JP2001208142A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JP2001208142A
JP2001208142A JP2000011406A JP2000011406A JP2001208142A JP 2001208142 A JP2001208142 A JP 2001208142A JP 2000011406 A JP2000011406 A JP 2000011406A JP 2000011406 A JP2000011406 A JP 2000011406A JP 2001208142 A JP2001208142 A JP 2001208142A
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JP
Japan
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rotating body
driving force
posture
gear
rotator
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JP2000011406A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Wada
浩明 和田
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力軸と、駆動手段によって回転駆動される
入力軸と、入力軸の回転力を出力軸に伝えるための連動
機構とを備え、この連動機構が、入力軸と一体回転する
第1回転体と、出力軸と一体回転する第2回転体と、第
1回転体と第2回転体の双方の回転周面と係合可能な中
間回転体とを有する駆動力伝達装置において、第1回転
体と第2回転体とが軸芯方向に関して揃った関係にあっ
ても実現可能な装置を提供する。 【解決手段】 出力軸8に加えられる負荷に応じて、中
間回転体12を、第1回転体10bの回転駆動力によっ
て、第2回転体14a1 との係合を維持しつつ第1回転
体10bから係合解除された連動解除姿勢に姿勢変更す
る連動解除機構60を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力軸と、駆動手
段によって回転駆動される入力軸と、前記入力軸の回転
力を前記出力軸に伝えるための連動機構とを備え、前記
連動機構が、前記入力軸と一体回転する第1回転体と、
前記出力軸と一体回転する第2回転体と、前記第1回転
体と前記第2回転体の双方の回転周面と係合可能な中間
回転体とを有する駆動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のタイプの駆動力伝達装置では、例
えば前記出力軸が材料を搬送する手段として用いられて
いる場合、前記材料が詰まる等の要因によって、出力軸
に加えられる負荷が過剰になった際に、前記材料への損
傷を最小限に留めるための手段、或いは、入力軸を回転
駆動する駆動手段を保護するための手段として、出力軸
への負荷が所定量を超えるのに応じて、前記第1回転体
から前記第2回転体への回転力の伝達を解除する連動解
除機構を設けることが考えられる。
【0003】従来の駆動力伝達装置、すなわち、一般的
なトルク制限機構を適用した連動解除機構を備えた駆動
力伝達装置では、図7に示されるように、中間回転体と
して、前記第1回転体3と常に噛合した第1中間ギヤ5
と、前記第2回転体9と常に噛合した第2中間ギヤ7と
が、これらの第1と第2中間ギヤ5,7どうしが共通の
軸芯に沿って押付けられて間に発生する摩擦力に基づい
て一体的に回転する連動状態と、前記摩擦力を超える負
荷が掛って第1と第2中間ギヤ5,7間でスリップが生
じる連動解除状態との間で、切り換えられるように設け
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、前記第1中間ギヤと第2中間ギヤとが
互いに軸芯に沿って並置されているために、必然的に、
第1中間ギヤと噛合する第1回転体と第2中間ギヤと噛
合する第2回転体を、互いに軸芯方向にずれた位置関係
に配置しなければならないという制約がある。
【0005】したがって、本発明の目的は、上に例示し
た従来技術による駆動力伝達装置の持つ前述した欠点に
鑑み、従来技術による駆動力伝達装置とは別の形態の装
置を提供すること、特に、第1回転体と第2回転体と
が、互いに軸芯方向に関して揃った位置関係にあっても
実現可能で、装置の設置スペースを削減可能な駆動力伝
達装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る駆動力伝達装置は、特許請求の範囲の
第1項から第7項に記された特徴構成を備えている。す
なわち、本発明の特許請求の範囲第1項による駆動力伝
達装置は、前記出力軸に加えられる負荷に応じて、前記
中間回転体を、前記第1回転体の回転駆動力に基づい
て、前記第2回転体との係合を維持しつつ前記第1回転
体から係合解除された連動解除姿勢に姿勢変更する連動
解除機構が設けられていることを特徴構成としている。
【0007】このような特徴構成を備えているために、
本発明の特許請求の範囲第1項による駆動力伝達装置で
は、出力軸に加えられる負荷が増大して、前記第2回転
体の回転を停止しようとする力が一定値を超えた場合、
前記連動解除機構の作用により、中間回転体は、第2回
転体との係合を維持したまま、第1回転体の回転駆動力
に基づいて、第1回転体から係合解除された連動解除姿
勢に姿勢変更される。言い換えれば、中間回転体は、連
動解除姿勢に姿勢変更される際に、第2回転体との係合
点を中心にして、第1回転体との係合状態が失われる位
置まで第1回転体によって変位操作され、この間、中間
回転体は、その軸芯と垂直な一定の平面に沿って変位す
るだけである。すなわち、中間回転体は、連動解除姿勢
と中間回転体が第1回転体と第2回転体の双方と係合維
持した連動姿勢とのいずれにあっても、前記一定の平面
内にあるので、第1回転体と第2回転体とが、互いに軸
芯方向に関して揃った位置関係にあっても実現可能な構
成となる。
【0008】より具体的には、前記連動解除機構は、中
間回転体を、前記連動解除姿勢から、中間回転体が第1
回転体と第2回転体の双方と係合維持した連動姿勢に付
勢する付勢手段を有する構成とすることができる。この
ように構成すれば、出力軸に加えられる負荷が正常の値
に戻った場合、前記付勢手段の作用で、中間回転体は第
1回転体と第2回転体の双方と係合維持した連動姿勢に
復帰される構成とすることができる。
【0009】さらに具体的には、前記中間回転体はその
回転軸芯を中心とする環状の被接当面を有し、前記付勢
手段は、前記連動姿勢における前記中間回転体の前記被
接当面と接当可能な環状の押圧面を備えた押圧部材と、
前記押圧部材の前記接当面を前記中間回転体の軸芯に沿
って前記中間回転体の前記被接当面に押し付けるバネ部
材とからなり、前記接当面と前記被接当面の少なくとも
一方に、前記中間回転体の軸芯を中心とする円錐状のテ
ーパ面が形成されている構成とすることができる。
【0010】このように構成すれば、出力軸に加えられ
る負荷が所定値を下回っている限り、前記中間回転体
は、バネ部材の付勢力の作用によって中間回転体に押付
けられる押圧部材と、カム面として働く円錐状のテーパ
面との協働作用によって、前記中間回転体の軸芯が第1
回転体と第2回転体の双方と係合維持した連動姿勢に維
持される。そして、出力軸に加えられる負荷が所定値を
上回ると、前記中間回転体は、中間回転体を連動姿勢に
維持しようとするバネ部材の付勢力に抗して、カム面と
して働く円錐状のテーパ面上を摺動移動して、第1回転
体と係合解除された連動解除姿勢に変位操作される。
尚、前記接当面と前記被接当面の双方に、前記中間回転
体の軸芯を中心とし、互いに面接当する円錐状のテーパ
面が形成されている構成としても良く、このように構成
すれば、付勢手段によって互いに押付けられた状態で行
われる、前記中間回転体の連動姿勢と連動解除姿勢の間
での姿勢変更に際して、前記中間回転体と前記押圧部材
は、互いに面と面で接触する関係が一貫して維持され易
いので、前記中間回転体の前記姿勢変更がよりスムース
に実施される。
【0011】さらに具体的な構造としては、前記連動解
除機構は、前記連動姿勢における前記中間回転体の軸芯
に沿って延びた外形が円柱状の支持部材を備え、前記押
圧部材は、前記支持部材上に前記軸芯に沿って摺動可能
に外嵌されたフランジ部材であり、前記中間回転体は、
前記中間回転体に形成された貫通孔を介して前記支持部
材上に回転可能に外嵌されており、前記貫通孔と前記支
持部材の間には、前記中間回転体の前記連動解除姿勢へ
の移動を許す遊びが設けられており、前記バネ部材は、
前記フランジ部材を前記中間回転体に押し付けるべく前
記支持部材上に外嵌された圧縮バネである構成とすれば
良い。
【0012】前記第1、第2回転体、および前記中間回
転体は、各々第1、第2ギヤおよび、前記第1、第2ギ
ヤの双方と噛合可能な中間ギヤであり、前記連動姿勢か
ら前記連動解除姿勢への姿勢変更に際して、前記中間ギ
ヤは前記第2ギヤの一つの係合歯上に位置する支点周り
で回転する。このように構成すれば、中間ギヤは、基本
的に回転しない第2ギヤ上の或る一つの係合歯上の一定
の被接当部(通常は歯の腹部)に、中間ギヤの一つの歯
の接当部(通常は歯の歯先部)が押し当てられた安定し
た状態を維持しながら、支点としての前記被接当部と前
記接当部とを中心にして回転することができる。そし
て、出力軸に加えられる負荷が正常の値に戻った場合、
前記付勢手段の作用で、中間回転体は、引き続き、前記
連動解除姿勢において互いに接当していた、第2ギヤ上
の係合歯と中間ギヤの間の接当状態を維持したまま、連
続的に連動姿勢に移り変わって行く。
【0013】さらに、前記第1ギヤと前記第2ギヤとは
同一面内に配置されている構成とすることができる。こ
のように構成すれば、連動解除機構を伴った中間ギヤの
みが突出したよりコンパクトな駆動力伝達装置が実現で
きる。
【0014】尚、前記出力軸は、摩擦を介した接触に基
づいてシート状感光材料を搬送するための搬送ローラで
ある構成とすることができる。本願の駆動力伝達装置を
このような具体的構成として用いた場合には、搬送ロー
ラのさらに下流部位などでシート状感光材料が詰まる等
の事態が生じた場合に、前記連動解除姿勢の上述した働
きに基づいて、駆動手段からの駆動力が出力軸としての
搬送ローラに伝わらなくなり、搬送ローラ付近に位置す
るシート状感光材料への損傷が最小限に留められる。
【0015】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の一例について
図面に基づいて解説する。図1は、本発明による駆動力
伝達装置を具体化した例としての感光材料搬送装置の一
部分を示す。この感光材料搬送装置は、露光済み写真フ
ィルム2(シート状感光材料の一例)を現像する現像部
100、および、現像部100にて現像処理された写真
フィルムを乾燥処理する乾燥部200を有し、現像部1
00と乾燥部200の間にはスクイズ部50が設けられ
ている。
【0017】現像部100は、複数の処理タンク4を備
え、その処理タンク4内の処理液中を、樹脂製で可撓性
板状のリーダ(不図示)に先導された写真フィルム2
が、各処理タンク4内に設置された搬送ラック(不図
示)の搬送ローラ6a,6bによって、順次移送されて
現像処理される。但し、図には、現像部100の最終の
処理タンク4のみが記されている。最終の処理タンク4
から搬送ローラ6a,6bによって排出された写真フィ
ルム2は、写真フィルム2の表面に付着している水分の
一部をスクイズ部50にて除去された後に、乾燥部20
0に手渡される。スクイズ部50には、5個のスクイズ
ローラ8と、各スクイズローラ8を回転させるための駆
動モータ(駆動手段の一例、不図示)とが設けられてい
る。5個のスクイズローラ8は、処理タンク4の出口側
の搬送ローラ6a,6bから乾燥部200の通過口80
に向かって斜め上方に延びた写真フィルム2の搬送経路
50aに沿って、第1、第2、第3、第4および第5ス
クイズローラ8a,8b,8c,8d,8eの順に配置
されている。第1、第3、および第5の3つのスクイズ
ローラ8a,8c,8eは、搬送経路50aの上側に位
置し、残りの第2および第4スクイズローラ8b,8d
は、搬送経路50aを挟んで先の3つのスクイズローラ
8a,8c,8eと対向するように、搬送経路50aの
下側に位置する。写真フィルム2に付着する処理液の粗
方が、これらのスクイズローラ8との接触によって除去
される。尚、各スクイズローラ8は、摩擦を介した接触
に基づいて写真フィルム2を搬送するための搬送ローラ
の一例である。
【0018】図2に示されるように、スクイズ部50
は、駆動モータによって回転駆動される回転軸10と、
回転軸10の回転力を各スクイズローラ8に伝えるため
の連動機構30とを備えている。駆動モータの回転駆動
力は、回転軸10に固定された入力ギヤ10aを介し
て、回転軸10に伝達される。そして、連動機構30
は、入力ギヤ10aとは別にやはり回転軸10と一体回
転するドライブギヤ10b(第1回転体の一例)と、最
も上流側の第1スクイズローラ8aと一体回転する第1
主ドリブンギヤ14a1 (第2回転体の一例)と、ドラ
イブギヤ10bと第1ドリブンギヤ14a1 の双方の歯
(回転周面の一例)と係合可能な第1アイドルギヤ12
(中間回転体の一例)とを、図2の紙面手前側および図
3の左側に有する。尚、第2と第4の各スクイズローラ
8b,8dには、第2と第4の各ドリブンギヤ14b、
14dが、図2の紙面手前側および図3の左側にて一体
的に連結されており、他方、図2の紙面奥側および図3
の右側では、第1、第3および第5の各スクイズローラ
8a,8c,8eに、もう一つの第1副ドリブンギヤ1
4a 2 、第3および第5の各ドリブンギヤ14c,14
eが一体的に連結されている。その結果、図4に矢印で
示されるように、各スクイズローラ8はいずれも写真フ
ィルム2の送り方向に回転駆動される。そして、図2の
紙面手前側および図3の左側では、第1と第2の各ドリ
ブンギヤ14a1 、14bの間に、第2と第3の2つの
アイドルギヤ16a,16bが配置されており、第2と
第4の各ドリブンギヤ14b、14dの間に、第4のア
イドルギヤ16cが配置されている。他方、図2の紙面
奥側および図3の右側では、第1と第3の各ドリブンギ
ヤ14a2 、14cの間に、第5のアイドルギヤ16d
が配置されており、第3と第5の各ドリブンギヤ14
c、14eの間に、第6のアイドルギヤ16eが配置さ
れている。
【0019】スクイズ部50には、各スクイズローラ8
に加えられる負荷に応じて、ドライブギヤ10bからの
駆動力がスクイズローラ8に伝達されない状態に自動的
に切り換える連動解除機構60が設けられている。連動
解除機構60は、いずれかのスクイズローラ8に加えら
れる負荷が所定量を超えると、(前記中間回転体として
の)第1アイドルギヤ12を、(前記第2回転体として
の)第1主ドリブンギヤ14a1 との係合を維持しつ
つ、(前記第1回転体としての)ドライブギヤ10bか
ら係合解除された「連動解除姿勢」に姿勢変更する。こ
の第1アイドルギヤ12に対する姿勢変更は、ドライブ
ギヤ10bの回転駆動力によって実現される。
【0020】連動解除機構60は、図5に示されるよう
に、各スクイズローラ8と平行に延びたスリーブ部材2
0(支持部材の一例)と、スリーブ部材20上に外嵌さ
れた第1アイドルギヤ12とを有する。そして、第1ア
イドルギヤ12が、ドライブギヤ10bと第1ドリブン
ギヤ14a1 の双方と係合した「連動姿勢」と、第1ド
リブンギヤ14a1 との係合を維持したままドライブギ
ヤ10bから係合解除された「連動解除姿勢」の間で自
由に変位できるように、第1アイドルギヤ12には、ス
リーブ部材20の外径よりも充分に大きな貫通孔12H
が形成されている。言い換えれば、貫通孔12Hとスリ
ーブ部材20の間には、第1アイドルギヤ12の「連動
解除姿勢」への移動を許す「遊び」が設けられている。
尚、スリーブ部材20は、スクイズ部50から一体的に
延びた軸部材18上に回転自在に支持されている。軸部
材18の中心は軸芯Xを形成している。また、連動解除
機構60は、第1アイドルギヤ12を前記「連動解除姿
勢」から前記「連動姿勢」に付勢する付勢手段70を有
する。付勢手段70は、スリーブ部材20に沿って摺動
可能に外嵌された可動フランジ部材22(押圧部材の一
例)と、可動フランジ部材22を第1アイドルギヤ12
に押し付ける圧縮コイルバネ部材24とからなる。
【0021】尚、第1アイドルギヤ12の貫通孔12H
の一端には、外側ほど、言い換えれば第1スクイズロー
ラ8aから離間するほど大径となる円錐状の第1テーパ
面12t(被接当面の一例)が形成されており、可動フ
ランジ部材22の一端にも、外側ほど、言い換えれば第
1スクイズローラ8aから離間するほど大径となる円錐
状の第2テーパ面22t(環状の押圧面の一例)が形成
されている。圧縮コイルバネ部材24の一端は、可動フ
ランジ部材22の他端に形成された環状溝22a内に嵌
入されており、他端は、スリーブ部材20の先端付近
に、止め環26によって連結されたワッシャ28上に常
に押付けられている。尚、第1アイドルギヤ12の第1
テーパ面12tと可動フランジ部材22の第2テーパ面
22tとは互いに面接触可能なように共通の傾斜角度α
(本実施形態における傾斜角度αは約30°であるが、
これに限らない)を有する。可動フランジ部材22は、
圧縮コイルバネ部材24の付勢力によって、常に第1ア
イドルギヤ12に押付けられている。この押付け力と両
部材に形成されているテーパ面12t,22tどうしの
摺動作用とは協働して、第1アイドルギヤ12を、テー
パ面12t,22tどうしがぴったり面接触した「連動
姿勢」に案内しようとする。したがって、各スクイズロ
ーラ8に加えられる負荷が所定量以下であれば、第1ア
イドルギヤ12は「連動姿勢」に位置して、各スクイズ
ローラ8を回転駆動させる。また、第1アイドルギヤ1
2は、その姿勢と無関係に常に圧縮コイルバネ部材24
の付勢力によって、スリーブ部材20の基端部に形成さ
れた固定フランジ部20fの平滑な端面上に押付けられ
ている。
【0022】次に、いずれかのスクイズローラ8に加え
られる負荷が所定量(この所定量は、圧縮コイルバネ部
材24の付勢力と、テーパ面12t,22tどうしの傾
斜角、並びに、テーパ面12t,22tどうしの静摩擦
係数で定義される)を超えると、図6に示されるよう
に、第1アイドルギヤ12は、軸芯X周りでの回転を中
断し、一方、ドライブギヤ10bからの回転駆動力に基
づいて、(静止しようとする)第1ドリブンギヤ14a
1 の一つの歯の上に設定される支点周りで、こじ上げら
れるように回転操作されて、ドライブギヤ10bから浮
き上がった「連動解除姿勢」に変位するので、ドライブ
ギヤ10bから各スクイズローラ8への駆動力の伝達
は、ドライブギヤ10bと第1アイドルギヤ12の間で
遮断される。そして、図6の状態から、全てのスクイズ
ローラ8に加えられる負荷が前記所定量を下回れば、付
勢手段70の作用によって、第1アイドルギヤ12は前
記「連動姿勢」に復帰する。尚、図2に示されるよう
に、スクイズ部50は、スクイズローラ8を回転可能に
支持した樹脂製のスクイズラック50Rと、スクイズラ
ック50Rに着脱自在に取り付けられた金属製の駆動伝
達ユニット50Tとからなる。回転軸10と連動解除機
構60は、駆動伝達ユニット50Tに支持されている。
【0023】スクイズ部50にて液切り後の写真フィル
ムは、現像部100と乾燥部200間の仕切り壁150
に設けた通過孔80から乾燥部200に送り込まれる。
乾燥部200には、写真フィルム2を巻き付けて方向転
換しつつ搬送するターンローラ40が回転駆動可能に設
けられている。ターンローラ40は、接当される写真フ
ィルム2の付着水を吸水するように、多孔質ポリウレタ
ンのライニングを備えている。また、ターンローラ40
によって下方に方向転換された写真フィルム2を一旦さ
らに下方に導くと共に、再び方向転換して上方側に案内
する一連のガイドローラ42,42,...が設けられ
ている。そして、乾燥部200の下部には、温風乾燥用
のファン46とダクト44が設けられている。ダクト4
4は、ターンローラ40に向かって延びた第1ダクト4
4aと、ガイドローラ42,42,...に沿って延び
た第2ダクト44bとからなる。これらのダクト44
a,44bに設けられた多数のスリットから、ターンロ
ーラ40の周面、および、搬送中の写真フィルム2に温
風を吹き付けて写真フィルム2を乾燥させるように構成
されている。また、乾燥部200の入口付近には、写真
フィルム2をターンローラ40の周面に案内するための
入口部ターンガイド(不図示)が設けられている。ガイ
ドローラ42,42,...の下方に設けられた下部タ
ーンガイド(不図示)から上向きに移送されるリーダお
よび写真フィルム2は、乾燥部200の上方に設けた上
部ガイド(不図示)により移動方向が90°変換されて
出口200Aに送り出される。
【0024】〔別実施形態〕 <1>前記第1、第2回転体、および前記中間回転体
は、必ずしもギヤで構成される必要は無く、互いに回転
駆動力を伝達可能な摩擦力さえ得られれば、例えば、各
々、硬く微細な金属粒子を溶射で一体形成する技術など
によって粗面加工した周面を備えた第1、第2ローラ、
および、前記第1、第2ローラの双方と圧着される中間
ローラとしても良い。
【0025】<2>上記実施形態では、感光材料として
写真フィルムを搬送する感光材料搬送装置に関して記載
したが、本発明による連動解除機構は、感光材料として
印画紙を搬送する感光材料搬送装置を始めにも適用でき
ることは勿論である。また、搬送装置として実施した場
合に搬送される材料の形態はシート状のものに限らない
ばかりか、特に搬送装置に限ることなく、電動機その他
の駆動源から得た回転駆動力を負荷の掛った出力軸に伝
えるための一般的な駆動力伝達装置としても実施可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料搬送装置の要部を示す正面図
【図2】図1の感光材料搬送装置に用いられる連動機構
を示す正面図
【図3】図2の連動機構を示す概略斜視図
【図4】図2の連動機構による駆動力の伝達状態を概略
的に示す正面図
【図5】図2の連動機構に設けられた連動解除機構を示
す正面図と平面図
【図6】図5と別の状態における連動解除機構を示す正
面図と平面図
【図7】従来技術による連動解除機構の一例を示す平面
【符号の説明】
2 写真フィルム 8 スクイズローラ(搬送ローラ) 10b ドライブギヤ(第1回転体) 12 第1アイドルギヤ(中間回転体) 14a1 第1主ドリブンギヤ(第2回転体) 20 スリーブ部材 22 可動フランジ 24 圧縮コイルバネ 30 連動機構 60 連動解除機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03D 15/02 G03D 15/02 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸と、駆動手段によって回転駆動さ
    れる入力軸と、前記入力軸の回転力を前記出力軸に伝え
    るための連動機構とを備え、前記連動機構が、前記入力
    軸と一体回転する第1回転体と、前記出力軸と一体回転
    する第2回転体と、前記第1回転体と前記第2回転体の
    双方の回転周面と係合可能な中間回転体とを有する駆動
    力伝達装置であって、 前記出力軸に加えられる負荷に応じて、前記中間回転体
    を、前記第1回転体の回転駆動力に基づいて、前記第2
    回転体との係合を維持しつつ前記第1回転体から係合解
    除された連動解除姿勢に姿勢変更する連動解除機構が設
    けられている駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記連動解除機構は、前記中間回転体
    を、前記連動解除姿勢から、前記中間回転体が前記第1
    回転体と前記第2回転体の双方と係合維持した連動姿勢
    に付勢する付勢手段を有する請求項1に記載の駆動力伝
    達装置。
  3. 【請求項3】 前記中間回転体はその回転軸芯を中心と
    する環状の被接当面を有し、前記付勢手段は、前記連動
    姿勢における前記中間回転体の前記被接当面と接当可能
    な環状の押圧面を備えた押圧部材と、前記押圧部材の前
    記接当面を前記中間回転体の軸芯に沿って前記中間回転
    体の前記被接当面に押し付けるバネ部材とからなり、前
    記接当面と前記被接当面の少なくとも一方に、前記中間
    回転体の軸芯を中心とする円錐状のテーパ面が形成され
    ている請求項2に記載の駆動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記連動解除機構は、前記連動姿勢にお
    ける前記中間回転体の軸芯に沿って延びた外形が円柱状
    の支持部材を備え、前記押圧部材は、前記支持部材上に
    前記軸芯に沿って摺動可能に外嵌されたフランジ部材で
    あり、前記中間回転体は、前記中間回転体に形成された
    貫通孔を介して前記支持部材上に回転可能に外嵌されて
    おり、前記貫通孔と前記支持部材の間には、前記中間回
    転体の前記連動解除姿勢への移動を許す遊びが設けられ
    ており、前記バネ部材は、前記フランジ部材を前記中間
    回転体に押し付けるべく前記支持部材上に外嵌された圧
    縮バネである請求項3に記載の駆動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記第1、第2回転体、および前記中間
    回転体は、各々第1、第2ギヤおよび、前記第1、第2
    ギヤの双方と噛合可能な中間ギヤであり、前記連動姿勢
    から前記連動解除姿勢への姿勢変更に際して、前記中間
    ギヤは前記第2ギヤの一つの係合歯上に位置する支点周
    りで回転する請求項1から4のいずれか1項に記載の駆
    動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記第1ギヤと前記第2ギヤとは同一面
    内に配置されている請求項5に記載の駆動力伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記出力軸は、摩擦を介した接触に基づ
    いてシート状感光材料を搬送するための搬送ローラであ
    る請求項1から6のいずれか1項に記載の駆動力伝達装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203190A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Kyokuto Sanki Co Ltd 自動壁紙糊付機
DE102008051463A1 (de) * 2008-10-13 2010-04-15 Magna Powertrain Ag & Co Kg Getriebeeinheit

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