JP2001219987A - ドラム式洗濯機の包装方法および包装装置 - Google Patents

ドラム式洗濯機の包装方法および包装装置

Info

Publication number
JP2001219987A
JP2001219987A JP2000031633A JP2000031633A JP2001219987A JP 2001219987 A JP2001219987 A JP 2001219987A JP 2000031633 A JP2000031633 A JP 2000031633A JP 2000031633 A JP2000031633 A JP 2000031633A JP 2001219987 A JP2001219987 A JP 2001219987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank body
housing
drum
washing machine
type washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000031633A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hosomi
光一 細見
Kiyomi Sasano
清巳 笹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000031633A priority Critical patent/JP2001219987A/ja
Publication of JP2001219987A publication Critical patent/JP2001219987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装するに際し、弾性支持された槽体を簡易
な手段にて確実に固定保持でき、作業性およびコスト的
にも有利とする。 【解決手段】 筐体21の内部に弾性支持され、回転可
能なドラム25を内設した槽体23を備え、この槽体2
3を揺動不能に保持するドラム式洗濯機の包装にあっ
て、前記槽体23の下部を下方から支持する底部緩衝体
54を設けて、槽体23の上下方向の位置決めを行った
後、この槽体23の上部と前記筐体21との間をボルト
部材53により連結することにより、槽体23を揺動不
能に固定保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横軸回転可能なド
ラムを備えたドラム式洗濯機の包装方法および包装装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドラム式洗濯機の構成は、図8に
概略示すように筐体としての外箱1の内部に槽体2が防
振支持装置3を介して弾性支持して設けられ、この槽体
2の内部には周囲にバッフル4aおよび多数の透孔4b
を有するドラム4が横軸状態で回転可能に配設されてい
る。このドラム4は槽体2の下方部に設けられたモータ
7の駆動により、ベルト伝動機構8を介してドラム回転
軸5に回転伝達され、この回転軸5は槽体2が有する軸
受ハウジング6に軸支されている。
【0003】しかして、洗濯工程およびすすぎ工程で
は、ドラム4はモータ7により低速回転駆動され、内部
の洗濯物はバッフル4aに持ち上げられては落下するこ
とにより洗濯およびすすぎが行われ、また脱水工程では
ドラム4を高速回転させて透孔4bから洗濯物の脱水を
行う。この場合、洗濯物の偏りによりドラム4および槽
体2が振動するため、防振支持装置3により振動の減衰
および外箱1への振動伝達を軽減するようにしている。
【0004】特に横軸回転するドラム4では、洗濯物が
下方に偏り易いこともあって脱水起動時の共振現象によ
り大きな振動を発生するため、防振支持装置3としても
これに対処し得る大きな緩衝能力が要求され、例えば、
図示しないが槽体2を上部からバネ部材にて吊り下げ支
持する構成も供されている。従って、この種ドラム式洗
濯機を輸送等するには、弾性支持された所謂揺動自在な
ドラム4および槽体2等を衝撃に伴う損傷から保護すべ
く、確実に固定保持して揺動不能の状態にて包装するこ
とが肝要である。
【0005】そこで従来では、同図8に示すように槽体
2の背部に補強板9を付加し、この補強板9を外箱1の
背面板1aにボルト部材10により一体的に連結するこ
とによって、揺動不能に固定保持している。尚、背面板
1aと槽体2との隙間には円筒状のスペーサ11を介在
している。また、ドラム4および槽体2等の重量は大き
いため、ボルト部材10を複数個所の例えば4個所(1
個所のみ図示)に配置して機械的な連結強度を高め、確
実に固定保持させるようにしている。
【0006】しかる後、発泡樹脂製の底部緩衝体12を
配した段ボール製の底部カートン13を用いて、このカ
ートン13内に外箱1を収容し、そして、これらの上方
から二点鎖線で示す上部緩衝体14を内面に配した上カ
ートン15を被せ、この上から図示しない樹脂製バンド
を緊縛して包装し、製品の輸送を可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の場合、複数のボルト部材10を支える外箱1の背面
板1aも強度アップして剛性を持たせる必要が生じ、ま
たボルト部材10も複数本用意せねばならない。このこ
とは、包装後の製品重量が増大して輸送およびコスト的
にも不利となる。のみならず、ボルト部材10とかスペ
ーサ11は包装専用の用具であって、洗濯機の運転使用
時には必ず取外す必要があり、そのまま運転されると防
振支持装置3の緩衝能力が拘束され無効化されて異常振
動を起すなど、正常な運転ができない。従って、複数個
所にわたるボルト部材10等を取外すには面倒な作業を
伴い、且つ取外した後のボルト部材10等は、他に用途
もなく無駄になるなどコスト的にも不利な問題を有して
いた。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、弾性支持された槽体を簡易
な手段にて確実に固定保持でき、作業性およびコスト的
にも有利なドラム式洗濯機の包装方法および包装装置を
提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のドラム式洗濯機の包装方法は、第1の手段
として、筐体と、この筐体の内部に弾性支持され回転可
能なドラムを内設した槽体を有し、この槽体を揺動不能
に保持するドラム式洗濯機の包装にあって、前記槽体の
下部を下方から支持する底部緩衝体を設けて、槽体の上
下方向の位置決めを行った後、この槽体の上部と前記筐
体との間をボルト部材により連結することにより、槽体
を揺動不能に固定保持できるようにしたことを特徴とす
る(請求項1の発明)。
【0010】これによれば、まず槽体を下方から支持す
ることによって、不安定な弾性支持状態の槽体に対し
て、その上下方向の位置決めを容易にできるようにした
効果は大きい。即ち、槽体を上下部から支持して揺動不
能に固定保持するに際し、下部の支持と併せて上部にお
けるボルト部材における締結位置を設定できるようにし
たので、特にボルト部材による作業性の大幅改善と迅速
で確実な固定保持が期待できる。また、槽体の下部を支
持することにより上部におけるボルト部材の使用本数が
削減可能となり、斯かる場合には、一層作業が効率良く
できるばかりか、ボルト部材等の関連部材が削減できて
それだけ製品重量の軽減およびコスト低減が期待でき
る。
【0011】また、上記目的を達成するために、本発明
のドラム式洗濯機の包装方法は、第2の手段として、底
部の四隅部に脚部を有する箱状の筐体と、この筐体の内
部に弾性支持され回転可能なドラムを内設した槽体と、
前記筐体の底部を収容し前記脚部を支持する脚部緩衝体
を4隅部に配した有底容器状の底部カートンを有すると
共に、前記槽体を揺動不能に保持するドラム式洗濯機の
包装にあって、前記槽体の上部は前記筐体にボルト部材
により連結支持し、槽体の下部は前記底部カートン内に
配置した底部緩衝体により下方から支持すると共に、こ
の底部緩衝体は、4隅部に配する前記脚部緩衝体の一部
を上部から重合して配設することで位置決めされた後、
筐体が底部カートン内に収容されることで同位置に固定
され、且つ槽体を揺動不能に固定保持できるようにした
ことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0012】これによれば、製品の底部を受ける包装用
の底部カートンを利用して、このカートン内に製品を収
容することで槽体の下部を支持できるばかりか、槽体を
支持する底部緩衝体は、その周囲に配される脚部緩衝体
によって位置決めされると共に、その位置に固定保持さ
れる。従って、底部緩衝体は糊付け等の固着手段を要す
ることなく適正位置に容易に移動することなく配設でき
る。しかも、槽体を支持する位置関係を正確にする点で
有効であると共に、斯かる構成の底部カートン内に製品
が収容されることで、各緩衝体には製品の重量が付加さ
れて、互に堅固位置固定をなし得る。
【0013】更に、上記目的を達成するために、本発明
のドラム式洗濯機の包装装置は、第3の手段として、底
部の4隅部に脚部を有する箱状の筐体と、この筐体の内
部に弾性支持され回転可能なドラムを内設した槽体と、
前記筐体の底部を収容し前記脚部を支持する脚部緩衝体
を4隅部に配した有底容器状の底部カートンを有すると
共に、前記槽体を揺動不能に保持するドラム式洗濯機の
包装にあって、前記底部カートン内の中間部位には、そ
の周側の4隅部に配した前記脚部緩衝体により保持され
た底部緩衝体を設け、この底部緩衝体により前記槽体の
下部を下方から支持すると共に、槽体の上部を前記筐体
にボルト部材により連結支持する構成とすることによ
り、槽体を揺動不能に固定保持できるようにしたことを
特徴とする(請求項3の発明)。
【0014】これによれば、この底部緩衝体の周囲を脚
部緩衝体により保持する構成とすることで、これら底部
緩衝体および脚部緩衝体共に互に正位置に固定保持で
き、特別な固着手段を要することなく堅固な組立構成体
が得られる。
【0015】更にまた、上記目的を達成するために、本
発明のドラム式洗濯機の包装装置は、第4の手段とし
て、筐体と、この筐体の内部に弾性支持され回転可能な
ドラムを内設した槽体を有し、この槽体を揺動不能に保
持するドラム式洗濯機の包装にあって、前記槽体の下部
を底部緩衝部材にて下方から支持すると共に、該槽体の
上部を筐体の背面板から挿通したスペーサを介してボル
ト部材により連結支持して固定保持し、且つ前記筐体の
背面板にはボルト部材の締結位置から下方および側方に
延びるほぼL字状のボルト挿通溝を形成し、その溝端部
に前記スペーサが挿通可能な通し穴を形成したことを特
徴とする(請求項4の発明)。
【0016】これによれば、筐体の背面板と槽体との締
結部間の隙間を、端部の通し穴より内部に挿入したスペ
ーサにより確保することはもとより、L字状をなすボル
ト挿通溝内に位置するボルト部材は、これが弛緩された
状態にあっても容易に抜け落ちたり大きく移動すること
がないので、ボルト部材の組込みや調整時に仮保持した
状態にしておくことができて作業を簡便にできる。この
場合、包装を解いた製品の背面板にはL字状の溝と径大
な通し穴とによる開口部が露呈するが、製品の背面であ
ることも相俟って片面粘着テープ等で簡略的に閉鎖する
ことで特に問題は生じない。
【0017】そして、請求項4記載のものにおいて、ボ
ルト部材は、筐体の背面板外側にカラー部材を配して締
結すると共に、背面板にはカラー部材の外径部分の下部
近傍に位置して形成された凸段部を有することを特徴と
する(請求項5の発明)。
【0018】これによれば、ボルト部材は締結位置にお
いて、ボルト挿通溝内にて下方以外への移動は阻止さ
れ、また下方に対してもカラー部材が凸段部に衝止され
て移動不可となり、結果、全ての方向に対して自由動し
ないように拘束されるので、斯かるボルト部材を用いた
筐体と槽体との連結状態を確実に固定保持するに有効で
ある。
【0019】また、請求項4または5記載のものにおい
て、筐体の背面板と槽体とは1本のボルト部材にて連結
支持すると共に、前記背面板は、ほぼコ字状に曲成され
たカバー部材を有し、このカバー部材の曲成部近傍に前
記ボルト部材を挿通支持するボルト挿通溝を設けたこと
を特徴とする(請求項6の発明)。
【0020】これによれば、背面板には槽体に連結され
たボルト部材を介して大きな荷重が加わるが、この背面
板をコ字状に形成することで強度アップが図れ、しか
も、ボルト挿通溝をその曲成部近傍に位置して設けたの
で、ボルト部材が挿通支持される部位も強度的に優れた
ものとなる。更には、強度的にも十分であるためボルト
部材は1本用いるのみで支持可能となり、従って、ボル
ト部材の着脱作業は簡単であると共に、製品使用時には
支承となるボルト部材の外し忘れもなくすことが可能と
なり、また本数が減少しただけ軽量化が図れ、それだけ
包装の簡易化と共に材料コストの低減に寄与できる。
尚、背面板の一部(カバー部材)を別部材とすることに
より、必要な強度に見合った材料とか構成を一層容易に
得ることができる。
【0021】そして、請求項4ないし6のいずれかに記
載のものにおいて、ドラムは、その前面側が上向きに傾
斜した横軸回転可能に設けられた構成にあって、このド
ラムを内設する槽体背部の上端部位をボルト部材を介し
て筐体の背面板に連結支持したことを特徴とする(請求
項7の発明)。
【0022】これによれば、傾斜した槽体の背部では上
部ほど背面板に近接する構成となり、従って、槽体の上
端部位において背面板との間の隙間を過大にすることな
く、槽体の適正な振動範囲を考慮した隙間に設定できる
から、この隙間を確保するスペーサおよびボルト部材を
できるだけ短小にできて取り扱い性を良くし、この点か
らもそれだけ作業性を良くし得る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を示す、
図1ないし図7を参照して説明する。図1および図2
は、包装状態におけるドラム式洗濯機全体の概略構成を
示しており、うち図1は縦断側面図、図2は一部破断し
て示す背面図で、まず、これら図面に示す製品たる洗濯
機の構造を中心に述べる。尚、本実施例に示すドラム式
洗濯機は、洗濯、脱水および乾燥機能を有するが、必要
に応じ簡略化して説明する。
【0024】図中、21は洗濯機の筐体としての直方体
形状をなす外箱で、下部の底板部21aの4隅部に脚2
2を備え、前面側に洗濯物を出し入れする開口部21b
を有し、内部には、合成樹脂材料にて横筒状に形成され
た槽体23が防振支持装置24により弾性支持されてい
る。この槽体23は、後述するドラム25を回転可能に
内設し、洗濯,脱水時の水受槽として、また乾燥時にお
ける乾燥室を兼ねるものである。
【0025】また、斯かる槽体23を弾性支持する防振
支持装置24は、例えば図示しないがスプリングおよび
摩擦摺動部材等からなる摩擦式ダンパーを用いた構成と
し、槽体23の下半部に設けられた金属製の支持板26
と外箱21の底板部21aとの間に、左右で1組として
配設されている。従って、槽体23は斯かる防振支持装
置24により上下左右動自在な所謂揺動自在に弾性支持
されると共に、本構成では筒状軸心が前面側に上向き傾
斜する形態に組込まれている。
【0026】尚、槽体23の前面開口部23bは、外箱
21の開口部21bと弾性変形可能なベロー27を介し
て水密に連通接続され、また内方の最低部位には洗濯水
加熱用のヒータ28を内設した凹陥部23cが形成さ
れ、この凹陥部23cは途中に排水弁29を介して外部
に導出された配水管30が連通接続されている。そし
て、この排水弁29を開閉動作するギヤードモータ29
aは、前記支持板26の最低部位に設けられている。
【0027】また、上記槽体23の内部には、ステンレ
ス等金属製による前記したドラム25が同軸心の横軸回
転可能に配設されている。このドラム25は、胴部たる
周側壁にバッフル25aと多数の透孔25bを有し、背
面部中央の軸心上に回転軸30を連結していて、この回
転軸30が前記槽体23の背面板23dに装着された軸
受ハウジング31に挿通され回転可能に軸支されてい
る。
【0028】そして、本構成では、槽体23の背部に設
けられたモータ32により回転駆動される構成にある。
即ち、ドラム25の回転軸30の挿通端部には、モータ
32を構成するアウタロ−タ32aが直結され、その内
部の上記軸受ハウジング31の外周側にステータ32b
が設けられた構成にあって、該モータ32の回転動力は
回転軸30を介してドラム25に直接伝達される所謂ダ
イレクトドライブ機構を構成している。
【0029】一方、槽体23の背部から上部周辺にかけ
て乾燥装置33が設けられている。この乾燥装置33
は、概述すると、一端が図2に示す槽体23の背面板2
3dの下部に連通し、他端が図1に示す槽体23の前面
開口部23b近傍に連通接続された循環ダクト34を備
えていて、この循環ダクト34の経路中に詳細な説明は
略すが除湿用の熱交換室35、ファン装置36、および
温風用ヒータ37等を設けて構成され、掛かる循環ダク
ト34は、結果として多数の透孔25bを有するドラム
25内と連通して空気を循環する。
【0030】また、槽体23の背面板23dは複数のリ
ブを交叉して突設することで補強が図られ、その上、斯
かる背面上部には特に図2に示す右方上部に位置して、
金属製の補強板38が3個所で直接ネジ39止めされて
いる。この補強板38は、浅く絞った平板状をなして槽
体23の外形部分より上方に延出され、その延出端部に
1個のネジボス40(後述の図5参照)を形成してい
る。従って、前記したように槽体23およびドラム25
は前面側が上向く傾斜状態にあるから、その背面板23
dに沿って取着された補強板38も、上部ほど後方に傾
倒する傾斜状態に組込まれ、上記したネジボス40もこ
の上端部位である延出端部に位置して設けられている。
【0031】そして、外箱21の背面を閉鎖する背面板
21cは、例えば本構成では次のように構成されてい
る。即ち、外箱21の背面上部には、詳細には後述する
が横長金属板製のカバー部材としての上部枠41が左右
方向に橋架された状態にネジ止めされ、また下部にも同
様に小形の下部枠42がネジ止めされており、それら
上,下部枠41,42間の開放空間を点検口43とし、
該点検口43を裏蓋44にて着脱可能にネジ止めされて
閉鎖され、以って、背面板21cは上,下部枠41,4
2、および裏蓋44から構成されている。
【0032】しかるに、図3には上記カバー部材たる上
部枠41を拡大して示し、この上部枠41は、例えば板
厚1.6mm以上の金属板にて、しかも横断面がほぼコ
字状をなすように曲成されて特に堅牢な構成としてい
る。そして、図示右方側の曲成部41aの近傍に位置し
て四角形状の凹陥部45が形成されると共に、この凹陥
部45は下方に行くに従い深く窪む傾斜面状を呈し、こ
れによって下縁部は凹陥部45の傾斜面に対し前方に延
びる言わば凸段部46を形成した形態をなしている。こ
の凹陥部45の傾斜角度は、槽体23の傾斜角度とほぼ
同等としていて、この槽体23の背面と凹陥部45との
隙間Sはほぼ平行間隔にある。但し、上記隙間Sは、傾
斜することなく例えば垂直方向に平行な隙間としても良
いもので、斯かる場合には傾斜面をなす上記凹陥部45
も必要とせず、従って上記凸段部46の構成にあって
も、例えば外方に突出する形状の凸段部を設けるように
しても良い。
【0033】そして本構成では、このような凹陥部45
の傾斜面に、ほぼL字状のボルト挿通溝47と、これに
連続して端部に径大な通し穴48を連通状態に形成して
いる。これは、図4に拡大して示すように、まずL字状
のボルト挿通溝47は、後述するボルト部材53(図5
参照)が挿通可能とする幅狭な溝寸法にて、最上部を締
結位置として垂下する直線溝部47aを有し、その下端
部から左方(右方でも良い)に直角に曲って所謂L字状
をなし、これに続く端部に径大な通し穴48を形成した
もので、この通し穴48の大きさは後述するスペーサ5
8を挿通可能とする径寸法としている。尚、上記した直
線溝部47aの最上部(締結位置)は、前記した傾斜す
る槽体23の背部に付加された補強板38のネジボス4
0とほぼ対向する位置に設定してある。
【0034】そして、前記槽体23に取着された支持板
26のほぼ中央部位には、前記排水弁29を動作させる
ギヤードモータ29aを跨ぐようにほぼU字状をなした
輸送金具49がネジ50(ボルト)止めにより固定され
ている。この輸送金具49は、図6の拡大斜視図に示す
ように、両端部の取付フランジ部49aが、前記支持板
26下面の傾斜面に沿う角度に傾斜すると共に、このフ
ランジ部49aには夫々3個の透孔49bを形成してい
る。そのうちの真中の透孔49bは、支持板26との取
付位置を確認するため、支持板26に突設された突起2
6aを挿入する所謂位置決め用のもので、その両外側の
透孔49bは支持板26にネジ50(図1参照)止めす
るための取付用のものである。そして、U字状の周側面
にわたり補強用のビード49cを形成すると共に、中央
部分の最低部位には複数の水抜孔49dを形成してい
る。
【0035】尚、上記輸送金具49は、U字状に限らな
いが本実施例の如く槽体23の下方に他の部品、本構成
ではギヤードモータ29aを配設する必要がある場合等
に、該部品を避け或いは保護することも兼ねるなど好都
合である。また、図1において、外箱21前面の開口部
21bには開閉可能な扉62を備え、また上部には操作
部63、下部内方には制御装置64等を設けている。
【0036】しかして、上記構成とするドラム式洗濯機
において、輸送等するに当たり同製品を保護すべく図
1,2,5,7に示すような包装を施している。即ち、
図1,2に基づき概述すると、まず段ボール製の浅い有
底容器状の底部カートン51に製品を収容した後、同図
中二点鎖線で示す箱状の上カートン52を上方から被
せ、これら両者を樹脂バンド61(後述の図7参照)で
巻回し緊縛してなる包装形態にあって、勿論これらカー
トン51,52の内面には発泡樹脂材料による後述する
緩衝体を介在した構成にある。
【0037】ところで、上記のように包装するに際し
て、防振支持装置24により弾性支持された槽体23
は、筐体たる外箱21内で所謂揺動自在であるため、こ
れを実質的には静止状態の揺動不能に固定保持する必要
がある。そこで、本実施例では、槽体23の下部と上部
との2個所において固定支持するようにしており、因み
に下部にあっては、上記した底部カートン51に洗濯機
の筐体たる外箱21を収容することで、槽体23を下方
から支持し、一方、上部では背面に位置するカバー部材
たる上部枠41のほぼL字状のボルト挿通溝47を介し
てボルト部材53を挿入し、内部の槽体23と連結する
ことにより揺動不能に固定保持している。
【0038】更に具体的に述べると、まず底部カートン
51の具体的構成は図7の説明図からも明らかなよう
に、そのほぼ中央位置に1個の底部緩衝体54を配し、
その外周囲の4隅部に脚部緩衝体55を配設した構成に
ある。このうち底部緩衝体54は、発泡樹脂材料にて一
体成形された矩形盤状をなし、上面に前記輸送金具49
の下端部が嵌合保持される矩形枠状の保持部54aが突
設され、また、外周の4角部54bは、上半部の外側方
および上方が開放する切欠部54cを有する構成に形成
されている。
【0039】そして、脚部緩衝体55は、外箱21を下
方から支持すべく前記底部カートン51の4隅部に配設
され、具体的には底板部21aの4隅部を受けて緩衝支
持するための、載置段部55aおよび脚22を収納する
凹部55bを夫々形成している。そして、特に本実施例
では、斯かる各脚部緩衝体55を上記底部緩衝体54の
各角部54bに上方から重合するように、図示矢印方向
に載置収容するだけの手段にて配設できるようにしてい
る。
【0040】即ち、構造的に脚部緩衝体55の内方側の
角部55cは、底部緩衝体54の角部54bの形状とは
対照的に下半部に切欠部55dを有し、互に上下方向お
よび水平方向共に嵌合し合う構造関係にあって、本構成
の場合、まず底部緩衝体54を底部カートン51の中間
部位に載置した後(所謂仮配置状態)、脚部緩衝体55
の角部55cをこれと対応する底部緩衝体54の角部5
4bと重合状態となるように上方から底部カートン51
の隅部に載置収容する。
【0041】これによって、底部カートン51の中央付
近の中間部位に当初仮配置した底部緩衝体54は、各脚
部緩衝体55の4個所の角部55cに押さえられ且つ互
に嵌合する構成なので、これら4個の脚部緩衝体55に
よって周囲から支えられ正位置に配置保持される。しか
して、上記構成とした底部カートン51上に製品の筐体
である外箱21を収容配置することで、底部緩衝体54
の保持部54aに槽体23下部の輸送金具49が嵌合し
下方から支持される。これにより弾性支持された槽体2
3は、その下方から支持されて容易には移動せず、まず
上下方向の位置決めがなされる。
【0042】一方、槽体23の上部にあっては前記した
ようにボルト部材53により支持固定されている。特に
は図5の拡大断面図に示すように、カバー部材たる上部
枠41のL字状のボルト挿通溝47を通したボルト部材
53を、槽体23に付加された補強板38のネジボス4
0に螺着することにより、上部枠41従って外箱21の
背面板21cに槽体23を連結支持した構成を得て、所
謂筐体と一体的に固定保持されるものである。
【0043】この図5に示す具体的な構成部品として
は、いずれも棒状のボルト部材53が挿通されたワッシ
ャ56,カラー部材57,円筒状のスペーサ58,およ
びロックナット59を具備しており、その詳細な取付手
段については後述するが、特にスペーサ58は、槽体2
3の背部(補強板38)と筐体の背面板21c(上部枠
41)との間の隙間Sに相当する長さを有して、所謂隙
間Sを確保する突支棒の役目をなし、またカラー部材5
7は、ボルト部材53の締結位置から半径方向の寸法が
直線溝部47aの長さより大きく凹陥部45の凸段部4
6の近傍まで至る径大に形成されている。因みに、今図
5に示す締結状態にあっては該カラー部材57の外径下
端部が凸段部46に衝止されて、ボルト部材53が直線
溝部47aに沿う下方への移動が阻止されている。
【0044】この結果、槽体23の上部はボルト部材5
3で連結支持され、また同下部は底部緩衝体54により
支持された所謂底部カートン51に収容された状態をも
って下方から支持され、斯くして槽体23は揺動不能に
固定保持される。このような状態において、上カートン
52を嵌合するように被せ、上部緩衝体60を介して製
品全体を梱包し、この上から包装バンド61(図7参
照)にて緊縛することによって輸送可能な包装態様とし
ている。
【0045】次に、上記構成の作用につき述べる。ま
ず、製品たるドラム式洗濯機の作用については一般的に
公知なように、洗濯,脱水,乾燥の各工程とも制御装置
64によりドラム25の回転数とか、洗濯水量、そして
乾燥装置33等が制御され、一連の運転が自動的に実行
される。そして、上記各運転状態にあってやや傾斜状態
の横軸にて回転するドラム25は、内部の洗濯物の偏り
により大きく振動し、特には脱水時における共振回転数
付近において最大となる。しかるに、このドラム25を
回転可能に内設した槽体23を介して、防振支持装置2
4により弾性支持していることに伴い、振動減衰作用や
振動伝達防止の作用を受けて適正な運転駆動を確保する
ようにしている。従って、この種ドラム式洗濯機では、
ドラム25を有する槽体23を弾性支持し揺動可能状態
に構成されており、これを輸送等のために包装する場合
には、ドラム25を内設した槽体23を実質的に静止状
態とする揺動不能に固定保持する必要があることは前述
した通りである。
【0046】しかして、本実施例によれば、槽体23の
下部は包装用の底部カートン51を有効に用いて支持す
ることとし、また上部においては1本のボルト部材53
により連結支持する構成として、簡易な構成にて容易な
作業手順により揺動不能に固定保持できるようにしてい
る。即ち、本構成の場合、製品の包装に際しては、まず
槽体23の下部を底部緩衝体54により支持する。この
底部緩衝体54は、前述の通り底部カートン51の中間
部位にあって、その外周囲の4隅部に配置された脚部緩
衝体55により互の角部54b,55cが重合するよう
に押えつけられ且つ各切欠部54c,55dを利用して
嵌合状態にて位置決めされており、斯かる状態の底部カ
ートン51に製品の筐体たる外箱21を収容する。これ
により外箱21の脚22を有する底板部21aが脚部緩
衝体55の載置段部55aにて支持され、脚22は凹部
55b内に収納される。
【0047】斯くして上記形態において、製品重量が脚
部緩衝体55に掛かることにより、該脚部緩衝体55に
よって底部緩衝体54の外周側4個所の角部54bが上
方から押圧保持され且つ外周側から囲まれた嵌合状態に
あるから、斯かる底部緩衝体54は、その位置に確実に
固定保持される。このことは、脚部緩衝体55自体にお
いても同様にして底部カートン51の4隅部に確実に固
定保持されることである。従って、底部カートン51内
に糊付け等の固定手段を要することなく載置した状態、
所謂当初の仮配置した状態の底部緩衝体54および脚部
緩衝体55は、不動状態に固定される。その上、底部緩
衝体54上面の保持部54aが槽体23に設けられた輸
送金具49を下方から支持するに至り、弾性支持された
槽体23側の中央部位からも重量を受けることに伴い一
層強固に固定保持されることは言うまでもない。
【0048】そして同時に、槽体23の上下方向の位置
決めがなされることにある。即ち、底部カートン51に
配された底部緩衝体54の形状(特に高さ寸法)は、ほ
ぼ一定であると共に、この保持部54aにて下方から支
持された槽体23は上方に持ち上げるような強制的な外
力が作用しない限り、その高さ位置に維持される。ま
た、槽体23の周側方向(横方向)においては、例えば
前面側では開口部21bに張設されたベロー27にて連
結されるなどして設計的にほぼ定位置に維持される。従
って、斯かる槽体23上部に付加された補強板38にお
いて、これの上端部位に設けられたネジボス40の位置
も、当然ほぼ一定位置に保たれる。この場合、ネジボス
40は外箱21の背面板21cを構成する上部枠41に
形成されたL字状のボルト挿通溝47と対向する位置に
設定されている。
【0049】そこで、次いでボルト部材53を外箱21
から挿通し補強板38のネジボス40に螺着する。具体
的に述べると、図5に示すようにボルト部材53には、
予めワッシャ56,径大なカラー部材57,円筒状のス
ペーサ58,およびロックナット59を挿着しておく。
これら部品は軸方向に隙間(遊び)を有する弛緩した状
態にあって、因みにスペーサ58内方のロックナット5
9も弛められた状態に螺挿されていて、このロックナッ
ト59はスペーサ58がボルト部材53から容易に脱落
しないように設けたもので、作業性に配慮したものであ
る。
【0050】このように部品を備えたボルト部材53を
上部枠41から挿通するに際し、まずスペーサ58部分
を径大な通し穴48から挿入し、カラー部材57は上部
枠41の外面側に残したまま横方向に延びるボルト挿通
溝47をスライド移動し、そして直線溝部47aに至っ
たら上方へ移動させる。これによって、ボルト部材53
は前記した補強板38のネジボス40と対向する位置に
合致して螺挿することが可能となる。この場合同時に、
スペーサ58は上部枠41の内面側に沿って径大な通し
穴48部分から幅狭なボルト挿通溝47側に移動して、
槽体23の補強板38との間に介在された状態に配置さ
れ、そしてボルト部材53が緊締されると当該スペーサ
58が締付けられた状態で、その円筒部分の長さに相当
する隙間Sを確保する。
【0051】一方、上部枠41の外面側ではワッシャ5
6および特には径大なカラー部材57も移動し、少なく
ともボルト部材53が直線溝部47aの上部に至り所定
の締結位置(ネジボス40と対向位置)にきたとき、カ
ラー部材57は凹陥部45の前方に対応した位置にあっ
て、ボルト部材53が緊締されるに伴い凸段部46に妨
げられることなく凹陥部45内に収容配置される。これ
によりカラー部材57の下方向への動きは、これに近接
する凸段部46に衝止されることになる。従って、ボル
ト部材53は直線溝部47aに沿って唯一下方への移動
が可能であるが、カラー部材57を介して阻止され、い
ずれの周側方向に対しても移動不能に保持される。これ
によって、ボルト部材53の正位置での補強板38との
連結状態、従って槽体23との連結状態をその位置で固
定保持するに有効とし、緊締されたボルト部材53によ
り、外箱21の上部枠41と槽体23の補強板38とを
一体的に締結した状態を得る。
【0052】この結果、外箱21内部に弾性支持された
槽体23は、その上,下部において支持されることによ
り揺動不能に固定保持される。斯くして、この状態にお
いて上カートン52を被せて樹脂バンド61にて緊縛す
ることによって包装作業を終え、以って輸送時における
衝撃,振動等に対し内部では槽体23の不用意な揺動を
抑え、外観部分では筐体たる外箱21を主体とした損傷
等から保護するものである。
【0053】このように、本発明は上記実施例によれば
次のような効果を有する。包装するに際し、外箱21内
に弾性支持された槽体23を揺動不能に固定保持するた
め、槽体23の下部に取着された輸送金具49を介して
底部緩衝体54により下方から支持して、槽体23の上
下方向の位置決めを行った後、槽体23上部に付加され
た補強板38と外箱21背面のカバー部材たる上部枠4
1との間をボルト部材53により連結支持するようにし
た。これにより、槽体23の下部における支持と併せ
て、上部におけるボルト部材23による締結位置を設定
できて、特にボルト部材53による作業性の大幅改善と
迅速で確実な連結支持が期待できる。また、槽体23の
下部を支持することにより上部におけるボルト部材53
の使用本数を削減することも可能となり、斯かる場合に
は、一層作業性が効率良くできるばかりか、ボルト部材
53等の関連部品が削減できてそれだけ製品重量の軽減
およびコスト低減が期待できる。
【0054】更に、槽体23の下部を支持するには、包
装用の底部カートン51内に製品を収容することにより
支持できるばかりか、槽体23を支持する底部緩衝体5
4は、その周囲に配される4個の脚部緩衝体55によっ
て一部重合し上方から押えられた状態で配設されるの
で、位置決めが容易にできると共に、その位置に固定保
持される。従って、底部緩衝体54は糊付け等の固着手
段を要することなく適正位置に容易に配設できる。しか
も、槽体23を下方から支持する位置関係を正確にする
点でも有効であると共に、斯かる構成の底部カートン5
1内に製品が収容されることで、各緩衝体54,55に
は製品の重量が付加されて、その位置に互に堅固な組込
み固定ができる。特に本実施例では切欠部54c,55
dを設けて、底部緩衝体54と脚部緩衝体55とが互の
角部54b,55cにおいて嵌合する形態としているの
で、これらを底部カートン51内に配設するだけの単純
作業にて位置決めができ、その状態を保持できる構成が
得られ、これらには特別な固着手段を要することなく堅
固な組立構成体として提供できる。
【0055】一方、槽体23の上部を支持する具体的構
成において、ボルト部材53には外箱21背面のカバー
部材たる上部枠41と槽体23側との間の隙間Sを確保
するスペーサ58を備え、上部枠41にはこのスペーサ
58を挿通する径大な通し穴48と連続してほぼL字状
をなすボルト挿通溝47を形成したので、このL字状の
溝内ではボルト部材53が弛緩された状態にあっても容
易に抜け落ちたり大きく移動することがないので、ボル
ト部材53の組込みや調整時に仮保持した状態にしてお
くことができて作業を簡便にできる。この場合、包装を
解いた製品の背面板21cにはL字状の溝47と径大な
通し穴48とによる開口部が露呈するが、製品の背面で
あることも相俟って外観を害することもなく、例えば片
面粘着テープ等で簡略的に閉鎖することで対処できる。
【0056】加えて、ボルト部材53を緊締する締結位
置(直線溝部47aの上部)にあって、ボルト部材53
が直線溝部47aに沿って下方に移動しようとしても、
上部枠41の外面側にてボルト部材53に挿着された径
大なカラー部材57が衝止される凸段部46を設けたの
で、該カラー部材57を介して移動を阻止でき、結果、
ボルト部材53は全ての方向に対して自由動しないよう
に拘束保持され、筐体たる外箱21と槽体23との連結
状態をボルト部材53を用いて強固に固定保持できる。
【0057】そして、背面板21cを構成するカバー部
材たる上部枠41には、槽体23側に連結されたボルト
部材53を介して大きな荷重が加わるが、この上部枠4
1をコ字状に形成することで強度アップが図れ、しか
も、ボルト挿通溝47をその曲成部41a近傍に位置し
て設けたので、ボルト部材53が挿通支持される部位も
強度的に優れたものとなる。更には、強度的にも十分で
あると共に槽体23の下部が支持されているので、上部
のボルト部材53は1本用いるのみで支持可能となり、
従って、ボルト部材53の着脱作業は頗る簡単であると
共に、製品の運転使用時には支障となるボルト部材53
の外し忘れをなくすにも効果的であり、また本数が減少
しただけ軽量化が図れ、それだけ包装の簡易化と共に材
料コストの低減に寄与できる。尚、上記のように荷重が
掛かる背面板21cとしては、その一部たる上部枠41
を別部材として、例えば板厚を1.6mm以上の金属板
にするなど、必要な強度に見合った材料とか構成とする
ことが容易に選択採用でき、強度的に何ら問題は生じな
い。
【0058】また、上記実施例によれば、ドラム25
を、前面側が上向きとなる傾斜した横軸回転可能な構成
としたので、このドラム25を内設する槽体23も同様
に傾斜し、その背部では上部ほど外箱21の背面板21
c(上部枠41)に近接する構成となる。従って、槽体
23背部の上端部においては背面板21cとの間の隙間
Sを過大にすることなく、槽体23の適正な振動範囲を
考慮した小さな隙間Sに設定できるから、この隙間Sを
確保するスペーサ58をできるだけ短小にできて取り扱
い性を良くし、且つそれだけボルト部材53も短小化で
きるなど、この点からも作業性効率の向上が望める。
【0059】尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施
例に限定されるものではなく、例えば、槽体23の下部
に取着した輸送金具49を用いずに、槽体23下部を直
接支持する底部緩衝体の構成としても良いもので、これ
は槽体23の強度とか他の部品との関連構造および底部
緩衝体等の構造によって適宜採用し得る。同様に、ボル
ト部材53が連結される槽体23上部に付加した補強板
38も、槽体23が強度的に十分であれば、該槽体23
に直接連結支持する構成とすれば良い。その他、筐体と
しての外箱21、特には外箱21の背面板21cを構成
するカバー部材としての上部枠41とか、槽体23を弾
性支持する防振支持装置24等の具体的構成についても
種々変更可能で、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変
更して実施できるものである。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、包装するに
際し、筐体内に弾性支持された槽体を揺動不能に固定保
持すべく、槽体の下部を底部緩衝体により下方から支持
して、槽体の上下方向の位置決めを行った後、槽体上部
と筐体の背面板との間をボルト部材により連結支持する
ようにした。従って、槽体の下部における支持と併せて
上部におけるボルト部材における締結位置を容易に設定
できるから、特にボルト部材による作業性の大幅改善と
迅速で確実な連結支持ができる。また、槽体の下部を支
持することにより上部におけるボルト部材の使用本数を
削減することも可能となり、斯かる場合には、一層作業
性が効率良くできるばかりか、ボルト部材等の関連部材
が削減できて、それだけ製品重量の軽減およびコスト低
減が期待できるなど、簡易な構成にて実用に適ったドラ
ム式洗濯機の包装方法および包装装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における全体の概略構成を示
す縦断側面図
【図2】一部破断して示す背面図
【図3】カバー部材の拡大斜視図
【図4】要部の拡大正面図
【図5】要部の拡大断面図
【図6】輸送金具の拡大斜視図
【図7】底部カートンの構成を示す説明図
【図8】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は外箱(筐体)、21cは背面板、23は槽体、2
4は防振支持装置、25はドラム、26は支持板、38
は補強板、40はネジボス、41は上部枠(カバー部
材)、41aは曲成部、46は凸段部、47はボルト挿
通溝、47aは直線溝部、48は通し穴、49は輸送金
具、51は底部カートン、53はボルト部材、54は底
部緩衝体、55は脚部緩衝体、57はカラー部材、およ
び58はスペーサを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA26 BB06 CB38 MA01 MA02 MA04 3E037 AA13 BA03 BB05 BB07 BB20 CA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、この筐体の内部に弾性支持され
    回転可能なドラムを内設した槽体を有し、この槽体を揺
    動不能に保持するドラム式洗濯機の包装にあって、 前記槽体の下部を下方から支持する底部緩衝体を設け
    て、槽体の上下方向の位置決めを行った後、この槽体の
    上部と前記筐体との間をボルト部材により連結すること
    により、槽体を揺動不能に固定保持できるようにしたこ
    とを特徴とするドラム式洗濯機の包装方法。
  2. 【請求項2】 底部の四隅部に脚部を有する箱状の筐体
    と、この筐体の内部に弾性支持され回転可能なドラムを
    内設した槽体と、前記筐体の底部を収容し前記脚部を支
    持する脚部緩衝体を4隅部に配した有底容器状の底部カ
    ートンを有すると共に、前記槽体を揺動不能に保持する
    ドラム式洗濯機の包装にあって、 前記槽体の上部は前記筐体にボルト部材により連結支持
    し、槽体の下部は前記底部カートン内に配置した底部緩
    衝体により下方から支持すると共に、この底部緩衝体
    は、4隅部に配する前記脚部緩衝体の一部を上部から重
    合して配設することで位置決めされた後、筐体が底部カ
    ートン内に収容されることで同位置に固定され、且つ槽
    体を揺動不能に固定保持できるようにしたことを特徴と
    するドラム式洗濯機の包装方法。
  3. 【請求項3】 底部の4隅部に脚部を有する箱状の筐体
    と、この筐体の内部に弾性支持され回転可能なドラムを
    内設した槽体と、前記筐体の底部を収容し前記脚部を支
    持する脚部緩衝体を4隅部に配した有底容器状の底部カ
    ートンを有すると共に、前記槽体を揺動不能に保持する
    ドラム式洗濯機の包装にあって、 前記底部カートン内の中間部位には、その周側の4隅部
    に配した前記脚部緩衝体により保持された底部緩衝体を
    設け、この底部緩衝体により前記槽体の下部を下方から
    支持すると共に、槽体の上部を前記筐体にボルト部材に
    より連結支持する構成とすることにより、槽体を揺動不
    能に固定保持できるようにしたことを特徴とするドラム
    式洗濯機の包装装置。
  4. 【請求項4】 筐体と、この筐体の内部に弾性支持され
    回転可能なドラムを内設した槽体を有し、この槽体を揺
    動不能に保持するドラム式洗濯機の包装にあって、 前記槽体の下部を底部緩衝部材にて下方から支持すると
    共に、該槽体の上部を筐体の背面板から挿通したスペー
    サを介してボルト部材により連結支持して固定保持し、
    且つ前記筐体の背面板にはボルト部材の締結位置から下
    方および側方に延びるほぼL字状のボルト挿通溝を形成
    し、その溝端部に前記スペーサが挿通可能な通し穴を形
    成したことを特徴とするドラム式洗濯機の包装装置。
  5. 【請求項5】 ボルト部材は、筐体の背面板外側にカラ
    ー部材を配して締結すると共に、背面板にはカラー部材
    の外径部分の下部近傍に位置して形成された凸段部を有
    することを特徴とする請求項4記載のドラム式洗濯機の
    包装装置。
  6. 【請求項6】 筐体の背面板と槽体とは1本のボルト部
    材にて連結支持すると共に、前記背面板は、ほぼコ字状
    に曲成されたカバー部材を有し、このカバー部材の曲成
    部近傍に前記ボルト部材を挿通支持するボルト挿通溝を
    設けたことを特徴とする請求項4または5記載のドラム
    式洗濯機の包装装置。
  7. 【請求項7】 ドラムは、その前面側が上向きに傾斜し
    た横軸回転可能に設けられた構成にあって、このドラム
    を内設する槽体背部の上端部位をボルト部材を介して筐
    体の背面板に連結支持したことを特徴とする請求項4な
    いし6のいずれかに記載のドラム式洗濯機の包装装置。
JP2000031633A 2000-02-09 2000-02-09 ドラム式洗濯機の包装方法および包装装置 Pending JP2001219987A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000031633A JP2001219987A (ja) 2000-02-09 2000-02-09 ドラム式洗濯機の包装方法および包装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000031633A JP2001219987A (ja) 2000-02-09 2000-02-09 ドラム式洗濯機の包装方法および包装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001219987A true JP2001219987A (ja) 2001-08-14

Family

ID=18556366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000031633A Pending JP2001219987A (ja) 2000-02-09 2000-02-09 ドラム式洗濯機の包装方法および包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001219987A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005028145A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Lg Electronics Inc ドラム式洗濯機
JP2006230887A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toshiba Corp 洗濯機
KR100762319B1 (ko) * 2004-10-11 2007-10-02 주식회사 대우일렉트로닉스 드럼세탁기의 운반용 체결장치
JP2008062021A (ja) * 2006-08-10 2008-03-21 Mitsubishi Electric Corp 洗濯機及びその包装装置
CN104514121A (zh) * 2013-09-27 2015-04-15 博西华电器(江苏)有限公司 具有运输螺栓的滚筒洗衣机
JP2015077359A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 日立アプライアンス株式会社 洗濯機
CN106245284A (zh) * 2016-10-17 2016-12-21 惠而浦(中国)股份有限公司 一种洗衣机盖板缓冲垫安装结构及其安装方法
JP2017197839A (ja) * 2017-03-31 2017-11-02 株式会社金杉商工 電気防食用流電陽極固定構造及び電気防食用流電陽極
WO2018155941A1 (ko) * 2017-02-24 2018-08-30 엘지전자 주식회사 의류처리장치
JP2018204111A (ja) * 2018-07-13 2018-12-27 株式会社金杉商工 電気防食用流電陽極
CN109160088A (zh) * 2018-08-23 2019-01-08 长沙格力暖通制冷设备有限公司 家用电器的底盘包装装置
WO2019225950A1 (ko) * 2018-05-24 2019-11-28 엘지전자 주식회사 의류처리장치

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005028145A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Lg Electronics Inc ドラム式洗濯機
KR100762319B1 (ko) * 2004-10-11 2007-10-02 주식회사 대우일렉트로닉스 드럼세탁기의 운반용 체결장치
JP2006230887A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toshiba Corp 洗濯機
JP4557747B2 (ja) * 2005-02-28 2010-10-06 株式会社東芝 洗濯機
JP2008062021A (ja) * 2006-08-10 2008-03-21 Mitsubishi Electric Corp 洗濯機及びその包装装置
CN104514121A (zh) * 2013-09-27 2015-04-15 博西华电器(江苏)有限公司 具有运输螺栓的滚筒洗衣机
JP2015077359A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 日立アプライアンス株式会社 洗濯機
CN106245284A (zh) * 2016-10-17 2016-12-21 惠而浦(中国)股份有限公司 一种洗衣机盖板缓冲垫安装结构及其安装方法
WO2018155941A1 (ko) * 2017-02-24 2018-08-30 엘지전자 주식회사 의류처리장치
JP2017197839A (ja) * 2017-03-31 2017-11-02 株式会社金杉商工 電気防食用流電陽極固定構造及び電気防食用流電陽極
WO2019225950A1 (ko) * 2018-05-24 2019-11-28 엘지전자 주식회사 의류처리장치
JP2018204111A (ja) * 2018-07-13 2018-12-27 株式会社金杉商工 電気防食用流電陽極
CN109160088A (zh) * 2018-08-23 2019-01-08 长沙格力暖通制冷设备有限公司 家用电器的底盘包装装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001219987A (ja) ドラム式洗濯機の包装方法および包装装置
JP3636120B2 (ja) ドラム式洗濯機
TW564276B (en) Drum washing machine
KR101185695B1 (ko) 세탁기의 제진 장치
KR20100080471A (ko) 세탁장치
JPH10263284A (ja) ドラム式洗濯機
KR101698854B1 (ko) 세탁장치의 제조방법
JP2005137643A (ja) ドラム式洗濯機
JP3817401B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP4357252B2 (ja) 洗濯機の包装装置
KR102567528B1 (ko) 세탁기용 하부 쿠션
KR101698855B1 (ko) 세탁장치
JP4351243B2 (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP4866820B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP4863924B2 (ja) 洗濯機
JP2012223489A (ja) 洗濯機
JP2019118676A (ja) 洗濯機
KR100662361B1 (ko) 드럼세탁기
JP2618758B2 (ja) 洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体
JP2005245577A (ja) ドラム式洗濯機
JP6800051B2 (ja) 洗濯機
JP2007143610A (ja) ドラム式洗濯機
JPH0584386A (ja) 洗濯脱水機
JP4304182B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2007167262A (ja) ドラム式洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040910

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041130