JP2001206997A - プロピレン系梨地フィルムの製造方法 - Google Patents

プロピレン系梨地フィルムの製造方法

Info

Publication number
JP2001206997A
JP2001206997A JP2000019996A JP2000019996A JP2001206997A JP 2001206997 A JP2001206997 A JP 2001206997A JP 2000019996 A JP2000019996 A JP 2000019996A JP 2000019996 A JP2000019996 A JP 2000019996A JP 2001206997 A JP2001206997 A JP 2001206997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polypropylene resin
roll
resin composition
propylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000019996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4790889B2 (ja
Inventor
Takeshi Ogawa
武志 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP2000019996A priority Critical patent/JP4790889B2/ja
Publication of JP2001206997A publication Critical patent/JP2001206997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4790889B2 publication Critical patent/JP4790889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄いプロピレン系梨地フィルムであっても、
厚いフィルムと同様に連続して押出成形により製造し得
る、プロピレン系梨地フィルムの製造方法の提供。 【構成】 アイソタクチックポリプロピレン樹脂及びシ
ンジオタクチックポリプロピレン樹脂の混合物を主成分
とする樹脂組成物をフィルム状に押出成形し、シリコン
ロールを使用して梨地エンボスを施すことからなる、プ
ロピレン系梨地フィルムの製造方法であり、特に、アイ
ソタクチックポリプロピレン樹脂及びシンジオタクチッ
クポリプロピレン樹脂の混合比率が、95:5〜5:9
5である樹脂組成物を用いた製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カタログ、パンフ
レット、価格表、マニュアル、見積書、図面等の事務書
類収録用あるいはカバーなどのクリヤーホルダー等に使
用されるプロピレン系梨地フィルムの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、各種書類収録用のクリヤーホルダ
ー、あるいは書類カバーなどに梨地エンボス成形された
ポリプロピレンフィルムが使用されてきている。この種
のフィルムは薄くて、透明性がよく、表面が梨地エンボ
ス成形されているため光の反射を防ぎ、目に優しいもの
であり、またベタつかず書類の出し入れがスムースに行
なえる特徴を有することから、クリヤーホルダーのみな
らず、各種の事務用品に使用されてきている。
【0003】ところで、ポリプロピレン系樹脂を押出成
形して梨地フィルムを成形する場合には、これまでロー
ル表面に梨地エンボスを施した金属ロールを使用してい
たが、0.25mm以下の薄いフィルムを成形する場合
には、押出成形時にフィルムに微細な孔が発生し、また
金属ロール同士がぶつかってロール表面に傷が付いてし
まうことが生じていた。
【0004】そのため、押出成形に使用するロールとし
て、金属ロールと、金属ロールの表面にシリコンゴム層
を成形したシリコンロールの組み合わせで、梨地エンボ
スを施し、プロピレン系梨地フィルムを製造することが
行われている。しかしながら、この金属ロールとシリコ
ンロールの組み合わせによる製造にあっても、0.25
mm以下の薄い梨地フィルムを製造する場合には、フィ
ルムがシリコンロールに巻き付くことが多々あり、その
度毎に機械を止めて清掃をしなくてはならず、生産性が
悪くなり、したがって生産できるフィルムの厚さが限定
されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点を解決した、0.25mm以下の薄い梨地フィルムで
あっても、0.25mmより厚いフィルムと同様に連続
して押出成形により製造し得る、プロピレン系梨地フィ
ルムの製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明に係わる請求項1に記載の方法は、アイソ
タクチックポリプロピレン樹脂及びシンジオタクチック
ポリプロピレン樹脂の混合物を主成分とする樹脂組成物
をフィルム状に押出成形し、シリコンロールを使用して
梨地エンボスを施すことからなる、プロピレン系梨地フ
ィルムの製造方法である。
【0007】また、本発明は単層フィルムのみならす、
多層積層フィルムについても、梨地エンボス加工を施し
たフィルムの製造方法を提供するものであり、その請求
項2に記載の方法は、アイソタクチックポリプロピレン
樹脂及びシンジオタクチックポリプロピレン樹脂の混合
物を主成分とする樹脂組成物と、該樹脂組成物とは異な
るオレフィン系樹脂組成物を多層フィルム状に共押出成
形し、シリコンロールを使用して梨地エンボスを施すこ
とからなる、プロピレン系梨地フィルムの製造方法であ
る。
【0008】この場合の多層積層フィルムにあっては、
アイソタクチックポリプロピレン樹脂及びシンジオタク
チックポリプロピレン樹脂の混合物を主成分とする樹脂
組成物からなる層を、少なくと梨地エンボスを施す層と
して、他のオレフィン系樹脂の層と、所望の多層構造と
して積層させればよい。
【0009】すなわち、本発明者の鋭意検討した結果に
よれば、ポリプロピレン系樹脂組成として、アイソタク
チックポリプロピレン樹脂及びシンジオタクチックポリ
プロピレン樹脂を混合した樹脂組成を主成分として使用
することにより、押出成形における梨地エンボス加工用
ロールとしてシリコンロールを使用した場合には、厚さ
0.25mm以下の薄いフィルムであっても、0.25
mmより厚いフィルムの場合と同様に、効率よく、連続
製造し得ることを新規に見出した。
【0010】この場合、アイソタクチックポリプロピレ
ン樹脂とシンジオタクチックポリプロピレン樹脂の混合
比率は、95:5〜5:95である樹脂組成物を用いる
のが良いことが判明した。
【0011】シンジオタクチックポリプロピレン樹脂の
比率が5未満であると、成形されたフィルムがロールに
巻き付きやすくなる傾向があり、また、シンジオタクチ
ックポリプロピレンの比率が95を超えると、樹脂の結
晶化速度が遅くなるため、生産性が悪くなる傾向があ
る。
【0012】したがって、本発明が提供する上記のプロ
ピレン系梨地フィルムの製造方法において、より好まし
い態様としては、アイソタクチックポリプロピレン樹脂
及びシンジオタクチックポリプロピレン樹脂の混合比
が、95:5〜5:95である樹脂組成物を主成分とし
て使用し、シリコンロールを使用して押出成形すること
からなる、プロピレン系梨地フィルムの製造方法であ
る。
【0013】なお、シリコンロールとしては、一般的に
は、押出成形における金属ロールのロール表面に、所望
厚を有するシリコンゴム層を形成したものをいう。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で使用するポリプロピレン
系樹脂組成物としては、その組成物中の約80%以上
が、アイソタクチックポリプロピレン樹脂及びシンジオ
タクチックポリプロピレン樹脂を上記の混合比率で混合
された樹脂とすることが好ましい。
【0015】したがって、本発明で使用するポリプロピ
レン系樹脂組成物には、その他の樹脂成分を混合し使用
することもでき、そのような樹脂成分としては、線状低
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン;ランダ
ム重合ポリプロピレン、ブロック重合ポリプロピレン等
のポリプロピレン;エチレン−酢酸ビニル、エチレン−
アクリル酸、エチレン−アクリル酸エステル、エチレン
−メタクリル酸、エチレン−メタクリル酸エステル等の
エチレン系共重合体等のオレフィン系樹脂をあげること
ができる。
【0016】しかしながら、より好ましいポリプロピレ
ン系樹脂組成物としては、アイソタクチックポリプロピ
レン樹脂とシンジオタクチックポリプロピレン樹脂の混
合物のみを使用するのがよい。
【0017】また、本発明で使用するポリプロピレン樹
脂組成物には、添加剤として、帯電防止剤、滑剤または
粘着防止剤、酸化防止剤を添加するのがよい。
【0018】帯電防止剤としては、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪
酸エステル等の非イオン系界面活性剤;アルキルスルホ
ネート、アルキルベンゼンスルホネート等のアニオン系
界面活性剤、第4級アンモニウムクロライド、第4級ア
ンモニウムサルフェート等のカチオン系界面活性剤;ア
ルキルベタイン型、あるいはアルキルアラニン型の両性
系界面活性剤、あるいはポリビニルベンジル型カチオ
ン、ポリアクリル酸型カチオン等の導電性樹脂をあげる
ことができる。
【0019】滑剤または粘着防止剤としては、ステアリ
ン酸、イソステアリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸系滑
剤;ステアリン酸アミド、メチレンビスステアロアミ
ド、エチレンビスステアロアミド等の脂肪酸アミド系滑
剤;ブチルパルミテート、ブチルステアレート等のエス
テル系滑剤;バリウムイソデシルホスフェート、カルシ
ウムオクタデシルホスフェート等の有機リン酸金属塩系
滑剤;ポリエチレンワックス;流動パラフィン等が挙げ
られる。そのなかでも特に、ステアリン酸アミド、メチ
レンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド
等の脂肪酸アミド系滑剤を使用するのがよい。
【0020】上記の滑剤または粘着防止剤は、1種また
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0021】酸化防止剤としては、一般的に使用されて
いるフェノール系、チオジプロピオン酸エステル系、脂
肪酸サルファイト系等の酸化防止剤があげられ、これら
の1種または2種以上を用いることができる。
【0022】また本発明で使用するポリプロピレン樹脂
組成物には、所望により、他の添加剤として顔料、紫外
線吸収剤、熱安定化剤、光安定化剤等の一般的に添加さ
れる成分を添加してもよい。
【0023】顔料としては、群青、紺青、二酸化チタ
ン、チタンブラック、モリブテン赤、モリブテンホワイ
ト等の無機顔料、各種アゾ顔料、フタロシアニンブルー
等の有機顔料をあげることができる。
【0024】紫外線吸収剤としては、一般的に使用され
ているサリチル酸エステル系、ベンゾトリアゾール系、
ヒドロキシベンゾフェノン系、アクリロニトリル系やこ
れらの置換体等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤
は、単独または2種以上を混合して使用することができ
る。
【0025】具体的な紫外線吸収剤として、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾ
フェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベン
ゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル−5’
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン
ビス(4−tert−オクチル−6−ベンゾトリアゾー
ル)フェノール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール類。
【0026】さらに、フェニルサリチレート、レゾルシ
ノールモノベンゾエート、2,4−ジ−tert−ブチ
ルフェニル−3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’
−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等の
ベンゾエート類;2−エトキシ−4’−ドデシルオキザ
ニリド等のオキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,
β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3
−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート
等のシアノアクリレート類が挙げられる。
【0027】光安定化剤としては、ヒンダートアミン等
の一般的に使用されている光安定化剤を1種または2種
以上用いることができる。
【0028】そのような光安定剤としては、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルス
テアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1−
[(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシエチル]−2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブ
チル−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)マロネート、N,N’−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレンジアミン。テトラ(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレー
ト、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキ
シカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エチ
ル}−2,4,8,10−テトラオキシサスピロ[5,
5]ウンデカン、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2
−[トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニル
オキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキシサ
スピロ[5,5]ウンデカン。1,5,8,12−テト
ラキス{4,6−ビス[N−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ブチルアミノ]−1,3,5
−トリアジン−2−イル}−1,5,8,12−テトラ
アザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハ
ク酸ジメチル縮合物、2−tert−オクチルアミノ−
4,6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合化合物等の
ヒンダートアミン系光安定剤等が挙げられる。
【0029】本発明が提供するプロピレン系梨地フィル
ムは、ロールを用いた押出成形により製造され、特に、
少なくとも一方の引き取り装置のロールとして、シリコ
ンロールを使用する点に特徴があり、ロール表面に成形
したシリコンゴム層の押圧により、プロピレン系フィル
ムの少なくとも片面は、梨地エンボス加工が施されるの
である。
【0030】なお、フィルムの片面に梨地エンボス加工
を施す場合には、引き取り装置のロールの片方をシリコ
ンロールとし、もう片方に表面平滑な金属ロールまたは
テフロンロールを使用すればよい。また、フィルム両面
に梨地エンボス加工を施したプロピレン系梨地フィルム
を製造する場合には、引き取り装置のロールの片方をシ
リコンロールとし、もう片方にシリコンロールや金属梨
地ロール、テフロン梨地ロールを使用すればよい。
【0031】このようなシリコンゴム層を成形する金属
ロールは、一般に、ロール内に水等を通してロールを冷
却することができる、押出し成形用の金属ロールを使用
するのがよい。
【0032】
【実施例】以下に具体的実施例を挙げて、本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0033】〔実施例1〜4、比較例1〕下記表1中に
示す樹脂組成(重量部)による樹脂混合組成物を、押出
シリンダー温度220℃、ダイス温度230℃にて、金
属梨地ロールとシリコンロールの引取装置を用いて、
0.2mm厚のフィルムを成形し、4時間のロングラン
テストを行なった。
【0034】
【表1】
【0035】*1:アイソタクチックポリプロピレン;
住友ノーブレン FM321B(住友化学社製) *2:シンジオタクチックポリプロピレン;チアロ S
PH0453E(三井化学社製) *3;線状低密度ポリエチレン;スミカセン F200
(住友化学社製)
【0036】4時間のロングランテストの結果を併せて
表中に示した。その結果、実施例1〜実施例4の場合に
は、0.2mm厚のプロピレン系梨地フィルムを連続し
て成形することができた。また、フィルム成形中にフィ
ルムのロールへの粘着も認められず、品質の良好なプロ
ピレン系梨地フィルムを得ることができた。
【0037】一方、比較例1の樹脂組成物(アイソタク
チックポリプロピレン樹脂のみ)の場合には、シリコン
ロールへのフィルムの粘着が度々発生し、成形中にフィ
ルムの切断が生じ、最終的にはフィルムの成形をするこ
とができなかった。
【0038】
【発明の効果】以上記載したように、本発明は、アイソ
タクチックポリプロピレン樹脂及びシンジオタクチック
ポリプロピレン樹脂の混合物である特異的樹脂組成物を
使用することにより、これまでシリコンロールを使用し
て製造し得なかった0.25mm以下の薄いプロピレン
系梨地フィルムであっても、0.25mmより厚いフィ
ルムと同様に連続して製造し得る利点を有する。
【0039】また、成形工程中での梨地フィルムシリコ
ンロールへの巻き付きが無く、生産性ならびに作業性を
改善し、プロピレン系梨地フィルムの生産性向上に著し
く寄与するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 C08L 23:12 C08L 23:12 Fターム(参考) 4F071 AA14 AA20 AA80 AF30 AH19 BB04 BC08 BC09 4F207 AA11 AB09 AH53 AK07 KA01 KA17 KB22 KF01 KK32 KW42 4F209 AA11 AF01 AG01 AH53 AJ05 PA04 PB02 PC03 PG05 PG12 PJ09 PQ04 4J002 BB00W BB12X BB13W GC00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイソタクチックポリプロピレン樹脂及
    びシンジオタクチックポリプロピレン樹脂の混合物を主
    成分とする樹脂組成物をフィルム状に押出成形し、シリ
    コンロールを使用して梨地エンボスを施すことからな
    る、プロピレン系梨地フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】アイソタクチックポリプロピレン樹脂及び
    シンジオタクチックポリプロピレン樹脂の混合物を主成
    分とする樹脂組成物と、該樹脂組成物とは異なるオレフ
    ィン系樹脂組成物を多層フィルム状に共押出成形し、シ
    リコンロールを使用して梨地エンボスを施すことからな
    る、プロピレン系梨地フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 アイソタクチックポリプロピレン樹脂及
    びシンジオタクチックポリプロピレン樹脂の混合比率
    が、95:5〜5:95である樹脂組成物を用いた請求
    項1または2に記載のプロピレン系梨地フィルムの製造
    方法。
JP2000019996A 2000-01-28 2000-01-28 プロピレン系梨地フィルムの製造方法 Expired - Fee Related JP4790889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000019996A JP4790889B2 (ja) 2000-01-28 2000-01-28 プロピレン系梨地フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000019996A JP4790889B2 (ja) 2000-01-28 2000-01-28 プロピレン系梨地フィルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001206997A true JP2001206997A (ja) 2001-07-31
JP4790889B2 JP4790889B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=18546622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000019996A Expired - Fee Related JP4790889B2 (ja) 2000-01-28 2000-01-28 プロピレン系梨地フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4790889B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162811A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Mao Yuan Hardware Industrial Co Ltd ポリプロピレン抗静電メンブレン

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0732557A (ja) * 1993-05-19 1995-02-03 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリプロピレン積層シートまたはフィルムおよびその製造方法
JPH08151454A (ja) * 1994-09-29 1996-06-11 Kohjin Co Ltd ポリプロピレン系熱収縮性フィルム
JPH10286876A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Mitsubishi Chem Mkv Co エンボスされたポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法
JPH10286865A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Misawa Homes Co Ltd 木質様部材の製法
JPH1180446A (ja) * 1997-09-16 1999-03-26 Achilles Corp オレフィン系樹脂製フィルム
JPH11198310A (ja) * 1998-01-12 1999-07-27 Achilles Corp オレフィン系樹脂製多層フィルム又はシート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0732557A (ja) * 1993-05-19 1995-02-03 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリプロピレン積層シートまたはフィルムおよびその製造方法
JPH08151454A (ja) * 1994-09-29 1996-06-11 Kohjin Co Ltd ポリプロピレン系熱収縮性フィルム
JPH10286876A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Mitsubishi Chem Mkv Co エンボスされたポリプロピレン系樹脂フィルムの製造方法
JPH10286865A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Misawa Homes Co Ltd 木質様部材の製法
JPH1180446A (ja) * 1997-09-16 1999-03-26 Achilles Corp オレフィン系樹脂製フィルム
JPH11198310A (ja) * 1998-01-12 1999-07-27 Achilles Corp オレフィン系樹脂製多層フィルム又はシート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162811A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Mao Yuan Hardware Industrial Co Ltd ポリプロピレン抗静電メンブレン

Also Published As

Publication number Publication date
JP4790889B2 (ja) 2011-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2688597C2 (ru) Пленка из термопластичной смолы и способ ее изготовления, вплавляемая этикетка, пластмассовая емкость с этикеткой и способ ее изготовления
WO2004063255A1 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
WO2017170330A1 (ja) ポリプロピレン系樹脂多層フィルム及びそれを用いた包装体
JP2007063484A (ja) 新規なポリプロピレン樹脂組成物、該組成物を用いたシート又はフィルム成形体及びその製造方法
JP2001206997A (ja) プロピレン系梨地フィルムの製造方法
JP2003176367A (ja) 光反射体
JP5568809B2 (ja) 熱成形シート積層用フィルム
JP2008208210A (ja) ポリプロピレンフィルム
JP4909225B2 (ja) 熱収縮性多層フィルム及び熱収縮性ラベル
WO2010073611A1 (ja) 光反射体及び面光源装置
KR20010012600A (ko) 폴리프로필렌계 미연신 성형체
TW201202034A (en) Protective film and manufacturing method thereof
JP4202789B2 (ja) スクリーン
US20060105150A1 (en) Imaging support containing interference pigments
JP2016511437A (ja) ストレッチブロー用インモールドラベルおよび該ラベル付きストレッチブロー成形品
JP2005004195A (ja) 光反射体および面光源装置
JP2002294009A (ja) ポリオレフィン系樹脂シート
JP2006181915A (ja) ポリプロピレン系積層フィルム
JP3438958B2 (ja) 積層シート
JP4565939B2 (ja) ポリオレフィン系多層シート及び成型品
JP2010234656A (ja) 遮光性を有したポリプロピレン系およびポリオレフィン系多層シュリンクフィルム
JP2020151907A (ja) 二軸延伸多層フィルム
JPH1044310A (ja) 積層体の製造方法
JP2011240619A (ja) オーバーラップ包装用スチレン系熱収縮性フィルム
WO2022210896A1 (ja) 積層体及び積層体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090813

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4790889

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees