JP2001214593A - 建築用ボードの目地化粧構造及び目地化粧部材 - Google Patents

建築用ボードの目地化粧構造及び目地化粧部材

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JP2001214593A
JP2001214593A JP2000026047A JP2000026047A JP2001214593A JP 2001214593 A JP2001214593 A JP 2001214593A JP 2000026047 A JP2000026047 A JP 2000026047A JP 2000026047 A JP2000026047 A JP 2000026047A JP 2001214593 A JP2001214593 A JP 2001214593A
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decorative
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decorative cover
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Tadashi Fujimoto
正 藤本
Sadahiro Sakai
禎浩 酒井
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたデザイン性、施工性及び目地の隠ぺい
性を確保すること。 【解決手段】 側面11が隙間をおいて対向するよう並
列に配置された一対の建築用ボード10の該隙間に沿っ
て目地化粧部材20が装着されている目地化粧構造及び
該目地化粧部材20。該10の各々の相互に対向する側
面11と表面14との角部には傾斜面15が形成されて
いる。目地化粧部材20は、本体部21と、その上端両
側からそれぞれ外方に延び出す一対の化粧カバー部22
とを備えている。化粧カバー部22の各々は柔軟なシー
ト形状をなしている。目地化粧部材20は、本体部21
が該隙間に挿入されかつ化粧カバー部22の各々が対応
する傾斜面15を覆うよう位置付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各々の側面が所定
の隙間をおいて相互に対向するよう下地に対し並列に配
置された一対の建築用ボードの該隙間に沿って目地化粧
部材が装着されている目地化粧構造及びこれに使用され
る該目地化粧部材、又は各々の側面が相互に接触させら
れて下地に対し並列に配置された一対の建築用ボードの
該側面の各々の接触部に沿って目地化粧部材が装着され
ている目地化粧構造及びこれに使用される該目地化粧部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の内装あるいは外装の様式として
は、近時、表面に化粧層を備えた建築用ボードを下地の
表面に装着することが提案されている。建築用ボード
は、一般に、矩形状基層とこの基層の表面に施された化
粧層とから構成されている。このような建築用ボードを
建築物の内装あるいは外装として使用する場合には、各
々の側面が所定の隙間をおいて相互に対向するよう下地
に対し並列に配置する施工形態と、各々の側面が相互に
接触させられて(ほぼ隙間なく隣接させられて)並列に
配置する施工形態とがある。そしていずれの施工形態を
採用するにしても、一対の建築用ボードの境界、すなわ
ち目地がそのまま露呈されると望ましくない外観を呈す
ることになるので、該目地を適当に化粧する必要があ
る。このような目地化粧の一つの典型例としては、目地
化粧部材を利用して良好な目地化粧構造を実現しようと
する手段を挙げることができる。そして目地化粧部材を
利用して良好な目地化粧構造を実現するためには、デザ
イン性に優れていること、厳しい施工精度が要求されな
いこと、したがって施工性に優れていること、及び目地
の隠ぺい性に優れていること、等の全ての要件を満足す
ることが望まれる。
【0003】各々の側面が所定の隙間をおいて相互に対
向するよう下地に対し並列に配置された一対の建築用ボ
ードの該隙間に沿って目地化粧部材が装着されている目
地化粧構造における目地化粧部材の一つの典型例は、矩
形断面を有する木製の本体部と、本体部の上端に一体に
配設されかつその両側部が本体部の上端両側から外方に
延び出す木製の化粧板部とから構成され、横断面はT形
状をなしている。建築用ボードの各々の相互に対向する
側面と表面とが交わる角はほぼ直角をなしている。上記
したように構成された目地化粧部材は、本体部が建築用
ボード間の該隙間に挿入されかつ化粧板部の両側部が、
相互に隣接する建築用ボードの側縁部の表面の双方に跨
がって延在するよう装着され、その結果、目地化粧構造
が実現される。この目地化粧構造においては、目地化粧
部材の化粧板部の両側部が、相互に隣接する建築用ボー
ドの側縁部の表面の双方に跨がって延在するよう装着さ
れるので、建築用ボード間に段差が生成されても問題は
なく、したがって厳しい施工精度が要求されることはな
いので施工性に優れ、また目地の隠ぺい性も優れてい
る。しかしながら、目地化粧部材の化粧板部が相互に隣
接する建築用ボードの側縁部の表面から上方に突出させ
られるので、デザイン性が損なわれる。
【0004】各々の側面が所定の隙間をおいて相互に対
向するよう下地に対し並列に配置された一対の建築用ボ
ードの該隙間に沿って目地化粧部材が装着されている目
地化粧構造における目地化粧部材の他の典型例は、矩形
断面を有する木製の本体部のみから構成されている。建
築用ボードの各々の相互に対向する側面と表面とが交わ
る角はほぼ直角をなしている。上記したように構成され
た目地化粧部材は建築用ボード間の該隙間に挿入される
ことにより装着され、その結果、目地化粧構造が実現さ
れる。この目地化粧構造においては、目地化粧部材は、
その上端が相互に隣接する建築用ボードの側縁部の表面
よりも低く位置付けられるよう該隙間に挿入され、した
がって建築用ボードの側縁部の表面から上方に突出させ
られないので、デザイン性には優れている。しかしなが
ら、該隙間すなわち目地は隠ぺいされることなく外部に
露呈されるので、目地の隠ぺい性には劣り、また建築用
ボード間に段差が生成された場合には、外観上目立ち易
くなるので、厳しい施工精度が要求され、施工性が悪く
なる。
【0005】他方、各々の側面が相互に接触させられて
下地に対し並列に配置された一対の建築用ボードの該側
面の各々の接触部に沿って目地化粧部材が装着されてい
る目地化粧構造における目地化粧部材の一つの典型例
は、横断面形状が細長い長方形、半円形あるいは台形等
をなす化粧板を有し、化粧板の片面には接着層が配設さ
れることにより構成されている。化粧板は、例えばウレ
タン樹脂等からなる合成樹脂、例えばアルミニウム、真
鍮等からなる金属、紙等、適宜の材料から形成される。
接着層は例えば両面接着テープから形成される。このよ
うに構成された目地化粧部材は、建築用ボードの各々の
相互に隣接させられた側縁部の表面の双方に跨がって延
在するよう接着され、その結果、目地化粧構造が実現さ
れる。この目地化粧構造においては、目地の隠ぺい性に
は優れているが、目地化粧部材の化粧板が相互に隣接す
る建築用ボードの側縁部の表面から上方に突出させられ
るので、デザイン性が損なわれる。また建築用ボード間
に段差が生成された場合には、化粧板の一方の側縁部
の、対応する建築用ボードの側縁部の表面に対する接着
が十分確実に遂行されないおそれがある。その結果、段
差の生成が許容されない厳しい施工精度が要求され、施
工性が悪くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に基
づいてなされたものであり、その目的は、デザイン性、
施工性及び目地の隠ぺい性の全てに優れている、建築用
ボードの目地化粧構造及びこれに使用される目地化粧部
材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、各々の側面が所定の隙間をおいて相互に対向するよ
う下地に対し並列に配置された一対の建築用ボードの該
隙間に沿って目地化粧部材が装着されている目地化粧構
造において、建築用ボードの各々の相互に対向する側面
と表面とが交わる角部にはそれぞれ傾斜面が形成され、
目地化粧部材は、本体部と、本体部の上端両側からそれ
ぞれ外方に延び出す一対の化粧カバー部とを備え、化粧
カバー部の各々は柔軟なシート形状をなすよう構成さ
れ、目地化粧部材は、本体部が該隙間に挿入されかつ化
粧カバー部の各々が、相互に対向する建築用ボードの各
々の該傾斜面を実質上覆うよう位置付けられる、ことを
特徴とする目地化粧構造、が提供される。
【0008】本発明の他の局面によれば、各々の側面が
相互に接触させられて下地に対し並列に配置された一対
の建築用ボードの該側面の各々の接触部に沿って目地化
粧部材が装着され、建築用ボードの各々は少なくとも該
側面が比較的変形し易い部材によって被覆されている、
目地化粧構造において、建築用ボードの各々の相互に接
触する側面と表面とが交わる角部にはそれぞれ傾斜面が
形成され、目地化粧部材は、本体部と、本体部の上端両
側からそれぞれ外方に延び出す一対の化粧カバー部とを
備え、化粧カバー部の各々は柔軟なシート形状をなすよ
う構成され、目地化粧部材は、本体部が相互に接触させ
られた該側面の各々間に圧入されかつ化粧カバー部の各
々が、相互に対向する建築用ボードの各々の該傾斜面を
実質上覆うよう位置付けられる、ことを特徴とする目地
化粧構造、が提供される。
【0009】本発明の更に他の局面によれば、各々の側
面が相互に接触させられて下地に対し並列に配置された
一対の建築用ボードの該側面の各々の接触部に沿って目
地化粧部材が装着され、建築用ボードの各々は少なくと
も該側面が厚紙によって被覆されている、目地化粧構造
において、建築用ボードの各々の相互に接触する側面と
表面とが交わる角部にはそれぞれ傾斜面が形成され、目
地化粧部材は、本体部と、本体部の上端両側からそれぞ
れ外方に延び出す一対の化粧カバー部とを備え、化粧カ
バー部の各々は柔軟なシート形状をなすよう構成され、
目地化粧部材は、本体部が相互に接触させられた該側面
の各々間に圧入されかつ化粧カバー部の各々が、相互に
対向する建築用ボードの各々の該傾斜面を実質上覆うよ
う位置付けられる、ことを特徴とする目地化粧構造、が
提供される。
【0010】本発明による上記目地化粧構造において、
目地化粧部材の本体部は横断面が薄板形状をなすと共に
その先端部は鋭角をなすよう形成されている、ことが好
ましい。また、化粧カバー部の各々は弾性を有する、こ
とが好ましい。更にはまた、相互に対向する建築用ボー
ドの各々の該傾斜面の上端と下端との間の幅寸法をl
1、化粧カバー部の各々の基端から先端までの幅寸法を
l2としたとき、l2≦l1に規定される、ことが好ま
しい。更にはまた、相互に対向する建築用ボードの各々
の該傾斜面の上端と下端との間の幅寸法をl1、化粧カ
バー部の各々の基端から先端までの幅寸法をl2とした
とき、化粧カバー部の各々の先端が対応する建築用ボー
ドの表面と実質上同一な平面よりも上方に突出しないよ
う、l2<l1に規定される、ことが好ましい。更には
また、目地化粧部材の本体部の上端には一定の幅を有す
る帯状の化粧シートが一体に装着され、化粧シートの両
側部は本体部の上端両側から外方に延び出すよう配置さ
れ、化粧カバー部の各々は化粧シートの該両側部によっ
て規定される、ことが好ましい。
【0011】本発明の更に他の局面によれば、各々の側
面が所定の隙間をおいて相互に対向するよう下地に対し
並列に配置されかつ相互に対向する側面と表面とが交わ
る角部にはそれぞれ傾斜面が形成された一対の建築用ボ
ードの該隙間に沿って装着される目地化部材であって、
本体部と、本体部の上端両側からそれぞれ外方に延び出
す一対の化粧カバー部とを備え、化粧カバー部の各々は
柔軟なシート形状をなすよう構成され、本体部は該隙間
に挿入しうる幅を有するよう構成されかつ化粧カバー部
の各々は相互に対向する建築用ボードの各々の該傾斜面
を実質上覆うことができる幅を有するよう構成されてい
る、ことを特徴とする目地化粧部材、が提供される。
【0012】本発明の更に他の局面によれば、比較的変
形し易い部材によって被覆されている各々の側面が相互
に接触させられて下地に対し並列に配置されかつ相互に
接触する側面と表面とが交わる角部にはそれぞれ傾斜面
が形成された一対の建築用ボードの該側面の各々の接触
部に沿って装着される目地化部材であって、本体部と、
本体部の上端両側からそれぞれ外方に延び出す一対の化
粧カバー部とを備え、化粧カバー部の各々は柔軟なシー
ト形状をなすよう構成され、本体部は相互に接触させら
れた該側面の各々間に圧入しうる幅を有するよう構成さ
れかつ化粧カバー部の各々は相互に対向する建築用ボー
ドの各々の該傾斜面を実質上覆うことができる幅を有す
るよう構成されている、ことを特徴とする目地化粧部
材、が提供される。
【0013】本発明の更に他の局面によれば、厚紙によ
って被覆されている各々の側面が相互に接触させられて
下地に対し並列に配置されかつ相互に接触する側面と表
面とが交わる角部にはそれぞれ傾斜面が形成された一対
の建築用ボードの該側面の各々の接触部に沿って装着さ
れる目地化部材であって、本体部と、本体部の上端両側
からそれぞれ外方に延び出す一対の化粧カバー部とを備
え、化粧カバー部の各々は柔軟なシート形状をなすよう
構成され、本体部は相互に接触させられた該側面の各々
間に圧入しうる幅を有するよう構成されかつ化粧カバー
部の各々は相互に対向する建築用ボードの各々の該傾斜
面を実質上覆うことができる幅を有するよう構成されて
いる、ことを特徴とする目地化粧部材、が提供される。
【0014】本発明による上記目地化粧部材において、
本体部は横断面が薄板形状をなすと共にその先端部は鋭
角をなすよう形成されている、ことが好ましい。また、
化粧カバー部の各々は弾性を有する、ことが好ましい。
更にはまた、相互に対向する建築用ボードの各々の該傾
斜面の上端と下端との間の幅寸法をl1、化粧カバー部
の各々の基端から先端までの幅寸法をl2としたとき、
l2≦l1に規定される、ことが好ましい。更にはま
た、目地化粧部材の本体部の上端には一定の幅を有する
帯状の化粧シートが一体に装着され、化粧シートの両側
部は本体部の上端両側から外方に延び出すよう配置さ
れ、化粧カバー部の各々は化粧シートの該両側部によっ
て規定される、ことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従った構成された目地化粧構造及びこれに使用され
る目地化粧部材の好適実施形態について、更に詳細に説
明する。
【0016】先ず図1〜図4を参照して、本発明による
目地化粧部材の一実施形態を使用して実現した本発明に
よる目地化粧構造の一実施形態について説明する。建築
物の下地2(図2及び図3参照)上には一対の建築用ボ
ード10が固定されている。下地2を構成する下地材
は、この実施形態では木材から構成されている。一対の
建築用ボード10は、それぞれの側面11が所定の隙間
をおいて相互に対向するよう並列に配置されている。並
列に配置された一対の建築用ボード10の側面11間の
隙間(目地)には、それに沿って後述する目地化粧部材
20が挿入・装着され、目地化粧構造が実現させられ
る。建築用ボード10の各々の下端縁部表面は幅木3に
よって覆われており、上端縁部表面は回り縁4によって
覆われている。幅木3及び回り縁4は通常の大工工事に
よって所要部位に固定される。
【0017】一対の建築用ボード10の各々は、矩形状
の基層12と、基層12の表面に施された化粧層13と
から構成されている。建築用ボード10における上記基
層12は、建築物における下地材として広く一般に使用
されている適宜の材料、例えば石膏ボード、珪酸カルシ
ウムボード、石綿セメント珪酸カルシウムボード、木質
合板、鋼板、木毛セメントボード、中空セメントボー
ド、発泡セメントボード、コンクリートボード、モルタ
ルボード等から形成することができる。特に、石膏ボー
ド、珪酸カルシウムボード、石綿セメント珪酸カルシウ
ムボード、木質合板のような通気性ボードから基層12
を形成するのが好適である。このような通気性ボードは
市販されている形態をそのままで基層12として使用す
ることができる。図1〜図4に示す建築用ボード10に
おいては、市販されている石膏ボードからなる基層12
が示されており、この基層12は、原料の半水石膏に少
量の無機細骨材等と水を混練成形して形成された芯12
aと、この芯12aの表裏両面並びに両側面(図2及び
図3において左側面及び右側面)を被覆している厚紙1
2bとから構成されている。芯12aの上端面及び下端
面は厚紙12bで被覆されることなく露呈させられてい
る。上記説明から明らかなように、図1〜図4に示す建
築用ボード10の各々は、表裏両面及び相互に接触させ
られる側面11を含む両側面が厚紙12bで被覆される
石膏ボードから構成されている、といえる。
【0018】化粧層13はスラリー状の混練物を養生
し、固化させることにより形成される。このような混練
物は、硬化性組成物と水とを混練することによって形成
することができる。混練物の形成に使用される硬化性組
成物は、適宜の方法によって固化される無機系硬化性組
成物であるのが好都合である。好適に用いられる無機系
硬化性組成物としては、水酸化カルシウム、硫酸カルシ
ウム及び酸化マグネシウム等の硬化性化合物に適宜の添
加材を添加したもの、特に、左官用消石灰、漆喰、ドロ
マイトプラスターのような水酸化カルシウムを主成分と
する硬化性組成物、殊に、水酸化カルシウムに水性エマ
ルジョンを添加したもの、を挙げることができる。更
に、必要に応じて、短繊維、無機細骨材、微粒子、増粘
剤、流動化剤、消泡剤等を添加することができる。なお
この実施形態における混練物の硬化性組成物としては漆
喰が使用されている。
【0019】建築用ボード10の各々の相互に対向する
側面11と表面14とが直角に交わる角部にはそれぞれ
傾斜面15が形成されている。この傾斜面15の各々は
面取り加工により形成され、面取り加工は、それ自体周
知である図示しない面取りかんなを利用することによ
り、容易に遂行することができる。傾斜面15の各々
の、対応する建築用ボード10の表面14に対する傾斜
角度は、45°程度でよい。なお上記傾斜面15を、面
取り加工によることなく、建築用ボード10を形成する
際に同時に形成することも、ちろろん可能である。
【0020】上記のように構成された建築用ボード10
の各々は、先ず、建築物の下地2に対し各々の側面11
が所定の隙間をおいて相互に対向するよう並列に配置さ
れ、接着材あるいは釘打ちのような周知の様式によって
固定することができる。建築用ボード10の各々の側面
11間の所定の隙間は、建築用ボード10の各々を下地
2に固定する際、例えば2個の図示しないスペーサを、
対向する側面11の上端間及び下端間に介在させること
により容易に設定される。スペーサの各々は直方体形状
をなす木材あるいは適宜の合成樹脂から形成することが
できる。スペーサの各々はまた建築用ボード10の各々
が下地2に固定された後、抜き取られる。
【0021】目地化粧部材20は、本体部21と、本体
部21の上端両側からそれぞれ外方に延び出す一対の化
粧カバー部22とを備えている。化粧カバー部22の各
々は柔軟なシート形状ないし薄板形状をなすよう構成さ
れている。目地化粧部材20の本体部21は、後に詳述
するように、一対の建築用ボード10の各々の側面11
間の隙間に挿入されて、目地化粧部材20全体の装着状
態を保持する必要があり、したがって、比較的硬質の材
料から形成されることが好ましい。更に具体的に説明す
ると、例えばABS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の適宜
の合成樹脂、例えばアルミニウム等の適宜の金属、木
材、等の比較的硬質の材料から形成することができる本
体部21は、横断面が長方形をなすよう形成され、一端
から他端まで同じ横断面形状で直線状に延在するよう形
成されている(図4参照)。本体部21は、建築用ボー
ド10の長手方向の長さとほぼ同じ長さを有している。
本体部21の幅は、上記一対の建築用ボード10の側面
11間の隙間の幅とほぼ同じ又は圧入可能な程度に若干
大きく規定される(該隙間に挿入しうる幅を有してい
る)。後述するように建築用ボード10の各々の側面1
1間の隙間への挿入作業を円滑かつ容易にするため、本
体部21の下端部(先端部)の両側面(図2〜図4にお
いて左右方向両側面)には、先端に向かうに従って相互
に近付く方向に傾斜するような図示しない傾斜面を形成
しておくことが好ましい。上記構成に加えて、あるいは
また上記構成とは別に、本体部21の下端面と両側面と
が交わる角部にアール面又は適宜の湾曲面を形成するこ
とが好ましい。また本体部21の高さh2は、上記実施
形態においては、建築用ボード10の各々の下面から傾
斜面15の下端までの高さh1に対し、h2≧h1とな
るように規定されるが、上記実施形態においては、ほ
ぼ、h2=h1となるように規定されている。
【0022】目地化粧部材20の本体部21の上端に
は、一定の幅を有する帯状の化粧シート23が一体に装
着されている。化粧カバー部22の各々は、本体部21
の上端両側からそれぞれ外方に延び出す化粧シート23
の両側部によって規定される。上記実施形態において
は、化粧シート23の両側部は、本体部21の上端両側
からそれぞれ正反対の外方に直線状に延び出すよう形成
されている。化粧シート23の両側部の、本体部21の
上端両側からの延び出し長さは互いに実質上同一に規定
されている。先に述べたように、本体部21は横断面が
長方形に形成されているので、その上端面と下端面とは
互いに平行であり、また本体部21の両側面は互いに平
行であると共に上端面及び下端面に対し直交するよう形
成されている。化粧シート23は、本体部21の両側面
に対して直交する上端面と同一平面上に直線状に延在す
るよう装着される。したがって、目地化粧部材20は、
長手方向に見て、ないし横断面において、実質上T形状
をなしている(図3及び図4参照)。化粧シート23
は、適宜の柔軟性を有していることが重要である。この
要件を満足させるため、化粧シート23は、例えば、適
宜の合成樹脂を含浸させた紙、ABS樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂等の適宜の合成樹脂からなるフィルム、合成
紙、等のシート部材から形成される。これらのシート部
材はまた木目等、適宜のデザインの印刷が可能であり、
目地化粧部材20の化粧シート23として利用するのに
好適であるといえる。プラスチックを基材としてその表
面を紙のように加工して印刷等ができる合成紙の好適例
としては、商標名「ユポ」として、王子油化合成紙株式
会社により製造販売されているものを挙げることができ
る。
【0023】上記実施形態において、目地化粧部材20
は、本体部21と、本体部21の上端に装着された化粧
シート23とから構成され、化粧シート23は本体部2
1に対し、各々の成形後において接着あるいは溶着等の
連結手段により一体的に装着される。また、本体部21
と化粧シート23とを同じ材料、例えば、ABS樹脂に
よって、一体に押出成形により形成することも可能であ
る。また本体部21を、例えばABS樹脂により押出成
形する際に、例えばABS樹脂により成形済みの化粧シ
ート23を圧接させることにより融着させ、一体に接合
することもできる(この接合方法の場合、本体部21と
化粧シート23とが互いに別の材料から構成されていて
も、材料の組合せによっては成立可能である)。化粧シ
ート23を本体部21に対し接着により接合する場合に
は、例えば、コニシ株式会社によって製造・販売されて
いる、スチレンブタジエンゴムを成分とする「ボンドG
クリヤー」(商品名)等の合成ゴム系接着剤、あるいは
シアノアクリレート系接着剤(瞬間接着剤)等の接着剤
を使用することが好ましい。
【0024】以上のように構成された目地化粧部材20
は、本体部21が相互に対向する建築用ボード10の各
々の側面11間の隙間に挿入される。目地化粧部材20
の該隙間への挿入は、上記実施形態においては若干の圧
入により行なわれる。目地化粧部材20の化粧カバー部
22の各々は柔軟なシート形状ないし薄板形状をなすよ
う構成されているので、目地化粧部材20の本体部21
が該隙間に挿入されるにつれて、化粧カバー部22の各
々の先端が相互に対向する建築用ボード10の各々の傾
斜面15に当接させられることにより、各々の基端を支
点として該先端の各々が徐々に図2〜図4において上方
に強制的かつ相対的に変位させられる。そして本体部2
1の下端が下地2に当接することにより本体部21が該
隙間に完全に挿入された状態で、化粧シート23の化粧
カバー部22の各々は、相互に対向する建築用ボード1
0の各々の傾斜面15を実質上覆うよう位置付けられる
(化粧カバー部22の各々は傾斜面15の各々を実質上
覆うことができる幅を有しているので)。以上のとおり
にして、一対の建築用ボード10の目地に目地化粧部材
20が装着され、目地化粧構造が実現させられる。
【0025】本発明に従って構成された上記目地化粧部
材20の本体部21は建築用ボード10の各々の相互に
対向する側面11間の隙間内に挿入され、かつ化粧カバ
ー部22の各々は相互に対向する建築用ボード10の各
々の傾斜面15を実質上覆うよう位置付けられるので、
目地化粧部材20は、相互に隣接する建築用ボード10
の側縁部の表面14から上方に突出しないよう位置付け
ることが可能になり、優れたデザイン性が確保される。
また建築用ボード10の各々の相互に対向する側面11
と表面14とが交わる角部にはそれぞれ傾斜面15が形
成され、この傾斜面15の各々が化粧カバー部22の各
々によって実質上覆われるので、目地は十分確実に隠ぺ
いされ、優れた目地の隠ぺい性が確保される。更にはま
た、上記傾斜面15の各々が化粧カバー部22の各々に
よって実質上覆われることに起因して、建築用ボード1
0の各々間に段差が生成された場合においても、外観上
目立つことはない。その結果、厳しい施工精度が要求さ
れることなく施工することができるので、優れた施工性
が確保される。
【0026】目地化粧部材20における化粧カバー部2
2の各々は、柔軟であることに加えて弾性を有すること
が好ましい。化粧カバー部22の各々は弾性を有するこ
とに起因して、その弾性力により上記傾斜面15の各々
を上方からしっかりと押圧することができ、その隠ぺい
状態を長期にわたって確保する上で有利である。化粧シ
ート23を上記材料から構成した場合には、このような
作用効果を得ることができる。化粧カバー部22の各々
の弾性が著しく弱い場合には、接着材を使用することに
よって補うことは可能であるが、化粧カバー部22の各
々が弾性を有するものであれば、その必要もなくなる。
化粧カバー部22の各々はまた印刷を施すことができる
材料から構成されることがことが好ましい。これによ
り、目地化粧のデザインを、建築用ボード10の各々の
表面あるいは建築用ボード10の各々が適用される建築
様式に合わせて自由に設定することが可能になる。
【0027】図3に示されるように、相互に対向する建
築用ボード10の各々の傾斜面15の上端と下端との間
の幅寸法をl1、目地化粧部材20の化粧カバー部22
の各々の基端から先端までの幅寸法をl2としたとき、
l2≦l1に規定されるとが好ましい。この構成に起因
して、目地化粧部材20の本体部21が建築用ボード1
0の各々の相互に対向する側面11間の隙間内に挿入さ
れ、かつ化粧カバー部22の各々が、相互に対向する建
築用ボード10の各々の傾斜面15を実質上覆うよう位
置付けられることにより実現された、目地化粧構造にお
いて、化粧カバー部22の各々の先端を、対応する建築
用ボード10の側縁部の表面14と実質上同一な平面P
(図2において2点鎖線で示される平面P)から上方に
突出しないよう位置付けることが可能になる。化粧カバ
ー部22の各々の先端が対応する建築用ボード10の表
面14と実質上同一な平面Pよりも上方に突出しないよ
う、上記寸法の関係がl2<l1に規定された場合に
は、優れたデザイン性及び目地の隠ぺい性は十分に確保
される。また上記寸法の関係がl2=l1に規定された
場合には、厳密には化粧カバー部22の各々の先端の角
部は、該平面Pから僅かに上方に突出するよう位置付け
られる。しかしながら化粧カバー部22の各々は、広い
概念においては柔軟なシート形状をなすよう構成され、
上記実施形態においては化粧シート23の両側部から構
成されるので、いずれにしてもその厚さは薄いものであ
る。したがって上記突出量は、外観上は認識することが
できない程度の微少な無視できる程度のものであり、デ
ザイン性を損ねるには到らない。その結果、l2=l1
であっても、優れたデザイン性及び目地の隠ぺい性を確
保することは十分可能である。
【0028】目地化粧部材20の本体部21の上端に
は、一定の幅を有する帯状の化粧シート23が一体に装
着され、化粧シート23の両側部は本体部21の上端両
側から外方に延び出すよう配置され、化粧カバー部22
の各々は化粧シート21の該両側部によって規定される
よう構成されることが好ましい。この構成においては、
本体部21と化粧シート23とを互いに同じ材料で形成
することも、あるいはまた互いに相違する材料で形成す
ることも可能となるので、材料の選択の幅が拡大され、
実用上の利便性が向上させられる。
【0029】図1〜図4に示された目地化粧部材20に
おける本体部21の高さh2は、建築用ボード10の各
々の下面から傾斜面15の下端までの高さh1に対し、
ほぼ、h2=h1となるように規定されているが、図5
には、上記寸法の関係がh2>h1に規定された他の実
施形態が示されている。図5に示される実施形態におい
ては、相互に対向する建築用ボード10の各々の傾斜面
15の上端と下端との間の幅寸法l1(図3参照)と、
目地化粧部材20の化粧カバー部22の各々の基端から
先端までの幅寸法l2(図3参照)との寸法関係は、l
2<l1に規定される。図5に示す目地化粧部材20を
使用して目地化粧構造を実現した場合には、図5に示さ
れるように、建築用ボード10の各々間に段差が生じた
場合においても、外部からは目立たないように容易に吸
収することを可能にし、施工性が向上させられると共
に、優れたデザイン性及び目地の隠ぺい性を確保するこ
とができる。また上記高さ寸法h2とh1との間に若干
の製作誤差が存在したとしても、容易に吸収することが
可能になる。
【0030】図6には、本発明による目地化粧部材20
の他の実施形態が示されている。図1〜図4を参照して
説明した目地化粧部材20において、化粧シート23の
両側部は、本体部21の上端両側からそれぞれ外方に直
線状に延び出すよう形成されている。これに対し図6に
示される目地化粧部材20の他の実施形態においては、
化粧シート23の両側部は、本体部21の上端両側縁に
おいて彎曲して上方に向かって延び出し、次いで再び彎
曲して本体部21の両側から外方に直線状に延び出すよ
う形成されている。したがって化粧シート23の両側部
は、本体部21の上端面に対し上方に間隔をおいて平行
に延在する図示しない平面に沿って直線状に延在するよ
う形成される。図6に示す目地化粧部材20を使用して
目地化粧構造を実現した場合には、図7に示されるよう
に、建築用ボード10の各々間に段差が生じた場合にお
いても、外部からは目立たないように容易に吸収するこ
とを可能にし、施工性が向上させられると共に、優れた
デザイン性及び目地の隠ぺい性を確保することができ
る。なお目地化粧部材20において、化粧シート23の
両側部全体をその基端から先端にわたって湾曲させる、
更に他の実施形態もある。この実施形態の場合、湾曲面
の頂部は、図6において上方側に位置付けられる。化粧
シート23の両側部全体を湾曲させるこの実施形態にお
いても、図6に示す目地化粧部材20と実質上同じ作用
効果を得ることができる。
【0031】図8には、本発明による目地化粧部材20
の他の実施形態を使用して実現した目地化粧構造の更に
他の実施形態が示されている。図8と共に図9をも参照
して、一対の建築用ボード10は、各々の側面11が相
互に接触させられて下地2に対し並列に配置されてい
る。建築用ボード10の各々は、先の実施形態における
建築用ボード10と同様に、表裏両面及び側面11を含
む両側面が厚紙12bによって被覆されている石膏ボー
ドから構成されている。目地化粧部材20の本体部21
は、横断面が薄板形状ないし細長い長方形をなすと共に
その先端部は鋭角をなすよう形成されている。図8及び
図9と、図2〜図7とを比較することによって容易に理
解されるように、本体部21の幅(図8及び図9におい
て左右方向の幅)は、先の実施形態における目地化粧部
材20の本体部21における幅よりも狭く形成されてい
る。本体部21の上端、すなわち化粧シート23との接
合部における幅は、本体部21の他の部分の幅よりも大
きく形成される。その結果、化粧シート23に対する接
合面積が拡大され、強度上有利となる。目地化粧部材2
0を形成する材料及びその他の構成は、先の実施形態に
おける目地化粧部材20の材料及び構成と実質上同一で
あり、したがって図9に示す目地化粧部材20を使用し
て図8に示す目地化粧構造を実現した場合には、先の実
施形態におけるのと、実質上同一の作用効果を達成する
ことができる。
【0032】図9に示す目地化粧部材20は、本体部2
1の鋭角をなす先端が、建築用ボード10の各々の、相
互に接触させられた側面11の各々間の境界すなわち目
地に沿って整合させられ、上端を適宜のハンマーにより
叩くことによって、本体部21は側面11の各々間に圧
入させられる。化粧カバー部22の各々は、相互に対向
する建築用ボード10の各々の傾斜面15を実質上覆う
よう位置付けられて、装着される。建築用ボード10の
各々の側面11は、相互に接触させられているが、圧縮
方向の荷重に対して比較的変形し易い部材、したがって
比較的脆弱な部材である厚紙12bにより規定されてい
るので、目地化粧部材20の本体部21の圧入を許容す
ることができる。目地化粧部材20の本体部21は、先
の実施形態におけると同様に比較的硬質の材料から構成
され、かつ、横断面が薄板形状をなすと共にその先端部
は鋭角をなすよう形成されているので、該圧入作業の円
滑かつ確実な遂行を可能にするものである。この実施形
態において、建築用ボード10の各々は石膏ボードによ
り構成されており、各々の側面11が比較的変形し易い
部材、したがって比較的脆弱な部材である厚紙12bに
より規定されていることによって、図8及び図9に示す
実施形態が成立するが、各々の側面11が該圧入を許容
することができる比較的変形し易い材料であれば、厚紙
12b以外の材料から構成されても成立可能である。ま
た建築用ボード10の各々が石膏ボード以外の他の形態
のボードから構成された場合であっても、少なくとも相
互に接触させられる各々の側面11が、厚紙12b等の
比較的変形し易い材料から構成されている場合には、図
8及び図9に示す実施形態は成立する。なお図9に示す
目地化粧部材20の本体部21の高さh2は、建築用ボ
ード10の各々の下面から傾斜面15の下端までの高さ
h1に対し、先の実施形態におけると同様にほぼ、h2
≧h1となるように規定されるが、本体部21は建築用
ボード10の各々の側面11間に必ず圧入されるので、
h2<h1であっても成立可能である。
【0033】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば上記実施形態において、建築用ボード10
は、化粧層が漆喰からなる石膏ボードから構成されてい
るが、もちろん該ボードに限定される理由はなく、金属
系の建築用ボード、プラスチック系の建築用ボードある
いは木材系の建築用ボード等、他のいずれの形態の建築
用ボードであっても本発明を適用することは可能であ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の目地化粧部材を使用して本発明
の目地化粧構造を実現すれば、優れたデザイン性、施工
性及び目地の隠ぺい性が確保されるので、建築物の内装
あるいは外装に適用することができる。また建築物の様
式によって本発明の適用が制限されることはなく、従来
に比べてより広い範囲における適用が可能になり、汎用
性が向上される。上記効果は、本発明の目地化粧部材を
使用して実現される本発明の目地化粧構造が、各々の側
面が所定の隙間をおいて相互に対向するよう下地に対し
並列に配置された一対の建築用ボードの該隙間に沿って
目地化粧部材が装着されている形態の目地化粧構造であ
っても、あるいは、各々の側面が相互に接触させられて
下地に対し並列に配置された一対の建築用ボードの該側
面の各々の接触部に沿って目地化粧部材が装着されてい
る形態の目地化粧構造であっても、それぞれ同様に達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による目地化粧構造の好適実施形態が採
用された建築物の内装の一部を示す正面図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】図1及び図2に示す目地化粧構造において、目
地化粧部材が施される前の、目地部と目地化粧部材との
相対的位置関係を示す図。
【図4】図1及び図2に示す目地化粧構造における、目
地化粧部材及び目地部を部分的に示す斜視図。
【図5】図1及び図2に示す目地化粧構造において、目
地化粧部材の他の実施形態の使用状態を示す断面図であ
って、図2と同様な断面図。
【図6】本発明による目地化粧部材の他の実施形態を示
す正面図。
【図7】図6に示す目地化粧部材の使用状態を示す断面
図であって、図2と同様な断面図。
【図8】本発明による目地化粧構造の他の実施形態を示
す断面図であって、図2と同様な断面図。
【図9】図8に示す目地化粧構造において、目地化粧部
材が施される前の、目地部と目地化粧部材との相対的位
置関係を示す図。
【符号の説明】
2 下地 10 建築用ボード 11 側面 14 表面 15 傾斜面 20 目地化粧部材 21 本体部 22 化粧カバー部 23 化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DH00 FA03 FA10 FA52 FA63 GA56 HB04 HC01 HD11 HD13 KA01 LA07 LA16 2E110 AA14 AA42 AB04 AB22 BA04 BB04 DD02 GA26W GA33Z GB15W GB16W GB16Z GB17Z GB23Z GB24Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々の側面が所定の隙間をおいて相互に
    対向するよう下地に対し並列に配置された一対の建築用
    ボードの該隙間に沿って目地化粧部材が装着されている
    目地化粧構造において、 建築用ボードの各々の相互に対向する側面と表面とが交
    わる角部にはそれぞれ傾斜面が形成され、目地化粧部材
    は、本体部と、本体部の上端両側からそれぞれ外方に延
    び出す一対の化粧カバー部とを備え、化粧カバー部の各
    々は柔軟なシート形状をなすよう構成され、目地化粧部
    材は、本体部が該隙間に挿入されかつ化粧カバー部の各
    々が、相互に対向する建築用ボードの各々の該傾斜面を
    実質上覆うよう位置付けられる、ことを特徴とする目地
    化粧構造。
  2. 【請求項2】 各々の側面が相互に接触させられて下地
    に対し並列に配置された一対の建築用ボードの該側面の
    各々の接触部に沿って目地化粧部材が装着され、建築用
    ボードの各々は少なくとも該側面が比較的変形し易い部
    材によって被覆されている、目地化粧構造において、 建築用ボードの各々の相互に接触する側面と表面とが交
    わる角部にはそれぞれ傾斜面が形成され、目地化粧部材
    は、本体部と、本体部の上端両側からそれぞれ外方に延
    び出す一対の化粧カバー部とを備え、化粧カバー部の各
    々は柔軟なシート形状をなすよう構成され、目地化粧部
    材は、本体部が相互に接触させられた該側面の各々間に
    圧入されかつ化粧カバー部の各々が、相互に対向する建
    築用ボードの各々の該傾斜面を実質上覆うよう位置付け
    られる、ことを特徴とする目地化粧構造。
  3. 【請求項3】 各々の側面が相互に接触させられて下地
    に対し並列に配置された一対の建築用ボードの該側面の
    各々の接触部に沿って目地化粧部材が装着され、建築用
    ボードの各々は少なくとも該側面が厚紙によって被覆さ
    れている、目地化粧構造において、 建築用ボードの各々の相互に接触する側面と表面とが交
    わる角部にはそれぞれ傾斜面が形成され、目地化粧部材
    は、本体部と、本体部の上端両側からそれぞれ外方に延
    び出す一対の化粧カバー部とを備え、化粧カバー部の各
    々は柔軟なシート形状をなすよう構成され、目地化粧部
    材は、本体部が相互に接触させられた該側面の各々間に
    圧入されかつ化粧カバー部の各々が、相互に対向する建
    築用ボードの各々の該傾斜面を実質上覆うよう位置付け
    られる、ことを特徴とする目地化粧構造。
  4. 【請求項4】 目地化粧部材の本体部は横断面が薄板形
    状をなすと共にその先端部は鋭角をなすよう形成されて
    いる、請求項2又は請求項3記載の目地化粧構造。
  5. 【請求項5】 化粧カバー部の各々は弾性を有する、請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の目地化粧構造。
  6. 【請求項6】 相互に対向する建築用ボードの各々の該
    傾斜面の上端と下端との間の幅寸法をl1、化粧カバー
    部の各々の基端から先端までの幅寸法をl2としたと
    き、l2≦l1に規定される、請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の目地化粧構造。
  7. 【請求項7】 相互に対向する建築用ボードの各々の該
    傾斜面の上端と下端との間の幅寸法をl1、化粧カバー
    部の各々の基端から先端までの幅寸法をl2としたと
    き、化粧カバー部の各々の先端が対応する建築用ボード
    の表面と実質上同一な平面よりも上方に突出しないよ
    う、l2<l1に規定される、請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の目地化粧構造。
  8. 【請求項8】 目地化粧部材の本体部の上端には一定の
    幅を有する帯状の化粧シートが一体に装着され、化粧シ
    ートの両側部は本体部の上端両側から外方に延び出すよ
    う配置され、化粧カバー部の各々は化粧シートの該両側
    部によって規定される、請求項1〜7のいずれか1項に
    記載の目地化粧構造。
  9. 【請求項9】 各々の側面が所定の隙間をおいて相互に
    対向するよう下地に対し並列に配置されかつ相互に対向
    する側面と表面とが交わる角部にはそれぞれ傾斜面が形
    成された一対の建築用ボードの該隙間に沿って装着され
    る目地化部材であって、本体部と、本体部の上端両側か
    らそれぞれ外方に延び出す一対の化粧カバー部とを備
    え、化粧カバー部の各々は柔軟なシート形状をなすよう
    構成され、本体部は該隙間に挿入しうる幅を有するよう
    構成されかつ化粧カバー部の各々は相互に対向する建築
    用ボードの各々の該傾斜面を実質上覆うことができる幅
    を有するよう構成されている、ことを特徴とする目地化
    粧部材。
  10. 【請求項10】 比較的変形し易い部材によって被覆さ
    れている各々の側面が相互に接触させられて下地に対し
    並列に配置されかつ相互に接触する側面と表面とが交わ
    る角部にはそれぞれ傾斜面が形成された一対の建築用ボ
    ードの該側面の各々の接触部に沿って装着される目地化
    部材であって、本体部と、本体部の上端両側からそれぞ
    れ外方に延び出す一対の化粧カバー部とを備え、化粧カ
    バー部の各々は柔軟なシート形状をなすよう構成され、
    本体部は相互に接触させられた該側面の各々間に圧入し
    うる幅を有するよう構成されかつ化粧カバー部の各々は
    相互に対向する建築用ボードの各々の該傾斜面を実質上
    覆うことができる幅を有するよう構成されている、こと
    を特徴とする目地化粧部材。
  11. 【請求項11】 厚紙によって被覆されている各々の側
    面が相互に接触させられて下地に対し並列に配置されか
    つ相互に接触する側面と表面とが交わる角部にはそれぞ
    れ傾斜面が形成された一対の建築用ボードの該側面の各
    々の接触部に沿って装着される目地化部材であって、本
    体部と、本体部の上端両側からそれぞれ外方に延び出す
    一対の化粧カバー部とを備え、化粧カバー部の各々は柔
    軟なシート形状をなすよう構成され、本体部は相互に接
    触させられた該側面の各々間に圧入しうる幅を有するよ
    う構成されかつ化粧カバー部の各々は相互に対向する建
    築用ボードの各々の該傾斜面を実質上覆うことができる
    幅を有するよう構成されている、ことを特徴とする目地
    化粧部材。
  12. 【請求項12】 本体部は横断面が薄板形状をなすと共
    にその先端部は鋭角をなすよう形成されている、請求項
    10又は請求項11記載の目地化粧部材。
  13. 【請求項13】 化粧カバー部の各々は弾性を有する、
    請求項9〜12のいずれか1項に記載の目地化粧部材。
  14. 【請求項14】 相互に対向する建築用ボードの各々の
    該傾斜面の上端と下端との間の幅寸法をl1、化粧カバ
    ー部の各々の基端から先端までの幅寸法をl2としたと
    き、l2≦l1に規定される、請求項9〜13のいずれ
    か1項に記載の目地化粧部材。
  15. 【請求項15】 目地化粧部材の本体部の上端には一定
    の幅を有する帯状の化粧シートが一体に装着され、化粧
    シートの両側部は本体部の上端両側から外方に延び出す
    よう配置され、化粧カバー部の各々は化粧シートの該両
    側部によって規定される、請求項9〜14のいずれか1
    項に記載の目地化粧部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008144393A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Sekisui Chem Co Ltd 耐火目地材
JP2015014108A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 藤倉化成株式会社 外装構造体、その製造方法及びこれに用いるローラ装置
JP2019106291A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 大日本印刷株式会社 照明装置および照明システム

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