JP2001207985A - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

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JP2001207985A
JP2001207985A JP2000011436A JP2000011436A JP2001207985A JP 2001207985 A JP2001207985 A JP 2001207985A JP 2000011436 A JP2000011436 A JP 2000011436A JP 2000011436 A JP2000011436 A JP 2000011436A JP 2001207985 A JP2001207985 A JP 2001207985A
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Japan
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discharge
chamber
valve
cylinder
compression
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JP2000011436A
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English (en)
Inventor
Katsuharu Fujio
勝晴 藤尾
Sadao Kawahara
定夫 河原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのシリンダ内に複数の圧縮室を有する気
体圧縮機の吐出室に生じる圧力脈動の低減を図るもので
ある。 【解決手段】 駆動軸6を支持する主軸受8内に吐出室
94を配置し、圧縮部3のシリンダ15に開口する吐出
口29(31)を開閉する吐出弁装置61(62)を吐
出室94に配置した構成において、シリンダ15を隔て
て主軸受8の反対側に吐出室94に連通する吐出ダンパ
ー室96を配置したものである。それによって、吐出室
94に生じる圧力脈動を吐出ダンパー室96で減衰さ
せ、圧縮機外部吐出配管系の振動を低減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータリ圧縮機の吐
出室と吐出弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空調機用圧縮機に多く使用されているロ
ーリングピストン型ロータリ圧縮機の構造は、図6に示
す縦断面,図7に示す圧縮要素部横断面で代表される如
く、周知されている。
【0003】すなわち、密閉容器101の内部に電動機
102と、この電動機102に駆動される圧縮部103
を設けて構成され、圧縮部103の駆動軸106が電動
機102に連結されてシリンダブロック111の両側に
配置された主軸受108と副軸受109で支持されてい
る。
【0004】シリンダ119を備えたシリンダブロック
111の内側には、駆動軸106の主軸から偏心したク
ランク部107に外装するローラ110がシリンダ11
9の内壁に接近して配置され、圧縮室115を形成して
いる。
【0005】シリンダブロック111の案内溝112に
は、ブレード114とブレード114の先端をローラ1
10に付勢するバネ装置113が配置されており、圧縮
室115が吸入側と圧縮側とに区画されている。シリン
ダブロック111には、ブレード114を境としてシリ
ンダ119に開口する吸入口116と吐出口117が設
けられている。
【0006】吸入口116には、低圧側冷媒を貯溜する
ためのアキュームレータ160が接続されている。
【0007】しかしながら、このような一つの圧縮室1
15を有する構成のロータリ圧縮機は、圧縮トルク変動
が大きいことから、振動が大きく圧縮機配管系を破損す
るという課題があり、図8に示す如く、シリンダ219
内に二つの圧縮室を備えたローリングピストン型ロータ
リ圧縮機が提案されている。
【0008】また、図9は特開平1−249977号公
報で提案されている如く、図8の圧縮機構をより具体化
した圧縮機の部分縦断面図である。同図では、吸入冷媒
を貯溜するためのアキュームレータ350から導入され
た吸入冷媒ガスがシリンダに最も近い圧縮室と、連通管
363を経由して他方の圧縮室とに導入される吸入経路
を示した構成である。
【0009】上述のような一つのシリンダブロックに二
つのブレードを配置してシリンダ内に二つの圧縮室を形
成する圧縮機の圧縮原理は、図10(a)〜図10
(d)に示す通りである。
【0010】すなわち、図10(a)における斜線で示
す空間は、圧縮室の最大吸入行程容積の状態を示す。図
10(b)における斜線で示す空間は、圧縮室の最小吸
入行程容積の状態で吸入口が閉塞される直前の圧縮室を
示し、図10(a)における最大吸入行程容積の状態か
ら縮小している。この吸入行程容積の減少は、吸入気体
が吸入口を通じて吸入配管系に逆流することを意味す
る。図10(c)における斜線で示す空間は、吸入口が
閉塞されて実質的な圧縮開始の状態を示す。図10
(d)における斜線で示す空間は、圧縮室圧力が上昇し
た結果、吐出口を通じて圧縮室から排出される状態を示
す。
【0011】また、図8では、シリンダブロック211
に設けた案内溝220にブレード221とバネ装置22
2を、案内溝223にブレード224とバネ装置225
を各々配置して、圧縮室226と圧縮室227を備えて
いる。
【0012】圧縮室226には吸入口228と吐出口2
29が開口し、圧縮室227には吸入口230と吐出口
231が開口している。
【0013】このような二つのブレードを備えた構成の
圧縮機は、図11に示す如く、駆動軸206の一回転当
りの圧縮トルク作用範囲が2分割され、圧縮機振動が図
6と図7の構成の圧縮機よりも半減する(特開昭63−
208688号公報)。
【0014】また、ローラ210が吸入口228,吸入
口230を通過後の圧縮時間が図6,図7の構成の場合
の約半分であるために、シリンダ219の内壁とローラ
210との間の圧縮室隙間を介して圧縮途中冷媒ガスが
吸入側に漏洩することが少ないので、高圧縮比圧縮機に
適した特徴を有している。
【0015】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、図8〜
図10に示すこの圧縮機構は、図6,図7の圧縮機構に
対して以下に示す課題を有している。
【0016】すなわち、第1の課題は圧縮室から圧縮冷
媒ガスが吐出口から排出される際の吐出損失が大きいこ
とである。
【0017】また、第2の課題は圧縮室が吸入行程の状
態で、吐出された冷媒ガスが吐出口を介して圧縮室に漏
れ込み易いことである。
【0018】また、第3の課題は圧縮冷媒ガスが圧縮室
から吐出口を通じて排出される時間が短いので、排出さ
れた冷媒ガスの圧力脈動が大きく、圧縮機外部吐出配管
系の振動が大きいことである。
【0019】更に、第4の課題は圧縮冷媒ガスが圧縮室
から吐出口を通じて排出される時間が短いので、吐出口
を開閉する吐出弁装置の動作速度が速く、それに伴う吐
出弁装置の衝突音が大きいと言うものである。
【0020】次に、第1の課題(圧縮室から圧縮冷媒ガ
スが吐出口から排出される際の吐出損失が大きい)につ
いて詳しく説明する。
【0021】図12は前者(図6と図7の圧縮機構)の
圧縮室115内における冷媒ガスの圧力変化を示す実測
特性図であり、図13は後者(図8の圧縮機構)の圧縮
室226(圧縮室227)内における冷媒ガスの圧力変
化を示す実測特性図である。
【0022】図12において、横軸は駆動軸106のク
ランク角度を示し、縦軸は圧縮室115のガス圧力を示
す。また、 図13において、横軸は駆動軸206のク
ランク角度を示し、縦軸は圧縮室226(圧縮室22
7)のガス圧力を示す。
【0023】図11と図12における斜線部分は、圧縮
室115,圧縮室226の圧力が吐出口通過後の圧力よ
りも高い過圧縮状態を示しており、図12の過圧縮の大
きさは図11の過圧縮よりも格段に大きく、吐出損失を
大きくしている。この現象は、図12の圧縮機構の圧縮
時間が短いために、吐出口を開閉する吐出弁装置の追従
性が悪いために起因している。
【0024】一方、吐出弁装置の追従性を良くするため
の汎用的手段として、吐出口径を大きくして吐出弁装置
の開作動を速くする方法がある(特開平7−18994
2号公報、特開平10−89273号公報、特開平11
−257265公報など参照)。また、吐出弁装置の弁
のバネ定数(特開平5−106567号公報参照)を小
さくする方法などがある。
【0025】前者の場合は、吐出口内に多くの圧縮冷媒
ガスが残留し、このガスがシリンダ吸入行程で再膨張し
て吸入効率の低下を招く課題を残す。
【0026】一方、後者の場合は、吐出口を閉塞するタ
イミングが遅れ、圧縮室から吐出された冷媒ガスが再び
シリンダ内に逆流し、上記同様に吸入効率の低下を招く
課題を残す。
【0027】上記吐出弁装置の弁開閉の追従性に関し
て、従来のロータリ圧縮機(図6,図7)での実験デー
タを参照しながら説明する。
【0028】すなわち、図14は吐出弁装置の弁がリー
ド弁形式の構成において、圧縮室(シリンダ)内の冷媒
ガス圧力変化と、弁が吐出口から離れる距離(弁リフ
ト)との関係を示す実験データ特性図である。なお、縦
軸は圧力と弁リフトを表わし、横軸は駆動軸回転角度を
表わす。
【0029】同図において、上段の線図は弁リフトの変
化をギャップセンサーを利用して計測したものである。
同線図において、弁リフトがゼロの位置では弁が吐出口
を閉じた状態を示し、弁リフトが最も高い位置では弁が
弁ストッパに接触した状態を示す。
【0030】また、同図において、下段の線図は圧縮室
(シリンダ)内の冷媒ガス圧力変化が弁のバネ定数の値
によって異なる様子を示した圧力線図である。この線図
において「ベーン後端位置」とは図7におけるベーン1
14がシリンダ119内に飛び出していない時期(圧縮
が完了し、吸入冷媒ガス体積が最大の状態)を表わして
いる。
【0031】同図において、弁リフトの挙動は次のよう
に計測されている。すなわち、リード弁形の吐出弁板の
厚さが小の場合は、吐出口の閉塞が遅延している。ま
た、吐出弁板の厚さが大の場合は、吐出口の閉塞が早期
すぎている。
【0032】これに対応して、圧縮室(シリンダ)内の
冷媒ガス圧力変化は次のように計測されている。すなわ
ち、吐出弁板の厚さが小の場合は、圧縮冷媒ガスの吐出
が完了しているにも関わらず、圧縮室(シリンダ)内の
圧力が高い状態にある。これは、吐出口の閉塞が遅延し
ている関係から、吐出口から排出された冷媒ガスが再び
圧縮室(シリンダ)内に逆流しているからである。この
結果、圧縮入力(圧力線図が描く面積)が大きくなって
いる。
【0033】一方、吐出弁板の厚さが中の場合は、吐出
口の閉じ遅れがないので、圧縮室(シリンダ)内の高い
圧力状態が早く終了しており、圧縮入力が小さくなって
いる。
【0034】このように、吐出弁装置の弁開閉の追従性
は圧縮機入力に大きく関連しており、その改善が望まれ
ている。
【0035】次に、第2の課題(圧縮室が吸入行程の状
態で、吐出された冷媒ガスが吐出口を介して圧縮室に漏
れ込み易い)について詳しく説明する。
【0036】図15と図16は図8〜図10におけるシ
リンダ断面モデル図である。図15では一つの圧縮行程
と二つの吸入行程が同時進行している。図16では更に進
角した状態で、一つの圧縮行程と二つの吸入行程が同時
進行している。いづれの場合も吐出口と吸入口が連通状
態にある。したがって、吐出口が吐出弁装置によって完
全密封されていない状態では吐出気体が吸入口に逆流
し、吸入効率の著しい低下を招く。
【0037】一方、図17と図18は図6〜図7におけ
るシリンダ断面モデル図である。図17では、吸入行程
と圧縮行程が同時進行している。この状態で、吐出口が
吐出弁装置によって完全密封されていない状態では吐出
気体が圧縮行程中の圧縮室に流入するが吸入口に逆流で
きない構成である。図18はベーンがシリンダに飛び出
していない状態で、吐出口が吐出弁装置によって完全密
封されていない状態では吐出気体が吸入口に逆流する
が、そのタイミングは一時的である。
【0038】したがって、図6〜図7の場合の圧縮機構
では、吐出弁装置が吐出口を完全密封できなくとも、吸
入効率の著しい低下を招くことがない。これに対して、
図8〜図10の場合の圧縮機構では、吐出弁装置が吐出
口を完全密封できない状態では、吸入効率の著しい低下
を招くので、吐出弁装置と吐出口との密封性能が圧縮機
性能を大きく左右すると言う基本的な相違があり、吐出
弁装置による吐出口の密封改善が望まれていた。
【0039】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、吐出脈動と吐出音の低減および吸入効率の
向上を図ることを目的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、シリンダを隔てて吐出室が配置された軸受
の反対側に、吐出室に連通する吐出ダンパー室を配置し
て吐出脈動の軽減を図るものである。
【0041】上記吐出ダンパー室の設置によって、吐出
音の低減と吐出配管系の振動を少なくできる。
【0042】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、駆動軸
を支持する軸受内に密閉容器の内部に連通する吐出室を
配置し、圧縮部のシリンダに開口する吐出口を開閉する
吐出弁装置を吐出室に配置した構成において、シリンダ
を隔てて吐出室が配置された軸受の反対側に、吐出室に
連通する吐出ダンパー室を配置したものである。そして
この構成によれば、吐出室の圧力変動が距離を隔てた吐
出ダンパー室の気体に伝播し、そこで発生する気体脈動
による吐出室への回帰圧力変動と干渉し合って吐出室の
気体の圧力変動が低減する。
【0043】請求項2に記載の発明は、吐出室と吐出ダ
ンパー室との間の連通路の途中に、絞り通路を配置した
ものである。そしてこの構成によれば、吐出室の圧力変
動の周期が短い状態(圧縮機高速運転状態)では、気体
圧力変動のピーク領域が絞り通路を出入りするので、吐
出ダンパー室の空間が小さい場合でも吐出室の圧力変動
を減衰できる。
【0044】請求項3に記載の発明は、連通路の途中に
配置した絞り通路を複数箇所に設け、各絞り通路の間に
膨張空間を配置したものである。そしてこの構成によれ
ば、吐出気体の圧力変動の減衰と気体の膨張の反復によ
って、圧力変動の減衰効果が増す。
【0045】請求項4に記載の発明は、吐出室から密閉
容器内への排出口と、吐出室から吐出ダンパー室への連
通口とを互いの対向位置に配置したものである。そして
この構成によれば、排出口部の気体の圧力変動が吐出ダ
ンパー室に伝播し易い状態になり、圧力変動の減衰作用
と消音作用を増加させることができる。
【0046】請求項5に記載の発明は、吐出室から吐出
ダンパー室への連通路を偶数箇所に設け、連通路の吐出
室への開口部をそれぞれ対称位置に配置したものであ
る。そしてこの構成によれば、吐出室に開口する連通路
の入口付近で反響して発生する新たな圧力変動が互いに
干渉し合って消滅させることができる。
【0047】請求項6に記載の発明は、駆動軸を支持す
る軸受内に密閉容器の内部に連通する吐出室を配置し、
圧縮部のシリンダに開口する吐出口を開閉する吐出弁装
置を吐出室に配置した構成において、シリンダを隔てて
吐出室が配置された軸受の反対側に、吐出室に連通する
吐出ダンパー室を配置した構成の圧縮部は、シリンダブ
ロックに設けた円筒内面を有するシリンダと、電動機に
連結する駆動軸のクランク部に外装し且つシリンダの内
面に沿って移動するローラと、ローラの外周面に先端が
摺接すべくシリンダブロックからシリンダ内に出没して
円筒内面とローラの外周面とで形成される圧縮室を仕切
る複数のブレードと、分割された各圧縮室にそれぞれ吸
入口と吐出口を備えたロータリ圧縮機機構から成るもの
である。そしてこの構成によれば、圧縮時間が通常のロ
ータリ圧縮機の約半部であるために、圧縮室から吐出室
への気体排出速度が倍速であるため、吐出気体の圧力変
動の減衰作用を大きくできる。
【0048】請求項7に記載の発明は、吐出気体で満た
された密閉容器内に電動機と圧縮部と油溜を備えた気体
圧縮機において、圧縮部のシリンダに開口する吐出口を
開閉する吐出弁装置が吐出口を開閉する吐出弁と吐出弁
のリフトを規制する弁ストッパーとで構成され、弁スト
ッパーの吐出弁との衝突面に、吐出弁の外形より小さい
輪郭の凹設部を備え、吐出弁が弁ストッパーに衝突する
際、吐出弁と弁ストッパーとの間に介在する気体の一部
を凹設部に封じ込め可能に弁ストッパーを形成したもの
である。そしてこの構成によれば、吐出弁が弁ストッパ
ーに衝突直前まで接近することにより、弁ストッパーの
凹設部内とその付近の気体を凹設部内で圧縮する。その
際の圧縮反力によって、吐出弁は減速して弁ストッパー
に衝突し、その衝突音が緩和される。
【0049】また、吐出弁が弁ストッパーから離反する
際には、弁ストッパーの凹設部内に圧縮封じ込まれた気
体の圧縮反力によって、吐出弁が弁ストッパーから離反
し、吐出口の閉塞タイミングが早くなり、吐出口からシ
リンダ内への吐出気体逆流を少なくして、吸入効率を向
上できる。
【0050】請求項8に記載の発明は、吐出気体で満た
された密閉容器内に電動機と圧縮部と油溜を備えた気体
圧縮機において、圧縮部のシリンダに開口する吐出口を
開閉する吐出弁装置が前記吐出口を開閉する吐出弁と吐
出弁のリフトを規制する弁ストッパーとで構成され、吐
出弁の側の吐出口開口端部に吐出弁によって閉塞可能な
凹設段差部を設け、その凹設段差部は、吐出口が吐出弁
によって衝突閉塞される際に、凹設段差部に滞留する潤
滑油に油圧縮作用が発生可能な深さに設定されたもので
ある。そしてこの構成によれば、吐出弁が吐出口を閉塞
する際の衝突音を緩和すると共に、吐出弁の耐久性を向
上することができる。
【0051】また、凹設段差部に圧縮気体の残留がな
く、残流気体がシリンダ内で再膨張することによる気体
の吸入効率の低下を回避できると共に、圧縮気体が吐出
口から吐出室に排出する際の吐出弁押し上げ力が大きく
なり、吐出弁装置の開弁を早めて過圧縮作用を少なくで
きる。
【0052】請求項9に記載の発明は、吐出気体で満た
された密閉容器内に電動機と圧縮部と油溜を備えた気体
圧縮機において、圧縮部のシリンダに開口する吐出口を
開閉する吐出弁装置が吐出口を開閉する吐出弁と吐出弁
のリフトを規制する弁ストッパーとで構成され、吐出口
の弁座を囲む凹設段差部を設け、凹設段差部は吐出弁に
よって閉塞可能な外輪郭形状を成すと共に、その段差
は、圧縮機運転時に吐出弁と凹設段差部との接触状態
で、凹設段差部の深さが油膜形成可能に設定されたもの
である。そしてこの構成によれば、吐出口が吐出弁によ
って閉塞される状態での密封作用を潤滑油膜の介在によ
って向上することができる。
【0053】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0054】図1は、ローリングピストン型ロータリ冷
媒圧縮機の縦断面を表し、密閉容器1の内部の上部に電
動機2、下部に圧縮部3が配置され、圧縮機の外部配管
系に接続する吐出管49が電動機2の上部空間に接続さ
れている。密閉容器1の底外部に圧縮部3の吸入側に連
通するマフラー室50が配置され、外部吸入配管92に
接続されている。
【0055】圧縮部3は、密閉容器1に内接固定された
主軸受8と副軸受9がシリンダブロック11を挟んで固
定されている。
【0056】電動機2の回転子5に連結した駆動軸6が
主軸受8と副軸受9に支持され、駆動軸6のクランク部
7にローラ10が装嵌されている。
【0057】主軸受8とシリンダブロック11との間に
は吐出弁板93が配置され、主軸受8と吐出弁板93と
で吐出室94が形成されている。主軸受8には吐出ガイ
ド63が取り付けられて、膨張室97が形成されてい
る。吐出室94と膨張室97との間は、主軸受8に設け
られた2個の排出穴98で連通されている。排出穴98
は、駆動軸6の軸中心に対して対称な位置に配置されて
いる。
【0058】副軸受9とシリンダブロック11との間に
は吸入側板94が配置され、副軸受9と吸入側板94と
で吸入ダンパー室95及び吐出ダンパー室96が形成さ
れている。吸入ダンパー室95及び吐出ダンパー室96
はそれぞれ駆動軸6を囲む環状形状を成している。
【0059】吐出ダンパー室96は、吐出弁板93に設
けられた第1の絞り通路99aと、シリンダブロック1
1に設けられた中間ダンパー室99bと、吸入側板94
に設けられた第2の絞り通路99cを介して吐出室94
に連通している。
【0060】第1の絞り通路99aと中間ダンパー室9
9bと第2の絞り通路99cは、2つの排出穴98にそ
れぞれ対向した位置の対称な2箇所に設けられている。
【0061】図2に示す如く、シリンダブロック11に
設けた案内溝12にはブレード14が装着され、バネ装
置13によってブレード14の先端がローラ10に押接
されている。また、その反対側位置に設けた案内溝23
にはブレード24が装着され、バネ装置25によってブ
レード24の先端がローラ10に押接されている。
【0062】ブレード14とブレード24によって仕切
られた圧縮室26と圧縮室27に開口する吸入口28と
吸入口30がシリンダブロック11の吸入側板94取り
付け面側と吸入側94に、吐出口29と吐出口31がシ
リンダブロック11の吐出弁板93取り付け面側と吐出
弁板93にそれぞれ対称位置に設けられている。
【0063】吐出口29と吐出口31は、排出口98お
よび第1の絞り通路とは90度隔てた位置に配置されて
いる。
【0064】吐出弁装置61と吐出弁装置62とが吐出
弁板93に取り付けられている。図3と図5に示すよう
に、吐出弁装置61と吐出弁装置62は、リード弁形の
吐出弁72と弁ストッパー73とから成る。弁ストッパ
ー73の吐出弁72との衝突面73bには、吐出弁72
の外輪郭より小さい形状の凹設部74が設けられてい
る。
【0065】吐出口29と吐出口31の吐出弁72側端
には吐出口29および吐出口31より広い凹設段差部7
5が吐出弁板93に設けられている。この凹設段差部7
5の外輪郭は吐出弁72に閉塞される形状を成してい
る。凹設段差部75は傾斜面を有した皿形状を成し、そ
の内側の最大段差寸法hは0.1〜0.2mm程度に設
定されている。
【0066】この寸法設定は、凹設段差部75が吐出弁
72によって閉塞された状態で、この凹設段差部75に
残留する圧縮冷媒ガスがシリンダ15内で再膨張して吸
入効率を実用的低下させることの無い程度のものであ
る。
【0067】更に、吐出弁板93には凹設段差部75を
囲むように、外輪凹設部76が設けられている。外輪凹
設部76の外輪郭は吐出弁72に閉塞される形状を成し
ており、その深さは吐出弁72が吐出弁板93との接触
状態でその間に介在する潤滑油膜によってガス密封が可
能となる0.05mm程度に設定されている。
【0068】一方、吸入ダンパー室95とマフラー室5
0とは密閉容器1の端部側シェル1bと副軸受9とを貫
通する2本の連通管64と連通管65とで連通してい
る。
【0069】吸入穴28と吸入穴30のダンパー室95
側開口端は、シリンダ15側より凹設拡大形成されてお
り、連通管64と連通管65のダンパー室95側開口端
は吸入穴28,30の凹設底部に接近するまで伸長して
いる。
【0070】連通管64と連通管65は、密閉容器1の
側端部シェル(底部)1bとマフラー室50とに銀ロー
付けされた後、副軸受9に挿入接続され、更に、マフラ
ー室50が密閉容器1の本体シェル1aに溶接固定され
る。マフラー室50の外径はを密閉容器1の本体シェル
1aの外径より小さく設定されており、密閉容器1の側
端部シェル(底部)1bと本体シェル1aとの溶接作業
を容易にしている。
【0071】本圧縮機構では、各圧縮室26,27の吸
入容積が最大になった時点から各吸入口28,30がロ
ーラ10によって閉塞されるまでの間に、各圧縮室2
6,27に取り込まれた吸入冷媒ガスの一部がダンパー
室95に押し戻される特異性を有している。このため、
ダンパー室95の内容積は、各圧縮室26,27からダ
ンパー室95への押し戻し冷媒ガスの体積よりも大きく
設定されている。
【0072】電動機2を収納する電動機室70の上部空
間と下部空間とは、電動機2の固定子4の外側に設けた
冷却通路71で連通しており、油溜35は電動機室70
の下部空間に通じている。
【0073】圧縮機支持脚72は、密閉容器1の側端部
シェル(底部)1bと本体シェル1aとの3部品を同時
溶接固定が容易にできるように配置されている。
【0074】連通管64と連通管65のマフラー室50
への開口端はマフラー室50の底部壁面に対向して接近
配置されている。そして、連通管64と連通管65の開
口端が対向するマフラー室50のそれぞれの底部壁面
は、ほぼ同一高さで配置されている。
【0075】以上のように構成されたローリングピスト
ン型ロータリ冷媒圧縮機について、その動作を説明す
る。
【0076】電動機2の回転子5に連結された駆動軸6
が回転するに伴い、前述の図10(a)〜図10(d)
の圧縮原理によって、冷凍サイクル配管系の低圧側から
外部吸入配管92を経由してシリンダ15内に取り込ま
れた冷媒ガスは、圧縮室26と圧縮室27とでそれぞれ
圧縮され、吐出弁装置61と吐出弁装置62,吐出室9
4と吐出ガイド63を経て電動機室70に排出される。
【0077】ここで、吐出弁装置61と吐出弁装置62
について説明しておく。
【0078】図3において、吐出口29,吐出口31を
閉塞している吐出弁装置61と吐出弁装置62の吐出弁
72は、拡大開口された凹設段差部75の圧縮冷媒ガス
による付勢力によって早期開弁を開始する。吐出弁72
が弁ストッパー73に衝突しょうとする際に、吐出弁7
2と弁ストッパー73の間に介在する吐出冷媒ガスの一
部が凹設部74内に圧縮封入される。凹設部74内に圧
縮封入され昇圧した冷媒ガス圧力の反力によって、吐出
弁72と弁ストッパー73との衝突が緩和され、その際
の衝突音が低くなる。
【0079】弁ストッパー73に衝突後の吐出弁72
は、凹設部74内に圧縮封入された冷媒ガス圧力によっ
て弁ストッパー73からの離反を速めて、凹設段差部7
5と吐出口29,吐出口31を早く閉塞する。その結
果、吐出室94からシリンダ15内への吐出冷媒ガスの
逆流が抑制される。
【0080】吐出弁72が凹設段差部75を閉塞する
際、凹設段差部75を囲む外輪凹設部76の全域と凹設
段差部75の外周囲の極浅深さ部に、吐出弁72などに
付着している吐出冷媒ガス中の潤滑油が封じ込められ
る。外輪凹設部76と凹設段差部75に封じ込まれる際
の潤滑油は、吐出弁72が吐出弁板93に衝突する際の
衝撃を緩和させ、衝突音を和らげる。
【0081】また、この潤滑油は、吐出弁72が吐出弁
板93に接触して吐出口29,吐出口31を閉塞した状
態で、外輪凹設部76と凹設段差部75の外周囲極浅深
さ部に油膜形成された状態で介在する。その結果、吐出
室94からシリンダ15内への吐出冷媒ガスの漏洩が内
外二重の油膜密封によって遮断される。
【0082】駆動軸6の狭いクランク角度範囲内で圧縮
室26と圧縮室27から吐出室94に急激に排出される
吐出冷媒ガスは、大きな圧力脈動を伴なう。従って排出
口98を経て吐出膨張室97に流出しょうとする。
【0083】しかしながら、駆動軸6の軸中心に対して
対称な位置に配置され且つ 吐出室94の出口である排
出口98の対向した位置に、吐出ダンパー室96に連通
する第1の絞り通路99aが配置されているので、吐出
室94内の吐出冷媒ガス圧力脈動は減衰される。
【0084】すなわち、排出口98近傍の圧力伝播は第
1の絞り通路99aを出入りして中間膨張室99bと第2
絞り通路99cと吐出ダンパー室96に順次出入り伝播
しながら減衰作用を受ける。特に、中間膨張室99bよ
り大容積の吐出ダンパー室96が吐出室94から最も離
れた場所に設けらているので、圧力伝播の減衰現象が大
きく作用する。
【0085】また、第1の絞り通路99aと第2絞り通路
99cが駆動軸6の軸中心に対して吐出室94および吐
出ダンパー室96に対称開口しているので、吐出口29
と吐出口31から交互に発生伝播される吐出冷媒ガスの
圧力脈動の伝播が互いに干渉し合い相殺される。すなわ
ち、圧力伝播が交互に発生する共通の空間(吐出室9
4)と、圧力伝播を交互に吸収できる共通の空間(吐出
ダンパー室96)とが絞り通路(第1の絞り通路99a
と第2の絞り通路99b)の両側に配置されているの
で、互いの干渉相殺作用を大きくしている。
【0086】電動機室70に排出された冷媒ガスは更に
その圧力脈動が減衰される一方、その中に含まれる潤滑
油の一部は分離されて油溜35に帰還し、残りの潤滑油
は冷媒ガスと共に吐出管49を経て圧縮機外部に送出さ
れる。
【0087】一方、冷凍サイクル配管系の低圧側から外
部吸入配管92を経由してマフラー室50に流入した冷
媒ガス(潤滑油を含む)は、潤滑油の一部を分離して連
通管64と連通管65を経由して吸入口28,吸入口3
0に直接流入し、圧縮室26と圧縮室27の吸入側に交
互に流入する。
【0088】連通管64と連通管65の開口端がマフラ
ー室50の底部壁面に対向接近しているので、マフラー
室50の冷媒ガスが連通管64と連通管65に吸い込ま
れる際に、マフラー室50の底部に貯溜する潤滑油も一
緒に吸い込まれる。
【0089】圧縮室26と圧縮室27で吸入行程中の吸
入冷媒ガスは、図9(a)〜図9(d)で説明した吸入
・圧縮原理によって連通管64,連通管65内を出入り
する。
【0090】吸入口28,吸入口30から連通管64,
連通管65に逆流しょうとする冷媒ガスは、その大部分
が吸入ダンパー室95に漏れ込み、連通管64,連通管
65への冷媒逆流量は極めて少ない。また、連通管6
4,連通管65の長さが短いので、連通管64,連通管
65に逆流した冷媒ガスは、瞬時にマフラー室50に流
れ込み、連通管64,連通管65内で吸入気体が流入と
逆流を繰り返すことによる圧力脈動はほとんど生じな
い。
【0091】圧縮室26の吸入口28から吸入ダンパー
室95に冷媒ガスが排出されている時、圧縮室27では
吸入容積が拡大行程のため、吸入ダンパー室95に逆流
する冷媒ガスは吸入口30を介して圧縮室27に吸引さ
れるので、吸入ダンパー室95においても、吸入冷媒ガ
ス逆流による圧力脈動がほとんど生じることがない。
【0092】また、シリンダ15内に取り込まれた冷媒
ガスが吸入ダンパー室95に向かって吸入口28,吸入
口30を逆流する時、吸入口28,30が閉塞するでの
吸入行程中での昇圧は極めて小さい。
【0093】なお、上記実施例の図3で示した吐出口2
9(吐出口31)の周辺および弁ストッパー73を図4
に示す形状にすることもできる。
【0094】すなわち、図4において、吐出室94に開
口する吐出口29aの拡大開口端部の凹設段差部75a
は、その底部深さが0.1mm程度の平坦形状を成して
いる。また、弁ストッパー73aの吐出弁72との衝突
面には、吐出口29a(吐出口31a)に対向する位置
にのみ凹設段差部74aを設けている。この構成は、圧
縮機高速運転時のように、吐出弁72の開閉周期が極め
て短い運転条件で図3の場合より有効な衝撃緩衝現象が
作用する。
【0095】その理由は次の通りである。すなわち、圧
縮機高速運転時の吐出弁72は、その先端部が凹設段差
部75aから早く離反するものの、その根元部は追従遅
れが生じる。その結果、吐出弁72の先端部のみが凹設
段差部74aを閉塞し、その他の部分は弁ストッパー7
3aから離反した状態に成る場合がある。この状態で図
3のような凹設段差部74と吐出弁72が衝突した場合
に、凹設段差部74への吐出冷媒ガスの有効な封じ込め
が期待できないからである。
【0096】以上のように上記実施例によれば、駆動軸
6を支持する主軸受8内に密閉容器1の内部に連通する
吐出室94を配置し、圧縮部3のシリンダ15に開口す
る吐出口29と吐出口31を開閉する吐出弁装置61と
吐出弁装置62を吐出室94に配置した構成において、
シリンダ15を隔てて主軸受8の反対側に、吐出室94
に連通する吐出ダンパー室95を配置したことにより、
吐出室94の圧力変動が距離を隔てた吐出ダンパー室9
5の冷媒ガスに伝播し、そこで発生する冷媒ガス脈動に
よる吐出室94への反響圧力変動と干渉し合って吐出室
94の吐出冷媒ガスの圧力変動を減衰するので、圧縮機
吐出配管系の振動を低減できる。
【0097】また上記実施例によれば、吐出室94と吐
出ダンパー室95との間の連通路の途中に、第1の絞り
通路99a(第2の絞り通路99c)を配置したことに
より、吐出室94の圧力変動の周期が短い状態(圧縮機
高速運転状態)では、吐出冷媒ガス圧力変動のピーク領
域が第1の絞り通路99a(第2の絞り通路99c)を出
入りするので、吐出ダンパー室96の空間が小さい場合
でも吐出室94の圧力変動を減衰できるので、圧縮機吐
出配管系の振動をより一層低減できる。
【0098】また上記実施例によれば、連通路の途中に
配置した絞り通路を第1の絞り通路99aと第2の絞り通
路99cとの2箇所に設け、各絞り通路の間に中間膨張
空間99bを配置したことにより、吐出気体の圧力変動
の減衰と吐出冷媒ガスの膨張の反復によって、圧力変動
の減衰効果を更に増して、吐出配管振動の少ない圧縮機
の実現ができる。
【0099】また上記実施例によれば、吐出室94から
密閉容器1内への排出口98と、吐出室94から吐出ダ
ンパー室96への連通口とが互いの対向位置に配置した
設けられたことにより、排出口98部の吐出冷媒ガスの
圧力変動が吐出ダンパー室96に伝播し易い状態にな
り、圧力変動の減衰作用と消音作用を増加させることが
できるので、振動と騒音の少ない圧縮機を実現すること
ができる。
【0100】また上記実施例によれば、吐出室94から
吐出ダンパー室96への連通路を2箇所に設け、連通路
の吐出室94への開口部をそれぞれ対称位置に配置した
ことにより、吐出室94に開口する連通路の入口付近で
反響して発生する圧力変動が互いに干渉し合って消滅さ
せることができる。
【0101】また上記実施例によれば、駆動軸6を支持
する主軸受8内に密閉容器1の内部に連通する吐出室9
4を配置し、圧縮部3のシリンダ15に開口する吐出口
29と吐出口31とを開閉する吐出弁装置61と吐出弁
装置62とを吐出室94に配置した構成において、シリ
ンダ15を隔てて主軸受8の反対側に、吐出室94に連
通する吐出ダンパー室96を配置した構成の圧縮部3
は、シリンダブロック11に設けた円筒内面を有するシ
リンダ15と、電動機2に連結する駆動軸6のクランク
部7に外装し且つシリンダ15の内面に沿って移動する
ローラ10と、ローラ10の外周面に先端が摺接すべく
シリンダブロック11からシリンダ15内に出没して円
筒内面とローラ10の外周面とで形成される圧縮室2
6,圧縮室27を仕切るブレード14およびブレード2
4と、分割された圧縮室26,圧縮室27にそれぞれ吸
入口28,吸入口30と吐出口29,吐出口31を備え
たロータリ圧縮機機構から成る設けられたことにより、
圧縮時間が通常のロータリ圧縮機の約半部であるため
に、圧縮室26,圧縮室27から吐出室97への吐出冷
媒ガス排出速度が倍速となり、吐出冷媒ガスの圧力変動
が大きいので、その減衰効果を倍増させることができ
る。
【0102】また上記実施例によれば、吐出冷媒ガスで
満たされた密閉容器1内に電動機2と圧縮部3と油溜3
5を備えたロータリ式冷媒圧縮機において、圧縮部3の
シリンダ15に開口する吐出口29(吐出口31)を開
閉する吐出弁装置61(吐出弁装置62)が吐出口29
(吐出口31)を開閉する吐出弁72とその吐出弁72
のリフトを規制する弁ストッパー73とで構成され、弁
ストッパー73の吐出弁72との衝突面に、吐出弁72
の外形より小さい輪郭の凹設部74を備え、吐出弁72
が弁ストッパー73に衝突する際、吐出弁72と弁スト
ッパーと73の間に介在する冷媒ガスの一部を凹設部7
4に封じ込め可能に弁ストッパー73を形成した設けら
れたことにより、吐出弁72が弁ストッパー73に衝突
直前まで接近することにより、弁ストッパー73の凹設
部74内とその付近の冷媒ガスを凹設部74内で圧縮す
る。その際の圧縮反力によって、吐出弁72が減速して
弁ストッパー73に衝突するので、その衝突音を緩和す
ることができる。
【0103】また、吐出弁72が弁ストッパー73から
離反する際には、弁ストッパー73の凹設部74内に圧
縮封じ込まれた冷媒ガスの圧縮反力によって、吐出弁7
2が弁ストッパー73から離反し、吐出口29(吐出口
31)の閉塞タイミングが早くなるので、吐出口29
(吐出口31)からシリンダ15内への吐出冷媒ガスの
逆流を少なくして、吸入効率を向上させることができ
る。
【0104】また上記実施例によれば、吐出冷媒ガスで
満たされた密閉容器1内に電動機2と圧縮部3と油溜3
5を備えたロータリ式冷媒圧縮機において、圧縮部3の
シリンダ15に開口する吐出口29(吐出口31)を開
閉する吐出弁装置61(吐出弁装置62)が吐出口29
(吐出口31)を開閉する吐出弁72とその吐出弁72
のリフトを規制する弁ストッパー73とで構成され、吐
出弁72の側の吐出口29(吐出口31)開口端部に吐
出弁72によって閉塞可能な凹設段差部75を設け、そ
の凹設段差部75は、吐出口29(吐出口31)が吐出
弁72によって衝突閉塞される際に、凹設段差部75に
滞留する潤滑油に油圧縮作用が発生可能な深さに設定さ
れたことにより、吐出弁72が吐出口29(吐出口3
1)を閉塞する際の衝突音を緩和して衝突音を低くでき
ると共に、吐出弁72の耐久性を向上することができ
る。
【0105】また、凹設段差部75に圧縮冷媒ガスの残
留が少ないので、その残流圧縮冷媒ガスがシリンダ15
内で再膨張することによる吸入冷媒ガスの吸入効率が低
下するのを回避することができると共に、圧縮冷媒ガス
が吐出口29(吐出口31)から吐出室94に排出する
際の吐出弁72を押し上げる力が大きくなり、吐出弁装
置61(吐出弁装置62)の開弁を早めて過圧縮作用を
少なくし、入力低減することができる。
【0106】また上記実施例によれば、吐出冷媒ガスで
満たされた密閉容器1内に電動機2と圧縮部3と油溜3
5を備えたロータリ式冷媒圧縮機において、圧縮部3の
シリンダ15に開口する吐出口29(吐出口31)を開
閉する吐出弁装置61(吐出弁装置62)が吐出口29
(吐出口31)を開閉する吐出弁72とその吐出弁72
のリフトを規制する弁ストッパー73とで構成され、吐
出口29(吐出口31)の弁座を囲む外輪凹設段差部7
6を設け、外輪凹設段差部76は吐出弁72によって閉
塞可能な外輪郭形状を成すと共に、その段差は、圧縮機
運転時に吐出弁72と外輪凹設段差部76との接触状態
で、外輪凹設段差部76の深さが油膜形成可能に設定さ
れた設けられたことにより、吐出口29(吐出口31)
が吐出弁72によって閉塞される状態での密封作用を潤
滑油膜の介在によって向上できるので、圧縮機運転中の
吐出室94からシリンダ15内への吐出冷媒ガス漏洩を
二重に防いで吸入効率向上を図ることができる。また、
圧縮機停止直後の冷凍サイクル圧力バランスまでの時間
が長くなるので、冷凍サイクル効率も向上できる。
【0107】また上記実施例によれば、マフラー室50
を密閉容器1の外部に配置したが、吸入冷媒ガスの吸熱
を許容するならば、マフラー室を密閉容器1の内部(副
軸受9と側端部シェル1bとの間)に配置して、圧縮機
の小型化を図ることも可能である。
【0108】また上記実施例によれば、シリンダブロッ
ク11に二つのブレード14,24を等間隔に配置させ
たが、更に多くのブレードを等間隔または不等間隔で配
置させた場合も同様の作用効果を発揮する。
【0109】また、上記実施例では冷媒圧縮機について
説明したが、他の気体(例えば、酸素,窒素,ヘリウ
ム,空気など)を圧縮する気体圧縮機の場合も同様な作
用・効果を生じるものである。
【0110】
【発明の効果】上記実施例から明かなように、請求項1
に記載の発明は、密閉容器の内部に電動機と圧縮部を配
置し、圧縮部の駆動軸に電動機を連結し、駆動軸を支持
する軸受内に密閉容器の内部に連通する吐出室を配置
し、圧縮部のシリンダに開口する吐出口を開閉する吐出
弁装置を吐出室に配置した構成において、シリンダを隔
てて軸受の反対側に吐出室に連通する吐出ダンパー室を
配置したもので、この構成によれば、吐出室の圧力変動
が距離を隔てた吐出ダンパー室の気体に伝播し、そこで
発生する気体脈動による吐出室への反響圧力変動と干渉
し合って吐出室の気体の圧力変動を減衰するので、圧縮
機吐出配管系の振動を低減できる。
【0111】請求項2に記載の発明は、吐出室と吐出ダ
ンパー室との間の連通路の途中に、絞り通路を配置した
もので、この構成によれば、吐出室の圧力変動の周期が
短い状態(圧縮機高速運転状態)では、気体圧力変動の
ピーク領域が絞り通路を出入りするので、吐出ダンパー
室の空間が小さい場合でも吐出室の圧力変動を減衰でき
るので、圧縮機吐出配管系の振動をより一層低減でき
る。
【0112】請求項3に記載の発明は、連通路の途中に
配置した絞り通路を複数箇所に設け、各絞り通路の間に
膨張空間を配置したもので、この構成によれば、吐出気
体の圧力変動の減衰と気体の膨張の反復によって、圧力
変動の減衰効果を更に増して、吐出配管振動の少ない圧
縮機の実現ができる。
【0113】請求項4に記載の発明は、吐出室から密閉
容器内への排出口と、前記吐出室から吐出ダンパー室へ
の連通口とを互いの対向位置に配置したもので、この構
成によれば、排出口部の気体の圧力変動が吐出ダンパー
室に伝播し易い状態になり、圧力変動の減衰作用と消音
作用を増加させることができるので、振動と騒音の少な
い圧縮機を実現することができる。
【0114】請求項5に記載の発明は、吐出室から吐出
ダンパー室への連通路を偶数箇所に設け、前記連通路の
吐出室への開口部をそれぞれ対称位置に配置したもの
で、この構成によれば、吐出室に開口する連通路の入口
付近で反響して発生する圧力変動が互いに干渉し合って
消滅させることもできる。
【0115】請求項6に記載の発明は、圧縮部はシリン
ダブロックに設けた円筒内面を有するシリンダと、電動
機に連結する駆動軸のクランク部に外装し且つ前記シリ
ンダの内面に沿って移動するローラと、前記ローラの外
周面に先端が摺接すべく前記シリンダブロックから前記
シリンダ内に出没して前記円筒内面と前記ローラの外周
面とで形成される圧縮室を仕切る複数のブレードと、分
割された各圧縮室にそれぞれ吸入口と吐出口を備えたロ
ータリ圧縮機機構から成るもので、この構成によれば、
圧縮時間が通常のロータリ圧縮機の約半部であるため
に、圧縮室から吐出室への気体排出速度が倍速となり、
吐出気体の圧力変動が大きいので、その減衰効果を倍増
させることができる。
【0116】請求項7に記載の発明は、吐出気体で満た
された密閉容器内に電動機と圧縮部と油溜を備えた気体
圧縮機において、圧縮部のシリンダに開口する吐出口を
開閉する吐出弁装置が吐出口を開閉する吐出弁と吐出弁
のリフトを規制する弁ストッパーとで構成され、弁スト
ッパーの吐出弁との衝突面に、吐出弁の外形より小さい
輪郭の凹設部を備え、吐出弁が弁ストッパーに衝突する
際、吐出弁と弁ストッパーとの間に介在する気体の一部
を凹設部に封じ込め可能に弁ストッパーを形成したもの
で、この構成によれば、吐出弁が弁ストッパーに衝突直
前まで接近することにより、弁ストッパーの凹設部内と
その付近の気体を凹設部内で圧縮する。その際の圧縮反
力によって、吐出弁が減速して弁ストッパーに衝突する
ので、その衝突音を緩和することができる。
【0117】また、吐出弁が弁ストッパーから離反する
際には、弁ストッパーの凹設部内に圧縮封じ込まれた気
体の圧縮反力によって、吐出弁が弁ストッパーから離反
し、吐出口の閉塞タイミングが早くなるので、吐出口か
らシリンダ内への吐出気体逆流を少なくして、吸入効率
を向上させることができる。
【0118】請求項8に記載の発明は、吐出気体で満た
された密閉容器内に電動機と圧縮部と油溜を備えた気体
圧縮機において、圧縮部のシリンダに開口する吐出口を
開閉する吐出弁装置が吐出口を開閉する吐出弁と吐出弁
のリフトを規制する弁ストッパーとで構成され、吐出弁
の側の吐出口開口端部に吐出弁によって閉塞可能な凹設
段差部を設け、その凹設段差部は、吐出口が吐出弁によ
って衝突閉塞される際に、凹設段差部に滞留する潤滑油
に油圧縮作用が発生可能な深さに設定されたもので、こ
の構成によれば、吐出弁が吐出口を閉塞する際の衝突音
を緩和して衝突音を低くできると共に、吐出弁の耐久性
を向上することができる。
【0119】また、凹設段差部に圧縮気体の残留が少な
いので、その残流気体がシリンダ内で再膨張することに
よる気体の吸入効率の低下するのを回避することができ
ると共に、圧縮気体が吐出口から吐出室に排出する際の
吐出弁を押し上げ力が大きくなり、吐出弁装置の開弁を
早めて過圧縮作用を少なくし、圧縮機入力を低減するこ
とができる。
【0120】請求項9に記載の発明は、吐出気体で満た
された密閉容器内に電動機と圧縮部と油溜を備えた気体
圧縮機において、圧縮部のシリンダに開口する吐出口を
開閉する吐出弁装置が吐出口を開閉する吐出弁と吐出弁
のリフトを規制する弁ストッパーとで構成され、吐出口
の弁座を囲む外輪凹設段差部を設け、外輪凹設段差部は
吐出弁によって閉塞可能な外輪郭形状を成すと共に、そ
の段差は、圧縮機運転時に吐出弁と外輪凹設段差部との
接触状態で、外輪凹設段差部に油膜形成が可能に設定さ
れたもので、この構成によれば、吐出口が吐出弁によっ
て閉塞される状態での密封作用を潤滑油膜の介在によっ
て向上できるので、圧縮機運転中の吐出室からシリンダ
内への吐出気体の漏洩を二重の密封部で防ぎ、吸入効率
向上を図ることができる。また、圧縮機が冷凍サイクル
などの閉循環系に接続されている場合には、圧縮機停止
後の圧力バランスまでの時間が長くなるので、冷凍サイ
クルなどの閉循環系の効率も向上できるいう効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すローリングピストン型
ロータリ冷媒圧縮機の縦断面図
【図2】図1におけるA−A線に沿った横断面図
【図3】図1における吐出口と吐出弁装置の拡大詳細断
面図
【図4】別の実施例における吐出口と吐出弁装置の拡大
詳細断面図
【図5】図3における吐出弁の部分平面図
【図6】従来のローリングピストン型ロータリ圧縮機の
縦断面図
【図7】同圧縮機の圧縮部横断面図
【図8】従来の別のローリングピストン型ロータリ圧縮
機の圧縮部横断面図
【図9】従来の更に別のローリングピストン型ロータリ
圧縮機の要部縦断面図
【図10】(a)〜(d)同圧縮機の圧縮原理説明図
【図11】同圧縮機の負荷トルク変動特性図
【図12】図6と図7における圧縮機のシリンダ内圧力
変化特性図
【図13】図8および図9における圧縮機のシリンダ内
圧力変化特性図
【図14】従来のローリングピストン型ロータリ圧縮機
のシリンダ内圧力変化と吐出弁の弁リフトの変化タイミ
ングを示す特性図
【図15】図8における圧縮機のシリンダ内圧力分布の
モデル図
【図16】図8における圧縮機のシリンダ内圧力分布の
モデル図
【図17】図7における圧縮機のシリンダ内圧力分布の
モデル図
【図18】図7における圧縮機のシリンダ内圧力分布の
モデル図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 電動機 3 圧縮部 6 駆動軸 7 クランク部 8 主軸受 9 副軸受 10 ローラ 11 シリンダブロック 14 ブレード 15 シリンダ 24 ブレード 26 圧縮室 27 圧縮室 28 吸入口 29,29a 吐出口 30 吸入口 31,31a 吐出口 50 マフラー室 51 マフラー室 61 吐出弁装置 62 吐出弁装置 64 連通管 65 連通管 72 吐出弁 73 弁ストッパー 74 凹設部 75 凹設段差部 76 外輪凹設段差部 91 潤滑油 93 吐出弁板 94 吸入側板 95 吸入ダンパー室 96 吐出ダンパー室 98 排出穴 99a 第1の絞り通路 99b 中間膨張空間 99c 第2の絞り通路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器の内部に電動機と圧縮部を配置
    し、前記圧縮部の駆動軸に前記電動機を連結し、前記駆
    動軸を支持する軸受内に前記密閉容器の内部に連通する
    吐出室を配置し、前記圧縮部のシリンダに開口する吐出
    口を開閉する吐出弁装置を前記吐出室に配置した構成に
    おいて、前記シリンダを隔てて前記軸受の反対側に前記
    吐出室に連通する吐出ダンパー室を配置した気体圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 吐出室と吐出ダンパー室との間の連通路
    の途中に、絞り通路を配置した請求項1記載の気体圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 連通路の途中に配置した絞り通路を複数
    箇所に設け、各絞り通路の間に膨張空間を配置した請求
    項2記載の気体圧縮機。
  4. 【請求項4】 吐出室から密閉容器内への排出口と、前
    記吐出室から吐出ダンパー室への連通口とを互いの対向
    位置に配置した請求項1記載の気体圧縮機。
  5. 【請求項5】 吐出室から吐出ダンパー室への連通路を
    偶数箇所に設け、前記連通路の吐出室への開口部をそれ
    ぞれ対称位置に配置した請求項1記載の気体圧縮機。
  6. 【請求項6】 圧縮部はシリンダブロックに設けた円筒
    内面を有するシリンダと、電動機に連結する駆動軸のク
    ランク部に外装し且つ前記シリンダの内面に沿って移動
    するローラと、前記ローラの外周面に先端が摺接すべく
    前記シリンダブロックから前記シリンダ内に出没して前
    記円筒内面と前記ローラの外周面とで形成される圧縮室
    を仕切る複数のブレードと、分割された各圧縮室にそれ
    ぞれ吸入口と吐出口を備えたロータリ圧縮機機構から成
    る請求項1記載の気体圧縮機。
  7. 【請求項7】 吐出気体で満たされた密閉容器内に電動
    機と圧縮部と油溜を備えた気体圧縮機において、圧縮部
    のシリンダに開口する吐出口を開閉する吐出弁装置が前
    記吐出口を開閉する吐出弁と前記吐出弁のリフトを規制
    する弁ストッパーとで構成され、前記弁ストッパーの前
    記吐出弁との衝突面に、前記吐出弁の外形より小さい輪
    郭の凹設部を備え、前記吐出弁が前記弁ストッパーに衝
    突する際、前記吐出弁と前記弁ストッパーとの間に介在
    する気体の一部を前記凹設部に封じ込め可能に前記弁ス
    トッパーを形成した気体圧縮機。
  8. 【請求項8】 吐出気体で満たされた密閉容器内に電動
    機と圧縮部と油溜を備えた気体圧縮機において、圧縮部
    のシリンダに開口する吐出口を開閉する吐出弁装置が前
    記吐出口を開閉する吐出弁と前記吐出弁のリフトを規制
    する弁ストッパーとで構成され、前記吐出弁の側の吐出
    口開口端部に前記吐出弁によって閉塞可能な凹設段差部
    を設け、前記凹設段差部は、前記吐出口が前記吐出弁に
    よって衝突閉塞される際に、前記凹設段差部に滞留する
    潤滑油に油圧縮作用が発生可能な深さに設定された気体
    圧縮機。
  9. 【請求項9】 吐出気体で満たされた密閉容器内に電動
    機と圧縮部と油溜を備えた気体圧縮機において、圧縮部
    のシリンダに開口する吐出口を開閉する吐出弁装置が前
    記吐出口を開閉する吐出弁と前記吐出弁のリフトを規制
    する弁ストッパーとで構成され、前記吐出口の弁座を囲
    む外輪凹設部を設け、前記外輪凹設部は前記吐出弁によ
    って閉塞可能な外輪郭形状を成すと共に、その凹設深さ
    は、圧縮機運転時に前記吐出弁と前記外輪凹設部との接
    触状態で、前記外輪凹設部に油膜形成が可能に設定され
    た気体圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005008070A1 (en) * 2003-07-18 2005-01-27 Lg Electronics Inc. Compressor with reduced pressure pulsation and noise
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