JP2001206113A - シート回転機構 - Google Patents

シート回転機構

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JP2001206113A
JP2001206113A JP2000012151A JP2000012151A JP2001206113A JP 2001206113 A JP2001206113 A JP 2001206113A JP 2000012151 A JP2000012151 A JP 2000012151A JP 2000012151 A JP2000012151 A JP 2000012151A JP 2001206113 A JP2001206113 A JP 2001206113A
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JP
Japan
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seat
rail
center
seat cushion
rotation
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JP2000012151A
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Minoru Sakagami
稔 坂上
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転シートを安定して支持するとともに、旋回
によりシートクッションを車体外方により多く突出させ
ることができるシート回転機構を得ること。 【解決手段】車体フロア2とシートクッション11との
間に設けられ、シート中心Gよりドア開口部4側でかつ
バックレスト12側に偏倚した回転中心Hを有してシー
トクッション10を水平回転可能に支持するシート回転
機構において、複数本の互いに異なる半径を有する円弧
形状のレール部材35とレール部材35に案内支持され
る複数個のスライダ16とを備え、レール部材35を、
シート中心Gと回転中心Hを包囲しかつ少なくとも2本
のレール部材35の端部が回転中心Hから見て重なるよ
うに配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート回転機構に
関し、特に車両の車体フロア上に座席を水平回転可能に
支持するシート回転機構に関する。
【0002】
【従来技術】座席のシートクッションを水平回転可能に
支持するシート回転機構が、例えば実開平2−3244
1号に開示されている。このシート回転機構は、図8に
示すように、車両の車体フロア51とシートクッション
52との間に、枢軸手段53と案内レール手段54を有
する。
【0003】枢軸手段53は、ドア開口部55側でかつ
バックレスト56側に設けられており、シートクッショ
ン52を車体フロア51上に回転自在に軸支する。案内
レール手段54は、レール部材61−1、61−2と、
レール部材61−1、61−2に沿って案内移動される
スライダ62−1、62−2を有する。
【0004】レール部材61−1、61−2は、互いに
異なる径を有した大小の円弧形状をなし、枢軸手段53
を回転中心とするように車体フロア51上に並設されて
いる。スライダ62−1、62−2は、シートクッショ
ン52の下面にて枢軸手段53との間を結ぶ直線上に配
置されている。
【0005】したがって、シートクッション52は、図
8中に2点鎖線で示すように、枢軸手段53を回転中心
としてドア開口部55側に旋回することができる。尚、
図中符号57−1はフロントピラー、57−2はセンタ
ピラー、58はサイドドアを示し、矢印Fは車両前方を
示す。
【0006】また、実開平5−82647号公報には、
上記の技術と同様にシートクッションを水平回転可能に
支持するシート回転機構が示されている。このシート回
転機構は、図9に示すように、車両の車体フロア71上
にシートクッション72を回転自在に支持する回転体7
5を備える。
【0007】回転体75は、互いに回転自在に嵌合され
た真円の2重リング形状をなし、車体フロア71に固定
されるロアプレート76と、シートクッション72に固
定されるアッパプレート77を有する。そして、回転中
心Hがシート中心Gよりもドア開口部73側でかつバッ
クレスト74側に偏倚した位置に配置されるように設け
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合、枢軸手段53と2個のスライダ62a、62bが
直線上に配置されているため、シートクッション52の
支持が不安定となるおそれがある。また、枢軸手段53
及び案内レール手段54に偏心荷重が加わり、シートク
ッション52の円滑な旋回動作を阻害するおそれがあ
る。
【0009】そして、枢軸手段53がドア開口部55側
でかつバックレスト側59付近に設けられ、案内レール
手段54がその対角位置に設けられているため、旋回角
度を大きく確保することが困難である。また、シートク
ッション52の移動軌跡が大となり、フロントピラ57
やサイドドア58に接触するおそれがある。したがっ
て、シートクッション52を十分に旋回させることがで
きず、乗降時の利便性を確保することは困難である。
【0010】また、後者の場合、回転体80は、旋回に
よりシートクッション72をドア開口部から車体外方に
張り出させて乗降性を確保するために、シート中心から
偏倚した位置に回転中心が位置するように配置される。
このため、回転体80は偏倚した位置でシートクッショ
ン72を支持しなければならず、偏心荷重によって円滑
な旋回動作が阻害されるおそれがある。
【0011】一方、偏心荷重を避けるべく回転体80の
径が大きいものに変更すると、シート中心から回転中心
までの距離が短くなり、シートクッション72の車体外
方への張り出し量が少なく、乗降の容易性が損なわれ、
利便性が低下するおそれがある。
【0012】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、回転シートを安定して支持すると
ともに、旋回によりシートクッションを車体外方により
多く突出させることができるシート回転機構を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るシート回転機構は、車両の
車体フロアと座席のシートクッションとの間に設けら
れ、シートクッションのシート中心よりドア開口部側で
かつバックレスト側に偏倚した回転中心を有してシート
クッションを水平回転可能に支持するシート回転機構に
おいて、車体フロア及びシートクッションのいずれか一
方に設けられた円弧形状をなす複数本のレール部材と、
他方に設けられレール部材に案内支持される複数個のス
ライダとを備え、複数本のレール部材は、互いに異なる
円弧半径を有し、シートクッションのシート中心と回転
中心を包囲しかつ少なくとも2本のレール部材の端部が
回転中心から見て重なるように配置されたことを特徴と
する。
【0014】これにより、各レール部材に案内されるス
ライダによってシートクッションに加わる荷重を適切に
分散して受けるとともに、シート中心よりもドア開口部
側に設定された回転中心を中心として座席をドア開口部
側に旋回させる。
【0015】したがって、シートクッションを安定した
状態で支持することができ、円滑な旋回動作を得ること
ができる。また、シートクッションのドア開口部から車
体外方への突出量をより多く確保することができ、車両
への乗降を容易ならしめることができる。
【0016】請求項2に係るシート回転機構は、複数の
スライダのうち少なくとも一つが、シートクッションが
ドア開口部側に向いた状態において、シートクッション
のシート中心よりもドア開口部側に位置することを特徴
とする。これによれば、シートクッションがシート中心
よりもドア開口部側でも支持されるため、特に乗降時に
安定してシートクッションを支持することができる。
【0017】請求項3に係るシート回転機構は、レール
部材が3本設けられ、スライダが3個設けられたことを
特徴とする。これによれば、より少ない部品点数で、請
求項1の作用を得ることができる。
【0018】請求項4に係るシート回転機構は、レール
部材が4本設けられ、スライダが4個設けられたことを
特徴とする。これによれば、シートクッションの支持に
4個のスライダが用いられるため、シートクッションを
より一層安定した状態で支持することができる。
【0019】請求項5に係るシート回転機構は、レール
部材が3本設けられ、スライダが4個設けられたことを
特徴とする。これによれば、より少ない部品点数で請求
項1の作用を得ることができる。
【0020】請求項6に係るシート回転機構は、4個の
スライダが、それぞれ回転中心を介して対角線上に配置
されたことを特徴とする。これによれば、シートクッシ
ョンを最も安定した状態で支持することができる。
【0021】請求項7に係るシート回転機構は、回転中
心にシートクッションを水平回転可能に軸支する軸支部
を備えたことを特徴とする。これによれば、レール部材
とスライダとのがたつきを抑制でき、より円滑な旋回動
作を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。
【0023】(第1の実施の形態)最初に、本発明の第
1の実施の形態について図1〜図5に基づいて説明す
る。図1は、回転シートを備えた車両を概略的に示す上
面図、図2は、図1のA方向矢視図、図3は、図2のB
−B線矢視図である。
【0024】自動車の車体1は、図1に示すように、助
手席部に一人掛け用の回転シート10を備えている。回
転シート10は、シートクッション11とバックレスト
12を有し、図2に示すように、シートスライド機構2
0及びシート回転機構30を介して車体フロア2上に支
持固定されている。
【0025】シートスライド機構20は、図2に示すよ
うに、車体フロア2上に立設された脚部3、3間に架設
されるロアフレーム21と、ロアフレーム21の上部で
前後方向に延在し互いに車幅方向に離間して並設された
2本のロアレール22と、各ロアレール22に前後方向
に移動可能に係合されたアッパレール23を備える。
【0026】ロアフレーム21にはシートスライドハン
ドル24の操作によりアッパレール23の位置を固定し
又はその固定を解除するためのスライド位置固定機構
(図示せず)が設けられている。
【0027】シート回転機構30は、図2に示すよう
に、シートスライド機構20の上部に設けられており、
プレート31と旋回レール35とスライダ40を備え
る。プレート31は、図3に示すように、車体フロア2
に対向して延在する矩形の平板形状をなし、アッパレー
ル23の上部に固定されている。
【0028】旋回レール35は、互いに異なる半径を有
する円弧形状をなす第1レール35−1、第2レール3
5−2、第3レール35−3及び第4レール35−4か
らなり、それぞれプレート31の上面に固定されてい
る。
【0029】第1レール35−1、第2レール35−
2、第3レール35−3及び第4レール35−4は、シ
ートクッション11のシート中心Gよりドア開口部4側
でかつバックレスト12側に偏倚した位置に設定された
回転中心Hを径中心とするようにそれぞれ配置され、回
転中心Hとの間で形成されるはさみ角が90゜よりも大
きくなる長さを有する。
【0030】第1レール35−1は、各レールの中で円
弧半径がもっとも小さく、回転中心Hよりバックレスト
12側に配置される。第2レール35−2は、第1レー
ル35−1の次に円弧半径が大きく、回転中心Hの位置
よりもドア開口部4側に配置される。第4レール35−
4は、第2レール35−2の次に円弧半径が大きく、回
転中心Hを介して第2レール35−2と対向する位置に
配置される。第3レール35−3は、各レールの中でも
っとも円弧半径が大きく、回転中心Hを介してバックレ
スト4と反対側に配置される。
【0031】そして、第1レール35−1と第2レール
35−2は、第1レール35−1の着座位置端部35−
1a側と第2レール35−2の乗降位置端部35−2b
側が回転中心Hから見て重なるように配置される。
【0032】同様に、第2レール35−2と第3レール
35−3は、第2レール35−2の着座位置端部35−
2a側と第3レール35−3の乗降位置端部35−3b
側が、第3レール35−3と第4レール35−4は、第
3レール35−3の着座位置端部35−3a側と第4レ
ール35−4の乗降位置端部35−4b側が、第4レー
ル35−4と第1レール35−1は第4レール35−4
の着座位置端部35−4a側と第1レール35−1の乗
降位置端部35−1b側が回転中心Hから見てそれぞれ
重なるように配置される。これらの各旋回レール35
は、上部に全長に亘って延在する開放溝35aを有した
断面C字型形状をなす(図5参照)。
【0033】シートクッション11は、図2に示すよう
に、その下部にクッションフレーム13を有する。図4
は、図2のC−C線矢視図である。クッションフレーム
13は、図4に示すように、シートクッション11の下
部側縁に沿うように連続した略矩形の枠形状をなし、4
個のスライダ16−1、16−2、16−3、16−4
が設けられている。
【0034】スライダ16−1、16−2、16−3、
16−4は、図3に示すスライダ16−1、16−2、
16−3、16−4によって囲まれる範囲J内にシート
中心Gと回転中心Hが存するように、シートクッション
11のシート中心Gに対してほぼ対称位置で、矩形の角
を形成するように互いに前後左右に離間する位置にスラ
イダブラケット14を介して設けられている。
【0035】すなわち、シートクッション11は、シー
ト中心Gに対してほぼ対称位置に配置された4個のスラ
イダ16−1、16−2、16−3、16−4によって
安定して支持され、着座荷重が適切に分散された状態で
受け止められる。
【0036】図5は、図4のD−D線断面図である。ス
ライダ16は、図5に示すように、ベース部17とロー
ラ脚部18と回転ローラ19を有する。ベース部17
は、スライダブラケット14の下面に固定されている。
ローラ脚部18は、スライダ16の移動を容易ならしめ
るべく基端がベース部17に首振り自在に支持されてい
る。そして、その先端は、ベース部17から垂下して開
放溝35aを通過し旋回レール35内に至る。回転ロー
ラ19は、ローラ脚部18の先端に回転自在に軸支され
ている。
【0037】回転シート10が図1中に実線で示すよう
にシートクッション11に着座した乗員が前方を向く着
座位置にある場合、シートクッション11は図3中に1
点鎖線で示す位置に位置し、スライダ16は、図3中に
て実線で示すように第1レール35−1、第2レール3
5−2、第3レール35−3及び第4レール35−4の
各着座位置端部35−1a、35−2a、35−3a、
35−4aに位置する。
【0038】また、回転シート10が図1中に2点鎖線
で示すようにシートクッション11に着座した乗員がド
ア開口部4側を向く乗降位置にある場合、シートクッシ
ョン11は図3中に2点鎖線で示す位置に位置し、スラ
イダ16は、図3に示した第1レール35−1、第2レ
ール35−2、第3レール35−3及び第4レール35
−4の各乗降位置端部35−1b、35−2b、35−
3b、35−4bに位置し、かつ第2レール35−2、
第3レール35−3の乗降位置端部35−2b、35−
3bは、シート中心Gよりもドア開口部4側に位置す
る。
【0039】尚、特に図示していないが、旋回レール3
5には、ロックレバーの操作によりスライダ16の固定
又は解除を行うロック機構が設けられており、ロック機
構はスライダ16−1、16−2、16−3、16−4
を着座位置端部35−1a、35−2a、35−3a、
35−4a並びに乗降位置端部35−1b、35−2
b、35−3b、35−4bのそれぞれの位置で固定で
きる機能を有する。
【0040】次に、上記構成を有するシート回転機構の
動作について説明する。まず、回転シート10が着座位
置にある場合、シートクッション11は、図3に示すよ
うに第1レール35−1、第2レール35−2、第3レ
ール35−3及び第4レール35−4の着座位置端部3
5−1a、35−2a、35−3a、35−4aにおい
て、シート中心Gに対してほぼ対称位置に配置された4
個のスライダ16−1、16−2、16−3、16−4
によって支持される。
【0041】この状態で、シート中心Gは、スライダ1
6−1、16−2、16−3、16−4によって囲まれ
る範囲Jの中に位置している。したがって、シートクッ
ション11に加えられる着座荷重は、スライダ16−
1、16−2、16−3、16−4によって適切に分散
して受け止められ、シートクッション11は安定して支
持されている。
【0042】次に、回転シート10を着座位置から乗降
位置に旋回させるには、まず、ロックレバーを操作して
ロック機構によるスライダ16の固定を解除し、回転シ
ート10を回転させる。
【0043】これにより、スライダ16−1、16−
2、16−3、16−4は、それぞれ第1レール35−
1、第2レール35−2、第3レール35−3及び第4
レール35−4に案内され、着座位置端部35−1a、
35−2a、35−3a、35−4aから乗降位置端部
35−1b、35−2b、35−3b、35−4bに向
かって移動される。
【0044】ここで、第1レール35−1、第2レール
35−2、第3レール35−3及び第4レール35−4
は、互いに異なる半径を有し回転中心Hから見て一部が
重なるように配置されているため、これらに案内される
スライダ16−1、16−2、16−3、16−4は、
乗降位置端部35−1b、35−2b、35−3b、3
5−4bまで移動することができる。
【0045】尚、図3中の符号θ1、θ2、θ3、θ4
は、スライダ16−1、16−2、16−3、16−4
の移動範囲を示すものであり、移動角度は回転中心Hを
中心に90度となる。
【0046】したがって、回転シート10は、ドア開口
部4側に設定された回転中心Hを中心として、着座位置
から90度回転した乗降位置まで円滑かつ安定した状態
で旋回することができる。これより、シートクッション
11を車体外方へより多く突出させることができ、車両
への乗降を容易ならしめることができる。
【0047】特に、回転シート10の旋回とともにシー
トクッション11のシート中心Gも範囲Jに囲まれた状
態で旋回するため、高い安定度で支持することができ
る。
【0048】また、回転シート10が乗降位置に位置す
るときは、スライダ16−2、16−3がシート中心G
よりもドア開口部4側に位置してシートクッション11
を支持するため、乗降時も高い安定度で支持することが
できる。
【0049】したがって、回転シート10の円滑な旋回
動作を得ることができる。また、その旋回は、スライダ
16のローラ脚部18がベース部17に首振り自在に支
持されているため、更に円滑化される。
【0050】上記構成を有するシート回転機構30によ
り、シートクッション11を安定して支持しつつ、ドア
開口部4側に設定された回転中心を中心としてシートク
ッション11を着座位置から乗降位置まで旋回させるこ
とができる。したがって、回転シートを円滑に旋回させ
ることができるとともに、シートクッション11を車体
外方へより多く突出させて車両への乗降を容易ならしめ
ることができる。
【0051】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について説明する。図6は、第2の実施の形態を示
す説明図であり、第1の実施の形態の図3に対応するも
のである。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素には
同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
【0052】本実施の形態において特徴的なことは、第
1の実施の形態における第3レール35−3と第4レー
ル35−4を同一の半径を有する一本の連続したレール
35−5としたことである。
【0053】これによれば、第1の実施の形態と同様
に、安定した支持により回転シートの円滑な回転動作を
確保でき、また、十分な旋回角度の確保により車両への
乗降を容易ならしめることができる。そして、レール数
の減少により部品点数の削減及び取付け工程数の削減が
実施でき、製造コストを低減することができるという効
果を有する。
【0054】(第3の実施の形態)次に、第3の実施の
形態について説明する。図7は、第3の実施の形態を示
す説明図である。尚、第1及び第2の実施の形態と同様
の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説
明を省略する。
【0055】本実施の形態において特徴的なことは、第
2の実施の形態におけるスライダ16−4を省略して3
個のスライダ16−1、16−2及び16−3によりシ
ートクッションを支持したことである。これによれば、
第1及び第2の実施の形態と同様の作用及び効果を得る
ことができ、更なる部品点数の削減により製造コストを
低減できるという効果を有する。
【0056】また、更に他の実施の形態として、特に図
示はしないが、回転中心Hにプレート31とクッション
フレーム13とを軸支する軸支部を設けても良い。これ
によれば、旋回レール35とスライダ16とのクリアラ
ンスに起因した、がたつき等を防止でき、更に円滑な旋
回動作を得ることができる。
【0057】尚、本発明は、上述の各実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨内で種々の変更が可
能である。例えば、上述の実施の形態では、回転ローラ
式のスライダを用いたが、ベアリング式のものを用いて
も良い。
【0058】また、上述の各実施の形態では、旋回レー
ル35を車体フロア2側(プレート31)に設け、スラ
イダ16をシートクッション11側(クッションフレー
ム13)に設けたが、旋回レール35をシートクッショ
ン11側に設け、スライダ16を車体フロア2側に設け
ても良い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
ト回転機構によれば、互いに異なる円弧半径を有する複
数本のレール部材が、シート中心と回転中心を包囲しか
つ少なくとも2本のレール部材の端部が回転中心から見
て重なるように配置されるため、各レール部材に案内さ
れるスライダによりシートクッションに加わる荷重を適
切に分散して受けることができるとともに、ドア開口部
側に設定された回転中心を中心として座席をドア開口部
側に旋回させることができる。
【0060】したがって、シートクッションを安定した
状態で支持することができ、円滑な旋回動作を得ること
ができる。また、シートクッションのドア開口部から車
体外方への突出量をより多く確保することができ、車両
への乗降を容易ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転シートを備えた車両を概略的に示す上面図
である。
【図2】図1のA方向矢視図である。
【図3】図2のB−B線矢視図である。
【図4】図2のC−C線矢視図である。
【図5】図4のD−D線断面図である。
【図6】第2の実施の形態を示す図である。
【図7】第3の実施の形態を示す図である。
【図8】従来技術を示す図である。
【図9】他の従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車体フロア 4 ドア開口部 10 回転シート(座席) 11 シートクッション 16 スライダ 35 旋回レール(レール部材) G シート中心 H 回転中心

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車体フロアと座席のシートクッシ
    ョンとの間に設けられ、前記シートクッションのシート
    中心よりドア開口部側でかつバックレスト側に偏倚した
    回転中心を有して前記シートクッションを水平回転可能
    に支持するシート回転機構において、 前記車体フロア及び前記シートクッションのいずれか一
    方に設けられた円弧形状をなす複数本のレール部材と、
    他方に設けられ前記レール部材に案内支持される複数個
    のスライダとを備え、 前記複数本のレール部材は、互いに異なる円弧半径を有
    し、前記シートクッションのシート中心と回転中心を包
    囲しかつ少なくとも2本のレール部材の端部が回転中心
    から見て重なるように配置されたことを特徴とするシー
    ト回転機構。
  2. 【請求項2】 前記複数のスライダのうち少なくとも一
    つは、 前記シートクッションが前記ドア開口部側に向いた状態
    において、シートクッションのシート中心よりもドア開
    口部側に位置することを特徴とする請求項1に記載のシ
    ート回転機構。
  3. 【請求項3】 前記レール部材は3本設けられ、前記ス
    ライダは3個設けられたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のシート回転機構。
  4. 【請求項4】 前記案内レールは4本設けられ、前記ス
    ライダは4個設けられたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のシート回転機構。
  5. 【請求項5】 前記案内レールは3本設けられ、前記ス
    ライダは4個設けられたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のシート回転機構。
  6. 【請求項6】 前記スライダは、 それぞれが前記回転中心を介して対角線上に配置された
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のシート回転機
    構。
  7. 【請求項7】 前記回転中心に前記シートクッションを
    水平回転可能に軸支する軸支部を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載のシート回転機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101837408B1 (ko) * 2016-10-05 2018-03-12 현대자동차주식회사 차량의 시트 회전장치
CN108168898A (zh) * 2017-12-21 2018-06-15 重庆厚全科技发展有限公司 发动机检测用对中调节设备
JP7420455B2 (ja) 2019-06-27 2024-01-23 ダイハツ工業株式会社 車両用シート

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