JP3231033B2 - 情報提供装置 - Google Patents

情報提供装置

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JP3231033B2
JP3231033B2 JP2000032626A JP2000032626A JP3231033B2 JP 3231033 B2 JP3231033 B2 JP 3231033B2 JP 2000032626 A JP2000032626 A JP 2000032626A JP 2000032626 A JP2000032626 A JP 2000032626A JP 3231033 B2 JP3231033 B2 JP 3231033B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザの要求に応
じて不動産情報を提供するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザの希望する条件の入力を受け取
り、その条件を満足する不動産情報を提供する装置が知
られている。そのような装置は、内部にデータベースを
備えるスタンドアローンタイプのものや、データベース
を含むネットワークに接続された端末装置として構成さ
れるものなどがある。そのような装置において不動産情
報を検索する場合には、一般的にユーザは目的とする物
件の価格帯や間取り、地域、最寄り駅、主要駅までの所
要時間などの希望条件を入力する。装置は、データベー
スにアクセスし、入力された希望条件を満足する物件を
探しだし、表示画面上に表示するなどしてユーザに知ら
せる。そのような装置の例が、特開平10−63731
号公報、及び特開平11−194707号公報などの記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、不動産を探
す際に重要な要素として、通勤における利便性が挙げら
れる。上述したような従来の装置には、主要駅や最寄り
駅からの所要時間を表示できるものがあるが、その物件
からの通勤に要する総所要時間などを即座に知ることは
できない。
【0004】また、不動産を探す際には、その土地の坪
単価、建蔽率などの土地情報も重要である。よって、目
的の物件自体の情報のみでなく、そのような土地情報も
得られることが好ましい。
【0005】本発明は、通勤時間に関する情報を考慮し
て、ユーザが希望する不動産情報を提供することが可能
な不動産情報提供システムを提供することを目的とす
る。
【0006】また、本発明は、そのような不動産情報に
加えて、関連する土地情報を提供することが可能な不動
産情報提供システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、情報提供装置において、地図情報を記憶する地図情
報記憶手段と、前記地図情報が示す地域に含まれる交通
機関に関する交通機関情報を記憶する交通情報記憶手段
と、ある地点を指定する地点指定手段と、前記地点から
の移動所要時間を設定する所要時間設定手段と、前記地
点指定手段により指定された地点と、前記所要時間設定
手段により設定された移動所要時間と、前記交通情報記
憶手段に記憶された交通機関情報とに基づいて、前記地
点から前記移動所要時間内に移動可能な移動可能領域を
算出する移動可能領域算出手段と、前記移動可能領域を
地図上に表示する移動可能領域表示手段と、前記地点か
らの移動時間帯を設定する時間帯設定手段と、を備え
前記移動可能領域算出手段は、前記地点指定手段により
指定された地点と、前記所要時間設定手段により設定さ
れた移動所要時間と、前記交通情報記憶手段に記憶され
た交通機関情報と、前記時間帯設定手段により設定され
た移動時間帯とに基づいて、前記地点から前記移動所要
時間内に移動可能な移動可能領域を算出することを特徴
とする。
【0008】上記のように構成された情報提供装置によ
れば、ユーザが所望の移動開始地点などのある地点と、
その地点からの移動所要時間とを指定すると、指定され
た地点から指定された移動所要時間内に移動可能な移動
可能領域が算出され、表示される。また、ユーザがさら
に移動を行う時間帯を移動時間帯として設定すると、そ
の時間帯における交通機関情報に基づいて移動可能領域
が算出、表示される。従って、ユーザは希望の地点から
希望の所要時間内に移動できる地域を容易に知ることが
できると共に、ユーザが現実に移動する時間帯における
交通機関の状況を考慮して、正確な移動可能領域を得る
ことができる。
【0009】
【0010】
【0011】請求項に記載の発明は、請求項1に記載
の情報提供装置において、前記地図情報が示す地域に含
まれる不動産に関する不動産情報を記憶する不動産情報
記憶手段と、前記不動産情報記憶手段から、前記移動可
能領域算出手段が算出した移動可能領域内に含まれる不
動産に関連する不動産情報を抽出する不動産情報抽出手
段と、前記抽出された不動産情報を地図上に表示する不
動産情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】上記のように構成された情報提供装置によ
れば、移動可能領域内に含まれる不動産に関する不動産
情報が得られる。従って、ユーザは移動時間に関する希
望条件を満たす物件の情報を容易に取得することができ
る。
【0013】請求項に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の情報提供装置において、前記交通機関情報は、
鉄道及びバスの時刻表に関する情報を含むことを特徴と
する。これにより、現実の交通事情に基づいた正確な移
動可能領域を得ることができる。
【0014】請求項に記載の発明は、請求項1又は
に記載の情報提供装置において、前記交通機関情報は、
交通機関の始発便及び最終便の時刻情報を含むことを特
徴とする。これにより、時間帯に依存する交通機関の利
用可否を考慮にいれた移動可能領域を得ることができ
る。
【0015】請求項に記載の発明は、請求項1乃至
のいずれかに記載の情報提供装置において、前記地図情
報が示す地域に含まれる施設に関する施設情報を記憶す
る施設情報記憶手段と、施設情報に関する条件を設定す
る施設情報設定手段と、前記施設情報記憶手段から、前
記移動可能領域算出手段が算出した移動可能領域内に含
まれ、かつ、設定された条件を満足する施設に関する施
設情報を抽出する施設情報抽出手段と、前記抽出された
施設情報を地図上に表示する施設情報表示手段と、を備
えることを特徴とする。これにより、利用可能領域内に
含まれる所望の施設を同時に表示することができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】求項に記載の発明は、情報提供装置に
おいて、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記
地図情報が示す地域に含まれる交通機関に関する交通機
関情報を記憶する交通情報記憶手段と、ある地点を指定
する地点指定手段と、前記地点からの移動所要時間を設
定する所要時間設定手段と、前記地点指定手段により指
定された地点と、前記所要時間設定手段により設定され
た移動所要時間と、前記交通情報記憶手段に記憶された
交通機関情報とに基づいて、前記地点から前記移動所要
時間内に移動可能な移動可能領域を算出する移動可能領
域算出手段と、前記地図情報が示す地域に含まれる不動
産に関する不動産情報を記憶する不動産情報記憶手段
と、前記不動産情報記憶手段から、前記移動可能領域算
出手段が算出した移動可能領域内に含まれる不動産に関
連する不動産情報を抽出する不動産情報抽出手段と、前
記抽出された不動産情報を表示する不動産情報表示手段
と、前記地点からの移動時間帯を設定する時間帯設定手
段と、を備え、前記移動可能領域算出手段は、前記地点
指定手段により指定された地点と、前記所要時間設定手
段により設定された移動所要時間と、前記交通情報記憶
手段に記憶された交通機関情報と、前記時間帯設定手段
により設定された移動時間帯とに基づいて、前記地点か
ら前記移動所要時間内に移動可能な移動可能領域を算出
ることを特徴とする。上記のように構成された情報提
供装置によれば、ユーザが所望の移動開始地点などのあ
る地点と、その地点からの移動所要時間とを指定する
と、指定された地点から指定された移動所要時間内に移
動可能な移動可能領域が算出される。そして、移動可能
領域に含まれる不動産に関連する不動産情報が不動産情
報記憶手段から抽出され、表示される。また、ユーザが
さらに移動を行う時間帯を移動時間帯として設定する
と、その時間帯における交通機関情報に基づいて移動可
能領域が算出、表示される。よって、ユーザは希望の地
点から希望の所要時間内に移動できる地域が決定される
と共に、ユーザが現実に移動する時間帯における交通機
関の状況を考慮して、正確な移動可能領域を得ることが
できる。請求項に記載の発明は、請求項に記載の情
報提供装置において、前記交通機関情報は、鉄道及びバ
スの時刻表に関する情報を含むことを特徴とする。よっ
て、鉄道及びバスの時刻表を考慮して移動可能な地域の
不動産情報を得ることができる。請求項に記載の発明
は、請求項6又は7に記載の情報提供装置において、前
記交通機関情報は、交通機関の始発便及び最終便の時刻
情報を含むことを特徴とする。よって、移動可能か否か
の判断において交通機関の始発便及び最終便の有無を考
慮することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。
【0021】図1に、本発明の実施形態にかかる不動産
情報提供システムの概略構成を示す。なお、本実施形態
は、本発明をインターネットを利用したシステムに適用
した例を示す。 [1]システム構成 図1に、不動産情報情報提供システムの概略的構成を示
す。図1において、地図データベースセンタ10、不動
産情報提供サイト20、交通情報センタ30及び不動産
データベースセンタ35がインターネット5に接続され
ている。さらに、ユーザが使用する端末装置1がインタ
ーネット5に接続されている。
【0022】端末装置1は、WWWブラウザと呼ばれる
アプリケーションプログラムを使用することによりWW
Wのサービスを受けることができる。図1の例では、端
末装置1はWWWブラウザを使用して不動産情報提供サ
イト20に接続し、そのホームページを閲覧することに
より不動産情報の提供サービスを受けることが可能とな
る。
【0023】不動産情報提供サイト20はWWWサイト
である。WWWは、ハイパーテキストを使用して文字情
報、画像情報、音声情報などのマルチメディア情報を提
供するインターネット上の広域情報システムである。メ
インサーバはWWWによりリンクされたインターネット
上のサーバであり、WWWによりサービスを行うサイト
をWWWサイトという。
【0024】不動産情報提供サイト20は、メインサー
バ22と、ランドマークデータベース24と、地域ファ
イルデータベース28とを有する。メインサーバ22
は、地図データベースセンタ10、交通情報センタ3
0、不動産データベースセンタ35などとの間で情報の
授受を行うことにより後述する不動産情報提供処理を実
行するサーバである。
【0025】ランドマークデータベース24は、ある特
定の住所、駅名、ランドマーク(施設、遊技場、遊園
地、店舗など)と、それらの位置情報との対応を示すデ
ータを記憶している。よって、メインサーバ22は、ラ
ンドマークデータベース24にアクセスすることによ
り、特定の位置情報からそれに対応する住所、駅名、ラ
ンドマークを特定することができる。また、逆に、特定
の住所、駅名、ランドマーク名などから対応する位置情
報を取得することもできる。
【0026】地域ファイルデータベース28は、各地域
ファイルと位置情報(座標情報)との対応を記憶してい
る。ここで、「地域」とは、特定の場所の地理的な区分
であり、地域ファイルは大区分から小区分までの複数の
階層構造に分類して定められた地図データの単位であ
る。例えば地域ファイルが4レベルに分類され、レベル
1が最上位の階層であり、レベル2、レベル3、レベル
4となるに従って小さい区分に対応するとすれば、レベ
ル1に属する地域ファイルは、関東の他に、関西、東
北、北陸などがある。同様に、レベル2には東京、埼
玉、千葉などの都道府県程度の地域ファイルが含まれ、
レベル3には区、市町村程度の地域ファイルが含まれ
る。レベル4は最も細かい区分であり、都市名、駅名程
度の地域ファイルが含まれる。
【0027】地図データベースセンタ10は、不動産情
報との関連において参照、表示される地図情報を記憶、
処理するためのセンタであり、地図サーバ12と地図デ
ータベース14を備える。地図データベース14は、地
図上の位置情報(座標情報)、例えば、緯度及び経度の
情報と、その位置情報に対応する地図情報の画像データ
を含んでいる。地図情報の画像データは、縮尺に応じて
複数の階層構造に構成されている。即ち、日本全体の
図、都道府県レベルの図というように、複数の縮尺の画
像データが用意され、夫々にその画像データを特定する
地域ファイル名が付されている。縮尺情報と地域ファイ
ルとが対応付けされている。
【0028】地図サーバ12は、ユーザが端末装置1を
使用して入力した指定、指示などに応じて対応する地図
情報の画像データ(即ち、地域ファイル)を地図データ
ベース14から検索、取得し、インターネット5を介し
てユーザ端末装置1に送信する。また、地図サーバ12
は、メインサーバ22からの要求に応じて地図情報の検
索、送信も行う。
【0029】不動産データベースセンタ35は、不動産
サーバ35と、不動産情報データベース37と、土地情
報データベース38とを備える。不動産情報データベー
ス37は、複数の不動産物件に関する情報を記憶してい
る。不動産物件の情報は、例えば、その物件の名称、住
所、最寄り駅、最寄りの交通機関へのアクセス情報、専
有面積、間取り図、連絡先、及びその他種々の不動産関
連情報を含む。これらの情報は、各物件毎に付された物
件識別番号により整理して記憶される。土地情報データ
ベース38は、各地域ごとにその土地の坪単価、建蔽率
などの情報を住所、区画名などと関連付けて記憶してい
る。
【0030】不動産サーバ36は、メインサーバ22か
らの地域の指定及び検索条件の指定を受け取り、不動産
情報データベース37を参照して該検索条件を満たす物
件の情報を取得する。また、必要に応じて、土地情報デ
ータベース38を参照して、指定された地域の土地情報
を取得する。
【0031】交通情報センタ30は、時刻表データベー
ス31と、交通情報検索サーバ32と、を含む。時刻表
データベース31は、各種交通機関(主として、鉄道及
びバス)の各路線についての時刻表情報を記憶してい
る。交通情報検索サーバは、特定場所及び特定の通勤所
要時間の指定を受け取り、時刻表データベース31を参
照して指定された条件を満たす通勤可能領域を計算し、
決定する。なお、この決定方法の詳細は後述する。 [2]不動産情報提供処理 次に、図1に示した不動産情報提供システムによる不動
産情報提供処理について説明する。この処理は、ユーザ
が端末装置1を操作し、インターネット5を介して不動
産情報提供サイト20に接続し、勤務地及び所要通勤時
間、並びに必要な他の条件を指定して、それらの条件を
満足する物件の情報を取得する際に実行される処理であ
る。
【0032】図2乃至7は、不動産情報提供処理中にユ
ーザの端末装置1上に表示される表示画面例である。ま
た、図8は不動産情報提供処理のフローチャートであ
り、図9は図8の処理中の交通情報検索処理のフローチ
ャートである。
【0033】まず、ユーザは端末装置1を操作して、イ
ンターネット5を介して不動産情報提供サイト20へ接
続する(ステップS2)。接続が完了すると、図2に示
すような第1次検索条件入力画面が表示される。図2の
例では、画面40の左側に検索条件入力部42が表示さ
れる。なお、初期状態ににおいては、画面40の右側の
地図表示領域41は所定の初期画面となっている。
【0034】次に、ユーザは、検索条件入力部42に自
己の勤務地及び通勤希望時間を入力する(ステップS
4)。図2においては、検索条件として、「勤務地」、
「通勤希望時間」、「検索時間帯」、及び「その他」の
項目が示されているが、本実施形態では「勤務地」及び
「通勤希望時間」の項目の入力を必須要件とし、他の項
目は任意入力項目としている。即ち、これら2つの項目
の入力が無い場合には、入力エラーとして取り扱われ
る。なお、「通勤希望時間」にはユーザが希望する通勤
所要時間を入力し、「検索時間帯」にはユーザの出勤時
又は退社時の通勤時間帯を入力する。
【0035】さて、ユーザがこれら検索条件を入力し
て、検索開始を指示すると、それら入力された検索条件
情報は不動産情報提供サイト20内のメインサーバ22
へ送られる。メインサーバ22は、受け取った検索条件
情報に基づき、交通情報センタ30にアクセスして交通
情報検索処理を行う(ステップS6)。
【0036】図9に、交通情報検索処理を示す。先ず、
メインサーバ22は、交通情報センタ30内の交通情報
検索サーバ32へ、ユーザが指定した勤務地及び通勤希
望時間を知らせる。また、ユーザが検索時間帯などの他
の検索条件を指定している場合には、それらの情報も交
通情報検索サーバ32へ伝える(ステップS32)。
【0037】交通情報検索サーバ32は、時刻表データ
ベース31を参照して、指定された勤務地から利用可能
な鉄道の路線を選択する(ステップS34)。次に、選
択した路線のうち1つの路線のみを使用した場合に、通
勤希望時間内に移動できる範囲内にある地域(以下、
「通勤可能地域」とも呼ぶ。)を決定し、その通勤可能
地域の情報を一時的に記憶する(ステップS36)。勤
務地から利用可能な路線が複数ある場合には、各路線に
ついて通勤可能地域を決定し、それら全ての情報を記憶
する。この際、ユーザが検索時間帯を指定している場合
には、交通情報検索サーバ32は指定された検索時間帯
を考慮して通勤可能地域の決定を行う。例えば、ユーザ
が検索時間帯として午後8時代を指定した場合には、午
後8時以降の時刻表データのみを参照して通勤可能地域
の決定を行う。よって、ユーザが指定した検索時間帯が
早朝や夜遅い場合には、始発前は終電後など鉄道が動い
ていないために通勤可能地域が狭くなる場合もある。以
上の処理により、乗り換えがない場合の通勤可能地域が
得られることになる。
【0038】次に、交通情報検索サーバ32は、ステッ
プS34で選択された路線から乗り換えることができる
路線について、同様に時刻表データベース31を参照
し、通勤可能地域を決定し、一時的に記憶する(ステッ
プS38)。これにより、乗り換えを伴う場合の通勤可
能地域が得られる。この場合も、検索時間帯の指定があ
る場合には、その時間以降の時刻表データのみを利用し
て決定を行う。
【0039】次に、交通情報検索サーバ32は、ステッ
プS22で選択された路線から乗り換えが可能なバスに
ついて、同様に時刻表データベース31を参照し、通勤
可能地域を決定し、一時的に記憶する(ステップS4
0)。これにより、バスの使用を伴う通勤可能地域が得
られる。また、この場合も、検索時間帯の指定がある場
合には、その時間以降の時刻表データのみを利用して決
定を行う。なお、図2に例示する第1時検索条件入力画
面で、ユーザがバスを使用しないことを条件としている
場合には、このステップS40は省略する。
【0040】次に、交通情報検索サーバ32は、こうし
て得られた通勤可能地域の情報を合成してメインサーバ
22へ伝える(ステップS42)。
【0041】次にメインサーバ22は、取得した通勤可
能地域の情報を地図データベースセンタ10へ送り、対
応する地域の地図データを取得してメインサーバ22へ
返送する(ステップS44)。また、ユーザが徒歩時間
が所定時間以下であることを検索条件としている場合に
は、地図データベースセンタ10へアクセスし、徒歩時
間の制限を考慮して通勤可能領域を修正する(ステップ
S46)。こうしてメインサーバ22はユーザの指定し
た条件を満足する通勤可能地域を取得し、図8の処理へ
戻る。
【0042】次に、メインサーバ22は以上のようにし
て得られた通勤可能地域を端末装置1の画面上に表示す
る(ステップS8)。この表示画面例を図3に示す。図
3の表示領域41内にはユーザが指定した検索条件(勤
務地、通勤希望時間など)を満足する地域が示される。
図3の例では、ユーザの指定した勤務地から通勤時間が
30分以内の地域と30分以上60分以内の地域とが色
分けなどにより区別して表示されている。
【0043】ユーザはこの表示をみて、関心のある地域
を表示画面上でクリックするなどにより指定して、拡大
表示することができる。拡大表示の指示がなされると
(ステップS10:Yes)、メインサーバ22は地図デ
ータベースセンタ10へアクセスして、指定された地域
のより詳細な地図データを取得し、表示領域41に表示
すると共に、検索条件入力部42を図4に示すような2
次検索条件入力画面に変更する(ステップS12)。
【0044】ユーザは、図4に示す2次検索条件入力画
面上で希望の条件を入力し、検索の指示を行う(ステッ
プS14)。すると、メインサーバ22は不動産データ
ベースセンタ35にアクセスして、現在表示されている
地域内に属し、かつ、ユーザが入力した条件を満足する
物件の情報を取得し、図4の表示画面41のように物件
のアイコンの形態で表示する(ステップS16)。これ
により、ユーザが1次検索条件として入力した勤務地、
希望通勤時間、通勤時間帯などの条件と、2次検索条件
として入力した物件情報に関する条件の両方を満足する
物件が地図上にアイコンとして表示される。
【0045】なお、ユーザは2次検索画面において種々
の不動産関連情報についての検索条件をを入力、指定す
ることができる。例えば、ユーザが希望の地価(坪単
価)や建蔽率などを指定すると、それらの情報を含めて
検索結果を表示することができる。図6の例はユーザが
地価情報を指定した場合に表示される画面の例であり、
色分けなどにより坪単価毎に地域が区別されている。ま
た、同様に、ユーザがその地域に存在する施設(下水、
学校、スーパー/コンビニエンスストア、病院、その
他)の指定を行うと、指定された施設の有無が表示画面
上に示される。例えば、図7は学校の情報を表示した場
合の表示画面例を示す。これらの処理は、メインサーバ
22がユーザの検索条件指定に基づいて不動産データベ
ースセンタ35内の不動産情報データベース37や土地
情報データベース38にアクセスして対象となる情報を
取得し、端末装置1上に表示させることにより実行され
る。
【0046】ユーザが物件に興味を有する場合には、そ
の物件のアイコンを指定することができる(図4では、
指定された物件が円48により示されている)。アイコ
ンの指定があると、メインサーバ22は不動産データベ
ースセンタ35にアクセスして指定された物件の詳細情
報を取得し、図5に示すように物件の詳細情報を端末装
置1の画面上に表示する。これにより、ユーザは興味を
持った物件の詳細を知ることができる。
【0047】ユーザが別の検索を行いたい場合には、そ
の旨を指示することにより(ステップS22)、処理は
ステップS4へ戻り、新たな検索に移行することができ
る。また、図3に示すような通勤可能地域の表示状態で
ユーザが拡大の指示を入力しない場合(ステップS1
0:NO)、及び、図4に示す表示状態でユーザが物件の
アイコンを指定しない場合(ステップS18:No)は、
ユーザは再検索を指示することができる(ステップS2
2)。ユーザが再検索を指示しない場合、処理は終了す
る。
【0048】なお、図1に示す各データベースに記憶さ
れる、地図情報、不動産情報、時刻表情報などの内容が
更新された場合には、各センタ内のデータベース中のデ
ータも適宜更新されることはもちろんである。
【0049】なお、上記実施形態においては、本発明の
不動産情報提供装置をインターネットを介して複数のデ
ータベースと接続された装置としている。しかし、本発
明の適用はこの形態には限定されない。例えば、地図情
報、不動産情報、時刻表情報などをCD−ROMその他
の記録媒体に記録し、本発明の装置をネットワークを利
用しないスタンドアローンタイプの装置として構成する
ことも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ユーザ
が指定した勤務地及び通勤希望時間の条件を満足する物
件を検索、表示することができるので、ユーザが自分で
通勤時間等を計算する必要がない。よって、物件を決定
する上で重要な要素である通勤時間を考慮した有益な物
件検索を容易に行うことができる。また、そのような検
索は交通手段の実際の時刻表データに基づいて行われる
ため、精度が高く、有益である。また、ユーザがさらに
通勤を行う時間帯に関する検索条件を加えることによ
り、各ユーザの現実の通勤事情に適合した検索結果を得
ることができる。
【0051】さらに、例えば地価や建蔽率などの土地情
報や周辺の施設情報などを指定して検索を行い、その結
果を同時に表示することにより、ユーザは関心のある土
地情報に基づいて最適な物件の選択を行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる不動産情報提供シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】不動産情報検索処理における第1次検索条件入
力画面の例を示す図である。
【図3】不動産情報検索処理における第1次検索条件入
力画面の例を示す別の図である。
【図4】不動産情報検索処理における第2次検索条件入
力画面の例を示す図である。
【図5】物件詳細情報を示す表示画面例を示す図であ
る。
【図6】地価情報を表示した検索結果画面の一例を示
す。
【図7】学校の有無を表示した検索結果画面の一例を示
す。
【図8】不動産情報検索処理のフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートにおける交通情報検索処
理のフローチャートである。
【符号の説明】 1…端末装置 5…インターネット 10…地図データベースセンタ 12…地図サーバ 14…地図データベース 20…不動産情報提供サイト 22…メインサーバ 24…ランドマークデータベース 30…交通情報センタ 31…時刻表データベース 32…交通情報検索サーバ 35…不動産データベースセンタ 36…不動産サーバ 37…不動産情報データベース 38…土地情報データベース
フロントページの続き (72)発明者 竹永 隆 東京都目黒区下目黒1丁目7番1号 P AXビル1階 インクリメント・ピー株 式会社内 (56)参考文献 特開 平10−63731(JP,A) 特開 平10−289266(JP,A) 特開 平11−338885(JP,A) 登録実用新案3047960(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 122 G09B 29/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図情報を記憶する地図情報記憶手段
    と、 前記地図情報が示す地域に含まれる交通機関に関する交
    通機関情報を記憶する交通情報記憶手段と、 ある地点を指定する地点指定手段と、 前記地点からの移動所要時間を設定する所要時間設定手
    段と、 前記地点指定手段により指定された地点と、前記所要時
    間設定手段により設定された移動所要時間と、前記交通
    情報記憶手段に記憶された交通機関情報とに基づいて、
    前記地点から前記移動所要時間内に移動可能な移動可能
    領域を算出する移動可能領域算出手段と、 前記移動可能領域を地図上に表示する移動可能領域表示
    手段と、前記地点からの移動時間帯を設定する時間帯設定手段
    と、 を備え 前記移動可能領域算出手段は、前記地点指定手段により
    指定された地点と、前記所要時間設定手段により設定さ
    れた移動所要時間と、前記交通情報記憶手段に記憶され
    た交通機関情報と、前記時間帯設定手段により設定され
    た移動時間帯とに基づいて、前記地点から前記移動所要
    時間内に移動可能な移動可能領域を算出す ることを特徴
    とする情報提供装置。
  2. 【請求項2】 前記地図情報が示す地域に含まれる不動
    産に関する不動産情報を記憶する不動産情報記憶手段
    と、 前記不動産情報記憶手段から、前記移動可能領域算出手
    段が算出した移動可能領域内に含まれる不動産に関連す
    る不動産情報を抽出する不動産情報抽出手段と、 前記抽出された不動産情報を地図上に表示する不動産情
    報表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記
    載の 情報提供装置。
  3. 【請求項3】 前記交通機関情報は、鉄道及びバスの時
    刻表に関する情報を含むことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の情報提供装置。
  4. 【請求項4】 前記交通機関情報は、交通機関の始発便
    及び最終便の時刻情報を含むことを特徴とする請求項1
    又は2のいずれかに記載の情報提供装置。
  5. 【請求項5】 前記地図情報が示す地域に含まれる施設
    に関する施設情報を 記憶する施設情報記憶手段と、 施設情報に関する条件を設定する施設情報設定手段と、 前記施設情報記憶手段から、前記移動可能領域算出手段
    が算出した移動可能領域内に含まれ、かつ、設定された
    条件を満足する施設に関する施設情報を抽出する施設情
    報抽出手段と、 前記抽出された施設情報を地図上に表示する施設情報表
    示手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至4
    いずれかに記載の情報提供装置。
  6. 【請求項6】 地図情報を記憶する地図情報記憶手段
    と、 前記地図情報が示す地域に含まれる交通機関に関する交
    通機関情報を記憶する交通情報記憶手段と、 ある地点を指定する地点指定手段と、 前記地点からの移動所要時間を設定する所要時間設定手
    段と、 前記地点指定手段により指定された地点と、前記所要時
    間設定手段により設定された移動所要時間と、前記交通
    情報記憶手段に記憶された交通機関情報とに基づいて、
    前記地点から前記移動所要時間内に移動可能な移動可能
    領域を算出する移動可能領域算出手段と、 前記地図情報が示す地域に含まれる不動産に関する不動
    産情報を記憶する不動産情報記憶手段と、 前記不動産情報記憶手段から、前記移動可能領域算出手
    段が算出した移動可能領域内に含まれる不動産に関連す
    る不動産情報を抽出する不動産情報抽出手段と、 前記抽出された不動産情報を表示する不動産情報表示手
    段と、 前記地点からの移動時間帯を設定する時間帯設定手段
    と、を備え、 前記移動可能領域算出手段は、前記地点指定手段により
    指定された地点と、前記所要時間設定手段により設定さ
    れた移動所要時間と、前記交通情報記憶手段に記憶され
    た交通機関情報と、前記時間帯設定手段により設定され
    た移動時間帯とに基づいて、前記地点から前記移動所要
    時間内に移動可能な移動可能領域を算出することを特徴
    とする 情報提供装置。
  7. 【請求項7】 前記交通機関情報は、鉄道及びバスの時
    刻表に関する情報を 含むことを特徴とする請求項6に記
    載の情報提供装置。
  8. 【請求項8】 前記交通機関情報は、交通機関の始発便
    及び最終便の時刻情報を含むことを特徴とする請求項6
    又は7に記載の情報提供装置。
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