JP2001212504A - 速乾多成分の水性コーティング組成物の製造方法 - Google Patents

速乾多成分の水性コーティング組成物の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】速乾多成分の水性コーティング組成物、特にト
ラフィックペイントまたは路面標識の製造方法の提供。 【解決手段】 基体の表面に速乾多成分水性コーティン
グを製造する方法であって、 a)少なくとも1種の水不溶性吸収体を含む成分Aを基
体の表面に施用すること; b)速乾バインダー組成物を含む成分Bを、水不溶性吸
収体が施用された基体の表面に施用すること;および c)多成分水性コーティングを乾燥させることを含む一
連の工程を含み、ここで、該吸収体は、有機超吸収剤ポ
リマー、イオン交換樹脂、中空の球状ポリマー、モレキ
ュラーシーブ、タルク、無機吸収体、多孔性炭素質材
料、非多孔性炭素質材料およびそれらの混合物からなる
群より選択される方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、速乾多成分の水性
コーティング組成物、特にトラフィックペイント(tr
affic paint)または路面標識(road
marking)の製造方法に関する。本発明はまた、
速乾多成分の水性コーティングの組成物、特にトラフィ
ックペイントまたは路面標識に関する。本明細書におい
ては、「多成分」という語は、1工程以上で基体に施用
される2種以上の成分を有するトラフィックペイントを
いう。
【0002】
【従来の技術】一般のコーティング、特に路面標識また
はトラフィックペイントの多くの重要な特徴の1つは、
施用後、特定の基体の表面で乾燥する速度である。例え
ば、トラフィックペイントの乾燥速度は、路面へのペイ
ントの施用および次の乾燥中、道路交通遮断期間の長さ
を決定する。交通の遮断をますます短くすることが要求
され、より速く乾燥するペイントの使用によってこの要
求に合わせる傾向にある。本明細書においては、「コー
ティング」および「ペイント」という語は、交換可能に
使用され、トラフィックペイントおよび路面標識を含む
一般的な種類と称される。さらに、「トラフィックペイ
ント」および「路面標識」は、本明細書においては交換
可能に使用される。
【0003】溶媒ベースの速乾コーティングは、比較的
低沸点の有機溶媒中に溶解された、懸濁された、または
さもなければ分散された有機ポリマー樹脂(またよくバ
インダーと呼ばれる)に基づく。低沸点の揮発性有機溶
媒は、ペイントを道路に施用した後急速に蒸発して新た
に施用された路面標識の所望の速乾特性を与える。しか
しながら、環境中に揮発性有機溶媒を放出することの他
に、このタイプのペイント配合物は、作業者を有機溶媒
の蒸気にさらす傾向がある。これらの欠点および政府ま
たは共同体からの増加する厳重な環境に関する命令の故
に、速乾性および/または速乾特性を保持しながら、環
境的により優しいコーティングまたはペイントを開発す
ることが非常に望ましい。
【0004】環境により優しいコーティングは、溶媒ベ
ースのポリマーまたは樹脂よりむしろ、水をベースにし
ている、すなわち、水性(waterborne)のも
のを使用する。コーティング配合物(溶媒ベースおよび
水性の両方)はバインダーを含む。本明細書において
は、「バインダー」および「バインダーポリマー」とい
う語は、コーティング組成物中に含まれ、かつフィルム
形成において増加するかまたは沈殿し、得られるフィル
ムの組成物中に存在するポリマーをいう。バインダーポ
リマーは典型的には、−10℃〜70℃の範囲のTg値
を有し、これは、−10℃より下のTg値を有するポリ
マーは耐ダートピックアップ性(resistance
to dirt pick−up)が劣る傾向にあ
り、かつ70℃より上のTg値を有するポリマーは通
常、フィルム形成するのに低い能力を示すからである。
しかしながらある種の用途においては、Tgの下限は、
−10℃より低くすらあることができる。例えば、屋根
のコーティングに使用されるバインダーポリマーは、−
40℃という低いガラス転移温度を有することができ
る。本明細書においては、Tgはガラス転移温度の略語
である。主として水の高沸点、気化の高い潜熱、高い極
性および強い水素結合の組合せのために、水性ペイント
またはコーティングの乾燥時間は一般に有機溶媒ベース
のコーティングによって示される乾燥時間より長い。乾
燥時間は、コーティングが施用される大気の相対湿度に
大きく依存する。水性ペイントは、高湿度では乾燥する
のに数時間以上かかることがある。乾燥速度が遅らされ
るという問題は、厚いフィルム(約500μより厚い)
の交通標識については、特に悪化させられる。長い乾燥
時間は、長く交通を遮断させる故に、水性ペイント、特
にトラフィックペイントおよび路面標識の使用の望まし
さを非常に制限する。
【0005】より短い乾燥時間の水性コーティング組成
物(すなわち、「速乾」コーティング)を製造する試み
において、塩もしくは酸またはそれらの組合せを使用し
て凝固を引き起こす方法が、pHに敏感なバインダー系
として考案された。EP−A−0066108は、水性
の路面標識組成物を開示し、ここでは、バインダーが、
純アクリル樹脂、カルボキシル化されたスチレン/ジブ
チルフマレートコポリマーおよびポリマーの多官能性ア
ミン、例えばポリプロピレンイミンの混合物である。こ
の出願は、開示された組成物が、48時間を越えては貯
蔵安定性でなく、その後、活性を元に戻すために、さら
に多くの多官能性アミンを加えなければならないと記載
する。この低い貯蔵安定性は、ほとんどの用途のために
容認できない。
【0006】EP−B−0322188は、フィルム形
成ラテックスポリマー、弱塩基官能性合成ラテックスポ
リマーおよび揮発性塩基を含む水性コーティング組成物
を開示する。しかしながら、弱塩基官能性ポリマーは、
架橋または高分子量の故に水に不溶性である。そのよう
な水不溶性は、弱塩基部分を、ラテックスポリマー粒子
およびそれらを安定化させる種(たとえば、アニオン性
界面活性剤)との相互作用のためにあまり容易には利用
可能でなくすることがある。弱塩基部分のかなりの部分
が水不溶性の粒子の表面の下に埋もれてしまうので、ま
たは不溶性粒子の、その官能性を均一にコーティング組
成物内に分散させる能力が本質的に制限されるので、こ
のような利用可能性の低下が起こり得る。
【0007】EP−B−0409459は、アニオン的
に安定化されたエマルジョンポリマー(0℃以上のTg
を有する)、ポリアミン官能性ポリマーおよび、実質的
に全てのポリアミン官能性ポリマーが非イオン状態であ
るpHを組成物が有するような量で揮発性塩基を含み、
かつ、50重量%より多いポリアミン官能性ポリマー
が、揮発性塩基が蒸発する5〜7のpHで可溶性である
水性コーティング組成物を開示する。非イオン状態(す
なわち、デプロトネートされた状態)においては、ポリ
アミンとアニオン的に安定化されたエマルジョンおよ
び、組成物中に存在し得る任意の他のアニオン性成分と
の相互作用が除去される。揮発性塩基は、空気乾燥条件
下で放出されるのに十分揮発性でなければならない。揮
発性塩基の不在下では、プロトン化されたアミン部分が
アニオン性成分と相互作用して、コーティング組成物を
不安定化させる。
【0008】U.S.Patent No.5,80
4,627は、外表面へ速乾コーティングを製造する方
法を開示し、この方法は、その表面に、アニオン的に安
定化されたエマルジョンポリマー(約0℃より大きいT
gを有する)、約20〜約100重量%のアミン基含有
モノマー単位を有するポリアミン官能性ポリマーおよ
び、本質的にすべてのポリアミン官能性ポリマーが非イ
オン状態である点まで組成物のpHを上げるのに十分な
量の揮発性塩基を含む水性組成物を施用すること、なら
びに揮発性塩基を蒸発させてコーティングを生じること
を含む。
【0009】U.S.Patent No.5,92
2,398は、ペンダントアミン官能基を有するラテッ
クス粒子を含む水性コーティング組成物を開示する。ラ
テックス粒子は、約0℃より大きいTgを有し、施用温
度でフィルム形成することができる。ある量の塩基(例
えばアンモニア)を加えて、組成物のpHを、本質的に
すべてのアミン官能基が非イオン状態である点まで上げ
る。このコーティング組成物の施用によって、速乾コー
ティングを適当な基体上に製造する方法がまた開示され
ている。フィルムが形成されたなら、塩基は蒸発し、ペ
ンダントアミン部分がプロトン化するようにさせる。得
られるペンダントアンモニウム部分は次に、アニオン性
界面活性剤と相互作用して水性系を不安定化し、それに
よって乾燥を速める。
【0010】U.S.Patent No.5,82
4,734は、ポリマーの固体重量に基づき0.1〜5
重量%の2級または3級アミノアクリレートを有するア
ミン官能性ラテックスポリマー、架橋性モノマーおよび
5重量%未満の親水性モノマーを含む水性コーティング
組成物を開示する。この組成物はまた、無機物顔料を含
む。アミン官能性ラテックスポリマーは、少なくとも7
のpHで製造される。重合後、pHを上へ(好ましくは
8〜9.5へ)調整して、系の安定性を保持する。pH
を下げると、ポリマー粒子および無機顔料粒子の分散の
安定性が減少し、ポリマーおよび無機物粒子の沈殿およ
び乾燥に至る。
【0011】上記した特許の全てが、水性コーティング
系について乾燥速度に改善を示すが、特に厚いフィルム
(すなわち、500ミクロンより厚い、特に1〜3ミリ
メートル、mm)のトラフィックペイントおよび交通標
識について、なおさらに乾燥時間を減らすことが必要と
されている。
【0012】U.S.Patent No.5,94
7,632は、多数の一般的種類の物質[タルク、中空
の球状ポリマー、固体ポリマー(例えば酸型、ナトリウ
ムもしくはカリウム型のイオン交換樹脂ビーズ)および
無機化合物(例えば無機の超吸収剤(superabs
orbent)ゲル、スミカゲル(Sumica ge
l))を含む]を含む水性コーティング組成物を開示す
る。これらの物質は、水性バインダーと共に同じ第1工
程においてまたは次の工程において施用されたとき、コ
ーティングの乾燥を速める特性を共有する。U.S.P
atent No.5,947,632はまた、ガラス
ビーズを水性コーティング組成物に組み込むことを開示
する。ガラスビーズは、トラフィックペイントおよび交
通標識に後方反射(retro reflectiv
e)特性を与え、コーティング組成物のための充填剤と
してまた働くことができる。他の添加剤、例えば滑り防
止物質がまた開示されている。U.S.Patent
No.5,947,632のコーティング組成物および
基体への施用方法はより短い乾燥時間を与えるが、乾燥
を増加する物質(例えばイオン交換樹脂ビーズ)の施用
方法は、これらの物質が突出す表面を有するコーティン
グをもたらす。そのような突出は後方反射の促進のため
にガラスビーズについては望ましくあり得るが、例えば
着色したまたは不透明のイオン交換樹脂ビーズの突出
は、白色であるので、そのような望ましい特性の低下を
もたらし得る。さらに、これらの吸収体粒子の一部は、
コーティングの乾燥の加速に完全にまたは一部寄与する
前に、コーティングから跳ねとばされるかまたはさもな
ければ、コーティングから遊離することがある。
【0013】本明細書全体において、「吸収体」という
語は、中空の球状ポリマー、イオン交換樹脂ビーズ(例
えば、酸型、塩基型、塩型、一部中和型または混合塩
型)および、タルクを包含する吸収剤無機化合物(例え
ば、無機の超吸収剤(superabsorbent)
ゲル、スミカゲル(Sumica gel))を包含す
る一般的種類の物質をいうのに使用される。
【0014】
【課題を解決するための手段】多成分コーティング組成
物について、予期しないことに、バインダーが施用され
る工程より先に立つ工程において吸収体が施用されると
きに、乾燥したコーティング(例えば路面標識)の表面
がより滑らかであり、乾燥時間が短縮されることを本発
明者らは見出した。これについては、多成分コーティン
グ組成物を施用して「サンドウィッチ」構造を形成する
ことが特に有効であり、好ましい。本明細書において
は、「サンドウィッチ」および「サンドウィッチ構造」
という語は、バインダーを含む組成物を施用する少なく
とも1工程がそれの前にあり、かつそれの後にバインダ
ーを含む組成物を施用する少なくとも1工程がある、工
程において吸収体を施用することによって形成されたフ
ィルムをいう。「サンドウィッチ」および「サンドウィ
ッチ構造」のこの定義はさらに、吸収体とバンダーとが
同時にまたはほぼ同時に施用され、次いでバインダーを
含む組成物を施用するように、上記の最初の2つの工程
を1つの工程に合わせることによって形成されるフィル
ムにまで広げられる。予期しないことに、本発明者らは
さらに、モレキュラーシーブ、非多孔性炭素質材料、多
孔性炭素質材料および超吸収剤ポリマー(本明細書で
は、SAPと略記する)がまた、コーティング組成物の
乾燥を速めることを見出した。これらのモレキュラーシ
ーブ、非多孔性炭素質材料、多孔性炭素質材料および超
吸収剤ポリマーはまた、本明細書において「吸収体」と
称される。
【0015】本発明は、基体の表面に速乾多成分水性コ
ーティングを製造する方法であって、 a)少なくとも1種の水不溶性吸収体を含む成分Aを基
体の表面に施用すること; b)速乾バインダー組成物を含む成分Bを、水不溶性吸
収体が施用された基体の表面に施用すること;および c)多成分水性コーティングを乾燥させることを含む一
連の工程を含み、ここで、該吸収体は、有機超吸収剤ポ
リマー、イオン交換樹脂、中空の球状ポリマー、モレキ
ュラーシーブ、タルク、無機吸収体、多孔性炭素質材
料、非多孔性炭素質材料およびそれらの混合物からなる
群より選択される方法に関する。
【0016】本発明の別の態様は、成分A水不溶性吸収
体および成分B速乾バインダー組成物を施用する前に、
速乾バインダー組成物を含む成分Cを基体の表面に施用
する追加の一連の工程を含み、ここで、成分Bは、成分
Aと同時にもしくはほとんど同時に、または次の工程に
おいて施用される。
【0017】本発明はまた、基体の表面に速乾多成分水
性コーティングを製造する方法であって、 a)速乾バインダー組成物およびガラスビーズを含む成
分Bを基体の表面に施用すること; b)少なくとも1種の水不溶性吸収体を含む成分Aを、
成分Bが施用された基体の表面に施用すること;および c)多成分水性コーティングを乾燥させることを含む一
連の工程を含み、ここで、該吸収体は、有機超吸収剤ポ
リマー、イオン交換樹脂、中空の球状ポリマー、モレキ
ュラーシーブ、タルク、無機吸収体、多孔性炭素質材
料、非多孔性炭素質材料およびそれらの混合物からなる
群より選択される方法に関する。
【0018】前記した本発明の方法の任意のものにおい
て、速乾のバインダー組成物が、次の(I)から(VI
I)の任意のものを含むことができる(しかし、これら
に限定されることはない)ことが、本発明のなおさらな
る態様である: I)(i)−10℃より高いTgを有するアニオン的に
安定化されたポリマー;(ii)ポリアミン官能性ポリ
マー;および(iii)該ポリアミン官能性ポリマーの
共役酸をデプロトネートするのに十分な量の揮発性塩基
を含む水性分散物; II)(i)ペンダントアミン官能基を有するラテック
スポリマーであり、そのようなラテックスポリマーが−
10℃以上のTgを有する、ポリアミン官能性ポリマ
ー;および(ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役
酸をデプロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含
む水性分散物; III)(i)ペンダントアミン官能基およびペンダン
ト酸官能基を有するラテックスポリマーであり、アミン
官能基対酸官能基の比が3:1より大きく、かつ該ラテ
ックスポリマーが−10℃以上のTgを有する、ポリア
ミン官能性ポリマー;および(ii)該ポリアミン官能
性ポリマーの共役酸をデプロトネートするのに十分な量
の揮発性塩基を含む水性分散物; IV)(i)ペンダントアミン官能基を有するラテック
スポリマーであり、該ペンダントアミン官能基を有する
ラテックスポリマーが−10℃以上のTgを有する、ポ
リアミン官能性ポリマー;(ii)ペンダント酸官能基
を有するラテックスポリマーであって、−10℃以上の
Tgを有する該ペンダント酸官能基を有するラテックス
ポリマー;および(iii)該ポリアミン官能性ポリマ
ーの共役酸をデプロトネートするのに十分な量の揮発性
塩基を含む水性分散物; V)(i)−10℃以上のTgを有するポリアミン官能
性ポリマーであって、(a)1〜18個の炭素原子を含
むアルキルエステル部分を有する、アクリル酸またはメ
タクリル酸のアルキルエステル;(b)該アクリル系フ
ィルム形成性ポリマーに基づき0.1〜5重量%の少な
くとも1個の2級もしくは3級アミノアクリレートモノ
マーまたは2級もしくは3級アミノメタクリレートモノ
マー;および(c)該アクリル系フィルム形成性ポリマ
ーに基づき0.1〜5重量%の、アクリルアミド、メタ
クリルアミドおよびN−アルキロールアクリルアミドか
らなる群より選択される架橋性モノマーを含む重合可能
なモノマーから形成されるポリアミン官能性ポリマーを
含む水性エマルジョンであって、該ポリアミン官能性ポ
リマーは、該フィルム形成性ポリマーに基づき3重量%
未満の組み込まれた親水性モノマーを有する水性エマル
ジョン;ならびに(ii)該ポリアミン官能性ポリマー
の共役酸をデプロトネートするのに十分な量の揮発性塩
基を含む水性分散物; VI)(i)ペンダントの強カチオン基を有するポリマ
ーを含み、該ペンダントの強カチオン基を有するポリマ
ーが−10℃以上のTgを有する、水性分散物;および
(ii)ペンダントの弱酸基を有するポリマーを含み、
該ペンダントの弱酸基を有するポリマーが−10℃以上
のTgを有する、水性分散物;であって、水性分散物
(i)および水性分散物(ii)は、該速乾バインダー
組成物の一部として任意の順序で基体の該表面に施用さ
れることができる水性分散物;ならびに VII)(i)ペンダントの強カチオン基およびペンダ
ントの弱酸基の両方を有するポリマーを含み、該ポリマ
ーが−10℃以上のTgを有する、水性分散物であり、
該基体の表面が、ペンダントの強カチオン基またはペン
ダントの弱酸基のみを含むラテックスが凝固するのに必
要とされる時間より少ない時間で該水性分散物が凝固す
るのに十分に塩基性であるか、またはそのように処理さ
れることが必要条件である。
【0019】本発明のなおさらなる態様においては、ガ
ラスビーズは、成分A、BおよびCの任意のものと共に
これらの成分を施用する任意の工程において、または、
成分A、BおよびCを施用する工程に先行する、その間
の、もしくは後の別の工程において含まれる。本発明の
イオン交換樹脂の中には、スルホネート、カルボキシレ
ート、ホスホネート、アミノホスホネート、それらの塩
およびそれらの混合物からなる群より選択される酸官能
性を有するものが含まれる。本発明のイオン交換樹脂は
さらに、透明または半透明であるものを含む。
【0020】本発明の有機超吸収剤ポリマーの中には、
アクリルモノマー、メタクリルモノマーおよびそれらの
混合物からなる群より選択される少なくとも1種のモノ
マーから製造されたものが含まれる。本発明は、酸、水
溶性塩およびそれらの混合物からなる群より選択される
物質を含む水性溶液を施用する工程をさらに含み、ここ
で酸は、酢酸、クエン酸およびそれらの混合物から成る
群より選択される。
【0021】多コート系がまた、本発明の1つの態様で
ある。本明細書においては、「多コート系」は、本明細
書において明確に記載された一連の施用工程の任意のも
のの組合せをいう。例えば、C、AおよびBの連続した
施用工程の後に、A、BおよびGの連続した施用工程が
くることができる。本発明はまた、本発明の方法の任意
のものによって作られる複合材を含む。本発明の多成分
水性コーティングは、特に、多成分水性路面標識ペイン
トであることができる。
【0022】本発明は、多くのコーティング、ペイント
またはマーキング用途において使用することができる。
例えば、本発明の方法および組成物は、トラフィックペ
イント、路面標識、家のペイント、建物、壁、屋根およ
び他の構造物の外または内表面のためのメンテナンスコ
ーティングのために使用することができる。基体の表面
は、木、金属(例えばアルミニウム、鋼等)、ポリマ
ー、プラスター(plaster)等であることができ
る。他の用途としては、広範囲の製造された物品、例え
ば標識、船、車等に存在する金属基体をコーティングす
ることを含む。全ての基体は、存在するコーティングま
たはペイントの層(新しいかまたは古いことができる)
を1層以上すでに有することができる。本発明はまた、
厚いフィルムコーティングまたはマーキングの乾燥速度
を改善するために有用である。本発明は、ペイントされ
るべきフィルムの厚さを1mm以上、典型的には1〜3
mmにできるようにするために、新しい厚いフィルム水
性ペイント配合物(87〜93重量%の固形分量を含
む)の乾燥を速めるのに使用できる。実質的に厚いため
に、そのようなフィルムは、速乾バンダー系、例えばE
P−B−0322188およびEP−A−409459
(その両方が、先に記載されている)に開示されている
ものを使用しているにもかかわらず、かなりゆっくり乾
燥する。
【0023】本明細書に記載されたトラフィックペイン
トまたは他のコーティングのための最終配合物を形成す
るために、コーティング組成物に追加の成分を添加する
のが一般に望ましい。これらの追加の成分としては、増
粘剤;レオロジー調節剤;染料、金属イオン封鎖剤;殺
生物剤;分散剤;顔料、例えば二酸化チタン、有機顔
料、カーボンブラック;エキステンダー、例えば炭酸カ
ルシウム、タルク、クレー、シリカおよびシリケート;
充填剤、例えばガラスまたはポリマーの微小球、石英お
よび砂;凍結防止剤;可塑剤;接着促進剤、例えばシラ
ン;融合助剤(coalescent);湿潤剤;界面
活性剤;スリップ剤;架橋剤;消泡剤;着色剤;粘着付
与剤;ワックス;防腐剤;凍結/解凍保護剤(free
ze/thaw protector);腐食防止剤;
および抗凝集剤が挙げられるが、これらに限定されな
い。
【0024】「道路」という語は、本明細書において包
括的用語として使用されており、歩行者、動く乗物、ト
ラクターまたは飛行機に連続的に、絶えずまたは断続的
にさらされている、またはさらされることがある屋内ま
たは屋外の任意の固体表面を含む。「道路」の幾つかの
例としては、幹線道路(highway)、街路(st
reet)、ドライブウェー(driveway)、歩
道、滑走路、タキシングエリア(taxiing ar
ea)、タールマックエリア(tarmacare
a)、駐車場、屋根(rooftop)、屋内の床(例
えば、工場の床、ショッピングモールの内部等)などが
挙げられるが、これらに限定されない。表面の材料は、
メーソンリー(masonry)、タール、アスファル
ト、樹脂、コンクリート、セメント、石、スタッコ(s
tucco)、タイル、木、ポリマー材料およびこれら
の組合せが挙げられる。そのような2成分または多成分
の水性コーティングを、表面にすでに施用された新しい
または古いコーティングまたはマーキングの別の1層以
上の層の上に施用することがまた、本発明の範囲内にあ
る。
【0025】「速乾(fast drying, ra
pid drying, quick dryin
g)」、「より速い乾燥(faster dryin
g)」、「速乾性(fast drying prop
erty)」、「増加された乾燥速度」および「速めら
れた乾燥」という語は、本明細書では交換可能に使用さ
れて、330ミクロンまでの湿潤コーティング厚さを有
するそのように設計されたコーティング組成物のフィル
ムが、吸収体を含まずに施用されたときに、23℃、9
0%の相対湿度にて、1時間半未満のドライスルータイ
ム(dry through time)を示すことを
意味する。開示に従って吸収体を速乾コーティング組成
物に添加するとさらに乾燥時間を短縮することはまた、
本発明の範囲内にある。
【0026】本発明においては、フィルムの表面で、フ
ィルムの厚み方向の一部または全部にわたってまたはそ
れらの組合せで、速められた乾燥が起こり得る。増加さ
れた乾燥速度は、表面乾燥時間、または指触乾燥時間
(dry−to−touchtime)、またはノーピ
ックアップ乾燥時間(dry−to−no−picku
p time)、ドライスルータイム(dry−thr
ough time)、耐水性または雨耐性および、新
たに施用したペイントの他の特性を分析および/または
測定することによって観察または決定することができ
る。ASTM試験法は、乾燥速度を測定するのに有用で
ある。特に有用なのは、「室温での有機コーティングの
乾燥、硬化またはフィルム形成のための試験法(Tes
t methods for drying, cur
ing, or firm formation of
organic coatings at room
temperature)」に示されたASTM法
D 1640である。また有用なものは、実施例1〜2
6について本明細書の以下に定義された試験方法であ
る。
【0027】本発明の速乾多成分水性コーティングの一
部として有用な速乾バインダー組成物は、溶媒ベースの
系を包含する。例えば、炭素質吸収体、例えばAmbe
rsorb(商標)は、溶媒ベースのコーティング系に
添加されると、溶媒を吸収することができ、乾燥を加速
させる。有用な速乾バインダー組成物はまた、幾つかの
タイプの速乾水性バインダー組成物を含む。これらの速
乾バインダー組成物のうちの幾つかは、次の段落に記載
されている。本発明は、本明細書に記載された速乾バイ
ンダー組成物のすべてに適用可能であるが、それらに限
定されない。むしろ、任意の速乾バインダー組成物およ
びそれを組み込む速乾多成分水性コーティングのために
一般的である。
【0028】本明細書においては、「ポリアミン官能性
ポリマー」という語は、ポリマー主鎖に対してペンダン
トであるか、主鎖の部分であるかまたはペンダントおよ
び主鎖のアミン基の組合せであるアミン官能性部分を有
するポリマーをいう。以下に記載するように、これらの
ポリアミン官能性ポリマーは、アミンモノマー、イミン
モノマーおよび、アミン官能性に転化することができる
官能性を有するモノマーから製造することができる。次
の段落で記載される速乾組成物のうちのあるものは、本
発明のバインダーポリマーについて開示した−10〜7
0℃の範囲よりいくらか狭い、バインダーポリマーにつ
いてのTg(ガラス転移温度)範囲を有する。そのよう
な狭いTg範囲は、本発明を限定するものであると決し
て解釈されるべきではない。これらの速乾コーティング
組成物の任意のものが、−10℃から70℃までのTg
を有するバインダーポリマーを含むように製造すること
ができる。
【0029】EP−B−0409459は、速乾水性コ
ーティング組成物を開示し、これは、アニオン的に安定
化されたエマルジョンポリマー(0℃以上のTgを有す
る)、ポリアミン官能性ポリマーおよび、実質的にすべ
てのポリアミン官能性ポリマーが非イオン状態であるp
Hを組成物が有するような量の揮発性塩基を含み、ポリ
アミン官能性ポリマーの50重量%より多くが、揮発性
塩基が蒸発した5〜7のpH値で可溶である。非イオン
状態(すなわち、デプロトネートされた状態)で、アニ
オン的に安定化されたエマルジョンおよび組成物中に存
在し得る任意の他のアニオン性成分とポリアミンとの相
互作用は除去される。揮発性塩基は、空気乾燥条件下で
放出されるのに十分揮発性でなければならない。フィル
ム形成中に、揮発性塩基は蒸発し、その結果、ポリアミ
ン官能性ポリマーのアミン部分はデプロトネートされる
ようになって、アンモニウム部分を形成し、これは今度
はアニオン性成分と相互作用して、コーティング組成物
を不安定化させ、それによって乾燥を速める。
【0030】WO 96/22338は、速乾水性コー
ティング組成物を開示し、これは、95〜99重量%の
アニオン的に安定化された、−10〜50℃のTgを有
するコポリマーの水性エマルジョンを含み、コポリマー
は2種以上のエチレン性不飽和モノマーを含み、モノマ
ーの0〜5重量%がa,b−エチレン性不飽和脂肪族カ
ルボン酸モノマーであり、0.2〜5重量%が、250
〜20,000の分子量を有するポリイミンであり、か
つ0.2〜5重量%が揮発性塩基であり、組成物は8〜
11のpHを有し、組成物のキャストフィルムは、蒸発
によって揮発性塩基を失って、乾燥を速める。WO 9
6/22338において使用された「ポリイミン」とい
う語は、ポリマーが、イミンモノマー(例えばエチレン
イミン)を用いて製造されたことを示す。得られるポリ
マーは、イミン官能性を有しない。代わりに、ポリマー
は、ポリマー主鎖の一部としてアミン官能性を有する。
揮発性塩基の存在下でデプロトネートされるのは、この
ポリアミン官能性ポリマーである。水性コーティング組
成物からフィルムが形成されたら、揮発性塩基は放出さ
れ、ポリマー主鎖のアミン部分がプロトン化される。
【0031】US 5,922,398は、ペンダント
のアミン官能基を有するラテックス(そのようなラテッ
クスは、0℃以上のTgを有し、施用温度でフィルム形
成することができる)および、本質的にすべてのアミン
官能基が非イオン状態である点まで組成物のpHを上げ
るのに十分な量の塩基を含む水性コーティング組成物を
開示する。アミン官能化されたラテックスは、1,00
0〜1,000,000の範囲の数平均分子量および2
0〜1000ナノメーターで変わる粒径を有する。これ
らのラテックスは、1段階または多段階粒子の形態であ
り得る。多段階粒子は、少なくとも2つの相互に非相溶
性のコポリマー[コア/シェル、相互侵入網目構造(i
nterpenetrating network)お
よび複数のコア(multiple core)を含む
広く種々のモルホロジーのうちの任意のものを有する]
を含む。ラテックスポリマーはまた、酸官能性部分を含
むことができる。酸官能性部分が存在するときには、ア
ミン官能性部分対酸官能性部分の重量比は一般に、少な
くとも3:1である。アミン官能性部分および酸官能性
部分の両方が、同じラテックス粒子に組み込まれること
ができるか、または別々のラテックス粒子に組み込まれ
ることができる。アミン官能性ラテックス粒子を製造す
るために重合されるアミン官能性モノマーは、全モノマ
ーに基づき少なくとも2重量%の量で使用される。酸官
能性ラテックス粒子を製造するために重合される酸官能
性モノマーは、全モノマーに基づき一般に10重量%未
満の量で使用される。ラテックス粒子は、アニオン性お
よび非イオン性乳化剤を含む界面活性剤により安定化さ
れる。US 5,922,398のコーティング組成物
は、貯蔵中およびフィルムの施用中に界面活性剤との相
互作用に対してラテックス粒子のアミン官能性部分を安
定化させるために、揮発性塩基(例えばアンモニア)を
使用する。一旦施用されると、フィルムは蒸発によって
揮発性塩基を失い、アミン官能性粒子はプロトン化して
アンモニウム官能性粒子になり、今度は、界面活性剤と
相互作用して、ラテックス粒子の不安定化および乾燥の
加速を引き起こす。
【0032】US 5,824,734は、トラフィッ
クペイントとして使用されるのに特に適合された、改善
された速乾コーティング組成物を開示する。トラフィッ
クペイントのためのこの塩基性水性コーティングは、ア
クリル系フィルム形成性ポリマーを含む水性エマルジョ
ン、pH感受性のエマルジョンのための安定化系および
無機顔料を含む。アクリル系フィルム形成性ポリマー
は、疎水性アクリレート含有ポリマーである。疎水性ア
クリレート含有ポリマーを製造するために重合される疎
水性モノマーは、1〜12個の炭素原子を含むアルキル
エステル部分を有する、アクリル酸もしくはメタクリル
酸のアルキルエステルを含む。疎水性アクリレート含有
ポリマーはさらに、約0.1〜5重量%の2級もしくは
3級のアミノアクリレートおよび約0.1〜5重量%の
架橋性モノマー、例えばN−アルキロールアクリルアミ
ドおよびN−アルキロールメタクリルアミドを組み込む
(両方の重量%は、ポリマーの全重量に基づく)。疎水
性アクリレート含有ポリマーはさらに、全ポリマーに基
づき5重量%未満の親水性モノマーを含むことが望まし
い。水性分散物は典型的には、アニオン性および非イオ
ン性界面活性剤の組合せによって安定化され、pH感受
性である。pHは、好ましくはアンモニアのような揮発
性塩基の添加によって、コーティングを表面に施用する
まで、7より上に保持される。塩基の喪失は次に、エマ
ルジョンの崩壊を成し遂げ、アミドまたはアミン官能性
アクリレート含有フィルム形成疎水性ポリマーから水を
排除させる。
【0033】WO 98/52698は、表面およびそ
の上のコーティングを有する基体を含むコーティング物
質を開示し、ここでは、コーティングは、a)基体の表
面を、ペンダントの強カチオン基およびペンダントの弱
酸基を有するポリマーを含む安定な水性分散物と接触さ
せること;またはb)基体の表面を、ペンダントの強カ
チオン基を有する第1のポリマーを含む安定な水性分散
物およびペンダントの弱酸基を有する第2のポリマーの
安定な水性分散物と接触させ、ポリマーと表面との接触
は、任意の順序で、または同時に行うことにより製造さ
れる。安定な水性分散物がペンダントの強カチオン基お
よびペンダントの弱酸基を有するポリマーを含むとき
(すなわち、WO 98/52698のコーティング
(a))には、基体の表面が、ペンダントの強カチオン
基またはペンダントの弱酸基のみを含むラテックスが凝
固するのに必要とされる時間より少ない時間で安定な水
性分散物が凝固するのに十分に塩基性であるか、または
そのように処理されることが必要条件である。カチオン
基はたとえば4級アンモニウム部分であり、一方、弱酸
基は例えばカルボン酸部分である。コーティング(a)
が基体の塩基性表面と接触するとき、塩基は弱酸からプ
ロトンを除き、アニオン種を生成し、これがカチオン部
分と相互作用して、架橋を形成し、分散物を不安定化さ
せ、かつフィルムの乾燥を速める。水性分散物において
存在するカチオン性界面活性剤はまた、弱酸基から生じ
るアニオンとの相互作用によって不活性にされる。WO
98/52698のコーティング(b)が基体に施用
されるときには、基体が塩基性であることは必要でな
い。というのは、混合すると、逆に荷電した界面活性剤
が相互作用して互いを不活性化するように、1つの分散
物がカチオンで安定化され、他がアニオン的に安定化さ
れるからである。さらに、弱酸官能性ラテックス粒子
が、コーティング(b)においてアニオン的に安定化さ
れているので、フィルム形成時に弱酸部分がデプロトネ
ートされ、カチオン種と相互作用するように、水性分散
物のpHを調整することができる。不安定化への種々の
経路は、フィルムの加速された乾燥へ寄与することが可
能である。
【0034】本発明のためのペイント組成物において使
用されるべき好ましいバインダーは、アニオン的に安定
化されたポリマーである。これらのバインダーは、多く
のプロセス、たとえば、ロームアンドハース社(Roh
m and Haas Company)により、19
66年5月に発行された「アクリルモノマーの乳化重合
(Emulsion Polymerization
of AcrylicMonomers)」に記載され
た方法によって製造することができる。これらのバイン
ダーのうちの多くが、US Patent No.5,
820,993;US Patent No.5,80
4,627;US Patent No.5,672,
379およびUS Patent No.RE36,0
32に記載されている。アニオン的に安定化されたポリ
マー粒子は、例えば、広範囲のアクリルおよびメタクリ
ルモノマー、イソボルニル(メタ)アクリレート、イソ
デシル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリ
レート、パルミチル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート;酸官能性モノマー、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、フマル酸およびマレイン酸;モノメチルイタコネ
ート;モノメチルフマレート;モノブチルフマレート;
マレイン酸無水物;アクリルアミドまたは置換されたア
クリルアミド;(メタ)アクリロニトリル;ナトリウム
ビニルスルホネート;ホスホエチル(メタ)アクリレー
ト;アクリルアミドプロパンスルホネート;ジアセトン
アクリルアミド;アセトアセチルエチルメタクリレー
ト;アクロレインおよびメタアクロレイン;ジシクロペ
ンタジエニルメタクリレート;ジメチルメタ−イソプロ
ペニルベンジルイソシアネート;イソシアナトエチルメ
タクリレート;スチレンまたは置換スチレン;ブタジエ
ン;エチレン;ビニルアセテートまたは他のビニルエス
テル;ビニルモノマー、例えばビニルハライド、好まし
くはビニルクロリド、ビニリデンハライド、好ましくは
ビニリデンクロリド、N−ビニルピロリドン;アミノモ
ノマー、例えばN,N’−ジメチルアミノエチル (メ
タ)アクリレート、N,N’−ジメチルアミノプロピル
メタクリルアミドならびにオキサゾリジノエチルメタ
クリレートから製造することができる。本明細書におい
ては、「(メタ)アクリル」という語は「メタクリル」
および「アクリル」の両方をいう。例えば、(メタ)ア
クリル酸は、メタクリル酸とアクリル酸の両方をいい、
メチル(メタ)アクリレートは、メチルメタクリレート
とメチルアクリレートの両方をいう。
【0035】成分Bバインダーの第1の組成物タイプ
は、ポリアミン官能性ポリマーからなる群より選択され
る少なくとも1種のポリマーを含む。本発明において有
用なポリアミン官能性ポリマーは、多数の方法によって
製造することができる。それらは、(a)少なくとも1
種のアミン官能基含有モノマーおよび上記した他のモノ
マーからの重合または共重合;または(b)(共)重合
反応後にアミン官能基へと変換することができる官能基
を含む少なくとも1種のモノマーからの重合または共重
合によって作ることができる。US Patent N
o.5,672,379は、低分子量のラテックスポリ
マーをバインダーとして有するトラフィックペイント組
成物の製造を記載し、ここでは、組成物において使用さ
れるラテックスポリマーは、アセトアセチル官能性ペン
ダント部分およびアミノシランで変性されて、摩耗特性
を改善する。アミノシラン分子は、ペンダントアミノ基
を形成するためにアセトアセチル部分と反応することが
できるか、または互いに反応してポリアミン官能ポリマ
ーを形成することができる。US Patent N
o.5,824,734は、約0.1〜5重量%の2級
または3級アミノアクリレートのポリマーおよび疎水性
ポリマーの成分としての架橋性モノマーを組み込む疎水
性アクリレート含有ポリマーを使用するトラフィックペ
イントを開示する。アミン官能性ポリマーを製造するの
に有用な方法は、アミノ官能性を含むエチレン性不飽和
モノマーの付加重合;加水分解または他の反応によって
容易にアミンを生成するモノマーの重合;イミンモノマ
ー(例えばアルキレンイミン)の反応;アジリジンとカ
ルボキシル含有ポリマーとの反応;エノール性カルボニ
ル基、たとえばアセトアセトキシエチルメタクリレート
を含むポリマーとジアミンとの反応;アミンとエポキシ
含有ポリマーとの反応;およびアミンとビニルベンジル
クロリドのポリマーとの反応を包含する。
【0036】多くのモノマーが重合されて、ポリアミン
官能性ポリマーを形成することができる。そのようなモ
ノマーの例としては、アミノアルキルビニルエーテル、
アミノアルキルビニルスルフィド、(メタ)アクリルア
ミド、アミン官能基を含む(メタ)アクリルエステル、
N−アクリロキシアルキルテトラヒドロ−1,3−オキ
サジンおよびN−アクリロキシアルキルオキサゾリジン
が挙げられる。より具体的な例は、US Patent
No.5,804,627、第3欄、第52行〜第6
欄第26行に開示されたものである。製造方法は、US
PatentNo.5,804,627、第6欄、2
7から59行に開示された方法と同じである。ポリアミ
ン官能性ポリマーとしては、例えばイミンの重合により
形成されるポリマーが挙げられる。そのようなポリマー
は、時にはポリイミンと称される。ポリイミンは例え
ば、エチレンイミン、プロピレンイミンまたは他の同様
のモノマーから製造することができる。「ポリイミン」
という名称は、ポリマーが、イミンモノマーから形成さ
れることを示し、得られるポリマーがイミン官能性を含
むことを示さない。このことは、非常に重要な相違点で
ある。というのは、ポリイミンはその主鎖にアミン官能
性を含み、それ自体、全く別のタイプのポリアミン官能
性ポリマーであるからである。
【0037】成分BまたはCバインダーがポリアミン官
能性ポリマーを含むときには、ポリアミン官能性ポリマ
ーの共役酸をデプロトネートするのに十分な量の揮発性
塩基をさらに含む。例えば、ジアルキルアミノ基の共役
酸は、ジアルキルアンモニウム基である。低分子量のア
ルキルアミンおよびアンモニア(またはその水性形態−
水酸化アンモニウム)は揮発性塩基の例である。この範
疇に入るアルキルアミンとしては、メチルアミン、ジメ
チルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、メチル
エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エ
タノールアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、エチレ
ンジアミンおよびそれらの混合物が挙げられる。多数の
高分子量および/またはあまり揮発性でないアミンがま
た使用できる。例としては、モルホリン、ピペラジン、
シクロヘキシルアミン、アニリン、ピリジン、それらの
混合物ならびに、それらと他のアルキルアミンもしくは
アンモニアとの混合物が挙げられる。比較的揮発性であ
るか、または比較的高い蒸気圧(すなわち、0〜50℃
の範囲の温度で、5kPaより上、好ましくは20kP
aより上)を有する塩基または塩基混合物を使用するの
が好ましい。揮発性塩基が使用されるときには、アンモ
ニア(またはその水性等価物−ある範囲の濃度で水中に
存在する水酸化アンモニウム)が好ましい塩基である。
【0038】アニオン的に安定化されたポリアミン官能
性バンダーポリマーまたは、ポリアミン官能性ポリマー
およびアニオン的に安定化されたバインダーポリマー
が、バインダー系に含まれるときには、揮発性塩基また
は塩基混合物は、存在するバインダーの全重量に基づき
0.01〜75重量%の広い範囲の濃度で、組み込まれ
ることができる。好ましい濃度は0.1〜60重量%の
範囲、より好ましくは1〜50重量%の範囲(すべて、
成分BまたはCに存在するバインダーの全重量に基づ
く)である。成分Bバインダーの第1の組成物タイプの
好ましいpHは、7.5〜11.5の範囲、より好まし
くは8.5〜11の範囲である。このpHは、多くの異
なる試薬または方法を用いて得られるか、または達成で
きる。1つの例は、塩基を成分に添加して所望のレベル
にpHを調整することであり、この塩基は、有機、無機
またはそれらの混合物であることができる。
【0039】本発明の成分Aにおいて使用するのに適当
な吸収体は、好ましくは水不溶性である。しかしなが
ら、本発明の吸収体は、水性系へ添加された時にその一
部が溶解されたとしても効果的であり得る。「水不溶
性」は、本明細書では、20℃にて水100グラム当た
り吸収体0.5グラム未満の溶解度を有すると定義され
る。より好ましくは、溶解度は、20℃にて水100グ
ラム当たり吸収体0.1グラム未満であり、最も好まし
くは、溶解度は、20℃にて水100グラム当たり吸収
体0.05グラム未満である。
【0040】液体または気体の吸収または吸着特性を有
する多くの吸収体が、本発明のために使用できる。吸収
体は、水、アンモニア、C〜Cアルキルアミン、C
〜Cアルキルアルコールまたはそれらの組合せのよ
うな小さい極性分子を吸着および/または吸収すること
が望ましい。吸収体が、吸収体1グラム当たり、または
表面積1平方メートル当たり実質的な数の極性部位を有
し、これらの極性部位は小さい極性分子、例えば水、ア
ンモニア、C〜Cアルキルアルコール、C 〜C
アルキルアミンおよびそれらの混合物と相互作用または
反応することができるのが好ましい。吸収体の例として
は、有機超吸収剤ポリマー、イオン交換樹脂、中空の球
状ポリマー、モレキュラーシーブ、無機吸収剤、多孔性
炭素質材料、非多孔性炭素質材料およびそれらの混合物
が挙げられる。それらの物質のすべてがすべての用途に
使用できるわけではない。例えば、施用において明るい
色が望ましい場合には、炭素質材料は黒いので、すべて
の場合に適当であるわけではない。
【0041】吸収体の粒径は、0.05〜5000μの
範囲、好ましくは10〜1500μの範囲(μはミクロ
ンを示す)が望ましい。一般に、吸収体を含むすべての
固体成分の均質な分配が好ましい。本発明において使用
する吸収体または吸収体の混合物の量は、2成分または
多成分コーティング組成物の全重量に基づき0.01〜
90重量%の範囲にある。好ましい範囲は、0.1〜7
0重量%であり、より好ましくは1〜30重量%であ
る。使用されるべき吸収体の量を決定するにおいて考慮
されるべき鍵となる要素としては、バインダーの量、バ
インダーのタイプ、水分含量、吸収体のタイプ、吸収体
の特性、フィルムの所望の厚さ、ペイント施用条件(温
度、相対湿度、基体、基体表面の履歴およびそれらの組
合せ)およびペイント配合物の最終組成に存在する他の
成分ならびにそれらの組合せが挙げられる。
【0042】酸または金属イオン形態の多くのイオン交
換樹脂(IER)を使用できる。「イオン交換樹脂」と
いう語は、本明細書においては「IER」と交換可能に
使用される。これらのカチオン性IERは、1個以上の
酸官能基を有するポリマーまたはコポリマー主鎖を含
む。酸官能基は、使用されるモノマーに存在することが
でき、および/またはそれらは、重合または共重合が完
了した後に生成されることができる。架橋したポリマー
が好ましい。本発明のためには、好ましいIERは、強
酸性陽イオン交換樹脂または弱酸性陽イオン交換樹脂を
含む。IERの混合物がまた使用できる。
【0043】適当なIERの例としては、スルホン酸基
(−SOH、スルホネート官能性)、カルボン酸基
(−COOH、カルボキシレート官能性)、イミノジア
セテート基、ホスホン酸基(−PO(OH)、ホスホ
ネート官能性)、アルキルアミノホスホン酸基(アミノ
ホスホネート官能性、例えば−NRCHPO(O
H)、ここで、Rはメチル、エチル等)およびこれ
らの混合物を有する有機イオン交換樹脂が挙げられる。
これまで挙げたポリマーのほとんどが、ポリスチレンま
たは架橋ポリスチレン主鎖構造に基づく。架橋ポリアク
リル酸またはポリメタクリル酸ポリマーがまた使用でき
る。それらは弱酸性である。スルホン酸基は一般に強酸
基である。カルボン酸基およびスルホン酸基含有IER
が好ましい。
【0044】酸官能基に対する対イオン(カチオン)と
しては、H、Li、Na、K 、Rb、C
、NH 、Be++、Mg++、Ca++、Sr
++、Ba++、Zn++、Al+++およびそれらの
混合物が挙げられる。有機アンモニウムカチオンがまた
使用できる。例としては、R234(ここ
で、Rは独立して、C〜C12アルキル基、フェニ
ル、置換フェニル基、アリール基および置換アリール基
から選択される)、例えば(CH、(C
およびそれらの混合物が挙げられる。
【0045】本発明のために使用することができる市販
されていて入手可能なIERの例としては、AMBER
LYST(商標)15、AMBERLYST(商標)1
31PDry、AMBERJET(商標)IR−120
H、AMBERLITE(商標)IRC−84、AMB
ERLITE(商標)IRC−84SP、AMBERL
ITE(商標)IRC−96K、AMBERLITE
(商標)IRP−64、AMBERLITE(商標)I
RP−69、AMBERLITE(商標)XE−64
W、AMBERJET(商標)1200H、AMBER
JET(商標)HP1110Na、NAFION(商
標)NR50およびそれらの混合物が挙げられる。
【0046】イオン交換樹脂のポリマーまたはコポリマ
ーの主鎖は、モノマーの重合またはモノマー混合物の共
重合によって製造される。存在するいずれのモノマーに
も酸官能基が存在しないなら、少なくとも1つのモノマ
ーは重合後官能化することが可能でなければならない。
存在する1つ以上のモノマーはまた、架橋モノマーとし
て働いて、所望の物理的/化学的特性を与える。多くの
そのような特性は、重合度、重合後官能化条件、官能化
の程度等に依存する。一般に、淡色に着色された半透明
または不透明なIERが好ましい。しかしながら、例え
ば、IER施用工程の前後にバインダーを施用して作ら
れる多層のサンドウィッチ構造にIERが組み込まれる
場合には、強く着色されたIERを使用することができ
る。
【0047】いくつかのIERは半透明である。これは
望ましい特性であり得る。例えば、いくらかのこれらの
淡色に着色された半透明のIERが、仕上げられたコー
ティングの表面で目に見えると、光反射特性が増進され
得る。かくして、半透明のIERは、交通標識において
使用されるガラスビーズの反射特性を増すか、または必
要とされるガラスビーズの量を減らすことができ、かく
してペイントの施用の全体にわたる費用を減らすことが
できる。
【0048】「使用された」または「使い尽くされた」
イオン交換樹脂は、新しいIERの代わりに用いられる
とき、新しいIERとして同じまたは同様の有用な吸収
特性を示すことができることがまたわかった。「使用さ
れた」および「使い尽くされた」という語は、本明細書
においては交換可能に使用されて、樹脂が前に、他の用
途において使用されたか、または他の化学反応条件にさ
らされたことを意味する。例えば、エーテル合成反応
(例えばメタノールおよびイソブテンからのメチルt−
ブチルエーテル[MTBE]の合成)において触媒とし
て前に使用された酸樹脂、例えばAMBERLYST
(商標)15は、本発明において、新しいAMBERL
YST(商標)15と同じくらい有効であるか、または
ほとんど同じくらい有効であり得る。同様に、IER
は、他のイオン交換樹脂用途のために使用されているこ
とができる。一般に、使用されたIERのコストは、新
しいIERのコストより非常に低いと期待される。
【0049】IERはまた、本明細書で示された使用量
と粒径を有するとすれば、追加の利点、例えば滑り防止
を提供することができる。IERビーズは、乾燥形態で
施用されることができるか、またはIER固体とIER
に含まれる水とを合わせた全重量に基づいて95重量%
の高含量で水を含むことができる。好ましい水分含量は
0〜40%である。同じ構造タイプ(異なるゲル状樹脂
(gellular resin)もしくは異なるマク
ロ細孔性(macroporous)タイプ)または異
なるタイプ(1つ以上のゲル状タイプと1つ以上のマク
ロ細孔性タイプ)の異なる樹脂の混合物を使用すること
がまた本発明の範囲内である。ゲル状IERの例は、A
MBERLITE(商標)IRC−84SPであり、マ
クロ細孔性IERの例は、AMBERLITE(商標)
IRC−64である。
【0050】吸収体はまた、有機超吸収(supera
bsorbing)ポリマー(SAP)であることがで
きる。これまで当分野で公知のこの種類の水吸収剤樹脂
としては、例えば、部分的に中和した架橋ポリアクリル
酸(特開昭55/84,304号公報、特開昭55/1
08,407号公報、特開昭55/133,413号公
報、US 4,654,039およびUS 4,28
6,082)、加水分解したでん粉−アクリロニトリル
グラフトポリマー(特開昭46/43,995号公報お
よびUS 3,661,815)、中和したでん粉−ア
クリル酸グラフトポリマー(特開昭51/125,46
8号公報およびUS 4,076,663)、ケン化し
た酢酸ビニル−アクリルエステルコポリマー(特開昭5
2/14,689号公報およびUS 4,124,74
8)、加水分解したアクリロニトリルコポリマーまたは
アクリルアミドコポリマー(特開昭53/15,959
号公報、US 3,935,099およびUS 3,9
59,569)、それらの架橋した誘導体、架橋したカ
ルボキシメチルセルロース(US−A−4,650,7
16およびUS 4,689,408)およびカチオン
モノマーの架橋ポリマー(特開昭58/154,709
号公報、特開昭58/154,710号公報、US
4,906,717、US 5,075,399および
EP 0304,143)、架橋したイソブチレン−マ
レイン酸無水物コポリマー(US 4,389,51
3)ならびに2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸とアクリル酸との架橋したコポリマー(EP
068,189)が挙げられる。
【0051】適当な有機超吸収剤ポリマー(SAP)と
しては、アクリルモノマー、メタクリルモノマーおよび
それらの混合物からなる群より選択される少なくとも1
種のモノマーから製造されるポリマーおよび誘導体、例
えばそのようなポリマーの塩が挙げられる。例は、部分
的に中和した架橋ポリアクリル酸、加水分解したでん粉
−アクリロニトリルグラフトポリマー、中和したでん粉
−アクリル酸グラフトポリマー、ケン化した酢酸ビニル
−アクリルエステルコポリマー、加水分解したアクリロ
ニトリルコポリマーまたはアクリルアミドコポリマー、
それらの架橋した誘導体、架橋したカルボキシメチルセ
ルロース、カチオンモノマーの架橋ポリマー、架橋した
イソブチレン−マレイン酸無水物コポリマー、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸とアクリル
酸との架橋したコポリマーならびにそれらの混合物であ
る。中和または部分的中和は、適当なSAPを塩基、例
えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモ
ニウム等と反応させることによって達成することができ
る。
【0052】U.S.Patent No.5,07
5,399は、両性のイオン対モノマーと、アクリルコ
モノマー(アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクリル酸の塩およびメタクリル
酸の塩を含む)とのコポリマーであるSAPを開示す
る。両性イオン対モノマーは、例えばアンモニウムカチ
オンである2−メタクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウムと、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホネート、2−メタクリロイルオキシエタンス
ルホネート、ビニルスルホネート、スチレンスルホネー
トおよびそれらの組合せからなる群より選択されるアニ
オンとの組合せである。
【0053】U.S.Patent No.4,65
4,039は、ヒドロゲル形成ポリマー組成物であるS
APを開示する。これらのSAPは、不飽和の重合可能
な酸基含有モノマーと架橋剤とから製造される、実質的
に水不溶性で、少し架橋されており、部分的に中和され
ているポリマーである。U.S.Patent No.
4,909,717は、アクリル酸およびジアルキルア
ミノアルキルアクリレートに基づく水吸収樹脂を開示す
る。このSAP樹脂は、40〜60モル%のアクリル酸
(その全部または一部が塩の形態である)および60〜
40モル%の少なくとも1種のジアルキルアミノアルキ
ルアクリレート(少なくとも部分的に塩の形態または4
級化されている)を含む。このSAP樹脂は、少なくと
も1種のフリーラジカル開始剤の存在下で、水性溶液ま
たは逆相エマルジョン中で重合される。
【0054】アクリルまたはメタクリルモノマー、特に
アクリル酸および/またはメタクリル酸から作られる架
橋ポリマーおよびコポリマーは、好ましいSAPであ
る。そのようなモノマーの例としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
トならびに、C〜C20アルキル基を有する他のアク
リレートおよびメタクリレートエステルが挙げられる。
ポリマーまたはコポリマーは通常、エステルモノマーが
使用されるなら、カルボン酸形(−COOH)である
か、または完全にもしくは部分的にカルボン酸形へ転化
されている。さらに、本明細書で上記したように、いく
らかまたは全部のカルボン酸官能基(−COOH)は、
金属イオンまたは塩基(カチオン、例えばNH 、L
、Na、K、Rb、Cs、Be++、Mg
++、Ca++、Sr++、Ba++、Zn++、Al
+++およびそれらの混合物を有する)で中和されてい
ることができる。有機アンモニウムカチオンがまた使用
できる。例としては、R234(ここで、R
は独立して、C〜C12アルキル基、フェニル、置換
フェニル基、アリール基および置換アリール基から選択
される)、例えば(CH 、(C
およびそれらの混合物が挙げられる。市販されていて
入手可能なSAP物質の例としては、AQUALIC
(商標)CA(日本触媒化学工業)が挙げられる。繊維
状および粒状の両方のSAPが使用できる。粒状(粒子
として)のSAPが好ましい。適当な粒径の範囲は、本
明細書の他で論じる。
【0055】なお別のタイプの吸収体としては、AMB
ERSORB(商標)、活性炭、カーボンブラック、熱
分解されたポリアクリロニトリルまたは他のタイプの炭
素質材料のような材料が挙げられる。AMBERSOR
B(商標)は、ローム アンド ハース社の商標であ
る。
【0056】モレキュラーシーブ(液体または気体吸収
および/または吸着特性を有する多くの天然および合成
ゼオライトを含む)は、本発明のための吸収体として使
用できる。合成ゼオライトは一般に白く、天然ゼオライ
トは白、オフホワイトまたは着色されていることがあり
得る。オフホワイトまたは着色されたモレキュラーシー
ブまたはゼオライトは、コーティングの色が合うか、ま
たは重要でない用途に限定され得る。モレキュラーシー
ブの例としては、金属含有または酸形のゼオライトまた
はモレキュラーシーブ、例えば3A、4A、5A、10
X、13X、Y、ZSM−5、ZSM−11、ベータ、
フォージャサイト(faujasite)、エリオナイ
ト(erionite)、SAPO−5、SAPO−1
1、SAPO−34、ALPO−5およびそれらの混合
物が挙げられる。より疎水性タイプのゼオライトまたは
シリカ、例えばシリカライトまたは高Si/Al原子比
(100より上)のZSM−5が使用できるが、それら
は本発明のために特に好ましいわけではない。
【0057】他の無機物質、例えばアルミナ、シリカ−
アルミナまたはその混合物がまた、単独でまたは他の開
示された吸収体と一緒に使用できる。例としては、アル
ミナ、例えばα‐アルミナ、γ‐アルミナ、θ‐アルミ
ナ、η‐アルミナ、無定形シリカ−アルミナ、結晶シリ
カ−アルミナ、珪藻土(diatomaceousea
rth)(例えばCELITE(商標)または珪藻土
(kieselguhr))およびそれらの混合物が挙
げられる。珪藻土(kieselguhr)のような物
質はまた、ペイントの施用前にバインダーと混合物を形
成することによってエキステンダーとして有用であるこ
とが知られている。ケイ酸マグネシウム、例えばタルク
がまた、吸収体として使用できる。
【0058】モレキュラーシーブおよび他の無機物質
は、多くの会社(モービル(Mobil)、ユニオン
カーバイド(Union Carbide)、W.R.
グレース(Grace)、アルドリッチ(Aldric
h)、ジョンソン マシー(Johnson Matt
hey)等を含む)から入手可能である。
【0059】中空の球状ポリマー粒子がまた、本発明に
おいて吸収体として有用である。中空の球状ポリマー粒
子はまた、本明細書では、中空にされた(voide
d)ラテックス粒子と称される。本発明の方法において
有用な中空にされたラテックス粒子は、50〜2,00
0nmの粒径および10〜75%の空隙率(voidf
raction)を有する。本発明の方法において有用
な中空にされたラテックス粒子は、好ましくは50〜
1,100nmの粒径、より好ましくは50〜700n
mの粒径を有する。好ましくは、本発明の方法において
有用な中空にされたラテックス粒子は、単一の空隙(v
oid)を有する。中空にされたラテックス粒子の粒径
および空隙率は、当分野で公知の慣用技術によって測定
することができ、そのような技術は、顕微鏡法およびブ
ルックヘーブン モデル BI−90 パーティクル
サイザー(Brookhaven Model BI−
90Particle Sizer)(ブルックヘーブ
ン インスツルメンツ コーポレーション(Brook
haven Instruments Corpora
tion)、ホルトスビル(Holtsville)、
ニューヨークにより供給された)を含み、これは、準弾
性光散乱技術を使用して粒子の大きさを測定する。
【0060】本発明の方法において有用な中空にされた
ラテックス粒子は、20℃の速度で示差走査熱量計によ
って測定した、少なくとも20℃、より好ましくは少な
くとも50℃のガラス転移温度を有する。より高いガラ
ス転移温度は、使用前の貯蔵中に崩壊しにくい、より堅
い粒子の提供に寄与する。
【0061】本発明において有用な中空にされたラテッ
クス粒子は、当分野で公知の慣用の重合方法、例えば米
国特許3,784,391号;4,798,691号;
4,908,271号;4,972,000号;公開さ
れた欧州特許出願0,915,108号;特開昭60/
223,873号公報;特開昭61/62510号公
報;特開昭61/66710号公報;特開昭61/86
941号公報;特開昭62/127336号公報;特開
昭62/156387号公報;特開平01/18531
1号公報;特開平02/140272号公報に開示され
た方法によって製造することができる。好ましくは、中
空にされたラテックス粒子は、米国特許4,427,8
36号、4,469,825号、4,594,363
号、4,880,842号および5,494,971号
ならびに公開された欧州特許出願0,915,108号
に従って製造される。中空にされたラテックス粒子、例
えばROPAQUE(商標)OP−62は、ローム ア
ンド ハース社から入手可能である。
【0062】ガラスビーズ、石英ビーズ、セラミックビ
ーズおよびそれらの混合物はひとまとめにして、本明細
書では「ガラスビーズ」または[G」と称される。ガラ
スビーズは、本発明の成分A、BおよびCの1つ以上に
含まれることができる。ガラスビーズはまた、本発明の
成分Dとして1つ以上の別々の工程で施用されることが
できる。ガラスビーズの第1の機能は、トラフィックペ
イントまたは路面標識コーティングに反射特性を与える
ことである。ガラスビーズ(G)の粒径は、50〜15
00μ(マイクロメーター)の範囲、好ましくは80〜
1250μの範囲、より好ましくは100〜1000μ
の範囲にある。ガラスビーズは、種々の業者、例えばポ
ッターズ インダストリーズ(Potters Ind
ustries),Inc.(PQ コーポレーション
(Corporation))、スワルコ インダスト
リーズ(Swarco Industries),In
c.,ミネソタ マイニング アンド マニュファクチ
ャリング カンパニー(Minnesota Mini
ng and Manufacturing Comp
any)(3M)等から入手することができる。本願の
ために有用な典型的なガラスビーズは、アメリカン ア
ソシエーション オブ ステート ハイウエイ アンド
トランスポーテーション オフィシャルズ(Amer
ican Association of State
Highway and Transportati
on Officials)(ワシントン,DC)によ
り開発されたAASHTO デジグネーション(Des
ignation)M 247−81(1993)に記
載されたものである。ビーズは一般に、夜間および悪天
候の可視性のために、ペイントに0.72〜2.9kg
/Lまたはそれ以上の割合で施用される。
【0063】「補助物質」がまた、成分A、B、Cおよ
びDの1つ以上と混合されて、追加の利点を与えること
ができる。そのような補助物質は典型的には、いかなる
有意な意味においても、コーティング組成物中のバイン
ダー、水または他の成分と化学的に相互作用して、すば
やい凝固、速乾特性に寄与することはない。一般にトラ
フィックペイントまたは路面標識のコーティングに反射
特性を与える、ガラスビーズ、石英ビーズまたはセラミ
ックビーズの一部は、そのような「補助物質」として見
ることができる。このことは、乾燥されたトラフィック
ペイントまたは路面標識の表面下に完全に埋められたガ
ラスビーズについて、それらが有意の方法で入射光と相
互作用しない場合にも当てはまる。
【0064】他の補助物質がまた、成分A、B、Cおよ
びDの任意のものと組合せることができる。これらの他
の補助物質としては、滑り防止特性を与えるとして公知
のもの、例えば種々の形態の石英シリカが挙げられる。
さらに、他の補助物質は、ある種の物理的/化学的利益
を与えることができ、たとえば、さらに乾燥の加速、乾
燥の均質性、さらによい流れ特性またはそれらの組合せ
である。施用中に、補助物質がその所望の性能特徴なら
びにA、B、CおよびDの所望の性能特徴を維持するこ
とが重要である。このために、ある成分(A、B、Cま
たはD)と共にある種の補助物質を含むことは、避けな
ければならない。例えば、これらの補助物質としては、
吸湿性および/または水溶性である塩、例えばCaCl
、酢酸カルシウム、または酸、例えば酢酸、クエン酸
等が挙げられる。これらの吸湿性物質を、基体への施用
前に水性成分BまたはCと合わせることは適当ではな
い。というのは、これらの塩は、施用すると、水を吸収
する能力を失わせるからであり、かつ施用前に成分Bま
たはCを不安定化することがあるからである。補助物質
が施用前に成分A、B、CまたはDの任意のものと混合
されるべきであるなら、それらは、これらの成分と化学
的かつ物理的に適合性でなければならない。
【0065】吸収体(任意の他の補助物質または他の物
質と共にまたはそれなしで)およびバインダーは、別々
の成分(包み)に入れなければならない。コーティング
配合物の一部としての、吸収体を含む成分(成分A)お
よびバインダーを含む成分(成分BおよびC)は、基体
表面への施用の時まで、別々に保持されなければならな
い。基体としては、幹線道路(highway)、道路
(road)、街路(street)、滑走路、駐車
場、タールマック(tarmac)、舗道および屋根が
挙げられ、表面材料としては、メーソンリー(maso
nry)、アスファルト、コンクリート、セメント、
石、金属(例えばアルミニウム、ステンレス鋼、炭素鋼
等)などが挙げられる。
【0066】タルクはそれ自体吸収体として使用するこ
とができるが、また他の吸収体と組合せて、改善された
流れ特性およびより明るい色を与えることができる。タ
ルクは、吸収体が、例えば高水分含量を有するIERで
あるときには、これに関して特に有用である。というの
は、タルクは、貯蔵および施用中に凝集、クランピン
グ、ブリッジングに対して阻止するように作用し、水分
を含んだIERビーズが互いに付着するのを防止するか
らである。
【0067】表Iの記載は、「G」および成分A、B、
CおよびDが、一連の連続した工程で基体に施用される
ことができる幾つかの方法を示す。先に記載したよう
に、ガラスビーズが、成分A、BまたはCのいずれも含
んでいない工程において添加されるときには、これらの
ガラスビーズは、表Iに示されるように成分Dを含むと
定義される。ガラスビーズが1つ以上の成分A、Bおよ
びCを有する連続した工程のうちの1つにおいて添加さ
れるとき(すなわち、1つ以上の成分A、BおよびCと
同時またはほとんど同時に添加されるとき)には、これ
らのガラスビーズは、表Iに示されるように「G」で示
される。「G」ならびに成分A、BおよびCのうちの1
つより多くが1つの連続した工程において添加されると
きには、表Iにおいてコンマを使用して、同時またはほ
とんど同時の添加を示す。括弧に含まれるとさらに、予
備混合を示す。表Iに明確には述べられていないが、表
Iの任意の方法の連続工程の任意の組が1回以上繰り返
されるか、または他の方法における他の工程と組合され
ることができることもまた、本発明の範囲内である。言
い換えれば、1つ以上の工程を繰り返す他の変形を使用
できることが理解される。さらに、成分Aが成分Bまた
は成分Cと予備混合されないのであれば、1つの方法の
複数の工程において成分Aを使用することが可能であ
る。
【0068】
【表1】
【0069】ペイントまたはコーティング、特にバイン
ダーを含む成分は、当業者に公知の多数の方法によって
基体表面に施用することができる。幾つかの例は、ブラ
ッシング、噴霧、押出しおよびそれらの組合せである。
これらの異なる方法のすべてがひとまとめにして、本明
細書において「噴霧」または「施用」と称される。
【0070】U.S.Patent No.5,94
7,632に開示された、路面標識ペイントへの吸収体
の施用の1つの方法は、ペイントを噴霧し、次いで任意
のガラスビーズを噴霧した後、最後に吸収体を噴霧する
ことである。あるいは、吸収体を、ガラスビーズの施用
前に、または一緒に施用するか、または噴霧するときに
ペイントのファン(fan)に組み込むことすらでき
る。本発明は、US 5,947,632の方法に改善
を与える。本発明の方法は、少なくとも1つのバインダ
ー成分BおよびCの施用前に吸収体を施用することを含
む。吸収体がバインダー成分と同じ工程または、バイン
ダー成分を含む最終工程の前の工程で施用される場合に
は、吸収体は、ペイントの表面からほとんど跳ね出な
い。吸収体はペイントの層に覆われると考えられる。そ
のような被覆は、吸収体が乾燥を速める能力を完全に発
現させ、いかなる望まない着色粒子もフィルムの表面下
に隠されて、問題のないものにするか、または、あまり
問題のないものにすることを保証する。粒子の施用割合
は、必要とされる乾燥速度、ペイントの全体にわたる配
合、施用条件、施用方法およびそれらの組合せに依存す
る。使用される吸収体がまた、いくらかの反射特性を与
えることができる時、例えば、吸収体が半透明または透
明のIERであるときには、必要とされるガラスビーズ
の量は減らすことができる。以下の方法6〜12が好ま
しい。
【0071】吸収体は、EP−B−0200249に開
示され、かつ上記した、酸または塩溶液処理と一緒に施
用することができる。化学的かつ物理的に適合性なら、
吸収体粒子は、施用前に塩または酸と混合することがで
きる。あるいは、それらは別々に保持され、別々に施用
されることができる。
【0072】さらに吸収体は、ペイントの施用が完了し
た後に施用することができる。この選択の実施は、路面
標識ペイントについて特に有用であり得る。これは、設
計によって、または補修工程として使用することができ
る。「補修工程」という語は、路面標識作業員が通常の
方法で水性路面標識ペイントを施用し、十分に速く乾か
ないことを見出したなら、かれらは、本発明に従って吸
収体粒子を施用することによって乾燥を速めることがで
きることを意味する。1つのそのような状況は、好まし
い天候条件(例えば、20℃および50%相対湿度)下
で開始するが、好ましくない条件、例えば10℃という
低い温度および85%という高い相対湿度で作業を終え
る水性路面標識操作の場合である。より最後に施用され
た水性路面標識は、予想されるよりゆっくりと乾燥し、
これは、交通の流れの妨害を引き伸ばす。そのような場
合に、路面標識作業員は、吸収体粒子を用いて、より最
後に施用された路面標識を後処理することができる。こ
れによって、より最後に施用された水性路面標識の乾燥
速度を増加させ、正常な交通の流れをより速く再開させ
る。
【0073】AMBERJET(商標)、AMBERL
YST(商標)、AMBERLITE(商標)、AMB
ERSORB(商標)、およびROPAQUE(商標)
は、ローム アンド ハース社の商標であり、NAFI
ON(商標)は、E.I.デュポン社(E.I. du
Pont De Nemours and Compa
ny)の商標であり、CELITE(商標)は、ジョー
ンズ‐マンビル コーポレーション(Johns−Ma
nville Corporation)の商標であ
り、AQUALIC(商標)は、日本触媒化学工業の商
標である。
【0074】
【実施例】実施例1〜24(表III)を、以下の方法
で行った: ドライスルー(dry through)試験 各試験ペイントを、4’’(10.2cm)x12’’
(30.5cm)のガラスパネルに、20または40ミ
ル(約500μまたは1000μ)のギャップ(ga
p)を有するドローダウンブレード(drawdown
blade)を用いて施用した後、所定の吸収体をパ
ネルの部分に直ちに施用した。各吸収体は、それが、コ
ーティングされたガラスパネルの約3分の1を覆い、別
の3分の1は、ガラスビーズタイプのもので覆われ、他
の3分の1は未処理のままにされるようなやり方で施用
された。吸収体による被覆が表面に均一施され、ペイン
ト表面積m当たり約100gの量で施用されるよう
に、ハンドシェーカー(hand shaker)を用
いて吸収体を施用した。ガラスビーズは、同様の被覆密
度で施用され、これは、ペイント表面積m当たりガラ
スビーズ約250gに相当する。
【0075】吸収体およびガラスビーズの処理をして、
およびしないで、コーティング施与後、パネルを次に、
直ちに、相対湿度90%+/−3%に維持された高湿度
試験チャンバー(ビクター アソシエーツ(Victo
r Associates)Inc.(ハットボロー
(Hatboro),PA)により供給された)中に置
いた。この試験チャンバーは、検定された湿度計および
温度表示を備えており、その両方が、試験チャンバーの
後部壁の中央に固定されてバランスのとれた測定を保証
した。90%+/−3%の相対湿度は、完全に閉じられ
た試験チャンバーの底にあるパン(pan)を1インチ
の厚さの水層で満たし、試験前に一晩(約16時間)チ
ャンバーを平衡させ(チャンバー内部の相対湿度を10
0%にする)、その後、横の出口開口の大きさを調整し
てチャンバー内の相対湿度90%+/−3%を達成し
た。試験チャンバーの内部温度は、23℃(74°F)
であった。
【0076】5分間隔で一時的に試験チャンバーのドア
を開けて、3つの試験領域(吸収体、ガラスおよび未処
理)のそれぞれでのペイント試験パネルについてドライ
スルータイムを評価した。ドライスルータイムは、親指
でペイント表面に触れるが圧力をかけないときに90°
親指をひねってペイントがゆがまないような状態に、湿
潤ペイントフィルムが達するのにかかる時間として定義
される。乾燥の初期の段階中には、ドライスルーは、フ
ィルムの表面を通って基体へ小さいアプリケーターステ
ィック(applicator stick)を押し、
次いで、基体に沿って約0.5インチ(〜1.27c
m)の長さにアプリケータースティックを引くことによ
って、より低い層のコーティングの乾燥を測定すること
によって評価される。コーティングがドライスルー状態
に近づいていることが明らかになると、次に、適当な時
間にパネルを箱から取り出し、上記した90°親指ねじ
り試験を行う。種々の試験ペイントの組成を表IIに示
す。A、BおよびC欄のすべての数はグラムで表す。ペ
イントA、BおよびCは典型的には「速乾」または「速
く凝固する」ペイントと称される。
【0077】
【表2】 RHOPLEXおよびTAMOL(商標);FASTR
ACK(商標)2706、FASTRACK(商標)3
427およびFASTRACK(商標)HD−21バイ
ンダーおよびTAMOL(商標)901分散剤(30%
固形分で供給されたポリ電解質のアンモニウム塩)は、
30%固形分で、ローム アンド ハース社により供給
され;SURFYNOL(商標)CT−136界面活性
剤(アセチレン性の界面活性剤)は、エア プロダクツ
アンド ケミカルズ社(AirProducts a
nd Chemicals Inc.)、アレンタウン
(Allentown)、ペンシルバニアにより供給さ
れ;DREWPLUS(商標)L−493脱泡剤は、ア
シュランド ケミカル カンパニー(Ashland
Chemical Company)、ドリュー イン
ダストリアル ディビジョン(Drew Indust
rial Division)、ブーントン(Boon
ton)、ニュージャージーにより供給され;TI−P
URE(商標)R−900 二酸化チタンは、E.I.
デュポン社(E.I. duPontDe Nemou
rs & Company)、ウィルミントン、デラウ
ェアにより供給され;OMYACARB(商標)−5
は、プルエス‐スターファーインダストリーズ社(Pl
uess−Staufer IndustriesIn
c.),プロクター(Proctor)、バーモントに
より供給され;TEXANOL(商標)エステルアルコ
ールは、イーストマン ケミカルズ(Eastman
Chemicals),キングスポート、テネシーによ
り供給され;NATROSOL(商標)はハーキュルス
インコーポレーテッド(Hercules Inco
rporated)から得られた。
【0078】結果を以下の表IIIに示す。
【表3】 P35およびAC07は、ポッターズ インダストリー
ズ(PottersIndustries)(PQ コ
ーポレーション(Corporation))から得
た;「20ミル」のドローダウンギャップは、約500
μmに等価であり、「40ミル」は約1000μmに等
価である(得られる湿潤フィルム厚は、それぞれ約13
ミル(330μm)および25ミル(635μm)であ
る)。MICROTALC(商標)MP25−38は、
ホゥィッタカー、クラーク アンド ダニエルズ社(W
hittaker, Clark, and Dani
els Inc.)により作られたタルクである。
【0079】これらの例は、記載した試験方法を用いる
ことによって、開示された条件下で選ばれた吸収体の添
加が、種々の水性コーティング組成物の乾燥を改善(加
速)することを示した。本明細書におけるすべての実施
例は、説明の目的のみを意図される。それらは、請求の
範囲によって規定された本発明の意図および範囲を限定
することを意図しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 133/00 133/00 133/04 133/04 179/02 179/02 201/00 201/00 201/02 201/02 E01F 9/04 E01F 9/04 (72)発明者 アン・ロバートソン・エルメス アメリカ合衆国ペンシルバニア州19002, アンブラー,エッジウッド・ドライブ・ 437 (72)発明者 ドナルド・クレイグ・シャル アメリカ合衆国ペンシルバニア州19446, ランズデール,シェイディ・レーン・120 (72)発明者 アンジェロ・サンフィリッポ フランス,06410・ビロット,コリン,ビ ラ・ニュメロ229

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の表面に速乾多成分水性コーティン
    グを製造する方法であって、 a)少なくとも1種の水不溶性吸収体を含む成分Aを基
    体の表面に施用すること; b)速乾バインダー組成物を含む成分Bを、水不溶性吸
    収体が施用された基体の表面に施用すること;および c)多成分水性コーティングを乾燥させることを含む一
    連の工程を含み、ここで、該吸収体は、有機超吸収剤ポ
    リマー、イオン交換樹脂、中空の球状ポリマー、モレキ
    ュラーシーブ、タルク、無機吸収体、多孔性炭素質材
    料、非多孔性炭素質材料およびそれらの混合物からなる
    群より選択される方法。
  2. 【請求項2】 該成分A水不溶性吸収体を施用する前
    に、速乾バインダー組成物を含む成分Cを基体の表面に
    施用する追加の工程をさらに含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該速乾バインダー組成物が、 (i)−10℃より大きいTgを有するアニオン的に安
    定化されたポリマー; (ii)ポリアミン官能性ポリマー;および (iii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプ
    ロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分
    散物を含む請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基を有するラテックスポリ
    マーであり、そのようなラテックスポリマーが−10℃
    以上のTgを有する、ポリアミン官能性ポリマー;およ
    び (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基およびペンダント酸官能
    基を有するラテックスポリマーであり、アミン官能基対
    酸官能基の比が3:1より大きく、かつ該ラテックスポ
    リマーが−10℃以上のTgを有する、ポリアミン官能
    性ポリマー;および (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基を有するラテックスポリ
    マーであり、該ペンダントアミン官能基を有するラテッ
    クスポリマーが−10℃以上のTgを有する、ポリアミ
    ン官能性ポリマー; (ii)ペンダント酸官能基を有するラテックスポリマ
    ーであって、−10℃以上のTgを有する該ペンダント
    酸官能基を有するラテックスポリマー;および (iii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプ
    ロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分
    散物を含む請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 該速乾バインダー組成物が、 (i)−10℃以上のTgを有するポリアミン官能性ポ
    リマーであって、 (a)1〜18個の炭素原子を含むアルキルエステル部
    分を有する、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキル
    エステル; (b)該アクリル系フィルム形成性ポリマーに基づき
    0.1〜5重量%の少なくとも1個の2級もしくは3級
    アミノアクリレートモノマーまたは2級もしくは3級ア
    ミノメタクリレートモノマー;および (c)該アクリル系フィルム形成性ポリマーに基づき
    0.1〜5重量%の、アクリルアミド、メタクリルアミ
    ドおよびN−アルキロールアクリルアミドからなる群よ
    り選択される架橋性モノマーを含む重合可能なモノマー
    から形成されるポリアミン官能性ポリマーを含む水性エ
    マルジョンであって、該ポリアミン官能性ポリマーは、
    該フィルム形成性ポリマーに基づき3重量%未満の組み
    込まれた親水性モノマーを有する水性エマルジョン;な
    らびに (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントの強カチオン基を有するポリマーを含
    み、該ペンダントの強カチオン基を有するポリマーが−
    10℃以上のTgを有する水性分散物;および (ii)ペンダントの弱酸基を有するポリマーを含み、
    該ペンダントの弱酸基を有するポリマーが−10℃以上
    のTgを有する水性分散物;を含み、水性分散物(i)
    および水性分散物(ii)は、該速乾バインダー組成物
    の一部として任意の順序で基体の該表面に施用されるこ
    とができる請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントの強カチオン基およびペンダントの弱
    酸基の両方を有するポリマーを含み、該ポリマーが−1
    0℃以上のTgを有する水性分散物を含み、該基体の表
    面が、ペンダントの強カチオン基またはペンダントの弱
    酸基のみを含むラテックスが凝固するのに必要とされる
    時間より少ない時間で該水性分散物が凝固するのに十分
    に塩基性であるか、またはそのように処理されることが
    必要条件である請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 該速乾バインダー組成物が、 (i)−10℃より大きいTgを有するアニオン的に安
    定化されたポリマー; (ii)ポリアミン官能性ポリマー;および (iii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプ
    ロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分
    散物を含む請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基を有するラテックスポリ
    マーであり、そのようなラテックスポリマーが−10℃
    以上のTgを有する、ポリアミン官能性ポリマー;およ
    び (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項2記載の方法。
  12. 【請求項12】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基およびペンダント酸官能
    基を有するラテックスポリマーであり、アミン官能基対
    酸官能基の比が3:1より大きく、かつ該ラテックスポ
    リマーが−10℃以上のTgを有する、ポリアミン官能
    性ポリマー;および (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項2記載の方法。
  13. 【請求項13】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基を有するラテックスポリ
    マーであり、該ペンダントアミン官能基を有するラテッ
    クスポリマーが−10℃以上のTgを有する、ポリアミ
    ン官能性ポリマー; (ii)ペンダント酸官能基を有するラテックスポリマ
    ーであって、−10℃以上のTgを有する該ペンダント
    酸官能基を有するラテックスポリマー;および (iii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプ
    ロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分
    散物を含む請求項2記載の方法。
  14. 【請求項14】 該速乾バインダー組成物が、 (i)−10℃以上のTgを有するポリアミン官能性ポ
    リマーであって、 (a)1〜18個の炭素原子を含むアルキルエステル部
    分を有する、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキル
    エステル; (b)該アクリル系フィルム形成性ポリマーに基づき
    0.1〜5重量%の少なくとも1個の2級もしくは3級
    アミノアクリレートモノマーまたは2級もしくは3級ア
    ミノメタクリレートモノマー;および (c)該アクリル系フィルム形成性ポリマーに基づき
    0.1〜5重量%の、アクリルアミド、メタクリルアミ
    ドおよびN−アルキロールアクリルアミドからなる群よ
    り選択される架橋性モノマーを含む重合可能なモノマー
    から形成されるポリアミン官能性ポリマーを含む水性エ
    マルジョンであって、該ポリアミン官能性ポリマーは、
    該フィルム形成性ポリマーに基づき3重量%未満の組み
    込まれた親水性モノマーを有する水性エマルジョン;な
    らびに (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項2記載の方法。
  15. 【請求項15】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントの強カチオン基を有するポリマーを含
    み、該ペンダントの強カチオン基を有するポリマーが−
    10℃以上のTgを有する水性分散物;および (ii)ペンダントの弱酸基を有するポリマーを含み、
    該ペンダントの弱酸基を有するポリマーが−10℃以上
    のTgを有する水性分散物;を含み、水性分散物(i)
    および水性分散物(ii)は、該速乾バインダー組成物
    の一部として任意の順序で基体の該表面に施用されるこ
    とができる請求項2記載の方法。
  16. 【請求項16】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントの強カチオン基およびペンダントの弱
    酸基の両方を有するポリマーを含み、該ポリマーが−1
    0℃以上のTgを有する水性分散物を含み、 該基体の表面が、ペンダントの強カチオン基またはペン
    ダントの弱酸基のみを含むラテックスが凝固するのに必
    要とされる時間より少ない時間で該水性分散物が凝固す
    るのに十分に塩基性であるか、またはそのように処理さ
    れることが必要条件である請求項2記載の方法。
  17. 【請求項17】 基体の表面に速乾多成分水性コーティ
    ングを製造する方法であって、 a)速乾バインダー組成物を含む成分Cを基体の表面に
    施用すること; b)少なくとも1種の水不溶性吸収体を含む成分Aおよ
    び速乾バインダー組成物を含む成分Bを同時にまたはほ
    とんど同時に、該成分Cがすでに施用されている基体の
    表面に施用すること;ならびに c)多成分水性コーティングを乾燥させることを含む一
    連の工程を含み、ここで、該吸収体は、有機超吸収剤ポ
    リマー、イオン交換樹脂、中空の球状ポリマー、モレキ
    ュラーシーブ、タルク、無機吸収体、多孔性炭素質材
    料、非多孔性炭素質材料およびそれらの混合物からなる
    群より選択される方法。
  18. 【請求項18】 該速乾バインダー組成物が、 (i)−10℃より大きいTgを有するアニオン的に安
    定化されたポリマー; (ii)ポリアミン官能性ポリマー;および (iii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプ
    ロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分
    散物を含む請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基を有するラテックスポリ
    マーであり、そのようなラテックスポリマーが−10℃
    以上のTgを有する、ポリアミン官能性ポリマー;およ
    び (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基およびペンダント酸官能
    基を有するラテックスポリマーであり、アミン官能基対
    酸官能基の比が3:1より大きく、かつ該ラテックスポ
    リマーが−10℃以上のTgを有する、ポリアミン官能
    性ポリマー;および (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項17記載の方法。
  21. 【請求項21】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基を有するラテックスポリ
    マーであり、該ペンダントアミン官能基を有するラテッ
    クスポリマーが−10℃以上のTgを有する、ポリアミ
    ン官能性ポリマー; (ii)ペンダント酸官能基を有するラテックスポリマ
    ーであって、−10℃以上のTgを有する該ペンダント
    酸官能基を有するラテックスポリマー;および (iii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプ
    ロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分
    散物を含む請求項17記載の方法。
  22. 【請求項22】 該速乾バインダー組成物が、 (i)−10℃以上のTgを有するポリアミン官能性ポ
    リマーであって、 (a)1〜18個の炭素原子を含むアルキルエステル部
    分を有する、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキル
    エステル; (b)該アクリル系フィルム形成性ポリマーに基づき
    0.1〜5重量%の少なくとも1個の2級もしくは3級
    アミノアクリレートモノマーまたは2級もしくは3級ア
    ミノメタクリレートモノマー;および (c)該アクリル系フィルム形成性ポリマーに基づき
    0.1〜5重量%の、アクリルアミド、メタクリルアミ
    ドおよびN−アルキロールアクリルアミドからなる群よ
    り選択される架橋性モノマーを含む重合可能なモノマー
    から形成されるポリアミン官能性ポリマーを含む水性エ
    マルジョンであって、該ポリアミン官能性ポリマーは、
    該フィルム形成性ポリマーに基づき3重量%未満の組み
    込まれた親水性モノマーを有する水性エマルジョン;な
    らびに (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項17記載の方法。
  23. 【請求項23】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントの強カチオン基を有するポリマーを含
    み、該ペンダントの強カチオン基を有するポリマーが−
    10℃以上のTgを有する水性分散物;および (ii)ペンダントの弱酸基を有するポリマーを含み、
    該ペンダントの弱酸基を有するポリマーが−10℃以上
    のTgを有する水性分散物;を含み、水性分散物(i)
    および水性分散物(ii)は、該速乾バインダー組成物
    の一部として任意の順序で基体の該表面に施用されるこ
    とができる請求項17記載の方法。
  24. 【請求項24】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントの強カチオン基およびペンダントの弱
    酸基の両方を有するポリマーを含み、該ポリマーが−1
    0℃以上のTgを有する水性分散物を含み、 該基体の表面が、ペンダントの強カチオン基またはペン
    ダントの弱酸基のみを含むラテックスが凝固するのに必
    要とされる時間より少ない時間で該水性分散物が凝固す
    るのに十分に塩基性であるか、またはそのように処理さ
    れることが必要条件である請求項17記載の方法。
  25. 【請求項25】 基体の表面に速乾多成分水性コーティ
    ングを製造する方法であって、 a)速乾バインダー組成物およびガラスビーズを含む成
    分Bを基体の表面に施用すること; b)少なくとも1種の水不溶性吸収体を含む成分Aを、
    該成分Bが施用されている基体の表面に施用すること;
    ならびに c)多成分水性コーティングを乾燥させることからなる
    一連の工程を含み、ここで、該吸収体は、有機超吸収剤
    ポリマー、イオン交換樹脂、中空の球状ポリマー、モレ
    キュラーシーブ、タルク、無機吸収体、多孔性炭素質材
    料、非多孔性炭素質材料およびそれらの混合物からなる
    群より選択される方法。
  26. 【請求項26】 該速乾バインダー組成物が、 (i)−10℃より大きいTgを有するアニオン的に安
    定化されたポリマー; (ii)ポリアミン官能性ポリマー;および (iii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプ
    ロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分
    散物を含む請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基を有するラテックスポリ
    マーであり、そのようなラテックスポリマーが−10℃
    以上のTgを有する、ポリアミン官能性ポリマー;およ
    び (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項25記載の方法。
  28. 【請求項28】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基およびペンダント酸官能
    基を有するラテックスポリマーであり、アミン官能基対
    酸官能基の比が3:1より大きく、かつ該ラテックスポ
    リマーが−10℃以上のTgを有する、ポリアミン官能
    性ポリマー;および (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項25記載の方法。
  29. 【請求項29】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントアミン官能基を有するラテックスポリ
    マーであり、該ペンダントアミン官能基を有するラテッ
    クスポリマーが−10℃以上のTgを有する、ポリアミ
    ン官能性ポリマー; (ii)ペンダント酸官能基を有するラテックスポリマ
    ーであって、−10℃以上のTgを有する該ペンダント
    酸官能基を有するラテックスポリマー;および (iii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプ
    ロトネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分
    散物を含む請求項25記載の方法。
  30. 【請求項30】 該速乾バインダー組成物が、 (i)−10℃以上のTgを有するポリアミン官能性ポ
    リマーであって、 (a)1〜18個の炭素原子を含むアルキルエステル部
    分を有する、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキル
    エステル; (b)該アクリル系フィルム形成性ポリマーに基づき
    0.1〜5重量%の少なくとも1個の2級もしくは3級
    アミノアクリレートモノマーまたは2級もしくは3級ア
    ミノメタクリレートモノマー;および (c)該アクリル系フィルム形成性ポリマーに基づき
    0.1〜5重量%の、アクリルアミド、メタクリルアミ
    ドおよびN−アルキロールアクリルアミドからなる群よ
    り選択される架橋性モノマーを含む重合可能なモノマー
    から形成されるポリアミン官能性ポリマーを含む水性エ
    マルジョンであって、該ポリアミン官能性ポリマーは、
    該フィルム形成性ポリマーに基づき3重量%未満の組み
    込まれた親水性モノマーを有する水性エマルジョン;な
    らびに (ii)該ポリアミン官能性ポリマーの共役酸をデプロ
    トネートするのに十分な量の揮発性塩基を含む水性分散
    物を含む請求項25記載の方法。
  31. 【請求項31】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントの強カチオン基を有するポリマーを含
    み、該ペンダントの強カチオン基を有するポリマーが−
    10℃以上のTgを有する水性分散物;および (ii)ペンダントの弱酸基を有するポリマーを含み、
    該ペンダントの弱酸基を有するポリマーが−10℃以上
    のTgを有する水性分散物;を含み、水性分散物(i)
    および水性分散物(ii)は、該速乾バインダー組成物
    の一部として任意の順序で基体の該表面に施用されるこ
    とができる請求項25記載の方法。
  32. 【請求項32】 該速乾バインダー組成物が、 (i)ペンダントの強カチオン基およびペンダントの弱
    酸基の両方を有するポリマーを含み、該ポリマーが−1
    0℃以上のTgを有する水性分散物を含み、 該基体の表面が、ペンダントの強カチオン基またはペン
    ダントの弱酸基のみを含むラテックスが凝固するのに必
    要とされる時間より少ない時間で該水性分散物が凝固す
    るのに十分に塩基性であるか、またはそのように処理さ
    れることが必要条件である請求項25記載の方法。
  33. 【請求項33】 該成分Aがさらにガラスビーズを含む
    請求項1〜32のいずれか1項記載の方法。
  34. 【請求項34】 該成分Bがさらにガラスビーズを含む
    請求項1〜24のいずれか1項記載の方法。
  35. 【請求項35】 該成分Cがさらにガラスビーズを含む
    請求項2および10〜24のいずれか1項記載の方法。
  36. 【請求項36】 該成分AおよびBの第1の施用前に、
    ガラスビーズを含む成分Dを施用する工程をさらに含む
    請求項1、3〜9および25〜32のいずれか1項記載
    の方法。
  37. 【請求項37】 該成分A、BおよびCの第1の施用前
    に、ガラスビーズを含む成分Dを施用する工程をさらに
    含む請求項2および10〜24のいずれか1項記載の方
    法。
  38. 【請求項38】 該成分AおよびBの施用の任意の2工
    程の間に、ガラスビーズを含む該成分Dを施用する工程
    をさらに含む請求項1、3〜9および25〜32のいず
    れか1項記載の方法。
  39. 【請求項39】 該成分A、BおよびCの施用の任意の
    2工程の間に、ガラスビーズを含む成分Dを施用する工
    程をさらに含む請求項2および10〜24のいずれか1
    項記載の方法。
  40. 【請求項40】 該成分AおよびBの最後の施用後に、
    ガラスビーズを含む成分Dを施用する工程をさらに含む
    請求項1、3〜9および25〜32のいずれか1項記載
    の方法。
  41. 【請求項41】 該成分A、BおよびCの最後の施用後
    に、ガラスビーズを含む成分Dを施用する工程をさらに
    含む請求項2および10〜24のいずれか1項記載の方
    法。
  42. 【請求項42】 該イオン交換樹脂が、スルホネート、
    カルボキシレート、ホスホネート、アミノホスホネー
    ト、それらの塩およびそれらの混合物からなる群より選
    択される酸官能性を含む請求項1〜32のいずれか1項
    記載の方法。
  43. 【請求項43】 イオン交換樹脂が、透明または半透明
    である請求項1〜32のいずれか1項記載の方法。
  44. 【請求項44】 該有機超吸収剤ポリマーが、アクリル
    モノマー、メタクリルモノマーおよびそれらの混合物か
    らなる群より選択される少なくとも1種のモノマーから
    製造されるポリマーを含む請求項1〜32のいずれか1
    項記載の方法。
  45. 【請求項45】 酸、水溶性の塩およびそれらの混合物
    からなる群より選択される物質を含む水性溶液を施用す
    る工程をさらに含み、該酸が、酢酸、クエン酸およびそ
    れらの混合物からなる群より選択される請求項1〜32
    のいずれか1項記載の方法。
  46. 【請求項46】 多成分水性コーティングが、多成分水
    性路面標識ペイントである請求項1〜32のいずれか1
    項記載の方法。
  47. 【請求項47】 請求項1〜32のいずれか1項記載の
    方法によって形成される複合材料。
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