JP2001213729A - 油中水型化粧料 - Google Patents
油中水型化粧料Info
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Abstract
る良好な使用感と経時安定性を有する油中水型化粧料を
提供すること。 【構成】シリコン油とネイティブジェランガムを含有す
る油中水型化粧料。
Description
し、更に詳しくは、シリコン油、及びネイティブジェラ
ンガムを含有し、使用時の感触と経時安定性が良好な油
中水型化粧料に関する。
化化粧料と比較すると、肌への親和性が高く、水分の蒸
散を防ぎ、肌を乾燥から保護したり、肌にトリ−トメン
ト効果を付与する等、その官能特性の広さから、様々な
化粧料に応用されていた。
肌塗布時に油感を比較的強く感じる場合もあるが、感触
的にさっぱりとしたシリコン油を配合させる検討がなさ
れており、シリコン油と有機変性粘土鉱物を配合した発
明として特公平4−19269号公報、シリコン油と脂
肪酸金属塩を配合した発明として特開平2−25871
1号公報等が提案され、油中水型の商品も多数上市され
ていた。
油剤、乳化安定性を向上させる為の界面活性剤、外相の
ゲル化剤の検討だけでなく、内相である水相の検討もな
されており、水膨潤性粘土鉱物と非イオン性界面活性剤
を含有した発明として特開昭61−299591号公
報、特定の活性剤と水性ゲル化試薬を配合した発明とし
て特表平6−506487号公報等が提案されていた。
しかしながら、油中水型化粧料の内水相には、水相にの
み溶解する美容成分や電荷を有する成分等が、水中濃度
としては、比較的高い濃度で配合される事になり、配合
する成分の組み合わせによっては、析出等の問題が生じ
る場合があった。水相に配合する成分のなかでも水溶性
高分子は、官能特性を広くコント−ルする事が容易であ
り、系全体の安定性にも寄与する有用な成分ではある
が、電解質等に影響を受けやすく、特に電解質濃度が高
い油中水型においては、水溶性高分子としてのゲル化機
能を発揮できない場合があった。
を含有する油中水型化粧料において、使用時の感触と経
時安定性が良好な油中水型化粧料を提供することをその
課題とする。
明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、
シリコン油とネイティブジェランガムを含有する油中水
型化粧料が、使用時の感触(さっぱり感、コクのある感
触)、使用後の肌なじみ、及び経時安定性が良好な油中
水型化粧料を得られる事を見出し、本発明を完成するに
至った。
ブジェランガムを含有することを特徴とする油中水型化
粧料に関するものである。
する。本発明に用いられるシリコン油は、油剤としての
機能と感触的なさっぱり感を肌に付与する事を目的とし
て配合されるものであり、その構造は、直鎖状、環状、
架橋型等特には限定されない。
例示するのであれば、ジメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン、ジメチルポリシロキサン・メチルフェニルポ
リシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度のシリコン
油、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシ
ロキサン,テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテ
トラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテ
トラシロキサン等の環状シリコン油、ステアロキシシリ
コン等の高級アルコキシ変性シリコン、高級脂肪酸変性
シリコン、アミノ変性シリコン、フッ素変性シリコン等
が挙げられる。なかでも、さっぱりとした感触を容易に
得られるという観点から、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状
シリコン油を、好ましいものとして例示する事ができ
る。これらのシリコン油は1種または2種以上を使用す
ることが可能である。
は、特に限定されるものではないが、好ましくは5〜5
0質量%(以下質量%は%とする)、より好ましくは1
0〜30%である。
ムは、系全体の経時安定性と使用後の肌なじみの良さを
得る目的として配合されるものであり、前記一般式
(1)で示される糖の繰り返し単位を有する天然の多糖
類であり、例えば微生物であるシュードモナス・エロデ
ィア(Pseudomonas elodea)を発酵
させたときに菌体外に産出する多糖類を分離精製したガ
ムである。
えばケルコゲルLT100(大日本製薬社製)等の市販
品を有利に利用できる。
ブジェランガムの含有量はとくに限定されるものではな
いが、好ましくは0.01〜2%、より好ましくは0.
05〜1%である。
(アセチル基含有ジェランガム)は、ゲル化剤または安
定化剤として食品、化粧品等に配合されてきた脱アセチ
ル化ジェランガムと異なり、脱アセチル化されていない
構造を有する。この構造の違いにより、従来の脱アセチ
ル化ジェランガムの水溶液がpHや塩の影響を受け易い
が、ネイティブジェランガムは、電解質存在下では、ゲ
ル構造を更に強固にするという特徴を有している。従っ
て、油中水型化粧料においても、水相のゲル構造を可能
とし、系の経時安定性を良好なものとし、塗布後の肌上
においても、肌との密着性が高く、結果的に肌なじみが
よいと感じられるのである。
化された水相は、構造性を有する(降伏値を有する)ゲ
ル相であり、水相中に水中濃度として0.01%以上含
有されれば、十分ゲル化能を発揮する。このゲル相を含
有する油中水型化粧料を肌に塗布する時に、この構造を
破壊するための物理的な力が必要であり、この力が感触
的にはコクとして感じられるものである。このコク感は
油中水型化粧料にネイティブジェランガムを配合させた
時にのみ感じられるのである。
え、さらに通常の化粧料に用いられる成分、例えば、シ
リコン油以外の油剤、界面活性剤、粉体、多価アルコー
ル、低級アルコール、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌
剤、防腐剤、香料、着色料、美容成分等を本発明の効果
を損なわない範囲で使用することができ、その製造方法
は、通常の化粧料を製造する方法にて可能のものであ
り、例えば、油相中に水相を添加しながら乳化する分散
乳化法等である。
ム、マッサージ料、ハンドクリーム、ボディクリ−ム、
日焼け止め料等のスキンケア化粧料、ファンデーショ
ン、メークアップ下地、コントロ−ル料等のメークアッ
プ化粧料、ヘア乳液、ヘアクリーム等の頭髪化粧料等を
例示する事ができ、その使用法は、手で使用する方法、
不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
説明するが、本発明はこれらによりなんら制約されるも
のではない。
ームを調製した。得られたクリームについて、経時安定
性および官能評価を行った。その結果を併せて表1に示
す。
5℃、40℃に、1ヶ月間恒温静置し、外観変化を目視
にて観察し、以下の基準に従って判定を行った。
〜5の各乳液について、女性専門パネル10名により、
下記の項目に関する評価をしてもらい、以下の基準に従
って判定を行った。
(−) ・使用時にコクがあると感じるか(+)、否か(−) ・使用後に肌なじみが良いと感じるか(+)、否か
(−)
実施例1〜4のクリームは、比較例1〜5のクリームと
比較すると、使用時にさっぱりとしていて、コクがあ
り、使用後の肌なじみがよく、経時安定性が良好である
優れたクリームであることがわかった。
ン 成分 (%) 1.ケルコゲルLT100 0.3 2.プロピレングリコール 5.0 3.1,3-ブチレングリコール 3.0 4.ジグリセリン 3.0 5.香料 適量 6.精製水 残量 7.防腐剤 適量 8.ナイロン粉末 1.5 9.シリコン被覆酸化チタン 7.5 10.シリコン被覆黄酸化鉄 0.4 11.シリコン被覆ベンガラ 0.07 12.シリコン被覆黒酸化鉄 0.01 13.シリコンKF−6026(注4) 2.0 14.スクワラン 1.0 15.オクタメチルシクロ 7.0 テトラシロキサン 16.サラコス99(注5) 10.0 17.蔗糖脂肪酸エステル 1.0 18.キャンデリラワックス 4.0 19.マイクロクリスタリンワックス 2.0 20.酢酸トコフェロ−ル 0.05 (注4)信越化学工業社製 (注5)日清製油社製
5の固型状油中水型ファンデ−ションは、使用時にさっ
ぱりとしていて、コクがあり、使用後の肌なじみがよ
く、経時安定性が良好な優れた固型状油中水型ファンデ
−ションであることがわかった。
6のマッサ−ジ料は、使用時にさっぱりとしていて、コ
クがあり、使用後の肌なじみがよく、経時安定性が良好
な優れたマッサ−ジ料であることがわかった。
7の美容液は、使用時にさっぱりとしていて、コクがあ
り、使用後の肌なじみがよく、経時安定性が良好な優れ
た美容液であることがわかった。
コン油、及びネイティブジェランガムを含有する事によ
り、使用時の感触(さっぱり感、コクのある感触)、使
用後の肌なじみ、及び経時安定性が良好な油中水型化粧
料を得られるものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 シリコン油、及び下記一般式(1) 【化1】 (式中、nは整数を示す)で示される繰り返し単位から
なるネイティブジェランガムを含有することを特徴とす
る油中水型化粧料。 - 【請求項2】 ネイティブジェランガムを0.01〜2
質量%含有することを特徴とする請求項1記載の油中水
型化粧料。 - 【請求項3】 シリコン油を5〜50質量%含有するこ
とを特徴とする請求項1または2記載の油中水型化粧
料。
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---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003335615A (ja) * | 2002-05-20 | 2003-11-25 | Kose Corp | 油中水型外用剤 |
JP2005154447A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-16 | L'oreal Sa | ゲランガム又はその誘導体、1価の塩及び懸濁化合物を含む化粧組成物、該組成物の使用方法及びその使用 |
JP2005289971A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-10-20 | L'oreal Sa | ゲランガム又はその誘導体、固形化合物及び1価の塩を含む化粧組成物、該組成物の使用方法及びその使用 |
JP2006143695A (ja) * | 2003-11-18 | 2006-06-08 | L'oreal Sa | ゲランガム又はその誘導体、固定ポリマー、1価の塩及びアルコールを含む化粧組成物、該組成物の使用方法及びその使用 |
JP2008273877A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Asanuma Corporation | ゲル状化粧料及びその製造方法 |
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2000
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