JP2001208989A - 光スイッチおよびその製造方法 - Google Patents

光スイッチおよびその製造方法

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JP2001208989A
JP2001208989A JP2000018736A JP2000018736A JP2001208989A JP 2001208989 A JP2001208989 A JP 2001208989A JP 2000018736 A JP2000018736 A JP 2000018736A JP 2000018736 A JP2000018736 A JP 2000018736A JP 2001208989 A JP2001208989 A JP 2001208989A
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optical switch
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groove
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JP2000018736A
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Atsushi Fujita
藤田  淳
Koichi Yamada
康一 山田
Tsukasa Matsuura
司 松浦
Kazuhiko Tsutsumi
和彦 堤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切換速度が早くかつ安定した切り換えが可能
で、しかも安価に製造することができる小型の光スイッ
チを提供する。 【解決手段】 それぞれ光入出力端面を有し少なくとも
その光入出力端面の近傍において各光軸が互いに平行に
なるように所定の間隔で配置された1対の固定裸ファイ
バと、光入出力端面を有しその光入出力端面が上記1対
の固定裸ファイバの光入出力端面のいずれとも対向でき
るように先端から所定の長さの可動部分がその根元で移
動可能に固定された可動裸ファイバとを備えたファイバ
移動型の光スイッチにおいて、可動裸ファイバの光入出
力端面を上記1対の固定裸ファイバの各光入出力端面に
光軸を一致させて対向させたときにそれぞれ、可動部分
の少なくとも一部が接するように設けられた変位拘束部
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として光通信分
野で用いられる光スイッチとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光スイッチとしては、例えば、特
開平6−208064号公報に示されたようなファイバ
可動型光スイッチが提案されている(以下、第1の従来
例という)。この第1の従来例の光スイッチは、図13
に示すように、円筒スリーブ106の中で、円筒管10
3及び半割円柱104を用いて、可動裸ファイバ101
及び静止裸ファイバをそれぞれ位置決めしている。ここ
で、図13の第1の従来例では、可動裸ファイバ101
に磁性体100を形成し、その磁性体を取り囲むように
ソレノイドコイル105及び永久磁石107を設けてス
イッチの切り換え制御をしている。尚、図13におい
て、円筒管108は、可動裸ファイバ101の可動空間
を確保するために設けられている。
【0003】また、組み立てを容易にするために、マイ
クロマシニングを利用した光スイッチ(以下、第2の従
来例という)が原らにより発表されている(Transduser
s'99Proceeding 2P6.4)。この第2の従来例の光スイッ
チは、図14に示すように、可動裸ファイバ154を片
持ち梁状に固定するV溝とは別に、接続する静止裸ファ
イバ152を選択し可動裸ファイバ154と位置合わせ
するためのV溝151を有し、そのV溝151において
可動裸ファイバ154の先端と静止裸ファイバ151の
先端とを合わせるように構成している。
【0004】ここで、第2の従来例の光スイッチにおい
て、可動裸ファイバ154を固定するV溝とV溝151
とは、シリコンウェハをエッチング技術を用いて形成
し、可動裸ファイバと静止裸ファイバを挿入し位置決め
固定する構造になっている。尚、第2の従来例の光スイ
ッチにおいて、切り換えのための可動裸ファイバの移動
は、形状記憶合金を利用したアクチュエータを用いて行
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例の光スイッチは、位置合わせが難しく、未だ組立
調整が困難であるという問題点があった。このために、
調整に時間がかかり安価に製造することができないとい
う問題点があった。また、第1の従来例の光スイッチ
は、切り換え時に不安定になるという問題点があった。
さらに、第1の従来例の光スイッチは、小型化が困難で
あるという問題点があった。また、この第2の従来例の
光スイッチは、位置決めに関しては第1の従来例の光ス
イッチに比べ容易であるが、可動裸ファイバの移動に形
状記憶合金を利用したアクチュエータを使用しているた
め、ファイバの切り替えが低速で、通常、光スイッチに
求められる切替速度を満足しないという問題点があっ
た。
【0006】そこで、本発明は、切換速度が早くかつ安
定した切り換えが可能で、しかも安価に製造することが
できる小型の光スイッチを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明に係る光スイッチは、それぞれ光入出力端
面を有し少なくともその光入出力端面の近傍において各
光軸が互いに平行になるように所定の間隔で配置された
1対の固定裸ファイバと、光入出力端面を有しその光入
出力端面が上記1対の固定裸ファイバの光入出力端面の
いずれとも対向させることができるように先端から所定
の長さの可動部分がその根元で移動可能に固定された可
動裸ファイバとを備えたファイバ移動型の光スイッチに
おいて、上記可動裸ファイバの光入出力端面を上記1対
の固定裸ファイバの各光入出力端面に光軸を一致させて
対向させたときにそれぞれ、上記可動部分の少なくとも
一部が接するように設けられた変位拘束部を有すること
を特徴とする。以上のように構成された光スイッチは、
切替時に可動部分が過剰に移動することを防止できるの
で、上記可動裸ファイバが振動しないようにできる。
【0008】また、本発明に係る光スイッチにおいて、
上記可動裸ファイバをシリコン基板に互いに対向して設
けられた第1V溝の間で固定し、上記1対の固定裸ファ
イバを上記シリコン基板に互いに対向して設けられた第
2V溝にそれぞれ接するように固定し、上記変位拘束部
を上記シリコン基板の上記第1V溝と上記第2V溝の間
において、互いに対向して設けられた第3V溝により構
成してもよい。
【0009】さらに、本発明に係る光スイッチにおいて
は、上記シリコン基板に、固定裸ファイバと可動裸ファ
イバとを位置合わせするための位置合わせマークが形成
されていることが好ましい。このようにすると、製造時
に、例えば光学顕微鏡を用いて、上記固定裸ファイバと
上記可動裸ファイバとを容易にかつ精度よく位置合わせ
(特につき合わせ位置)することができる。
【0010】またさらに、本発明に係る光スイッチはさ
らに、上記可動部分の一部に設けられた磁性体と、上記
磁性体の磁化の強度を調節するボビンコイルと、上記可
動部分の軸に対して垂直方向に上記磁性体に磁界を印加
する永久磁石とを有してなる可動裸ファイバ駆動機構を
用いて構成するようにしてもよい。この場合、上記可動
裸ファイバ駆動機構を位置精度よく組み立てるために、
上記シリコン基板に上記ボビンコイルと上記永久磁石と
を設ける位置を示す位置合わせマークを形成することが
好ましい。またこの場合、上記可動裸ファイバと上記固
定裸ファイバの突き合わせに用いた上記位置合わせマー
クを兼用して用いてもよい。
【0011】また、本発明に係る光スイッチでは、より
効果的に振動を抑えるために、上記磁性体を介して又は
上記磁性体の近傍で、上記可動部分の少なくとも一部が
上記変位拘束部と接することが好ましい。
【0012】さらに、本発明に係る光スイッチでは、上
記可動裸ファイバの入出力端面及び上記固定裸ファイバ
の入出力端面は互いに略平行とし、かつ上記可動裸ファ
イバの入出力端面及び上記固定裸ファイバの入出力端面
は、上記可動裸ファイバ及び上記固定裸ファイバの光軸
に対して垂直な面に対して、略6.1度傾斜させること
が好ましい。このようにすると、上記可動裸ファイバと
上記固定裸ファイバとを低い反射減衰量で結合させるこ
とができる。
【0013】またさらに、本発明に係る光スイッチで
は、上記可動部分と上記変位拘束部との接触を検出する
検出手段を備えていることが好ましい。
【0014】また、本発明に係る光スイッチにおいて、
上記検出手段を、上記磁性体と上記変位拘束部に形成さ
れた導体とを含むようにして、上記磁性体と上記導体と
の導通により接触を検出するようにしてもよい。
【0015】また、本発明に係る光スイッチにおいて、
上記磁性体を上記可動裸ファイバに金属メッキ下地膜を
介して形成し、上記磁性体と上記導体との導通を上記金
属メッキ下地膜を介して検出するようにしてもよい。
【0016】また、本発明に係る光スイッチにおいて、
上記検出手段として、可動部分に隣接して設けられた1
対の磁気抵抗効果膜を用い、その2つの磁気抵抗効果膜
の抵抗変化を比較することにより検出するようにしても
よい。
【0017】また、本発明に係る光スイッチでは、上記
磁気抵抗効果膜として軟磁性体を用いてもよい。
【0018】本発明に係る光スイッチの製造方法は、可
動裸ファイバを固定するための厚さ方向に貫通する固定
溝と1対の固定裸ファイバを固定しかつその固定裸ファ
イバのいずれかと上記可動裸ファイバとを光軸を一致さ
せて対向させるための切換用溝と上記固定溝と上記切換
用溝との間に位置し上記可動裸ファイバの可動空間を確
保する可動空間用溝とが形成されたシリコン基板を備え
てなる光スイッチの製造方法において、上記シリコン基
板の上記固定溝、上記切換用溝及び上記可動空間溝を形
成する部分にそれぞれ、上記固定溝、上記切換用溝及び
上記可動空間溝の各幅に対応する本数のエッチング溝を
形成する工程と、上記固定溝、上記切換用溝及び上記可
動空間溝の両側面にV形状の溝を形成しかつ隣接するエ
ッチング溝の間に位置するシリコン基板を除去するため
に、上記エッチング溝が形成されたシリコン基板を異方
性エッチングする工程とを含むことを特徴とする。この
ような方法を用いると、寸法精度よく、上記固定溝、上
記切換用溝及び上記可動空間溝を形成することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係る実施の形態の光スイッチについて説明する。 実施の形態1.本発明に係る実施の形態1の光スイッチ
は、図1及び図2に示すように、可動裸ファイバ1を固
定するための1対の第1V溝21a,21b、2つの固
定裸ファイバ5を位置決めして固定するための第2V溝
22a,22b及び可動裸ファイバ1の可動範囲を制限
するためのファイバ可動空間を構成する第3V溝23
a,23bが精度よく形成されたシリコン基板2を用い
て、以下のように構成される。
【0020】実施の形態1の光スイッチにおいて、第1
V溝21a,21b、第2V溝22a,22b及び第3
V溝23a,23bは、詳細後述するようにシリコン基
板2を2段階にエッチングすることにより、寸法精度よ
く形成される。
【0021】また、実施の形態1の光スイッチにおい
て、可動裸ファイバ1は、光ファイバにおいて先端から
所定の長さの部分の有機樹脂皮膜が除去され、その有機
樹脂皮膜が除去されたファイバの先端部近傍の所定の位
置に磁性体3がめっきされてなり、シリコン基板2に形
成された第1V溝21a,21bにより構成される固定
空間21に位置合わせマークの所まで挿入されて、固定
空間21において図3(c)に示すように樹脂7等によ
り固定される。
【0022】ここで、可動裸ファイバ1はその可動部分
1aの先端(入出力端面)が第2V溝22a,22bに
よって構成される切換空間22に位置するようにかつ磁
性体が形成された可動部分1aの主要部がファイバ可動
空間23に位置するように、片持ち梁状に固定空間21
で固定される。また、磁性体3は可動裸ファイバ1の可
動部分1aの一部に、その周囲を取り囲むように形成さ
れている。
【0023】また、2つの固定裸ファイバ5はそれぞ
れ、可動裸ファイバ1と同様に、光ファイバにおいて先
端から所定の長さの部分の有機樹脂皮膜が除去されてな
り、一方の固定裸ファイバ5は、図3(a)に示すよう
に、第2V溝22aの両傾斜面に接触するように固定さ
れ、他方の固定裸ファイバ5は、第2V溝22bの両傾
斜面に接触するように固定される。尚、本実施の形態1
の光スイッチに用いる可動裸ファイバ及び固定裸ファイ
バの光ファイバは、クラッド径125μm、コア径10
μmのシングルモードファイバである。
【0024】また、ボビンコイル4は、線材を巻くため
のボビン4aとそのボビン4aに導線が巻かれたコイル
4bからなり、磁性体の磁化の強度を切り換えるため
に、磁性体3を取り囲むように設けられる。そして、ボ
ビンコイル4の外側には、磁性体3に対して可動裸ファ
イバの光軸に対して垂直方向に磁気的吸引力を付与する
ために、磁性体3に対して、軸方向の一方向に磁界を印
加する1対の永久磁石6が設けられる。以上のように構
成された磁性体3、ボビンコイル4及び1対の永久磁石
6によって可動裸ファイバ駆動部が構成され、磁性体3
の磁化の強弱に対応して可動部分1aが移動し、可動裸
ファイバ1の光軸と各固定裸ファイバ5の光軸とが互い
に一致するように、可動裸ファイバ1の入出力端面が一
方の固定裸ファイバ5の入出力端面又は他方の固定裸フ
ァイバ5の入出力端面と対向して切り換えられる。本実
施の形態の光スイッチでは、上述のような可動裸ファイ
バ駆動機構により、切替時間を10msec以下にする
ことができる。
【0025】ここで、特に本実施の形態1の光スイッチ
においては、ファイバ可動空間23の幅を、可動裸ファ
イバ1の光入出力端面を一方の固定裸ファイバ5の光入
出力端面又は他方の固定裸ファイバ5の入出力端面に光
軸を一致させて対向させたときにそれぞれ、可動部分1
aの少なくとも一部がファイバ可動空間の壁面と接し
て、それ以上外側には可変部分が移動しないように設定
している。このように、本実施の形態1では、ファイバ
可動空間23を可動裸ファイバ1の可動部分1aの移動
幅を所定の範囲内に抑える変位拘束部として機能させる
ことにより、切換時に安定した特性を得ることができ
る。
【0026】すなわち、図4(a)〜図4(c)に示す
ように、ファイバ可動空間を変位拘束部として機能させ
ない場合(ファイバ可動空間の幅を本実施の形態1より
広く設定した場合)は、ファイバ可動空間の側面230
により可動部分の動きが制限されないので、荷重をかけ
て切り換えた時に、図4(c)に示すように、可動裸フ
ァイバ1の先端が第2V溝22aの中で振動(過渡応
答)する。従って、その振動が減衰するまで、安定した
接続特性(切換特性)が得られない。これに対して、図
4(d),(e)に示すように、ファイバ可動空間の側
面230に可動部分の移動を一定の範囲内に制限する制
限部231を設けると、荷重をかけて切り替えたとき
に、可動裸ファイバ1の先端部の振動を効果的に抑える
ことができ、極めて短時間に安定した接続特性が得られ
る。
【0027】尚、図4(e)では、制限部231の面
(図上では上面)で可動部分の移動を制限するように描
いているが、本発明はこれに限られず、少なくとも1点
(単純支持点)で接触させるようにして、可動部分の移
動を制限するようにすればよい。図5(a)は、図4
(a)〜(c)に示す可動部分の移動を制限しない場合
の、切換時の接続特性を示す図であり、図5(b)は少
なくとも1点の単純支持点を用いて可動部分の移動を制
限した場合の、切換時の接続特性を示す図である。この
図5(a)(b)を比較することにより明らかなよう
に、少なくとも1つの単純支持点を用いて、可動部分の
移動を制限することにより、切換時における可動裸ファ
イバ1の先端部分の振動を抑えることができ、安定した
接続特性をえることができる。
【0028】すなわち、本実施の形態1の光スイッチで
は、ファイバ可動空間23の幅そのものを可動裸ファイ
バ1の可動部分1aを制限するように設定して、ファイ
バ可動空間23を構成する第3V溝23a,23bの傾
斜面における少なくとも1点に可動部分1aのいずれか
の部分を接触させることにより、変位束縛部としての機
能を発揮させている。尚、本実施の形態1では、ファイ
バ可動空間23の側面は第3V溝23a,23bの傾斜
面であるが、ファイバ可動空間の幅は、可動裸ファイバ
1の移動幅、すなわち、第3V溝23aの傾斜面に可動
裸ファイバが接したときのそのファイバの最も外側にお
ける接線と、第3V溝23bの傾斜面に可動裸ファイバ
が接したときのそのファイバの最も外側における接線と
の距離をいう。
【0029】また、本実施の形態1の光スイッチでは、
図6及び図7に示すように、可動裸ファイバ1の入出力
端面71及び固定裸ファイバ5の入出力端面51を互い
に略平行になるようにし、かつ可動裸ファイバ1の入出
力端面71及び固定裸ファイバ5の入出力端面51は、
光軸に垂直な面に対して、略6.1度傾斜させている。
また、可動裸ファイバ1の入出力端面71と固定裸ファ
イバ5の入出力端面51の間隔は、10μmに設定して
いる。このように、入出力端面71と入出力端面51と
を上述の角度に傾斜させることにより、屈折率整合剤を
用いることなく反射減衰量を低くすることができる。
【0030】尚、本実施の形態1において、入出力端面
51,71の傾斜角(6.1度)の項さは、±0.5度
に設定することが好ましく、この範囲であると屈折率整
合剤を用いることなく結合損失を低くすることができ
る。また、入出力端面51,71は、多重反射を抑える
ためにさらに、AR(anti‐reflective)コーティング
することが好ましい。尚、固定裸ファイバ5の入出力端
面及び可動裸ファイバ1の入出力端面は、互いに平行で
上述の角度であれば、その面が下向きでも上向きでもま
たどの方向を向いていてもよい。
【0031】次に、本実施の形態1において、シリコン
基板2に、第1V溝21a,21b、第2V溝22a,
22b及び第3V溝23a,23bを形成する方法につ
いて説明する。まず、第1工程として、図12に示すよ
うに、ガラス基板10上のシリコン基板2において、第
1V溝21a,21bを側面とする固定部分21を形成
する部分に、シリコン基板2を貫通するエッチング溝6
1を形成し、第3V溝23a,23bを側面とするファ
イバ可動空間23を形成する部分に、シリコン基板2を
貫通するエッチング溝63をファイバ可動空間23の幅
に対応する本数だけ形成し、第2V溝22a,22bを
側面とする切換空間22を形成する部分に、シリコン基
板2を貫通するエッチング溝62を切換空間22の幅に
対応する本数だけ形成する。ここで、エッチング溝6
1,62,63は互いに同一の幅にディープRIE(リ
アクティブ・イオン・エッチング)で形成する。
【0032】そして、第2工程として、エッチング溝6
1,62,63が形成されたシリコン基板2をエッチン
グ溝61,62,63の各側面にV溝が形成されるよう
にTMAHにより異方性エッチングをする。このように
すると、エッチング溝61の両側面にそれぞれ第1V溝
が形成され、最も外側に位置するエッチング溝63の外
側の側面に、第3V溝が形成されかつ隣接するエッチン
グ溝63の間に位置するシリコンが除去され、最も外側
に位置するエッチング溝62の外側の側面に、第2V溝
が形成されかつ隣接するエッチング溝62の間に位置す
るシリコンが除去される。その結果、シリコン基板2
に、第1V溝21a,21bを側面とする固定部分21
と、第3V溝23a,23bを側面とするファイバ可動
空間23と、第2V溝22a,22bを側面とする切換
空間22とが形成される。
【0033】すなわち、面積の大きく異なる固定部分2
1、ファイバ可動空間23及び切換空間22とにそれぞ
れ対応する開口パターンをそのまま転写してRIE加工
を行うと、大面積開口部程エッチングが速くなるため
に、小面積開口部の断面の傾斜を垂直となるまでエッチ
ングすると大面積開口部側面の底部がオーバーエッチン
グされ、垂直面を得ることができない。このように垂直
な穴(溝)加工ができないと、精度良くV溝を側面に形
成することもできない。しかしながら、本実施の形態1
のように、各開口部を互いに幅の等しいスリットに分割
して貫通穴を形成することで、各スリットにおけるエッ
チング速度を同じにでき、精度よく穴あけ加工すること
ができる(精度よく垂直面が形成できる)。そして、精
度よく形成された垂直面に、V溝を形成するためにTM
AHによるシリコンの異方性エッチングを行うと、寸法
精度よくV溝形成ができる。
【0034】尚、エッチング溝61,62,63の幅
は、所望の形状の第1第2第3V溝が形成されるように
設定し、隣接するエッチング溝62,63の間隔は、所
望の形状の第1第2第3V溝がエッチングにより形成さ
れた時点で、隣接するエッチング溝62,63の間に位
置するシリコンが除去されるように設定する。尚、主表
面が(100)面であるシリコン基板を用いると、異方
性エッチングにより、頂点の角度が109.48度のV
溝が形成される。
【0035】本実施の形態1では、上述のようにして微
細加工が可能なエッチングを用いて、シリコン基板2に
固定部分21、ファイバ可動空間23及び切換空間22
とを形成しているので、極めて高い寸法精度で第1V溝
21a,21bを側面とする固定部分21、第3V溝2
3a,23bを側面とするファイバ可動空間23及び第
2V溝22a,22bを側面とする切換空間22とを形
成することができる。従って、本実施の形態1の光スイ
ッチは、寸法精度よく形成された固定部分21と切換空
間22とを用いて、可動裸ファイバ1と固定裸ファイバ
5とを精度よくかつ簡単に位置合わせすることができ
る。すなわち、本実施の形態1の光スイッチは、組立調
整が容易であり、安価に製造することができる。
【0036】また、本実施の形態1の光スイッチは、上
述したようにファイバ可動空間の幅を所定の幅に設定す
ることにより、可動裸ファイバ1の移動幅を制限してい
るので、切換時において極めて短時間で接続を安定させ
ることができる。また、実施の形態1の光スイッチは、
第1の従来例に比較して小型化が容易である。また、実
施の形態1の光スイッチは、第2の従来例の光スイッチ
に比較して、高速で切換ができる。またさらに、本実施
の形態1の光スイッチは、シリコン基板2に精度よく、
可動裸ファイバ1、固定裸ファイバ5及びボビンコイル
等の位置合わせマークを形成することができ、この位置
合わせマークに従って、位置精度よく可動裸ファイバ
1、固定裸ファイバ5及びボビンコイル等を組み立てる
ことができる。
【0037】実施の形態2.次に、図8及び図9を参照
しながら、本発明に係る実施の形態2の光スイッチにつ
いて説明する。実施の形態2の光スイッチは、光スイッ
チの接続経路を検出する簡単な検出回路を備えている以
外は、実施の形態1の光スイッチと同様に構成される。
すなわち、本実施の形態2の光スイッチでは、図9に示
すように、第3V溝23a,23bの傾斜側面にそれぞ
れ導電性膜24a,24bを形成し、可動裸ファイバ1
の外周に形成された磁性体3が、導電性膜24a,24
bのうちのいずれの導電性膜と導通しているか検出する
ことにより、接続経路を検出するものである。
【0038】ここで、導電性膜24a,24bはそれぞ
れシリコン基板2の上面に形成された配線導体25a,
25bに接続され、さらに配線導体25a,25bはそ
れぞれ先端にパッド電極26a,26bを有しており、
そのパッド電極26a,26bを介して例えば電流検出
計に接続できるように構成されている。また、可動裸フ
ァイバ1の外表面には磁性体3に接続された導電性膜1
bが形成され、導電性膜1bは第1V溝21aにおいて
シリコン基板の上面に形成された配線導体を介してパッ
ド電極27aに接続され、例えば電流検出計に接続でき
るように構成されている。尚、可動裸ファイバ1の導電
性膜1bは磁性体3をメッキで形成する際にメッキの下
地層として形成する金属膜をそのまま用いることができ
る。
【0039】以上のように構成された実施の形態2の光
スイッチは、実施の形態1と同様の作用効果を有し、さ
らに接続チャンネルを検出することができる。
【0040】実施の形態3.以下、本発明に係る実施の
形態3の光スイッチについて説明する。本実施の形態3
の光スイッチは、接続チャンネルを検出するための、漏
洩磁束検出センサ41a,41bを備えている以外は、
実施の形態1の光スイッチと同様に構成される。ここ
で、本実施の形態3において、漏洩磁束検出センサ41
a,41bはそれぞれ磁気抵抗効果膜12からなり、漏
洩磁束検出センサ41aは、可動裸ファイバ1が一方の
固定裸ファイバ5に接続されている状態(チャンネル1
(CH1))で、磁性体3の直上に位置するように設け
られ、漏洩磁束検出センサ41bは、可動裸ファイバ1
が他方の固定裸ファイバ5に接続されている状態(チャ
ンネル2(CH2))で、磁性体3の直上に位置するよ
うに設けられる。
【0041】具体的には、図11に示すように、磁気抵
抗効果膜12からなる漏洩磁束検出センサ41a,41
bと配線導体とからなる磁気抵抗回路が形成されたガラ
ス基板11を、その磁気抵抗回路がシリコン基板2の上
面と対向するように設ける。すなわち、ガラス基板11
の下面には、漏洩磁束検出センサ41a,41bを構成
する磁気抵抗効果膜12、漏洩磁束検出センサ41aを
構成する磁気抵抗効果膜12の一端及び他端をそれぞれ
外部回路に接続するための配線導体31a,32a及び
パッド電極33a,34a、漏洩磁束検出センサ41b
を構成する磁気抵抗効果膜12の一端及び他端をそれぞ
れ外部回路に接続するための配線導体31b,32b及
びパッド電極33b,34bが形成されている。そし
て、漏洩磁束検出センサ41a,41bはそれぞれ上述
の配線導体及びパッド電極を介して、抵抗値検出計(不
図示)に接続される。
【0042】以上のように構成された実施の形態3の光
スイッチにおいて、例えば、可動裸ファイバ1が一方の
固定裸ファイバ5に接続された状態(CH1)におい
て、漏洩磁束検出センサ41aは、可動裸ファイバ1の
磁性体3の直上に近接して位置する。この状態では、永
久磁石6による磁束はその磁性体3に集中し、漏洩磁束
検出センサ41aに届く磁束が少なくなるため、磁気抵
抗変化は小さい。また、この時、選択されていない経路
に対応する漏洩磁束検出センサ41bの直下には磁性体
が存在しないので、永久磁石6からの磁束が漏洩磁束検
出センサ41bに多く印加されることになり、その磁束
による磁気抵抗変化は大きい。従って、磁束が無い状態
で漏洩磁束検出センサ41a,41bの抵抗値を同一に
設定しておくと、印加される磁束の違いにより抵抗値間
に差を生じ、この差を検出することにより接続経路を検
出することができる。
【0043】以上のように構成された実施の形態3の光
スイッチは、実施の形態1と同様の作用効果を有し、さ
らに接続経路を検出できる。尚、磁気抵抗効果膜とし
て、例えば、膜厚10nmのNi(80at%)Fe
(20at%)なる軟磁性体を用いると、その最大の抵
抗変化量は約2%となる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る光スイッチは、上記可動裸ファイバの光入出力端面
を上記1対の固定裸ファイバの各光入出力端面に光軸を
一致させて対向させたときにそれぞれ、上記可動部分の
少なくとも一部が接するように設けられた変位拘束部を
有するので、切換時に上記可動裸ファイバが振動しない
ようにでき、切換速度が早くかつ安定した切り換えがで
きる。
【0045】また、本発明に係る光スイッチにおいて、
シリコン基板に上記第1V溝、上記第2V溝及び上記第
3V溝を形成して可動裸ファイバ及び固定裸ファイバを
組み合わせるようにすることにより、安価に製造できか
つ小型にできる。
【0046】本発明に係る光スイッチにおいて、上記シ
リコン基板に、固定裸ファイバと可動裸ファイバとを位
置合わせするための位置合わせマークを形成することに
より、製造時に上記固定裸ファイバと上記可動裸ファイ
バとを容易にかつ精度よく位置合わせすることができ、
より安定して切換特性を有する光スイッチを提供でき
る。
【0047】さらに、本発明に係る光スイッチはさら
に、上記可動部分の一部に設けられた磁性体と、上記磁
性体の磁化の強度を調節するボビンコイルと、上記可動
部分の軸に対して垂直方向に上記磁性体に磁界を印加す
る永久磁石とを有してなる可動裸ファイバ駆動機構を用
いて構成することにより、切換が容易にできる。
【0048】また、本発明に係る光スイッチでは、上記
磁性体を介して又は上記磁性体の近傍で、上記可動部分
の少なくとも一部が上記変位拘束部と接するように構成
することにより、より効果的に振動を抑えることができ
るので、切換時の過渡応答をより小さくできる。
【0049】さらに、本発明に係る光スイッチでは、上
記可動裸ファイバの入出力端面及び上記固定裸ファイバ
の入出力端面は互いに略平行とし、かつ上記可動裸ファ
イバの入出力端面及び上記固定裸ファイバの入出力端面
は、上記可動裸ファイバ及び上記固定裸ファイバの光軸
に対して垂直な面に対して、略6.1度傾斜させること
により、上記可動裸ファイバと上記固定裸ファイバとを
低い反射減衰量で結合させることができる。
【0050】またさらに、本発明に係る光スイッチで
は、上記可動部分と上記変位拘束部との接触を検出する
検出手段を備えることにより、接続経路を確認できる。
【0051】また、本発明に係る光スイッチにおいて、
上記検出手段を、上記磁性体と上記変位拘束部に形成さ
れた導体とを含むようにして、上記磁性体と上記導体と
の導通により接触を検出することにより、簡単に接続経
路を確認できる。
【0052】また、本発明に係る光スイッチにおいて、
上記磁性体を上記可動裸ファイバに金属メッキ下地膜を
介して形成し、上記磁性体と上記導体との導通を上記金
属メッキ下地膜を介して検出するようにすることによ
り、検出回路の構成を簡単にできる。
【0053】また、本発明に係る光スイッチにおいて、
上記検出手段として、可動部分に隣接して設けられた1
対の磁気抵抗効果膜を用い、その2つの磁気抵抗効果膜
の抵抗変化を比較することにより検出するようにする
と、簡単に接続経路を検出できる。
【0054】また、本発明に係る光スイッチでは、上記
磁気抵抗効果膜として軟磁性体を用いると、より効果的
に接続経路を検出することができる。
【0055】本発明に係る光スイッチの製造方法は、上
記シリコン基板の上記固定溝、上記切換用溝及び上記可
動空間溝を形成する部分にそれぞれ、上記固定溝、上記
切換用溝及び上記可動空間溝の各幅に対応する本数のエ
ッチング溝を形成する工程と、上記固定溝、上記切換用
溝及び上記可動空間溝の両側面にV形状の溝を形成しか
つ隣接するエッチング溝の間に位置するシリコン基板を
除去するために、上記エッチング溝が形成されたシリコ
ン基板を異方性エッチングする工程とを含むので、寸法
精度よく、上記固定溝、上記切換用溝及び上記可動空間
溝を形成することができ、可動裸ファイバ及び固定裸フ
ァイバの位置合わせを容易にかつ位置精度よくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の光スイッチの構
成を示す斜視図である。
【図2】 図1の光スイッチの平面図である。
【図3】 図2のA−A’線、B−B’線、C−C’線
についての断面図である。
【図4】 実施の形態1の変位拘束部の作用を説明する
ための模式図である。
【図5】 (a)支持点が無い場合の光スイッチの切換
時における過渡応答を示す図であり、(b)は支持点が
有る場合(実施の形態1)の光スイッチの切換時におけ
る過渡応答を示す図である。
【図6】 実施の形態1の光スイッチにおける、可変裸
ファイバと固定裸ファイバとを示す斜視図である。
【図7】 実施の形態1の光スイッチにおける、可変裸
ファイバと固定裸ファイバとを示す側面図である。
【図8】 本発明に係る実施の形態2の光スイッチの構
成を示す平面図である。
【図9】 図8のD−D’線についての断面図である。
【図10】 本発明に係る実施の形態3の光スイッチの
構成を示す平面図である。
【図11】 図10のE−E’線についての断面図であ
る。
【図12】 実施の形態1の製造工程に使用するマスク
の平面図である。
【図13】 第1の従来例の構成を示す斜視図である。
【図14】 第2の従来例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 可動裸ファイバ、1a 可動部分、1b,24a,
24b 導電性膜、2シリコン基板、3 磁性体、4
ボビンコイル、4a ボビン、4b コイル、5 固定
裸ファイバ、6 永久磁石、7 樹脂、10,11 ガ
ラス基板、12磁気抵抗効果膜、21 固定空間、22
切換空間、21a,21b 第1V溝、22a,22
b 第2V溝、23 ファイバ可動空間、23a,23
b 第3V溝、25a,25b,31a,32a 配線
導体、26a,26b,27a,33a,34a パッ
ド電極、41a,41b 漏洩磁束検出センサ、51,
71 入出力端面、61,62,63 エッチング溝、
231 制限部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 堤 和彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H036 LA03 LA04 LA05 LA07 2H041 AA04 AB19 AC05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ光入出力端面を有し少なくとも
    その光入出力端面の近傍において各光軸が互いに平行に
    なるように所定の間隔で配置された1対の固定裸ファイ
    バと、光入出力端面を有しその光入出力端面が上記1対
    の固定裸ファイバの光入出力端面のいずれとも対向でき
    るように先端から所定の長さの可動部分がその根元で移
    動可能に固定された可動裸ファイバとを備えたファイバ
    移動型の光スイッチにおいて、 上記可動裸ファイバの光入出力端面を上記1対の固定裸
    ファイバの各光入出力端面に光軸を一致させて対向させ
    たときにそれぞれ、上記可動部分の少なくとも一部が接
    するように設けられた変位拘束部を有することを特徴と
    する光スイッチ。
  2. 【請求項2】 上記可動裸ファイバは、シリコン基板に
    互いに対向して設けられた第1V溝の間で固定され、 上記1対の固定裸ファイバは上記シリコン基板に互いに
    対向して設けられた第2V溝にそれぞれ接するように固
    定され、 上記変位拘束部は上記シリコン基板の上記第1V溝と上
    記第2V溝の間において、互いに対向して設けられた第
    3V溝により構成されている請求項1記載の光スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 上記シリコン基板に、固定裸ファイバと
    可動裸ファイバとを位置合わせするための位置合わせマ
    ークが形成されている請求項2記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 上記光スイッチはさらに、上記可動部分
    の一部に設けられた磁性体と、上記磁性体の磁化の強度
    を調節するボビンコイルと、上記可動部分の軸に対して
    垂直方向に上記磁性体に磁界を印加する永久磁石とを有
    してなる可動裸ファイバ駆動機構を備えた請求項1〜3
    のうちのいずれか1項に記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 上記磁性体を介して又は上記磁性体の近
    傍で、上記可動部分の少なくとも一部が上記変位拘束部
    と接する請求項3又は4記載の光スイッチ。
  6. 【請求項6】 上記可動裸ファイバの入出力端面及び上
    記固定裸ファイバの入出力端面は互いに略平行であり、
    かつ上記可動裸ファイバの入出力端面及び上記固定裸フ
    ァイバの入出力端面は、上記可動裸ファイバ及び上記固
    定裸ファイバの光軸に対して垂直な面に対して、略6.
    1度傾斜している請求項1〜5のうちのいずれか1項に
    記載の光スイッチ。
  7. 【請求項7】 上記光スイッチがさらに、上記可動部分
    と上記変位拘束部との接触を検出する検出手段を備えた
    請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の光スイッ
    チ。
  8. 【請求項8】 上記検出手段が、上記磁性体と上記変位
    拘束部に形成された導体とを含んで成り、上記磁性体と
    上記導体との導通により接触を検出する請求項7記載の
    光スイッチ。
  9. 【請求項9】 上記磁性体は、上記可動裸ファイバに金
    属メッキ下地膜を介して形成され、上記磁性体と上記導
    体との導通を上記金属メッキ下地膜を介して検出するよ
    うにした請求項8記載の光スイッチ。
  10. 【請求項10】 上記検出手段が、可動部分に隣接して
    設けられた1対の磁気抵抗効果膜を有してなり、その2
    つの磁気抵抗効果膜の抵抗変化を比較することにより検
    出する請求項7記載の光スイッチ。
  11. 【請求項11】 上記磁気抵抗効果膜が軟磁性体からな
    る請求項10に記載の光スイッチ。
  12. 【請求項12】 可動裸ファイバを固定するための厚さ
    方向に貫通する固定溝と1対の固定裸ファイバを固定し
    かつその固定裸ファイバのいずれかと上記可動裸ファイ
    バとを光軸を一致させて対向させるための切換用溝と上
    記固定溝と上記切換用溝との間に位置し上記可動裸ファ
    イバの可動空間を確保する可動空間用溝とが形成された
    シリコン基板を備えてなる光スイッチの製造方法におい
    て、 上記シリコン基板の上記固定溝、上記切換用溝及び上記
    可動空間溝を形成する部分にそれぞれ、上記固定溝、上
    記切換用溝及び上記可動空間溝の各幅に対応する本数の
    エッチング溝を形成する工程と、 上記固定溝、上記切換用溝及び上記可動空間溝の両側面
    にV形状の溝を形成しかつ隣接するエッチング溝の間に
    位置するシリコン基板を除去するために、上記エッチン
    グ溝が形成されたシリコン基板を異方性エッチングする
    工程とを含むことを特徴とする光スイッチの製造方法。
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