JP2001211335A - 画像読取方法及び装置 - Google Patents

画像読取方法及び装置

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JP2001211335A
JP2001211335A JP2000019194A JP2000019194A JP2001211335A JP 2001211335 A JP2001211335 A JP 2001211335A JP 2000019194 A JP2000019194 A JP 2000019194A JP 2000019194 A JP2000019194 A JP 2000019194A JP 2001211335 A JP2001211335 A JP 2001211335A
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photographic film
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Yuji Hara
裕二 原
Toshio Ito
俊夫 伊藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像コマの記録位置を精度よく行う。 【解決手段】 写真フイルムのフイルムベースをR、
G、Bの三色に分解して測光する。このR、G、Bの三
色分解測光値を用いて、フイルムベースのR、G、B間
の各色間の濃度差を無くすような電荷蓄積時間補正量を
求める。この電荷蓄積時間補正量でイメージセンサの電
荷蓄積時間を補正し、プレスキャンを行う。プレスキャ
ンにより得られるデータは、フイルムベースの着色成分
に起因する濃度差がキャンセルされた状態になる。した
がって、写真フイルムの種別に関わりなく画像コマのエ
ッジ判定精度を上げることができる。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像手段により写
真フイルムを低解像度でプレスキャンした後に高解像度
でファインスキャンして、写真フイルムに記録された各
画像コマを読み取る画像読取方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに撮影された画像情報を光
電的に読み取り、これをデジタルデータ化して種々の画
像処理を施した後に、感光材料をデジタル的に露光する
デジタルプリントシステムが実用化されている。図8
は、このデジタルプリントシステムの概略構成を示した
ものであり、このプリントシステム2は、ラインCCD
スキャナ3、画像処理装置4、レーザプリンタ5、及び
プロセサ6を含んで構成されている。そして、ラインC
CDスキャナ3及び画像処理装置4は入力機7として一
体化されており、レーザプリンタ5及びプロセサ6は出
力機8として一体化されている。
【0003】デジタルプリントシステム2では、まず、
スキャナ3で写真フイルム等の原稿画像が読み取られ
る。読み取られた画像データはデジタルデータ化され、
画像処理装置4において、画像データから画像処理条件
(露光条件)が決定されて、各種の画像処理が施され
る。レーザプリンタ5では、画像処理した後の画像デー
タに応じて、感光材料が走査露光されて潜像が記録され
る。プロセサ6では、感光材料に応じた現像処理が施さ
れて、写真フイルムに撮影された画像が再生された仕上
がりプリントとされる。
【0004】このようなデジタルプリントシステム2に
よれば、露光時間が短時間で済み、迅速な露光が可能に
なる。また、仕上がりプリントの画像情報を種々の記録
媒体に保存することができ、例えばフイルムを再読み取
りすることなく、焼増し等の作業が簡単に行える。しか
も、画像合成や画像分割等の編集、色や濃度調整等の画
像処理を自由に行うことができる。
【0005】このようなプリントシステム2において、
写真フイルムをスキャナ3で読み取る場合に、まずデフ
ォルトの読み取り条件でプレスキャンし、写真フイルム
に記録された画像を低解像度で読み取る。次に、プレス
キャンした画像データに基づきファインスキャンの読取
条件や画像処理条件を決定した後に、このファインスキ
ャンの読取条件で写真フイルムをファインスキャンし、
写真フイルムの画像を高解像度で読み取っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、写真フイル
ムとしてネガフイルムを用いるものでは、フイルムがオ
レンジベースとされている。このため、R(赤)、G
(緑)、B(青)の各色で写真フイルムを分解測光する
と、得られた三色測光値にフイルムベース分の濃度が加
味されるため、この分だけ各色間で濃度差が生じる。し
たがって、従来は3色を同等に取り扱うことができない
という問題がある。このため、ベース濃度の製品ばらつ
き分だけ画像分解能が低下してしまい、各コマ位置の検
出精度が低下するという問題がある。これに対しては、
プレスキャンデータからフイルムベース濃度分を差し引
き、この差し引いた画像データに基づき各コマ位置を検
出することが可能であるが、この場合には、各色測光値
からフイルムベース分の濃度を差し引く処理が必要にな
り、その分だけ処理時間が長くなるという問題がある。
【0007】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、R、G、Bの各色画像データを同等に取り扱うこ
とによりコマ位置の検出処理を精度良くしかも効率よく
行えるようにした画像読取方法及び装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像読取方法では、撮像手段により
写真フイルムを低解像度でプレスキャンした後に、高解
像度でファインスキャンして、写真フイルムに記録され
た各画像コマを読み取る画像読取方法において、前記写
真フイルムのフイルムベースを測光してR、G、Bの各
色測光値を求め、このR、G、Bの各色測光値に基づ
き、フイルムベースの各色の濃度差を無くすように読み
取り条件を設定し、この読み取り条件により前記プレス
キャンを行うようにしている。
【0009】また、請求項2記載の画像読取方法では、
写真フイルムのフイルムベースを測光して各色測光値を
求める代わりに、写真フイルムの識別コードを読み取
り、この識別コードに基づきフイルムベースの各色の濃
度差を無くすように読み取り条件を設定している。な
お、前記識別コードに基づきフイルムベースのR、G、
Bの各色測光値を求め、このR、G、Bの各色測光値に
基づき、フイルムベースの各色の濃度差を無くすように
前記読み取り条件を設定することが好ましい。また、前
記読み取り条件は、前記撮像手段の電荷蓄積時間、前記
写真フイルムの照明光の三色光強度、前記撮像手段のア
ンプのゲイン値を各色毎に変更して行うことが好まし
い。
【0010】請求項5記載の画像処理装置では、写真フ
イルムのフイルムベースを測光してR、G、Bの各色測
光値を求めるフイルムベース濃度測定手段と、前記フイ
ルムベース濃度測定手段による各色測光値に基づき、フ
イルムベースの各色の濃度差を無くすように読み取り条
件を設定する読み取り条件設定手段とを備えている。な
お、ベース濃度を測定して読み取り条件を設定する代わ
りに、写真フイルムの識別コードを読み取る識別コード
読取手段と、前記識別コード読取手段により読み取った
識別コードに基づきフイルムベースの各色の濃度差を無
くすように読み取り条件を設定する読み取り条件設定手
段とを設けてもよい。なお、前記読み取り条件設定手段
は、前記撮像手段の電荷蓄積時間、前記写真フイルムの
照明光の三色光強度、前記撮像手段のアンプのゲイン値
を各色毎に変更して、フイルムベースの各色の濃度差を
無くすことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図2は、ラインCCDスキャナ3
の光学系の概略構成を示している。この光学系は、メタ
ルハライドランプやハロゲンランプ、LED等からなる
光源11を備えている。光源11はリフレクタ12にそ
の焦点位置で配置されている。リフレクタ12は赤外光
(IR)を透過する材料により構成されており、その反
射面が放物面状に形成されている。光源11からの光は
リフレクタ12により反射され、写真フイルム10に向
けて照射される。
【0012】光源11の光射出側には、IRカットフィ
ルタ14、光量調整絞り板15、バランスフィルタ1
6、光拡散ボックス17、拡散板17aが光軸Lに沿っ
て順に配置されている。光量調整絞り板15は光軸Lへ
の挿入位置が可変とされており、これにより光量が調整
される。また、バランスフィルタ16は色温度調整のた
めに、ネガフイルム用フィルタ16aとリバーサルフイ
ルム用フィルタ16bとが設けられており、これらのひ
とつが選択的に光軸Lに挿入される。
【0013】写真フイルム10は、フイルムキャリア1
8によって、画像記録面が光軸Lと垂直になるように搬
送される。フイルムキャリア18は、キャリアベース2
0、フイルムマスク21、搬送ローラ対22、フイルム
挿入センサ23、フイルムベース濃度センサ24、キャ
リアコントローラ25等を備えており、写真フイルム1
0を矢印AまたはBで示す長手方向に送る。フイルムキ
ャリア18内でフイルム挿入口近くには、フイルム挿入
センサ23とベース濃度センサ24とが挿入口から順に
配置されている。
【0014】フイルム挿入センサ23はフォトインタラ
プタから構成されており、写真フイルム10の先端を検
出し、このフイルム先端検出信号をキャリアコントロー
ラ25に送る。ベース濃度センサ24は、写真フイルム
10のフイルムベース部分を三色分解測光する。この
R、G、Bの三色分解測光信号は、アンプ26、A/D
変換器27を介してデジタル化される。このフイルムベ
ース測光信号Gr、Gg、Gbは、キャリアコントロー
ラ25を介して画像処理装置4のセットアップ部55に
送られる。セットアップ部55は後に説明するように、
各色のフイルムベース濃度信号に基づき、プレスキャン
の際の読み取り条件を設定する。
【0015】フイルムキャリア18は、135タイプ、
IX240タイプや、その他の110,120,220
タイプ用にそれぞれ設けられており、フイルム種別に適
合するものをスキャナ3にセットすることで、各種フイ
ルムの画像を読み取ることができる。フイルムマスク2
1は写真フイルム10の幅方向に沿って配置されてお
り、その開口21aの長さは、写真フイルム10の幅よ
りも少し大きく形成されており、写真フイルム10の先
端、後端、両側端の各エッジを含むように、結像レンズ
ユニット35を介してイメージセンサ36により撮像さ
れる。
【0016】結像レンズユニット35及びイメージセン
サ36は、写真フイルム10を挟んで光源11と反対側
に、光軸Lに沿って順に配置されている。結像レンズユ
ニット35は、写真フイルム10に記録された画像をイ
メージセンサ36の受光面に結像させる。図2では結像
レンズユニット35は単一のレンズのみを示している
が、この結像レンズユニット35は複数枚のズームレン
ズなどであってもよい。
【0017】イメージセンサ36は、R、G、BのCC
Dセル列を写真フイルム10の送り方向(図2の矢印A
方向)に並べて構成されている。各CCDセル列は、C
CDセルを写真フイルム10の幅方向にライン状に並べ
て構成されている。これにより、CCDセルの配列方向
にフイルム画像の読み取りの主走査がなされる。また、
写真フイルム10が送られることによりフイルム画像読
み取りの副走査がなされる。
【0018】なお、イメージセンサ36には、3本のC
CDセル列が写真フイルム10の送り方向に沿って所定
のピッチで順に配置されているので、同一の画素におけ
るR、G、Bの各成分色の検出タイミングには時間差が
生じる。このため、本実施形態では、各成分色毎に異な
る遅延時間で測光信号の検出タイミングを遅延してお
り、これにより同一の画素のR、G、Bの測光信号がラ
インCCDから同時に出力される。ラインCCDからの
出力信号はアンプ37で増幅された後に、A/D変換器
38でデジタル信号に変換され、これが画像処理装置4
に送られる。
【0019】画像処理装置4では、スキャンデータから
プリント対象の画像コマを特定し、このプリント対象画
像コマの記録用画像データをレーザプリンタ5に送る。
レーザプリンタ5はR、G、Bのレーザ光源と変調部と
を備えている。そして、記録用画像データに応じてレー
ザ光を変調し、この変調したレーザ光を印画紙に照射
し、走査露光によって印画紙に画像を記録する。また、
プロセサ6は、走査露光済みの印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより
印画紙上に画像が形成される。
【0020】次に、画像処理装置4の構成について説明
する。図3に示すように、画像処理装置4は、データ処
理部40、対数変換器41、プレスキャンメモリ42、
ファインスキャンメモリ43、プレスキャン処理部4
4、ファインスキャン処理部45、及び条件設定部46
を有する。この他に、画像処理装置4は、例えばパーソ
ナルコンピュータ等のように、入力部や表示部51を介
して、プリントシステム全体の制御や管理を行う制御部
を備えている。
【0021】スキャナ3から画像処理装置4へ供給され
たRGBの各デジタル信号は、先ず、データ処理部40
において、暗時補正、欠陥画素補正、シェーディング補
正等の所定のデータ処理が施され、この後に、対数変換
器41によって対数変換されて濃度データとされる。こ
の濃度データは画像データとして、プレスキャンの場合
にはプレスキャンメモリ42に記憶され、ファインスキ
ャンの場合にはファインスキャンメモリ43に記憶され
る。
【0022】プレスキャンメモリ42に記憶された画像
データは、条件設定部46及びプレスキャン処理部44
に読み出され処理される。また、ファインスキャンメモ
リ43に記憶された画像データは、ファインスキャン処
理部45に読み出され処理される。プレスキャン処理部
44及びファインスキャン処理部45は、それぞれ画像
データ処理部47,48及び画像データ変換部49,5
0を有する。
【0023】プレスキャン処理部44及びファインスキ
ャン処理部45の各画像データ処理部47,48では、
扱う画像データの解像度が異なること以外には、基本的
に同じ処理が行われる。なお、両処理部における画像処
理は特に限定されず、公知の各種の画像処理が適用可能
である。
【0024】画像処理としては、例えばLUT(ルック
アップテーブル)を用いたグレイバランス調整、階調補
正、および濃度(明るさ)調整、マトリクス(MTX)
による撮影光源種補正や画像の彩度調整(色調整)があ
る。また、ローパスフィルタ、加算器、LUT、MTX
等を用い、または、これらを適宜組み合わせて行う平均
化処理や補間演算等を用いた、電子変倍処理、覆い焼き
処理(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、シャー
プネス(鮮鋭化)処理等が挙げられる。
【0025】プレスキャン処理部44の画像データ変換
部49は、画像データ処理部47からの画像データを、
必要に応じて間引いて、例えば3次元LUT等を用い、
表示部51による表示用の画像データに変換して表示部
51に供給する。同様に、ファインスキャン処理部45
の画像データ変換部50は、画像データ処理部48によ
って処理された画像データを、3次元LUT等を用い、
レーザープリンタ5用の画像データに変換してレーザー
プリンタ5に供給する。
【0026】条件設定部46はセットアップ部55、キ
ー補正部56、及びパラメータ統合部57を有する。こ
の条件設定部46は、プレスキャン処理部44及びファ
インスキャン処理部45における各種の処理条件や、プ
レスキャンの読み取り条件やファインスキャンの読み取
り条件を設定する。
【0027】まず、フイルムキャリア18からのフイル
ムベース測光信号Gr、Gg、Gbに基づき、プレスキ
ャンの読み取り条件を設定する。本実施形態では、フイ
ルムベース測光信号Gr、Gg、Gbと、このフイルム
ベース測光信号Gr、Gg、Gbのときのフイルムベー
ス濃度分をキャンセルする補正量として、イメージセン
サ36の各CCDセル列の電荷蓄積時間補正量が予め求
められており、これがLUT52として記憶されてい
る。したがって、このフイルムベース測光信号Gr、G
g、Gbから、フイルムベース濃度分がキャンセルされ
るため、イメージセンサ36からの画像データに対して
フイルムベース濃度分を差し引く演算処理が不要にな
り、イメージセンサ36からの画像データをそのままプ
レスキャンデータとして用いることができる。
【0028】フイルムベース測光信号Gr、Gg、Gb
から電荷蓄積時間補正量ΔEr、ΔEg、ΔEbは次の
ようにして求める。赤色光について述べるが、他の緑色
光、青色光についても同様である。CCDセルへの光量
をDr、CCD読み取り周期をRC、CCDセルの電荷
蓄積時間をErとしたとき、これらの間には、次の数式
1の関係がなりたつ。なお、光量Drは、CCDセルの
明補正データ及び絞り実効値から算出される。 Er=RC×10Dr フイルムベース測光信号をGrとすると、フイルムベー
ス濃度分をキャンセルした電荷蓄積時間Er’は、次の
数式2の関係になる。 Er’=RC×10(Dr-Gr) したがって、電荷蓄積時間補正量ΔErは、次の数式3
から求められる。 ΔEr=Er’−Er=RC×(10(Dr-Gr) −1
Dr
【0029】条件設定部46は、さらに、プレスキャン
した画像データから、写真フイルム10の濃度ヒストグ
ラムの作成や、平均濃度、ハイライト(最低濃度)、シ
ャドー(最高濃度)等の画像特徴量の算出を行って、フ
ァインスキャンの読み取り条件を決定し、必要に応じて
行われるオペレータからの指示等に応じて、グレイバラ
ンス調整、濃度調整、階調補正等を行うLUTの作成、
MTX演算式の作成、先鋭度補正係数の算出を行い、プ
レスキャン処理部44及びファインスキャン処理部45
における各種の画像処理条件を設定する。更には、プレ
スキャンの画像データに基づき、写真フイルム10に記
録されている各画像コマのエッジ位置を特定する。
【0030】キー補正部56は、キーボード58にあら
かじめ設定されている濃度(明るさ)、色、コントラス
ト、シャープネス、彩度等を調整するキーや、マウス等
の入力部から入力された各種の指示等に応じて、画像処
理条件の調整量を算出し、これをパラメータ統合部57
に供給する。
【0031】パラメータ統合部57は、セットアップ部
55によって設定された画像処理条件を受け取って、こ
れをプレスキャン処理部44及びファインスキャン処理
部45に設定する。また、キー補正部56で算出された
調整量に応じて、各部位に設定した画像処理条件を補正
したり、再設定する。
【0032】図1は、セットアップ部55におけるプレ
スキャンの読み取り条件の設定処理を示すフローチャー
トである。まず、フイルムキャリア18に写真フイルム
10が挿入されると、このフイルム挿入をフイルム挿入
センサ23が検出する。この検出信号はキャリアコント
ローラ25に送られる。キャリアコントローラ25は、
フイルム挿入検出信号に基づきドライバ28を介してフ
イルム搬送モータ29を回転する。また、ベース濃度セ
ンサ24により、フイルムベース部分の濃度を三色分解
測光する。この測光値はアンプ37、A/D変換器38
によりデジタル化され、キャリアコントローラ25を介
してセットアップ部55に送られる。
【0033】セットアップ部55では、フイルムベース
測光信号Gr、Gg、Gbに基づき、LUT52からイ
メージセンサ36の各CCDセル列の電荷蓄積時間補正
量を求める。そして、この電荷蓄積時間補正量で各セル
列が補正された状態でプレスキャンが行われる。したが
って、フイルムベース濃度分がキャンセルされたプレス
キャンデータが得られるため、従来のように、イメージ
センサ36からの画像データに対してフイルムベース濃
度分を差し引く演算処理が不要になる。
【0034】図4は、プレスキャンデータに基づく画像
コマのエッジ位置を特定する処理を示すフローチャート
である。図5は、プレスキャンデータの一例を表示した
ものである。このプレスキャンデータ59は、写真フイ
ルム10よりも1周り大きい撮像範囲で撮像されてお
り、これにより、写真フイルム画像60の周囲に、何も
無い背景画像61が含まれている。
【0035】先ず、プレスキャンデータ59に基づき、
写真フイルム画像60の先端60a及び後端60bが検
出される。プレスキャンデータ59は、写真フイルム1
0よりも1周り大きい撮像範囲とされているので、この
データ内には、写真フイルム画像60とその周りの何も
無い背景画像61とが存在している。そして、背景画像
は写真フイルム画像よりも濃度が低い画素の集合にな
る。このため、写真フイルム画像60とそれ以外の何も
無い背景画像61との濃度変化により、写真フイルム画
像60の先端60a、後端60b、両側端60c,60
dを検出する。すなわち、プレスキャンデータの各端6
0a〜60dに直交する方向で、各端60a〜60dか
らの濃度変化を求める。そして、背景画像61の濃度か
ら一定の閾値以上の濃度を有する画素を見つけ、この画
素が見つかったところをそれぞれのフイルム端60a〜
60dとする。この写真フイルムの端縁の検出は、本実
施形態では、Gプレスキャンデータを用いているが、他
のRやBのプレスキャンデータを用いてもよい。
【0036】次に、R、G、Bの各色のプレスキャンデ
ータに基づき、各画像コマの位置を特定する。まず、R
のプレスキャンデータに基づき、フイルム先端60aを
基準にして、写真フイルム画像60内の幅方向の中央部
の領域(例えば標準コマ画像の面積の1/4の面積を有
する領域)内の一番低い濃度を抽出し、この一番低い濃
度をフイルムベースの濃度Dfbとする。
【0037】次に、フイルム送り方向(副走査方向)の
全領域に渡って、フイルムベース濃度Dfbよりも一定閾
値A1 (例えばA1=0.1(濃度値))以上の濃度を
有する画素を抽出する。この画素の抽出により、各画像
コマが矩形枠として現れる。この矩形枠が、標準の画像
コマのサイズに近い値である場合には、これを画像コマ
Fとして判定し、その画像コマFの位置データを登録す
る。判定基準は、標準画像コマの矩形枠の長辺をLS
a、短辺をLSbとし、検出した矩形枠の長辺をFL
a、短辺をFLbとしたときに、下記の条件式を満たす
ときに画像コマFとして各エッジの位置を登録する。 LSa−LC1≦FLa≦LSa+LC1 LSb−LC2≦FLb≦LSb+LC2 なお、LC1,LC2は、判定に際して許容範囲を与え
る数値であり、mmに換算して、0.5〜3.0mmの範囲
で好ましく用いられる。なお、短辺LSbの判定は省略
し、長辺LSaのみの判定により、各エッジの位置を登
録してもよい。
【0038】本実施形態では、画像コマFの各エッジ位
置を特定するために、写真フイルム画像60の先端60
aを基準にして、各エッジ位置までの副走査方向の画素
数を用いているが、これはその他の距離データ等の位置
を特定することができるものであればよい。例えば、画
素数をフイルム送りのための送りモータの駆動パルス数
に換算したものを用いてもよい。
【0039】次に、各登録画像コマFが所定の隙間を持
って、つながっているか否かを判定する。すなわち、登
録した画像コマFが標準の隙間G1で連続しているか否
かを判定する。隙間G1を超えた不連続部分がある場合
には、閾値をA1から僅かに上げた閾値A2(例えば、
A2=0.3(濃度値))を用いて、再度、不連続部分
について、画素の抽出を行う。この閾値A1よりも僅か
に大きい閾値A2を用いることにより、露光過多で撮影
されたコマのコマ画像を正しく認定することができる。
【0040】例えば、カメラによる撮影時に露光過多で
撮影された場合には、コマとコマとの間にも画像と判定
することができる濃度が存在する。この場合に閾値A1
を用いると、この濃度部分も拾ってしまい、結果として
各コマが連続した大きなコマ画像となる。閾値を上げる
ことで、この隙間部分の濃度画素をキャンセルすること
ができ、連続した大きなコマ画像を正規の複数のコマ画
像として認識することができる。
【0041】なお、本実施形態では、閾値をA1,A2
の二段階に設定して、これら露光過多で撮影されたコマ
に起因するエッジ不明瞭によるコマ画像を識別可能にし
ているが、これは、1回または3回以上の閾値変更によ
り識別してもよい。
【0042】これら閾値を上げて画素を抽出をした後
に、未だ隙間G1を超える不連続部分がある場合には、
閾値A1よりも僅かに小さい閾値A3(例えばA3=
0.05(濃度値)を用いて、コマ画像Fの抽出を行
う。このコマ画像Fの抽出により、夜景等の絵柄で1コ
マの画像の中に複数の画像が散在している場合に、これ
らを1まとまりの矩形枠として検出することができる場
合がある。これにより、コマ画像の検出精度が向上す
る。
【0043】図6は、閾値A1,A2,A3を用いた各
基準値により抽出した各登録画像コマの一例を示すもの
で、(A)は基準値Dfb+A1による登録画像コマF1
を示し、(B)は基準値Dfb+A2による登録画像コマ
F2を示し、(C)は基準値Dfb+A3による登録画像
コマF3を示している。
【0044】このようにして、Rのプレスキャンデータ
に基づき、全ての画像コマFが検出された場合には、画
像コマFの位置を特定する処理を終える。また、閾値を
変更しての再度の画素の抽出でも、図6(C)に示すよ
うに、画像コマFを抽出することができない場合には、
この抽出できない部分に対してGのプレスキャンデータ
に基づき、上記Rの場合と同じようにして、画像コマF
の位置を特定する。そして、全ての画像コマFが検出さ
れた場合には、画像コマFの位置を特定する処理を終え
る。また、Gのプレスキャンデータによっても、全ての
画像コマFを抽出することができない場合には、Bのプ
レスキャンデータによって上記同様にして画像コマFを
抽出する。なお、既に抽出された画像コマFは排除し
て、未だ抽出されていない画像コマFに対して、他の色
による画像の抽出を行っているが、これに代えて、全画
像コマFに対して各色による画像コマFの抽出を行って
もよい。
【0045】上記の各色プレスキャンデータに基づく画
像コマFの抽出を行っても、全画像コマFを抽出するこ
とができない場合には、上記確定した画像コマF1〜F
3に基づき、未登録画像コマの位置を推測し、登録す
る。位置の推測は、確定した各画像コマF1〜F3に基
づき、画像コマF1〜F3の長さ平均FLave 、及び隙
間平均Gave を求め、この長さ平均FLave 及び隙間平
均Gave を用いて、確定したコマF1〜F3のエッジを
基準にして決定する。
【0046】図7は、確定した画像コマF1、F2の間
に、未確定画像コマF5がある場合を示したものであ
る。未確定画像コマF5は、例えば図示のように、2つ
の濃度エリアDA1,DA2を有するように分断されて
おり、しかも濃度エリアDA2中の後端側のエッジが不
明瞭になっている。カメラでは、写真フイルム10の送
り量にバラツキが発生することがあるが、撮影する画面
の大きさには変化が無いことに着目し、この撮影画面サ
イズを判断基準として、不明瞭なエッジを有する画像コ
マの記録位置を特定する。
【0047】先ず、不明瞭なエッジ位置の画像コマF5
に対するエッジ位置候補Ep1,Ep2を抽出する。次
に、不明瞭なエッジ位置候補Ep1,Ep2と、明瞭な
エッジEf1,Ef2を有する画像コマF1,F2との
位置関係を求める。すなわち、既に確定した画像コマF
1,F2のエッジEf1,Ef2を基準にして、この確
定エッジEf1,Ef2から不明瞭なエッジ位置候補E
p1,Ep2までの距離(本実施形態では画素数)を求
める。図7では、先頭側確定コマF1の後端確定エッジ
Ef1から不明瞭な画像コマF5のエッジ位置候補Ep
1,Ep2までの距離La、Lbを求める。また、後端
側確定コマF2の先端確定エッジEf2から不明瞭な画
像コマF5のエッジ位置候補Ep1,Ep2までの距離
Lc、Ldを求める。そして、これらの距離La〜Ld
のうち、最も標準寸法との差が少ないものを選択し、こ
れを画像のエッジ位置と特定する。図7では、Laが最
も標準寸法に近いので、このLaとなるエッジ位置候補
Ep1を確定エッジEf3として特定する。次に、確定
したエッジに対して1コマ分の平均長さFLave を加算
し、この値を有する位置を他方の確定エッジEf4とし
て登録する。
【0048】なお、上記実施形態では、不明瞭なエッジ
位置候補Ep1,Ep2を特定する際に、隣接する確定
エッジEf1,Ef2を有する登録画像コマF1,F2
を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、他の
離れた位置にある登録画像コマF1,F2,F3を用い
てもよい。また、先端側の確定エッジを用いて、不明瞭
な連続コマの先端側エッジを特定し、後端側の確定エッ
ジを用いて同様に不明瞭な連続コマの後端側エッジを特
定してもよい。このように、先端側または後端側でのエ
ッジの特定に際して、同じサイドのエッジを用いること
で、判定精度をより一層上げることができる。
【0049】上記の不明瞭なエッジ位置候補を有する画
像コマの推定は、Rプレスキャンデータに基づき行って
いるが、この他に、G、B等のプレスキャンデータに基
づき行ってもよい。更には、R、G、Bのプレスキャン
データに基づき推定し、これら推定した内で最も標準寸
法に近いものを画像コマFとして採用してもよい。
【0050】コマ番号をプリント写真の裏面に記録する
場合には、Rプレスキャンデータに基づきコマ番号バー
コード位置を特定する。そして、先頭コマについて、こ
のコマ番号バーコードを解析し、コマ番号を求める。こ
の解析したコマ番号に基づき、各コマ画像のコマ番号を
割り振る。なお、先頭コマのコマ番号がカブリや汚れ等
によって読み取りできない場合には、解析可能なコマ番
号及びこのコマ番号が記録されているコマ画像とに基づ
き、その他のコマ画像のコマ番号を割り振る。
【0051】ファインスキャンはプレスキャンデータに
基づき決定された読み取り条件で行われ、このファイン
スキャンデータはファインスキャンメモリに記憶され
る。そして、プレスキャンデータで特定した各コマの位
置データに基づきファインスキャンデータから、各コマ
の画像データを抽出する。そして、この抽出した画像デ
ータに基づき、各種の画像処理を行い、この画像処理後
の記録データをプリンタに出力する。
【0052】なお、上記実施形態では、ベース濃度セン
サからのフイルムベース測光信号を用いて、フイルムベ
ース濃度分をキャンセルする電荷蓄積時間補正量を求め
たが、フイルムベース濃度分をキャンセルすることがで
きればよく、その他の読み取り条件を変更してもよい。
例えば、光源部の照明光の三色光強度を変更することで
光質を調整し、フイルムベース濃度分をキャンセルして
もよい。この場合には、光源部に光質調整部を設ける。
光質調整部は、Y、M、Cの色フイルタから構成されて
おり、これら各色フイルタの焼付光路への挿入量を変え
ることにより、光源部の三色光強度を調整する。そし
て、フイルムベース測光信号Gr、Gg、Gbと、この
フイルムベース測光信号Gr、Gg、Gbのときのフイ
ルムベース濃度分をキャンセルする補正量として、光源
部への色フイルタの挿入位置補正量との関係を予め求め
ておき、これを例えばLUT形式で記憶しておく。この
LUTを用いて、フイルムベース測光信号から色フイル
タの挿入位置補正量を求め、この挿入位置補正量に基づ
き各フイルタの挿入位置を変更する。
【0053】また、フイルムベース濃度分をキャンセル
するために、アンプ37のゲインを調整してもよい。こ
の場合には、フイルムベース測光信号Gr、Gg、Gb
と、このフイルムベース測光信号Gr、Gg、Gbのと
きのフイルムベース濃度分をキャンセルする補正量とし
て、アンプ37のゲイン調整量との関係を予め求めてお
き、これを例えばLUT形式で記憶しておく。このLU
Tを用いて、フイルムベース測光信号からゲイン調整量
を求め、このゲイン調整量によりアンプ37のゲインを
調整し、フイルムベース濃度分をキャンセルする。
【0054】なお、上記各実施形態ではLUTを用い
て、フイルムベース測光信号Gr、Gg、Gbに対応す
る補正量等を求めたが、これはその都度、演算により求
めてもよい。
【0055】上記実施形態では、フイルムキャリア18
にベース濃度センサ24を設けて、フイルムベースの濃
度に対応した測光値を得たが、これに代えて、イメージ
センサ36によりフイルムベース濃度を求めてもよい。
この場合には、段落番号0033に記載のように、写真
フイルムの先端部をまずスキャニングし、このスキャニ
ングで得られた各色のフイルムベース濃度に応じて、そ
れ以降のプレスキャンの読み取り条件を変更する。ま
た、プレスキャン中に読み取り条件を変更する代わり
に、写真フイルムの先端部のみをイメージセンサ36で
スキャニングした後に、写真フイルムを戻して再度、新
しい読み取り条件で写真フイルムの先端からプレスキャ
ンしてもよい。
【0056】また、上記実施形態では、センサ24,2
6を用いてフイルムベース濃度を求めたが、この他に写
真フイルムに記録されているDXコードを読み取ること
で、このDXコードからフイルムベース濃度を求めても
よい。DXコードは、専用のバーコードセンサを用いて
読み取る他に、イメージセンサの画像データからDX用
バーコード記録エリアを特定して、DXコードを読み取
ってもよい。この場合には、最初のDX用バーコードを
検出した後に、それ以降のプレスキャンの読み取り条件
を変更する。また、途中での読み取り条件の変更に代え
て、写真フイルムを戻して、再度フイルムの先端から新
たな読み取り条件でプレスキャンしてもよい。なお、D
Xコードとフイルムベース濃度との対応関係を示す表
は、製品の出荷に応じて逐次更新される必要があるの
で、ネットワーク経由で定期的にダウンロードすること
が好ましい。
【0057】上記実施形態では、R、G、Bのプレスキ
ャンデータに基づき画像コマを抽出したが、この他に、
R、G、Bのプレスキャンデータに基づき三色平均濃度
値を算出し、この三色平均濃度値で表したプレスキャン
データに基づき、画像コマの抽出を行ってもよい。この
場合には、R、G、Bの各色で検出した場合と同じ結果
が得られるので効率的な検出が可能になる。
【0058】上記実施形態では、フイルムベースの濃度
に一定の閾値を加えた各基準値に基づき、この各基準値
を超えた画素を抽出し、この画素の集合からなるほぼ矩
形状の画素群が標準画像コマサイズに近いか否かで、エ
ッジが明瞭な画像コマか否かを判定し、画像コマを抽出
したが、画像コマの抽出、エッジの特定は、これに限定
されない。例えば、写真フイルムの送り方向における濃
度変化からエッジ位置を特定してもよい。この場合に
も、フイルムベース濃度分がキャンセルされた各色の画
像データに基づきコマ位置等を特定することができるの
で、判定精度が向上する。
【0059】上記実施形態では、図8に示すようなデジ
タルプリントシステム2に本発明を実施したが、この他
に写真フイルムの透過光を焼付レンズで感光材料に結像
し焼付露光するアナログ方式のプリントシステムに本発
明を実施してもよい。この場合にも、読取対象の写真フ
イルムのフイルムベースの三色分解測光値を求め、これ
に基づきプレスキャン時の読み取り条件を変更すること
で、フイルムベース濃度分をキャンセルしたプレスキャ
ンデータを簡単に得ることができる。
【0060】上記実施形態ではDXコードをバーコード
センサで読み取ったが、これに代えて、フイルム種別情
報を他の方法、例えば操作キーにより入力してもよい。
また、IX240タイプの写真フイルムでは磁気情報を
読み取ることで、フイルム種別を判断してもよい。上記
実施形態では、画像処理装置4において画像コマの記録
位置を特定したが、フイルムカッタにおいて画像コマの
記録位置を特定する場合に、本発明を実施してもよい。
【0061】上記実施形態では、プレスキャン時にの
み、フイルムベース濃度をキャンセルするように読み取
り条件を変更したが、この他に、ファインスキャン時に
も、プレスキャンと同じように、フイルムベース濃度を
キャンセルしてもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、写真フイルムのフイル
ムベースを測光してR、G、Bの各色測光値を求め、こ
のR、G、Bの各色測光値に基づき、フイルムベースの
R、G、Bの各色間の濃度差を無くすように読み取り条
件を設定し、この読み取り条件により前記プレスキャン
を行うから、プレスキャンデータからフイルムベース濃
度分を差し引く処理を行う必要がなく、フイルムベース
濃度分をキャンセルしたプレスキャンデータを簡単に得
ることができる。したがって、このプレスキャンデータ
を用いることにより、画像コマの記録位置等の特定を精
度よく行うことができる他に、処理時間を短縮すること
ができる。しかも、フイルムベースの着色成分に起因す
る各色の濃度分がキャンセルされたプレスキャンデータ
が得られるため、ネガ像とポジ像との画像データを同じ
に扱うことができ、カラーネガフイルムとリバーサルフ
イルムとで画像コマの記録位置判定処理を切り替える必
要がなく、この処理が簡単に行えるようになる。
【0063】また、写真フイルムの識別コードを読み取
り、この識別コードに基づきフイルムベースの各色の濃
度差を無くすように読み取り条件を設定し、この読み取
り条件により前記プレスキャンを行うことにより、同様
にしてフイルムベース濃度分をキャンセルしたプレスキ
ャンデータを簡単に得ることができる。
【0064】撮像手段の電荷蓄積時間、または写真フイ
ルムの照明光の三色光強度、または撮像手段のアンプの
ゲイン値を各色毎に変更することにより、読み取り条件
の変更が簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した画像処理装置におけるセット
アップ部でのプレスキャンの読み取り条件の設定処理を
示すフローチャートである。
【図2】スキャナの概略構成を示す斜視図である。
【図3】画像処理装置を示す機能ブロック図である。
【図4】画像処理装置における画像コマの記録位置を特
定する手順を示すフローチャートである。
【図5】プレスキャンデータの一例を示す説明図であ
る。
【図6】基準値を変えて抽出された登録画像コマを示す
説明図である。
【図7】既に確定した登録画像コマを用いた不明瞭なエ
ッジの特定方法を示す説明図である。
【図8】デジタルプリントシステムの概略構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
2 プリントシステム 3 ラインCCDスキャナ 4 画像処理装置 5 レーザプリンタ 6 プロセサ 10 写真フイルム 18 フイルムキャリア 21 フイルムマスク 25 結像レンズユニット 59 プレスキャンデータ 60 写真フイルム画像 61 背景画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H106 AA62 AB04 BA01 BA22 BA26 BA47 BA62 BA95 2H110 AC03 AC14 AC16 BA16 CB33 CB42 CB71 CB76 CC07 CD01 CE02 5B047 AA05 AB04 BA01 BB03 CA08 CA12 CA19 CB04 CB05 DA01 5C072 AA01 BA04 BA05 CA07 CA14 EA05 FB19 QA11 UA05 UA18 VA03 WA04 5C079 HB01 JA04 JA12 JA23 JA25 LA01 LA12 NA13 NA27 NA29 PA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段により写真フイルムを低解像度
    でプレスキャンした後に、高解像度でファインスキャン
    して、写真フイルムに記録された各画像コマを読み取る
    画像読取方法において、 前記写真フイルムのフイルムベースを測光してR、G、
    Bの各色測光値を求め、 このR、G、Bの各色測光値に基づき、フイルムベース
    のR、G、Bの各色の濃度差を無くすように読み取り条
    件を設定し、この読み取り条件により前記プレスキャン
    を行うことを特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】 撮像手段により写真フイルムを低解像度
    でプレスキャンした後に、高解像度でファインスキャン
    して、写真フイルムに記録された各画像コマを読み取る
    画像読取方法において、 前記写真フイルムの識別コードを読み取り、この識別コ
    ードに基づきフイルムベースのR、G、Bの各色の濃度
    差を無くすように読み取り条件を設定し、この読み取り
    条件により前記プレスキャンを行うことを特徴とする画
    像読取方法。
  3. 【請求項3】 前記識別コードに基づきフイルムベース
    のR、G、Bの各色測光値を求め、このR、G、Bの各
    色測光値に基づき、フイルムベースの各色の濃度差を無
    くすように前記読み取り条件を設定することを特徴とす
    る請求項2記載の画像読取方法。
  4. 【請求項4】 前記読み取り条件は、前記撮像手段の電
    荷蓄積時間、前記写真フイルムの照明光の三色光強度、
    前記撮像手段のアンプのゲイン値を各色毎に変更して行
    うことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載
    の画像読取方法。
  5. 【請求項5】 撮像手段により写真フイルムを低解像度
    でプレスキャンした後に、高解像度でファインスキャン
    して、写真フイルムに記録された各画像コマを読み取る
    画像読取装置において、 前記写真フイルムのフイルムベースを測光してR、G、
    Bの各色測光値を求めるフイルムベース濃度測定手段
    と、 前記フイルムベース濃度測定手段による各色測光値に基
    づき、フイルムベースの各色の濃度差を無くすように読
    み取り条件を設定する読み取り条件設定手段とを備えた
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 撮像手段により写真フイルムを低解像度
    でプレスキャンした後に、高解像度でファインスキャン
    して、写真フイルムに記録された各画像コマを読み取る
    画像読取装置において、 前記写真フイルムの識別コードを読み取る識別コード読
    取手段と、 前記識別コード読取手段により読み取った識別コードに
    基づきフイルムベースの各色の濃度差を無くすように読
    み取り条件を設定する読み取り条件設定手段とを備えた
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記読み取り条件設定手段は、前記撮像
    手段の電荷蓄積時間、または前記写真フイルムの照明光
    の三色光強度、または前記撮像手段のアンプのゲイン値
    を各色毎に変更して、フイルムベースの各色の濃度差を
    無くすことを特徴とする請求項5または6記載の画像読
    取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103995445A (zh) * 2013-02-14 2014-08-20 佳能株式会社 图像形成装置和图像形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103995445A (zh) * 2013-02-14 2014-08-20 佳能株式会社 图像形成装置和图像形成方法
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