JP2001210434A - モジュラプラグ - Google Patents

モジュラプラグ

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JP2001210434A
JP2001210434A JP2000022332A JP2000022332A JP2001210434A JP 2001210434 A JP2001210434 A JP 2001210434A JP 2000022332 A JP2000022332 A JP 2000022332A JP 2000022332 A JP2000022332 A JP 2000022332A JP 2001210434 A JP2001210434 A JP 2001210434A
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modular plug
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JP2000022332A
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English (en)
Inventor
Takao Sase
貴郎 佐瀬
Koji Yamashita
耕司 山下
Hirohisa Okuno
裕寿 奥野
Toshiaki Koizumi
豪章 小泉
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロストークを減少させて高速伝送に対応す
るモジュラプラグを提供する。 【解決手段】 前記信号ケーブルの一端を挿入可能なハ
ウジング11と、ハウジングに挿入された信号ケーブル
Lの各電線と電気的に各々接続する複数の接続端子12
a,12bと、モジュラージャック側の複数の接触子に
各々接触する複数のコンタクト14a,14bと、各接
続端子と各コンタクトとを電気的に接続する複数の導体
部13a,13bと、を備えており、各接続端子と各コ
ンタクトと各導体部とを一体としてリードフレーム15
a,15bを構成するとともに、該コンタクトを並列配
置し、隣接各コンタクトにおける電流の向きが互いに逆
方向となるようにコンタクトを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信用であって複数
の電線対からなるツイストペアケーブルが接続されるモ
ジュラプラグに関し、特にクロストークを減少させるモ
ジュラプラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばLAN(ローカルエリ
アネットワーク)システムを構築する上で、4対8芯の
ツイストペア線をシースに収納した信号ケーブルに相当
するツイストペアケーブルが広く用いられている。この
種のケーブルは比較的安価であり、またケーブル径が細
いため配線し易いという利点がる。このツイストペアケ
ーブルを相互に、又は他の装置に接続するためのコネク
タとしては、一般的にモジュラジャックとモジュラプラ
グの組み合わせによる接続構造が用いられている。
【0003】ツイストペアケーブルLは図12に示すよ
うに、電線L1乃至電線L8の8本の電線より構成され
ており、電線L4(青色と白色)と電線L5(青色)が
第一の電線対を構成し、電線L1(橙色)と電線L2
(橙色と白色)とが第二の電線対を構成し、電線L3
(緑色)と電線L6(緑色と白色)とが第三の電線対を
構成し、電線L7(茶色)と電線L8(茶色と白色)と
が第四の電線対を構成するものである。
【0004】モジュラプラグは、図13に示すようにハ
ウジング1の後方部から、各電線L1乃至L8を露出さ
せたツイストペアケーブルLを挿入して、図14に示す
ように、各電線L1乃至L8をハウジング1の前方の板
状のコンタクト3,3…の位置まで至らせてある。また
ツイストペアケーブルLは保持片2により押え付けらて
抜け止めされている。各電線L1乃至L8は、コンタク
ト3,3…の先鋭端部3a,3a…が電線の絶縁皮覆を
突き破って導体部分である芯線に達することにより、コ
ンタクト3,3…と電気的に接続される。そしてコンタ
クト3,3…は上端がハウジング1の上面部から露出す
るように配置されているため、モジュラプラグ1を図外
のモジュラジャックに挿入した場合にモジュラジャック
側の接触子と接触することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年のLAN
の高速化に伴い、LANに使用される使用されるモジュ
ラコネクタの性能の向上の要求が増大し、特に100M
Hzクラスでの周波数におけるクロストーク(漏話)の
低減の要求が増大している。
【0006】しかしながら、従来の技術で説明したとこ
ろのモジュラプラグにあっては、各コンタクト3,3…
やハウジング1内の電線L1乃至L8が互いに近接して
配置されているため、異なった信号間においてクロスト
ークが発生しやすく低減が困難であるという問題点があ
った。本発明は、上記問題点を改善するために成された
もので、その目的とするところは、クロストークを減少
させて高速伝送に対応するモジュラプラグを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は本発明は上記の
問題を解決するために、複数の電線対を構成する複数の
電線からなる信号ケーブルの一端に後方部分が取り付け
られて、前方部分がモジュラジャックの受け口に挿入さ
れるモジュラプラグであって、前記信号ケーブルの一端
を挿入可能なハウジングと、該ハウジングに挿入された
信号ケーブルの各電線と電気的に各々接続する複数の接
続端子と、モジュラージャック側の複数の接触子に各々
電気的に接触する複数のコンタクトと、前記各接続端子
と対応する前記各コンタクトとを電気的に接続する複数
の導体部と、を備えており、前記コンタクトが並列配置
されており、隣接する各コンタクトにおける電流の向き
が互いに逆方向となるようにコンタクトを形成したこと
を特徴とするものである。
【0008】また、好ましくは、前記各接続端子と各コ
ンタクトと各導体部とを一体としてリードフレームを構
成したものである。
【0009】より具体的には、前記ハウジングは、基底
部と、該基底部の対向する両端から立設された側壁と、
基底部に対向する上面部とを有して大略箱体に構成さ
れ、前記隣接する一方コンタクトは、導体部の一端から
ハウジングの前方に向けて延設されてハウジングの基底
部側に位置する前方延設片と、ハウジングの後方に向け
て延設されてハウジングの上面部側に位置する後方延設
片と、前方延設片の前方側の端部と後方延設片の前方側
の端部とを連結する連結片と、を備えて構成され、他方
コンタクトは、前記導体部の一端からハウジングの前方
に向けて延設され上面部側に位置する前方延設片を少な
くとも備えて構成されるとともに、一方のコンタクトの
後方延設片と他方のコンタクトの前方延設片とが互いに
側方に位置するように各コンタクトを配設したものが、
コンタクト部分におけるクロストークの低減に関し好ま
しい。
【0010】また、前記各コンタクトは、前記導体部の
一端からハウジングの前方に向けて延設された前方延設
片と、ハウジングの後方に向けて延設された後方延設片
と、前方延設片の前方側の端部と後方延設片の前方側の
端部とを連結する連結片と、を備えて構成され、隣接す
る各コンタクト間において、一方のコンタクトの前方延
設片及び他方のコンタクトの後方延設片が上面部側に位
置するとともに該前方延設片と後方延設片とが互いに側
方に位置するように各コンタクトを配設したものは更に
好ましいものである。
【0011】一方、コンタクトの内側に位置して、上面
部側に位置する各前方延設片及び上面部側に位置する各
後方延設片の変位を規制する変位規制部材を設けること
は、各辺の内方への落ち込みを防止するという利点があ
る。
【0012】また、前記各接続端子が並列配置されてお
り、該隣接する各接続端子における電流の向きが互いに
逆方向となるように接続端子を形成したものにあって
は、接続端子の側においてもクロストークを低減する点
で好ましいものである。
【0013】より具体的には、前記隣接する一方の接続
端子は、一方の導体部の他端を起点として基底部側から
上面部側に向けて延設されており、他方の接続端子は、
他方の導体部の他端を起点として上面部側から基底部側
に向けて延設されているものがよく、更に、前記一方の
接続端子と他方の接続端子は、互いに近づく方向に向け
て延設されており、両接続端子が隣接するように配列さ
れたものがよりクロストークを低減できる。
【0014】また、前記各接続端子は、コンタクトとの
関係において接続される電線が定められているが、この
対応する電線を各接続端子に接続した状態において、隣
接する接続端子に接続された電線が対のものであるよう
に接続端子を配設したものもクロストーク低減の点で好
ましいものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明にかかるモジュラプラグの
第一実施の形態を図1〜図6に基づいて、第二実施の形
態を図7〜図11に基づいて説明する。
【0016】〔第一実施の形態〕図1〜図6は発明を実
施する形態の一例であって、図1は本発明のモジュラプ
ラグの一構成例を示す斜視図である。図1においてはリ
ードフレームの構造をより明確に示すため、ハウジング
を破線にて示している。図2は本発明のモジュラプラグ
の一部を破断した側面図である。図3は本発明のモジュ
ラジャックの平面視における断面図である。図4は隣接
するリードフレームの対の斜視図である。図5は隣接す
るリードフレームの側面図である。図6は接続端子と電
線との接続関係を示す説明図である。
【0017】図1において、モジュラプラグは、ハウジ
ング11と、複数の接続端子に相当するIDC端子12
a,12bと、複数の導体部13a,13bと、複数の
コンタクト14a,14bとを備えており、各IDC端
子12a,12bと導体部13a,13bとコンタクト
14a,14bとは導体部材にて一体のものとしてリー
ドフレーム15a,15bを構成している。
【0018】ハウジング11は、基底部11aと、該基
底部11aの対向する両端から立設された側壁11b、
11cと、基底部11aに対向する上面部11dとを有
して大略箱体に構成されており、モジュラジャックに挿
入する前方側を縮幅してモジュラジャック挿入口に挿入
可能な形状になしてある。そして、ハウジング11のモ
ジュラジャックに挿入しない後方側の端面には信号ケー
ブルに相当する例えば4対8芯のツイストペアケーブル
Lを挿入する開口部11eが設けてある。
【0019】図2、図3に示すツイストペアケーブルL
は、例えば電線L1乃至電線L8の8本の電線より構成
されており、電線L4(青色と白色)と電線L5(青
色)が第一の電線対を構成し、電線L1(橙色)と電線
L2(橙色と白色)とが第二の電線対を構成し、電線L
3(緑色)と電線L6(緑色と白色)とが第三の電線対
を構成し、電線L7(茶色)と電線L8(茶色と白色)
とが第四の電線対を構成するものである。ここで、電線
の符号は電線に1乃至8の番号を振った場合の電線番号
と対応させてある。従って、以下では偶数番号の電線と
いうときには電線L2,L4、L6,L8を指し、奇数
番号の電線というときには電線L1,L3,L5,L7
を指す。電線の番号は規格に基づくものであり、コンタ
クトとの関係が規定されている。
【0020】IDC端子12a,12bは、ツイストペ
アケーブルLの各電線L1乃至L8に接続される導体片
であって電線L1乃至L8の数に対応する個数だけ設け
られており、各電線L1乃至L8とリードフレーム15
a,15bとを接続するものである。IDC端子12
a,12bはリードフレーム15a,15bの端部を折
り曲げることにより形成されており、隣接するリードフ
レーム15a,15bの各IDC端子12a,12bは
互いに遠ざかる方向となるように折り曲げ方向を異なら
せて構成してある。つまり、偶数番号の電線L2,L
4,L6,L8を接続するIDC端子12aはハウジン
グ11の基底部11a側から上面部側11dに向かって
伸びるように形成されており、奇数番号の電線L1,L
3,L5,L7を接続するIDC端子12bはハウジン
グ11の上面部側11dから基底部11a側に向かって
伸びるように形成されいる。また、偶数番号の電線に接
続されるIDC端子12aと奇数番号の電線に接続され
るIDC端子12bとは互いに遠ざかる方向に伸びるた
め、側面視したときに両端子が重合することはない。図
1中では、上方に配置されているIDC端子が偶数番号
の電線に対応するIDC端子12aであり、下方に配置
されているIDC端子が奇数番号の電線に対応するID
C端子12bである。このように構成することにより、
IDC端子が同方向に延びる場合において生じたクロス
トークを押さえることが可能となっている。
【0021】IDC端子12a,12bは、一対の歯の
間に自由端縁を開放した圧接スリットを有するフォーク
状に形成された圧接形のものであって、圧接スリットの
幅は接続するツイストペアケーブルLの各電線の芯線に
圧接スリットの両側縁が圧接する程度に設定されてい
る。つまり、絶縁被覆を有する電線L1乃至L8を圧接
スリットに自由端側縁方から圧入すると、電線の絶縁被
覆を圧接スリットの両側縁で切ることにより絶縁被覆を
剥ぎながら圧接スリトの中に芯線を導入し、圧接スリッ
トの両側縁間に芯線を挟持するようになっている。な
お、リードフレーム15a,15bを各々交差すること
なく配置するとともに対応するコンタクトが規格に基づ
いた所定の配列となるために、換言すると、電線L1乃
至電線L8が所定のコンタクト14a,14bに接続さ
れるために、IDC端子12a,12bへの電線L1乃
至電線L8の接続は図6のようになされている。つま
り、IDC端子12aについては、図6中の左方から順
に電線L2,L6,L4,L8の順で接続され、IDC
端子12bについては、図6中の左方から順にL1,L
5,L3,L7の順に接続される。この接続によれば、
コンタクト14a,14bは、電線L2,L1,L6,
L5,L4,L3,L8,L7に接続されたコンタクト
が順に並ぶこととなる。
【0022】導体部13a,13bは、IDC端子1
2,12…とコンタクト14,14…とを各々接続する
導電性部材であって、IDC端子12a,12bに対応
して8本設けられている。導体部13a,13bは、モ
ジュラプラグの挿入方向に向けて互いに略平行となるよ
うに伸びるとともに、該挿入方向と直交する方向に並べ
て配置されている。また、隣接する導体部13a,13
bの図1中の上下方向(即ち基底部から上面部に向けて
の方向)の位置は、上下が互い違いとなるように配設さ
れている。つまり、偶数番号の電線に接続されるIDC
端子12aに繋がる導体部13aは、導体部13bより
も上面部11d側に位置しており、奇数番号の電線に接
続されるIDC端子12bに繋がる導体部13bは、導
体部13aよりも基底部11a側に位置している。ま
た、導体部13aと導体部13bとの間には、両導体部
の位置を保持するための位置規制部材16を介在させて
ある。
【0023】コンタクト14a,14bは、導体部13
a,13bの他端に設けられているものであって、図外
のモジュラジャックの接触子との接触を行う部材であ
る。図4に示すように、コンタクト14aは偶数番号の
電線に繋がる導体部13aに設けられており、コンタク
ト14bは奇数番号の電線に繋がる導体部13bに設け
られている。コンタクト14aとコンタクト14bと
は、並列にまた両者が交互となるように配置されてい
る。コンタクト14a,14bは、導体部13a,13
bの一端からハウジングの前方に向けて延設される前方
延設片14c、14dと、ハウジングの後方に向けて延
設された後方延設片14e,14fと、前方延設片14
c,14dの前方側の端部と後方延設片14e,14f
の前方側の端部とを連結する連結片14g,14hと、
を備えて構成してある。そして、コンタクト14a,1
4bは共に略コ字状に形成されており、コンタクト14
aの前方延設片14cは上面部11d側に位置し後方延
設片14eは基底部11a側に位置している。一方、コ
ンタクト14bの前方延設片14dは基底部11a側に
位置しており、後方延設片14fは上面部11d側に位
置している。従って、図4に示すようにリードフレーム
15a,15bは共に全体として大略J字状に形成され
ており、コンタクトが形成された側の端部及びIDC端
子が形成される端部における折り曲げ方向が互いに異な
っている。そして、コンタクト14aの前方延設片14
cとコンタクト14bの後方延設片14fとをハウジン
グ11の上面部11dに設けた開口部11fから露出さ
せている。また、図2に示すように、コンタクト14
a,14bは変位を規制するために変位規制部材17に
巻きつけるようにして形成されている。変位規制部材1
7は隣接するコンタクト14a,14bが互いに接触し
ないように、コンタクトの巻きつけ方向にコンタクトの
数だけ溝を刻設してあり、各コンタクト14a,14b
は溝に収まるように配置されている。変位規制部材17
は、少なくともコンタクト14aの前方延設片14cと
コンタクト14bの後方延設片14fとの変位を規制す
るものであればよく、コンタクト14a,14bの全体
の変位を規制するものに限られるものではない。変位規
制部材17が少なくともコンタクト14aの前方延設片
14cとコンタクト14bの後方延設片14fの変位を
規制するため、実際の使用される場面においてモジュラ
プラグの抜き差しが繰り返されて両片に押圧力が加わっ
ても、両片が内方に落ち込むことがなく、接触不良等の
品質劣化を防止することができる。
【0024】以上のようにして構成したモジュラプラグ
にあっては、隣接するコンタクト間で各コンタクトにお
ける電流Ia,Ibの向きが互いに逆方向となってい
る。このため、コンタクトで生じる磁力線が隣接のコン
タクトに与える影響は打ち消され、クロストークを低減
することができるものとなっている。
【0025】なお、コンタクト14aについては、少な
くとも前方延設片14cを備えておれば、モジュラジャ
ックとの接続は可能となる。従ってコンタクト14aは
後方延設片14eや連結片14gを有していないもので
あってもよい。但し、コンタクト14aとコンタクト1
4bとをそれぞれ3部材からなる構成とした場合には両
部材を共通にすることが可能となり、部品種類数を低減
できるとともに、互いのコンタクトの略全長にわたって
コンタクトが隣接するのでよりクロストークを低減する
ことができるという利点がある。
【0026】また、コンタクト14a,14bは、前方
延設片、後方延設片、連結片の3部材よりなるものとし
て説明しているが、この構成に限られるものではなく、
実質的に隣接するコンタクト部分において流れる電流の
向きが逆向きとなるものであればよい。従って、連結片
がなく前方延設片と後方延設片が直接連結されるような
形状のコンタクトであってもよい。
【0027】〔第二実施の形態〕図7は本発明の第二実
施の形態のモジュラプラグにおける一構成例の隣接する
リードフレームの対の斜視図である。図8は隣接するリ
ードフレームの側面図である。図9は接続端子と電線と
の接続関係を示す説明図である。なお、図7乃至図9に
おいては前述の第一実施の形態で説明したところのモジ
ュラジャックと同等の箇所には同じ符号を付してあるの
で、同等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0028】図7乃至図9に示す本第二実施の形態のモ
ジュラジャックが、前述の第一実施の形態で説明したと
ころのモジュラジャックと異なり特徴となるのは次の構
成である。
【0029】即ち、IDC端子18aとIDC端子18
bとを、互いに近づく方向に向けて延設し、両IDC端
子が隣接するように配列して、IDC端子18a,18
bにおける電流の向きが互いに逆方向となるようにリー
ドフレーム15a,15bを形成した構成である。詳し
くは、隣接する一方のIDC端子18aは、導体部13
aの端部を起点として上面部11dの側から基底部11
aの側に向けて延設されており、他方のIDC端子18
bは、導体部13bの端部を起点として基底部11aの
側から上面部11dに向けて延設されている。
【0030】この構成によれば、図8に示すように、I
DC端子18a,18bの部分においても流れる電流I
a,Ibの向きが逆方向となるため、IDC端子で生じ
る磁力線が隣接のIDC端子に与える影響は打ち消さ
れ、クロストークを低減することができるものとなって
いる。
【0031】なお、本第二の実施の形態におけるIDC
端子に対する電線L1乃至L8の接続関係は図9に示す
通りである。つまり、IDC端子18aについては、図
9中の左方から順に電線L2,L6,L4,L8の順で
接続され、IDC端子18bについては、図9中の左方
から順に電線L1,L5,L3,L7の順に接続され
る。この接続によれば、コンタクト18a,18bは、
電線L2,L1,L6,L5,L4,L3,L8,L7
に接続されたコンタクトが順に並ぶこととなる。
【0032】また、他の実施の形態として、図10に示
すように、4つのリードフレーム15bのうち中間に位
置する2つのリードフレーム15bの導体部13bを途
中で交差させることにより、IDC端子12bに接続す
る電線を図11のように変更したものであってもよい。
図11によると、導線部13bの中間のものを交差させ
たために、IDC端子18bには、電線が図中左から電
線L1,L3,L5,L7の順に接続される。ここで、
電線L1とL2、電線L3とL6、電線L5とL4、電
線L7とL8とが各々電線の対になっているため、図1
1に示すIDC端子18a,18bには電線が対ごとの
順で接続されることになる。クロストークを打ち消すた
めには対になる電線に接続されたIDC端子同士が近接
している方が好ましいため、隣接するIDC端子に接続
されている電線が全て対になっている本実施例はよりク
ロストークを低減することができるものである。
【0033】なお、本第一及び第二の実施の形態におい
ては、コンタクトと接続端子と導体部とは一体のリード
フレームを構成するものとして説明しているが、リード
フレームを構成にするものに限られるものではなく、接
続端子とコンタクトとが電気的に接続される構成であれ
ばよい。従って、接続端子とコンタクトをリード線で接
続するものであってもよい。一体のリードフレームにて
構成した場合には、接続端子と導体部及び導体部とコン
タクトの各接続部分におけるロスをなくすことができる
とともに、汲み立て性を向上させることができるという
利点がある。
【0034】なお、本発明のモジュラプラグは、上述し
たもののみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。
【0035】
【発明の効果】本発明のモジュラプラグは上述のように
構成してあるから、請求項1記載の発明にあっては、コ
ンタクトが並列配置されており、隣接各コンタクトにお
ける電流の向きが互いに逆方向となるようにコンタクト
を形成したので、コンタクトで生じる磁力線が隣接のコ
ンタクトに与える影響は打ち消され、クロストークを低
減することができるという効果を奏する。
【0036】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記各接続端子と各コンタクトと各導体部とを一体として
リードフレームを構成しているので、接続端子と導体部
及びコンタクトと導体部の接続部分におけるロスの少な
いものとすることができるという効果を奏する。
【0037】また、請求項3記載の発明にあっては、一
方のコンタクトの後方延設片と隣接する他方のコンタク
トの前方延設片とが互いに側方に位置するので、コンタ
クトで生じる磁力線が隣接のコンタクトに与える影響は
打ち消され、クロストークを低減することができるとい
う効果を奏する。
【0038】また、請求項4記載の発明にあっては、一
方のコンタクトの後方延設片と隣接する他方のコンタク
トの前方延設片とが互いに側方に位置するとともに、コ
ンタクト同士が略全長に渡って隣接しているので、コン
タクトで生じる磁力線が隣接のコンタクトに与える影響
は打ち消され、よりクロストークを低減することができ
るという効果を奏する。
【0039】また、請求項5記載の発明にあっては、変
位規制部材がコンタクトの内側に位置して、上面部側に
位置する各前方延設片及び上面部側に位置する各後方延
設片の変位を規制するので、コンタクトが内没すること
を防止して接触不良を防止できるという効果を奏する。
【0040】また、請求項6記載の発明にあっては、隣
接各接続端子における電流の向きが互いに逆方向となる
ように接続端子を形成したので、接続端子部分における
クロストークについても低減することができるという効
果を奏する。
【0041】また、請求項7記載の発明にあっては、前
記隣接する一方の接続端子は、一方の導体部の他端を起
点として基底部側から上面部側に向けて延設されてお
り、他方の接続端子は、他方の導体部の他端を起点とし
て上面部側から基底部側に向けて延設されているので、
接続端子を同方向に向けて延ばした場合に生じるクロス
トークが発生しなくなり、接続端子部分におけるクロス
トークについても低減することができるという効果を奏
する。
【0042】また、請求項8記載の発明にあっては、前
記一方の接続端子と他方の接続端子は、互いに近づく方
向に向けて延設されており、両接続端子が隣接するよう
に配列したので、電流の逆方向に流れる接続端子が近接
することにより、接続端子で生じる磁力線が隣接の接続
端子に与える影響は打ち消され、よりクロストークを低
減することができるという効果を奏する。
【0043】また、請求項9記載の発明にあっては、前
記各接続端子は、接続される電線の対毎に隣接するよう
に配置したので、各電線の対の接続される接続端子が近
接することとなり、より一層クロストークを低減するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモジュラプラグの一構成例を示す斜視
図である。
【図2】本発明のモジュラプラグの一部を破断した側面
図である。
【図3】本発明のモジュラジャックの平面視における断
面図である。
【図4】隣接するリードフレームの対の斜視図である。
【図5】隣接するリードフレームの側面図である。
【図6】接続端子と電線との接続関係を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の第二実施の形態のモジュラプラグにお
ける一構成例の隣接するリードフレームの対の斜視図で
ある。
【図8】隣接するリードフレームの側面図である。
【図9】接続端子と電線との接続関係を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の他の実施の形態のモジュラジャック
の平面視における断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態のモジュラジャック
の接続端子と電線との接続関係を示す説明図である。
【図12】信号ケーブルの平面図である。
【図13】従来の技術のモジュラプラグの構成を示す斜
視図である。
【図14】従来の技術のモジュラプラグの構成を示す側
面断面図である。
【符号の説明】
L 信号ケーブル 11 ハウジング 11a 基底部 11b 側壁 11c 側壁 11d 上面部 12a 接続端子 12b 接続端子 13a 導体部 13b 導体部 14a コンタクト 14b コンタクト 14c 前方延設片 14d 前方延設片 14e 後方延設片 14f 後方延設片 14g 連結片 14h 連結片 15a リードフレーム 15b リードフレーム 17 変位規制部材 18a 接続端子 18b 接続端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 裕寿 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小泉 豪章 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA24 BB02 BB06 EE08 FF15 HH07 HH08 HH15 HH16 HH17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線対を構成する複数の電線から
    なる信号ケーブルの一端に後方部分が取り付けられて、
    前方部分がモジュラジャックの受け口に挿入されるモジ
    ュラプラグであって、 前記信号ケーブルの一端を挿入可能なハウジングと、該
    ハウジングに挿入された信号ケーブルの各電線と電気的
    に各々接続する複数の接続端子と、モジュラージャック
    側の複数の接触子に各々電気的に接触する複数のコンタ
    クトと、前記各接続端子と対応する前記各コンタクトと
    を電気的に接続する複数の導体部と、を備えており、 前記コンタクトが並列配置されており、隣接する各コン
    タクトにおける電流の向きが互いに逆方向となるように
    コンタクトを形成したことを特徴とするモジュラプラ
    グ。
  2. 【請求項2】 前記各接続端子と各コンタクトと各導体
    部とを一体としてリードフレームを構成したことを特徴
    とする請求項1記載のモジュラプラグ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングは、基底部と、該基底部
    の対向する両端から立設された側壁と、基底部に対向す
    る上面部とを有して大略箱体に構成され、 前記隣接する一方のコンタクトは、導体部の一端からハ
    ウジングの前方に向けて延設されてハウジングの基底部
    側に位置する前方延設片と、ハウジングの後方に向けて
    延設されてハウジングの上面部側に位置する後方延設片
    と、前方延設片の前方側の端部と後方延設片の前方側の
    端部とを連結する連結片と、を備えて構成され、他方の
    コンタクトは、前記導体部の一端からハウジングの前方
    に向けて延設され上面部側に位置する前方延設片を少な
    くとも備えて構成されるとともに、一方のコンタクトの
    後方延設片と他方のコンタクトの前方延設片とが互いに
    側方に位置するように各コンタクトを配設したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のモジュラプラグ。
  4. 【請求項4】 前記各コンタクトは、前記導体部の一端
    からハウジングの前方に向けて延設された前方延設片
    と、ハウジングの後方に向けて延設された後方延設片
    と、前方延設片の前方側の端部と後方延設片の前方側の
    端部とを連結する連結片と、を備えて構成され、隣接す
    る各コンタクト間において、一方のコンタクトの前方延
    設片及び他方のコンタクトの後方延設片が上面部側に位
    置するとともに該前方延設片と後方延設片とが互いに側
    方に位置するように各コンタクトを配設したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のモジュラプラグ。
  5. 【請求項5】 コンタクトの内側に位置して、上面部側
    に位置する各前方延設片及び上面部側に位置する各後方
    延設片の変位を規制する変位規制部材を設けたことを特
    徴とする請求項3又は請求項4記載のモジュラプラグ。
  6. 【請求項6】 前記各接続端子が並列配置されており、
    該隣接する各接続端子における電流の向きが互いに逆方
    向となるように接続端子を形成したことを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のいずれかに記載のモジュラプラ
    グ。
  7. 【請求項7】 前記隣接する一方の接続端子は、一方の
    導体部の他端を起点として基底部側から上面部側に向け
    て延設されており、他方の接続端子は、他方の導体部の
    他端を起点として上面部側から基底部側に向けて延設さ
    れていることを特徴とする請求項6記載のモジュラプラ
    グ。
  8. 【請求項8】 前記一方の接続端子と他方の接続端子
    は、互いに近づく方向に向けて延設されており、両接続
    端子が互いに側方に位置するように配設されたことを特
    徴とする請求項7記載のモジュラプラグ。
  9. 【請求項9】 前記各接続端子は、コンタクトとの関係
    において対応する電線を接続した状態において、隣接す
    る接続端子に接続された電線が対のものであるように接
    続端子を配設したことを特徴とする請求項8記載のモジ
    ュラプラグ。
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