JP2001216310A - 物件検索装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規の物件の登録における労力や煩雑さを解
消すること。 【解決手段】 検索条件を入力可能な入力装置９.１０
と、予め物件情報が登録された記憶装置３と、前記入力
された検索条件に該当する物件の情報を表示する表示装
置８と、を少なくとも有し、前記入力された検索条件に
該当する物件を検索して該物件の情報を表示する物件検
索装置において、検索対象領域において存在する各生活
関連施設の位置または各生活関連施設の位置情報の少な
くとも一方が記録された地図データベースが前記記憶装
置３に記録され、且つ物件の登録時において入力された
該物件の位置情報に基づき、その物件の周囲に存在する
各生活関連施設までの距離や所要時間の算出を行う距離
算出手段２０を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術の分野】本発明は、日々刻々と変化
する不動産物件の中から、利用者が希望する物件を迅速
かつ簡便に検索することのできる物件検索装置、特に
は、これら日々刻々と変化する不動産物件の入力等にお
ける労力を大幅に低減することのできる物件検索装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、これら不動産等の物件検索装置と
しては、コンピュータ等に各物件の詳細な情報、価格や
家賃、間取りや面積等の情報を登録し、お客の要望する
価格や家賃、間取りや面積の各条件を入力して、その条
件に合致したものを検索、表示させるものがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一方、近年においては
生活環境への関心の高さを反映して、価格や家賃、間取
りや面積等の情報に加えて、生活関連施設、例えば保育
園や学校等の教育施設や、スーパーやコンビニ等の買い
物施設や、市役所や出張所等の行政施設や、公園や運動
場等のレクレーション施設等が近くに存在するか等の生
活環境の良さがより重要視されるようになってきてお
り、これに対応する目的で、新たな物件を登録する際に
は、その周辺の各生活関連施設までの距離や所要時間等
をも登録しておく必要があるが、登録する多数の物件の
各々について、その周辺にある各生活関連施設までの距
離や所要時間を調べたりするには、多大な労力が必要に
なってしまうばかりか、これら生活関連施設の数は前述
のように多数の種類があるため、登録するデータ量が多
くなって登録の作業自体が煩雑なものとなってしまうと
いう問題があった。

【０００４】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、前述のような新規の物件の登録にお
ける労力や煩雑さを解消することのできる物件検索装置
を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の物件検索装置は、検索条件を入力可能
な入力装置と、予め物件情報が登録された記憶装置と、
前記入力された検索条件に該当する物件の情報を表示す
る表示装置と、を少なくとも有し、前記入力された検索
条件に該当する物件を検索して該物件の情報を表示する
物件検索装置において、検索対象領域において存在する
各生活関連施設の位置または各生活関連施設の位置情報
の少なくとも一方が記録された地図データベースが前記
記憶装置に記録され、且つ物件の登録時において入力さ
れた該物件の位置情報に基づき、その物件の周囲に存在
する各生活関連施設までの距離や所要時間の算出を行う
距離算出手段を具備することを特徴としている。この特
徴によれば、前記距離算出手段が登録されている各物件
と各生活関連施設との距離や所要時間を自動的に算出す
ることにより、新規の物件を登録する際において、その
物件と各生活関連施設との距離や所要時間を調査した
り、これら距離や所要時間を登録する作業の煩雑さを解
消することができる。

【０００６】本発明の物件検索装置は、前記距離算出手
段は、前記検索対象領域内の任意の地点と既に前記記憶
装置に登録されている物件との距離または所要時間の算
出を実施可能とされていることが好ましい。このように
すれば、検索対象領域内の任意の地点として例えば職場
等の位置を指定することにより、職場から物件までの距
離や所要時間を把握できる。

【０００７】本発明の物件検索装置は、前記入力装置に
おいては、物件から各生活関連施設または前記任意の地
点から物件までの距離や所要時間の希望条件を入力可能
とされており、前記表示装置には、入力された希望条件
に対する一致度が高い物件から順次低い物件へと順序立
てて各物件が並べ替えて表示されるようになっているこ
とが好ましい。このようにすれば、利用者は、希望する
条件に対して一致の高い物件とそうでない物件とを順序
立てて把握できるようになる。

【０００８】本発明の物件検索装置は、前記並べ替え表
示された各物件より所望の物件を選択することで、該物
件に関する価格または家賃、間取りや面積並びに各生活
関連施設や前記任意の地点までの距離または所要時間等
の詳細な情報が表示されるようになっていることが好ま
しい。このようにすれば、その物件の一致度を把握した
後に、その物件の詳細な情報を簡便に確認することがで
き、操作性を向上できる。

【０００９】本発明の物件検索装置は、前記地図データ
ベースには、生活関連施設の画像データが登録されてお
り、所望の生活関連施設を選択することにより前記表示
装置に該選択された生活関連施設の画像が表示されるよ
うになっていることが好ましい。このようにすれば、生
活関連施設の状況、例えば規模や設備の状況等を画像に
て確認することができ、利用者へのサービスを向上でき
る。

【００１０】本発明の物件検索装置は、前記表示装置に
は、入力された条件に合致した物件の位置が表示された
地図を、その物件の地図上の位置が表示のほぼ中心位置
となるように表示されるようになっていることが好まし
い。このようにすれば、その物件の周辺地域の地図を、
簡便かつ迅速に表示させることができ、操作性を向上で
きる。

【００１１】本発明の物件検索装置は、前記表示される
地図には、前記の検索にて合致しなかった他の登録物件
が、前記検索条件に合致した物件の表示形態と異なる表
示形態にて表示されるようになっていることが好まし
い。このようにすれば、条件に合致した物件の周辺地域
にある物件の位置も同時に把握することができる。

【００１２】本発明の物件検索装置は、前記入力装置と
表示装置とを有し、各店舗に設置されて新たな物件の登
録並びに物件の検索とが可能なクライアント端末と、こ
れら各店舗に設置されたクライアント端末と通信手段に
てデータ通信可能に接続され、前記記憶装置と距離算出
手段とを少なくとも有するサーバー装置と、で構成され
ていることが好ましい。このようにすれば、複数の店舗
や複数の企業等にてサーバー装置を共有化することで、
地図データベースの更新等のメンテナンスを効率良く実
施できるばかりか、これら異なる企業が有する物件の情
報も検索することが可能となり、利用者の利便性も向上
できる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 （実施例）図１は、本実施例の物件検索装置の構成を示
すシステム図であり、図２は、本実施例における情報セ
ンターに設置されたサーバーに記憶され、各施設や物件
がその位置情報である座標と住所とに対応付けて登録さ
れている地図データベースに基づく地図と、図３は、こ
れら地図データベースにおける各施設の登録内容を示す
図であり、図４は、本実施例の物件検索装置を構成する
クライアント端末におけるメインメニュー画面を示す図
であり、図５は、該本実施例のクライアント端末におけ
る新規物件登録画面を示す図であり、図６は、本実施例
のクライアント端末における検索条件入力画面を示す図
であり、図７は、本実施例のクライアント端末における
検索結果表示画面（１）を示す図であり、図８は、同様
に検索結果表示画面（２）を示す図であり、図９は、本
実施例のクライアント端末における地点指定画面を示す
図である。

【００１４】まず、本実施例の物件検索装置の構成は、
図１に示すように、各社の不動産会社Ａ〜Ｃの各事務所
等に設置されたコンピュータ７や表示装置であるディス
プレイ８や入力装置であるキーボード９およびマウス１
０とから成るクライアント端末２と、これら各クライア
ント端末２と専用回線６にて接続され、情報センターに
設置された比較的大型のコンピュータ３や、表示装置で
あるディスプレイ４や各クライアント端末２とのデータ
通信を行う通信装置５とから成るサーバー装置１とから
構成されている。

【００１５】この本実施例にて用いたサーバー装置１を
構成するコンピュータ３には、図２および図３に示すよ
うに、予め検索対象となる所定範囲の地図データベース
が記憶装置であるハードディスク並びにＤＶＤ−ＲＯＭ
に記憶されている。また、本実施例に用いた地図データ
ベースは、図２に示すように、地図の最小地図単位毎に
識別可能な個別の識別符号（ＩＤ）が付与されていると
ともに、これら地図データには地図上の各住所とその地
点の緯度および経度とが対応付けられて登録されている
座標データベースを内在しており、任意の地点の住所を
入力することでその地点の緯度および経度とを表示可能
とされているとともに、逆に任意の地点の座標値を入力
することでその住所も表示可能とされている。

【００１６】また、本実施例のサーバー装置１のハード
ディスクには、地図上の２地点間の最短経路とその距離
を算出する経路検索プログラムが記憶されており、これ
らプログラムにより、指定された地図上の任意の地点間
の最短経路における距離を得ることが可能とされてい
て、該最短経路の距離より該２地点間における所要時間
を算出できるようになっているとともに、前記地図デー
タベースには、鉄道や道路の他、バス路線と各停留所に
おける時刻表とが登録されていて、後述するように停留
所を指定することによって、そのバス停における路線や
路線毎の時刻表を表示できるようになっている。

【００１７】この地図上には、図２に示すように、予め
各種生活関連施設、例えば行政施設である市役所や町役
場並びに出張所や公民館、公園やプール、幼稚園や保育
園、小学校や中学校並びに高校等の各学校や、病院や保
健所、コンビニやスーパー、銀行の支店やＡＴＭ、等が
その種別毎に図３に示すように、その施設が存在する前
記最小地図単位のＩＤと対応付けて登録され、地図上に
表示されるようになっているとともに、既に登録されて
いる各物件が「■」印で表示されている。尚、本実施例
では、これら各施設の登録において、図３に示すよう
に、その画像データも登録可能とされていて、後述する
物件の検索において選出された施設をこれら画像データ
を表示させて確認することができるようになっている。

【００１８】これら物件の登録は、各不動産会社が自社
に設置された各クライアント端末から入力を実施し、そ
の登録情報が前記サーバー装置１のハードディスクに記
憶されるようになっていて、各不動産会社は自社の物件
のみならず、他社の物件の情報をも含めて検索を実施す
ることができるようになっている。

【００１９】これら本実施例のように、前記サーバー装
置１を各クライアント端末２と通信にて接続した構成と
し、該クライアント端末２を各会社や支店等に設置する
ことは、より多くの物件の情報を共有でき、利用者の利
便性を向上できることから好ましいばかりか、前記地図
データベースの各情報は、実際の状況と異ならないよう
に逐次更新する必要があるが、これらデータの更新やメ
ンテナンスを各社毎に行う必要がなく、集中的に実施可
能となってその労力やコストも低減できることから好ま
しいが本発明はこれに限定されるものではなく、前記サ
ーバー装置１に記録された情報を各クライアント端末２
毎に記憶して検索に使用できるようにしても良い。

【００２０】次いで、本実施例の検索装置における動作
を、前記クライアント端末２のグラフィックユーザーイ
ンタフェース（ＧＵＩ）構成とされた各表示画面に基づ
き、以下に説明する。

【００２１】まず、通常においてはクライアント端末２
のディスプレイ８には、図４に示すように、メインメニ
ュー画面が表示され、該メインメニュー画面には新規の
物件登録時において選択入力される物件登録選択部１２
と、検索したい物件の条件を入力する際に選択入力され
る検索条件入力選択部１３と、例えば職場や希望する最
寄り駅等の任意の地点を指定し、その指定地点からの距
離や所要時間にて物件を限定して検索を行う際に選択入
力される地点指定入力選択部１４と、前記図２に示すよ
うに、物件が表示された地図上において物件を探す際や
地図を見たい場合に選択入力される地図表示選択部１５
と、が設けられており、操作者が所望する各選択部をマ
ウス１０等にて選択することで、対応する各内容の表示
に移行するようになっている。

【００２２】まず、新規に物件を登録する場合には、前
記メインメニュー画面の物件登録選択部１２をマウス１
０等にて選択入力することで、図５に示す新規物件登録
画面２０が表示される。この新規物件登録画面２０に
は、物件の名称を入力する名称入力部２１と、物件の所
在地を入力または座標の入力時に該当する住所が表示さ
れる住所入力部２２と、物件の座標を入力または住所の
入力時にその座標データが表示される座標位置入力部２
３と、物件の正確な位置を地図上にて確認して入力した
り、前記入力された住所や座標による物件の位置を地図
を表示させて地図上にて確認することのできる地図確認
入力選択部２４と、物件の種別として物件が賃貸である
か販売であるか等の選択を行う種別ａ入力部２５、物件
がアパートやマンションや戸建て等のいずれであるかを
入力する種別ｂ入力部２６、物件の内容として間取りや
面積を選択して入力する内容ｃ入力部２７、物件の築年
数を選択して入力する内容ｄ入力部２８、物件の家賃ま
たは販売価格を入力する内容ｅ入力部２９、とともに、
ペット不可等の付帯の条件や駐車場完備等の特典等の特
記事項を入力する特記事項入力部３１とが設けられてい
る。

【００２３】新規物件の入力操作としては、まず前記名
称入力部２１より名称を入力し、次いでその物件の位置
の入力を行う。この際の入力方法として、本実施例では
３つの方法、第１には住所入力部２２からの住所による
入力、第２には座標位置入力部２３からの座標データに
よる入力、第３には地図確認入力選択部２４による図２
に示すような地図が表示される別画面の地図上における
指定入力、のいずれも可能とされており、手元に入手済
の情報に合致した入力を適宜に実施できるようになって
いるとともに、住所の入力に加えてその位置を地図上に
て確認し、より正確な位置を地図上にて修正できるよう
にもなっている。

【００２４】また、本実施例では前記種別ａ入力部２
５、種別ｂ入力部２６、内容ｃ入力部２７、内容ｄ入力
部２８が選択する内容が予め登録されたポップアップウ
インドウとされていて、サブウインドウ内に表示された
各メニュー項目より該当する内容を選択することで容易
に入力を実施できるようになっているとともに、検索結
果を表示する際に物件の画像を表示可能とするために物
件画像登録選択部３０が設けられ、物件画像登録選択部
３０を選択入力することで物件の画像ファイルを指定
し、該物件の画像を登録することができるようになって
いる。

【００２５】これらの各入力項目の入力を実施した後、
操作者は関連情報検索選択部３２を選択入力すること
で、前記にて入力された物件の位置情報がクライアント
端末２より前記サーバー装置１へ送信され、該サーバー
装置１において該物件に最も近い各種別の生活関連施設
までの所要時間が自動的に算出されてクライアント端末
２に返信されて生活関連施設表示部３３に表示され、こ
れら表示された内容に修正があれば修正し、修正がなけ
れば登録実行選択部３４を選択入力することで、この新
規物件登録画面の各項目のデータが前記情報センターの
ハードディスクに記録・登録され、地図上に表示される
ようになる。

【００２６】これら登録物件の周囲に存在する各生活関
連施設までの所要時間の算出は、前記サーバー装置１の
ハードディスクに記憶された距離算出手段である図１０
に示す所要時間算出プログラムにより実施されていて、
該所要時間算出プログラムは前記経路検索プログラムと
協調して最寄りの各種施設までの所要時間を自動的に算
出するようになっている。

【００２７】これら所要時間算出プログラムにおける処
理動作について、図１０に基づいて説明すると、まず予
め表示設定されている生活関連施設の項目（公園や保育
園、病院等）の内、未処理の項目から１つ、例えば公園
を選出する（Ｓ１）。

【００２８】次いで、前記にて入力された新規登録の物
件の位置が該当する最小地図単位を特定するとともに変
数Ｌに「０」を代入し次のステップへ進む（Ｓ２）。

【００２９】ステップＳ２にて特定された最小地図単位
中に、前記にて選出した生活関連施設の項目である公園
が存在するかを検索し（Ｓ３）、該検索において目的の
施設である公園が存在した場合にはステップＳ５に進
み、存在しない場合にはステップＳ６に進む判断を行う
（Ｓ４）。

【００３０】ここで、目的の施設である公園が存在した
場合にはステップＳ５において存在した施設の名称と座
標とをメモリに一時登録し、ステップＳ６に進む。

【００３１】このステップＳ６においては、選出された
全ての最小地図単位の処理が完了しているかの判断が実
施され、該判断において選出された最小地図単位におい
て未処理のものが残存する場合には、次の未処理の最小
地図単位へ移行し、前記ステップ３に戻って、その最小
地図単位中に選出した生活関連施設の項目である公園が
存在するかを検索することで、順次選出された各最小地
図単位において目的の公園が存在するかが検索され、存
在した公園は、いずれもその名称と座標とがメモリに一
時登録される。

【００３２】また、前記ステップＳ６において、選出さ
れた全ての最小地図単位の処理が完了している場合に
は、前記変数Ｌに１が加算される処理が実施され（Ｓ
８）、次いでメモリ中に前記ステップＳ５において一時
登録されたデータが存在するかの判断が実施される（Ｓ
９）。

【００３３】このステップＳ９における判断で、メモリ
中に一時登録されたデータが存在しない場合、つまりは
選出された各最小地図単位中にはいずれも目的の施設で
ある公園が存在しない場合にはステップ１０に進み、前
記変数Ｌの値に該当する隣接した最小地図単位の選出を
実施し、前記ステップＳ３へ戻る。

【００３４】これらステップ１０における変数Ｌの値に
該当する隣接した最小地図単位の選出の方法について、
図１１を用いてより詳細に説明すると、まず変数Ｌ＝０
の場合は、新規登録がなされる物件が存在する最小地図
単位において目的の施設である公園の検索が実施され
る。この際、これら施設の検索には、前記図３に示すよ
うに各施設の登録時において登録されたその施設が存在
する最小地図単位のＩＤが一致するかにより迅速な検索
が実施されるようになっている。

【００３５】この物件が存在する最小地図単位における
検索にて、目的の施設である公園が見いだされなかった
場合は、前記ステップＳ８においてＬに１が加算される
ことにより、前記ステップＳ１０では、図１１に示すよ
うにＬ＝１に該当する隣接する８つの最小地図単位が選
出され、各最小地図単位毎に順次検索が実施されて行
く。更にこれらＬ＝１のレベルの最小地図単位の全てに
おいて目的の施設である公園が見いだされなかった場合
は、更にＬに１が加算されることによりＬ＝２のレベル
に該当する１６の最小地図単位が選出され、前記と同様
に検索が実施されて行き、目的の施設である公園が見い
だされるまでＬ＝３・４・５・・・と順次処理が繰り返
されて行くことで、近隣の施設を効果的に検索すること
ができるようになっている。

【００３６】これらの検索により、前記メモリに一時登
録されたデータが存在する場合には、前記ステップＳ９
にて登録有りと判断されてステップＳ１１へと進むこと
で一時登録された各施設の地点と新規登録物件の地点と
の最短経路における距離が前記経路検索プログラムによ
り検索、出力される。

【００３７】この出力に基づき、一時登録された施設が
複数ある場合には距離の最も少ない施設を選出し、その
所要時間を算出して登録する（Ｓ１２）。この際、最短
経路上にバス路線等が存在する場合には、これらバスを
用いる距離（バス停からバス停まで）による所要時間
（平均速度より算出）を算出し、これに各バス停までの
距離による徒歩の時間を加算して所要時間とするように
なっている。

【００３８】これら登録の終了後において、未処理の生
活関連施設の項目が残存するかの判断が実施され、残存
する場合には前記ステップＳ１に戻り、未処理の項目、
例えば公園に代えて病院等の検索と所要時間の算出処理
が順次実施されていき、全ての項目の処理が完了した場
合には、前記ステップＳ１２にて登録された各項目に該
当する施設の名称と所要時間とが図５に示すように、前
記生活関連施設表示部３３に表示されるようになってい
る。

【００３９】操作者は、これら表示された内容を確認
し、修正したい部分があれば適宜に修正を実施した後、
登録実行選択部３４を選択入力することにより、これら
新規物件登録画面２０における各データが、前記サーバ
ー装置１に送信されて登録される。

【００４０】このように、物件の登録時において、その
物件の位置等を入力するのみで、該物件の周囲に存在す
る各生活関連施設までの所要時間を自動的に検索、算出
されるようにすることで、これら生活関連施設までの所
要時間等を一々調査したりするような必要がなく、地元
に土地感のないオペレータ等でも迅速かつ正確な入力を
実施できるようになることから、これら入力における労
力やコストを低く抑えることができる。

【００４１】次いで、前記クライアント端末において物
件の検索を実施する際には、前記メインメニュー１１の
検索条件選択部１３を選択入力することで、図６に示す
検索条件入力画面４０が表示される。

【００４２】この検索条件入力画面４０には、図６に示
すように、検索の対象地域を選択する検索対象地域入力
部４１と、図中では該検索対象地域入力部４１のポップ
アップウインドウに隠れているが、物件が賃貸であるか
販売であるか等を入力する種別ａ入力部４２、物件がア
パートやマンションや戸建て等のいずれであるかを入力
する種別ｂ入力部４３、物件の内容として間取りや面積
を選択して入力する内容ｃ入力部４４、物件の築年数を
選択して入力する内容ｄ入力部４５、物件の家賃または
販売価格帯を入力する内容ｅ入力部４６、とが設けられ
ているとともに、その物件の周囲に存在する各生活関連
施設の種別並びに項目とその距離（所要時間）とを各重
要度順にレベル１〜レベル５まで入力可能な生活関連施
設入力部４７ａ〜４７ｅと、入力後における検索実行時
に選択入力される検索実行選択部４９と、が設けられて
いる。尚、図中のデータクリア選択部４８は、入力した
データを消去する際に使用される。

【００４３】これら検索条件入力画面４０に各検索条件
を入力した後、検索実行選択部４９を選択入力すると、
これら入力条件がクライアント端末２より前記サーバー
装置１へ送信されて、入力条件に合致した物件の検索が
実施され、その検索結果がクライアント端末２に返信さ
れて、図７に示す検索結果表示画面（１）５０のよう
に、一致度の高い物件から低い物件へと順次並べられて
表示されるようになっている。尚、図中の５２は、表示
される物件の一致度の下限値を入力する下限値設定部で
あり、図中の５３は、前記検索条件入力画面４０へ戻る
際に操作される戻り選択部である。

【００４４】これら検索結果表示画面（１）５０にて一
覧表示された各物件の詳細な情報を確認したい場合に
は、希望する物件を表示から選択した後、詳細表示選択
部５４を選択入力することで、図８に示す検索結果表示
画面（２）６０が表示される。

【００４５】この検索結果表示画面（２）６０には、間
取りや築年数、家賃や価格の情報とともに、その物件の
登録時において画像ファイルが登録されている場合に
は、画像表示部６１にその物件の画像が表示されるとと
もに、その物件が存在する地点をほぼ中心位置とする地
図が周辺地図表示部６２に表示されるようになってい
る。

【００４６】この地図には、該当物件が「◎」の形状の
印で表示されているとともに、その周囲の他の物件も
「■」の表示形態にて表示されており、詳細表示した物
件の周囲に存在する他の物件の存在を地図上にて確認す
ることができるようになているとともに、該地図にはバ
ス路線が色別とされた破線にて表示され、バス停を選択
して時刻表表示選択部６３を選択入力することで、その
バス停における路線の時刻表が別画面にて表示されるよ
うになっている。

【００４７】尚、前記地図上への物件の表示において、
選択した物件以外の物件の表示において、条件検索にお
ける一致度毎に表示形態を変えて、その物件の一致度も
確認できるようにしても良い。

【００４８】更に、検索結果表示画面（２）６０には、
その物件の登録時において前述のようにして算出されて
登録された周辺の各生活関連施設までの所要時間が、そ
の施設名とともに生活関連施設表示部６４に表示される
ようになっており、該生活関連施設表示部６４内の施設
を選択して画像表示選択部６５を選択入力することで、
選択された施設の画像が別画面にて表示されるようにな
っている。

【００４９】また、これら検索条件による検索ではな
く、例えば職場等の任意と地点からの距離にて物件を検
索したい場合には、前記メインメニュー１１における地
点指定入力選択部１４を選択入力することで、図９に示
す地点指定画面７０が表示される。

【００５０】この地点指定画面７０には、所望の地点を
郵便番号にて入力可能な郵便番号入力部７１や、住所に
て指定可能な住所入力部７２とが設けられていて、指定
された地点が地図表示部７８に表示された地図上に
「○」で表示されている。

【００５１】更に、本実施例では、前記地点の指定を地
図表示部７８の「○」印を移動させることでも実施可能
とされており、例えばこれら「○」印を最寄りの駅に移
動させることで、駅から所望範囲内の物件を検索できる
ようになっている。

【００５２】これら地点の指定とともに、その地点から
検索対象とする範囲を、移動手段選択部７３並びに所要
時間選択部７４に入力した後、検索実行選択部７５を選
択入力することで、指定した地点に近い（所要時間の少
ない）順に物件表示部７６に、その所要時間とともに各
物件が一覧表示されるようになっており、一覧表示され
た物件においてより詳細な情報を表示させたい場合に
は、その物件を選択した後に、詳細表示選択部７７を選
択入力することで、その物件の詳細な情報が別画面にて
表示されるようになっている。

【００５３】尚、前記説明では、処理内容を解りやすく
するために、地点指定画面７０における検索対象を全て
の登録物件としているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、これら検索対象を前記検索条件入力により
検索した物件を対象として実施すること等は、任意とさ
れる。

【００５４】以上、本発明の実施形態を図面により前記
実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれることは
言うまでもない。

【００５５】また、前記実施例では、説明のために生活
関連施設の各項目を適宜に選択しているが、本発明はこ
れらの項目に限定されるものではなく、これらの項目等
は任意とされる。

【００５６】また、前記実施例では、距離算出手段とし
て図１０に示すような所要時間算出プログラムを用いて
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、これ
ら距離算出手段としてその他の処理プログラムを用いた
り、所要時間ではなく距離自体を表示するようにしたり
すること等は任意とされる。

【００５７】

【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。

【００５８】（ａ）請求項１の発明によれば、前記距離
算出手段が登録されている各物件と各生活関連施設との
距離や所要時間を自動的に算出することにより、新規の
物件を登録する際において、その物件と各生活関連施設
との距離や所要時間を調査したり、これら距離や所要時
間を登録する作業の煩雑さを解消することができる。

【００５９】（ｂ）請求項２の発明によれば、検索対象
領域内の任意の地点として例えば職場等の位置を指定す
ることにより、職場から物件までの距離や所要時間を把
握できる。

【００６０】（ｃ）請求項３の発明によれば、利用者
は、希望する条件に対して一致の高い物件とそうでない
物件とを順序立てて把握できるようになる。

【００６１】（ｄ）請求項４の発明によれば、その物件
の一致度を把握した後に、その物件の詳細な情報を簡便
に確認することができ、操作性を向上できる。

【００６２】（ｅ）請求項５の発明によれば、生活関連
施設の状況、例えば規模や設備の状況等を画像にて確認
することができ、利用者へのサービスを向上できる。

【００６３】（ｆ）請求項６の発明によれば、その物件
の周辺地域の地図を、簡便かつ迅速に表示させることが
でき、操作性を向上できる。

【００６４】（ｇ）請求項７の発明によれば、条件に合
致した物件の周辺地域にある物件の位置も同時に把握す
ることができる。

【００６５】（ｈ）請求項８の発明によれば、複数の店
舗や複数の企業等にてサーバー装置を共有化すること
で、地図データベースの更新等のメンテナンスを効率良
く実施できるばかりか、これら異なる企業が有する物件
の情報も検索することが可能となり、利用者の利便性も
向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における物件検索装置の構成を
示すブロック図である。

【図２】本発明の実施例に用いたサーバーに記憶された
各登録内容が登録された地図データを示す図である。

【図３】本発明の実施例に用いたサーバーに記憶された
地図データベースにおける各施設の登録内容を示す図で
ある。

【図４】本発明の実施例に用いたクライアント端末にお
けるメインメニュー画面を示す図である。

【図５】本発明の実施例に用いたクライアント端末にお
ける新規物件登録画面を示す図である。

【図６】本発明の実施例に用いたクライアント端末にお
ける検索条件入力画面を示す図である。

【図７】本発明の実施例に用いたクライアント端末にお
ける検索結果表示画面１を示す図である。

【図８】本発明の実施例に用いたクライアント端末にお
ける検索結果表示画面２を示す図である。

【図９】本発明の実施例に用いたクライアント端末にお
ける地点指定画面を示す図である。

【図１０】本発明の実施例に用いたサーバーにおける所
要時間算出プログラムの処理動作を示すフロー図であ
る。

【図１１】本発明の実施例に用いた所要時間算出プログ
ラムにおける最小地図単位の選出状況を示す図である。

【符号の説明】

１ サーバー装置 ２ クライアント端末 ３ コンピュータ ４ ディスプレイ ５ 通信装置 ６ 専用回線 ７ コンピュータ ８ ディスプレイ ９ キーボード １０ マウス １１ メインメニュー １２ 物件登録選択部 １３ 検索条件選択部 １３ 検索条件入力選択部 １４ 地点指定入力選択部 １５ 地図表示選択部 ２０ 新規物件登録画面 ２１ 名称入力部 ２２ 住所入力部 ２３ 座標位置入力部 ２４ 地図確認入力選択部 ２５ 種別ａ入力部 ２６ 種別ｂ入力部 ２７ 内容ｃ入力部 ２８ 内容ｄ入力部 ２９ 内容ｅ入力部 ３０ 物件画像登録選択部 ３１ 特記事項入力部 ３２ 関連情報検索選択部 ３３ 生活関連施設表示部 ３４ 登録実行選択部 ４０ 検索条件入力画面 ４１ 検索対象地域入力部 ４２ 種別ａ入力部 ４３ 種別ｂ入力部 ４４ 内容ｃ入力部 ４５ 内容ｄ入力部 ４６ 内容ｅ入力部 ４７ａ 生活関連施設入力部 ４７ｂ 生活関連施設入力部 ４７ｃ 生活関連施設入力部 ４７ｄ 生活関連施設入力部 ４７ｅ 生活関連施設入力部 ４８ データクリア選択部 ４９ 検索実行選択部 ５０ 検索結果表示画面（１） ５１ 検索結果表示部 ５２ 下限設定部 ５３ 戻り選択部 ５４ 詳細表示選択部 ６０ 検索結果表示画面（２） ６１ 画像表示部 ６２ 周辺地図表示部 ６３ 時刻表表示選択部 ６４ 生活関連施設表示部 ６５ 画像表示選択部 ７０ 地点指定画面 ７１ 郵便番号入力部 ７２ 住所入力部 ７３ 移動手段選択部 ７４ 所要時間選択部 ７５ 検索実行選択部 ７６ 物件表示部 ７７ 詳細表示選択部 ７８ 地図表示部

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C032 HB02 HB05 HB06 HB08 HB11 HB15 HB31 HC13 HC27 5B049 AA02 BB05 CC02 CC31 DD01 DD05 EE01 EE05 EE07 FF03 FF04 FF09 GG04 GG07 5B075 KK03 KK07 KK13 KK33 KK38 MM11 ND03 ND06 ND20 ND23 NK10 NK13 NK24 PP02 PP03 PP13 PP30 PQ02 PQ46 PQ69 PQ74 PR06 QM08 UU14 UU40 9A001 BB03 BB04 DD15 JJ11 JJ36 KK59

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 検索条件を入力可能な入力装置と、予め
   物件情報が登録された記憶装置と、前記入力された検索
   条件に該当する物件の情報を表示する表示装置と、を少
   なくとも有し、前記入力された検索条件に該当する物件
   を検索して該物件の情報を表示する物件検索装置におい
   て、検索対象領域において存在する各生活関連施設の位
   置または各生活関連施設の位置情報の少なくとも一方が
   記録された地図データベースが前記記憶装置に記録さ
   れ、且つ物件の登録時において入力された該物件の位置
   情報に基づき、その物件の周囲に存在する各生活関連施
   設までの距離や所要時間の算出を行う距離算出手段を具
   備することを特徴とする物件検索装置。
2. 【請求項２】 前記距離算出手段は、前記検索対象領域
   内の任意の地点と既に前記記憶装置に登録されている物
   件との距離または所要時間の算出を実施可能とされてい
   る請求項１に記載の物件検索装置。
3. 【請求項３】 前記入力装置においては、物件から各生
   活関連施設または前記任意の地点から物件までの距離や
   所要時間の希望条件を入力可能とされており、前記表示
   装置には、入力された希望条件に対する一致度が高い物
   件から順次低い物件へと順序立てて各物件が並べ替えて
   表示されるようになっている請求項１または２に記載の
   物件検索装置。
4. 【請求項４】 前記並べ替え表示された各物件より所望
   の物件を選択することで、該物件に関する価格または家
   賃、間取りや面積並びに各生活関連施設や前記任意の地
   点までの距離または所要時間等の詳細な情報が表示され
   るようになっている請求項３に記載の物件検索装置。
5. 【請求項５】 前記地図データベースには、生活関連施
   設の画像データが登録されており、所望の生活関連施設
   を選択することにより前記表示装置に該選択された生活
   関連施設の画像が表示されるようになっている請求項１
   〜４のいずれかに記載の物件検索装置。
6. 【請求項６】 前記表示装置には、入力された条件に合
   致した物件の位置が表示された地図を、その物件の地図
   上の位置が表示のほぼ中心位置となるように表示される
   ようになっている請求項１〜５のいずれかに記載の物件
   検索装置。
7. 【請求項７】 前記表示される地図には、前記の検索に
   て合致しなかった他の登録物件が、前記検索条件に合致
   した物件の表示形態と異なる表示形態にて表示されるよ
   うになっている請求項６に記載の物件検索装置。
8. 【請求項８】 前記入力装置と表示装置とを有し、各店
   舗に設置されて新たな物件の登録並びに物件の検索とが
   可能なクライアント端末と、これら各店舗に設置された
   クライアント端末と通信手段にてデータ通信可能に接続
   され、前記記憶装置と距離算出手段とを少なくとも有す
   るサーバー装置と、で構成されている請求項１〜７のい
   ずれかに記載の物件検索装置。