JP2001217253A - Soiウェーハ及び半導体単結晶ウェーハ並びにそれらの製造方法 - Google Patents

Soiウェーハ及び半導体単結晶ウェーハ並びにそれらの製造方法

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JP2001217253A
JP2001217253A JP2000021510A JP2000021510A JP2001217253A JP 2001217253 A JP2001217253 A JP 2001217253A JP 2000021510 A JP2000021510 A JP 2000021510A JP 2000021510 A JP2000021510 A JP 2000021510A JP 2001217253 A JP2001217253 A JP 2001217253A
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oxide film
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soi
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Nobuyoshi Fujimaki
延嘉 藤巻
Katsuichi Tachikawa
勝一 立川
Shinji Tanaka
伸次 田仲
Hajime Miyajima
元 宮島
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
Nagano Electronics Industrial Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Nagano Electronics Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PW並びにSOIウェーハの製造工程において
工程が短縮されるだけではなく研磨面における品質上の
悪化を回避することにあり、同時に製造されたPWやS
OIウェーハがその後の熱処理工程においても酸化膜耐
圧特性を高く維持することにあり、またSOIウェーハ
における張り合わせ界面にボイドを生じることなく製造
工程を短縮した半導体単結晶ウェーハ並びにSOIウェ
ーハ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】デバイスが形成される活性層部と、該活性
層部を支持する支持基板ウェーハ部と、該活性層部と該
支持基板ウェーハ部との間に介在された絶縁層とを有
し、該活性層部表面を主表面としかつ還元性雰囲気中で
熱処理を行ったSOIウェーハであって、該SOIウェ
ーハの主表面に酸化膜を形成した時の該酸化膜の絶縁破
壊強度が90%以上にわたって8MV/cm以上である
ことを特徴とするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体層、絶縁
層、支持基板が順次形成されたSOI(Semiconductor o
n Insulator)ウェーハ及び半導体単結晶棒から切り出
された半導体単結晶ウェーハに関する。
【0002】
【関連技術】近年、集積回路はその集積度を著しく増
し、それに伴い鏡面研磨された半導体単結晶ウェーハ表
面の平坦度や平滑度のような加工精度もより厳しい条件
が課されるようになった。しかも、性能・信頼性・歩留
まりの高い集積回路を得る為には、機械的な精度だけで
はなく、電気的な特性についても高いことが要請される
ようになった。中でもSOIウェーハについて言えば、
理想的な誘電体分離基板なので、主に移動通信機器や医
療機器関係で高周波、高速系デバイスとして利用され、
今後の大幅な需要拡大が予想されている。
【0003】SOIウェーハは、活性層部、絶縁膜、支
持基板が順次形成されされた構造となっている。その代
表的な製造方法を図13及び14を用いて説明する。S
OIウェーハ製造のスタートでは、半導体単結晶ウェー
ハ(以下これをPWと言うことがある)2枚を必要とす
る〔図14工程(2a)〕。この2枚のPWについては、
一般的な製造方法で得られたPWが用いられる。尚、支
持基板として、石英、サファイア等の絶縁基板を用いる
こともできる。
【0004】ここで、代表的な従来のPW製造方法を図
13に基いて説明すると、予め所定の導電型と抵抗率と
面方位となるようCZ法あるいはFZ法により成長され
たSi単結晶棒、例えばSi単結晶棒を、その引き上げ
方向の軸線を回転軸として円筒研削後、その軸線方向に
沿う円筒外周部に方位を示すための切削加工を施し、次
いでその軸線に対し垂直方向に切断して得られるスライ
スウェーハを、面取り、両面ラップ、ケミカルエッチン
グ等の加工を経てケミカルエッチドウェーハ(以下これ
をCWと言う)を得、該CWを鏡面加工することによっ
て製造される。
【0005】尚、これらの工程においては、洗浄や乾燥
等の工程が介在するほか、前記CWを鏡面研磨する前
に、ドナーキラー熱処理やサンドブラストのような、い
わゆるエクストリンシックゲッタリングを付与するため
の処理工程等が含まれる場合もあり、またウェーハ内部
に重金属不純物をゲッタリングする領域を形成するイン
トリンシックゲッタリングを付与するための処理工程等
が含まれる場合もある。
【0006】また、現状の鏡面研磨は、その研磨面に対
して遊離砥粒による機械的作用と、化学物質によるエッ
チング作用とを重複させながら研磨するメカノケミカル
研磨法が採用されており、この研磨法は通常、2〜3段
階に分けた工程で構成されている。すなわち、その工程
順に1次研磨〔図13工程(1b)〕、2次研磨〔図1
3工程(1c)〕(場合によっては3次研磨)、仕上げ
研磨〔図13工程(1d)〕と称し、この研磨の回を重
ねる毎に、研磨砥粒の粒度を細かくしたり、研磨布の硬
度を下げる等、研磨条件を緩和させながら、その段階毎
に研磨される鏡面部の平坦度や面粗さ等を低い値となる
ように条件を設定している〔図13の従来品PW
(1)〕。
【0007】次にSOIウェーハの一般的な製造方法を
説明する。上記製造方法により得られた2枚のPWを準
備し、一方のPW(ボンドウェーハといわれ、SOIの
活性層部となる)に埋め込み酸化(BOX)膜となる熱
酸化膜を形成し〔図14工程(2b)〕、もう一方の酸
化膜の無い清浄な表面を持つPW(ベースウェーハとい
われ、SOIの支持基板となる)と張り合わせて1枚と
し、結合強度を増すための熱処理が施され〔図14工程
(2c)〕、張り合わせたウェーハの活性層(半導体
層;主表面)となる側のSi単結晶を所定厚さになるま
で研削により除去し、ウェーハ外周部の未結合部分を剥
ぎ取りケミカルエッチングにより平滑化させ、メカノケ
ミカル研磨法により主表面側を2次研磨あるいは必要に
応じて1次研磨を行い〔図14工程(2e)〕、さらに
仕上げ研磨を行い〔図14工程(2f)〕、これらの鏡
面加工を行うことにより製造される。鏡面加工について
は、上述のPWと同様の研磨法を用いているが、より平
坦度・平滑度・活性層厚さ精度を高くするためには酸化
膜を形成したダミーウェーハを周囲に配置して荷重を軽
くして研磨速度を制御する方法を用いている。
【0008】尚、SOIウェーハの製造方法において、
SOI層中の不純物(ボロン)濃度を低減させたり〔特
開平10−84100号〕、SOI層中のCOP(Cryst
al Originated Particle)密度を低下させる〔特開平1
0−84101号〕目的でSOI基板を還元性雰囲気中
で加熱処理されることが知られている。
【0009】こうして、通常、PWやSOIウェーハの
面粗さは、RMS(2乗平均平方根粗さ)で0.2〜0.4
nm(WYKO社製WYKO−TOPO 3Dによる250μm×250μm
角の測定値であり、以下これをサザナミレベルと呼ぶこ
とがある。)のものが用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにPWや
SOIウェーハは、その結晶性や面粗さおよび純度に対
して厳しい規格が要求されている関係から、厳しく管理
されることが常識とされ、表面状態(平坦度、面粗さ、
異物汚染等)に関しては数段階の入念な鏡面研磨と洗浄
処理が施される。
【0011】しかしながら、入念な処理を行うことによ
り、生産性が低下し、研磨時間を長くするのに伴い平坦
度の悪化や原因不明の陥没(ピット)およびウェーハ周
辺部のダレや原因不明の周期的な凹凸が発生してしまう
問題があった。
【0012】また、デバイスを形成する過程において、
酸化膜形成やその酸化膜をエッチングする工程(犠牲酸
化工程)が必須であり、この工程が何回か繰り返される
とゲート絶縁膜破壊特性が劣化し、その結果、性能・信
頼性・歩留まりの高いデバイスが形成できなくなるとい
う問題があった。特にSOIウェーハにおいては、SO
I層中に混入した重金属不純物がBOX膜を透過して支
持基板ウェーハ側にゲッタリングできずに活性層中に蓄
積されていくので、PWに比べ顕著な酸化膜耐圧特性劣
化が生じてしまうという問題のあることがわかった。
【0013】尚、この犠牲酸化工程による絶縁膜破壊特
性の劣化は、I−V特性の中電界領域においてI−V曲
線が括れる(図15(b),(c)参照)という特徴を
有するものであり、通常の1次研磨した面のI−V特性
に見られる劣化(図15(a)参照)とは全く異なるも
のであることが新たに判明した。
【0014】さらに、SOIウェーハの製造開始の段階
〔図14工程(2b)〕で、工程を短縮させるために張
り合わせ前の表面が上述した1次研磨や2次研磨の状態
であるPWを用いると、張り合わせ処理を行ってもボイ
ドと呼ばれる未結合領域が多数できるので、不適である
こともわかっている。
【0015】本発明の目的は、PW並びにSOIウェー
ハの製造工程において工程が短縮されるだけではなく研
磨面における品質上の悪化を回避することにあり、同時
に製造されたPWやSOIウェーハがその後の熱処理工
程においても酸化膜耐圧特性を高く維持することにあ
り、またSOIウェーハにおける張り合わせ界面にボイ
ドを生じることなく製造工程を短縮した半導体単結晶ウ
ェーハ並びにSOIウェーハ及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のSO
Iウェーハの第1の態様は、デバイスが形成される活性
層部と、該活性層部を支持する支持基板ウェーハ部と、
該活性層部と該支持基板ウェーハ部との間に介在された
絶縁層とを有し、該活性層部表面を主表面とし、かつ還
元性雰囲気中で熱処理を行ったSOIウェーハであっ
て、該SOIウェーハ表面に酸化膜を形成した時の該酸
化膜の絶縁破壊強度が90%以上にわたって8MV/c
m以上であることを特徴とする。
【0017】本発明のSOIウェーハの第2の態様は、
デバイスが形成される活性層部と、該活性層部を支持す
る支持基板ウェーハ部と、該活性層部と該支持基板ウェ
ーハ部との間に介在された絶縁層とを有するSOIウェ
ーハであって、該活性層部を主表面としかつ該主表面に
機械的化学的鏡面研磨により研磨歪等の欠陥を意図的に
導入し、導入された該欠陥を雰囲気中で熱処理を行うこ
とによって除去し、該SOIウェーハの主表面に酸化膜
を形成した時の該酸化膜の絶縁破壊強度が90%以上に
わたって8MV/cm以上となることを特徴とする。
【0018】本発明の半導体単結晶ウェーハの第1の態
様は、半導体単結晶棒から切り出された半導体単結晶ウ
ェーハの主表面に機械的化学的鏡面研磨により研磨歪等
の欠陥を意図的に導入し、その後還元性雰囲気中で熱処
理を行って該欠陥を除去した後に、該半導体単結晶ウェ
ーハの主表面に酸化膜を形成した時の該酸化膜の絶縁破
壊強度が90%以上にわたって8MV/cm以上となる
ことを特徴とする。
【0019】本発明のSOIウェーハの第3の態様は、
張り合わせ前のデバイスが形成される活性層部となるボ
ンドウェーハ及びまたは張り合わせ前の活性層部を支持
する支持基板ウェーハ部となるベースウェーハとして、
上記した本発明の半導体単結晶ウェーハの第1の態様の
ものを使用することを特徴とする。
【0020】本発明の半導体単結晶ウェーハまたはSO
Iウェーハにおいては、主表面に1000℃、90分の
湿式酸化を行った後、この時に形成された約400nm
の酸化膜を除去し、該主表面に再度酸化膜を形成した時
の該酸化膜の絶縁破壊強度が90%以上にわたって8M
V/cm以上となるのが好ましい。
【0021】本発明の半導体単結晶ウェーハまたはSO
Iウェーハにおいては、主表面のサザナミレベルがWY
KOによる測定でRMS0.4nm以下であり、且つ該
主表面に50nmの酸化膜を形成した時の該酸化膜のパ
ーティクル数が0.12μm以上のサイズの合計で30
0ケ/6インチウェーハ以下とすることが可能となる。
【0022】本発明のSOIウェーハの製造方法は、デ
バイスが形成される活性層部と、該活性層部を支持する
支持基板ウェーハ部と、該活性層部と該支持基板ウェー
ハ部との間に介在された絶縁層とを有し、主表面である
該活性層部表面に酸化膜を形成した時の酸化膜の絶縁破
壊強度が該主表面の95%以上にわたって4MV/cm〜
6MV/cmであるSOIウェーハに対して還元性雰囲気
中で熱処理を行い、この熱処理後の該主表面に酸化膜を
形成した時の該酸化膜の絶縁破壊強度が該主表面の90
%以上にわたって8MV/cm以上であるSOIウェーハ
を製造することを特徴とする。
【0023】本発明のSOIウェーハの製造方法におい
ては、上記主表面に機械的化学的鏡面研磨により研磨歪
や欠陥等を導入した後、上記還元性雰囲気中で熱処理を
行うのが好適である。また、前記した本発明の半導体単
結晶ウェーハを上記活性層部及び/又は上記支持基板ウ
ェーハ部として用いるのが好ましい。
【0024】本発明の半導体単結晶ウェーハの製造方法
は、主表面に酸化膜を形成した時の酸化膜の絶縁破壊強
度が該主表面の95%以上にわたって4MV/cm〜6M
V/cmである半導体単結晶ウェーハに対して還元性雰囲
気中で熱処理を行うことによって、この熱処理後の該主
表面に酸化膜を形成した時の該酸化膜の絶縁破壊強度が
該主表面の90%以上にわたって8MV/cm以上である
半導体単結晶ウェーハを製造することを特徴とする。
【0025】本発明の半導体単結晶ウェーハの製造方法
においては、上記主表面に機械的化学的鏡面研磨により
研磨歪や欠陥等を導入した後、上記還元性雰囲気中で熱
処理を行うのが好適である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明するが、本発明の技術思想から逸脱し
ない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
【0027】図1は、本発明の半導体単結晶ウェーハの
製造方法を示す工程図である。同図において図13に示
した従来手法と同様にして、半導体単結晶棒からCWを
得、このCWに対し1次研磨、又は必要に応じて2次研
磨を施してPWとする。このPWの主表面には研磨工程
において研磨歪や結晶欠陥等の欠陥が導入されている。
このPWの主表面に酸化膜を50nm形成した時の酸化
膜の絶縁破壊強度は、特に1次研磨のPWでは該主表面
のほぼ100%が4〜6MV/cmである。
【0028】ついで、このPWに対して還元性雰囲気中
で熱処理を行い、これによって該主表面の欠陥が除去さ
れる。この熱処理は、例えば、水素ガス又は水素ガス含
有雰囲気中で1200℃程度の温度で30分以上4時間
以内熱処理を施すことによって行なわれる。この熱処理
は、一般に水素アニールと称され、本明細書においても
必要に応じてこの用語を用いる。
【0029】図2は、本発明のSOIウェーハの製造方
法を示す工程図である。同図において、前述した図14
の製造方法の工程(2a)〜工程(2e)までは同様で
あるので、再度の説明は省略する。但し、工程(2a)
においては、いずれか一方、または両方のウェーハ共1
次研磨または2次研磨上がりで水素アニールした表面で
もよい。ここで作製されたSOIウェーハの主表面には
研磨工程において研磨歪や結晶欠陥等の欠陥が導入され
ている。このSOIウェーハの主表面に酸化膜を50n
m形成した時の酸化膜の絶縁破壊強度は、特に1次研磨
のSOIウェーハでは該主表面のほぼ100%が4〜6
MV/cmである。
【0030】本発明のSOIウェーハの製造方法におい
ては、仕上げ研磨〔図14の工程(2f)〕を行うこと
なく、水素アニール〔工程(2g)〕を行う。この水素
アニールの処理条件も上述した条件と同様に行えばよ
い。
【0031】この水素アニールを行ったSOIウェーハ
の主表面に1000℃、90分の湿式酸化法により約4
00nmの酸化膜を形成した後、この時に形成された酸
化膜を除去した主表面に再度酸化膜を50nm形成した
時の該酸化膜の絶縁破壊強度が該主表面の90%、好ま
しくは95%以上に渡って8MV/cm以上とすること
ができ、研磨面における品質上の劣化を防ぐとともに酸
化膜耐圧特性を高く維持することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例をあげて説明する。こ
れらの実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈す
べきものでないことはいうまでもない。
【0033】まず、実施例及び比較例で用いた試験用サ
ンプルの製造方法及び評価方法等について説明する。
【0034】(1)PWおよびSOIウェーハの作製。 PWの素材として、窒素ドープFZ法により作製された
CW(面方位:<100>、導電型:p、直径:6イン
チ、抵抗率:約75Ωcm)とCZ法により作製されたCW
(面方位:<100>、導電型:p、直径:6インチ、
抵抗率:約12.5Ωcm)が準備された。また、SO
Iウェーハの素材として、SOI層(=活性層)側のボ
ンドウェーハに前記FZあるいはCZのPWが用いら
れ、BOX膜厚さが2.0μm、ベースウェーハにCZ
法により作製されたPW(直径:6インチ、面方位:<
100>、導電型:n型、抵抗率:0.001〜0.02
Ωcm)を用いた構造とし、SOI層部を研削・ケミカ
ルエッチングしてSOI層厚さを約10μmとしたウェ
ーハも準備された。
【0035】表1は、各鏡面研磨における条件をまとめ
て示したものである。これらのPWまたはSOIウェー
ハについて、1次研磨をA1、2次研磨をB1またはB
2、仕上げ研磨をC1またはC2として、5水準の研磨
加工が施された。
【0036】
【表1】
【0037】表2及び3は各種の鏡面研磨および水素ア
ニール条件によって作製されたPWおよびSOIウェー
ハの製造条件を示す一覧表で、各サンプルの要点は次の
通りである。また、表中、縦項目は表1記載の各研磨条
件を、横項目は水素アニールの有無を意味する。
【0038】水素アニール有とは、研磨上がり(熱処理
無し)状態のウェーハを1200℃、1時間、水素雰囲
気中で熱処理したことを意味する。また、表2及び3に
おいて、( )内は各々の条件で研磨・水素アニールさ
れたサンプル名を略字で示してある。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】尚、SOIウェーハについては、次のサン
プルも準備した。SOIウェーハの素材として、表2の
BIH(実施例2)のウェーハを用意し、ボンドウェー
ハまたはベースウェーハのいずれか一方あるいは両方共
に用いることにし、次いで、これらの組み合わせで張り
合わせ、結合処理後研削してSOI層部を形成した。S
OIウェーハ表面の研磨条件として、BIとCI研磨上
がりのサンプルが作製され、水素アニールを施したサン
プル(実施例7〜12)と施さないサンプル(比較例1
5〜20)が準備された。
【0042】(2)評価フロー まず、1000℃、90分の湿式酸化法により約400
nmの酸化膜を形成した(以下、これを犠牲酸化と呼
ぶ)後、この時に形成された酸化膜を除去したサンプル
を準備した(以下、この状態を犠牲酸化処理と呼ぶ)。
ここで、研磨上がりと犠牲酸化処理の状態のサンプルが
準備できたことになる。次に、研磨上がりのサンプルに
ついては、研磨上がりの表面状態を調査するために、W
YKOにてサザナミレベルと日立電子エンジニアリング
社製LS−6020(フォトマル電圧400V)にてヘ
イズレベルを測定した。
【0043】次に、サンプル表面を清浄化するための洗
浄を施し、引き続き800℃、60分、ウェット酸化雰
囲気中で約50nmのゲート酸化膜を形成し、引き続き
窒素雰囲気中で1時間熱処理を施した。ゲート酸化膜が
形成された状態で、同じく日立電子エンジニアリング社
製LS−6000(フォトマル電圧700V)により
0.12μm以上のパーティクルとヘイズレベルを測定
した。その後、後記する(3)で述べるごとく、MOS
ダイオードを作製し、後記する(4)で述べるごとく、
ゲート酸化膜の絶縁破壊特性を測定した。但し、ヘイズ
レベルとパーティクルの測定に際し、ウェーハ周辺部5
mmの領域は除外された。
【0044】(3)MOSダイオード作製 MOSダイオード作製について、ゲート酸化膜形成後は
次の通りである。電極パターンを形成するために、この
時に形成されたシリコン酸化膜上に低圧化学気層成長
(LP−CVD)法により約300nmのポリシリコン
膜を形成し、POCl3バブリング法によりポリシリコ
ン膜にリンをドープし、フォトリソ工程を通してドライ
エッチングにより余分なポリシリコンを除去した。さら
に、ボディコンタクト部を形成するために、電極パター
ンのフォトレジストを残したままボロンイオンを1x1
15/cm2打ち込み、イオン打ち込みされたフォトレ
ジストはアッシャーにより表層部を剥離された後、硫酸
過水により完全剥離された。電極用ポリシリコン膜とボ
ディコンタクト用イオン打ち込み部の活性化のために、
900℃、窒素中30分の熱処理を施し、この時ポリシ
リコン膜のシート抵抗が約25Ω/□cmの導電膜とな
った。
【0045】その後、電極用ポリシリコン膜とボディコ
ンタクト部とを完全絶縁するために、テトラエチルオル
トシリケート(TEOS)により層間絶縁膜を形成し
た。フォトリソ工程を通してバッファードフッ酸(BH
F)により酸化膜を部分除去してコンタクト窓開け部を
形成し、オーミックコンタクトを取るためにアルミ(C
u5%を含む)スパッタリングによりアルミを堆積させ
て、フォトリソ工程を通しアルミエッチ液により余分な
アルミを除去した。最後に、水素シンター(400℃、
水素3%、窒素97%、30分)を施した。
【0046】(4)ゲート酸化膜の絶縁破壊特性 絶縁破壊特性の測定は、ステップ電圧法により、掃引速
度:1V/0.5秒、ゲート面積:8mm2、判定電流
値:8×10-5Amp.(=1×10-3Amp./c
2)、印加電圧の極性は正または負を入力条件として
行った。また、この測定における逆バイアス、即ち導電
型がPのシリコンに対し正の電圧極性を印加する際に
は、光を照射した。サンプル1枚当たり100個のMO
Sダイオードについて絶縁破壊特性を測定した。
【0047】(実施例1〜3および比較例1〜7)WY
KOによるサザナミレベルについては、研磨上がりの表
面状態を調査するために測定し、FZのPW表面のもの
を図3に示す(図中の記号はウェーハ内の測定位置、○
は中心、*はR(半径)/2、×はエッジから10mm
を表す)。また、LS−6020によるヘイズレベルに
ついては、PW表面のものを図4に示す(図中の記号は
測定結果、○は平均値、+は最大値、━は最小値を表
す)。いずれのウェーハも表面の平坦度や平滑度は、A
IA、BIA、BIIA(比較例1〜3)では、デバイス
を作製するための規格からはずれていることがわかる。
尚、CIA、CIIA(比較例4、5)は、RMSが0.
4nm以下であり従来の製品における研磨面状態となっ
ている。
【0048】また、各研磨上がりで水素アニールを施し
たサンプルについて、図示しないが、RMSがAIH
(実施例1)では0.4nm近く、BIH(実施例2)
とBIIH(実施例3)では0.4nm以下となってい
る。尚、CZのPWでも同様の結果となっている。
【0049】ゲート酸化膜のLS−6000による0.
12μm以上のサイズのパーティクル数について、FZ
のPW(実施例1〜3及び比較例1〜7)の場合を図5
に示す。また、ゲート酸化膜のLS−6000によるヘ
イズレベルについて、同様にFZのPW(実施例1〜3
及び比較例1〜7)の場合を図6に示す。
【0050】図5及び図6において、AIA(比較例
1)、BIA(比較例2)、BIIA(比較例3)の3サ
ンプルについては、パーティクル数が多すぎてマッピン
グが不完全となり(図中○)、ヘイズレベルは検出上限
となった。また、犠牲酸化処理有りのサンプル(図中
△)も同様であった。
【0051】一方、水素アニール有りのサンプル(図中
□)AIH(実施例1)、BIH(実施例2)、BIIH
(実施例3)では、CIA(比較例4)サンプルよりや
や高めの結果ではあるが、かなり改善されたことがわか
る。また、水素アニールを施しさらに犠牲酸化処理有り
のサンプル(図中◇)も同様であった。これらの結果
は、表面のマイクロラフネスがパーティクル数やヘイズ
レベルに反映した結果であり、水素アニールには表面平
坦化効果があるためと考えられる。
【0052】一方、CZのPWの結果については、図示
しないが、CIA(比較例4)とCIIA(比較例5)の
0.12μm以上のサイズのパーティクル数は500〜
1000ケとなっており、COP欠陥の影響が反映され
ているが、他のサンプルについてはFZのPWと同様の
結果になっている。
【0053】以上の結果をまとめると、AI、BI、B
II研磨の末尾記号Aのサンプル(比較例1〜3)で平坦
度平滑度が悪化しているが、水素アニール後の末尾記号
Hのサンプル、即ち実施例1〜3では、その平坦度及び
平滑度がCIA(比較例4)とCIIAサンプル(比較例
5)のレベル近くまで改善しているのがわかる。
【0054】ゲート酸化膜の絶縁破壊特性について、F
ZのPW(実施例1〜3及び比較例1〜7)の場合を図
7に示す。AIAサンプル(比較例1)においては、I
−V特性カーブを見ると中電界領域、即ち4〜6MV/
cmあたりで一気に絶縁破壊を引き起こし(図15
(a)参照)、全面Bモード(3〜8MV/cm)不良
となった。一方、水素アニール有りでは、ほぼ100%
Cモード(>8MV/cm)に回復した。これは、A
I研磨上がりの状態(比較例1)では研磨歪みや研磨に
よる欠陥が残留したために絶縁破壊特性に影響を与えた
が、AI研磨上がりに水素アニールを施す(実施例1)
と表面が若干除去されることにより研磨歪みや欠陥が消
失し、同時に研磨歪みや欠陥にゲッタされていた重金属
不純物も除去されて絶縁破壊特性が改善されたと考えら
れる。
【0055】但し、I−V特性における絶縁破壊前のリ
ーク電流に注目すると、CI、CII研磨サンプル(比較
例4、5)で犠牲酸化処理や水素アニールすると若干の
括れが見られるような劣化(図15(b)参照)が起き
ることもあったが、AI、BI、BII研磨の3条件では
全くみられなかった。このことは、研磨歪みや欠陥にゲ
ッタされていた重金属不純物が仕上げ研磨によりウェー
ハ内部に浸透していき、その後の熱処理で除去仕切れな
いため、あるいは仕上げ研磨による表面状態では研磨歪
みや欠陥等の影響がないために熱処理中の重金属不純物
汚染に対し敏感になっているのかもしれない。
【0056】また、AIH(実施例1)、BIH(実施
例2)、BIIH(実施例3)のサンプルでは、犠牲酸化
処理後も酸化膜耐圧特性が安定しているのがわかる。
【0057】一方、CZのPWの結果については、図示
しないが、CIA(比較例4)とCIIA(比較例5)の
絶縁破壊特性が30〜50%のCモード率となってお
り、COP欠陥の影響が反映されているが、他のサンプ
ルについてはFZのPWと同様の結果になっている。
【0058】以上の結果をまとめると、CIとCII研磨
は犠牲酸化処理や水素アニールにより電気特性が悪化す
ることがあるために不適であり、AI、BI、BII研磨
は水素アニール後安定かつ改善しているのがわかる。
【0059】(実施例4〜6および比較例8〜14)W
YKOによるサザナミレベルについては、ここでも、研
磨上がりの表面状態を調査するために測定し、FZのS
OIウェーハ表面のものを図8に示す(図中の記号はウ
ェーハ内の測定位置、○は中心、*はR(半径)/2、
×はエッジから10mmを表す)。また、LS−602
0によるヘイズレベルについては、SOIウェーハ表面
のものを図9に示す(図中の記号は測定結果、○は平均
値、+は最大値、━は最小値を表す)。
【0060】いずれのウェーハも表面の平坦度や平滑度
は、AIA、BIA、BIIA(比較例8〜10)では、
デバイスを作製するための規格からはずれていることが
わかる。尚、CIIA(比較例12)では、研磨荷重が軽
すぎて平らにしきれなかったところがあったため、若干
悪くなったものと考えられる。また、CZのSOIウェ
ーハでも同様の結果となっている。
【0061】また、各研磨上がりで水素アニールを施し
たサンプルについて、図示しないが、RMSがAIH
(実施例1)では0.4nm近く、BIH(実施例2)
とBIIH(実施例3)では0.4nm以下となってい
る。
【0062】尚、CZのSOIウェーハでも同様の結果
となっている。
【0063】ゲート酸化膜のLS−6000による0.
12μm以上のパーティクル数について、FZのSOI
ウェーハ(実施例4〜6及び比較例8〜14)の場合を
図10に示す。また、ゲート酸化膜のLS−6000に
よるヘイズレベルについて、SOIウェーハ(実施例4
〜6及び比較例8〜14)の場合を図11に示す。
【0064】図10及び図11において、AIA(比較
例8)、BIA(比較例9)、BIIA(比較例10)の
3サンプルについては、PWの場合と同様にパーティク
ル数が多すぎてマッピングが不完全となり(図中○)、
ヘイズレベルは検出上限となった。また、犠牲酸化後
(図中△)も同様であった。一方、水素アニール(図中
□)を施したAIH(実施例4)、BIH(実施例
5)、BIIH(実施例6)では、CIA(比較例10)
サンプルよりやや高めの結果に改善された。これらの結
果は、PWの場合と同様に表面のマイクロラフネスがパ
ーティクル数やヘイズレベルに反映した結果であり、水
素アニールには表面平坦化効果があるためと考えられ
る。
【0065】一方、CZのSOIウェーハの結果につい
ては、図示しないが、CIA(比較例4)とCIIA(比
較例5)ではCOP欠陥の影響が反映されているので、
0.12μm以上のサイズのパーティクル数は500〜
1000ケ、絶縁破壊強度もCモード率30〜50%程
度となったが、他のサンプルについてはFZのSOIウ
ェーハと同様の結果になっている。
【0066】以上の結果をまとめると、AI、BI、B
II研磨の末尾記号Aのサンプル(比較例8〜10)で平
坦度平滑度が悪化しているが、水素アニール後の末尾記
号Hのサンプル、即ち実施例4〜6では、その平坦度及
び平滑度がCIA(比較例11)サンプルのレベル近く
まで改善しているのがわかる。
【0067】ゲート酸化膜の絶縁破壊特性について、S
OIウェーハ(実施例4〜6及び比較例8〜14)の場
合を図12に示す。
【0068】AIA(比較例8)サンプルにおいて、S
OIウェーハ全面がBモード(3〜8MV/cm)不良
となった。また、AIAサンプルのI−V特性について
はPWの場合と同様であった。(図15(a)参照)。
一方、水素アニールを施すことによりほぼ100% C
モード(>8MV/cm)に回復した。これは、AI研
磨上がりでは研磨歪みや研磨による欠陥が残留したため
に絶縁破壊特性に影響を与えたが、犠牲酸化や水素アニ
ールのような熱処理により表面が若干除去されることに
より研磨歪みや欠陥が消失して絶縁破壊特性が改善され
たと考えられる。
【0069】但し、CIA(比較例11)、CIIA(比
較例12)サンプルで犠牲酸化処理すると顕著な劣化が
みられた。また、I−V特性における絶縁破壊前のリー
ク電流に注目すると、中電界領域においてI−V曲線が
括れる特徴的な増加がみられた(図15(c))が、A
I、BI、BII研磨の3条件については全くみられなか
った。このことは、研磨歪みや欠陥にゲッタされていた
重金属不純物が仕上げ研磨によりウェーハ内部に浸透し
ていき、その後の熱処理で除去仕切れないため、あるい
は仕上げ研磨により研磨歪みや欠陥等の影響がないため
に熱処理中の重金属不純物汚染に対し敏感になっている
とも考えられ、特にSOI構造の場合はSiとBOX酸
化膜との熱膨張係数の違いによる内部応力が重金属不純
物を蓄積し易くなっており且つ仕上げ研磨の表面状態で
はより吸収し易くなっているとも考えられる。
【0070】以上の結果をまとめると、CIとCII研磨
は犠牲酸化処理した後絶縁破壊特性が悪化するために不
適であり、AI、BI、BII研磨に水素アニールを施す
と犠牲酸化処理しても安定して良いのがわかる。
【0071】従って、以上の結果を総合するとAI、B
IまたはBII研磨+水素アニールが好適であることが判
明した。また、AI研磨では水素アニールを施して、絶
縁破壊強度を回復させられるが、平坦度をCIまたはC
II研磨レベルにまで回復させきれないので、好ましくは
BIまたはBII研磨+水素アニールが好適である。
【0072】(実施例7〜12および比較例15〜2
0)結果は図示しないが、ヘイズレベル、サザナミレベ
ル、ゲート酸化膜上からのパーティクル測定について
は、前述のPWやSOIウェーハの結果と同様となっ
た。また、ゲート酸化膜の絶縁破壊特性については、い
ずれのサンプル(実施例7〜12及び比較例15〜2
0)においても犠牲酸化処理有無にかかわらず良好な結
果が得られた。研磨工程で研磨歪等の欠陥を導入した後
水素アニールして欠陥除去・表面平坦化したウェーハ
を、ボンドウェーハあるいはベースウェーハとして用い
ること自体が良好な結果を齎したと考えられる。尚、S
OI層部を形成した後、仕上げ研磨をせずに水素アニー
ルしたサンプル(実施例7〜12)について、張り合わ
せ面におけるボイド不良は検出されず、また、製造工程
は仕上げ研磨まで行った製造工程に比べてスループット
が非常に高く効率的であると言える。
【0073】
【発明の効果】以上に述べたごとく、本発明によれば、
半導体単結晶ウェーハ並びにSOIウェーハの製造工程
において工程が短縮されるだけではなく、研磨面におけ
る品質上の悪化を回避すると同時にその後の犠牲酸化処
理においても、酸化膜耐圧特性を高く維持した半導体単
結晶ウェーハ並びにSOIウェーハを得ることができ
る。また、SOIウェーハにおいては、特に仕上げ研磨
は毎葉式なのでこれを水素アニールによりバッチ(10
0枚単位)処理することにより、生産性が大幅に向上
し、素子作製工程における酸化膜耐圧特性を高く維持す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体単結晶ウェーハの製造方法を
示す工程図である。
【図2】 本発明のSOIウェーハの製造方法を示す工
程図である。
【図3】 比較例1〜5におけるPW面のWYKOによ
るサザナミレベルを示すグラフである。
【図4】 比較例1〜5におけるPW表面のLS−60
20によるヘイズレベルを示すグラフである。
【図5】 実施例1〜3と比較例1〜7におけるPWの
ゲート酸化膜のLS−6000によるパーティクルカウ
ント数(0.12μm以上)を示すグラフである。
【図6】 実施例1〜3と比較例1〜7におけるPWの
ゲート酸化膜のLS−6000によるヘイズレベルを示
すグラフである。
【図7】 実施例1〜3と比較例1〜7におけるPWの
ゲート酸化膜の絶縁破壊特性を示すグラフである。
【図8】 比較例8〜12におけるSOIウェーハ表面
のWYKOによるサザナミレベルを示すグラフである。
【図9】 比較例8〜12におけるSOIウェーハ表面
のLS−6020によるヘイズレベルを示す図である。
【図10】 実施例4〜6と比較例8〜14におけるS
OIウェーハのゲート酸化膜のLS−6000によるパ
ーティクルカウント数(0.12μm以上)を示すグラ
フである。
【図11】 実施例4〜6と比較例8〜14におけるS
OIウェーハのゲート酸化膜のLS−6000によるヘ
イズレベルを示すグラフである。
【図12】 実施例4〜6と比較例8〜14におけるS
OIウェーハのゲート酸化膜の絶縁破壊特性を示すグラ
フである。
【図13】 従来の半導体単結晶ウェーハの製造方法を
示す工程図である。
【図14】 従来のSOIウェーハの製造方法を示す工
程図である。
【図15】 従来の(a)1次研磨上りの半導体単結晶
ウェーハ、(b)仕上げ研磨後犠牲酸化処理した半導体
単結晶ウェーハ、(c)仕上げ研磨後犠牲酸化処理した
SOIの各場合のI−V特性の一例を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 勝一 長野県更埴市大字屋代1393番地 長野電子 工業株式会社内 (72)発明者 田仲 伸次 長野県更埴市大字屋代1393番地 長野電子 工業株式会社内 (72)発明者 宮島 元 長野県更埴市大字屋代1393番地 長野電子 工業株式会社内 Fターム(参考) 5F043 AA02 BB01 DD12 DD16 FF07 GG10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デバイスが形成される活性層部と、該活
    性層部を支持する支持基板ウェーハ部と、該活性層部と
    該支持基板ウェーハ部との間に介在された絶縁層とを有
    し、該活性層部表面を主表面としかつ還元性雰囲気中で
    熱処理を行ったSOIウェーハであって、該SOIウェ
    ーハの主表面に酸化膜を形成した時の該酸化膜の絶縁破
    壊強度が90%以上にわたって8MV/cm以上である
    ことを特徴とするSOIウェーハ。
  2. 【請求項2】 デバイスが形成される活性層部と、該活
    性層部を支持する支持基板ウェーハ部と、該活性層部と
    該支持基板ウェーハ部との間に介在された絶縁層とを有
    し、該活性層部表面を主表面としかつ該主表面に機械的
    化学的鏡面研磨により研磨歪や欠陥を導入した後に還元
    性雰囲気中で熱処理を行ったSOIウェーハであって、
    該SOIウェーハの主表面に酸化膜を形成した時の該酸
    化膜の絶縁破壊強度が90%以上にわたって8MV/c
    m以上であることを特徴とするSOIウェーハ。
  3. 【請求項3】 半導体単結晶棒から切り出された半導体
    単結晶ウェーハの主表面に機械的化学的鏡面研磨により
    研磨歪や欠陥を導入し、その後還元性雰囲気中で熱処理
    を行った半導体単結晶ウェーハであって、該半導体単結
    晶ウェーハの主表面に酸化膜を形成した時の該酸化膜の
    絶縁破壊強度が90%以上にわたって8MV/cm以上
    であることを特徴とする半導体単結晶ウェーハ。
  4. 【請求項4】 デバイスが形成される活性層部と、該活
    性層部を支持する支持基板ウェーハ部と、該活性層部と
    該支持基板ウェーハ部との間に介在された絶縁層とを有
    したSOIウェーハにおいて、請求項3に記載された半
    導体単結晶ウェーハを該活性層部及び/又は該支持基板
    ウェーハ部として用いることを特徴とするSOIウェー
    ハ。
  5. 【請求項5】 1000℃、90分の湿式酸化を行った
    後、この時に形成された酸化膜を除去し、該主表面に酸
    化膜を再度形成した時の該酸化膜の絶縁破壊強度が90
    %以上にわたって8MV/cm以上であることを特徴と
    する請求項1、2または4記載のSOIウェーハ。
  6. 【請求項6】 主表面の面粗さがRMSで0.4nm以
    下であり、且つ該主表面に50nmの酸化膜を形成し、
    該酸化膜表面上からパーティクルカウンタで測定した時
    のパーティクルカウント数が0.12μm以上であるサ
    イズのものの合計で300ケ/6インチウェーハ以下で
    あることを特徴とする請求項1、2または4記載のSO
    Iウェーハ。
  7. 【請求項7】 1000℃、90分の湿式酸化を行った
    後、この時に形成された酸化膜を除去し、該主表面に酸
    化膜を再度形成した時の該酸化膜の絶縁破壊強度が90
    %以上にわたって8MV/cm以上であることを特徴と
    する請求項3記載の半導体単結晶ウェーハ。
  8. 【請求項8】 主表面の面粗さがRMSで0.4nm以
    下であり、且つ該主表面に50nmの酸化膜を形成し、
    該酸化膜表面上からパーティクルカウンタで測定した時
    のパーティクルカウント数が0.12μm以上であるサ
    イズのものの合計で300ケ/6インチウェーハ以下で
    あることを特徴とする請求項3記載の半導体単結晶ウェ
    ーハ。
  9. 【請求項9】 デバイスが形成される活性層部と、該活
    性層部を支持する支持基板ウェーハ部と、該活性層部と
    該支持基板ウェーハ部との間に介在された絶縁層とを有
    し、主表面である該活性層部表面に酸化膜を形成した時
    の該酸化膜の絶縁破壊強度が該主表面の95%以上にわ
    たって4MV/cm〜6MV/cmであるSOIウェーハに
    対して還元性雰囲気中で熱処理を行い、この熱処理後の
    該主表面に酸化膜を形成した時の該酸化膜の絶縁破壊強
    度が該主表面の90%以上にわたって8MV/cm以上で
    あるSOIウェーハを製造することを特徴とするSOI
    ウェーハの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記主表面に機械的化学的鏡面研磨に
    より研磨歪や欠陥を導入した後、前記還元性雰囲気中で
    熱処理を行うことを特徴とする請求項9記載のSOIウ
    ェーハの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項3記載の半導体単結晶ウェーハ
    を前記活性層部及び/又は前記支持基板ウェーハとして
    用いることを特徴とする請求項9又は10記載のSOI
    ウェーハの製造方法
  12. 【請求項12】 主表面に酸化膜を形成した時の酸化膜
    の絶縁破壊強度が該主表面の95%以上にわたって4M
    V/cm〜6MV/cmである半導体単結晶ウェーハに対し
    て還元性雰囲気中で熱処理を行うことによって、この熱
    処理後の該主表面に酸化膜を形成した時の該酸化膜の絶
    縁破壊強度が該主表面の90%以上にわたって8MV/
    cm以上である半導体単結晶ウェーハを製造することを特
    徴とする半導体単結晶ウェーハの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記主表面に機械的化学的鏡面研磨に
    より研磨歪や欠陥等を導入した後、前記還元性雰囲気中
    で熱処理を行うことを特徴とする請求項12記載の半導
    体単結晶ウェーハの製造方法。
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