JP2001214522A - ユニット式建物 - Google Patents

ユニット式建物

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JP2001214522A
JP2001214522A JP2000026259A JP2000026259A JP2001214522A JP 2001214522 A JP2001214522 A JP 2001214522A JP 2000026259 A JP2000026259 A JP 2000026259A JP 2000026259 A JP2000026259 A JP 2000026259A JP 2001214522 A JP2001214522 A JP 2001214522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築現場で界壁を容易に形成することが可能な
ユニット式建物の提供。 【解決手段】建物ユニット21の床梁14A と、布基礎20の
立ち上がり部25とを係合させて、界壁30の一部である床
下界壁35を形成する。建物ユニット21の載置前に、立ち
上がり部25の上面に耐火目地材42を設置しておけば、床
梁14A と立ち上がり部25との間に、隙間が形成されるよ
うになっていても、布基礎20の上に建物ユニット21を載
置した後には、床梁14A と立ち上がり部25との間の隙間
が塞がれ、自動的に床下界壁35が形成され、建築現場で
の界壁形成作業が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱状に形成された
複数の建物ユニットが組み合わされて形成されるととも
に、内部空間を仕切る界壁が設けられたユニット式建物
に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で製造された建物ユニット
を、建築現場で複数組み合わせて形成されるユニット式
建物が利用されている。建物ユニットは、図10に示さ
れるように、四隅の柱12の上下端をそれぞれ天井梁13お
よび床梁14で連結した直方体状の骨組み11を有してい
る。この骨組み11の平面形状は、長さの異なる長辺およ
び短辺を有する長方形状とされている。これにより、天
井梁13として、長さの異なる長辺天井梁13A および短辺
天井梁13Bが設けられ、同様に、床梁14として、長さの
異なる長辺床梁14A および短辺床梁14B が設けられてい
る。この骨組み11の長辺方向に沿った一対の長辺床梁14
A の間には、床を形成する床面材17を支持するために、
複数の根太18が架け渡されている。また、骨組み11の長
辺方向に沿った一対の長辺天井梁13A の間には、天井を
形成する天井面材15を支持するために、複数の天井小梁
16が架け渡されている。
【0003】このような床面材、天井面材および壁面
材、ならびに、その他必要な設備部材が予め工場で建物
ユニットの骨組みに取り付けられる。このようなユニッ
ト式建物によれば、予め建物ユニットに床面材等が取り
付けられているので、建築現場において、揚重機等によ
り建物ユニットを所定位置に配置することにより、ユニ
ット式建物が短期間で形成されるので、建築現場におけ
る工期を大幅に短縮することができるという利点があ
る。
【0004】前述のようなユニット式建物においても、
内部に複数の住戸が設けられた集合住宅として利用する
場合がある。このような場合、互いに隣接する一方の住
戸から他方の住戸への延焼を防止するために、住戸の境
界部分に耐火性能を有する界壁を設けている。ここで、
界壁は、四角形状の枠体に耐火面材を取り付けた界壁パ
ネルを向かい合わせで設置することで形成されるものが
一般的である(特開平8−177125号公報等参
照)。このような界壁パネルは、工場で建物ユニットへ
の取付作業を行うことを前提として設計されている。界
壁パネルを建物ユニットの床に取り付けるにあたり、界
壁パネルは、釘打ち等で根太に固定されるため、平面視
で必ず根太と重なる位置に配置される。また、一階建物
ユニットの底面に、下方へ突出する界壁パネルを設けれ
ば、一階床下に界壁を設けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなユニット
式建物では、平面視で必ず根太と重なる位置に界壁パネ
ルを設けなければならないので、納まりの都合上、建築
現場で界壁パネルの位置が変更になったりすると、界壁
パネルの取付作業が著しく煩雑となる。しかも、従来の
界壁パネルは、工場で取付作業を行うことを前提として
おり、建築現場で取り付けると、建築現場での界壁形成
作業が煩雑となる。また、一階建物ユニットの底面から
下方へ突出する界壁パネルにより、一階床下界壁を形成
したのでは、一階床下の地面が平面でなく、界壁パネル
の下端縁と地面との間に隙間が形成され、この隙間を塞
ぐ煩雑な作業を行う必要があり、建築現場での形成作業
が煩雑となる。以上のことから、建築現場でも容易に形
成でき、位置の変更があっても、床への取付作業が容易
となる界壁が要望されている。
【0006】本発明の目的は、建築現場で界壁を容易に
形成することが可能なユニット式建物を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、図
面をも参照して説明すると、箱状に形成された複数の建
物ユニット21,22が組み合わされて形成されるととも
に、内部空間を仕切る界壁30が設けられたユニット式建
物1であって、当該ユニット式建物1は布基礎20により
支持され、前記布基礎20には、前記界壁30に沿って延び
る立ち上がり部25が設けられ、前記界壁30は、その一階
床下部分35が前記立ち上がり部25を含んで形成されてい
ることを特徴とする。このような本第1発明では、布基
礎20の一部として形成される立ち上がり部25の上端縁
は、布基礎20を形成する際に、水平面にすることが可能
なので、一階建物ユニット21の底面に、立ち上がり部25
と係合する界壁部材(床梁14A 等)を設けておけば、一
階建物ユニット21を布基礎20の上に載置することで、界
壁30が形成されるうえ、界壁部材(床梁14A 等)と立ち
上がり部25との間に大きな隙間が形成されることがな
く、一階建物ユニット21を布基礎20の上に載置する前
に、モルタル等の充填材を立ち上がり部の上面に塗布し
ておけば、界壁部材(床梁14A等)と立ち上がり部25と
の間の隙間が塞がれる。従って、一階建物ユニット21を
布基礎20の上に載置すれば、自動的に一階床下界壁35が
形成され、建築現場での界壁形成作業が容易となる。
【0008】以上において、前記建物ユニット21, 22の
うち、一階部分に配置される建物ユニット21の床部分に
は、平面視で前記界壁30に沿って延びる梁14A が設けら
れ、前記布基礎20の前記一階床下部分35は、前記立ち上
がり部25および前記梁14A を含んで形成されていること
が好ましい。ここで、箱状に形成される建物ユニット2
1, 22の梁13, 14は、鋼材で形成され、布基礎20の立ち
上がり部25は、鉄筋コンクリートで形成されるのが一般
的であり、これらの梁13, 14および立ち上がり部25は、
不燃性である場合が多いことから、前述のように、建物
ユニット21の梁14A と布基礎20の立ち上がり部25とを含
んで界壁30を形成すれば、建物ユニット21および布基礎
20の構造を大きく変更する必要がなく、この点からも、
一階床下界壁35の形成が容易となる。
【0009】また、前記立ち上がり部25および前記梁14
A の間には、耐火目地材42が介装されていることが望ま
しい。このような耐火目地材42を採用すれば、一階建物
ユニット21を布基礎20の上に載置する前に、立ち上がり
部25の上面に耐火目地材42を設置することにより、一階
建物ユニット21の載置後には、界壁部材(床梁14A 等)
と立ち上がり部25との間の隙間が塞がれるようになるの
で、モルタル等の湿式充填材を採用するよりも、一層迅
速に一階床下界壁35の形成が完了するようになる。
【0010】本発明の第2発明は、箱状に形成された複
数の建物ユニット21, 22が組み合わされて形成されると
ともに、内部空間を仕切る界壁30が設けられたユニット
式建物1であって、前記建物ユニット22には、床材とし
てコンクリート板19が設けられ、前記コンクリート板19
の表面には、床下地面材17が張り付けられ、前記界壁30
を形成する壁面材32A は、前記床下地面材17に固定され
ているることを特徴とする。このような本第2発明で
は、コンクリート板19の表面に張り付けられた床下地面
材17の厚さを適宜設定すれば、線状に延びる根太18と異
なり、床下地面材17は、面状に広がるので、建物ユニッ
ト22の任意の平面位置に壁面材32A が固定可能となる。
しかも、床下地面材17は、コンクリート板19に張り付け
られて支持されるので、建物ユニット22の平面位置によ
らず、界壁32の設置により床が撓む等の不具合が生じる
ことがない。これにより、界壁32の設置位置の自由度が
増大するうえ、建築現場で界壁32の設置位置が変更にな
っても、界壁32の形成作業が煩雑とならない。
【0011】以上において、前記床下地面材17の表面に
は、前記界壁32を形成する前記壁面材32A の裏側の下端
縁に沿って延びる下地材17A が取り付けられていること
が好ましい。このような下地材17A を設ければ、壁面材
32A を床に固定するにあたり、下地材17A が壁面材32A
の下端縁と係合して、壁面材32A の厚さ方向の位置ズレ
を防止するので、壁面材32A の表面に対して斜め釘を打
ち込むことで、壁面材32Aを床に固定するようにして
も、その固定作業が容易に行える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説
明した部材と同じ部材には、同一の符号を付し、その説
明を省略若しくは簡略にする。図1には、本実施形態に
係るユニット式建物1が示されている。このユニット式
建物1は、箱状に形成された複数の建物ユニット21,22
を組み合わせたものである。ユニット式建物1の布基礎
20の上には、下階建物ユニットである一階建物ユニット
21が複数設置されている。これらの一階建物ユニット21
の上には、上階建物ユニットである二階建物ユニット22
が複数設置されている。一階建物ユニット21は、図10
に示した骨組み11と同様の骨組みを有するものである一
方、二階建物ユニット22は、骨組み11における根太18の
代わりに、後述するコンクリート板19を設けたものであ
る。
【0013】ユニット式建物1は、内部空間を仕切る界
壁30および界床40を備え、これらの界壁30および界床40
に仕切られることにより、一階に二つの住戸1A, 1Bが形
成され、二階に二つの住戸2A, 2Bが形成された集合住宅
となっている。界壁30は、二階建物ユニット22に設けら
れた天井面材15の裏側から屋根23を形成する野地板24ま
での屋根裏に設けられる屋根裏界壁31と、建物ユニット
22の居室内に設けられる居室界壁32と、二階建物ユニッ
ト22と一階建物ユニット21との間に設けられる天井裏界
壁33と、建物ユニット21の居室内に設けられる居室界壁
34と、一階の床下空間を仕切る床下界壁35とを含んで構
成されている。このうち、界壁31〜34の各々は、当該界
壁31〜34の大きさに応じた壁面材31A〜34Aを含んで形成
されている。
【0014】屋根裏界壁31は、図2に示されるように、
二階建物ユニット22の天井部分に設けられた小梁間下地
材16A と、野地板24に固定された屋根側下地材24A との
間に壁面材31A を架け渡して取り付けたものである。こ
こで、小梁間下地材16A は、二階建物ユニット22に設け
られた複数の天井小梁16の側面間に架け渡されて固定さ
れたものである。また、屋根裏界壁31には、天井小梁16
の側面間の寸法に応じた幅寸法を有する複数の壁面材31
A が設けられている。各壁面材31A の高さ寸法は、天井
小梁16の下面から野地板24の下面までの寸法となってい
る。また、壁面材31A の裏面、および、二階建物ユニッ
ト22の天井面材15は、柔軟性を有する軟質耐火材である
ロックウール40で覆われている。
【0015】居室界壁32は、建物ユニット22の天井側に
設けた第1下地材15A および床側に設けた第2下地材17
A の間に壁面材32A を架け渡して取り付けたものであ
る。第1下地材15A は、天井面材15の上面に設けられた
小梁間下地材16A に沿って延びた部材であり、天井面材
15を間に介装した状態で小梁間下地材16A に固定されて
いる。第2下地材17A は、壁面材32A の裏側の下端縁に
沿って延びる下地材であり、かつ、天井側の第1下地材
15A に沿って延びるとともに、当該第1下地材15A と同
一平面位置に配置されて床面材17に固定されている。床
面材17は、パーチクルボード等から形成された床下地面
材であり、建物ユニット22の床部分に設けられたコンク
リート板19に張り付けらている。コンクリート板19は、
軽量気泡コンクリート製のものである。
【0016】ここで、コンクリート板19は、建物ユニッ
ト22の骨組みに設けられた一対の長辺床梁14A の間に架
け渡されたものであり、長辺床梁14A に設けられた複数
のブラケット14C を介して当該長辺床梁14A に支持され
ている。このコンクリート板19を採用して形成された二
階の床は、耐火性能に優れた界床5となっている。ま
た、壁面材32A の裏面は、断熱性能、遮音性能および耐
火性能に優れ、かつ、柔軟性に富んだ軟質耐火材である
ロックウール40で覆われている。さらに、壁面材32A の
上端縁は、裏面側が凹んだ段付部32B となっており、こ
の段付部32B には、天井面材15と壁面材32A との間の隙
間を塞ぐ耐火材41が充填されている。
【0017】天井裏界壁33は、 一階階建物ユニット21
の天井部分に設けられた小梁間下地材16A と、二階建物
ユニット22の床を形成するコンクリート板19に設けられ
た床側下地材18A との間に壁面材33A を架け渡して取り
付けたものである。ここで、小梁間下地材16A は、二階
建物ユニット22に設けられたものと同じものである。床
側下地材18A は、コンクリート板19に取り付けられた断
面四角形の棒状部材であり、長辺床梁14A に設けられた
複数のブラケット14C と干渉しないように、ブラケット
14C の設置間隔よりも短寸に形成され、ブラケット14C
の間に複数配置されている。また、壁面材31A の間に配
置された床梁14A および天井梁13A は、断面コ字形の溝
形鋼から形成されている。床梁14A および天井梁13A の
開口内には、柔軟性を有する軟質耐火材であるロックウ
ール40が充填されている。
【0018】居室界壁34は、二階の居室界壁32と同様の
構造を有するものである。すなわち、居室界壁34は、建
物ユニット21の天井側に設けた第1下地材15A および床
側に設けた第2下地材17A の間に壁面材34A を架け渡し
て取り付けたものである。なお、床面材17は、前述した
ように、骨組み11の一対の長辺床梁14A の間に架け渡さ
れた複数の根太18に支持されたものである。また、壁面
材34A の裏面は、断熱性能、遮音性能および耐火性能に
優れ、かつ、柔軟性に富んだ軟質耐火材であるロックウ
ール40で覆われ、床面材17の下面は、断熱性能および遮
音性能に優れ、かつ、柔軟性に富んだグラスウール43で
覆われている。さらに、壁面材32A の上端縁は、裏面側
が凹んだ段付部32B となっており、この段付部32B に
は、天井面材15と壁面材32A との間の隙間を塞ぐ耐火材
41が充填されている。
【0019】床下界壁35は、布基礎20の立ち上がり部25
と、長辺床梁14A とを相互に接続したものである。すな
わち、布基礎20には、図3に示されるように、建物ユニ
ット21,22の長辺に沿った一対の長辺周縁部26と、建物
ユニット21,22の短辺に沿った一対の短辺周縁部27とが
立ち上がり部として設けられている。一対の長辺周縁部
26および短辺周縁部27は、ユニット式建物1の外周縁に
それぞれ対向配置されている。また、布基礎20には、一
対の長辺周縁部26の中間部分を連結する短辺中間部28
と、短辺周縁部27の中間部分を連結する長辺中間部25と
が立ち上がり部として設けられている。これらのうち、
短辺周縁部27および短辺中間部28がユニット式建物1の
重力荷重を重荷受けるようになっている。ここで、荷重
負担という観点からすると、長辺中間部25は、重力荷重
を受ける機能は不要となっており、通常の布基礎には設
ける必要がないものである。また、長辺中間部25は、上
端が平面となった鉄筋コンクリート製のものであり、そ
の上に形成されている界壁31〜34に沿って延びている。
建物ユニット21の長辺床梁14A は、平面視で界壁31〜34
に沿って延びる梁であり、図2の如く、断面コ字形の溝
型鋼からなり、互いの開口を反対側に向けて配置されて
いる。立ち上がり部25と長辺床梁14A との間には、耐火
目地材42が介装され、隣接する長辺床梁14A の間には、
ロックウール40が充填されている。
【0020】ここにおいて、ユニット式建物1の界壁30
は、上述のような界壁31〜35により、地面から屋根3ま
で連続して形成され、隣接する住戸1A,1B間および住戸
2A,2B間の延焼を相互に防止する耐火性能が確保される
ようになっている。まお、壁面材31A 〜34A および天井
面材15は、いずれも二枚重ねの石膏ボードからなるもの
である。また、耐火材41としては、吉野石膏株式会社製
の商品名「ジプタイト」が採用でき、耐火目地材42とし
ては、ニチアス株式会社製の商品名「リトフレックス」
が採用できる。
【0021】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果が得られる。すなわち、布基礎の立ち上がり部
として、界壁31〜34に沿って延びる長辺中間部25を設
け、建物ユニット21の界壁31〜34に沿って延びる長辺床
梁14A と、長辺中間部25とで、界壁30の一階床下部分で
ある床下界壁35を形成したので、一階建物ユニット21を
布基礎20の上に載置することで、床下界壁35が自動的に
形成されるようになり、建築現場での界壁30の形成作業
を容易に行うことができる。
【0022】また、立ち上がり部である長辺中間部25と
長辺床梁14A との間に耐火目地材42を介装し、一階建物
ユニット21を布基礎20の上に載置する前に、長辺中間部
25の上面に耐火目地材42を設置することにより、長辺中
間部25と長辺床梁14A との間に隙間があっても、一階建
物ユニット21の載置後には、当該隙間が耐火目地材42で
塞がれるようにしたので、床下界壁35の耐火性能を何ら
損なうことなく。床下界壁35を迅速に形成できる。
【0023】さらに、二階建物ユニット22に床材として
コンクリート板19を設け、このコンクリート板19の表面
には、床下地面材としての床面材17を張り付け、居室界
壁32を形成する壁面材32A を、床面材17に固定したの
で、面状に広がる床面材17の任意の位置に壁面材32A が
固定可能となり、建築現場で居室界壁32の設置位置が変
更になっても、居室界壁32の形成作業を容易に行うこと
ができる。しかも、床面材17は、コンクリート板19に張
り付けられて支持されるので、居室界壁32を建物ユニッ
ト22のどの平面位置に設けても、居室界壁32の重量によ
り床面材17が撓むなどの不具合が生じることがない。
【0024】また、居室界壁32を形成する壁面材32A の
裏側の下端縁に沿って延びる第2下地材17A を床面材17
の表面に取り付けたので、壁面材32A を床に固定するに
あたり、第2下地材17A が壁面材32A の下端縁と係合し
て、壁面材32A の厚さ方向の位置ズレを防止するので、
壁面材32A の表面に対して斜めに釘を打ち込むことで、
壁面材32A を床に固定しても、その固定作業を容易に行
うことができる。
【0025】本発明は、前述の一実施形態に限定される
ものではなく、次に示すような変形などをも含むもので
ある。例えば、界壁としては、建物ユニットの境界部分
に沿って設けられるものに限らず、図4および図5に示
されるように、建物ユニット21,22の内部を二つに仕切
る界壁50でもよい。すなわち、界壁50は、図4および図
5の如く、建物ユニット21,22の長辺方向に延びるとと
もに、中央に配置された建物ユニット21A,22Aの内部空
間を二つに仕切るものとなっている。布基礎20A は、ユ
ニット式建物1の外周に沿った立ち上がり部である長辺
周縁部26A および短辺周縁部27A 、ならびに、短辺周縁
部27A の中間部分を連結する立ち上がり部である長辺中
間部25A を有している。建物ユニット21A の床部分に
は、平面視で界壁50に沿って図示しない中間床梁が設け
られている。この中間床梁と長辺中間部25A とが相互に
接続されることにより、一階床下に形成される界壁50の
床下界壁55が形成されている。
【0026】また、界壁としては、建物ユニットの長辺
方向に延びるものに限らず、図6および図7に示される
ように、建物ユニット21,22の短辺方向に延びる界壁60
でもよい。すなわち、界壁60は、図6および図7の如
く、建物ユニット21,22の長辺方向に延びるとともに、
図中左側に配置された建物ユニット21B,22Bの内部空間
を二つに仕切るものとなっている。布基礎20B は、ユニ
ット式建物1の外周に沿った立ち上がり部である長辺周
縁部26B および短辺周縁部27B 、長辺周縁部26B の中間
部分を連結する立ち上がり部である短辺中間部25B ,28
B を有している。建物ユニット21B の床部分には、平面
視で界壁60に沿って中間床梁61が設けられている。この
中間床梁61と長辺中間部25A とが相互に接続されること
により、一階床下に形成される界壁60の床下界壁65が形
成されている。
【0027】さらに、界壁としては、平面視で直線上に
延びるものに限らず、図8および図9に示されるよう
に、中間部分が折れ曲がった界壁70でもよい。すなわ
ち、界壁70は、図8および図9の如く、中央に配置され
た建物ユニット21A,22Aの内部空間を二つに仕切るもの
となっており、建物ユニット21,22の長辺方向に延びる
長辺延出部70A と、短辺方向に延びる長辺延出部70B と
を備えている。これにより、界壁70の平面形状は、クラ
ンク状となっている。布基礎20C は、ユニット式建物1
の外周に沿った立ち上がり部である長辺周縁部26C およ
び短辺周縁部27C 、ならびに、短辺周縁部27C の中間部
分を連結する立ち上がり部である長辺中間部25C を有し
ている。このうち、長辺中間部25C は、界壁70に沿った
クランク状の平面形を有している。建物ユニット21C の
床部分には、平面視で界壁70に沿ってクランク状に形成
された、図示しない中間床梁が設けられている。この中
間床梁と長辺中間部25C とが相互に接続されることによ
り、一階床下に形成される界壁70の床下界壁75が形成さ
れている。
【0028】また、一階に配置され建物ユニットとして
は、床下地面材が根太に支持されるものに限らず、床部
分にコンクリート板が設けられた、前記実施形態におけ
る建物ユニット22と同様の構造を備えたものでもよい。
【0029】
【発明の効果】以上に述べたように、請求項1に記載の
発明によれば、布基礎を形成する際に、布基礎の一部と
して形成される立ち上がり部の上端縁は、水平面にする
ことが可能なので、一階建物ユニットの底面に、立ち上
がり部と係合する界壁部材を設けておけば、一階建物ユ
ニットを布基礎の上に載置することで、界壁部材と立ち
上がり部との間に大きな隙間を形成させずに、界壁を自
動的に形成することができる。そして、一階建物ユニッ
トを布基礎の上に載置する前に、モルタル等の充填材を
立ち上がり部の上面に塗布しておけば、界壁部材と立ち
上がり部との間の隙間は塞がれる。従って、一階建物ユ
ニットを布基礎の上に載置すれば、自動的に一階床下界
壁が形成され、建築現場での界壁形成作業を容易に行う
ことができる。
【0030】また、請求項2に記載の発明によれば、箱
状に形成される建物ユニットの梁は、鋼材で形成され、
布基礎の立ち上がり部は、鉄筋コンクリートで形成され
るのが一般的であり、これらの梁および立ち上がり部
は、不燃性である場合が多いことから、建物ユニットの
梁と布基礎の立ち上がり部とを含んで界壁を形成すれ
ば、建物ユニットおよび布基礎の構造を大きく変更する
必要がなく、この点からも、一階床下界壁を容易に形成
できる。
【0031】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
一階建物ユニットを布基礎の上に載置する前に、立ち上
がり部の上面に耐火目地材を設置することにより、一階
建物ユニットの載置後には、界壁部材と立ち上がり部と
の間の隙間が塞がれるようになるので、一階床下界壁の
耐火性能を損なうことなく、一階床下界壁を迅速に形成
することができる。
【0032】また、請求項4に記載の発明によれば、床
下地面材は、線状に延びる根太と異なり、面状に広がる
ので、コンクリート板の表面に張り付けられた床下地面
材の厚さを適宜設定することにより、建物ユニットの任
意の平面位置に壁面材が固定可能となるうえ、床下地面
材は、コンクリート板に張り付けられて支持されるの
で、建物ユニットの平面位置によらず、界壁の設置によ
り床が撓むなどの不具合が生じることがなく、これによ
り、界壁の設置位置の自由度が増大するうえ、建築現場
で界壁の設置位置が変更になっても、界壁の形成作業を
容易に行うことができる。
【0033】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
壁面材を床に固定するにあたり、下地材が壁面材の下端
縁と係合して、壁面材の厚さ方向の位置ズレを防止する
ので、壁面材の表面に対して斜め釘を打ち込むことで、
壁面材を床に固定するようにしても、その固定作業を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るユニット式建物の
全体を示す正面図である。
【図2】前記実施形態の界壁を示す断面図である。
【図3】前記実施形態の布基礎を示す伏図である。
【図4】本発明の変形例を示す図1に相当する図であ
る。
【図5】図4の変形例の布基礎を示す伏図である。
【図6】本発明の異なる変形例を示す図1に相当する図
である。
【図7】図6の変形例の布基礎を示す伏図である。
【図8】本発明のさらに異なる変形例を示す図1に相当
する図である。
【図9】図8の変形例の布基礎を示す伏図である。
【図10】一般的な建物ユニットの骨組みを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物 14A 梁である長辺床梁 17 床下地面材 17A 下地材である第2下地材 19 コンクリート板 20,20A〜20C 布基礎 21,21A〜21C 一階建物ユニット 22,22A〜22C 二階建物ユニット 25,25A,25C 立ち上がり部としての長辺中間部 30,31〜35 界壁 32A 壁面材 42 耐火目地材 61 梁である中間床梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DD01 DE01 DF02 FA01 FA03 FA07 FA21 FA52 FA53 HA03 HA32 HA33 HF12 LA04 LA12 2E002 EA00 FB05 FB16 HB01 MA07 MA15 MA32 MA36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状に形成された複数の建物ユニットが組
    み合わされて形成されるとともに、内部空間を仕切る界
    壁が設けられたユニット式建物であって、 当該ユニット式建物は布基礎により支持され、前記布基
    礎には、前記界壁に沿って延びる立ち上がり部が設けら
    れ、前記界壁は、その一階床下部分が前記立ち上がり部
    を含んで形成されていることを特徴とするユニット式建
    物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のユニット式建物におい
    て、前記建物ユニットのうち、一階部分に配置される建
    物ユニットの床部分には、平面視で前記界壁に沿って延
    びる梁が設けられ、前記布基礎の前記一階床下部分は、
    前記立ち上がり部および前記梁を含んで形成されている
    ことを特徴とするユニット式建物。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のユニット式建物におい
    て、前記立ち上がり部および前記梁の間には、耐火目地
    材が介装されていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 【請求項4】箱状に形成された複数の建物ユニットが組
    み合わされて形成されるとともに、内部空間を仕切る界
    壁が設けられたユニット式建物であって、 前記建物ユニットには、床材としてコンクリート板が設
    けられ、前記コンクリート板の表面には、床下地面材が
    張り付けられ、前記界壁を形成する壁面材は、前記床下
    地面材に固定されているることを特徴とするユニット式
    建物。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のユニット式建物におい
    て、前記床下地面材の表面には、前記界壁を形成する前
    記壁面材の裏側の下端縁に沿って延びる下地材が取り付
    けられていることを特徴とするユニット式建物。
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