JP2001206765A - 誘電体磁器組成物及びその製造方法並びに誘電体共振器 - Google Patents

誘電体磁器組成物及びその製造方法並びに誘電体共振器

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JP2001206765A
JP2001206765A JP2000160568A JP2000160568A JP2001206765A JP 2001206765 A JP2001206765 A JP 2001206765A JP 2000160568 A JP2000160568 A JP 2000160568A JP 2000160568 A JP2000160568 A JP 2000160568A JP 2001206765 A JP2001206765 A JP 2001206765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波領域で高εr、高Q値、かつ共振周波数
の温度特性τfが小さい誘電体磁器組成物を得る。 【解決手段】金属元素として少なくとも稀土類元素(L
n)、Al、M(MはCaまたは/およびSr)及びT
iを含有し、結晶相としてMおよびTiの酸化物からな
る結晶相を主相とする結晶の平均粒径を、結晶相として
稀土類元素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相
を主相とする結晶の平均粒径よりも大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波、ミリ
波等の高周波領域において、高い比誘電率εr 、共振の
先鋭度Q値を有する誘電体磁器組成物及び誘電体共振器
に関し、例えば前記高周波領域において使用される種々
の共振器用材料やMIC(Monolithic IC)用誘電体
基板材料、誘電体導波路用材料や積層型セラミックコン
デンサー等に使用される誘電体磁器組成物及び誘電体共
振器に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体磁器は、マイクロ波やミリ波等の
高周波領域において、誘電体共振器、MIC用誘電体基
板や導波路等に広く利用されている。その要求される特
性としては、(1)誘電体中では伝搬する電磁波の波長
が(1/εr)1/2に短縮されるので、小型化の要求に
対して比誘電率が大きいこと、(2)高周波領域での誘
電損失が小さいこと、すなわち高Qであること、(3)
共振周波数の温度に対する変化が小さいこと、即ち比誘
電率εrの温度依存性が小さく且つ安定であること、以
上の3特性が主として挙げられる。
【0003】これらを満たすものとして、本出願人は、
LnAlCaTi系(特開平6−76633号公報参
照、Lnは稀土類元素)およびLnAlSrCaTi系
の誘電体磁器組成物(特開平11−278927号参
照)を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LnAlC
aTi系誘電体磁器組成物(特開平6−76633号公
報参照)では、比誘電率εrが30〜47でQ値が20
000〜58000であり、場合によってはQ値が35
000より小さくなるのでQ値を向上させるという課題
があった。また、LnAlSrCaTi系の誘電体磁器
組成物(特開平11−278927号参照)では比誘電
率εrが30〜48でQ値が20000〜75000で
あり、場合によってはQ値が35000より小さくなる
のでQ値を向上させるという課題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みて完成されたも
ので、その目的は比誘電率εrが30〜48の範囲にお
いてQ値35000以上、特にεrが40以上の範囲に
おいてQ値が40000以上と高く、かつ比誘電率εr
の温度依存性が小さくかつ安定である誘電体磁器組成物
及び誘電体共振器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体磁器組成
物は、金属元素として少なくとも稀土類元素(Ln)、
Al、M(MはCaまたは/およびSr)、及びTiを
含有し、MおよびTiの酸化物からなる結晶相を主相と
する結晶の平均粒径が、LnおよびAlの酸化物からな
る結晶相を主相とする結晶の平均粒径よりも大きいこと
を特徴とする。
【0007】さらに、MおよびTiの酸化物からなる結
晶相を主相とする結晶の平均粒径が12〜100μm、
稀土類元素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相
を主相とする結晶の平均粒径が3μm以上12μm未満
であることを特徴とする。
【0008】さらに組成式がaLn2X・bAl23
cMO・dTiO2(MはCaまたは/およびSr、3
≦x≦4)で表され、前記a、b、c、dは、0.05
6≦a≦0.450、0.056≦b≦0.450、
0.100≦c≦0.500、0.100<d<0.4
70、a+b+c+d=1を満足するものである。
【0009】さらに、本発明の誘電体磁器組成物の製造
方法は、上記誘電体磁器組成物の出発原料を所定形状に
成形した後、1000℃から1400℃までの平均昇温
速度を5〜100℃/時間で昇温し、さらに1400℃
以上での昇温速度を310〜500℃/時間で昇温し、
さらにまた1500℃〜1700℃で少なくとも15時
間以上焼成することを特徴とする。
【0010】さらにまた、本発明の誘電体共振器は、一
対の入出力端子間に誘電体磁器からなる誘電体磁器を配
置し、電磁界結合により作動する誘電体共振器におい
て、前記誘電体磁器が、前記誘電体磁器組成物からなる
ものである。
【0011】
【作用】本発明の誘電体磁器組成物では、比誘電率εr
が大きく、Q値が高く、比誘電率εrの温度依存性が小
さい。
【0012】また本発明の誘電体磁器組成物の製造方法
によれば、1000℃から1400℃までの平均昇温速
度を5〜100℃/時間で昇温し、さらに1400℃以
上での昇温速度を310〜500℃/時間で昇温し、さ
らにまた1500℃〜1700℃で少なくとも15時間
以上焼成することにより、高いQ値を得ることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明について以下に説明する。
本発明における誘電体磁器組成物とは、未焼結体を成形
し、焼成して得られる焼結体のことを意味している。そ
して、Q値を高くするためには、M(以下、MはCaま
たは/およびSr)およびTiの酸化物からなる結晶相
を主相とする結晶の平均粒径が、稀土類元素(Ln)お
よびAlの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の平
均粒径よりも大きいことが重要である。
【0014】好ましくはMおよびTiの酸化物からなる
結晶相を主相とする結晶の平均粒径が12〜100μ
m、稀土類元素(Ln)およびAlの酸化物からなる結
晶相を主相とする結晶の平均粒径が3μm以上12μm
未満であることが重要である。さらに好ましくはMおよ
びTiの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の平均
粒径が15〜60μm、稀土類元素(Ln)およびAl
の酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の平均粒径が
5μm以上10μm以下であることが重要である。
【0015】ここで、結晶粒径の測定、M(MはCaま
たは/およびSr)およびTiの酸化物からなる結晶相
を主相とする結晶の特定、並びに稀土類元素(Ln)お
よびAlの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の特
定は、以下の(A)〜(D)の通り測定、定義する。
【0016】(A)焼結体の内部を無作為に4箇所以上
選びサンプルを取る。これらのサンプルの断面を平面研
磨、鏡面仕上する。鏡面仕上げしたサンプルを熱エッチ
ング法により、例えば1450℃15分の熱処理を行
い、SEM像で結晶の形が観察できる様にする。熱処理
温度は1200〜1550℃、保持時間は1分から2時
間程度の範囲であれば良いが、SEMで結晶の形が観察
できること、および粒界が明瞭に観察できる様にするこ
とが重要である。熱処理後、各々のサンプルについて2
0〜100個程度の結晶粒径を次の条件で測定する。波
長分散型X線マイクロアナライザ−を用いて、加速電圧
15kV、プローブ電流5×10- 10A程度、倍率30
0〜3000倍程度での反射電子像の写真をとる。こう
して得られた写真の各々の結晶粒径を測定する。粒径は
画像解析法により測定する。この方法で粒径Hdは下記
の通り求められる。 Hd=2(A/π)1/2 ここで、Aは粒子内面積である。
【0017】(B)(A)で結晶粒径を測定した各々の
結晶について、加速電圧15kV、プローブ電流1.0
×10-8A〜1.0×10-7A程度の条件で、稀土類元
素(Ln)、Al、MおよびTi各元素の特性X線の強
度を求め、各元素毎に特性X線の強度の平均値ILn、I
Al、IM、ITiを求める。IMはCaの特性X線の強度の
平均値とSrの特性X線の強度の平均値の和とする。複
数の稀土類元素を含有する場合ILnは含有する稀土類元
素の強度の平均値の総和とする。この場合、粒径がおよ
そ5μm以下の結晶は、測定する結晶以外の結晶の影響
をできるだけ受けない様プローブ電流の設定などに注意
する必要がある。 (C)各々の結晶の各元素の強度とILn、IAl、IM
Tiとの大小を比較する。稀土類元素(Ln)およびA
lの強度がIMおよびIAlよりも大きい結晶を稀土類元
素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相を主相と
する結晶相と定義する。MおよびTiの強度がIMおよび
Tiよりも大きい結晶を、MおよびTiの酸化物からな
る結晶相を主相とする結晶相と定義する。ただし、稀土
類元素(Ln)、Al、MおよびTiの全ての強度がI
Ln、IAl、IMおよびITiより大きい結晶は、稀土類元
素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相を主相と
する結晶相、並びにMおよびTiの酸化物からなる結晶
相を主相とする結晶相とは定義しない。 (D)上記以外の方法、例えば透過型電子顕微鏡(TE
M)、X線回折法等により各結晶粒子が、MおよびTi
の酸化物からなる結晶相を主相とするか、稀土類元素
(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相を主相をと
するか測定、識別をしても良い。例えば以下の様にTE
M、X線回折顕微法、X線回折法により測定、識別をす
る。
【0018】TEMにより結晶相を同定する場合は、例
えばJEOL社の透過型電子顕微鏡JEM2010Fお
よびNoran Instruments社のEDS分
析装置VoyagerIVを用いて、無作為に選んだ20
個以上の結晶粒子のEDS点分析を行い、薄膜近似法に
より各結晶のM、Ti、稀土類元素(Ln)、Alおよ
び酸素の元素比率を半定量計算し、さらに酸素を除いた
比率に換算してM、Ti、稀土類元素(Ln)およびA
lの元素比率を求める。元素毎に各結晶の該元素比率の
平均値を算出し、この平均値よりMおよびTiの元素比
率が大きい結晶をMおよびTiの酸化物からなる結晶相
を主相とする結晶、この平均値より稀土類元素(L
n)、Alの元素比率が大きい結晶を稀土類元素(L
n)およびAlの酸化物からなる結晶相を主相とする結
晶とする。
【0019】こうして得られたMおよびTiの酸化物か
らなる結晶相を主相とする結晶の粒径の平均値と稀土類
元素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相を主相
とする結晶の粒径の平均値を比較する。この場合の結晶
粒径はHd=2(A/π)1/ 2(Aは粒子内面積)によ
り求める。
【0020】X線回折法による結晶相の同定は次の様に
行う。各結晶のX線回折のピークの面間隔dが、Mおよ
びTiの酸化物からなる結晶相のいずれかの面例えば
(110)面相当の面間隔d1、稀土類元素(Ln)お
よびAlの酸化物からなる結晶相のいずれかの面例えば
(110)面相当の面間隔d2のうちいずれか近い方の
結晶相を主結晶相と定義する。すなわち、d1>d2の
場合はd>(d1+d2)/2ならMおよびTiの酸化
物からなる結晶相を主相とする結晶、d<(d1+d
2)/2なら稀土類元素(Ln)およびAlの酸化物か
らなる結晶相を主相とする結晶とする。d1<d2の場
合はd<(d1+d2)/2ならMおよびTiの酸化物
からなる結晶相を主相とする結晶、d>(d1+d2)
/2なら稀土類元素(Ln)およびAlの酸化物からな
る結晶相を主相とする結晶とする。なお、MおよびTi
の酸化物の結晶の面間隔d1と、稀土類元素(Ln)お
よびAlの酸化物からなる結晶の面間隔d2とは同じミ
ラー指数の面で測定する。
【0021】なお、X線回折顕微法またはX線回折法を
用いて測定する場合はX線点源の直径が結晶粒子よりも
小さい方が望ましい。
【0022】また、上記(A)〜(D)以外の方法によ
り各結晶における元素の存在比率を比較できる測定方法
を用いても良い。
【0023】本発明の誘電体磁器組成物に含有される稀
土類元素(Ln)はQ値を著しく向上させるためにはL
a、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、ErおよびYbの酸化物のうち少なくとも1
種以上からなることが望ましい。さらに望ましくは稀土
類元素はLa、Nd、Sm、Eu、Gd、Dyのうち少
なくとも1種以上からなることが望ましい。
【0024】さらに本発明の誘電体磁器組成物は、組成
式をaLn2X・bAl23・cMO・dTiO2(但
し3≦x≦4)と表したとき、前記a、b、c、dは、
0.056≦a≦0.450、0.056≦b≦0.4
50、0.100≦c≦0.500、0.100<d<
0.470、a+b+c+d=1を満足するものである
ことが好ましい。
【0025】各成分のモル比a、b、c、dは上記の範
囲が好ましい理由は以下の通りである。
【0026】即ち、0.056≦a≦0.214とした
のは、0.056≦a≦0.214の場合Q値の向上が
著しいからであり、特に0.078≦a≦0.1166
が好ましい。
【0027】0.056≦b≦0.214としたのは、
0.056≦b≦0.214の場合Q値の向上が著しい
からであり、特に0.078≦b≦0.1166が好ま
しい。
【0028】0.286≦c≦0.500としたのは、
0.286≦c≦0.500の場合Q値の向上が著しい
からであり、特に0.330≦c≦0.470が好まし
い。
【0029】0.230<d<0.470としたのは、
0.230<d<0.470の場合Q値の向上が著しい
からであり、特に0.340≦d≦0.45が好まし
い。
【0030】本発明においてはQ値を著しく向上させる
ためには0.75≦(b+d)/(a+c)≦1.25
が好ましく、0.80≦(b+d)/(a+c)≦1.
15が特に好ましい。
【0031】次に、本発明の誘電体磁器組成物の製造方
法としては、上記の誘電体磁器組成物の出発原料を所定
形状に成形した後、1000℃から1400℃までの平
均昇温速度を5〜100℃/時間で昇温し、さらに14
00℃以上での昇温速度を310〜500℃/時間で昇
温し、さらにまた1500℃〜1700℃で少なくとも
15時間以上焼成することを特徴とする。
【0032】このように焼成工程を二段階とした二段焼
成の製造方法を用いることにより、結晶相としてMおよ
びTiの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の平均
粒径の方が、結晶相として稀土類元素(Ln)およびA
lの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の平均粒径
よりも大きくすることができ、その結果Q値を高くする
ことができる。望ましくは1000℃から1400℃ま
での平均昇温速度を25〜75℃/時間で昇温し、さら
に1400℃以上での昇温速度を350〜450℃/時
間で昇温し、さらにまた1550℃〜1680℃で少な
くとも15時間以上焼成することを特徴とする。この製
造方法を用いることにより、さらにQ値を高くすること
ができる。
【0033】ここで1500℃〜1700℃で少なくと
も15時間以上焼成するとは、1500℃〜1700℃
の範囲内の温度にて昇温、保持または降温することであ
り、この温度範囲内で昇温、保持または降温を繰り返し
ても良い。
【0034】本発明の製造方法によりMおよびTiの酸
化物からなる結晶相を主相とする結晶の平均粒径の方
が、結晶相として稀土類元素(Ln)およびAlの酸化
物からなる結晶相を主相とする結晶の平均粒径よりも大
きくすることができる理由は次の様に考えられる。焼結
過程、特にその昇温時とその後の高温での保持により、
MおよびTiの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶
相が粒成長する。特にMおよびTiの酸化物からなる結
晶相は低温の1000℃から1400℃までの平均昇温
速度を5〜100℃/時間と比較的小さい昇温速度で昇
温することにより粒成長しつつ焼結し、さらに1400
℃以上での平均昇温速度を310〜500℃/時間と大
きい昇温速度で昇温することによってし(Ln)および
Alの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶をも焼結
を進行させることができ、さらにまた1500℃〜17
00℃の高温で15時間以上焼成することによってMお
よびTiの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶相が
さらに粒成長すると考えられる。一方、稀土類元素(L
n)およびAlの酸化物からなる結晶相を主相とする結
晶相は1500℃以上の高温での焼結過程においても粒
成長しにくいと考えられる。そして、本発明の誘電体磁
器組成物およびその製造方法によって、高いQ値が得ら
れる理由は以下のように考えられる。
【0035】一般に、焼結体の結晶の粒界は高周波帯に
おいて誘電損失の原因となる。したがって、結晶粒径が
大きい程、粒界による誘電損失が少なく、Q値が高いと
考えられる。また、焼結体中に複数の主結晶相が存在す
る場合、焼結体のQ値は低いQ値を有する結晶相に大き
く支配されると考えられる。
【0036】本発明においては稀土類元素(Ln)およ
びAlの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶相、並
びにMおよびTiの酸化物からなる結晶相を主相とする
結晶が存在する。前者はLnAlO(X+3)/2(3≦x≦
4)、後者はMTiO3(MはCaまたは/Srおよ
び)を主相とする結晶と考えられる。これら2つの結晶
相のQ値は、1GHzに換算した時それぞれ、LnAl
(X+3)/2(3≦x≦4)が数万、MTiO3が数千と、
MTiO3の方がQ値が低い。したがって、本発明におい
てはQ値の低いMTiO3を主結晶相とする結晶の粒径
を大きくすることにより、焼結体のQ値を高くすること
ができると考えられる。
【0037】本発明の製造方法は、具体的には、例えば
以下の工程(1a)〜(7a)から成る。
【0038】(1a)出発原料として、高純度の稀土類
酸化物および酸化アルミニウムの各粉末を用いて、所望
の割合となるように秤量後、純水を加え、混合原料の平
均粒径が2.0μm以下となるまで1〜100時間、ジ
ルコニアボール等を使用したボールミルにより湿式混合
及び粉砕を行う。
【0039】(2a)この混合物を乾燥後、1000〜
1300℃で1〜10時間仮焼し、LnAlO(X+3)/2
(3≦x≦4)を主結晶相とする仮焼物を得る。
【0040】(3a)同様に炭酸カルシウム、炭酸スト
ロンチウムおよび酸化チタンの各粉末を用いて、所望の
割合となるように秤量後、純水を加え、混合原料の平均
粒径が2.0μm以下、望ましくは0.6〜1.4μm
となるまで1〜100時間、ジルコニアボール等を使用
したボールミルにより湿式混合及び粉砕を行う。
【0041】(4a)この混合物を乾燥後、1000〜
1300℃で1〜10時間仮焼し、MTiO3(MはC
aまたは/およびSr)を主結晶相とする仮焼物を得
る。
【0042】(5a)得られたLnAlO(X+3)/2(3
≦x≦4)を主結晶相とする仮焼物と、MTiO3(M
はCaまたは/およびSr)を主結晶相とする仮焼物を
所定の割合で混合し、この混合原料の平均粒径が2.0
μm以下、望ましくは0.6〜1.4μmとなるまで1
〜100時間、ジルコニアボール等を使用したボールミ
ルにより湿式混合及び粉砕を行う。
【0043】(6a)更に、3〜10重量%のバインダ
ーを加えてから脱水し、その後公知の例えばスプレード
ライ法等により造粒または整粒し、得られた造粒体又は
整粒粉体等を公知の成型法、例えば金型プレス法、冷間
静水圧プレス法、押し出し成形法等により任意の形状に
成形する。尚、造粒体又は整粒粉体等の形態は粉体等の
固体のみならず、スラリー等の固体、液体混合物でも良
い。この場合、液体は水以外の液体、例えばIPA(イ
ソプロピルアルコール)、メタノ−ル、エタノ−ル、ト
ルエン、アセトン等でも良い。
【0044】(7a)得られた成形体を1000℃から
1400℃までの平均昇温速度を5〜100℃/時間で
昇温し、さらに1400℃以上での昇温速度を310〜
500℃/時間で昇温し、さらにまた1500℃〜17
00℃で少なくとも15時間以上焼成し、本発明の誘電
体磁器組成物を得ることができる。
【0045】また、本発明の誘電体磁器組成物の製造方
法において、1000℃から1400℃までの平均昇温
速度を5〜100℃/時間で昇温し、さらに1400℃
以上での昇温速度を310〜500℃/時間で昇温し、
さらにまた1500℃〜1700℃で少なくとも15時
間以上焼成するのは、1000℃から1400℃までの
平均昇温速度が5℃/時間未満あるいは100℃/時間
の場合はQ値が低下するからであり、1400℃以上で
の昇温速度が310℃/未満あるいは500℃/時間よ
り大きい場合はQ値が低下するからであり、1500℃
〜1700℃で15時間未満の焼成ではQ値が低下する
からである。
【0046】更に、本発明の誘電体磁器組成物は、上記
の成分を主成分として、これにZnO、NiO、SnO
2、Co34、MnCO3、ZrO2、WO3、LiC
3、Rb2CO3、Sc23、V25、CuO、Si
2、BaCO3、MgCO3、Cr23、B23、Ge
2、Sb25、Nb25、Ta25、Ga23等を添
加しても良い。これらは、その添加成分にもよるが、主
成分100重量部に対して6重量部以下の割合で添加す
ることができる。
【0047】また、本発明の誘電体磁器組成物は、特に
誘電体共振器の誘電体磁器として最も好適に用いられ
る。図1に、TEモ−ド型の誘電体共振器の概略図を示
した。図1の誘電体共振器は、金属ケース1内壁の相対
する両側に入力端子2及び出力端子3を設け、これらの
入出力端子2、3の間に上記誘電体磁器組成物からなる
誘電体磁器4を配置して構成される。このようなTEモ
−ド型誘電体共振器は、入力端子2からマイクロ波が入
力され、マイクロ波は誘電体磁器4と自由空間との境界
の反射によって誘電体磁器4内に閉じこめられ、特定の
周波数で共振を起こす。この信号が出力端子3と電磁界
結合して出力される。
【0048】また、図示しないが、本発明の誘電体磁器
組成物を、TEMモ−ドを用いた同軸型共振器やストリ
ップ線路共振器、TMモ−ドの誘電体磁器共振器、その
他の共振器に適用して良いことは勿論である。更には、
入力端子2及び出力端子3を誘電体磁器4に直接設けて
も誘電体共振器を構成できる。
【0049】上記誘電体磁器4は、本発明の誘電体磁器
組成物からなる所定形状の共振媒体であるが、その形状
は直方体、立方体、板状体、円板、円柱、多角柱、その
他共振が可能な立体形状であればよい。また、入力され
る高周波信号の周波数は1GHz〜300GHz程度で
あり、共振周波数としては2GHz〜80GHz程度が
実用上好ましい。
【0050】かくして、本発明は、比誘電率εrが大き
く、高Q値であるという作用効果を有する。
【0051】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変
更は何等差し支えない。
【0052】
【実施例】以下の工程(1)〜(8)で誘電体磁器組成
物を作製した。
【0053】(1)出発原料として高純度の稀土類酸化
物、酸化アルミニウム(Al23)の各粉末を用い、そ
れらを表1のモル比の割合となるように秤量後、純水を
加え混合し、この混合原料の平均粒径が2.0μm以下
となるまで、ボ−ルミルにより約20時間湿式混合し、
粉砕を行った。
【0054】(2)この混合物を乾燥後、1200℃で
2時間仮焼し、LnAlO(X+3)/2(3≦x≦4)を主
結晶相とする仮焼物を得た。
【0055】(3)同様に、炭酸カルシウム(CaCO
3)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、酸化チタン
(TiO2)の各粉末を用い、それらを表1のモル比の
割合となるように秤量後、純水を加え混合し、この混合
原料の平均粒径が2.0μm以下となるまで、ボールミ
ルにより約20時間湿式混合し、粉砕を行った。
【0056】(4)この混合物を乾燥後、1200℃で
2時間仮焼し、MTiO3(MはCaまたは/およびS
r)を主結晶相とする仮焼物を得た。
【0057】(5)上記稀土類酸化物とAl23の混合
仮焼物と、MTiO3とTiO2の混合仮焼物とを混合
し、純水を加え混合し、この混合原料の平均粒径が2.
0μm以下となるまで、ボールミルにより約20時間湿
式混合し、粉砕を行った。
【0058】(6)更に、得られたスラリーに5重量%
のバインダーを加え、スプレードライにより整粒した。
【0059】(7)得られた整粒粉体を約1ton/c
2の圧力で円板状に成形した。
【0060】(8)1000℃から1400℃までの平
均昇温速度を5〜100℃/時間で昇温し、さらに14
00℃以上での昇温速度を310〜500℃/時間で昇
温し、さらにまた1500℃〜1700℃で少なくとも
15時間以上大気中において焼成した。
【0061】そして、得られた焼結体の円板部(主面)
を平面研磨し、アセトン中で超音波洗浄し、150℃で
1時間乾燥した後、円柱共振器法により測定周波数3.
5〜4.5GHzで比誘電率εr、Q値、共振周波数の
温度係数τfを測定した。Q値は、マイクロ波誘電体に
おいて一般に成立する(Q値)×(測定周波数f)=
(一定)の関係から、1GHzでのQ値に換算した。共
振周波数の温度係数は、25℃の時の共振周波数を基準
にして、25〜85℃の温度係数τfを算出した。ま
た、下記(2a)〜(2e)の通り各結晶の粒径および
結晶相を測定した。
【0062】(2a)焼結体内部を4箇所無作為に選ん
でサンプルを取り、各々を平面研磨、鏡面仕上げ後、熱
エッチング法により、1450℃15分の熱処理を行
い、SEM像で結晶の形が観察できる様にした。 (2b)各々のサンプルの熱処理後の面を波長分散型X
線マイクロアナライザ−を用いて、加速電圧15kV、
プローブ電流5×10- 10A程度、倍率500〜200
0倍での反射電子像の写真をとった。
【0063】(2c)(2b)で得られた写真の各々の
結晶粒径を50〜100個程度測定した。粒径は画像解
析法により測定し、粒径Hdは下記の通り求めた。 Hd=2(A/π)1/2 ここで、Aは粒子内面積である。
【0064】(2d)(2b)における結晶のうち粒径
が3〜100μmの結晶全てについて、加速電圧15k
V、プローブ電流1.0×10-7A〜1.0×10-8
程度の条件で、稀土類元素(Ln)、Al、M、Ti各
元素の特性X線の強度を求め、各元素の強度の平均値I
Ln、IAl、IM、ITiを計算した。IMはCaの特性X線
の強度の平均値とSrの特性X線の強度の平均値の和と
した。複数の稀土類元素を含有する場合ILnは含有する
稀土類元素の強度の平均値の総和とした。稀土類元素
(Ln)およびAlの強度が平均値よりも大きい場合、
稀土類元素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相
を主相とする結晶相とした。また、MおよびTiの強度
が平均値よりも大きい場合、MおよびTiの酸化物から
なる結晶相を主相とする結晶相とした。
【0065】ただし、稀土類元素(Ln)、Al、Ca
およびTiの全ての強度が平均値より大きい結晶は、稀
土類元素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相を
主相とする結晶相、並びにMおよびTiの酸化物からな
る結晶相を主相とする結晶相とはしなかった。また、粒
径が3μmよりも小さい結晶は他の結晶の影響により正
確な強度値が得られなかったため透過電子顕微鏡(TE
M)により確認したところ稀土類元素(Ln)およびA
lの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶相であるこ
とがわかった。
【0066】(2e)(2a)〜(2d)により、Mお
よびTiの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶相、
稀土類元素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相
を主相とする結晶相の平均粒径を計算した。
【0067】これらの結果を表1〜3に示す。表1〜3
から明らかなように、本発明の範囲内のもの(No.1
〜31)は、比誘電率εrが30〜47、1GHzに換
算した時のQ値が35000以上、特にεrが40以上
の場合のQ値が40000以上と高く、τfが±30
(ppm/℃)以内の優れた誘電特性が得られた。
【0068】一方、本発明の範囲外の誘電体磁器(N
o.32〜38)は、εrが低いか、Q値が低いか、又
はτfの絶対値が30を超えていた。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、金属元素として少なく
とも稀土類元素(Ln)、Al、M(MはCaまたは/
およびSr)及びTiを含有し、結晶相としてMおよび
Tiの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の平均粒
径の方が、結晶相として稀土類元素(Ln)およびAl
の酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の平均粒径よ
りも大きくすることにより、高周波領域において高い比
誘電率εr 及び高いQ値を得ることができる。これによ
り、マイクロ波やミリ波領域において使用される共振器
用材料やMIC用誘電体基板材料、誘電体導波路、誘電
体アンテナ、その他の各種電子部品等に適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体共振器を示す断面図である。
【符号の説明】
1:金属ケ−ス 2:入力端子 3:出力端子 4:誘電体磁器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属元素として少なくとも稀土類元素(L
    n)、Al、M(MはCaまたは/およびSr)及びT
    iを含有し、MおよびTiの酸化物からなる結晶相を主
    相とする結晶の平均粒径が、稀土類元素(Ln)および
    Alの酸化物からなる結晶相を主相とする結晶の平均粒
    径よりも大きいことを特徴とする誘電体磁器組成物。
  2. 【請求項2】MおよびTiの酸化物からなる結晶相を主
    相とする結晶の平均粒径が12〜100μm、稀土類元
    素(Ln)およびAlの酸化物からなる結晶相を主相と
    する結晶の平均粒径が3μm以上12μm未満であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の誘電体磁器組成物。
  3. 【請求項3】組成式を aLn2X・bAl23・cMO・dTiO2 (但し、3≦x≦4) と表したときa、b、c、dが、 0.056≦a≦0.214 0.056≦b≦0.214 0.286≦c≦0.500 0.230<d<0.470 a+b+c+d=1 を満足することを特徴とする請求項1または2記載の誘
    電体磁器組成物。
  4. 【請求項4】金属元素として少なくとも稀土類元素(L
    n)、Al、M(MはCaまたは/およびSr)、及び
    Tiを含有する誘電体磁器組成物の出発原料を所定形状
    に成形した後、1000℃から1400℃までの平均昇
    温速度を5〜100℃/時間で昇温し、さらに1400
    ℃以上での昇温速度を310〜500℃/時間で昇温
    し、さらにまた1500℃〜1700℃で少なくとも1
    5時間以上焼成する工程を含むことを特徴とする誘電体
    磁器組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】組成式を aLn2X・bAl23・cMO・dTiO2 (但し、3≦x≦4) と表したときa、b、c、dが、 0.056≦a≦0.214 0.056≦b≦0.214 0.286≦c≦0.500 0.230<d<0.470 a+b+c+d=1 を満足する出発原料を用いることを特徴とする請求項4
    記載の誘電体磁器組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】一対の入出力端子間に誘電体磁器を配置し
    てなり、電磁界結合により作動する誘電体共振器におい
    て、前記誘電体磁器が請求項1〜3のいずれか記載の誘
    電体磁器組成物からなることを特徴とする誘電体共振
    器。
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