JP2001217298A - ロードポート装置におけるウェハキャリアの移載装置 - Google Patents

ロードポート装置におけるウェハキャリアの移載装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体製造装置にロードポート装置を設置させ
る際に、ウェハキャリアの移載装置を構成するアームと
すくい板との連結軸が、前記半導体製造装置内に侵入し
たときの侵入長を短くすることである。 【解決手段】ロードポート装置Lに配設され、ウェハキ
ャリアCを下方からすくい上げて移載する構成の一対の
すくい板本体9a,9b を備えた移載装置A1 において、
一対のすくい板本体9a,9b を前後動させるための制御
モータMを、前記ロードポート装置Lの正面視において
キャリア読取装置Rの側方で、平面視において半導体製
造装置Hの開口2と前記キャリア読取装置Rとの間の中
間部に配置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロードポート装置
のキャリア載置板上に設置されたウェハキャリアを、す
くい板の上昇、水平移動及び下降により、半導体製造装
置内に移載させるウェハキャリアの移載装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図17及び図18に示されるように、半
導体製造装置Hにおいて、その前面(正面壁)にのみウ
ェハキャリアCを受け入れるための開口2が設けられて
いるものがある。この種の半導体製造装置Hでは、「A
GV」と称される移載ロボット付き無人車等(図示せ
ず)によってウェハキャリアCが搬送され、半導体製造
装置H内に移載される。
【0003】ウェハキャリアCを搬送するためには、上
記したAGVの他に、「OHT」と称されるホイスト付
き天井搬送装置(図示せず)が使用されることがある。
前記OHTによって搬送されたウェハキャリアCを仮載
置するために、半導体製造装置Hの前面にロードポート
装置Lが設置される。ロードポート装置Lは、図17及
び図18に示されるように、ウェハキャリアCを移載さ
せるための移載装置A’が配設されている。この移載装
置A’は、ウェハキャリアCの下方に配置され、ウェハ
キャリアCをすくい上げるためのすくい板51と、すく
い板51を前後方向に水平移動させるための第1及び第
2の各アーム52,53から成るアーム装置D’から構
成されている。
【0004】前記ロードポート装置Lのキャリア移載面
の最も手前側の部分には、キャリアID読取装置Rが取
付けられる。このキャリアID読取装置Rは、ウェハキ
ャリアCの後端部の底面に取付けられたキャリアID
(例えば、バーコード)を読み取るためのものである。
このキャリアID読取装置Rは、バーコード読取式、電
波式、及び電磁誘導式等の各種のものがある。前記キャ
リアID読取装置RによってウェハキャリアCのキャリ
アIDが読み取られ、半導体製造装置Hが要求していな
いウェハキャリアCがロードポート装置Lに載置される
ことを防止すると共に、それらの処理の履歴が記録され
る。そして、半導体製造装置に関する規格により、ロー
ドポート装置Lにおいて、前記キャリアID読取装置R
を取付けるための位置と大きさとが定められている。上
記したアーム装置D’と、前記キャリアID読取装置R
との配置関係は、該アーム装置D’全体の昇降位置とは
無関係に、高さ方向においては常に共有領域を有してい
るため、各アーム52,53の旋回時において、各アー
ム52,53とキャリアID読取装置Rとの干渉を回避
する設計が不可欠である。
【0005】一方、図17に示されるように、従来の移
載装置A’においては、すくい板51の前後方向のスト
ロークSは、すくい板51と第2アーム53との連結部
54の前進端と後退端との間隔と同一となる。図17に
おいて、すくい板51の前進端における第1及び第2の
各アーム52,53を破線で示し、同じく後退端におけ
る第1及び第2の各アーム52,53を二点鎖線で示
す。
【0006】従来の移載装置A’では、アーム装置D’
の駆動軸55をキャリアID読取装置Rの直前であっ
て、しかも、その左右方向のほぼ中央部に配置させ、す
くい板51の前進端においては、2本のアーム52,5
3は略直線状となり、その後退端においては、ほぼ重な
って左右方向に突出した状態で配置される関係となって
いた。第1及び第2の各アーム52,53は、本発明の
実施の形態で説明するように、それらの連結部の各軸心
に配設された歯付プーリに、歯付ベルトが掛装されてい
る。このため、第1アーム52が旋回されるのに伴い、
第2アーム53を介してすくい板51が、第1アーム5
2の旋回角度を打ち消す方向に旋回させられる。このた
め、前記すくい板51は、常に、前後方向に沿って、支
点軸(駆動軸55)の中心を通る直線上を水平移動され
る。
【0007】上記のことを、各アーム52,53の長さ
と、その旋回角度から見ると、各アーム52,53の長
さは、前記ストロークSのほぼ半分であり、その旋回角
度に関しては、第1アーム52がほぼ90°であり、第
2アーム53はその2倍である。これにより、すくい板
51が後退端に配置されたときに、各アーム52,53
と、キャリアID読取装置Rとの干渉を回避している。
【0008】なお、アーム装置D’の駆動軸55を、キ
ャリアID読取装置Rの左右方向の略中央部に配置せざ
るを得ないのは、すくい板51の後退端において、2本
のアーム52,53が重なり合って、ロードポート装置
Lの側方から突出したり、或いは2基の移載装置A’が
左右方向に並設されている場合に、隣接する移載装置
A’との干渉を回避するためである。
【0009】このため、すくい板51の後退端における
連結部54の前後方向の位置(第1位置)は、駆動軸5
5のそれとほぼ同じであるので、該すくい板51の前進
端における連結部54の前後方向の位置は、前記第1位
置から起算して、すくい板51の前後方向のストローク
Sだけ前方に位置することになる。
【0010】そして、ウェハキャリアCは、その全体が
半導体製造装置Hの開口57を通って、該装置H内に収
容されるため、ウェハキャリアCを支持しているすくい
板51と第2アーム53とを連結している連結部54
は、その一部又は全部が半導体製造装置H内に侵入する
こととなる。このため、半導体製造装置H側において
は、前記連結部54との干渉を避けるために、前記開口
57の下端部の最も手前側の部分を切り欠く必要があ
る。この切欠部58(図18参照)における奥行方向の
寸法は、半導体製造装置Hに侵入する連結部54の侵入
長W’に比例する。
【0011】しかし、装置設計の観点からして、前記切
欠部58の大きさは、最小にすることが望ましい。特
に、AGV対応の半導体製造装置HをOHT対応とする
ために、ロードポート装置Lを半導体製造装置Hに「後
付け」する場合には、ユーザ側で使用を開始している半
導体製造装置Hに対して、その一部を切り欠く必要があ
るため、その必要性は、更に高くなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、半導体製造装置にロードポート装置を設置
させる際に、前記ロードポート装置に配設されたウェハ
キャリアの移載装置が、各種の部材と干渉しないように
することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、ロードポート装置のキャリア移載面の最も
手前側の部分に、キャリアID読取装置が幅方向に配設
されて、すくい板の上昇、水平移動及び下降を、この順
序で行って、垂直下方に搬送されて前記キャリア移載面
に移載されたウェハキャリアを、半導体製造装置の手前
側の開口を通過させて、前記半導体製造装置内に移載さ
せる装置であって、前記すくい板を水平移動させるアー
ム装置は、駆動軸に連結されるアームに多段に連結され
る複数本のアームを備え、前記駆動軸と同心の固定軸
と、前記複数本のアームどうしを連結している各連結軸
とを確動ベルト機構で連結して、前記複数本のアームの
旋回により、前記すくい板を前後動のみさせる構成であ
って、前記アーム装置を駆動する前記駆動軸を、正面視
において、前記キャリアID読取装置の側方に配置し、
しかも、平面視において、前記開口と前記キャリアID
読取装置との間の中間部に配置させたことを特徴として
いる。
【0014】本発明に係るウェハキャリアの移載装置
は、アーム装置を駆動する駆動軸を、正面視において、
キャリアID読取装置の側方に配置し、しかも、平面視
において、半導体製造装置の開口と前進端キャリアID
読取装置との間の中間部に配置させてあるので、すくい
板と連結されているアームの連結軸の移動軌跡は、前記
駆動軸の軸心を通る前後方向の直線であって、前記キャ
リアID読取装置を基準にすると、その側方に位置して
いて、該キャリアID読取装置と干渉しない。上記の結
果、各アームの旋回時において、これらのアームが前記
キャリアID読取装置と干渉しないことを条件として、
前記連結軸を、正面視におけるキャリアID読取装置の
側方に位置させることができる。
【0015】そして、本発明においては、アーム装置を
駆動する駆動軸を、正面視において、前記キャリアID
読取装置の側方に位置させるのみならず、平面視におい
て、半導体製造装置の開口と前進端キャリアID読取装
置との間の中間部に配置させることにより、複数本のア
ームの長さを短くして、それらの旋回角度を大きくさせ
て、すくい板の前後方向の必要ストロークを確保でき、
しかも、各アームの旋回時において、これらとキャリア
ID読取装置との干渉が回避させられる。その結果、従
来装置に比較して、アームとすくい板とを連結している
連結軸の前進端位置を手前側に配置すること(すくい板
を基準にすると、従来装置に比較して、更に手前側に連
結軸を設けること)が可能となって、該連結軸の半導体
製造装置内への侵入長を短くできる。当然のことなが
ら、半導体製造装置の切欠部の奥行長さを短くできる。
【0016】前記すくい板における左右方向の中心線に
対してほぼ対称位置に、前記アーム装置とほぼ同一構成
であって、該すくい板の前後動により駆動される従動ア
ーム装置を設けて、前記すくい板を両端支持する構成に
した場合、ウェハキャリアを左右方向の両端で支持する
ことができるため、一方側である場合と比較して、偏荷
重によるたわみを防止することができ、前記ウェハキャ
リアを安定状態で移載することができる。
【0017】前記従動アーム装置を構成するアーム、及
びそれらの連結軸に連通する中空部を設けて、前記すく
い板に設けられたセンサの電線を前記中空部に挿通した
場合、前記電線が各アームの内部を通して配線される。
このため、電線が外部に露出することが防止されると共
に、各アームが旋回した場合であっても、前記電線が破
損されるおそれはない。
【0018】前記従動アーム装置を構成する2本のアー
ムの長さを異ならしめた場合、前記2本のアームが重な
った際に、それらが一体となって旋回されることが防止
される。即ち、従動側の2本のアームが等長である場
合、各アームが重なって停止した際に、平面視における
それらの軸心がほぼ同一位置に配置されるため、何らか
の外力が加わった際に、一体となって旋回するおそれが
ある。しかし、2本のアームの長さが異なっている場
合、各アームが重なった場合であっても、平面視におけ
るそれらの軸心の位置が異なって配置されるため、それ
らが一体となって旋回されることはない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例の移載
装置A1 を配設したロードポート装置Lが、半導体製造
装置Hの正面壁1に取付けられた状態の正面断面図、図
2は同じく平面図、図3は同じく側面断面図、図4は第
1実施例の移載装置A1 の斜視図、図5は駆動側のアー
ム装置Daの側面断面図である。最初に、半導体製造装
置Hについて簡単に説明する。図1ないし図3に示され
るように、この半導体製造装置Hの正面壁1には、ウェ
ハキャリアCを受け入れるための開口2が設けられてい
る。また、前記開口2内には、移載されたウェハキャリ
アCを載置するためのキャリア載置板4が設けられてい
る。該キャリア載置板4には、移載されたウェハキャリ
アCを設置させるための3本の位置決めピン5が立設さ
れている。なお、図2において、3は、開口2を閉塞す
るための扉である。
【0020】次に、ロードポート装置Lについて説明す
る。図1ないし図3に示されるように、本実施例のロー
ドポート装置Lは、2台のウェハキャリアCを左右に並
べて同時に仮載置できる構成になっており、これに対応
して同一構成の移載装置A1が左右に並設されている。
以後、一方側の移載装置A1 の構成についてのみ説明す
る。ロードポート装置Lを構成する装置本体6の上面の
ほぼ中央部には、ウェハキャリアCを仮載置するための
キャリア載置板7が取付けられている。このキャリア載
置板7の上面には、仮載置されるウェハキャリアCの位
置決めを行うための3本の位置決めピン8が立設されて
いる。前記キャリア載置板7における左右方向(幅方
向)の両側には、移載装置A1 を構成するすくい板F
(後述)を前後方向に水平移動させるための長方形状の
開口孔10が設けられている。また、ロードポート装置
Lの内側には、移載装置A1 全体を昇降させるために、
空気圧シリンダ11等から成る昇降装置Bが配設されて
いる。この昇降装置Bを作動させて、移載装置A1 全体
を上昇させることにより、ウェハキャリアCの下方に配
置されたすくい板Fを構成する一対のすくい板本体9a,
9b が、該ウェハキャリアCをすくい上げる。こうする
ことによって、ウェハキャリアCがキャリア載置板7の
各位置決めピン8から離脱され、一対のすくい板本体9
a,9b に支持される。ロードポート装置Lにおける正面
側の上部で、幅方向の中心線CL上には、キャリアID
読取装置Rが取付けられている。
【0021】次に、第1実施例の移載装置A1 の構成に
ついて説明する。図1及び図3に示されるように、上記
した昇降装置Bの上面には、ロードポート装置Lの左右
方向に沿って長方形状の支持プレート12が、ほぼ水平
に取付けられている。該支持プレート12における左右
方向の一端部には、移載装置A1 を構成する駆動側の部
材が配設されていて、同じく他端部には、従動側の部材
が配設されている。両者の構成は、駆動手段の有無を除
いてほぼ同一である。このため、以後、駆動側の部材に
は添字「a」を付すと共に、従動側の部材には添字
「b」を付し、主に駆動側のアーム装置Daの構成を説
明する。この移載装置A1 は、図4に示されるように、
第1及び第2の各アーム13a,14a から成る駆動側の
アーム装置Daと、第1及び第2の各アーム13b,14
b から成る従動側のアーム装置Dbと、前記第2アーム
14a,14b の先端部に取付けられたすくい板F(後
述)とから構成されている。前記駆動側のアーム装置D
aを駆動するための制御モータMは、ロードポート装置
Lの正面視におけるキャリアID読取装置Rの側方であ
って、平面視における前後方向のほぼ中央部に取付けら
れている。第1実施例の場合、第1及び第2の各アーム
13a,14a の長さは同一である。
【0022】図5に示されるように、前記支持プレート
12の一端部の上面には、円筒状のハウジング15aが
取付けられていて、その内側に、制御モータMが挿通さ
れた状態で固着されている。前記ハウジング15aの上
面には、外周面に多数の歯が形成された歯付軸16a
が、前記制御モータMのモータ軸17aと同心にして固
着されている。前記モータ軸17aには、第1アーム1
3aの基端部(後端部)が取付けられている。この第1
アーム13aは、制御モータMを作動させることによ
り、軸受18aを介して前記制御モータMの軸心(駆動
軸心J0a)を中心に所定方向に旋回される。
【0023】前記第1アーム13aの前端部の内側に突
設されたボス部には、第1連結軸21aが固着されてい
て、第1下側歯付プーリ23aが、第1軸受22aを介
して第1軸心J1aを中心に旋回可能に支承されている。
そして、上記した歯付軸16aと、前記第1下側歯付プ
ーリ23aとの間に第1歯付ベルト24aが掛装されて
いる。制御モータMによって第1アーム13aが所定方
向に旋回されると、前記第1歯付ベルト24aを介して
第1下側歯付プーリ23aが、第1アーム13aに対し
て、その旋回方向と反対方向に回動させられる。本実施
例の場合、第1下側歯付プーリ23aの歯数は、歯付軸
16aの歯数の半分である。前記第1下側歯付プーリ2
3aの上面には、第2アーム14aの基端部が固着され
ている。このため、第2アーム14aは、第1軸心J1a
を中心に旋回可能である。また、前記第1連結軸21a
の上部には、第1上側歯付プーリ26aが固着されてい
る。
【0024】前記第2アーム14aの前端部の内側に突
設されたボス部(第2連結軸27a)には、第2歯付プ
ーリ29aが、第2軸受25aを介して、第2軸心J2a
を中心に回動可能にして取付けられている。そして、前
述した第1上側歯付プーリ26aと、前記第2歯付プー
リ29aとの間に第2歯付ベルト31aが掛装されてい
る。上記したように、制御モータMによって第1アーム
13aが所定方向に旋回されると、第1下側歯付プーリ
23aが、第1アーム13aに対してその旋回方向と反
対方向に旋回される。この結果、第2アーム14aが、
前記第1下側歯付プーリ23aと一体となって同方向
(第1アーム13aの旋回方向と反対方向)に旋回させ
られる。まったく同様にして、第2歯付プーリ29a
が、第2アーム14aの旋回方向と反対方向(即ち、第
1アーム13aの旋回方向と同方向)に旋回される。本
実施例の場合、第2歯付プーリ29aの歯数は、第1下
側歯付プーリ23aの歯数の2倍である。
【0025】図5ないし図7を参照しながら、上記した
アーム装置Daの作用について説明する。ここでは、説
明を簡単にするために、第1及び第2の各アーム13a,
14a が一直線になった状態から旋回される場合につい
て説明する。制御モータMが作動されると、そのモータ
軸17aに取付けられた第1アーム13aが矢印Q1
方向に旋回される。このとき、歯付軸16aは、ハウジ
ング15aに固着されているため、該歯付軸16aが旋
回されることはない。しかし、前記歯付軸16aと第1
下側歯付プーリ23aとに掛装されている第1歯付ベル
ト24aは、前記第1下側歯付プーリ23aが第1軸心
1aを中心にして旋回可能であるため、前記第1アーム
13aの旋回に伴って、第1歯付ベルト24aに設けら
れている多数の歯部Tと、歯付軸16a及び第1下側歯
付プーリ23aとの噛み合い部t(前記多数の歯部Tと
噛み合わされる部分)との噛み合い状態が変化する。即
ち、図6に示されるように、最初の状態において、非噛
み合い状態であった第1歯付ベルト24aの特定の歯部
1 は、第1アーム13aが矢印Q1 の方向に旋回され
ると、図7に示されるように、対応する歯付軸16aの
噛み合い部t1 に接近して噛み合わされる。同様にし
て、最初の状態において、噛み合い状態であった第1歯
付ベルト24aの別の歯部T2 は、対応する歯付軸16
aの噛み合い部t2 から離反して、非噛み合い状態とな
る。上記した作用は、第1下側歯付プーリ23aにおい
ても、まったく同じである。このように、第1アーム1
3aが旋回されることによって、第1歯付ベルト24a
に設けられた多数の歯部Tは、順次、歯付軸16a及び
第1下側歯付プーリ23aにおける、それぞれ個別に対
応する噛み合い部tと噛み合わされたり、離反されたり
する。
【0026】このとき、第1下側歯付プーリ23aは、
上記した噛み合い状態の変化に伴い、矢印Q2 の方向
(矢印Q1 と反対方向)に旋回される。このときの駆動
力によって、第2アーム14aは、第1軸心J1aを中心
に同方向(矢印Q2 の方向)に旋回させられる。このと
きの作用は、上記した第1アーム13aが旋回されると
きの作用とまったく同一である。
【0027】しかも、第1下側歯付プーリ23aの歯数
は、歯付軸16aの歯数の半分であるため、第1アーム
13aが、矢印Q1 の方向に角度θ1 だけ旋回される
と、第2アーム14aは常に、その2倍の角度θ2 (θ
2 =2×θ1 )だけ矢印Q2 の方向に旋回させられる。
更に、第1上側歯付プーリ26aの歯数は、第2歯付プ
ーリ29aの歯数の半分であるため、すくい板本体9a
(後述)は常に、第2アーム14aの半分の角度θ
3 {θ3 =(1/2)×θ2 }だけ、第2連結軸27a
の第2軸心J2aを中心として、矢印Q3 の方向に旋回さ
せられる。上記した結果、角度θ1 と角度θ3 の大きさ
は同一である。即ち、すくい板本体9aと連結されてい
る第2連結軸27a(第2アーム14aの前端部)の第
2軸心J2aの移動軌跡は、制御モータMの駆動軸心J0a
を通り、しかも、前後方向に沿った直線である。
【0028】次に、すくい板Fについて説明する。この
すくい板Fは、図8及び図9に示されるように、一対の
すくい板本体9a,9b が、ウェハキャリアCの移載方向
(前後方向)に沿って、しかも、左右方向に所定の間隔
をおいて配設されていて、それらの後端部が連結板32
によって連結された形態である。各すくい板本体9a,9
b は細長い角材状であって、駆動側及び従動側の各第2
アーム14a,14b の前端部に連結されている。前記一
対のすくい板本体9a,9b どうしの間隔は、ウェハキャ
リアCの幅よりも少し広い。また、前記連結板32の後
部には、一対のすくい板本体9a,9b が後退端に配置さ
れたときにキャリアID読取装置Rとの干渉を避けるた
めの逃し部33が設けられている。一対のすくい板本体
9a,9bが、ロードポート装置Lのキャリア載置板7に
仮載置されたウェハキャリアCの下方に配置され、昇降
装置Bによって移載装置A1 全体が上昇されることによ
って、該ウェハキャリアCが一対のすくい板本体9a,9
b に支持される。
【0029】一対のすくい板本体9a,9b には、それら
の上面に支持されるウェハキャリアCの有無を検出する
ための一対のセンサ34a,34b が取付けられている。
一対のセンサ34a,34b が、各すくい板本体9a,9b
に取付けられているため、ウェハキャリアCが両側のす
くい板本体9a,9b に載置された状態が確実に検出され
る。もし、前記センサ34a,34b が、いずれか一方側
にのみ取付けられている場合、一対のすくい板本体9a,
9b にウェハキャリアCが斜めに支持されても正常と検
出されてしまうが、本実施例の場合、このような不具合
は生じない。そして、前記一対のすくい板本体9a,9b
には、前記一対のセンサ34a,34b の各電線35a,3
5b を通すための各電線収容孔36a,36b が、それら
の長手方向に沿って設けられている。同様にして、連結
板32にも、その長手方向に沿って電線収容孔37a,3
7b が設けられている。更に、図10に示されるよう
に、従動側のアーム装置Dbを構成する第1及び第2の
各アーム13b,14b の内側には、前記電線35a,35
b を収容可能な空間部V1,V2 が形成されていると共
に、従動側の第1及び第2の各アーム13b,14b を旋
回自在に支承する各連結軸(支点軸38b、第1連結軸
39b、第2連結軸41b)には、前記空間部V 1,V2
に連通するための各連通孔42b,43b,44b が設けら
れている。そして、前記連結板32に設けられた各電線
収容孔37a,37b は、従動側の第2連結軸41bに設
けられた連通孔44bに連通されている。
【0030】駆動側のすくい板本体9aに取付けられた
センサ34aの電線35aは、前記すくい板本体9aの
電線収容孔36aから、連結板32の電線収容孔37a
に挿通される。同様にして、従動側のすくい板本体9b
に取付けられたセンサ34bの電線35bも、各電線収
容孔36b,37b に挿通される。両電線35a,35bは
一体となって、第2連結軸41bの連通孔44bに挿通
され、第2アーム14bの空間部V2 に収容される。更
に、両電線35a,35b は、第1連結軸39bの連通孔
43bに挿通されて第1アーム13bの空間部V1 に収
容され、支点軸38bの連通孔42bを介して、ロード
ポート装置Lに配線される。このように、一対のセンサ
34a,34b の各電線35a,35b は、従動側の各アー
ム13b,14b の空間部V1,V2 を通って配線される。
このため、各電線35a,35b が外部に露出しない。し
かも、各アーム13b,14b の連結部分においては、支
点軸38bの軸心J0b、及び各連結軸39b,41b の軸
心J1b,J2bを通って配線される。このため、第1及び
第2の各アーム13b,14b が旋回してもねじれたり、
破損されたりするおそれはない。
【0031】本発明の第1実施例のウェハキャリアCの
移載装置A1 の作用について説明する。図1ないし図3
に示されるように、第1実施例の移載装置A1 が配設さ
れたロードポート装置Lを、前面にのみウェハキャリア
Cを受け入れるための開口2が設けられた半導体製造装
置Hの正面壁1に設置される。図11に示されるよう
に、すくい板Fは、予め、後退端に配置されている。こ
のとき、一対のすくい板本体9a,9b と第2アーム14
a,14b との連結部45a,45b は、キャリアID読取
装置Rの側方に配置されるため、両者が干渉することは
ない。ロードポート装置Lのキャリア載置板7に、ウェ
ハキャリアCが上方から搬送され、仮載置される。一対
のすくい板本体9a,9b に取付けられた一対のセンサ3
4a,34bによって、ウェハキャリアCが仮載置された
ことが検出されると、昇降装置Bが作動して、移載装置
1 全体が上昇される。前記ウェハキャリアCは、一対
のすくい板本体9a,9b によってすくい上げられて支持
される。
【0032】続いて、制御モータMが作動される。図1
1に示されるように、第1アーム13aが駆動軸心J0a
を中心として、矢印Q4 の方向に旋回される。すると、
歯付軸16a及び第1下側歯付プーリ23aと、第1歯
付ベルト24aとの噛み合い状態が変化する。このた
め、第1下側歯付プーリ23aが矢印Q5 の方向に旋回
する。それに伴い、第2アーム14aが、第1軸心J1a
を中心として同方向(矢印Q5 の方向)に旋回させられ
る。まったく同様にして、第2アーム14aに対してす
くい板本体9aが、第2軸心J2aを中心として矢印Q6
の方向に旋回させられる。前記歯付軸16aの歯数は、
第1下側歯付プーリ23aの歯数の2倍であり、第1上
側歯付プーリ26aの歯数は、第2歯付プーリ29aの
歯数の半分である。しかも、第1及び第2の各アーム1
3a,14a は等長である。このため、すくい板本体9a
は、第1アーム13aの旋回角度を打ち消すように旋回
され、あたかも非旋回状態で前後方向にのみ水平移動さ
れる。即ち、すくい板本体9aと連結されている第2ア
ーム14aの第2軸心J2aの移動軌跡は、キャリアID
読取装置Rの右側方で、前記制御モータMの駆動軸心J
0aを通り、しかも、前後方向に沿った直線Paである。
【0033】図12に示されるように、一対のすくい板
本体9a,9b は、連結板32によって一体に連結されて
いるため、該連結板32の前後動により、従動側のアー
ム装置Dbを構成する第2アーム14bが旋回し、更
に、第1アーム13bが旋回される。即ち、従動側のア
ーム装置Dbにも、駆動側のアーム装置Daとほぼ同一
の作用が及ぼされる。即ち、従動側のすくい板本体9b
と連結されている第2アーム14bの第2軸心J2bの移
動軌跡は、キャリアID読取装置Rの左側方で、制御モ
ータMの駆動軸心J0bを通り、しかも、前後方向に沿っ
た直線Pbである。上記した結果、一対のすくい板本体
9a,9b に支持されたウェハキャリアCは、安定状態
で、しかも、常に前後方向に沿った直線Pa,Pb 上を、
真直状態を維持しながら移載される。
【0034】上記した作用を、更に詳細に説明する。制
御モータMのモータ軸17aが回動されるのに伴い、第
1及び第2の各アーム13a,14a が旋回しながら、互
いに接近して重なり合う。このとき、駆動軸心J0aと第
2軸心J2aは、平面視において、ほぼ同一の位置に配置
される(図14参照)。更に、制御モータMのモータ軸
17aが回動されると、第1及び第2の各アーム13a,
14a が旋回しながら、離反する。駆動側のアーム装置
Daの駆動力が、連結板32を介して、従動側の第1及
び第2の各アーム13b,14b に伝達されるため、駆動
側のアーム装置Daと従動側のアーム装置Dbは、ウェ
ハキャリアCの左右方向の中心線CLを挟んでほぼ対称
の状態を呈する。
【0035】即ち、本実施例の第1及び第2の各アーム
13a,14a は、内側の領域(中心線CLの側の領域)
で旋回される形態である。このため、各アーム13a,1
4aが重なり合ったときに、それらが外側に張り出すこ
とがない。この結果、ロードポート装置Lにおいて、移
載装置A1 が占有する領域を小さくすることができる。
また、図12に示されるように、すくい板Fが後退端か
ら前進端にまで水平移動されたときに、第1アーム13
aが旋回する角度θ4 をより大きくすることにより、必
要な移載ストロークSを確保しながら、第1及び第2の
各アーム13a,14a の長さを短くすることができる。
こうすることによって、駆動側の各アーム13a,14a
と従動側の各アーム13b,14b とが干渉することが、
確実に避けられる。
【0036】図12に示されるように、すくい板Fが後
退端に配置されているときの第2軸心J2aの位置は、キ
ャリアID読取装置Rの側方で、従来の移載装置A’の
駆動軸55の軸心よりも、長さdだけ手前側である。こ
のため、ウェハキャリアCが半導体製造装置H内に移載
されるために必要なストロークSを確保しながら、すく
い板Fが前進端に配置されたときに、各第2アーム14
a,14b と連結板32との連結部45a,45b が、半導
体製造装置H内に侵入する領域の寸法(侵入長W)を、
従来の侵入長W’と比較して、前記長さdだけ短くする
ことができる。しかも、すくい板Fが後退端に配置され
たとき、各第2アーム14a,14b が、キャリアID読
取装置Rと干渉することも避けられる。
【0037】そして、一対のすくい板本体9a,9b は、
駆動側及び従動側の両アーム装置Da,Db によって両側
から支持されるため、一方側のみである場合と比較し
て、偏荷重によるたわみが防止される。
【0038】また、図13に示されるように、半導体製
造装置Hの正面壁1において、一対のすくい板本体9a,
9b 及び連結板32を半導体製造装置H内に侵入させる
ために前記正面壁1に切り欠かれる切欠部46a,46b
は、正面視における両端部にのみ設けるだけで済み、し
かも、それらの大きさは、前記連結部45a,45b が侵
入できるだけの大きさで済む。このため、従来の移載装
置A’のように、幅方向の中心部に大きな切欠部58
(図13において、一点鎖線で示す)を設ける必要がな
い。この結果、切欠部46a,46b が設けられることに
よって、半導体製造装置Hの正面壁1の強度が低下する
度合いが少なくなる。
【0039】更に、図10に示されるように、一対のす
くい板本体9a,9b に取付けられた各センサ34a,34
b の電線35a,35b は、前記一対のすくい板本体9a,
9b、連結板32、及び従動側の第1及び第2の各アー
ム13b,14b の空間部V1,V2 に収容されているた
め、外部に露出されることがなく、その外観を向上させ
ることができる。更に、駆動側の各アーム13a,14a
に電線35a,35b を通さずに済むため、前記駆動側の
各アーム13a,14a を薄くすることができ、半導体製
造装置Hの切欠部46a,46b (図13参照)の高さ寸
法を小さくすることができる。
【0040】図2及び図3に示されるように、一対のす
くい板本体9a,9b に支持されたウェハキャリアCは、
そのまま水平移動され、半導体製造装置Hの開口2内の
キャリア載置板4の直上に配置される。昇降装置B(図
3参照)が作動され、移載装置A1 全体が下降される。
このようにして、ウェハキャリアCが、半導体製造装置
H内のキャリア載置板に載置される。一対のすくい板本
体9a,9b が退避されると、扉3が上昇して開口2が閉
塞され、ウェハキャリアCに収容されたウェハ(図示せ
ず)に各種の処理が施される。処理が終了した後、上記
した工程と逆の工程により、開口2からウェハキャリア
Cが取り出され、ロードポート装置Lに移載される。
【0041】次に、第2実施例の移載装置A2 について
説明する。この実施例は、従動側の第1及び第2の各ア
ーム13b',14b'の長さを異ならせた場合である。す
くい板Fが連続して水平移動されている場合、従動側の
アーム装置Dbは、上記した第1実施例の構成で何ら不
具合は生じない。しかし、従動側の第1及び第2の各ア
ーム13b,14b が等長であって、それらのアーム13
b,14b が重なった状態で停止され、その状態(思案状
態)から再び作動される場合、何らかの原因(多くは人
為的原因)で不具合が発生することがある。即ち、図1
6に示されるように、従動側の第1及び第2の各アーム
13b,14b が重なると、従動側の支点軸心J0b及び第
2軸心J2bは、平面視において同一位置に配置される。
ところが、従動側の各アーム13b,14b は旋回自在に
取付けられているため、この状態で、前記各アーム13
b,14b に何らかの外力が加わると、各アーム13b,1
4b が一体となったまま、支点軸心J0b及び第2軸心J
2bを中心として、前後方向に旋回される。各アーム13
b,14b が旋回された状態を、図13において一点鎖線
で示す。このままの状態で、更にすくい板Fが進退しよ
うとすると、各アーム装置Da,Db を損壊させるおそれ
がある。
【0042】しかし、第2実施例の移載装置A2 の場
合、図14及び図15に示されるように、従動側の第1
及び第2の各アーム13b',14b'の長さが異なってい
る。本実施例の場合、第1アーム13bの長さ47の方
が、第2アーム14bの長さ48よりも長い。このた
め、すくい板Fが水平移動して各アーム13b',14b'
が重なったときに、それらの支点軸心J0b及び第2軸心
2bは、平面視において、左右方向にずれた位置に配置
される。この結果、各アーム13b',14b'に何らかの
外力が加わっても、それらが旋回されるおそれはない。
【0043】本明細書で説明した実施例では、駆動側及
び従動側の各アーム13a,13b,14a,14b の長さ
は、それらが重なって、ロードポート装置Lの幅方向に
沿った位置に配置された場合であっても干渉しない長さ
である。しかし、第1アーム13aの旋回角度θ4 (図
12参照)を大きくすることによって、各アーム13a,
13b,14a,14b の長さを短くすることもできる。
【0044】また、本明細書では、アームが2本の場合
について説明したが、3本以上であっても構わない。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るウェハキャリアの移載装置
は、アーム装置を固定する駆動軸を、正面視におけるキ
ャリアID読取装置の側方で、しかも、平面視における
半導体製造装置の開口とキャリアID読取装置との間の
中間部に配置させたことを特徴としている。このため、
アーム装置を構成する複数本のアームが旋回する角度を
大きくすることができると共に、それらの長さを短くす
ることができる。この結果、アームとすくい板との連結
軸が、半導体製造装置内に侵入する侵入長を短くするこ
とができ、しかも、半導体製造装置の正面壁の切欠部の
大きさを最小にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の移載装置A1 を配設した
ロードポート装置Lが、半導体製造装置Hの正面壁1に
取付けられた状態の正面断面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく側面断面図である。
【図4】第1実施例の移載装置A1 の斜視図である。
【図5】駆動側のアーム装置Daの側面断面図である。
【図6】駆動側の第1及び第2の各アームを一直線にし
た状態の平面図である。
【図7】駆動側の第1及び第2の各アームを旋回させた
状態の平面図である。
【図8】すくい板Fの平面図である。
【図9】駆動側のすくい板本体9aの側面図である。
【図10】従動側のアーム装置Dbの側面断面図であ
る。
【図11】すくい板Fが後退端に配置された状態の平面
図である。
【図12】同じく、前進端に配置された状態の平面図で
ある。
【図13】半導体製造装置H内に、すくい板Fが侵入し
た状態の正面図である。
【図14】第1実施例の移載装置A1 を構成する第1及
び第2の各アーム13a,13b,14a,14b が重なった
状態の平面図である。
【図15】第2実施例の移載装置A2 の概略平面図であ
る。
【図16】第2実施例の移載装置A2 を構成する第1及
び第2の各アーム13a,13b',14a,14b'が重なっ
た状態の平面図である。
【図17】従来の移載装置A’の平面図である。
【図18】同じく、側面断面図である。
【符号の説明】
1,A2 :移載装置 C:ウェハキャリア CL:中心線 Da,Db :アーム装置 F:すくい板 H:半導体製造装置 L:ロードポート装置 R:キャリアID読取装置 V1,V2 :空間部(中空部) 2:開口 7:キャリア載置板(キャリア移載面) 13a,13b,13b':第1アーム 14a,14b,14b':第2アーム 16a:歯付軸(固定軸) 17a:モータ軸(駆動軸) 21a:第1連結軸 24a:第1歯付ベルト(確動ベルト機構) 27a:第2連結軸 31a:第2歯付ベルト(確動ベルト機構) 34a,34b :センサ 35a,35b :電線 36a,36b,37a,37b :電線収容孔(中空部) 38b :支点軸(連結軸) 39b :第1連結軸(連結軸) 41b :第2連結軸(連結軸) 42b,43b,44b :連通孔(中空部) 45a,45b :連結部(連結軸)
フロントページの続き Fターム(参考) 3F060 AA02 AA07 AA08 DA09 EB12 EC12 FA02 GA13 GB02 GB06 GB31 HA05 5F031 CA02 DA01 FA01 FA03 FA11 FA12 FA15 GA36 GA42 GA43 GA47 GA49 GA50 GA58 JA22 JA49 KA03 KA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードポート装置のキャリア移載面の最
    も手前側の部分に、キャリアID読取装置が幅方向に配
    設されて、すくい板の上昇、水平移動及び下降を、この
    順序で行って、垂直下方に搬送されて前記キャリア移載
    面に移載されたウェハキャリアを、半導体製造装置の手
    前側の開口を通過させて、前記半導体製造装置内に移載
    させる装置であって、 前記すくい板を水平移動させるアーム装置は、駆動軸に
    連結されるアームに多段に連結される複数本のアームを
    備え、前記駆動軸と同心の固定軸と、前記複数本のアー
    ムどうしを連結している各連結軸とを確動ベルト機構で
    連結して、前記複数本のアームの旋回により、前記すく
    い板を前後動のみさせる構成であって、 前記アーム装置を駆動する前記駆動軸を、正面視におい
    て、前記キャリアID読取装置の側方に配置し、しか
    も、平面視において、前記開口と前記キャリアID読取
    装置との間の中間部に配置させたことを特徴とするロー
    ドポート装置におけるウェハキャリアの移載装置。
  2. 【請求項2】 前記すくい板における左右方向の中心線
    に対してほぼ対称位置に、前記アーム装置とほぼ同一構
    成であって、該すくい板の前後動により駆動される従動
    アーム装置を設けて、前記すくい板を両端支持する構成
    にしたことを特徴とする請求項1に記載のロードポート
    装置におけるウェハキャリアの移載装置。
  3. 【請求項3】 前記従動アーム装置を構成するアーム、
    及びそれらの連結軸に連通する中空部を設けて、前記す
    くい板に設けられたセンサの電線を前記中空部に挿通し
    たことを特徴とする請求項2に記載のロードポート装置
    におけるウェハキャリアの移載装置。
  4. 【請求項4】 前記従動アーム装置を構成する2本のア
    ームの長さを異ならしめて、前記2本のアームが重なっ
    た際に、それらが一体となって旋回されることが防止さ
    れるように構成したことを特徴とする請求項2又は3に
    記載のロードポート装置におけるウェハキャリアの移載
    装置。
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