JP2001219600A - プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子番号表示ラベル等を作成するためのプリ
ンタ装置の使い勝手を向上させる。 【解決手段】 入力された一連の文字データの全部を、
印字制御部３の印刷データメモリ９に格納する制御手段
を設ける。連続印刷設定や連番印刷設定に基づいて生成
された一連の文字データの全部を印刷データメモリに格
納することにより、全印刷内容を前もってＬＣＤ表示部
７に表示する機能や、文字の削除や挿入等の文書修正機
能が容易に実現可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタ装置に
関するものであり、特に、剥離紙付き粘着テープや軟質
樹脂チューブ等に印字するプリンタ装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】電気設備の中継端子台に貼付する端子番
号表示ラベルや、電線に被せる端子番号表示チューブを
作成するために、剥離紙付き粘着テープや軟質樹脂チュ
ーブに印字できるように構成されたプリンタ装置には、
番号印刷の便宜のために連続印刷機能や連番印刷機能が
備えられている。

【０００３】連続印刷機能とは、同一の文字を設定した
回数にわたって連続印刷する機能であり、キーボードを
介して入力された文字データを、印字制御部がプリンタ
部へ指定された印刷枚数と同一回数反復して出力して連
続印刷する。例えば文字データをＡ００、連続印刷設定
値を４と入力して印刷実行キーを押せば、テープやチュ
ーブにＡ００が４回連続して印刷される。

【０００４】連番印刷機能とは、数字や文字を昇順に印
刷する機能であり、印字開始文字データと連番印刷設定
値を入力して印刷実行キーを押せば、印字制御部が印字
開始文字データをプリンタ部へ出力して印刷し、続いて
印字開始文字データをカウントアップして次の順番の文
字データを作成して印刷文字データを更新し、この印刷
文字データをプリンタ部へ出力して印刷を実行する。例
えば、印字開始文字データをＡ００、連番印刷設定値を
５と入力すれば、Ａ００，Ａ０１，…，Ａ０４の５種類
の番号が昇順に印刷される。

【０００５】また、連続印刷と連番印刷の複合処理も可
能であり、例えば、印字開始文字データをＡ００、連続
印刷設定値を２、連番印刷設定値を５と入力すれば、Ａ
００からＡ０４までの５種類の番号がそれぞれ二回づつ
印刷される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】テープやチューブに端
子番号を印刷することを目的としたプリンタ装置は、連
番・連続印刷等の機能が備えられているが、使い勝手を
より向上させるために、例えば、連番印刷における全て
の印字内容を予め表示部で確認できるようにしたり、或
る番号を飛び越して印刷したり、番号の順序を変更する
等の機能を持たせることが考えられる。

【０００７】しかし、このような高機能化の実現に際し
て、従来のプリンタ装置の構成では使い勝手に問題を生
じることになる。即ち、従来のプリンタ装置は、印刷デ
ータメモリに一組の文字データを格納するように構成さ
れていて、連番印刷の際は一組の文字データによって印
刷した後に、印刷データメモリの内容を次の一組の文字
データに書換えてプリンタ部へ出力するので、連番印刷
における全ての印字内容を予め表示部で確認できるよう
にしたり、連番印刷の印刷順序をランダムに変更可能に
構成することが容易ではない。

【０００８】そこで、プリンタ装置の高機能化を容易に
実現できるようにするために解決すべき技術的課題が生
じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを
目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、キーボード部と印
字制御部とプリンタ部とからなり、剥離紙付粘着テープ
または軟質樹脂チューブに文字や記号を印字するプリン
タ装置であって、印字回数の設定値に応じて同一印字デ
ータをプリンタ部へ反復出力する連続印刷文字データ生
成手段と、印字データ中の数字やアルファベット等を指
定した行列範囲でカウントアップ或いはカウントダウン
して印字データを順次更新し、更新した印字データを逐
次プリンタ部へ出力する連番印刷文字データ生成手段を
備えたプリンタ装置において、連続印刷文字データ生成
手段並びに連番印刷文字データ生成手段とにより生成さ
れた一連の文字データを含む全部の入力された文字デー
タを格納する印刷データメモリを設け、印刷データメモ
リに格納された文字データに基づいて印刷を実行する制
御手段を設けたことを特徴とするプリンタ装置を提供す
るものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図１は、剥離紙付粘着テープや樹
脂チューブに文字や記号等を印字するプリンタ装置のブ
ロック図である。

【００１１】文字の入力や、文字の書体と文字間隔の設
定、連続印刷回数設定、連番印刷範囲設定、印刷実行指
令等はキーボード部１を介して行われる。キーボード部
１の出力信号はインタフェース２を介して印字制御部３
のバッファメモリ４へ書き込まれる。

【００１２】印字制御部３のＣＰＵ５は、表示部ドライ
バ回路６を駆動してバッファメモリ４の記憶内容をＬＣ
Ｄ表示部７に表示するとともに、ＲＯＭ８の印刷制御プ
ログラムに基づいて、入力文字データと、連続印刷回数
設定、連番印刷範囲設定、書式設定に従って印刷データ
を生成し、印刷データメモリ９に書込む。

【００１３】連続印刷回数を設定すると、印刷データメ
モリ９に同一印字データが設定回数反復して書込まれ、
例えば、文字データをＡ０、連続印刷回数を３と入力す
れば、「Ａ０ Ａ０ Ａ０」と三組の文字データが印刷
データメモリ９に書込まれる。

【００１４】連番印刷を指定して行列の開始キャラクタ
と行列範囲を設定すると、行列の開始キャラクタを順次
カウントアップして連番文字データが生成され、印刷デ
ータメモリに書込まれる。例えば、文字データをＡ０、
行列範囲を３と入力すると、「Ａ０ Ａ１ Ａ２」と三
組の連番文字データが印刷データメモリ９に書込まれ
る。

【００１５】連続印刷と連番印刷を重複して設定した場
合は、順序論理制御プログラムによって連続印刷が優先
され、同一文字データを連続印刷設定回数に達するまで
反復して書込み、続いて文字データをカウントアップし
て更新し、更新した文字データを再び連続印刷設定回数
に達するまで反復して印刷データメモリ９に書込む。

【００１６】このようにして、一つの文書ファイルの全
体が印刷データメモリ９に展開され、例えば、文字Ａ０
０、連続印刷枚数２、文字Ｂ００、連番印刷範囲３、文
字Ｃ１０、連続印刷枚数２、連番印刷範囲３と入力すれ
ば、「Ａ００ Ａ００ Ｂ００ Ｂ０１ Ｂ０２ Ｃ１
０ Ｃ１０ Ｃ１１ Ｃ１１ Ｃ１２ Ｃ１２」という
一連の文字データが印刷データメモリ９に書込まれる。

【００１７】キーボード部１によって印刷文書表示指令
を入力すれば、図２に示すように、印刷データメモリ９
内の文字データがＬＣＤ表示部７に表示され、スクロー
ルキーを操作することにより、長文の文書も全体を見る
ことができる。印刷文書表示の状態で文字の挿入や上書
きや削除や移動等を行うことができ、印刷データメモリ
９の文字データの修正及び確認が可能に構成されてい
る。印刷文書表示指令を取消せば初期画面にもどり、通
常の文字入力や連続・連番印刷の設定、書式設定等が行
える。

【００１８】キーボード部１によって印刷実行指令を入
力すると、ＣＰＵ５はモータドライバ回路１０を制御
し、送りモータ１１を駆動して剥離紙付粘着テープまた
は樹脂チューブを送りつつ、印刷データメモリ９の文書
データに基づいて生成したドットパターンデータをヘッ
ドドライバ回路１２へ出力し、サーマルヘッド１３によ
ってインクリボンから粘着テープまたは樹脂チューブへ
文字を熱転写する。

【００１９】ＣＰＵ５は、印刷開始時と終了時にカッタ
ドライバ回路１４を駆動してカッタ１５により粘着テー
プまたは樹脂チューブの先頭と印刷終了位置で切断す
る。また、キーボード部１により半切断処理を設定すれ
ば、印刷された各番号の中間位置で剥離紙付粘着テープ
の粘着テープのみ、または樹脂チューブの半分程度が切
断されて、粘着テープの貼付やチューブの装着作業が能
率的に行える。

【００２０】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、連続印
刷設定や連番印刷設定に基づいて生成された一連の文字
データの全部を印刷データメモリに格納することによ
り、全印刷内容を前もって表示部に表示する機能や、文
字の削除や挿入等の文書修正機能が容易に実現可能とな
り、プリンタ装置の使い勝手の向上に寄与する発明であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態を示し、プリンタ装置の
ブロック図。

【図２】プリンタ装置の印刷文書表示例を示す解説図。

【符号の説明】

７ ＬＣＤ表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C062 RA01 RA04 2C087 AA07 AB01 AC05 BA05 BC07 BD55 CB20 9A001 BB03 BB05 DZ15 JJ35 KZ54

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キーボード部と印字制御部とプリンタ部
   とからなり、剥離紙付粘着テープまたは軟質樹脂チュー
   ブに文字や記号を印字するプリンタ装置であって、印字
   回数の設定値に応じて同一印字データをプリンタ部へ反
   復出力する連続印刷文字データ生成手段と、印字データ
   中の数字やアルファベット等を指定した行列範囲でカウ
   ントアップ或いはカウントダウンして印字データを順次
   更新し、更新した印字データを逐次プリンタ部へ出力す
   る連番印刷文字データ生成手段を備えたプリンタ装置に
   おいて、連続印刷文字データ生成手段並びに連番印刷文
   字データ生成手段により生成された一連の文字データを
   含む全部の入力された文字データを格納する印刷データ
   メモリを設け、印刷データメモリに格納された文字デー
   タに基づいて印刷を実行する制御手段を設けたことを特
   徴とするプリンタ装置。