JP2001210310A - 電解液含浸方法及び電解液含浸装置 - Google Patents

電解液含浸方法及び電解液含浸装置

Info

Publication number
JP2001210310A
JP2001210310A JP2000016107A JP2000016107A JP2001210310A JP 2001210310 A JP2001210310 A JP 2001210310A JP 2000016107 A JP2000016107 A JP 2000016107A JP 2000016107 A JP2000016107 A JP 2000016107A JP 2001210310 A JP2001210310 A JP 2001210310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery container
rotation
electrolytic solution
electrolyte
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000016107A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Saito
晶彦 齋藤
Katsuhisa Watanabe
勝久 渡辺
Ryoichi Yamane
良一 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000016107A priority Critical patent/JP2001210310A/ja
Publication of JP2001210310A publication Critical patent/JP2001210310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Filling, Topping-Up Batteries (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池容器を回転させる回転部分を小型化する
とともに、その回転機構を簡略化して、電解液含浸装置
全体の小型化を図ることができるようにする。 【解決手段】 電池容器30の内側に回転の中心を設定
し、この回転中心Lを中心として電池容器30を回転す
るとともに、その回転中又は回転前に電解液39を電池
容器30内に注入し、この電池容器30の回転に基づき
電解液39に作用する遠心力によって電解液39を電池
容器30内に収納した電池本体34に含浸させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池容器の内部に
収納された電池本体に電解液を迅速に含浸させることが
できる電解液含浸方法及び電解液含浸装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、電池は、電気化学的方法によっ
て化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置であ
り、そのエネルギーの変換方式により化学電池と物理電
池とに分類される。化学電池の基本構成要素は、正極と
負極と電解液との3者であり、正・負両極を導線で接続
することによって電流が流れ、負極は電子を放出して酸
化し、正極は電子を吸収して還元する。このとき化学変
化を起こす物質を活物質といい、負極活物質は還元剤、
正極活物質は酸化剤である。
【0003】このような電池としては、例えば、リチウ
ムイオン二次電池を挙げることができる。このリチウム
イオン二次電池は、シート状に形成された正極及び負極
と、この正・負極をショートしないように分離するセパ
レータと、リチウムイオンを溶解した電解液等を備えて
構成されている。これら正・負極及びセパレータ等から
なる電池本体が電池容器の内部に収納され、その電池容
器の開口部が蓋体とシール部材とによって液密に封止さ
れている。尚、電解液は、電池容器に電池本体等を収納
した後、蓋体に設けた注入口から注入され、電池本体に
含浸されて保持されている。
【0004】従来の、電池容器に収納された電池本体に
電解液を含浸させる電解液含浸装置としては、例えば、
図7及び図8に示すようなものが知られている。この電
解液含浸装置1は、円盤状のターンテーブル2と、この
ターンテーブル2の中央部に設けた軸部2aを回転自在
に支持するテーブル支持台3と、ターンテーブル2上に
回転自在に支持された4組の容器回転機構4,4等を備
えている。4組の容器回転機構4は同一の構成及び形状
を備えており、回転時においても互いに干渉することが
ないよう同一円周上において所定の間隔をあけて等間隔
に配置されている。
【0005】各容器回転機構4は、ターンテーブル2に
固定されたモータ5と、このモータ5の上面に突設され
た回転軸6と、この回転軸6の上端部に固定された十字
状の支持アーム7と、この支持アーム7の4箇所の先端
部に振り子運動可能に支持された振り腕8等を備えてい
る。各振り腕8は、支持アーム7の先端部において支持
ピン9によって回動自在に連結されている。これにより
振り腕8は、図7において、回転に基づく遠心力の作用
しない実線で示す垂れ下がった状態と、遠心力が作用し
て横方向へ振り上げられた状態とを取ることができる。
この振り腕8は一対の挟持片からなり、この振り腕8に
よって電池容器10が把持されて一体的に回転される。
【0006】このような構成を有する4組の容器回転機
構4は、図8に示すように、ターンテーブル2の回転に
応じて第1から第4までの4つのステーションA,B,
C及びDを取ることができる。第1ステーションAは、
電解液を注入する前の電池容器10を振り腕8に取り付
けたり、電解液を注入して電池本体に含浸させた後の電
池容器10を振り腕8から取り外したりするための容器
着脱位置である。この第1ステーションAでは、容器回
転機構4は回転を停止した状態にあり、従って、各振り
腕8はそれぞれ下方へ垂れ下がっている。この第1ステ
ーションAからターンテーブル2が時計方向へ90度回
転することにより、容器回転機構4が第2ステーション
Bに移動する。
【0007】第2ステーションBは、電池容器10に電
解液を注入するための液注入位置である。この第2ステ
ーションBでは、容器回転機構4の回転前に電解液を電
池容器10に注入するか、又は容器回転機構4の回転中
に電解液を電池容器10に注入する。この第2ステーシ
ョンBから容器回転機構4が回転駆動される。
【0008】第2ステーションBからターンテーブル2
が時計方向へ90度回転することにより、容器回転機構
4が第3ステーションCに移動する。そして、第3ステ
ーションCからターンテーブル2が更に時計方向へ90
度回転することにより、容器回転機構4が第4ステーシ
ョンDに移動する。この第3ステーションC及び第4ス
テーションDは、注入された電解液を電池容器10内の
電池本体に含浸させるための含浸位置である。この第2
ステーションBから第4ステーションDまで移動する間
に、電池容器10の回転に起因して生ずる遠心力の作用
により電解液が電池本体内に含浸される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電解液含浸装置1においては、容器回転機構
4の振り腕8に電池容器10を取り付けて吊り下げた
後、振り腕8が取り付けられた支持アーム7を回転する
ことによって電池容器10及びこの電池容器に注入され
た電解液に遠心力を作用させる構成となっていた。この
遠心力により、振り腕8を介して電池容器10を振り上
げて電池容器10の底を側方に向け、底の方から電解液
を電池本体に含浸させることができる。
【0010】その結果、容器回転機構4が回転すると、
その回転円の最大直径が、支持アーム7の両側に連結さ
れた振り腕8に取り付けた電池容器10までの長さに拡
大される。そのため、容器回転機構4が大きな回転体と
なることから、電解液含浸装置1全体が大きなものとな
るばかりでなく、この電解液含浸装置1を設置するため
に広いスペースを確保しなければならないという課題が
あった。
【0011】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、電池容器を回転させる回転部分を
小型化し、装置全体の小型化を図ることができるととも
に、電池容器を回転させる機構を簡略化して装置のコス
トダウンを図ることができる電解液含浸方法及び電解液
含浸装置を提供できるようにすることを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1
記載の電解液含浸方法は、電池容器の内側に回転の中心
を設定し、この回転中心を中心として電池容器を回転す
るとともに、その回転中又は回転前に電解液を電池容器
内に注入し、この電池容器の回転に基づき電解液に作用
する遠心力によって電解液を電池容器内に収納した電池
本体に含浸させることを特徴としている。
【0013】本出願の請求項2記載の電解液含浸方法
は、電池容器の回転中に、この電池容器の回転中心の中
心線方向に位置する面であって回転中心上に開口する注
入口に電解液を注入するための注入ノズルを挿入し、こ
の注入ノズルから電池容器内に電解液を注入することを
特徴としている。
【0014】本出願の請求項3記載の電解液含浸方法
は、電池容器の回転前に、この電池容器の回転中心の中
心線方向に位置する面に開口する注入口に電解液を注入
するための注入ノズルを挿入し、この注入ノズルから電
池容器内に電解液を注入することを特徴としている。
【0015】本出願の請求項4記載の電解液含浸方法
は、電池容器の内側に回転の中心を設定し、この電池容
器の内部を真空にするとともに、この電池容器を回転中
心を中心として回転し、その回転中に電解液を電池容器
内に注入し、この電池容器の回転に基づき電解液に作用
する遠心力によって電解液を電池容器内に収納した電池
本体に含浸させることを特徴としている。
【0016】本出願の請求項5記載の電解液含浸方法
は、電池容器の回転中心の中心線方向に位置する面であ
ってその回転中心上に開口する注入口に電解液を注入す
るための注入ノズルを挿入し、この注入ノズルを注入口
に挿入した状態で電池容器を回転させることを特徴とし
ている。
【0017】本出願の請求項6記載の電解液含浸方法
は、電池容器の内側に回転の中心を設定し、この回転中
心を中心として電池容器を回転するとともに、その回転
中又は回転前に電解液の所定量を複数回に分けて電池容
器内に注入し、この電池容器の回転に基づき電解液に作
用する遠心力によって電解液の所定量を電池容器内に収
納した電池本体に含浸させることを特徴としている。
【0018】本出願の請求項7記載の電解液含浸方法
は、電池容器の回転中心の中心線方向に位置する面であ
ってこの回転中心上に開口する注入口に電解液を注入す
るための注入ノズルを挿入し、この注入ノズルを注入口
に挿入した状態で電池容器の回転中に、電解液の所定量
を複数回に分けて電池容器内に注入することを特徴とし
ている。
【0019】本出願の請求項8記載の電解液含浸装置
は、電池容器の内側に回転の中心を設定して電池容器を
回転中心を中心として回転させる容器回転手段と、電池
容器に設けた注入口から電解液を電池容器内に注入する
液注入手段と、を備えてなることを特徴としている。
【0020】本出願の請求項9記載の電解液含浸装置
は、容器回転機構は、電池容器が着脱可能に収納される
収納部を設けた回転部と、この回転部を回転自在に支持
する支持部と、回転部を回転駆動する駆動手段と、を設
けてなることを特徴としている。
【0021】本出願の請求項10記載の電解液含浸装置
は、収納部は、この収納部に収納された電池容器の注入
口を回転部の回転中心に一致させて設けるとともに、こ
の回転中心の中心線上に液注入手段の注入ノズルを配置
して設け、この注入ノズルを注入口に対して出し入れ可
能に構成したことを特徴としている。
【0022】本出願の請求項11記載の電解液含浸装置
は、液注入手段は、電池容器内の空気を注入口から吸引
して電池容器の内部を真空にする吸引ノズルを有するこ
とを特徴としている。
【0023】上述のように構成したことにより、本出願
の請求項1記載の電解液含浸方法では、電池容器の内側
に設定した回転中心を中心として電池容器を回転するこ
とにより、電池容器の回転中又は回転前に注入された電
解液に遠心力を作用させ、この遠心力を利用して電解液
を電池本体に迅速かつ効率良く含浸させることができる
とともに、電池容器を含む回転部分の直径を小さくして
装置全体の小型化を図ることができる。
【0024】本出願の請求項2記載の電解液含浸方法で
は、注入口に注入ノズルを挿入した状態で電池容器を回
転させながら、その回転中に電解液を電池容器内に注入
することができ、電解液の注入作業を迅速かつ確実に行
うことができる。
【0025】本出願の請求項3記載の電解液含浸方法で
は、電池容器を回転する前に、注入口に挿入した注入ノ
ズルから電解液を電池容器内に注入することにより、電
解液の注入作業を確実に行うことができる。
【0026】本出願の請求項4記載の電解液含浸方法で
は、電池容器の内部を真空にしながら電池容器の内側に
設定した回転中心を中心として電池容器を回転すること
により、電池容器の回転中に注入された電解液に遠心力
を作用させ、この遠心力を利用して電解液を電池本体に
迅速かつ確実に含浸させることができるとともに、電池
容器を含む回転部分の直径を小さくして装置全体の小型
化を図ることができる。
【0027】本出願の請求項5記載の電解液含浸方法で
は、注入口に注入ノズルを挿入した状態で電池容器を回
転させながら、その回転中に電解液を電池容器内に注入
することができ、電解液の注入作業を迅速かつ確実に行
うことができる。
【0028】本出願の請求項6記載の電解液含浸方法で
は、電池容器の内側に設定した回転中心を中心として電
池容器を回転することにより、電池容器の回転中又は回
転前に複数回に分けて注入された電解液に各回毎に遠心
力を作用させ、この遠心力を利用して電解液を電池本体
に迅速かつ確実に含浸させることができるとともに、電
池容器を含む回転部分の直径を小さくして装置全体の小
型化を図ることができる。
【0029】本出願の請求項7記載の電解液含浸方法で
は、注入口に注入ノズルを挿入した状態で電池容器を回
転させながら、その回転中に電解液を複数回に分けて電
池容器内に注入することができ、電解液の注入作業を迅
速かつ確実に行うことができる。
【0030】本出願の請求項8記載の電解液含浸装置で
は、容器回転機構によって電池容器を、その内側に設定
した回転中心で回転するとともに、電池容器の回転中又
は回転前に液注入手段によって電解液を注入口から電池
容器内に注入することにより、遠心力を利用して電解液
を電池本体内に迅速かつ確実に含浸させることができる
とともに、電池容器を含む回転部分の直径を小さくして
装置全体の小型化を図ることができる。
【0031】本出願の請求項9記載の電解液含浸装置で
は、回転部と支持部と駆動手段とを設けて容器回転機構
を構成し、凹陥部に電池容器を収納した回転部を駆動手
段で回転駆動することにより、簡単な構成でありながら
電池容器を高速度で回転駆動することができ、大きな遠
心力を電解液に作用させることができる。
【0032】本出願の請求項10記載の電解液含浸装置
では、収納部に電池容器を収納すると注入口が回転部の
回転中心に一致されるとともに、この回転中心の中心線
上に液注入手段の注入ノズルが配置されているため、注
入口に注入ノズルを挿入した状態のまま回転部を回転駆
動することができ、電解液の注入動作を迅速かつ確実に
行うことができる。
【0033】本出願の請求項11記載の電解液含浸装置
では、液注入手段に吸引ノズルを設けることにより、吸
引ノズルで電池容器内の空気を吸引して内部を真空状態
にすることができ、電池本体に対する電解液の含浸速度
を高めることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図6は本発明の実施の
例を示すもので、図1は本発明の電解液含浸装置の第1
の実施例を断面して示す説明図、図2は図1の電解液含
浸装置を使用して電解液含浸ラインを構成した例を示す
説明図、図3は本発明の電解液含浸装置の第2の実施例
を断面して示す説明図、図4は図3の電解液含浸装置を
使用して電解液含浸ラインを構成した例を示す説明図、
図5は本発明に係る電池容器の一実施例を示す分解斜視
図、図6は図5に示す電池容器を断面して示す説明図で
ある。
【0035】図1に示すように、本出願の電解液含浸方
法を実施することができる第1の実施例を示す電解液含
浸装置11は、回転部である回転ドラム12と、この回
転ドラム12を回転自在に支持する支持部である支持ホ
ルダ13と、回転ドラム12を回転駆動する駆動手段1
4等を備えて構成されている。
【0036】電解液含浸装置11の支持ホルダ13は、
上下方向に貫通した円形の穴15を有するブロック状の
部材からなる。この支持ホルダ13の穴15は、上側を
大径部15aとして下側を小径部15bとすることによ
り、その中心線方向の中途部に段部15cを設定して段
付き穴とされている。穴15の小径部15bの両側開口
部にはリング状の軸受座15d,15dが設けられてお
り、各軸受座15dには、軸受部材の一具体例を示すボ
ールベアリング16がそれぞれ嵌合されている。この穴
15に回転ドラム12が挿通されていて、2個のボール
ベアリング16を介して回転自在に支持されている。
【0037】回転ドラム12は、直径の異なる3つの軸
部を有する軸部材からなり、軸方向の一端には大径軸部
12aが形成され、中途部には中径軸部12bが形成さ
れていて、他端には小径軸部12cが形成されている。
回転ドラム12の大径軸部12aは穴15の大径部15
a内に所定の隙間をあけて収納され、中径軸部12bに
2個のボールベアリング16が嵌合され、小径軸部12
cが支持ホルダ13の下面側に突出されている。この小
径軸部12cには、従動プーリ17が取り付けられてい
る。18は、従動プーリ17に螺合されたロックネジで
あり、このロックネジ18によって従動プーリ17が小
径軸部12cに係合保持されて一体的に回転される。
【0038】従動プーリ17には、無端状をなすVベル
ト19の一端が掛け止められている。このVベルト19
の他端は、回転ドラム12の軸心線である回転中心Lと
直交する水平方向に延在されて駆動プーリ20に掛け止
められている。この駆動プーリ20は、駆動モータ21
の回転軸21aに取り付けられて回転方向に一体とされ
ている。この駆動モータ21と駆動プーリ20とVベル
ト19と従動プーリ17とによって駆動手段14が構成
されている。この駆動手段14と支持ホルダ13と回転
ドラム12とによって容器回転機構25が構成されてい
る。
【0039】また、回転ドラム12の大径軸部12aに
は、その端面側に開口する凹陥部からなる収納部22が
設けられている。この収納部22は、電池容器30を収
納保持して一体的に回転させるためのものである。その
ため、収納部22は、電解液含浸装置11によって取り
扱われる電池容器30を収納することができる当該電池
容器30に見合う大きさ及び形状を有する直方体の穴と
されている。更に、収納部22は、これに収納される電
池容器30の上面に設けた注入口31が、回転ドラム1
2の回転中心Lとなる中心線と一致する位置に設けられ
ている。
【0040】更に、回転ドラム12の大径軸部12aの
端面には、収納部22に収納された電池容器30の抜け
出しを防止するための押え金具23が取り付けられてい
る。この押え金具23は、図2に示すように、収納部2
2内に一端が突出されるクランプ23aと、このクラン
プ23aを締めつける締付ボルト23bとの組み合せに
よって構成されている。
【0041】この押え金具23によって脱落が防止され
て回転ドラム12に取り付けられる電池容器30の一具
体例を、図5及び図6に示している。この電解液含浸装
置11に使用される電池容器30は、図5に示すよう
に、上面が開口された縦長の直方体からなる筐体32
と、この筐体32の開口部32aを塞ぐ板体からなる蓋
体33とを有している。図6に示すように、筐体32の
凹部32b内には、電力を蓄える電池本体34が収納さ
れている。この電池本体34は、例えば、シート状に形
成したセパレータを同じくシート状に形成した正極及び
負極で挟んで巻き締めることによって構成することがで
きる。
【0042】この電池本体34は、リード線35を介し
てコレクタピン36に接続されている。コレクタピン3
6は、絶縁性を有するプラスチック製のシール部材37
を介して蓋体33に保持されている。このシール部材3
7は、蓋体33の中央部に設けた貫通穴に嵌合されてい
て、両面に設けたフランジ部によって抜止めがなされて
いる。蓋体33は、筐体32の上面に重なり合う形状と
されており、内面には筐体32の開口部32aに嵌合さ
れる嵌合部33aが設けられている。この嵌合部33a
を開口部32aに嵌合することにより、蓋体33が筐体
32に対して自動的に位置決めされる。
【0043】この筐体32と蓋体33との接合部38
を、例えば、レーザ溶接装置で溶接することにより、筐
体32と蓋体33とが一体に結合された電池容器30が
構成される。この筐体32及び蓋体33の材質として
は、例えば、ステンレス鋼等のように溶接の可能な材料
であれば各種の金属を用いることができる。
【0044】更に、蓋体33には、電池容器30の凹部
32a内に電解液39を注入するための注入口31が設
けられている。この注入口31は、電池容器30の横方
向中央部より片側に偏倚した位置に開口されている。こ
の注入口31の中央部を縦方向に通過する中心線を回転
中心Lとして電池容器30が電解液含浸装置11によっ
て回転される。この注入口31は、電解液39を電池本
体34に十分に含浸させた後、スチールボール40が埋
め込まれ、その後、この埋め込み部を溶接等の接合手段
で接合することによって閉塞される。
【0045】このような構成を有する電池容器30に電
解液39を注入する液注入手段の第1の実施例は、図1
に示すような構成を備えている。この液注入手段50
は、電解液39を所定量蓄えておくことができる電解液
ホッパ51と、この電解液ホッパ51の底に設けた開口
部から下方へ突出された注入ノズル52及び吸気ノズル
53と、開口部に取り付けたシール部材54等を有して
いる。電解液ホッパ51の底部はすり鉢状をなしてお
り、その中央部に注入ノズル52と吸気ノズル53とが
横並びに配置されている。
【0046】注入ノズル52は、電解液ホッパ51内に
収納された電解液39を電池容器30内に注入するため
のものである。この注入ノズル52の図示しない他端に
は、電解液を適当な圧力で注入することができる注入機
構が設けられている。また、吸気ノズル53は、電池容
器30内の空気を吸引して内部を真空状態にするための
ものである。この吸気ノズル53の図示しない他端に
は、電池容器30内の空気を吸引することができる吸引
機構が設けられている。
【0047】これら注入ノズル52及び吸気ノズル53
を注入口31の所定深さまで挿入した状態において、吸
気ノズル53の先端部は、電解液39を所定量注入した
ときの高さと同一となるように設定されている。そし
て、注入ノズル52の先端部は、この吸気ノズル53の
先端よりも下方へ突出するように設定されている。これ
ら注入ノズル52及び吸気ノズル53を囲うようにリン
グ状のシール部材54が、電解液ホッパ51の下部に設
けられている。このシール部材54は、注入ノズル52
及び吸気ノズル53を注入口31に挿入したときに、注
入口31の周囲を気密にシールするものである。このシ
ール部材54と蓋体33の接触面とは、気密状態を保持
しつつ摺動接触される。
【0048】図2は、上述したような構成を有する電解
液含浸装置11を使用して電解液含浸ラインシステム6
0を構成した概略説明図である。この電解液含浸ライン
システム60は、二基の電解液含浸装置11,11と、
両電解液含浸装置11,11の前方を通過するように配
置された搬送コンベヤ61と、この搬送コンベヤ61と
各電解液含浸装置11との間に電池容器30を搬送する
図示しない容器搬送手段等を備えている。尚、電解液含
浸装置11は一基のみであってもよく、また、三基以上
を配置する構成としてもよい。この場合、2点鎖線で示
すように、1ライン中に使用される電解液含浸装置11
の台数を増すことにより、ラインの高速化を図ることが
でき、電解液含浸作業の作業性を高めることができる。
【0049】二基の電解液含浸装置11,11は、搬送
コンベヤ61の片側に横並びに配置されており、途中ま
で組み立てられた二次電池の電池容器30が搬送コンベ
ヤ61上に2列に載置され、図2において右側から左側
へと連続的又は間欠的に搬送される。尚、電池容器30
は、搬送コンベヤ61上を一列に搬送するようにしても
よいことは勿論である。
【0050】各電解液含浸装置11の正面まで搬送され
た電池容器30は、図示しない容器搬送手段に保持され
て搬送コンベヤ61から回転ドラム12の上方に搬送さ
れる。また、すでに収納部22に収納されている電池容
器30は、容器搬送手段によって収納部22から取り出
され、搬送コンベヤ61の上方に搬送される。ここで容
器搬送手段による保持を解放することにより、電池容器
30が再び搬送コンベヤ61上に載置される。そして、
搬送コンベヤ61の移動により左方に移動して、次の工
程に搬送される。
【0051】上述した容器搬送手段としては、例えば、
電池容器30を吸着することができる磁石と、電池容器
30を挟持することができる挟持部材とを設けて構成す
ることができる。この容器搬送手段で搬送コンベヤ61
から電解液含浸装置11に搬送された電池容器30は、
回転ドラム12の上面に開口した収納部22に所定の状
態によって挿入される。即ち、注入口31が回転ドラム
12の回転中心Lと一致するように、電池容器30が底
面側から収納部22に収納される。その後、クランプ2
3aの片側を電池容器30の上に乗せ、他側を貫通する
締付ボルト23bを締め込むことにより、押え金具23
によって電池容器30の抜け出しが防止される。
【0052】次に、液注入手段50の電解液ホッパ51
を回転ドラム12に近づけ、注入ノズル52及び吸気ノ
ズル53を電池容器30の注入口31に挿入する。そし
て、シール部材54の下面を電池容器30の上面に圧接
し、シール部材54で注入口31の周囲を気密状態に封
止する。このとき、注入ノズル52及び吸気ノズル53
は回転ドラム12の回転中心L上に位置しているため、
両ノズル52,53を注入口31に挿入した状態のまま
で回転ドラム12を回転することができる。
【0053】この状態で、駆動手段14を駆動して回転
ドラム12を回転する。即ち、駆動モータ21を駆動し
て回転軸21aに固定された駆動プーリ20を回転し、
その回転力をVベルト19を介して従動プーリ17に伝
達する。これにより、2個のボールベアリング16,1
6を介して支持ホルダ13に支持されている回転ドラム
12が回転駆動される。
【0054】この回転ドラム12の回転前又は回転中
に、吸引機構を作動して吸気ノズル53から電池容器3
0内の空気を吸引し、その内部を真空状態にする。この
吸気工程と同時に又は適当な間隔をおいて、注入機構を
作動して電解液ホッパ51内の電解液の所定量を注入ノ
ズル52から電池容器30内に注入する。この電解液3
9の注入量は、図2に示すように、注入された電解液3
9の液面を吸気ノズル53の先端部で検出し、その液面
を検出するようになるまで注入ノズル52から電解液3
9を注入し、その液面を検出したときには電解液39の
注入を停止して、その液面が常時所定位置以下に維持さ
れるよう自動的にコントロールすることが好ましい。こ
のように注入量を制御することにより、電池容器30内
に注入した電解液39が、注入口31から溢れ出るのを
防止することができる。
【0055】しかしながら、電解液の注入量を外部から
コントロールして、電解液39の液面を検出することな
く、予め決められた所定量の電解液39を一度に注入た
り、或いは複数回に分けて徐々に注入することもでき
る。この場合には、電池容器30内に注入された電解液
39の液面を検出するための機構や、その制御システム
を省略することができ、機構及び制御の簡略化を図るこ
とができる。尚、電池容器30の内部を真空にすること
なく、容器内の空気を注入口31から自然に排出させる
構成としてもよく、また、吸気ノズル53を上部に延出
した構成としてもよい。
【0056】電池容器30内に電解液39が注入される
と、回転ドラム12の回転によって電池容器30内に注
入された電解液39に遠心力が作用する。この遠心力に
よって電解液39には、回転中心Lを中心として側方へ
向かう加重が加えられ、この加重を受けて電解液39は
四方八方へ放射状に移動する。その結果、遠心力による
加重が加えられた電解液39が、電池容器30内に収納
されている電池本体34の素子の隙間内に急速に浸入
し、電池本体34内に高速度で含浸させることができ
る。しかも、電池容器30は、その内部に設定された回
転中心Lを中心として回転駆動されるため、回転部分が
大型となることがなく、装置全体の小型化を図ることが
できる。
【0057】更に、回転部分が小さく、しかも側方へ突
出する凸起等の障害物が無いことから高速回転が可能と
なり、小型な装置でありながら十分に大きな遠心力を電
解液39に作用させることができる。このように、本願
発明の電解液含浸装置11によれば、装置全体を小型化
することができるとともに、生産数に合わせて電解液含
浸装置11の数を増減させて設置することができ、非常
に自由度の高い生産システムを構成することができる。
更に、電解液含浸装置11の構成をシンプルなものとす
ることができ、装置の製造工程を簡略化してコストダウ
ンを図ることができる。
【0058】図3に示す本願発明の電解液含浸装置の第
2実施例は、回転ドラム62の回転中心Lに収納部63
の中心を一致させるように設けたものである。そのた
め、電池容器30の注入口31の中心Cは、電解液含浸
装置65の回転ドラム66の回転中心Lから幅方向の片
側に偏心量eだけ偏倚した位置に設定されている。そし
て、この偏倚した注入口31に対向するように液注入手
段70が配設されている。この液注入手段70は、電解
液39を貯留する電解液ホッパ71と、この電解液ホッ
パ71の底に設けた開口部から下方へ突出された注入ノ
ズル72等を備えている。従って、この実施例では、電
池容器30内は真空とされることがなく、その内部には
大気圧が作用する。
【0059】また、液注入手段70の電解液ホッパ71
は、上述した実施例の電解液ホッパ51と同様に進退動
作可能に構成されている。この第2実施例においては、
回転ドラム62の回転中心Lに対して注入口31が偏心
量eだけ偏倚しているため、注入口31は長さeを半径
として円運動することになる。そのため、回転ドラム6
2の回転時には、注入ノズル72は注入口31から抜き
出しておく必要がある。従って、この第2実施例では、
回転ドラム62の回転中に電解液39を電池容器30内
に注入することができず、電解液39の注入動作は、回
転ドラム62の停止時にのみ行うことができる。
【0060】図4に示すように、この電解液含浸ライン
システム60の搬送コンベヤ61では、電池容器30を
一列に並べて搬送し、二基の電解液含浸装置65に分配
して供給するように構成している。他の構成は、上述し
た第1実施例と同様であり、同一部分には同一符号を付
して、その説明は省略する。
【0061】この第2実施例によれば、収納部67が回
転ドラム66の中心部に設定されているため、回転ドラ
ム66の重心を回転中心Lに一致させることができる。
その結果、回転ドラム66をバランスよく回転させるこ
とができ、従って、より高速度に回転ドラム66を回転
駆動することができる。尚、電解液39を電池本体34
に含浸させる点については第1実施例と同様であるた
め、同様の効果を得ることができる。
【0062】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は角形電池の電池本体に電解液を含浸させる例について
説明したが、丸形電池に適用できることは勿論である。
更に、上述した実施例では、縦長の角形電池に適用した
例について説明したが、横長の電池に適用できることも
勿論である。このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変更できるものである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
記載の電解液含浸方法によれば、電池容器の内側に設定
した回転中心を中心として電池容器を回転する構成とし
たため、電池容器の回転中又は回転前に注入された電解
液に遠心力を作用させ、この遠心力を利用して電解液を
電池本体に迅速かつ効率良く含浸させることができる。
しかも、電池容器を含む回転部分の直径を小さくして電
解液含浸装置全体の小型化を図ることができるととも
に、回転する突起部分を無くして作業環境に関する安全
性の向上を図ることができるという効果を得ることがで
きる。
【0064】本発明の請求項2記載の電解液含浸方法に
よれば、注入口に注入ノズルを挿入した状態で電池容器
を回転することができるため、電池容器の回転中に電解
液を注入して、電解液の注入作業を迅速かつ確実に行う
ことができるという効果を得ることができる。
【0065】本発明の請求項3記載の電解液含浸方法に
よれば、電池容器を回転する前に、注入口に挿入した注
入ノズルから電解液を電池容器内に注入することによ
り、電解液の注入作業を確実に行うことができるという
効果を得ることができる。
【0066】本発明の請求項4記載の電解液含浸方法に
よれば、電池容器の内部を真空にしながら電池容器の内
側に設定した回転中心を中心として電池容器を回転する
構成としたため、電池容器の回転中に注入された電解液
に遠心力を作用させ、この遠心力を利用して電解液を電
池本体に迅速かつ確実に含浸させることができる。しか
も、電池容器を含む回転部分の直径を小さくして電解液
含浸装置全体の小型化を図ることができるとともに、回
転する突起部分を無くして作業環境に関する安全性の向
上を図ることができるという効果を得ることができる。
【0067】本発明の請求項5記載の電解液含浸方法に
よれば、注入口に注入ノズルを挿入した状態で電池容器
を回転させながら、その回転中に電解液を電池容器内に
注入することができるため、電池容器の回転中に電解液
を注入して、電解液の注入作業を迅速かつ確実に行うこ
とができるという効果を得ることができる。
【0068】本発明の請求項6記載の電解液含浸方法に
よれば、電池容器の内側に設定した回転中心を中心とし
て電池容器を回転する構成としたため、電池容器の回転
中又は回転前に複数回に分けて注入された電解液に各回
毎に遠心力を作用させ、この遠心力を利用して電解液を
電池本体に迅速かつ確実に含浸させることができる。し
かも、電池容器を含む回転部分の直径を小さくして電解
液含浸装置全体の小型化を図ることができるとともに、
回転する突起部分を無くして作業環境に関する安全性の
向上を図ることができるという効果を得ることができ
る。
【0069】本発明の請求項7記載の電解液含浸方法に
よれば、注入口に注入ノズルを挿入した状態で電池容器
を回転させながら、その回転中に電解液を複数回に分け
て電池容器内に注入することができるため、電池容器の
回転中に電解液を注入して、電解液の注入作業を迅速か
つ確実に行うことができるという効果を得ることができ
る。
【0070】本発明の請求項8記載の電解液含浸装置に
よれば、容器回転機構によって電池容器を、その内側に
設定した回転中心で回転するとともに、電池容器の回転
中又は回転前に液注入手段によって電解液を注入口から
電池容器内に注入する構成としたため、遠心力を利用し
て電解液を電池本体内に迅速かつ確実に含浸させること
ができる装置を提供することができる。しかも、電池容
器を含む回転部分の直径を小さくして装置全体の小型化
を図ることができるとともに、回転する突起部分を無く
して作業環境に関する安全性の高い装置を提供できると
いう効果を得ることができる。
【0071】本発明の請求項9記載の電解液含浸装置に
よれば、回転部と支持部と駆動手段とを設けて容器回転
機構を構成し、凹陥部に電池容器を収納した回転部を駆
動手段で回転駆動するために、簡単な構成でありながら
電池容器を高速度で回転駆動することができ、大きな遠
心力を電解液に作用させることができる装置を提供でき
るという効果を得ることができる。
【0072】本発明の請求項10記載の電解液含浸装置
によれば、収納部に電池容器を収納すると注入口が回転
部の回転中心に一致されるとともに、この回転中心の中
心線上に液注入手段の注入ノズルが配置されているため
に、注入口に注入ノズルを挿入した状態のまま回転部を
回転駆動することができ、電解液の注入動作を迅速かつ
確実に行うことができる装置を提供できるという効果を
得ることができる。
【0073】本発明の請求項11記載の電解液含浸装置
によれば、液注入手段に吸引ノズルを設けることによ
り、吸引ノズルで電池容器内の空気を吸引して内部を真
空状態にすることができ、電池本体に対する電解液の含
浸速度を高めることができる装置を提供できるという効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解液含浸装置の第1の実施例を断面
して示す説明図である。
【図2】図1に示す本発明の電解液含浸装置を使用して
電解液含浸ラインシステムを構成した例を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の電解液含浸装置の第2の実施例を断面
して示す説明図である。
【図4】図3に示す本発明の電解液含浸装置を使用して
電解液含浸ラインシステムを構成した例を示す説明図で
ある。
【図5】本発明の電解液含浸装置に使用される電池の第
1の実施例を分解して示す斜視図である。
【図6】図5に示す電池の電池容器を断面して示す説明
図である。
【図7】従来の電解液含浸装置の概略構成を示す正面図
である。
【図8】図7に示す従来の電解液含浸装置の平面図であ
る。
【符号の説明】 11,65 電解液含浸装置、 12,66 回転ドラ
ム(回転部)、 13支持ホルダ(支持部)、 14
駆動手段、 22,67 収納部、 25容器回転機
構、 30 電池容器、 31 注入口、 34 電池
本体、 39電解液、 50,70 液注入手段、 5
1,71 電解液ホッパ、 52,72 注入ノズル、
53 吸気ノズル、 54 シール部材、 60 電
解液含浸ラインシステム、 61 搬送コンベヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 良一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5H023 AA03 BB05 BB10 CC23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池容器の内側に回転の中心を設定し、
    この回転中心を中心として上記電池容器を回転するとと
    もに、その回転中又は回転前に電解液を電池容器内に注
    入し、当該電池容器の回転に基づき電解液に作用する遠
    心力によって当該電解液を電池容器内に収納した電池本
    体に含浸させることを特徴とする電解液含浸方法。
  2. 【請求項2】 上記電池容器の回転中に、当該電池容器
    の上記回転中心の中心線方向に位置する面であって当該
    回転中心上に開口する注入口に電解液を注入するための
    注入ノズルを挿入し、この注入ノズルから電池容器内に
    電解液を注入することを特徴とする請求項1記載の電解
    液含浸方法。
  3. 【請求項3】 上記電池容器の回転前に、当該電池容器
    の上記回転中心の中心線方向に位置する面に開口する注
    入口に電解液を注入するための注入ノズルを挿入し、こ
    の注入ノズルから電池容器内に電解液を注入することを
    特徴とする請求項1記載の電解液含浸方法。
  4. 【請求項4】 電池容器の内側に回転の中心を設定し、
    この電池容器の内部を真空にするとともに、当該電池容
    器を上記回転中心を中心として回転し、その回転中に電
    解液を電池容器内に注入し、当該電池容器の回転に基づ
    き電解液に作用する遠心力によって当該電解液を電池容
    器内に収納した電池本体に含浸させることを特徴とする
    電解液含浸方法。
  5. 【請求項5】 上記電池容器の上記回転中心の中心線方
    向に位置する面であって当該回転中心上に開口する注入
    口に電解液を注入するための注入ノズルを挿入し、この
    注入ノズルを注入口に挿入した状態で電池容器を回転さ
    せることを特徴とする請求項4記載の電解液含浸方法。
  6. 【請求項6】 電池容器の内側に回転の中心を設定し、
    この回転中心を中心として上記電池容器を回転するとと
    もに、その回転中又は回転前に電解液の所定量を複数回
    に分けて電池容器内に注入し、当該電池容器の回転に基
    づき電解液に作用する遠心力によって当該電解液の所定
    量を電池容器内に収納した電池本体に含浸させることを
    特徴とする電解液含浸方法。
  7. 【請求項7】 上記電池容器の上記回転中心の中心線方
    向に位置する面であって当該回転中心上に開口する注入
    口に電解液を注入するための注入ノズルを挿入し、この
    注入ノズルを注入口に挿入した状態で当該電池容器の回
    転中に、電解液の所定量を複数回に分けて電池容器内に
    注入することを特徴とする請求項6記載の電解液含浸方
    法。
  8. 【請求項8】 電池容器の内側に回転の中心を設定して
    当該電池容器を上記回転中心を中心として回転させる容
    器回転機構と、 上記電池容器に設けた注入口から電解液を電池容器内に
    注入する液注入手段と、を備えてなることを特徴とする
    電解液含浸装置。
  9. 【請求項9】 上記容器回転機構は、上記電池容器が着
    脱可能に収納される収納部を設けた回転部と、この回転
    部を回転自在に支持する支持部と、上記回転部を回転駆
    動する駆動手段と、を設けてなることを特徴とする請求
    項8記載の電解液含浸装置。
  10. 【請求項10】 上記収納部は、当該収納部に収納され
    た上記電池容器の上記注入口を上記回転部の回転中心に
    一致させて設けるとともに、この回転中心の中心線上に
    上記液注入手段の注入ノズルを配置して設け、この注入
    ノズルを上記注入口に対して出し入れ可能に構成したこ
    とを特徴とする請求項10記載の電解液含浸装置。
  11. 【請求項11】 上記液注入手段は、上記電池容器内の
    空気を上記注入口から吸引して当該電池容器の内部を真
    空にする吸引ノズルを有することを特徴とする請求項8
    記載の電解液含浸装置。
JP2000016107A 2000-01-25 2000-01-25 電解液含浸方法及び電解液含浸装置 Pending JP2001210310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000016107A JP2001210310A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 電解液含浸方法及び電解液含浸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000016107A JP2001210310A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 電解液含浸方法及び電解液含浸装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001210310A true JP2001210310A (ja) 2001-08-03

Family

ID=18543308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000016107A Pending JP2001210310A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 電解液含浸方法及び電解液含浸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001210310A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102612767A (zh) * 2010-09-30 2012-07-25 株式会社Lg化学 用于增强二次电池中的电解质的浸渍的装置和方法
JP5331946B1 (ja) * 2012-07-05 2013-10-30 オー・エム・シー株式会社 電解液の注液方法とその注液装置
CN104362287A (zh) * 2014-11-10 2015-02-18 苏州三屹晨光工业设备有限公司 电池注液机的注液机构
CN104362286A (zh) * 2014-11-10 2015-02-18 苏州三屹晨光工业设备有限公司 电池注液机的旋转上料机构
CN104377340A (zh) * 2014-11-12 2015-02-25 苏州三屹晨光工业设备有限公司 电池自动注液机
CN106654145A (zh) * 2016-12-30 2017-05-10 深圳市恒瑞兴自动化设备有限公司 电池自动注液设备
JP2019053929A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 株式会社東芝 電池の製造方法 、及び製造装置。
CN110797499A (zh) * 2018-08-02 2020-02-14 宁波商路数据技术有限公司 离心式注液设备及其注液方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101300591B1 (ko) * 2010-09-30 2013-08-27 주식회사 엘지화학 이차 전지의 전해액 함침 증진 장치 및 방법
CN102612767A (zh) * 2010-09-30 2012-07-25 株式会社Lg化学 用于增强二次电池中的电解质的浸渍的装置和方法
CN104701485A (zh) * 2010-09-30 2015-06-10 株式会社Lg化学 用于增强二次电池中的电解质的浸渍的方法
US9698409B2 (en) * 2012-07-05 2017-07-04 O.M.C. Co., Ltd. Injection method for injecting electrolyte and injection apparatus therefor
JP5331946B1 (ja) * 2012-07-05 2013-10-30 オー・エム・シー株式会社 電解液の注液方法とその注液装置
WO2014006660A1 (ja) * 2012-07-05 2014-01-09 オー・エム・シー株式会社 電解液の注液方法とその注液装置
US20150162594A1 (en) * 2012-07-05 2015-06-11 O.M.C. Co., Ltd. Injection method for injecting electrolyte and injection apparatus therefor
CN104362287A (zh) * 2014-11-10 2015-02-18 苏州三屹晨光工业设备有限公司 电池注液机的注液机构
CN104362286A (zh) * 2014-11-10 2015-02-18 苏州三屹晨光工业设备有限公司 电池注液机的旋转上料机构
CN104377340A (zh) * 2014-11-12 2015-02-25 苏州三屹晨光工业设备有限公司 电池自动注液机
CN106654145A (zh) * 2016-12-30 2017-05-10 深圳市恒瑞兴自动化设备有限公司 电池自动注液设备
JP2019053929A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 株式会社東芝 電池の製造方法 、及び製造装置。
CN110797499A (zh) * 2018-08-02 2020-02-14 宁波商路数据技术有限公司 离心式注液设备及其注液方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001210310A (ja) 電解液含浸方法及び電解液含浸装置
KR101220981B1 (ko) 이차전지용 전극판 적층장치
US5487417A (en) Electrolyte injection apparatus
WO2012043948A1 (ko) 이차 전지의 전해액 함침 증진 장치 및 방법
WO2014006660A1 (ja) 電解液の注液方法とその注液装置
CN110061253B (zh) 纽扣电池制造设备
CN112421189A (zh) 一种锂电池加工的定量注液装置
KR100690026B1 (ko) 전지의 프리차저 및 이를 이용한 전해액 충진 방법
JP2001273884A (ja) 密閉形電池およびその製造方法
JP3724182B2 (ja) 電池用電解液注液装置
KR101780200B1 (ko) 리튬전지 포메이션 챔버구조
CN117060022A (zh) 电池注液装置及正负压复合等压注液方法
CN210248397U (zh) 一种雾化器及电子烟
JP2850400B2 (ja) 鉛蓄電池の電解液注液装置及び注液法
KR101724618B1 (ko) 파우치형 이차전지의 가스 배출을 위한 파우치 관통 장치
CN212848486U (zh) 一种方形电池制备用阴极片快速喷涂设备
JP2003217567A (ja) 電解液注入装置及び電解液注入方法
CN113871811A (zh) 用于锂电池加工的电芯浸润装置
KR20170028730A (ko) 전해액 함침 장치 및 시스템
CN219990402U (zh) 锂电池运送机构及锂电池包蓝膜检测装置
JP4493224B2 (ja) 液体注入装置
CN219358275U (zh) 一种锂电池盖帽激光焊接送料装置
KR100197750B1 (ko) 리튬 전지의 전해액 주입장치
CN220826979U (zh) 一种锂电池生产用套标机
CN220861020U (zh) 一种电池正极材料尾气处理装置