JP2004310524A - 店舗情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】雑誌などの媒体に記載された情報から、最寄りの販売店についての情報を容易に得ることができる店舗情報提供システムを提供する。
【解決手段】インターネットに接続されたサーバ（１）は会員を特定するための入口ｗｅｂページと会員毎に設けられた会員ｗｅｂページとを記録したｗｅｂページ記録部（４）と、特定の数列を会員ｗｅｂページのＵＲＬと関連づけて記録したデータベース（５）を備える。入口ｗｅｂページにて数列が入力されると関連づけられたＵＲＬに基づいて所定の会員ｗｅｂページを表示させる。地域を特定することによりその地域におけるその会員の店舗に関する情報を表示させる。
【選択図】 図１
【解決手段】インターネットに接続されたサーバ（１）は会員を特定するための入口ｗｅｂページと会員毎に設けられた会員ｗｅｂページとを記録したｗｅｂページ記録部（４）と、特定の数列を会員ｗｅｂページのＵＲＬと関連づけて記録したデータベース（５）を備える。入口ｗｅｂページにて数列が入力されると関連づけられたＵＲＬに基づいて所定の会員ｗｅｂページを表示させる。地域を特定することによりその地域におけるその会員の店舗に関する情報を表示させる。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雑誌などの媒体とインターネットとを利用して商品やサービスを扱う店舗についての情報を提供するシステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ファッション雑誌やグルメ雑誌等の各種情報雑誌が数多く出版されている。又、地域の情報を掲載したミニコミ誌と呼ばれる雑誌も一般化してきている。
【０００３】
ところで、雑誌などに記事や広告として掲載されている会社の連絡先は雑誌の巻末付近に一覧として表示されている。しかし、掲載されているのは会社代表の電話番号だけであることが多く、せいぜい本社所在地が記載されていれば良い方である。
【０００４】
しかしながら本社では実際に商品の展示や販売をしていることは少なく、しかも遠方であれば行くことができない。そのため、雑誌を見て商品を実際に見たい場合や、購入したい場合には読者は最寄りの販売店に出向く必要があるが、殆どの場合は雑誌を見ただけでは最寄りの販売店がどこにあるのかわからない。
【０００５】
このような場合、掲載されている本社の窓口に電話をかけて問い合わせばよいが、営業時間の関係で休日や夜間には問い合わせることができない。そのため、勤務している読者にとっては、記載された連絡先に電話をかけて質問できる機会が少ない。
【０００６】
又、本社の窓口では地方の販売店の場所まで詳しく把握していない。そして、各地域の地理にも詳しくないことが殆どであるので、販売店の場所を正確に案内することができない。結局は時間をかけて販売店の電話番号を教えてくれる程度である。
【０００７】
顧客は本社窓口で教えてもらった電話番号をメモして、販売店に電話をかけ直して店員に住所を教えてもらうことになり手間がかかる。又、顧客がその販売店の周囲の地理に疎い場合は、店員から場所を教えてもらっても容易に把握することができないこともある。
【０００８】
又、近年ではたとえ電話であっても知らない人と対話するのが苦手な人も多く、結局は億劫になって聞くことをせず、そのうち当初の「買いたい」，「見たい」，「食べたい」というような衝動が薄れ、やがて忘れ去られてしまうことがある。
【０００９】
会社は高い掲載費や手間をかけて雑誌に宣伝や記事を掲載しているが、このように自社の商品やサービスに興味を持ってくれた見込み客に十分な店舗情報を提供できないために、販売機会を逃しているのが実情である。
【００１０】
尚、雑誌には会社のｗｅｂページのＵＲＬが掲載されている場合もあり、そこにアクセスすれば最寄りの取り扱い店舗を調べるられる場合もあるが、ＵＲＬは英文字を含むため携帯電話で入力するのは面倒である。
【００１１】
ところで、英文字を含むＵＲＬの入力の煩雑さを解消しようとするアイデアが提案されている。特開平１０−７８９２８号（下記に示す特許文献１）は、予めＵＲＬに対応させた番号を割り当て、ユーザの端末から入力された番号をその端末又はインターネットを介して接続されたサーバにおいてＵＲＬに変換し、所定のｗｅｂページを表示させている。
【００１２】
これによれば、英文字のＵＲＬを入力する必要が無く、数字入力だけでｗｅｂページを表示させることができるので確かにｗｅｂページを表示させることが容易となる。しかしながら単に英文字の代わりに数字で入力できるだけに過ぎず、利用者にとってそれ以上の利便性が得られるものではない。
【００１３】
又、携帯電話用のｗｅｂページまで用意している会社は少なく、携帯電話の小さな表示画面では、通常のパソコンでの閲覧を前提としたｗｅｂページを閲覧することができない。
【００１４】
更に、閲覧可能なｗｅｂページが用意されていたとしても、ｗｅｂページの記載内容や書き方はｗｅｂページを管理する会社により様々であり、統一された書式ではないため、必要な情報、例えば最寄りの販売店所在地についての情報を円滑に見つけだすことは難しい。
【００１５】
【特許文献１】
特開平１０−７８９２８号公報。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、雑誌などの媒体に記載された情報に基づいて最寄りの販売店についての情報を容易に得ることができる店舗情報提供システムを提供することを課題とする。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の店舗情報提供システムは、インターネットに接続されたサーバ（１）を備え、該サーバ（１）は会員を特定するための入口ｗｅｂページと会員毎に設けられた会員ｗｅｂページとを記録したｗｅｂページ記録部（４）と、特定の数列を該会員ｗｅｂページのＵＲＬと関連づけて記録したデータベース（５）を備え、前記入口ｗｅｂページにて数列が入力されると、該数列に関連づけられたＵＲＬに基づいて所定の会員ｗｅｂページを表示させることができ、該会員ｗｅｂページでは地域を特定することによりその地域における該会員の店舗に関する地理情報を表示可能であることを特徴とする。
【００１８】
これによれば顧客がインターネットを利用してサーバ（１）に記録されている入口ｗｅｂページにアクセスして所定の数列を入力すると、データベース（５）は入力された数列に対応してｗｅｂページ記録部（４）に記録されている所定の会員ｗｅｂページを表示させることができる。そして、アクセスした顧客が地域を特定すれば、サーバ（１）はその会員の特定された地域に在する店舗の地図や道案内等の地理的情報を送信して顧客の端末に表示させることができる。
【００１９】
請求項２記載の店舗情報提供システムは請求項１記載の店舗情報提供システムにおいて、会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段は、段階的に地域を選択する検索であることを特徴とする。
【００２０】
これによれば、顧客は画面に表示された地域の中から順次行きたい地域を選択していくことにより希望する地域を特定し、その地域にある店舗の情報を得ることができる。
【００２１】
請求項３記載の店舗情報提供システムは請求項１記載の店舗情報提供システムにおいて、会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段は、入力された郵便番号による検索であることを特徴とする。
【００２２】
これによれば顧客は郵便番号を入力することにより地域を特定し、希望する地域の店舗情報を得ることができる。
【００２３】
請求項４記載の店舗情報提供システムは請求項１記載の店舗情報提供システムにおいて、会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段が入力された携帯電話の中継局を特定可能な情報、又は携帯電話に備えられたＧＰＳ装置に基づく位置情報を利用した検索であることを特徴とする。
【００２４】
これによれば、最寄りの店舗を探す際に携帯電話を利用している顧客の現在地を中継局又はＧＰＳを利用してサーバ（１）に知らせることができ、サーバ（１）は携帯電話の現在地の近い地域の店舗情報を送信して表示させることができる。したがって、顧客は自分自身で地域を特定する選択や入力をする必要がなく、地域の名称や郵便番号等を知らなくても最寄りの店舗を見つけることができる。
【００２５】
請求項５記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項４の店舗情報提供システムにおいて、入口ｗｅｂページにおいて会員を特定するために入力するために入力する数列が、該会員の電話番号であることを特徴とする。
【００２６】
これによれば雑誌の記事や連絡先一覧に記載された会社の電話番号を使って希望する会員の会員ｗｅｂページを表示させて、店舗情報を得ることができる。
【００２７】
請求項６記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項４の店舗情報提供システムにおいて、入口ｗｅｂページにおいて会員を特定するために入力する数列が、雑誌のページ番号を含む数列であることを特徴とする。
【００２８】
これによれば、見ている雑誌に興味のある記事があれば、そのページで検索することにより会員ｗｅｂページを表示させて店舗情報を得ることができる。
【００２９】
請求項７の店舗情報提供システムは請求項６の店舗情報提供システムにおいて、入口ｗｅｂページは複数の雑誌のリスト中から特定の雑誌を選択可能、又は予め付与された雑誌の番号もしくは記号を入力可能であることを特徴とする。
【００３０】
これによれば、サーバ（１）が複数の雑誌について店舗情報提供を行っている場合でも、雑誌を特定して会員ｗｅｂページを表示させることができる。
【００３１】
請求項８記載の店舗情報提供システムは請求項６又は請求項７の店舗情報提供システムにおいて、入口ｗｅｂページは雑誌のページ番号と共に特定の商品又はサービスを特定するための数字又は記号を入力可能であることを特徴とする。
【００３２】
これによれば、ページ単位の検索でなく商品の表示番号を利用して検索することにより特定のページに掲載された個別の商品に関する会社を特定することができる。そのため雑誌の１つのページに異なる会社（会員）が提供する複数の商品が紹介されている場合でも、注目する商品を提供している会員を特定することができる。
【００３３】
請求項９記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項８の店舗情報提供システムにおいて、サーバ（１）は形式の異なる携帯電話に対応した複数のｗｅｂページを備え、アクセス元の携帯電話を判別して該アクセス元の携帯電話において利用可能なｗｅｂページを選択して送信可能であることを特徴とする。
【００３４】
携帯電話は携帯電話会社（キャリア）によりｗｅｂページの形式が異なる。アクセスしてきた携帯電話に応じてその携帯電話用に作成されたｗｅｂページを表示させるので、どの携帯電話会社の携帯電話でアクセスしてもｗｅｂページを見ることができる。
【００３５】
請求項１０記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項９の店舗情報提供システムにおいて、サーバ（１）は会員がインターネットを介して自分用の会員ｗｅｂページを作成又は修正することが可能な作成用ｗｅｂページを備えることを特徴とする。
【００３６】
これによれば、会員である会社が自分で会員ｗｅｂページを作成できるので、サーバ管理者がｗｅｂページを作成する手間が不要となる。又、会員はいつでもｗｅｂページの内容を修正，追加等して更新することができる。
【００３７】
請求項１１記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項９の店舗情報提供システムにおいて、サーバは会員から受信したＥメールの内容に基づいて該会員用の会員ｗｅｂページを作成又は修正することが可能であることを特徴とする。
【００３８】
これによれば、請求項１０のシステムと同様に会員は自分で会員ｗｅｂページを作成，修正することができる。しかも会員はＥメールにて会員ｗｅｂページに掲載する情報を送れば、サーバがその情報を会員ｗｅｂページに反映させるので会員ｗｅｂページの更新が容易となる。
【００３９】
請求項１２記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項９の店舗情報提供システムにおいて、前記会員ｗｅｂページではアンケート画面，求人情報，顧客登録画面又は商品情報を表示可能であることを特徴とする。
【００４０】
これによれば、店舗情報に加えてアンケート画面，求人情報，顧客登録画面又は商品情報等の情報を顧客に利用させることができ、会員ｗｅｂページの利用価値が更に高くなる。
【００４１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を好適な実施例を用いて説明する。
【００４２】
［実施例１］
本実施例は雑誌に広告や記事を掲載している会社（会員）の販売店の場所を顧客に知らせることが可能な店舗情報提供システムである。図８は本実施例に用いられる機器の接続を示した図である。
【００４３】
（１）は管理者のサーバであり、インターネットに接続されている。サーバ（１）はｗｅｂページを記録するｗｅｂページ記録部（４）を有し、インターネットを介してアクセスする者に対して記録しているｗｅｂページを閲覧させることができる。記録するｗｅｂページとしては会員毎に作成される会員ｗｅｂページと、会員ｗｅｂページを検索するための入口ｗｅｂページがある。
【００４４】
又、サーバ（１）はデータベース（５）を備えている。このデータベース（５）は会員となる会社や商店の電話番号と、その会員の会員ｗｅｂページのＵＲＬとを対応付けて記録しており、会員の電話番号で検索することによりその会員の会員ｗｅｂページのＵＲＬを抽出することができる。サーバ（１）は抽出されたＵＲＬに基づいて会員ｗｅｂページをアクセス元に送信して表示させる。
【００４５】
尚、図ではｗｅｂページ記録部（３）とデータベース（４）を別々に表しているが、同じ記録装置の中にこれらの機能が備えられていても良い。又、サーバ（１）は物理的に１台の機器であること限定されず、複数台の機器が連携したものであってもよい。
【００４６】
（２）はインターネットに接続可能な顧客の端末であり、携帯電話（ＰＨＳ含む）やパソコン，電子手帳等が該当する。
【００４７】
雑誌に広告や記事を掲載している会社は会員として管理者のサーバ（１）内のｗｅｂページ記録部（４）に自分用の会員ｗｅｂページを有しており、会員ｗｅｂページには会員の商品やサービスを扱う店舗についての情報が記載されている。
【００４８】
本実施例においては、会員ｗｅｂページはサーバ（１）の管理者が委託を受けて作成するようにした。電話番号や販売店の住所等は度々変更になることはないが、変更があった場合は管理者に連絡をして変更を依頼すると良い。
【００４９】
ｗｅｂページとしては携帯電話用のｗｅｂページと主にパソコンでの閲覧を考慮した一般用のｗｅｂページを作成した。特に、携帯電話用のｗｅｂページについては携帯電話の会社（キャリア）により閲覧できるｗｅｂページの形式が異なるため、各携帯電話会社の仕様にあわせた複数のｗｅｂページを作成するようにした。
【００５０】
尚、会員と管理者とは個々に会員契約をしても良いが、雑誌を発行している出版社が一括して契約する方が手間が少ない。又、管理に対する費用の負担が必要な場合は出版社が負担しても良いし、個々の会員が支払うようにしても良い。
【００５１】
会員は必ずしも自分の端末（３）を有する必要はないが、インターネットに接続された端末（３）を有していれば自分の会員ｗｅｂページの内容を確認することができ、情報の変更を管理者にＥメールで連絡することもできるので端末（３）を有していることが望ましい。
【００５２】
顧客は雑誌を見て興味のある記事や広告が有れば、その記事等に関する会員の電話番号を確認する。尚、電話番号は雑誌の記事掲載ページに記載しても良いし、別のページに掲載会社電話番号一覧として記載するようにしても良い。
【００５３】
顧客は携帯電話又はパソコン等の端末（２）を使って管理者のサーバ（１）に記録されている検索用の入口ｗｅｂページにアクセスする。この入口ｗｅｂページのＵＲＬは最初に入力した後に、登録しておくようにすれば以降アクセスする度に入力する手間は不要となる。携帯電話からのアクセスである場合、サーバ（１）は携帯電話のタイプを自動判別して、アクセス元の携帯電話用に適したｗｅｂページを表示させる。
【００５４】
図１は入口ｗｅｂページの一例を示した図である。顧客は電話番号入力欄（１１）に希望する会員の電話番号を入力する。そして、ｗｅｂページ表示ボタン（１２）を選択すると、図２に示すような会員ｗｅｂページの地域選択画面が表示される。
【００５５】
尚、入口ｗｅｂページには「電話をかける」という選択肢も設けている。当初はｗｅｂページを見る予定であったが、途中で気が変わって直接話しをしたくなった場合などに電話ボタン（１３）を選択すると、（既に電話番号は特定済みであるので）再度電話番号を入力することなく相手に電話をかけることができる。
【００５６】
地域選択画面では地域選択欄（１４）が表示され、「関東」，「関西」，「九州」等の地域を選択することができる。いずれかの地域を選択すると選択した地域内の府県が表示される。
【００５７】
例えば、「関西」を選択すると「京都府」，「大阪府」，「兵庫県」・・ように表示される。情報が少ない地域については２以上を「滋賀・奈良」のように１つの選択肢としてまとめても良い。
【００５８】
ここで「大阪府」を選ぶと「大阪市北部」，「大阪市南部」，「枚方市」，「高槻市」，「寝屋川市・茨木市」・・のように表示される。選択肢となる地域の大きさは情報量を考慮して定めれば良く、又、主要な地域を網羅できれば全ての地域を選択できなくても良い。必要なら更に段階を設けて細かな地域選択ができるようにしても良い。
【００５９】
尚、本実施例では地域を特定するために地域名を選択するようにしたが、他の選択手段、例えば地図を表示させてカーソル移動により地図上で地域を指定できるようにしても良い。
【００６０】
所定の地域が選択されると図３に示すような店舗一覧画面が表示され、その地域にある商品取扱店やチェーン店等の舗名が一覧表示される。必要であれば直営店を示すマーク等も同時に表示するようにしても良い。
【００６１】
この店舗一覧画面において特定の店舗を選択すると、図４に示すような店舗地図画面が表示される。店舗地図画面には顧客をその店舗に誘導するための地図（１６）や道案内（１７）が表示される。又、地図と併せて店舗の電話番号も表示するようにしたため、顧客は希望する店舗に電話をかけて商品の在庫や営業時間等を確認することもできる。必要に応じて定休日や営業時間等も表示させるようにしても良い。
【００６２】
これにより顧客は自分が雑誌を見て興味を持った商品やサービスについて、その提供を受けることができる最寄りの店舗とその場所を知ることができる。
【００６３】
店舗地図画面において「戻る」ボタン（１８）を選択すると店舗一覧画面を再表示させることができるので、同一地域内の他店舗の場所も続けて調べることができ、一番行きやすい店舗を容易に探し出すことができる。
【００６４】
尚、本実施例で利用可能な雑誌としては書店や売店で販売される雑誌や新聞等に限らず、無料で配布されるものであっても良い。例えば、地域のミニコミ誌や、会社が発行する広報誌等も含まれる。
【００６５】
サーバ（１）では顧客のアクセスと入力内容を解析することにより、利用の傾向を分析することができ、マーケティング情報として利用することもできる。
【００６６】
仮に携帯電話会社と提携をすればプライバシーの侵害とならない範囲で顧客の属性、例えば性別，年齢層，おおまかな居住地域等も知ることができ、利用履歴と併せて分析することにより更に詳細なマーケティング情報を得ることができる。これにより例えば、「関西の２０代女性に人気が高いファッションブランド」のようなことも知ることができる。
【００６７】
尚、本実施例では会員ｗｅｂページで店舗情報のみを表示させるようにしたが、必要なら他の情報を表示させても良い。例えば、入荷情報，新商品情報等の商品情報や、店員募集，アルバイト募集のような求人情報等の情報を会員から顧客に向けて提供することが考えられる。又、アンケートや顧客登録等の画面を表示させて顧客からの入力を可能とさせても良い。顧客登録として顧客のメールアドレスを登録してもらうことができれば、顧客の許諾を得て会員から該顧客へのＥメールによる案内をすることもできる。
【００６８】
［実施例２］
実施例１は雑誌に掲載された会社（会員）の電話番号を入力することにより各社の情報ページにアクセスしたが、本実施例は雑誌の掲載ページにより所定のｗｅｂページを表示できるようにした。
【００６９】
図６は雑誌の１ページを示した図である。ページの下部にはページ番号（２２）が印刷されている。顧客は興味のある記事が掲載されているページがあれば、入口ｗｅｂページにアクセスする。
【００７０】
図５は本実施例の入口ｗｅｂページの一例を示した図である。本実施例では複数の雑誌について同様のサービスを行うようにしたので、ページ指定の前に雑誌の選択をさせるようにした。実施例では雑誌入力欄（１９）を設けて、雑誌と関連づけられた番号や記号を入力させるようにしたが、複数の雑誌名又はその略称を表示させてその中から選択させるようにしても良い。
【００７１】
（２０）はページ入力欄であり、興味のある記事が掲載されているページ番号（２２）を入力する。１つのページに複数の会員の商品が掲載される場合や、同じメーカーの商品でも販売されている販売店が限られているような場合には、ページ番号（２２）に加えてそのページに記載された商品の表示番号を入力するようにしても良い。図６においては商品写真（２３）と共に商品表示番号（２４）が表示されており、例えばこのページの記事の中で鞄に興味がある場合は、商品表示番号入力欄（２１）に商品表示番号（２４）の「１」を入力すればよい。このようにすれば、商品の表示番号まで入力するので、特定の商品を取り扱っている販売店のみを表示させることができる。その他は実施例１と同様である。
【００７２】
尚、雑誌は定期的に発行されることが多いが、雑誌のページと会員ｗｅｂページとの対応は、雑誌の最新号に合わせるようにした。
【００７３】
［実施例３］
実施例１及び実施例２ではサーバ（１）の管理者が委託を受けてｗｅｂページを作成するようにした。しかしながら会員数が増えると、ｗｅｂページ作成の手間も大きくなる。そこで本実施例では、メーカーや輸入代理店等の会員が自ら自分のｗｅｂページを作成，登録できるようにした。
【００７４】
管理者は予め会員にＩＤとパスワードとを付与する。会員は端末（３）を用いて所定の会員用ｗｅｂページにアクセスし、自分のＩＤとパスワードを入力することにより認証を受ける。
【００７５】
会員であることが認証されると、サーバ（１）に記録されているｗｅｂページ作成画面が表示され、会員はそこに記入又は画像貼り付けを行うことによりｗｅｂページを作成することができる。本実施例ではｃｇｉを用いてｗｅｂページを作成するようにしたので、ｗｅｂページ作成に慣れていない会員でも容易に作成できる。
【００７６】
取り扱い店舗の名称や地図等は作成の度に入力しても良いが、予めサーバ（１）に登録しておき、その中から選択できるようにしておくと作成作業が楽になる。
【００７７】
尚、前述のように携帯電話用のｗｅｂページについては携帯電話会社により閲覧できるｗｅｂページの形式が異なるため、同時に複数の携帯電話会社用のｗｅｂページが作成されるようにした。
【００７８】
本実施例によれば管理者はｗｅｂページを作成する必要がないので楽である。又、会員も好きなときに会員ｗｅｂページの内容を修正することができるので新店舗開店，店舗移転，電話番号変更，期間限定の展示販売会等の情報を適宜内容に反映させることができる。
【００７９】
［実施例４］
上記の各実施例では顧客が会員ｗｅｂページの地域選択画面で地域を選択していくことにより、行きたい地域の店舗を探したが、本実施例では郵便番号を入力することにより店舗を探すようにした。
【００８０】
図７は本実施例における会員ｗｅｂページの地域選択画面の一例を示した図である。地域選択画面には郵便番号入力欄（３１）があり、顧客はその郵便番号入力欄に希望する地域の郵便番号を入力する。
【００８１】
例えば、郵便番号入力欄に「５３００００１」と入力すると「大阪府大阪市北区梅田」及びその近辺の地域にある取り扱い店舗の一覧が表示される。顧客はその中から行きたい店舗を選択して、実施例１の同様に店舗の地図などを表示させれば良い。
【００８２】
このように顧客は行きたい地域の郵便番号さえ知っていれば、迅速にその地域の店舗を知ることができる。尚、本実施例では７桁の郵便番号を入力したが、３桁の入力でもその地域の店舗一覧を表示させることができる。但し、７桁入力の方がより細かな地域特定が可能となり、店舗を絞り込み易い。
【００８３】
その他は実施例１や実施例２と同様である。
【００８４】
［実施例５］
上記の各実施例では顧客が地域選択や郵便番号の入力により地域を特定していた。それに対し、本実施例は携帯電話からアクセスが有った際に顧客が地域に関する入力をしなくても現在位置に近い地域の店舗を案内できるようにしたものである。
【００８５】
携帯電話は最寄りの中継局を介して相手方に電話をかけるタイプのものが多いが、中継局がわかれば携帯電話を使用している顧客の現在位置もある程度わかる。
【００８６】
本実施例においてはサーバは中継局に関する情報と地域とを関連づけたデータベースを備える。そして、アクセスが有った際にどの中継局を経由しているか判断可能な情報を元に中継局を特定し、その近隣地域にある店舗の情報を表示させる。
【００８７】
顧客は場所を選択又は指定する作業をすることなく、現在地に近い店舗についての情報を得ることができる。その他は上記の各実施例と同様である。
【００８８】
［実施例６］
現時点ではまだ普及していないが、ＧＰＳ機能を有する携帯電話が知られている。このようなＧＰＳ付携帯電話が普及した場合、ＧＰＳ機能を利用して携帯電話の現在地を特定することも可能となる。
【００８９】
サーバはＧＰＳを利用した位置情報に基づいてアクセス元の携帯電話の現在地を特定し、近隣地域の店舗についての情報を表示させる。その他は上記の各実施例１と同様である。
【００９０】
［実施例７］
本実施例は実施例３と同様に会員が自ら自分のｗｅｂページを作成又は修正できるようにしたものである。但し、実施例３においては会員はサーバのｗｅｂページ作成画面にアクセスして会員ｗｅｂページを作成，修正したが、本実施例では、会員がサーバに会員ｗｅｂページに掲載する情報をＥメールで送信することにより行うことができるようにした。サーバは会員から送られてきたＥメールの内容を会員ｗｅｂページに反映させる。
【００９１】
サーバ（１）はどの会員からのＥメールであるかを特定する必要があるが、サーバ（１）に会員毎の受付用のＥメールアドレスを設定し、どの受付用Ｅメールアドレス宛てのＥメールであるかによって会員を特定することができる。又、会員から送られてくるＥメール中に会員又は会員ｗｅｂページを特定する情報を含ませることにより特定するようにしても良い。
【００９２】
セキュリティーとの関係で、会員本人からのＥメールであることを確認することが好ましい。そのための手段としては予め会員が使用する発信元のＥメールアドレス又は端末のＩＰアドレスをサーバ（１）に登録しておき、登録されているＥメールアドレス又はＩＰアドレスの端末から発信されたＥメールのみサーバ側で受け付けることが考えられる。又、Ｅメール内に会員を特定するためのパスワードを含ませることにより認証するようにしても良い。
【００９３】
尚、Ｅメールで送信することにより会員ｗｅｂページに反映可能な情報としては、文字情報に限定されず画像情報を利用可能としても良い。例えば、会員ｗｅｂページで商品情報を表示させるような場合であれば、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話で撮影した新商品や推薦商品の写真を送って会員ｗｅｂページに表示させるような使い方も可能である。
【００９４】
【発明の効果】
以上述べたように本発明により、雑誌などの媒体に記載された情報から、最寄りの販売店についての情報を容易に得ることができる店舗情報提供システムを提供することができた。これにより、顧客は雑誌を見て興味を持った商品やサービスについて容易に店舗に出向いて内容を判断することができ、会員である会社にとっても見込み客を店舗に誘導することにより売上げの向上を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１の入口ｗｅｂページの一例を示した図。
【図２】会員ｗｅｂページの地域選択画面の一例を示した図。
【図３】会員ｗｅｂページの店舗一覧画面を例示した図。
【図４】会員ｗｅｂページの店舗地図画面を例示した図。
【図５】実施例２の入口ｗｅｂページの一例を示した図。
【図６】雑誌の１ページを例示した図
【図７】実施例４の地域選択画面の一例を示した図。
【図８】実施例に用いられる機器の接続を示した図。
【符号の説明】
（１） サーバ
（２） 顧客の端末（携帯電話等）
（３） 会員の端末
（４） ｗｅｂページ記録部
（５） データベース
（１１） 電話番号入力欄
（１２） 会員ｗｅｂページ表示ボタン
（１３） 電話ボタン
（１４） 地域選択欄
（１５） 店舗選択欄
（１６） 地図
（１７） 道案内
（１８） 店舗一覧画面に戻るボタン
（１９） 雑誌入力欄
（２０） ページ入力欄
（２１） 商品表示番号入力欄
（２２） ページ番号
（２３） 商品写真
（２４） 商品の表示番号
（３１） 郵便番号入力欄
【発明の属する技術分野】
本発明は、雑誌などの媒体とインターネットとを利用して商品やサービスを扱う店舗についての情報を提供するシステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ファッション雑誌やグルメ雑誌等の各種情報雑誌が数多く出版されている。又、地域の情報を掲載したミニコミ誌と呼ばれる雑誌も一般化してきている。
【０００３】
ところで、雑誌などに記事や広告として掲載されている会社の連絡先は雑誌の巻末付近に一覧として表示されている。しかし、掲載されているのは会社代表の電話番号だけであることが多く、せいぜい本社所在地が記載されていれば良い方である。
【０００４】
しかしながら本社では実際に商品の展示や販売をしていることは少なく、しかも遠方であれば行くことができない。そのため、雑誌を見て商品を実際に見たい場合や、購入したい場合には読者は最寄りの販売店に出向く必要があるが、殆どの場合は雑誌を見ただけでは最寄りの販売店がどこにあるのかわからない。
【０００５】
このような場合、掲載されている本社の窓口に電話をかけて問い合わせばよいが、営業時間の関係で休日や夜間には問い合わせることができない。そのため、勤務している読者にとっては、記載された連絡先に電話をかけて質問できる機会が少ない。
【０００６】
又、本社の窓口では地方の販売店の場所まで詳しく把握していない。そして、各地域の地理にも詳しくないことが殆どであるので、販売店の場所を正確に案内することができない。結局は時間をかけて販売店の電話番号を教えてくれる程度である。
【０００７】
顧客は本社窓口で教えてもらった電話番号をメモして、販売店に電話をかけ直して店員に住所を教えてもらうことになり手間がかかる。又、顧客がその販売店の周囲の地理に疎い場合は、店員から場所を教えてもらっても容易に把握することができないこともある。
【０００８】
又、近年ではたとえ電話であっても知らない人と対話するのが苦手な人も多く、結局は億劫になって聞くことをせず、そのうち当初の「買いたい」，「見たい」，「食べたい」というような衝動が薄れ、やがて忘れ去られてしまうことがある。
【０００９】
会社は高い掲載費や手間をかけて雑誌に宣伝や記事を掲載しているが、このように自社の商品やサービスに興味を持ってくれた見込み客に十分な店舗情報を提供できないために、販売機会を逃しているのが実情である。
【００１０】
尚、雑誌には会社のｗｅｂページのＵＲＬが掲載されている場合もあり、そこにアクセスすれば最寄りの取り扱い店舗を調べるられる場合もあるが、ＵＲＬは英文字を含むため携帯電話で入力するのは面倒である。
【００１１】
ところで、英文字を含むＵＲＬの入力の煩雑さを解消しようとするアイデアが提案されている。特開平１０−７８９２８号（下記に示す特許文献１）は、予めＵＲＬに対応させた番号を割り当て、ユーザの端末から入力された番号をその端末又はインターネットを介して接続されたサーバにおいてＵＲＬに変換し、所定のｗｅｂページを表示させている。
【００１２】
これによれば、英文字のＵＲＬを入力する必要が無く、数字入力だけでｗｅｂページを表示させることができるので確かにｗｅｂページを表示させることが容易となる。しかしながら単に英文字の代わりに数字で入力できるだけに過ぎず、利用者にとってそれ以上の利便性が得られるものではない。
【００１３】
又、携帯電話用のｗｅｂページまで用意している会社は少なく、携帯電話の小さな表示画面では、通常のパソコンでの閲覧を前提としたｗｅｂページを閲覧することができない。
【００１４】
更に、閲覧可能なｗｅｂページが用意されていたとしても、ｗｅｂページの記載内容や書き方はｗｅｂページを管理する会社により様々であり、統一された書式ではないため、必要な情報、例えば最寄りの販売店所在地についての情報を円滑に見つけだすことは難しい。
【００１５】
【特許文献１】
特開平１０−７８９２８号公報。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、雑誌などの媒体に記載された情報に基づいて最寄りの販売店についての情報を容易に得ることができる店舗情報提供システムを提供することを課題とする。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の店舗情報提供システムは、インターネットに接続されたサーバ（１）を備え、該サーバ（１）は会員を特定するための入口ｗｅｂページと会員毎に設けられた会員ｗｅｂページとを記録したｗｅｂページ記録部（４）と、特定の数列を該会員ｗｅｂページのＵＲＬと関連づけて記録したデータベース（５）を備え、前記入口ｗｅｂページにて数列が入力されると、該数列に関連づけられたＵＲＬに基づいて所定の会員ｗｅｂページを表示させることができ、該会員ｗｅｂページでは地域を特定することによりその地域における該会員の店舗に関する地理情報を表示可能であることを特徴とする。
【００１８】
これによれば顧客がインターネットを利用してサーバ（１）に記録されている入口ｗｅｂページにアクセスして所定の数列を入力すると、データベース（５）は入力された数列に対応してｗｅｂページ記録部（４）に記録されている所定の会員ｗｅｂページを表示させることができる。そして、アクセスした顧客が地域を特定すれば、サーバ（１）はその会員の特定された地域に在する店舗の地図や道案内等の地理的情報を送信して顧客の端末に表示させることができる。
【００１９】
請求項２記載の店舗情報提供システムは請求項１記載の店舗情報提供システムにおいて、会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段は、段階的に地域を選択する検索であることを特徴とする。
【００２０】
これによれば、顧客は画面に表示された地域の中から順次行きたい地域を選択していくことにより希望する地域を特定し、その地域にある店舗の情報を得ることができる。
【００２１】
請求項３記載の店舗情報提供システムは請求項１記載の店舗情報提供システムにおいて、会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段は、入力された郵便番号による検索であることを特徴とする。
【００２２】
これによれば顧客は郵便番号を入力することにより地域を特定し、希望する地域の店舗情報を得ることができる。
【００２３】
請求項４記載の店舗情報提供システムは請求項１記載の店舗情報提供システムにおいて、会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段が入力された携帯電話の中継局を特定可能な情報、又は携帯電話に備えられたＧＰＳ装置に基づく位置情報を利用した検索であることを特徴とする。
【００２４】
これによれば、最寄りの店舗を探す際に携帯電話を利用している顧客の現在地を中継局又はＧＰＳを利用してサーバ（１）に知らせることができ、サーバ（１）は携帯電話の現在地の近い地域の店舗情報を送信して表示させることができる。したがって、顧客は自分自身で地域を特定する選択や入力をする必要がなく、地域の名称や郵便番号等を知らなくても最寄りの店舗を見つけることができる。
【００２５】
請求項５記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項４の店舗情報提供システムにおいて、入口ｗｅｂページにおいて会員を特定するために入力するために入力する数列が、該会員の電話番号であることを特徴とする。
【００２６】
これによれば雑誌の記事や連絡先一覧に記載された会社の電話番号を使って希望する会員の会員ｗｅｂページを表示させて、店舗情報を得ることができる。
【００２７】
請求項６記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項４の店舗情報提供システムにおいて、入口ｗｅｂページにおいて会員を特定するために入力する数列が、雑誌のページ番号を含む数列であることを特徴とする。
【００２８】
これによれば、見ている雑誌に興味のある記事があれば、そのページで検索することにより会員ｗｅｂページを表示させて店舗情報を得ることができる。
【００２９】
請求項７の店舗情報提供システムは請求項６の店舗情報提供システムにおいて、入口ｗｅｂページは複数の雑誌のリスト中から特定の雑誌を選択可能、又は予め付与された雑誌の番号もしくは記号を入力可能であることを特徴とする。
【００３０】
これによれば、サーバ（１）が複数の雑誌について店舗情報提供を行っている場合でも、雑誌を特定して会員ｗｅｂページを表示させることができる。
【００３１】
請求項８記載の店舗情報提供システムは請求項６又は請求項７の店舗情報提供システムにおいて、入口ｗｅｂページは雑誌のページ番号と共に特定の商品又はサービスを特定するための数字又は記号を入力可能であることを特徴とする。
【００３２】
これによれば、ページ単位の検索でなく商品の表示番号を利用して検索することにより特定のページに掲載された個別の商品に関する会社を特定することができる。そのため雑誌の１つのページに異なる会社（会員）が提供する複数の商品が紹介されている場合でも、注目する商品を提供している会員を特定することができる。
【００３３】
請求項９記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項８の店舗情報提供システムにおいて、サーバ（１）は形式の異なる携帯電話に対応した複数のｗｅｂページを備え、アクセス元の携帯電話を判別して該アクセス元の携帯電話において利用可能なｗｅｂページを選択して送信可能であることを特徴とする。
【００３４】
携帯電話は携帯電話会社（キャリア）によりｗｅｂページの形式が異なる。アクセスしてきた携帯電話に応じてその携帯電話用に作成されたｗｅｂページを表示させるので、どの携帯電話会社の携帯電話でアクセスしてもｗｅｂページを見ることができる。
【００３５】
請求項１０記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項９の店舗情報提供システムにおいて、サーバ（１）は会員がインターネットを介して自分用の会員ｗｅｂページを作成又は修正することが可能な作成用ｗｅｂページを備えることを特徴とする。
【００３６】
これによれば、会員である会社が自分で会員ｗｅｂページを作成できるので、サーバ管理者がｗｅｂページを作成する手間が不要となる。又、会員はいつでもｗｅｂページの内容を修正，追加等して更新することができる。
【００３７】
請求項１１記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項９の店舗情報提供システムにおいて、サーバは会員から受信したＥメールの内容に基づいて該会員用の会員ｗｅｂページを作成又は修正することが可能であることを特徴とする。
【００３８】
これによれば、請求項１０のシステムと同様に会員は自分で会員ｗｅｂページを作成，修正することができる。しかも会員はＥメールにて会員ｗｅｂページに掲載する情報を送れば、サーバがその情報を会員ｗｅｂページに反映させるので会員ｗｅｂページの更新が容易となる。
【００３９】
請求項１２記載の店舗情報提供システムは請求項１〜請求項９の店舗情報提供システムにおいて、前記会員ｗｅｂページではアンケート画面，求人情報，顧客登録画面又は商品情報を表示可能であることを特徴とする。
【００４０】
これによれば、店舗情報に加えてアンケート画面，求人情報，顧客登録画面又は商品情報等の情報を顧客に利用させることができ、会員ｗｅｂページの利用価値が更に高くなる。
【００４１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を好適な実施例を用いて説明する。
【００４２】
［実施例１］
本実施例は雑誌に広告や記事を掲載している会社（会員）の販売店の場所を顧客に知らせることが可能な店舗情報提供システムである。図８は本実施例に用いられる機器の接続を示した図である。
【００４３】
（１）は管理者のサーバであり、インターネットに接続されている。サーバ（１）はｗｅｂページを記録するｗｅｂページ記録部（４）を有し、インターネットを介してアクセスする者に対して記録しているｗｅｂページを閲覧させることができる。記録するｗｅｂページとしては会員毎に作成される会員ｗｅｂページと、会員ｗｅｂページを検索するための入口ｗｅｂページがある。
【００４４】
又、サーバ（１）はデータベース（５）を備えている。このデータベース（５）は会員となる会社や商店の電話番号と、その会員の会員ｗｅｂページのＵＲＬとを対応付けて記録しており、会員の電話番号で検索することによりその会員の会員ｗｅｂページのＵＲＬを抽出することができる。サーバ（１）は抽出されたＵＲＬに基づいて会員ｗｅｂページをアクセス元に送信して表示させる。
【００４５】
尚、図ではｗｅｂページ記録部（３）とデータベース（４）を別々に表しているが、同じ記録装置の中にこれらの機能が備えられていても良い。又、サーバ（１）は物理的に１台の機器であること限定されず、複数台の機器が連携したものであってもよい。
【００４６】
（２）はインターネットに接続可能な顧客の端末であり、携帯電話（ＰＨＳ含む）やパソコン，電子手帳等が該当する。
【００４７】
雑誌に広告や記事を掲載している会社は会員として管理者のサーバ（１）内のｗｅｂページ記録部（４）に自分用の会員ｗｅｂページを有しており、会員ｗｅｂページには会員の商品やサービスを扱う店舗についての情報が記載されている。
【００４８】
本実施例においては、会員ｗｅｂページはサーバ（１）の管理者が委託を受けて作成するようにした。電話番号や販売店の住所等は度々変更になることはないが、変更があった場合は管理者に連絡をして変更を依頼すると良い。
【００４９】
ｗｅｂページとしては携帯電話用のｗｅｂページと主にパソコンでの閲覧を考慮した一般用のｗｅｂページを作成した。特に、携帯電話用のｗｅｂページについては携帯電話の会社（キャリア）により閲覧できるｗｅｂページの形式が異なるため、各携帯電話会社の仕様にあわせた複数のｗｅｂページを作成するようにした。
【００５０】
尚、会員と管理者とは個々に会員契約をしても良いが、雑誌を発行している出版社が一括して契約する方が手間が少ない。又、管理に対する費用の負担が必要な場合は出版社が負担しても良いし、個々の会員が支払うようにしても良い。
【００５１】
会員は必ずしも自分の端末（３）を有する必要はないが、インターネットに接続された端末（３）を有していれば自分の会員ｗｅｂページの内容を確認することができ、情報の変更を管理者にＥメールで連絡することもできるので端末（３）を有していることが望ましい。
【００５２】
顧客は雑誌を見て興味のある記事や広告が有れば、その記事等に関する会員の電話番号を確認する。尚、電話番号は雑誌の記事掲載ページに記載しても良いし、別のページに掲載会社電話番号一覧として記載するようにしても良い。
【００５３】
顧客は携帯電話又はパソコン等の端末（２）を使って管理者のサーバ（１）に記録されている検索用の入口ｗｅｂページにアクセスする。この入口ｗｅｂページのＵＲＬは最初に入力した後に、登録しておくようにすれば以降アクセスする度に入力する手間は不要となる。携帯電話からのアクセスである場合、サーバ（１）は携帯電話のタイプを自動判別して、アクセス元の携帯電話用に適したｗｅｂページを表示させる。
【００５４】
図１は入口ｗｅｂページの一例を示した図である。顧客は電話番号入力欄（１１）に希望する会員の電話番号を入力する。そして、ｗｅｂページ表示ボタン（１２）を選択すると、図２に示すような会員ｗｅｂページの地域選択画面が表示される。
【００５５】
尚、入口ｗｅｂページには「電話をかける」という選択肢も設けている。当初はｗｅｂページを見る予定であったが、途中で気が変わって直接話しをしたくなった場合などに電話ボタン（１３）を選択すると、（既に電話番号は特定済みであるので）再度電話番号を入力することなく相手に電話をかけることができる。
【００５６】
地域選択画面では地域選択欄（１４）が表示され、「関東」，「関西」，「九州」等の地域を選択することができる。いずれかの地域を選択すると選択した地域内の府県が表示される。
【００５７】
例えば、「関西」を選択すると「京都府」，「大阪府」，「兵庫県」・・ように表示される。情報が少ない地域については２以上を「滋賀・奈良」のように１つの選択肢としてまとめても良い。
【００５８】
ここで「大阪府」を選ぶと「大阪市北部」，「大阪市南部」，「枚方市」，「高槻市」，「寝屋川市・茨木市」・・のように表示される。選択肢となる地域の大きさは情報量を考慮して定めれば良く、又、主要な地域を網羅できれば全ての地域を選択できなくても良い。必要なら更に段階を設けて細かな地域選択ができるようにしても良い。
【００５９】
尚、本実施例では地域を特定するために地域名を選択するようにしたが、他の選択手段、例えば地図を表示させてカーソル移動により地図上で地域を指定できるようにしても良い。
【００６０】
所定の地域が選択されると図３に示すような店舗一覧画面が表示され、その地域にある商品取扱店やチェーン店等の舗名が一覧表示される。必要であれば直営店を示すマーク等も同時に表示するようにしても良い。
【００６１】
この店舗一覧画面において特定の店舗を選択すると、図４に示すような店舗地図画面が表示される。店舗地図画面には顧客をその店舗に誘導するための地図（１６）や道案内（１７）が表示される。又、地図と併せて店舗の電話番号も表示するようにしたため、顧客は希望する店舗に電話をかけて商品の在庫や営業時間等を確認することもできる。必要に応じて定休日や営業時間等も表示させるようにしても良い。
【００６２】
これにより顧客は自分が雑誌を見て興味を持った商品やサービスについて、その提供を受けることができる最寄りの店舗とその場所を知ることができる。
【００６３】
店舗地図画面において「戻る」ボタン（１８）を選択すると店舗一覧画面を再表示させることができるので、同一地域内の他店舗の場所も続けて調べることができ、一番行きやすい店舗を容易に探し出すことができる。
【００６４】
尚、本実施例で利用可能な雑誌としては書店や売店で販売される雑誌や新聞等に限らず、無料で配布されるものであっても良い。例えば、地域のミニコミ誌や、会社が発行する広報誌等も含まれる。
【００６５】
サーバ（１）では顧客のアクセスと入力内容を解析することにより、利用の傾向を分析することができ、マーケティング情報として利用することもできる。
【００６６】
仮に携帯電話会社と提携をすればプライバシーの侵害とならない範囲で顧客の属性、例えば性別，年齢層，おおまかな居住地域等も知ることができ、利用履歴と併せて分析することにより更に詳細なマーケティング情報を得ることができる。これにより例えば、「関西の２０代女性に人気が高いファッションブランド」のようなことも知ることができる。
【００６７】
尚、本実施例では会員ｗｅｂページで店舗情報のみを表示させるようにしたが、必要なら他の情報を表示させても良い。例えば、入荷情報，新商品情報等の商品情報や、店員募集，アルバイト募集のような求人情報等の情報を会員から顧客に向けて提供することが考えられる。又、アンケートや顧客登録等の画面を表示させて顧客からの入力を可能とさせても良い。顧客登録として顧客のメールアドレスを登録してもらうことができれば、顧客の許諾を得て会員から該顧客へのＥメールによる案内をすることもできる。
【００６８】
［実施例２］
実施例１は雑誌に掲載された会社（会員）の電話番号を入力することにより各社の情報ページにアクセスしたが、本実施例は雑誌の掲載ページにより所定のｗｅｂページを表示できるようにした。
【００６９】
図６は雑誌の１ページを示した図である。ページの下部にはページ番号（２２）が印刷されている。顧客は興味のある記事が掲載されているページがあれば、入口ｗｅｂページにアクセスする。
【００７０】
図５は本実施例の入口ｗｅｂページの一例を示した図である。本実施例では複数の雑誌について同様のサービスを行うようにしたので、ページ指定の前に雑誌の選択をさせるようにした。実施例では雑誌入力欄（１９）を設けて、雑誌と関連づけられた番号や記号を入力させるようにしたが、複数の雑誌名又はその略称を表示させてその中から選択させるようにしても良い。
【００７１】
（２０）はページ入力欄であり、興味のある記事が掲載されているページ番号（２２）を入力する。１つのページに複数の会員の商品が掲載される場合や、同じメーカーの商品でも販売されている販売店が限られているような場合には、ページ番号（２２）に加えてそのページに記載された商品の表示番号を入力するようにしても良い。図６においては商品写真（２３）と共に商品表示番号（２４）が表示されており、例えばこのページの記事の中で鞄に興味がある場合は、商品表示番号入力欄（２１）に商品表示番号（２４）の「１」を入力すればよい。このようにすれば、商品の表示番号まで入力するので、特定の商品を取り扱っている販売店のみを表示させることができる。その他は実施例１と同様である。
【００７２】
尚、雑誌は定期的に発行されることが多いが、雑誌のページと会員ｗｅｂページとの対応は、雑誌の最新号に合わせるようにした。
【００７３】
［実施例３］
実施例１及び実施例２ではサーバ（１）の管理者が委託を受けてｗｅｂページを作成するようにした。しかしながら会員数が増えると、ｗｅｂページ作成の手間も大きくなる。そこで本実施例では、メーカーや輸入代理店等の会員が自ら自分のｗｅｂページを作成，登録できるようにした。
【００７４】
管理者は予め会員にＩＤとパスワードとを付与する。会員は端末（３）を用いて所定の会員用ｗｅｂページにアクセスし、自分のＩＤとパスワードを入力することにより認証を受ける。
【００７５】
会員であることが認証されると、サーバ（１）に記録されているｗｅｂページ作成画面が表示され、会員はそこに記入又は画像貼り付けを行うことによりｗｅｂページを作成することができる。本実施例ではｃｇｉを用いてｗｅｂページを作成するようにしたので、ｗｅｂページ作成に慣れていない会員でも容易に作成できる。
【００７６】
取り扱い店舗の名称や地図等は作成の度に入力しても良いが、予めサーバ（１）に登録しておき、その中から選択できるようにしておくと作成作業が楽になる。
【００７７】
尚、前述のように携帯電話用のｗｅｂページについては携帯電話会社により閲覧できるｗｅｂページの形式が異なるため、同時に複数の携帯電話会社用のｗｅｂページが作成されるようにした。
【００７８】
本実施例によれば管理者はｗｅｂページを作成する必要がないので楽である。又、会員も好きなときに会員ｗｅｂページの内容を修正することができるので新店舗開店，店舗移転，電話番号変更，期間限定の展示販売会等の情報を適宜内容に反映させることができる。
【００７９】
［実施例４］
上記の各実施例では顧客が会員ｗｅｂページの地域選択画面で地域を選択していくことにより、行きたい地域の店舗を探したが、本実施例では郵便番号を入力することにより店舗を探すようにした。
【００８０】
図７は本実施例における会員ｗｅｂページの地域選択画面の一例を示した図である。地域選択画面には郵便番号入力欄（３１）があり、顧客はその郵便番号入力欄に希望する地域の郵便番号を入力する。
【００８１】
例えば、郵便番号入力欄に「５３００００１」と入力すると「大阪府大阪市北区梅田」及びその近辺の地域にある取り扱い店舗の一覧が表示される。顧客はその中から行きたい店舗を選択して、実施例１の同様に店舗の地図などを表示させれば良い。
【００８２】
このように顧客は行きたい地域の郵便番号さえ知っていれば、迅速にその地域の店舗を知ることができる。尚、本実施例では７桁の郵便番号を入力したが、３桁の入力でもその地域の店舗一覧を表示させることができる。但し、７桁入力の方がより細かな地域特定が可能となり、店舗を絞り込み易い。
【００８３】
その他は実施例１や実施例２と同様である。
【００８４】
［実施例５］
上記の各実施例では顧客が地域選択や郵便番号の入力により地域を特定していた。それに対し、本実施例は携帯電話からアクセスが有った際に顧客が地域に関する入力をしなくても現在位置に近い地域の店舗を案内できるようにしたものである。
【００８５】
携帯電話は最寄りの中継局を介して相手方に電話をかけるタイプのものが多いが、中継局がわかれば携帯電話を使用している顧客の現在位置もある程度わかる。
【００８６】
本実施例においてはサーバは中継局に関する情報と地域とを関連づけたデータベースを備える。そして、アクセスが有った際にどの中継局を経由しているか判断可能な情報を元に中継局を特定し、その近隣地域にある店舗の情報を表示させる。
【００８７】
顧客は場所を選択又は指定する作業をすることなく、現在地に近い店舗についての情報を得ることができる。その他は上記の各実施例と同様である。
【００８８】
［実施例６］
現時点ではまだ普及していないが、ＧＰＳ機能を有する携帯電話が知られている。このようなＧＰＳ付携帯電話が普及した場合、ＧＰＳ機能を利用して携帯電話の現在地を特定することも可能となる。
【００８９】
サーバはＧＰＳを利用した位置情報に基づいてアクセス元の携帯電話の現在地を特定し、近隣地域の店舗についての情報を表示させる。その他は上記の各実施例１と同様である。
【００９０】
［実施例７］
本実施例は実施例３と同様に会員が自ら自分のｗｅｂページを作成又は修正できるようにしたものである。但し、実施例３においては会員はサーバのｗｅｂページ作成画面にアクセスして会員ｗｅｂページを作成，修正したが、本実施例では、会員がサーバに会員ｗｅｂページに掲載する情報をＥメールで送信することにより行うことができるようにした。サーバは会員から送られてきたＥメールの内容を会員ｗｅｂページに反映させる。
【００９１】
サーバ（１）はどの会員からのＥメールであるかを特定する必要があるが、サーバ（１）に会員毎の受付用のＥメールアドレスを設定し、どの受付用Ｅメールアドレス宛てのＥメールであるかによって会員を特定することができる。又、会員から送られてくるＥメール中に会員又は会員ｗｅｂページを特定する情報を含ませることにより特定するようにしても良い。
【００９２】
セキュリティーとの関係で、会員本人からのＥメールであることを確認することが好ましい。そのための手段としては予め会員が使用する発信元のＥメールアドレス又は端末のＩＰアドレスをサーバ（１）に登録しておき、登録されているＥメールアドレス又はＩＰアドレスの端末から発信されたＥメールのみサーバ側で受け付けることが考えられる。又、Ｅメール内に会員を特定するためのパスワードを含ませることにより認証するようにしても良い。
【００９３】
尚、Ｅメールで送信することにより会員ｗｅｂページに反映可能な情報としては、文字情報に限定されず画像情報を利用可能としても良い。例えば、会員ｗｅｂページで商品情報を表示させるような場合であれば、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話で撮影した新商品や推薦商品の写真を送って会員ｗｅｂページに表示させるような使い方も可能である。
【００９４】
【発明の効果】
以上述べたように本発明により、雑誌などの媒体に記載された情報から、最寄りの販売店についての情報を容易に得ることができる店舗情報提供システムを提供することができた。これにより、顧客は雑誌を見て興味を持った商品やサービスについて容易に店舗に出向いて内容を判断することができ、会員である会社にとっても見込み客を店舗に誘導することにより売上げの向上を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１の入口ｗｅｂページの一例を示した図。
【図２】会員ｗｅｂページの地域選択画面の一例を示した図。
【図３】会員ｗｅｂページの店舗一覧画面を例示した図。
【図４】会員ｗｅｂページの店舗地図画面を例示した図。
【図５】実施例２の入口ｗｅｂページの一例を示した図。
【図６】雑誌の１ページを例示した図
【図７】実施例４の地域選択画面の一例を示した図。
【図８】実施例に用いられる機器の接続を示した図。
【符号の説明】
（１） サーバ
（２） 顧客の端末（携帯電話等）
（３） 会員の端末
（４） ｗｅｂページ記録部
（５） データベース
（１１） 電話番号入力欄
（１２） 会員ｗｅｂページ表示ボタン
（１３） 電話ボタン
（１４） 地域選択欄
（１５） 店舗選択欄
（１６） 地図
（１７） 道案内
（１８） 店舗一覧画面に戻るボタン
（１９） 雑誌入力欄
（２０） ページ入力欄
（２１） 商品表示番号入力欄
（２２） ページ番号
（２３） 商品写真
（２４） 商品の表示番号
（３１） 郵便番号入力欄
Claims (12)
- インターネットに接続されたサーバを備え、
該サーバは会員を特定するための入口ｗｅｂページと会員毎に設けられた会員ｗｅｂページとを記録したｗｅｂページ記録部と、
特定の数列を該会員ｗｅｂページのＵＲＬと関連づけて記録したデータベースを備え、
前記入口ｗｅｂページにて数列が入力されると、該数列に関連づけられたＵＲＬに基づいて所定の会員ｗｅｂページを表示させることができ、
該会員ｗｅｂページでは地域を特定することによりその地域における該会員の店舗に関する地理情報を表示可能である
ことを特徴とする店舗情報提供システム。 - 会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段は、段階的に地域を選択する検索であることを特徴とする請求項１記載の店舗情報提供システム。
- 会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段は、入力された郵便番号による検索であることを特徴とする請求項１記載の店舗情報提供システム。
- 会員ｗｅｂページにおいて地域を特定する手段が入力された携帯電話の中継局を特定可能な情報、又は携帯電話に備えられたＧＰＳ装置に基づく位置情報を利用した検索である
ことを特徴とする請求項１記載の店舗情報提供システム。 - 入口ｗｅｂページにおいて会員を特定するために入力するために入力する数列が、該会員の電話番号であることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかの請求項に記載の店舗情報提供システム。
- 入口ｗｅｂページにおいて会員を特定するために入力する数列が、雑誌のページ番号を含む数列であることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかの請求項に記載の店舗情報提供システム。
- 入口ｗｅｂページは複数の雑誌のリスト中から特定の雑誌を選択可能、又は予め付与された雑誌の番号もしくは記号を入力可能である
ことを特徴とする請求項６記載の店舗情報提供システム。 - 入口ｗｅｂページは雑誌のページ番号と共に特定の商品又はサービスを特定するための数字又は記号を入力可能である
ことを特徴とする請求項６又は請求項７記載の店舗情報提供システム。 - サーバは形式の異なる携帯電話に対応した複数のｗｅｂページを備え、アクセス元の携帯電話を判別して該アクセス元の携帯電話において利用可能なｗｅｂページを選択して送信可能である
ことを特徴とする請求項１から請求項８のいずれかの請求項に記載の店舗情報提供システム。 - サーバは会員がインターネットを介して自分用の会員ｗｅｂページを作成又は修正することが可能な作成用ｗｅｂページを備える
ことを特徴とする請求項１から請求項９のいずれかの請求項に記載の店舗情報提供システム。 - サーバは会員から受信したＥメールの内容に基づいて該会員用の会員ｗｅｂページを作成又は修正することが可能である
ことを特徴とする請求項１から請求項９のいずれかの請求項に記載の店舗情報提供システム。 - 前記会員ｗｅｂページではアンケート画面，求人情報，顧客登録画面又は商品情報を表示可能であることを特徴とする請求項１から請求項１１のいずれかの請求項に記載の店舗情報提供システム。
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Cited By (3)
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| WO2008056578A1 (fr) | 2006-11-08 | 2008-05-15 | Cirius Technologies, Inc. | Procédé de fourniture d'informations de publicité, système de fourniture d'informations de publicité et programme de fourniture d'informations de publicité |
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2003
- 2003-04-08 JP JP2003104213A patent/JP2004310524A/ja active Pending
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