JP2002181581A - ナビゲーションシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】広告主が広告を出してからユーザに対してナビ
ゲーション端末を介して迅速に当該広告に係る目的地ま
での経路を提供可能なシステムを提供する。 【解決手段】本システムは、広告対象の位置に対応させ
てバーコード（符号）を設定するバーコード設定手段１
と、「位置データ」、「バーコードデータ」等を管理す
るデータ管理手段４と、「バーコードデータ」をナビゲ
ーション端末ｃｘから受信等するデータ通信手段３と、
バーコードデータに基づいてデータ管理手段４に管理さ
れている位置データを検索するデータ検索手段５とを備
えている。ナビゲーション端末ｃｘは現在地を測定する
現在地測定手段６と、地図データを記憶保持する地図デ
ータ記憶手段８と、「現在地データ」、「位置データ」
及び「地図データ」に基づいて経路を作成する経路作成
手段９と、バーコードリーダ１１と、経路を表示するデ
ィスプレー１０とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション端
末のユーザに対しネットワーク通信を利用してユーザの
現在地から広告に係る目的地までの経路を提供するシス
テムに関する。

【０００２】

【従来の技術】雑誌等の刊行物や、メルマガ、サイト等
のネットワーク上の広告には、一般に広告主である店舗
等に関する電話番号や住所、メール又はホームページア
ドレス、簡易な地図等が開示されている。この地図には
当該店舗等の周辺のごく限られた地域の主要な道路が示
されているに過ぎない場合が多く、これだけを頼りに遠
隔地から当該店舗等に行くのは困難な場合がある。

【０００３】一方、ナビゲーション端末によれば、ユー
ザは目的地となる店舗等の住所、電話番号等を所定の操
作を通じて入力することで現在地から目的地までの経路
を詳細な地図とともに当該端末のディスプレイを通じて
得ることができる。

【０００４】しかし、ナビゲーション端末に付属するＤ
ＶＤ等の記録媒体に、その電話番号と目的地とが対応付
けられて記録されていなければ、ユーザは電話番号を入
力しても当該経路を取得できない。従って、広告主は雑
誌等に電話番号を付して広告を出しても、当該電話番号
と当該広告対象の場所とが対応付けられて記録された記
録媒体がユーザに対して新規に配布されるまでは、ナビ
ゲーション端末を介してユーザに当該広告対象の位置ま
での経路を提供できない。このため、広告主は効率よく
ユーザを顧客として取り込めないおそれがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、広
告主が広告を出してからユーザに対してナビゲーション
端末を介して迅速に当該広告に係る目的地までの経路を
提供可能なシステムを提供することを解決課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明のナビゲーションシステムは、広告対象の存在
位置に対応させて符号を設定する符号設定手段と、該広
告対象の存在位置に係る位置データ、及び該符号に係る
符号データを管理するデータ管理手段と、情報伝達媒体
を通じて該符号と該広告対象との関連を知得したユーザ
のナビゲーション端末に入力された該符号に係る符号デ
ータを該ナビゲーション端末から受信するデータ通信手
段と、該データ受信手段により受信された符号データに
基づいて該データ管理手段により管理されている位置デ
ータを検索するデータ検索手段とを備え、本システム又
は該ナビゲーション端末の少なくともいずれか一方が、
該ナビゲーション端末の現在地を測定する現在地測定手
段と、地図データを記憶保持する地図データ記憶手段
と、該現在地測定手段により測定された現在地に係る現
在地データ、該データ検索手段により検索された位置デ
ータ、及び該地図データ記憶手段により記憶されている
地図データに基づいて前記経路を作成する経路作成手段
とを備え、該ナビゲーション端末は、該符号を入力可能
な符号入力手段と、該経路作成手段により作成された経
路を表示する表示手段とを備えていることを特徴とす
る。

【０００７】本発明によれば、広告主は上記情報伝達媒
体を通じて広告を行えば、ユーザはこの広告に対応する
符号をナビゲーション端末に入力することで当該広告対
象の場所までの経路を取得できる。従って、広告主は最
新の当該経路をユーザに迅速に提供でき、これにより広
告効果の向上を図ることができる。

【０００８】前記情報伝達媒体には紙媒体が含まれ、前
記符号にはバーコードが含まれ、前記符号入力手段には
該紙媒体に付されたバーコードを読み取るバーコードリ
ーダが含まれることが好ましい。

【０００９】本発明によれば、ユーザは紙媒体上の広告
に関連付けられたバーコードをナビゲーション端末のバ
ーコードリーダに読み取らせるだけで、現在地から当該
広告対象の存在位置までの経路を得ることができる。こ
うしてナビゲーション端末への符号入力を簡単にしたこ
とにより、ユーザにとって本システムを利用することの
魅力が増し、ひいてはかかる紙媒体から広告情報を得る
ことの魅力が増して広告効果が向上するものと期待され
る。

【００１０】前記データ管理手段は位置データに対応さ
せて広告に係る広告データを管理し、前記データ検索手
段は位置データに対応する広告データを検索し、前記ナ
ビゲーションの前記表示手段には前記経路とともに該デ
ータ検索手段により検索された広告データに係る広告が
表示されることが好ましい。

【００１１】本発明によれば、ナビゲーション端末の表
示手段には経路のみならず、この経路の目的地に係る広
告が表示される。このため、ナビゲーション端末を通じ
て経路を見ながら移動するユーザに対し、当該広告対象
への興味を持たせ続けることができる。これにより、ユ
ーザが移動中に広告対象に対する興味を失い、広告効果
が稀釈化する事態を抑制できる。

【００１２】各広告に対してその種類に応じた検索子を
設定する検索子設定手段を備え、前記データ通信手段は
前記ナビゲーション端末から受信した符号データに係る
広告に対応する複数の検索子に係る検索子データを該ナ
ビゲーション端末に送信することで、該ナビゲーション
端末における検索子の選択入力を可能とし、該データ通
信手段は該ナビゲーション端末に入力された検索子に係
る検索子データを該ナビゲーション端末から受信し、前
記データ検索手段は該データ通信手段により受信された
検索子データに係る付加的な広告データ及び該付加的な
広告データに対応する付加的な位置データを検索し、該
データ通信手段は該データ検索手段により検索された付
加的な広告データ及び付加的な位置データを該ナビゲー
ション端末に送信することで、前記表示手段に該付加的
な広告データに係る広告を、該付加的な位置データに係
る位置を前記経路に対応付けて表示可能とすることが好
ましい。

【００１３】本発明によれば、ユーザはナビゲーション
端末に検索子を入力することで、先に入力した符号に係
る広告対象の存在位置を目的地とする経路に関連して当
該検索子に係る他の広告を見ることができる。

【００１４】そして、前記符号データに対応する広告が
住宅情報に係る場合、前記検索子により特定される広告
には教育、健康、文化、娯楽、交通の少なくともいずれ
か１つに関する施設に係る広告が含まれることが好まし
い。

【００１５】また、前記符号データに対応する広告が旅
行情報に係る場合、前記検索子により特定される広告に
は食事、宿泊、娯楽、交通、名産品の少なくともいずれ
か１つに係る広告が含まれることが好ましい。

【００１６】前記データ検索手段は、前記符号データに
対応する位置データに係る位置から所定距離範囲内に広
告対象が存在する広告データを検索することが好まし
い。

【００１７】前記データ検索手段は、前記経路の近傍に
広告対象が存在する広告データを検索することが好まし
い。

【００１８】本発明によれば、ユーザはナビゲーション
端末を通じて先に入力した符号データに対応する広告の
存在位置の周辺に広告対象が存在する広告や、経路の近
傍に広告対象が存在する広告を得ることができる。

【００１９】前記データ受信手段はナビゲーション端末
からユーザの属性に係る属性データを受信し、前記デー
タ管理手段は該データ受信手段により受信された該属性
データを前記符号データに対応付けて管理し、前記デー
タ送信手段は前記符号データに対応する広告の広告主の
端末に該属性データを送信することが好ましい。

【００２０】本発明によれば、広告主はその端末を通じ
て自己の広告に興味を持ったユーザの属性を把握するこ
とができ、これにより消費者嗜好の一般的動向等を類推
することができる。

【００２１】前記データ受信手段がナビゲーション端末
から受信した符号データの数を広告ごとにカウントする
カウンタと、該カウンタによるカウント数に基づいて広
告データを格付けする格付け手段とを備え、前記データ
管理手段は該カウンタによりカウントされた数データ及
び該格付け手段による格付けデータを管理し、前記デー
タ送信手段は数データ又は格付けデータを広告データに
対応付けてナビゲーション端末に送信することが好まし
い。

【００２２】データ受信手段がナビゲーション端末から
受信した符号データの数は、この符号データに係る広告
対象に対して不特定多数のユーザがどれだけ興味を抱い
たか、人気があるか等の指標となる。従って、本発明に
よれば、ユーザはナビゲーション端末を通じて広告対象
の人気度を把握することができる。

【００２３】前記データ通信手段は、前記現在地測定手
段により測定された前記ナビゲーション端末の現在地に
係る現在地データを、該ナビゲーション端末に入力され
た符号に対応する広告の広告主の端末に対して送信する
ことが好ましい。

【００２４】また、本システム又は前記ナビゲーション
端末の少なくともいずれか一方が、該ナビゲーション端
末の移動方向を測定する移動方向測定手段を備え、前記
データ通信手段は、該移動方向測定手段により測定され
た前記ナビゲーション端末の移動方向に係る移動方向デ
ータを、該ナビゲーション端末に入力された符号に対応
する広告の広告主の端末に対して送信することが好まし
い。

【００２５】本発明によれば、広告主はその端末を通じ
て自己の広告に興味を持ったユーザの現在地、移動方向
を把握することができ、これにより将来的な来客数等を
予測可能となる。

【００２６】

【発明の実施の形態】本発明のナビゲーションシステム
の実施形態について図面を用いて説明する。図１は本実
施形態のナビゲーションシステムの構成説明図であり、
図２及び図３は本実施形態のナビゲーションシステムの
機能説明図である。

【００２７】図１に示す本実施形態のナビゲーションシ
ステムは、不動産業者、旅行代理業者等の複数の広告主
ｂの端末ｂｘと、出版業者ｐの端末ｐｘと、複数のユー
ザｃのナビゲーション端末ｃｘとネットワークを通じて
通信可能に接続されたサーバコンピュータにより構成さ
れている。

【００２８】本システムは、バーコード設定手段（符号
設定手段）１と、検索キー設定手段（検索子設定手段）
２と、データ通信手段３と、データ管理手段４と、デー
タ検索手段５とを備えている。バーコード設定手段１は
賃貸・販売に係る不動産物件の住所等（広告対象の存在
位置）に対応させてバーコード（符号）を設定する。検
索キー設定手段２は各広告に対してその内容に応じた検
索キー（検索子）を設定する。データ通信手段３はユー
ザｃのナビゲーション端末ｃｘから「符号データ」を受
信する等、種々のデータ通信を行う。データ管理手段４
は不動産物件の住所等に係る「位置データ」や、当該位
置データに対応するバーコードに係る「バーコードデー
タ」等の種々のデータを管理する。データ検索手段５は
データ通信手段３により受信された「バーコードデー
タ」等に基づいてデータ管理手段４により管理されてい
る「位置データ」等の種々のデータを検索する。

【００２９】ナビゲーション端末ｃｘは、現在地測定手
段６と、移動方向測定手段７と、地図データ記憶手段８
と、経路作成手段９と、ディスプレー（表示手段）１０
と、バーコードリーダ（符号入力手段）１１とを備えて
いる。現在地測定手段６、移動方向測定手段７は人工衛
星との通信に基づいてナビゲーション端末ｃｘの現在地
（緯度・経度）、移動方向をそれぞれ測定する。地図デ
ータ記憶手段８は道路や建築物等を含む地図に係る「地
図データ」を記憶保持する。経路作成手段９は後述の手
順に従って現在地から目的地までの経路を作成する。デ
ィスプレー１０は経路作成手段９により作成された経路
等を表示するとともにタッチパネル方式の入力操作が可
能とされている。バーコードリーダ１１は後述の雑誌ｍ
に印刷されたバーコードを読み取り可能とされている。

【００３０】上記構成の本システムの機能について図２
及び図３を用いて説明する。まず、広告主ｂがその端末
を介してデータ通信手段３に対してその広告に係る「広
告データ」及び広告対象の位置に係る「位置データ」を
送信する（矢印参照）。次に、バーコード設定手段１
が「位置データ」に対応する「バーコード」を設定し、
検索キー設定手段２が「広告データ」に対応する「検索
キー」を設定する。また、データ管理手段４が「位置デ
ータ」、「広告データ」、バーコードに係る「バーコー
ドデータ」及び検索キーに係る「検索キーデータ」を記
憶・管理する。続いて、データ通信手段３が「バーコー
ドデータ」及びこれに対応する「広告データ」を出版業
者ｐの端末に送信する（矢印参照）。これにより出版
業社ｐは不特定多数のユーザｃを対象として、「広告デ
ータ」に係る広告と、「バーコードデータ」に係るバー
コードとが関連付けられて掲載された雑誌ｍを発行する
（矢印参照）。

【００３１】種々の雑誌ｍのうち賃貸不動産の情報雑誌
に目を通したユーザｃが「○○町２丁目に２ＬＤＫ、賃
貸料が●●円、・・の賃貸物件がある」という広告に興
味を持ったとする。この場合、ユーザｃはナビゲーショ
ン端末ｃｘにＩＤパスワードを入力するとともに広告に
関連付けられたバーコードをバーコードリーダ１１に読
み取らせる。これによりナビゲーション端末ｃｘからデ
ータ通信手段３に対してＩＤパスワードに係る「ＩＤデ
ータ」及びバーコードに係る「バーコードデータ」が送
信される（矢印参照）。このＩＤパスワードは本シス
テムを利用するユーザｃに予め付与されており、データ
管理手段４はＩＤデータに対応付けてユーザｃの氏名、
住所、年齢、職業等の属性に係る「属性データ」を記憶
保持・管理している。

【００３２】データ管理手段４が「ＩＤデータ」に基づ
いてユーザｃが適正か否かを判断し、適正と判断した場
合、データ検索手段５がデータ管理手段４により管理さ
れている「バーコードデータ」に対応する「位置デー
タ」及び「広告データ」を検索する。そして、データ通
信手段３が「ＩＤデータ」に係るナビゲーション端末ｃ
ｘに対してデータ検索手段５により検索された「位置デ
ータ」及び「広告データ」を送信する（矢印参照）。

【００３３】このとき、ナビゲーション端末ｃｘではデ
ータ通信手段３から受信した「位置データ」、現在地測
定手段６により測定された現在地に係る「測定デー
タ」、及び地図データ記憶手段８により記憶保持されて
いる「地図データ」に基づいて経路作成手段９が経路を
作成する。この経路は「位置データ」に係る上記賃貸物
件（○○町２丁目、２ＬＤＫ、賃貸料が●●円、・・）
の存在位置を目的地とするものである。そして、ディス
プレー１０には図３（ａ）に示すように左に経路作成手
段９により作成された経路（太線）、右上にオプション
検索ボタン、右下に賃貸物件の内容が表示される。

【００３４】図３（ａ）の画面でユーザｃがオプション
検索ボタンに触れると、ナビゲーション端末ｃｘからデ
ータ通信手段３に対してその旨のデータが送信される。
これを受けてデータ通信手段３は先の「バーコードデー
タ」に係る賃貸不動産の広告に対応する学校（教育）、
病院やスポーツクラブ（健康）、音楽ホール（文化）、
レジャーセンター（娯楽）、駅やバス停（交通）等の複
数の検索キーに係る「検索キーデータ」をナビゲーショ
ン端末ｃｘに送信する（左矢印参照）。これにより図
３（ｂ）に示すようにディスプレー１０には「ご希望の
検索キーをオ選び下さい」というメッセージとともに
「学校」、「病院」等の複数の検索キーボタン、決定ボ
タン、及びキャンセルボタンが表示される。そして、ナ
ビゲーション端末ｃｘにおける検索キーの選択入力が可
能となる。なお、ユーザｃが図３（ａ）の画面でオプシ
ョン検索ボタンに触れなかった場合、図３（ｂ）の画面
は表示されない。

【００３５】図３（ｂ）の画面でユーザｃが検索キーボ
タン「病院」に触れ、続いて決定ボタンに触れると、ナ
ビゲーション端末ｃｘは「病院」に係る「検索キーデー
タ」をデータ通信手段３に対して送信する（右矢印参
照）。これを受け、データ検索手段５はデータ管理手段
４により管理されている広告データ及び位置データの中
から、この「検索キーデータ」に係り、経路から２００
ｍ以内の近傍に存在する病院、又は目的地から４００ｍ
以内の近傍に関するものを「付加的な」広告データ及び
位置データとして検索する。そして、データ通信手段３
はデータ検索手段５により検索された「付加的な広告デ
ータ」及び「付加的な位置データ」をナビゲーション端
末ｃｘに送信する（矢印参照）。これにより図３
（ｃ）に示すようにディスプレー１０には「付加的な広
告データ」に係る病院の広告が、左の経路に対応付けら
れて右上に表示される。広告の経路への対応付けは先の
「付加的な位置データ」及び地図データ記憶手段８に記
憶保持されている「地図データ」に基づいて行われる。
なお、ユーザｃが図３（ｂ）の画面でキャンセルボタン
に触れた場合、図３（ｃ）の画面は表示されず、図３
（ａ）の画面に戻る。

【００３６】データ通信手段３は現在地測定手段６によ
り測定された現在地に係る「現在地データ」をナビゲー
ション端末ｃｘから逐次受信する。また、データ通信手
段３は移動方向測定手段７により測定された移動方向に
係る「移動方向データ」をナビゲーション端末ｃｘから
逐次受信する。そして、データ通信手段３はこのナビゲ
ーション端末ｃｘに入力されたバーコード（符号）に対
応する広告の広告主ｂの端末ｂｘに対して「現在地デー
タ」及び「移動方向データ」を１０分等の所定時間ごと
に送信する（矢印参照）。また、データ通信手段３は
「符号データ」に対応する広告の広告主ｂの端末ｂｘに
ユーザｃの氏名、年齢等の属性に係る上記「属性デー
タ」を送信する（矢印参照）。

【００３７】本システムによれば、広告主ｂは雑誌（情
報伝達媒体）ｍを通じて広告を行えば（図２矢印参
照）、ユーザｃはこの広告に対応するバーコードをナビ
ゲーション端末ｃｘに入力することで当該広告対象の場
所までの経路を取得できる（図２矢印、参照）。従
って、広告主ｂは最新の当該経路をユーザｃに迅速に提
供でき、これにより広告効果の向上を図ることができ
る。

【００３８】また、ユーザｃは雑誌ｍの広告に関連付け
られたバーコードをナビゲーション端末ｃｘのバーコー
ドリーダ１１に読み取らせるだけで、現在地から目的地
までの経路を得ることができる（図２矢印参照）。こ
うしてナビゲーション端末ｃｘへの符号入力を簡単にし
たことにより、ユーザｃにとって本システムを利用する
ことの魅力が増し、ひいてはかかる雑誌ｍから広告情報
を得ることの魅力が増して広告効果が向上するものと期
待される。

【００３９】さらに、ナビゲーション端末ｃｘのディス
プレーには経路のみならず、この経路の目的地に係る広
告が表示される（図３（ａ）参照）。このため、ナビゲ
ーション端末ｃｘを通じて経路を見ながら移動するユー
ザｃに対し、当該広告対象への興味を持たせ続けること
ができる。これにより、ユーザｃが移動中に広告対象に
対する興味を失い、広告効果が稀釈化する事態を抑制で
きる。

【００４０】また、ユーザｃはナビゲーション端末ｃｘ
に検索キーを入力することで、先に入力したバーコード
（符号）に基づいて作成された経路に関連して当該検索
キーに係る他の広告を見ることができる（図２矢印、
、図３（ｂ）、図３（ｃ）参照）。

【００４１】また、ユーザｃはナビゲーション端末ｃｘ
を通じて先に入力した「符号データ」に対応する賃貸物
件の広告の存在位置の周辺（３００ｍ以内）や、経路の
近傍（２００ｍ以内）に存在する病院の広告を得ること
ができる。従って、ユーザｃは自分が興味を持った賃貸
物件のそばには病院があるので病気の際には心強い等、
付加的な広告により当該物件に対する興味を一層強く抱
くものと期待される。そして、該物件の広告効果の向上
を図ることができる。

【００４２】また、広告主ｂはその端末ｂｘを通じて自
己の広告に興味を持ったユーザｃの現在地、移動方向を
把握することができ（図２矢印参照）、これにより２
時間後等の将来的な来客数等を予測可能となる。

【００４３】さらに、広告主ｂはその端末ｂｘを通じて
自己の広告に興味を持ったユーザｃの氏名、年齢、住
所、職業等の属性を把握することができ（図２矢印参
照）、これにより消費者嗜好の一般的動向等を類推する
ことができる。

【００４４】なお、上記実施形態ではナビゲーション端
末ｃｘに入力される「符号」がバーコードであったが、
英数文字等の組合せ列であってもよく、入力方式として
タッチパネル式や音声入力等のあらゆる方式が選択され
てもよい。

【００４５】上記実施形態ではナビゲーション端末ｃｘ
が現在地測定手段６、移動方向測定手段７、地図データ
記憶手段８、及び経路作成手段９を備えていたが、他の
実施形態として本システムを構成するサーバコンピュー
タ又はナビゲーション端末ｃｘの少なくともいずれか一
方がこれらの構成を相補的に、或いは重複して備えてい
てもよい。

【００４６】上記実施形態では本システムを構成するサ
ーバコンピュータは出版業者ｐの端末ｐｘとは別個独立
であったが、他の実施形態として当該サーバコンピュー
タと出版業者ｐの端末ｐｘとが一体的に構成されてもよ
い。

【００４７】上記実施形態では「符号データ」に対応す
る広告が「住宅情報」に係る場合、「検索キー」により
特定される広告には教育、健康、文化、娯楽、交通に関
する施設に係る広告が含まれていたが（図３（ｂ）参
照）、他の実施形態として「符号データ」に対応する広
告が「旅行情報」に係る場合、「検索キー」により特定
される広告には食事、宿泊、娯楽、交通、名産品に関す
る施設に係る広告が含まれていてもよく、複数の広告主
の間の契約や取り決めに基づいて「符号データ」及び
「検索キー」が対応付けられてもよい。

【００４８】なお、データ検索手段５により検索された
「付加的な広告データ」の数が多い場合、ナビゲーショ
ン端末ｃｘがデータ通信手段３に定常的に「現在地デー
タ」を送信し、データ管理手段４が現在地と当該「付加
的な位置データ」に係る位置との距離が５００ｍ以内に
なったか否かを判定し、この距離が５００ｍ以内になっ
たと判定されたとき、データ通信手段３が当該「付加的
な広告データ」等をナビゲーション端末ｃｘに送信して
もよい。これによりディスプレー１０に表示される広告
の数が多くなり、表示が煩雑となって美観を損ない、宣
伝広告効果を低減させる事態を回避できる。

【００４９】また、本システムが「符号データ」の数を
広告ごとにカウントする「カウンタ」と、カウンタによ
るカウント数に基づいて広告データを格付けする「格付
け手段」とを備え、データ管理手段４は「カウンタ」に
よるカウント数に係る「数データ」及び「格付け手段」
による「格付けデータ」を管理し、データ通信手段３は
「数データ」又は「格付けデータ」を広告データに対応
付けてナビゲーション端末ｃｘに送信してもよい。

【００５０】この場合、データ受信手段２がナビゲーシ
ョン端末ｃｘから受信した符号データの数は、この符号
データに係る広告対象に対して不特定多数のユーザｃが
どれだけ興味を抱いたか、人気があるか等の指標とな
る。従って、ユーザｃはナビゲーション端末ｃｘを通じ
て広告対象の人気度を把握することができる。

【００５１】上記実施形態では１の広告に１のバーコー
ド（符号）が設定されたが,他の実施形態として複数の
広告に１のバーコードが設定されてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態のナビゲーションシステムの構成説
明図

【図２】本実施形態のナビゲーションシステムの機能説
明図

【図３】本実施形態のナビゲーションシステムの機能説
明図

【符号の説明】

１‥バーコード設定手段（符号設定手段）、２‥検索キ
ー設定手段（検索子設定手段）、３‥データ通信手段、
４‥データ管理手段、５‥データ検索手段、６‥現在地
測定手段、７‥移動方向測定手段、８‥地図データ記憶
シュアｄン、９‥経路作成手段、１０‥ディスプレー
（表示手段）、１１‥バーコードリーダ、ｂ‥広告主、
ｃ‥ユーザ、ｃｘ‥ナビゲーション端末、ｍ‥雑誌（情
報伝達媒体、紙媒体）

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/30 ３１０ Ｇ０６Ｆ 17/30 ３１０Ｃ 17/60 １４４ 17/60 １４４ ３２６ ３２６ Ｇ０８Ｇ 1/0969 Ｇ０８Ｇ 1/0969 (72)発明者 斎藤 寿典 福島県いわき市好間工業団地14−１ アル パイン情報システム株式会社内 Ｆターム(参考） 2F029 AB13 AC02 AC08 AC09 AC13 AC14 5B075 ND20 NK46 PP05 PQ02 QP05 UU13 5H180 BB01 FF22

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ナビゲーション端末のユーザに対し、ネッ
   トワーク通信を利用してユーザの現在地から広告に係る
   目的地までの経路を提供するシステムであって、 広告対象の存在位置に対応させて符号を設定する符号設
   定手段と、 該広告対象の存在位置に係る位置データ、及び該符号に
   係る符号データを管理するデータ管理手段と、 情報伝達媒体を通じて該符号と該広告対象との関連を知
   得したユーザのナビゲーション端末に入力された該符号
   に係る符号データを該ナビゲーション端末から受信する
   データ通信手段と、 該データ受信手段により受信された符号データに基づい
   て該データ管理手段により管理されている位置データを
   検索するデータ検索手段とを備え、 本システム又は該ナビゲーション端末の少なくともいず
   れか一方が、 該ナビゲーション端末の現在地を測定する現在地測定手
   段と、 地図データを記憶保持する地図データ記憶手段と、 該現在地測定手段により測定された現在地に係る現在地
   データ、該データ検索手段により検索された位置デー
   タ、及び該地図データ記憶手段により記憶されている地
   図データに基づいて前記経路を作成する経路作成手段と
   を備え、 該ナビゲーション端末は、該符号を入力可能な符号入力
   手段と、該経路作成手段により作成された経路を表示す
   る表示手段とを備えていることを特徴とするナビゲーシ
   ョンシステム。
2. 【請求項２】前記情報伝達媒体には紙媒体が含まれ、 前記符号にはバーコードが含まれ、 前記符号入力手段には該紙媒体に付されたバーコードを
   読み取るバーコードリーダが含まれることを特徴とする
   請求項１記載のナビゲーションシステム。
3. 【請求項３】前記データ管理手段は位置データに対応さ
   せて広告に係る広告データを管理し、前記データ検索手
   段は位置データに対応する広告データを検索し、前記ナ
   ビゲーションの前記表示手段には前記経路とともに該デ
   ータ検索手段により検索された広告データに係る広告が
   表示されることを特徴とする請求項１又は２記載のナビ
   ゲーションシステム。
4. 【請求項４】各広告に対してその種類に応じた検索子を
   設定する検索子設定手段を備え、 前記データ通信手段は前記ナビゲーション端末から受信
   した符号データに係る広告に対応する複数の検索子に係
   る検索子データを該ナビゲーション端末に送信すること
   で、該ナビゲーション端末における検索子の選択入力を
   可能とし、 該データ通信手段は該ナビゲーション端末に入力された
   検索子に係る検索子データを該ナビゲーション端末から
   受信し、 前記データ検索手段は該データ通信手段により受信され
   た検索子データに係る付加的な広告データ及び該付加的
   な広告データに対応する付加的な位置データを検索し、 該データ通信手段は該データ検索手段により検索された
   付加的な広告データ及び付加的な位置データを該ナビゲ
   ーション端末に送信することで、前記表示手段に該付加
   的な広告データに係る広告を、該付加的な位置データに
   係る位置を前記経路に対応付けて表示可能とすることを
   特徴とする請求項３記載のナビゲーションシステム。
5. 【請求項５】前記符号データに対応する広告が住宅情報
   に係る場合、前記検索子により特定される広告には教
   育、健康、文化、娯楽、交通の少なくともいずれか１つ
   に関する施設に係る広告が含まれることを特徴とする請
   求項４記載のナビゲーションシステム。
6. 【請求項６】前記符号データに対応する広告が旅行情報
   に係る場合、前記検索子により特定される広告には食
   事、宿泊、娯楽、交通、名産品の少なくともいずれか１
   つに係る広告が含まれることを特徴とする請求項４記載
   のナビゲーションシステム。
7. 【請求項７】前記データ検索手段は、前記符号データに
   対応する位置データに係る位置から、所定距離範囲内に
   広告対象が存在する広告データを検索することを特徴と
   する請求項４乃至６のいずれか１つに記載のナビゲーシ
   ョンシステム。
8. 【請求項８】前記データ検索手段は、前記経路の近傍に
   広告対象が存在する広告データを検索することを特徴と
   する請求項４乃至７のいずれか１つに記載のナビゲーシ
   ョンシステム。
9. 【請求項９】前記データ受信手段はナビゲーション端末
   からユーザの属性に係る属性データを受信し、 前記データ管理手段は該データ受信手段により受信され
   た該属性データを前記符号データに対応付けて管理し、 前記データ送信手段は前記符号データに対応する広告の
   広告主の端末に該属性データを送信することを特徴とす
   る請求項１乃至８のいずれか１つに記載のナビゲーショ
   ンシステム。
10. 【請求項１０】前記データ受信手段がナビゲーション端
    末から受信した符号データの数を広告ごとにカウントす
    るカウンタと、 該カウンタによるカウント数に基づいて広告データを格
    付けする格付け手段とを備え、 前記データ管理手段は該カウンタによりカウントされた
    数データ及び該格付け手段による格付けデータを管理
    し、 前記データ送信手段は数データ又は格付けデータを広告
    データに対応付けてナビゲーション端末に送信すること
    を特徴とする請求項３乃至９のいずれか１つに記載のナ
    ビゲーションシステム。
11. 【請求項１１】前記データ通信手段は、前記現在地測定
    手段により測定された前記ナビゲーション端末の現在地
    に係る現在地データを、該ナビゲーション端末に入力さ
    れた符号に対応する広告の広告主の端末に対して送信す
    ることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれか１つに
    記載のナビゲーションシステム。
12. 【請求項１２】本システム又は前記ナビゲーション端末
    の少なくともいずれか一方が、 該ナビゲーション端末の移動方向を測定する移動方向測
    定手段を備え、 前記データ通信手段は、該移動方向測定手段により測定
    された前記ナビゲーション端末の移動方向に係る移動方
    向データを、該ナビゲーション端末に入力された符号に
    対応する広告の広告主の端末に対して送信することを特
    徴とする請求項１乃至１１のいずれか１つに記載のナビ
    ゲーションシステム。