JP2001207659A - 浴 室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カウンターの取付位置や材質等に制約を受け
ることがなく、しかも意匠性にすぐれたカウンターを備
えた、浴室を提供する。 【解決手段】 浴室１の壁パネル１１に水栓カウンター
１７とこの水栓カウンターよりも上部に位置する上部カ
ウンター２９とを備え、この上部カウンターの下面には
照明装置３３を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の壁パネルに
水栓カウンターを備えた浴室に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、浴室の壁パネルに水栓カウンタ
ーを備えた浴室が知られている（実開平６−３７４５５
号公報）。

【０００３】この種の浴室では、水栓カウンターが、洗
い場側から浴槽側に向かって略水平に延出し、この水栓
カウンターには、浴槽用のカランや水栓、洗い場用のカ
ランや水栓等がまとめて取り付けられている。

【０００４】この水栓カウンターが取り付けられた壁パ
ネルの上方には、浴室照明用の照明装置が取り付けられ
るのが一般的である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、この
照明装置が取り付けられた壁パネルに、さらにシャンプ
ー等の浴室用備品を載置するカウンターが取り付けられ
る場合があり、この場合には、カウンターの下方に、上
記洗い場用のカランや水栓等が位置することになり、従
って、上記洗い場用のカランや水栓の近傍に照明装置の
光が入射せず、いわゆる手暗がりになるという問題があ
る。

【０００６】これを解消するため、従来、上記実開平６
−３７４５５号公報等では、いわゆる手暗がりにならな
いように、カウンターを洗い場用のカランや水栓の上部
からずらして壁パネルの端に設けたり、或いはカウンタ
ーを照明装置の光を透過するガラス板で構成したり、等
の構成が採用されている。

【０００７】しかし、この構成では、カウンターの取付
位置や材質に制約を受けることになり、意匠性にすぐれ
たカウンターを提供できないという問題がある。

【０００８】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する課題を解消し、カウンターの取付位置や材
質等に制約を受けることがなく、しかも意匠性にすぐれ
たカウンターを備えた、浴室を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
浴室の壁パネルに水栓カウンターとこの水栓カウンター
よりも上部に位置する上部カウンターとを備え、この上
部カウンターの下面には照明装置を設けたことを特徴と
するものである。

【００１０】請求項２記載の発明は、浴室の壁パネルに
鏡とこの鏡よりも上部に位置する上部カウンターとを備
え、この上部カウンターの下面には鏡近傍を照明する照
明装置を設けたことを特徴とするものである。

【００１１】本発明では、上部カウンターの下面に照明
装置が設けられるため、この照明装置の光が、上部カウ
ンターの下方に位置する、水栓カウンター或いは鏡近傍
に入射し、従って、上部カウンターの上方の室内照明装
置からの光に頼らずに、洗い場での洗髪、洗顔等が可能
になる。この構成によると、上部カウンターの取付位置
や材質等に制約を受けることがなくなるので、意匠性に
すぐれた上部カウンターを設計することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に従って説明する。

【００１３】図１において、１はバスルームユニット
（浴室）を示している。この浴室１は洗い場３に隣接す
る浴槽５を備え、この浴槽５は浴室側防水パン７の上に
設置されている。この浴槽５、浴室側防水パン７並びに
洗い場３の下にはそれぞれの排水用の配水管９が設置さ
れている。

【００１４】上記洗い場３および浴槽５を囲うように壁
パネル１１が設けられ、この壁パネル１１の上には天井
パネル１３が設けられ、この天井パネル１３には換気扇
１５が設けられている。１６は出窓である。

【００１５】図２に示すように、浴槽５の足下側５Ａの
壁パネル１１Ａには、洗い場３から浴槽５に跨って樹脂
製の水栓カウンター１７が略水平に設置される。

【００１６】この水栓カウンター１７には、図１に示す
ように、洗い場用の冷水または温水のカラン１９と、シ
ャワーホース２１が設けられ、さらに浴槽用の冷水、温
水のカラン２３と、その水栓２５が設けられている。

【００１７】上記壁パネル１１Ａの水栓カウンター１７
の上方には、意匠性を重視して、壁パネル１１Ａの幅略
一杯に亘って鏡２７が設置され、この鏡２７の上方には
水栓カウンター１７と略平行に当該水栓カウンター１７
と同じ樹脂製の照明カウンター２９が取り付けられ、こ
の照明カウンター２９の上方の当該壁パネル１１Ａには
室内照明装置３０が取り付けられている。

【００１８】この照明カウンター２９の上面には、図３
に示すように、ガードホルダー３４が取り付けられ、こ
のガードホルダー３４で囲まれた照明カウンター２９の
上面２９Ａには、例えばシャンプー、リンス等の浴室用
予備品が載置される。

【００１９】この照明カウンター２９の下面には、蛍光
灯器具３２が取り付けられ、この蛍光灯器具３２はカバ
ー体３６で覆われている。この蛍光灯器具３２とカバー
体３６が照明装置３３を構成する。

【００２０】この蛍光灯器具３２は、図１に示すよう
に、洗い場３の上方に位置し、照明カウンター２９の略
半分の長さに亘って取り付けられている。上記照明カウ
ンター２９は、当該壁パネル１１Ａ近傍の意匠性を向上
させ、しかも、その上面２９Ａが予備品置き場を構成す
る等、有用性の高い棚を構成する。この照明カウンター
２９が洗い場３側に突出する分だけ、上方からの室内照
明装置３０の光が、洗い場３側の鏡２７や水栓カウンタ
ー１７の近傍に届き難くなる。しかし、蛍光灯器具３２
を点灯させることにより、洗い場３側で洗髪、洗顔等を
行う場合、いわゆる手暗がりになることがない。

【００２１】本実施形態では、照明カウンター２９の下
面に照明装置３３が設けられるため、この照明装置３３
の光が、照明カウンター２９の下方に位置する、水栓カ
ウンター１７或いは鏡２７近傍に入射し、従って、照明
カウンター２９の上方の室内照明装置３０からの光に頼
らずに、洗い場３での洗髪、洗顔等が可能になる。この
構成によると、従来のように、上部カウンターを洗い場
用のカランや水栓の上部からずらして壁パネルの端に設
けたり、或いは上部カウンターを室内照明装置３０の光
を透過するガラス板で構成したり、等の工夫が不要にな
り、照明カウンター２９の取付位置や材質等に制約を受
けることがなくなるので、意匠性にすぐれた照明カウン
ター２９の設計が可能になる。

【００２２】図４は、別の実施形態を示す。

【００２３】この実施形態では、浴槽５の足下側５Ａの
壁パネル１１Ａに、樹脂製の水栓カウンター１７が略水
平に設置され、その上部に、水栓カウンター１７と略平
行に、鏡２７が取り付けられ、その上方に、当該水栓カ
ウンター１７と同じ樹脂製の照明カウンター２９が取り
付けられ、この照明カウンター２９の上方に、さらに樹
脂製の最上部カウンター４１が取り付けられている。

【００２４】この照明カウンター２９の上方の当該壁パ
ネル１１Ａには室内照明装置（図示せず）が取り付けら
れている。

【００２５】上記構成では、水栓カウンター１７の上面
１７Ａ、照明カウンター２９の上面２９Ａ、最上部カウ
ンター４１の上面４１Ａがそれぞれシャンプー、リンス
等の浴室用予備品置き場を構成する。

【００２６】そして、照明カウンター２９の下面２９Ｂ
であって、洗い場３の上方に位置する面２９Ｂに、蛍光
灯等の照明装置３３が設置されている。

【００２７】図５は、さらに別の実施形態を示す。

【００２８】この実施形態では、図１に示したものと異
なり、鏡２７及び照明カウンター２９が、壁パネル１１
Ａの幅の略半分、すなわち、洗い場３側にのみ取り付け
られている。この構成は、鏡２７及び照明カウンター２
９が短い分だけ、図１に示したものよりも低コストで提
供される。本実施形態では、鏡２７及び照明カウンター
２９が低コストで提供され、しかも意匠性に優れ、その
ほか上記実施形態とほぼ同様の効果が得られる。

【００２９】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明は、これに限定されるものでないことは
明らかである。

【００３０】例えば、上記の実施形態では、照明カウン
ター２９が樹脂製としたが、これに限定されず、例えば
ステンレス製等であってもよい。また、照明カウンター
２９の形状や、照明装置３３の形状、構造等は上記の実
施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない限り、そ
れらは任意である。

【００３１】

【発明の効果】請求項１記載の発明では、上部カウンタ
ーの下面に照明装置が設けられるため、この照明装置の
光が、上部カウンターの下方に位置する水栓カウンター
近傍を照らすので、上部カウンターの上方の室内照明装
置からの光に頼らずに、例えばカラン開閉操作等が可能
になり、洗い場での洗髪、洗顔等が可能になる。この構
成によると、上部カウンターの取付位置や材質等に制約
を受けることがなくなるので、意匠性にすぐれた上部カ
ウンターを提供することができる。

【００３２】請求項２記載の発明では、上部カウンター
の下面に照明装置が設けられるため、この照明装置の光
が、上部カウンターの下方に位置する鏡近傍を照らすの
で、上部カウンターの上方の室内照明装置からの光に頼
らずに、手暗がりになることがなく、洗い場での洗髪、
洗顔等が可能になる。この構成によると、上部カウンタ
ーの取付位置や材質等に制約を受けることがなくなるの
で、意匠性にすぐれた上部カウンターを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による浴室の一実施形態を示す図であ
る。

【図２】浴室の横断面図である。

【図３】照明カウンターの断面図である。

【図４】別の実施形態を示す斜視図である。

【図５】別の実施形態を示す図である。

【符号の説明】

１ 浴室 ３ 洗い場 ５ 浴槽 ５Ａ 足下側 １１ 壁パネル １１Ａ 壁パネル １７ 水栓カウンター ２７ 鏡 ２９ 照明カウンター（上部カウンター） ３０ 室内照明装置 ３２ 蛍光灯器具 ３６ カバー体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室の壁パネルに水栓カウンターとこの
   水栓カウンターよりも上部に位置する上部カウンターと
   を備え、この上部カウンターの下面には照明装置を設け
   たことを特徴とする浴室。
2. 【請求項２】 浴室の壁パネルに鏡とこの鏡よりも上部
   に位置する上部カウンターとを備え、この上部カウンタ
   ーの下面には鏡近傍を照明する照明装置を設けたことを
   特徴とする浴室。