JP2618758B2 - 洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体 - Google Patents

洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体

Info

Publication number
JP2618758B2
JP2618758B2 JP3006880A JP688091A JP2618758B2 JP 2618758 B2 JP2618758 B2 JP 2618758B2 JP 3006880 A JP3006880 A JP 3006880A JP 688091 A JP688091 A JP 688091A JP 2618758 B2 JP2618758 B2 JP 2618758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing machine
main body
transport
transport support
internal vibrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3006880A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04288198A (ja
Inventor
一英 二井内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP3006880A priority Critical patent/JP2618758B2/ja
Publication of JPH04288198A publication Critical patent/JPH04288198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2618758B2 publication Critical patent/JP2618758B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯機本体内に洗濯機
や回転ドラム等の内部振動体を有するうず巻き式全自動
またはドラム式全自動等の洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】本体内に洗濯機や回転ドラム等の内部振
動体を有する洗濯機には、図6に示すドラム式洗濯機
や、図7に示す日本国内主流のうず巻き式全自動洗濯機
等が代表的である。
【0003】まず、図6において、1は本体外枠で、こ
の前面側に衣類投入用のドア2が取り付けられている。
3は天面側をカバーする天板である。
【0004】外枠1の内部には、衣類をタンブリングさ
せる回転ドラム(図示せず)を回転自在に内蔵した洗濯
液を貯える洗濯槽(水槽)4が、複数個のバネ5により
遊動自在に懸架されている。洗濯槽4の背面には、前記
回転ドラムを回転自在に軸支する軸受部6が一体的に固
定されている。洗濯槽下部には駆動用モータ7が固定さ
れ、モータプーリ8、ベルト9、ドラムプーリ10を介
して、前記回転ドラムに回転力を伝え、タンブリング効
果により洗濯する。
【0005】上記の洗濯機を輸送するために、前記軸受
部6の外周部に三〜四個の固定ボス部11を一体的に形
成し、外枠1の後面を形成する後カバー12と前記固定
ボス11との間にスペーサ13を介してボルト14にて
外枠1と一体的に三〜四ケ所固定し、洗濯槽4やモータ
7等の組品(以下、内部振動体という)の動きを規制し
ている。
【0006】したがつて、ドラム式洗濯機では、内部振
動体の動きを全方向から規制できる利点がある。
【0007】次に、図7のうず巻き式の全自動洗濯機に
ついて説明する。図中、21は外枠、22は洗濯兼用の
脱水槽23を回転自在に内蔵し洗濯液を貯える水槽であ
る。水槽22は、下部側面に一体に形成されたバネ受部
24を支持するバネ部25、ロツド26からなる四本の
防振機構により、外枠21の上端部より遊動自在に吊り
下げられている。
【0008】さらに、水槽22の下部には前記脱水槽2
3を回転駆動する駆動部27が固定され、駆動部27の
モータ、ベルト(いずれも図示せず)からプーリ28を
介して脱水槽23に駆動力が伝達され、脱水槽23を回
転させる。
【0009】また、駆動部27をカバーするように、コ
字状の輸送アングル29が、水槽22の下部に一体的に
固定されている。
【0010】外枠21の底部は所定の開口部30を有
し、天面側は前記水槽22の衣類投入口と対向するよ
う、投入口31を設けてなる天板32が、外枠の上面を
形成すべく固定され、投入口31を開閉する上蓋33が
取り付けられている。
【0011】次に、上記洗濯機における輸送形態を説明
する。輸送時には、洗濯機を梱包材にて梱包する。この
梱包材は、特に、外枠21の下部を支えるために、発泡
体の緩衝材34を有してなる底パツト35を有してい
る。この底パツト35は、外枠21の底面の開口部30
内に突出可能とされた突出部36aを有している。
【0012】そして、輸送時には、突出部36aの天面
凹部36bに、前記水槽22、駆動部27等の組品から
なる内部振動体の輸送アングル29の最下面を嵌合する
状態で組み合わせ、内部振動体を下から支える。一方、
天面側においては、対向するように設けられた天板の投
入口31と水槽22の投入口を間接的に係合保持する天
パツト37を装着し、水槽22の上部の横ぶれ等を防止
している。
【0013】また、洗濯時の静音化の狙いから、底面の
開口部30は、遮音目的により閉じる必要があり、設置
時において底パツト35および緩衝材34を除去後、図
8に示す、別梱包部品の閉塞蓋38で最後に開口部30
をカバーする方式が一般的である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の欠点、
問題点は下記の通りである。
【0015】まず、図6におけるドラム式タイプは、現
在日本国内メーカーの発売はなく、全てが海外からの輸
入品であり、設置環境の違いおよび国民性、メーカーポ
リシーの違いから、商品自体が機能本位の構造となつて
おり、輸送強度および製品強度を維持するために単に部
品を付け、板厚を増し重量物化した商品になつてしまつ
ている。
【0016】すなわち、支える内部振動体の重量が50
〜60kgを標準とし、この重量物を、図6に示す如
く、内部振動体の一側面側にて完全な片持ち支持構造と
するため、複数個の固定ボス11を含む軸受6は強度面
より金属材でかつ大形化、厚肉化が必要となる。また、
それを取り付ける後カバー12も板厚が増し、プレス加
工による形状複雑化等が重なる。これらのことから、輸
送強度面より形状の複雑化、重量物化している。
【0017】このような重量化した商品は、国内の住宅
構造には合致せず、軽量化が必須の条件となる。
【0018】さらには、この状態でスペーサー13を介
しての内部振動体の振動防止のための固定作業は容易で
はない。
【0019】一方、図7のうず巻き式の全自動洗濯機に
おいては、ドラム式洗濯機に比べて輸送時に内部振動体
を固定するためのボルトや後カバーの補強構造を必要と
しない分、軽量化、簡素化がはかれる。しかし、その下
部側では、重量物を単に下から支えるのみである。ま
た、上面部においては、投入口に係合する緩衝材の挿入
により単に横ぶれを防止するのみで、内部振動体の上方
向への動きに対する規制は何ら講じられていない。
【0020】例えば、製品組立後、梱包時、まず底パツ
ト35の上に製品を乗せる場合、前記底パツト35の緩
衝材34の突出部36aと、内部振動体の輸送アングル
29とを嵌合するときに十分注意しないと、各々が完全
に嵌合せず、乗り上げを生じることがある。
【0021】そうすると、緩衝材34と輸送アングル2
9との間に隙間が生じ、輸送時に内部振動体が振動して
しまう。
【0022】また、輸送途中における衝撃により内部振
動体が上方に瞬間的に浮き上がり、その時の水槽22の
天面の突き上げにより天板32の裏面に取り付けられて
いる弁やスイツチ等の機能部に衝突し破損をさせたり、
さらには、天面上蓋33を突き上げ変形させたりするこ
とが多々ある。
【0023】このように、ドラム式洗濯機では重量化す
るといつた欠点がある。
【0024】また、うず巻き式洗濯機では内部振動体の
動きを全方向規制できないといつた欠点がある。そこ
で、ドラム式洗濯機の利点である内部振動体の動きを全
方向規制する方式と、うず巻き式洗濯機の利点である輸
送形態に起因する本体の軽量化、簡素化に有効な方式と
の両者の良い点を合成した方式の取入れが望まれてい
た。
【0025】本発明は、上記課題に鑑み、軽量でかつ輸
送時に内部振動体の動きを全方向規制し得る洗濯機およ
びこれに利用される梱包材の提供を目的とする。
【0026】また、従来のうず巻き式のものでは、図8
に示す別体の閉塞蓋38を必要とするので、洗濯機の輸
送時において、閉塞蓋38を洗濯機と別々に輸送しなけ
ればならず、その取り扱いが面倒であつた。
【0027】本発明は、設置時の騒音対策において、別
部品の追加組み立てを必要とせず静音化を図ることがで
きる洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体
の提供をも目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1〜5の如く、洗濯機本体41に弾性
的に吊支された内部振動体42を備えた洗濯機におい
て、前記洗濯機本体41に、輸送時に内部振動体42の
振動を防止するよう内部振動体42の下部を支持する輸
送支持体43が設けられ、該輸送支持体43は、輸送時
の支持姿勢Pと、設置時の内部振動体42からの離間姿
勢Qとが切換わるよう内部振動体42に離接自在とさ
れ、該輸送支持体43を前記内部振動体42に着脱自在
に取り付けるための固定手段63が設けられたものであ
る。
【0029】本発明請求項2による課題解決手段は、請
求項1記載の洗濯機本体41の底面に開口48が形成さ
れ、請求項1記載の輸送支持体43は、その離間姿勢Q
において洗濯機本体41の底面開口48を閉塞するよう
閉塞蓋として兼用され、該離間姿勢Qの輸送支持体43
を洗濯機本体41に係合するための係合手段49が設け
られたものである。
【0030】本発明請求項3による課題解決手段は、請
求項1,2記載の洗濯機本体41の下部を輸送時に支持
して緩衝する下部緩衝体Wに、洗濯機本体41の底面開
口48に挿入され支持姿勢Pの輸送支持体43に当接
し、これを下側から補強する補強緩衝部Sが設けられた
ものである。
【0031】
【作用】上記請求項1による課題解決手段において、輸
送時には、輸送支持体43を支持姿勢Pとし、内部振動
体42の下部と一体的に固定して、洗濯機本体41およ
び内部振動体42を間接的に一体化固定する。
【0032】このように、内部振動体42を下側から支
持することにより、従来のような片持ち支持構造を避
け、本体41の支持構造を重量化せずに、内部振動体4
2の振動を防止できる。
【0033】一方、設置時には、輸送支持体43を内部
振動体42から離間させて離間姿勢Qとする。
【0034】これにより、洗濯時に、内部振動体42を
完全な自由状態とし、これを自ら振動させて、被洗濯物
を効率的にかき回す。
【0035】また、請求項2による課題解決手段におい
て、設置時に、輸送支持体43をそのまま本体から分離
さすことなく、洗濯機本体41の底面開口48を閉じる
方向に移動して離間姿勢Qとし、係合手段49に係合さ
せる。
【0036】これにより、輸送支持体43を開口48の
閉塞蓋に早変わりさせ、別体の閉塞蓋を必要とせずに音
もれを遮断する。
【0037】さらに、請求項3による課題解決手段にお
いて、輸送時に、洗濯機本体41の底面開口48に、下
部緩衝体Wの補強緩衝部Sを挿入させ、支持姿勢Pの輸
送支持体43に当接させてこれを下側から補強する。
【0038】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0039】図1は本発明の一実施例を示すドラム式洗
濯機の輸送形態を示す断面図、図2は同じくその輸送形
態を解除した状態を示す要部拡大断面図、図3は同じく
図2のA−A断面図、図4は同じく図2のB−B断面
図、図5は同じく係合手段を示す拡大図である。
【0040】本実施例の洗濯機は、洗濯から乾燥までの
作業を同一ドラム内で行なうドラム型のもので、図示の
如く、洗濯機本体41と、該洗濯機本体41に弾性的に
吊支された内部振動体42を備え、前記洗濯機本体41
に、輸送時に内部振動体42の振動を防止するよう内部
振動体42の下部を支持する輸送支持体43が設けられ
たものである。
【0041】前記洗濯機本体41は、上下背面開放の箱
形に形成された外枠44と、該外枠44の下面に一体的
に固定された底台45と、外枠44の上面に一体的に固
定された天板46と、外枠44の背面にねじ等を用いて
着脱自在に取り付けられた後カバー47とから構成され
ている。
【0042】前記外枠44の前面には、衣類投入用のド
ア(図示せず)が取り付けられている。
【0043】前記底台45の底面部中央には、後述の梱
包材の下部緩衝体Wの補強緩衝部Sが挿入される底面開
口48が形成されている。該底台45の四隅には、洗濯
機本体41を支える脚45aが配設されている。
【0044】前記内部振動体42は、図1,3の如く、
洗濯液を貯える水槽51と、該水槽51の内部で被洗濯
物をかき回すよう回転自在に軸支されたドラム52と、
前記水槽51の下部に配され前記ドラム52を回転駆動
するモータ53と、該モータ53を水槽51に取り付け
るためのモータアングル54とからなる組品である。
【0045】前記水槽51は、横型の円筒形状とされ、
複数個のばね55により洗濯機本体41の上部から遊動
自在に懸架されている。該水槽51と洗濯機本体41の
底台45との間には、内部振動体42の振動による衝撃
を軽減するシヨツクアブソーバ56が介在されている。
【0046】前記ドラム52は、水槽51より小径の円
筒形に形成され、前記水槽51に内装され、図3に示す
ドラム軸52aが軸受51を介して軸支されている。該
ドラム52の内周面には、洗濯時に被洗濯物をひっかけ
てタンブリングするための複数個の突起52bが形成さ
れている。
【0047】前記モータアングル54は、一枚の金属板
を略コ字状に湾曲形成して成るもので、水槽51の下面
に溶接等により固着されている。そして、前記モータ5
3は、モータアングル54の側片54aにピン54bを
介して固定された支持杆54に固定されている。
【0048】なお、図3中、57はモータプーリ、57
aはモータプーリ57の回転軸、58はベルト、59は
ドラムプーリを示している。
【0049】前記輸送支持体43は、図2の如く、一端
が折曲形成された左右一対の金属板であり、前記内部振
動体42のモータアングル54を左右両側から両持ちに
支持するものである。
【0050】該輸送支持体43の下端は、前記洗濯機本
体41の底台45の底面開口48の左右両側縁部に配さ
れ、輸送時に内部振動体42のモータアングル54に当
接して支持する支持姿勢Pと、設置時の内部振動体42
からの離間姿勢Qとが切換わるよう、ヒンジ部材61を
介して取り付け台64に回動自在に取り付けられてい
る。
【0051】輸送支持体43の上端は、支持姿勢Pにお
いて、内部振動体42のモータアングル54の側面に当
接して、固定手段63としてのねじにより着脱自在に固
定される。
【0052】このように、輸送支持体43が内部振動体
42に着脱自在とされ、かつ回動自在とされるのは、設
置時に内部振動体42の振動を妨げないようにするため
であるが、同時に、図2の如く、離間姿勢Qにおいて、
輸送支持体43を、前記洗濯機本体41の底面開口48
を閉塞する閉塞蓋として兼用するためでもある。
【0053】このため、輸送支持体43の夫々の金属板
の長さ寸法は、離間姿勢Q(閉塞姿勢)において底面開
口48の全面を遮閉するよう設定されている。
【0054】また、図4,5の如く、前記底台45の底
面開口48の周縁部には、輸送支持体43の離間姿勢Q
において、輸送支持体43を前記洗濯機本体41の底台
45に係合するための係合手段49が設けられている。
【0055】該係合手段49は、輸送支持体43に当接
して底面開口部48からさらに下方へ回動するのを防止
する下動防止片62aと、離間姿勢Qの輸送支持体43
が運転時の振動により上方へぐらつくのを防止するぐら
つき防止爪62bとからなる。
【0056】前記下動防止片62aは、底面開口48の
口壁から内側に複数個突出形成されている。
【0057】前記ぐらつき防止爪62bは、底面開口4
8の前後両側に弾性変形可能とされており、その上端
は、輸送支持体43が上方から当接した際にこれを下方
へ案内するよう、テーパ面を有する楔形に形成されてい
る。
【0058】なお、図2中、65は取り付け台64を底
台45に固定するねじである。
【0059】上記洗濯機は、輸送時には梱包材71に収
納される。
【0060】ここで梱包材71について説明する。
【0061】該梱包材71は、段ボール材等が使用さ
れ、下面開放の箱形に形成された上箱71aと、該上箱
71aの下部で前記洗濯機本体41を支持する底パッド
71bとからなる。
【0062】そして、底パッド71bは、図1の如く、
輸送時に前記洗濯機本体41の底部を挿入して緩衝する
ための下部緩衝体Wを備えている。
【0063】該下部緩衝体Wは、発泡性スチロール材ま
たは発泡性ウレタン材等が使用され、底パッド71bの
内面に固定されている。
【0064】該下部緩衝体Wの上面隅部には、洗濯機本
体41の脚45aを挿入する凹部72が形成されてい
る。
【0065】そして、該下部緩衝体Wの中央部には、前
記洗濯機本体41の底面開口48を貫通して支持姿勢P
の輸送支持体43およびモータアングル54の下面54
dに当接し、これらを下側から補強するための補強緩衝
部Sが、一体的に突出形成されている。
【0066】該補強緩衝部Sは、山形に形成されてお
り、その傾斜角度は、前記輸送支持体43に左右から挟
まれて当接するよう、前記輸送支持体43の支持姿勢P
における傾斜角度と同一に設定されている。
【0067】なお、該補強緩衝部Sの中央部には、洗濯
機のモータ53を挿入するための凹部73が形成されて
いる。
【0068】上記構成において、組立時には、まず、輸
送支持体43の下端を、後カバー47を取り外した状態
の洗濯機本体41の底台45にヒンジ部材61を介して
取り付ける。
【0069】そして、洗濯機本体41の後面の開口から
輸送支持体43を支持姿勢Pとし、その上端を、ドライ
バー等を用いて固定ねじ63にてモータアングル54の
下部に一体的に固定する。これによって、外枠44や底
台45と内部振動体42とが間接的に一体化される。
【0070】しかる後、後カバー47を装着し、洗濯機
の輸送の準備を行う。
【0071】また、輸送前の梱包時には、下部緩衝体W
の凹部72に脚45aをはめ込みながら、上面に洗濯機
本体41を乗せる。このとき、下部緩衝体Wの補強緩衝
部Sを底面開口48に挿入し、輸送支持体43および内
部振動体42のモータアングル54の下面54dに当接
させる。これにより、輸送支持体43を下側から補強す
る。
【0072】そうすると、輸送時には、輸送支持体43
にて、洗濯機本体41と内部振動体42とを間接的に一
体化でき、内部振動体42の振動を防止できる。
【0073】しかも、下部緩衝体Wの補強緩衝部Sに
て、輸送支持体43を下側から補強しているので、輸送
時にかなり激しい振動があつたとしても、内部振動体4
2を下側から支持することにより、本体41の支持構造
を重量化せずに内部振動体42の振動を防止し、内部振
動体42の各部が振動により破損するのを防止できる。
【0074】したがつて、図6に示す従来の内部振動体
を片持ち支持する構成に比べ、内部振動体を固定するボ
ルトや後カバーの補強構造を必要とせず、洗濯機本体4
1の支持構造を重量化しなくても支持可能となり、洗濯
機の軽量化、および輸送時の簡素化を図り得る。
【0075】また、内部振動体42を一担輸送支持体4
3にて支持した後、下部緩衝体Wにてこれらを補強する
ので、下部緩衝体Wを本体41の底面開口48に挿入し
て輸送支持体43に当接させるだけでよく、図7に示す
従来例において問題であつた内部振動体の乗り上げを考
慮する必要がなくなる。
【0076】したがつて、内部振動体42の輸送時の振
動を確実に防止できる。
【0077】次に、図2に基づき、設置時の作業を説明
する。
【0078】まず、洗濯機本体41の後カバー47を取
り外し、モータアングル54に固定されている輸送支持
体43の固定ねじ63をドライバー等を用いて取り外
す。
【0079】次に、内部振動体42を上方に押し上げな
がら、輸送支持体43を矢印の方向にその自重により落
下させて回動させ、そのまま洗濯機本体41から分離さ
せることなく離間姿勢Qとする。
【0080】そして、図4の如く、輸送支持体43をぐ
らつき防止爪62bの上端のテーパ面に当接させ、これ
を外側へ押し広げながら下方へ押しやり、下動防止片6
2aへ当接させて係合させる。そうすると、輸送支持体
43は、その二枚の金属片の先端部を突き合わせる形
で、洗濯機本体41の底台45に沿つて底面開口48を
閉塞する。
【0081】最後に、洗濯機本体41の後カバー47を
取り付け、所定の場所に設置する。
【0082】このように、輸送支持体43を支持姿勢P
において固定手段63にて内部振動体42に固定し、離
間姿勢Qにおいて洗濯機本体41の底面開口48を閉塞
するよう構成しているので、輸送時において内部振動体
42を固定していた輸送支持体43を、設置時におい
て、洗濯機本体41の内部の騒音を遮閉する閉塞蓋に早
変わりさせることができる。
【0083】したがつて、従来の別体の閉塞蓋を省略が
可能となり、洗濯機本体41の内部の音もれを防ぐこと
ができ、洗濯機の輸送時に別部品を輸送する必要がなく
なり、輸送作業の利便性を向上させることができる。
【0084】また、洗濯機の設置後の操作時には、ま
ず、洗濯機本体41の前面のドアを開け、内部振動体4
2の内部に被洗濯物を収納する。
【0085】そして、図3の如く、モータ53を駆動さ
せる。そうすると、モータ53の一端のモータプーリ5
7、ベルト58を介してドラムプーリ59に回転が伝わ
る。これにより、ドラム軸52aを介してドラム52を
回転させる。そして、被洗濯物をタンブリングさせなが
ら洗濯作業を行なう。
【0086】このとき、上述のように、設置時におい
て、予め輸送支持体43を内部振動体42から取り外
し、これを内部振動体42に対して離間姿勢Qとしてい
るため、内部振動体42は完全な自由状態になり、自ら
振動して被洗濯物を効率的にタンブリングさせることが
できる。
【0087】また、輸送支持体43は、係合手段49に
係合されているので、内部振動体42の振動により輸送
支持体43がぐらつくのを防止できる。
【0088】以上の如く、本実施例では、従来のドラム
式洗濯機の片持ち支持構造のように、固定用ボルトや後
カバーの補強構造が必要なく、しかも、従来のうず巻き
式洗濯機では不可能であつた内部振動体の上方向への規
制を可能とする。
【0089】すなわち、ドラム式洗濯機の利点である内
部振動体の動きを全方向規制する方式と、うず巻き式洗
濯機の利点である軽量化、簡素化に有効な方式との、両
者の良い点を取り入れることができる。
【0090】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0091】例えば、上記実施例では、ドラム型の洗濯
機について説明したが、図7に示すような国内主流のう
ず巻き式全自動洗濯機等について適用してもよい。この
場合、輸送時には、天板、水槽等の投入口に係合する天
パツトを装着し、以上の上下の固定により内部振動体の
動きをほぼ完全に規制し、外枠に対して一体的に固定す
ると、さらに効果的である。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、洗濯機本体に輸送支持体を設け、輸送
支持体を内部振動体から離接自在とし、輸送支持体を内
部振動体に着脱自在に固定するための固定手段を設けて
いるので、輸送時には、洗濯機本体と内部振動体とを間
接的に一体化固定でき、かつ、洗濯時には、これらを離
間させて、互いに当接して傷がつくのを防止できる。
【0093】この際、従来のように内部振動体を片持ち
支持するのではなく、輸送支持体にて下側から支持して
いるので、従来のように、輸送時に内部振動体を固定す
るボルトや後カバーの補強構造を必要とせず、洗濯機本
体の支持構造を重量化しなくても支持可能となる。した
がつて、洗濯機の軽量化、簡素化を図りながらも、輸送
時に洗濯槽等の内部振動体を全方向規制し得る。
【0094】また、本発明請求項2によると、輸送支持
体を閉塞蓋として兼用しているので、別体の閉塞蓋を使
用しなくても音もれを遮断できる。したがつて、輸送時
において、洗濯機本体と閉塞蓋とを別々に輸送しなくて
もよく、輸送作業の利便性を向上させることができる。
【0095】さらに、本発明請求項3によると、下部緩
衝体に補強緩衝部を設けているので、洗濯機本体の底面
開口を貫通させ、支持姿勢の輸送支持体に当接させれ
ば、輸送支持体を下側から補強することができ、輸送時
にかなり激しい振動があつたとしても、内部振動体の振
動を十分に防止し得るといつた優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示すドラム式洗濯機
の輸送形態を示す断面図である。
【図2】図2は同じくその輸送形態を解除した状態を示
す要部拡大断面図である。
【図3】図3は同じく図2のA−A断面図である。
【図4】図4は同じく図2のB−B断面図である。
【図5】図5は同じく係合手段を示す拡大図である。
【図6】図6は従来のドラム式洗濯機の輸送形態を示す
断面図である。
【図7】図7は従来のうず巻き式全自動洗濯機の輸送形
態を示す断面図である。
【図8】図8は図7に示す従来例に使用される閉塞蓋の
斜視図である。
【符号の説明】
41 洗濯機本体 42 内部振動体 43 輸送支持体 48 開口 49 係合手段 63 固定手段 P 支持姿勢 Q 離間姿勢 W 下部緩衝体 S 補強緩衝部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機本体に弾性的に吊支された内部振
    動体を備えた洗濯機において、前記洗濯機本体に、輸送
    時に内部振動体の振動を防止するよう内部振動体の下部
    を支持する輸送支持体が設けられ、該輸送支持体は、輸
    送時の支持姿勢と、設置時の内部振動体からの離間姿勢
    とが切換わるよう内部振動体に離接自在とされ、該輸送
    支持体を前記内部振動体に着脱自在に取り付けるための
    固定手段が設けられたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の洗濯機本体の底面に開口
    が形成され、請求項1記載の輸送支持体は、その離間姿
    勢において洗濯機本体の底面開口を閉塞するよう閉塞蓋
    として兼用され、該離間姿勢の輸送支持体を洗濯機本体
    に係合するための係合手段が設けられたことを特徴とす
    る洗濯機。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載の洗濯機本体の下部を
    輸送時に支持して緩衝する下部緩衝体において、洗濯機
    本体の底面開口に挿入され支持姿勢の輸送支持体に当接
    し、これを下側から補強する補強緩衝部が設けられたこ
    とを特徴とする梱包材の下部緩衝体。
JP3006880A 1991-01-24 1991-01-24 洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体 Expired - Fee Related JP2618758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3006880A JP2618758B2 (ja) 1991-01-24 1991-01-24 洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3006880A JP2618758B2 (ja) 1991-01-24 1991-01-24 洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04288198A JPH04288198A (ja) 1992-10-13
JP2618758B2 true JP2618758B2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=11650544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3006880A Expired - Fee Related JP2618758B2 (ja) 1991-01-24 1991-01-24 洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2618758B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100739615B1 (ko) 2000-12-01 2007-07-13 엘지전자 주식회사 드럼세탁기

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04288198A (ja) 1992-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2267208B2 (en) Drum type washing machine
US7591155B2 (en) Drum type washing machine
EP2843097A1 (en) Front-loading-type washing machine
EP3296444B1 (en) Washing device
JP2618758B2 (ja) 洗濯機およびこれに利用される梱包材の下部緩衝体
US20210277691A1 (en) Washing machine
JP2001219987A (ja) ドラム式洗濯機の包装方法および包装装置
JP2002113283A (ja) 減衰装置及びそれを用いた洗濯機
JPH04236986A (ja) ドラム式洗濯機
JPS61259696A (ja) 洗濯機用開閉蓋
JP3540779B2 (ja) 洗濯機
WO2024089938A1 (ja) ドラム式洗濯機
CN115605642A (zh) 滚筒式洗衣机
JP2022051012A (ja) 洗濯機
JP2000312795A (ja) 洗濯機
CN115247354A (zh) 一种滚筒洗衣机及其移动方法
JP2001048280A (ja) 洗濯機の包装装置
JP2000033988A (ja) 洗濯機の包装装置
JPH05228293A (ja) 脱水兼用洗濯機
JP2002332089A (ja) 洗濯機の包装装置
JPS5890068A (ja) 脱水洗たく機の梱包装置
JPH0716788U (ja) 洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees