JPH089287Y2 - 乾式目地ジョイナー - Google Patents

乾式目地ジョイナー

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JPH089287Y2
JPH089287Y2 JP1989048704U JP4870489U JPH089287Y2 JP H089287 Y2 JPH089287 Y2 JP H089287Y2 JP 1989048704 U JP1989048704 U JP 1989048704U JP 4870489 U JP4870489 U JP 4870489U JP H089287 Y2 JPH089287 Y2 JP H089287Y2
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joint
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joiner
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tongue
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宝一 佐藤
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、乾式目地ジョイナーに関するものであり、
更に詳しくは、建築構造物の外装仕上げ施工における乾
式工法での縦目地部に用いられるジョイナーであり、一
般の建築施工事業分野に広く活用される技術である 〔従来の技術〕 旧来からの塗り壁に対し、近年、現場で水を使わない
ことから、乾式工法と呼ばれる貼り壁が多くなり、その
仕上げ材としては、特に、防火性の面からセメント系や
金属系のサイディングボードが主流となってきている。
これら貼り壁においては、塗り壁の欠点であったひび
割れはないが、継ぎ目が多く、この部分での防水対策が
肝要である。
従来、この分野においては、第7図および第8図に示
すようなエの字型ジョイナーが広く用いられている。
エの字型ジョイナーは、図に示すように、通常起立片
1と、起立片1の下部の両端に支持片2を有する金属薄
板の折り曲げ部材にてジョイナー本体をなし、前記起立
片1の頂部には弾性体からなる薄板状舌片16が取り付け
られてなるものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の技術で述べたエの字型ジョイナーにおいては、
サイディングボード9の木口面10とジョイナーとの接触
面で隙間を生じさせないようにするために、起立片1の
頂部の弾性体の薄板状舌片16は、比較的強い弾性反発力
を有する材料にて構成されている。
しかしこのことは、サイディングボード9の取付け施
工時において、薄板状舌片16の弾性反発力に対抗してサ
イディングボード9を押し込む必要があり、力の要るも
のであった。
また、第8図に示すように、木口面10と薄板状舌片16
との接点は断面から見れば、一点接触であることが多
く、そのため、薄板状舌片16の目地部の溝形状に対する
形状追従性が低い結果となり、かかる構造のジョイナー
にあっては、サイディングボード9の切断長さのバラツ
キに起因して、長手方向の目地巾に不均衡が生じた時、
木口面10と薄板状舌片16との接触面で隙間ができやすい
結果となり、雨水の浸透を防ぎ難くし、防水継手を目的
とするジョイナーとしては、その機能を全うすることが
できないと言う欠点を有するものであった。
さらにはまた、施工後において、サイディングボード
9の寸法収縮による変形が生じて、目地からの、雨水の
侵入が多くなり、補修が必要となった場合において、か
かる構造のジョイナーにおいては、起立片1の頂部と木
口面10との間に、防水補修のためのコーキング剤を詰め
込む隙間を作り出すことが難しく、防水補修を行い難い
形状のものであった。
本考案は、かかる従来技術における問題点を悉く解消
し、サイディングボードの取付け施工時において、サイ
ディングボードの押し込み力を要せず、また、長手方向
に、目地巾に不均衡があっても、柔軟な追従性を発揮
し、目地を構成する木口面とジョイナーとの間の隙間の
発生を防ぎ、目地の内部への雨水の侵入を防ぐことがで
きる。
さらに、施工後において、目地での防水補修が必要と
なった時、防水補修の施工が容易に行なえる乾式目地ジ
ョイナーを広く社会に提供し、もって斯界の益々の隆盛
進展に寄与せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための、本考案の乾式目地ジョイ
ナーは、支持片中央に起立片を設けた金属製杆体の該起
立片の頂部に起立片の厚みより巾広の可撓性材料からな
る目地板を配置し、該目地板の両側長手方向に、可撓性
材料からなる中空の舌片を配置し、該舌片をその上下面
間の間隔巾が起立片より側方へ突出する目地板の同突出
寸法よりも大きく膨らんだ断面横長の袋状に形成して同
目地板の斜め外下方へ突設してなることを特徴とするも
のである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図に基づいて詳述す
る。
第1図は、本考案の乾式目地ジョイナーの第1実施例
の断面図を示すものである。
第1図から明らかなように、本実施例の乾式目地ジョ
イナーは、支持片2の中央部に起立片1が配置されたス
テンレス薄板にてジョイナー本体6をなし、起立片1の
頂部の長手方向に軟質ゴムにてなり起立片1の厚みより
巾広の目地板7が配置されてなるものである。
また、目地板7の両側には、袋状の断面を有する軟質
ゴムの押出成形品からなり、内部が中空の舌片4が目地
板7と起立片1との両方にかかるように配置されてあ
る。該舌片4は、その上下面間の間隔巾が起立片1より
側方へ突出する目地板7の同突出寸法よりも大きく膨ら
んだ断面横長の袋状に形成されて、同目地板7の斜め外
下方へ突設されている。
以下、本実施例の乾式目地ジョイナーの取付けと機能
を第2図および第3図に基づいて説明する。
第2図に示すように、本考案の乾式目地ジョイナー12
の取付けは、間柱13と釘受け材14に通気防水シート15を
張りつけ、この上の目地部の位置に乾式目地ジョイナー
12を釘打ちにて取り付けて、該乾式目地ジョイナー12を
両側より挟み込むように、サイディングボード9を押し
込んで取り付けられる。
また、本実施例の防水効果は、第3図に示すように、
中空の舌片4は両側のサイディングボード9の木口面10
により押さえ込まれ、結果として、舌片4の可撓性によ
る形状追従性および弾性特性による反発力にて乾式目地
ジョイナー12と木口面10との間に隙間を無くし、防水効
果を発揮するものである。
ここで、サイディングボード9の取付けは、木口面10
を目地板7に突き当てるようにして舌片4を押し込んで
設置する。この時、目地板7により木口面10と起立片1
との間に空間ができ、該空間に舌片4が押し込まれるの
で、サイディングボード9の取付けにそれほど力を要し
ない。
また、舌片4は、前述するように、可撓性を有する軟
質ゴムにてなるもので、柔軟性に富み、また、形状的に
は内部が空洞の袋状であるため、外部の形状に対する追
従性がよく、さらには、材質固有の弾力特性と内部の空
気層による弾力性とが相まって、サイディングボード9
の切断長さのバラツキが原因にて生ずる目地巾の不均衡
に対して、柔軟に対応し、木口面10と面接触し、雨水の
侵入を防止する。すなわち、この場合、舌片4がその上
下面間の間隔巾が起立片1より側方へ突出する目地板7
の同突出寸法よりも大きく膨らんだ断面横長の袋状に形
成されて同目地板7の斜め外下方へ突設されているの
で、第3図に示す如く、サイディングボード9の木口面
10により押さえ込まれた際、舌片4は下方へ折曲されて
該木口面10と起立片1との間に圧縮されるように挟持さ
れ、該舌片4の両側面が同木口面10及び起立片1の側面
に面接着して、該木口面10と起立片1との間の空間が十
分に密閉され、雨水の侵入が確実に防止される。しか
も、その際、定位置にあって変形し難い目地板7によっ
て、一定巾の目地が定位置に確保される。
また、万一雨水が侵入してきても、流水部11を通じて
容易に流下、排出され、折り返し3にて浸透の広がりを
防止する。
目地板7の巾が起立片1の厚みより巾広くされてある
目的は、防水補修を容易にするためのもので、施工後に
おいて、サイディングボード9の寸法収縮、その他によ
り目地巾が変化し、目地からの雨水の侵入が多くなり、
補修が必要となった場合に、木口面10と接触している目
地板7を切り取ることにより、容易に起立片1と木口面
10との間にコーキング剤を注入できる隙間をつくりだす
ことができ、防水補修が容易にできる。
第4図は本考案の第2実施例の断面を示す。
図に示すように、水平支持片2の中央部に、頂部水平
片8を有する起立片1が設けられたステンレス薄板の折
り曲げ部材をもってジョイナー本体6をなし、前記起立
片1の頂部には、軟質塩化ビニル樹脂の押出成形品にて
なる目地板7が配されてある。
また、目地板7の両側には、袋状の断面を有する弾性
体からなる中空の舌片4が目地板7と起立片1との両方
にかかるように配置されてある。該舌片4は、その上下
面間の間隔巾が起立片1より側方へ突出する目地板7の
同突出寸法よりも大きく膨らんだ断面横長の袋状に形成
されて、同目地板7の斜め外下方へ突設されている。
舌片4は軟質塩化ビニル樹脂の押出成形品にてなるも
ので、目地板7と同時成形されたものである。
また、ジョイナー本体6は、軟質塩化ビニル樹脂で全
体が覆われており、水平支持片2の表面には、軟質塩化
ビニル樹脂の押出成形品からなる突起状のウェザースト
リップ5がそれぞれ起立片1の方向に向かって斜めに取
り付けられた構造となっている。
以下、本実施例の乾式目地ジョイナーの機能を第5図
および第6図に示す取り付け施工図に基づいて説明す
る。
第5図に示すように、本考案の乾式目地ジョイナー12
の取付けは、間柱13と釘受け材14に通気防水シート15を
張りつけ、この上の目地部の位置に乾式目地ジョイナー
12を釘打ちにて取り付けて、該乾式目地ジョイナー12を
両側より挟み込むように、サイディングボード9を押し
込んで取り付けられる。
第6図は、上記施工状態の横断面を示すものである。
図に示すように、舌片4は両側のサイディングボード
9の木口面10により押さえ込まれ、結果として、舌片4
の弾性特性による反発力にて乾式目地ジョイナー12と木
口面10との間に隙間を無くし、防水効果を発揮するもの
である。
ここで、サイディングボード9の取付けは、木口面10
を目地板7に突き当てるようにして舌片4を押し込んで
設置する。この時、目地板7により、木口面10と起立片
1との間に空間ができ、該空間に舌片4が押し込まれる
形となり、結果としてサイディングボード9の押し込み
取付けにそれほど力を要しない。
また、舌片4は、前述するように、構成される材質
が、弾性特性を有する軟質塩化ビニル樹脂押出成形品に
て柔軟性に富み、また、形状的には内部が空洞の袋状で
あるため、外部の形状に対する追従性がよく、さらに
は、内部の空気層による弾力性とあいまって、外装材の
切断長さのバラツキが原因にて生ずる目地巾の不均衡に
対して、柔軟に対応し、木口面10と面接触し、雨水の侵
入を防止する。すなわち、この場合、舌片4がその上下
面間の間隔巾が起立片1より側方へ突出する目地板7の
同突出寸法よりも大きく膨らんだ断面横長の袋状に形成
されて同目地板7の斜め外下方へ突設されているので、
第6図に示す如く、サイディングボード9の木口面10に
より押さえ込まれた際、舌片4は下方へ折曲されて該木
口面10と起立片1との間に圧縮されるように挟持され、
該舌片4の両側面が同木口面10及び起立片1の側面に面
接着して、該木口面10と起立片1との間の空間が十分に
密閉され、雨水の侵入が確実に防止される。しかも、そ
の際、定位置にあって変形し難い目地板7によって、一
定巾の目地が定位置に確保される。
また、万一雨水が侵入してきても、流水部11を通じて
容易に流下、排出されると共に、支持部2の表面に設け
たウェザーストリップ5の働きにより侵入の広がりを防
止する。
さらにはまた、施工後において、サイディングボード
9の寸法収縮、その他により目地巾が変化し、目地から
の雨水の侵入が多くなり、補修が必要となった場合に、
目地板7の木口面10との接触部分を切り取ることによ
り、容易に起立片1と木口面10との間にコーキング剤を
注入できる隙間をつくりだすことができ、防水補修が容
易にできる。
なお、本実施例においては、目地板7と舌片4とは同
時押出成形によるものであるが、目地板7と舌片4とを
異種材料の成形品とし、それの組み合わせとしてもよ
い。
〔考案の効果〕
本考案によれば、上述に示すとおり、支持片中央に起
立片を設けた金属製杆体の該起立片の頂部に起立片の厚
みより巾広の可撓性材料からなる目地板を配置し、該目
地板の両側長手方向に、可撓性材料からなる中空の舌片
を配置し、該舌片をその上下面間の間隔巾が起立片より
側方へ突出する目地板の同突出寸法よりも大きく膨らん
だ断面横長の袋状に形成して同目地板の斜め外下方へ突
設してなることを特徴とする乾式目地ジョイナーである
ので、サイディングの取付け施工時において、サイディ
ングの押し込みに力を要せず、また、長手方向に、目地
巾の不均衡があっても、柔軟な追従性を発揮し、目地板
を構成する木口面とジョイナーとの間の隙間の発生を防
ぎ、目地内部への雨水の侵入を防ぐことができ、すなわ
ち、この場合、舌片がその上下面間の間隔巾が起立片よ
り側方へ突出する目地板の同突出寸法よりも大きく膨ら
んだ断面横長の袋状に形成されて同目地板の斜め外下方
へ突設されているので、サイディングにより押さえ込ま
れた際、舌片は下方へ折曲されて該サイディングの木口
面と起立片との間に圧縮されるように挟持され、該舌片
の両側面が同木口面及び起立片の側面に面接着して、該
木口面と起立片との間の空間が十分に密閉され、雨水の
侵入が確実に防止される。しかも、その際、定位置にあ
って変形し難い目地板によって、一定巾の目地が定位置
に確保される。さらに、施工後において、目地部での防
水補修が必要となった時、防水補修の施工が容易に行な
える。
なお、ジョイナー本体は金属部材にてなるものであ
り、防火特性に優れていることは、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の乾式目地ジョイナーの第1実施例の
縦断面図、第2図は、同上の取り付け施工の概要斜視
図、第3図は、同上の取り付け施工の横断面図、第4図
は、本考案の乾式目地ジョイナーの第2実施例の縦断面
図、第5図は、同上の取り付け施工の概要斜視図、第6
図は、同上の取り付け施工の横断面図、第7図は従来の
目地ジョイナーの断面図、第8図は、同上の取り付け施
工の横断面図である。 1……起立片、2……支持片、3……折り返し、4……
舌片、5……ウェザーストリップ、6……ジョイナー本
体、7……目地板、8……頂部水平片、9……サイディ
ングボード、10……木口面、11流水部、12乾式目地ジョ
イナー、13……間柱、14……釘受け材、15……通気防水
シート、16……薄板状舌片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持片中央に起立片を設けた金属製杆体の
    該起立片の頂部に、起立片の厚みより巾広の可撓性材料
    からなる目地板を配置し、該目地板の両側長手方向に、
    可撓性材料からなる中空の舌片を配置し、該舌片をその
    上下面間の間隔巾が起立片より側方へ突出する目地板の
    同突出寸法よりも大きく膨らんだ断面横長の袋状に形成
    して同目地板の斜め外下方へ突設してなることを特徴と
    する乾式目地ジョイナー。
JP1989048704U 1989-04-25 1989-04-25 乾式目地ジョイナー Expired - Lifetime JPH089287Y2 (ja)

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JPH02141004U JPH02141004U (ja) 1990-11-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60188704U (ja) * 1984-05-25 1985-12-14 株式会社イノアックコーポレーション 建築用目地材
JPH0315704Y2 (ja) * 1984-09-29 1991-04-05
JPS6194107U (ja) * 1984-11-26 1986-06-18
JPS6310109U (ja) * 1986-07-05 1988-01-23

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