JP2001214063A - シリコーンゲル組成物およびシリコーンゲル - Google Patents

シリコーンゲル組成物およびシリコーンゲル

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JP2001214063A
JP2001214063A JP2000022622A JP2000022622A JP2001214063A JP 2001214063 A JP2001214063 A JP 2001214063A JP 2000022622 A JP2000022622 A JP 2000022622A JP 2000022622 A JP2000022622 A JP 2000022622A JP 2001214063 A JP2001214063 A JP 2001214063A
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silicone gel
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silicon
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Takayoshi Otomo
孝嘉 大伴
Akito Nakamura
明人 中村
Toshiki Nakada
稔樹 中田
Masayuki Onishi
正之 大西
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面粘着性が小さいシリコーンゲルを形成す
ることができるシリコーンゲル組成物、および表面粘着
性が小さいシリコーンゲルを提供する。 【解決手段】 (A)1分子中に少なくとも2個のケイ素
原子結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
100重量部、(B)空気酸化硬化性の不飽和基を有する
有機化合物0.01〜50重量部、(C)1分子中に少な
くとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノ
ポリシロキサン(本組成物をゲル状に硬化させる量)、
および(D)白金系触媒(本組成物の硬化を促進する量)
から少なくともなるシリコーンゲル組成物、およびこの
組成物を硬化してなるシリコーンゲル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーンゲル組
成物およびシリコーンゲルに関し、詳しくは、表面粘着
性が小さいシリコーンゲルを形成することができるシリ
コーンゲル組成物、および表面粘着性が小さいシリコー
ンゲルに関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゲルは、振動吸収性、電気特
性、耐熱性、耐水性等が優れていることから、緩衝材、
保護材、シール材、防音材等幅広い用途に使用されてい
るが、表面粘着性が大きいため、表面にゴミやホコリが
付着しやすく、また、シリコーンゲル同士が粘着して分
離不能となったり、他の部材へ粘着して変形してしまう
という問題があった。
【0003】このため、付加反応により硬化して得られ
るシリコーンゲルの表面に、ケイ素原子結合水素原子を
有するオルガノポリシロキサン、あるいはケイ素原子結
合水素原子とケイ素原子結合アルケニル基を有するオル
ガノポリシロキサンを塗布した後、前記ゲル表面を付加
反応により架橋させる方法(特公平1−25704号公
報、特公平6−45222号公報参照)が提案されてい
るが、これらの方法は煩雑であり、また、均質なシリコ
ーンゲルを形成しにくいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
課題について鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明の目的は、表面粘着性が小さいシリコー
ンゲルを形成することができるシリコーンゲル組成物、
および表面粘着性が小さいシリコーンゲルを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のシリコーンゲル
組成物は、 (A)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオルガノ ポリシロキサン 100重量部、 (B)空気酸化硬化性の不飽和基を有する有機化合物 0.01〜50重量部、 (C)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリ シロキサン(本組成物をゲル状に硬化させる量)、 および (D)白金系触媒(本組成物の硬化を促進する量) から少なくともなることを特徴とする。
【0006】また、本発明のシリコーンゲルは、上記の
シリコーンゲル組成物を硬化してなることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明のシリコーンゲ
ル組成物を詳細に説明する。(A)成分は本組成物の主剤
であり、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合ア
ルケニル基を有するオルガノポリシロキサンである。
(A)成分中のアルケニル基としては、ビニル基、アリル
基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基が例示さ
れ、好ましくは、ビニル基である。また、(A)成分中の
アルケニル基以外のケイ素原子結合有機基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル
基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル
基、トリル基等のアリール基;3−クロロプロピル基、
3,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,4,
4,4−ペンタフルオロブチル基等のハロゲン化アルキ
ル基等の置換もしくは非置換の一価炭化水素基が例示さ
れ、好ましくは、メチル基、フェニル基であり、特に好
ましくは、メチル基である。(A)成分の分子構造として
は、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、分岐鎖状、樹枝
状が例示される。(A)成分は、直鎖状または一部分岐を
有する直鎖状のオルガノポリシロキサン、あるいはこの
ような分子構造を有するオルガノポリシロキサンを主成
分とし、任意の成分として分岐鎖状または樹枝状のオル
ガノポリシロキサンを有するものであることが好まし
い。このような(A)成分のオルガノポリシロキサンとし
ては、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメ
チルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロ
キシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサ
ン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、
(CH3)2(CH2=CH)SiO1/2単位とSiO4/2単位か
らなる重合体、(CH3)3SiO1/2単位と(CH3)2(CH2
=CH)SiO1/2単位とSiO4/2単位からなる重合体、
(CH3)2(CH2=CH)SiO1/2単位と(CH3)2SiO
2/2単位とCH3SiO3/2単位からなる重合体、(CH3)
(CH2=CH)SiO2/2単位とCH3SiO3/2単位からな
る重合体、およびこれらのオルガノポリシロキサン中の
メチル基の全部もしくは一部をエチル基、フェニル基に
置換したオルガノポリシロキサンが例示される。
【0008】(B)成分は本組成物を硬化して得られるシ
リコーンゲルの表面粘着性を低下させるための特徴的な
成分であり、空気酸化硬化性の不飽和基を有する有機化
合物である。(B)成分の有機化合物は、空気中の酸素に
より分子内の不飽和基が反応して硬化するものであれば
特に限定されず、具体的には、リノレン酸、リノール酸
等の不飽和高級脂肪酸;桐油、亜麻仁油、大豆油等の不
飽和高級脂肪酸とグリセリンとのエステルからなる油
脂;リノレン酸メチル、リノール酸メチル等の不飽和高
級脂肪酸とアルコールのエステル;ブタジエン、ペンタ
ジエン、ヘキサジエン等の不飽和炭化水素化合物あるい
はその重合体が例示され、好ましくは、リノレン酸、リ
ノレン酸メチル、桐油、ブタジエン、ヘキサジエン、ま
たはポリブタジエンである。
【0009】(B)成分の含有量は、(A)成分100重量
部に対して0.01〜50重量部であり、好ましくは、
0.1〜20重量部であり、特に好ましくは、0.1〜1
0重量部である。これは、(B)成分の含有量が、上記範
囲の下限未満であると、得られるシリコーンゲルの表面
粘着性が十分に小さくならない恐れがあるからであり、
一方、上記範囲の上限をこえると、得られるシリコーン
ゲルの機械的特性が低下する恐れがあるからである。
【0010】(C)成分は本組成物を硬化させるための成
分であり、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合
水素原子を有するオルガノポリシロキサンである。(C)
成分中にケイ素原子結合有機基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基;シクロ
ヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリル
基等のアリール基;3−クロロプロピル基、3,3,3
−トリフルオロプロピル基、3,3,4,4,4−ペン
タフルオロブチル基等のハロゲン化アルキル基等の置換
もしくは非置換の一価炭化水素基が例示され、好ましく
は、メチル基、フェニル基である。(C)成分の分子構造
としては、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分岐鎖
状、環状、樹枝状が例示される。このような(C)成分と
しては、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ
基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチル
ハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メ
チルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端
トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重
合体、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、(C
3)2HSiO1/2単位とSiO4/2単位からなる重合体、
(CH3)3SiO1/2単位と(CH3)2HSiO1/2単位とSi
4/2単位からなる重合体、およびこれらのオルガノポ
リシロキサン中のメチル基の全部もしくは一部をエチル
基、フェニル基に置換したオルガノポリシロキサンが例
示される。
【0011】(C)成分の含有量は本組成物をゲル状に硬
化させる量であれば特に限定されず、例えば、本成分中
のケイ素原子結合水素原子のモル数と(A)成分中のケイ
素原子結合アルケニル基のモル数の比が(0.1:1)〜
(1:1)となる量であることが好ましい。これは、(C)
成分の含有量が上記範囲の下限未満であると、得られる
組成物が十分に硬化しなくなるからであり、また、上記
範囲の上限を超えると、得られるシリコーンゲルの硬さ
が大きくなりすぎるからである。
【0012】(D)成分は本組成物の硬化を促進するため
の白金系触媒である。(D)成分の白金系触媒としては、
白金微粉末、白金黒、塩化白金酸、四塩化白金、塩化白
金酸のアルコール溶液、白金のオレフィン錯体、白金の
アルケニルシロキサン錯体、白金のカルボニル錯体が例
示される。
【0013】(D)成分の含有量は、本組成物の硬化反応
を促進する量であり、例えば、本組成物中に白金金属が
重量単位で0.1〜500ppmとなる量であることが好ま
しい。
【0014】本組成物には、その他任意の成分として、
分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン、このシロキサン中のメチル基の全部もしくは
一部をエチル基、フェニル基に置換したオルガノポリシ
ロキサン等の一分子中にケイ素原子結合アルケニル基お
よびケイ素原子結合水素原子を有しないオルガノポリシ
ロキサン、あるいは一方の分子鎖末端がジメチルビニル
シロキシ基で封鎖され、他方の分子鎖末端がトリメチル
シロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、一方
の分子鎖末端がジメチルハイドロジェンシロキシ基で封
鎖され、他方の分子鎖末端がトリメチルシロキシ基で封
鎖されたジメチルポリシロキサン、これらのシロキサン
中のメチル基の全部もしくは一部をエチル基、フェニル
基に置換したオルガノポリシロキサン等の一分子中にケ
イ素原子結合アルケニル基またはケイ素原子結合水素原
子を1個有するオルガノポリシロキサン等のオルガノポ
リシロキサン;ヒュームドシリカ、沈降シリカ、焼成シ
リカ、ヒュームド酸化チタン、カーボンブラック等の補
強性充填剤、粉砕石英、ケイ藻土、酸化鉄、酸化アルミ
ニウム、アルミノケイ酸、炭酸カルシウム等の非補強性
充填剤、これらの充填剤をオルガノクロロシラン、オル
ガノアルコキシシラン、ヘキサオルガノジシラザン、オ
ルガノポリシロキサン等の有機ケイ素化合物により表面
処理した充填剤;3−メチル−1−ブチン−3−オー
ル、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、フ
ェニルブチノール等のアルキンアルコール、3−メチル
−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−3−ヘ
キセン−1−イン等のエンイン化合物、テトラメチルテ
トラヘキセニルシクロテトラシロキサン、ベンゾトリア
ゾール等の付加反応抑制剤;その他、耐熱性付与剤、難
燃性付与剤、熱伝導性充填剤、導電性充填剤等を含有し
てもよい。
【0015】本組成物は、上記の(A)成分〜(D)成分、
さらに必要に応じて任意の成分を混合することにより調
製することができる。本組成物に補強性シリカ充填剤を
配合するときには、(A)成分と補強性シリカ充填剤を加
熱下混合してシリコーンゲルベースを調製してから、そ
の他の成分を配合することが好ましい。本組成物を調製
するため、2本ロール、バンバリーミキサー、ニーダー
ミキサー、プラネタリミキサー等の周知の混練装置を用
いることができる。
【0016】このような本発明のシリコーンゲル組成物
は、室温放置もしくは加熱により硬化させることがで
き、本組成物によりシリコーンゲルを成形する方法とし
ては、射出成形法、トランスファープレス成形法、コン
プレッションプレス成形法、ポッティング成形法、基剤
への塗付等の既知の方法を採用することができる。
【0017】次に、本発明のシリコーンゲルを詳細に説
明する。本発明のシリコーンゲルは、上記のシリコーン
ゲル組成物を硬化させてなることを特徴とする。本発明
のシリコーンゲルの硬さは限定されないが、JIS K
6253に規定されたタイプAデュロメータ硬さが0〜
10であり、JISK 6253に規定されたタイプE
デュロメータ硬さ(アスカC硬さ)が0〜30であること
が好ましい。このような本発明のシリコーンゲルは、振
動吸収性、電気特性、耐熱性、耐水性等が優れているこ
とから、緩衝材、保護材、シール材、防音材等に使用す
ることができる。
【0018】
【実施例】本発明のシリコーンゲル組成物およびシリコ
ーンゲルを実施例により詳細に説明する。なお、実施例
中の物理的特性は25℃における値である。
【0019】[実施例1]粘度40Pa・sの分子鎖両末端
ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン
(ビニル基の含有量=0.10重量%)100重量部、お
よびジメチルジクロルシランにより表面処理されたBE
T比表面積が200m2/gであるヒュームドシリカ2
0重量部を均一になるまで混合した後、真空下で2時間
加熱混合して、流動性のある液状シリコーンゲルベース
を調製した。
【0020】次に、このシリコーンゲルベース100重
量部に、桐油2.0重量部、粘度5mPa・sの分子鎖両末端
トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル
ハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水
素原子の含有量=0.7重量%)0.36重量部(上記ジメ
チルポリシロキサン中のビニル基に対する本共重合体中
のケイ素原子結合水素原子のモル比=0.8)、白金の
1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体の1,
3−ジビニルテトラメチルジシロキサン溶液0.1重量
部(白金金属濃度=0.5重量%)、および付加反応抑制
剤としての3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オー
ル0.05重量部を加えて均一に混合して、液状の付加
反応硬化型シリコーンゲル組成物を調製した。
【0021】このシリコーンゲル組成物を120℃、1
0分間の条件下で熱プレスにより硬化させ、次いで、7
0℃のオーブン中で2時間加熱処理して、寸法が50mm
×50mm×4mmである正方形状のシリコーンゲルを作成
した。このシリコーンゲルのJIS K 6253に規
定のタイプAデュロメータ硬さは6であり、JISK
6253に規定のタイプEデュロメータ硬さ(アスカー
C硬さ)は23であった。
【0022】次に、このシリコーンゲルの摩擦抵抗を下
記の方法により測定した。平滑で水平な台上に複写機用
上質紙をテープで固定し、この上質紙の上に上記のシリ
コーンゲルを載せ、さらにこのシリコーンゲルの上に寸
法が50mm×50mmである鉄製の重りを重ねて置いた。
この際、シリコーンゲルと鉄製の重りの総重量は210
gであった。次いで、シリコーンゲルの一辺の中央部分
をクリップで挟み、島津製作所製オートグラフを用い
て、引張り速度50mm/分で水平方向に引張り、シリコ
ーンゲルと紙の間に生じる摩擦力を測定した。この摩擦
力の最小値、最大値を表1に示した。
【0023】また、シリコーンゲルの表面粘着性を調べ
るため、複写機用上質紙の上に寸法が50mm×50mm×
4mmである正方形状のシリコーンゲルを載せ、さらにこ
のシリコーンゲルの上に寸法が75mm×75mmである平
滑で清浄な板ガラスを重ねて置き、垂直方向に2Nの力
をかけた。次いで、この板ガラスを静かに持ち上げ、シ
リコーンゲルが板ガラスに張り付いて持ち上がるかどう
かを観察した。シリコーンゲルが板ガラスに張り付いて
持ち上がったものを×、持ち上がらなかったものを○と
して評価して、この結果を表1に示した。
【0024】[比較例1]粘度40Pa・sの分子鎖両末端
ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン
(ビニル基の含有量=0.10重量%)100重量部、ジ
メチルジクロルシランにより表面処理されたBET比表
面積が200m2/gであるヒュームドシリカ20重量
部を均一になるまで混合した後、真空下で2時間加熱混
合して、流動性のある液状シリコーンゲルベースを調製
した。
【0025】次に、このシリコーンゲルベース100重
量部に、粘度5mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシ
ロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子の含有量=
0.7重量%)0.36重量部(上記ジメチルポリシロキサ
ン中のビニル基に対する本共重合体中のケイ素原子結合
水素原子のモル比=0.8)、白金の1,3−ジビニルテ
トラメチルジシロキサン錯体の1,3−ジビニルテトラ
メチルジシロキサン溶液0.1重量部(白金金属濃度=
0.5重量%)、および付加反応抑制剤としての3,5
−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール0.05重量部
を加えて均一に混合して、液状の付加反応硬化型シリコ
ーンゲル組成物を調製した。
【0026】このシリコーンゲル組成物を120℃、1
0分間の条件下で熱プレスにより硬化させ、次いで、7
0℃のオーブン中で2時間加熱処理して、寸法が50mm
×50mm×4mmである正方形状のシリコーンゲルを作成
した。このシリコーンゲルのJIS K 6253に規
定のタイプAデュロメータ硬さは6であり、JISK
6253に規定のタイプEデュロメータ硬さ(アスカー
C硬さ)は25であった。また、このシリコーンゲルの
摩擦抵抗および表面粘着性を実施例1と同様にして評価
した。これらの評価結果を表1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明のシリコーンゲル組成物は、表面
粘着性が小さいシリコーンゲルを形成することができる
という特徴がある。また、本発明のシリコーンゲルは、
表面粘着性が小さいという特徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 稔樹 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 (72)発明者 大西 正之 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 Fターム(参考) 4J002 AC033 AE003 CP04X CP08X CP12W CP14W DA117 DE177 EA016 EF056 EH076 EZ007 GJ02 GL00 GR00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル 基を有するオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)空気酸化硬化性の不飽和基を有する有機化合物 0.01〜50重量部、 (C)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリ シロキサン(本組成物をゲル状に硬化させる量)、 および (D)白金系触媒(本組成物の硬化を促進する量) から少なくともなるシリコーンゲル組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分が、不飽和高級脂肪酸、不飽和
    高級脂肪酸のエステル、または不飽和炭化水素化合物も
    しくはその重合体であることを特徴とする、請求項1記
    載のシリコーンゲル組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分が、リノレン酸、リノレン酸メ
    チル、桐油、ブタジエン、ヘキサジエン、またはポリブ
    タジエンであることを特徴とする、請求項1記載のシリ
    コーンゲル組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    シリコーンゲル組成物を硬化してなることを特徴とする
    シリコーンゲル。
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