JP2001208202A - 環状パッキン及びこれを使用したメカニカルシール - Google Patents
環状パッキン及びこれを使用したメカニカルシールInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 周方向の一個所が切離されたOリングであっ
て、切離端面間の位置決めが容易であり且つ切離端面間
にずれが生じ難く、良好なシール機能を発揮しうるOリ
ングを提供する。 【解決手段】 Oリング91は、周方向の一個所AがV
字形に切離されており、V字状凹面形状をなす第一切離
端面9aとV字状凸面形状をなす第二切離端面9bとの
衝合により切離前の環状形態に復元されるものである。
切離端面9a,9bの屈曲部の角度αは、60〜120
°に設定されている。切離端面9a,9bは、その屈曲
部に対して対称形状をなすものである。
て、切離端面間の位置決めが容易であり且つ切離端面間
にずれが生じ難く、良好なシール機能を発揮しうるOリ
ングを提供する。 【解決手段】 Oリング91は、周方向の一個所AがV
字形に切離されており、V字状凹面形状をなす第一切離
端面9aとV字状凸面形状をなす第二切離端面9bとの
衝合により切離前の環状形態に復元されるものである。
切離端面9a,9bの屈曲部の角度αは、60〜120
°に設定されている。切離端面9a,9bは、その屈曲
部に対して対称形状をなすものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周方向の一個所を
切離してなるOリング等の環状パッキン及びこれを使用
したメカニカルシールに関するものである。
切離してなるOリング等の環状パッキン及びこれを使用
したメカニカルシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】Oリング等の環状パッキンは、それ自体
の経年劣化により又はこれが装着される部材の修理,交
換に伴って、新たなものに交換されることがあるが、か
かる場合、環状パッキンがエンドレスのリング形状をな
すものである以上、その装着個所のみならず、パッキン
交換に直接関与しない個所までも分解,組立することが
必要となり、作業効率が頗る悪い。
の経年劣化により又はこれが装着される部材の修理,交
換に伴って、新たなものに交換されることがあるが、か
かる場合、環状パッキンがエンドレスのリング形状をな
すものである以上、その装着個所のみならず、パッキン
交換に直接関与しない個所までも分解,組立することが
必要となり、作業効率が頗る悪い。
【0003】そこで、従来からも、周方向の一個所を切
離した環状パッキンが提案されている。かかる環状パッ
キンによれば、紐状に展開できることから、その装着個
所のみの分解,組立により交換を行うことができ、作業
効率を向上させることができる。
離した環状パッキンが提案されている。かかる環状パッ
キンによれば、紐状に展開できることから、その装着個
所のみの分解,組立により交換を行うことができ、作業
効率を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の環状パ
ッキンは、一般に、一個所を直線状に切離させたもので
あり、切離端面が平面形状をなすものであったため、装
着時に切離端面同士をずれのない適正な状態で衝合させ
ること、つまり切離端面間の位置決めが困難であった。
また、二つの回転体形状部分をその間に装填した環状パ
ッキンでシール(二次シール)するように構成されたメ
カニカルシール等にあっては、両回転体形状部分をその
間に環状パッキンが装填された状態に組み立てる場合や
両回転体形状部分がその間に環状パッキンを装填した状
態で相対変位する場合に、当該環状パッキンにその切離
端面間にずれを生じさせる負荷が作用することがある
が、切離端面が上記の如き平面形状であるときには、切
離端面が面接触による摩擦係合力のみによって連結され
ているにすぎず、かかる負荷に対抗し得ない。したがっ
て、両回転体形状部分が環状パッキンの切離端面にずれ
を生じた状態で組み立てられたり、両回転形状部分の相
対変位により環状パッキンの切離端面にずれが生じて、
環状パッキンによる良好なシール機能が発揮されなくな
る虞れがある。その対策として、環状パッキンを一方の
回転体形状部分に装填可能な状態にもたらした上で、切
離端面を接着剤により連結しておくことも提案されては
いるが、環状パッキンが接着剤による連結が困難な弗素
樹脂等で構成されている場合や、シールすべき流体との
接触により接着剤の成分が溶出して、当該流体を汚染さ
せる虞れのある場合には、接着剤を使用することができ
ず、根本的な対策とはなり得ない。
ッキンは、一般に、一個所を直線状に切離させたもので
あり、切離端面が平面形状をなすものであったため、装
着時に切離端面同士をずれのない適正な状態で衝合させ
ること、つまり切離端面間の位置決めが困難であった。
また、二つの回転体形状部分をその間に装填した環状パ
ッキンでシール(二次シール)するように構成されたメ
カニカルシール等にあっては、両回転体形状部分をその
間に環状パッキンが装填された状態に組み立てる場合や
両回転体形状部分がその間に環状パッキンを装填した状
態で相対変位する場合に、当該環状パッキンにその切離
端面間にずれを生じさせる負荷が作用することがある
が、切離端面が上記の如き平面形状であるときには、切
離端面が面接触による摩擦係合力のみによって連結され
ているにすぎず、かかる負荷に対抗し得ない。したがっ
て、両回転体形状部分が環状パッキンの切離端面にずれ
を生じた状態で組み立てられたり、両回転形状部分の相
対変位により環状パッキンの切離端面にずれが生じて、
環状パッキンによる良好なシール機能が発揮されなくな
る虞れがある。その対策として、環状パッキンを一方の
回転体形状部分に装填可能な状態にもたらした上で、切
離端面を接着剤により連結しておくことも提案されては
いるが、環状パッキンが接着剤による連結が困難な弗素
樹脂等で構成されている場合や、シールすべき流体との
接触により接着剤の成分が溶出して、当該流体を汚染さ
せる虞れのある場合には、接着剤を使用することができ
ず、根本的な対策とはなり得ない。
【0005】本発明は、このような点に鑑み、切離端面
間の位置決めが容易であり且つ切離端面間にずれが生じ
難く、良好なシール機能を発揮しうるOリング等の環状
パッキン及びこれを使用することによって良好且つ安定
したシール機能を発揮させ得るメカニカルシールを提供
することを目的とするものである。
間の位置決めが容易であり且つ切離端面間にずれが生じ
難く、良好なシール機能を発揮しうるOリング等の環状
パッキン及びこれを使用することによって良好且つ安定
したシール機能を発揮させ得るメカニカルシールを提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の環状パッキンは、周方向の一個所がV字形に切離さ
れたものであり、V字状凹面形状をなす第一切離端面と
V字状凸面形状をなす第二切離端面との衝合により切離
前の環状形態に復元されるものである。かかる環状パッ
キンにあって、切離端面の屈曲部の角度が60〜120
°となるようにしておくことが好ましい。また、切離端
面がその屈曲部に対して対称形状をなすものとしておく
ことが好ましい。
明の環状パッキンは、周方向の一個所がV字形に切離さ
れたものであり、V字状凹面形状をなす第一切離端面と
V字状凸面形状をなす第二切離端面との衝合により切離
前の環状形態に復元されるものである。かかる環状パッ
キンにあって、切離端面の屈曲部の角度が60〜120
°となるようにしておくことが好ましい。また、切離端
面がその屈曲部に対して対称形状をなすものとしておく
ことが好ましい。
【0007】また、本発明は、二つの回転体形状部分間
を環状パッキンにより二次シールするように構成された
メカニカルシールにおいて、当該環状パッキンとして、
上記の如く構成されたOリングを使用することを提案す
る。
を環状パッキンにより二次シールするように構成された
メカニカルシールにおいて、当該環状パッキンとして、
上記の如く構成されたOリングを使用することを提案す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図7に基づいて具体的に説明する。
〜図7に基づいて具体的に説明する。
【0009】図1に示すメカニカルシールは、円形の内
周部分を有するシールケース1とこれを左右方向に同心
状に洞貫する回転軸2との間に組み込まれた分割形のも
のであり、回転軸2に固定された第一リテーナ3と、第
一リテーナ3に保持された第一密封環4と、シールケー
ス1の内周部分に保持された第二リテーナ5と、第一リ
テーナ5に第一密封環4と同心対向状に保持された第二
密封環6とを具備して、スプリング部材8により第二リ
テーナ5を介して第二密封環6を第一密封環4へと押圧
接触させることによって、両密封環4,6の対向端面で
ある密封端面4a,6aの相対回転摺接部分において、
その外周側領域である機内領域Hとその内周側領域であ
る機外領域(大気領域)Lとをシールするように構成さ
れている。なお、以下の説明において、左右とは図1及
び図2における左右を意味する。また、軸線とは、特に
明示しない限り、回転軸2又はこれと同心状に設けられ
る部材(密封環及びリテーナ等)の軸線を意味する。
周部分を有するシールケース1とこれを左右方向に同心
状に洞貫する回転軸2との間に組み込まれた分割形のも
のであり、回転軸2に固定された第一リテーナ3と、第
一リテーナ3に保持された第一密封環4と、シールケー
ス1の内周部分に保持された第二リテーナ5と、第一リ
テーナ5に第一密封環4と同心対向状に保持された第二
密封環6とを具備して、スプリング部材8により第二リ
テーナ5を介して第二密封環6を第一密封環4へと押圧
接触させることによって、両密封環4,6の対向端面で
ある密封端面4a,6aの相対回転摺接部分において、
その外周側領域である機内領域Hとその内周側領域であ
る機外領域(大気領域)Lとをシールするように構成さ
れている。なお、以下の説明において、左右とは図1及
び図2における左右を意味する。また、軸線とは、特に
明示しない限り、回転軸2又はこれと同心状に設けられ
る部材(密封環及びリテーナ等)の軸線を意味する。
【0010】シールケース1は、図1に示す如く、回転
機器のハウジングに取り付けられたケース本体1aと、
その左端部に取り付けられたリテーナ保持壁1bと、そ
の先端部に取り付けられた端部壁1cとからなる。
機器のハウジングに取り付けられたケース本体1aと、
その左端部に取り付けられたリテーナ保持壁1bと、そ
の先端部に取り付けられた端部壁1cとからなる。
【0011】第一リテーナ3は、図1に示す如く、ケー
ス本体1a内に配置されており、回転軸2に環状パッキ
ン90による二次シール状態で嵌合固定された円環状の
本体部3aと、その左端部に突設された円筒状の保持部
3bとからなる。
ス本体1a内に配置されており、回転軸2に環状パッキ
ン90による二次シール状態で嵌合固定された円環状の
本体部3aと、その左端部に突設された円筒状の保持部
3bとからなる。
【0012】第二リテーナ5は、図1に示す如く、リテ
ーナ保持壁1bの内周部分に環状パッキン91を介して
軸線方向に相対変位可能な二次シール状態で嵌合保持さ
れた円筒状の本体部5aと、本体部5aの先端部(右端
部)から外方に突出する円環状の鍔部5bと、鍔部5b
の外周端部に第一密封環方向へと突設された円筒状の保
持部5cとからなる。また、第二リテーナ5は、その回
転をシールケース1との間に設けた回転阻止手段により
阻止されている。すなわち、回転阻止手段は、図1に示
す如く、第二リテーナ5の本体部5aに嵌合固定された
固定環7aと、端部壁1cに取り付けられた環状板7b
と、環状板7bを貫通して固定環7aに固着されたドラ
イブピン7cとからなり、第二リテーナ5の軸線方向変
位を許容しつつ、そのシールケース1に対する相対回転
を阻止する。なお、本体部5aと固定環7aとの相対回
転は、図1に示す如く、固定環7aの内周部に突設した
ピン7dを本体部5aに形成した長溝5eに係合させる
ことにより、阻止されている。
ーナ保持壁1bの内周部分に環状パッキン91を介して
軸線方向に相対変位可能な二次シール状態で嵌合保持さ
れた円筒状の本体部5aと、本体部5aの先端部(右端
部)から外方に突出する円環状の鍔部5bと、鍔部5b
の外周端部に第一密封環方向へと突設された円筒状の保
持部5cとからなる。また、第二リテーナ5は、その回
転をシールケース1との間に設けた回転阻止手段により
阻止されている。すなわち、回転阻止手段は、図1に示
す如く、第二リテーナ5の本体部5aに嵌合固定された
固定環7aと、端部壁1cに取り付けられた環状板7b
と、環状板7bを貫通して固定環7aに固着されたドラ
イブピン7cとからなり、第二リテーナ5の軸線方向変
位を許容しつつ、そのシールケース1に対する相対回転
を阻止する。なお、本体部5aと固定環7aとの相対回
転は、図1に示す如く、固定環7aの内周部に突設した
ピン7dを本体部5aに形成した長溝5eに係合させる
ことにより、阻止されている。
【0013】第一密封環4は、図1及び図2に示す如
く、基端部(右端部)4bの外径を先端部4cより小さ
くした円環状体であり、径方向に二分割されている。先
端部4cの端面は、軸線に直交する平滑な環状平面であ
る密封端面4aに形成してある。
く、基端部(右端部)4bの外径を先端部4cより小さ
くした円環状体であり、径方向に二分割されている。先
端部4cの端面は、軸線に直交する平滑な環状平面であ
る密封端面4aに形成してある。
【0014】而して、第一密封環4は、図1及び図2に
示す如く、その基端部4bと第一リテーナ3の保持部3
bとの対向周面部分(回転体形状部分)間に左右方向に
並列する第一及び第二環状パッキン92,93を充填さ
せることによって、第一リテーナ3に軸線方向に相対変
位可能な二次シール状態で嵌合保持されている。第二環
状パッキン93は、第一リテーナ3の保持部3bの内周
中間部に突設した第二係止部3cと本体部3aとの間に
配置されていて、両部3a,3cによる係止作用により
左右方向への飛び出しを阻止されている。一方、第一環
状パッキン92は、第二係止部3cに衝合された状態で
第一リテーナ3の保持部3bの内周部分に嵌合されたス
ペーサリングたるOリング係止環11とこれに対向する
第一密封環4の先端部4cの端面で構成される第一係止
部4dとの間に配置されていて、第一係止部4dによる
係止作用により、第一密封環4に対するその密封端面方
向(左方向)への相対変位が阻止されており、Oリング
係止環11による係止作用により、第一リテーナ3に対
する上記と逆方向(右方向)への相対変位が阻止されて
いる。
示す如く、その基端部4bと第一リテーナ3の保持部3
bとの対向周面部分(回転体形状部分)間に左右方向に
並列する第一及び第二環状パッキン92,93を充填さ
せることによって、第一リテーナ3に軸線方向に相対変
位可能な二次シール状態で嵌合保持されている。第二環
状パッキン93は、第一リテーナ3の保持部3bの内周
中間部に突設した第二係止部3cと本体部3aとの間に
配置されていて、両部3a,3cによる係止作用により
左右方向への飛び出しを阻止されている。一方、第一環
状パッキン92は、第二係止部3cに衝合された状態で
第一リテーナ3の保持部3bの内周部分に嵌合されたス
ペーサリングたるOリング係止環11とこれに対向する
第一密封環4の先端部4cの端面で構成される第一係止
部4dとの間に配置されていて、第一係止部4dによる
係止作用により、第一密封環4に対するその密封端面方
向(左方向)への相対変位が阻止されており、Oリング
係止環11による係止作用により、第一リテーナ3に対
する上記と逆方向(右方向)への相対変位が阻止されて
いる。
【0015】第二密封環6は、図1及び図2に示す如
く、基端部(左端部)6bの外径を先端部6cより小さ
くした円環状体であり、先端部6cの端面を軸線に直交
する平滑な環状平面である密封端面6aに形成してあ
る。第二密封環6は、第一密封環4と同様に、径方向に
二分割されている。
く、基端部(左端部)6bの外径を先端部6cより小さ
くした円環状体であり、先端部6cの端面を軸線に直交
する平滑な環状平面である密封端面6aに形成してあ
る。第二密封環6は、第一密封環4と同様に、径方向に
二分割されている。
【0016】而して、第二密封環6は、第一密封環4と
同様に、図1及び図2に示す如く、その基端部6bと第
二リテーナ5の保持部5cとの対向周面部分(回転体形
状部分)間に左右方向に並列する第一及び第二環状パッ
キン94,95を充填させることによって、第二リテー
ナ5に軸線方向に相対変位可能な二次シール状態で嵌合
保持されている。第二環状パッキン95は、第二リテー
ナ5の保持部5cの内周中間部に突設した第二係止部5
dと鍔部5bとの間に配置されていて、両部5b,5d
による係止作用により左右方向への飛び出しを阻止され
ている。一方、第一環状パッキン94は、第二係止部5
dに衝合された状態で第二リテーナ5の保持部5cの内
周部分に嵌合されたスペーサリングたるOリング係止環
12とこれに対向する第二密封環6の先端部6cの端面
で構成される第一係止部6dとの間に配置されていて、
第一係止部6dによる係止作用により、第二密封環6に
対するその密封端面方向(右方向)への相対変位が阻止
されており、Oリング係止環12による係止作用によ
り、第二リテーナ5に対する上記と逆方向(左方向)へ
の相対変位が阻止されている。
同様に、図1及び図2に示す如く、その基端部6bと第
二リテーナ5の保持部5cとの対向周面部分(回転体形
状部分)間に左右方向に並列する第一及び第二環状パッ
キン94,95を充填させることによって、第二リテー
ナ5に軸線方向に相対変位可能な二次シール状態で嵌合
保持されている。第二環状パッキン95は、第二リテー
ナ5の保持部5cの内周中間部に突設した第二係止部5
dと鍔部5bとの間に配置されていて、両部5b,5d
による係止作用により左右方向への飛び出しを阻止され
ている。一方、第一環状パッキン94は、第二係止部5
dに衝合された状態で第二リテーナ5の保持部5cの内
周部分に嵌合されたスペーサリングたるOリング係止環
12とこれに対向する第二密封環6の先端部6cの端面
で構成される第一係止部6dとの間に配置されていて、
第一係止部6dによる係止作用により、第二密封環6に
対するその密封端面方向(右方向)への相対変位が阻止
されており、Oリング係止環12による係止作用によ
り、第二リテーナ5に対する上記と逆方向(左方向)へ
の相対変位が阻止されている。
【0017】ところで、リテーナ3,5の保持部3b,
5cの内周部分と密封環4,6の基端部4b,6bの外
周部分との径方向間隔つまり第一環状パッキン92,9
4及び第二環状パッキン93,95の締代は、第一及び
第二環状パッキン92,93又は94,95により密封
環4,6をその分割端面が適正に衝合する円環状体に保
持するに充分な緊縛力と密封環4,6のリテーナ3,5
に対する相対回転を阻止するに充分な摩擦係合力とが確
保されることを条件として、適宜に設定される。
5cの内周部分と密封環4,6の基端部4b,6bの外
周部分との径方向間隔つまり第一環状パッキン92,9
4及び第二環状パッキン93,95の締代は、第一及び
第二環状パッキン92,93又は94,95により密封
環4,6をその分割端面が適正に衝合する円環状体に保
持するに充分な緊縛力と密封環4,6のリテーナ3,5
に対する相対回転を阻止するに充分な摩擦係合力とが確
保されることを条件として、適宜に設定される。
【0018】そして、固定環7aと端部壁1cに取り付
けられた環状板7bとの間には、回転軸2の周囲に等間
隔を隔てて配置した複数個のスプリング部材(圧縮コイ
ルスプリング)8が介装されていて、第二リテーナ5を
第一密封環方向(左方向)に附勢して、第二密封環6を
第一密封環4に押圧接触させるようになっている。すな
わち、密封環4,6は、リテーナ3,5に直接に嵌合固
着されておらず、スプリング部材8による相互押圧力に
より第一環状パッキン92,94を介して第二係止部3
c,5d(直接的にはOリング係止環11,12)に押
し付けられること、及び環状パッキン92,93,9
4,95を介して保持部3b,5cに相対回転不能に摩
擦係合されることによって、リテーナ3,5に嵌合固定
されている。このように、密封環4,6とリテーナ3,
5との間には直接的且つ強力な接着部分が存在しないこ
とから、リテーナ3,5の加工精度がかかる接着部分か
ら密封端面4a,6aの表面精度に悪影響を及ぼすよう
なことや、熱膨張係数の異なる材料で構成される(例え
ば、第一密封環4はカーボンで、第二密封環6は超硬合
金で、各リテーナ3,5はSUS304で、夫々構成さ
れる)密封環4,6の熱歪とリテーナ3,5の熱歪とが
相互干渉して密封端面4a,6aの表面精度に悪影響を
及ぼすようなことがない。つまり、密封端面4a,6a
に分割個所で段差が生じるようなことがない。したがっ
て、密封端面4a,6aが適正な接触状態に保持され、
密封端面4a,6aの相対回転摺接作用によるシール機
能が良好に発揮される。
けられた環状板7bとの間には、回転軸2の周囲に等間
隔を隔てて配置した複数個のスプリング部材(圧縮コイ
ルスプリング)8が介装されていて、第二リテーナ5を
第一密封環方向(左方向)に附勢して、第二密封環6を
第一密封環4に押圧接触させるようになっている。すな
わち、密封環4,6は、リテーナ3,5に直接に嵌合固
着されておらず、スプリング部材8による相互押圧力に
より第一環状パッキン92,94を介して第二係止部3
c,5d(直接的にはOリング係止環11,12)に押
し付けられること、及び環状パッキン92,93,9
4,95を介して保持部3b,5cに相対回転不能に摩
擦係合されることによって、リテーナ3,5に嵌合固定
されている。このように、密封環4,6とリテーナ3,
5との間には直接的且つ強力な接着部分が存在しないこ
とから、リテーナ3,5の加工精度がかかる接着部分か
ら密封端面4a,6aの表面精度に悪影響を及ぼすよう
なことや、熱膨張係数の異なる材料で構成される(例え
ば、第一密封環4はカーボンで、第二密封環6は超硬合
金で、各リテーナ3,5はSUS304で、夫々構成さ
れる)密封環4,6の熱歪とリテーナ3,5の熱歪とが
相互干渉して密封端面4a,6aの表面精度に悪影響を
及ぼすようなことがない。つまり、密封端面4a,6a
に分割個所で段差が生じるようなことがない。したがっ
て、密封端面4a,6aが適正な接触状態に保持され、
密封端面4a,6aの相対回転摺接作用によるシール機
能が良好に発揮される。
【0019】而して、二つの回転体形状部分間をシール
する各環状パッキン(第一リテーナ3の本体部3aと回
転軸2との対向周面部分間をシールする環状パッキン9
0、第二リテーナ5の本体部5aとシールケース1のリ
テーナ保持部1bとの対向周面部分間をシールする環状
パッキン91、第一リテーナ3の保持部3bと第一密封
環4の基端部4bとの対向周面部分間をシールする第一
及び第二環状パッキン92,93並びに第二リテーナ5
の保持部5cと第二密封環6の基端部6bとの対向周面
部分間をシールする第一及び第二環状パッキン94,9
5)としては、シール条件に応じてフッ素ゴム,NB
R,EPDM等の弾性材からなるOリングが使用される
が、特に、密封環4,6の交換等のメンテナンス作業時
に、密封環4,6と共に脱着されるOリング91,9
2,93,94,95については、当該メンテナンス作
業の効率アップを図るために、図3〜図10に示す如
く、周方向の一個所がV字形に切離されていて、V字状
凹面形状をなす第一切離端面9aとV字状凸面形状をな
す第二切離端面9bとの衝合により切離前の環状形態に
復元されるように構成されたOリング9が使用される。
する各環状パッキン(第一リテーナ3の本体部3aと回
転軸2との対向周面部分間をシールする環状パッキン9
0、第二リテーナ5の本体部5aとシールケース1のリ
テーナ保持部1bとの対向周面部分間をシールする環状
パッキン91、第一リテーナ3の保持部3bと第一密封
環4の基端部4bとの対向周面部分間をシールする第一
及び第二環状パッキン92,93並びに第二リテーナ5
の保持部5cと第二密封環6の基端部6bとの対向周面
部分間をシールする第一及び第二環状パッキン94,9
5)としては、シール条件に応じてフッ素ゴム,NB
R,EPDM等の弾性材からなるOリングが使用される
が、特に、密封環4,6の交換等のメンテナンス作業時
に、密封環4,6と共に脱着されるOリング91,9
2,93,94,95については、当該メンテナンス作
業の効率アップを図るために、図3〜図10に示す如
く、周方向の一個所がV字形に切離されていて、V字状
凹面形状をなす第一切離端面9aとV字状凸面形状をな
す第二切離端面9bとの衝合により切離前の環状形態に
復元されるように構成されたOリング9が使用される。
【0020】このOリング9は、切離端面9a,9bを
一定の平面(投影面)に投影させた場合における投影形
状がV字形状となるように、周方向の一個所(以下「切
離個所」という)Aを切離したものであり、次のような
三つのタイプに大別される。
一定の平面(投影面)に投影させた場合における投影形
状がV字形状となるように、周方向の一個所(以下「切
離個所」という)Aを切離したものであり、次のような
三つのタイプに大別される。
【0021】すなわち、第一のタイプのOリング9(以
下「第一Oリング91」という)は、切離端面9a,9b
の境界線(切離線)が当該Oリング91が装填される部
材の対向周面部分の軸線方向に平行する(当該対向周面
部分の径方向に直交する)ものであり、図3〜図5に示
す如く、リング軸線B−Bに直交する投影面(以下「投
影面」という)C−Cを設定して、この投影面C−Cへ
の切離端面9a,9bの投影形状がV字状線となるよう
に、切離個所Aを切断したものである。なお、リング軸
線B−Bとは、Oリング9の最小内径部分及び最大外径
部分の曲率中心Dを通過するOリング9の軸線をいい、
当該Oリング9が装填された部材の対向周面部分の軸線
に一致する。
下「第一Oリング91」という)は、切離端面9a,9b
の境界線(切離線)が当該Oリング91が装填される部
材の対向周面部分の軸線方向に平行する(当該対向周面
部分の径方向に直交する)ものであり、図3〜図5に示
す如く、リング軸線B−Bに直交する投影面(以下「投
影面」という)C−Cを設定して、この投影面C−Cへ
の切離端面9a,9bの投影形状がV字状線となるよう
に、切離個所Aを切断したものである。なお、リング軸
線B−Bとは、Oリング9の最小内径部分及び最大外径
部分の曲率中心Dを通過するOリング9の軸線をいい、
当該Oリング9が装填された部材の対向周面部分の軸線
に一致する。
【0022】而して、第一Oリング91は、図4に示す
如く、径方向荷重P,P´が作用した場合、切離端面9
a,9bがV字状をなして凹凸係合しているから、切離
端面9a,9bが径方向にずれることはない。一方、軸
線方向荷重Q,Q´が作用した場合、切離端面9a,9
bは、図5に示す如く、その作用方向に平行をなしてい
るから、ずれを生じる虞れがある。しかし、第一Oリン
グ91はV字形に切離したものであるから、冒頭で述べ
た如く直線状に切離したものに比して、切離端面9a,
9bの接触面積が大きくなり、切離端面9a,9bの摩
擦係合力が大きくなる。したがって、二つの部材間に圧
縮状態で装填されことにより、切離端面9a,9b間の
圧接力が増大することとも相俟って、軸線方向荷重Q,
Q´が作用したときにも、切離端面9a,9bにずれが
生じる虞れは少ない。
如く、径方向荷重P,P´が作用した場合、切離端面9
a,9bがV字状をなして凹凸係合しているから、切離
端面9a,9bが径方向にずれることはない。一方、軸
線方向荷重Q,Q´が作用した場合、切離端面9a,9
bは、図5に示す如く、その作用方向に平行をなしてい
るから、ずれを生じる虞れがある。しかし、第一Oリン
グ91はV字形に切離したものであるから、冒頭で述べ
た如く直線状に切離したものに比して、切離端面9a,
9bの接触面積が大きくなり、切離端面9a,9bの摩
擦係合力が大きくなる。したがって、二つの部材間に圧
縮状態で装填されことにより、切離端面9a,9b間の
圧接力が増大することとも相俟って、軸線方向荷重Q,
Q´が作用したときにも、切離端面9a,9bにずれが
生じる虞れは少ない。
【0023】ところで、このような切離端面9a,9b
のずれが効果的に阻止されるためには、投影形状である
V字状線の屈曲部つまり切離端面9a,9bの屈曲部9
cの角度αは60〜120°としておくことが好まし
い。すなわち、図4に一点鎖線で示す如くα>120°
であると、切断個所AにOリング91の直径方向への荷
重Pが作用した場合に、これに対抗する切離端面9a,
9bの係合力が低くなり、当該直径方向に切離端面9
a,9bがずれる虞れがある。また、図4に二点鎖線で
示す如くα<60°であると、第一切離端面9aの両側
舌部9d,9dが薄肉となるため、上記した直径方向の
荷重P,P´が作用した場合、舌部9dが屈曲変形して
(舌部9c,9c間が開いて)第二切離端面9bのずれ
を阻止することができず、α>120°である場合と同
様に切離端面9a,9bの係合力が低下する。また、α
<60°であると、上記した舌部9cの屈曲変形や第二
切離端面9bへの第一切離端面9aの食い込みによって
舌部9c,9cが開いて、その接合部(第一切離端面9
aの屈曲部9c)に亀裂が生じる虞れがある。このよう
な理由から、60°≦α≦120°としておくことが好
ましい。また、切離端面9a,9b間の係合力を充分に
確保するためには、両舌部9c,9cの肉厚(強度)を
均等にしておくことが好ましい。すなわち、切離端面9
a,9bを、図4に示す如く、その屈曲部9cに対して
対称形状をなすこと、つまり屈曲部9cが当該リング9
1の軸線方向幅における中央に位置するように設定して
おくことが好ましい。
のずれが効果的に阻止されるためには、投影形状である
V字状線の屈曲部つまり切離端面9a,9bの屈曲部9
cの角度αは60〜120°としておくことが好まし
い。すなわち、図4に一点鎖線で示す如くα>120°
であると、切断個所AにOリング91の直径方向への荷
重Pが作用した場合に、これに対抗する切離端面9a,
9bの係合力が低くなり、当該直径方向に切離端面9
a,9bがずれる虞れがある。また、図4に二点鎖線で
示す如くα<60°であると、第一切離端面9aの両側
舌部9d,9dが薄肉となるため、上記した直径方向の
荷重P,P´が作用した場合、舌部9dが屈曲変形して
(舌部9c,9c間が開いて)第二切離端面9bのずれ
を阻止することができず、α>120°である場合と同
様に切離端面9a,9bの係合力が低下する。また、α
<60°であると、上記した舌部9cの屈曲変形や第二
切離端面9bへの第一切離端面9aの食い込みによって
舌部9c,9cが開いて、その接合部(第一切離端面9
aの屈曲部9c)に亀裂が生じる虞れがある。このよう
な理由から、60°≦α≦120°としておくことが好
ましい。また、切離端面9a,9b間の係合力を充分に
確保するためには、両舌部9c,9cの肉厚(強度)を
均等にしておくことが好ましい。すなわち、切離端面9
a,9bを、図4に示す如く、その屈曲部9cに対して
対称形状をなすこと、つまり屈曲部9cが当該リング9
1の軸線方向幅における中央に位置するように設定して
おくことが好ましい。
【0024】また、第二のタイプのOリング9(以下
「第二Oリング92」という)は、切離端面9a,9b
の境界線が当該Oリング92が装填される部材の対向周
面部分の軸線方向に直交する(当該対向周面部分の径方
向に平行する)ものであり、図6及び図7に示す如く、
切離個所Aにおける断面中心Eを通過する直径線F−F
に直交する投影面(以下「投影面」という)G−Gを設
定して、この投影面G−Gへの切離端面9a,9bの投
影形状が第一Oリング91と同一のV字状線となるよう
に、切離個所Aを切断したものである。なお、直径線と
は曲率中心Dを通過してリング軸線B−Bに直交する直
線をいい、断面中心とは直径線に沿うOリング9の円形
断面の中心をいい、当該断面中心のうち切離個所Aにお
けるものを断面中心Eとして特定すると共に、当該直径
線のうち断面中心Eを通過するものを直径線F−Fとし
て特定する(図10参照)。
「第二Oリング92」という)は、切離端面9a,9b
の境界線が当該Oリング92が装填される部材の対向周
面部分の軸線方向に直交する(当該対向周面部分の径方
向に平行する)ものであり、図6及び図7に示す如く、
切離個所Aにおける断面中心Eを通過する直径線F−F
に直交する投影面(以下「投影面」という)G−Gを設
定して、この投影面G−Gへの切離端面9a,9bの投
影形状が第一Oリング91と同一のV字状線となるよう
に、切離個所Aを切断したものである。なお、直径線と
は曲率中心Dを通過してリング軸線B−Bに直交する直
線をいい、断面中心とは直径線に沿うOリング9の円形
断面の中心をいい、当該断面中心のうち切離個所Aにお
けるものを断面中心Eとして特定すると共に、当該直径
線のうち断面中心Eを通過するものを直径線F−Fとし
て特定する(図10参照)。
【0025】而して、第二Oリング92は、図7に示す
如く、軸線方向荷重Q,Q´が作用した場合、切離端面
9a,9bがV字状をなして凹凸係合しているから、切
離端面9a,9bが径方向にずれることはない。一方、
径方向荷重P,P´が作用した場合、切離端面9a,9
bは、図6に示す如く、その作用方向に平行をなしてい
るから、ずれを生じる虞れがある。しかし、第二Oリン
グ92はV字形に切離したものであるから、冒頭で述べ
た如く直線状に切離したものに比して、切離端面9a,
9bの接触面積が大きくなり、切離端面9a,9bの摩
擦係合力が大きくなる。したがって、二つの部材間に圧
縮状態で装填されことにより、切離端面9a,9b間の
圧接力が増大することとも相俟って、径方向荷重P,P
´が作用したときにも、切離端面9a,9bにずれが生
じる虞れは少ない。なお、第二Oリング92において
も、上記したと同様の理由から、60°≦α≦120°
としておくこと、及び切離端面9a,9bをその屈曲部
9cに対して対称形状をなすものとしておくこと(屈曲
部9cが当該リング92の径方向幅における中央に位置
するように設定しておくこと)が好ましい。
如く、軸線方向荷重Q,Q´が作用した場合、切離端面
9a,9bがV字状をなして凹凸係合しているから、切
離端面9a,9bが径方向にずれることはない。一方、
径方向荷重P,P´が作用した場合、切離端面9a,9
bは、図6に示す如く、その作用方向に平行をなしてい
るから、ずれを生じる虞れがある。しかし、第二Oリン
グ92はV字形に切離したものであるから、冒頭で述べ
た如く直線状に切離したものに比して、切離端面9a,
9bの接触面積が大きくなり、切離端面9a,9bの摩
擦係合力が大きくなる。したがって、二つの部材間に圧
縮状態で装填されことにより、切離端面9a,9b間の
圧接力が増大することとも相俟って、径方向荷重P,P
´が作用したときにも、切離端面9a,9bにずれが生
じる虞れは少ない。なお、第二Oリング92において
も、上記したと同様の理由から、60°≦α≦120°
としておくこと、及び切離端面9a,9bをその屈曲部
9cに対して対称形状をなすものとしておくこと(屈曲
部9cが当該リング92の径方向幅における中央に位置
するように設定しておくこと)が好ましい。
【0026】このように、第一及び第二Oリング91,
92は、径方向荷重P,P´及び軸線方向荷重Q,Q´
が作用した場合にも切離端面9a,9bがずれることが
ないから、上記した環状パッキン91,92,93,9
4,95として何れのOリング91,92を使用しても、
良好なシール機能を発揮することができる。但し、切離
端面9a,9bの凹凸係合によるずれ阻止力は、切離端
面9a,9bの摩擦係合によるずれ阻止力よりも大き
い。したがって、径方向荷重P,P´に対するずれ阻止
を軸線方向荷重Q,Q´に対するずれ阻止より重視する
必要がある場合には、前者のずれ阻止を切離端面9a,
9bの凹凸係合により行う第一Oリング91を使用する
ことが好ましく、逆の場合には、後者のずれ阻止を切離
端面9a,9bの凹凸係合により行う第二Oリング92
を使用することが好ましい。かかる点から、上記メカニ
カルシールにあって、例えば、軸線方向に相対変位する
シールケース1と第二リテーナ5との対向周面部分間に
装填される環状パッキン91については第二Oリング9
2を使用することが好ましく、これ以外の環状パッキン
92,93,94,95については、何れのOリング9
1,92を使用してもよい。
92は、径方向荷重P,P´及び軸線方向荷重Q,Q´
が作用した場合にも切離端面9a,9bがずれることが
ないから、上記した環状パッキン91,92,93,9
4,95として何れのOリング91,92を使用しても、
良好なシール機能を発揮することができる。但し、切離
端面9a,9bの凹凸係合によるずれ阻止力は、切離端
面9a,9bの摩擦係合によるずれ阻止力よりも大き
い。したがって、径方向荷重P,P´に対するずれ阻止
を軸線方向荷重Q,Q´に対するずれ阻止より重視する
必要がある場合には、前者のずれ阻止を切離端面9a,
9bの凹凸係合により行う第一Oリング91を使用する
ことが好ましく、逆の場合には、後者のずれ阻止を切離
端面9a,9bの凹凸係合により行う第二Oリング92
を使用することが好ましい。かかる点から、上記メカニ
カルシールにあって、例えば、軸線方向に相対変位する
シールケース1と第二リテーナ5との対向周面部分間に
装填される環状パッキン91については第二Oリング9
2を使用することが好ましく、これ以外の環状パッキン
92,93,94,95については、何れのOリング9
1,92を使用してもよい。
【0027】また、第三のタイプのOリング9(以下
「第三Oリング93」という)は、切離端面9a,9b
の境界線が当該Oリング93が装填される部材の対向周
面部分の軸線方向及び径方向に直交も平行もしないもの
であり、図8〜図10に示す如く、断面中心Eを通過し
且つ直径線F−Fに対して傾斜する直線H−Hに直交す
る投影面(以下「投影面」という)J−Jを設定して、
この投影面J−Jへの切離端面9a,9bの投影形状が
第一Oリング91と同一のV字状線となるように、切離
個所Aを切断したものである。なお、第三Oリング93
においても、上記したと同様の理由から、60°≦α≦
120°としておくこと、及び切離端面9a,9bをそ
の屈曲部9cに対して対称形状をなすものとしておくこ
とが好ましい。
「第三Oリング93」という)は、切離端面9a,9b
の境界線が当該Oリング93が装填される部材の対向周
面部分の軸線方向及び径方向に直交も平行もしないもの
であり、図8〜図10に示す如く、断面中心Eを通過し
且つ直径線F−Fに対して傾斜する直線H−Hに直交す
る投影面(以下「投影面」という)J−Jを設定して、
この投影面J−Jへの切離端面9a,9bの投影形状が
第一Oリング91と同一のV字状線となるように、切離
個所Aを切断したものである。なお、第三Oリング93
においても、上記したと同様の理由から、60°≦α≦
120°としておくこと、及び切離端面9a,9bをそ
の屈曲部9cに対して対称形状をなすものとしておくこ
とが好ましい。
【0028】而して、第三Oリング93は、図8及び図
9に示す如く、第一及び第二Oリング91,92と異なっ
て、径方向荷重P,P´及び軸線方向荷重Q,Q´が作
用した場合にも、何れの作用方向にも切離端面9a,9
bが平行とならないことから、径方向荷重P,P´及び
軸線方向荷重Q,Q´の何れに対しても切離端面9a,
9bのずれが凹凸係合力によって阻止されることにな
る。したがって、径方向荷重P,P´に対するずれ阻止
及び軸線方向荷重Q,Q´に対するずれ阻止の何れか一
方を重視する必要がある場合は勿論、両方のずれ阻止を
等価的に重視する必要がある場合にも、好適に使用する
ことができる。したがって、上記メカニカルシールにあ
っては、環状パッキン91,92,93,94,95の
全てに第三Oリング93を使用することができる。但
し、投影面JーJを決定する直線H−Hの直径線F−F
に対する傾斜角βは、重視すべき荷重方向及びその重視
程度に応じて変更しておくことが好ましい。例えば、径
方向荷重P,P´に対するずれ阻止を重視する場合には
45°<β<90°又は90°<β<135°としてお
くことが好ましく、径方向荷重P,P´に対するずれ阻
止を重視する程度が高くなるに従い、傾斜角βを90°
に近づけておくことが好ましい。また、軸線方向荷重
Q,Q´に対するずれ阻止を重視する場合には0°<β
<45°又は135°<β<180°としておくことが
好ましく、軸線方向荷重Q,Q´に対するずれ阻止を重
視する程度が高くなるに従い、傾斜角βを0°又は18
0°に近づけておくことが好ましい。さらに、両方のず
れ阻止を等価的に重視する場合には、傾斜角βを45°
又は135°としておくことが好ましい。なお、第一O
リング91はβ=90°とした場合であり、第三Oリン
グ92はβ=0°,180°とした場合である。
9に示す如く、第一及び第二Oリング91,92と異なっ
て、径方向荷重P,P´及び軸線方向荷重Q,Q´が作
用した場合にも、何れの作用方向にも切離端面9a,9
bが平行とならないことから、径方向荷重P,P´及び
軸線方向荷重Q,Q´の何れに対しても切離端面9a,
9bのずれが凹凸係合力によって阻止されることにな
る。したがって、径方向荷重P,P´に対するずれ阻止
及び軸線方向荷重Q,Q´に対するずれ阻止の何れか一
方を重視する必要がある場合は勿論、両方のずれ阻止を
等価的に重視する必要がある場合にも、好適に使用する
ことができる。したがって、上記メカニカルシールにあ
っては、環状パッキン91,92,93,94,95の
全てに第三Oリング93を使用することができる。但
し、投影面JーJを決定する直線H−Hの直径線F−F
に対する傾斜角βは、重視すべき荷重方向及びその重視
程度に応じて変更しておくことが好ましい。例えば、径
方向荷重P,P´に対するずれ阻止を重視する場合には
45°<β<90°又は90°<β<135°としてお
くことが好ましく、径方向荷重P,P´に対するずれ阻
止を重視する程度が高くなるに従い、傾斜角βを90°
に近づけておくことが好ましい。また、軸線方向荷重
Q,Q´に対するずれ阻止を重視する場合には0°<β
<45°又は135°<β<180°としておくことが
好ましく、軸線方向荷重Q,Q´に対するずれ阻止を重
視する程度が高くなるに従い、傾斜角βを0°又は18
0°に近づけておくことが好ましい。さらに、両方のず
れ阻止を等価的に重視する場合には、傾斜角βを45°
又は135°としておくことが好ましい。なお、第一O
リング91はβ=90°とした場合であり、第三Oリン
グ92はβ=0°,180°とした場合である。
【0029】Oリング91,92,93の切離加工は、上
記した切離面9a,9bの投影面C−C,G−G,J−
Jへの投影形状に一致するV字形状に屈曲させたカッタ
13の刃先13aを切離個所Aにおいて投影面C−C,
G−G,J−Jに直交する直線(第一Oリング91にお
いてはB−B線,第2Oリング92においてはF−F
線,第三Oリング93においてはH−H線)上を銭、ま
た、銭,方向(以下「カッタ進行方向」という)上を進
行させていくことによって行うことが好ましい。例え
ば、第一Oリング91の切離加工は、図11及び図12
に示す如く、カッタ13の刃先13aをF−F線に沿っ
て進行させることにより、切離個所AをV字形に切断す
るのである。
記した切離面9a,9bの投影面C−C,G−G,J−
Jへの投影形状に一致するV字形状に屈曲させたカッタ
13の刃先13aを切離個所Aにおいて投影面C−C,
G−G,J−Jに直交する直線(第一Oリング91にお
いてはB−B線,第2Oリング92においてはF−F
線,第三Oリング93においてはH−H線)上を銭、ま
た、銭,方向(以下「カッタ進行方向」という)上を進
行させていくことによって行うことが好ましい。例え
ば、第一Oリング91の切離加工は、図11及び図12
に示す如く、カッタ13の刃先13aをF−F線に沿っ
て進行させることにより、切離個所AをV字形に切断す
るのである。
【0030】ところで、Oリング91,92,93の切離
加工は、平板状のカッタを使用して、屈曲部9cの両側
部分を各別に切断することによっても行うことができ
る。しかし、上記したV字状のカッタ13による場合は
V字カットを1工程で行うことができるが、平板状のカ
ッタによる場合は2工程必要となり、Oリング91,
92,93の製作効率が低い。さらに、平板状のカッタに
よってV字カットした場合には、各別にした直線状の切
り込みが屈曲部9cにおいて円滑に連結され難く、一方
の切り込みが屈曲部9cを越えてしまう虞れがある。つ
まり、屈曲部9cに余分な切り込みが形成される虞れが
ある。かかる余分な切り込みは、それが極く微小なもの
であっても、舌部9d,9d間が開くような力が作用し
た場合に大きな亀裂に成長して、切離端面9a,9bの
凹凸係合力が低下又は喪失する事態を招来する。V字状
のカッタ13によれば、このような余分な切り込みが形
成されず、60°≦α≦120°としておくこととも相
俟って、上記した亀裂が発生する虞れがない。このよう
な虞れは、V字状のカッタ13の角部にアールを設け
て、屈曲部9cを円弧状に形成しておくことより、より
効果的に回避することができる。
加工は、平板状のカッタを使用して、屈曲部9cの両側
部分を各別に切断することによっても行うことができ
る。しかし、上記したV字状のカッタ13による場合は
V字カットを1工程で行うことができるが、平板状のカ
ッタによる場合は2工程必要となり、Oリング91,
92,93の製作効率が低い。さらに、平板状のカッタに
よってV字カットした場合には、各別にした直線状の切
り込みが屈曲部9cにおいて円滑に連結され難く、一方
の切り込みが屈曲部9cを越えてしまう虞れがある。つ
まり、屈曲部9cに余分な切り込みが形成される虞れが
ある。かかる余分な切り込みは、それが極く微小なもの
であっても、舌部9d,9d間が開くような力が作用し
た場合に大きな亀裂に成長して、切離端面9a,9bの
凹凸係合力が低下又は喪失する事態を招来する。V字状
のカッタ13によれば、このような余分な切り込みが形
成されず、60°≦α≦120°としておくこととも相
俟って、上記した亀裂が発生する虞れがない。このよう
な虞れは、V字状のカッタ13の角部にアールを設け
て、屈曲部9cを円弧状に形成しておくことより、より
効果的に回避することができる。
【0031】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されず、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において適
宜に改良,変更することができる。例えば、本発明は、
断面円形のOリングのみならず、あらゆる断面形状の環
状パッキンに適用することができる。また、切離端面9
a,9bは、完全なV字形をなすものでなくともよく、
U字形のようなものでもよい。しかし、W字形又はこれ
に類する形状をなすものは除外される。
されず、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において適
宜に改良,変更することができる。例えば、本発明は、
断面円形のOリングのみならず、あらゆる断面形状の環
状パッキンに適用することができる。また、切離端面9
a,9bは、完全なV字形をなすものでなくともよく、
U字形のようなものでもよい。しかし、W字形又はこれ
に類する形状をなすものは除外される。
【0032】また、メカニカルシールにあっても、上記
した如く、相対回転摺接する両密封環を分割構造とする
ものに限定されず、当該メカニカルシールの各構成部材
の寸法や使用条件等によっては何れか一方の密封環のみ
を分離構造としておいてもよい。さらに、密封環やOリ
ング以外のメカニカルシール構成部材についても、必要
に応じて、径方向に分割した構造となしておいてもよ
い。
した如く、相対回転摺接する両密封環を分割構造とする
ものに限定されず、当該メカニカルシールの各構成部材
の寸法や使用条件等によっては何れか一方の密封環のみ
を分離構造としておいてもよい。さらに、密封環やOリ
ング以外のメカニカルシール構成部材についても、必要
に応じて、径方向に分割した構造となしておいてもよ
い。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明の環状パッキンによれば、切離端面間の位置
決めが容易であり且つ切離端面間にずれが生じ難く、周
方向の一個所を切離しないエンドレスのものと同様に、
良好なシール機能を発揮させることができる。また、本
発明のメカニカルシールによれば、その全体を分解する
ことなく、Oリングの交換を含むメンテナンス作業を効
率よく行うことができ、Oリングによるシール機能の低
下によりメカニカルシール全体の機能が低下するような
虞れもない。
に、本発明の環状パッキンによれば、切離端面間の位置
決めが容易であり且つ切離端面間にずれが生じ難く、周
方向の一個所を切離しないエンドレスのものと同様に、
良好なシール機能を発揮させることができる。また、本
発明のメカニカルシールによれば、その全体を分解する
ことなく、Oリングの交換を含むメンテナンス作業を効
率よく行うことができ、Oリングによるシール機能の低
下によりメカニカルシール全体の機能が低下するような
虞れもない。
【図1】本発明に係るメカニカルシールの一例を示した
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】本発明に係る環状パッキンの一例を示す正面図
である。
である。
【図4】図3の要部の拡大図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】本発明に係る環状パッキンの変形例を示す正面
図である。
図である。
【図7】図6のVII − VII線断面図である。
【図8】本発明に係る環状パッキンの他の変形例を示す
正面図である。
正面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】環状パッキンの切離状態を示す側面図であ
る。
る。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
1…シールケース、2…回転軸、3…第一リテーナ、4
…第一密封環、4a,6a…密封端面、5…第二リテー
ナ、6…第二密封環、91,92,93,94,95…
環状パッキン、9,91,92,93…Oリング、9a…
第一切離端面、9b…第2切離端面、9c…屈曲部。
…第一密封環、4a,6a…密封端面、5…第二リテー
ナ、6…第二密封環、91,92,93,94,95…
環状パッキン、9,91,92,93…Oリング、9a…
第一切離端面、9b…第2切離端面、9c…屈曲部。
Claims (4)
- 【請求項1】 周方向の一個所がV字形に切離されてお
り、V字状凹面形状をなす第一切離端面とV字状凸面形
状をなす第二切離端面との衝合により切離前の環状形態
に復元されることを特徴とする環状パッキン。 - 【請求項2】 切離端面の屈曲部の角度が60〜120
°であることを特徴とする、請求項1に記載する環状パ
ッキン。 - 【請求項3】 切離端面がその屈曲部に対して対称形状
をなすものであることを特徴とする、請求項1又は請求
項2に記載する環状パッキン。 - 【請求項4】 二つの回転体形状部分間を環状パッキン
により二次シールするように構成されたメカニカルシー
ルにおいて、当該環状パッキンが、周方向の一個所がV
字形に切離されたOリングであって、V字状凹面形状を
なす第一切離端面とV字状凸面形状をなす第二切離端面
との衝合により切離前の環状形態に復元されるOリング
であることを特徴とする、環状パッキンを使用したメカ
ニカルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000015199A JP3335155B2 (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 環状パッキン及びこれを使用したメカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000015199A JP3335155B2 (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 環状パッキン及びこれを使用したメカニカルシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001208202A true JP2001208202A (ja) | 2001-08-03 |
JP3335155B2 JP3335155B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=18542533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000015199A Ceased JP3335155B2 (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 環状パッキン及びこれを使用したメカニカルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3335155B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7517042B2 (ja) | 2020-09-30 | 2024-07-17 | 株式会社アドヴィックス | ギヤポンプ装置 |
-
2000
- 2000-01-25 JP JP2000015199A patent/JP3335155B2/ja not_active Ceased
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