング68は、図20に示
すように、リング本体64bを有する。リング本体64
bは、ヒンジ部55と凹凸状連結部56とを有し、連結
部56が離れ、ヒンジ部55を支点として、リングを二
分割するように開くことができる。これにより、このリ
ング68を、連結部材12の係止用凹部30内に容易に
装着することができる。
【0068】この解除カムリング68の外周には、解除
用カム60aが、円周方向に略均等の間隔で複数配置し
てある。これらカム60aの配置数は、図18に示すリ
テーナ10の係止爪24の配置個数に対応しており、本
実施例では6つである。解除用カム60aは、リング本
体64bに対して、径方向外方に突出している部位であ
り、その両端部に乗り上げ用のテーパ状傾斜面が形成し
てある。また、この解除カムリング68の外周には、回
転操作を容易にするための回転把手70が、解除用カム
60aの数に対応して形成してある。
【0069】解除カムリング68を、図18に示す連結
部材12の係止用凹部30内で回転させることで、係止
用凹部30内に係合していた係止爪24を、解除用カム
60aの上に乗り上げさせ、係止状態を容易に解除する
ことができる。本実施例では、図18に示すように、た
とえば図19に示すロックカムリング66と図20に示
す解除用リング20とを、連結部材12の係止用凹部3
0内に、背中合わせにそれぞれ独立に回転自在に装着す
る。その場合には、ロックカムリング66のロック用カ
ム58aに対して係合するリテーナ10の係止爪24の
みが係止状態のロックが可能になる。
【0070】また、種々の要請に応じて、連結部材12
の係止用凹部30内に、図19に示すロックカムリング
66を背中合わせに一対配置したり、図20に示す解除
カムリング68を背中合わせに一対配置したりすること
もできる。なお、本実施例においては、筒状パッキン、
リテーナおよび連結部材の具体的構造は、特に限定され
ず、図5〜7に示す筒状パッキン8a、リテーナ10a
および図8,9に示す連結部材12bの構造でも良い。
【0071】第8実施例 次に、図21,22に基づき、本発明の第8実施例に係
る波付可撓管用継手2gについて説明する。本実施例の
継手2gは、上記第1実施例に比較して、連結部材12
gの構造が相違する以外は、同一であるので、図1〜4
に示す部材と共通する部材には、同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0072】本実施例の継手2gに用いる連結部材12
gは、図21および22に示すように、両側に延びる挿
入筒部28g,28gを有する。挿入筒部28g,28
gの中央部外周には、係止用凹部30gが形成してあ
る。係止用凹部30gにはリテーナ10,10の係止ア
ーム22,22の先端に形成された係止爪24が係止す
るようになっている。
【0073】連結部材12gの両端に形成された挿入筒
部28g,28gの内周面には、テーパ状傾斜面34
g,34gが形成してある。本発明では、いずれか一方
の挿入筒部28gの端部外周に、係止用凹部30gとは
別個の仮止用凹部72が形成してある。仮止用凹部72
は、係止アーム22の係止爪24に対応するように、周
方向に断続的に形成してある。仮止用凹部72の先端側
端部には係止用段部74が形成してあり、後端側端部に
は案内用傾斜部76が形成してある。係止用段部74に
は、係止アーム22の係止爪24が係止し、リテーナ1
0に対して連結部材12gを相対的に押し込むことで、
係止爪24は案内用傾斜部76に沿って連結部材12g
の外周に押し上げられ、係止用凹部30g内に入り込
む。
【0074】本実施例に係る連結部材12gは、一方の
リテーナ10に対して予め連結された状態で保管および
運搬される。すなわち連結部材12gの仮止用凹部72
内に係止アーム22の係止爪24が仮係止され、連結部
材12gと一方のリテーナ10とは一体化してある。
【0075】本実施例の継手2gを用いて、波付管4、
6の継手作業を行うには、連結部材12gと一体になっ
た一方のリテーナ10を一方の波付管6の端部外周にね
じ込む。また、他方のリテーナ10を他方の波付管4の
端部外周にねじ込む。その際に、それぞれパッキン8も
同時にねじ込む。
【0076】その後、仮止用凹部が形成されていない連
結部材の挿入筒部28gを他方のリテーナ10へ挿入
し、リテーナ10,10相互を近づけるように押し込む
ことで、各リテーナ10,10の係止爪24が係止用凹
部30g内に入り込み、継手作業が完了する。
【0077】本実施例の継手2gでは、前記第1実施例
と同様な作用を有する上に、部品の保管または運搬上、
部品点数の削減に寄与し、保管または運搬が容易にな
る。すなわち、本実施例では、一方のリテーナ10に対
して連結部材12gを仮止めにより一体化してあるの
で、各パッキン8が各リテーナ10に一体化されている
とすれば、継手に要する部品は全体として二部品とな
る。
【0078】第9実施例 次に、図23,24に基づき、本発明の第9実施例に係
る波付可撓管用継手2hについて説明する。本実施例の
継手2hは、上記第1実施例に比較して、連結部材12
hの構造が相違する以外は、同一であるので、図1〜4
に示す部材と共通する部材には、同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0079】本実施例の継手2hに用いる連結部材12
hは、図21および22に示すように、両側に延びる挿
入筒部28h,28hを有する。挿入筒部28h,28
hの中央部外周には、係止用凹部30hが形成してあ
る。係止用凹部30hにはリテーナ10,10の係止ア
ーム22,22の先端に形成された係止爪24が係止す
るようになっている。
【0080】連結部材12hの両端に形成された挿入筒
部28h,28hの内周面には、テーパ状傾斜面34
h,34hが形成してある。本発明では、挿入筒部28
hの両端部外周に、係止用凹部30hとは別個の仮止用
凹部75がそれぞれ形成してある。仮止用凹部75は、
周方向に連続的に形成してある。仮止用凹部75の先端
側端部には係止用段部77が形成してあり、後端側端部
には案内用傾斜部78が形成してある。係止用段部77
には、係止アーム22の係止爪24が係止し、リテーナ
10に対して連結部材12hを相対的に押し込むこと
で、係止爪24は案内用傾斜部78に沿って連結部材1
2hの外周に押し上げられ、係止用凹部30h内に入り
込む。
【0081】本実施例に係る連結部材12hは、一対の
リテーナ10に対して予め連結された状態で保管および
運搬される。すなわち連結部材12hの仮止用凹部75
内に、それぞれのリテーナ10,10に形成された係止
アーム22の係止爪24が仮係止され、連結部材12h
と双方のリテーナ10,10とは一体化してある。
【0082】本実施例の継手2hを用いて、波付管4,
6の継手作業を行うには、連結部材12hと一体になっ
た双方のリテーナ10,10を接続すべき波付管4,6
の端部外周にねじ込む。その際に、仮止用凹部75は周
方向に連続して形成してあるので、リテーナ10,10
は連結部材12hに対して相対的回転が可能である。
【0083】その後、リテーナ10,10相互を近づけ
るように押し込むことで、各リテーナ10,10の係止
爪24が係止用凹部30h内に入り込み、継手作業が完
了する。本実施例の継手2hでは、前記第1実施例と同
様な作用を有する上に、部品の保管または運搬上、部品
点数の削減に寄与し、保管または運搬が容易になる。す
なわち、本実施例では、双方のリテーナ10に対して連
結部材12hを仮止めにより一体化してあるので、各パ
ッキン8が各リテーナ10に一体化されているとすれ
ば、継手に要する部品は全体として一部品となる。
【0084】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、接続すべき波付可撓管のそれぞれの端部に、リテー
ナを定位置に装着し、その後連結部材をリテーナに差し
込むだけで、容易に、しかも密封性良く波付可撓管の接
続ができる。したがって、施工の効率化を図ることがで
きる。
【0085】特に、連結部材に支持筒部が形成してある
本発明では、波付可撓管の端部および筒状パッキンを、
内外周から挟みつけることになり、パッキンの片寄り、
外力によるパッキンの偏心が防止され、パッキンによる
シール性がさらに向上する。また、ロック・解除カムリ
ングを有する本発明では、リテーナと連結部材との係止
状態のロックおよび解除が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例に係る波付可撓管用
継手の一部断面正面図である。
【図2】図2(A),(B)は同実施例に用いる筒状パ
ッキンの一部断面正面図および側面図である。
【図3】図3(A),(B)は同実施例に用いるリテー
ナの一部断面正面図および側面図である。
【図4】図4(A),(B)は同実施例に用いる連結部
材の一部断面正面図および側面図である。
【図5】図5は本発明の第2実施例に係る波付可撓管用
継手の一部断面正面図である。
【図6】図6(A),(B)は同実施例に用いる筒状パ
ッキンの一部断面正面図および側面図である。
【図7】図7(A),(B)は同実施例に用いるリテー
ナの一部断面正面図および側面図である。
【図8】図8は本発明の第3実施例に係る波付可撓管用
継手の一部断面正面図である。
【図9】図9(A),(B)は同実施例に用いる連結部
材の一部断面正面図および側面図である。
【図10】図10は本発明の第4実施例に係る波付可撓
管用継手の一部断面正面図である。
【図11】図11(A),(B)は同実施例に用いるリ
テーナの一部断面正面図および側面図である。
【図12】図12(A),(B)は同実施例に用いるロ
ック・解除カムリングの一部断面正面図および側面図で
ある。
【図13】図13は本発明の第5実施例に係る波付可撓
管用継手の一部断面正面図である。
【図14】図14(A),(B)は同実施例に用いるリ
テーナの一部断面正面図および側面図である。
【図15】図15(A),(B)は同実施例に用いる連
結部材の一部断面正面図および側面図である。
【図16】図16(A),(B)は本発明の第6実施例
に係る波付可撓管用継手の一部断面正面図である。
【図17】図17(A),(B),(C)は同実施例に
用いるロック・解除カムリングの一部断面正面図、側面
図および平面図である。
【図18】図18は本発明の第7実施例に係る波付可撓
管用継手の一部断面正面図である。
【図19】図19(A),(B),(C)は同実施例に
選択的に用いるロック・解除カムリングの一部断面正面
図、側面図および平面図である。
【図20】図20(A),(B),(C)は同実施例に
選択的に用いるロック・解除カムリングの一部断面正面
図、側面図および平面図である。
【図21】図21は本発明の第8実施例に係る波付可撓
管用継手の一部断面正面図である。
【図22】図22(A)、(B)は同実施例に用いる連
結部材の一部断面正面図および側面図である。
【図23】図23は本発明の第9実施例に係る波付可撓
管用継手の一部断面正面図である。
【図24】図24(A)、(B)は同実施例に用いる連
結部材の一部断面正面図および側面図である。
【符号の説明】
2,2a〜2h… 波付可撓管用継手 4,6… 波付可撓管 8,8a… 筒状パッキン 9,9a… 螺旋状内方突起 10,10a,10c,10d… リテーナ 11,11a,11c… 内筒部 12,12b,12g,12h… 連結部材 13,13a,13c… 螺旋状内方突起 14… パッキン押え部 15… スリット 16,16a,16c… 外筒部 22,22a,22c… 係止アーム 24,24a,24c… 係止爪 25,25a,25c… テーパ状傾斜面 26,26a,26c… 挿入溝部 28,28b,28g,28h,… 挿入筒部 30,30b,30g,30h,… 係止用凹部 32,32b,32g,32h,… 隔壁部 34,34b… テーパ状傾斜面 36… パッキン保持部 40,54… ロック・解除カムリング 58,58a… ロック用カム 60,60a… 解除用カム 66… ロック用リング 68… 解除用リング 72,75… 仮止用凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続すべき波付可撓管(4,6)の端部
    外周に装着される弾力性を有する筒状パッキン(8)
    と、 前記筒状パッキン(8)の外周に圧接し、径方向に弾力
    的に撓むことが可能なパッキン押え部(14)が形成し
    てあると共に、波付可撓管の外周に対する嵌合部(1
    3)が形成してあるリテーナ(10)と、 前記リテーナのパッキン押え部(14)の外周側に形成
    された挿入溝(26)内に挿入され、パッキン押え部を
    内周側に撓ませて前記筒状パッキン(8)を圧縮する挿
    入筒部(28)が形成してあると共に、前記筒状パッキ
    ンの端部に圧接する隔壁部(32)が形成してある連結
    部材(12)とを有し、 前記連結部材(12)の外周には、前記リテーナ(1
    0)の外周に形成された係止爪(24)が着脱自在に係
    止する係止用凹部(30)が形成してある波付可撓管用
    継手。
  2. 【請求項2】 接続すべき波付可撓管(4,6)の端部
    外周に装着される弾力性を有する筒状パッキン(8a)
    と、 前記筒状パッキン(8a)を保持するパッキン保持部
    (36)が形成してあると共に、波付可撓管の外周に対
    する嵌合部(13a)が形成してあるリテーナ(10
    a)と、 前記リテーナのパッキン保持部(36)の外周側に形成
    された挿入溝(26a)内に挿入され、筒状パッキンの
    外周に直接圧接して筒状パッキンを径方向内周側に圧縮
    する挿入筒部(28)が形成してあると共に、前記筒状
    パッキンの端部に圧接する隔壁部(32)が形成してあ
    る連結部材(12)とを有し、 前記連結部材(12)の外周には、前記リテーナ(1
    0)の外周に形成された係止爪(24a)が着脱自在に
    係止する係止用凹部(30)が形成してある波付可撓管
    用継手。
  3. 【請求項3】 前記連結部材(12b)の隔壁部(32
    b)の内周には、波付可撓管(4,6)の内周に嵌合可
    能な支持筒部(38)が設けてある請求項1または2に
    記載の波付可撓管用継手。
  4. 【請求項4】 前記係止爪(24c)が、リテーナ(1
    0c)の外周に径方向外方に弾力的に撓むことが可能に
    形成された係止アーム(22c)の先端に形成してあ
    り、この係止アーム(22c)の外周に、軸方向移動自
    在にロックリング(40)が装着してあり、係止爪(2
    4c)の係止用凹部(30)に対する係止のロックおよ
    び解除を可能としている請求項1〜3のいずれかに記載
    の波付可撓管用継手。
  5. 【請求項5】 前記係止用凹部(30)には、前記係止
    爪(24)の径方向外方撓みを防止して係止状態をロッ
    クするロック用カム(58,58a)、および/または
    前記係止爪(24)の径方向外方撓みを許容して係止状
    態を解除する解除用カム(60,60a)が外周に形成
    してあるロック・解除カムリング(54,66,68)
    が回転自在に装着してある請求項1〜3のいずれかに記
    載の波付可撓管用継手。
  6. 【請求項6】 前記連結部材の外周には、前記係止用凹
    部以外に、前記係止爪が着脱自在に係止する仮止用凹部
    が形成してある請求項1〜5のいずれかに記載の波付可
    撓管用継手。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10153290A (ja) * 1996-11-20 1998-06-09 Usui Internatl Ind Co Ltd 細径配管接続用コネクター
KR100391254B1 (ko) * 2001-01-17 2003-07-16 대주산업 주식회사 파형관 연결용 어댑터
JP2007113737A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Bridgestone Flowtech Corp 管継手
KR200447945Y1 (ko) * 2008-03-26 2010-03-05 이재종 배관연결장치
KR200450372Y1 (ko) * 2008-03-26 2010-09-29 이재종 배관연결장치

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