JP2016033066A - 画像形成装置 - Google Patents

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大西 雄三
Yuzo Onishi
雄三 大西
善行 浅川
Yoshiyuki Asakawa
善行 浅川
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Abstract

【課題】排出された用紙を適宜な力で押圧する一方で、用紙の反転時には反転経路に搬送される用紙に負荷を与えない押さえ部材を有する排紙装置を備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】排紙装置21は、正回転することで画像形成された用紙を排紙トレイ5上に排出すると共に逆回転することで反転経路23に搬送する排出ローラー30と、揺動軸41を中心として揺動可能に設けられ、排紙トレイ5上に排出された用紙の上面を押さえる押さえ部材31と、排出ローラー30の回転と押さえ部材31の揺動とを連動させる伝達機構と、を有する。押さえ部材31は、排出ローラー30が正回転すると、伝達機構によって正回転運動が揺動軸41に伝達されて用紙の上面を押さえる方向に揺動し、排出ローラー30が逆回転すると、伝達機構によって逆回転運動が揺動軸41に伝達されて用紙の上面から退避する方向に揺動する。【選択図】図4

Description

本発明は、トレイ上に用紙を排出する排紙装置を備えた画像形成装置に関する。
複合機やプリンター等の画像形成装置には、画像形成された用紙をトレイに排出する排紙装置が備えられている。この排紙装置には、トレイ上に積載された用紙が画像形成装置の排紙口を塞がないように、排出された用紙の最上位置を検知する検知部材や、用紙の幅方向における両端部がカールして持ち上がることを防ぐために、トレイ上の用紙の幅方向の両端部を上方から押圧する押さえ部材等が設けられている。
特許文献1には、検知部材と押さえ部材とが、用紙の幅方向に沿って延びる回転軸の中央と両端部とにそれぞれ設けられ、検知部材と押さえ部材のいずれかで、積載された用紙の最上高さを検知するように構成された排紙装置が開示されている。この排紙装置においては、押さえ部材は、回転軸に回転自在に装着された取付部に支持されており、自重によって用紙の幅方向の両端部を押圧するように構成されている。
このように押さえ部材が自重で用紙の上面を押圧するように構成されている場合、用紙の両端部を押圧するためには、押さえ部材はある程度の重量を有している必要がある。
特開2005−96964号公報
ところで、両面印刷が可能な画像形成装置においては、両面印刷時に、一方の面に画像形成された用紙は、他方の面に画像形成するために、排紙装置によって所定の位置まで搬送方向に排出された後で搬送方向が反転されて反転経路に搬送される。この場合、特許文献1に記載されているように、押さえ部材が自重で用紙の上面を押圧するように構成されていると、一方の面に画像形成された用紙がいったん排出される際及び反転される際に、用紙が押さえ部材に干渉するようになる。押さえ部材がある程度の重量を有していると、押さえ部材から用紙に負荷がかかり、両面印刷される用紙の斜行やカール等の変形が生じることが懸念される。
そこで本発明は上記事情を考慮し、排出された用紙を適宜な力で押圧する一方で、用紙の反転時には反転経路に搬送される用紙に負荷を与えない押さえ部材を有する排紙装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、一方の面に画像形成された用紙の搬送方向を反転させて他方の面に画像形成するための反転経路を備えた画像形成装置であって、正逆回転可能に設けられ、正回転することで画像形成された用紙を排紙トレイ上に排出すると共に逆回転することで前記反転経路に搬送する排出ローラーと、前記排出ローラーの回転軸と平行な揺動軸を中心として揺動可能に設けられ、前記排紙トレイ上に排出される前記用紙の上面を押さえる押さえ部材と、前記排出ローラーの回転と前記押さえ部材の揺動とを連動させる伝達機構と、を有し、前記押さえ部材は、前記排出ローラーが正回転すると、前記伝達機構によって前記正回転運動が前記揺動軸に伝達されて前記用紙の上面を押さえる方向に揺動し、前記排出ローラーが逆回転すると、前記伝達機構によって前記逆回転運動が前記揺動軸に伝達されて前記用紙の上面から離間する方向に揺動するように構成されていることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、排紙トレイに排紙された用紙を押さえ部材によって押圧することができる一方で、両面印刷時に用紙を反転させる場合には押さえ部材から用紙に負荷が掛からないので、用紙を斜行や変形させることなく安定に反転経路へ搬送させることができる。さらに、押さえ部材を回動させるための駆動源を設ける必要がないので、排紙装置の構成を簡易化できると共にコストの上昇を抑えることができる。さらには、用紙排出時及び用紙反転時の排出ローラーの回転に対応した適宜なタイミングで、押さえ部材を用紙押さえ方向及び用紙から退避する方向に回動させることができる。
本発明の画像形成装置において、前記伝達機構は、前記排出ローラーの前記回転軸に設けられた第1のギアと、前記押さえ部材の前記揺動軸に設けられて、前記第1のギアと噛み合う第2のギアと、前記第2のギアと前記揺動軸との間に介装されたトルクリミッタと、を有し、前記排出ローラーの回転軸が前記正回転すると、前記押さえ部材の前記揺動軸は、前記第1のギア及び前記第2のギアを介して、前記押さえ部材が前記用紙の上面を押さえる方向に回動し、前記回動軸に掛かるトルクが一定以上となると前記第2のギアは空転して前記押さえ部材は前記用紙の上面を押さえる押圧位置に維持され、前記排出ローラーの回転軸が前記逆回転すると、前記押さえ部材の前記揺動軸は、前記第1のギア及び前記第2のギアを介して、前記押さえ部材が前記用紙の上面から離間する方向に揺動し、前記回動軸に掛かるトルクが一定以上となると前記第2のギアは空転して前記押さえ部材は前記用紙の上面から退避した待避位置に維持されることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、簡易な構成で排出ローラーと押さえ部材とを連動させることができる。
本発明の画像形成装置において、前記伝達機構は、さらに、前記排出ローラーの前記回転軸と前記第1のギアとの間に設けられたワンウェイクラッチを含み、前記ワンウェイクラッチは、前記回転軸が前記正回転する際には前記回転軸の回転を前記第1のギアへ伝達不能とする一方、前記回転軸が前記逆回転する際には前記回転軸の回転を前記第1のギアへ伝達可能とすることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、用紙排出時に押さえ部材は自重で垂下した姿勢となり、排紙トレイに積載された用紙を押さえる力は、ワンウェイクラッチを介装させない場合よりも弱くなる。したがって、用紙を押さえる力を考慮して、ワンウェイクラッチを使用するか使用しないかを選択できる。
本発明の画像形成装置において、前記押さえ部材及び前記伝達機構は、前記排出ローラーの前記回転軸の両端部に一対に設けられていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、排出ローラーの回転に応じて同じタイミングで押さえ部材が押圧位置と待避位置とに移動するので、幅方向において用紙を安定な姿勢で排出及び反転させることができ、用紙の斜行等を防止することができる。
本発明によれば、排出された用紙を適宜な力で押圧する一方で、用紙の反転時には反転経路に搬送される用紙に負荷を与えない押さえ部材を有する排紙装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの内部構造を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおける排紙装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおいて、用紙排出時における排紙装置の押さえ部材の姿勢を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおいて、用紙反転時における排紙装置の押さえ部材の姿勢を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおいて、排紙装置の排出ローラーと押さえ部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおいて、排紙装置の排出ローラーと押さえ部材とを示す側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について説明する。
まず、図1を参照してプリンター(画像形成装置)の全体の構成について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るプリンターの内部構造を模式的に示す正面図である。なお、以下の説明では、図1の紙面手前側をプリンターの正面側(前側)とし、左右の向きは、プリンターを正面から見た方向を基準とする。
図1に示されるように、プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の上端部には、画像読取装置3が設けられている。プリンター本体2の下部には用紙(図示せず)を収納する給紙カセット4が収容され、プリンター本体2の前側上面には排紙トレイ5が設けられている。排紙トレイ5の右側において、プリンター本体2には、排紙口6が形成されている。
プリンター本体2の内部において、排紙トレイ5の下方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器8が配置されている。また、露光器8の右側にはトナーコンテナ9が配置されている。トナーコンテナ9の右側には、画像形成部10が設けられている。画像形成部10には、像担持体である感光体ドラム11が回転可能に設けられており、感光体ドラム11の周囲には、帯電装置12と、現像装置13と、転写ローラー14と、クリーニング装置15とが、感光体ドラム11の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、給紙カセット4から排紙口6に向かう用紙の搬送経路17が形成されている。搬送経路17には、上流側から順に、給紙部18と、感光体ドラム11と転写ローラー14によって構成される転写部19と、定着装置20と、排紙装置21とが設けられている。搬送経路17には、定着装置20と排紙装置21との間から分岐して給紙部18と転写部19との間に合流する反転経路23が設けられている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置20の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電装置12によって感光体ドラム11の表面が帯電された後、露光器8からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム11に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置13においてトナーコンテナ9から供給されたトナーによりトナー像に現像される。
一方、給紙部18によって給紙カセット4から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部19へと搬送され、転写部19において感光体ドラム11上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路17を下流側へと搬送されて定着装置20に進入し、この定着装置20において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙装置21から排紙口6を通って排紙トレイ5に排出される。感光体ドラム11上に残留したトナーは、クリーニング装置15によって回収される。
両面印刷が行われる場合は、定着装置20を通過して一方の面にトナー像が定着された用紙は、排紙装置21によって排紙口6から排紙トレイ5の上方に搬送される。そして、用紙の搬送方向における後端が所定の位置に達すると、排紙装置21によって搬送方向が反転されて、反転経路23に搬送される。用紙は反転経路23を搬送されて、転写部19の上流側で搬送経路17に合流する。一方、画像形成部10においては、用紙の他方の面に形成される画像に対応するトナー像が感光体ドラム11の表面に形成されている。そして、転写部19において、感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像が用紙の他方の面に転写された後、定着装置20においてトナー像が用紙に定着される。こうして両面にトナー像が定着された用紙は、排紙装置21から排紙口6を通って排紙トレイ5上に排出される。
次に、排紙装置21について、図2〜図6を参照して説明する。図2は排紙装置及び排紙トレイを上方から見た斜視図、図3は用紙排出時の排紙装置を正面側から見た断面図、図4は用紙反転時の排紙装置を正面側から見た断面図、図5は排出ローラーと押さえ部材を上方から見たす斜視図、図6は排出ローラーと押さえ部材を正面側から見た断面図である。
排紙装置21は、図2〜図4に示されるように、プリンター本体2の排紙口6の内側(用紙搬送方向の上流側)において、搬送経路17の上方に配置されており、用紙を排紙トレイ5上に排出する排出ローラー30と、排紙トレイ5上に排出された用紙の幅方向の両端部の上面をそれぞれ押さえる押さえ部材31と、排出ローラー30の回転運動を押さえ部材31に伝達する伝達機構32と、を備えている。
プリンター本体2の排紙口6の内側において、図5及び図6に示されるように、搬送経路17よりも上方の用紙幅方向の両端には、一対の第1の軸支部2aが形成されている。さらに、第1の軸支部2aよりも用紙搬送方向の下流側であって、第1の軸支部2aよりもやや上方には、用紙幅方向の両端部に、それぞれ一対の第2の軸支部2bが同軸上に形成されている。第2の軸支部2bのそれぞれの下方には、用紙搬送方向の下流側に面する略垂直な係止部2cが形成されている。
排出ローラー30は、用紙幅方向に延びる回転軸30aと、回転軸30aに所定の間隔を開けて設けられた複数の本体部30bと、を有し、従動側排出ローラー34(図6参照)と対向して配置されている。
回転軸30aは、両端が第1の軸支部2aに回転可能に支持されている。回転軸30aの後端には、駆動ギア(図示されず)が固定されている。駆動ギアはギア列(図示されず)を介して正逆回転可能なモーター等の駆動源(図示されず)に接続されている。駆動源が駆動されると、排出ローラー30は、ギア列及び駆動ギアを介して、図2〜図6の時計周り方向及び反時計周り方向に回転する。排出ローラー30が時計周り方向(正回転方向)に回転すると、搬送経路17に沿って搬送された用紙を排紙口6から排紙トレイ5に排出する。一方、排出ローラー30が反時計周り方向(逆回転方向)に回転すると、用紙を排紙口6から搬送経路17を介して反転経路23に搬送する。
押さえ部材31と伝達機構32とは、一対として構成され、排出ローラー30の回転軸30aの両端に設けられている。
押さえ部材31は、排出ローラー30の回転軸30aと平行な揺動軸41と、用紙の上面を押圧可能な本体部42と、本体部42を揺動軸41に接続する接続部43と、を有する。
本体部42は、平面視にて用紙幅方向に長い長方形状の部材である。図6に示されるように、本体部42の用紙搬送方向の上流側の面は、用紙幅方向に延びる2箇所の鈍角な屈曲部42aで上流側に凸に屈曲した滑らかな用紙押さえ面42bとなっている。本体部42の用紙搬送方向の下流側の面には、用紙搬送方向に延びるリブ42cや、側面視にて扁平な扇型状の箱状のリブ42dが形成されている。
接続部43は、本体部42の短手方向に延びる板状の部材であり、本体部42の用紙幅方向における両端面と揺動軸41とを固定している。これにより、本体部42は揺動軸41と一体に回動可能となっている。接続部43の用紙搬送方向における上流側には、図6に示されるように、揺動軸41の径方向に延びる係止面43aが形成されている。この係止面43aは、プリンター本体2の排紙口6の内側に設けられた係止部2cに係止されるようになっている。
各押さえ部材31は、本体部42の用紙押さえ面42bが用紙搬送方向の上流側に面する姿勢で、揺動軸41に設けられた第2のギア46が、排出ローラー30の回転軸30aに設けられた第1のギア36と噛み合うように、揺動軸41の両端が第2の軸支部2bに回動可能に支持されている。第2のギア46に負荷がかかっていない自然姿勢において、押さえ部材31は、接続部43の係止面43aがプリンター本体2の係止部2cに係止されて、本体部42は、排紙口6から排紙トレイ5の上方へ斜め下方向に突き出た姿勢となる。
伝達機構32は、排出ローラー30の回転軸30aに設けられた第1のギア36と、回転軸30aと第1のギア36との間に介装されたワンウェイクラッチ35と、押さえ部材31の揺動軸41に設けられて、第1のギア36と噛み合う第2のギア46と、揺動軸41と第2のギア46との間に介装されたトルクリミッタ45と、を有する。
第1のギア36は、回転軸30aの両端にワンウェイクラッチ35を介して固定されている。ワンウェイクラッチ35は、外輪と内輪とを有し、内輪(あるいは外輪)に一方向の回転力がかかると内輪と外輪とがロックされて回転力が外輪(あるいは内輪)に伝達され、逆方向の回転力がかかると外輪(あるいは内輪)が空転する。すなわち、回転方向によって外輪と内輪との間の回転力の伝達を不能とする部品である。ワンウェイクラッチ35は、内輪が回転軸30aに固定され、外輪が第1のギア36に圧入されて固定されている。回転軸30aが図5及び図6の時計回り方向(正回転方向)に回転する際には、回転軸30aの回転運動を第1のギア36へ伝達不能とする一方で、回転軸30aが反時計回り方向(逆回転方向)に回転する際には、回転軸30aの回転運動を第1のギア36へ伝達する。すなわち、回転軸30aが反時計回り方向に回転するときにのみ、第1のギアは回転軸30aと一体に反時計回り方向に回転する。
第2のギア46は、各押さえ部材31の揺動軸41の端部にトルクリミッタ45を介して固定されている。トルクリミッタ45は、内輪とハウジングとを有し、内輪とハウジングの間に作用するトルクが小さいときは内輪とハウジングとが共に回転し、トルクが大きくなると一定のトルクを保ちながら内輪とハウジングとが相対回転する部品である。トルクリミッタは、内輪が揺動軸41に固定され、ハウジングが第2のギア46に固定されており、揺動軸41に掛かるトルクが一定以上となると、このトルクを保ちながら第2のギア46を揺動軸41に対して空転させる。
なお、トルクリミッタ45の設定トルクはできるだけ小さい方が好ましい。例えば、押さえ部材31の本体部42と接続部43との自重による回転トルクを上回る値とすることができる。
上記構成を有する排紙装置21の排紙動作について、図6を主に参照して説明する。画像形成された用紙が排紙トレイ5に排紙される際には、排出ローラー30は駆動源によって駆動されて図6時計周り方向(図6の矢印A参照)に回転し、従動側排出ローラー34は図6の反時計回り方向に回転する。排出ローラー30の図6の時計周り方向への回転は、ワンウェイクラッチ35によって第1のギア36には伝達されないので、第1のギア36と噛み合っている第2のギア46、すなわち、押さえ部材31の揺動軸41には力が掛かっていない。このため、押さえ部材31は、自重によって、接続部43の係止面43aが係止部2cに係止されて、本体部42は排紙口6から排紙トレイ5の上方に斜め左下方向に突き出した位置(押圧位置)に維持されている。
したがって、用紙は、図3に示されるように、排出ローラー30及び従動側排出ローラー34の回転によって搬送経路17を通り、用紙幅方向の両端部が押さえ部材31の本体部42の下面を通過して排紙トレイ5上に排出される。排紙トレイ5上に用紙が積載されると、用紙の幅方向両端部が押さえ部材31の本体部42で押さえられるので、排紙口6が用紙で塞がれることはない。
一方、用紙が両面印刷される際には、排出ローラー30が図6の時計回りに回転して用紙が所定の位置まで排紙口6から排出された後、排出ローラー30が反時計周り方向に回転して(図6の矢印B参照)、用紙を搬送経路17を介して反転経路23に搬送する。排出ローラー30の反時計周り方向への回転は、ワンウェイクラッチ35によって第1のギア36に伝達されるので、第1のギア36も反時計周り方向に回転する。すると、第1のギア36に噛み合う第2のギア46と共に、押さえ部材31の揺動軸41が図6の時計周り方向に回動する(図6の矢印C参照)。
すると、押さえ部材31の本体部42は、用紙の上面を押さえていた位置から上方に待避し、図6の二点鎖線で示されるように、やがて上側の面が、プリンター本体2の排紙口6の上縁6aに当接する。これにより、本体部42の回動が規制される。排出ローラー30は反時計周り方向に回転し続けるので、排出ローラー30の回転と共に押さえ部材31の揺動軸41がさらに揺動を続けようとすると、揺動軸41には本体部42からトルクがかかる。このトルクが一定以上となると、トルクリミッタ45によって第2のギア46と揺動軸41とが相対回転するようになり、第2のギア46が揺動軸41に対して空転する。そして、揺動軸41には一定のトルクがかかったままの状態に維持され、本体部42は排紙口6の上縁6aに当接した位置(退避位置)に維持される。
したがって、図4に示されるように、用紙がいったん排紙口6から排出される際には、押さえ部材31は時計方向に回動しており、本体部42は用紙押さえ位置から上方に待避しているので、反転経路23に搬送される際に、用紙に押さえ部材31の本体部42は接触しない。
上記説明したように本発明の画像形成装置1においては、排紙トレイ5上に排紙された用紙は、用紙幅方向の両端部が押さえ部材31の本体部42で押圧されるので、積載される用紙が排紙口6を塞ぐことを防止している。一方で、両面印刷時に用紙を反転させる場合には、押さえ部材31の本体部42は用紙から退避して用紙に接触しないので、用紙に負荷が掛からず安定に反転経路23へ搬送させることができる。したがって、両面印刷時にも、用紙を斜行したりしわが生じたりすることなく反転経路23に搬送させることができる。
さらに、押さえ部材31は排紙ローラー30の回転に連動して回動するので、用紙排出時及び用紙反転時の排出ローラー30の回転に対応した適宜なタイミングで、押さえ部材31を用紙押さえ方向及び用紙から退避する方向に回動させることができる。さらには、押さえ部材31の回動のための駆動源を設ける必要がないので、排紙装置21の構成を簡易化でき、コスト上昇を抑えることができる。
さらに、押さえ部材31と伝達機構32とを一対として構成し、排出ローラー30の回転軸30aの両端部に設けているので、排出ローラー30の回転に応じて同じタイミングで押さえ部材31が伝達機構32によって押圧位置と待避位置とに移動する。したがって、幅方向において用紙を安定な姿勢で排出及び反転させることができ、用紙の斜行等を防止することができる。
なお、本実施形態においては、排出ローラー30の回転軸30aと第1のギア36との間にワンウェイクラッチ35を介装させた場合について説明したが、ワンウェイクラッチ35は必ずしも必要ではない。
ワンウェイクラッチ35を設けない場合、用紙排出時に排出ローラー30が時計周り方向に回転すると、第1のギア36及び第2のギア46を介して押さえ部材31の揺動軸41は反時計周り方向に回動する。しかし、押さえ部材31においては、接続部43の係止面43aがプリンター本体2の係止部2cに当接しているので、押さえ部材31の揺動が規制される。すると、第2のギア46から接続部43が固定されている揺動軸41にトルクがかかる。このトルクが一定以上となると、トルクリミッタ45によって第2のギア46と揺動軸41とが相対回転するようになり、第2のギア46が揺動軸41に対して空転する。そして、揺動軸41には一定のトルクがかかったままの状態に維持され、接続部43の係止面43aがプリンター本体2の係止部2cに当接した押圧位置に維持される。
ワンウェイクラッチ35を設けた場合は、用紙排出時において、押さえ部材31の本体部42は揺動軸41から自重で垂下しているので揺動軸41に沿って回動可能である。一方、ワンウェイクラッチ35を設けない場合は、用紙排出時において、揺動軸41にはトルクがかかっているので、本体部42は用紙を押さえる押圧位置に維持される。このため、排紙トレイ6に積載された用紙をより強い力で押圧される。したがって、排紙トレイ5上の用紙を押さえる力を考慮して、ワンウェイクラッチ35を使用するか使用しないかを選択できる。
ただし、ワンウェイクラッチ35を設けずにトルクリミッタ45によって押さえ部材31を押圧位置に維持する場合、排出ローラー30の回転軸30aには常にトルクがかかっていることになる。すると、回転軸30aの駆動源であるモーターへも僅かではあるが負荷がかかる。また、トルクリミッタ45の寿命にも影響する虞がある。これに対して、ワンウェイクラッチ35を設けると、押さえ部材31を押圧位置に維持する際に、排出ローラー30の回転軸30aはトルクがかかっていないフリーな状態であり、トルクリミッタ45は用紙反転時のみに作動する。したがって、モーターへかかる負荷とトルクリミッタ45の寿命を考慮すると、ワンウェイクラッチ35を設けた方が好ましい。
さらに、排出ローラー30の回転軸30aと第1のギア36との間にトルクリミッタを介装し、押さえ部材31の揺動軸41と第2のギア46との間にワンウェイクラッチを介装させても良い。ワンウェイクラッチは、第2のギア46が時計回り方向に回転するときにのみ、揺動軸41を第2のギア46と一体に時計回り方向に回転させる。
用紙排出時に排出ローラー30が図6の時計回り方向に回転すると、第1のギア36を介して第2のギア46は反時計回り方向に回転するが、ワンウェイクラッチによって揺動軸41に回転は伝達されず、押さえ部材31は、自重によって、接続部43の係止面43aが係止部2cに係止されて押圧位置に維持されている。
一方、用紙反転時に排出ローラー30が反時計回り方向に回転すると、第1のギア36を介して第2のギアは時計回り方向に回転し、この回転がワンウェイクラッチによって揺動軸41に伝達され、揺動軸41は時計回り方向に回転する。そして、押さえ部材31の本体部42がプリンター本体2の排紙口6の上縁6aに当接すると、本体部42の回動が規制される。これによって、第2のギア46を介して第1のギア36にトルクがかかるようになる。このトルクが一定以上となると、トルクリミッタによって第1のギア36と回転軸30aとが相対回転するようになり、第1のギア36が回転軸30aに対して空転する。押さえ部材31においては、本体部42は退避位置に維持される。
さらに、本発明の実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用した場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等のプリンター1以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る排紙装置及び画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
5 排紙トレイ
21 排紙装置
23 反転経路
30 排出ローラー
30a 回転軸
31 押さえ部材
32 伝達機構
35 ワンウェイクラッチ
36 第1のギア
41 揺動軸
45 トルクリミッタ
46 第2のギア

Claims (4)

  1. 一方の面に画像形成された用紙の搬送方向を反転させて他方の面に画像形成するための反転経路を備えた画像形成装置であって、
    正逆回転可能に設けられ、正回転することで画像形成された用紙を排紙トレイ上に排出すると共に逆回転することで前記反転経路に搬送する排出ローラーと、
    前記排出ローラーの回転軸と平行な揺動軸を中心として揺動可能に設けられ、前記排紙トレイ上に排出される前記用紙の上面を押さえる押さえ部材と、
    前記排出ローラーの回転と前記押さえ部材の揺動とを連動させる伝達機構と、
    を有し、
    前記押さえ部材は、
    前記排出ローラーが正回転すると、前記伝達機構によって前記正回転運動が前記揺動軸に伝達されて前記用紙の上面を押さえる方向に揺動し、
    前記排出ローラーが逆回転すると、前記伝達機構によって前記逆回転運動が前記揺動軸に伝達されて前記用紙の上面から退避する方向に揺動するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記伝達機構は、
    前記排出ローラーの前記回転軸に設けられた第1のギアと、
    前記押さえ部材の前記揺動軸に設けられて、前記第1のギアと噛み合う第2のギアと、
    前記第2のギアと前記揺動軸との間に介装されたトルクリミッタと、を有し、
    前記排出ローラーの回転軸が前記正回転すると、前記押さえ部材の前記揺動軸は、前記第1のギア及び前記第2のギアを介して、前記押さえ部材が前記用紙の上面を押さえる方向に回動し、前記回動軸に掛かるトルクが一定以上となると前記第2のギアは空転して前記押さえ部材は前記用紙の上面を押さえる押圧位置に維持され、
    前記排出ローラーの回転軸が前記逆回転すると、前記押さえ部材の前記揺動軸は、前記第1のギア及び前記第2のギアを介して、前記押さえ部材が前記用紙の上面から離間する方向に揺動し、前記回動軸に掛かるトルクが一定以上となると前記第2のギアは空転して前記押さえ部材は前記用紙の上面から退避した待避位置に維持されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記伝達機構は、さらに、前記排出ローラーの前記回転軸と前記第1のギアとの間に設けられたワンウェイクラッチを含み、
    前記ワンウェイクラッチは、前記回転軸が前記正回転する際には前記回転軸の回転を前記第1のギアへ伝達不能とする一方、前記回転軸が前記逆回転する際には前記回転軸の回転を前記第1のギアへ伝達可能とすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  4. 前記押さえ部材及び前記伝達機構は、前記排出ローラーの前記回転軸の両端部に一対に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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