JP2001218644A - 椅子、および椅子の製造方法 - Google Patents
椅子、および椅子の製造方法Info
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- JP2001218644A JP2001218644A JP2000401081A JP2000401081A JP2001218644A JP 2001218644 A JP2001218644 A JP 2001218644A JP 2000401081 A JP2000401081 A JP 2000401081A JP 2000401081 A JP2000401081 A JP 2000401081A JP 2001218644 A JP2001218644 A JP 2001218644A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】シェル全体を一体成形する場合には、実質的な
キャビディ内容積がさほど大きくないにも拘らず、シェ
ルが三次元方向に配向されるため、キャビティを適正な
状態で閉成し得るには金型の体積が膨大なものにならざ
るを得ない。このため、金型を含む成形機全体が極めて
大掛かりで高価なものになり、製造コストに及ぼす悪影
響が極めて大きいという問題がある。 【解決手段】インナーシェル1を側面視略L字形に配し
た椅子において、インナーシェル1の座対応部分11
と、当該座対応部分11とは別体をなすインナーシェル
1の背もたれ対応部分12と、この背もたれ対応部分1
2に設けられたインナーシェル1と背もたれ対応部分1
2に設けられたアウターシェル2とを係合部24を介し
て係合させて構成する。
キャビディ内容積がさほど大きくないにも拘らず、シェ
ルが三次元方向に配向されるため、キャビティを適正な
状態で閉成し得るには金型の体積が膨大なものにならざ
るを得ない。このため、金型を含む成形機全体が極めて
大掛かりで高価なものになり、製造コストに及ぼす悪影
響が極めて大きいという問題がある。 【解決手段】インナーシェル1を側面視略L字形に配し
た椅子において、インナーシェル1の座対応部分11
と、当該座対応部分11とは別体をなすインナーシェル
1の背もたれ対応部分12と、この背もたれ対応部分1
2に設けられたインナーシェル1と背もたれ対応部分1
2に設けられたアウターシェル2とを係合部24を介し
て係合させて構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィス等で好適に使
用される椅子に関するものである。
用される椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、背座一体形の椅子として、例え
ば、背対応部分及び背もたれ対応部分を樹脂等により一
体成形してなる側面視L字形のシェルを備えたものが知
られている。このようなシェルは、座および背もたれが
固定である椅子のみならず、座および背もたれが可動で
ある椅子にも好適に利用されている。
ば、背対応部分及び背もたれ対応部分を樹脂等により一
体成形してなる側面視L字形のシェルを備えたものが知
られている。このようなシェルは、座および背もたれが
固定である椅子のみならず、座および背もたれが可動で
ある椅子にも好適に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
座対応部分及び背もたれ対応部分を樹脂等により一体成
形したシェルを利用する場合には、その製作過程におい
て、図9に示すように金型aの内部でシェルbを「く」
字形に成形する必要がある。このような姿勢はシェルb
に形成されるリブ等の向きをも考慮したものである。し
かし、何れにせよこのようにシェルb全体を一体成形す
る場合には、実質的なキャビディ内容積がさほど大きく
ないにも拘らず、シェルbが三次元方向に配向されるた
め、キャビティを適正な状態で閉成し得るには金型aの
体積が膨大なものにならざるを得ない。このため、金型
aを含む成形機全体が極めて大掛かりで高価なものにな
り、製造コストに及ぼす悪影響が極めて大きいという問
題がある。
座対応部分及び背もたれ対応部分を樹脂等により一体成
形したシェルを利用する場合には、その製作過程におい
て、図9に示すように金型aの内部でシェルbを「く」
字形に成形する必要がある。このような姿勢はシェルb
に形成されるリブ等の向きをも考慮したものである。し
かし、何れにせよこのようにシェルb全体を一体成形す
る場合には、実質的なキャビディ内容積がさほど大きく
ないにも拘らず、シェルbが三次元方向に配向されるた
め、キャビティを適正な状態で閉成し得るには金型aの
体積が膨大なものにならざるを得ない。このため、金型
aを含む成形機全体が極めて大掛かりで高価なものにな
り、製造コストに及ぼす悪影響が極めて大きいという問
題がある。
【0004】本発明は、このような課題を好適に解決す
ることを目的としている。
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。すなわち、本発明に係る椅子は、側面視略L字形の
インナーシェルを備えたものにおいて、インナーシェル
の座対応部分と、当該座対応部分とは別体をなすインナ
ーシェルの背もたれ対応部分と、当該インナーシェルの
背もたれ対応部分及び当該背もたれ対応部分に対応して
設けられたアウターシェルとを係合する係合部とを具備
してなることを特徴とするものである。
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。すなわち、本発明に係る椅子は、側面視略L字形の
インナーシェルを備えたものにおいて、インナーシェル
の座対応部分と、当該座対応部分とは別体をなすインナ
ーシェルの背もたれ対応部分と、当該インナーシェルの
背もたれ対応部分及び当該背もたれ対応部分に対応して
設けられたアウターシェルとを係合する係合部とを具備
してなることを特徴とするものである。
【0006】好ましい実施の一態様としては、背もたれ
対応部分を座対応部分に対して後傾可能に設けた椅子
や、座対応部分を背もたれ対応部分の後傾動作に連動す
るようにした椅子に対して、このようなインナーシェル
やアウターシェルを設けるようにすると良い。
対応部分を座対応部分に対して後傾可能に設けた椅子
や、座対応部分を背もたれ対応部分の後傾動作に連動す
るようにした椅子に対して、このようなインナーシェル
やアウターシェルを設けるようにすると良い。
【0007】また、このように左右両側部に分割した部
分を設ける他に、中央部にも分割した部分を設け、更
に、このように分割された部分に、座対応部分と背もた
れ対応部分の相対変位を許容する弾性可動部を形成して
構成する。
分を設ける他に、中央部にも分割した部分を設け、更
に、このように分割された部分に、座対応部分と背もた
れ対応部分の相対変位を許容する弾性可動部を形成して
構成する。
【0008】更に、座対応部分と背もたれ対応部分とを
別体にする場合、これらを金型により別体に成形して構
成する。
別体にする場合、これらを金型により別体に成形して構
成する。
【0009】
【作用】このような構成のものであれば、座対応部分を
成形する金型も、背もたれ対応部分を成形する金型も、
従来の金型に比べて遥かに薄肉なもので足りる。すなわ
ち、座対応部分や背もたれ対応部分それ自体の形状とし
ては、本来比較的偏平なものであり、キャビティは主と
して二次元方向に広がりがあれば足りることから、キャ
ビティを閉止するためにさほどぶ厚い金型は必要でな
い。したがって、金型を含む成形機全体を従来に比べて
格段に小形簡略化することができ、製造コストの大巾な
削減を図ることができる。
成形する金型も、背もたれ対応部分を成形する金型も、
従来の金型に比べて遥かに薄肉なもので足りる。すなわ
ち、座対応部分や背もたれ対応部分それ自体の形状とし
ては、本来比較的偏平なものであり、キャビティは主と
して二次元方向に広がりがあれば足りることから、キャ
ビティを閉止するためにさほどぶ厚い金型は必要でな
い。したがって、金型を含む成形機全体を従来に比べて
格段に小形簡略化することができ、製造コストの大巾な
削減を図ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図4を参
照して説明する。
照して説明する。
【0011】この椅子は、図1に示すように、インナー
シェル1と、アウターシェル2とを備えた周知のもので
ある。インナーシェル1は、座および背もたれに掛かる
荷重を均等に支持する構造部材としての役割を担うもの
で、座対応部分11と、背もたれ対応部分12とからな
っている。座対応部分11はその中央部が脚3の上端に
回動可能に固定した座受部31にビス等を介して止着さ
れ、背もたれ対応部分12はその中央部が座受部31の
後方より延出させた背支桿32にビス等を介して止着さ
れる。このインナーシェル1の背もたれ対応部分12等
には、次に述べるアウターシェル2を取り付けるための
フック孔状の被係合部13が開口している。
シェル1と、アウターシェル2とを備えた周知のもので
ある。インナーシェル1は、座および背もたれに掛かる
荷重を均等に支持する構造部材としての役割を担うもの
で、座対応部分11と、背もたれ対応部分12とからな
っている。座対応部分11はその中央部が脚3の上端に
回動可能に固定した座受部31にビス等を介して止着さ
れ、背もたれ対応部分12はその中央部が座受部31の
後方より延出させた背支桿32にビス等を介して止着さ
れる。このインナーシェル1の背もたれ対応部分12等
には、次に述べるアウターシェル2を取り付けるための
フック孔状の被係合部13が開口している。
【0012】アウターシェル2は、前記インナーシェル
1の形状に略対応したもので、該インナーシェル1の下
面および背面を隠蔽し得る位置に取り付けられ、椅子の
外観を整える役割を果たす。すなわち、このアウターシ
ェル2も、座対応部分21と背もたれ対応部分22から
なり、座対応部分21には前記座受部31の平面形状よ
りも大きい開口部23が形成してある。そして、この開
口部23内に前記座受部31を挿入した状態で、インナ
ーシェル1の座対応部分11の下面および背もたれ対応
部分12の背面にそれぞれアウターシェル2の座対応部
分21および背もたれ対応部分22を添設し、背もたれ
対応部分22などに突設した爪状の係合部24を前記イ
ンナーシェル1の被係合部13に係合させ、シェル1、
2間の取り付けを完了するようにしている。
1の形状に略対応したもので、該インナーシェル1の下
面および背面を隠蔽し得る位置に取り付けられ、椅子の
外観を整える役割を果たす。すなわち、このアウターシ
ェル2も、座対応部分21と背もたれ対応部分22から
なり、座対応部分21には前記座受部31の平面形状よ
りも大きい開口部23が形成してある。そして、この開
口部23内に前記座受部31を挿入した状態で、インナ
ーシェル1の座対応部分11の下面および背もたれ対応
部分12の背面にそれぞれアウターシェル2の座対応部
分21および背もたれ対応部分22を添設し、背もたれ
対応部分22などに突設した爪状の係合部24を前記イ
ンナーシェル1の被係合部13に係合させ、シェル1、
2間の取り付けを完了するようにしている。
【0013】以上において、本実施例は、図4に示すよ
うにインナーシェル1の座対応部分11及び背もたれ対
応部分12をそれぞれ別異の金型41、42によって作
り、両者を図1に示すように境界部分に設けた接合部5
を介して接続している。そのために、図1〜図3に示す
ように、予め背もたれ対応部分12の成形時に、その下
半部を上下方向に伸びるスリット12aを介して中央部
および左右両側部に分割し、その中央部に蛇腹部14a
を介して係合孔14bを有する舌片部14を突設すると
ともに、左右両側部に薄肉な樹脂ヒンジ15aを介して
係合孔15bを有する舌片部15を突設している。ま
た、座対応部分11の成形時に、その後端側を前後方向
に伸びるスリット11aを介して中央部および左右両側
部に分割し、中央部のうち前記舌片部14に対応する位
置にワンタッチクリップを有する舌片部16を突設する
とともに、左右両側部のうち前記舌片部15に対応する
位置にワンタッチクリップ17aを有する舌片部17を
突設している。係合孔15bは図2および図3に示すよ
うに上方に向かって漸次縮径するテーパ面をなし、ワン
タッチクリップ17aはそれらのテーパ面よりも一回り
大きいテーパ面をなしている。係合孔14bとワンタッ
チクリップ16aの関係も同様である。そして、成形の
終わった座対応部分11の各舌片部16、17上に背も
たれ対応部分12の各舌片部14、15を重合させ、ワ
ンタッチクリップ16a、17aに係合孔14b、15
bを上方から圧入して、不離一体化し、接合部5を形成
している。そして、樹脂ヒンジ15aや蛇腹部14aに
おいて変位を吸収しながら、座対応部分11と背もたれ
対応部分を所定角度に折り曲げて、インナーシェル1と
しての形状を整えるようにしている。
うにインナーシェル1の座対応部分11及び背もたれ対
応部分12をそれぞれ別異の金型41、42によって作
り、両者を図1に示すように境界部分に設けた接合部5
を介して接続している。そのために、図1〜図3に示す
ように、予め背もたれ対応部分12の成形時に、その下
半部を上下方向に伸びるスリット12aを介して中央部
および左右両側部に分割し、その中央部に蛇腹部14a
を介して係合孔14bを有する舌片部14を突設すると
ともに、左右両側部に薄肉な樹脂ヒンジ15aを介して
係合孔15bを有する舌片部15を突設している。ま
た、座対応部分11の成形時に、その後端側を前後方向
に伸びるスリット11aを介して中央部および左右両側
部に分割し、中央部のうち前記舌片部14に対応する位
置にワンタッチクリップを有する舌片部16を突設する
とともに、左右両側部のうち前記舌片部15に対応する
位置にワンタッチクリップ17aを有する舌片部17を
突設している。係合孔15bは図2および図3に示すよ
うに上方に向かって漸次縮径するテーパ面をなし、ワン
タッチクリップ17aはそれらのテーパ面よりも一回り
大きいテーパ面をなしている。係合孔14bとワンタッ
チクリップ16aの関係も同様である。そして、成形の
終わった座対応部分11の各舌片部16、17上に背も
たれ対応部分12の各舌片部14、15を重合させ、ワ
ンタッチクリップ16a、17aに係合孔14b、15
bを上方から圧入して、不離一体化し、接合部5を形成
している。そして、樹脂ヒンジ15aや蛇腹部14aに
おいて変位を吸収しながら、座対応部分11と背もたれ
対応部分を所定角度に折り曲げて、インナーシェル1と
しての形状を整えるようにしている。
【0014】このような構成のものであれば、図4に示
すように、座対応部分11を成形する金型41も、背も
たれ対応部分12を成形する金型42も、図9に示す従
来の金型aに比べて遥かに薄肉なもので足りる。すなわ
ち、従来ではシェルbの座対応部分と背もたれ対応部分
を単一の金型により一体成形していたため、三次元方向
に大きなキャビティを形成する必要があったのに対し、
本実施例では、図4に示すように座対応部分11および
背もたれ対応部分12をそれぞれ別個に作るものであ
り、それら座対応部分11及び背もたれ対応部分12は
本来比較的偏平なものであって、キャビティは主として
二次元方向に広がりがあれば足りるため、キャビティを
閉止する上でさほどぶ厚い金型41、42を用いる必要
はない。したがって、本実施例のシェル構造を採用した
場合には、金型41、42を含む成形機全体を従来に比
べて格段に小形簡略化することができ、製造コストの大
巾な削減を図ることが可能になる。
すように、座対応部分11を成形する金型41も、背も
たれ対応部分12を成形する金型42も、図9に示す従
来の金型aに比べて遥かに薄肉なもので足りる。すなわ
ち、従来ではシェルbの座対応部分と背もたれ対応部分
を単一の金型により一体成形していたため、三次元方向
に大きなキャビティを形成する必要があったのに対し、
本実施例では、図4に示すように座対応部分11および
背もたれ対応部分12をそれぞれ別個に作るものであ
り、それら座対応部分11及び背もたれ対応部分12は
本来比較的偏平なものであって、キャビティは主として
二次元方向に広がりがあれば足りるため、キャビティを
閉止する上でさほどぶ厚い金型41、42を用いる必要
はない。したがって、本実施例のシェル構造を採用した
場合には、金型41、42を含む成形機全体を従来に比
べて格段に小形簡略化することができ、製造コストの大
巾な削減を図ることが可能になる。
【0015】なお、かかる座対応部分11および背もた
れ対応部分12を接合部5を介して接続するようにして
も、最終的には座に掛かる荷重は脚3の座受部31によ
り、また背もたれに掛かる荷重は背支桿32によりそれ
ぞれ支持され、インナーシェル1自体としては座対応部
分11および背もたれ対応部分12が受圧面としての剛
性および不離一体を止どめるための剛性を有していれば
足りる。そのため、本実施例のように構成しても、椅子
としての強度や機能が損なわれるようなことはない。
れ対応部分12を接合部5を介して接続するようにして
も、最終的には座に掛かる荷重は脚3の座受部31によ
り、また背もたれに掛かる荷重は背支桿32によりそれ
ぞれ支持され、インナーシェル1自体としては座対応部
分11および背もたれ対応部分12が受圧面としての剛
性および不離一体を止どめるための剛性を有していれば
足りる。そのため、本実施例のように構成しても、椅子
としての強度や機能が損なわれるようなことはない。
【0016】また、本実施例における他の効果として、
インナーシェル1に本発明の弾性可動部たる樹脂ヒンジ
15aや蛇腹部14aを形成しているため、脚3の座受
部31が背支桿32の後傾動作に伴って前動するような
図示タイプの可動椅子においても、その可動による座対
応部分11と背もたれ対応部分12の相対変位を樹脂ヒ
ンジ15a、蛇腹部14aにおいて好適に吸収すること
ができる。
インナーシェル1に本発明の弾性可動部たる樹脂ヒンジ
15aや蛇腹部14aを形成しているため、脚3の座受
部31が背支桿32の後傾動作に伴って前動するような
図示タイプの可動椅子においても、その可動による座対
応部分11と背もたれ対応部分12の相対変位を樹脂ヒ
ンジ15a、蛇腹部14aにおいて好適に吸収すること
ができる。
【0017】なお、各部の具体的な構成や断面形状など
は、図示例のものに限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例え
ば、上記構造のシェルはアウターシェルにも適用可能で
あり、また脚の座受部と背支桿とが固定である椅子に用
いても勿論構わない。また、他の接合部として、図5お
よび図6に示すものが挙げられる。これらの図に示す接
合部105は、座対応部分11側に係合孔たるスリット
151を面方向に沿って開口させる一方、背もたれ対応
部分12側に先端が楔状をなす爪152を形成してお
き、この爪152を前記スリット151内に挿入して、
その挿入位置で爪152の係合端面152aをスリット
151の前端面151aに係合させるようにしたもので
ある。さらに、他の接合部として、図7および図8に示
すものが挙げられる。これらの図に示す接合部205
は、座対応部分11側に設けられ肉厚方向に貫通する窓
251、その窓251を上面側において部分的に閉塞す
る押え板253、および窓251の先端より下面側に偏
倚させて突設され先端に拡開部を有する係合片252
と、背もたれ対応部分12側に設けられ肉厚方向に貫通
する窓254、その窓254を下面側において部分的に
閉塞する押え板256、および窓254の先端より上面
側に偏倚させて突設され先端に拡開部を有する係合片2
55とを具備してなる。そして、係合片255を上面側
から窓251内に挿入するとともに、係合片252を下
面側から窓254に挿入し、その位置で座対応部分11
と背もたれ対応部分12を互いに離反する方向に引っ張
ると、両係合片255、252の先端拡開部がそれぞれ
窓251、254内に落ち込み、押え板253、256
により抜止めされた状態で係合する。また、このとき端
面257、258同士が当接して座対応部分11と背も
たれ対応部分12が面一になり、ロック状態を確実なも
のにする。
は、図示例のものに限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例え
ば、上記構造のシェルはアウターシェルにも適用可能で
あり、また脚の座受部と背支桿とが固定である椅子に用
いても勿論構わない。また、他の接合部として、図5お
よび図6に示すものが挙げられる。これらの図に示す接
合部105は、座対応部分11側に係合孔たるスリット
151を面方向に沿って開口させる一方、背もたれ対応
部分12側に先端が楔状をなす爪152を形成してお
き、この爪152を前記スリット151内に挿入して、
その挿入位置で爪152の係合端面152aをスリット
151の前端面151aに係合させるようにしたもので
ある。さらに、他の接合部として、図7および図8に示
すものが挙げられる。これらの図に示す接合部205
は、座対応部分11側に設けられ肉厚方向に貫通する窓
251、その窓251を上面側において部分的に閉塞す
る押え板253、および窓251の先端より下面側に偏
倚させて突設され先端に拡開部を有する係合片252
と、背もたれ対応部分12側に設けられ肉厚方向に貫通
する窓254、その窓254を下面側において部分的に
閉塞する押え板256、および窓254の先端より上面
側に偏倚させて突設され先端に拡開部を有する係合片2
55とを具備してなる。そして、係合片255を上面側
から窓251内に挿入するとともに、係合片252を下
面側から窓254に挿入し、その位置で座対応部分11
と背もたれ対応部分12を互いに離反する方向に引っ張
ると、両係合片255、252の先端拡開部がそれぞれ
窓251、254内に落ち込み、押え板253、256
により抜止めされた状態で係合する。また、このとき端
面257、258同士が当接して座対応部分11と背も
たれ対応部分12が面一になり、ロック状態を確実なも
のにする。
【0018】なお、以上に述べた各実施例において、接
合部を構成する座対応部分11側の構造と背もたれ対応
部分12側の構造とが逆の関係でもよいのは勿論であ
る。
合部を構成する座対応部分11側の構造と背もたれ対応
部分12側の構造とが逆の関係でもよいのは勿論であ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明の椅子は、以上詳述したように、
インナーシェルを側面視略L字形に配した椅子におい
て、インナーシェルの座対応部分と、当該座対応部分と
は別体をなすインナーシェルの背もたれ対応部分と、当
該背もたれ対応部分に設けられたインナーシェル及び当
該背もたれ対応部分に対応して設けられたアウターシェ
ルを係合する係合部とを具備してなるものである。その
ため、例えば、従来に比べて遥かに小型簡易な金型を用
いてシェルを製造することができ、製造コストの大幅な
削減を果たすことができる。また、椅子の仕様変更や、
仕様の拡張などにも容易に対応できるものとなる。
インナーシェルを側面視略L字形に配した椅子におい
て、インナーシェルの座対応部分と、当該座対応部分と
は別体をなすインナーシェルの背もたれ対応部分と、当
該背もたれ対応部分に設けられたインナーシェル及び当
該背もたれ対応部分に対応して設けられたアウターシェ
ルを係合する係合部とを具備してなるものである。その
ため、例えば、従来に比べて遥かに小型簡易な金型を用
いてシェルを製造することができ、製造コストの大幅な
削減を果たすことができる。また、椅子の仕様変更や、
仕様の拡張などにも容易に対応できるものとなる。
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図1の要部断面図。
【図4】同実施例で用いる金型を示す図。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部分解斜視図。
【図6】同要部の接合時の状態を示す断面図。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す要部分解斜視
図。
図。
【図8】同要部の接合手順を示す図。
【図9】従来用いられている金型を示す図。
1…インナーシェル 11…座対応部分 12…背もたれ対応部分 13…被係合部 14、15…舌片部 14a…弾性可動部(蛇腹部) 15a…弾性可動部(樹脂ヒンジ) 24…係合部 41、42…金型
Claims (12)
- 【請求項1】インナーシェルを側面視略L字形に配した
椅子において、前記インナーシェルの座対応部分と、当
該座対応分とは別体をなすインナーシェルの背もたれ対
応部分と、当該インナーシェルの背もたれ対応部分及び
当該背もたれ対応部分に対応して設けられたアウターシ
ェルを係合する係合部を具備してなることを特徴とする
椅子。 - 【請求項2】インナーシェルを側面視略L字形に配した
椅子において、前記インナーシェルの座対応部分と、当
該座対応部分とは別体をなすとともに当該座対応部分に
対して後傾可能に設けられたインナーシェルの背もたれ
対応部分と、当該インナーシェルの背もたれ対応部分及
び当該背もたれ対応部分に対応して設けられたアウター
シェルを係合する係合部を具備してなることを特徴とす
る椅子。 - 【請求項3】インナーシェルを側面視略L字形に配した
椅子において、背もたれ対応部分のインナーシェルと、
当該背もたれ対応部分のインナーシェルとは別体をなす
とともに当該背もたれ対応部分の後傾に伴って連動し得
る座対応部分のインナーシェルと、前記背もたれ対応部
分に設けられたインナーシェル及び当該背もたれ対応部
分に設けられたアウターシェルとを係合する係合部を具
備してなることを特徴とする椅子。 - 【請求項4】前記座対応部分もしくは背もたれ対応部分
における左右両側部に分割した部分を設けてなることを
特徴とする請求項1、2、3に記載の椅子。 - 【請求項5】前記座対応部分もしくは背もたれ対応部分
における中央部及び左右両側部に分割した部分を設けて
なることを特徴とする請求項1、2、3に記載の椅子。 - 【請求項6】前記背もたれ対応部分における分割した部
分に、座対応部分と背もたれ対応部分の相対変位を許容
する弾性可動部を形成してなることを特徴とする請求項
1、2、3、4、5に記載の椅子。 - 【請求項7】前記背もたれ対応部分が、前記座対応部分
とは金型により別体に成形されたインナーシェルの背も
たれ対応部分であることを特徴とする請求項1、2、
3、4、5、6に記載の椅子。 - 【請求項8】インナーシェルを側面視略L字形に配した
椅子の製造方法において、前記インナーシェルの座対応
部分及び背もたれ対応部分を別体に製造する工程と、前
記座対応部分を座受部に止着する工程と、前記背もたれ
対応部分を前記座受部の後方より延出させた背支桿に止
着する工程と、アウターシェルを前記インナーシェルの
背もたれ対応部分に係止する工程とからなることを特徴
とする椅子の製造方法。 - 【請求項9】インナーシェルを側面視略L字形に配する
とともに、インナーシェルの背もたれ対応部分を座対応
部分に対して後傾させる椅子の製造方法において、前記
インナーシェルの座対応部分及び背もたれ対応部分を別
体に製造する工程と、前記座対応部分を座受部に止着す
る工程と、前記背もたれ対応部分を前記座受部の後方よ
り延出させた背支桿に止着する工程と、アウターシェル
を前記インナーシェルの背もたれ対応部分に係止する工
程とからなることを特徴とする椅子の製造方法。 - 【請求項10】インナーシェルを側面視略L字形に配す
るとともに、インナーシェルの背もたれ対応部分の後傾
に伴って座対応部分を連動させる椅子の製造方法におい
て、前記インナーシェルの座対応部分及び背もたれ対応
部分を別体に製造する工程と、前記座対応部分を座受部
に止着する工程と、前記背もたれ対応部分を前記座受部
の後方より延出させた背支桿に止着する工程と、アウタ
ーシェルを前記インナーシェルの背もたれ対応部分に係
止する工程とからなることを特徴とする椅子の製造方
法。 - 【請求項11】インナーシェルを側面視略L字形に配し
た椅子の製造方法において、左右両側部を分割したイン
ナーシェルの座対応部分及び背もたれ対応部分を別体に
製造する工程と、前記座対応部分を座受部に止着する工
程と、前記背もたれ対応部分を前記座受部の後方より延
出させた背支桿に止着する工程と、アウターシェルを前
記インナーシェルの背もたれ対応部分に係止する工程と
からなることを特徴とする椅子の製造方法。 - 【請求項12】前記背もたれ対応部分が、前記座対応部
分とは金型により別体に成形されたインナーシェルの背
もたれ対応部分であることを特徴とする請求項8、9、
10、11に記載の椅子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000401081A JP2001218644A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 椅子、および椅子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000401081A JP2001218644A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 椅子、および椅子の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15137094A Division JPH0810084A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 椅 子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001218644A true JP2001218644A (ja) | 2001-08-14 |
Family
ID=18865569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000401081A Pending JP2001218644A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 椅子、および椅子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001218644A (ja) |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000401081A patent/JP2001218644A/ja active Pending
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