JP2001205372A - 異種金属複合メタルの製造装置 - Google Patents

異種金属複合メタルの製造装置

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JP2001205372A
JP2001205372A JP2000297368A JP2000297368A JP2001205372A JP 2001205372 A JP2001205372 A JP 2001205372A JP 2000297368 A JP2000297368 A JP 2000297368A JP 2000297368 A JP2000297368 A JP 2000297368A JP 2001205372 A JP2001205372 A JP 2001205372A
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outer metal
rotary table
inner metal
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Kazuo Hamada
一男 濱田
Reiichi Sato
励一 佐藤
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Yamada Dobby Co Ltd
Kataken Seiko Co Ltd
Original Assignee
Yamada Dobby Co Ltd
Kataken Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】外メタルと内メタルとで形成される複合メタル
を多量に生産できる複合メタル製造装置を提供するこ
と。 【解決手段】第1の複合メタル製造装置M1は、並設さ
れた3本のフィードバー11と各フィードバー11に装
着する複数のフィンガ13とを有するトランスファ装置
10と、外メタル3を供給する第1のパーツフィーダ2
1、第2のパーツフィーダ23、及び内メタルを供給す
る第3のパーツフィーダ25、第4のパーツフィーダ2
7と、を有して構成する。トランスファ装置10には、
第1のフィードバー11Aと第2のフィードバー11C
間に第1の外メタル搬送通路17Aを形成し、第2のフ
ィードバー11Cと第3のフィードバー11B間に第2
の外メタル搬送通路17Bを形成する。フィンガ13で
把持搬送する外メタル3に内メタル5を内嵌して加圧す
ることにより複合メタル1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、環状の外メタル
と、外メタルに内嵌する内メタルを結合圧接して1個の
メタル(以下、複合メタルという)を製造する製造装置
に関する。
【0002】なお、以下の説明で述べるメタルとは、遊
技場等で使用されるコイン、また通貨として使用される
硬貨や代用硬貨としてのトークン、あるいは、表彰用の
メダルも含んでいうものとする。
【0003】
【従来の技術】異種金属の外メタルと内メタルとを組み
合わせて一体的に結合させたメタルは、例えば、メダル
遊戯機で使用されるコインや、あるいはヨーロッパ通貨
として使用されるコイン等が知られている。これらの異
種金属複合メタルは、略円環状の外メタルと、前記外メ
タルに内嵌する略円板状の内メタルを、搬送装置でそれ
ぞれ搬送後、仮結合するように組み付け、プレス機等の
圧接機でカシメることによって一体的に形成していた。
この異種金属複合メタルの製造装置は、従来、例えば、
メタル遊戯機用のコインを製造する装置として特開平1
0−14626号によって知られ、ヨーロッパ通貨のコ
インを製造する装置としてEP0320731によって
知られている。これらの装置によれば、複合メタルはい
ずれも、回転テーブル上において、円周方向に沿って搬
送される外メタルに、内メタルを内嵌させて仮結合した
後で、プレス機で圧接されていた。
【0004】例えば、特開平10−14626号におい
ては、回転テーブル内に複数のメタルホルダを装着さ
せ、回転テーブルの回転中の一工程において、メタルホ
ルダの先端部に形成した半円状の係合部に、リング供給
装置で供給された外メタルを係合させ、その後の工程に
おいて、円板供給装置で供給された内メタルを内嵌させ
てさらに回転搬送し、プレス装置で加圧されていた。
【0005】また、EP0320731においても、複
合メタルは、回転テーブル上に装着されたメタルホルダ
に外メタルを円周方向に回転させ、内メタルを内嵌させ
た後プレス装置で圧接させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複合メタルを
多量に生産する場合においては、上記に示すようなプレ
ス装置を含んだ従来の装置を、複数台設置して製造しな
ければならない。しかしプレス装置を含んだ装置を複数
台設置するには、床面積を大きく取らなければならな
く、また、設備費用も多大になってしまう。
【0007】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、多量生産するために、床面積を大きくすることな
く、しかも効率良く製造できる異種金属複合メタルの製
造装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる異種
金属複合メタルの製造装置では、上記の課題を解決する
ために、以下のように構成するものである。即ち、環状
に形成される外メタルと、前記外メタルに内嵌する内メ
タルとを、加圧結合して1個の複合メタルとして形成す
る異種金属複合メタルの製造装置であって、前記外メタ
ルをメタル搬送通路内に搬入する外メタル搬入工程、搬
送された前記外メタルに前記内メタルを内嵌して仮複合
メタルとして形成するインサート工程、仮複合メタルを
加圧して一体的な複合メタルとして形成する加圧工程、
を有するトランスファ装置と、前記外メタル搬入工程に
前記外メタルを供給する外メタル供給装置と、前記内メ
タルを前記メタル複合工程に供給する内メタル供給装置
と、を有して構成され、前記トランスファ装置が、並設
する2本のフィードバー間で形成される少なくとも2本
以上のメタル搬送通路を有し、それぞれのメタル搬送通
路に前記外メタル供給装置及び前記内メタル供給装置が
それぞれ接続するように配設され、前記各フィードバー
には前記外メタルを把持する複数のフィンガがそれぞれ
装着され、前記加圧工程が、少なくとも2本以上の前記
メタル搬送通路で搬送された仮複合メタルを同時に加圧
して複合メタルを形成するように構成することを特徴と
するものである。
【0009】また、この異種金属複合メタルの製造装置
は、環状に形成される外メタルと、前記外メタルに内嵌
する内メタルとを、加圧結合して1個の複合メタルとし
て形成する異種金属複合メタルの製造装置であって、2
台の回転テーブル体が、高さ方向に差異を有するととも
にそれぞれ中心軸を離隔する位置でそれぞれ間欠回転可
能に配設され、前記回転テーブル体の廻りには、前記外
メタルを一方の回転テーブル体に供給する少なくとも2
台の外メタル供給装置と、前記内メタルを他方の回転テ
ーブル体に供給する少なくとも2台の内メタル供給装置
と、が配設され、一方の回転テーブル体にはそれぞれの
前記外メタル供給装置から供給された外メタルを保持す
る保持部がそれぞれ円周方向に等分割されて配置され、
他方の回転テーブル体にはそれぞれの前記内メタル供給
装置から供給された内メタルを保持する保持部がそれぞ
れ円周方向に等分割されて配置され、前記2台の回転テ
ーブル体は、それぞれの回転テーブル体に形成された少
なくとも連接する2個の保持部が重合するように配置さ
れ、一方の回転テーブル体の保持部に保持された外メタ
ルと、他方の回転テーブル体の保持部に保持された内メ
タルとが、それぞれ円周方向に沿って搬送され、それぞ
れの回転テーブル体の保持部が重合する位置において、
少なくとも2個の内メタルがそれぞれの外メタルに同時
に内嵌されて仮複合メタルが形成され、少なくとも2個
の仮複合メタルが、加圧装置で同時に一体化された複合
メタルとして形成されて同時に搬出されるように構成す
ることを特徴とするものである。
【0010】好ましくは、それぞれの回転テーブル体に
形成される保持部が、等分割で形成される略扇状の保持
部材に半径方向に少なくとも2個形成されることを特徴
とするものであればよい。
【0011】また、一方の回転テーブル体に形成される
保持部が円周方向に1列で形成され、隣接する少なくと
も2個の保持部に外メタルが同時に挿入されて搬送さ
れ、他方の回転テーブル体に形成される保持部が円周方
向に1列で形成され、隣接する少なくとも2個の保持部
に内メタルが同時に挿入されて搬送されることを特徴と
するものであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。実施形態の異種金属複合メタル
の製造装置(以下複合メタル製造装置という)は、遊技
場等で使用されるコイン、また通貨として使用される硬
貨や代用硬貨としてのトークン、あるいは、表彰用のメ
ダル等のメタルを、外メタルと内メタルとで圧接してな
る複合メタルとして製造するものであり、さらに、コン
パクトに構成して複合メタルを多量生産できるようにす
るものであり、例えば、1台のプレス機の一工程で複数
の複合メタルを圧接するように構成する。
【0013】複合メタル1は、図1に示すように、略円
環状に形成された外メタル3と、外メタル3に内嵌する
円板上の内メタル5とを、一体的に組み合わせした状態
でプレス機で加圧することによってお互いに圧接して1
枚の複合メタル1を形成するものであり、略円環状の外
メタル3とは、例えば、外周形状や内周形状が円形であ
ったりあるいは多角形であったり、さらには外周形状が
花形状であったりすることを言い、また、略円板状の内
メタル5とは外周形状が円形であったりまたは多角形で
あったりすることを言う。以下の説明においては、外メ
タル3は円環状で内メタル5は円板状のもので説明す
る。
【0014】第1の形態の複合メタル製造装置M1は、
図2〜3に示すように、固定ベース15上を直線的に往
復移動するフィードバー11とフィードバー11に対し
て直交する方向に往復移動する複数組のフィンガ13と
を含んだトランスファ装置10を有し、フィンガ13に
外メタル3を把持して搬送できるように構成する。固定
ベース15上には、左右方向に往復移動する3本のフィ
ードバー11が前後方向(図2中、上下方向)に並設す
るように装着されている。このフィードバー11は、一
般的に公知の図示しないカム装置で駆動される。
【0015】第1のフィードバー11Aと第2のフィー
ドバー11Cとの間には第1のメタル搬送通路17Aが
形成され、第2のフィードバー11Cと第3のフィード
バー11Bとの間には第2のメタル搬送通路17Bが形
成されている。第1のフィードバー11Aと第2のフィ
ードバー11Cとには、第1のメタル搬送通路17Aを
挟んで第1のメタル搬送通路17Aに対して接近離隔す
る複数の第1のフィンガ13A、13Aが取り付けられ
ている。また、第2のフィードバー11Cと第3のフィ
ードバー11Bとには、第2のメタル搬送通路17Bを
挟んで第2のメタル搬送通路17Bに対して接近離隔す
る複数の第2のフィンガ13B、13Bが取り付けられ
ている。第2のフィードバー11Cに取り付けられる第
1のフィンガ13A、第2のフィンガ13Bは、第1の
メタル搬送通路17Aに対して接近離隔するための第1
のフィンガ13Aと、第2のメタル搬送通路17Bに対
して接近離隔するための第2のフィンガ13Bと、が交
互に並設されている。そのために、第1のメタル搬送通
路17Aに対して対向する第1のフィンガ13A、13
Aと第2のメタル搬送通路17Bに対して対向する第2
のフィンガ13B、13Bとは、それぞれのフィードバ
ー11Cの1搬送ピッチの半分の長さの位相差を有する
ことになる。
【0016】トランスファ装置10の固定ベース15
は、図2及び図4に示すように、第1のメタル搬送通路
17A内に下方から上方に突起する第1のメタル受け台
16Aと第2のメタル搬送通路17B内に下方から上方
に突起する第2のメタル受け台16Bとを有して、各フ
ィンガ13で把持された外メタル3を各工程に載置でき
るように形成されている。
【0017】また、それぞれのフィードバー11と各フ
ィンガ13との間には、図3〜4に示すように、フィー
ドバー11に埋設するクランプバー19がメタル搬送方
向に移動可能に配置され、クランクバー19がフィード
バー11に対して移動することにより、フィンガ13が
外メタル3に対して接近離隔する方向に移動可能に構成
される。この構成は、例えば、図4に示すように、クラ
ンプバー19に形成する斜め溝19aと、前記の斜め溝
19aに係合するためのフィンガ13に配置するピン1
3aと、によって行なうようにしてもよい。なお、斜め
溝19aは、クランプバー19の上面にクランプバー1
9の長手方向に対して所定角度(例えば45°又は60
°等)に形成された溝であり、ピン13aは、斜め溝1
9aの幅寸法と略同一の外径を有して斜め溝19aにガ
イドされながら長さ方向に移動可能に形成するものであ
る。もちろん、クランプバー19にピンを配置させ、フ
ィンガ13の下面に斜め溝を形成するようにしてもよ
い。
【0018】さらに、第1のメタル搬送通路17A及び
第2のメタル搬送通路17Bの一端側には、第1のメタ
ル搬送通路17Aに外メタル3を供給するための第1の
パーツフィーダ21が外メタル3を順送りするシュート
22を備えて配置され、第2のメタル搬送通路17Bに
外メタル3を供給するための第2のパーツフィーダ23
が外メタル3を順送りするシュート24を備えて配置さ
れている。
【0019】また、第1のフィードバー11Aの後方
(図2中上方)には、外メタル3を搬送する中間の一工
程において、第1のメタル搬送通路17Aに搬送される
外メタル3に対して、外メタル3に内嵌する内メタル5
を供給するための第1の供給シュート29がメタル搬送
通路17Aに対して直交する方向に配置されている。第
1の供給シュート29は、第3のパーツフィーダ25に
連結されたシュート26から内メタル5を供給可能に配
置され、供給された内メタル5を外メタル3側に向かっ
て移動するのを案内する。なお、第1の供給シュート2
9上の内メタル5は第1のカム装置31によって順送り
される。
【0020】第3のフィードバー11Bの前方(図2中
下方)には、外メタル3を搬送する中間の一工程におい
て、第2のメタル搬送通路17Bに搬送される外メタル
3に対して、外メタル3に内嵌する内メタル5を供給す
るための第2の供給シュート30がメタル搬送通路17
Bに対して直交する方向に配置されている。第2の供給
シュート30は、第4のパーツフィーダ27に連結され
たシュート28から内メタル5を供給可能に配置され、
供給された内メタル5を外メタル3側に向かって移動す
るのを案内する。なお、第2の供給シュート30上の内
メタル5は第2のカム装置32によって順送りされる。
【0021】トランスファ装置10は、第1のパーツフ
ィーダ21及び第2のパーツフィーダ23からそれぞれ
供給された外メタル3をメタル搬送通路17A、17B
に供給する外メタル供給工程S1、S1と、搬送された
外メタル3に内メタル5を内嵌して仮複合メタル1’を
形成するインサート工程S2、S2と、仮組された仮複
合メタル1’を加圧して一体化された複合メタル1を形
成する加圧工程S3と、複合メタル1を排出する排出工
程S4と、を有し、それぞれの工程には外メタル3ある
いは内メタル5を上下方向に移動させるピンを有してい
る。なお、外メタル搬入工程S1とインサート工程S2
との間、インサート工程S2と加圧工程S3との間、加
圧工程S3と排出工程S4との間には、外メタル3を仮
置きするアイドラ工程SIを1個又は複数個含むように
してもよい。
【0022】メタル受け台16の一例は、図4に示すよ
うに、メタル搬送通路17に沿って長尺状に形成しても
よく、また、他例では、各工程ごとに円柱状のホルダを
配置するようにしてもよい。以下、メタル搬送通路17
に沿って長尺状に形成されたメタル受け台16を使用し
て、各工程における外メタル3あるいは内メタル5を移
動する構成の一形態について説明する。なお、以下の説
明においては、メタル搬送通路17は2か所に形成され
ているが、各メタル搬送通路17における各工程の構成
は同じであるので、一方の第1のメタル搬送通路17A
の各工程の構成について説明するものとする。
【0023】外メタル搬入工程S1においては、図5に
示すように、第1のメタル受け台16Aには、外メタル
3を挿入するためのガイド孔161が形成され、ガイド
孔161に外メタル3を上方に移動する突き上げピン1
62が、図示しないカム装置によって駆動されるように
配置されている。一方、パーツフィーダ21から連結さ
れるシュート22は第1のフィードバー11Aと第2の
フィードバー11Cとの間に、各フィードバー11の下
方に位置するように配置されている。突き上げピン16
2は、その上面で供給される外メタル3を支持して、第
1のフィンガ13A、13Aで把持される高さ位置まで
移動させるものであり、下降端においては、突き上げピ
ン162の上面はシュート22の上面と略同一水平線上
にあり、シュート22上を流れる外メタル3を載置して
支持する。突き上げピン162の上昇端は、第1のメタ
ル受け台16Aの上面より僅かに上方に突出した位置に
あり、上昇端の位置は、第1のフィンガ13Aの把持面
13aと略同一水平面上に位置される。
【0024】インサート工程S2においては、第1のフ
ィンガ13A、13Aによって把持搬送された外メタル
3に対して内メタル5が上方あるいは下方からピンによ
り内嵌するように移動される。なお、外メタル3と内メ
タル5との嵌合状態は比較的ゆるく、この状態では一体
的に結合されていないので、仮複合メタル1’と呼んで
いる。以下、本形態では内メタル5を下方から内嵌する
場合の説明を行なう。図6に示すように、内メタル5を
供給する第1の供給シュート29は、第1のフィードバ
ー11Aの下方から第1のメタル受け台16Aに向かっ
て配置されている。第1のメタル受け台16Aには内メ
タル5をガイドするガイド孔163が形成され、ガイド
孔163内に内メタル5を上面で載置して外メタル3に
内嵌する位置まで上昇させる突き上げピン164が配置
されている。突き上げピン164は図示しないカム装置
によって前述の外メタル搬入工程S1の突き上げピン1
62と同様のタイミングで作動される。
【0025】一方、第1のフィンガ13A、13Aによ
って把持搬送されてインサート工程S2に停止された外
メタル3の上方には第1のフィードバー11A、第1の
フィンガ13Aの移動に干渉しないように上蓋165が
取り付けられ、上蓋165の下面と外メタル3の上面と
は、外メタル3が摺動するための極めて僅かな隙間が形
成される程度に略同一水平面上にある。
【0026】従って、突き上げピン164によって上方
に移動される内メタル5は、外メタル3に内嵌するとと
もに、内嵌することによる外メタル3の上昇を上蓋16
5で規制している。また、突き上げピン164は、第1
のフィンガ13A、13Aが外メタル3を把持して移動
するまで内メタル5を上昇位置で保持し、仮組された仮
複合メタル1’をフィンガ13、13で把持して搬送す
る際には、内メタル5は第1のメタル受け台16Aの上
面を摺動するように移動されるため、外メタル3から離
脱することはない。
【0027】なお、内メタル5を外メタル3に内嵌する
際、第1の供給シュート29を外メタル3の上方に配置
するようにして、内メタル5を外メタル3の上方から内
嵌するように構成してもよい。
【0028】加圧工程S3においては、図7に示すよう
に、仮複合メタル1’を加圧するカシメピン166と仮
複合メタル1’の下面を支持するノックアウトピン16
7とが、仮複合メタル1’を挟んで対向するように配置
されている。カシメピン166は、例えば、プレス機に
装着する上型に取り付けられ、プレス機のスライドの下
降に伴って下降する。カシメピン166の外周面の廻り
には、カシメピン166の下降タイミングより早いタイ
ミングで下降するメタル押え168がカシメピン166
に摺動可能に配置され、仮複合メタル1’を加圧する前
に仮複合メタル1’を固定するようにしている(図7
(a))。一方、第1のメタル受け台16Aには仮複合
メタル1’(外メタル3)の外径と略同一径のガイド孔
169が形成され、ノックアウトピン167がガイド孔
169内を上下方向に移動可能に配置されている。
【0029】カシメピン166が下降して仮複合メタル
1’を押圧すると、仮複合メタル1’はノックアウトピ
ン167とともにガイド孔169内に移動され、仮複合
メタル1’の外周面(外メタル3の外周面)がガイド孔
169の内周面で保持される。その後、カシメピン16
6が外メタル3を加圧すると外メタル3が内側に向かっ
て圧延され内メタル3との隙間を埋めることになり複合
メタル1として一体化される(図7(b))。ノックア
ウトピン167は、カシメピン166の上昇に伴って図
示しないカム装置によって、複合メタル1をフィンガ1
3、13の把持位置まで復帰移動する(図7(c))よ
うに構成される。
【0030】排出工程S4においては、図8に示すよう
に、第1のメタル受け台16Aには、第1のメタル搬送
通路16Aに直交する方向に第1の排出コンベア35A
(またはシュートでも良い)が配置され、第1のフィン
ガ13A、13Aで把持搬送された複合メタル1を第1
の排出コンベア35A(またはシュート)上に排出す
る。
【0031】なお、上記の複合メタル製造装置の形態は
上記に限定するものではなく、例えば、フィードバー、
パーツフィーダをさらに並設させて、メタル搬送通路を
増やすようにしてもよく、各工程における外メタル3の
メタル搬送通路への挿入手段の構成や内メタル5の内嵌
手段の構成、あるいは加圧工程におけるカシメ手段の構
成、排出工程における排出手段の構成等、さらにフィー
ドバーの駆動手段やフィンガの駆動手段等は、適宜、設
計範囲内で行なうことができる。
【0032】次に、この複合メタル製造装置M1の作用
を説明する。この装置は、例えば、プレス機の駆動部に
連結されてプレス機の駆動で駆動される。各パーツフィ
ーダから供給される外メタル3、3は、それぞれ第1の
メタル受け台16Aの突き上げピン162、第2のメタ
ル受け台16B内の突き上げピン162に支持されて第
1のメタル搬送通路17A、第2のメタル搬送通路17
B上に配置される。プレス機が上死点位置の前後範囲
(例えば、クランク角度300°〜60°)の間で、各
フィンガ13、13がそれぞれ外メタル3を把持して3
本のフィードバー11作動により次工程に搬送される。
この際、第1のフィンガ13A、13Aは、クランプバ
ー19Aによりメタル受け台16A上を、また、第2の
フィンガ13B、13Bは、クランプバー19Bにより
メタル受け台16B上を、メタル受け台16A、16B
に干渉しない程度の僅かな隙間を有して移動する。
【0033】外メタル搬入工程S1から搬送されたそれ
ぞれの外メタル3、3はアイドラ工程SIに搬送され、
アイドラ工程SIでメタル受け台16A、16B上に載
置される。
【0034】次に第1のフィンガ13A、13A、第2
のフィンガ13B、13Bで把持され搬送されたそれぞ
れの外メタル3、3は、インサート工程S2内で、第1
のメタル受け台16A、第2のメタル受け台16Bのそ
れぞれのガイド孔163、163上に支持され、ガイド
孔163、163内の下方から突き上げピン164、1
64で移動されたそれぞれのメタル5、5を内嵌して仮
組状態の仮複合メタル1’、1’として形成される。そ
れぞれの仮複合メタル1’、1’の内メタル5、5はそ
れぞれ突き上げピン164、164により支持された状
態で各フィンガ13、13に把持されて次工程に搬送さ
れる。突き上げピン164、164は仮複合メタル
1’、1’の内メタル5、5が各メタル受け台16上に
移動された段階で下降される。
【0035】インサート工程から搬送された仮複合メタ
ルは、一旦、アイドラ工程に搬送されてメタル受け台上
に載置される。
【0036】次に、仮複合メタル1’、1’は加圧工程
S3に搬送されてカシメピン166、166により加圧
されて一体化され複合メタル1、1として形成される。
さらに、複合メタル1、1は各フィンガ13で把持搬送
され、排出工程S4において、各排出コンベア35A、
35B上に落下されて排出される。
【0037】図9は、第2の形態の複合メタル製造装置
M2を示すものであり、第1の形態の複合メタル製造装
置M1で使用する部位と同様のものは図符号も統一す
る。
【0038】装置M2は、外メタル3を円周方向に搬送
する第1の回転テーブル体40と、内メタル5を円周方
向に搬送する第2の回転テーブル体50と、を有し、第
1の回転テーブル体40の廻りには、外メタル3を第1
の回転テーブル体40に供給する2台のパーツフィーダ
(第1のパーツフィーダ21と第2のパーツフィーダ2
3)が、それぞれ上方から下方に向かって外メタル3を
搬送するシュート22、24を介して配置されている。
また、第2の回転テーブル体50の廻りには、内メタル
を第2の回転テーブル体50に供給する2台のパーツフ
ィーダ(第3のパーツフィーダ25、第4のパーツフィ
ーダ27)がそれぞれ上方から下方に向かって内メタル
5を搬送するシュート26、28を介して配置されてい
る。
【0039】第1の回転テーブル体40は、図示しない
機枠に固着される円環状の外メタル受け台41と、外メ
タル受け台41上に配置され円周方向に等分割(図例で
は12分割)された略扇状の外メタルホルダ42と、外
メタルホルダ42を外メタル受け台41とともに挟持す
るように外メタルホルダ42の上方一部に配置される上
蓋43と、を有している。扇状に形成された外メタルホ
ルダ42は、半径方向に沿って2個の外メタル保持部4
2aが形成されるとともに外メタルホルダ42の内端部
が第1の回転テーブル体40の回転軸部側に連結され、
それによって外メタルホルダ42は外メタル受け台41
と上蓋43との間を円周方向に沿って間欠回転する。外
メタルホルダ42の外メタル保持部42aは、本形態に
おいては外メタル3の外周面を保持する孔として形成さ
れ、挿入された外メタル3を位置決め保持する。
【0040】外メタルホルダ42は、第1のパーツフィ
ーダ21、第2のパーツフィーダ23から供給された外
メタル3を外メタル保持部42aに挿入する外メタル搬
入工程S1と、外メタル保持部42aに保持された外メ
タル3に内メタル5を内嵌して仮複合メタル1’として
仮組みを行なうインサート工程S2と、仮複合メタル
1’を加圧して複合メタル1として一体化する加圧工程
S3と、一体化された複合メタル1を外部に排出する排
出工程S4とを経て、メタル受け台上を間欠回転する。
なお、前記の上蓋43は外メタル搬入工程S1から、イ
ンサート工程S2の前後を除いて、排出工程S4に至る
まで形成されている。
【0041】一方、第2の回転テーブル体50は、第1
の回転テーブル体40の軸心と離れた位置で、第1の回
転テーブル体40の上方に位置するように配置され、図
示しない機枠に固着される円環状の内メタル受け台51
と、内メタル受け台51上に配置され円周方向に等分割
(図例では12分割)された略扇状の内メタルホルダ5
2と、内メタルホルダ52を内メタル受け台51ととも
に挟持するように内メタルホルダ52の上方一部に配置
される上蓋53と、を有している。扇状に形成された内
メタルホルダ52は、半径方向に沿って2個の内メタル
保持部52aが形成されるとともに内メタルホルダ52
の内端部が第2の回転テーブル体50の回転軸部側に連
結され、それによって内メタルホルダ52は内メタル受
け台51と上蓋43との間を円周方向に沿って間欠回転
する。内メタルホルダ52の内メタル保持部52aは、
本形態においては内メタル5の外周面を保持する孔とし
て形成され、挿入された内メタル5を位置決め保持す
る。
【0042】内メタルホルダ52は、第3のパーツフィ
ーダ25、第4のパーツフィーダ27から供給された内
メタル5を内メタル保持部52aに挿入する内メタル搬
入工程S’1と、外メタル保持部42aに保持された外
メタル3に内メタル5を内嵌して仮複合メタル1’とし
て仮組みを行なうインサート工程S2と、を経て、内メ
タル受け台51上を間欠回転する。なお、前記の上蓋5
3は内メタル搬入工程S’1から、インサート工程S2
に至るまで形成されている。従って、第2の回転テーブ
ル体50はインサート工程S2において、第1の回転テ
ーブル体40と平面視重合するように配置されることに
なる。
【0043】なお、外メタル3は外メタルホルダ42の
厚みと略一致し、内メタル5は内メタルホルダ52の厚
みと略一致し、第1の回転テーブル体40と第2の回転
テーブル体50が重合する部位においては、内メタルホ
ルダ52の下面と外メタルホルダ42の上面との高さ位
置は、お互いに摺動できるように僅かに隙間を形成でき
る程度に略一致している。そのため、第1の回転テーブ
ル体40と、第2の回転テーブル体50の重合する位置
においては、図11に示すように外メタル3を上方で保
持する上蓋43は配置されず、内メタル5を下方で支持
する内メタル受け台51には切欠部511(図11
(a))及び外メタル3を下方で支持する外メタル受け
台41には切欠部411(図11(b))が形成され、
後述のインサート装置55が嵌入される。
【0044】外メタル搬入工程S1においては、図10
の断面図に示すように、外メタル3の下方から外メタル
3を、外メタルホルダ42の外メタル保持部42aに挿
入するための突き上げピン451を有する外メタル挿入
装置45が嵌入されている。突き上げピン451は、外
メタルホルダ42の外メタル保持部42aに対向する位
置に配置され、外メタル挿入装置45内の図示しないカ
ム装置によって上下動するように構成されている。第1
のパーツフィーダ21、第2のパーツフィーダ23に接
続されたそれぞれのシュート22、24の先端部は、外
メタルホルダ42の下方で外メタル3の上面が外メタル
ホルダ42の下面に沿って移動する高さ位置で、突き上
げピン451の側部まで延設されて外メタル3を突き上
げピン451の上面に供給するように配置されている。
そのため、外メタル受け台41は外メタル挿入装置45
が嵌入される部位に切欠部412(図11(a))が形
成される。従って、突き上げピン451は外メタル3の
上面が、外メタルホルダ42の下面と略同位置になる高
さから、外メタル3の上面と外メタルホルダ42の上面
が略一致する位置まで上下動することになる。
【0045】内メタル搬入工程S’1においても、外メ
タル搬入工程S1と同様に構成され、図12に示すよう
に、内メタル受け台51に、内メタル5の下方から内メ
タル5を、内メタルホルダ52の内メタル保持部52a
に挿入するための突き上げピン551を有する内メタル
挿入装置55が嵌入されている。突き上げピン551
は、内メタルホルダ52の内メタル保持部52aに対向
する位置に配置され、内メタル挿入装置55内の図示し
ないカム装置によって上下動するように構成されてい
る。第3のパーツフィーダ25、第4のパーツフィーダ
27に接続されたそれぞれのシュート26、28の先端
部は、内メタルホルダ52の下方で内メタル5の上面が
内メタルホルダ52の下面に沿って移動する高さ位置
で、突き上げピン551の側部まで延設されて内メタル
5を突き上げピン551の上面に供給するように配置さ
れている。そのため、内メタル受け台51は内メタル挿
入装置55が嵌入される部位に切欠部512(図11
(b))が形成される。従って、突き上げピン551は
内メタル5の上面が、内メタルホルダ52の下面と略同
位置になる高さから、内メタル5の上面と内メタルホル
ダ52の上面が略一致する位置まで上下動することにな
る。
【0046】インサート工程S2においては、図13に
示すように、内メタルホルダ52の上方に配置された押
圧ピン461、外メタルホルダ42の下方に配置された
ベース台462を含んだインサート装置46が外メタル
受け台41(または内メタル受け台51)に嵌入されて
いる。内メタルホルダ52に保持された内メタル5は、
内メタル5の上方に上下動可能に配置された押圧ピン4
61によって、内メタル5の下方で、外メタル受け台4
1に保持された外メタルの内部に内嵌される。この際、
内メタル5が外メタル3の上方に搬送された時点では、
内メタル5は内メタルホルダ52の保持部に緩やかに支
持されているため、自重または押圧ピン461によって
外メタル3に内嵌される。そして、内メタル5が外メタ
ル3に内嵌された時点においては、内メタル5と外メタ
ル3の嵌合は比較的緩やかに仮組され、仮組された仮複
合メタル1’は、内メタル5が、外メタル受け台41の
上面と同一平面上に配置されたインサート装置46のベ
ース台462に支持された状態で次工程に搬送されるこ
とになる。
【0047】加圧工程S3においては、図14に示すよ
うに、外メタル受け台41に外メタルホルダ42を挟ん
で上方にカシメピン471、下方にノックアウトピン4
72を配置するためのカシメ装置47が嵌入されてい
る。従って、外メタル受け台41は、カシメ装置47が
嵌入する部位において切欠部413(図11(a))を
形成している。
【0048】カシメ装置47のノックアウトピン472
は、ノックアウトピンホルダ473に形成されたガイド
孔474内を上下動可能に配置され、カシメ前において
は、ノックアウトピンホルダ473の上面と略同一面高
さに位置して搬送された仮複合メタル1’の下面と略一
致し、カシメピンが仮複合メタル1’を押圧する際に
は、下方に移動するように構成される。
【0049】カシメピン471は、例えば、プレス機に
装着される上型内に取り付けられ、プレス機のスライド
の加工とともに下方に移動され、第1の回転テーブル体
40の上蓋43の孔を通って外メタル3と内メタル5と
を押圧する。外メタル3と内メタル5は緩やかな嵌合で
仮組み付けされているので、外メタルホルダ42からガ
イド孔474に移動されガイド孔474に保持された外
メタル3は、カシメピン471とノックアウトピン47
2との押圧で内方に向かって延ばされることによって、
内メタル5との僅かな隙間分が埋められて内メタル5と
を一体的に結合する。これによって複合メタル1が形成
される。
【0050】カシメピン471の押圧で下方に移動され
たノックピン472はカム装置によって元の位置に復帰
し、ノックアウトピン472の上面に支持された複合メ
タル1は、図15に示すように、再び、外メタルホルダ
42の外メタル保持部42aに挿入され次工程に搬送さ
れる。
【0051】排出工程S4では、図16に示すように、
複合メタル1の上方に排出ピン491が配置され複合メ
タル1の下方にシュート492(または排出コンベア)
が配置された複合メタル排出装置49が外メタル受け台
41に嵌入される。複合メタル1は外メタルホルダ42
の外メタルホルダ42a内に支持され、外メタルホルダ
42の上方には上蓋43が配置されている。排出ピン4
91は、外メタルホルダ42で搬送された複合メタル1
に対向する位置で上蓋に形成された孔を通って複合メタ
ル1を押圧してシュート492(または排出コンベア)
上に落下させる。従って、外メタル受け台41は複合メ
タル排出装置49が嵌入される部位において切欠部41
4(図11(a))が形成される。
【0052】なお、上記の説明は、1個の外メタルと1
個の内メタルを挿入して搬送するように説明している
が、図示しているように実際は2個づつ同時に搬送する
ものである。もちろん、3個以上の各メタルを搬送する
ようにしてもよい。さらに、図17に示すように、外メ
タル受け台41と内メタル受け台51とは、一体的に形
成されるものであってもよい。この場合、前述のよう
に、各工程(外メタル搬入工程S1、内メタル搬入工程
S’1、インサート工程S2、加圧工程S3、搬出工程
S4)において形成された切欠部にはそれぞれ各装置が
嵌入されている。
【0053】次に、上記のように構成された複合メタル
製造装置M2の作用を説明する。複合メタル製造装置M
2は、例えば、プレス機の駆動部に連結されてプレス機
の駆動で駆動される。図9中、第1の回転テーブル体4
0は反時計方向に間欠回転し、第2の回転テーブル体5
0は時計方向に間欠回転するように設定されている。外
メタル3は、第1のパーツフィーダ21及び第2のパー
ツフィーダ23から、下方に傾斜するシュート22、2
4上を自重あるいは駆動装置によって、外メタル搬入工
程S1における外メタル挿入装置45の突き上げピン4
51の上面に向かって搬送され、内メタル5は、第3の
パーツフィーダ25及び第4のパーツフィーダ27か
ら、下方に傾斜するシュート26、28上を自重あるい
は駆動装置によって、内メタル搬入工程S’1における
内メタル挿入装置55の突き上げピン551の上面に向
かって搬送される。
【0054】外メタル搬入工程S1に移動された2個の
外メタル3、3は、突き上げピン451によって外メタ
ルホルダ42のそれぞれの外メタル保持部42aに挿入
されて保持され、内メタル搬入工程S’1に移動された
2個の内メタル5は、突き上げピン551によって、内
メタルホルダ52のそれぞれの内メタル保持部52aに
挿入されて保持される。外メタル搬入工程S1と内メタ
ル搬入工程S’1は、インサート工程S2に対して左右
方向に対称位置にあり、外メタルホルダ42に保持され
た外メタル3、内メタルホルダ52に保持された内メタ
ル5は、それぞれ外メタル受け台41、内メタル受け台
51上を摺動するように次工程に搬送される。なお、外
メタル3及び内メタル5の外メタルホルダ42及び内メ
タルホルダ52への挿入は、プレス機の下死点付近で行
なわれ、外メタルホルダ42、内メタルホルダ52の搬
送は、プレス機の上死点位置を通過する前後の範囲内で
行なわれ、プレス機の連続回転により外メタル3と内メ
タル5は、順次各メタルホルダ42、52に保持されて
搬送される。
【0055】外メタルホルダ42に保持された2個の外
メタル3、3と、内メタルホルダ52に保持された2個
の内メタル5、5とが、インサート工程S2に搬送され
ると、外メタルホルダ42と内メタルホルダ52が停止
状態で、インサート装置46により2個の内メタル5、
5が2個の外メタル3、3の内部に同時に内嵌され2個
の仮複合メタル1’として仮組み付けされる。このタイ
ミングもプレス機の下死点位置付近で行なわれる。
【0056】仮組み付けされた2個の仮複合メタル
1’、1’は、外メタルホルダ42によって内メタル5
を外メタル受け台41に支持されながら再び搬送され加
圧工程S3に移動される。
【0057】そして、2個の仮複合メタル1’、1’
は、上述のように加圧工程S3において、それぞれのカ
シメピン471、471により同時に圧接されて一体的
に結合され複合メタル1、1として形成される。さら
に、外メタルホルダ42に保持された複合メタル1、1
は、排出工程S4において、同時に外メタルホルダ42
からシュート492を通って排出される。
【0058】このように、上記の形態の複合メタル製造
装置M2は、複合メタル1が排出工程S4で順次2個づ
つ排出されるので生産量を大幅に増加することができる
とともに、略扇状に形成された各メタルホルダ42、5
2に半径方向に沿って2個の外メタル3、内メタル5を
保持できるので、量産するための装置全体をコンパクト
に構成できる。
【0059】なお、各メタルホルダに形成するメタル保
持部を半径方向に3個又はそれ以上配置して、それぞれ
のメタル保持部に、各メタルを挿入するようにすれば、
さらに量産できる。
【0060】また、各メタルホルダに半径方向に2個の
メタル保持部が形成されるものであれば、各メタル受け
台の形状や各メタルを挿入する手段の構成、あるいは内
メタルを外メタルに挿入する手段の構成、複合メタルを
一体的に結合する手段の構成等は上記に限定するもので
はない。
【0061】さらに、第1の回転テーブル体40と第2
の回転テーブル体50を装着する形態の複合メタル製造
装置は、上記に限らず、図18に示す装置M3であって
もよい。この装置M3においては、外メタル受け台上に
回転可能に配置する外メタルホルダ62、及び内メタル
受け台上に回転可能に配置する内メタルホルダ72は1
枚の円板状に形成され、円周方向に、外メタル3を保持
する孔を形成した外メタル保持部62a、及び内メタル
5を保持する孔を形成した内メタル保持部72aがそれ
ぞれ等分割で形成されている。外メタル保持部62aの
うち連続する2個の外メタル保持部62a、62aに、
第1のパーツフィーダ21及び第2のパーツフィーダ2
3からシュート22、24を介して供給された外メタル
3、3を挿入し、内メタル保持部72のうち連続する2
個の内メタル保持部72a、72aに、第3のパーツフ
ィーダ25及び第4のパーツフィーダ27からシュート
26、28を介して供給された内メタル5、5を同時に
挿入して、それぞれ搬送し、上記の形態と同様に、イン
サート工程S2、加圧工程S3、排出工程S4を経て排
出する。また、各工程の構成及び作用は上記と同様であ
る。なお、この形態においても、外メタル受け台と内メ
タル受け台とは、一体的に形成されるものであってもよ
い。
【0062】従って、この装置M3も同時に2個又はそ
れ以上の複合メタル1を製造できるので、従来に比べて
多量生産を可能とすることができる。
【0063】
【発明の効果】上記のように、請求項1の発明の異種金
属複合メタルの製造装置は、並設する複数のフィードバ
ーを配設して、少なくとも2個以上の外メタルをそれぞ
れメタル搬送通路内でフィンガで把持して一工程づつ搬
送するように構成している。各メタル搬送通路内では、
フィンガで把持された外メタルは、インサート工程で内
メタルを内嵌して仮複合メタルを形成し、加圧工程で一
体化された複合メタルを形成した後、排出される。排出
工程では、少なくとも2個以上の複合メタルが同時に排
出されるので、従来と比べて多量生産を行うことができ
る。しかも、多量生産するために、フィードバーを並設
して複数のメタル搬送通路を形成するだけなので、多量
生産するための装置自体がコンパクトに構成できる。
【0064】また、請求項2の発明の異種金属複合メタ
ルは、高さ位置の異なる2台の回転テーブル体が一部を
重合するように配設されている。それぞれの回転テーブ
ル体にはメタル保持部が形成され、一方のメタル保持部
には外メタルが挿入され、他方のメタル保持部には内メ
タルが挿入される。2台の回転テーブル体はそれぞれ、
外メタル、内メタルを保持したまま同時に回転され、重
合された位置において、内メタルが外メタルに内嵌され
て仮複合メタルが形成される。仮複合メタルは、加圧工
程で一体化され複合メタルとして形成される。複合メタ
ルは排出工程において同時に少なくとも2個以上排出さ
れるので、従来と比べて多量生産を行うことができる。
しかも、多量生産するために、回転テーブル体上に少な
くとも2個以上のメタルを保持するように構成している
ので、多量生産するための装置自体がコンパクトに構成
できる。
【0065】また、各回転テーブル体に形成するメタル
保持部を、円周方向に等分割して形成した略扇状のメタ
ルホルダに、半径方向に少なくとも2個以上形成すれ
ば、従来の装置とほぼ変わらない大きさで、多量の生産
を可能とするため、コンパクトで効率の良い生産を行う
ことができる。
【0066】また、各回転テーブル体に形成するメタル
保持部を、円周方向に1列形成し、連続する2個のメタ
ル保持部に、各メタルを同時に挿入して搬送するように
構成しても、コンパクトで多量の生産を可能とする上記
と同様の効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外メタルと内メタルで構成する複合メタルを示
す平面図
【図2】本発明の第1の形態による複合メタル製造装置
を示す簡略平面図
【図3】図2におけるフィードバーとフィンガとを示す
一部拡大図
【図4】図3における縦断面図
【図5】図1における外メタル搬入工程を示す一部断面
【図6】同内メタルを外メタルに内嵌するインサート工
程を示す一部断面図
【図7】同加圧工程の構成と作用を示す一部断面図
【図8】同排出工程を示す断面図
【図9】本発明の第2の形態による複合メタル製造装置
を示す簡略平面図
【図10】同外メタル搬入工程を示す一部断面図
【図11】同外メタル受け台と内メタル受け台を示す平
面図
【図12】同内メタル搬入工程を示す一部断面図
【図13】同内メタルを外メタルに内嵌するインサート
工程を示す一部断面図
【図14】同加圧工程を示す一部断面図
【図15】同加圧工程を示す一部断面図
【図16】同排出工程を示す一部断面図
【図17】外メタル受け台と内メタル受け台とを一体的
に形成した形態を示す平面図
【図18】別の形態の複合メタル製造装置を示す簡略平
面図
【符号の説明】
M1、M2、M3…複合メタル製造装置 1…複合メタル 1’…仮複合メタル 3…外メタル 5…内メタル 10…トランスファ装置 11…フィードバー 13…フィンガ 16…メタル受け台 17…メタル搬送通路 21…第1のパーツフィーダ(メタル供給装置) 23…第2のパーツフィーダ(メタル供給装置) 25…第3のパーツフィーダ(メタル供給装置) 27…第4のパーツフィーダ(メタル供給装置) 40…第1の回転テーブル体 41…外メタル受け台 42…外メタルホルダ 42a…外メタル保持部 50…第2の回転テーブル体 51…内メタル受け台 52…内メタルホルダ 52a…内メタル保持部 S1…外メタル搬入工程 S1’…内メタル搬入工程 S2…インサート工程 S3…加圧工程 S4…排出工程

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に形成される外メタルと、前記外メ
    タルに内嵌する内メタルとを、加圧結合して1個の複合
    メタルとして形成する異種金属複合メタルの製造装置で
    あって、 前記外メタルをメタル搬送通路内に搬入する外メタル搬
    入工程、搬送された前記外メタルに前記内メタルを内嵌
    して仮複合メタルとして形成するインサート工程、仮複
    合メタルを加圧して一体的な複合メタルとして形成する
    加圧工程、を有するトランスファ装置と、前記外メタル
    搬入工程に前記外メタルを供給する外メタル供給装置
    と、前記内メタルを前記メタル複合工程に供給する内メ
    タル供給装置と、を有して構成され、 前記トランスファ装置が、並設する2本のフィードバー
    間で形成される少なくとも2本以上のメタル搬送通路を
    有し、それぞれのメタル搬送通路に前記外メタル供給装
    置及び前記内メタル供給装置がそれぞれ接続するように
    配設され、 前記各フィードバーには前記外メタルを把持する複数の
    フィンガがそれぞれ装着され、 前記加圧工程が、少なくとも2本以上の前記メタル搬送
    通路で搬送された仮複合メタルを同時に加圧して複合メ
    タルを形成するように構成することを特徴とする異種金
    属複合メタルの製造装置。
  2. 【請求項2】 環状に形成される外メタルと、前記外メ
    タルに内嵌する内メタルとを、加圧結合して1個の複合
    メタルとして形成する異種金属複合メタルの製造装置で
    あって、 2台の回転テーブル体が、高さ方向に差異を有するとと
    もにそれぞれ中心軸を離隔する位置でそれぞれ間欠回転
    可能に配設され、 前記回転テーブル体の廻りには、前記外メタルを一方の
    回転テーブル体に供給する少なくとも2台の外メタル供
    給装置と、前記内メタルを他方の回転テーブル体に供給
    する少なくとも2台の内メタル供給装置と、が配設さ
    れ、 一方の回転テーブル体にはそれぞれの前記外メタル供給
    装置から供給された外メタルを保持する保持部がそれぞ
    れ円周方向に等分割されて配置され、他方の回転テーブ
    ル体にはそれぞれの前記内メタル供給装置から供給され
    た内メタルを保持する保持部がそれぞれ円周方向に等分
    割されて配置され、 前記2台の回転テーブル体は、それぞれの回転テーブル
    体に形成された少なくとも連接する2個の保持部が重合
    するように配置され、 一方の回転テーブル体の保持部に保持された外メタル
    と、他方の回転テーブル体の保持部に保持された内メタ
    ルとが、それぞれ円周方向に沿って搬送され、 それぞれの回転テーブル体の保持部が重合する位置にお
    いて、少なくとも2個の内メタルがそれぞれの外メタル
    に同時に内嵌されて仮複合メタルが形成され、 少なくとも2個の仮複合メタルが、加圧装置で同時に一
    体化された複合メタルとして形成されて同時に搬出され
    るように構成することを特徴とする異種金属複合メタル
    の製造装置。
  3. 【請求項3】 それぞれの回転テーブル体に形成される
    保持部が、等分割で形成される略扇状の保持部材に半径
    方向に少なくとも2個形成されることを特徴とする請求
    項2記載の異種金属複合メタルの製造装置。
  4. 【請求項4】 一方の回転テーブル体に形成される保持
    部が円周方向に1列で形成され、隣接する少なくとも2
    個の保持部に外メタルが同時に挿入されて搬送され、他
    方の回転テーブル体に形成される保持部が円周方向に1
    列で形成され、隣接する少なくとも2個の保持部に内メ
    タルが同時に挿入されて搬送されることを特徴とする請
    求項2記載の異種金属複合メタルの製造装置。
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