JP2001209140A - プロジェクタ及びこれに用いられる光学装置 - Google Patents

プロジェクタ及びこれに用いられる光学装置

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JP2001209140A
JP2001209140A JP2000021730A JP2000021730A JP2001209140A JP 2001209140 A JP2001209140 A JP 2001209140A JP 2000021730 A JP2000021730 A JP 2000021730A JP 2000021730 A JP2000021730 A JP 2000021730A JP 2001209140 A JP2001209140 A JP 2001209140A
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color
color light
optical system
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Fumitaka Yajima
章隆 矢島
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロジェクタ毎に発生するカラー画像の色の
ばらつきを抑制する。 【解決手段】 プロジェクタを構成する光学装置は、色
光分離光学系から色光合成光学系までの複数の色光に対
応する複数の光路のうち、少なくとも1つの光路中に配
置され、入射する色光の入射角に応じて透過可能な色光
の波長領域が変化する色光選択フィルタと、色光選択フ
ィルタの光の傾きを調整するための調整機構と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像を投写
するプロジェクタ及びこれに用いられる光学装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を投写するプロジェクタで
は、まず、光源からの光が複数の色光に分離される。分
離された複数の色光は、各色光それぞれに用意された光
変調装置(液晶ライトバルブ等)によってそれぞれの色
信号に応じて変調が施される。そして変調後の各色光を
再び合成することにより形成されたカラー画像を投写レ
ンズを介して投写する。このようなプロジェクタにおい
ては、通常、2枚のダイクロイックミラーを用いて光源
からの光をそれぞれ波長域のことなる3つの色光に分離
する。そして、分離された色光を3原色の色光として適
当に混合することによりカラー画像を形成している。例
えば、おおむね600nmから700nmの波長域を赤
色光とし、おおむね500nmから600nmの波長域
を緑色光とし、おおむね400nmから500nmの波
長域を青色光として分離されている。
【0003】ところで、2枚のダイクロイックミラーで
3つの色光を分離する場合、各色光は広帯域の波長域を
有しているため、上述の2枚のダイクロイックミラーで
分離された3つの色光は3原色の色光として好ましくな
い場合があり、形成されたカラー画像の色再現性が好ま
しくない場合がある。また、光源からの光は、光源の種
類によって種々の分光特性を有しているため、これによ
っても、上述の2枚のダイクロイックミラーで分離され
た3つの色光は3原色の色光として好ましくない場合が
あり、形成されたカラー画像の色再現性が好ましくない
場合がある。これらに対応するため、従来、各色光の光
変調装置の前に、適切な波長域の光を透過する色光選択
フィルタを設けて、各色光を調整する場合が多い。この
ような例としては、特開昭64−32289号公報に記
載の例があげられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
設けられたダイクロイックミラーの反射特性および透過
特性や、色フィルタの透過特性にはばらつきがあるため
に、装置に依存して各色光の色にばらつきが発生し、投
写されるカラー画像の色にばらつきが発生するいう問題
がある。装置に依存した色のばらつきを抑制する簡単な
方法としては、ダイクロイックミラーや色光選択フィル
タの特性を高精度化する方法が考えられるが、装置の高
額化を招き好ましくない。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、プロジェクタ毎
に発生するカラー画像の色のばらつきを抑制する技術を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の
第1のプロジェクタは、光源と、前記光源から入射する
光をカラー画像を表す光に変換する光学装置と、前記光
学装置から射出されたカラー画像を表す光を投写する投
写光学系と、前記光源と前記光学装置と前記投写光学系
とを駆動する駆動装置と、を備え、前記光学装置は、前
記光源から入射する光をそれぞれ波長領域の異なる複数
の色光に分離する色光分離光学系と、前記色光分離光学
系から射出された複数の色光のそれぞれが、入射するよ
うに配置され、入射する複数の色光を合成して合成光を
射出する色光合成光学系と、前記色光分離光学系から前
記色光合成光学系までの前記複数の色光に対応する複数
の光路中にそれぞれ配置され、それぞれに入射する色光
を、与えられた画像信号に応じて変調する複数の光変調
装置と、前記色光分離光学系から前記色光合成光学系ま
での前記複数の色光に対応する複数の光路のうち、少な
くとも1つの光路中に配置され、入射する色光の入射角
に応じて透過可能な色光の波長領域が変化する色光選択
フィルタと、前記色光選択フィルタの傾きを調整するた
めの調整機構と、を備えることを特徴とする。
【0007】上記発明の第1のプロジェクタにおいて
は、色光選択フィルタに入射する色光の入射角を、前記
色光選択フィルタの透過可能な色光の波長域が所望な波
長域となるような角度に調整することができるので、プ
ロジェクタ毎に発生するカラー画像の色のばらつきを抑
制することができる。
【0008】また、本発明の第2のプロジェクタは、光
源と、前記光源から入射する光をカラー画像を表す光に
変換する光学装置と、前記光学装置から射出されたカラ
ー画像を表す光を投写する投写光学系と、前記光源と前
記光学装置と前記投写光学系とを駆動する駆動装置と、
を備え、前記光学装置は、前記光源から入射する光をそ
れぞれ波長領域の異なる複数の色光に分離する色光分離
光学系と、前記色光分離光学系から射出された複数の色
光のそれぞれが入射するように配置され、入射する複数
の色光を合成して合成光を射出する色光合成光学系と、
前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの前記
複数の色光に対応する複数の光路中にそれぞれ配置さ
れ、それぞれに入射する色光を、与えられた画像信号に
応じて変調する複数の光変調装置と、前記色光分離光学
系から前記色光合成光学系までの前記複数の色光に対応
する複数の光路のうち、少なくとも1つの光路中に配置
され、入射する色光の入射角に応じて透過可能な色光の
波長領域が変化する色光選択フィルタと、を備え、前記
色光選択フィルタの傾きが、少なくとも前記プロジェク
タの組み立て時に調整可能とされていることを特徴とす
る。
【0009】上記第2のプロジェクタにおいても、色光
選択フィルタの傾きを、少なくともプロジェクタの組み
立て時に調整することができるので、第1のプロジェク
タと同様に、プロジェクタ毎に発生するカラー画像の色
のばらつきを抑制することができる。
【0010】また、本発明の第1の光学装置は、プロジ
ェクタを構成するための部品として用いられる光学装置
であって、入射する光をそれぞれ波長領域の異なる複数
の色光に分離する色光分離光学系と、前記色光分離光学
系から射出された複数の色光のそれぞれが、入射するよ
うに配置され、入射する複数の色光を合成して合成光を
射出する色光合成光学系と、前記色光分離光学系から前
記色光合成光学系までの前記複数の色光に対応する複数
の光路のうち、少なくとも1つの光路中に配置され、入
射する色光の入射角に応じて透過可能な色光の波長領域
が変化する色光選択フィルタと、前記色光選択フィルタ
の傾きを調整するための調整機構と、を備えることを特
徴とする。
【0011】また、本発明の第2の光学装置は、入射す
る光をそれぞれ波長領域の異なる複数の色光に分離する
色光分離光学系と、前記色光分離光学系から射出された
複数の色光のそれぞれが入射するように配置され、入射
する複数の色光を合成して合成光を射出する色光合成光
学系と、前記色光分離光学系から前記色光合成光学系ま
での前記複数の色光に対応する複数の光路のうち、少な
くとも1つの光路中に配置され、入射する色光の入射角
に応じて透過可能な色光の波長領域が変化する色光選択
フィルタと、を備え、前記色光選択フィルタの傾きが、
少なくとも前記光学装置の組み立て時に調整可能とされ
ていることを特徴とする。
【0012】また、上記第1と第2の光学装置は、さら
に、前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの
前記複数の色光に対応する複数の光路中にそれぞれ配置
され、それぞれに入射する色光を、与えられた画像信号
に応じて変調する複数の光変調装置を備えるようにして
もよい。
【0013】上記光学装置を用いてプロジェクタを構成
することにより、上記プロジェクタと同様の作用・効果
を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。なお、以下の説明では、特に説明
のない限り、光の進行方向をz方向、z方向からみて1
2時の方向をy方向、3時の方向をx方向とする。
【0015】A.プロジェクタの構成:図1は、本発明
の一実施例としての光学装置及びこれを備えるプロジェ
クタの構成を示す概略平面図である。このプロジェクタ
は、光源装置20と、光学装置30と、投写レンズ40
と、を備えている。また、光源装置20と、光学装置3
0の液晶ライトバルブ410R,41G,410Bとを
駆動する図示しない駆動装置を備えている。これらの構
成部品のうち、少なくとも光源装置20と光学装置30
と駆動装置は、図示しないケースの内部に収納されてい
る。
【0016】光学装置30は、第1の光学要素320
と、第2の光学要素330と、重畳レンズ370と、を
有するインテグレータ光学系300を備えている。ま
た、ダイクロイックミラー382,386と、反射ミラ
ー384とを含む色光分離光学系380を備えている。
さらに、入射側レンズ392と、反射ミラー394と、
リレーレンズ396と、反射ミラー398とを含むリレ
ー光学系390を備えている。また、3枚のフィールド
レンズ400,402,404と、3枚の液晶ライトバ
ルブ410R,410G,410Bと、クロスダイクロ
イックプリズム420と、を備えている。これらの光学
素子は光学部品用筐体32Dの内部に収納されている。
【0017】光源装置20は、光学装置30の第1の光
学要素320の入射面側に配置される。光源装置20と
第1の光学要素320との間には、310紫外光遮断フ
ィルタが配置される。投写レンズ40は、光学装置30
のクロスダイクロイックプリズム420の射出面側に配
置される。
【0018】図2は、図1に示すプロジェクタの3枚の
液晶ライトバルブを照明するインテグレータ照明光学系
について示す説明図である。このインテグレータ照明光
学系は、光源装置20に備えられた光源200と、光学
装置30に備えられたインテグレータ光学系300とで
構成される。インテグレータ光学系300は、第1の光
学要素320と、第2の光学要素330と、第3の光学
要素である重畳レンズ370と、を備える。第2の光学
要素は、集光レンズ340と、遮光板350と、偏光変
換素子アレイ360と、を備える。なお、図2は、説明
を容易にするため、インテグレータ照明光学系の機能を
説明するための主要な構成要素のみを示している。
【0019】光源200は、光源ランプ210と凹面鏡
212とを備える。光源ランプ210から射出された放
射状の光線(放射光)は、凹面鏡212によって反射さ
れて略平行な光線束として第1の光学要素320の方向
に射出される。光源ランプ210としては、主に高圧水
銀ランプが用いられる。なお、ハロゲンランプやメタル
ハライドランプ等を用いるようにしてもよい。凹面鏡2
12としては、放物面鏡が用いられている。なお、楕円
面鏡、球面鏡を用いるようにしてもよい。
【0020】図3は、第1の光学要素320の外観を示
す正面図および側面図である。第1の光学要素320
は、矩形状の輪郭を有する微小な小レンズ321が、縦
方向にM行、横方向に2N列のマトリクス状に配列され
たレンズアレイである。レンズ横方向中心からは、左方
向にN列、右方向にN列存在する。この例では、M=1
0,N=4である。各小レンズ321をz方向から見た
外形形状は、液晶ライトバルブ410R,410G,4
10Bの形状とほぼ相似形をなすように設定されてい
る。例えば、液晶ライトバルブの画像形成領域のアスペ
クト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、
各小レンズ321のアスペクト比もほぼ4:3に設定さ
れる。
【0021】第2の光学要素330の集光レンズ340
は、第1の光学要素と同様な構成のレンズアレイであ
る。なお、第1の光学要素320および集光レンズ34
0のレンズの向きは、+z方向あるいは−z方向のどち
らを向いていても良い。また、図2に示すように互いに
異なる方向を向いていても良い。
【0022】偏光変換素子アレイ360は、図2に示す
ように2つの偏光変換素子アレイ361、362が光軸
を挟んで対称な向きに配置されている。図4は、偏光変
換素子アレイ361の外観を示す斜視図である。この偏
光変換素子アレイ361は、偏光ビームスプリッタアレ
イ363と、偏光ビームスプリッタアレイ363の光射
出面の一部に選択的に配置されたλ/2位相差板364
(図中斜線で示す)とを備えている。偏光ビームスプリ
ッタアレイ363は、それぞれ断面が平行四辺形の柱状
の複数の透光性部材365が、順次貼り合わされた形状
を有している。透光性部材365の界面には、偏光分離
膜366と反射膜367とが交互に形成されている。λ
/2位相差板364は、偏光分離膜366あるいは反射
膜367の光の射出面のx方向の写像部分に、選択的に
貼り付けられる。この例では、偏光分離膜366の光の
射出面のx方向の写像部分にλ/2位相差板364を貼
り付けている。
【0023】偏光変換素子アレイ361は、入射された
光線束を1種類の直線偏光光(例えば、s偏光光やp偏
光光)に変換して射出する機能を有する。図5は、偏光
変換素子アレイ361の機能を示す説明図である。偏光
変換素子の入射面に、s偏光成分とp偏光成分とを含む
非偏光光(ランダムな偏光方向を有する入射光)が入射
する。この入射光は、まず、偏光分離膜366によって
s偏光光とp偏光光に分離される。s偏光光は、偏光分
離膜366によってほぼ垂直に反射され、反射膜367
によってさらに反射されてから射出される。一方、p偏
光光は、偏光分離膜366をそのまま透過する。偏光分
離膜を透過したp偏光光の射出面には、λ/2位相差板
364が配置されており、このp偏光光がs偏光光に変
換されて射出する。従って、偏光変換素子を通過した光
は、そのほとんどがs偏光光となって射出される。ま
た、偏光変換素子から射出される光をp偏光光としたい
場合には、λ/2位相差板364を、反射膜367によ
って反射されたs偏光光が射出する射出面に配置するよ
うにすればよい。
【0024】なお、隣り合う1つの偏光分離膜366お
よび1つの反射膜367を含み、さらに1つのλ/2位
相差板364で構成される1つのブロックを、1つの偏
光変換素子368とみなすことができる。偏光変換素子
アレイ361は、このような偏光変換素子368が、x
方向に複数列配列されたものである。この実施例では、
4列の偏光変換素子368で構成されている。
【0025】偏光変換素子アレイ362も偏光変換素子
アレイ361と全く同様であるので説明を省略する。な
お、偏光変換素子アレイ361,362を反対向きに配
置するのではなく、1つの偏光変換素子アレイを用いる
ようにしてもよい。
【0026】図6は、遮光板350の平面図である。遮
光板350は、2つの偏光変換素子アレイ361,36
2の光の入射面のうち、偏光分離膜366に対応する光
入射面にのみ、光が入射するように、略矩形上の板状体
に開口部351を設けた構成を有している。
【0027】図2に示す光源200から射出された非偏
光な光は、インテグレータ光学系300を構成する第1
の光学要素320の複数の小レンズ321および第2の
光学要素330に含まれる集光レンズ340の複数の小
レンズ341によって複数の部分光線束202に分割さ
れるとともに、2つの偏光変換素子アレイ361,36
2の偏光分離膜366の近傍に集光される。特に、集光
レンズ340は、第1の光学要素320から射出された
複数の部分光線束が2つの偏光変換素子アレイ361,
362の偏光分離膜366上に集光されるように導く機
能を有している。2つの偏光変換素子アレイ361,3
62に入射した複数の部分光線束は、上述したように、
1種類の直線偏光光に変換され射出される。2つの偏光
変換素子アレイ361,362から射出された複数の部
分光線束は、重畳レンズ370によって後述する液晶ラ
イトバルブ410R,410G,410B上で重畳され
る。この重畳レンズ370は本発明の第3の光学要素に
相当する。これにより、このインテグレータ照明光学系
は、液晶ライトバルブ410R,410G,410Bを
均一に照明することができる。
【0028】なお、照明光学系としては、インテグレー
タ光学系300を省略した構成としてもよい。ただし、
上述したように、インテグレータ光学系300を有して
いるほうが、液晶ライトバルブ410R,410G,4
10B均一に照明することができるという利点を有して
いる。また、偏光変換素子アレイ360を省略するよう
にしてもよい。但し、液晶ライトバルブ410R,41
0G,410Bの光の入射面側には、通常、図示しない
偏光板が設けられているため、照明光学系から射出され
る光の偏光方向を、これらの偏光板が透過可能な偏光方
向とすれば、照明光学系から射出された光を効率よく利
用することができる。
【0029】図1に示すプロジェクタにおいて、反射ミ
ラー372は、重畳レンズ370から射出された光線束
を色光分離光学系380の方向に導くために設けられて
いる。照明光学系の構成によっては、必ずしも必要とし
ない。
【0030】色光分離光学系380は、2枚のダイクロ
イックミラー382,386を備え、重畳レンズ370
から射出される光を、それぞれ異なる波長域の3つの色
光に分離する機能を有している。これらのダイクロイッ
クミラーは、ガラス等の透明な基板に誘電体多層膜を蒸
着することにより作製される。なお、これらの色光分離
特性については後述する。
【0031】第1のダイクロイックミラー382は、重
畳レンズ370から射出される光のうち短波長側の色光
(青色光)を透過させるとともに、透過された色光より
も長波長側の色光(略緑色光および赤色光)を反射す
る。第1のダイクロイックミラー382を透過した青色
光は、反射ミラー384で反射され、フィールドレンズ
400を通って青色光用の液晶ライトバルブ410Bに
達する。このフィールドレンズ400は、重畳レンズ3
70から射出された各部分光線束をその中心軸(主光
線)に対して平行な光線束に変換する。他の液晶ライト
バルブ410R,410Gの前に設けられたフィールド
レンズ402,404も同様である。
【0032】第1のダイクロイックミラー382で反射
された赤色光と緑色光のうちで、緑色光は第2のダイク
ロイックミラー386によって反射され、フィールドレ
ンズ402を通って緑色光選択フィルタ406Gに入射
する。緑色光選択フィルタ406Gは、ダイクロイック
ミラーと同様に、透明なガラス基板上に誘電体多層膜を
蒸着して作製される。緑色光選択フィルタ406Gに入
射した緑色光のうち透過できた緑色光は、緑色光用の液
晶ライトバルブ410Gに達する。一方、赤色光は、第
2のダイクロイックミラー386を透過し、リレー光学
系390、すなわち、入射側レンズ392、反射ミラー
394、リレーレンズ396、および反射ミラー398
を通り、さらにフィールドレンズ404を通って赤色光
選択フィルタ406Rに入射する。赤色光選択フィルタ
406Rに入射した赤色光のうち透過できた赤色光は、
赤色光用の液晶ライトバルブ410Gに達する。ここ
で、赤色光にリレー光学系390が用いられているの
は、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも
長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止
するためである。すなわち、入射側レンズ392に入射
した部分光線束をそのまま、フィールドレンズ404に
伝えるためである。なお、緑色光選択フィルタ406G
および赤色光選択フィルタ406Rの透過特性について
は、後述する。
【0033】3つの液晶ライトバルブ410R,410
G,410Bは、入射した光を、与えられた画像情報
(画像信号)に従って変調する光変調装置としての機能
を有している。これにより、3つの液晶ライトバルブ4
10R,410G,410Bに入射した各色光は、与え
られた画像情報に従って変調されて各色光の画像を形成
する。
【0034】3つの液晶ライトバルブ410R,410
G,410Bから射出された3色の変調光は、クロスダ
イクロイックプリズム420に入射する。クロスダイク
ロイックプリズム420は、3色の変調光を合成してカ
ラー画像を形成する色光合成光学系としての機能を有し
ている。クロスダイクロイックプリズム420には、赤
光を反射する誘電体多層膜422Rと、青光を反射する
誘電体多層膜422Bとが、4つの直角プリズムの界面
に略X字状に形成されている。これらの誘電体多層膜に
よって3色の変調光が合成されて、カラー画像を投写す
るための合成光が形成される。クロスダイクロイックプ
リズム420で生成された合成光は、投写レンズ40の
方向に射出される。投写レンズ40は、この合成光を投
写する投写光学系としての機能を有し、カラー画像を投
写する。
【0035】B.色光分離特性および選択色フィルタの
透過特性:図7は、紫外光遮断フィルタ310の透過特
性と、色光分離光学系380の2つのダイクロイックミ
ラー382,386の透過特性と、2つの色光選択フィ
ルタ406G,406Rの透過特性について示す説明図
である。図7(A)は、光源200の分光特性の概略を
示している。高圧水銀放電灯の場合、図7(A)に示す
ように、405nm付近と436nm付近と546nm
付近と577nm付近に大きな発光スペクトルを有して
いる。そこで、本実施形態のプロジェクタでは、436
nmの波長を含む約420nmから約495nmの波長
域の光を緑色光として利用することとしている。また、
546nmの波長を含む約505nmから約575nm
の波長域の光を緑色光として利用することとしている。
そして、約595nmから約700nmの波長域の光を
赤色光として利用することとしている。
【0036】なお、577nm付近の発光スペクトル
は、発光エネルギーとしては大きいが、緑色光成分とし
て含むと赤みがかった緑色になり、赤色光成分として含
むと緑色がかった赤色となって好ましくない。そこで、
緑色光の波長域を約505nmから約575nmとし、
赤色の波長域を約595nmから約700nmとするこ
とにより、緑色の色度と、緑色の明るさとのバランスを
保つこととしている。また、高圧水銀放電灯は、赤色光
の波長域である約595nmから約700nmまでの波
長域内おいて光強度の強いスペクトルを有していないた
め、赤色光の帯域幅を他の色光と同じとすると、他の色
光に比べて明るさが確保できない。そこで、赤色光の帯
域幅を他の色光の帯域幅に比べて広帯域とすることによ
り明るさを確保している。
【0037】紫外光遮断フィルタ310と、第1のダイ
クロイックミラー382と、第2のダイクロイックミラ
ー386の透過特性は、それぞれ図7(B)に示すよう
に設定される。なお、光の透過帯域は、透過率50%以
上の波長域で規定することとし、また、透過率50%と
なる波長をカットオフ波長とよぶ。紫外光遮断フィルタ
310は、約420nm以下の紫外領域を遮断し、約4
20nm以上の波長域の光を透過するように設定され
る。なお、色光として利用される光のうち最も長い波長
は赤色光の約700nmであるので、紫外光遮断フィル
タ310は少なくとも約700nmまでの波長域の光を
透過するように設定されればよい。
【0038】第1のダイクロイックミラー382は、約
495nm以上の光を反射し、約495nm以下の光を
透過するように設定される。なお、第1のダイクロイッ
クミラー382に入射する光は、紫外光遮断フィルタ3
10により約420nm以上の光であるので、第1のダ
イクロイックミラー382は少なくとも約420nmか
ら約495nmまでの波長域の光を透過するように設定
されればよい。また、色光として利用される光のうち最
も長い波長は赤色光の約700nmであるので、第1の
ダイクロイックミラー382は約495nmから少なく
とも約700nmまでの波長域の光を反射するように設
定されればよい。
【0039】第2のダイクロイックミラー386は、約
575nm以下の光を反射し、約575nm以上の光を
透過するように設定される。なお、第2のダイクロイッ
クミラー386に入射する光は、第1のダイクロイック
ミラー382により約495nm以上の光であるので、
第1のダイクロイックミラー382は少なくとも約49
5nmから約575nmまでの波長域の光を反射するよ
うに設定されればよい。また、色光として利用される光
のうち最も長い波長は赤色光の約700nmであるの
で、第2のダイクロイックミラー386は約575nm
から少なくとも約700nmまでの波長域の光を透過す
るように設定されればよい。
【0040】以上、第1のダイクロイックミラー382
と第2のダイクロイックミラー386により、色光分離
光学系380では、約420nmから約495nmの波
長域の光を青色光とし、約495nmから約575nm
までの光を緑色光とし、約575nmから少なくとも約
700nmの波長域の光を赤色光として分離する。
【0041】そして、緑色光選択フィルタ406Gおよ
び赤色光選択フィルタ406Rの透過特性は、図7
(C)に示すように設定される。緑色光選択フィルタ4
06Gは、約505nm以上の光を透過するように設定
される。なお、緑色光として利用される光のうち最も長
い波長は約575nmであるので、緑色光選択フィルタ
406Gは、約505nmから少なくとも約575nm
までの波長域の光を透過するように設定されればよい。
【0042】また、赤色光選択フィルタ406Rは、約
595nm以上の光を透過するように設定される。な
お、赤色光として利用される光のうち最も長い波長は約
700nmであるので、赤色光選択フィルタ406R
は、約595nmから少なくとも約700nmまでの波
長域の光を透過するように設定されればよい。
【0043】以上の結果、各色光用の液晶ライトバルブ
410R,410G,410Bに入射可能な各色光の波
長域を、図7(D)に示すように、青色光を約420n
mから約495nmまでの波長域とし、緑色光を約50
5nmから約575nmまでの波長域とし、赤色光を約
595nmから少なくとも約700nmまでの波長域と
することができる。
【0044】C.選択色フィルタの透過特性の調整:図
8は、色光分離光学系380と、緑色光選択フィルタ4
06G若しくは赤色光選択フィルタ406Rによって分
離された各色光をC.I.E.色度図上に示した説明図
である。点R0,G0,B0は、設定通りに各色光が分
離された場合の赤、緑、青それぞれの色光の色度座標を
示している。
【0045】ここで、例えば、緑色光選択フィルタ40
6Gの精度ばらつきにより実際の透過特性が変化すると
すると、緑色光の色度が変化することになる。例えば、
図8に示すように、緑色光の色度座標が点G0から点G
1に変化する。このように変化した色光により合成され
たカラー画像の色は、所望の色からずれてしまうことに
なる。例えば、合成された白色の色度座標は、点W0か
ら点W1に変化し、カラー画像のホワイトバランスがず
れてしまう結果となる。しかしながら、本実施例のプロ
ジェクタは、以下のようにして緑色光選択フィルタ40
6Gの透過特性のばらつきによって発生する色度の変化
を抑制することができる。
【0046】図9は、緑色光選択フィルタ406Gの透
過特性の調整について示す説明図である。図9(A)に
示すように、緑色光選択フィルタ406Gには、調整機
構430が設けられている。緑色光選択フィルタ406
Gはy軸に平行な回転軸432に沿って回転可能に設け
られている。緑色光選択フィルタ406Gの一方の端部
側には、緑色光選択フィルタ406Gを挟むように2つ
の突起部436A,436Bが下側ライトガイド32D
(図1参照)上に設けられている。第1の突起部436
Aと緑色光選択フィルタ406Gとの間には、緑色光選
択フィルタ406Gを第2の突起部436B側に向かっ
て押しつけるバネ434が設けられている。第2の突起
部436Bには、緑色光選択フィルタ406Gを突起部
436A側に向かって押すようにネジ438が設けられ
ている。緑色光選択フィルタ406Gは、このネジ43
8の回し量に応じて緑色光選択フィルタ406Gを回転
軸432に沿って回転させることができる。これによ
り、緑色光選択フィルタ406Gに入射する光liの入
射角θiを調整することができる。なお、この調整機構
430は、x軸に平行な回転軸に沿って回転可能とする
ように設けられてもよい。
【0047】前述したように、緑色光選択フィルタ40
6Gは、誘電体多層膜により形成されている。誘電体多
層膜の透過や反射の特性は、これに入射する光の入射角
に依存する特性を有している。従って、緑色光選択フィ
ルタ406Gの透過特性は、図9(B)に示すように、
光の入射角に依存して変化する。具体的には、入射角が
大きくなるほど透過特性が短波長側にシフトする特性を
有している。そこで、緑色光選択フィルタ406Gの回
転量を調整して、光の入射角を調整することにより、透
過特性を調整することができる。これにより、緑色光選
択フィルタ406Gの透過特性が精度ばらつきにより変
化しても、光の入射角を調整することにより透過特性を
調整することができるので、緑色光の色度の変化を抑制
することができる。なお、本実施形態では、緑色選択フ
ィルタ406Gが図7(C)に示すように約505nm
以上の光を透過するような特性に設定されており、カッ
トオフ波長は1つのみとされている。しかし、緑色選択
フィルタ406Gは、カットオフ波長を2箇所に設け、
例えば、約505nm以上575nm以下の光を透過す
るような特性としても良い。このように、緑色選択フィ
ルタ406Gを、カットオフ波長を2箇所に設けた、い
わゆるバンドパスタイプのフィルタとすれば、わずかな
角度変化で透過特性の調整を行なうことができ、調整が
容易となる効果がある。このようなバンドパスタイプの
フィルタとしては、カットオフ波長が異なる2種類の誘
電体多層膜を透明なガラス基板の両面に1種類ずつ設け
るもの、カットオフ波長が異なる2種類の誘電体多層膜
を透明なガラス基板の片面に重ねて設けるもの、2箇所
にカットオフ波長を有するように特性が設定された1種
類の誘電体多層膜を透明なガラス基板の片面に設けるも
の、が考えられる。2種類の誘電体多層膜を使用したも
のの方が、安価、かつ比較的容易に製造できるという点
で有利であるが、波長選択特性に優れたものを得やすい
という点では1種類の誘電体多層膜を使用するものの方
が有利である。
【0048】赤色光選択フィルタ406Rも緑色光選択
フィルタ406Gと同様にして赤色光選択フィルタ40
6Rの透過特性のばらつきによって発生する色度の変化
を抑制することができる。
【0049】なお、これらの色光選択フィルタの調整機
構は、図9(A)に示した調整機構430に限定される
ものではなく、一般的な種々の回転機構を用いることが
できる。
【0050】ところで、本実施形態の緑色光選択フィル
タ406Gや赤色光選択フィルタ406Rの誘電体多層
膜は、その厚さが均一となるように形成しているが、以
下のように、厚さが徐々に変化するように形成しても良
い。図10は、第1のダイクロイックミラー382と第
2のダイクロイックミラー386と緑色光選択フィルタ
406Gとを示す説明図である。第1のダイクロイック
ミラー382と第2のダイクロイックミラー386で反
射した緑色光は、その反射位置に依存して入射角が異っ
ている。上述したように、誘電体多層膜は入射角依存性
を有しているため、カットオフ波長が変化する。入射角
が大きいほどカットオフ波長が短波長側にシフトし、入
射角が小さいほどカットオフ波長が長波長側にシフトす
る傾向にある。そこで、緑色光選択フィルタ406Gの
誘電体多層膜408fは、ダイクロイックミラー38
2、386におけるカットオフ波長のシフトの影響を打
ち消して、誘電体多層膜408fを透過した色光の色が
面内で均一となるように形成することが好ましい。この
場合、誘電体多層膜408fは、例えば、カットオフ波
長が短波長側にシフトする位置側が厚く、カットオフ波
長が長波長側にシフトする位置側が薄くなるように膜厚
が徐々に変化する構成とすればよい。なお、赤色光選択
フィルタ406Rも同様である。
【0051】以上、説明したように、上記実施例のプロ
ジェクタは、緑色光選択フィルタ406Gや赤色光選択
フィルタ406Rに入射する光の入射角を調整すること
によりそれぞれの光の透過特性を調整することができる
ので、色光分離光学系の色光分離特性や色光選択フィル
タの透過特性が設定値に比べてずれが発生している場合
においても、色光選択フィルタの光の透過特性を調整し
てそのばらつきを抑制することができる。これにより、
カラー画像の色のばらつきを抑制することができる。
【0052】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0053】(1)上記実施例においては、色光選択フ
ィルタとして誘電体多層膜を用いた構成を例に説明して
いるが、これに限定されるものではなく、光の入射角に
依存して光の透過特性が変化するものであれば適用可能
である。
【0054】(2)上記実施例においては、色光選択フ
ィルタを緑色光と赤色光に対して設けるようにした構成
を例に説明しているが、これに限定されるものではな
い。例えば、青色光と緑色光に対して設けたり、青色光
と赤色光に対して設けたり、いずれか一つの色光にのみ
設けるようにしてもよい。すなわち、第1のダイクロイ
ックミラー382と第2のダイクロイックミラー386
と、少なくとも1つの色光に設けられた色光選択フィル
タとを組み合わせて、適切な色光を、各液晶ライトバル
ブ410R,410G,410Bに入射させるようにす
ればよい。
【0055】(3)上記実施例においては、色光選択フ
ィルタを液晶ライトバルブ410R、410Gの前段に
設ける例を示したが、これに限定されるものではなく、
フィールド402,404よりも前や液晶ライトバルブ
410R、410Gとクロスダイクロイックプリズム4
20との間に設けるようにしてもよい。すなわち、色光
分離光学系380とクロスダイクロイックプリズム42
0との間のいずれかに設けるようにしてもよい。
【0056】(4)上記実施例においては、透過型のプ
ロジェクタを例に説明しているが、反射型のプロジェク
タにも適用することが可能である。ここで、「透過型」
とは、液晶ライトバルブ等の光変調装置が光を透過する
タイプであることを意味しており、「反射型」とは、光
変調装置が光を反射するタイプであることを意味してい
る。反射型のプロジェクタでは、クロスダイクロイック
プリズムは、入射光を赤、緑、青の3色の光に分離する
色光分離手段として利用されると共に、変調された3色
の光を再度合成して同一の方向に出射する色光合成手段
としても利用される。反射型のプロジェクタに位置調整
機構を適用した場合にも、透過型のプロジェクタとほぼ
同様な効果を得ることができる。
【0057】(5)上記実施例においては、光変調装置
として液晶ライトバルブを用いた場合を例に説明してい
るが、デジタル・マイクロミラー・デバイス(TI社の
商標)等の種々の光変調装置を用いた場合にも適用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置を備えるプロジェクタの構成
を示す概略平面図である。
【図2】図1に示すプロジェクタの3枚の液晶ライトバ
ルブを照明するインテグレータ照明光学系について示す
説明図である。
【図3】第1の光学要素320の外観を示す正面図およ
び側面図である。
【図4】偏光変換素子アレイ361の外観を示す斜視図
である。
【図5】偏光変換素子アレイ361の機能を示す説明図
である。
【図6】遮光板350の平面図である。
【図7】紫外光遮断フィルタ310の透過特性と、色光
分離光学系380の2つのダイクロイックミラー38
2,386の透過特性と、2つの緑色光選択フィルタ4
06G,406Rの透過特性について示す説明図であ
る。
【図8】色光分離光学系380と、緑色光選択フィルタ
406G若しくは赤色光選択フィルタ406Rによって
分離された各色光をC.I.E.色度図上に示した説明
図である。
【図9】緑色光選択フィルタ406Gの透過特性の調整
について示す説明図である。
【図10】第1のダイクロイックミラー382と第2の
ダイクロイックミラー386と緑色光選択フィルタ40
6Gとを示す説明図である。
【符号の説明】
20…光源装置 30…光学装置 32D…光学部品用筐体 40…投写レンズ 200…光源 210…光源ランプ 212…凹面鏡 300…インテグレータ光学系 310…紫外光遮断フィルタ 320…第1の光学要素 321…小レンズ 330…第2の光学要素 340…集光レンズ 341…小レンズ 350…遮光板 351…開口部 360…偏光変換素子アレイ 361,362…偏光変換素子アレイ 363…偏光ビームスプリッタアレイ 365…透光性部材 366…偏光分離膜 367…反射膜 368…偏光変換素子 370…重畳レンズ 372…反射ミラー 380…色光分離光学系 382,386…ダイクロイックミラー 384…反射ミラー 390…リレー光学系 392…入射側レンズ 394…反射ミラー 396…リレーレンズ 398…反射ミラー 400,402,404…フィールドレンズ 406G…緑色光選択フィルタ 406R…赤色光選択フィルタ 408f…誘電体多層膜 410R,410G,410B…液晶ライトバルブ 420…クロスダイクロイックプリズム 422B…誘電体多層膜 422R…誘電体多層膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を投写するプロジェクタであって、 光源と、 前記光源から入射する光をカラー画像を表す光に変換す
    る光学装置と、 前記光学装置から射出されたカラー画像を表す光を投写
    する投写光学系と、 前記光源と前記光学装置と前記投写光学系とを駆動する
    駆動装置と、を備え、 前記光学装置は、 前記光源から入射する光をそれぞれ波長領域の異なる複
    数の色光に分離する色光分離光学系と、 前記色光分離光学系から射出された複数の色光のそれぞ
    れが入射するように配置され、入射する複数の色光を合
    成して合成光を射出する色光合成光学系と、 前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの前記
    複数の色光に対応する複数の光路中にそれぞれ配置さ
    れ、それぞれに入射する色光を、与えられた画像信号に
    応じて変調する複数の光変調装置と、 前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの前記
    複数の色光に対応する複数の光路のうち、少なくとも1
    つの光路中に配置され、入射する色光の入射角に応じて
    透過可能な色光の波長領域が変化する色光選択フィルタ
    と、 前記色光選択フィルタの傾きを調整するための調整機構
    と、を備えるプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 画像を投写するプロジェクタであって、 光源と、 前記光源から入射する光をカラー画像を表す光に変換す
    る光学装置と、 前記光学装置から射出されたカラー画像を表す光を投写
    する投写光学系と、 前記光源と前記光学装置と前記投写光学系とを駆動する
    駆動装置と、を備え、 前記光学装置は、 前記光源から入射する光をそれぞれ波長領域の異なる複
    数の色光に分離する色光分離光学系と、 前記色光分離光学系から射出された複数の色光のそれぞ
    れが入射するように配置され、入射する複数の色光を合
    成して合成光を射出する色光合成光学系と、 前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの前記
    複数の色光に対応する複数の光路中にそれぞれ配置さ
    れ、それぞれに入射する色光を、与えられた画像信号に
    応じて変調する複数の光変調装置と、 前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの前記
    複数の色光に対応する複数の光路のうち、少なくとも1
    つの光路中に配置され、入射する色光の入射角に応じて
    透過可能な色光の波長領域が変化する色光選択フィルタ
    と、を備え、 前記色光選択フィルタの傾きが、少なくとも前記プロジ
    ェクタの組み立て時に調整可能とされている、プロジェ
    クタ。
  3. 【請求項3】 プロジェクタを構成するための部品とし
    て用いられる光学装置であって、 入射する光をそれぞれ波長領域の異なる複数の色光に分
    離する色光分離光学系と、 前記色光分離光学系から射出された複数の色光のそれぞ
    れが入射するように配置され、入射する複数の色光を合
    成して合成光を射出する色光合成光学系と、 前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの前記
    複数の色光に対応する複数の光路のうち、少なくとも1
    つの光路中に配置され、入射する色光の入射角に応じて
    透過可能な色光の波長領域が変化する色光選択フィルタ
    と、 前記色光選択フィルタの傾きを調整するための調整機構
    と、を備える光学装置。
  4. 【請求項4】 プロジェクタを構成するための部品とし
    て用いられる光学装置であって、 入射する光をそれぞれ波長領域の異なる複数の色光に分
    離する色光分離光学系と、 前記色光分離光学系から射出された複数の色光のそれぞ
    れが入射するように配置され、入射する複数の色光を合
    成して合成光を射出する色光合成光学系と、 前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの前記
    複数の色光に対応する複数の光路のうち、少なくとも1
    つの光路中に配置され、入射する色光の入射角に応じて
    透過可能な色光の波長領域が変化する色光選択フィルタ
    と、を備え、 前記色光選択フィルタの傾きが、少なくとも前記光学装
    置の組み立て時に調整可能とされている、光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の光学装置
    であって、さらに、 前記色光分離光学系から前記色光合成光学系までの前記
    複数の色光に対応する複数の光路中にそれぞれ配置さ
    れ、それぞれに入射する色光を、与えられた画像信号に
    応じて変調する複数の光変調装置を備える、 光学装置。
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