JP4493224B2 - 液体注入装置 - Google Patents
液体注入装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4493224B2 JP4493224B2 JP2001052537A JP2001052537A JP4493224B2 JP 4493224 B2 JP4493224 B2 JP 4493224B2 JP 2001052537 A JP2001052537 A JP 2001052537A JP 2001052537 A JP2001052537 A JP 2001052537A JP 4493224 B2 JP4493224 B2 JP 4493224B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- opening
- nozzle
- supply pipe
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Devices For Dispensing Beverages (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばポリマバッテリ(蓄電池)の製造に好適な液体注入装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリマバッテリ(polymer battery)は、電極材を予め収納したアルミニウム製の容器内に、電解液が注入され、その後、容器の密閉及び成形が行われて製造される。そして、容器内の電極材から外側に引き出された正負の電極部を介した充放電の繰り返しを経て、所定容量分の蓄電が行われる。
【0003】
上記のように、ポリマバッテリの製造では、容器の密閉後に、電極を介した外部からの充放電の繰り返を経て所定容量分の蓄電が行われるが、その際、もしも容器内に空気が残存していると、空気中に含む水分により円滑な充放電作用が妨げられ、規定容量値の蓄電が困難になる。
【0004】
そこで、ポリマバッテリの製造工程において、容器内への電解液の注入を大気中で行い、その後、真空ポンプ等により容器内を排気しつつ密閉を行うことは技術的に必ずしも容易でないので、従来から、容器内への電解液の注入から注入口の封止までの一連の製造作業は真空チャンバ内で行なわれている。
【0005】
図3は、真空チャンバ内において、電解液を容器内に注入する様子を説明したものである。
【0006】
容器1内に収納される電極材3は、厚さが薄い矩形状体をなしているので、容器1全体の外形形状も、その電極材3を包むかのようにフィルム状シートの折り畳み張り合わせによって偏平な袋状に形成されている。
【0007】
そこで、電解液を注入する工程においては、まず容器1が図に示す注入位置に位置付けられる一つ前工程位置に丁度図に一点鎖線で示すような一対のバキュームチャック4,4が配置されていて、この一対のバキュームチャック4,4が容器1の相対する左右両側面を吸引して引っ張ることで、開口部1aが形成される。次に、開口部1aの形成された容器1が不図示の搬送手段にて図示位置に送られてくると、容器全体が矢印Z方向に持ち上げられ、その開かれた開口部1aから容器1内に供給パイプ5下端部のノズル5aが挿入され、供給容器6内の電解液が容器内に注入されることとなる。
【0008】
供給パイプ5自体は、真空チャンバ2の上蓋2aに貫通して取り付け固定されていて、途中に設けられたバルブ5bの開閉操作により所定量の電解液の供給注入が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ポリマバッテリの製造では、真空チャンバ2内において容器1内への電解液注入が行われるが、容器1はアルミニウム製で偏平な袋状をなしているのでバキュームチャック4,4により開かれる開口部1aの広がり幅(d)は比較的狭く、また開口部1aの形成された容器1が注入位置に搬送されてくる間にその開口部1aが復元力によって狭まってしまい開口状態が不安定となる等の理由から、供給パイプ5のノズル5a先端部が開口部1aの入口付近に引っ掛かり、所定深さに挿入されずに規定量の電解液が容器1内に注入されないケースや、最悪の場合にはノズル5a先端部が開口部1a内に挿入できないということが発生した。
【0010】
また、前述のように、ノズル5aが容器1内の所定深さに挿入されずに、電解液の一部が封止口の内側に付着したりすると、その分、注入量が不足するほか、電解液が付着した部分での封止が不完全となり、ポリマバッテリの歩留まり低下の要因となった。
【0011】
そこで本発明は、電解液等の注入操作が適切かつ円滑に行われる液体注入装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下端部にノズルを有する供給パイプを介して上方の開口部から液体を扁平な袋状の容器内に注入する液体注入装置において、前記開口部を上にして容器を支持する基台と、漏斗状に形成された案内孔を有し、この案内孔を介して前記供給パイプのノズルを前記開口部から容器内に案内可能なガイド部と、前記基台上に設けられ、前記案内孔が前記容器の開口部を押し広げる位置まで前記ガイド部を前記基台に直交する方向に回動可能な回動機構とを具備し、前記ガイド部の前記案内孔を前記開口部を押し広げる位置にまで回動させた状態で前記供給パイプのノズルを容器内に案内し、案内されたノズルを介して、前記液体を前記容器内に注入するように構成されたことを特徴とする。
【0013】
このように本発明による液体注入装置によれば、扁平な袋状の容器を支持した基台に、供給パイプのノズルを容器開口部に案内するガイド部を回動自在に設け、ガイド部の案内孔が開口部を押し広げる位置までガイド部を回動させるように構成したので、供給パイプのノズルがガイド部に案内されつつ開口部に向け的確に挿入され、液体注入が容易かつ円滑に行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による液体注入装置の一実施の形態を図1及び図2を参照して詳細に説明する。
【0015】
なお、図3に示した従来の液体注入装置と同一構成には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0016】
図1は本発明による液体注入装置の一実施の形態を示した分解斜視図で、図2は図1に示した装置において、電解液が容器内に注入される状態を示した側面図である。
【0017】
図1に示したように、基台7には、容器1の下端部をZ1方向より受け入れ収納する凹部71がその上面に形成されていて、この基台7は不図示の駆動手段により真空チャンバ2内を移動させられるように構成されている。
【0018】
また、基台7の長手方向の端部には支柱72が立設され、その支柱72の先端部には、回動軸Pを中心にして矢印R方向、すなわち容器1の開口部1a方向に90度の範囲で回動可能にアーム73が取り付けられていて、そのアーム73の先端部にはガイド部8が取り付け固定されている。
【0019】
ガイド部8は、漏斗状の案内孔8aを有していて、注入位置に設けられ、不図示のアーム駆動源にて図示状態からアーム73を矢印R方向に90度回動させたとき、案内孔8aの漏斗状の先端部は、基台7に支持された容器1の開口部1aを押し広げるようにしつつ挿入される。
【0020】
このように、真空チャンバ2内にあって、容器1は基台7の凹部71に挟み込まれて直立安定するとともに、開口部1a内にガイド部8の先端部がはめ込まれるので、容器1内は漏斗状の案内孔8aの広い開口に連通する。
【0021】
そこで、本実施の形態において、基台7の凹部71に収納された容器1は、従来と同様に容器1が図1に示す注入位置に位置付けられる。一つ前工程位置にて一対のバキュームチャックにより開口部1aが形成される。次に容器1が図に示す注入位置に送られてくると、不図示のアーム駆動源の作動によりアーム73は矢印R方向に回転し、ガイド部8の先端部が容器1の開口部1aに挿入される。この状態で不図示の上昇機構により基台全体が矢印Z方向に持ち上げられ、上方の供給パイプ5のノズル5aが開口の広いガイド部8の案内孔8a内に容易に誘導案内され、図2に示すようにノズル5a先端部が容器1内の所定深さに達するように的確に挿入される。
【0022】
なお、支柱72及びアーム73にはそれぞれ係止部72a,73aが突設され、この両係止部72a,73a間に引っ張りばね74を介在させたので、ばね圧により付勢され、回動軸Pを中心にした直角(90度)の回動位置でアーム73が安定する。
【0023】
次に、供給パイプ5のノズル5a先端部が基台7に支持された容器1内に適正に挿入された状態で、バルブ5bの開閉操作により所定量の電解液が供給容器6から供給される。その後順次、基台1の矢印Z1方向への下降、アーム73の図示時計回りへの90度回動復帰、及び容器1開口部1aの封止密封を経て真空チャンバ2から取り出され、必要に応じたアミニウム製容器1の外形の成形及びカットを経た後、電極3a,3bの端子を介した充放電操作により、所定容量値のポリマバッテリが製造される。
【0024】
以上説明のように、本発明の液体注入装置によれば、供給パイプのノズル先端部が容易かつ的確かつ円滑に容器内の所定深さまで挿入させることができるので、ポリマバッテリ等の製造効率を大幅に向上させることができる。
【0025】
なお、上記の実施の形態では、注入位置にて基台7を介して容器を上下動させるケースを説明したが、基台7は上下動せず、ノズル5aが下方に伸縮できるように構成し、注入時には伸張して容器内に挿入し、注入が終わると収縮して容器から離脱するようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明による液体注入装置によれば、容器への液体注入を安定かつ容易に行うことができるので、例えばポリマバッテリの電解液注入等に採用して実用上顕著な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体注入装置の一実施の形態を示した一部切り欠け分解斜視図である。
【図2】図1に示した装置が液体を注入する状態を示した要部側面図である。
【図3】従来の液体注入装置を示した一部切り欠け正面図である。
【符号の説明】
1 容器
1a 開口部
2 真空チャンバ
3 電極材
5 供給パイプ
5a ノズル
5b バルブ
6 供給容器
7 基台
71 凹部
72 支柱
73 アーム
8 ガイド部
Claims (2)
- 下端部にノズルを有する供給パイプを介して上方の開口部から液体を扁平な袋状の容器内に注入する液体注入装置において、
前記開口部を上にして容器を支持する基台と、
漏斗状に形成された案内孔を有し、この案内孔を介して前記供給パイプのノズルを前記開口部から容器内に案内可能なガイド部と、
前記基台上に設けられ、前記案内孔が前記容器の開口部を押し広げる位置まで前記ガイド部を前記基台に直交する方向に回動可能な回動機構とを具備し、
前記ガイド部の前記案内孔を前記開口部を押し広げる位置にまで回動させた状態で前記供給パイプのノズルを容器内に案内し、案内されたノズルを介して、前記液体を前記容器内に注入するように構成されたことを特徴とする液体注入装置。 - 前記ガイド部の前記案内孔が前記容器の開口部を押し広げる位置まで挿入された状態で、前記基台を上昇または前記供給パイプのノズルを下降させ、前記供給パイプのノズル先端が前記容器の所定深さに達した位置で前記液体を注入することを特徴とする請求項1記載の液体注入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001052537A JP4493224B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 液体注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001052537A JP4493224B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 液体注入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002255290A JP2002255290A (ja) | 2002-09-11 |
JP4493224B2 true JP4493224B2 (ja) | 2010-06-30 |
Family
ID=18913149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001052537A Expired - Fee Related JP4493224B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 液体注入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4493224B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56147202U (ja) * | 1980-04-04 | 1981-11-06 | ||
JPS59150701U (ja) * | 1983-03-28 | 1984-10-08 | ゼネラルパツカ−株式会社 | 充填装置 |
JPS6062001U (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-30 | 株式会社東洋自動包装機製作所 | 自動包装機における充填装置 |
JPS63272601A (ja) * | 1987-04-25 | 1988-11-10 | Fuji Pack Syst Ltd | 袋への品物供給方法 |
JPH0486704U (ja) * | 1990-12-03 | 1992-07-28 | ||
JPH0639711U (ja) * | 1992-10-28 | 1994-05-27 | 株式会社島津製作所 | 粉体供給機 |
JPH0669101U (ja) * | 1993-03-09 | 1994-09-27 | 北芝電機株式会社 | 自動充填包装装置 |
JPH0995303A (ja) * | 1995-09-27 | 1997-04-08 | Sunstar Eng Inc | 高粘性材料充填方法並びにその方法に用いる充填装置 |
-
2001
- 2001-02-27 JP JP2001052537A patent/JP4493224B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56147202U (ja) * | 1980-04-04 | 1981-11-06 | ||
JPS59150701U (ja) * | 1983-03-28 | 1984-10-08 | ゼネラルパツカ−株式会社 | 充填装置 |
JPS6062001U (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-30 | 株式会社東洋自動包装機製作所 | 自動包装機における充填装置 |
JPS63272601A (ja) * | 1987-04-25 | 1988-11-10 | Fuji Pack Syst Ltd | 袋への品物供給方法 |
JPH0486704U (ja) * | 1990-12-03 | 1992-07-28 | ||
JPH0639711U (ja) * | 1992-10-28 | 1994-05-27 | 株式会社島津製作所 | 粉体供給機 |
JPH0669101U (ja) * | 1993-03-09 | 1994-09-27 | 北芝電機株式会社 | 自動充填包装装置 |
JPH0995303A (ja) * | 1995-09-27 | 1997-04-08 | Sunstar Eng Inc | 高粘性材料充填方法並びにその方法に用いる充填装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002255290A (ja) | 2002-09-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6084841B2 (ja) | リチウムイオンキャパシタ用電極の製造装置及び製造方法 | |
US6497976B1 (en) | Method for electrolyte injection | |
KR100868684B1 (ko) | 전지용 전해액 주입 장치 및 이를 이용한 전해액 주입 방법 | |
JP6108373B1 (ja) | 巻回装置及び巻回方法 | |
CN112151738A (zh) | 一种电池气袋注液封装系统 | |
KR102323063B1 (ko) | 롤 포장 장치 | |
JP3967665B2 (ja) | 電解液注液装置及び電池の製造方法 | |
JP4493224B2 (ja) | 液体注入装置 | |
CN209434330U (zh) | 锂离子电池点胶整形夹具及电池涂胶机 | |
CN117060022B (zh) | 电池注液装置及正负压复合等压注液方法 | |
TW200402160A (en) | Electrolyte injection device and battery production method | |
CN112173696B (zh) | 一种板材堆放运输装置及堆放运输方法 | |
KR102416147B1 (ko) | 리드탭 제작용 메탈 컷팅 장치 | |
CN110065095B (zh) | 一种智能手套箱及其精确控制方法 | |
KR102241126B1 (ko) | 아이스팩 자동 포장장치 | |
JP2850400B2 (ja) | 鉛蓄電池の電解液注液装置及び注液法 | |
JP2003045413A (ja) | 液体注入装置及び液体注入方法 | |
CN216648414U (zh) | 一种可注电解液的化成设备 | |
JP2001210310A (ja) | 電解液含浸方法及び電解液含浸装置 | |
TW200402822A (en) | Port structure of semiconductor processing apparatus | |
CN214732410U (zh) | 电芯材料烧结用卸料装置 | |
JP4804654B2 (ja) | 容器内面成膜用cvd装置及び容器内面成膜方法 | |
CN210100061U (zh) | 一种智能手套箱 | |
JP2000340215A (ja) | 電池製造における電解液注入方法及び電解液注入装置 | |
KR200269066Y1 (ko) | 배터리 생산설비의 전해액 주입 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100330 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |