JP2001183758A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001183758A
JP2001183758A JP36628499A JP36628499A JP2001183758A JP 2001183758 A JP2001183758 A JP 2001183758A JP 36628499 A JP36628499 A JP 36628499A JP 36628499 A JP36628499 A JP 36628499A JP 2001183758 A JP2001183758 A JP 2001183758A
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film
frame
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JP36628499A
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Yuji Hara
裕二 原
Toshio Ito
俊夫 伊藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像コマの記録位置を精度よく行う。 【解決手段】 写真フイルムをR、G、Bの三色に分解
して測光する。R測光値に基づき画像コマの記録位置を
特定する。このR測光値で全コマの記録位置を特定する
ことができない場合に、G測光値で残りのコマの記録位
置を特定する。G測光値で全コマの記録位置を特定する
ことができない場合に、B測光値で残りのコマの記録位
置を特定する。分光特性の異なる三色のデータを用いる
ことにより、コマ位置の検出精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、特に写真フイルムに記録された画像コマの記録位置
を精度よく特定するための画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに記録された画像コマを特
定する方法として、例えば特許第262578号のよう
に、写真フイルムの透過濃度を用いる方法がある。例え
ばネガフイルムでは、ベース部分は透過濃度が低く、画
像コマの範囲内では透過濃度が高い。この透過濃度の差
に基づき、画像コマとベース部分との境、すなわち画像
コマのエッジを検出し、これに基づき画像コマの記録位
置を特定している。このように、画像コマのエッジに基
づき記録位置を特定する場合には、カメラによる機差に
よって、画像コマの長さやピッチなどが変動した場合で
も、これに対応することができる。したがって、定量送
りによる画像コマの位置決めに比べて、精度よく画像コ
マをプリント位置等へ位置決めすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものでは、単一色にしか分光感度を持たないセンサの出
力信号に基づき、画像コマの位置を特定している。この
ため、センサが感度を持つ色の濃度が低い画像コマの場
合に、検出精度が低下するという問題がある。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、簡単な構成で画像コマの位置特定の精度を上げる
ことができるようにした画像処理装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、写真フイルムに記録され
た画像コマの記録位置を特定し、この特定した記録位置
における画像に基づき画像処理を行う画像処理装置にお
いて、前記写真フイルムを少なくとも複数色に分解して
測光し、その分解測光値を用いて画像コマの記録位置を
特定している。なお、前記分解測光値は、R、G、Bの
各色測光値であることが好ましい。また、前記Rの測光
値に基づき画像コマの記録位置を特定し、この特定によ
り全画像コマの記録位置を特定することができないとき
に、他のG測光値又はB測光値に基づき残りの画像コマ
の記録位置を特定することが好ましい。また、前記R、
G、Bの各色測光値を用いて投影した色空間データによ
り、画像コマの記録位置を特定することが好ましい。更
には、前記R、G、Bの各色測光値を用いて三色平均濃
度データを算出し、この算出した三色平均濃度データに
より画像コマの記録位置を特定することが好ましい。ま
た、前記R、G、Bの各色測光値からフイルムベース濃
度分を差し引いて、この差し引いた画像データを用いて
画像コマの記録位置を特定することが好ましい。
【0006】写真フイルムがカラーネガフイルムの場合
に、写真フイルムの端縁をGの測光値で、写真フイルム
の画像コマの記録位置をRの測光値で特定し、カラーリ
バーサルフイルムの場合に、写真フイルムの端縁をGの
測光値で、写真フイルムの画像コマの記録位置をRの測
光値で特定し、白黒フイルムの場合に、写真フイルムの
端縁をRの測光値で、写真フイルムの画像コマの記録位
置をRの測光値で特定することが好ましい。この場合に
は、各読取対象に最適な色の測光値を用いることで、読
取精度を上げることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したデジタ
ルプリントシステムの概略構成図である。このプリント
システム10は、ラインCCDスキャナ11、画像処理
装置12、レーザプリンタ13、及びプロセサ14を含
んで構成されている。そして、ラインCCDスキャナ1
1及び画像処理装置12は入力機16として一体化され
ており、レーザプリンタ13及びプロセサ14は出力機
17として一体化されている。
【0008】図3は、ラインCCDスキャナ11の光学
系の概略構成を示している。この光学系は、メタルハラ
イドランプやハロゲンランプ、LED等からなる光源2
1を備えている。光源21はリフレクタ22にその焦点
位置で配置されている。リフレクタ22は赤外光(I
R)を透過する材料により構成されており、その反射面
が放物面状に形成されている。光源21からの光はリフ
レクタ22により反射され、写真フイルム20に向けて
照射される。
【0009】光源21の光射出側には、IRカットフィ
ルタ24、光量調整絞り板25、バランスフィルタ2
6、光拡散ボックス27、拡散板27aが光軸Lに沿っ
て順に配置されている。光量調整絞り板25は光軸Lへ
の挿入位置が可変とされており、これにより光量が調整
される。また、バランスフィルタ26は色温度調整のた
めに、ネガフイルム用フィルタ26aとリバーサルフイ
ルム用フィルタ26bとが設けられており、これらのひ
とつが選択的に光軸Lに挿入される。
【0010】写真フイルム20は、フイルムキャリア2
8によって、画像記録面が光軸Lと垂直になるように搬
送される。フイルムキャリア28は、キャリアベース3
0、フイルムマスク31、搬送ローラ対32等を備えて
おり、写真フイルム20を矢印Aで示す長手方向に送
る。フイルムキャリア28は、135タイプ、IX24
0タイプや、その他の110,120,220タイプ用
にそれぞれ設けられており、フイルム種別に適合するも
のをスキャナ11にセットすることで、各種フイルムの
画像を読み取ることができる。フイルムマスク31は写
真フイルム20の幅方向に沿って配置されており、その
開口31aの長さは、写真フイルム20の幅よりも少し
大きく形成されており、写真フイルム20の先端、後
端、両側端の各エッジを含むように、結像レンズユニッ
ト35を介してイメージセンサ36により撮像される。
【0011】結像レンズユニット35及びイメージセン
サ36は、写真フイルム20を挟んで光源21と反対側
に、光軸Lに沿って順に配置されている。結像レンズユ
ニット35は、写真フイルム20に記録された画像をイ
メージセンサ36の受光面に結像させる。図3では結像
レンズユニット35は単一のレンズのみを示している
が、この結像レンズユニット35は複数枚のズームレン
ズなどであってもよい。
【0012】イメージセンサ36は、R、G、BのCC
Dセル列を写真フイルム20の送り方向(図3の矢印A
方向)に並べて構成されている。各CCDセル列は、C
CDセルを写真フイルム20の幅方向にライン状に並べ
て構成されている。これにより、CCDセルの配列方向
にフイルム画像の読み取りの主走査がなされる。また、
写真フイルム20が送られることによりフイルム画像読
み取りの副走査がなされる。なお、イメージセンサ36
には、3本のCCDセル列が写真フイルム20の送り方
向に沿って所定のピッチで順に配置されているので、同
一の画素におけるR、G、Bの各成分色の検出タイミン
グには時間差が生じる。このため、本実施形態では、各
成分色毎に異なる遅延時間で測光信号の検出タイミング
を遅延しており、これにより同一の画素のR、G、Bの
測光信号がラインCCDから同時に出力される。ライン
CCDからの出力信号は増幅回路37で増幅された後
に、A/D変換器38でデジタル信号に変換され、これ
が画像処理装置12に送られる。
【0013】画像処理装置12では、スキャンデータか
らプリント対象の画像コマを特定し、このプリント対象
画像コマの記録用画像データをレーザプリンタ13に送
る。レーザプリンタ13はR、G、Bのレーザ光源と変
調部とを備えている。そして、記録用画像データに応じ
てレーザ光を変調し、この変調したレーザ光を印画紙に
照射し、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセサ14は、走査露光済みの印画紙に対し、発
色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これに
より印画紙上に画像が形成される。
【0014】次に、画像処理装置12の構成について説
明する。図4に示すように、画像処理装置12は、デー
タ処理部40、対数変換器41、プレスキャンメモリ4
2、ファインスキャンメモリ43、プレスキャン処理部
44、ファインスキャン処理部45、及び条件設定部4
6を有する。この他に、画像処理装置12は、例えばパ
ーソナルコンピュータ等のように、入力部や表示部51
を介して、処理装置14を含むプリントシステム全体の
制御や管理を行う制御部を備えている。
【0015】スキャナ11から画像処理装置12へ供給
されたRGBの各デジタル信号は、先ず、データ処理部
40において、暗時補正、欠陥画素補正、シェーディン
グ補正等の所定のデータ処理が施され、この後に、対数
変換器41によって対数変換されて濃度データとされ
る。この濃度データは画像データとして、プレスキャン
の場合にはプレスキャンメモリ42に記憶され、ファイ
ンスキャンの場合にはファインスキャンメモリ43に記
憶される。
【0016】プレスキャンメモリ42に記憶された画像
データは、条件設定部46及びプレスキャン処理部44
に読み出され処理される。また、ファインスキャンメモ
リ43に記憶された画像データは、ファインスキャン処
理部45に読み出され処理される。プレスキャン処理部
44及びファインスキャン処理部45は、それぞれ画像
データ処理部47,48及び画像データ変換部49,5
0を有する。
【0017】プレスキャン処理部44及びファインスキ
ャン処理部45の各画像データ処理部47,48では、
扱う画像データの解像度が異なること以外には、基本的
に同じ処理が行われる。なお、両処理部における画像処
理は特に限定されず、公知の各種の画像処理が適用可能
である。
【0018】画像処理としては、例えばLUT(ルック
アップテーブル)を用いたグレイバランス調整、階調補
正、および濃度(明るさ)調整、マトリクス(MTX)
による撮影光源種補正や画像の彩度調整(色調整)があ
る。また、ローパスフィルタ、加算器、LUT、MTX
等を用い、または、これらを適宜組み合わせて行う平均
化処理や補間演算等を用いた、電子変倍処理、覆い焼き
処理(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、シャー
プネス(鮮鋭化)処理等が挙げられる。
【0019】プレスキャン処理部44の画像データ変換
部49は、画像データ処理部47からの画像データを、
必要に応じて間引いて、例えば3次元LUT等を用い、
表示部51による表示用の画像データに変換して表示部
51に供給する。同様に、ファインスキャン処理部45
の画像データ変換部50は、画像データ処理部48によ
って処理された画像データを、3次元LUT等を用い、
レーザープリンタ13用の画像データに変換してレーザ
ープリンタ13に供給する。
【0020】条件設定部46はセットアップ部55、キ
ー補正部56、及びパラメータ統合部57を有する。こ
の条件設定部46は、プレスキャン処理部44及びファ
インスキャン処理部45における各種の処理条件や、プ
レスキャン及びファインスキャンの読み取り条件やスキ
ャンの読み取り条件を設定する。例えば、写真フイルム
20のバーコードに記録されたフイルム種情報から、予
め保持しているフイルム種に対応するフイルムベースの
濃度情報に基づきプレスキャンの読み取り条件を決定す
る。また、プレスキャンした画像データから、写真フイ
ルム20の濃度ヒストグラムの作成や、平均濃度、ハイ
ライト(最低濃度)、シャドー(最高濃度)等の画像特
徴量の算出を行って、ファインスキャンの読み取り条件
を決定し、必要に応じて行われるオペレータからの指示
等に応じて、グレイバランス調整、濃度調整、階調補正
等を行うLUTの作成、MTX演算式の作成、先鋭度補
正係数の算出を行い、プレスキャン処理部44及びファ
インスキャン処理部45における各種の画像処理条件を
設定する。更には、プレスキャンの画像データに基づ
き、写真フイルム20に記録されている各画像コマのエ
ッジ位置を特定する。
【0021】キー補正部56は、キーボード58にあら
かじめ設定されている濃度(明るさ)、色、コントラス
ト、シャープネス、彩度等を調整するキーや、マウス等
の入力部から入力された各種の指示等に応じて、画像処
理条件の調整量を算出し、これをパラメータ統合部57
に供給する。
【0022】パラメータ統合部57は、セットアップ部
55によって設定された画像処理条件を受け取って、こ
れをプレスキャン処理部44及びファインスキャン処理
部45に設定する。また、キー補正部56で算出された
調整量に応じて、各部位に設定した画像処理条件を補正
したり、再設定する。
【0023】図1は、セットアップ部55における画像
コマのエッジ位置を特定する処理を示すフローチャート
である。このエッジ位置の特定処理は、プレスキャンデ
ータに基づき行われる。図5は、プレスキャンデータの
一例を表示したものである。このプレスキャンデータ5
9は、写真フイルム20よりも1周り大きい撮像範囲で
撮像されており、これにより、写真フイルム画像60の
周囲に、何も無い背景画像61が含まれている。
【0024】先ず、プレスキャンデータ59に基づき、
写真フイルム画像60の先端60a及び後端60bが検
出される。プレスキャンデータ59は、写真フイルム2
0よりも1周り大きい撮像範囲とされているので、この
データ内には、写真フイルム画像60とその周りの何も
無い背景画像61とが存在している。そして、背景画像
は写真フイルム画像よりも濃度が低い画素の集合にな
る。このため、写真フイルム画像60とそれ以外の何も
無い背景画像61との濃度変化により、写真フイルム画
像60の先端60a、後端60b、両側端60c,60
dを検出する。すなわち、プレスキャンデータの各端6
0a〜60dに直交する方向で、各端60a〜60dか
らの濃度変化を求める。そして、背景画像61の濃度か
ら一定の閾値以上の濃度を有する画素を見つけ、この画
素が見つかったところをそれぞれのフイルム端60a〜
60dとする。
【0025】本発明では、写真フイルムの端縁を確実に
検出することができるように、Gプレスキャンデータを
用いている。これは、ネガフイルムはオレンジベースで
構成されるため、R光の場合にはフイルム端縁は見づら
くなり、またB光の場合は光量として弱くなるからであ
る。
【0026】次に、R、G、Bの各色のプレスキャンデ
ータに基づき、各画像コマの位置を特定する。まず、R
のプレスキャンデータに基づき、フイルム先端60aを
基準にして、写真フイルム画像60内の幅方向の中央部
の領域(例えば標準コマ画像の面積の1/4の面積を有
する領域)内の一番低い濃度を抽出し、この一番低い濃
度をフイルムベースの濃度Dfbとする。
【0027】次に、フイルム送り方向(副走査方向)の
全領域に渡って、フイルムベース濃度Dfbよりも一定閾
値A1 (例えばA1=0.1(濃度値))以上の濃度を
有する画素を抽出する。この画素の抽出により、各画像
コマが矩形枠として現れる。この矩形枠が、標準の画像
コマのサイズに近い値である場合には、これを画像コマ
Fとして判定し、その画像コマFの位置データを登録す
る。判定基準は、標準画像コマの矩形枠の長辺をLS
a、短辺をLSbとし、検出した矩形枠の長辺をFL
a、短辺をFLbとしたときに、下記の条件式を満たす
ときに画像コマFとして各エッジの位置を登録する。 LSa−LC1≦FLa≦LSa+LC1 LSb−LC2≦FLb≦LSb+LC2 なお、LC1,LC2は、判定に際して許容範囲を与え
る数値であり、mmに換算して、0.5〜3.0mmの範囲
で好ましく用いられる。なお、短辺LSbの判定は省略
し、長辺LSaのみの判定により、各エッジの位置を登
録してもよい。
【0028】本実施形態では、画像コマFの各エッジ位
置を特定するために、写真フイルム画像60の先端60
aを基準にして、各エッジ位置までの副走査方向の画素
数を用いているが、これはその他の距離データ等の位置
を特定することができるものであればよい。例えば、画
素数をフイルム送りのための送りモータの駆動パルス数
に換算したものを用いてもよい。
【0029】次に、各登録画像コマFが所定の隙間を持
って、つながっているか否かを判定する。すなわち、登
録した画像コマFが標準の隙間G1で連続しているか否
かを判定する。不連続部分がある場合には、閾値をA1
から僅かに上げた閾値A2(例えば、A2=0.3(濃
度値))を用いて、再度、不連続部分について、画素の
抽出を行う。この閾値A1よりも僅かに大きい閾値A2
を用いることにより、露光過多で撮影されたコマのコマ
画像を正しく認定することができる。
【0030】例えば、カメラによる撮影時に露光過多で
撮影された場合には、コマとコマとの間にも画像と判定
することができる濃度が存在する。この場合に閾値A1
を用いると、この濃度部分も拾ってしまい、結果として
各コマが連続した大きなコマ画像となる。閾値を上げる
ことで、この隙間部分の濃度画素をキャンセルすること
ができ、連続した大きなコマ画像を正規の複数のコマ画
像として認識することができる。
【0031】なお、本実施形態では、閾値をA1,A2
の二段階に設定して、これら露光過多で撮影されたコマ
に起因するエッジ不明瞭によるコマ画像を識別可能にし
ているが、これは、1回又は3回以上の閾値変更により
識別してもよい。
【0032】これら閾値を上げて画素を抽出をした後
に、未だ不連続部分がある場合には、閾値A1よりも僅
かに小さい閾値A3(例えばA3=0.05(濃度値)
を用いて、コマ画像Fの抽出を行う。このコマ画像Fの
抽出により、夜景等の絵柄で1コマの画像の中に複数の
画像が散在している場合に、これらを1まとまりの矩形
枠として検出することができる場合がある。これによ
り、コマ画像の検出精度が向上する。
【0033】図6は、閾値A1,A2,A3を用いた各
基準値により抽出した各登録画像コマを示すもので、
(A)は基準値Dfb+A1による登録画像コマF1を示
し、(B)は基準値Dfb+A2による登録画像コマF2
を示し、(C)は基準値Dfb+A3による登録画像コマ
F3を示している。
【0034】このようにして、Rのプレスキャンデータ
に基づき、全ての画像コマFが検出された場合には、画
像コマFの位置を特定する処理を終える。また、閾値を
変更しての再度の画素の抽出でも、図6(C)に示すよ
うに、画像コマFを抽出することができない場合には、
この抽出できない部分に対してGのプレスキャンデータ
に基づき、上記Rの場合と同じようにして、画像コマF
の位置を特定する。そして、全ての画像コマFが検出さ
れた場合には、画像コマFの位置を特定する処理を終え
る。また、Gのプレスキャンデータによっても、全ての
画像コマFを抽出することができない場合には、Bのプ
レスキャンデータによって上記同様にして画像コマFを
抽出する。なお、既に抽出された画像コマFは排除し
て、未だ抽出されていない画像コマFに対して、他の色
による画像の抽出を行っているが、これに代えて、全画
像コマFに対して各色による画像コマFの抽出を行って
もよい。
【0035】上記の各色プレスキャンデータに基づく画
像コマFの抽出を行っても、全画像コマFを抽出するこ
とができない場合には、上記確定した画像コマF1〜F
3に基づき、未登録画像コマの位置を推測し、登録す
る。位置の推測は、確定した各画像コマF1〜F3に基
づき、画像コマF1〜F3の長さ平均FLave 、及び隙
間平均Gave を求め、この長さ平均FLave 及び隙間平
均Gave を用いて、確定したコマF1〜F3のエッジを
基準にして決定する。
【0036】図7は、確定した画像コマF1、F2の間
に、未確定画像コマF5がある場合を示したものであ
る。未確定画像コマF5は、例えば図示のように、2つ
の濃度エリアDA1,DA2を有するように分断されて
おり、しかも濃度エリアDA2中の後端側のエッジが不
明瞭になっている。カメラでは、写真フイルム20の送
り量にバラツキが発生することがあるが、撮影する画面
の大きさには変化が無いことに着目し、この撮影画面サ
イズを判断基準として、不明瞭なエッジを有する画像コ
マの記録位置を特定する。
【0037】先ず、不明瞭なエッジ位置の画像コマF5
に対するエッジ位置候補Ep1,Ep2を抽出する。次
に、不明瞭なエッジ位置候補Ep1,Ep2と、明瞭な
エッジEf1,Ef2を有する画像コマF1,F2との
位置関係を求める。すなわち、既に確定した画像コマF
1,F2のエッジEf1,Ef2を基準にして、この確
定エッジEf1,Ef2から不明瞭なエッジ位置候補E
p1,Ep2までの距離(本実施形態では画素数)を求
める。図7では、先頭側確定コマF1の後端確定エッジ
Ef1から不明瞭な画像コマF5のエッジ位置候補Ep
1,Ep2までの距離La、Lbを求める。また、後端
側確定コマF2の先端確定エッジEf2から不明瞭な画
像コマF5のエッジ位置候補Ep1,Ep2までの距離
Lc、Ldを求める。そして、これらの距離La〜Ld
のうち、最も標準寸法との差が少ないものを選択し、こ
れを画像のエッジ位置と特定する。図7では、Laが最
も標準寸法に近いので、このLaとなるエッジ位置候補
Ep1を確定エッジEf3として特定する。次に、確定
したエッジに対して1コマ分の平均長さFLave を加算
し、この値を有する位置を他方の確定エッジEf4とし
て登録する。
【0038】なお、上記実施形態では、不明瞭なエッジ
位置候補Ep1,Ep2を特定する際に、隣接する確定
エッジEf1,Ef2を有する登録画像コマF1,F2
を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、他の
離れた位置にある登録画像コマF1,F2,F3を用い
てもよい。また、先端側の確定エッジを用いて、不明瞭
な連続コマの先端側エッジを特定し、後端側の確定エッ
ジを用いて同様に不明瞭な連続コマの後端側エッジを特
定してもよい。このように、先端側又は後端側でのエッ
ジの特定に際して、同じサイドのエッジを用いること
で、判定精度をより一層上げることができる。
【0039】上記の不明瞭なエッジ位置候補を有する画
像コマの推定は、Rプレスキャンデータに基づき行って
いるが、この他に、G、B等のプレスキャンデータに基
づき行ってもよい。更には、R、G、Bのプレスキャン
データに基づき推定し、これら推定した内で最も標準寸
法に近いものを画像コマFとして採用してもよい。な
お、Bによるエッジ位置の検出精度も高いことが実験で
判っているが、現状では緑色のLEDは光量が低い。こ
のため、光源としてLEDを用いる場合には実用的では
ない。しかし、将来的に緑色のLEDの光量があがれ
ば、このLEDを用いてBによるエッジ位置検出を行っ
てもよい。
【0040】コマ番号をプリント写真の裏面に記録する
場合には、Rプレスキャンデータに基づきコマ番号バー
コード位置を特定する。そして、先頭コマについて、こ
のコマ番号バーコードを解析し、コマ番号を求める。こ
の解析したコマ番号に基づき、各コマ画像のコマ番号を
割り振る。なお、先頭コマのコマ番号がカブリや汚れ等
によって読み取りできない場合には、解析可能なコマ番
号及びこのコマ番号が記録されているコマ画像とに基づ
き、その他のコマ画像のコマ番号を割り振る。
【0041】ファインスキャンでは、プレスキャンデー
タで特定した各コマの位置データに基づきファインスキ
ャンデータから、各コマの画像データを抽出する。そし
て、この抽出した画像データに基づき、各種の画像処理
を行い、この画像処理後の記録データをプリンタに出力
する。
【0042】上記実施形態では、R、G、Bのプレスキ
ャンデータに基づき画像コマを抽出したが、この他に、
R、G、Bのプレスキャンデータに基づき三色平均濃度
値を算出し、この三色平均濃度値で表したプレスキャン
データに基づき、画像コマの抽出を行ってもよい。この
場合には、R、G、Bの各色で検出した場合と同じ結果
が得られるので効率的な検出が可能になる。
【0043】また、三色平均濃度値を求める他に、RG
B空間とHSI空間の間を対応つける周知のモデルを用
いて、R、G、Bのプレスキャンデータを、H(色
相)、S(彩度)、I(明度)に変換し、このHSI空
間で画像を認識することで、画像コマを抽出してもよ
い。HSI空間に対応づけられた画像は、一般の画像編
集ソフトウェア例えば(フォトショップ(商品名))に
よる取り扱いが簡単になる。すなわち、R、G、Bのプ
レスキャンデータは特殊なフォーマットであり、一般の
画像編集ソフトウェアでは読み込みが困難である。これ
に対して、HSI画像は標準的なフォーマットであるの
で、一般的なソフトウェアで読み込み及び編集すること
が容易になる。しかも、画面検出の精度においても、
R、G、Bを用いた場合と特に差は生じることがない。
【0044】また、R、G、Bのプレスキャンデータに
基づき画像コマを抽出する代わりに、R、G、Bの各デ
ータからフイルムベース濃度分を差し引き、この差し引
いたデータを使用して、画像コマの抽出を行ってもよ
い。この場合には、ネガ像とポジ像との画像データを同
じに扱うことができ、ネガ像とポジ像とで処理を切り替
える必要がなく、処理が簡単に行える。
【0045】上記実施形態では、フイルムベースの濃度
に一定の閾値を加えた各基準値に基づき、この各基準値
を超えた画素を抽出し、この画素の集合からなるほぼ矩
形状の画素群が標準画像コマサイズに近いか否かで、エ
ッジが明瞭な画像コマか否かを判定し、画像コマを抽出
したが、画像コマの抽出、エッジの特定は、これに限定
されない。例えば、写真フイルムの送り方向における濃
度変化からエッジ位置を特定してもよい。この場合に
も、R、G、Bのプレスキャンデータを用いることで、
判定精度を上げることができる。
【0046】上記実施形態では、R、G、Bのデータに
基づき画像コマを抽出したが、この他に、フイルム種別
や読取対象に応じて、用いるデータの色を特定してもよ
い。例えば、カラーネガフイルムやカラーリバーサルフ
イルムの場合には、写真フイルムの各端縁をG色データ
を用いて特定し、画像の有無、及びエッジの特定をR色
データを用いて特定し、バーコードをR色データを用い
て読み取る。これにより、読取対象に応じて最適な色を
用いることができ、これらの読取精度を上げることがで
きる。
【0047】また、白黒フイルムの場合には、写真フイ
ルムの各端縁をR色データを用いて特定し、画像の有
無、及びエッジの特定をR色データを用いて読みとる。
【0048】上記実施形態では画像読取用のイメージセ
ンサ36の出力を用いて、画像コマの位置を特定した
が、この他に、別個に設けた専用のセンサを用いて画像
コマの位置を特定してもよい。
【0049】上記実施形態では、デジタルプリントシス
テムに本発明を実施したが、この他に写真フイルムの透
過光を焼付レンズで感光材料に結像し焼付露光するアナ
ログ方式のプリントシステムに本発明を実施してもよ
い。この場合には、先ずプレスキャンを行って、このプ
レスキャンデータに基づき各画像コマの位置を特定し、
この特定した位置データに基づきプリント時に焼付位置
に各画像コマを位置決めする。
【0050】上記実施形態ではDXコードをバーコード
センサで検出し、このDXコードによるフイルム種別情
報に基づきプレスキャン時の読み取り条件を変更した
が、この他に、フイルム種別は他の方法で入力してもよ
い。また、フイルム種別を用いることなく、予め設定し
た読み取り条件でプレスキャンしてもよい。また、上記
実施形態では、画像処理装置において画像コマの記録位
置を特定したが、フイルムカッタにおいて画像コマの記
録位置を特定する場合に、本発明を実施してもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、写真フイルムを少なく
とも複数色に分解して測光し、その分解測光値を用いて
画像コマの記録位置を特定するから、単一色で特定する
ものに比べて、特定精度を上げることができる。すなわ
ち、分光特性の異なる複数のセンサ情報を用いることに
より、検出色を複数利用することができ、コマ検出精度
が向上する。特に、分解測光値として、R、G、Bの各
色測光値を用いることにより、より一層特定精度を上げ
ることができる。
【0052】また、R、G、Bの各色測光値を用いて投
影した色空間データや、R、G、Bの各色測光値を用い
て算出した三色平均濃度データ、R、G、Bの各色測光
値からフイルムベース濃度分を差し引いた画像データ等
を用いて、画像コマの記録位置を特定することにより、
単一色による特定に比べて、画像特定の情報が多く得ら
れ、特定精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置における画像コマの記録
位置を特定する手順を示すフローチャートである。
【図2】デジタルプリントシステムの概略構成を示すブ
ロック図である。
【図3】スキャナの概略構成を示す斜視図である。
【図4】画像処理装置を示す機能ブロック図である。
【図5】プレスキャンデータの一例を示す説明図であ
る。
【図6】基準値を変えて抽出された登録画像コマを示す
説明図である。
【図7】既に確定した登録画像コマを用いた不明瞭なエ
ッジの特定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルプリントシステム 11 ラインCCDスキャナ 12 画像処理装置 20 写真フイルム 28 フイルムキャリア 31 フイルムマスク 35 結像レンズユニット 59 プレスキャンデータ 60 写真フイルム画像 61 背景画像
フロントページの続き Fターム(参考) 2H106 AB14 BA01 2H110 CE02 5B047 AA05 AB04 BA01 BB02 BC16 CA12 CB04 CB09 CB23 5C062 AA05 AB03 AB32 AB33 AB41 AB44 AC27 AC61 AC62 AC66 AE03 BA00 5C072 AA01 BA02 BA04 CA03 EA05 NA01 QA20 RA04 UA06 UA11 UA13 VA03 WA04 XA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムに記録された画像コマの記
    録位置を特定し、この特定した記録位置における画像に
    基づき画像処理を行う画像処理装置において、 前記写真フイルムを少なくとも複数色に分解して測光
    し、この分解測光値を用いて画像コマの記録位置を特定
    することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記分解測光値は、R、G、Bの各色測
    光値であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記Rの測光値に基づき画像コマの記録
    位置を特定し、この特定により全画像コマの記録位置を
    特定することができないときに、他のG測光値又はB測
    光値に基づき残りの画像コマの記録位置を特定すること
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記R、G、Bの各色測光値を用いて投
    影した色空間データにより、画像コマの記録位置を特定
    することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記R、G、Bの各色測光値を用いて三
    色平均濃度データを算出し、この算出した三色平均濃度
    データにより画像コマの記録位置を特定することを特徴
    とする請求項2記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記R、G、Bの各色測光値からフイル
    ムベース濃度分を差し引いて、この差し引いた画像デー
    タを用いて画像コマの記録位置を特定することを特徴と
    する請求項2記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記写真フイルムがカラーネガフイルム
    の場合に、写真フイルムの端縁をGの測光値で、写真フ
    イルムの画像コマの記録位置をRの測光値で特定するこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記写真フイルムがカラーリバーサルフ
    イルムの場合に、写真フイルムの端縁をGの測光値で、
    写真フイルムの画像コマの記録位置をRの測光値で特定
    することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記写真フイルムが白黒フイルムの場合
    に、写真フイルムの端縁をRの測光値で、写真フイルム
    の画像コマの記録位置をRの測光値で特定することを特
    徴とする請求項2記載の画像処理装置。
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