JP2001214807A - 気化器の燃料調整機構 - Google Patents

気化器の燃料調整機構

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JP2001214807A
JP2001214807A JP2000021548A JP2000021548A JP2001214807A JP 2001214807 A JP2001214807 A JP 2001214807A JP 2000021548 A JP2000021548 A JP 2000021548A JP 2000021548 A JP2000021548 A JP 2000021548A JP 2001214807 A JP2001214807 A JP 2001214807A
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needle
shaft hole
fuel
needle valve
carburetor
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Shinichi Okane
伸一 大金
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Walbro Japan Inc
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Walbro Japan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気化器本体の燃料通路に対する先端ニードル
の変化、特に先端ニードルの偏心による燃料量への悪影
響をなくした気化器の燃料調整機構を得る。 【解決手段】 気化器本体2に円筒部24と軸孔23と
出口通路21とを同軸に設ける。円筒部24に圧入した
ナツト35に調整ねじ36を螺合する。針弁部30の軸
部33を軸孔23に嵌合支持し、針弁部30の先端ニー
ドル31を出口通路21へ嵌挿する。軸孔23の針弁部
30の軸部33と先端ニードル31との間に弁室22を
区画する。針弁部30の基端フランジ33aと軸孔23
の基端壁24aとの間に介装したばね34の力により、
基端フランジ33aを調整ねじ36の先端に当接させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気化器の燃料調整機
構、詳しくは燃料調整針弁の先端ニードルの偏心による
燃料量の変化を少なくした気化器の燃料調整機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】特開平11−50914号公報、特開平
11−182349号公報、特許第2919359号公
報などに開示される気化器の燃料調整機構では、先端ニ
ードルの燃料出口通路に対する偏心を抑えることにより
燃料量の変化を抑止する構造になつているが、燃料量を
調整するには、燃料調整針弁を螺動させながら先端ニー
ドルを軸方向に移動する構造であるので、先端ニードル
が出口通路に対し常に同心性を維持する必要があり、高
い同心性度を得るには気化器本体の燃料調整針弁を支持
する軸孔や出口通路、さらには燃料調整針弁の軸部や先
端ニードルに高度の加工精度が要求される。つまり、加
工精度が低いと、機関運転者が燃料量を加減するために
燃料調整針弁を螺動させた時、出口通路に対する先端ニ
ードルの姿勢に変化が生じ、燃料調整針弁の回動量に対
する燃料量の関係が直線的でなくなり、適正な燃料量を
得ることが難しくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、気化器本体の燃料通路(通路孔)に対する
先端ニードルの姿勢変化、特に先端ニードルの偏心によ
る燃料量への悪影響をなくした気化器の燃料調整機構を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は気化器本体の軸孔に支持される燃料
調整針弁について、燃料調整針弁の針弁部と、該針弁部
を軸方向にのみ移動させる調整ねじとを別体に構成した
ことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では既存の燃料調整機構よ
りも高精度の燃料量調整を実現するために、先端ニード
ルが回転しないよう、先端ニードルの調整を行う回転部
(調整ねじ部)を別体構造とし、先端ニードルの偏心に
よる燃料量(流量)の変化を少なくする。
【0006】先端ニードルを戻すためのばねが接する面
を傾斜させ、先端ニードルを常に所定方向へ片寄せてお
き、先端ニードルと気化器本体の燃料通路とのガタによ
る先端ニードルの振れを抑える。
【0007】本発明によれば、燃料調整針弁の先端ニー
ドルを有する針弁部と、先端ニードルの出口通路への突
出量を加減する調整ねじとが別体になつており、調整ね
じを回動すると針弁部は出口通路に沿つて回転すること
なく軸方向に移動するだけである。出口通路と先端ニー
ドルとの隙間の関係が例えば先端ニードルが出口通路に
対して偏心状態または傾斜状態にあつても、先端ニード
ルは回転しないので、先端ニードルの出口通路への突出
量に応じてほぼ燃料量が少くなる特性が得られる。
【0008】
【実施例】図1に示すように、気化器本体2は紙面と垂
直な方向に貫通する吸気路3を備えており、気化器本体
2の下面15に膜を挟んで壁体を結合し、膜の上側に定
圧燃料室13が、膜の下側に大気室がそれぞれ区画され
る。気化器本体2の下面15から下方へ突出する位置決
めピン14は、壁体の位置決め孔へ嵌合される。定圧燃
料室13から吸気路3へ延びる通孔12に通路部材10
が嵌合される。通路部材10には環状溝8と径方向の通
路9と軸方向の通路7とが形成され、通路7の上端が逆
止弁6を経て燃料噴孔4に連通される。逆止弁6は通孔
12へ係止した抜止め環5により脱落を阻止される。
【0009】燃料調整針弁Aは気化器本体2から側方へ
突出する突壁2aの円筒部に装着される。燃料調整針弁
Aは針弁部30と調整ねじ36と調整ねじ36の燃料量
増方向への調整を阻止するキヤツプ39とを備えてい
る。キヤツプ39は調整ねじ36の頭部37にセレーシ
ヨン嵌合される。気化器本体2には突壁2aの端壁面か
ら順次内方へ内径が小さくなる円筒部26、内空部2
5、円筒部24、軸孔23、出口通路21が形成され
る。一方、針弁部30には基端フランジ33aから順次
内方へ外径が小さくなる軸部33、ステム32、先端ニ
ードル31が形成される。フランジ33aと円筒部24
の端壁24aとの間にコイルばね34が介装される。軸
部33は軸孔23へ嵌合され、かつ軸孔23とステム3
2との間に弁室22が区画される。弁室22は入口通路
16を経て定圧燃料室13へ連通される。弁室22から
出口通路21へ流れる燃料量は、先端ニードル31が弁
室22から出口通路21へ突出する長さにより調整され
る。すなわち、燃料量は出口通路21と先端ニードル3
1との間の隙間の流体抵抗により決まる。
【0010】針弁部30を調整するために、円筒部24
の開口端部には合成樹脂からなるナツト35が嵌合固定
され、ナツト35のねじ孔35aに調整ねじ36が螺合
され、調整ねじ36の半球状の先端がフランジ33aへ
当接される。好ましくは、ナツト35には円孔を設け、
調整ねじ36が円孔にねじ溝を切り込みながら螺合され
るように構成する。調整ねじ36の頭部37は内空部2
5へ収容され、燃料量を設定値から燃料量増方向への回
動を阻止するキヤツプ39が頭部37にセレーシヨン嵌
合されるようになつている。
【0011】キヤツプ39の外周面に軸方向に間隔を存
して3つの突起(または環状の突条)40,41,42
が形成されている。内空部25を閉鎖する蓋板38が円
筒部26へ固く取り外すことができないように嵌合され
る。蓋板38にはキヤツプ39を挿通する孔が設けら
れ、該孔の開口縁部に突起40と係合可能の突条26a
が設けられる。
【0012】図1において、キヤツプ39の基端部開口
から工具(ドライバ)を頭部37の工具溝37aへ係合
して調整ねじ36を螺動すれば、調整ねじ36の先端に
より針弁部30がばね34の力に抗して左方へ押され、
先端ニードル31の出口通路21への突出量が調整され
る。定圧燃料室13から入口通路16を経て弁室22へ
入つた燃料は、先端ニードル31と出口通路21の隙間
を経て環状溝8、通路9、通路7、逆止弁6を押し開い
て、燃料噴孔4から吸気路3へ吸引される。
【0013】気化器製造者の調整作業が終つたところ
で、キヤツプ39を内空部25へ図示の状態に押し込
み、突条41が突条26aを乗り超えた状態で機関製造
者へ納入される。機関製造者は気化器を機関へ取り付け
た後、機関を実際に運転しながら微細な燃料量の調整を
行う。調整作業が終つたところで、キヤツプ39を内空
部25へ完全に押し込めば、セレーシヨン孔43が頭部
37へ嵌合され、調整ねじ36とキヤツプ39は一体化
される。この時、キヤツプ39は燃料調整位置から燃料
量増方向へは回転できないが、燃料量減方向へは回動で
きるようになつている。このような構造については、本
発明の要旨には直接関係しないので説明を省略する。
【0014】本発明によれば、燃料調整針弁Aの先端ニ
ードル31を有する針弁部30と、先端ニードル31の
出口通路21への突出量を加減する調整ねじ36とが別
体になつており、調整ねじ36を回動すると、針弁部3
0は出口通路21に沿つて回転することなく、軸方向に
移動するだけである。したがつて、出口通路21と先端
ニードル31との隙間の関係、例えば先端ニードル31
が出口通路21に対して偏心状態または傾斜状態にあつ
ても先端ニードル31は回転しないので、先端ニードル
31の出口通路21への突出量にほぼ比例した燃料量が
得られる。
【0015】図2に示す実施例では、気化器本体2に軸
孔23と弁室22と出口通路21を直接加工する代り
に、円筒部24の内端部へ好ましくは合成樹脂からなる
弁ハウジング50を圧入嵌合し、弁ハウジング50に形
成した軸孔23へ針弁部30の軸部33を嵌合し、制振
性を高めるようにするようにしたものであり、他の構成
については図1のものと同様である。
【0016】図3に示す実施例では、弁ハウジング50
の基端壁24aを、円筒部24の中心軸線に対して垂直
でなく、幾分傾斜させたものである。これにより、基端
面24bとフランジ33aの間に介装されるコイルばね
34が針弁部30に及ぼす力が周方向に均等でなくな
る。すなわち、針弁部30の先端ニードル31を出口通
路21に対して傾けるような力が働き、先端ニードル3
1の先端が出口通路21の内周面に点接触するような状
態に維持されるので、燃料量の調整時、針弁部30がこ
の姿勢を保ちながら軸方向に移動し、調整ねじ36の調
整作用に対し安定した燃料量を加減することができる。
つまり、針弁部30の軸方向移動量に対する燃料量の線
形変化が得られる。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように、気化器本体の軸
孔に支持される燃料調整針弁について、燃料調整針弁の
針弁部と、該針弁部を軸方向にのみ移動させる調整ねじ
とを別体に構成したので、調整ねじが回転螺動しても先
端ニードルは単に軸方向に移動するだけであるので、通
路孔に対する先端ニードルの姿勢変化、特に先端ニード
ルの偏心による悪影響を除去することができる。
【0018】針弁部の軸部の軸方向中央部が気化器本体
の軸孔へ嵌合支持されているので、気化器本体が機関か
ら振動を受けても、先端ニードルが出口通路に対して傾
いたりするなどの先端ニードルの振れが抑えられ、先端
ニードルの偏心による燃料量の変化を抑えることができ
る。
【0019】気化器本体の孔加工や燃料調整針弁の同心
精度を厳しく規制する必要がないので、加工精度の管理
負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る気化器の燃料調整機
構の正面断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る気化器の燃料調整機
構の正面断面図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る気化器の燃料調整機
構の正面断面図である。
【符号の説明】
A:燃料調整針弁 2:気化器本体 2a:突壁 3:
吸気路 4:燃料噴孔 6:逆止弁 10:通路部材 12:通孔 13:定圧
燃料室 14:位置決めピン 15:下面 16:入口
通路 21:出口通路 22:弁室 23:軸孔 24:円筒部 24a:端壁 25:内空部 26:円
筒部 26a:突条 30:針弁部 31:先端ニードル 32:ステム 3
3:軸部 33a:フランジ 34:ばね 35:ナツ
ト 36:調整ねじ 37:頭部 37a:工具溝 3
8:蓋板 39:キヤツプ 43:セレーシヨン孔 4
4:工具溝 50:弁ハウジジグ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体の軸孔に支持される燃料調整針
    弁について、燃料調整針弁の針弁部と、該針弁部を軸方
    向にのみ移動させる調整ねじとを別体に構成したことを
    特徴とする気化器の燃料調整機構。
  2. 【請求項2】気化器本体に前記軸孔と出口通路とを同軸
    に設け、前記針弁部の軸部を前記軸孔に嵌合支持し、前
    記針弁部の先端ニードルを前記出口通路へ嵌挿し、前記
    軸孔の前記針弁部の軸部と先端ニードルとの間に弁室を
    区画した、請求項1に記載の気化器の燃料調整機構。
  3. 【請求項3】気化器本体に円筒部と軸孔と出口通路とを
    同軸に設け、前記円筒部に圧入したナツトに前記調整ね
    じを螺合し、前記針弁部の軸部を前記軸孔に嵌合支持
    し、前記針弁部の先端ニードルを前記出口通路へ嵌挿
    し、前記軸孔の前記針弁部の軸部と先端ニードルとの間
    に弁室を区画し、前記針弁部の基端フランジと前記軸孔
    の基端壁との間に介装したばねの力により、前記基端フ
    ランジを前記調整ねじの先端に当接したことを特徴とす
    る気化器の燃料調整機構。
  4. 【請求項4】前記円筒部に合成樹脂からなる弁ハウジン
    グを圧入し、該弁ハウジングに前記軸孔と前記出口通路
    とを同軸に設けた、請求項2,3に記載の気化器の燃料
    調整機構。
  5. 【請求項5】前記ばねの一端を支持する前記軸孔の基端
    壁を、前記軸孔の中心軸線に対し傾斜させた、請求項
    3,4に記載の気化器の燃料調整機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106736642A (zh) * 2016-11-27 2017-05-31 国营第六六厂 针阀体盛油槽偏心镗用夹具
JP2022526531A (ja) * 2020-01-06 2022-05-25 常州銘賽机器人科技股▲フン▼有限公司 流体微量射出装置

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