JP2001206648A - エレベータ制御装置および方法 - Google Patents

エレベータ制御装置および方法

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JP2001206648A
JP2001206648A JP2000013635A JP2000013635A JP2001206648A JP 2001206648 A JP2001206648 A JP 2001206648A JP 2000013635 A JP2000013635 A JP 2000013635A JP 2000013635 A JP2000013635 A JP 2000013635A JP 2001206648 A JP2001206648 A JP 2001206648A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータの利用者に不信感を抱かせること
がなく、快適に利用できるエレベータを実現する。 【解決手段】 群管理制御装置1には号機制御装置1
0,20,30が接続されている。そして群管理制御装
置1は、ホール呼び釦105等からのホール呼びに対し
て所定の評価演算をして、最適な例えばエレベータ号機
11に割当てを行うとともに、その割当てられたエレベ
ータ号機11に対応する予約灯101を点灯させる。こ
のようなエレベータ制御装置において、ある階床でホー
ル呼びがあった場合、そのホール呼びに対して割当てら
れたエレベータ号機11がその階を動き出して直後のと
きは、予約灯101の点灯を所定時間遅らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの乗り
かごの到着を知らせる予約表示の制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常、エレベータホールには各号機ごと
にホール呼び釦と予約灯(ホールランタン)が設けら
れ、利用者がホール呼び釦を押してホール呼びを行う
と、最適号機に対応した予約灯が点灯して、まもなく乗
りかごが到着する旨の予報を出すようになっている。こ
の場合、予報の出し方について種々提案されている。例
えば、特公昭56−43988号公報には、ホール呼び
に対し最適号機の到達時間が所定時間以上である場合に
は予報を出さず、所定時間以内になったときに予報を出
すことが記載され、特公昭54−5583号公報には、
割当てられたかご位置が所定値以上離れている場合には
予報を出さず、所定値より近くになれば予報を出すこと
が記載されている。また、特公昭62−269871号
公報には、割当てられたかごが予約方向と反対方向に向
いている場合には予報を出さず、かごが予約方向と同じ
方向に向いてときだけ予報を出すことが記載されてい
る。さらに、特公平6−255913号公報には、割当
て計算が一番良い号機と次点の号機の差が小さいとき
は、どちらの乗りかごが先に到着するか直ぐには分から
ないので、予約灯の点灯を遅らせることが記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術ではいずれのものも、エレベータの利用が混雑
していて他に最適号機がないようなときは、ホール呼び
発生階を出発して直ぐの乗りかごが最適号機となる場合
があり、このような場合、その乗りかごの予約灯が点灯
するので、利用者は他の乗りかごが運転されていないの
ではないかと不信感を抱いてしまう。
【0004】本発明は、エレベータの利用者に不信感を
抱かせることがなく、快適に利用できるエレベータを実
現することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、エレベータ号機を制御する複数の号機制
御手段と、該号機制御手段に接続され複数のエレベータ
号機を群管理で制御する群管理制御手段とを備え、ホー
ル呼びに対して所定の評価演算を行って最適なエレベー
タ号機に割当てを行うエレベータ制御装置において、あ
る階床でホール呼びがあった場合、そのホール呼びに対
して割当てられたエレベータ号機がその階床を動き出し
て直後のときは、当該エレベータ号機を割当てから除外
する手段を設けたことを特徴としている。
【0006】上記構成によれば、利用者がホール呼びを
行った場合、割当てられたエレベータ号機が利用者のい
る階床を動き出して直後のときは、当該エレベータは割
当てから除外され、他のエレベータ号機に割当てられ
る。これにより、利用者に不信感を抱かせることがな
く、利用者はエレベータを快適に利用することができ
る。
【0007】また、本発明は、エレベータ号機を制御す
る複数の号機制御手段と、該号機制御手段に接続され複
数のエレベータ号機を群管理で制御する群管理制御手段
とを備え、ホール呼びに対して所定の評価演算を行って
最適なエレベータ号機に割当てを行うとともに、その割
当てられたエレベータ号機に対応する予約灯を点灯させ
るエレベータ制御装置において、ある階床でホール呼び
があった場合、そのホール呼びに対して割当てられたエ
レベータ号機がその階を動き出して直後のときは、前記
予約灯の点灯を所定時間遅らせる手段を設けたことを特
徴としている。
【0008】上記構成によれば、利用者がホール呼びを
行った場合、割当てられたエレベータ号機が利用者のい
る階床を動き出して直後のときは、予約灯は所定時間
(例えば3秒間)遅れて点灯させる。これにより、利用
者に不信感を抱かせることがなく、利用者はエレベータ
を快適に利用することができる。
【0009】上記各エレベータ制御装置を構成するに際
しては、以下の要素を付加することができる。 (1)前記予約灯の点灯を遅らせている時間内は、利用
者に待ってもらう旨の案内を行う構成とする。 (2)前記所定時間内は保留時間用のルールで割当ての
見直しを行う構成とする。
【0010】また、本発明のエレベータ制御方法は、ホ
ール呼びに対して所定の評価演算を行って最適なエレベ
ータ号機に割当てを行う際に、ある階床でホール呼びが
あった場合、そのホール呼びに対して割当てられたエレ
ベータ号機がその階を動き出して直後のときは、当該エ
レベータ号機を割当てから除外することを特徴としてい
る。
【0011】さらに、本発明のエレベータ制御方法は、
ホール呼びに対して所定の評価演算を行って最適なエレ
ベータ号機に割当てを行うとともに、その割当てられた
エレベータ号機に対応する予約灯を点灯させる際に、あ
る階床でホール呼びがあった場合、そのホール呼びに対
して割当てられたエレベータ号機がその階を動き出して
直後のときは、前記予約灯の点灯を所定時間遅らせるこ
とを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明に係るエレベータ制
御装置の全体構成を示したブロック図である。図1にお
いて、群管理制御装置1には運転系ネットワークL1を
介して号機制御装置10,20,30がそれぞれ接続さ
れている。また、号機制御装置10に対応して乗りかご
11が設けられ、この乗りかご11は号機制御装置10
により制御される。図には示してないが、号機制御装置
20,30にそれぞれ対応して乗りかごが設けられ、各
乗りかごは号機制御装置20,30により制御される。
【0013】乗りかご11にはかご呼び釦12が設けら
れ、このかご呼び釦12は号機制御装置10に接続され
ている。また、各階床のエレベータホールには乗りかご
11に対応して予報灯101が設けられ、この予約灯1
01も号機制御装置10に接続されている。なお、群管
理制御装置1に接続される号機制御装置は1台もしくは
2台でもよいし、4台以上あってもよい。
【0014】乗りかご11には、エレベータの到着など
を知らせるスピーカ13とLED表示パネルを備えた情
報案内装置14が設けられている。各階床のエレベータ
ホールにも、同様にスピーカ103と情報案内装置10
4が設けられている。そして、スピーカ13,103お
よび情報案内装置14,104は情報系ネットワークL
2を介して群管理制御装置1に接続されている。
【0015】また、各階床(ここでは、1〜9階)のエ
レベータホールにはホール呼び釦105,205,…
…,905が設けられ、これらホール呼び釦は運転系ネ
ットワークL3を介して群管理制御装置1に接続されて
いる。なお、ホール呼び釦105,205,……,90
5を群管理制御装置1に直接接続せずに、号機制御装置
10を介して群管理制御装置1に接続することもでき
る。また、ホール呼び釦は各階床に1つとは限らず複数
あってもよい。
【0016】上記構成において、ホール呼び釦105,
205,……,905のいずれかが押されてホール呼び
が発生した場合、群管理制御装置1は、各号機制御装置
10,20,30から通信で送られてくる各乗りかごの
位置、方向、かご呼びの状況、かご内の混雑度などを加
味して、そのホール呼びに対する最適号機のエレベータ
に割当てを行う。例えば、乗りかご11が最適号機であ
ると判断した場合は、乗りかご11を制御する号機制御
装置10に対して予約灯信号又は割当て信号を送信す
る。
【0017】ところで、利用者がある階床でホール呼び
を行った時に、その階床を出発して直ぐの乗りかごがあ
ると、通常ではその乗りかごに割当てられてしまう。こ
れは、各号機制御装置と群管理制御装置との間の通信が
通常9600bpsで行われており、1バイト送信する
のに約0.1msもかかってしまい、号機制御装置と群
管理制御装置間で通信遅れが生じるからである。例え
ば、図2に示すように、乗りかごが7階から8階に向か
っている際に、7階にいる利用者が上の階へ行こうとし
てホール呼びを行った場合、号機制御装置側(図2の上
半分)では乗りかごが8階にあることを直ちに認識でき
るが、前記の通信遅れがあるために、群管理制御装置側
(図2の下半分)ではエ乗りかごがまだ7階にいると認
識して、その乗りかごに割当ててしまう。しかし、実際
はその乗りかごは既に7階を通り過ぎているので、一旦
上の階まで行って戻ってくることになり、長待ちが発生
する。
【0018】そこで、本実施の形態では、このような場
合、ホール呼び後直ちに割当てを行わず、そのホール呼
びを一定時間保留し、乗りかごの割当てを見直しするよ
うにする。すなわち、図2のように7階から8階に向か
っている乗りかごは割当てから除外する。これにより、
割当てが他の乗りかごに移るので、利用者の長待ちを回
避することができる。
【0019】次に、他の実施の形態として図3を用いて
説明する。図3において、10,20,30はエレベー
タの乗りかごで、1号機の乗りかご10は最下階に、2
号機の乗りかご20は最上階に、3号機の乗りかご30
は最上階より1・2階下の階におり、それぞれU1,U
2,U3の運転方向でサービスしているとする。今、3
号機の階でホール呼びH1が発生した場合、1号機はC
100〜C102までのかご呼びを持っておりH1のホ
ール呼びにサービスするまでに50秒程度かかる。2号
機はH2のホール呼びを割当てられており、一度下まで
降りてから戻ってくるのでH1のホール呼びにサービス
するまで70秒程度かかる。それに対し3号機は最上階
のかご呼びC103を持っているだけなのでH1のホー
ル呼びにサービスするのに20秒程度で済む。このた
め、群管理制御装置は3号機に割当ててしまう。
【0020】しかし、3号機に割当てて予約灯を点灯す
ると、3号機はH1のホール呼び発生階を出発したばか
りなので、利用者は他のエレベータが止まっているので
はと不信感を抱くことになる。
【0021】そこで、本実施の形態では、H1のホール
呼びが発生した時に割当てが3号機になった場合、予約
灯の点灯を3秒ほど遅らせて点灯するようにして、利用
者の不信感を低減させる。
【0022】図4は、本発明に係るエレベータ制御装置
における予約保留処理の流れ図である。まず、ホール呼
びが発生したら、それを登録し(ステップS1)、群号
機評価演算を行い最適号機を検出する(ステップS
2)。各号機は最終出発階と出発してからの経過時間を
覚えておき、最適号機の最終出発階がホール呼び発生階
と同じか否か判定する(ステップS3)。同じなら経過
時間を調べて一定時間以上経っているか否か判定する
(ステップS4)。そして、一定時間以上経っていなか
ったら、ステップS2に戻り再び群号機評価演算を行
う。ステップS4で一定時間以上経っていると判定した
場合、およびステップS3でホール呼び発生階と同じで
ないと判定した場合は、最適号機に割当てを行う(ステ
ップS5)。そして、エレベータホールの表示器に「し
ばらくお待ちください」等の案内表示を行い(ステップ
S6)、さらに予約灯を点灯する(ステップS7)。
【0023】図5は、エレベータホールの表示器に案内
表示を行っている具体例である。エレベータのドア20
1の上部の表示器202に「しばらくお待ちください」
が表示されている。また、ドア201の傍らにはホール
呼び釦203が、表示器202の上方には予約灯204
がそれぞれ設けられている。なお、案内表示は音声で行
うこともできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出発して直ぐのエレベータ号機に割当てられることが回
避されるので、エレベータの利用者に不信感を抱かせる
ことがなく、利用者はエレベータを快適に利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータ制御装置の全体構成を
示すブロック図である。
【図2】ホール呼びが発生した時にその階を出発して直
ぐのエレベータに割当てられる例を示した図である。
【図3】ホール呼びが発生した時にその階を出発して直
ぐのエレベータに割当てられる例を示した図である。
【図4】本発明に係るエレベータ制御装置における予約
保留処理の流れ図である。
【図5】エレベータホールの表示器に案内表示を行って
いる様子を示した図である。
【符号の説明】
1 群管理制御装置(群管理制御手段) 10,20,30 号機制御装置(号機制御手段) 11 乗りかご(エレベータ号機) 12 かご呼び釦 13,103 スピーカ 14,104 情報案内装置 101 予約灯 105,205,905 ホール呼び釦 202 表示器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ号機を制御する複数の号機制
    御手段と、該号機制御手段に接続され複数のエレベータ
    号機を群管理で制御する群管理制御手段とを備え、ホー
    ル呼びに対して所定の評価演算を行って最適なエレベー
    タ号機に割当てを行うエレベータ制御装置において、 ある階床でホール呼びがあった場合、そのホール呼びに
    対して割当てられたエレベータ号機がその階を動き出し
    て直後のときは、当該エレベータ号機を割当てから除外
    する手段を設けたことを特徴とするエレベータ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 エレベータ号機を制御する複数の号機制
    御手段と、該号機制御手段に接続され複数のエレベータ
    号機を群管理で制御する群管理制御手段とを備え、ホー
    ル呼びに対して所定の評価演算を行って最適なエレベー
    タ号機に割当てを行うとともに、その割当てられたエレ
    ベータ号機に対応する予約灯を点灯させるエレベータ制
    御装置において、 ある階床でホール呼びがあった場合、そのホール呼びに
    対して割当てられたエレベータ号機がその階を動き出し
    て直後のときは、前記予約灯の点灯を所定時間遅らせる
    手段を設けたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、 前記予約灯の点灯を遅らせている時間内は、利用者に待
    ってもらう旨の案内を行うことを特徴とするエレベータ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のエレベータ制御装置に
    おいて、 前記所定時間内は保留時間用のルールで割当ての見直し
    を行うことを特徴とするエレベータ制御装置。
  5. 【請求項5】 ホール呼びに対して所定の評価演算を行
    って最適なエレベータ号機に割当てを行う際に、ある階
    床でホール呼びがあった場合、そのホール呼びに対して
    割当てられたエレベータ号機がその階を動き出して直後
    のときは、当該エレベータ号機を割当てから除外するこ
    とを特徴とするエレベータ制御方法。
  6. 【請求項6】 ホール呼びに対して所定の評価演算を行
    って最適なエレベータ号機に割当てを行うとともに、そ
    の割当てられたエレベータ号機に対応する予約灯を点灯
    させる際に、ある階床でホール呼びがあった場合、その
    ホール呼びに対して割当てられたエレベータ号機がその
    階を動き出して直後のときは、前記予約灯の点灯を所定
    時間遅らせることを特徴とするエレベータ制御方法。
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